JP2003137174A - 船艇における電装部品の取付構造 - Google Patents
船艇における電装部品の取付構造Info
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Abstract
る電装部品の取付構造を提供する。 【解決手段】 船艇に搭載される水冷エンジン20にお
ける冷却水通路(74)の外壁面(74a)に電装部品
43を取り付ける。水冷エンジン20は、冷却水通路を
形成する、内部にオイルクーラー90を有する水タンク
74を一体に備えており、この水タンク74の外壁面7
4aに、発電機に接続される整流器43を取り付ける。
水タンク74はオイルタンク50と一体に形成されてい
る。
Description
部品の取付構造に関するものである。
として、図17に示すような構造が知られている(特開
平7−158547号公報)。図(a)は電装部品の取
付構造を示す部分切断側面図、図(b)は図(a)にお
けるb−b線矢視図である。図17において、1は2サ
イクル並列3気筒エンジンであり、このエンジン1の前
側に電装ボックス2が配置され、この電装ボックス2の
内部に、整流器3,CDIユニット4等が収納されてい
る。
造では、整流器3,CDIユニット4等の電装部品が電
装ボックス2の内部に収納されていたので、これら電装
部品の温度が上昇しやすいという課題があった。特に、
発電機に接続されている整流器3は、発電中、発熱する
ので、高温になり易いという課題があった。
決し、電装部品の温度上昇を抑制することのできができ
る、船艇における電装部品の取付構造を提供することに
ある。
に請求項1記載の船艇における電装部品の取付構造は、
船艇に搭載される水冷エンジンにおける冷却水通路の外
壁面に電装部品が取り付けられていることを特徴とす
る。請求項2記載の船艇における電装部品の取付構造
は、請求項1記載の船艇における電装部品の取付構造に
おいて、前記水冷エンジンは、前記冷却水通路を形成す
る、内部にオイルクーラーを有する水タンクを一体に備
えており、この水タンクの外壁面に前記電装部品が取り
付けられていることを特徴とする。請求項3記載の船艇
における電装部品の取付構造は、請求項1または2記載
の船艇における電装部品の取付構造において、前記水冷
エンジンにおける冷却水通路には、船外の水が直接導入
されることを特徴とする。請求項4記載の船艇における
電装部品の取付構造は、請求項1〜3のうちいずれか1
項に記載の船艇における電装部品の取付構造において、
前記電装部品は、前記水冷エンジンの発電機に接続され
る整流器であることを特徴とする。
付構造は、船艇に搭載される水冷エンジンにおける冷却
水通路の外壁面に電装部品が取り付けられているので、
電装部品が、水冷エンジンにおける冷却水通路を通る冷
却水によって上記外壁面を介して冷却されることとな
る。したがって、電装部品の温度上昇を抑制することの
できができる。特に、請求項4に記載のように、電装部
品が、エンジンの発電機に接続される整流器である場合
には、上述したように発熱して高温になり易いが、この
請求項1記載の取付構造によれば、整流器を良好に冷却
することができる。すなわちこの請求項1記載の取付構
造は、上記電装部品が発熱しやすい部品である場合に特
に有効である。また、通常、重量の大きなエンジンは船
内中央部に配置されるため、船艇が大きく揺れ、あるい
は転覆した場合でも、船内に僅かに存在することのある
水がエンジンには掛かりにくい。この請求項1記載の構
造によれば、エンジンの外壁面に電装部品が取り付けら
れているので、エンジンに水が掛かりにくい結果とし
て、電装部品にも水が掛かりにくくなる。したがって、
上記電装部品の防水処理を簡素化できるという効果も得
られる。請求項2記載の船艇における電装部品の取付構
造によれば、請求項1記載の船艇における電装部品の取
付構造において、前記水冷エンジンは、前記冷却水通路
を形成する、内部にオイルクーラーを有する水タンクを
一体に備えており、この水タンクの外壁面に前記電装部
品が取り付けられているので、さらに次のような作用効
果が得られる。すなわち、内部にオイルクーラーを有す
る水タンクには、比較的大量の冷却水が通るため、電装
部品が一層良好に冷却されて、その温度上昇が一層良好
に抑制されることとなる。請求項3記載の船艇における
電装部品の取付構造によれば、請求項1または2記載の
船艇における電装部品の取付構造において、前記水冷エ
ンジンにおける冷却水通路には、船外の水が直接導入さ
れるので、上記冷却水通路には、比較的低温の冷却水が
導入されることとなる(例えば他の冷却対象を冷却した
後に導入される冷却水に比べて低温の冷却水が導入され
ることとなる)。したがって、上記電装部品がより一層
良好に冷却されて、その温度上昇がより一層良好に抑制
されることとなる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る船艇に
おける電装部品の取付構造の一実施の形態を用いた小型
滑走艇の一例を示す概略側面図、図2は同じく平面図、
図3は図1におけるIII−III部分拡大断面図(部
分省略断面図)である。
に、この小型滑走艇10は、鞍乗り型小型船舶であり、
船体11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバ
ー付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。船
体11は、ハル14とデッキ15とを接合して内部に空
間16を形成した浮体構造となっている。空間16内の
略中央部(前後左右に関し略中央部)において、ハル1
4上には、水冷エンジン20が搭載され、この水冷エン
ジン20で駆動される推進手段としてのジェットポンプ
(ジェット推進ポンプ)30がハル14後部に設けられ
ている。
水口17から船体後端に開口した噴流口31およびディ
フレクタ32に至る流路33と、この流路33内に配置
されたインペラ34とを有しており、インペラ34の駆
動シャフト35がエンジン20の出力軸21に連結され
ている。したがって、エンジン20によりインペラ34
が回転駆動されると、取水口17から取り入れられた水
が噴流口31からディフレクタ32を経て噴出され、こ
れによって船体11が推進される。エンジン20の駆動
回転数、すなわちジェットポンプ30による推進力は、
前記操作ハンドル13のスロットルレバー13a(図2
参照)の回動操作によって操作される。ディフレクタ3
2は、図示しない操作ワイヤーで操作ハンドル13と連
係されていて、ハンドル13の操作で回動操作され、こ
れによって進路を変更することができる。なお、40は
燃料タンク、41は収容室である。
し、次いでその電装部品の取付構造について説明する。
る。図4は主として水冷エンジン20を示す図で、図1
におけるIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面
図)、図5はエンジン20の右側断面図、図6は一部透
視左側面図、図7はエンジン20を斜め後方から見た概
略斜視図、図8は図5の部分拡大図である。この水冷エ
ンジン20はDOHC型で直列4気筒のドライサンプ式
4サイクルエンジンであり、図1、図5に示すように、
そのクランクシャフト21が船体11の前後方向に沿う
ように配置されている。図4および図7に示すように、
船体11の進行方向に向かってエンジン20の左側に
は、吸気ポートに連通するサージタンク(インテークチ
ャンバ)22とインタークーラ23とが接続配置され、
エンジン20の右側には、排気ポート20oに連通する
排気マニホルド24(図6参照)が接続配置されてい
る。図6,図7に示すように、エンジン20の後方には
ターボチャージャ25が配置され、このターボチャージ
ャ25のタービン部25Tに排気マニホルド24の排気
出口24oが接続され、コンプレッサ部25Cに前記イ
ンタークーラ23が配管26(図7参照)で接続されて
いる。図7において、23a、23bはインタークーラ
ー23に接続された冷却水ホースである。なお、ターボ
チャージャ25のタービン部25Tにてタービンを回転
させた排気は、図1、図2に示すように、排気管27
a,転覆時の水の逆流(ターボチャージャ25等への水
の侵入)を防止するための逆流防止室27b,ウォータ
ーマフラー27c,および排気・排水管27dを経てジ
ェットポンプ30による水流内へと排出される。
前部(船体11の進行方向であり、図1、図5において
左方部分)において、クランク軸21の延長線上にオイ
ルタンク50と、オイルポンプ80とが一体的に設けら
れている。オイルポンプ80はオイルタンク50内に設
けられている。
に接合されるタンク本体60と、このタンク本体60の
前面に接合されるカバー70とで構成されている。
は平面図、(b)は正面図、(c)は図(b)における
c−c断面図、(d)は図(a)におけるd−d断面図
である。図10は背面図、図11(e)は図9(b)に
おけるe−e断面図、図11(f)は図9(b)におけ
るf−f断面図である。図12はカバー70を示す図
で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b
断面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図、
(d)は図(a)におけるd−d断面図である。図13
もカバー70を示す図で、(a)は背面図、(b)は図
(a)におけるb矢視図、(c)は図(a)におけるc
−c断面図である。図14は図12(a)におけるXI
V−XIV断面図である。また、図15は、図4におい
てカバー70を取り外した状態の部分拡大図である。
に、タンク本体60は、エンジン20前面との接合面6
1と、カバー70との接合面62と、オイルポンプ80
の取付面63と、後述する水冷式オイルクーラ90の取
付部64と、これら取付面等をなす隔壁および外壁で画
成された全体として縦長のオイル収容部65と、ACG
(発電機)110のロータ110a、バランサシャフト
114L、114R、スタータモータ120の駆動室の
カバー部66とを有している。また、オイルフィルタ1
00の取付部68を備えている。
ように、タンク本体60のカバー部66は、ACGロー
タ110a、バランサ駆動用ギヤ113、およびスター
タ用ギヤ123を覆うACGカバー部66aと、そのカ
ップリング111部分を覆うカップリングカバー部66
bと、上記バランサギヤ115およびアイドルギヤ11
6を覆う右バランサ駆動系カバー部66cと、バランサ
ギヤ117を覆う左バランサ駆動系カバー部66dと、
上記スタータモータ120のピニンオンギヤ121およ
び減速ギヤ122を覆うスタータ駆動系カバー部66e
とを有している。なお66fは減速ギヤ122の軸を支
持する穴である。
ー部66で上記各部を覆うようにして前記接合面61で
エンジン20前面に接合され図示しないボルトでエンジ
ン20前面に一体的に固定される。なお、タンク本体6
0は、これに後述するオイルポンプ80、オイルクーラ
90が取り付けられた後にエンジン20前面に取り付け
られる。
ンプ80は、前記タンク本体60に接合される第1ケー
ス81と、この第1ケース81に接合される第2ケース
82と、これら第1,第2ケースに貫通して設けられる
ポンプ軸83と、前記第1ケース81内においてポンプ
軸83に結合されたオイル回収用のロータ84と、前記
第2ケース82内においてポンプ軸83に結合されたオ
イル供給用のロータ85とを有している。オイル回収用
のロータ84は第1ケース81とともにオイル回収ポン
プを構成し、オイル供給用のロータ85はその第1,第
2ケース81,82とともにオイル供給ポンプを構成す
る。このオイルポンプ80は、第1ケース81のタンク
本体60に対する接合面81aを、これと同形に形成さ
れた、オイルタンク本体60の前面における接合面69
(図9(b)(c)参照)に接合させた後、第1、第2
ケース81,82の貫通口80aにボルト88(図8参
照)を挿入し、このボルト88でタンク本体60の前面
に取り付けられる。このようにしてオイルポンプ80が
タンク本体60に取り付けられた後、ポンプ軸83の後
端に対し、タンク本体60の背面側からカップリング8
9が固定される。
うに、水冷式のオイルクーラ90は、タンク本体60に
おけるオイルクーラ90の取付部64の前面側に取り付
けられる。タンク本体60における取付部64には、後
述するオイル通路に連通する上穴64aと下穴64bと
が形成されている。一方、オイルクーラ90は、図6に
示すように、その内部をオイルが通る複数枚の熱交換用
のプレート91と、このプレート91内に上部で連通す
るオイルの入り口パイプ92と、同じく下部で連通する
オイルの出口パイプ93と、図15に示すように、タン
ク本体60への取付用のフランジ部94,95とを有し
ている。したがって、オイルクーラ90は、その入り口
パイプ92をタンク本体60の上穴64aに、出口パイ
プ93をタンク本体60の下穴64bにそれぞれ連結さ
せるようにして、上記フランジ部94,95を図示しな
いボルトで締め付けることにより、タンク本体60にお
ける取付部64に取り付けられる。なお、図15におい
て96がフランジ部94、95に設けられたボルト挿通
用の穴である。タンク本体60には上記取付部64に開
口している穴64c(図9,図15参照)に連通し、取
付部64およびカバー70におけるオイルクーラの収容
部74内に冷却水を導入する冷却水導入パイプ97が設
けられており、カバー70には図12〜図14に示すよ
うに、水の排出パイプ78が設けられている。導入パイ
プ97にはジェットポンプ30における冷却水取り出し
部30a(図7、図16参照)からの冷却水ホース97
aが他の冷却対象を介することなく直接接続され、排出
パイプ78には図6に示すように排水管23cが接続さ
れる。排水パイプ78からの水は、排水管23cを介し
てエンジン20のウォータジャケットに供給される。
は、タンク本体60との接合面71と、オイルの補給口
72と、オイル用リリーフバルブ130の押さえ部73
と、上述したオイルクーラ90の収容部74と、外壁お
よび隔壁で画成されたオイル収容部75とを備えてい
る。
ンプ80、およびオイルクーラ90をエンジン20の前
面に取り付けた後、図8に示すようにオイルポンプ80
の第2ケース82前面に形成された穴82aにリリーフ
バルブ130の後端131を嵌め込み、前述した押さえ
部73でリリーフバルブ130の先端132を押さえる
ようにしてタンク本体60の前面に接合され図示しない
ボルトで固定される。なお、図12(a)において76
・・・が、そのボルトの挿通穴である。タンク本体60
とカバー70とが接合された状態で、両者のオイル収容
部65、75で縦長で単一のオイル収容部が形成され
る。また、タンク本体60におけるオイルフィルタ10
0用の取付部68には、オイルフィルタ100が取り付
けられる。
ルタンク50(すなわちタンク本体60,カバー70,
およびこれに内蔵されたオイルポンプ80、オイルクー
ラ90、リリーフバルブ130)が装着され、また、オ
イルフィルタ100が装着された状態で、以下のような
オイル通路が形成される。図5および図8に示すよう
に、タンク本体60の前面とオイルポンプ80の第1ケ
ース81の背面とでオイル回収路51が形成される。こ
の回収路51は、タンク本体60側に形成されたオイル
通路51a(図9(b)参照)と、これに対向してオイ
ルポンプ80の第1ケース81側に形成されたオイル通
路51bとで形成される。このオイル回収路51の下端
51cは、パイプ52を介して、エンジン20のオイル
パン28に連通しており、上端51dは、オイルポンプ
80の第1ケース81に形成された回収オイル吸入口8
1iに連通している。同じく、タンク本体60の前面と
オイルポンプ80の第1ケース81の背面とで回収オイ
ルの吐出路53が形成される。この回収オイル吐出路5
3は、タンク本体60側に形成されたオイル通路53a
(図9(b)参照)と、これに対向してオイルポンプ8
0の第1ケース81側に形成された回収オイル吐出口8
1oとで形成される。この回収オイル吐出路53の上端
53bは、オイルタンク50内(すなわちオイル収容部
内)に開口している(図9(b)、図15参照)。
0における第1ケース81の前面と第2ケース82の背
面とで供給オイルの吸い込み路54と、吐出路55とが
形成される。吸い込み路54の下端54aは、オイルタ
ンク50内(すなわちオイル収容部内)に開口してお
り、上端54bはオイル供給ポンプの供給オイル吸入口
82iに連通している。吸い込み路54には、スクリー
ンオイルフィルタ54cが設けられている。吐出路55
の下端55aはオイル供給ポンプの供給オイル吐出口8
2oに連通しており、上端55bは第1ケース81上部
を横方向に貫通しており、タンク本体60に形成された
横穴60aに連通している(図9(b)、図15参
照)。横穴60aは、図8,図9(b)および図15に
示すように、同じくタンク本体60に形成された縦穴6
0bに連通している。縦穴60bの上端60cはオイル
フィルタ100の取付部68に平面視リング状になって
開口しており(図9(a)参照)、この開口60cに、
オイルフィルタ100のオイル流入路101(図15参
照)が連通される。上記吐出路55に、前述したリリー
フバルブ130の取付穴82aが開口しており、この取
付穴82aにリリーフバルブ130が前述したようにし
て取り付けられている。
0におけるオイル出口パイプ102には雄ねじが設けて
あり、このオイル出口パイプ102を、タンク本体60
における取付部68に形成された雌ねじ穴60d(図9
(a)(b)参照)に螺合させることによって、オイル
フィルタ100がタンク本体60の取付部68に取り付
けられている。取付部68には、周囲壁68aが一体的
に形成されており、この周囲壁68aとこれに連なるタ
ンク本体60の側壁面68bとで、オイル受け部68c
が形成されている。したがって、オイルフィルタ100
を取付部68に対して着脱する際にたれることのあるオ
イルが、このオイル受け部68cで受けられて上記雌ね
じ穴60dあるいは開口60cからオイルタンク内に戻
るので、船体内がオイルで汚染されにくくなる。図9
(a)(b)、および図15に示すように、雌ねじ穴6
0dの下部には縦穴60eと、この縦穴60eの下端に
連通する横穴60fが形成されており、この横穴60f
が前述したオイルクーラ90の取付部64における上穴
64aを介してオイルクーラ90の入り口パイプ92に
連通している(図6参照)。
が接続される前述したタンク本体60の下穴64bに
は、図11(f)に明示するように、この下穴64bに
連通するオイル通路60gと、この通路60gに連通す
るオイル分配路60hが形成されている。さらにこのオ
イル分配路60hに、エンジン20のメインギャラリ2
0a(図5参照)にオイルを供給するためのメインギャ
ラリ用供給路60iと、前述した左バランサ114Lの
軸受け部にオイルを供給するための左バランサ用供給路
60jと、右バランサ114Rの軸受け部にオイルを供
給するための右バランサ用供給路60kとが連通してい
る。バランサ114(L,R)用の供給路60j,k
は、それぞれ狭小路60mを介してオイル分配路60h
に連通している。なお、オイル分配路60hの一端60
h1は、プラグ60n(図6参照)で閉じられる。
ンギャラリ20aに供給されたオイルは、エンジン各部
に供給された後にオイルパン28に戻り、オイルパン2
8に戻ったオイルは、パイプ52,回収路51、オイル
ポンプ80(回収ポンプ)、回収オイル吐出路53を経
てオイルタンク50に回収され、上記吸い込み路54か
ら上述した経路で循環されることとなる。
図)に示すように以下のような経路で流れる。ジェット
ポンプ30における冷却水取り出し部30aからの冷却
水は、メインホース35を通り、ワンウェイ機能付き3
ウェイバルブ37により前記冷却水ホース97aと23
aとに分岐される。冷却水ホース97aを通る冷却水
は、前述した冷却水導入パイプ97からオイルクーラの
収容部(水タンク)74内に供給され、冷却水ホース2
3aを通る冷却水は前述したようにインタークーラ23
に供給される。すなわち、オイルクーラ収容部(水タン
ク)74とインタークーラ23には、船外の水が、他の
冷却対象を介することなく直接導入される。オイルクー
ラ収容部(水タンク)74内に供給されてオイルクーラ
オイルクーラ90を冷却した水は、前述したように、排
出パイプ78から配管23cを介してエンジン20のウ
ォータジャケットに供給され、エンジン20を冷却した
後、第1排水管38aを経て船外に排出される。一方、
インタークーラ23に供給され内部の熱交換器を冷却し
た水は、前記配管23bを介して排気マニホルド24の
ウォータジャケットに給され、排気マニホルド24を冷
却した後、配管24aおよび第2排水管38bを経て船
外に排出される。また、排気マニホルド24に供給され
た冷却水の一部は、配管24bを経てターボチャージャ
25のウォータジャケットに供給される。ターボチャー
ジャ25を冷却した水は、ターボチャージャ25に接続
されかつターボチャージャ25のウォータジャケットに
連通するウォータジャケットを有する排気管27aに供
給され、その一部は排気管27aの下流部において排気
内に排出され、前述したように排気とともに逆流防止室
27b,ウォーターマフラー27c,および排気・排水
管27dを経てジェットポンプ30による水流内へと排
出される。他方、排気管27aに供給され、排気管27
aを冷却した水の一部は、さらに、排気管27aに接続
されかつ排気管27aのウォータジャケットに連通する
ウォータジャケットを有する前記逆流防止室27bに供
給され、逆流防止室27bを冷却した後、配管39およ
び前記第2排水管38bを経て船外に排出される。
品の取付構造について説明する。
ン20における冷却水通路の外壁面に電装部品が取り付
けられていることを特徴としている。具体的には、この
実施の形態では、図4および図6に示すように、発熱し
やすい電装部品43を、内部にオイルクーラー90を有
する水タンク(オイルクーラ収容部)74の外壁面74
aに取り付けてある。図12および図14において、7
4a1が取付部であり、そのネジ穴74b、74bにボ
ルト44、44(図4参照)を螺合させて電装部品43
を取り付ける。図示の電装部品43は、発電機110に
接続される整流器であるが、水タンク74の外壁面74
aに取り付ける電装部品43としては、整流器に限らず
発熱しやすい電装部品を取り付けることができる。ま
た、電装部品43の取付部位は、水冷エンジン20にお
ける冷却水通路の外壁面であればよく、例えば、上記水
タンク74以外に、冷却水が直接導入されるインターク
ーラ23の外壁面に取り付けることもできる。
次のような作用効果が得られる。 (a)船艇に搭載される水冷エンジン20における冷却
水通路の外壁面に電装部品43が取り付けられているの
で、電装部品43が、水冷エンジン20における冷却水
通路を通る冷却水によって上記外壁面を介して冷却され
ることとなる。したがって、電装部品43の温度上昇を
抑制することのできができる。特に、この実施の形態の
ように、電装部品43が、エンジンの発電機110に接
続される整流器である場合には、発熱して高温になり易
いが、この取付構造によれば、整流器43を良好に冷却
することができる。すなわちこの取付構造は、上記電装
部品43が発熱しやすい部品である場合に特に有効であ
る。また、この実施の形態において、重量の大きなエン
ジン20は船内16中央部に配置されるため、船艇が大
きく揺れ、あるいは転覆した場合でも、船内に僅かに存
在することのある水がエンジン20には掛かりにくい。
この実施の形態の構造によれば、エンジン20の外壁面
に電装部品が取り付けられているので、エンジン20に
水が掛かりにくい結果として、電装部品43にも水が掛
かりにくくなる。したがって、上記電装部品43の防水
処理を簡素化できるという効果も得られる。 (b)水冷エンジン20は、冷却水通路を形成する、内
部にオイルクーラー90を有する水タンク74を一体に
備えており、この水タンク74の外壁面74aに電装部
品43が取り付けられているので、さらに次のような作
用効果が得られる。すなわち、内部にオイルクーラー9
0を有する水タンク74には、比較的大量の冷却水が通
るため、電装部品43が一層良好に冷却されて、その温
度上昇が一層良好に抑制されることとなる。 (c)水冷エンジンにおける冷却水通路74等には、船
外の水が直接(他の冷却対象を介することなく)導入さ
れるので、上記冷却水通路74には、比較的低温の冷却
水が導入されることとなる(例えば他の冷却対象を冷却
した後に導入される冷却水に比べて低温の冷却水が導入
されることとなる)。したがって、上記電装部品43が
より一層良好に冷却されて、その温度上昇がより一層良
好に抑制されることとなる。
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
の一実施の形態を用いた小型滑走艇の一例を示す概略側
面図。
(部分省略断面図)。
るIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面図)。
(b)は正面図、(c)は図(b)におけるc−c断面
図、(d)は図(a)におけるd−d断面図。
(f)は図9(b)におけるf−f断面図。
(b)は図(a)におけるb−b断面図、(c)は図
(a)におけるc−c断面図、(d)は図(a)におけ
るd−d断面図。
(b)は図(a)におけるb矢視図、(c)は図(a)
におけるc−c断面図。
図。
部分拡大図。
路) 74a 外壁面 90 水冷式オイルクーラ 110 発電機
20)
決し、電装部品の温度上昇を抑制することのできる、船
艇における電装部品の取付構造を提供することにある。
付構造は、船艇に搭載される水冷エンジンにおける冷却
水通路の外壁面に電装部品が取り付けられているので、
電装部品が、水冷エンジンにおける冷却水通路を通る冷
却水によって上記外壁面を介して冷却されることとな
る。したがって、電装部品の温度上昇を抑制することが
できる。特に、請求項4に記載のように、電装部品が、
エンジンの発電機に接続される整流器である場合には、
上述したように発熱して高温になり易いが、この請求項
1記載の取付構造によれば、整流器を良好に冷却するこ
とができる。すなわちこの請求項1記載の取付構造は、
上記電装部品が発熱しやすい部品である場合に特に有効
である。また、通常、重量の大きなエンジンは船内中央
部に配置されるため、船艇が大きく揺れ、あるいは転覆
した場合でも、船内に僅かに存在することのある水がエ
ンジンには掛かりにくい。この請求項1記載の構造によ
れば、エンジンの外壁面に電装部品が取り付けられてい
るので、エンジンに水が掛かりにくい結果として、電装
部品にも水が掛かりにくくなる。したがって、上記電装
部品の防水処理を簡素化できるという効果も得られる。
請求項2記載の船艇における電装部品の取付構造によれ
ば、請求項1記載の船艇における電装部品の取付構造に
おいて、前記水冷エンジンは、前記冷却水通路を形成す
る、内部にオイルクーラーを有する水タンクを一体に備
えており、この水タンクの外壁面に前記電装部品が取り
付けられているので、さらに次のような作用効果が得ら
れる。すなわち、内部にオイルクーラーを有する水タン
クには、比較的大量の冷却水が通るため、電装部品が一
層良好に冷却されて、その温度上昇が一層良好に抑制さ
れることとなる。請求項3記載の船艇における電装部品
の取付構造によれば、請求項1または2記載の船艇にお
ける電装部品の取付構造において、前記水冷エンジンに
おける冷却水通路には、船外の水が直接導入されるの
で、上記冷却水通路には、比較的低温の冷却水が導入さ
れることとなる(例えば他の冷却対象を冷却した後に導
入される冷却水に比べて低温の冷却水が導入されること
となる)。したがって、上記電装部品がより一層良好に
冷却されて、その温度上昇がより一層良好に抑制される
こととなる。
次のような作用効果が得られる。 (a)船艇に搭載される水冷エンジン20における冷却
水通路の外壁面に電装部品43が取り付けられているの
で、電装部品43が、水冷エンジン20における冷却水
通路を通る冷却水によって上記外壁面を介して冷却され
ることとなる。したがって、電装部品43の温度上昇を
抑制することができる。特に、この実施の形態のよう
に、電装部品43が、エンジンの発電機110に接続さ
れる整流器である場合には、発熱して高温になり易い
が、この取付構造によれば、整流器43を良好に冷却す
ることができる。すなわちこの取付構造は、上記電装部
品43が発熱しやすい部品である場合に特に有効であ
る。また、この実施の形態において、重量の大きなエン
ジン20は船内16中央部に配置されるため、船艇が大
きく揺れ、あるいは転覆した場合でも、船内に僅かに存
在することのある水がエンジン20には掛かりにくい。
この実施の形態の構造によれば、エンジン20の外壁面
に電装部品が取り付けられているので、エンジン20に
水が掛かりにくい結果として、電装部品43にも水が掛
かりにくくなる。したがって、上記電装部品43の防水
処理を簡素化できるという効果も得られる。 (b)水冷エンジン20は、冷却水通路を形成する、内
部にオイルクーラー90を有する水タンク74を一体に
備えており、この水タンク74の外壁面74aに電装部
品43が取り付けられているので、さらに次のような作
用効果が得られる。すなわち、内部にオイルクーラー9
0を有する水タンク74には、比較的大量の冷却水が通
るため、電装部品43が一層良好に冷却されて、その温
度上昇が一層良好に抑制されることとなる。 (c)水冷エンジンにおける冷却水通路74等には、船
外の水が直接(他の冷却対象を介することなく)導入さ
れるので、上記冷却水通路74には、比較的低温の冷却
水が導入されることとなる(例えば他の冷却対象を冷却
した後に導入される冷却水に比べて低温の冷却水が導入
されることとなる)。したがって、上記電装部品43が
より一層良好に冷却されて、その温度上昇がより一層良
好に抑制されることとなる。
Claims (4)
- 【請求項1】 船艇に搭載される水冷エンジンにおける
冷却水通路の外壁面に電装部品が取り付けられているこ
とを特徴とする船艇における電装部品の取付構造。 - 【請求項2】 前記水冷エンジンは、前記冷却水通路を
形成する、内部にオイルクーラーを有する水タンクを一
体に備えており、この水タンクの外壁面に前記電装部品
が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の
船艇における電装部品の取付構造。 - 【請求項3】 前記水冷エンジンにおける冷却水通路に
は、船外の水が直接導入されることを特徴とする請求項
1または2記載の船艇における電装部品の取付構造。 - 【請求項4】 前記電装部品は、前記水冷エンジンの発
電機に接続される整流器であることを特徴とする請求項
1〜3のうちいずれか1項に記載の船艇における電装部
品の取付構造。
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