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JP2002002423A - 車両の走行安全装置 - Google Patents

車両の走行安全装置

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JP2002002423A
JP2002002423A JP2000188298A JP2000188298A JP2002002423A JP 2002002423 A JP2002002423 A JP 2002002423A JP 2000188298 A JP2000188298 A JP 2000188298A JP 2000188298 A JP2000188298 A JP 2000188298A JP 2002002423 A JP2002002423 A JP 2002002423A
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contact
speed
automatic
traveling
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JP2000188298A
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Kenji Odaka
賢二 小▲高▼
Yoshihiro Urai
芳洋 浦井
Shoji Ichikawa
章二 市川
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後退走行時に前方から他の車両が来るような
ときに、接触回避装置の不必要な作動を防止する。 【解決手段】 各種センサにて検出された車輪速,ヨー
レート,ATギヤポジションおよびレーザレーダユニッ
ト8により得られる前方車両に対する相対速度ΔV及び
相対距離ΔLを受け取ると(ステップS10)、自車が
停止中であるかを判定する(ステップS20)。自車が
停止中であれば、自動ブレーキの作動を禁止する(ステ
ップS70)。これに対し、自車が停止中でなければ、
ATギアポジションが「R(後退ギヤ)」であるかを判
定する(ステップS30)。ATギアポジションが、
「R(後退ギヤ)」であれば、自動ブレーキの作動を禁
止する(ステップS80)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車の前方障害物
を検知し、例えば自動ブレーキ等の接触回避装置を作動
させることにより接触を回避する装置に関するものであ
り、特に、自車後退走行時における接触回避装置の不必
要な作動を防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自車両にレーダ装置などの外
界センサを取付けて自車前方の車両を検知し、自車の状
態と前方車両との位置関係,相対速度,相対距離等の状
況から、接触の危険を予測し、接触の危険が高いと予測
した場合に自動ブレーキにより自車を減速し、接触を回
避しようとする技術が知られている。
【0003】この場合、相対速度ΔVというのは、自車
速V0−前方車両車速V1を示し、これが正(ΔV>
0)の場合、すなわち、自車速V0が前方車両車速V1
よりも速い場合に、接触する可能性があり、かつ相対距
離ΔLが所定のしきい値を割り込んだときに接触する可
能性が高まる。そして、接触の危険が高い場合には、自
動ブレーキを発生させ、接触を回避しようとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自車速
V0というのは、車輪の回転数を検出して算出している
場合が多く、車輪速が検出されていても、それが通常走
行中の前進であるのか、後退中であるのかが判別できな
い場合がある。このような場合、先の接触回避装置の構
成では、自車後退走行時に前方から他の車両が来るよう
なときであって、相対速度ΔVが所定以上で接近する場
合には、自動ブレーキや警報が作動してしまう可能性が
あり、運転フィーリングの悪化を招く。
【0005】本発明は、かかる状況において、接触回避
装置の不必要な作動を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、以下の構成を採用した。請求項1の発明
は、自車進行方向の物体を検知する物体検知手段(実施
の形態では、レーザレーダヘッドユニット8)と、該物
体検知手段により検知された物体と自車が接触する可能
性を推定する接触可能性推定手段(実施の形態では、制
御ECU12によるステップS50)と、該接触可能性
推定手段により接触の可能性があると推定された時、自
動的に作動し前記物体と自車との接触回避を支援する接
触回避装置(実施の形態では、ブレーキ装置5)とを備
える車両の走行安全装置において、自車の進行方向を検
出する進行方向検出手段(実施の形態では、制御ECU
12によるステップS30)と、該進行方向検出手段の
検出結果により自車が後退していると検出された時に前
記接触回避装置の作動を禁止する作動禁止手段(実施の
形態では、制御ECU12によるステップS80)とを
備えることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、自車と前方車両との相
対距離及び相対速度が接触回避装置の作動範囲に属する
ような状態となっても、進行方向検出手段が自車の進行
方向を検出し、自車が後退していると検出した時には、
作動禁止手段が接触回避装置の作動を禁止するようにし
たので、後退走行中に前方から車両が近づいてきた場合
における接触回避装置の不必要な作動が防止される。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の車両の
走行安全装置において、前記接触回避装置が車両の制動
装置(例えば、実施の形態におけるブレーキ装置5)で
あることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、制動装置の不必要な作
動が防止され、予期せぬ自動ブレーキによる運転フィー
リングの悪化が回避される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施の形態について説明する。図1は、本実施の
形態による走行安全装置が適用された車両の自動制動装
置の油圧回路を示す全体構成図、図2は、この自動制動
装置のブロック図である。
【0011】図1において、符号1はブレーキペダル、
2は踏込力を増大させるマスタバック、3は踏込力に応
じた制動圧を発生するマスタシリンダであり、該マスタ
シリンダ3で発生した制動圧は、最初、自動ブレーキの
バルブユニット4に送給され、必要に応じて、制動圧の
加圧・減圧制御を受け、各車輪のブレーキ装置(接触回
避装置)5に供給される。
【0012】上記自動ブレーキのバルブユニット4に
は、増圧バルブ,減圧バルブ等のバルブが配置され、各
車輪のブレーキ装置5の制動圧の加圧・減圧制御を、図
2における制御ECU(制御ユニット)12によりアク
チュエータ13を介して行う。制御ECU12は、レー
ザレーダヘッドユニット(物体検知手段)8,ヨーレー
トセンサ10,車輪速センサ20からの信号を受け、接
触の危険度が高いと判断した場合には、アクチュエータ
13を作動させ、自動ブレーキの制動油圧を発生させ
る。
【0013】表示器15は、自動ブレーキ作動に関する
警報,車両状態情報等を運転者に知らせる装置である。
制御ECU12 には、オートマチックミッション制御
用ECU(以下、「AT制御ECU」と略記する。)1
4が接続されており、現在のギアポジションをこのAT
制御ECU14から受け取っている。
【0014】自動ブレーキの作動は、例えば、図3に示
すような相対速度ΔVと相対距離ΔLとの関係から判断
される。より具体的には、自車が走行中であり、レーザ
レーダヘッドユニット8より得られた前方車両との相対
距離ΔL及び相対速度ΔVから作動の是非を決定してい
る。
【0015】例えば、自車速V0が、前方車両車速V1
よりも速い場合、すなわち、相対速度ΔV=自車速V0
−前方車両速V1が正(+)の場合が前方車両に近づい
ている状態であり、このときに相対速度ΔVと相対距離
ΔLとから特定される座標が、図3の作動ゾーンに属し
たときに自動ブレーキを作動させている。なお、図5
は、相対速度ΔVの正負を説明するための図であり、こ
の図において、明細書中の相対速度ΔVは「相対速Δ
V」と略記している。
【0016】ところで、本実施の形態で用いる車輪速セ
ンサ20は、車輪の回転から自車速V0を算出するもの
であるから、自車が前進あるいは後退走行しているかを
判定することはできない。従って、自車が後退走行して
いる際に、前方から車両が近づいてくる場合において
も、相対速度ΔVが正(+)となるときがあり、このと
きに図3の非作動ゾーンから作動ゾーンに移行すると、
自動ブレーキが作動してしまう。
【0017】そこで、本実施の形態では、AT制御EC
U14から制御ECU12にギアポジションを取り込む
ことにより、自動ブレーキ作動の是非を決める構成とし
ている。つまり、AT制御ECU14より送られるギア
ポジションの信号が後退ギアの場合は、自動ブレーキの
作動を禁止することとしている。
【0018】以下、図4に示すフローチャートに従い、
制御ECU12にて行われる自動ブレーキの制御フロー
を説明する。まず、ステップS10では、前記センサに
て検出された車輪速,ヨーレート,ATギヤポジション
およびレーザレーダユニット8により得られる相対速度
ΔV及び相対距離ΔLを受け取る。次に、ステップS2
0では、自車が停止中であるかを判定する。具体的に
は、「自車速V0=0」であるかが判定される。この自
車速度V0は、ステップS10で得られた車輪速より算
出する。
【0019】自車が停止中、すなわち「自車速V0=
0」であれば(ステップS20の判定結果が「YE
S」)、ステップS70へ移り、自動ブレーキの作動を
禁止する。これに対し、自車が停止中でなければ(ステ
ップS20の判定結果が「NO」)、ステップS30へ
移り、ATギアポジションが「R」であるかを判定す
る。ATギアポジションが「R」、すなわち、後退ギア
であれば(ステップS30の判定結果が「YES」)、
ステップS80へ移り、自動ブレーキの作動を禁止す
る。
【0020】これに対し、ステップS30の判定におい
て、ATギアポジションが「R(後退ギア)」でない場
合、すなわち、自車が停止中でなく、ATギヤポジショ
ンが前進の場合は、ステップS40へ移る。ステップS
40においては、自動ブレーキの作動是非を決めるべ
く、図3に示すMAPを用いて、相対速度ΔVと相対距
離ΔLとの関係を参照する。
【0021】次いで、ステップS50においては、ステ
ップS40の参照結果を用いて、相対速度ΔVと相対距
離ΔLが非作動ゾーンに属するか否かを判定する。その
判定の結果、相対速度ΔVと相対距離ΔLが非作動ゾー
ンに属する場合には、ステップS90へ移り、自動ブレ
ーキを非作動とする。これに対し、ステップS50の判
定において、相対速度ΔVと相対距離ΔLが作動ゾーン
に属する場合はステップS60に移り、自動ブレーキを
作動させる。
【0022】以上、図4のフローチャートを参照しなが
ら述べたように、本実施の形態にあっては、自車が後退
走行中には、接触回避のための自動ブレーキの作動を禁
止するようにしたので、後退走行中に前方から車両が近
づいている場合において、自動ブレーキが不要であるに
もかかわらず、自動ブレーキが勝手に作動して運転フィ
ーリングが損われるという不具合が解消される。
【0023】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、以下の形態とすることもできる。例
えば、上記実施の形態では、AT制御ECU14よりA
Tギアポジションを受け取ることで後退走行を判定して
いたが、後退走行を検出する手段としては、後退ギアを
選択したときに点灯する後退灯の点灯有無によって後退
走行を判定してもよい。
【0024】あるいは、最近の車ではメータパネル内に
シフトポジションのインジケータを備えているものがあ
るため、このインジケータからバックギアが選択された
ことを検出し、この検出信号にて後退走行を判定しても
よい。これら後退灯やシフトポジションのインジケータ
を利用した場合には、追加のセンサをつけることなく後
退走行を検出することが可能となる。
【0025】つまり、変速機のギヤポジションの検出
は、それ自体から行う他に、ポジションランプやポジシ
ョンスイッチから行うようにしてもよい。
【0026】本実施の形態では、車輪速センサとして、
前進・後退の判定のできないタイプの車輪速センサ20
を用いたが、最近では、前後進で発生パルスパターンが
変わるなどして前進・後退の判定が検出できる車輪速セ
ンサも存在しているので、このタイプの前後進判別機能
付き車輪速センサを用いることにより、後退走行を判定
してもよい。この場合には、新たに他のECUやメータ
等と接続する作業が不要となるため、構成が簡素化で
き、またコスト的にも有利な構成とすることができる。
【0027】本実施の形態では、前方車両の検出にレー
ザレーダを用いたが、これに限らず、電磁波を用いたレ
ーダ(例えば、ミリ波レーダ)を用いて前方車両の検出
を行ってもよい。ミリ波レーダによる場合には、降雨時
や霧発生時においても、前方車両をより高精度に検出す
ることが可能となる。また、CCDカメラ等の画像によ
り前方車両の検出を行ってもよい。
【0028】本実施の形態では、接触回避装置として制
動装置、すなわち、ブレーキ装置5を採用した例につい
て説明したが、このブレーキ装置5に代えて、ランプ点
滅や警報ブザー等、運転者に注意を喚起するような報知
手段であっても構わない。この場合にも、運転者が不必
要なランプ点滅やブザー音等に不快な思いをしなくて済
むようになり、快適な運転フィーリングを維持すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を得ることができる。 (1)請求項1の発明によれば、後退走行中に前方から
車両が所定の条件で近づいてきた場合においては、接触
回避装置の不必要な作動が防止され、運転フィーリング
が損なわれることを防止することができる。 (2)請求項2の発明によれば、制動装置の不必要な作
動が防止され、予期せぬ自動ブレーキによる運転フィー
リングの悪化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による走行安全装置が
適用された車両の自動制動装置の油圧回路を示す全体構
成図である。
【図2】 図1に示す自動制動装置のブロック図であ
る。
【図3】 自動ブレーキの作動是非を判定する際に参照
されるマップである。
【図4】 自動ブレーキの制御フロー示すフローチャー
トである。
【図5】 相対速度の正負を説明するための図である。
【符号の説明】
5 ブレーキ装置(接触回避装置) 8 レーザレーダヘッドユニット(物体検知手段) 12 制御ECU(相対速度演算手段、接触可能性推定
手段、進行方向検出手段、作動禁止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 17/93 G08G 1/16 C G08G 1/16 G01S 17/88 A (72)発明者 市川 章二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D046 BB00 BB18 EE01 HH07 HH20 HH23 HH36 5H180 AA01 CC04 CC14 LL01 LL07 LL09 5J070 AC02 AC06 AD01 AE01 AF03 AK32 AK40 BF02 BF03 BF12 BF21 5J084 AA05 AA07 AB01 AC02 DA10 EA22 FA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車進行方向の物体を検知する物体検知
    手段と、 該物体検知手段により検知された物体と自車が接触する
    可能性を推定する接触可能性推定手段と、 該接触可能性推定手段により接触の可能性があると推定
    された時、自動的に作動し前記物体と自車との接触回避
    を支援する接触回避装置とを備える車両の走行安全装置
    において、 自車の進行方向を検出する進行方向検出手段と、 該進行方向検出手段の検出結果により自車が後退してい
    ると検出された時に前記接触回避装置の作動を禁止する
    作動禁止手段とを備えることを特徴とする車両の走行安
    全装置。
  2. 【請求項2】 前記接触回避装置が車両の制動装置であ
    ることを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装
    置。
JP2000188298A 2000-06-22 2000-06-22 車両の走行安全装置 Pending JP2002002423A (ja)

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