JP2002018911A - 樹脂管の成形方法及び金型装置 - Google Patents
樹脂管の成形方法及び金型装置Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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- B29C45/1706—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using particular fluids or fluid generating substances
- B29C2045/1707—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using particular fluids or fluid generating substances using a liquid, e.g. water
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- B29L2023/00—Tubular articles
- B29L2023/004—Bent tubes
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも一つの屈曲管部を有する管形状の
樹脂管を成形する場合、樹脂管を各管部の端部を精度良
く、しかも一部品として成形することができる成形方法
及び金型装置を提供する。 【解決手段】 主金型21の分岐管形状のキャビティC
内に、3つのスライドコア23,24,25をキャビテ
ィC内に同図の位置までスライド挿入する。次に樹脂ゲ
ート26から溶融樹脂を射出する。次にスライドコア挿
入不可能な領域Aに充填されている溶融樹脂に対しスラ
イドコア24の水路24aを経由して高圧水を逆止弁3
0から注入する。高圧水の注入により領域Aには同図に
鎖線で示すような管状の中空壁が形成されるとともに、
高圧水に追いやられた余分な溶融樹脂は、そのままピス
トン28を抜いてスライドコア25の連通路25bから
高圧水とともに排出され、分岐管が成形される。
樹脂管を成形する場合、樹脂管を各管部の端部を精度良
く、しかも一部品として成形することができる成形方法
及び金型装置を提供する。 【解決手段】 主金型21の分岐管形状のキャビティC
内に、3つのスライドコア23,24,25をキャビテ
ィC内に同図の位置までスライド挿入する。次に樹脂ゲ
ート26から溶融樹脂を射出する。次にスライドコア挿
入不可能な領域Aに充填されている溶融樹脂に対しスラ
イドコア24の水路24aを経由して高圧水を逆止弁3
0から注入する。高圧水の注入により領域Aには同図に
鎖線で示すような管状の中空壁が形成されるとともに、
高圧水に追いやられた余分な溶融樹脂は、そのままピス
トン28を抜いてスライドコア25の連通路25bから
高圧水とともに排出され、分岐管が成形される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂管の成形に係
り、少なくとも一つの屈曲する経路で延びる屈曲管部を
有する樹脂管の成形方法及び金型装置に関するものであ
る。
り、少なくとも一つの屈曲する経路で延びる屈曲管部を
有する樹脂管の成形方法及び金型装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、分岐管を樹脂成形する場合、スラ
イド型(スライドコア)を使用した樹脂射出成形法が用
いられている。すなわち成形品の外面形状と対応する主
金型のキャビティに溶融樹脂を射出後、スライドコアを
インサートして分岐管を成形する。しかし、少なくとも
一つの屈曲する経路で延びる屈曲管部を有する分岐管の
場合は、一部品で成形することが難しい。そのため、図
8に示す分岐管81のように、真っ直ぐ延びる一本の導
管82と屈曲する導管83との二部品を成形し、この二
部品82,83を組み立てることで分岐管81を製造し
ていた。
イド型(スライドコア)を使用した樹脂射出成形法が用
いられている。すなわち成形品の外面形状と対応する主
金型のキャビティに溶融樹脂を射出後、スライドコアを
インサートして分岐管を成形する。しかし、少なくとも
一つの屈曲する経路で延びる屈曲管部を有する分岐管の
場合は、一部品で成形することが難しい。そのため、図
8に示す分岐管81のように、真っ直ぐ延びる一本の導
管82と屈曲する導管83との二部品を成形し、この二
部品82,83を組み立てることで分岐管81を製造し
ていた。
【0003】またブロー成形法を用いれば、この種の分
岐管を一部品で成形することはできる。つまり所望する
分岐形状の中空体をブロー成形し、その中空体の分岐し
た各末端部を切除して開口させれば、分岐管を形成でき
る。
岐管を一部品で成形することはできる。つまり所望する
分岐形状の中空体をブロー成形し、その中空体の分岐し
た各末端部を切除して開口させれば、分岐管を形成でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブロー成形法
で分岐管を成形する場合、管部の末端部に肉厚の偏りが
でき易く、例えば図9に示すように、管部85の端部内
周面上にくびれ部85aができ、局所的に肉厚の薄い部
分ができてしまう。分岐管の管末端部は、ホースやパイ
プなどとの接続部となるので、この接続部についてはあ
る程度の形状(内周面形状など)や寸法(内径や肉厚な
ど)の精度が必要なうえ強度も必要である。このため、
このようなくびれ部85aが形状や寸法の精度の低下、
ひいては強度の低下をもたらすため、図8に示すような
二部品を組み立てる方法を取らざるを得なかった。また
特開平7−88897号公報には、S字管を成形するガ
スインジェクション成形方法が開示されている。しか
し、このガスインジェクション成形方法においても、管
末端部の内周面上にくびれができるなど形状や寸法につ
いて十分な精度が得られ難いという問題は同様にあっ
た。
で分岐管を成形する場合、管部の末端部に肉厚の偏りが
でき易く、例えば図9に示すように、管部85の端部内
周面上にくびれ部85aができ、局所的に肉厚の薄い部
分ができてしまう。分岐管の管末端部は、ホースやパイ
プなどとの接続部となるので、この接続部についてはあ
る程度の形状(内周面形状など)や寸法(内径や肉厚な
ど)の精度が必要なうえ強度も必要である。このため、
このようなくびれ部85aが形状や寸法の精度の低下、
ひいては強度の低下をもたらすため、図8に示すような
二部品を組み立てる方法を取らざるを得なかった。また
特開平7−88897号公報には、S字管を成形するガ
スインジェクション成形方法が開示されている。しか
し、このガスインジェクション成形方法においても、管
末端部の内周面上にくびれができるなど形状や寸法につ
いて十分な精度が得られ難いという問題は同様にあっ
た。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、少なくとも一つの屈曲管部を
有する管形状の樹脂管を成形する場合、各管部の端部を
精度良く、しかも一部品として樹脂管を成形することが
できる成形方法及び金型装置を提供することにある。
れたもので、その目的は、少なくとも一つの屈曲管部を
有する管形状の樹脂管を成形する場合、各管部の端部を
精度良く、しかも一部品として樹脂管を成形することが
できる成形方法及び金型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、少なくとも一つの屈曲する
経路で延びる屈曲管部を有するとともに管部末端全てが
開口する管形状である樹脂管の成形方法であって、 前
記樹脂管の外面を成形する主金型のキャビティ内に溶融
樹脂を射出する射出工程と、前記キャビティに複数のス
ライド型を既定位置までスライド挿入するスライド型挿
入工程とによって、全ての管部の端部内周面を成形する
とともに、前記スライド型が挿入されない前記屈曲管部
の一部を含む領域にある溶融樹脂に対し、該領域を挟む
複数の前記スライド型のうちの少なくとも一つを経由し
てアシスト流体を注入するとともに、他のスライド型を
経由して該アシスト流体の注入によって追いやられた余
分な溶融樹脂を該領域から除去することを要旨とする。
に請求項1に記載の発明は、少なくとも一つの屈曲する
経路で延びる屈曲管部を有するとともに管部末端全てが
開口する管形状である樹脂管の成形方法であって、 前
記樹脂管の外面を成形する主金型のキャビティ内に溶融
樹脂を射出する射出工程と、前記キャビティに複数のス
ライド型を既定位置までスライド挿入するスライド型挿
入工程とによって、全ての管部の端部内周面を成形する
とともに、前記スライド型が挿入されない前記屈曲管部
の一部を含む領域にある溶融樹脂に対し、該領域を挟む
複数の前記スライド型のうちの少なくとも一つを経由し
てアシスト流体を注入するとともに、他のスライド型を
経由して該アシスト流体の注入によって追いやられた余
分な溶融樹脂を該領域から除去することを要旨とする。
【0007】この発明によれば、主金型のキャビティ内
に溶融樹脂を射出する射出工程と、複数のスライド型を
キャビティに既定位置までスライド挿入するスライド型
挿入工程とを順序関係なくとにかく二工程行って、全て
の管部の端部内周面を成形する。次にスライド型が挿入
されない屈曲管部の一部を含む領域にある溶融樹脂に対
し、この領域を挟む複数のスライド型のうちの少なくと
も一つを経由してアシスト流体が注入される。そしてア
シスト流体の注入によって追いやられた余分の溶融樹脂
は他のスライド型を経由して領域から排除される。アシ
スト流体の注入によって屈曲管部の内周面が成形されて
その管壁が形成される。また管部の端部内周面はスライ
ド型によって精度良く成形される。従って、この成形方
法を用いることにより、少なくとも一つの屈曲管部を有
する樹脂管を、各管部の端部を精度良く、しかも一部品
として成形可能となる。
に溶融樹脂を射出する射出工程と、複数のスライド型を
キャビティに既定位置までスライド挿入するスライド型
挿入工程とを順序関係なくとにかく二工程行って、全て
の管部の端部内周面を成形する。次にスライド型が挿入
されない屈曲管部の一部を含む領域にある溶融樹脂に対
し、この領域を挟む複数のスライド型のうちの少なくと
も一つを経由してアシスト流体が注入される。そしてア
シスト流体の注入によって追いやられた余分の溶融樹脂
は他のスライド型を経由して領域から排除される。アシ
スト流体の注入によって屈曲管部の内周面が成形されて
その管壁が形成される。また管部の端部内周面はスライ
ド型によって精度良く成形される。従って、この成形方
法を用いることにより、少なくとも一つの屈曲管部を有
する樹脂管を、各管部の端部を精度良く、しかも一部品
として成形可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の樹脂管の成形方法において、前記屈曲管部の端部内周
面を成形するスライド型の先端面を、前記屈曲管部の屈
曲内面と対応する面形状に形成し、当該スライド型をス
ライド挿入したときにその先端面で前記屈曲管部の屈曲
内面を成形することを要旨とする。
の樹脂管の成形方法において、前記屈曲管部の端部内周
面を成形するスライド型の先端面を、前記屈曲管部の屈
曲内面と対応する面形状に形成し、当該スライド型をス
ライド挿入したときにその先端面で前記屈曲管部の屈曲
内面を成形することを要旨とする。
【0009】この発明によれば、請求項2の発明の作用
に加え、屈曲管部の端部内周面を成形するためにスライ
ド挿入されたスライド型の先端面によって、屈曲管部の
屈曲内面が成形される。よって、屈曲管部の屈曲部分の
肉厚が均一に成形される。
に加え、屈曲管部の端部内周面を成形するためにスライ
ド挿入されたスライド型の先端面によって、屈曲管部の
屈曲内面が成形される。よって、屈曲管部の屈曲部分の
肉厚が均一に成形される。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の樹脂管の成形方法において、前記アシスト流体
は非圧縮性流体であることを要旨とする。この発明によ
れば、請求項1又は2の発明の作用に加え、領域内の溶
融樹脂に注入されるアシスト流体が非圧縮性流体(例え
ば液体)であるため、圧縮性流体(例えば気体)を使用
する場合に比べ、屈曲管部をより均一な肉厚に成形可能
となる。
に記載の樹脂管の成形方法において、前記アシスト流体
は非圧縮性流体であることを要旨とする。この発明によ
れば、請求項1又は2の発明の作用に加え、領域内の溶
融樹脂に注入されるアシスト流体が非圧縮性流体(例え
ば液体)であるため、圧縮性流体(例えば気体)を使用
する場合に比べ、屈曲管部をより均一な肉厚に成形可能
となる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一項に記載の樹脂管の成形方法において、前記
樹脂管は分岐管である。この発明によれば、少なくとも
一つの屈曲管部を有する分岐管を、各管部の端部を精度
良く、しかも一部品として成形可能となる。
いずれか一項に記載の樹脂管の成形方法において、前記
樹脂管は分岐管である。この発明によれば、少なくとも
一つの屈曲管部を有する分岐管を、各管部の端部を精度
良く、しかも一部品として成形可能となる。
【0012】請求項5に記載の発明は、少なくとも一つ
の屈曲する経路で延びる屈曲管部を有するとともに管部
末端全てが開口する管形状である樹脂管を成形する金型
装置であって、前記樹脂管の外面を成形するための内面
形状となるキャビティを有する主金型と、前記管部の端
部内周面を成形するために前記キャビティ内にスライド
挿入されるスライド型と、前記スライド型が挿入されな
い前記屈曲管部の一部を含む領域の溶融樹脂に対し、該
領域を挟む複数の前記スライド型のうち少なくとも一つ
を経由してアシスト流体を注入するために当該スライド
型に設けられた流体注入手段と、前記アシスト流体の注
入によって追いやられた余分な溶融樹脂を他のスライド
型を経由して該領域から除去するために当該他のスライ
ド型に設けられた樹脂排出手段とを備えていることを要
旨とする。
の屈曲する経路で延びる屈曲管部を有するとともに管部
末端全てが開口する管形状である樹脂管を成形する金型
装置であって、前記樹脂管の外面を成形するための内面
形状となるキャビティを有する主金型と、前記管部の端
部内周面を成形するために前記キャビティ内にスライド
挿入されるスライド型と、前記スライド型が挿入されな
い前記屈曲管部の一部を含む領域の溶融樹脂に対し、該
領域を挟む複数の前記スライド型のうち少なくとも一つ
を経由してアシスト流体を注入するために当該スライド
型に設けられた流体注入手段と、前記アシスト流体の注
入によって追いやられた余分な溶融樹脂を他のスライド
型を経由して該領域から除去するために当該他のスライ
ド型に設けられた樹脂排出手段とを備えていることを要
旨とする。
【0013】この発明によれば、主金型のキャビティ内
に溶融樹脂を射出し、スライド型をキャビティに既定位
置までスライド挿入し、全ての管部の端部内周面を成形
する。次にスライド型が挿入されない屈曲管部の一部を
含む領域にある溶融樹脂に対し、この領域を挟む複数の
スライド型のうちの少なくとも一つを経由して流体注入
手段によりアシスト流体が注入される。そしてアシスト
流体の注入によって追いやられた余分な溶融樹脂は他の
スライド型を経由して樹脂排出手段により領域外へ排除
される。アシスト流体の注入によって屈曲管部の内周面
が成形されてその管壁が形成される。また管部の端部内
周面はスライド型によって精度良く成形される。従っ
て、この成形方法を用いることにより、少なくとも一つ
の屈曲管部を有する樹脂管を、管部の端部を精度良く、
しかも一部品として成形可能となる。
に溶融樹脂を射出し、スライド型をキャビティに既定位
置までスライド挿入し、全ての管部の端部内周面を成形
する。次にスライド型が挿入されない屈曲管部の一部を
含む領域にある溶融樹脂に対し、この領域を挟む複数の
スライド型のうちの少なくとも一つを経由して流体注入
手段によりアシスト流体が注入される。そしてアシスト
流体の注入によって追いやられた余分な溶融樹脂は他の
スライド型を経由して樹脂排出手段により領域外へ排除
される。アシスト流体の注入によって屈曲管部の内周面
が成形されてその管壁が形成される。また管部の端部内
周面はスライド型によって精度良く成形される。従っ
て、この成形方法を用いることにより、少なくとも一つ
の屈曲管部を有する樹脂管を、管部の端部を精度良く、
しかも一部品として成形可能となる。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の金型装置において、前記屈曲管部の端部内周面を成形
するためのスライド型は、その先端面が前記屈曲管部の
屈曲内面と対応する面形状を有していることを要旨とす
る。
の金型装置において、前記屈曲管部の端部内周面を成形
するためのスライド型は、その先端面が前記屈曲管部の
屈曲内面と対応する面形状を有していることを要旨とす
る。
【0015】この発明によれば、請求項5の発明の作用
に加え、屈曲管部の端部内周面を成形するためにスライ
ド挿入されたスライド型の先端面によって、屈曲管部の
屈曲内面が成形される。よって、屈曲管部の屈曲部分の
肉厚が均一に成形される。
に加え、屈曲管部の端部内周面を成形するためにスライ
ド挿入されたスライド型の先端面によって、屈曲管部の
屈曲内面が成形される。よって、屈曲管部の屈曲部分の
肉厚が均一に成形される。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の金型装置において、前記アシスト流体は非圧縮
性流体であることを要旨とする。この発明によれば、請
求項5又は6の発明の作用に加え、領域内の溶融樹脂に
注入されるアシスト流体が非圧縮性流体であるため、圧
縮性流体を使用する場合に比べ、屈曲管部をより均一な
肉厚に成形可能となる。
に記載の金型装置において、前記アシスト流体は非圧縮
性流体であることを要旨とする。この発明によれば、請
求項5又は6の発明の作用に加え、領域内の溶融樹脂に
注入されるアシスト流体が非圧縮性流体であるため、圧
縮性流体を使用する場合に比べ、屈曲管部をより均一な
肉厚に成形可能となる。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれか一項に記載の金型装置において、前記流体注入
手段は、前記スライド型の内部に形成された流路と、前
記領域から前記流路への流体の流入を阻止するととも
に、前記アシスト流体の前記流路から前記領域への流出
を許容する弁機構とを備えていることを要旨とする。
いずれか一項に記載の金型装置において、前記流体注入
手段は、前記スライド型の内部に形成された流路と、前
記領域から前記流路への流体の流入を阻止するととも
に、前記アシスト流体の前記流路から前記領域への流出
を許容する弁機構とを備えていることを要旨とする。
【0018】この発明によれば、アシスト流体はスライ
ド型の内部に形成された流路を通って弁機構を介して領
域内の溶融樹脂に注入される。また弁機構によって、溶
融樹脂等の流体がスライド型内の流路へ流入(逆流)す
ることが阻止される。このため、アシスト流体を巧く領
域内の溶融樹脂に注入可能なうえ、スライド型のアシス
ト流体を注入する機構に不具合が起き難い。
ド型の内部に形成された流路を通って弁機構を介して領
域内の溶融樹脂に注入される。また弁機構によって、溶
融樹脂等の流体がスライド型内の流路へ流入(逆流)す
ることが阻止される。このため、アシスト流体を巧く領
域内の溶融樹脂に注入可能なうえ、スライド型のアシス
ト流体を注入する機構に不具合が起き難い。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれか一項に記載の金型装置において、前記樹脂排出
手段は、前記スライド型に前記領域と面する開口を有す
るように形成された連通路と、該連通路内を移動するピ
ストンとを備えるピストン機構であることを要旨とす
る。
いずれか一項に記載の金型装置において、前記樹脂排出
手段は、前記スライド型に前記領域と面する開口を有す
るように形成された連通路と、該連通路内を移動するピ
ストンとを備えるピストン機構であることを要旨とす
る。
【0020】この発明によれば、射出された樹脂はスラ
イド型の連通路の奥まで行かないようにピストンにより
塞ぎ止められる。その後アシスト流体が注入される。こ
の注入時には例えばピストンを抜く方法と抜かない方法
がある。前者の場合、アシスト流体が注入されて追いや
られた余分な溶融樹脂は、ピストンを抜いてそのままス
ライド型の連通路からアシスト流体と共に排出される。
また後者の場合、アシスト流体が注入されて追いやられ
た余分な溶融樹脂は、ピストンを押し出しながら連通路
内へ排出される。このときピストンを元の位置へ押し込
むことで連通路内の樹脂はスライド型から除去される。
よって、どちらの方法を採用しても、余分な溶融樹脂を
領域からスライド型へ巧く排除でき、しかもスライド型
のその後の清掃を不要にしたり、スライド型の連通路か
ら樹脂を除去する清掃がし易くなる。
イド型の連通路の奥まで行かないようにピストンにより
塞ぎ止められる。その後アシスト流体が注入される。こ
の注入時には例えばピストンを抜く方法と抜かない方法
がある。前者の場合、アシスト流体が注入されて追いや
られた余分な溶融樹脂は、ピストンを抜いてそのままス
ライド型の連通路からアシスト流体と共に排出される。
また後者の場合、アシスト流体が注入されて追いやられ
た余分な溶融樹脂は、ピストンを押し出しながら連通路
内へ排出される。このときピストンを元の位置へ押し込
むことで連通路内の樹脂はスライド型から除去される。
よって、どちらの方法を採用しても、余分な溶融樹脂を
領域からスライド型へ巧く排除でき、しかもスライド型
のその後の清掃を不要にしたり、スライド型の連通路か
ら樹脂を除去する清掃がし易くなる。
【0021】請求項10に記載の発明では、請求項5〜
9のいずれか一項に記載の金型装置は、前記樹脂管とし
て分岐管を成形することを要旨とする。この発明によれ
ば、少なくとも一つの屈曲管部を有する分岐管を、各管
部端部を精度よく、しかも一部品として成形することが
可能となる。
9のいずれか一項に記載の金型装置は、前記樹脂管とし
て分岐管を成形することを要旨とする。この発明によれ
ば、少なくとも一つの屈曲管部を有する分岐管を、各管
部端部を精度よく、しかも一部品として成形することが
可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施形態を図1〜4に基づいて説明する。図3に示すよう
に、樹脂管としての分岐管10は3分岐管で、3方向に
分岐する3つの管部11,12,13を有している。管
部11と管部12は一本に真っ直ぐ同軸上に延び、これ
とほぼ直交する方向へ延びる屈曲管部13は途中でほぼ
直角に屈曲している。各管部11,12,13の末端部
はホースやパイプなどを接続するための接続部11a,
12a,13aとなっており、接続部11a,12a,
13aは末端に開口14,15,16を有する円筒状
で、それぞれの外周面上にはネジが切られている。
施形態を図1〜4に基づいて説明する。図3に示すよう
に、樹脂管としての分岐管10は3分岐管で、3方向に
分岐する3つの管部11,12,13を有している。管
部11と管部12は一本に真っ直ぐ同軸上に延び、これ
とほぼ直交する方向へ延びる屈曲管部13は途中でほぼ
直角に屈曲している。各管部11,12,13の末端部
はホースやパイプなどを接続するための接続部11a,
12a,13aとなっており、接続部11a,12a,
13aは末端に開口14,15,16を有する円筒状
で、それぞれの外周面上にはネジが切られている。
【0023】図1に示すように、金型装置20は、固定
型22と移動型とからなる主金型21(但し固定型のみ
図示)と、固定型22と移動型とが接合された状態で主
金型21内に形成されるキャビティC内にスライド挿入
される3つのスライド型(以下、スライドコアという)
23,24,25とからなる。主金型21は分岐管10
の外面形状と同じ内面形状がキャビティCによって作ら
れるように形成されている。このため分岐管10の外面
形状は主金型21によって成形される。
型22と移動型とからなる主金型21(但し固定型のみ
図示)と、固定型22と移動型とが接合された状態で主
金型21内に形成されるキャビティC内にスライド挿入
される3つのスライド型(以下、スライドコアという)
23,24,25とからなる。主金型21は分岐管10
の外面形状と同じ内面形状がキャビティCによって作ら
れるように形成されている。このため分岐管10の外面
形状は主金型21によって成形される。
【0024】3つのスライドコア23,24,25は、
各管部11,12,13の開口14,15,16に相当
する位置からキャビティC内へ、各接続部11a,12
a,13aの軸線方向に沿ってスライド挿入できるよう
に移動可能に設けられている。各スライドコア23,2
4,25は、各管部11,12,13の内径と同じ外径
を有している。図1は、スライドコア23,24,25
を既定位置までスライド挿入し終えた状態を示す。同軸
上に配置される2つのスライドコア23,24はそれぞ
れ先端面が平坦面となっており、図1の状態では2つの
スライドコア23,24の先端面同士が密接して1本の
円柱状となり、これら2つのスライドコア23,24に
よって管部11,12の内周面が成形されるようになっ
ている。2つのスライドコア23,24の当接位置は、
屈曲管部13の根元から管部11(12)の軸線方向に
ずれている。
各管部11,12,13の開口14,15,16に相当
する位置からキャビティC内へ、各接続部11a,12
a,13aの軸線方向に沿ってスライド挿入できるよう
に移動可能に設けられている。各スライドコア23,2
4,25は、各管部11,12,13の内径と同じ外径
を有している。図1は、スライドコア23,24,25
を既定位置までスライド挿入し終えた状態を示す。同軸
上に配置される2つのスライドコア23,24はそれぞ
れ先端面が平坦面となっており、図1の状態では2つの
スライドコア23,24の先端面同士が密接して1本の
円柱状となり、これら2つのスライドコア23,24に
よって管部11,12の内周面が成形されるようになっ
ている。2つのスライドコア23,24の当接位置は、
屈曲管部13の根元から管部11(12)の軸線方向に
ずれている。
【0025】また屈曲管部13の開口16に相当する位
置からスライド挿入されるスライドコア25は、その先
端面25aが屈曲管部13の屈曲内面と同じ面形状に形
成されている。スライドコア25はその先端面25aが
屈曲管部13の屈曲内面と一致する位置まで挿入され、
スライドコア25によって屈曲管部13のうち接続部1
3aの軸線方向に沿って延びる部分の内周面(屈曲内面
を含む)が成形される。
置からスライド挿入されるスライドコア25は、その先
端面25aが屈曲管部13の屈曲内面と同じ面形状に形
成されている。スライドコア25はその先端面25aが
屈曲管部13の屈曲内面と一致する位置まで挿入され、
スライドコア25によって屈曲管部13のうち接続部1
3aの軸線方向に沿って延びる部分の内周面(屈曲内面
を含む)が成形される。
【0026】3つのスライドコア23,24,25が図
1の既定位置に挿入された状態において、屈曲管部13
の分岐箇所寄りにはスライドコア挿入不可能な領域Aが
できる。この領域Aは、主金型21のキャビティ内周面
と2つのスライドコア24,25とに囲まれ、上下を2
つのスライドコア24,25によって挟まれた状態にあ
る。また主金型21にはキャビティC内に溶融樹脂を射
出するための樹脂ゲート26が、屈曲管部13の根元よ
りやや上方位置に設けられている。但し、樹脂ゲート2
6の位置は適宜変更できる。
1の既定位置に挿入された状態において、屈曲管部13
の分岐箇所寄りにはスライドコア挿入不可能な領域Aが
できる。この領域Aは、主金型21のキャビティ内周面
と2つのスライドコア24,25とに囲まれ、上下を2
つのスライドコア24,25によって挟まれた状態にあ
る。また主金型21にはキャビティC内に溶融樹脂を射
出するための樹脂ゲート26が、屈曲管部13の根元よ
りやや上方位置に設けられている。但し、樹脂ゲート2
6の位置は適宜変更できる。
【0027】本実施形態では、領域Aの部分、すなわち
屈曲管部13の分岐箇所寄り部分の内周面を成形するた
めに、2つのスライドコア24,25は特殊な構造を内
蔵している。スライドコア24にはアシスト流体として
の水(高圧水)を供給するための流路としての水路24
aが内部に形成されるとともに、領域Aと面する箇所に
弁機構としての逆止弁30が埋設されている。逆止弁3
0は、水路24a内の水の水圧が一定値を超えると開弁
して領域Aへの高圧水の注入を可能とするとともに、領
域Aから水路24a内への流体の流入や逆流を阻止す
る。またスライドコア24の外壁面上に配置された逆止
弁30の開口部30aは、図1に鎖線で示す肉抜き径に
ほぼ等しい拡がり径をもつ。なお、水路24a及び逆止
弁30により流体注入手段が構成される。
屈曲管部13の分岐箇所寄り部分の内周面を成形するた
めに、2つのスライドコア24,25は特殊な構造を内
蔵している。スライドコア24にはアシスト流体として
の水(高圧水)を供給するための流路としての水路24
aが内部に形成されるとともに、領域Aと面する箇所に
弁機構としての逆止弁30が埋設されている。逆止弁3
0は、水路24a内の水の水圧が一定値を超えると開弁
して領域Aへの高圧水の注入を可能とするとともに、領
域Aから水路24a内への流体の流入や逆流を阻止す
る。またスライドコア24の外壁面上に配置された逆止
弁30の開口部30aは、図1に鎖線で示す肉抜き径に
ほぼ等しい拡がり径をもつ。なお、水路24a及び逆止
弁30により流体注入手段が構成される。
【0028】一方、スライドコア25には、図1に示す
ように先端下面に開口する連通路25bが形成されてい
る。連通路25bにはピストン28が挿入されており、
ピストン28は連通路25b内を移動可能となってい
る。図1に示すピストン28の位置が、成形開始前にピ
ストン28がセットされる初期位置である。図1の成形
段階(スライドコア挿入+樹脂射出)の次の段階で、高
圧水が逆止弁30から領域Aの溶融樹脂に注入される水
アシストが実施され、この水アシストによって溶融樹脂
の内部に作られる中空(高圧水)が広がる過程で、余分
な溶融樹脂はスライドコア25の連通路25bを通じて
排出されるようになっている。連通路25bにピストン
28を挿入しているのは、射出した溶融樹脂がスライド
コア25の連通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止
めるためである。なお、連通路25b及びピストン28
により樹脂排出手段及びピストン機構が構成される。
ように先端下面に開口する連通路25bが形成されてい
る。連通路25bにはピストン28が挿入されており、
ピストン28は連通路25b内を移動可能となってい
る。図1に示すピストン28の位置が、成形開始前にピ
ストン28がセットされる初期位置である。図1の成形
段階(スライドコア挿入+樹脂射出)の次の段階で、高
圧水が逆止弁30から領域Aの溶融樹脂に注入される水
アシストが実施され、この水アシストによって溶融樹脂
の内部に作られる中空(高圧水)が広がる過程で、余分
な溶融樹脂はスライドコア25の連通路25bを通じて
排出されるようになっている。連通路25bにピストン
28を挿入しているのは、射出した溶融樹脂がスライド
コア25の連通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止
めるためである。なお、連通路25b及びピストン28
により樹脂排出手段及びピストン機構が構成される。
【0029】アシスト流体には、ガスなどの圧縮性流体
を用いてもよいが、屈曲管部13をより均一な肉厚に制
御することが求められる場合には、液体などの非圧縮性
流体を用いたほうがよい。本実施形態では、屈曲管部1
3をより均一な肉厚に制御するために非圧縮性流体を用
い、特に安価で取り扱い易い水をアシスト流体に用いて
いる。
を用いてもよいが、屈曲管部13をより均一な肉厚に制
御することが求められる場合には、液体などの非圧縮性
流体を用いたほうがよい。本実施形態では、屈曲管部1
3をより均一な肉厚に制御するために非圧縮性流体を用
い、特に安価で取り扱い易い水をアシスト流体に用いて
いる。
【0030】逆止弁30にはポペットバルブが使用され
ている。その構造は図2に示す通りであり、逆止弁30
は、ボディ31、可動体32、スプリング33、ポペッ
ト(弁体)34から構成される。ポペット34は、ボデ
ィ31と可動体32に挿通された状態でその下端部が可
動体32と一体的に固定され、スライドコア24に固定
されたボディ31に対しポペット34は可動体32と一
体で上下変位する。スプリング33の弾性力によって可
動体32はボディ31から離間する方向へ付勢されてお
り、この付勢力によりポペット34の上端部に形成され
た弁部34aがボディ31の弁座31aに当接すること
で、逆止弁30は閉弁する。また水路24a内に供給さ
れた高圧水の水圧を受けると、可動体32がボディ31
に接近する方向への力を受けるとともにポペット34も
上方への力を受けるので、この力によってポペット34
が可動体32と共にスプリング33の付勢力に抗して上
方変位し、弁部34aが弁座31aから離間すること
で、逆止弁30は開弁する。水アシスト法で管状の中空
壁を所定の肉厚に成形するうえで高圧水の水圧には適正
範囲があり、逆止弁30はその適正範囲の水圧で開弁す
るようにその開弁圧が調整されている。また高圧水の注
入量は、高圧水源側の電磁弁の制御により適切な値に調
整されるようになっている。
ている。その構造は図2に示す通りであり、逆止弁30
は、ボディ31、可動体32、スプリング33、ポペッ
ト(弁体)34から構成される。ポペット34は、ボデ
ィ31と可動体32に挿通された状態でその下端部が可
動体32と一体的に固定され、スライドコア24に固定
されたボディ31に対しポペット34は可動体32と一
体で上下変位する。スプリング33の弾性力によって可
動体32はボディ31から離間する方向へ付勢されてお
り、この付勢力によりポペット34の上端部に形成され
た弁部34aがボディ31の弁座31aに当接すること
で、逆止弁30は閉弁する。また水路24a内に供給さ
れた高圧水の水圧を受けると、可動体32がボディ31
に接近する方向への力を受けるとともにポペット34も
上方への力を受けるので、この力によってポペット34
が可動体32と共にスプリング33の付勢力に抗して上
方変位し、弁部34aが弁座31aから離間すること
で、逆止弁30は開弁する。水アシスト法で管状の中空
壁を所定の肉厚に成形するうえで高圧水の水圧には適正
範囲があり、逆止弁30はその適正範囲の水圧で開弁す
るようにその開弁圧が調整されている。また高圧水の注
入量は、高圧水源側の電磁弁の制御により適切な値に調
整されるようになっている。
【0031】次に、上記構成の金型装置を用いた分岐管
10の成形方法を、図4に従って説明する。まず主金型
21の移動型が移動して固定型22に接合し、主金型2
1の内部にキャビティCが形成される。次に図4(a)
に示すように、スライドコア23,24,25を既定位
置までスライド挿入する(スライド型挿入工程)。スラ
イドコア23,24の各先端面は両者が円柱状をなすよ
うに密接状態に当接する。この際、スライドコア25内
においてピストン28は、同図に示す初期位置に配置さ
れている。
10の成形方法を、図4に従って説明する。まず主金型
21の移動型が移動して固定型22に接合し、主金型2
1の内部にキャビティCが形成される。次に図4(a)
に示すように、スライドコア23,24,25を既定位
置までスライド挿入する(スライド型挿入工程)。スラ
イドコア23,24の各先端面は両者が円柱状をなすよ
うに密接状態に当接する。この際、スライドコア25内
においてピストン28は、同図に示す初期位置に配置さ
れている。
【0032】そして図4(b)に示すように、樹脂ゲー
ト26から所定量の溶融樹脂MPをキャビティC内に射
出する(射出工程)。この結果、主金型21のキャビテ
ィ内周面とスライドコア23,24,25との間の空間
に溶融樹脂が行き渡り、屈曲管部13の分岐箇所寄りの
領域Aに相当する一部の内周面を残し、分岐管10の外
周面と内周面が成形される。2つのスライドコア24,
25に上下両側を挟まれた領域Aには溶融樹脂がほぼ充
填される。このとき初期位置に配置されたピストン28
によって、射出された溶融樹脂がスライドコア25の連
通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止められる。
ト26から所定量の溶融樹脂MPをキャビティC内に射
出する(射出工程)。この結果、主金型21のキャビテ
ィ内周面とスライドコア23,24,25との間の空間
に溶融樹脂が行き渡り、屈曲管部13の分岐箇所寄りの
領域Aに相当する一部の内周面を残し、分岐管10の外
周面と内周面が成形される。2つのスライドコア24,
25に上下両側を挟まれた領域Aには溶融樹脂がほぼ充
填される。このとき初期位置に配置されたピストン28
によって、射出された溶融樹脂がスライドコア25の連
通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止められる。
【0033】なお、図4(a),(b)のスライド型挿
入工程と射出工程の順序は逆でもよいし、両工程が完結
するまでに両工程を各々構成する各小工程が時系列的に
入り組んで行われてもよい。例えばスライドコア23,
24を途中までスライド挿入するに留め、スライドコア
25は最終位置(既定位置)までスライド挿入するスラ
イド型予備挿入工程をまず行う。そして樹脂ゲート26
からショートショットで所定量の溶融樹脂MPをキャビ
ティC内に射出する(射出工程)。次にスライドコア2
3,24を各先端面が当接する既定位置までスライド挿
入し、主金型21のキャビティ内周面とスライドコア2
3,24,25との間の空間に溶融樹脂を行き渡らせる
(スライド型挿入工程)。このように図4(b)の状態
になるようスライド型挿入工程と射出工程の二工程がと
にかく行われれば足りる。
入工程と射出工程の順序は逆でもよいし、両工程が完結
するまでに両工程を各々構成する各小工程が時系列的に
入り組んで行われてもよい。例えばスライドコア23,
24を途中までスライド挿入するに留め、スライドコア
25は最終位置(既定位置)までスライド挿入するスラ
イド型予備挿入工程をまず行う。そして樹脂ゲート26
からショートショットで所定量の溶融樹脂MPをキャビ
ティC内に射出する(射出工程)。次にスライドコア2
3,24を各先端面が当接する既定位置までスライド挿
入し、主金型21のキャビティ内周面とスライドコア2
3,24,25との間の空間に溶融樹脂を行き渡らせる
(スライド型挿入工程)。このように図4(b)の状態
になるようスライド型挿入工程と射出工程の二工程がと
にかく行われれば足りる。
【0034】以上のスライド型挿入工程と射出工程を終
えると、次にスライドコア24の水路24aに高圧水を
供給する。すると、図4(c)に示すように、その水圧
によって開弁した逆止弁30から領域Aの溶融樹脂MP
に高圧水が注入され、領域Aの溶融樹脂MPの内部に水
アシストによって作られた中空(高圧水)が広がり、一
方、高圧水によって追いやられた余分な溶融樹脂MP
は、ピストン28を抜いてそのままスライドコア25の
連通路25bからアシスト流体(水)とともに排出され
る。高圧水の水圧および注入量が調整されているため、
図4(c)や図1の鎖線に示すように領域Aにおいても
屈曲管部13の内周面が成形され、この部分に管状の中
空壁が所望の肉厚で形成される。なお、アシスト流体注
入時にピストン28を積極的に抜いておくことも可能で
ある。
えると、次にスライドコア24の水路24aに高圧水を
供給する。すると、図4(c)に示すように、その水圧
によって開弁した逆止弁30から領域Aの溶融樹脂MP
に高圧水が注入され、領域Aの溶融樹脂MPの内部に水
アシストによって作られた中空(高圧水)が広がり、一
方、高圧水によって追いやられた余分な溶融樹脂MP
は、ピストン28を抜いてそのままスライドコア25の
連通路25bからアシスト流体(水)とともに排出され
る。高圧水の水圧および注入量が調整されているため、
図4(c)や図1の鎖線に示すように領域Aにおいても
屈曲管部13の内周面が成形され、この部分に管状の中
空壁が所望の肉厚で形成される。なお、アシスト流体注
入時にピストン28を積極的に抜いておくことも可能で
ある。
【0035】その後、スライドコア23,24,25が
抜かれ、領域A内の水が排除される。そして主金型21
の移動型が固定型22から離れ、成形された分岐管10
が取り出される。またスライドコア25のピストン28
は初期位置に戻される。以上のサイクルを繰り返すこと
で、金型装置20によって分岐管10が連続的に成形さ
れる。
抜かれ、領域A内の水が排除される。そして主金型21
の移動型が固定型22から離れ、成形された分岐管10
が取り出される。またスライドコア25のピストン28
は初期位置に戻される。以上のサイクルを繰り返すこと
で、金型装置20によって分岐管10が連続的に成形さ
れる。
【0036】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1) 接続部11a,12a,13aの内周面を3つ
のスライドコア23,24,25で成形するとともに、
屈曲管部13のスライドコア挿入不可能な部分を、領域
Aを挟む一方のスライドコア24からアシスト流体(高
圧水)を注入し、他方のスライドコア25から余分な溶
融樹脂を排除することで屈曲管部13を成形した。よっ
て、分岐管10を一部品として成形できるとともに、接
続部11a,12a,13aを形状・寸法精度良く成形
することができる。このため、他の配管と接続される接
続部11a,12a,13aの強度や接続時の密封性
(気密性や水密性)を高く確保することができる。
な効果を得ることができる。 (1) 接続部11a,12a,13aの内周面を3つ
のスライドコア23,24,25で成形するとともに、
屈曲管部13のスライドコア挿入不可能な部分を、領域
Aを挟む一方のスライドコア24からアシスト流体(高
圧水)を注入し、他方のスライドコア25から余分な溶
融樹脂を排除することで屈曲管部13を成形した。よっ
て、分岐管10を一部品として成形できるとともに、接
続部11a,12a,13aを形状・寸法精度良く成形
することができる。このため、他の配管と接続される接
続部11a,12a,13aの強度や接続時の密封性
(気密性や水密性)を高く確保することができる。
【0037】(2) スライドコア25の先端面25a
を屈曲管部13の屈曲内面に対応する面形状とし、屈曲
管部13の屈曲部分もスライドコア25によって成形す
る方法を採用したので、屈曲管部13の屈曲部分の肉厚
を均一にすることができる。
を屈曲管部13の屈曲内面に対応する面形状とし、屈曲
管部13の屈曲部分もスライドコア25によって成形す
る方法を採用したので、屈曲管部13の屈曲部分の肉厚
を均一にすることができる。
【0038】(3) アシスト流体として非圧縮性流体
である水(液体)を使用する場合は、圧縮性流体である
ガスをアシスト流体として使用するガスアシスト方式に
比べ、屈曲管部13の肉厚をより均一にすることができ
る。
である水(液体)を使用する場合は、圧縮性流体である
ガスをアシスト流体として使用するガスアシスト方式に
比べ、屈曲管部13の肉厚をより均一にすることができ
る。
【0039】(4) スライドコア24に逆止弁30を
設けたので、高圧水を巧く領域Aに注入できるととも
に、領域Aから水路24aへの溶融樹脂の流入や水の逆
流を阻止できる。従って、スライドコア24の水路24
a等への樹脂の流入に起因する逆止弁30の異常や水路
24aの詰まりなどの不具合が起き難い。
設けたので、高圧水を巧く領域Aに注入できるととも
に、領域Aから水路24aへの溶融樹脂の流入や水の逆
流を阻止できる。従って、スライドコア24の水路24
a等への樹脂の流入に起因する逆止弁30の異常や水路
24aの詰まりなどの不具合が起き難い。
【0040】(5) スライドコア25の連通路25b
内にピストン28を挿入したピストン機構を採用したの
で、樹脂射出時には射出した溶融樹脂がスライドコア2
5の連通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止めるこ
とができる。またアシスト流体注入時は、ピストン28
の抵抗により領域Aの溶融樹脂MP内に注入した高圧水
の水圧をさほど低下させずに済むので、屈曲管部13の
肉厚を均一に成形することができる。しかも余分な溶融
樹脂はピストン28を抜いてそのままアシスト流体とと
もに連通路25bから排出されるので、スライドコア2
5の清掃を不要もしくは簡単に済ますことができる。
内にピストン28を挿入したピストン機構を採用したの
で、樹脂射出時には射出した溶融樹脂がスライドコア2
5の連通路25bの奥まで行かないように塞ぎ止めるこ
とができる。またアシスト流体注入時は、ピストン28
の抵抗により領域Aの溶融樹脂MP内に注入した高圧水
の水圧をさほど低下させずに済むので、屈曲管部13の
肉厚を均一に成形することができる。しかも余分な溶融
樹脂はピストン28を抜いてそのままアシスト流体とと
もに連通路25bから排出されるので、スライドコア2
5の清掃を不要もしくは簡単に済ますことができる。
【0041】なお、実施の形態は、上記内容に限定され
ず以下のようにも実施できる。 ・ 屈曲管部が1つのみの分岐管に限定されない。例え
ば図5,図6に示すように、2つ以上の屈曲管部を有す
るものであってもよい。また分岐管の管部の数も3つに
限定されず、4つ以上であっても構わない。
ず以下のようにも実施できる。 ・ 屈曲管部が1つのみの分岐管に限定されない。例え
ば図5,図6に示すように、2つ以上の屈曲管部を有す
るものであってもよい。また分岐管の管部の数も3つに
限定されず、4つ以上であっても構わない。
【0042】図5に示す分岐管40は3分岐管で、3分
岐する全てが屈曲管部41,42,43となっている。
各管部41〜43の開口に相当する箇所からスライド挿
入される3つのスライド型(スライドコア)44,4
5,46によって挟まれる領域Aは3分岐形状となり、
例えば1つのスライドコア44にその内部の水路44a
に供給される高圧水の水圧により開く逆止弁30を設
け、他の2つのスライドコア45,46にそれぞれの内
部の各連通路45a,46aにスライド移動可能に挿入
されたピストン28を内蔵する。これとは逆に、逆止弁
付きのスライドコアを2つで、ピストン付きのスライド
コアを1つとする組合せも可能である。要するに、複数
のスライドコアによって挟まれる領域に面する各スライ
ドコアの部位に、高圧水注入口と樹脂排除口とが少なく
とも1つずつ設けられていれば足りる。
岐する全てが屈曲管部41,42,43となっている。
各管部41〜43の開口に相当する箇所からスライド挿
入される3つのスライド型(スライドコア)44,4
5,46によって挟まれる領域Aは3分岐形状となり、
例えば1つのスライドコア44にその内部の水路44a
に供給される高圧水の水圧により開く逆止弁30を設
け、他の2つのスライドコア45,46にそれぞれの内
部の各連通路45a,46aにスライド移動可能に挿入
されたピストン28を内蔵する。これとは逆に、逆止弁
付きのスライドコアを2つで、ピストン付きのスライド
コアを1つとする組合せも可能である。要するに、複数
のスライドコアによって挟まれる領域に面する各スライ
ドコアの部位に、高圧水注入口と樹脂排除口とが少なく
とも1つずつ設けられていれば足りる。
【0043】また図6に示す分岐管50は4分岐管で、
真っ直ぐ同軸上に延びる2つの管路51,52のそれぞ
れから2つの屈曲管部53,54が延出する管形状であ
る。管部51,52の開口に相当する箇所から互いに当
接するまで挿入される2つのスライド型(スライドコ
ア)55,56と、屈曲管部53,54の開口に相当す
る箇所から挿入されるスライド型(スライドコア)5
7,58との間にはそれぞれ2つの領域Aが形成され
る。そして、一対のスライドコア55,56には領域A
と面する箇所に水路55a,56aを開くための逆止弁
30が設けられ、他の一対のスライドコア57,58に
は領域Aと面する箇所にピストン28と連通する連通路
57b,58bが開口する。そして各スライドコア5
5,56の弁30から高圧水が領域Aに注入されること
により、余分な溶融樹脂が連通路57b,58bに追い
やられ、水アシストによって屈曲管部53,54の分岐
箇所寄りに管状に中空壁が形成される。
真っ直ぐ同軸上に延びる2つの管路51,52のそれぞ
れから2つの屈曲管部53,54が延出する管形状であ
る。管部51,52の開口に相当する箇所から互いに当
接するまで挿入される2つのスライド型(スライドコ
ア)55,56と、屈曲管部53,54の開口に相当す
る箇所から挿入されるスライド型(スライドコア)5
7,58との間にはそれぞれ2つの領域Aが形成され
る。そして、一対のスライドコア55,56には領域A
と面する箇所に水路55a,56aを開くための逆止弁
30が設けられ、他の一対のスライドコア57,58に
は領域Aと面する箇所にピストン28と連通する連通路
57b,58bが開口する。そして各スライドコア5
5,56の弁30から高圧水が領域Aに注入されること
により、余分な溶融樹脂が連通路57b,58bに追い
やられ、水アシストによって屈曲管部53,54の分岐
箇所寄りに管状に中空壁が形成される。
【0044】・ 屈曲管部の屈曲内面を成形するのにス
ライド型を必ずしも使用しなくてよい。例えば図7に示
すように、屈曲管部13の接続部13a近くのみをスラ
イドコア25を使用して成形する方法でもよい。スライ
ドコア25の開口端は、屈曲部まで延出するとともに分
岐管径まで拡がるテーパ形状になっている。この場合で
も、アシスト流体として高圧水などの非圧縮性流体を使
用すれば、アシスト流体を注入して同図に鎖線で示すよ
うにできる管状の中空壁を、屈曲管部13の屈曲部分ま
でをも含め、かなり均一な肉厚に成形することはでき
る。例えばアシスト流体注入時に領域Aから追いやられ
た余分な溶融樹脂は、スライドコア25の連通路25b
に排出される。この場合、スライドコア25を抜いた
後、ピストン28を連通路25b内に押込んで(図7に
おける左方向へ)樹脂を押し出すことでスライドコア2
5を清掃する。
ライド型を必ずしも使用しなくてよい。例えば図7に示
すように、屈曲管部13の接続部13a近くのみをスラ
イドコア25を使用して成形する方法でもよい。スライ
ドコア25の開口端は、屈曲部まで延出するとともに分
岐管径まで拡がるテーパ形状になっている。この場合で
も、アシスト流体として高圧水などの非圧縮性流体を使
用すれば、アシスト流体を注入して同図に鎖線で示すよ
うにできる管状の中空壁を、屈曲管部13の屈曲部分ま
でをも含め、かなり均一な肉厚に成形することはでき
る。例えばアシスト流体注入時に領域Aから追いやられ
た余分な溶融樹脂は、スライドコア25の連通路25b
に排出される。この場合、スライドコア25を抜いた
後、ピストン28を連通路25b内に押込んで(図7に
おける左方向へ)樹脂を押し出すことでスライドコア2
5を清掃する。
【0045】・ アシスト流体として非圧縮性流体を用
いる場合、非圧縮性流体は水に限定されない。例えば油
性液体でもよい。水以外の液体を使用した場合でも、気
体などの圧縮性流体をアシスト流体として使用する場合
に比べ、屈曲管部の屈曲部分の肉厚をより均一にするこ
とができる。またアシスト流体として圧縮性流体を用い
る場合、空気、窒素、アルゴンなどの気体を使用するこ
とができる。気体を使用するガスアシスト方式にする
と、水などの液体(非圧縮流体)を使用する場合に比べ
均一な肉厚が得られ難いが、少なくとも各管部の末端部
(接続部)を精度良く成形することはできる。
いる場合、非圧縮性流体は水に限定されない。例えば油
性液体でもよい。水以外の液体を使用した場合でも、気
体などの圧縮性流体をアシスト流体として使用する場合
に比べ、屈曲管部の屈曲部分の肉厚をより均一にするこ
とができる。またアシスト流体として圧縮性流体を用い
る場合、空気、窒素、アルゴンなどの気体を使用するこ
とができる。気体を使用するガスアシスト方式にする
と、水などの液体(非圧縮流体)を使用する場合に比べ
均一な肉厚が得られ難いが、少なくとも各管部の末端部
(接続部)を精度良く成形することはできる。
【0046】・ 樹脂排出手段は、ピストン機構に限定
されない。要するに余分な溶融樹脂を領域Aからスライ
ド型を経由して排除できればよい。例えばスライドコア
の領域Aと面する部位に樹脂排出用の開口を有する連通
路のみをスライドコアに形成したり、さらにその連通路
の途中に高圧水の水圧を低下させないための絞り(細
孔)を設ける構成とすることもできる。またスライドコ
アの樹脂排出用の開口にシャッタを設ける構成でもよ
い。
されない。要するに余分な溶融樹脂を領域Aからスライ
ド型を経由して排除できればよい。例えばスライドコア
の領域Aと面する部位に樹脂排出用の開口を有する連通
路のみをスライドコアに形成したり、さらにその連通路
の途中に高圧水の水圧を低下させないための絞り(細
孔)を設ける構成とすることもできる。またスライドコ
アの樹脂排出用の開口にシャッタを設ける構成でもよ
い。
【0047】・ 流体注入手段は、逆止弁などの弁機構
を用いる構造に限定されない。例えばアシスト流体の注
入時に開くシャッタをスライド型に設けてもよい。また
弁機構は逆止弁に限定されず、電磁弁としてもよい。例
えばスライドコア内の水路に高圧水(アシスト流体)を
常時供給する状態に保持し、高圧水を領域Aに注入する
時に電気制御により電磁弁を開弁する手法を採用しても
構わない。
を用いる構造に限定されない。例えばアシスト流体の注
入時に開くシャッタをスライド型に設けてもよい。また
弁機構は逆止弁に限定されず、電磁弁としてもよい。例
えばスライドコア内の水路に高圧水(アシスト流体)を
常時供給する状態に保持し、高圧水を領域Aに注入する
時に電気制御により電磁弁を開弁する手法を採用しても
構わない。
【0048】・ 樹脂管は分岐管に限定されない。例え
ばU字管やS字管の成形に上記成形方法や金型装置を使
用することもできる。要するにスライド型をスライド挿
入不可能な領域ができる管形状、すなわち少なくとも一
つの屈曲管部を有しかつ各管部端末全てが開口する管形
状であれば、その成形に上記成形方法や金型装置を適用
できる。上記管形状の樹脂管であれば、上記成形方法や
金型装置を使用することにより、樹脂管を一部品として
成形でき、しかも各管部の端部を精度良く成形できる。
ばU字管やS字管の成形に上記成形方法や金型装置を使
用することもできる。要するにスライド型をスライド挿
入不可能な領域ができる管形状、すなわち少なくとも一
つの屈曲管部を有しかつ各管部端末全てが開口する管形
状であれば、その成形に上記成形方法や金型装置を適用
できる。上記管形状の樹脂管であれば、上記成形方法や
金型装置を使用することにより、樹脂管を一部品として
成形でき、しかも各管部の端部を精度良く成形できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項1
0の発明によれば、少なくとも一つの屈曲管部を有する
管形状の樹脂管を成形する場合、各管部の端部を精度良
く、しかも一部品として樹脂管を成形することができ
る。
0の発明によれば、少なくとも一つの屈曲管部を有する
管形状の樹脂管を成形する場合、各管部の端部を精度良
く、しかも一部品として樹脂管を成形することができ
る。
【0050】請求項2〜4及び請求項6〜10の発明に
よれば、スライド型の先端面で屈曲管部の屈曲内面を成
形するので、屈曲管部の屈曲部分を均一な肉厚に成形す
ることができる。
よれば、スライド型の先端面で屈曲管部の屈曲内面を成
形するので、屈曲管部の屈曲部分を均一な肉厚に成形す
ることができる。
【0051】請求項3、4及び請求項7〜10の発明に
よれば、アシスト流体を非圧縮性流体としたので、屈曲
管部をほぼ均一な肉厚に成形することができる。
よれば、アシスト流体を非圧縮性流体としたので、屈曲
管部をほぼ均一な肉厚に成形することができる。
【図1】 一実施形態における金型装置の要部模式断面
図。
図。
【図2】 スライドコアに設けられた逆止弁の側断面
図。
図。
【図3】 分岐管の斜視図。
【図4】 分岐管の成形過程を説明する模式断面図。
【図5】 別例の分岐管の成形に用いる金型装置を示す
要部模式断面図。
要部模式断面図。
【図6】 図5と異なる別例の金型装置を示す要部模式
断面図。
断面図。
【図7】 図6と異なる別例の金型装置を示す要部模式
断面図。
断面図。
【図8】 従来の分岐管の構造を示す側断面図。
【図9】 ブロー成形された従来の分岐管の末端部を示
す模式断面図。
す模式断面図。
10…樹脂管としての分岐管、11,12,51,52
…管部、13,41,42,43,53,54…屈曲管
部、20…金型装置、21…主金型、23,24,2
5,44,45,46,55,56,57,58…スラ
イド型としてのスライドコア、24a…流体注入手段を
構成するとともに流路としての水路、25b…樹脂排出
手段およびピストン機構を構成する連通路、28…樹脂
排出手段およびピストン機構を構成するピストン、30
…流体注入手段を構成するとともに弁機構としての逆止
弁。
…管部、13,41,42,43,53,54…屈曲管
部、20…金型装置、21…主金型、23,24,2
5,44,45,46,55,56,57,58…スラ
イド型としてのスライドコア、24a…流体注入手段を
構成するとともに流路としての水路、25b…樹脂排出
手段およびピストン機構を構成する連通路、28…樹脂
排出手段およびピストン機構を構成するピストン、30
…流体注入手段を構成するとともに弁機構としての逆止
弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H019 BA02 BD03 3H111 AA01 BA15 CB02 EA05 4F202 AG08 AG12 AG28 CA11 CB01 CK42 CK54
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも一つの屈曲する経路で延びる
屈曲管部を有するとともに管部末端全てが開口する管形
状である樹脂管の成形方法であって、 前記樹脂管の外面を成形する主金型のキャビティ内に溶
融樹脂を射出する射出工程と、 前記キャビティに複数のスライド型を既定位置までスラ
イド挿入するスライド型挿入工程とによって、 全ての管部の端部内周面を成形するとともに、 前記スライド型が挿入されない前記屈曲管部の一部を含
む領域にある溶融樹脂に対し、該領域を挟む複数の前記
スライド型のうちの少なくとも一つを経由してアシスト
流体を注入するとともに、他のスライド型を経由して該
アシスト流体の注入によって追いやられた余分な溶融樹
脂を該領域から除去することを特徴とする樹脂管の成形
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂管の成形方法にお
いて、 前記屈曲管部の端部内周面を成形するスライド型の先端
面を、前記屈曲管部の屈曲内面と対応する面形状に形成
し、当該スライド型をスライド挿入したときにその先端
面で前記屈曲管部の屈曲内面を成形することを特徴とす
る樹脂管の成形方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の樹脂管の成形方
法において、 前記アシスト流体は非圧縮性流体であることを特徴とす
る樹脂管の成形方法。 - 【請求項4】 前記樹脂管は分岐管であることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂管の成形
方法。 - 【請求項5】 少なくとも一つの屈曲する経路で延びる
屈曲管部を有するとともに管部末端全てが開口する管形
状である樹脂管を成形する金型装置であって、 前記樹脂管の外面を成形するための内面形状となるキャ
ビティを有する主金型と、 前記管部の端部内周面を成形するために前記キャビティ
内にスライド挿入されるスライド型と、 前記スライド型が挿入されない前記屈曲管部の一部を含
む領域の溶融樹脂に対し、該領域を挟む複数の前記スラ
イド型のうち少なくとも一つを経由してアシスト流体を
注入するために当該スライド型に設けられた流体注入手
段と、 前記アシスト流体の注入によって追いやられた余分な溶
融樹脂を他のスライド型を経由して該領域から除去する
ために当該他のスライド型に設けられた樹脂排出手段と
を備えていることを特徴とする金型装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の金型装置において、 前記屈曲管部の端部内周面を成形するためのスライド型
は、その先端面が前記屈曲管部の屈曲内面と対応する面
形状を有していることを特徴とする金型装置。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載の金型装置におい
て、 前記アシスト流体は非圧縮性流体であることを特徴とす
る金型装置。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか一項に記載の金
型装置において、 前記流体注入手段は、前記スライド型の内部に形成され
た流路と、前記領域から前記流路への流体の流入を阻止
するとともに、前記アシスト流体の前記流路から前記領
域への流出を許容する弁機構とを備えていることを特徴
とする金型装置。 - 【請求項9】 請求項5〜7のいずれか一項に記載の金
型装置において、 前記樹脂排出手段は、前記スライド型に前記領域と面す
る開口を有するように形成された連通路と、該連通路内
を移動するピストンとを備えるピストン機構であること
を特徴とする金型装置。 - 【請求項10】 前記樹脂管として分岐管を成形するこ
とを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の金
型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206881A JP2002018911A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 樹脂管の成形方法及び金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206881A JP2002018911A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 樹脂管の成形方法及び金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002018911A true JP2002018911A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18703736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206881A Pending JP2002018911A (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | 樹脂管の成形方法及び金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002018911A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102241119A (zh) * | 2011-06-24 | 2011-11-16 | 永高股份有限公司 | 扩口管件注射模具抽芯机构 |
WO2013015232A1 (ja) | 2011-07-26 | 2013-01-31 | 三桜工業 株式会社 | 管部材の製造方法及び製造装置 |
CN103587083A (zh) * | 2013-10-18 | 2014-02-19 | 台州市黄岩炜大塑料机械有限公司 | 四通多接口地漏多级抽芯脱模机构 |
KR101453461B1 (ko) | 2013-03-25 | 2014-10-22 | 한일튜브 주식회사 | 커넥터를 갖춘 다분기 파이프 일체 사출 방법 및 이를 이용한 플라스틱 파워트레인 커넥터 배관라인 |
CN110709224A (zh) * | 2017-03-22 | 2020-01-17 | 考特克斯·特克斯罗恩有限公司及两合公司 | 用于由热塑性塑料制造部件的方法和设备以及通过该方法制造的部件 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206881A patent/JP2002018911A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102241119A (zh) * | 2011-06-24 | 2011-11-16 | 永高股份有限公司 | 扩口管件注射模具抽芯机构 |
WO2013015232A1 (ja) | 2011-07-26 | 2013-01-31 | 三桜工業 株式会社 | 管部材の製造方法及び製造装置 |
KR101453461B1 (ko) | 2013-03-25 | 2014-10-22 | 한일튜브 주식회사 | 커넥터를 갖춘 다분기 파이프 일체 사출 방법 및 이를 이용한 플라스틱 파워트레인 커넥터 배관라인 |
CN103587083A (zh) * | 2013-10-18 | 2014-02-19 | 台州市黄岩炜大塑料机械有限公司 | 四通多接口地漏多级抽芯脱模机构 |
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