JP2002316378A - 透明導電性積層体及びそれを用いたタッチパネル - Google Patents
透明導電性積層体及びそれを用いたタッチパネルInfo
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Abstract
て、その透明性及び導電性薄膜の耐擦傷性や耐屈曲性を
改良するとともに、タッチパネル用としてのペン入力耐
久性の改良を図った透明導電性積層体を提供する。 【解決手段】厚さが2〜120μmの透明なフィルム基
材の一方の面に、透明な第1の誘電体薄膜、透明な第2
の誘電体薄膜、及び透明な導電性薄膜をこの順番に積層
し、前記フィルム基材の他方の面に透明な粘着剤層を介
して透明基体を貼り合わせてなる透明導電性積層体であ
って、前記フィルム基材の光の屈折率をn1、前記第1
の誘電体薄膜の光の屈折率をn2、前記第2の誘電体薄
膜の光の屈折率をn3、前記導電性薄膜の光の屈折率を
n4としたとき、n3<n2≦n1<n4の関係を満たす透
明導電性積層体とする。
Description
する透明導電性積層体及びそれを用いたタッチパネルに
関するものである。
つ導電性を有する薄膜は、液晶ディスプレイ、エレクト
ロルミネッセンスディスプレイなどの新しいディスプレ
イ方式やタッチパネルなどにおける透明電極のほか、透
明物品の帯電防止や電磁波遮断などのために用いられて
いる。
ガラス上に酸化インジウム薄膜を形成したいわゆる導電
性ガラスがよく知られているが、基材がガラスであるた
めに可撓性、加工性に劣り、用途によっては使用できな
い場合がある。
て、耐衝撃性に優れ、軽量であるなどの利点から、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムをはじめとする各種の
プラスチックフィルムを基材とした透明導電性薄膜が使
用されている。
フィルム基材を用いた従来の透明導電性薄膜は、薄膜表
面の光線反射率が大きいために、透明性に劣るという問
題があるほか、導電性薄膜の耐擦傷性や耐屈曲性に劣
り、使用中に傷がついて電気抵抗が増大したり、断線を
生じるといった問題があった。
は、スペーサを介して対向させた一対の薄膜同志がその
一方のパネル板側からの押圧打点で強く接触するもので
あるため、これに抗しうる良好な耐久特性、即ち打点特
性を有していることが望まれるが、上記従来の透明導電
性薄膜ではかかる特性に劣り、その分タッチパネルとし
ての寿命が短くなるという問題があった。
るため、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのフ
ィルム基材を用いた透明導電性薄膜において、その透明
性及び導電性薄膜の耐擦傷性や耐屈曲性を改良するとと
もに、タッチパネル用としてのペン入力耐久性の改良を
図ることを目的としている。
め、本発明の透明導電性積層体は、厚さが2〜120μ
mの透明なフィルム基材の一方の面に、透明な第1の誘
電体薄膜、透明な第2の誘電体薄膜、及び透明な導電性
薄膜をこの順番に積層し、前記フィルム基材の他方の面
に透明な粘着剤層を介して透明基体を貼り合わせてなる
透明導電性積層体であって、前記フィルム基材の光の屈
折率をn1、前記第1の誘電体薄膜の光の屈折率をn2、
前記第2の誘電体薄膜の光の屈折率をn3、前記導電性
薄膜の光の屈折率をn4としたとき、n3<n2≦n1<n
4の関係を満たすことを特徴とする。
第1の誘電体薄膜が、有機物、無機物又は有機物と無機
物との混合物であることが好ましい。
第2の誘電体薄膜が、有機物、無機物又は有機物と無機
物との混合物であることが好ましい。
膜を有する一対のパネル板を、前記導電性薄膜同志が対
向するようにスペーサを介して対向配置してなるタッチ
パネルであって、前記パネル板の少なくとも一方が、前
記透明導電性積層体からなることを特徴とする。
基材としては、特に限定はなく適宜なものを用いうる。
例えば、ポリエステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポリ
エーテルスルホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポ
リアミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂やアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂やポリス
チレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂やポリビニルアル
コール系樹脂、ポリアリレート系樹脂やポリフェニレン
サルファイド系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂や(メ
タ)アクリル系樹脂などを使用できる。この中で特に好
ましいのは、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂である。
μmの範囲にあることが必要で、特に好適には6〜10
0μmの範囲にあるのがよい。2μm未満ではフィルム
基材としての機械的強度が不足し、この基材をロール状
にして誘電体薄膜や導電性薄膜さらには粘着剤層を連続
的に形成する操作が難しくなる。一方、120μmを超
えると、後述する粘着剤層のクッション効果に基づく導
電性薄膜の耐擦傷性やタッチパネル用としてのペン入力
耐久性の向上を図れなくなる。
パッタリング、コロナ放電、火炎、紫外線照射、電子線
照射、化成、酸化などのエッチング処理や下塗り処理を
施して、この上に設けられる誘電体薄膜の上記基材に対
する密着性を向上させるようにしてもよい。また、誘電
体薄膜を設ける前に、必要に応じて溶剤洗浄や超音波洗
浄などにより除塵、清浄化を行なってもよい。
材の一方の面に、透明な第1、第2の誘電体薄膜を形成
する。この誘電体薄膜の光の屈折率n2、n3は、この誘
電体薄膜上に設けられる導電性薄膜の光の屈折率n4に
比べて小さいことが必要で、通常導電性薄膜の光の屈折
率n4は約2程度であるため、誘電体薄膜の光の屈折率
n2,n3としては、通常1.3〜1.9程度であるのが
よい。この誘電体薄膜の形成により、主に透明性及び導
電性薄膜の耐擦傷性や耐屈曲性が大幅に向上し、またタ
ッチパネル用としての打点特性の向上にも好結果が得ら
れる。
えば、NaF(1.3)、Na3A1F6(1.35)、
LiF(1.36)、MgF2(1.38)、CaF
2(1.4)、BaF2(1.3)、SiO2(1.4
6)、LaF3(1.55)、CeF3(1.63)、A
12O3(1.63)などの無機物〔上記各材料の()内
の数値は光の屈折率を示す。〕や、光の屈折率が1.4
〜1.6程度のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シロキサ
ン系ポリマーなどの有機物や、前記無機物と前記有機物
の混合物があり、これらの中から光の屈折率n2、n3が
前記の関係を満たすものが選択使用される。この中で、
有機物、或いはMgF2、SiO2、A12O3などが特に
好適に用いられる。
ものではない。第1の誘電体薄膜に関しては10nm以
上とするのがよく、好ましくは10〜3000nmであ
る。10nm未満では連続被膜になりにくく、3000
nm以上となると耐屈曲性に問題が生じてくる。第2の
誘電体薄膜に関しては10nm以上とするのがよく、好
ましくは10〜300nm、特に好ましくは20〜12
0nmの範囲とするのがよい。10nm未満では連続被
膜となりにくく、透明性や耐擦傷性の向上をあまり期待
できない。なお、厚くなりすぎると透明性の向上が期待
できなくなり、またクラックを生じるおそれがあり、好
ましくない。
真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、塗工法などがあり、上記の材料の種類及び必要とす
る膜厚に応じて適宜の方法を採用することができる。
体薄膜を形成した後、さらにこの薄膜上に透明な導電性
薄膜を形成する。導電性薄膜の形成方法としては、誘電
体薄膜の場合と同様の技術を採用できる。用いる薄膜材
料も特に制限されるものではなく、例えば、酸化スズを
含有する酸化インジウム、アンチモンを含有する酸化ス
ズなどが好ましく用いられる。
率n4は、既述のとおり、通常約2程度であり、フィル
ム基材の光の屈折率n1が通常1.4〜1.7程度のた
め、この屈折率n1よりは大きくなる。したがって、こ
れらと誘電体薄膜の光の屈折率n2、n3の関係は、n3
<n2≦n1<n4となる。
するのが好ましく、これより薄いと表面電気抵抗が10
3(Ω/□)以下となる良好な導電性を有する連続被膜
となりにくい。また、あまり厚くしすぎると透明性の低
下などを来すため、特に好適な厚さとしては、10〜3
00nm程度とするのがよい。
性薄膜とが順次形成されたフィルム基材の他方の面に
は、透明な粘着剤層を介して透明基体が貼り合わされ
る。この貼り合わせは、透明基体の方に上記の粘着剤層
を設けておき、これに上記のフィルム基材を貼り合わせ
るようにしてもよいし、逆にフィルム基材の方に上記の
粘着剤層を設けておき、これに透明基体を貼り合わせる
ようにしてもよい。後者の方法では、粘着剤層の形成を
フィルム基材をロール状にして連続的に行なうことがで
きるから、生産性の面でより有利である。
あれば特に制限なく使用でき、例えば、アクリル系粘着
剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤などが用いられ
る。この粘着剤層は、透明基体の接着後そのクッション
効果により、フィルム基材の一方の面に設けられた導電
性薄膜の耐擦傷性やタッチパネル用としての打点特性を
向上させる機能を有する。この機能をより良く発揮させ
る観点から、粘着剤層の弾性係数を1×105〜1×1
07dyn/cm2の範囲、厚さを1μm以上、通常5〜
100μmの範囲に設定するのが望ましい。
満となると、粘着剤層は非弾性となるため、加圧により
容易に変形してフィルム基材ひいては導電性薄膜に凹凸
を生じさせ、また加工切断面からの粘着剤のはみ出しな
どが生じやすくなり、その上導電性薄膜の耐擦傷性やタ
ッチパネル用としての打点特性の向上効果が低減する。
一方、弾性係数が1×107dyn/cm2を超えると、
粘着剤層が硬くなり、そのクッション効果を期待できな
くなるため、導電性薄膜の耐擦傷性やタッチパネル用と
しての打点特性を向上できない。
と、そのクッション効果をやはり期待できないため、導
電性薄膜の耐擦傷性やタッチパネル用としての打点特性
の向上を望めない。逆に、厚くしすぎると、透明性を損
なったり、粘着剤層の形成や透明基体の貼り合わせ作業
性さらにコストの面で好結果を得にくい。
る透明基体は、フィルム基材に対して良好な機械的強度
を付与し、特にカールなどの発生防止に寄与するもので
あり、これを貼り合わせた後においても可撓性であるこ
とが要求される場合は、通常6〜300μm程度のプラ
スチックフィルムが用いられ、可撓性が特に要求されな
い場合は、通常0.05〜10mm程度のガラス板やフ
ィルム状ないし板状のプラスチックが用いられる。プラ
スチックの材質としては、前記したフィルム基材と同様
のものが挙げられる。
面(粘着剤層とは反対側の面)に、視認性の向上を目的
とした防眩処理層や反射防止処理層を設けたり、外表面
の保護を目的としたハードコート処理層を設けるように
してもよい。後者のハードコート処理層としては、例え
ば、メラニン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹
脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂などの硬化型樹脂
からなる硬化被膜が好ましく用いられる。
を示したもので、透明なフィルム基材1の一方の面に透
明な第1の誘電体薄膜2、第2の誘電体薄膜3と、さら
にこの上に透明な導電性薄膜4とが積層され、他方の面
に透明な粘着剤層5を介して透明基体6が貼り合わされ
ている。また、図2は、本発明の透明導電性積層体の他
の例を示したもので、上記透明基体6の外表面にハード
コート処理層7を設けるようにしたものであり、その他
の構成は図1と全く同様である。
たタッチパネルの例を示したもので、導電性薄膜4a、
4bを有する一対のパネル板P1、P2を、互いに直交
するように形成した導電性薄膜4a、4b同志が対向す
るように、スペーサ8を介して対向配置してなるタッチ
パネルにおいて、一方のパネル板P1として、上記の図
2に示す透明導電性積層体を用いたものである。
り、入力ペン10にてスペーサ8の弾性力に抗して押圧
打点したとき、導電性薄膜4a、4b同志が接触して、
電気回路のON状態となり、上記押圧を解除すると、元
のOFF状態に戻る、透明スイッチ構体として機能す
る。その際、パネル板P1が上記の透明導電性積層体か
らなるために、導電性薄膜の耐擦傷性や打点特性、耐屈
曲性などに優れ、長期にわたって上記機能を安定に維持
させることができる。
1に示す透明導電性積層体であってもよい。また、パネ
ル板P2は、プラスチックフィルムやガラス板などから
なる透明基体9に導電性薄膜4bを設けたものである
が、上記のパネル板P1と同様の図1又は図2に示す透
明導電性積層体を用いてもよい。
する。なお、以下において、部とあるのは質量部を意味
する。
ンテレフタレートフィルム(PETフィルム)からなる
フィルム基材(光の屈折率n1=1.66)の一方の面
に、メラミン樹脂:アルキド樹脂:有機シラン縮合物の
2:2:1の比率からなる熱硬化型樹脂(光の屈折率n
2=1.54)を厚さ180nmに形成し、次にSiO2
(光の屈折率n3=1.46)を電子ビーム加熱法によ
り、(1〜2)×10-4Torrの真空度で真空蒸着し
て、厚さ40nmからなる透明な誘電体薄膜(SiO2
薄膜)を形成した。
ガス80%と酸素ガス20%とからなる4×103To
rrの雰囲気中で、インジウム−スズ合金を用いた反応
性スパッタリング法により、厚さ20nmの酸化インジ
ウムと酸化スズとの複合酸化物(光の屈折率n3=2.
00)からなる透明な導電性薄膜(ITO薄膜)を形成
した。
に、弾性係数が1×106dyn/cm2に調整されたア
クリル系の透明な粘着剤層(アクリル酸ブチルとアクリ
ル酸と酢酸ビニルとの質量比が100:2:5のアクリ
ル系共重合体100部にイソシアネート系架橋剤を1部
配合してなるもの)を約20μmの厚さに形成し、この
上に厚さが125μmのPETフィルムからなる透明基
体を貼り合わせて、図1に示す構造の透明導電性積層フ
ィルムを作製した。
ル板とし、他方のパネル板として、ガラス板上に厚さ3
0nmのITO薄膜を上記と同様の方法で形成したもの
を用い、この両パネル板を、ITO薄膜同志が対向する
ように、厚さ100μmのスペーサを介して対向配置さ
せ、スイッチ構体としてのタッチパネルを作製した。な
お、両パネル板の各ITO薄膜は、上記の対向配置に先
立って、予め互いに直交するように形成した。
ィルムの一方の面に、アクリル・ウレタン系樹脂〔大日
本インキ化学(株)製のユニディック17−806〕1
00部に光重合開始剤としてのヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン〔チバガイギー(株)製のイルガキュ
ア184〕5部を加えて、50質量%の濃度に希釈して
なるトルエン溶液を塗布し、100℃で3分間乾燥した
後、直ちにオゾンタイプ高圧水銀灯(80W/cm、1
5cm集光型)2灯で紫外線照射を行ない、厚さ5μm
のハードコート処理層を形成した。
フィルムを透明基体として用い、この透明基体のハード
コート処理層とは反対側の面より粘着剤層を介して貼り
合わせるようにした以外は、実施例1と同様にして図2
に示す構造の透明導電性積層フィルムを作製した。ま
た、この積層フイルムを用いて、実施例1と同様にし
て、図3に示す構造のタッチパネルを作製した。
脂:有機シラン縮合物の2:2:1の比率からなる熱硬
化型樹脂(光の屈折率n2=1.54)を厚さ2μmに
形成した以外は実施例1と同様にして透明導電性積層フ
ィルムとこれを用いたタッチパネルを作成した。
脂:有機シラン縮合物の2:2:1の比率からなる熱硬
化型樹脂(光の屈折率n=1.54)にTiO2(光の
屈折率n=2.35)の微粒子を混合して屈折率n2=
1.66となるように配合比を調整して厚さ2μmの誘
電体薄膜を形成した以外は実施例1と同様にして透明導
電性積層フィルムとこれを用いたタッチパネルを作成し
た。
屈折率n3=1.63)とした以外は、実施例1と同様
にして透明導電性積層フィルムとこれを用いたタッチパ
ネルを作製した。
ルフィルムをフィルム基材として用いて、粘着剤と透明
基体とを貼り合わせる以外は、実施例1と同様にして透
明導電性積層フィルムとこれを用いたタッチパネルを作
製した。
ルフィルムをフィルム基材として用いて、粘着剤と透明
基体とを貼り合わせる以外は、実施例3と同様にして透
明導電性積層フィルムを作製し、またこのフィルムを用
いて実施例1と同様にしてタッチパネルを作製した。
透明導電性積層フイルムにつき、フィルム抵抗、光の透
過率及び導電性薄膜の耐擦傷性を下記の方法で測定し
た。また、上記の実施例1〜4及び比較例1〜3の各タ
ッチパネルについて、下記の方法で打点特性及び耐屈曲
性を測定した。これらの結果を表1に示す。
ルムの表面電気抵抗(Ω/□)を測定した。
置UV−240を用いて、光波長550nmにおける可
視光線透過率を測定した。
ヘイドン表面性測定機TYPE−HEIDON14を用
いて、擦傷子:ガーゼ(日本薬局方タイプI)、荷
重:100g/cm2、擦傷速度:30cm/分、
擦傷回数:100回(往復50回)の条件で、導電性薄
膜表面を擦った後にフィルム抵抗(Rs)を測定し、初
期のフイルム抵抗(Ro)に対する変化率(Rs/R
o)を求めて、耐擦傷性を評価した。
成したパネル板側から、硬度40度のウレタンゴムから
なるロッド(鍵先7R)を用いて荷重100gで100
万回のセンター打点を打った後、フィルム抵抗(Rd)
を測定し、初期のフイルム抵抗(Ro)に対する変化率
(Rd/Ro)を求めて、打点特性を評価した。なお、
上記フィルム抵抗の測定は、対向配置した導電性薄膜同
志の打点時の接触抵抗について行ない、その平均値で表
したものである。
ー式マンドレル屈曲試験器を用いて、直径7.93m
m、ロッドに作成したサンプルを導電面を外側にして約
1秒かけて180°折り曲げを行なう。これを10回繰
り返し、フィルム抵抗(Rd)を測定し、初期のフィル
ム抵抗(Ro)に対する変化率(Rd/Ro)を求めて
耐屈曲性を評価した。
1〜4は、比較例1〜3に比べて、光の透過率、耐擦傷
性、打点特性、耐屈曲性においてほぼ優れていることが
分かる。
膜のハード効果及び粘着剤層のクッション効果に基づい
て、導電性薄膜の耐擦傷性及びタッチパネルとしての打
点特性が改良され、且つ誘電体薄膜及び導電性薄膜の組
み合わせに基づく反射防止効果により透明性が著しく改
良された透明導電性積層体を提供でき、またこれを用い
たタッチパネルを提供することができる。
ルの断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 厚さが2〜120μmの透明なフィルム
基材の一方の面に、透明な第1の誘電体薄膜、透明な第
2の誘電体薄膜、及び透明な導電性薄膜をこの順番に積
層し、前記フィルム基材の他方の面に透明な粘着剤層を
介して透明基体を貼り合わせてなる透明導電性積層体で
あって、前記フィルム基材の光の屈折率をn1、前記第
1の誘電体薄膜の光の屈折率をn2、前記第2の誘電体
薄膜の光の屈折率をn3、前記導電性薄膜の光の屈折率
をn4としたとき、n3<n2≦n1<n4の関係を満たす
ことを特徴とする透明導電性積層体。 - 【請求項2】 前記第1の誘電体薄膜が、有機物、無機
物又は有機物と無機物との混合物である請求項1に記載
の透明導電性積層体。 - 【請求項3】 前記第2の誘電体薄膜が、有機物、無機
物又は有機物と無機物との混合物である請求項1に記載
の透明導電性積層体。 - 【請求項4】 導電性薄膜を有する一対のパネル板を、
前記導電性薄膜同志が対向するようにスペーサを介して
対向配置してなるタッチパネルであって、前記パネル板
の少なくとも一方が、請求項1〜3のいずれかに記載の
透明導電性積層体からなることを特徴とするタッチパネ
ル。
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