JP2003008720A - 携帯通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】卓上載置の際、安定的に携帯通信装置を自立さ
せると共に送受信感度や液晶表示部の視認性を向上さ
せ、ごく自然な姿勢での撮像通話を可能とし、小型薄型
化に適し、携帯性及び操作性に優れた携帯通信装置を提
供する。 【解決手段】薄型の携帯通信装置本体ケースの両側面に
それぞれ厚み方向に所定角度にて平行に延びる溝を設け
ておき、前記ケースとは別ピースで、前記ケースの横幅
と略同一長さを有する連結部の両端に同一方向に平行に
延びかつ前記ケースの厚みよりも長いスタンド足を設け
た全体に凹字状を成すスタンドを備え、前記両溝に両ス
タンド足をそれぞれ嵌入しケースにスタンドを固定する
ようにした携帯通信装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、パーソ
ナルハンディホン（以下ＰＨＳ）、固体撮像素子カメラ
のついたビジュアルフォン、携帯情報端末などの小型・
軽量の携帯通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話機、ＰＨＳ、携帯情報端末など
の携帯用通信装置に用いられているアンテナは通常指向
性を有しており、受信側のアンテナ偏波面が送信側のア
ンテナ偏波面と一致した時が最も感度が高く、良好な通
信が可能となる。前記携帯用通信装置のシステムにおい
て、送信側アンテナ偏波面は垂直であり、受信側である
前記携帯通信装置側のアンテナ偏波面も通常の使用状態
である前記携帯通信装置を直立させた状態で垂直になる
ようにアンテナが設定されている。そこで、卓上などに
載置して待ち受ける状態の受信感度を向上させるため、
前記携帯通信装置をできるだけ立てておくことがよい。
特にスチール机などの金属製の置き机の場合、アンテナ
を近接した金属物から離すことでアンテナ特性の変化を
少なく出来る。また、適当な角度で自立させておくこと
は携帯通信装置を取り扱いやすく、液晶表示部が見やす
いなどの利点も多い。

【０００３】図５、図６、図７、において第１の従来例
を説明し,図８において第２の従来例について説明す
る。

【０００４】第１の従来例ではアンテナ３２を内蔵した
携帯通信装置３１の底面部にスタンド足３４をスタンド
足収納部３５に出入可能に設け、卓上に載置する場合、
前記携帯通信装置３１に配設されている液晶表示部３３
の背面側に前記スタンド足３４を取りだし底面面積を大
きくして自立させる方法が提案されている。（特開平９
−３２０８５２号） また、第２の従来例ではアンテナ３２を内蔵した携帯通
信装置３１を卓上載置の場合、前記携帯通信装置３１に
配設されているキー操作ボタン３６の保護カバー３７を
通常展開位置Ａより回動支点３８を中心にさらに回動さ
せて前記携帯通信装置３１の背面側位置Ｂに配置し、前
記保護カバー３７をスタンドとして使用し前記携帯通信
装置３１を自立させる方法が提案されている。（特開平
４-２７６９５７号）

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】第１の従来例において
は、携帯通信装置を卓上面に対して任意の角度に設定で
きずに直角に自立させるだけであり、液晶表示部の視認
性や取り扱い性も悪い。またスタンド足は薄型で幅方向
も小さい携帯通信装置底部に配設されているので、スタ
ンド足の大きさが小さく、少しの振動、衝撃や卓上面の
傾斜に対して非常に弱く不安定で倒れやすい。

【０００６】第２の従来例においては、キー操作ボタン
の保護カバーがないタイプの携帯通信装置では自立させ
ることが不可能であり、キー操作ボタンの保護カバーが
あるタイプのみ可能となっている。このタイプは保護カ
バーの厚み分だけ携帯通信装置全体が厚くなる。さら
に、保護カバーを最大角度に曲げた場合は、保護カバー
のストッパーが回転ヒンジの箇所だけであるので角度保
持が弱く、また強度的にも弱い。

【０００７】また、前面外観部品である保護カバーで卓
上載置させた場合、外観面にキズや汚れ等が付きやす
く、且つ外観面塗装膜の剥がれなども発生しやすい。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の基本的構成は、薄型の携帯通信装置本体ケースの両
側面にそれぞれ厚み方向に所定角度にて平行に延びる溝
を設けておき、前記ケースとは別ピースで、前記ケース
の横幅と略同一長さを有する連結部の両端に同一方向に
平行に延びかつ前記ケースの厚みよりも長いスタンド足
を設けた全体に凹字状を成すスタンドを備え、前記両溝
に両スタンド足をそれぞれ嵌入しケースにスタンドを固
定するものである。さらに、スタンド不使用時のため
に、前記ケース前面もしくは裏面に前記スタンドを収納
する凹字状の段差を設けたものである。

【０００９】より具現化され実用的に好適な構成は、図
１乃至図４に図示するように、縦＞幅＞厚さあるいは幅
＞縦＞厚さの関係を持つ薄型の携帯通信装置において、
前記携帯通信装置のキー操作部があるケース前面部の段
差に収納されたスタンドを段差から引き出し、ケース両
側面の溝にスタンド足を差込み嵌入し、卓上面等に対し
て安定的に自立するものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の好適な本実施の形態は、
少なくとも液晶表示部とキー操作ボタン類とマイクとス
ピーカ及びバッテリー部を有する縦＞幅＞厚さあるいは
幅＞縦＞厚さの関係を持つ薄型の携帯通信装置におい
て、前記携帯通信装置本体キー操作ボタン類がある前面
部にスタンド部を配設し、その前記スタンド部をある設
定角度に回動自在に動かすことができる回動支点を前記
携帯通信装置本体下部側両側面に備え、その前記回動支
点部から前記携帯通信装置本体裏面側に向けて前記スタ
ンド部の回動ストッパーを兼ねた前記スタンド部の差込
みガイド溝部を備え、その前記ガイド溝部に前記スタン
ド部のスタンド足を差込み嵌入させることにより前記携
帯通信装置を設定角度に自立保持させる携帯通信装置で
ある。

【００１１】そして、この携帯通信装置本体下部面側に
は前記携帯通信装置がある設定角度で卓上面に立てられ
た時、安定的に卓上面に面で接する斜面部、または円弧
状のケース形状を有する。

【００１２】また、この携帯通信装置本体下部面側に前
記携帯通信装置がある設定角度で卓上面に立てられた
時、安定的に卓上面に接する斜面部、または円弧状のケ
ース形状部に滑り止め用ゴム材を設けてある。

【００１３】さらに、スタンド部においては、前記ガイ
ド溝に嵌入したとき、卓上面に接する部分を斜面にして
ある。そして、スタンド部は前記携帯通信装置の外観ケ
ースと一体的になるように、引き出し回動展開する前は
外観ケースと同一面上に収納形成される。

【００１４】また、スタンド部においては、前記携帯通
信装置の外観ケースと一体に構成収納されているスタン
ド部を手で引き出す際、スタンド部の上面または側面に
凸状または凹状の手掛かり部を設けてある。

【００１５】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。本発明の実施の形態においては縦＞幅＞厚さの関係
を持つ形態の携帯通信装置に関して説明する。図１、図
２、図３は第１の実施例を示す概略図である。図４は第
２の実施例の使用状態概略図であり、図において同じ部
位は同じ符号で示す。

【００１６】図１は本発明の携帯通信装置の手にとって
通話したり、持ち運ぶ際の通常形態を示し、スタンド機
能を持つスタンド部は携帯通信装置本体と一体的に収納
されている。図２は前記スタンド部を手前に引き出した
状態を示したものであり、二点鎖線図は前記引き出した
スタンド部を回転させて携帯通信装置の両側面部に設け
られたガイド溝に差し込む直前の状態を示す。図３は携
帯通信装置の両側面部に設けられたガイド溝に前記スタ
ンド部を差込み嵌入し、携帯通信装置本体を卓上に対し
て設定角度で自立させて、待ち受けまたはハンドフリー
状態で通話を行う使用状態を示す。図４は撮像レンズ、
固体撮像素子等の撮像機能を内蔵したビジュアルフォン
などの携帯通信装置をある設定角度で卓上に自立させ、
ハンドフリーでのテレビ電話方式の撮像通話使用状態を
示す。

【００１７】図１において、１は携帯通信装置のケー
ス、２はアンテナ、３は前記携帯通信装置１のキー操作
ボタン部、４は液晶表示部、５は連結部とその両端の２
本のスタンド足からなる全体に凹字状を成すスタンド
部、５ａ、５ｂはスタンド部５に一体構成されている手
前に引き出して回動展開する場合の凸状手掛り部、５'
はスタンド足の先端に形成された卓上面に接地する斜面
部、６はスピーカ、７はマイク、８はスタンド足を嵌入
する回動ストッパー機能を有し携帯通信装置１を自立さ
せるときスタンド足を差込み嵌入するガイド溝部。９は
前記携帯通信装置下部に設けられた卓上面に接地する斜
面部、図２において、１０の円で囲った箇所は前記スタ
ンド部５の回動支点部箇所を示す。１１は前記スタンド
部５が収納されるよう凹字状に一段下げた前記携帯通信
装置１のケース収納段差部。段差部１１の左右両側面に
はスタンド足をケース下側から差込み嵌入させるガイド
溝部がまた設けられている。図３において、前記スタン
ド部５を引き出して前記携帯通信装置１の下部側両側面
にある設定角度で配設された回動ストッパー機能を有す
るガイド溝部８にスタンド足を差込み嵌入させた状態で
の自立使用形態を示す。この携帯通信装置１の下部に設
けられた斜面部９と前記スタンド部５の先端部５'が卓
上面に接することにより前記アンテナ２の受信感度を向
上させたり、また液晶表示部４を見やすい角度に前記携
帯通信装置１を自立させて、待ち受けまたはハンドフリ
ーでの通話使用状態を可能にする。なお、斜面部９には
図示せぬ滑り止め用ゴム部材を設けると更によい。スタ
ンド部５の断面形状はＬ字型であり、このＬ字型の一端
が差込みガイド溝部８に適度なトルクで摺接嵌入し、前
記携帯通信装置１の本体と前記スタンド部５は設定角度
位置で保持される。

【００１８】図４は本発明の第２の実施例の使用状態を
示し、図において１２は携帯通信装置１の表面側上部に
配設された撮像レンズ部であり、１３は通話者である。
前記携帯通信装置１を撮像通話に適当な角度設定に自立
させ、撮像レンズ部１２を通話者１３に向け、前記携帯
通信装置１を手で持った場合だけでなく、卓上に置いて
ハンドフリー状態でも撮像通話が可能となる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の構成ならび
に方法によれば、通常の携帯時及び手に持っての通話時
では小型で軽量の操作性、デザイン性に優れた形態とな
り、卓上面に載置する場合にはスタンド部を簡単にケー
ス厚み方向のガイド溝に差し込むだけで、携帯通信装置
の重心位置が卓上面側に近い状態で自立でき、また比較
的広く携帯通信装置とスタンド部のスパンがとれるので
振動、衝撃及び卓上面のある程度の傾斜にも強いものに
なり、安定的に携帯通信装置を設定角度で自立保持させ
ることができる。よって、携帯通信装置の受信感度が向
上すると同時に液晶表示部が見やすく、取り扱い性に優
れたものになる。また、携帯通信装置の下部に設けた斜
面部に本実施例では図示していない滑り止め用ゴム材を
設ければ、更に安定した自立卓上載置が得られ、携帯通
信装置の呼び出しバイブレーション時の振動による携帯
通信装置本体の卓上面上の横移動も滑り止め用ゴム材が
振動を吸収し小さく抑えられる。

【００２０】また、スタンド部の先端部端面を卓上面に
接触させているので、外観前側ケースの一部を構成して
いるスタンド部表面側にキズ、汚れ等がつきにくい。

【００２１】本発明の構成は特に、撮像機能が内蔵され
たビジュアルフォンや携帯情報端末などの携帯通信装置
においては有効であり、撮像に適当な角度で携帯通信装
置を自立設定でき、ほとんどハンドフリー状態で撮像通
話が可能となる。

【００２２】本発明は、幅＞縦＞厚さの関係を持つ携帯
通信装置でも同様に構成でき、同様な効果を得ることが
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の縦＞幅＞厚さの関係を持つ携帯通信装
置の第１の実施例を正面側から見た携帯時のスタンド部
を引き出す前の斜視図。

【図２】本発明の第１の実施例において、スタンド部を
引き出して、上方に回転させてガイド溝部に差し込む直
前を示す正面側から見た斜視図。

【図３】本発明の第１の実施例において、スタンド部を
ガイド溝部に差込み嵌入させて卓上に置いた状態を示し
た正面側から見た斜視図。

【図４】本発明の第２の実施例において、撮像レンズ部
を内蔵した携帯通信装置での使用状態を示した斜視図。

【図５】第１の従来例のスタンド足を用いた携帯通信装
置の側面図。

【図６】第１の従来例のスタンド足を用いた携帯通信装
置の背面図。

【図７】第１の従来例のスタンド足の引き出し、収納状
態を示した携帯通信装置の底面側から見た図。

【図８】第２の従来例のキー操作ボタンの保護カバーを
展開する状態を示した斜視図。

【符号の説明】

１ 携帯通信装置 ２ アンテナ ３ キー操作ボタン部 ４ 液晶表示部 ５ スタンド部 ５ａ、５ｂ 手掛り部 ５' スタンド部先端側の斜面部 ６ スピーカー ７ マイク部 ８ ガイド溝部 ９ 携帯通信装置下部側の斜面部 １０ 回動支点部箇所 １１ 前側ケースのスタンド収納段差部 １２ 撮像レンズ部 １３ 通話者 ３１ 携帯通信装置 ３２ アンテナ ３３ 液晶表示部 ３４ スタンド足 ３５ スタンド足収納部 ３６ キー操作ボタン ３７ 保護カバー ３８ 回動支点

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】薄型の携帯通信装置本体ケースの両側面に
   それぞれ厚み方向に所定角度にて平行に延びる溝を設け
   ておき、前記ケースとは別ピースで、前記ケースの横幅
   と略同一長さを有する連結部の両端に同一方向に平行に
   延びかつ前記ケースの厚みよりも長いスタンド足を設け
   た全体に凹字状を成すスタンドを備え、前記両溝に両ス
   タンド足をそれぞれ嵌入しケースにスタンドを固定する
   ようにした携帯通信装置。
2. 【請求項２】前記ケース前面もしくは裏面に前記スタン
   ドを収納する凹字状の段差を設けた請求項１に記載の携
   帯通信装置。