JP2002118977A - 自動車用電源システム - Google Patents
自動車用電源システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 路線バス等に採用され、アイドリングストッ
プ装置が搭載される車両の中で、始動用バッテリとは別
に汎用バッテリ(サブバッテリ)を有するものにおい
て、簡素な構成をとりつつ、ワンマン機器安定作動が可
能な自動車用電源システムを提供する。 【解決手段】 オルタネータ3と始動用蓄電装置1との
接続点と、汎用バッテリ2との間にダイオード8(アイ
ソレータ)を設けて、スタータ4の始動時に汎用バッテ
リ2からの電流を阻止すると共に、オルタネータ3に具
備される発電巻線3a,3b,3cから別系統の充電回
路9を設け、ここから汎用バッテリ2を充電する。
プ装置が搭載される車両の中で、始動用バッテリとは別
に汎用バッテリ(サブバッテリ)を有するものにおい
て、簡素な構成をとりつつ、ワンマン機器安定作動が可
能な自動車用電源システムを提供する。 【解決手段】 オルタネータ3と始動用蓄電装置1との
接続点と、汎用バッテリ2との間にダイオード8(アイ
ソレータ)を設けて、スタータ4の始動時に汎用バッテ
リ2からの電流を阻止すると共に、オルタネータ3に具
備される発電巻線3a,3b,3cから別系統の充電回
路9を設け、ここから汎用バッテリ2を充電する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用電源システ
ムに係り、特にディーゼルエンジンを搭載したバス等に
おいて、停車時にはエンジンを止め発進時にエンジンを
再始動するアイドリングストップ装置を備える自動車用
電源システムの改良に関する。
ムに係り、特にディーゼルエンジンを搭載したバス等に
おいて、停車時にはエンジンを止め発進時にエンジンを
再始動するアイドリングストップ装置を備える自動車用
電源システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用電源システムとしては、
特開昭58−182434号公報等に開示され、バッテ
リには走行中オルタネータから充電されると共に、エン
ジンの始動用時にはスタータの電源として使用されてい
る。
特開昭58−182434号公報等に開示され、バッテ
リには走行中オルタネータから充電されると共に、エン
ジンの始動用時にはスタータの電源として使用されてい
る。
【0003】また、停車時にはエンジンを止め発進時に
エンジンを再始動するアイドリングストップ装置は特開
昭59−39967号公報等で公知である。
エンジンを再始動するアイドリングストップ装置は特開
昭59−39967号公報等で公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】路線バスは市街地を走
行する機会が多く、近年、ディーゼルエンジンの排気ガ
スの地球環境への配慮等で前述の如く、赤信号や停留所
で停車する時にエンジンを停止させ、発進時にスタータ
でエンジンを再始動するアイドリングストップを採用す
る車両が増加しつつある。また、路線バスはワンマン運
転であるため運賃支払いや両替等の機器が附加されてお
り、現金を扱うため電源としてのバッテリは電圧・電流
の安定性は高い質が要求されるが故に、スタータを始動
するための始動用バッテリとは別に汎用バッテリ(サブ
バッテリ)を搭載し、前述のワンマン機器や電装品の電
源は汎用バッテリに接続されている。
行する機会が多く、近年、ディーゼルエンジンの排気ガ
スの地球環境への配慮等で前述の如く、赤信号や停留所
で停車する時にエンジンを停止させ、発進時にスタータ
でエンジンを再始動するアイドリングストップを採用す
る車両が増加しつつある。また、路線バスはワンマン運
転であるため運賃支払いや両替等の機器が附加されてお
り、現金を扱うため電源としてのバッテリは電圧・電流
の安定性は高い質が要求されるが故に、スタータを始動
するための始動用バッテリとは別に汎用バッテリ(サブ
バッテリ)を搭載し、前述のワンマン機器や電装品の電
源は汎用バッテリに接続されている。
【0005】始動用バッテリと汎用バッテリに各々充電
用オルタネータを搭載する方法もあるが、重量増・エン
ジン負荷・経済性等を鑑みてオルタネータを共用するこ
とが考慮された。この場合エンジン始動時の始動用バッ
テリの電圧変動が汎用バッテリへ影響するのを防止する
必要がある。さらに、アイドリングストップ採用の路線
バス等では、停止回数の増加と走行時間の短縮化、低速
走行頻度の増加、停止時のワンマン機器等の使用電力の
増加等、走行時のバッテリへの充電の効率向上は市場で
の重要な要求項目となっている。
用オルタネータを搭載する方法もあるが、重量増・エン
ジン負荷・経済性等を鑑みてオルタネータを共用するこ
とが考慮された。この場合エンジン始動時の始動用バッ
テリの電圧変動が汎用バッテリへ影響するのを防止する
必要がある。さらに、アイドリングストップ採用の路線
バス等では、停止回数の増加と走行時間の短縮化、低速
走行頻度の増加、停止時のワンマン機器等の使用電力の
増加等、走行時のバッテリへの充電の効率向上は市場で
の重要な要求項目となっている。
【0006】本発明は、簡素な構成をとりつつ、アイド
リングストップ搭載用車両において、ワンマン機器安定
作動が可能な自動車用電源システムを提供することを目
的としている。
リングストップ搭載用車両において、ワンマン機器安定
作動が可能な自動車用電源システムを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、エンジン始動時にエンジンを回転駆動す
るスタータに電力を供給する始動用蓄電装置と、自動車
搭載機器に電力を供給する汎用バッテリと、エンジンに
駆動され始動用蓄電装置および汎用バッテリに充電する
オルタネータとを備えた自動車用電源システムにおい
て、オルタネータと始動用蓄電装置との接続点と、汎用
バッテリとの間にアイソレータを設けて、スタータの始
動時に汎用バッテリからの電流を阻止すると共に、オル
タネータに具備される発電巻線から別系統の充電回路を
設け、充電回路は整流ダイオードを有して汎用バッテリ
を充電し、汎用バッテリにはアイソレータを介した電圧
よりも高い電圧で充電されることを特徴とする。
に、本発明は、エンジン始動時にエンジンを回転駆動す
るスタータに電力を供給する始動用蓄電装置と、自動車
搭載機器に電力を供給する汎用バッテリと、エンジンに
駆動され始動用蓄電装置および汎用バッテリに充電する
オルタネータとを備えた自動車用電源システムにおい
て、オルタネータと始動用蓄電装置との接続点と、汎用
バッテリとの間にアイソレータを設けて、スタータの始
動時に汎用バッテリからの電流を阻止すると共に、オル
タネータに具備される発電巻線から別系統の充電回路を
設け、充電回路は整流ダイオードを有して汎用バッテリ
を充電し、汎用バッテリにはアイソレータを介した電圧
よりも高い電圧で充電されることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、エンジン始動時はスター
タには始動用蓄電装置からのみ電力が供給されアイソレ
ータの存在によって汎用バッテリには始動時には放電が
なく、自動車の走行時ではアイソレータを介した電圧よ
りも高い電圧がオルタネータから別系統の充電回路によ
って汎用バッテリの充電が可能になる。
タには始動用蓄電装置からのみ電力が供給されアイソレ
ータの存在によって汎用バッテリには始動時には放電が
なく、自動車の走行時ではアイソレータを介した電圧よ
りも高い電圧がオルタネータから別系統の充電回路によ
って汎用バッテリの充電が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0010】図1は本発明の自動車用電源システムの要
部回路構成を示すものであり、ディーゼルエンジンを備
えた路線バスのものである。本システムは、始動用蓄電
装置としての始動用バッテリ1、汎用バッテリ2、オル
タネータ3、スタータ4、運転席にある始動用キースイ
ッチ5、ワンマン運転をするための運賃支払いや両替等
のワンマン機器6、車両灯火・ABS機器等その他の車
両電気負荷7、また、アイソレータとしてのダイオード
8、別系統の充電回路9を主要な構成要素としている。
なお、付加的要素としてアイドルストップ装置10を備
えている。
部回路構成を示すものであり、ディーゼルエンジンを備
えた路線バスのものである。本システムは、始動用蓄電
装置としての始動用バッテリ1、汎用バッテリ2、オル
タネータ3、スタータ4、運転席にある始動用キースイ
ッチ5、ワンマン運転をするための運賃支払いや両替等
のワンマン機器6、車両灯火・ABS機器等その他の車
両電気負荷7、また、アイソレータとしてのダイオード
8、別系統の充電回路9を主要な構成要素としている。
なお、付加的要素としてアイドルストップ装置10を備
えている。
【0011】始動用バッテリ1は内部抵抗が小さい鉛蓄
電池であって、その定格電圧は24Vである。始動用バ
ッテリ1は、主にエンジン始動時に大電流を必要とする
スタータ4の電力供給源として、また、車両負荷の電源
として装備される。始動用バッテリ1のマイナス端子は
アースされ、プラス端子はオルタネータ3の直流出力端
子と始動用キースイッチ5及びダイオード8のアノード
端子に接続される。
電池であって、その定格電圧は24Vである。始動用バ
ッテリ1は、主にエンジン始動時に大電流を必要とする
スタータ4の電力供給源として、また、車両負荷の電源
として装備される。始動用バッテリ1のマイナス端子は
アースされ、プラス端子はオルタネータ3の直流出力端
子と始動用キースイッチ5及びダイオード8のアノード
端子に接続される。
【0012】汎用バッテリ2は通常の鉛蓄電池であっ
て、その定格電圧は24Vである。汎用バッテリ2は、
本電源システムを搭載している自動車のワンマン機器6
や車両灯火・ABS機器等のその他負荷7に電力を供給
する。汎用バッテリ2のマイナス端子はアースされ、プ
ラス端子はダイオード8のカソード端子及びワンマン機
器6とその他負荷7とアイドルストップ装置10のプラ
ス側電源端子10Bに接続される。
て、その定格電圧は24Vである。汎用バッテリ2は、
本電源システムを搭載している自動車のワンマン機器6
や車両灯火・ABS機器等のその他負荷7に電力を供給
する。汎用バッテリ2のマイナス端子はアースされ、プ
ラス端子はダイオード8のカソード端子及びワンマン機
器6とその他負荷7とアイドルストップ装置10のプラ
ス側電源端子10Bに接続される。
【0013】オルタネータ3は、IC型レギュレータ付
オルタネータ(三相交流発電機)であって、エンジンに
よりロータ(図示せず)が駆動され、励磁巻線3aによ
って励磁された三相ステータ巻線3b、3c、3dに三
相交流が誘起され、これを整流回路3eで整流して始動
用バッテリ1および汎用バッテリ2を充電するための直
流を出力している。なお、スター結線された三相ステー
タ巻線3b、3c、3dに誘起される電圧は、レギュレ
ータ3fが整流回路3eの出力電圧値を検出し、予め設
定された閾値と比較して、一端が整流回路3eの出力に
接続された励磁巻線3aの他端に接続されたレギュレー
タ内のトランジスタ3gをスイッチングして、励磁巻線
3aの両端に接続されたフリーホイールダイオード3h
と相まって、励磁巻線3aの励磁電流が制御されること
によって、整流回路3eで三相全波整流されてオルタネ
ータ3の直流出力端子に適正な範囲の電圧が自動的に調
整されて出力される。
オルタネータ(三相交流発電機)であって、エンジンに
よりロータ(図示せず)が駆動され、励磁巻線3aによ
って励磁された三相ステータ巻線3b、3c、3dに三
相交流が誘起され、これを整流回路3eで整流して始動
用バッテリ1および汎用バッテリ2を充電するための直
流を出力している。なお、スター結線された三相ステー
タ巻線3b、3c、3dに誘起される電圧は、レギュレ
ータ3fが整流回路3eの出力電圧値を検出し、予め設
定された閾値と比較して、一端が整流回路3eの出力に
接続された励磁巻線3aの他端に接続されたレギュレー
タ内のトランジスタ3gをスイッチングして、励磁巻線
3aの両端に接続されたフリーホイールダイオード3h
と相まって、励磁巻線3aの励磁電流が制御されること
によって、整流回路3eで三相全波整流されてオルタネ
ータ3の直流出力端子に適正な範囲の電圧が自動的に調
整されて出力される。
【0014】スタータ4は、通常の自動車用エンジンス
タータであって、スタータ4は、運転席にある始動用キ
ースイッチ5が始動操作が行われている間のみ直流電圧
が印加される端子(c)、この端子(c)に接続され電
磁スイッチの励磁コイルに相当するプルコイル(p)と
ホールドコイル(h)、このプルコイル(p)とホール
ドコイル(h)への通電によって機械的な動作をするロ
ッド4a、ロッド4aの一端に形成される可動接点4
b、可動接点4bによって橋絡される2個の固定接点端
子(B)および(M)を備えるエンゲージスイッチ4c
を含み、ロッド4aの他端に連動したレバー4dによっ
て突出するピニオン4e、ピニオン4eを回転させる直
流モータを構成する界磁巻線4fとアーマチュア4gを
主構成要素とし、固定接点端子(B)は始動用バッテリ
1のプラス端子に接続され、固定接点端子(M)はプル
コイル(p)の一端とアーマチュア4gの電機子巻線の
一端に接続され、その他端は界磁巻線4fの一端に接続
されると共にその他端はアースされる。
タータであって、スタータ4は、運転席にある始動用キ
ースイッチ5が始動操作が行われている間のみ直流電圧
が印加される端子(c)、この端子(c)に接続され電
磁スイッチの励磁コイルに相当するプルコイル(p)と
ホールドコイル(h)、このプルコイル(p)とホール
ドコイル(h)への通電によって機械的な動作をするロ
ッド4a、ロッド4aの一端に形成される可動接点4
b、可動接点4bによって橋絡される2個の固定接点端
子(B)および(M)を備えるエンゲージスイッチ4c
を含み、ロッド4aの他端に連動したレバー4dによっ
て突出するピニオン4e、ピニオン4eを回転させる直
流モータを構成する界磁巻線4fとアーマチュア4gを
主構成要素とし、固定接点端子(B)は始動用バッテリ
1のプラス端子に接続され、固定接点端子(M)はプル
コイル(p)の一端とアーマチュア4gの電機子巻線の
一端に接続され、その他端は界磁巻線4fの一端に接続
されると共にその他端はアースされる。
【0015】ダイオード8は、始動用バッテリ1と汎用
バッテリ2を分離するアイソレータであって、ダイオー
ド8のアノード側端子が始動用バッテリ1のプラス側端
子に接続されると共に、カソード側端子は汎用バッテリ
2のプラス側端子に接続されている。従って、始動用バ
ッテリ1から汎用バッテリ2に電流は流れるが、汎用バ
ッテリ2から始動用バッテリ1への電流は阻止され、エ
ンジンを始動する時に始動用バッテリ1からスタータ4
に大電流が供給されて、始動用バッテリ1の端子電圧が
低下したときでも汎用バッテリ2からは電流が供給され
ないので、汎用バッテリ2の端子電圧を安定化させる作
用を有する。
バッテリ2を分離するアイソレータであって、ダイオー
ド8のアノード側端子が始動用バッテリ1のプラス側端
子に接続されると共に、カソード側端子は汎用バッテリ
2のプラス側端子に接続されている。従って、始動用バ
ッテリ1から汎用バッテリ2に電流は流れるが、汎用バ
ッテリ2から始動用バッテリ1への電流は阻止され、エ
ンジンを始動する時に始動用バッテリ1からスタータ4
に大電流が供給されて、始動用バッテリ1の端子電圧が
低下したときでも汎用バッテリ2からは電流が供給され
ないので、汎用バッテリ2の端子電圧を安定化させる作
用を有する。
【0016】別系統の充電回路9は、オルタネータ3に
おいて、一端がスター結線された三相ステータ巻線3
b、3c、3dの他端から別系統で3本の接続線を引き
出して、これを三相交流入力として、3個のプラス側ダ
イオード9aと3個のマイナス側ダイオード9bの三相
全波整流回路で構成されている。この別系統の充電回路
9は、1個のプラス側ダイオード9aのアノード端子と
1個のマイナス側ダイオード9bのカソード端子が接続
されたダイオード群を3対並列接続して構成され、3個
のマイナス側ダイオード9bのアノード端子はアースに
接続され、3個のプラス側ダイオード9aのカソード側
は互いに結線されて直流出力となって、アイソレータと
してのダイオード8のカソード端子に接続されている。
おいて、一端がスター結線された三相ステータ巻線3
b、3c、3dの他端から別系統で3本の接続線を引き
出して、これを三相交流入力として、3個のプラス側ダ
イオード9aと3個のマイナス側ダイオード9bの三相
全波整流回路で構成されている。この別系統の充電回路
9は、1個のプラス側ダイオード9aのアノード端子と
1個のマイナス側ダイオード9bのカソード端子が接続
されたダイオード群を3対並列接続して構成され、3個
のマイナス側ダイオード9bのアノード端子はアースに
接続され、3個のプラス側ダイオード9aのカソード側
は互いに結線されて直流出力となって、アイソレータと
してのダイオード8のカソード端子に接続されている。
【0017】アイドルストップ装置10は、前述のよう
にディーゼルエンジンの排気ガスの地球環境への配慮か
ら、自動車が赤信号や停留所で停車する時にエンジンを
停止させ、発進時にスタータでエンジンを再始動するも
のであり、入力端子10Iから各センサ(図示せず)の
信号に基づいて内部で判断処理され、エンジンの電子ガ
バナ(図示せず)等へエンジン停止の制御出力をする出
力端子10A、エンジン始動の制御に基づいてプラス側
電源端子10Bの電圧を出力するスタータ端子10Cと
アース端子10Eを有するものである。従って、スター
タ4は始動用キースイッチ5の作動もしくはアイドルス
トップ装置10のスタータ端子10Cの出力によって、
その動作が開始される。
にディーゼルエンジンの排気ガスの地球環境への配慮か
ら、自動車が赤信号や停留所で停車する時にエンジンを
停止させ、発進時にスタータでエンジンを再始動するも
のであり、入力端子10Iから各センサ(図示せず)の
信号に基づいて内部で判断処理され、エンジンの電子ガ
バナ(図示せず)等へエンジン停止の制御出力をする出
力端子10A、エンジン始動の制御に基づいてプラス側
電源端子10Bの電圧を出力するスタータ端子10Cと
アース端子10Eを有するものである。従って、スター
タ4は始動用キースイッチ5の作動もしくはアイドルス
トップ装置10のスタータ端子10Cの出力によって、
その動作が開始される。
【0018】以上のように構成されている本実施例の作
用を説明すると、エンジン始動時には、始動用キースイ
ッチ5の作動、もしくはアイドルストップ装置10のス
タータ端子10Cの出力によってスタータ4が作動し、
始動用バッテリ1からのみスタータ4に電流が供給され
る。この時、始動用バッテリ1の端子電圧が低下したと
きでも、ダイオード8の逆方向電流阻止の働きにより汎
用バッテリ2からは電流が供給されない。従って、汎用
バッテリ2からは始動時の放電は無く、その端子電圧は
安定している。
用を説明すると、エンジン始動時には、始動用キースイ
ッチ5の作動、もしくはアイドルストップ装置10のス
タータ端子10Cの出力によってスタータ4が作動し、
始動用バッテリ1からのみスタータ4に電流が供給され
る。この時、始動用バッテリ1の端子電圧が低下したと
きでも、ダイオード8の逆方向電流阻止の働きにより汎
用バッテリ2からは電流が供給されない。従って、汎用
バッテリ2からは始動時の放電は無く、その端子電圧は
安定している。
【0019】一方、走行時つまりエンジンが一定以上回
転している時にはオルタネータ3が発電して始動用バッ
テリ1の状態に応じて適正に充電を行う。その際、始動
用バッテリ1の端子電圧と汎用バッテリ2の端子電圧が
ダイオード8の順方向電圧ドロップによって差が生じな
いように、汎用バッテリ2への充電は別系統の充電回路
9の三相全波整流回路から行われる。従って、オルタネ
ータ3が内部の整流回路3eを通して始動用バッテリ1
を充電している時の電圧からダイオード8を介した結果
の電圧よりも高い電圧、つまりダイオード8の順方向ド
ロップ電圧分だけ高い電圧が、別系統の充電回路9の三
相全波整流回路から供給されることによって汎用バッテ
リ2に充電される。
転している時にはオルタネータ3が発電して始動用バッ
テリ1の状態に応じて適正に充電を行う。その際、始動
用バッテリ1の端子電圧と汎用バッテリ2の端子電圧が
ダイオード8の順方向電圧ドロップによって差が生じな
いように、汎用バッテリ2への充電は別系統の充電回路
9の三相全波整流回路から行われる。従って、オルタネ
ータ3が内部の整流回路3eを通して始動用バッテリ1
を充電している時の電圧からダイオード8を介した結果
の電圧よりも高い電圧、つまりダイオード8の順方向ド
ロップ電圧分だけ高い電圧が、別系統の充電回路9の三
相全波整流回路から供給されることによって汎用バッテ
リ2に充電される。
【0020】アイドルストップ装置10を搭載した路線
バスのように頻繁に停止・発進を繰り返すような自動車
においても、ダイオード8の存在によって汎用バッテリ
2には始動時に放電がなく、走行時においてはダイオー
ド8の順方向ドロップ電圧が影響するような低速運転で
も、オルタネータ3から別系統の充電回路9によって汎
用バッテリ2が充電されるので、充放電の収支のアンバ
ランスを生じることがなく、停車時にもワンマン機器6
の作動が安定すると共に、汎用バッテリ2の長寿命化が
期待できる。
バスのように頻繁に停止・発進を繰り返すような自動車
においても、ダイオード8の存在によって汎用バッテリ
2には始動時に放電がなく、走行時においてはダイオー
ド8の順方向ドロップ電圧が影響するような低速運転で
も、オルタネータ3から別系統の充電回路9によって汎
用バッテリ2が充電されるので、充放電の収支のアンバ
ランスを生じることがなく、停車時にもワンマン機器6
の作動が安定すると共に、汎用バッテリ2の長寿命化が
期待できる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、エンジン始動時にエンジンを
回転駆動するスタータに電力を供給する始動用蓄電装置
と、自動車搭載機器に電力を供給する汎用バッテリと、
エンジンに駆動され始動用蓄電装置および汎用バッテリ
に充電するオルタネータとを備えた自動車用電源システ
ムにおいて、オルタネータと始動用蓄電装置との接続点
と、汎用バッテリとの間にアイソレータを設けて、スタ
ータの始動時に汎用バッテリからの電流を阻止すると共
に、オルタネータに具備される発電巻線から別系統の充
電回路を設け、充電回路は整流ダイオードを有して汎用
バッテリを充電し、汎用バッテリにはアイソレータを介
した電圧よりも高い電圧で充電する技術手段を備えたの
で、頻繁にエンジン始動と停止を繰り返しても、汎用バ
ッテリの充電が短時間で行うことができ、停止時でも安
定した電圧を確保することができると共に、汎用バッテ
リの長寿命化を図ることが可能になる。また、停止時に
はアイソレータによって始動用蓄電装置から自動車搭載
機器の電気負荷に電流が流れないのでエンジンの再始動
が不能になることを防止する効果もある。
回転駆動するスタータに電力を供給する始動用蓄電装置
と、自動車搭載機器に電力を供給する汎用バッテリと、
エンジンに駆動され始動用蓄電装置および汎用バッテリ
に充電するオルタネータとを備えた自動車用電源システ
ムにおいて、オルタネータと始動用蓄電装置との接続点
と、汎用バッテリとの間にアイソレータを設けて、スタ
ータの始動時に汎用バッテリからの電流を阻止すると共
に、オルタネータに具備される発電巻線から別系統の充
電回路を設け、充電回路は整流ダイオードを有して汎用
バッテリを充電し、汎用バッテリにはアイソレータを介
した電圧よりも高い電圧で充電する技術手段を備えたの
で、頻繁にエンジン始動と停止を繰り返しても、汎用バ
ッテリの充電が短時間で行うことができ、停止時でも安
定した電圧を確保することができると共に、汎用バッテ
リの長寿命化を図ることが可能になる。また、停止時に
はアイソレータによって始動用蓄電装置から自動車搭載
機器の電気負荷に電流が流れないのでエンジンの再始動
が不能になることを防止する効果もある。
【図1】本発明の自動車用電源システムの要部回路構成
図である。
図である。
1・・・始動用バッテリ 2・・・汎用バッテリ 3・・・オルタネータ 3b,3c,3d・・・発電巻線 4・・・スタータ 6・・・ワンマン機器 7・・・車両電気負荷 8・・・ダイオード(アイソレータ) 9・・・充電回路 9a,9b・・・整流ダイオード
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン始動時に該エンジンを回転駆動
するスタータに電力を供給する始動用蓄電装置と、自動
車搭載機器に電力を供給する汎用バッテリと、前記エン
ジンに駆動され前記始動用蓄電装置および前記汎用バッ
テリに充電するオルタネータとを備えた自動車用電源シ
ステムにおいて、前記オルタネータと前記始動用蓄電装
置との接続点と、前記汎用バッテリとの間にアイソレー
タを設けて、前記スタータの始動時に前記汎用バッテリ
からの電流を阻止すると共に、前記オルタネータに具備
される発電巻線から別系統の充電回路を設け、該充電回
路は整流ダイオードを有して前記汎用バッテリを充電
し、該汎用バッテリには前記アイソレータを介した電圧
よりも高い電圧で充電されることを特徴とする自動車用
電源システム。 - 【請求項2】 前記アイソレータはダイオードで構成さ
れ、該ダイオードのアノード側端子が前記始動用蓄電装
置のプラス側端子に接続されると共にカソード側端子が
前記汎用バッテリのプラス側端子に接続されることを特
徴とする請求項1に記載の自動車用電源システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000305063A JP2002118977A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 自動車用電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000305063A JP2002118977A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 自動車用電源システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002118977A true JP2002118977A (ja) | 2002-04-19 |
Family
ID=18786005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000305063A Pending JP2002118977A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 自動車用電源システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002118977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7336002B2 (en) | 2003-02-17 | 2008-02-26 | Denso Corporation | Vehicle power supply system |
JP2008167652A (ja) * | 2003-02-17 | 2008-07-17 | Denso Corp | 自動車用電源装置 |
-
2000
- 2000-10-04 JP JP2000305063A patent/JP2002118977A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7336002B2 (en) | 2003-02-17 | 2008-02-26 | Denso Corporation | Vehicle power supply system |
JP2008167652A (ja) * | 2003-02-17 | 2008-07-17 | Denso Corp | 自動車用電源装置 |
JP4553019B2 (ja) * | 2003-02-17 | 2010-09-29 | 株式会社デンソー | 自動車用電源装置 |
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