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JP2003113138A - (メタ)アクリル酸類の蒸留方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸類の蒸留方法

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Publication number
JP2003113138A
JP2003113138A JP2001310894A JP2001310894A JP2003113138A JP 2003113138 A JP2003113138 A JP 2003113138A JP 2001310894 A JP2001310894 A JP 2001310894A JP 2001310894 A JP2001310894 A JP 2001310894A JP 2003113138 A JP2003113138 A JP 2003113138A
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JP
Japan
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distillation column
acrylic acid
column
polymerization inhibitor
tower
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001310894A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuhei Yada
修平 矢田
Kimikatsu Jinno
公克 神野
Yasuyuki Ogawa
寧之 小川
Hirochika Hosaka
浩親 保坂
Yoshiro Suzuki
芳郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Priority to ES06025892T priority patent/ES2293871T1/es
Priority to EA200500092A priority patent/EA006900B1/ru
Priority to ES02800786T priority patent/ES2293866T3/es
Priority to EP06025892A priority patent/EP1787973A1/en
Priority to CN200410046546.7A priority patent/CN1260197C/zh
Priority to ES06025893T priority patent/ES2292380T3/es
Priority to AU2002362718A priority patent/AU2002362718B2/en
Priority to CN02819827.1A priority patent/CN1260196C/zh
Priority to EP06025891A priority patent/EP1787972A3/en
Priority to EP02800786A priority patent/EP1440964B1/en
Priority to BRBR122012016383-0A priority patent/BR122012016383B1/pt
Priority to BR0213157-9A priority patent/BR0213157A/pt
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Priority to CNA2004100465490A priority patent/CN1550487A/zh
Priority to CN200410046547.1A priority patent/CN1260198C/zh
Priority to EP06025893A priority patent/EP1787974B1/en
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Priority to EA200400403A priority patent/EA005869B1/ru
Priority to PCT/JP2002/010411 priority patent/WO2003031384A1/ja
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Priority to EA200500093A priority patent/EA006779B1/ru
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Priority to US11/526,730 priority patent/US7368601B2/en
Priority to US11/812,716 priority patent/US20070256921A1/en
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】アクリル酸、メタアクリル酸又はそれらの
エステルを蒸留塔で蒸留精製する方法において、該蒸留
塔内壁面を、予め、重合防止剤を含有する液体で濡ら
し、その後蒸留塔の運転を開始することを特徴とするア
クリル酸、メタアクリル酸又はそれらのエステルの蒸留
精製方法。 【発明の効果】本発明によれば、蒸発したアクリルモノ
マーが蒸留塔内壁面に接触して凝縮しても、該凝縮液に
重合防止剤が速やかに溶解していくので重合体を生成す
ることはない。蒸留塔の運転開始後は、アクリルモノマ
ーは重合防止剤の存在下に蒸留されるので同様に重合体
の生成はない。よって、長期間安定してアクリルモノマ
ーの蒸留運転が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクリル酸、メタア
クリル酸又はそれらのエステル(以下、本発明において
蒸留の対象となる物質を「アクリルモノマー」と略称す
ることがある。)の蒸留方法に関する。詳しくは本発明
はプロピレン又はイソブチレンの接触気相酸化によって
得られるアクリルモノマーを蒸留により、分離・精製す
る際にしばしば発生するモノマーの重合を防止する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリルモノマーを分離・精製する方法
として蒸留法が一般的である。近年、蒸留の分離効率の
向上、処理量の増強等を目的に高性能充填物が開発さ
れ、種々のプロセスにおける蒸留塔に採用され始めた。
ところがアクリルモノマーは極めて重合しやすく、従来
のトレイ型の蒸留塔においても、特に高性能充填塔にお
いても、蒸留塔内での重合物の生成は大きな問題であっ
た。従来よりアクリルモノマー重合物の発生を防止する
方法として、トレイ構造の改良(特開2000-300903号公
報)、特殊な重合防止剤の使用(特開平7-53449号公報)
などが提案されているが、未だ長期連続運転は難しく、
運転停止を伴う定期的な点検と修理が必要であった。重
合体は蒸留塔の運転初期から発生することが多く、一旦
重合体が生成すると気液流に支障が生じ、更に重合体の
生成が加速される現象がよく見られた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アク
リルモノマーを分離・精製する際にしばしば発生するモ
ノマーの重合を防止する方法を提供することにある。特
に蒸留操作を開始もしくは再開するに当たって、蒸留塔
内部をアクリルモノマーが重合しにくい雰囲気を形成す
る手段を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った結果、一旦重合物が生
成すると塔内が部分的に閉塞状態となり、気液の流動に
支障を来たし、更なる重合体の生成を促進する原因にな
ることを知得した。そしてアクリルモノマーの蒸留開始
の早期の時点において重合を防止することが極めて重要
であり、重合防止剤の使用態様を工夫することにより前
記目的が達成できることを見出し本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の要旨は、アクリル酸、メ
タアクリル酸又はそれらのエステルを蒸留塔で蒸留する
方法において、該蒸留塔内壁面を、予め、重合防止剤を
含有する液体で濡らし、その後蒸留塔の運転を開始する
ことを特徴とするアクリル酸、メタアクリル酸又はそれ
らのエステルの蒸留方法に存する。
【0006】更に具体的に本発明は、プロピレン又はイ
ソブチレンを気相接触酸化し、該酸化反応混合物を水吸
収して得られたアクリル酸又はメタアクリル酸の水溶液
を共沸剤の存在下濃縮し、得られたアクリル酸又はメタ
アクリル酸を蒸留塔で精製して高純度のアクリル酸又は
メタアクリル酸を製造する方法における該蒸留塔の運転
停止及び運転開始を含む操作において、該蒸留塔内壁面
を、予め、重合防止剤を含有する液体で濡らし、その後
蒸留塔の運転を開始することを特徴とするアクリル酸又
はメタアクリル酸の蒸留精製方法に存する。更に、本発
明は蒸留塔の形式、重合防止剤の供給方法、重合防止剤
を含有する液体の選択等にも特徴を有するものである。
【0007】本発明において蒸留の対象となる混合物
は、アクリル酸、メタアクリル酸又はそれらのエステ
ル、即ちアクリルモノマーである。例えば、プロピレン
又はイソブチレンをMo−Bi系複合酸化物触媒の存在
下、気相接触酸化し、アクロレイン又はメタクロレイン
を生成し、更にMo−V系複合酸化物触媒の存在下、気
相接触酸化して得られるアクリル酸又はメタアクリル酸
があげられる。この際、プロピレンを酸化して主として
アクロレインを生成する前段反応とアクロレインを酸化
して主としてアクリル酸を生成する後段反応をそれぞれ
別の反応器で行うものでも、一つの反応器に前段反応を
行う触媒と後段反応を行う触媒を同時に充填して反応を
行うものでも構わない。更には、アクリル酸又はメタア
クリル酸を原料としてそのエステルを製造する工程で得
られるアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステル
があげられる。アクリル酸エステル類を例示すると、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ターシャリーブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸メトキシエチル等があげられ、メタアク
リル酸エステル類についても同様の化合物を例示するこ
とができる。
【0008】これらの未精製のアクリルモノマーには、
アクリルモノマーの2量体、3量体、これらのエステル
化物、無水マレイン酸、ベンズアルデヒド、β―ヒドロ
キシプロピオン酸、β―ヒドロキシプロピオン酸エステ
ル類、β―アルコキシプロピオン酸、β―アルコキシプ
ロピオン酸エステル等の高沸点不純物が含有され、蒸留
塔に供給されるアクリルモノマーの含有量としては、通
常2重量%以上、好ましくは5重量%以上、更に好まし
くは10重量%以上のものが本発明において用いられ
る。アクリルモノマーは低濃度であるにもかかわらず、
これら不純物、及び(あるいは)水と共に形成される混
合組成物は、蒸留処理を実施する塔内の温度、圧力条件
で極めて重合し易い。しかもそのような重合は蒸留操作
の初期に生じやすいものである。従って本発明の適応範
囲は広く、アクリルモノマーが少量含まれるプロセス液
の処理においても極めて大きな効果を発揮する。すなわ
ち本発明にいうアクリルモノマーの蒸留とは、代表的に
は高純度アクリルモノマーを取得する工程(精製工程)
であるが、これに限定されるものではなく、アクリルモ
ノマーを含有する混合物からアクリルモノマーに富む成
分を回収する工程(分離工程)にも適用されるのであ
る。
【0009】次に、図面を用いて説明する。図1は、プ
ロピレンを原料としてアクリル酸を製造するプロセスフ
ロー図の一例である。図中の記号と番号は下記の通りで
ある。 A:アクリル酸捕集塔 B:脱水塔 C:軽沸分離塔(酢酸分離塔) D:高沸分離塔(アクリル酸精製塔) E:高沸分解反応器 1〜3:重合防止剤供給ライン 4 :アクリル酸を含有する酸化反応ガス 5 :アクリル酸水溶液 11:粗アクリル酸 15:アクリル酸抜出ライン 19:高純度アクリル酸抜出ライン
【0010】プロピレンおよび/またはアクロレインを
分子状酸素含有ガスを用いて接触気相酸化して得たアク
リル酸含有ガスは、ライン4を経てアクリル酸捕集塔A
に導入し、水と接触させアクリル酸水溶液を得る。次に
アクリル酸水溶液を脱水塔Bへ供給する。脱水塔では、
共沸剤を供給し、塔頂から水及び共沸剤からなる共沸混
合物を留出させ、塔底からは酢酸を含むアクリル酸を得
る。脱水塔の塔頂から留出した水および共沸剤からなる
共沸混合物は貯槽10に導入し、ここで主として共沸剤
からなる有機相と主として水からなる水相とに分離す
る。有機相は脱水塔Bに循環する。一方、水相はライン
7を経てアクリル酸捕集塔Aに循環させて、アクリル酸
含有ガスと接触させる捕集水として用いることにより有
効に活用することができる。必要に応じてライン8から
水を補給する。また、ライン7のプロセス液中の共沸剤
を回収するため、共沸剤回収塔(図示せず)を経て、ア
クリル酸捕集塔Aに循環させてもよい。
【0011】脱水塔Bの塔底から、ライン11を経て抜
き出した粗アクリル酸は、残存する酢酸を除去するため
に軽沸分離塔(酢酸分離塔)Cに導入する。ここで塔頂
からライン12,13を経て酢酸を分離除去する。ライ
ン13の酢酸はアクリル酸を含むので、一部もしくは全
量がプロセスへ戻される場合がある。一方、塔底からラ
イン14を経て実質的に酢酸を含まないアクリル酸を得
る。このアクリル酸は相当に純度が高いのでそのままア
クリル酸エステルの製造原料として使用することもで
き、また場合によりライン15を経て製品とすることも
ある。更に高純度のアクリル酸を得るためには、ライン
16を経て高沸分離塔(アクリル酸精製塔)Dに導入し
て高沸点物をライン17より分離除去し、高純度アクリ
ル酸をライン18,19を経て得ることが出来る。ライ
ン17の高沸物は高沸分解反応器Eに導かれ、一部はア
クリル酸としてライン20よりプロセスへ回収される。
高沸物はライン21より分離除去される。本プロセスに
おいて、重合防止剤を含有する液体はライン1〜3いず
れか1つ、又は複数のラインから供給される。
【0012】図2は、アクリル酸を製造するプロセスフ
ロー図の他の一例である。図1における脱水塔Bと軽沸
分離塔(酢酸分離塔)Cを1塔の蒸留塔Fに纏めたプロ
セスであり、物質の流れは基本的に図1と同じである。
【0013】図3は、アクリル酸を製造するプロセスフ
ロー図の他の一例である。 A:アクリル酸捕集塔 G:放散塔 D:高沸分離塔(アクリル酸精製塔) H:高沸除去塔 K:溶剤精製塔 1〜3:重合防止剤供給ライン 4 :アクリル酸を含有する酸化反応ガス 5、11 :アクリル酸含有溶液 13:高純度アクリル酸抜出ライン
【0014】プロピレンおよび/またはアクロレインを
分子状酸素含有ガスを用いて接触気相酸化して得たアク
リル酸含有ガスは、ライン4を経てアクリル酸捕集塔A
に導入し、溶剤と接触させアクリル酸含有溶液を得る。
次にアクリル酸含有溶液を放散塔Gへ供給する。放散塔
Gでは、ライン10よりガス(アクリル酸捕集塔Aの塔
頂より排出されるライン6のガス、或いは、ライン6の
ガス中の有機物を酸化して除去した後のガス等)を供給
し、塔頂から水及び酢酸を留出させ、塔底からは溶剤を
含むアクリル酸を得る。放散塔Gの塔頂から留出した水
および酢酸はアクリル酸捕集塔Aに導入し、水と酢酸は
最終的にアクリル酸捕集塔Aの塔頂より排出される。放
散塔Gの塔底からライン11を経て、高純度のアクリル
酸を得るために高沸分離塔(アクリル酸精製塔)Dに導
入して高沸点物をライン14より分離除去し、高純度ア
クリル酸をライン13を経て得ることが出来る。ライン
14の高沸物は具体的には無水マレイン酸、ベンズアル
デヒド等であり、高沸除去塔Hに導かれ、これら高沸点
物はライン16より排出される。塔底より溶剤はライン
17を経て溶剤精製塔Kに導かれる。回収された溶剤は
塔頂よりライン7を経てアクリル酸捕集塔Aに戻される
が、その一部又は大部分をライン17から直接ライン7
を経て(図示せず)アクリル酸捕集塔Aに返送してもよ
い。塔底よりライン18を経て更なる高沸物が分離除去
される。重合防止剤を含有する液体はライン1〜3のい
ずれか1つ、又は複数のラインから供給される。
【0015】図4は、アクリル酸エステルを製造するプ
ロセスフロー図の一例である。図中の記号と番号は下記
の通りである。 L:エステル化反応器 M:アクリル酸分離塔 N:高沸分解反応器 Q:アルコール抽出塔 P:アルコール回収塔 R:軽沸分離塔 S:エステル精製塔 1〜3:重合防止剤供給ライン 31:アクリル酸供給ライン 32:アルコール供給ライン 33:エステル化反応混合物 35:循環アクリル酸 37:高沸点不純物の抜出ライン 39:粗アクリル酸エステルの抜出ライン 41:水供給ライン 42:回収アルコール水ライン 46:アクリル酸エステル製品抜出ライン
【0016】ライン31からアクリル酸、ライン32か
らアルコール、ライン35から循環アクリル酸、ライン
48から循環アルコールを、それぞれエステル化反応器
Lに供給する。エステル化反応器Lには強酸性イオン交
換樹脂などの触媒が充填される。ライン33を経て、生
成エステル、未反応アクリル酸、未反応アルコール、及
び生成水からなるエステル化反応混合物を抜き出し、ア
クリル酸分離塔Mに供給する。アクリル酸分離塔Mから
ライン34を経て未反応アクリル酸の実質的全量を含む
塔底液を抜き出し、ライン35を経て循環液としてエス
テル化反応器Lへ供給する。該塔底液の一部はライン3
6を経て高沸分解反応器Nに供給し、分解され得られた
有価物はライン40を経てプロセスに循環される。循環
されるプロセス内の場所は、プロセス条件によって異な
る。重合物などの高沸点不純物はライン37を経て系外
へ除去する。また、アクリル酸分離塔Mの塔頂からは、
ライン38を経て生成エステル、未反応アルコール、及
び生成水が留出する。流出物の一部は還流液としてアク
リル酸分離塔Mに循環し、残りはライン39を経て抽出
塔Qに供給される。ライン41よりアルコール抽出の為
の水が供給され、ライン42を経て回収されたアルコー
ルを含む水はアルコール回収塔Pに供給される。回収さ
れたアルコールはライン48を経てエステル化反応器に
循環される。
【0017】ライン43より粗アクリル酸エステルは軽
沸分離塔Rへ供給される。ライン44よりアクリル酸エ
ステルを含む軽沸物は抜き出され、プロセス内へ循環さ
れる。循環されるプロセス内の場所は、プロセス条件に
よって異なる。軽沸物を除去された粗アクリル酸エステ
ルはライン45を経てアクリル酸エステル製品精製塔S
へ供給される。塔頂よりライン46を経て、高純度アク
リル酸エステルを得る。塔底から若干の高沸物を含む液
は、通常アクリル酸を多く含むのでライン47を経て抜
き出され、プロセス内へ循環される。循環されるプロセ
ス内の場所は、プロセス条件によって異なる。本プロセ
スにおいて、重合防止剤を含有する液体はライン1〜3
いずれか1つ、又は複数のラインから供給される。
【0018】図5は、粗アクリルモノマーの蒸留塔及び
その付帯設備の一例である。図中の番号は下記の通りで
ある。 51:蒸留塔 52:充填物層、或いは蒸留塔トレイ、或いは充填物、
蒸留塔トレイの併用 53:インヒビターエア供給ライン 54:塔頂ガス冷却用熱交換器 55:ベントガス冷却用熱交換器 56:還流槽 57:デストリビューター 58:リボイラー(加熱用熱交換器) 59:重合防止剤含有液体タンク 60:アクリルモノマー(原料)供給ライン 61の1、61の2、61の3:重合防止剤供給ライン 62:塔頂液抜出ライン 63:塔底液抜出ライン 64:ベントガス排出ライン 重合防止剤を含有する液体は、ライン61の1、61の
2、61の3のいずれか1つ、または複数のラインから
供給される。53も蒸留塔条件によって蒸留の種々の部
分に1カ所以上設置される。
【0019】本発明が適用される蒸留塔は、アクリル酸
又はアクリル酸エステルが気液平衡に関与する蒸留装置
の全てであり、分離、濃縮、回収、精製などの操作を行
うための装置を意味している。例えば、図1に示され
る、脱水塔B、軽沸分離塔(酢酸分離塔)C、高沸分離
塔(アクリル酸精製塔)Dが該当する。同様に、図3に
示される放散塔G、高沸分離塔(アクリル酸精製塔)
D、高沸除去塔H、溶剤精製塔Kや図4に示されるアク
リル酸分離塔M、アルコール回収塔P、軽沸分離塔R、
エステル精製塔Sや図5に示される蒸留塔51がこれら
に該当する。
【0020】蒸留塔としては、多孔板塔、泡鐘塔、充填
塔、あるいはこれらの組合せ型(例えば、多孔板塔と充
填塔との組合せ。図5参照)などがあり、溢流堰やダウ
ンカマーの有無は区別されず、いずれも本発明で使用で
きる。具体的なトレイとして、泡鐘トレイ、多孔板トレ
イ、バブルトレイ、スーパーフラッシュトレイ、マック
スフラクストレイ、デュアルトレイ等があげられる。充
填物としては、円柱状、円筒状、サドル型、球状、立方
体状、角錐体状など従来から使用されているもののほ
か、近年高性能充填物として特殊形状を有する規則的又
は不規則的な充填物が市販されており、これらは本発明
に好ましく用いられる。
【0021】かかる市販品を例示すると、規則充填物と
して、例えば、スルーザーパッキング(スルザー・ブラ
ザーズ社製)、住友スルーザーパッキング(住友重機械
工業社製)、テクノパック(三井物産社)などのガーゼ
型規則充填物、メラパック(住友重機械工業社製)、テ
クノパック(三井物産社)、エムシーパック(三菱化学
エンジニアリング社製)などのシート型規則充填物、フ
レキシグリッド(コーク社製)などのグリッド型規則充
填物等があげられる。その他、ジェムパック(グリッチ
社製)、モンツパック(モンツ社製)、グッドロールパ
ッキング(東京特殊金網社製)、ハニカムパック(日本
ガイシ社製)、インパルスパッキング(ナガオカ社製)
などがある。また、不規則充填物には、ラシヒリング、
ポーリング(BASF社製)、カスケードミニリング
(マストランスファー社製)、IMTP(ノートン社
製)、インタロックスサドル(ノートン社製)、テラレ
ット(日鉄化工機社製)、フレキシリング(日揮社製)
等がある。
【0022】本発明における重合防止剤とは、安定なラ
ジカル物質、又はラジカルと付加して安定なラジカルを
生成する、もしくは生成しやすい物質を総称するもので
ある。場合によっては、目的に応じて、重合抑制剤、重
合禁止剤、重合停止剤、重合速度低下剤などと呼称され
ることもあるが、本発明では重合防止剤と呼称する。
【0023】かかつ重合防止剤を例示すると、ハイドロ
キノン、メトキシハイドロキノン(メトキノン)、ピロ
ガロール、カテコール、レゾルシンなどのフェノール化
合物;第3ブチルニトロオキシド、2,2,6,6-テトラメチ
ル−4−ヒドロキシピペリジル−1−オキシル、2,2,6,
6-テトラメチルピペリジル−1−オキシル、2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジノオキシル、4−ヒドロキシ−2,2,
6,6-テトラメチルピペリジノオキシル、4,4',4"−トリ
ス−(2,2,6,6-テトラメチルピペリジノオキシル)フォ
スファイトなどのN−オキシル化合物;フェノチアジ
ン、ビス−(α−メチルベンジル)フェノチアジン、3,
7-ジオクチルフェノチアジン、ビス−(α,α’−ジメ
チルベンジル)フェノチアジンなどのフェノチアジン化
合物;塩化第2銅、酢酸銅、炭酸銅、アクリル酸銅、ジ
メチルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチオカルバミ
ン酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸銅、サリチル酸銅
などの銅系化合物;酢酸マンガンなどのマンガン塩化合
物;p−フェニレンジアミンなどのフェニレンジアミン
類;N−ニトロソジフェニルアミンなどのニトロソ化合
物;尿素などの尿素類;チオ尿素などのチオ尿素類があ
げられる。これらの化合物は単独でも、あるいは2種以
上を組み合わせて使用することもできる。特に、好まし
いのは重合防止効果、蒸留装置の腐食性及び蒸留装置か
ら出る廃液の処理のし易さの観点から、フェノチアジン
及び/又はN−オキシル化合物である。
【0024】本発明において最も大きな特徴は、蒸留塔
の運転開始に先立ち、予め、蒸留塔内壁面を重合防止剤
を含有する液体で濡らすことにある。先に述べたよう
に、重合防止剤は常温で液体又は固体であるが、少量の
存在でアクリルモノマーの重合を防止することができる
ので、重合防止剤はそれ自体単独で使用されることはな
く、所定の液状媒体の溶液またはスラリーとして使用さ
れる。
【0025】かかる液状媒体としては、水、有機溶媒が
使用される。有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、ブチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類、酢酸、プロピオン酸、アクリル酸、メタアクリ
ル酸などのカルボン酸、ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素、酢酸メチル、酢酸ブチル、アク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸エチルなどが挙げられ、これらは混
合物としても使用できる。例えば、水・トルエン混合
物、水・アクリル酸混合物、アクリル酸の2量体、3量
体を含有する粗アクリル酸(アクリル酸蒸留塔の塔底
液)が使用できる。
【0026】本発明を実施する前段工程として、プロピ
レン又はイソブチレンを気相接触酸化し、該酸化反応混
合物を水吸収して得られたアクリル酸又はメタアクリル
酸の水溶液を共沸剤の存在下濃縮するプロセスが存在す
る場合は、当該共沸剤をそのまま使用するのが好適であ
る。当該濃縮塔の塔底液も好適である。このように、本
発明を実施するプロセスの前後の工程で使用される溶媒
または溶液を、重合防止剤を溶解するための液状媒体と
して選択する場合は、不純物成分が混入しないので好ま
しい。共沸剤としては、上記有機溶媒中、アルコール
類、ケトン類、芳香族炭化水素類が好ましい。重合防止
剤の溶液濃度としては、通常飽和溶解度の3倍以下、好
ましくは2倍以下で用いられる。飽和溶解度以上では、
未溶解の重合防止剤が液中に存在することになるが、こ
れらは蒸留塔内に残留しても通常の蒸留運転中に塔内液
に溶解するので問題はない。
【0027】重合防止剤を含有する液体で蒸留塔内壁面
を濡らす方法は限定されない。ここに、蒸留塔内壁面と
は、蒸留塔の垂直内壁面のほか、多孔板蒸留塔にあって
はトレイ、充填塔にあっては充填物、組合せ型の蒸留塔
にあってはトレイと充填物の双方を含めた全体をいう。
蒸留塔内壁面を濡らす方法として、重合防止剤を含有す
る液体を蒸留塔の還流槽に供給し、還流ラインより蒸留
塔の塔頂に供給することができる。充分な濡れを行わせ
るためには、塔頂より供給された重合防止剤を含有する
液体が塔底に落下するので、この液体を再び塔頂より繰
り返し供給することができる。塔頂からの供給と共に、
原料供給段から追加的に供給することもできる。充填塔
の上部にデストリビュータ(液分散器、液分散ノズル)
が設置されている場合は、当該デストリビュータを経由
して重合防止剤を含有する液体を供給する方法が好まし
い。該液体をより一層均一に塔内に供給することができ
るからである。
【0028】蒸留塔内壁面の濡れ面積率は理想的には1
00%であるが、本発明者らの認識によれば、必ずしも
100%である必要はない。実用上は上記したような還
流槽またはデストリビュータからの液体流下で充分な効
果が達成される事実、及びかかる流下による濡れ面積率
は50〜100%程度であるとの小規模実験データから
推測するに、一応の効果が認められる濡れ面積率は20
%程度である。従って、実用上濡れ面積率は20%以
上、好ましくは40%以上、更に好ましくは50〜10
0%を目安に選択される。塔内壁、塔内充填物、トレイ
などの濡れ状態は、必要に応じて、塔壁に設置したのぞ
き窓(耐圧ガラスを施工した窓)を通して容易に観察す
ることができる。また、濡らすための条件が定まれば、
それ以降は観察の必要は特にないので、上記ののぞき窓
は必ずしも設ける必要はなく、運転停止中に実験的に条
件を設定してもよい。
【0029】本発明においては、重合防止剤を含有する
液体で蒸留塔内壁面を濡らし、その後、蒸留塔の運転を
開始することになる。最も好ましくは、濡らした後、当
該濡らした状態で蒸留塔の運転を開始する実施態様があ
げられる。重合防止剤を含有する液体を流下ないし噴霧
する方式においては、蒸留塔内壁面の大部分に該液体が
浸透・流延するまでにある程度の時間を要する。一方、
蒸留塔内壁面を濡らした後、余りに長時間を経過すると
液体成分が蒸発し、乾燥状態となることがある。乾燥状
態となっても重合防止剤は不揮発性であるので、蒸留塔
内壁面に塗布されたような状態で保持され、重合防止剤
としての効果を発揮する。アクリルモノマーの蒸気が蒸
留塔内壁面で凝縮して液体となるとき、同液体に速やか
に重合防止剤が溶解する態様が好ましい。重合防止剤の
溶解速度を大きく保持する上では、濡れ状態を余り乾燥
させないほうがよい。液体成分の蒸発は、重合防止剤を
含有する液体の種類、及び蒸留塔内の雰囲気(蒸留塔の
操作条件)にも左右されるが、通常は濡らした後、12
時間以内、好ましくは6時間以内に、蒸留塔の運転を開
始する。こうすることにより蒸留塔内壁面はその全面、
または大部分が濡れたままの状態に保持され、重合防止
剤の溶解に好都合である。蒸留塔の運転開始の態様とし
ては、原料(粗アクリルモノマー)をリボイラーに供給
し、引き続きリボイラーに熱源を供給すればよい。熱源
の供給に前後して、原料供給段から原料を供給し、徐々
に供給量を増加して定常状態に移行すればよい。
【0030】本発明の蒸留操作は、連続蒸留でもバッチ
蒸留でも適用可能である。蒸留の操作条件はアクリルモ
ノマーに含有される不純物の種類や含有量などを勘案の
うえ、適宜に決定されるもので、特に限定されない。
【0031】本発明実施のステップの一例を図5を用い
て説明すると次の通りである。 ステップ1;還流槽56に液状媒体を供給する。 ステップ2;ステップ1の液状媒体を、重合防止剤含有
液体タンク59から供給される液体と共に、ライン61
の3を経て環流ライン(番号図示なし)を通りデストリ
ビューター57に供給する ステップ3;デストリビューター57から蒸留塔塔頂に
重合防止剤を含有する液体を分散又は噴霧する。 ステップ4;塔頂ガス冷却用熱交換器54、ベントガス
冷却熱交換器55で冷却を開始する。 ステップ5;重合防止剤を含有する液体は、充填物層及
び/又は多孔板層52を流下し、蒸留塔内壁面を濡らし
ながら蒸留塔塔底に蓄積される。この後、ステップ6−
1、および(或いは)ステップ6−2を実施する。 ステップ6―1;この操作を所定時間継続し、蒸留塔内
壁面の濡れを十分に実現する。 ステップ6−2;ステップ5の後、蒸留塔塔底に蓄積さ
れた液を、ライン60より供給・循環させ所定時間継続
し、蒸留塔内壁面の濡れを十分に実現する。 ステップ7;ライン60から重合禁止剤を含有するアク
リルモノマー(原料)を供給し、蒸留塔リボイラーに所
定量の原料を蓄積する。 ステップ8;リボイラー加熱用熱交換器58に熱源を供
給し蒸留塔の運転開始とする。 ステップ9;還流槽56からの還流を開始し、上記供給
ライン60及びライン62,63,64のマスバランス
が成立し、定常運転に移行する。
【0032】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り下記の実施例に
限定されるものではない。
【0033】<実施例1>図5に示すような、内径11
00mm、長さ20000mm、内部にノートン社製不
規則充填物(IMTP)を8m充填し、その下部に多孔
板9枚を有するステンレス鋼製(SUS316)の蒸留
塔を用いてアクリル酸の蒸留を行った。蒸留に先立ち、
塔内内壁面の濡れ操作を実施した。先ず、アクリル酸に
重合防止剤としてメトキノンを8重量%溶解した液20
kgを、還流槽56に供給したアクリル酸500kgと
共に塔頂より供給した。また、アクリル酸に重合防止剤
としてフェノチアジン1重量%溶解した液を原料供給ラ
イン60から40kg供給した。供給した液は塔内内壁
面を濡らして塔底部に落下した。塔底部に集まった液を
再び原料供給ライン60より、1300kg/hrで供
給し、約1時間循環操作を継続した。それから約30分
後、アクリルモノマーとして、アクリル酸98.5重量
%、マレイン酸0.3重量%、アクリル酸ダイマー0.
3重量%を含む混合物を1300kg/hrで供給し
た。また、重合防止剤含有液体タンク59よりアクリル
酸にメトキノン8重量%、フェノチアジン1重量%を溶
解した液をそれぞれ34kg/hrと31kg/hrで
供給した。熱源を供給し、塔内圧力などを調整し、約5
時間後、塔頂圧力2.8kPa、塔底圧力7.9kP
a、塔頂温度53℃、塔底温度75℃で安定運転に入っ
た。塔頂からは純度99.8重量%以上の高純度アクリ
ル酸が得られた。運転中、塔頂と塔底の圧力差(以下、
差圧と表現)は安定し、1年間の連続操作が可能であっ
た。
【0034】<比較例1>実施例1において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例1と同様にして蒸
留を行った。運転開始から差圧が上昇し、87日目に1
2kPaまで上昇し、塔頂のアクリル酸純度が悪化し、
塔底に液が落下しなくなったので運転を打ち切った。運
転停止後塔内を観察したところ、充填物に多量の重合物
の付着が認められ、トレーにも付着物が認められた。
【0035】<実施例2>実施例1で多孔板部分をノー
トン社製不規則充填物(IMTP)に変更し、6m充填
した以外は実施例1と同様な操作を行った。熱源を供給
し、塔内圧力などを調整し、約4時間後、塔頂圧力2.
8kPa、塔底圧力7.5kPa、塔頂温度53℃、塔
底温度72℃で安定運転に入った。塔頂からは純度9
9.8重量%以上の高純度アクリル酸が得られた。運転
中、差圧は安定し、1年間の連続操作が可能であった。
【0036】<比較例2>実施例2において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例2と同様にして蒸
留を行った。運転開始から差圧が上昇し、62日目に1
5kPaまで上昇し、塔頂のアクリル酸純度が悪化し、
塔底に液が落下しなくなったので運転を打ち切った。運
転停止後塔内を観察したところ、充填物に多量の重合物
の付着が認められた。
【0037】<実施例3>実施例1でノートン社製不規
則充填物(IMTP)部分を多孔板12枚に変更した以
外は実施例1と同様な操作を行った。熱源を供給し、塔
内圧力などを調整し、約6時間後、塔頂圧力2.8kP
a、塔底圧力8.4kPa、塔頂温度53℃、塔底温度
78℃で安定運転に入った。塔頂からは純度99.8重
量%以上の高純度アクリル酸が得られた。運転中、差圧
は安定し、1年間の連続操作が可能であった。
【0038】<比較例3>実施例3において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例3と同様にして蒸
留を行った。運転開始から差圧が上昇し、123日目に
11kPaまで上昇し、塔頂のアクリル酸純度が悪化
し、塔底に液が落下し難くなったので運転をうち切っ
た。運転停止後塔内を観察したところ、多孔板には多量
の重合物の付着が認められた。
【0039】<実施例4>図5に示すような、内径11
00mm、長さ26000mm、内部にノートン社製不
規則充填物(IMTP)を13m充填したステンレス鋼
(SUS304)製の蒸留塔を用いて粗アクリル酸エチ
ルの蒸留を行った。蒸留に先立ち、塔内内壁面の濡れ操
作を実施した。先ず、エタノールに重合防止剤としてハ
イドロキノン5重量%溶解した液21kgを、還流槽5
6に供給したエタノール600kgと共に塔頂より供給
した。供給した液は塔内内壁面を濡らして塔底部に落下
した。塔底部に集まった液を再び原料供給ライン60よ
り、6000kg/hrで供給し、約1時間循環操作を
継続した。それから約30分後、アクリルモノマーとし
て、アクリル酸エチル97.4重量%、水1.8重量
%、アクリル酸0.4重量%、エタノール0.4重量
%、酢酸エチル0.1重量%を含む混合物を6000k
g/hrで供給した。また、重合防止剤含有液体タンク
59よりエタノールにハイドロキノン5重量%を溶解し
た液を60kg/hrで供給した。熱源を供給し、塔内
圧力などを調整し、約6時間後、塔頂圧力62.7kP
a、塔底圧力69.3kPa、塔頂温度76℃、塔底温
度84℃で安定運転に入った。塔底からは純度99.1
重量%以上の粗アクリル酸エチルが得られた。運転中、
差圧は安定し、1年間の連続操作が可能であった。
【0040】<比較例4>実施例4において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例4と同様にして蒸
留を行った。運転開始から差圧が上昇し、98日目に3
1kPaまで上昇し、塔底のアクリル酸エチル純度が悪
化し、塔底に液が落下しなくなったので運転を打ち切っ
た。運転停止後塔内を観察したところ、充填物に多量の
重合物の付着が認められた。
【0041】<実施例5>実施例4でノートン社製不規
則充填物(IMTP)部分を多孔板(デユアルトレイ)
36枚に変更した以外は実施例4と同様な操作を行っ
た。熱源を供給し、塔内圧力などを調整し、約7時間
後、塔頂圧力62.7kPa、塔底圧力72.7kP
a、塔頂温度76℃、塔底温度89℃で安定運転に入っ
た。塔底からは純度99.1重量%以上のアクリル酸エ
チルが得られた。運転中、差圧は安定し、1年間の連続
操作が可能であった。
【0042】<比較例5>実施例5において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例6と同様にして蒸
留を行った。運転開始から差圧が上昇し、153日目に
37kPaまで上昇し、塔底のアクリル酸エチル純度が
悪化し、塔底に液が落下し難くなったので運転を打ち切
った。運転停止後塔内を観察したところ、多孔板には多
量の重合物の付着が認められた。
【0043】<実施例6>図5に示すような、内径11
00mm、長さ18000mm、内部にシーブトレイ2
5枚を配したステンレス鋼(SUS304)製の蒸留塔
を用い、アクリルモノマーとしてアクリル酸エチル含有
水の蒸留を行った。蒸留に先立ち、塔内内壁面の濡れ操
作を実施した。先ず、エタノールに重合防止剤としてハ
イドロキノン5重量%溶解した液52kgを、還流槽5
6に供給したエタノール1300kgと共に塔頂より供
給した。供給した液は塔内内壁面を濡らして塔底部に落
下した。塔底部に集まった液を再び原料供給ライン60
より、18300kg/hrで供給し、約1時間循環操
作を継続した。それから約30分後、アクリルモノマー
として、アクリル酸エチル2.2重量%、水90.7重
量%、アクリル酸0.1重量%、エタノール7.0重量
%を含む混合物を18300kg/hrで供給した。ま
た、重合防止剤含有液体タンク59よりエタノールにハ
イドロキノン5重量%を溶解した液を18kg/hrで
供給した。熱源を供給し、塔内圧力などを調整し、約4
時間後、塔頂圧力62.7kPa、塔底圧力76.0k
Pa、塔頂温度66℃、塔底温度92℃で安定運転に入
った。塔頂からはエタノール67重量%、アクリル酸エ
チル21重量%、水12重量%からなるアクリル酸エチ
ル液が得られた。運転中、差圧は安定し、1年間の連続
操作が可能であった。
【0044】<比較例6>実施例6において、塔内内壁
面の濡れ操作を省略した以外は実施例6と同様にして蒸
留を行った。運転開始から徐々に差圧が上昇し、238
日目に40kPaまで上昇し、塔頂のアクリル酸エチル
純度が悪化し、塔底に液が落下しなくなったので運転を
打ち切った。運転停止後塔内を観察したところ、トレイ
に多量の重合物の付着が認められた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、蒸発したアクリルモノ
マーが蒸留塔内壁面に接触して凝縮しても、該凝縮液に
重合防止剤が速やかに溶解していくので重合体を生成す
ることはない。蒸留塔の運転開始後は、アクリルモノマ
ーは重合防止剤の存在下に蒸留されるので同様に重合体
の生成はない。よって、長期間安定してアクリルモノマ
ーの蒸留運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロピレンを原料としてアクリル酸を製造する
プロセスフロー図の一例である。
【図2】アクリル酸を製造するプロセスフロー図の他の
一例である。
【図3】アクリル酸を製造するプロセスフロー図の他の
一例である。
【図4】アクリル酸エステルを製造するプロセスフロー
図の一例である。
【図5】粗アクリルモノマーの蒸留塔及びその付帯設備
の一例である。
【符号の説明】
A:アクリル酸捕集塔 B:脱水塔 C:軽沸分離塔(酢酸分離塔) D:高沸分離塔(アクリル酸精製塔) E:高沸分解反応器 F:脱水塔Bと軽沸分離塔(酢酸分離塔)Cを1塔にま
とめた蒸留塔 G:放散塔 H:高沸除去塔 K:溶剤精製塔 L:エステル化反応器 M:アクリル酸分離塔 N:高沸分解反応器 Q:アルコール抽出塔 P:アルコール回収塔 R:軽沸分離塔 S:エステル精製塔 1〜3:重合防止剤供給ライン 4:アクリル酸を含有する酸化反応ガス 5:アクリル酸水溶液、アクリル酸含有溶液 11:粗アクリル酸 15:アクリル酸抜出ライン 19:高純度アクリル酸抜出ライン 31:アクリル酸供給ライン 32:アルコール供給ライン 33:エステル化反応混合物 35:循環アクリル酸 37:高沸点不純物の抜出ライン 39:粗アクリル酸エステルの抜出ライン 41:水供給ライン 42:回収アルコール水ライン 46:アクリル酸エステル製品抜出ライン 51:蒸留塔 52:充填物層、或いは蒸留塔トレイ、或いは充填物、
蒸留塔トレイの併用 53:インヒビターエア供給ライン 56:還流槽 57:デストリビューター 58:リボイラー(加熱用熱交換器) 59:重合防止剤含有液体タンク 60:粗アクリルモノマー(原料)供給ライン 61(61の1、61の2、61の3):重合防止剤供
給ライン 62:塔頂液抜出ライン 63:塔底液抜出ライン 64:ベントガス排出ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 51/50 C07C 51/50 57/05 57/05 57/07 57/07 57/075 57/075 67/54 67/54 67/62 67/62 69/54 69/54 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 小川 寧之 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 (72)発明者 保坂 浩親 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 (72)発明者 鈴木 芳郎 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 Fターム(参考) 4D076 AA12 AA22 BB04 BB05 BB23 CB01 CC06 FA11 4H006 AA02 AB46 AC45 AC48 AD11 AD12 AD41 BA12 BA13 BA14 BA30 BC13 BS10 4H039 CA62 CA65 CD10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル酸、メタアクリル酸又はそれらの
    エステルを蒸留塔で蒸留する方法において、該蒸留塔内
    壁面を、予め、重合防止剤を含有する液体で濡らし、そ
    の後蒸留塔の運転を開始することを特徴とするアクリル
    酸、メタアクリル酸又はそれらのエステルの蒸留方法。
  2. 【請求項2】蒸留塔が充填塔、多孔板塔又は充填塔と多
    孔板塔との結合塔であることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】重合防止剤を含有する液体が水溶液又は有
    機溶媒溶液であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】重合防止剤を含有する液体を蒸留塔の還流
    槽から供給することにより蒸留塔内壁面を濡らすことを
    特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】重合防止剤を含有する液体を蒸留塔の液分
    散器から供給することにより蒸留塔内壁面を濡らすこと
    を特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】アクリル酸、メタアクリル酸又はそれらの
    エステルを重合防止剤と共に蒸留塔に供給することを特
    徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】アクリル酸、メタアクリル酸又はそれらの
    エステルに、重合防止剤を混合した後、蒸留塔に供給す
    ることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の方
    法。
  8. 【請求項8】該蒸留塔内壁面を、予め、重合防止剤を含
    有する液体で濡らし、その後濡らした状態で蒸留塔の運
    転を開始することを特徴とする請求項1〜7いずれか1
    項記載の方法。
  9. 【請求項9】プロピレン又はイソブチレンを気相接触酸
    化し、該酸化反応混合物を水吸収して得られたアクリル
    酸又はメタアクリル酸の水溶液を共沸剤の存在下濃縮
    し、得られたアクリル酸又はメタアクリル酸を蒸留塔で
    精製して高純度のアクリル酸又はメタアクリル酸を製造
    する方法における該蒸留塔の運転停止及び運転開始を含
    む操作において、該蒸留塔内壁面を、予め、重合防止剤
    を含有する液体で濡らし、その後蒸留塔の運転を開始す
    ることを特徴とするアクリル酸又はメタアクリル酸の蒸
    留方法。
  10. 【請求項10】蒸留塔が充填塔、多孔板塔又は充填塔と
    多孔板塔との結合塔であることを特徴とする請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】重合防止剤を含有する液体が水溶液の濃
    縮に際して使用した該共沸剤の溶液であることを特徴と
    する請求項9又は10記載の方法。
  12. 【請求項12】重合防止剤を含有する液体がアクリル酸
    又はメタアクリル酸の溶液であることを特徴とする請求
    項9又は10記載の方法。
  13. 【請求項13】重合防止剤を含有する液体を蒸留塔の還
    流槽から供給することにより蒸留塔内壁面を濡らすこと
    を特徴とする請求項9〜12いずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】重合防止剤を含有する液体を蒸留塔の液
    分散器から供給することにより蒸留塔内壁面を濡らすこ
    とを特徴とする請求項9〜12いずれか1項記載の方
    法。
  15. 【請求項15】アクリル酸又はメタアクリル酸の蒸留精
    製を重合防止剤の存在下に行なうことを特徴とする請求
    項9〜14いずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】プロピレン又はイソブチレンを気相接触
    酸化し、該酸化反応混合物を水吸収して得られたアクリ
    ル酸又はメタアクリル酸の水溶液を共沸剤の存在下濃縮
    し、得られたアクリル酸又はメタアクリル酸をアルコー
    ルと反応させ、得られるエステルを蒸留塔で精製してア
    クリル酸又はメタアクリル酸のエステルを製造する方法
    における該蒸留塔の運転停止及び運転開始を含む操作に
    おいて、該蒸留塔内壁面を、予め、重合防止剤を含有す
    る液体で濡らし、その後蒸留塔の運転を開始することを
    特徴とするアクリル酸又はメタアクリル酸エステルの蒸
    留方法。
  17. 【請求項17】該蒸留塔内壁面を、予め、重合防止剤を
    含有する液体で濡らし、その後濡らした状態で蒸留塔の
    運転を開始することを特徴とする請求項16記載の方
    法。
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