JP2003079220A - コンバインの刈取装置 - Google Patents
コンバインの刈取装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機体前方の3条分或いは4条分の未刈穀稈を
確実に取り込んで引き起こし、刈残しの生じないように
刈り取る。 【解決手段】 未刈穀稈を引起す左右及び中央の引起ケ
ース25A、25Cを備え、左引起ケース25Aと中央
引起ケース25Cの間に1条分の未刈穀稈を取入れ、右
引起ケース25Bと中央引起ケース25Cの間に2条分
の未刈穀稈を取入れるコンバインの刈取装置において、
左及び中央引起ケース25A、25Cのタインチェン8
2下部を1つの輪体84に巻回し、右引起ケース25B
のタインチェン82下部を2つの輪体84、87に巻回
すると共にこれら2つの輪体84、87間のタインチェ
ン82を略水平状に緊張させ、これら2つの輪体84、
87間範囲に、右引起ケース25Bの引起タイン82を
右引起ケース25Bから下向きへ突出させた状態に保持
するものとしたタイン左右方向案内部材103を設けた
構成となす。
確実に取り込んで引き起こし、刈残しの生じないように
刈り取る。 【解決手段】 未刈穀稈を引起す左右及び中央の引起ケ
ース25A、25Cを備え、左引起ケース25Aと中央
引起ケース25Cの間に1条分の未刈穀稈を取入れ、右
引起ケース25Bと中央引起ケース25Cの間に2条分
の未刈穀稈を取入れるコンバインの刈取装置において、
左及び中央引起ケース25A、25Cのタインチェン8
2下部を1つの輪体84に巻回し、右引起ケース25B
のタインチェン82下部を2つの輪体84、87に巻回
すると共にこれら2つの輪体84、87間のタインチェ
ン82を略水平状に緊張させ、これら2つの輪体84、
87間範囲に、右引起ケース25Bの引起タイン82を
右引起ケース25Bから下向きへ突出させた状態に保持
するものとしたタイン左右方向案内部材103を設けた
構成となす。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、圃場の穀稈を連続
的に刈取って脱穀するコンバインの刈取装置に関する。
的に刈取って脱穀するコンバインの刈取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引起タインを取り付けるタインチ
ェンを上部駆動輪と下部従動輪を介して内部に張設し、
このタインチェンを回転させて各引起タインを下部回行
部及び上向き直走部で外部に突出させて未刈穀稈に作用
させる引起ケースを、刈取り条数と同じ数だけ刈取部の
前部に後傾姿勢で横に並べて立設させたコンバインの刈
取装置は存在しており、これら引起ケースは、分草後の
未刈穀稈の引起しを行うと同時に、刈刃で未刈穀稈の切
断を行うときに、その上部を支えて切断を助けている。
ェンを上部駆動輪と下部従動輪を介して内部に張設し、
このタインチェンを回転させて各引起タインを下部回行
部及び上向き直走部で外部に突出させて未刈穀稈に作用
させる引起ケースを、刈取り条数と同じ数だけ刈取部の
前部に後傾姿勢で横に並べて立設させたコンバインの刈
取装置は存在しており、これら引起ケースは、分草後の
未刈穀稈の引起しを行うと同時に、刈刃で未刈穀稈の切
断を行うときに、その上部を支えて切断を助けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、各引
起ケース部の構成部品を共用するために、各引起ケース
部は左右が逆になるものがあることを除いて全く同じも
のが用いられているため例えば最も既刈側の引起ケース
における引起タイン先端の下部回行半径不足による最も
右側の未刈穀稈の引起し不良で刈残しを発生させる問題
があった。この問題は最も右側の引起ケースにより2条
分の未刈穀稈を引き起こす際に特に顕著となっていた。
本発明は、上記問題点を解消させることのできるコンバ
インの刈取装置を提供することを目的とする。
起ケース部の構成部品を共用するために、各引起ケース
部は左右が逆になるものがあることを除いて全く同じも
のが用いられているため例えば最も既刈側の引起ケース
における引起タイン先端の下部回行半径不足による最も
右側の未刈穀稈の引起し不良で刈残しを発生させる問題
があった。この問題は最も右側の引起ケースにより2条
分の未刈穀稈を引き起こす際に特に顕著となっていた。
本発明は、上記問題点を解消させることのできるコンバ
インの刈取装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は次のようになす。即ち、請求項1に記載
した発明では、未刈穀稈を引起す左右及び中央の引起ケ
ースを備え、左引起ケースと中央引起ケースの間に1条
分の未刈穀稈を取入れ、右引起ケースと中央引起ケース
の間に2条分の未刈穀稈を取入れるコンバインの刈取装
置において、左及び中央引起ケースのタインチェン下部
を1つの輪体に巻回し、右引起ケースのタインチェン下
部を2つの輪体に巻回すると共にこれら2つの輪体間の
タインチェンを略水平状に緊張させ、これら2つの輪体
間範囲に、右引起ケースの引起タインを右引起ケースか
ら下向きへ突出させた状態に保持するものとしたタイン
左右方向案内部材を設けた構成となす。
め、本願発明は次のようになす。即ち、請求項1に記載
した発明では、未刈穀稈を引起す左右及び中央の引起ケ
ースを備え、左引起ケースと中央引起ケースの間に1条
分の未刈穀稈を取入れ、右引起ケースと中央引起ケース
の間に2条分の未刈穀稈を取入れるコンバインの刈取装
置において、左及び中央引起ケースのタインチェン下部
を1つの輪体に巻回し、右引起ケースのタインチェン下
部を2つの輪体に巻回すると共にこれら2つの輪体間の
タインチェンを略水平状に緊張させ、これら2つの輪体
間範囲に、右引起ケースの引起タインを右引起ケースか
ら下向きへ突出させた状態に保持するものとしたタイン
左右方向案内部材を設けた構成となす。
【0005】この発明によれば、右引起ケースにおける
引起タイン先端の下部回行半径の不足が解消されると共
に下部水平左右移動距離が長くなることのほか、右引起
ケースにおける前記2輪間での引起タイン先端の下部回
行時に、引起タインが右引起ケースから下向きへ突出し
た状態で前記2つの輪体間のタインチェンと同一方向へ
移動するため、右引起ケースは最も右側の1条分或いは
2条分の未刈穀稈を確実に引き起すものとなり、これに
より左引起ケース、中央引起ケース及び右引起ケースは
同時に3条分或いは4条分の未刈穀稈を確実に取り込ん
で引き起こし、刈刃によるこれら未刈穀稈の刈取を一層
円滑に行わせるように作用する。
引起タイン先端の下部回行半径の不足が解消されると共
に下部水平左右移動距離が長くなることのほか、右引起
ケースにおける前記2輪間での引起タイン先端の下部回
行時に、引起タインが右引起ケースから下向きへ突出し
た状態で前記2つの輪体間のタインチェンと同一方向へ
移動するため、右引起ケースは最も右側の1条分或いは
2条分の未刈穀稈を確実に引き起すものとなり、これに
より左引起ケース、中央引起ケース及び右引起ケースは
同時に3条分或いは4条分の未刈穀稈を確実に取り込ん
で引き起こし、刈刃によるこれら未刈穀稈の刈取を一層
円滑に行わせるように作用する。
【0006】上記発明は次のように具体化できる。即
ち、請求項2に記載したように、前記2つの輪体のそれ
ぞれに関連した右引起ケース内部箇所に、これら輪体の
それぞれの外周面に形成された環状チェン案内溝に巻き
付いた物を掻き出すものとした掻出部材を設け、これら
掻出部材は右引起ケース内部箇所に固定した単一の板部
材で形成されており、さらにこの板部材には右引起ケー
ス内に没入された引起タインを右引起ケースの下部回行
部でこの右引起ケースの外方へ突出させるように作用す
るものとしたタイン突出案内部材を支持させた構成とな
す。
ち、請求項2に記載したように、前記2つの輪体のそれ
ぞれに関連した右引起ケース内部箇所に、これら輪体の
それぞれの外周面に形成された環状チェン案内溝に巻き
付いた物を掻き出すものとした掻出部材を設け、これら
掻出部材は右引起ケース内部箇所に固定した単一の板部
材で形成されており、さらにこの板部材には右引起ケー
ス内に没入された引起タインを右引起ケースの下部回行
部でこの右引起ケースの外方へ突出させるように作用す
るものとしたタイン突出案内部材を支持させた構成とな
す。
【0007】これによれば、たとえ前記2つの輪体の環
状チェン案内溝内に穀稈の藁くずなどが巻き付いても、
掻出部材が直ちにこの藁くずなどを掻き出して、環状チ
ェン案内溝による前記チェンの案内作用を良好に維持さ
せる。また前記2つの輪体のそれぞれの掻出部材が単一
の板部材で形成されるため、これら掻出部材の装着構造
が簡易になる。さらに、タイン突出案内部材が前記2つ
の輪体の掻出部材をなす板部材で支持されるため、タイ
ン突出案内部材を支持するための専用の支持構造は不要
なものとなる。
状チェン案内溝内に穀稈の藁くずなどが巻き付いても、
掻出部材が直ちにこの藁くずなどを掻き出して、環状チ
ェン案内溝による前記チェンの案内作用を良好に維持さ
せる。また前記2つの輪体のそれぞれの掻出部材が単一
の板部材で形成されるため、これら掻出部材の装着構造
が簡易になる。さらに、タイン突出案内部材が前記2つ
の輪体の掻出部材をなす板部材で支持されるため、タイ
ン突出案内部材を支持するための専用の支持構造は不要
なものとなる。
【0008】また請求項3に記載したように、左引起ケ
ースから右向きへ突出して下側から上側へ移動する引起
タインの列に対向させて設けられた引起ガイド部材の未
刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁が上方へ向かうに伴って、
前記右側へ張り出した引起タインの移動軌跡から漸次右
側へ離れるように傾斜されている構成となす。これによ
れば、未刈穀稈のうち嵩張る箇所である穂部が引起ガイ
ド部材に邪魔されることなく円滑に後方へ送り移動され
るようになる。
ースから右向きへ突出して下側から上側へ移動する引起
タインの列に対向させて設けられた引起ガイド部材の未
刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁が上方へ向かうに伴って、
前記右側へ張り出した引起タインの移動軌跡から漸次右
側へ離れるように傾斜されている構成となす。これによ
れば、未刈穀稈のうち嵩張る箇所である穂部が引起ガイ
ド部材に邪魔されることなく円滑に後方へ送り移動され
るようになる。
【0009】また請求項4に記載したように、左右及び
中央の引起ケースのそれぞれの後側に掻込みベルトを設
け、各引起ケースの引起タインの移動軌跡範囲の外側下
方箇所からこの引起タインの対応する引起ケースの上向
き直走部へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした前記
掻込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒を設け、下
側の掻込みガイド棒は上面視で前記上向き直走部のタイ
ン移動軌跡面を横切る方向へ導かれて掻込みベルトの突
起の移動軌跡面の下側に略平行に位置させ、一方、上側
の掻込みガイド棒は上面視で前記上向き直走部のタイン
移動軌跡面を横切る方向へ導かれて掻込みベルトの突起
の移動軌跡面の上側に略平行に位置させた構成となす。
中央の引起ケースのそれぞれの後側に掻込みベルトを設
け、各引起ケースの引起タインの移動軌跡範囲の外側下
方箇所からこの引起タインの対応する引起ケースの上向
き直走部へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした前記
掻込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒を設け、下
側の掻込みガイド棒は上面視で前記上向き直走部のタイ
ン移動軌跡面を横切る方向へ導かれて掻込みベルトの突
起の移動軌跡面の下側に略平行に位置させ、一方、上側
の掻込みガイド棒は上面視で前記上向き直走部のタイン
移動軌跡面を横切る方向へ導かれて掻込みベルトの突起
の移動軌跡面の上側に略平行に位置させた構成となす。
【0010】これによれば、上下2本の掻込みガイド棒
が各引起ケースから引起作用を受けている穀稈を掻込み
ベルトの突起の移動軌跡範囲内に案内するのであり、こ
の後、掻込みベルトは、その突起の移動軌跡範囲内に達
する過程で稈元を切断装置で切り離された刈稈をさらに
後方へ搬送する。そして、刈取装置の作動が停止されて
各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止したとき、上
下2本の掻込みガイド棒は掻込みベルトで搬送されてい
た刈稈をその弾性作用で掻込みベルトに押さえ付けてこ
の刈稈が重力作用で脱落するのを阻止するものとなる。
が各引起ケースから引起作用を受けている穀稈を掻込み
ベルトの突起の移動軌跡範囲内に案内するのであり、こ
の後、掻込みベルトは、その突起の移動軌跡範囲内に達
する過程で稈元を切断装置で切り離された刈稈をさらに
後方へ搬送する。そして、刈取装置の作動が停止されて
各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止したとき、上
下2本の掻込みガイド棒は掻込みベルトで搬送されてい
た刈稈をその弾性作用で掻込みベルトに押さえ付けてこ
の刈稈が重力作用で脱落するのを阻止するものとなる。
【0011】また請求項5に記載したように、左右及び
中央の引起ケースのそれぞれの後側に、スターホイル
と、このスターホイルの上側に位置された掻込みベルト
とを設けると共に、これらスターホイルや掻込みベルト
により穀稈を送り込まれる下部搬送チェンを前記スター
ホイルより下方に設けるほか、各引起ケースの上向き直
走部のタイン移動軌跡面の外側下方箇所からこの移動軌
跡面の内方へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした掻
込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒を設け、下側
の掻込みガイド棒は前記上向き直走部のタイン移動軌跡
面の下方でその対応する前記掻込みベルトの突起の移動
軌跡面の下側に略平行に位置させ、一方、上側の掻込み
ガイド棒は前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の下方
でその対応する前記掻込みベルトの突起の移動軌跡面の
上側に略平行に位置させ、また前記2本の掻込みガイド
棒の下側箇所で前記各引起ケースの上向き直走部のタイ
ン移動軌跡面の外側下方箇所からこの移動軌跡面の内方
へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした前記下部搬送
チェン用の1本の掻込みガイド棒を設け、このガイド棒
の後部を前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の下方で
これの対応する前記掻込みベルトの突起の移動軌跡面の
下側に位置させると共に前記下部搬送チェンの移動軌跡
面の高さ及び傾きに合致させた構成となす。
中央の引起ケースのそれぞれの後側に、スターホイル
と、このスターホイルの上側に位置された掻込みベルト
とを設けると共に、これらスターホイルや掻込みベルト
により穀稈を送り込まれる下部搬送チェンを前記スター
ホイルより下方に設けるほか、各引起ケースの上向き直
走部のタイン移動軌跡面の外側下方箇所からこの移動軌
跡面の内方へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした掻
込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒を設け、下側
の掻込みガイド棒は前記上向き直走部のタイン移動軌跡
面の下方でその対応する前記掻込みベルトの突起の移動
軌跡面の下側に略平行に位置させ、一方、上側の掻込み
ガイド棒は前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の下方
でその対応する前記掻込みベルトの突起の移動軌跡面の
上側に略平行に位置させ、また前記2本の掻込みガイド
棒の下側箇所で前記各引起ケースの上向き直走部のタイ
ン移動軌跡面の外側下方箇所からこの移動軌跡面の内方
へ向かいつつ斜め後方へ向かうものとした前記下部搬送
チェン用の1本の掻込みガイド棒を設け、このガイド棒
の後部を前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の下方で
これの対応する前記掻込みベルトの突起の移動軌跡面の
下側に位置させると共に前記下部搬送チェンの移動軌跡
面の高さ及び傾きに合致させた構成となす。
【0012】これによれば、前記2本の掻込みガイド棒
は請求項6の場合と同様に作用し、また前記下部搬送チ
ェン用の1本の掻込みガイド棒は各引起ケースによる引
起作用を受けた穀稈を前記掻込みベルトの突起の移動範
囲内まで案内した後、前記下部搬送チェンの搬送作用部
に案内する。そして、刈取装置の作動が停止されて各引
起ケースや掻込みベルトの作動が停止したとき、前記下
部搬送チェン用の1本の掻込みガイド棒は前記2本の掻
込みガイド棒と一緒になって、掻込みベルトで搬送され
ていた刈稈をその弾性作用で掻込みベルトやスターホイ
ルに押さえ付けて、この刈稈が重力作用で前記掻込みベ
ルトの突起の移動範囲内から脱落するのを阻止するもの
となる。
は請求項6の場合と同様に作用し、また前記下部搬送チ
ェン用の1本の掻込みガイド棒は各引起ケースによる引
起作用を受けた穀稈を前記掻込みベルトの突起の移動範
囲内まで案内した後、前記下部搬送チェンの搬送作用部
に案内する。そして、刈取装置の作動が停止されて各引
起ケースや掻込みベルトの作動が停止したとき、前記下
部搬送チェン用の1本の掻込みガイド棒は前記2本の掻
込みガイド棒と一緒になって、掻込みベルトで搬送され
ていた刈稈をその弾性作用で掻込みベルトやスターホイ
ルに押さえ付けて、この刈稈が重力作用で前記掻込みベ
ルトの突起の移動範囲内から脱落するのを阻止するもの
となる。
【0013】この際、請求項6に記載したように、掻込
みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒は上側のものの
弾性係数が下側のもののそれより大きくなされ、また下
部搬送チェン用の1本の掻込みガイド棒の弾性係数は掻
込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒のそれよりも
大きくなされ、これら3つの掻込みガイド棒の後端部
は、最下位のもの、最上位のもの、中央高さのものの順
に、その対応する掻込みベルトの突起に対しその先側に
位置されている構成となす。
みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒は上側のものの
弾性係数が下側のもののそれより大きくなされ、また下
部搬送チェン用の1本の掻込みガイド棒の弾性係数は掻
込みベルト用の上下2本の掻込みガイド棒のそれよりも
大きくなされ、これら3つの掻込みガイド棒の後端部
は、最下位のもの、最上位のもの、中央高さのものの順
に、その対応する掻込みベルトの突起に対しその先側に
位置されている構成となす。
【0014】これによれば、最下位の掻込みガイド棒が
各引起ケースから引起作用を受けている嵩高の稈元を大
きな弾性係数による強い案内作用により的確に掻込みベ
ルトの突起の移動軌跡範囲箇所を経てスターホイルや下
部搬送チェンの搬送始端まで案内するものとなり、また
最上位の掻込みガイド棒と中間高さの掻込みガイド棒と
が各引起ケースから引起作用を受けている穀稈を比較的
小さな弾性係数による適当な案内作用により掻込みベル
トの突起の移動軌跡範囲内に的確に案内するのであり、
この結果、最下位の掻込みガイド棒と、中間高さの掻込
みガイド棒と、最上位の掻込みガイド棒とはこれらの弾
力を介して穀稈を比較的バランスよく掻込みベルトやス
ターホイールの要部に押さえ付けるものとなる。
各引起ケースから引起作用を受けている嵩高の稈元を大
きな弾性係数による強い案内作用により的確に掻込みベ
ルトの突起の移動軌跡範囲箇所を経てスターホイルや下
部搬送チェンの搬送始端まで案内するものとなり、また
最上位の掻込みガイド棒と中間高さの掻込みガイド棒と
が各引起ケースから引起作用を受けている穀稈を比較的
小さな弾性係数による適当な案内作用により掻込みベル
トの突起の移動軌跡範囲内に的確に案内するのであり、
この結果、最下位の掻込みガイド棒と、中間高さの掻込
みガイド棒と、最上位の掻込みガイド棒とはこれらの弾
力を介して穀稈を比較的バランスよく掻込みベルトやス
ターホイールの要部に押さえ付けるものとなる。
【0015】また請求項7に記載したように、右引起ケ
ースの右側前方箇所に分草板を設け、この分草板の下側
箇所から左斜め後方へ分草杆を延出させ、この分草杆の
後部を概ね前記2つの輪体のうちの右側の輪体の回転中
心へ向けた構成となす。
ースの右側前方箇所に分草板を設け、この分草板の下側
箇所から左斜め後方へ分草杆を延出させ、この分草杆の
後部を概ね前記2つの輪体のうちの右側の輪体の回転中
心へ向けた構成となす。
【0016】これによれば、分草板や分草杆が右引起ケ
ースと中央引起ケースとの間に右側の2条分或いは3条
分の未刈穀稈をそれよりも右側の未刈穀稈と分離しつつ
円滑に誘い込むものとなり、右引起ケースのタインはそ
の下部回行部を移動するとき、右引起ケースの直前に達
した最も右側の1条分又は2条分の未刈穀稈を確実に左
方へ移動させ、次にその上向き直走部を移動するときこ
れら未刈穀稈を確実に引き起こすものとなる。
ースと中央引起ケースとの間に右側の2条分或いは3条
分の未刈穀稈をそれよりも右側の未刈穀稈と分離しつつ
円滑に誘い込むものとなり、右引起ケースのタインはそ
の下部回行部を移動するとき、右引起ケースの直前に達
した最も右側の1条分又は2条分の未刈穀稈を確実に左
方へ移動させ、次にその上向き直走部を移動するときこ
れら未刈穀稈を確実に引き起こすものとなる。
【0017】また請求項8に記載したように、各引起ケ
ースで引き起こされて、刈取装置下部に設けた刈取装置
で刈り取られた穀稈の穂先部をフィードチェンの搬送始
端の前後方向位置近傍まで搬送するものとした上部搬送
タインの多数を備えた上部搬送ケースが上下で対合され
る上側ケースと下側ケースとを具備し、これら上側及び
下側ケースの各横向き面部にこれの長手方向へ向け細長
状の開口を形成し、この開口の長手方向に沿った一対の
辺部を上部搬送ケースの厚さ中央側へ延長したものとし
た延長辺部を設け、一方では前記各ケースの開口の外周
囲より大きくなされた付加板部材を、その開口の対応す
る横向き面部に、その開口の覆われるように固着し、こ
の際、付加板部材はこれの長手方向適当間隔位置毎に特
定向きのコ字形の切込みを形成され、この切込みのそれ
ぞれの内方側部位を上部搬送ケースの厚さ中央側へ90
度屈曲され、これら各内方側部位の両側の縦向き側縁を
前記一対の辺部の対向面に密接されている構成となす。
ースで引き起こされて、刈取装置下部に設けた刈取装置
で刈り取られた穀稈の穂先部をフィードチェンの搬送始
端の前後方向位置近傍まで搬送するものとした上部搬送
タインの多数を備えた上部搬送ケースが上下で対合され
る上側ケースと下側ケースとを具備し、これら上側及び
下側ケースの各横向き面部にこれの長手方向へ向け細長
状の開口を形成し、この開口の長手方向に沿った一対の
辺部を上部搬送ケースの厚さ中央側へ延長したものとし
た延長辺部を設け、一方では前記各ケースの開口の外周
囲より大きくなされた付加板部材を、その開口の対応す
る横向き面部に、その開口の覆われるように固着し、こ
の際、付加板部材はこれの長手方向適当間隔位置毎に特
定向きのコ字形の切込みを形成され、この切込みのそれ
ぞれの内方側部位を上部搬送ケースの厚さ中央側へ90
度屈曲され、これら各内方側部位の両側の縦向き側縁を
前記一対の辺部の対向面に密接されている構成となす。
【0018】これによれば、上側ケースと下側ケースの
それぞれは、その開口の長手方向に沿わせられて対向し
た一対の辺部を上部搬送ケースの厚さ中央側へ延長した
延長辺部の存在により、長手方向途中に作用する曲げ力
に対して強力に対向するものとなり、また付加板部材の
コ字形の切込みの内方側部位が延長辺部の横倒れを規制
して全体としての剛性を効果的に増大されるものとな
る。
それぞれは、その開口の長手方向に沿わせられて対向し
た一対の辺部を上部搬送ケースの厚さ中央側へ延長した
延長辺部の存在により、長手方向途中に作用する曲げ力
に対して強力に対向するものとなり、また付加板部材の
コ字形の切込みの内方側部位が延長辺部の横倒れを規制
して全体としての剛性を効果的に増大されるものとな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はコンバインの側面図、図2はコ
ンバインの平面図、図3はコンバインの正面図であり、
図中、1は左右走行クローラ2を装設するトラックフレ
ーム、3はトラックフレーム1上に架設する機台、4は
フィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴7を
内蔵している脱穀部、8は脱穀部4の前方に装備する3
条用の刈取装置である刈取部、9は排藁チェン10の終
端を臨ませる排藁処理部、11は脱穀部4からの穀粒を
揚穀筒12を介して搬入する穀粒タンク、13は穀粒タ
ンク11の穀粒を搬出する排出オーガ、14は運転席1
5の前側にステアリングコラム16を介して丸形の走行
ハンドル17を装備すると共に運転席15の左側のサイ
ドコラム18に主変速レバー19及び副変速レバー20
及び脱穀クラッチレバ−21及び刈取クラッチレバ−2
2等を配設する運転操作部、23は運転席15の下側に
配設するエンジンであり、圃場の穀稈を連続的に刈取っ
て脱穀するように構成している。
づいて詳述する。図1はコンバインの側面図、図2はコ
ンバインの平面図、図3はコンバインの正面図であり、
図中、1は左右走行クローラ2を装設するトラックフレ
ーム、3はトラックフレーム1上に架設する機台、4は
フィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴7を
内蔵している脱穀部、8は脱穀部4の前方に装備する3
条用の刈取装置である刈取部、9は排藁チェン10の終
端を臨ませる排藁処理部、11は脱穀部4からの穀粒を
揚穀筒12を介して搬入する穀粒タンク、13は穀粒タ
ンク11の穀粒を搬出する排出オーガ、14は運転席1
5の前側にステアリングコラム16を介して丸形の走行
ハンドル17を装備すると共に運転席15の左側のサイ
ドコラム18に主変速レバー19及び副変速レバー20
及び脱穀クラッチレバ−21及び刈取クラッチレバ−2
2等を配設する運転操作部、23は運転席15の下側に
配設するエンジンであり、圃場の穀稈を連続的に刈取っ
て脱穀するように構成している。
【0020】図4は刈取部の側面図、図5は刈取部の平
面図、図6は刈取部前部の拡大平面図、図7は刈取部の
駆動系統図、図22は刈取部の部分詳細図であり、通常
刈取時に3条刈り用として使用される刈取部8は次のよ
うなものとなされるのであって、即ち、刈取部8前方に
存在し分草板24a、24b、24c、24dを介して
取入れられる3条分の未刈穀稈を引起す刈取条数と同じ
数の左右及び中央の3つの引起ケース25A、25B、
25Cを前部に後傾姿勢で横に並べて立設させるもの
で、左引起ケース25Aと中央引起ケース25Cの間に
左側1条分の未刈穀稈を取入れ、取入れた左側1条分の
未刈穀稈の引起しを左引起ケース24Aから右向きに突
出して下から上に移動する引起タイン26Aにより行
い、また右引起ケース25Bと中央引起ケース25Cの
間に残りの右側2条分の未刈穀稈を取入れ、取入れた右
側2条分の未刈穀稈の引起しを右引起ケース25Bから
左向きに突出して下から上に移動する引起タイン26B
と中央引起ケース25Cから左向きに突出して下から上
に移動する引起タイン26Cにより行うように構成して
いる。
面図、図6は刈取部前部の拡大平面図、図7は刈取部の
駆動系統図、図22は刈取部の部分詳細図であり、通常
刈取時に3条刈り用として使用される刈取部8は次のよ
うなものとなされるのであって、即ち、刈取部8前方に
存在し分草板24a、24b、24c、24dを介して
取入れられる3条分の未刈穀稈を引起す刈取条数と同じ
数の左右及び中央の3つの引起ケース25A、25B、
25Cを前部に後傾姿勢で横に並べて立設させるもの
で、左引起ケース25Aと中央引起ケース25Cの間に
左側1条分の未刈穀稈を取入れ、取入れた左側1条分の
未刈穀稈の引起しを左引起ケース24Aから右向きに突
出して下から上に移動する引起タイン26Aにより行
い、また右引起ケース25Bと中央引起ケース25Cの
間に残りの右側2条分の未刈穀稈を取入れ、取入れた右
側2条分の未刈穀稈の引起しを右引起ケース25Bから
左向きに突出して下から上に移動する引起タイン26B
と中央引起ケース25Cから左向きに突出して下から上
に移動する引起タイン26Cにより行うように構成して
いる。
【0021】中央引起ケース25Cの左側部には図22
に示すように引起ガイド部材k1が固設してあり、この
部材k1は左引起ケース25Aから右向きへ突出して下
側から上側へ移動する引起タイン26Aの列に対向させ
たものとなしてある。そしてこの引起ガイド部材k1の
未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁k2は、上方へ向かうに
伴って、前記右側へ張り出した引起タイン26Aの移動
軌跡から漸次右側へ離れるように傾斜されている。これ
により、未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁k2は未刈穀稈
のうち嵩張る箇所である穂部が引起タイン26Aで引き
起こされた後に後方へ送られるときの移動に対して障害
をなさないものとなる。
に示すように引起ガイド部材k1が固設してあり、この
部材k1は左引起ケース25Aから右向きへ突出して下
側から上側へ移動する引起タイン26Aの列に対向させ
たものとなしてある。そしてこの引起ガイド部材k1の
未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁k2は、上方へ向かうに
伴って、前記右側へ張り出した引起タイン26Aの移動
軌跡から漸次右側へ離れるように傾斜されている。これ
により、未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁k2は未刈穀稈
のうち嵩張る箇所である穂部が引起タイン26Aで引き
起こされた後に後方へ送られるときの移動に対して障害
をなさないものとなる。
【0022】また、引起こされた左側1条分の未刈穀稈
の稈元側を右斜め後方に掻込みむ左スターホイル27A
及び突起付きの左掻込みベルト28Aを左引起ケース2
5Aの下部後方に配設し、また引起こされた右側1条分
の未刈穀稈の稈元側を左斜め後方に掻込みむ右スターホ
イル27B及び突起付きの右掻込みベルト28Bを右引
起ケース25Bの下部後方に配設すると共に、引起こさ
れた中央1条分の未刈穀稈の稈元側を右斜め後方に掻込
みむ中央スターホイル27C及び突起付きの中央掻込み
ベルト28Cを中央引起ケース25Cの下部後方に配設
し、これら右及び中央のスターホイル27B、27C及
び突起付きの掻込みベルト28B、28Cにより、引起
こされた右側2条分の未刈穀稈の稈元側を、右引起ケー
ス25Bと中央引起ケース25C間の導入通路中央後方
で掻込み合流させるように構成している。
の稈元側を右斜め後方に掻込みむ左スターホイル27A
及び突起付きの左掻込みベルト28Aを左引起ケース2
5Aの下部後方に配設し、また引起こされた右側1条分
の未刈穀稈の稈元側を左斜め後方に掻込みむ右スターホ
イル27B及び突起付きの右掻込みベルト28Bを右引
起ケース25Bの下部後方に配設すると共に、引起こさ
れた中央1条分の未刈穀稈の稈元側を右斜め後方に掻込
みむ中央スターホイル27C及び突起付きの中央掻込み
ベルト28Cを中央引起ケース25Cの下部後方に配設
し、これら右及び中央のスターホイル27B、27C及
び突起付きの掻込みベルト28B、28Cにより、引起
こされた右側2条分の未刈穀稈の稈元側を、右引起ケー
ス25Bと中央引起ケース25C間の導入通路中央後方
で掻込み合流させるように構成している。
【0023】そして、左右及び中央のスターホイル27
A、28B、28C及び掻込みベルト28A、28B、
28Cによる掻込み時に未刈り穀稈の稈元を3条同時に
切断するバリカン型の刈刃29を備えると共に、右側2
条分の刈稈の稈元側を左斜め後方に搬送する右下部搬送
チェン30と、左側1条分の刈稈の稈元側及び穂先側を
右斜め後方に搬送し稈元側を右下部搬送チェン30の送
り終端部近傍に合流させる左下部搬送チェン31及び左
上部搬送タイン32及び左穂先搬送タイン33と、右下
部搬送チェン30の送り終端部近傍にて合流する3条分
の刈稈の稈元側及び、この稈元側よりやや前方で合流す
る3条分の穂先側を脱穀部4のフィードチェン5の送り
始端部に受継ぎ搬送させる縦搬送チェン34及び上部搬
送タイン35を備え、右下部搬送チェン30と縦搬送チ
ェン34を平面視で略一直線状に設けて右引起ケース2
5Bの下部後方からフィードチェン5の送り始端部に略
一直線状の下部搬送経路を形成し、また上部搬送タイン
35を右引起ケース25Bの後方にまで延ばし、右引起
ケース25Bの後方からフィードチェン5の送り始端部
に略一直線状の上部搬送経路を形成し、これら略一直線
状の上下搬送経路の途中に、左下部搬送チェン31及び
左上部搬送タイン32によって形成されて左引起ケース
25Aの後方から右斜め後方に延ばす左側の上下搬送経
路の終端部を臨ませ、3条分の刈稈を平面視で大文字の
Y字ではなく小文字のy字形穀稈搬送経路によって刈取
部8から脱穀部4のフィードチェン5に搬送させて脱穀
処理させるように構成している。
A、28B、28C及び掻込みベルト28A、28B、
28Cによる掻込み時に未刈り穀稈の稈元を3条同時に
切断するバリカン型の刈刃29を備えると共に、右側2
条分の刈稈の稈元側を左斜め後方に搬送する右下部搬送
チェン30と、左側1条分の刈稈の稈元側及び穂先側を
右斜め後方に搬送し稈元側を右下部搬送チェン30の送
り終端部近傍に合流させる左下部搬送チェン31及び左
上部搬送タイン32及び左穂先搬送タイン33と、右下
部搬送チェン30の送り終端部近傍にて合流する3条分
の刈稈の稈元側及び、この稈元側よりやや前方で合流す
る3条分の穂先側を脱穀部4のフィードチェン5の送り
始端部に受継ぎ搬送させる縦搬送チェン34及び上部搬
送タイン35を備え、右下部搬送チェン30と縦搬送チ
ェン34を平面視で略一直線状に設けて右引起ケース2
5Bの下部後方からフィードチェン5の送り始端部に略
一直線状の下部搬送経路を形成し、また上部搬送タイン
35を右引起ケース25Bの後方にまで延ばし、右引起
ケース25Bの後方からフィードチェン5の送り始端部
に略一直線状の上部搬送経路を形成し、これら略一直線
状の上下搬送経路の途中に、左下部搬送チェン31及び
左上部搬送タイン32によって形成されて左引起ケース
25Aの後方から右斜め後方に延ばす左側の上下搬送経
路の終端部を臨ませ、3条分の刈稈を平面視で大文字の
Y字ではなく小文字のy字形穀稈搬送経路によって刈取
部8から脱穀部4のフィードチェン5に搬送させて脱穀
処理させるように構成している。
【0024】また、機台3の前端に固設する走行ミッシ
ョン36と左走行クローラ2との間を通して脱穀部4の
前側から前方斜め下方に突出させる刈取主フレームであ
る縦伝動ケース37を備え、縦伝動ケース37の上端部
にベベルギアケース38を固設し、ベベルギャケース3
8の左側にチェンケース39を固設し、チェンケース3
9の左側面下部とべベルギアケース38の右側面から機
体左右方向に水平に刈取部8の上下回動支点である左右
刈取入力ケース40A、40Bを同一軸芯上で突出形成
し、刈取入力ケース40A、40Bを機台3の前端に立
設固定する左右軸受け台41A、41Bに回動自在に支
持させる。
ョン36と左走行クローラ2との間を通して脱穀部4の
前側から前方斜め下方に突出させる刈取主フレームであ
る縦伝動ケース37を備え、縦伝動ケース37の上端部
にベベルギアケース38を固設し、ベベルギャケース3
8の左側にチェンケース39を固設し、チェンケース3
9の左側面下部とべベルギアケース38の右側面から機
体左右方向に水平に刈取部8の上下回動支点である左右
刈取入力ケース40A、40Bを同一軸芯上で突出形成
し、刈取入力ケース40A、40Bを機台3の前端に立
設固定する左右軸受け台41A、41Bに回動自在に支
持させる。
【0025】また、縦伝動ケース37の下端には左右方
向全長の中間部を一体連結させて刈取部8の底部で機体
左右方向に水平に横架させる横伝動ケース42を備え、
機体左右方向に平行な前後バンパフレーム43A、43
Bと機体前後方向に平行な左右バンパフレーム44A、
44Bとで横伝動ケース42を包囲するような横長な四
角枠形状のバンパ45を構成し、平面視でバンパ45の
内側に横伝動ケース42を納めるように、横伝動ケース
42の真下にバンパ45を一体に取り付け、横伝動ケー
ス42の前方に横架される前バンパフレーム43Aを横
伝動ケース42及び後バンパフレーム43Bより長尺に
形成して4条分の穀稈間隔と略同じ長さを与え、前バン
パフレーム43Aを横伝動ケース42より右側に突出さ
せた状態で横伝動ケース42の前方に横架させる。
向全長の中間部を一体連結させて刈取部8の底部で機体
左右方向に水平に横架させる横伝動ケース42を備え、
機体左右方向に平行な前後バンパフレーム43A、43
Bと機体前後方向に平行な左右バンパフレーム44A、
44Bとで横伝動ケース42を包囲するような横長な四
角枠形状のバンパ45を構成し、平面視でバンパ45の
内側に横伝動ケース42を納めるように、横伝動ケース
42の真下にバンパ45を一体に取り付け、横伝動ケー
ス42の前方に横架される前バンパフレーム43Aを横
伝動ケース42及び後バンパフレーム43Bより長尺に
形成して4条分の穀稈間隔と略同じ長さを与え、前バン
パフレーム43Aを横伝動ケース42より右側に突出さ
せた状態で横伝動ケース42の前方に横架させる。
【0026】また、刈り取るべき3条の穀稈条のうち左
側の穀稈条とその未刈側(左側)の未刈穀稈条の間を通
過させる左外側刈取フレーム45Aと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち左側の穀稈条と中央の穀稈条の間を通
過させる左内側刈取フレーム45Bと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち中央の穀稈条と右側の穀稈条の間を通
過させる右内側刈取フレーム45Cと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち右側の穀稈条とその既刈側(右側)の
既刈穀稈条との間を通過させる右外側刈取フレーム45
Dの、4本の刈取フレーム45A、45B、45C、4
5Dを前バンパフレーム43Aから機体前方に向けて平
行に一体延出している。
側の穀稈条とその未刈側(左側)の未刈穀稈条の間を通
過させる左外側刈取フレーム45Aと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち左側の穀稈条と中央の穀稈条の間を通
過させる左内側刈取フレーム45Bと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち中央の穀稈条と右側の穀稈条の間を通
過させる右内側刈取フレーム45Cと、刈り取るべき3
条の穀稈条のうち右側の穀稈条とその既刈側(右側)の
既刈穀稈条との間を通過させる右外側刈取フレーム45
Dの、4本の刈取フレーム45A、45B、45C、4
5Dを前バンパフレーム43Aから機体前方に向けて平
行に一体延出している。
【0027】そして、分草板24a、24b、24cを
各刈取フレーム45A、45B、45C、45Dの前端
に取り付け、左引起ケース25Aの後面下部を左外側刈
取フレーム45Aに立設固定する左支持パイプ46Aに
支持させ、右引起ケース25Bの後面下部を右外側刈取
フレーム45Dに立設固定する左支持パイプ46Bに支
持させ、中央引起ケース25Cの後面下部を左内側刈取
フレーム45Bに立設固定する左支持パイプ46Cに支
持させると共に、横伝動ケース42の左右端部上面から
前傾姿勢で上方に一体延出させる左右引起し伝動ケース
47A、47Bと横伝動ケース42の略中央部前面側に
固設するべベルギアケース48の上面から前傾姿勢で上
方に一体延出させる中央引起し伝動ケース47Cを設
け、左右及び中央の引起ケース25A、25B、25C
の後面上部を左右及び中央の引起し伝動ケース47A、
47B、47Cの上端に固設する引起し駆動ケースであ
る左右及び中央のべベルギアケース49A、49B、4
9Cにそれぞれ支持させ、左右及び中央の3つの引起ケ
ース25A、25B、25Cを刈取部8の前部に後傾姿
勢で横に並べて立設支持している。
各刈取フレーム45A、45B、45C、45Dの前端
に取り付け、左引起ケース25Aの後面下部を左外側刈
取フレーム45Aに立設固定する左支持パイプ46Aに
支持させ、右引起ケース25Bの後面下部を右外側刈取
フレーム45Dに立設固定する左支持パイプ46Bに支
持させ、中央引起ケース25Cの後面下部を左内側刈取
フレーム45Bに立設固定する左支持パイプ46Cに支
持させると共に、横伝動ケース42の左右端部上面から
前傾姿勢で上方に一体延出させる左右引起し伝動ケース
47A、47Bと横伝動ケース42の略中央部前面側に
固設するべベルギアケース48の上面から前傾姿勢で上
方に一体延出させる中央引起し伝動ケース47Cを設
け、左右及び中央の引起ケース25A、25B、25C
の後面上部を左右及び中央の引起し伝動ケース47A、
47B、47Cの上端に固設する引起し駆動ケースであ
る左右及び中央のべベルギアケース49A、49B、4
9Cにそれぞれ支持させ、左右及び中央の3つの引起ケ
ース25A、25B、25Cを刈取部8の前部に後傾姿
勢で横に並べて立設支持している。
【0028】また、左右及び中央のスターホイル27
A、28B、28C及び掻込みベルト28A、28B、
28Cと、右下部搬送チェン30と、左下部搬送チェン
31及び左上部搬送タイン32及び左穂先搬送タイン3
3を刈取フレーム45A、45B、45C、45D及び
引起し伝動ケース47A、47B、47C等に支持させ
ると共に、刈刃29を刈取フレーム45A、45B、4
5C、45Dの後部下側に横架固定されて前バンパフレ
ーム43Aの長さと略同じ横幅を有する刈刃台50上に
組付けている。
A、28B、28C及び掻込みベルト28A、28B、
28Cと、右下部搬送チェン30と、左下部搬送チェン
31及び左上部搬送タイン32及び左穂先搬送タイン3
3を刈取フレーム45A、45B、45C、45D及び
引起し伝動ケース47A、47B、47C等に支持させ
ると共に、刈刃29を刈取フレーム45A、45B、4
5C、45Dの後部下側に横架固定されて前バンパフレ
ーム43Aの長さと略同じ横幅を有する刈刃台50上に
組付けている。
【0029】そして、縦伝動ケース37と機台3の間に
張架する刈取昇降シリンダ51の伸縮動作により、刈取
部8を左右刈取入力ケース40A、40Bを支点に昇降
させるように構成している。
張架する刈取昇降シリンダ51の伸縮動作により、刈取
部8を左右刈取入力ケース40A、40Bを支点に昇降
させるように構成している。
【0030】また、刈取部8の動力は入力部に直進用H
ST52Aと旋回用HST52Bを備えた走行ミッショ
ン36に設けるPTO軸53から取り出すもので、エン
ジン23の出力軸54から直進用HST52Aの油圧ポ
ンプ軸55にベルト伝動で動力を伝達し、直進用HST
52Aの油圧ポンプ軸55から旋回用HST52Bの油
圧ポンプ軸56に動力を伝達し、直進用HST52A及
び旋回用HST52Bの各油圧モータを適宜駆動させて
動力を走行ミッション36に伝達させ、左右走行クロー
ラ2を同一回転方向及び同一回転速度で駆動する機体の
前後方向直進走行、及び、左右クローラ2を逆方向に駆
動する左又は右旋回、及び、左右走行クローラ2を同一
回転方向で異なる回転速度で駆動する進路修正を行わせ
るように構成している
ST52Aと旋回用HST52Bを備えた走行ミッショ
ン36に設けるPTO軸53から取り出すもので、エン
ジン23の出力軸54から直進用HST52Aの油圧ポ
ンプ軸55にベルト伝動で動力を伝達し、直進用HST
52Aの油圧ポンプ軸55から旋回用HST52Bの油
圧ポンプ軸56に動力を伝達し、直進用HST52A及
び旋回用HST52Bの各油圧モータを適宜駆動させて
動力を走行ミッション36に伝達させ、左右走行クロー
ラ2を同一回転方向及び同一回転速度で駆動する機体の
前後方向直進走行、及び、左右クローラ2を逆方向に駆
動する左又は右旋回、及び、左右走行クローラ2を同一
回転方向で異なる回転速度で駆動する進路修正を行わせ
るように構成している
【0031】そして、左右刈取入力ケース40A、40
Bに刈取入力軸57を内挿し、右刈取入力ケース40B
の右側端部から突出させる刈取入力軸57に刈取入カプ
ーリ58を設け、走行ミッション36のPTO軸53か
ら刈取入力軸57にベルト伝動で、かつ、そのベルト伝
動のテンションローラを刈取クラッチ59として用いて
動力を継断自在に伝達している。刈取クラッチ59は刈
取クラッチレバー22により入切り操作される。また縦
伝動ケース37に縦伝動軸60を内挿すると共に、横伝
動ケース42に横伝動軸61を内挿し、刈取入力軸57
の中間部から縦伝動軸60の上端にべベルギア伝動で動
力を伝達し、縦伝動軸60の下端から横伝動軸61の中
間部にべベルギア伝動で動力を伝達している。また左右
及び中央の引起し伝動ケース47A、47B、47Cに
左右及び中央の引起し伝動軸62A、62B、62Cを
内挿し、横伝動軸61の左右端部から左右引起し伝動軸
62A、62Bの下端に直接ベベルギア伝動で動力を伝
達すると共に、横伝動軸61の中間部からベベルギアを
介して前向きに動力を取出す伝動軸63を設け、伝動軸
63の前端から中央引起し伝動軸62Cの下端にベベル
ギア伝動で動力を伝達し、左右及び中央のべベルギアケ
ース49A、49B、49Cから左右及び中央の引起ケ
ース25A、25B、25Cの上部内側に突出させる左
右及び中央の引起し駆動軸64A、64B、64Cを設
け、左右及び中央の引起し伝動軸62A、62B、62
Cの上端から左右及び中央の引起し駆動軸64A、64
B、64Cにベベルギア伝動で動力を伝達している。ま
た横伝動軸61中間の入力部と右端部の右引起し伝動軸
62Bへの出力部の間の横伝動軸61からベベルギアを
介して上向きに動力を取出して右下部搬送チェン30を
駆動スプロケット65を介して回転駆動させる右下部搬
送駆動軸66を設け、左引起し駆動軸64Aの中間部か
ら同じチェン伝動で、動力を下向きに取出す左下搬送駆
動軸68及び動力を上向きに取出す左上搬送駆動軸69
を設け、左下搬送駆動軸68の下端に設ける駆動スプロ
ケット70を介して左下部搬送チェン31を回転駆動さ
せ、左上搬送駆動軸69の上部に設ける駆動スプロケッ
ト71を介して左上部搬送タイン32を回転駆動させる
と共に、左上搬送駆動軸69の上端からベベルギアを介
してさらに上向きに動力を取出して左穂先搬送タイン3
3を駆動スプロケット72を介して回転駆動させる左穂
先搬送駆動軸73を設けている。尚、左のスターホイル
27A及び掻込みベルト28Aは左下部搬送チェン31
に連動連結されてこれと一体に回転駆動され、右のスタ
ーホイル28B及び掻込みベルト28Bは右下部搬送チ
ェン30に連動連結されてこれと一体に回転駆動され、
中央のスターホイル28C及び掻込みベルト28Cは、
右のスターホイル28Bに中央のスターホイル28Cが
噛合い回転することで回転駆動される。また横伝動ケー
ス42の左右端部前面からは後で説明する刈刃29を駆
動するための左右刈刃駆動軸である左右クランク軸74
A、74Bを内挿する左右刈刃駆動ケース75A、75
Bが前向きに一体延出されると共に、横伝動軸61の左
右端部から左右クランク軸74A、74Bの後端にべベ
ルギア伝動で動力を伝達している。
Bに刈取入力軸57を内挿し、右刈取入力ケース40B
の右側端部から突出させる刈取入力軸57に刈取入カプ
ーリ58を設け、走行ミッション36のPTO軸53か
ら刈取入力軸57にベルト伝動で、かつ、そのベルト伝
動のテンションローラを刈取クラッチ59として用いて
動力を継断自在に伝達している。刈取クラッチ59は刈
取クラッチレバー22により入切り操作される。また縦
伝動ケース37に縦伝動軸60を内挿すると共に、横伝
動ケース42に横伝動軸61を内挿し、刈取入力軸57
の中間部から縦伝動軸60の上端にべベルギア伝動で動
力を伝達し、縦伝動軸60の下端から横伝動軸61の中
間部にべベルギア伝動で動力を伝達している。また左右
及び中央の引起し伝動ケース47A、47B、47Cに
左右及び中央の引起し伝動軸62A、62B、62Cを
内挿し、横伝動軸61の左右端部から左右引起し伝動軸
62A、62Bの下端に直接ベベルギア伝動で動力を伝
達すると共に、横伝動軸61の中間部からベベルギアを
介して前向きに動力を取出す伝動軸63を設け、伝動軸
63の前端から中央引起し伝動軸62Cの下端にベベル
ギア伝動で動力を伝達し、左右及び中央のべベルギアケ
ース49A、49B、49Cから左右及び中央の引起ケ
ース25A、25B、25Cの上部内側に突出させる左
右及び中央の引起し駆動軸64A、64B、64Cを設
け、左右及び中央の引起し伝動軸62A、62B、62
Cの上端から左右及び中央の引起し駆動軸64A、64
B、64Cにベベルギア伝動で動力を伝達している。ま
た横伝動軸61中間の入力部と右端部の右引起し伝動軸
62Bへの出力部の間の横伝動軸61からベベルギアを
介して上向きに動力を取出して右下部搬送チェン30を
駆動スプロケット65を介して回転駆動させる右下部搬
送駆動軸66を設け、左引起し駆動軸64Aの中間部か
ら同じチェン伝動で、動力を下向きに取出す左下搬送駆
動軸68及び動力を上向きに取出す左上搬送駆動軸69
を設け、左下搬送駆動軸68の下端に設ける駆動スプロ
ケット70を介して左下部搬送チェン31を回転駆動さ
せ、左上搬送駆動軸69の上部に設ける駆動スプロケッ
ト71を介して左上部搬送タイン32を回転駆動させる
と共に、左上搬送駆動軸69の上端からベベルギアを介
してさらに上向きに動力を取出して左穂先搬送タイン3
3を駆動スプロケット72を介して回転駆動させる左穂
先搬送駆動軸73を設けている。尚、左のスターホイル
27A及び掻込みベルト28Aは左下部搬送チェン31
に連動連結されてこれと一体に回転駆動され、右のスタ
ーホイル28B及び掻込みベルト28Bは右下部搬送チ
ェン30に連動連結されてこれと一体に回転駆動され、
中央のスターホイル28C及び掻込みベルト28Cは、
右のスターホイル28Bに中央のスターホイル28Cが
噛合い回転することで回転駆動される。また横伝動ケー
ス42の左右端部前面からは後で説明する刈刃29を駆
動するための左右刈刃駆動軸である左右クランク軸74
A、74Bを内挿する左右刈刃駆動ケース75A、75
Bが前向きに一体延出されると共に、横伝動軸61の左
右端部から左右クランク軸74A、74Bの後端にべベ
ルギア伝動で動力を伝達している。
【0032】また、縦搬送チェン34及び上部搬送タイ
ン35は、チェンケース39の左側面上部から左刈取入
力ケース40Aと平行に突出固定させる筒軸76の端部
に回動自在に嵌合する縦搬送駆動ケース77に後部が支
持され、中間部が図示しない扱深調節機構を介して縦伝
動ケース37に支持され、刈取部8と一体に縦搬送チエ
ン34及び上部搬送タイン35を左右刈取入力ケース4
0A、40Bを支点にして昇降させると共に、刈取部8
とは別に縦搬送チェン34及び上部搬送タイン35のみ
を筒軸76を支点に上下に揺動させる扱深調節動作を行
わせるように構成している。筒軸76に横伝動軸78を
内挿し、刈取入力軸57の左端部から横伝動軸78の右
端部にチェンケース39内のチェン伝動で動力を伝達す
ると共に、縦搬送駆動ケース77に縦搬送チェン34及
び上部搬送タイン35の共通の縦搬送駆動軸79を略上
下方向に軸支し、横伝動軸78の左端部から縦搬送駆動
軸79の中間部にベベルギア伝動で動力を伝達し、縦搬
送駆動軸79の下端に設ける駆動スプロケット80を介
して縦搬送チェン34を回転駆動させ、縦搬送駆動軸7
9の上端に設ける駆動スプロケット81を介して上部搬
送タイン35を回転駆動させている。
ン35は、チェンケース39の左側面上部から左刈取入
力ケース40Aと平行に突出固定させる筒軸76の端部
に回動自在に嵌合する縦搬送駆動ケース77に後部が支
持され、中間部が図示しない扱深調節機構を介して縦伝
動ケース37に支持され、刈取部8と一体に縦搬送チエ
ン34及び上部搬送タイン35を左右刈取入力ケース4
0A、40Bを支点にして昇降させると共に、刈取部8
とは別に縦搬送チェン34及び上部搬送タイン35のみ
を筒軸76を支点に上下に揺動させる扱深調節動作を行
わせるように構成している。筒軸76に横伝動軸78を
内挿し、刈取入力軸57の左端部から横伝動軸78の右
端部にチェンケース39内のチェン伝動で動力を伝達す
ると共に、縦搬送駆動ケース77に縦搬送チェン34及
び上部搬送タイン35の共通の縦搬送駆動軸79を略上
下方向に軸支し、横伝動軸78の左端部から縦搬送駆動
軸79の中間部にベベルギア伝動で動力を伝達し、縦搬
送駆動軸79の下端に設ける駆動スプロケット80を介
して縦搬送チェン34を回転駆動させ、縦搬送駆動軸7
9の上端に設ける駆動スプロケット81を介して上部搬
送タイン35を回転駆動させている。
【0033】図8は左右及び中央の引起ケースの前方視
図、図9は右と中央の引起ケースの前方視拡大図であ
り、各引起ケース25A、25B、25Cは、引起タイ
ン26A、26B、26Cを一定ピッチで起伏自在に取
り付けるタインチェン82を、引起ケース25A、25
B、25Cの内部上側に突出させた引起し駆動軸64
A、64B、64Cに嵌合する上部駆動輪体である上部
駆動スプロケット83と、引起ケース25A、25B、
25Cの内部下側に支軸84aを介して回転自在に軸支
する下部従動輪体である下部従動ローラ84を介して内
部に上下方向に張設し、左と中央の引起ケース25A、
25Cのタインチェン82を前方視で時計方向に所定速
度で回転させ、また右の引起ケース25Bのタインチェ
ン82を前方視で反時計方向に他のタインチェン82と
同じ速度で回転させることにより、下部回行部の直前で
各引起タイン26A、26B、26Cをタイン突出案内
部材85に当設させてタインチェン82から略直角に起
立させると共に、その起立状態を下部回行部及び上向き
直走部を移動する間図示しないタインガイドを介して保
持させ、各引起タイン26A、26B、26Cを下部回
行部及び上向き直走部で各引起ケース25A、25B、
25Cの外部に突出させ、左引起ケース25Aと中央引
起ケース25Cの間に取入れる左側1条分の未刈穀稈の
引起しを、引起ケース24Aから右向きに突出して下か
ら上に移動する左引起タイン26Aにより行い、右引起
ケース25Bと中央引起ケース25Cの間に取入れる右
側2条分の未刈穀稈の引起しを、右引起ケース25Bか
ら左向きに突出して下から上に移動する引起タイン26
Bと中央引起ケース25Cから右向きに突出して下から
上に移動する引起タイン26Cにより行うように構成し
ている。
図、図9は右と中央の引起ケースの前方視拡大図であ
り、各引起ケース25A、25B、25Cは、引起タイ
ン26A、26B、26Cを一定ピッチで起伏自在に取
り付けるタインチェン82を、引起ケース25A、25
B、25Cの内部上側に突出させた引起し駆動軸64
A、64B、64Cに嵌合する上部駆動輪体である上部
駆動スプロケット83と、引起ケース25A、25B、
25Cの内部下側に支軸84aを介して回転自在に軸支
する下部従動輪体である下部従動ローラ84を介して内
部に上下方向に張設し、左と中央の引起ケース25A、
25Cのタインチェン82を前方視で時計方向に所定速
度で回転させ、また右の引起ケース25Bのタインチェ
ン82を前方視で反時計方向に他のタインチェン82と
同じ速度で回転させることにより、下部回行部の直前で
各引起タイン26A、26B、26Cをタイン突出案内
部材85に当設させてタインチェン82から略直角に起
立させると共に、その起立状態を下部回行部及び上向き
直走部を移動する間図示しないタインガイドを介して保
持させ、各引起タイン26A、26B、26Cを下部回
行部及び上向き直走部で各引起ケース25A、25B、
25Cの外部に突出させ、左引起ケース25Aと中央引
起ケース25Cの間に取入れる左側1条分の未刈穀稈の
引起しを、引起ケース24Aから右向きに突出して下か
ら上に移動する左引起タイン26Aにより行い、右引起
ケース25Bと中央引起ケース25Cの間に取入れる右
側2条分の未刈穀稈の引起しを、右引起ケース25Bか
ら左向きに突出して下から上に移動する引起タイン26
Bと中央引起ケース25Cから右向きに突出して下から
上に移動する引起タイン26Cにより行うように構成し
ている。
【0034】また、タインチェン82のテンションロー
ラ86を、駆動スプロケット83の下向き回転側の横側
箇所に、引起し駆動軸64A、64B、64Cを支点に
所定範囲で上下揺動可能で、かつ、図示しないテンショ
ンバネ力を常時上方に付勢する図示しないテンションア
ームを介して支持し、テンションローラ86によってタ
インチェン82の弛みを取るようにしている。
ラ86を、駆動スプロケット83の下向き回転側の横側
箇所に、引起し駆動軸64A、64B、64Cを支点に
所定範囲で上下揺動可能で、かつ、図示しないテンショ
ンバネ力を常時上方に付勢する図示しないテンションア
ームを介して支持し、テンションローラ86によってタ
インチェン82の弛みを取るようにしている。
【0035】そして、右引起ケース25Bの下部従動ロ
ーラ84の下向き回転側の横側にチェン張出し輪体であ
るチェン張出しローラ87を設け、チェン張出しローラ
87と下部従動ローラ84の間に左引起タイン26Bを
これの下部回行途中で左右方向の水平直線的に移動させ
る横水平移動区間88を形成し、左と中央の引起ケース
25A、25Cのタインチェン82を上部一輪下部二輪
の三点張りで三角形状に張設するのに対し、右引起ケー
ス25Bのタインチェン82を上部二輪下部二輪の四点
張りで四角形状に張設し、右引起ケース25Bにおける
引起タイン26B先端の下部回行半径を引起し作用側と
反対側である右側に延ばし、右引起タイン26Bの下部
回行部における未刈穀稈の掻込み(取込み)作用範囲を
引起し作用側と反対側である右側に拡張し、最も右側の
未刈穀稈の引起し不良による刈残しを防止するように構
成している。
ーラ84の下向き回転側の横側にチェン張出し輪体であ
るチェン張出しローラ87を設け、チェン張出しローラ
87と下部従動ローラ84の間に左引起タイン26Bを
これの下部回行途中で左右方向の水平直線的に移動させ
る横水平移動区間88を形成し、左と中央の引起ケース
25A、25Cのタインチェン82を上部一輪下部二輪
の三点張りで三角形状に張設するのに対し、右引起ケー
ス25Bのタインチェン82を上部二輪下部二輪の四点
張りで四角形状に張設し、右引起ケース25Bにおける
引起タイン26B先端の下部回行半径を引起し作用側と
反対側である右側に延ばし、右引起タイン26Bの下部
回行部における未刈穀稈の掻込み(取込み)作用範囲を
引起し作用側と反対側である右側に拡張し、最も右側の
未刈穀稈の引起し不良による刈残しを防止するように構
成している。
【0036】前記横水平移動区間88には右引起ケース
25Bにおける引起タイン26Bを右引起ケース25B
から下向きへ突出させた状態に保持するものとしたタイ
ン左右方向案内部材103を設け、前記横水平移動区間
88を移動する各引起タイン26Bが右引起ケース25
Bから下向きへ突出した状態で移動するようにしてい
る。この際、タイン左右方向案内部材103は巾方向を
略前後向きとなされ機体左右方向へ細長い形状となされ
た板部材からなり、右引起ケース25B内でチェン張出
しローラ87及び下部従動ローラ84の下側箇所に固定
され、前記横水平移動区間88に達した各引起タイン2
6Bの底面を水平状に案内するものとなされている。タ
イン左右方向案内部材103の左右端部は幾分上方へ屈
曲させ、チェン張出しローラ87から前記横水平移動区
間88への引起タイン26Bの移行、及び、前記横水平
移動区間88から下部従動ローラ84への引起タイン2
6Bの移行が円滑に行われるようにしている。
25Bにおける引起タイン26Bを右引起ケース25B
から下向きへ突出させた状態に保持するものとしたタイ
ン左右方向案内部材103を設け、前記横水平移動区間
88を移動する各引起タイン26Bが右引起ケース25
Bから下向きへ突出した状態で移動するようにしてい
る。この際、タイン左右方向案内部材103は巾方向を
略前後向きとなされ機体左右方向へ細長い形状となされ
た板部材からなり、右引起ケース25B内でチェン張出
しローラ87及び下部従動ローラ84の下側箇所に固定
され、前記横水平移動区間88に達した各引起タイン2
6Bの底面を水平状に案内するものとなされている。タ
イン左右方向案内部材103の左右端部は幾分上方へ屈
曲させ、チェン張出しローラ87から前記横水平移動区
間88への引起タイン26Bの移行、及び、前記横水平
移動区間88から下部従動ローラ84への引起タイン2
6Bの移行が円滑に行われるようにしている。
【0037】前記下部従動ローラ84及び前記チェン張
出しローラ87のそれぞれの周面にはタインチェン82
を案内するための環状チェン案内溝が形成されており、
この環状チェン案内溝には穀稈の藁くずなどがこれらロ
ーラ84、87の回転により巻き付くことが生じ得るの
であり、これに対処するため、各ローラ84、87に対
応して、このように巻き付いた物を掻き出すための掻出
部材104a、104bが設けてある。
出しローラ87のそれぞれの周面にはタインチェン82
を案内するための環状チェン案内溝が形成されており、
この環状チェン案内溝には穀稈の藁くずなどがこれらロ
ーラ84、87の回転により巻き付くことが生じ得るの
であり、これに対処するため、各ローラ84、87に対
応して、このように巻き付いた物を掻き出すための掻出
部材104a、104bが設けてある。
【0038】これら掻出部材104a、104bは具体
的には次のように形成するのであって、即ち、両端部を
下側へ屈曲され中央部を機体左右方向へ向けられた単一
の板部材104を、前記2つのローラ84、87の上側
となる右引起ケース25B内部箇所に固定し、この板部
材104の左端部を前記2つのローラ84、87のうち
の左側のローラ84用としての前記掻出部材104aと
なし、一方、この板部材104の右端部を前記2つのロ
ーラ84、87のうちの右側のローラ87用としての前
記掻出部材104bとなす。上記板部材104からは支
持片105が延出させてあり、この支持片105を介し
てタイン突出案内部材85が板部材104と同体状に支
持されている。これにより、板部材104はタイン突出
案内部材85の支持構造部材としても機能し、その支持
構造の簡易化が図られる。
的には次のように形成するのであって、即ち、両端部を
下側へ屈曲され中央部を機体左右方向へ向けられた単一
の板部材104を、前記2つのローラ84、87の上側
となる右引起ケース25B内部箇所に固定し、この板部
材104の左端部を前記2つのローラ84、87のうち
の左側のローラ84用としての前記掻出部材104aと
なし、一方、この板部材104の右端部を前記2つのロ
ーラ84、87のうちの右側のローラ87用としての前
記掻出部材104bとなす。上記板部材104からは支
持片105が延出させてあり、この支持片105を介し
てタイン突出案内部材85が板部材104と同体状に支
持されている。これにより、板部材104はタイン突出
案内部材85の支持構造部材としても機能し、その支持
構造の簡易化が図られる。
【0039】また中央及び左引起ケース25C、25A
の下部従動ローラ84の周面にもタインチェン82を案
内するための環状チェン案内溝が形成されており、この
環状チェン案内溝にも穀稈の藁くずなどがこのローラ8
4の回転により巻き付くことが生じ得るのであり、これ
に対処するため、各ローラ84の環状チェン案内溝に対
応して、これに巻き付いた物を掻き出すための図示しな
い掻出部材が設けられる。
の下部従動ローラ84の周面にもタインチェン82を案
内するための環状チェン案内溝が形成されており、この
環状チェン案内溝にも穀稈の藁くずなどがこのローラ8
4の回転により巻き付くことが生じ得るのであり、これ
に対処するため、各ローラ84の環状チェン案内溝に対
応して、これに巻き付いた物を掻き出すための図示しな
い掻出部材が設けられる。
【0040】さらに図5などに示すように、右引起ケー
ス25Bの右側前方箇所に位置した分草板24bの下側
箇所からは分草杆106が左斜め後方へ延出させてあ
り、この分草杆106の後部は概ね前記2つのローラ8
4、87のうちの右側のローラ87の回転中心へ向け
る。
ス25Bの右側前方箇所に位置した分草板24bの下側
箇所からは分草杆106が左斜め後方へ延出させてあ
り、この分草杆106の後部は概ね前記2つのローラ8
4、87のうちの右側のローラ87の回転中心へ向け
る。
【0041】図10は刈刃の部分拡大平面図、図11は
刈刃の駆動説明図、図12は刈刃のナイフヘッド部の断
面図であり、図5及び図6にも示すように、刈刃29
は、4条分の刈幅を有する一枚の固定刃部89と、固定
刃部89の上に重ね合わせる4条分の刈幅を有する可動
刃部を略中央部で左右に分割して形成するものとなる略
2条分の刈幅を有する左右の可動刃部90A、90Bか
らなり、固定刃部89は刈刃台50に多数の固定刃91
を一定ピッチでリベット止めしてなり、左右の可動刃部
90A、90Bは刈刃台50の略半分の横幅を有するナ
イフバー92と、ナイフバー92の端から端に固定刃9
1と同じピッチでリベット止めする多数の可動刃93、
数枚の可動刃93と共にナイフバー92にリベット止め
するナイフヘッド94からなり、刈刃台50にボルト・
ナットで摩擦板及び調整板と共に締付け固定する複数の
刃押え95によって、左右の可動刃部90A、90Bを
固定刃部89の上面に機体左右方向にのみ往復移動自在
に重合支持している。
刈刃の駆動説明図、図12は刈刃のナイフヘッド部の断
面図であり、図5及び図6にも示すように、刈刃29
は、4条分の刈幅を有する一枚の固定刃部89と、固定
刃部89の上に重ね合わせる4条分の刈幅を有する可動
刃部を略中央部で左右に分割して形成するものとなる略
2条分の刈幅を有する左右の可動刃部90A、90Bか
らなり、固定刃部89は刈刃台50に多数の固定刃91
を一定ピッチでリベット止めしてなり、左右の可動刃部
90A、90Bは刈刃台50の略半分の横幅を有するナ
イフバー92と、ナイフバー92の端から端に固定刃9
1と同じピッチでリベット止めする多数の可動刃93、
数枚の可動刃93と共にナイフバー92にリベット止め
するナイフヘッド94からなり、刈刃台50にボルト・
ナットで摩擦板及び調整板と共に締付け固定する複数の
刃押え95によって、左右の可動刃部90A、90Bを
固定刃部89の上面に機体左右方向にのみ往復移動自在
に重合支持している。
【0042】また、横伝動ケース42の左端部前面から
左可動刃部90Aを往復駆動させる左刈刃駆動軸である
左クランク軸74Aの主軸(ジャーナル)96Aを内挿
する左刈刃駆動ケース75Aを前向きに一体延出させる
と共に、横伝動ケース42の右端部前面から右可動刃部
90Bを往復駆動させる左刈刃駆動軸である左クランク
軸74Bの主軸(ジャーナル)96Bを内挿する左刈刃
駆動ケース75Bを前向きに一体延出させ、また左刈刃
駆動ケース75Aの前端から突出させる左クランク軸7
4Aの主軸96Aの前端に左クランク軸74Aのクラン
クアーム97Aの基端を嵌合固定し、クランクアーム9
7Aの先端から主軸96Aと平行に左クランク軸74A
のクランクピン98Aを前方に向けて突出させると共
に、右刈刃駆動ケース75Bの前端から突出させる右ク
ランク軸74Bの主軸96Bの前端に右クランク軸74
Bのクランクアーム97Bの基端を嵌合固定し、クラン
クアーム97Bの先端から主軸96Bと平行に右クラン
ク軸74Bのクランクピン98Bを前方に向けて突出さ
せ、また左クランク軸74Aの主軸96Aの後端を横伝
動ケース42の左端部内側に臨ませ、横伝動軸61の左
端部に左クランク軸74Aの主軸96Aの後端をベベル
ギア99A、99Bを介して連動連結させると共に、右
クランク軸74Bの主軸96Bの後端を横伝動ケース4
2の右端部内側に臨ませ、横伝動軸61の右端部に右ク
ランク軸74Bの主軸96Bの後端を前記ベベルギア9
9A、99Bと同じ方向で噛合わせるベベルギア100
A、10OBを介して連動連結させ、主軸96A及びク
ランクアーム97A及びクランクピン98Aからなる左
クランク軸74Aと主軸96B及びクランクアーム97
B及びクランクピン98Bからなる左クランク軸74A
と同じ右クランク軸74Bを同じ一方向に同速度で回転
させ、かつ、左クランク軸74Aのクランクピン98A
の回転位置と右クランク軸74Bのクランクピン98B
の回転位置が180度又は略180度異なるように、左
右のクランク軸74A、74Bの位相を180度又は略
180度異ならせて、同じ一方向に同速度で回転させ
る。
左可動刃部90Aを往復駆動させる左刈刃駆動軸である
左クランク軸74Aの主軸(ジャーナル)96Aを内挿
する左刈刃駆動ケース75Aを前向きに一体延出させる
と共に、横伝動ケース42の右端部前面から右可動刃部
90Bを往復駆動させる左刈刃駆動軸である左クランク
軸74Bの主軸(ジャーナル)96Bを内挿する左刈刃
駆動ケース75Bを前向きに一体延出させ、また左刈刃
駆動ケース75Aの前端から突出させる左クランク軸7
4Aの主軸96Aの前端に左クランク軸74Aのクラン
クアーム97Aの基端を嵌合固定し、クランクアーム9
7Aの先端から主軸96Aと平行に左クランク軸74A
のクランクピン98Aを前方に向けて突出させると共
に、右刈刃駆動ケース75Bの前端から突出させる右ク
ランク軸74Bの主軸96Bの前端に右クランク軸74
Bのクランクアーム97Bの基端を嵌合固定し、クラン
クアーム97Bの先端から主軸96Bと平行に右クラン
ク軸74Bのクランクピン98Bを前方に向けて突出さ
せ、また左クランク軸74Aの主軸96Aの後端を横伝
動ケース42の左端部内側に臨ませ、横伝動軸61の左
端部に左クランク軸74Aの主軸96Aの後端をベベル
ギア99A、99Bを介して連動連結させると共に、右
クランク軸74Bの主軸96Bの後端を横伝動ケース4
2の右端部内側に臨ませ、横伝動軸61の右端部に右ク
ランク軸74Bの主軸96Bの後端を前記ベベルギア9
9A、99Bと同じ方向で噛合わせるベベルギア100
A、10OBを介して連動連結させ、主軸96A及びク
ランクアーム97A及びクランクピン98Aからなる左
クランク軸74Aと主軸96B及びクランクアーム97
B及びクランクピン98Bからなる左クランク軸74A
と同じ右クランク軸74Bを同じ一方向に同速度で回転
させ、かつ、左クランク軸74Aのクランクピン98A
の回転位置と右クランク軸74Bのクランクピン98B
の回転位置が180度又は略180度異なるように、左
右のクランク軸74A、74Bの位相を180度又は略
180度異ならせて、同じ一方向に同速度で回転させ
る。
【0043】そして、左右の可動刃部90Aのナイフヘ
ッド94後端に、開放部を後方に向ける断面コの字形の
ガイドレール101を左右クランク軸74A、74Bの
主軸96A、96Bと直角に立設固定させ、左右のクラ
ンク軸74A、74Bの位相を180度又は略180度
異ならせた状態で、左クランク軸74Aのクランクピン
98Aをベアリング102Aを介して嵌合させると共
に、右クランク軸74Bのクランクピン98Bをベアリ
ング102Bを介して嵌合させ、位相を180度又は略
180度異ならせて同じ一方向に同速度で回転させる左
右のクランク軸74A、74Bにより、左右の可動刃部
90A、90Bを相反する方向に往復駆動させる構成と
している。
ッド94後端に、開放部を後方に向ける断面コの字形の
ガイドレール101を左右クランク軸74A、74Bの
主軸96A、96Bと直角に立設固定させ、左右のクラ
ンク軸74A、74Bの位相を180度又は略180度
異ならせた状態で、左クランク軸74Aのクランクピン
98Aをベアリング102Aを介して嵌合させると共
に、右クランク軸74Bのクランクピン98Bをベアリ
ング102Bを介して嵌合させ、位相を180度又は略
180度異ならせて同じ一方向に同速度で回転させる左
右のクランク軸74A、74Bにより、左右の可動刃部
90A、90Bを相反する方向に往復駆動させる構成と
している。
【0044】図13は刈取部の一部を示す平面図、図1
4は刈取部の一部の詳細を示す平面図であり、図4にも
示すように、前記掻込みベルト28A、28B、28C
用の上下2本の掻込みガイド棒107a、107bが、
各引起ケース25A、25B、25Cの引起タイン26
A、26B、26Cの移動軌跡範囲の外側下方箇所とな
る左内側刈取フレーム45Bと右内側刈取フレーム45
Cのそれぞれの前後長さ途中箇所から後方へ延出させ、
その引起タイン26A、26B、26Cの対応する引起
ケース25A、25B、25Cの上向き直走部の直下へ
向かいつつ斜め後方へ向かうものとなされており、下側
の掻込みガイド棒107aは上面視でその対応する引起
ケース25A、25B、25Cの前記上向き直走部のタ
イン移動軌跡面を横切る方向へ導かれてその対応する掻
込みベルト28A、28B、28Cの突起tの移動軌跡
面の下側に略平行に位置させ、一方、上側の掻込みガイ
ド棒107bは上面視でその対応する引起ケース25
A、25B、25Cの前記上向き直走部のタイン移動軌
跡面を横切る方向へ導かれてその対応する掻込みベルト
28A、28B、28Cの突起tの移動軌跡面の上側に
略平行に位置させている。
4は刈取部の一部の詳細を示す平面図であり、図4にも
示すように、前記掻込みベルト28A、28B、28C
用の上下2本の掻込みガイド棒107a、107bが、
各引起ケース25A、25B、25Cの引起タイン26
A、26B、26Cの移動軌跡範囲の外側下方箇所とな
る左内側刈取フレーム45Bと右内側刈取フレーム45
Cのそれぞれの前後長さ途中箇所から後方へ延出させ、
その引起タイン26A、26B、26Cの対応する引起
ケース25A、25B、25Cの上向き直走部の直下へ
向かいつつ斜め後方へ向かうものとなされており、下側
の掻込みガイド棒107aは上面視でその対応する引起
ケース25A、25B、25Cの前記上向き直走部のタ
イン移動軌跡面を横切る方向へ導かれてその対応する掻
込みベルト28A、28B、28Cの突起tの移動軌跡
面の下側に略平行に位置させ、一方、上側の掻込みガイ
ド棒107bは上面視でその対応する引起ケース25
A、25B、25Cの前記上向き直走部のタイン移動軌
跡面を横切る方向へ導かれてその対応する掻込みベルト
28A、28B、28Cの突起tの移動軌跡面の上側に
略平行に位置させている。
【0045】また前記2本の掻込みガイド棒107a、
107bの下側箇所で前記各引起ケース25A、25
B、25Cの前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の外
側下方箇所からはその対応する前記下部搬送チェン3
0、31用の1本の掻込みガイド棒107cがそのタイ
ン移動軌跡面の内方へ向かいつつ斜め後方へ向かうよう
に延出させてあり、このガイド棒107cの後部はその
対応する引起ケース25A、25B、25Cの前記上向
き直走部のタイン移動軌跡面の下方でその対応する前記
掻込みベルト28A、28B、28Cの突起tの移動軌
跡面の下側に位置させると共に前記下部搬送チェン3
0、31の移動軌跡面の高さ及び傾きに合致させてい
る。
107bの下側箇所で前記各引起ケース25A、25
B、25Cの前記上向き直走部のタイン移動軌跡面の外
側下方箇所からはその対応する前記下部搬送チェン3
0、31用の1本の掻込みガイド棒107cがそのタイ
ン移動軌跡面の内方へ向かいつつ斜め後方へ向かうよう
に延出させてあり、このガイド棒107cの後部はその
対応する引起ケース25A、25B、25Cの前記上向
き直走部のタイン移動軌跡面の下方でその対応する前記
掻込みベルト28A、28B、28Cの突起tの移動軌
跡面の下側に位置させると共に前記下部搬送チェン3
0、31の移動軌跡面の高さ及び傾きに合致させてい
る。
【0046】そして、掻込みベルト28A、28B、2
8C用の上下2本の掻込みガイド棒107a、107b
は上側のものの弾性係数が下側のもののそれより大きく
なされ、また下部搬送チェン30、31用の1本の掻込
みガイド棒107cの弾性係数は掻込みベルト28A、
28B、28C用の上下2本の掻込みガイド棒107
a、107bのそれよりも大きくなされており、これら
3つの掻込みガイド棒107a、107b、107cの
後端部は、最下位のもの、最上位のもの、中央高さのも
のの順に、その対応する掻込みベルト28A、28B、
28Cの掻込み作用範囲の突起tに対しその先側に位置
されている。
8C用の上下2本の掻込みガイド棒107a、107b
は上側のものの弾性係数が下側のもののそれより大きく
なされ、また下部搬送チェン30、31用の1本の掻込
みガイド棒107cの弾性係数は掻込みベルト28A、
28B、28C用の上下2本の掻込みガイド棒107
a、107bのそれよりも大きくなされており、これら
3つの掻込みガイド棒107a、107b、107cの
後端部は、最下位のもの、最上位のもの、中央高さのも
のの順に、その対応する掻込みベルト28A、28B、
28Cの掻込み作用範囲の突起tに対しその先側に位置
されている。
【0047】図15は上部搬送タインを装着された上部
搬送ケースを示す斜視図、図16は上部搬送ケースの下
側ケースを示しAは平面図でBは側面図、図17は上部
搬送ケースの上側ケースを示しAは平面図でBは側面
図、図18は前記下側ケースのケース本体部を示しAは
平面図でBは側面図、図19は図18のx−x部の端面
図、図20は上部搬送ケースの付加板部材を示しAは平
面図でBは側面図、図21は前記下側ケースの組立状態
を示す説明図である。
搬送ケースを示す斜視図、図16は上部搬送ケースの下
側ケースを示しAは平面図でBは側面図、図17は上部
搬送ケースの上側ケースを示しAは平面図でBは側面
図、図18は前記下側ケースのケース本体部を示しAは
平面図でBは側面図、図19は図18のx−x部の端面
図、図20は上部搬送ケースの付加板部材を示しAは平
面図でBは側面図、図21は前記下側ケースの組立状態
を示す説明図である。
【0048】図15に示すように、上部搬送ケース10
8は内部にタインチェン35aとこれに起伏可能に装着
された多数の係止タイン35bからなる上部搬送タイン
35を装着したもので、上下で対合される上側ケース1
08Aと下側ケース108Bとで形成されている。下側
ケース108Bは図18に示すように横向き面部109
に長手方向へ向け細長状となされた開口aを形成され、
この開口aにおける対向した一対の長手方向辺部を上部
搬送ケース108の厚さ中央側へ延長したものとした一
対の延長辺部a1、a1を備えたものとなされている。
この開口aや延長辺部a1、a2は上側ケース108A
についても同様に形成されている。
8は内部にタインチェン35aとこれに起伏可能に装着
された多数の係止タイン35bからなる上部搬送タイン
35を装着したもので、上下で対合される上側ケース1
08Aと下側ケース108Bとで形成されている。下側
ケース108Bは図18に示すように横向き面部109
に長手方向へ向け細長状となされた開口aを形成され、
この開口aにおける対向した一対の長手方向辺部を上部
搬送ケース108の厚さ中央側へ延長したものとした一
対の延長辺部a1、a1を備えたものとなされている。
この開口aや延長辺部a1、a2は上側ケース108A
についても同様に形成されている。
【0049】一方では、図16及び図17に示すよう
に、前記各ケース108A、108Bの開口aの外周囲
より大きくなされた付加板部材110が横向き面部10
9の外面側から開口aを覆うように配置され点溶接によ
り固着されている。この付加板部材110は図20に示
すようなものとなされるのであって、具体的には長手方
向適当間隔位置毎に特定向きのコ字形の切込みbを形成
され、この切込みbのそれぞれの内方側部位110aを
上部搬送ケース108の厚さ中央側へ90度屈曲されて
いる。この際、各内方側部位110aの両側の縦向き側
縁c、cは図21に示すように各ケース108A、10
8Bにおいて前記一対の延長辺部a1、a2の対向面に
密接されており、この密接箇所は必要に応じて溶接によ
り部分的に固着される。
に、前記各ケース108A、108Bの開口aの外周囲
より大きくなされた付加板部材110が横向き面部10
9の外面側から開口aを覆うように配置され点溶接によ
り固着されている。この付加板部材110は図20に示
すようなものとなされるのであって、具体的には長手方
向適当間隔位置毎に特定向きのコ字形の切込みbを形成
され、この切込みbのそれぞれの内方側部位110aを
上部搬送ケース108の厚さ中央側へ90度屈曲されて
いる。この際、各内方側部位110aの両側の縦向き側
縁c、cは図21に示すように各ケース108A、10
8Bにおいて前記一対の延長辺部a1、a2の対向面に
密接されており、この密接箇所は必要に応じて溶接によ
り部分的に固着される。
【0050】上記各ケース108A、108Bの構造に
よれば、延長辺部a1、a2は各ケース108A、10
8Bの長手方向各箇所の巾方向軸回りの曲げ力に対して
効果的に対抗すると共に上部搬送タイン35の各係止タ
インの案内部としても機能するものとなり、また付加板
部材110の内方側部位110aは延長辺部a1、a2
の倒れ変位を阻止して各ケース108A、108Bの剛
性を増大させるものとなる。
よれば、延長辺部a1、a2は各ケース108A、10
8Bの長手方向各箇所の巾方向軸回りの曲げ力に対して
効果的に対抗すると共に上部搬送タイン35の各係止タ
インの案内部としても機能するものとなり、また付加板
部材110の内方側部位110aは延長辺部a1、a2
の倒れ変位を阻止して各ケース108A、108Bの剛
性を増大させるものとなる。
【0051】図16において、d1は前記駆動スプロケ
ット80の回転軸である縦搬送駆動軸79を挿通される
孔であり、d2は前記駆動スプロケット80に対抗して
配置される前部従動ローラ111の支持軸112を挿入
される孔であり、113は付加板部材110に立設され
た結合ネジ部材で下側ケース108Bと上側ケース10
8Aを結合するためのものである。なお、上部搬送タイ
ン35のタインチェン35aは前記駆動スプロケット8
0と前記前部従動ローラ111との間に掛け回される。
さらに図17において、d3は前記前部従動ローラ11
1の支持軸を挿入される孔であり、また114は側面カ
バー部材で上側ケース108Aの横向き面部109の非
搬送作用側に固着されている。
ット80の回転軸である縦搬送駆動軸79を挿通される
孔であり、d2は前記駆動スプロケット80に対抗して
配置される前部従動ローラ111の支持軸112を挿入
される孔であり、113は付加板部材110に立設され
た結合ネジ部材で下側ケース108Bと上側ケース10
8Aを結合するためのものである。なお、上部搬送タイ
ン35のタインチェン35aは前記駆動スプロケット8
0と前記前部従動ローラ111との間に掛け回される。
さらに図17において、d3は前記前部従動ローラ11
1の支持軸を挿入される孔であり、また114は側面カ
バー部材で上側ケース108Aの横向き面部109の非
搬送作用側に固着されている。
【0052】次に上記コンバインの使用例について説明
する。圃場において植立穀稈の刈取を開始する際、未刈
穀稈群内におけるコンバインによる最初の刈取作業であ
る中割作業を実施することがあるが、この場合は、刈取
部8の前方に4条の未刈穀稈が存在した状態となし、左
引起ケース25Aと中央引起ケース25Cとの間に最も
左側の条の未刈穀稈を取り入れ、また中央引起ケース2
5Cと右引起ケース25Bとの間にそれ以外の3条の未
刈穀稈を取り入れるようにする。さらに詳細には、中央
引起ケース25Cと右引起ケース25Bとの間におい
て、中央引起ケース25Cが刈取部8前方の4条の未刈
穀稈のうち右側から3番目の条の未刈穀稈を引き起こ
し、また右引起ケース25Bが最も右側の条と、右側か
ら2番目の条の未刈穀稈とを一緒に引き起こすように、
機体の位置を調整する。
する。圃場において植立穀稈の刈取を開始する際、未刈
穀稈群内におけるコンバインによる最初の刈取作業であ
る中割作業を実施することがあるが、この場合は、刈取
部8の前方に4条の未刈穀稈が存在した状態となし、左
引起ケース25Aと中央引起ケース25Cとの間に最も
左側の条の未刈穀稈を取り入れ、また中央引起ケース2
5Cと右引起ケース25Bとの間にそれ以外の3条の未
刈穀稈を取り入れるようにする。さらに詳細には、中央
引起ケース25Cと右引起ケース25Bとの間におい
て、中央引起ケース25Cが刈取部8前方の4条の未刈
穀稈のうち右側から3番目の条の未刈穀稈を引き起こ
し、また右引起ケース25Bが最も右側の条と、右側か
ら2番目の条の未刈穀稈とを一緒に引き起こすように、
機体の位置を調整する。
【0053】また機体進行方向の右側の畦際の条の未刈
穀稈を刈り取る場合においても、右引起ケース25Bが
この未刈穀稈に対し、上記した中割作業時のときに機体
前方に存在した4条のうち最も右側の条の未刈穀稈と同
じ相対位置となるように機体位置を調整することがあ
る。
穀稈を刈り取る場合においても、右引起ケース25Bが
この未刈穀稈に対し、上記した中割作業時のときに機体
前方に存在した4条のうち最も右側の条の未刈穀稈と同
じ相対位置となるように機体位置を調整することがあ
る。
【0054】上記したそれぞれの刈取作業においては、
機体前方の4条の未刈穀稈のうち最も右側の条を除いた
未刈穀稈のそれぞれの条は、その対応する引起ケース2
5A、25B、25Cの引起タイン26A、26B、2
6Cの移動軌跡の正面に位置されるのであり、従って、
最も右側の条の未刈穀稈は右引起ケース25Bの引起タ
イン26Bの移動軌跡に対し大きく右側へ偏倚した状態
となる。
機体前方の4条の未刈穀稈のうち最も右側の条を除いた
未刈穀稈のそれぞれの条は、その対応する引起ケース2
5A、25B、25Cの引起タイン26A、26B、2
6Cの移動軌跡の正面に位置されるのであり、従って、
最も右側の条の未刈穀稈は右引起ケース25Bの引起タ
イン26Bの移動軌跡に対し大きく右側へ偏倚した状態
となる。
【0055】この状態で機体が進行すると、最も右側の
条以外の未刈穀稈はその対応する引起ケース25A、2
5B、25Cの引起タイン26A、26B、26Cの移
動軌跡の正面から進入して大きな横方向の分草作用を受
けることなく比較的簡易に引き起こされるのであるが、
最も右側の条の未刈穀稈は最も右側の分草板24bでそ
の右側の条の未刈穀稈などと分離された後、分草杆10
6により徐々に左側へ押されて屈曲されて大きな横方向
の分草作用を受け、その後に右引起ケース25Bの引起
タイン26Bにより右側から2番目の条の未刈穀稈と一
緒に引き起こされるのである。
条以外の未刈穀稈はその対応する引起ケース25A、2
5B、25Cの引起タイン26A、26B、26Cの移
動軌跡の正面から進入して大きな横方向の分草作用を受
けることなく比較的簡易に引き起こされるのであるが、
最も右側の条の未刈穀稈は最も右側の分草板24bでそ
の右側の条の未刈穀稈などと分離された後、分草杆10
6により徐々に左側へ押されて屈曲されて大きな横方向
の分草作用を受け、その後に右引起ケース25Bの引起
タイン26Bにより右側から2番目の条の未刈穀稈と一
緒に引き起こされるのである。
【0056】この際、分草杆106の後部はチェン張出
しローラ87の回転中心に向かうものとなされているた
め、最も右側の条の未刈穀稈は右引起ケース25Bの引
起タイン26Bの移動軌跡範囲内へ確実に案内されるの
であり、また分草杆106の後部が下部従動ローラ84
側へ向かう場合に較べて分草杆106の向きが前後方向
へ近づくため、最も右側の条の未刈穀稈は、過度に左側
へ押しやられることはなくなり、その後の右引起ケース
25Bによる引起作用を阻害したり余分な動力を消失さ
せることがなくなる。
しローラ87の回転中心に向かうものとなされているた
め、最も右側の条の未刈穀稈は右引起ケース25Bの引
起タイン26Bの移動軌跡範囲内へ確実に案内されるの
であり、また分草杆106の後部が下部従動ローラ84
側へ向かう場合に較べて分草杆106の向きが前後方向
へ近づくため、最も右側の条の未刈穀稈は、過度に左側
へ押しやられることはなくなり、その後の右引起ケース
25Bによる引起作用を阻害したり余分な動力を消失さ
せることがなくなる。
【0057】また右側へ偏倚されて装着されたチェン張
出しローラ87と下部従動ローラ84との間の下部回行
部で引起タイン26Bが下向き状態を保持されて右側か
ら左側へ略水平移動されるため、引起タイン26Bは、
右引起ケース25Bに対し大きく右側へ偏って位置した
最も右側の条の未刈穀稈であっても取り残すことなく確
実に左側へ掻き寄せ、その後、上向き直走部で引き起こ
すものとなる。
出しローラ87と下部従動ローラ84との間の下部回行
部で引起タイン26Bが下向き状態を保持されて右側か
ら左側へ略水平移動されるため、引起タイン26Bは、
右引起ケース25Bに対し大きく右側へ偏って位置した
最も右側の条の未刈穀稈であっても取り残すことなく確
実に左側へ掻き寄せ、その後、上向き直走部で引き起こ
すものとなる。
【0058】各引起ケース25A、5B、25Cで引き
起こされた未刈穀稈のうち、最も右側の条及び右側から
2番目の条のものは右内側刈取フレーム45Cの右側に
位置した3本の掻込みガイド棒107a、107b、1
07cにより、そして右側から3番目の条のものは右内
側刈取フレーム45Cと掻込みベルト28Cとの間に位
置した3本の掻込みガイド棒107a、107b、10
7cにより、そして最も左側の条のものは左内側刈取フ
レーム45Bの左側の3本の掻込みガイド棒107a、
107b、107cにより、各掻込みベルト28A、2
8B、28Cの突起tの移動軌跡範囲内に案内され、こ
こに達した未刈穀稈は稈元を刈刃29で切断されると共
に掻込みガイド棒107a、107b、107cと掻込
みベルト28A、28B、28Cとに挟持されて斜め後
方へ掻き込まれる。
起こされた未刈穀稈のうち、最も右側の条及び右側から
2番目の条のものは右内側刈取フレーム45Cの右側に
位置した3本の掻込みガイド棒107a、107b、1
07cにより、そして右側から3番目の条のものは右内
側刈取フレーム45Cと掻込みベルト28Cとの間に位
置した3本の掻込みガイド棒107a、107b、10
7cにより、そして最も左側の条のものは左内側刈取フ
レーム45Bの左側の3本の掻込みガイド棒107a、
107b、107cにより、各掻込みベルト28A、2
8B、28Cの突起tの移動軌跡範囲内に案内され、こ
こに達した未刈穀稈は稈元を刈刃29で切断されると共
に掻込みガイド棒107a、107b、107cと掻込
みベルト28A、28B、28Cとに挟持されて斜め後
方へ掻き込まれる。
【0059】この際、最下位の各掻込みガイド棒107
cは比較的嵩張る稈元下部を大きな弾性係数で正確にそ
の対応する掻込みベルト28A、28B、28Cの突起
tの移動軌跡範囲を経てその対応する下部搬送チェン3
0、31へ向けて案内し、また最上位の各掻込みガイド
棒107bは稈元上部を最下位の掻込みガイド棒107
cより小さくて中間高さの掻込みガイド棒107aより
も大きい弾性係数でその対応する掻込みベルト28A、
28B、28Cの突起tの移動軌跡範囲内へ案内し、さ
らに中間高さの各掻込みガイド棒107bは稈元中間部
を最下位の掻込みガイド棒107cより小さい弾性係数
でその対応する掻込みベルト28A、28B、28Cの
突起tの移動軌跡範囲内へ案内する。
cは比較的嵩張る稈元下部を大きな弾性係数で正確にそ
の対応する掻込みベルト28A、28B、28Cの突起
tの移動軌跡範囲を経てその対応する下部搬送チェン3
0、31へ向けて案内し、また最上位の各掻込みガイド
棒107bは稈元上部を最下位の掻込みガイド棒107
cより小さくて中間高さの掻込みガイド棒107aより
も大きい弾性係数でその対応する掻込みベルト28A、
28B、28Cの突起tの移動軌跡範囲内へ案内し、さ
らに中間高さの各掻込みガイド棒107bは稈元中間部
を最下位の掻込みガイド棒107cより小さい弾性係数
でその対応する掻込みベルト28A、28B、28Cの
突起tの移動軌跡範囲内へ案内する。
【0060】ここで、上下配列した3つの掻込みガイド
棒107a、107b、107cの弾性係数を相違させ
たこと、及び、3つの掻込みガイド棒107a、107
b、107cの後部の位置を平面視で相違させたこと
は、これら3つの掻込みガイド棒107a、107b、
107cで案内される穀稈に適当な大きさの案内作用を
付与すると共にこの穀稈をバランスよく保持する上で寄
与する。
棒107a、107b、107cの弾性係数を相違させ
たこと、及び、3つの掻込みガイド棒107a、107
b、107cの後部の位置を平面視で相違させたこと
は、これら3つの掻込みガイド棒107a、107b、
107cで案内される穀稈に適当な大きさの案内作用を
付与すると共にこの穀稈をバランスよく保持する上で寄
与する。
【0061】上記した中割作業が終了した後は、通常の
刈取作業を実施するのであって、即ち、既述のように、
刈取部8の右側を既刈側として刈取部8の前方に3条の
未刈穀稈が存在した状態となし、左引起ケース25Aと
中央引起ケース25Cとの間に最も左側の条の未刈穀稈
を取り入れ、中央引起ケース25Cと右引起ケース25
Bとの間にそれ以外の2条の未刈穀稈を取り入れるよう
にする。
刈取作業を実施するのであって、即ち、既述のように、
刈取部8の右側を既刈側として刈取部8の前方に3条の
未刈穀稈が存在した状態となし、左引起ケース25Aと
中央引起ケース25Cとの間に最も左側の条の未刈穀稈
を取り入れ、中央引起ケース25Cと右引起ケース25
Bとの間にそれ以外の2条の未刈穀稈を取り入れるよう
にする。
【0062】刈取部8による穀稈刈取中に、刈取クラッ
チ59を断操作することがあるが、この場合、刈刃29
で切断された穀稈は、既に、上下配列された3つの掻込
みガイド棒107a、107b、107cと掻込みベル
ト28A、28B、28Cとの間にその稈元を挟み付け
られると共に、引起ケース25A、25B、25Cや、
左上部搬送タイン32、左穂先搬送タイン33により稈
上部を支持された状態となるため、刈取部8から脱落す
る現象を確実に阻止される。この際、3つの掻込みガイ
ド棒107a、107b、107cが弾性係数や配置を
異なったものとなされているため、稈元は効果的に把持
される。
チ59を断操作することがあるが、この場合、刈刃29
で切断された穀稈は、既に、上下配列された3つの掻込
みガイド棒107a、107b、107cと掻込みベル
ト28A、28B、28Cとの間にその稈元を挟み付け
られると共に、引起ケース25A、25B、25Cや、
左上部搬送タイン32、左穂先搬送タイン33により稈
上部を支持された状態となるため、刈取部8から脱落す
る現象を確実に阻止される。この際、3つの掻込みガイ
ド棒107a、107b、107cが弾性係数や配置を
異なったものとなされているため、稈元は効果的に把持
される。
【0063】
【発明の効果】上記した本発明によれば、次のような効
果が得られる。即ち、請求項1に記載した発明によれ
ば、右引起ケースによる機体右側から1条分又は2条分
の未刈穀稈の引起こしが確実に行われるようになり、こ
れにより機体前方の3条分或いは4条分の未刈穀稈を確
実に取り込んで引き起こし、刈残しの生じないように刈
り取ることができるのである。
果が得られる。即ち、請求項1に記載した発明によれ
ば、右引起ケースによる機体右側から1条分又は2条分
の未刈穀稈の引起こしが確実に行われるようになり、こ
れにより機体前方の3条分或いは4条分の未刈穀稈を確
実に取り込んで引き起こし、刈残しの生じないように刈
り取ることができるのである。
【0064】請求項2に記載した発明によれば、たとえ
2つの輪体の環状チェン案内溝内に藁くずなどが巻き付
いても、この藁くずなどを直ちに掻き出すことができ、
藁くずなどの巻付きによる引起ケースの作動不良を回避
することができ、また2つの輪体のそれぞれの掻出部材
の装着構造を簡易となすことができ、さらにはタイン突
出案内部材を支持するための支持構造を簡易となすこと
ができる。
2つの輪体の環状チェン案内溝内に藁くずなどが巻き付
いても、この藁くずなどを直ちに掻き出すことができ、
藁くずなどの巻付きによる引起ケースの作動不良を回避
することができ、また2つの輪体のそれぞれの掻出部材
の装着構造を簡易となすことができ、さらにはタイン突
出案内部材を支持するための支持構造を簡易となすこと
ができる。
【0065】請求項3に記載した発明によれば、未刈穀
稈のうち嵩張る箇所である穂部を引起ガイド部材に邪魔
されることなく円滑に後方へ送り移動させることができ
る。
稈のうち嵩張る箇所である穂部を引起ガイド部材に邪魔
されることなく円滑に後方へ送り移動させることができ
る。
【0066】請求項4に記載した発明によれば、各引起
ケースから引起作用を受けつつある穀稈を上下2本の掻
込みガイド棒により掻込みベルトの突起の移動軌跡範囲
内に確実に移動させることができ、また刈取部の作動が
停止されて各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止し
たとき、掻込みベルトで搬送されている刈稈が重力作用
で刈取部から脱落するのを確実に阻止することができ
る。
ケースから引起作用を受けつつある穀稈を上下2本の掻
込みガイド棒により掻込みベルトの突起の移動軌跡範囲
内に確実に移動させることができ、また刈取部の作動が
停止されて各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止し
たとき、掻込みベルトで搬送されている刈稈が重力作用
で刈取部から脱落するのを確実に阻止することができ
る。
【0067】請求項5に記載した発明によれば、下部搬
送チェン用の1本の掻込みガイド棒が掻込みベルト用の
2本の掻込みガイド棒と一緒になって、掻込みベルトで
搬送されている刈稈をその弾性作用で掻込みベルトやス
ターホイルに押さえ付けるため、刈取装置の作動が停止
されて各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止したと
きでも、刈稈が重力作用で掻込みベルトの突起の移動範
囲内から脱落するのを請求項6の場合よりもさらに確実
に阻止することができる。
送チェン用の1本の掻込みガイド棒が掻込みベルト用の
2本の掻込みガイド棒と一緒になって、掻込みベルトで
搬送されている刈稈をその弾性作用で掻込みベルトやス
ターホイルに押さえ付けるため、刈取装置の作動が停止
されて各引起ケースや掻込みベルトの作動が停止したと
きでも、刈稈が重力作用で掻込みベルトの突起の移動範
囲内から脱落するのを請求項6の場合よりもさらに確実
に阻止することができる。
【0068】請求項6に記載した発明によれば、掻込み
ガイド棒が刈刃で刈り取られた穀稈を適当な力で比較的
バランスよく掻込みベルトやスターホイールに押さえ付
けるように作用するものである。
ガイド棒が刈刃で刈り取られた穀稈を適当な力で比較的
バランスよく掻込みベルトやスターホイールに押さえ付
けるように作用するものである。
【0069】請求項7に記載した発明によれば、右引起
ケースにより最も右側の1条又は2条の未刈穀稈を円滑
に引き起こすことができるものである。
ケースにより最も右側の1条又は2条の未刈穀稈を円滑
に引き起こすことができるものである。
【0070】請求項8に記載した発明によれば、比較的
長いものとなる上部搬送ケースの剛性を合理的に増大さ
せることができる。
長いものとなる上部搬送ケースの剛性を合理的に増大さ
せることができる。
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】コンバインの正面図である。
【図4】刈取部の側面図である。
【図5】刈取部の平面図である。
【図6】刈取部前部の拡大平面図である。
【図7】刈取部の駆動系統図である。
【図8】左右及び中央の引起ケースの前方視図である。
【図9】右と中央の引起ケースの前方視拡大図である。
【図10】刈刃の部分拡大平面図である。
【図11】刈刃の駆動説明図である。
【図12】刈刃のナイフヘッド部の断面図である。
【図13】掻込みガイド棒などを示す平面図である。
【図14】掻込みガイド棒などの配置の詳細に示す平面
図である。
図である。
【図15】上部搬送ケースを示す斜視図である。
【図16】下側ケースを示しAは平面図でBは側面図で
ある。
ある。
【図17】上側ケースを示しAは平面図でBは側面図で
ある。
ある。
【図18】ケース本体部を示しAは平面図でBは側面図
である。
である。
【図19】図18のx−x部の端面図である。
【図20】付加板部材を示しAは平面図でBは側面図で
ある。
ある。
【図21】下側ケースの組立状態を示す説明図である。
【図22】左及び中央の引起ケースの周辺を示す図であ
る。
る。
5 フィードチェン
8 刈取部(刈取装置)
24b 分草板
25A 左引起ケース
25B 右引起ケース
25C 中央引起ケース
26A 引起タイン
26B 引起タイン
26C 引起タイン
27A スターホイール
27B スターホイール
27C スターホイール
28A 掻込みベルト
28B 掻込みベルト
28C 掻込みベルト
29 刈刃
30 下部搬送チェン
31 下部搬送チェン
35 上部搬送タイン
64A 上部駆動輪
64B 上部駆動輪
64C 上部駆動輪
82 タインチェン
84 輪体(下部従動輪、下部従動ローラ)
85 タイン突出案内部材
87 輪体回(チェン張出しローラ)
103 タイン左右方向案内部材
104 板部材
104a 掻出部材
104b 掻出部材
106 分草杆
107a 掻込みガイド棒
107b 掻込みガイド棒
107c 掻込みガイド棒
108 上部搬送ケース
108A 上側ケース
108B 下側ケース
109 横向き面部
110 付加板部材
110a 内方側部位
a 開口
a1 延長辺部
a2 延長辺部
b 切込み
c 縦向き側縁
k1 引起ガイド部材
k2 引起ガイド部材の未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁
t 突起
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A01D 61/00 301 A01D 61/00 301G
301L
(72)発明者 新福 勇一
大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機
株式会社内
Fターム(参考) 2B081 AA01 BB05 BB11 BB16 CC17
DA02 DA06 DA20 DD03 DD05
DD07 DD33 DD43 DD46 DD60
EA04 EA09 EC02 EE07 EE23
2B084 AA01 AC05 BB03 BB33 BD13
BF03 BH08
Claims (8)
- 【請求項1】 未刈穀稈を引起す左右及び中央の引起ケ
ースを備え、左引起ケースと中央引起ケースの間に1条
分の未刈穀稈を取入れ、右引起ケースと中央引起ケース
の間に2条分の未刈穀稈を取入れるコンバインの刈取装
置において、左及び中央引起ケースのタインチェン下部
を1つの輪体に巻回し、右引起ケースのタインチェン下
部を2つの輪体に巻回すると共にこれら2つの輪体間の
タインチェンを略水平状に緊張させ、これら2つの輪体
間範囲に、右引起ケースの引起タインを右引起ケースか
ら下向きへ突出させた状態に保持するものとしたタイン
左右方向案内部材を設けたことを特徴とするコンバイン
の刈取装置。 - 【請求項2】 前記2つの輪体のそれぞれに関連した右
引起ケース内部箇所に、これら輪体のそれぞれの外周面
に形成された環状チェン案内溝に巻き付いた物を掻き出
すものとした掻出部材を設け、これら掻出部材は右引起
ケース内部箇所に固定した単一の板部材で形成されてお
り、さらにこの板部材には右引起ケース内に没入された
引起タインを右引起ケースの下部回行部でこの右引起ケ
ースの外方へ突出させるように作用するものとしたタイ
ン突出案内部材を支持させたことを特徴とする請求項1
記載のコンバインの刈取装置。 - 【請求項3】 左引起ケースから右向きへ突出して下側
から上側へ移動する引起タインの列に対向させて設けら
れた引起ガイド部材の未刈穀稈穂部高さ範囲の左側縁が
上方へ向かうに伴って、前記右側へ張り出した引起タイ
ンの移動軌跡から漸次右側へ離れるように傾斜されてい
ることを特徴とする請求項1又は2記載のコンバインの
刈取装置。 - 【請求項4】 左右及び中央の引起ケースのそれぞれの
後側に掻込みベルトを設け、各引起ケースの引起タイン
の移動軌跡範囲の外側下方箇所からこの引起タインの対
応する引起ケースの上向き直走部へ向かいつつ斜め後方
へ向かうものとした前記掻込みベルト用の上下2本の掻
込みガイド棒を設け、下側の掻込みガイド棒は上面視で
前記上向き直走部のタイン移動軌跡面を横切る方向へ導
かれて掻込みベルトの突起の移動軌跡面の下側に略平行
に位置させ、一方、上側の掻込みガイド棒は上面視で前
記上向き直走部のタイン移動軌跡面を横切る方向へ導か
れて掻込みベルトの突起の移動軌跡面の上側に略平行に
位置させたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
載のコンバインの刈取装置。 - 【請求項5】 左右及び中央の引起ケースのそれぞれの
後側に、スターホイルと、このスターホイルの上側に位
置された掻込みベルトとを設けると共に、これらスター
ホイルや掻込みベルトにより穀稈を送り込まれる下部搬
送チェンを前記スターホイルより下方に設けるほか、各
引起ケースの上向き直走部のタイン移動軌跡面の外側下
方箇所からこの移動軌跡面の内方へ向かいつつ斜め後方
へ向かうものとした掻込みベルト用の上下2本の掻込み
ガイド棒を設け、下側の掻込みガイド棒は前記上向き直
走部のタイン移動軌跡面の下方でその対応する前記掻込
みベルトの突起の移動軌跡面の下側に略平行に位置さ
せ、一方、上側の掻込みガイド棒は前記上向き直走部の
タイン移動軌跡面の下方でその対応する前記掻込みベル
トの突起の移動軌跡面の上側に略平行に位置させ、また
前記2本の掻込みガイド棒の下側箇所で前記各引起ケー
スの上向き直走部のタイン移動軌跡面の外側下方箇所か
らこの移動軌跡面の内方へ向かいつつ斜め後方へ向かう
ものとした前記下部搬送チェン用の1本の掻込みガイド
棒を設け、このガイド棒の後部を前記上向き直走部のタ
イン移動軌跡面の下方でこれの対応する前記掻込みベル
トの突起の移動軌跡面の下側に位置させると共に前記下
部搬送チェンの移動軌跡面の高さ及び傾きに合致させた
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコンバ
インの刈取装置。 - 【請求項6】 掻込みベルト用の上下2本の掻込みガイ
ド棒は上側のものの弾性係数が下側のもののそれより大
きくなされ、また下部搬送チェン用の1本の掻込みガイ
ド棒の弾性係数は掻込みベルト用の上下2本の掻込みガ
イド棒のそれよりも大きくなされ、これら3つの掻込み
ガイド棒の後端部は、最下位のもの、最上位のもの、中
央高さのものの順に、その対応する掻込みベルトの突起
に対しその先側に位置されていることを特徴とする請求
項5記載のコンバインの刈取装置。 - 【請求項7】 右引起ケースの右側前方箇所に分草板を
設け、この分草板の下側箇所から左斜め後方へ分草杆を
延出させ、この分草杆の後部を概ね前記2つの輪体のう
ちの右側の輪体の回転中心へ向けたことを特徴とする請
求項1〜6の何れかに記載のコンバインの刈取装置。 - 【請求項8】 各引起ケースで引き起こされて、刈取装
置下部の刈刃で刈り取られた穀稈の穂先部をフィードチ
ェンの搬送始端の前後方向位置近傍まで搬送するものと
した上部搬送タインの多数を備えた上部搬送ケースが、
上下で対合される上側ケースと下側ケースとを具備し、
これら上側及び下側ケースのそれぞれの横向き面部にこ
れの長手方向へ向け細長状の開口を形成し、この開口の
長手方向に沿った一対の辺部を上部搬送ケースの厚さ中
央側へ延長したものとした延長辺部を設け、一方では前
記各ケースの開口の外周囲より大きくなされた付加板部
材を、その開口の対応する前記横向き面部に、その開口
の覆われるように固着し、この際、付加板部材はこれの
長手方向適当間隔位置毎に特定向きのコ字形の切込みを
形成され、この切込みのそれぞれの内方側部位を上部搬
送ケースの厚さ中央側へ90度屈曲され、これら各内方
側部位の両側の縦向き側縁を前記一対の辺部の対向面に
密接されているたことを特徴とする請求項1〜7の何れ
かに記載のコンバインの刈取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001276397A JP2003079220A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | コンバインの刈取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001276397A JP2003079220A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | コンバインの刈取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003079220A true JP2003079220A (ja) | 2003-03-18 |
Family
ID=19101106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001276397A Withdrawn JP2003079220A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | コンバインの刈取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003079220A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032103A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Yanmar Co., Ltd. | コンバイン |
JP2007289029A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Kubota Corp | 自脱型コンバイン |
JP2007289027A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Kubota Corp | 自脱型コンバイン |
JP2011092094A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Kubota Corp | コンバイン |
-
2001
- 2001-09-12 JP JP2001276397A patent/JP2003079220A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032103A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Yanmar Co., Ltd. | コンバイン |
JP2007074952A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
KR101322252B1 (ko) | 2005-09-13 | 2013-10-28 | 얀마 가부시키가이샤 | 콤바인 |
JP2007289029A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Kubota Corp | 自脱型コンバイン |
JP2007289027A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Kubota Corp | 自脱型コンバイン |
JP2011092094A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Kubota Corp | コンバイン |
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