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JP2001510964A - 圧縮ビデオストリームのスイッチング - Google Patents

圧縮ビデオストリームのスイッチング

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JP2001510964A
JP2001510964A JP2000503661A JP2000503661A JP2001510964A JP 2001510964 A JP2001510964 A JP 2001510964A JP 2000503661 A JP2000503661 A JP 2000503661A JP 2000503661 A JP2000503661 A JP 2000503661A JP 2001510964 A JP2001510964 A JP 2001510964A
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JP
Japan
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encoding
decision
coding
frame
signal
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Application number
JP2000503661A
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English (en)
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ピーター、 ジョン ブライトウェル、
ステファン、 ジョン ダンサー、
フィリップ、 ニコラス テュドー、
ニコラス、 ドミニク ウェルス、
オリヴァー、 ハートウィグ ワーナー、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
British Broadcasting Corp
Original Assignee
British Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 MPEGビットストリームは、復号器と符号器の対の間で、ビデオ領域(ドメイン)においてスイッチされる。符号器及び符号器は、動作の上で連続性を維持したままであり、MPEGビットストリームの上流での符号化に際してとられスイッチの復号器内で推測された符号化判定の再符号器による再利用を通して、透過的(トランスペアレント)である。スイッチポイントの近傍で、符号化判定は変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、圧縮デジタルビデオの技術分野に関する。
【0001】 圧縮ビデオビットストリームがプログラムチェーン(programme chain)の分野 に入り込むにつれて、それらの操作のための技術が要求されるようになった。最
も重要な技術の一つは、二つの圧縮信号間でのスイッチ(切換え)の可能である
ことである。これは、プログラムの編集において一般的に要求されるものであり
、それぞれビットストリームから得られた部分である異なる“ショット”の間の
スイッチングを含んでいる。これは、リアルタイムでも、非リアルタイムででも
行われるものである。スイッチングは、連続(continuity)/表示(presentation)
においても要求され、異なるスタジオ間のあるいは他のソース間のリアルタイム
スイッチングを含み、地方(local)/地域(regional)的“オプト−アウト(opt-ou
t)”すなわちネットワーク信号から地域的、地方的なプログラムまたはコマーシ
ャルへのスイッチングのためのものでも。
【0002】 アナログのビデオ信号あるいは非圧縮ディジタル信号のスイッチングは、どち
らかというと単純直線的に実行されるものであり、典型的には画像(picture)の ブランキング期間中である規則正しい時間間隔にしたがって、スイッチングのた
めの好適な時刻(“スイッチングポイント”と称す)が発生する。このことは、
画像が占める時間及び/またはビットの量が変化しうる圧縮ビデオの場合には当
てはまらない。さらに、圧縮システムは、時間に関する予測を用いることができ
、それがスイッチングを複雑にする。
【0003】 ビットストリームをスイッチングする簡単な方法は、それらを復号し、非圧縮
領域(ドメイン)においてスイッチングし、その後、再符号化することである。
この方法は、フレキシブルさに富むが、符号化動作を重ねて実行するために、画
像の品質低下の原因になる。これは、再符号化に際して異なって採用することが
できるパラメータと符号化判定(coding decision)を多く含むある種の圧縮シス テムに対して、重大な問題点となろう。放送において現在で最も重要な圧縮シス
テムであるMPEG−2はこのようなシステムである。本発明は、基本的にはM
PEG−2を対象とすることを意図したものであるが、他の圧縮システムにも適
用可能である。
【0004】 品質低下のないスイッチングの従来のアプローチの一つは、「トランスポート
(transport)・ストリーム・スプライシング(接続;splicing)」である。これ は、ビットストリーム(MPEGトランスポートストリーム形式での)内の、そ
のビットストリームを直接スイッチすることができる点(スプライシング・ポイ
ントと称す)を定義することを含んでいる。“シームレス(継目なし)スプライ
シング”と“非シームレススプライシング”の二つの変種が提案されている。
【0005】 スプライシング(接続)は、ビデオの復号と再符号化が不要なので、潜在的に
は、実行上、高価なものではない。しかしながら、いくつかの理由により、フレ
キシビリティに欠けている。
【0006】 そのスイッチングは、MPEGの“画像のグループ(GOP;Group of Pictu
re)”構造によって決まる、ある特定の時間でのみ発生することが可能である。
スイッチの前のフレームはIフレームまたはPフレームでなくてはならず、スイ
ッチの後のフレームはIフレームでなくてはならない。このことは、一般的に、
スイッチが、分解能として約0.5秒ごとにのみ指定できることを意味する。
【0007】 ビデオのスイッチングポイントが、すべての関連するオーディオのスイッチン
される時点を決定する。なぜなら、ビデオとオーディオとは単一のトランスポー
トストリーム(transport stream)の構成要素であるからである。ビデオとオーデ
ィオが独立のスイッチングポイントを持つことはない。
【0008】 上流の符号器は、との時点でスイッチングが要求されるだろうかを知っていな
ければならない。もしそうでなければ、非常に大量のスプライシングポイント(
つなぎ点;splicing point)を挿入しなければならなくなる。
【0009】 シームレスのスプライシングポイントを有するビットストリームを送出する符
号器は、これらのスプライシングポイントを挿入するために、符号化性能を犠牲
にすることになろう。このことは、下流の符号器のバッファ軌跡(trajectory)が
正確にスプライシングポイントに固定されていなければならないからであり、と
りわけ多数のスプライシングポイントがある場合には、符号器のレート制御要求
をより難しくする。この問題を扱うにあたって、スイッチングポイントの近傍に
おいて合成的フェードイン(fade-in)シーケンスで挿入することが提案されてい るが、それは、スプライシングの有用性を限定してしまう。
【0010】 簡単なカット(すなわちクロスフェード)以外の遷移が不可能である。
【0011】 他のアプローチは、スイッチし、復号された入力を再符号化するが、得られる
符号化オプションのフルセットを使用するのではなく、例えばMPEG−2の「
ツールセット(toolset)」の範囲のものを使用するというものである。再符号化 に際して変化しうる判定(decosion)とパラメータの数を減らすことにより、それ
により誘起される追加の歪みの量を小さくすることができる。従来の提案の一つ
は、このアイデアを使用し、IBIBIBIB(IBBPBBPBBPBBIB
BP…と比較せよ)というどちらかというと単純なGOP構造を用いる。このア
プローチの欠点は、符号化オプションの制限により同一の画像品質に対してより
高いビットレートが要求される傾向があり、オプションの全範囲を使用する他の
符号化装置との非互換性がもたらされることである。
【0012】 以前のBBCの特許出願明細書WO97/08898号は、復号−スイッチ−
再符号化アプローチを利用したビットストリームスイッチについて述べているが
、この場合、復号器は追加の出力を生成しており、もとの符号器によって使用さ
れた符号化判定(coding decision)を与えている。再符号化に際して同じ判定を 使用することにより、誘起される追加の品質低下は小さくなるであろう。このス
イッチはまた、スイッチングポイントから離れた多くのフレームが使用するバイ
パス経路を含み、このバイパス経路は、スイッチが完全に透過的(トランスペア
レント;transparent)であることを確実にするが、これらバイパス経路の使用 は、スイッチの操作を複雑にする。
【0013】 本発明の目的は、圧縮されたビットストリームのスイッチングするための改善
された方法及び装置を提供することである。
【0014】 したがって、本発明は、1つの面において、第1の入力ビットストリームを受
け取り、復号された第1のビデオ信号と第1の符号化判定信号とを出力する第1
の復号器と、第2の入力ビットストリームを受け取り、復号された第2のビデオ
信号と第2の符号化判定信号とを出力する第2のデコーダと、前記第1及び前記
第2のビデオ信号の間のスイッチを行うビデオスイッチと、前記スイッチされた
ビデオ信号を再符号化する符号器と、前記第1及び第2の符号化判定信号を受け
取り、符号化判定を前記符号器に転送する符号化判定処理手段と、を有し、定常
状態において、前記復号および再符号化が本質的に透過的である、圧縮ビデオビ
ットストリームのスイッチングのための装置にある。
【0015】 同じ符号化判定を使用する再符号化に関し、通常の環境下では誘起される追加
的な歪みが無視できることが、示される。可能となる。かくして、復号器及び再
符号器を常にインサーキット状態に維持できるので、スイッチが単純化される。
【0016】 符号化判定情報は、画像の大きさと、フレームレートと、フレーム符号化及び
フィールド符号化のいずれかである画像構造と、I,P及びBのいずれかである
画像タイプと、マクロブロックがイントラ符号化されているかあるいは予測を利
用しているかと、順方向、逆方向及び双方向のいずれの予測が使用されているか
と、動きベクトルと、量子化器可視性重み付けマトリックスと、量子化器ステッ
プと、下流の復号器のバッファ状態と、を含むことができる。
【0017】 好都合には、前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍において
、再符号化のための符号化判定を変更する。詳しくは、Iフレームの再符号化を
Pフレームとして動かし、及び/またはその逆を行うことによって、あるいは、
MPEGフィールド構造画像の“I−P対”の使用によって、再符号化の際にお
けるリフレッシュ戦略を修正することができる。これの目的は、I−フレームが
がスイッチされたビットストリームにおいてくっつきすぎたり離れすぎたりする
ことにより下流の復号器のバッファがいっぱいになりすぎたり空になったりする
ことを防止することである。
【0018】 また、好都合には、下流の復号器のバッファのアンダーフローが、スイッチン
グポイントに隣接するフレームのビットレートを小さくすることによって、回避
される。「一時的(temporal)マスキング」として知られている心理学的知覚(psy
cho-visual)効果が、下流の復号器のバッファが空になりすぎることを防ぐため に使用できる。スイッチングポイントに非常に近いフレーム内の量子化雑音は、
しばしば、観察者には見えず、そのためにこれらのフレームに使用されているビ
ット数を注意深く削減することができる。
【0019】 好ましくは、前記符号化判定処理装置は、入力ビットストリームにおけるビッ
トの使用率が再符号器のレート制御アルゴリズムによって考慮されるように、バ
ッファ占有情報を受け取る。
【0020】 次に、添付する図面を参照して、実施例により本発明を説明する。
【0021】 図1は、図においてビットストリームAとビットストリームBとして示される
2つのMPEG−2ビデオビットストリーム間のスイッチングを行う装置をブロ
ックダイヤグラムの形態で示している。2つのMPEG復号器10と12が設け
られている。2つの復号器はいずれも、復号されたビデオ信号と符号化判定(cod
ing decision)信号との2つの出力を生成する。符号化判定信号は、どのように して対応するビットストリームが符号化されたかについて関連情報であってその
ビットストリームから推論できる全ての関連情報を含んでいる。この情報は、以
下に示すものに限定しないが、画像(pictuire)の大きさ(dimension)と、フレー ムレートと、画像構造(フレーム符号化かフィールド符号化か)と、画像タイプ
(Iか、Pか、Bか)と、マクロブロックがイントラ符号化されているかあるい
は予測を使用しているかと、順方向、逆方向及び双方向のいずれの予測が使用さ
れているかと、動きベクトルと、量子化器可視性重み付けマトリックス(quantis
er visibility weighting matrix)と、量子化器ステップと、下流の復号器のバ ッファ状態と、を含んでいる。
【0022】 2つの復号されたビデオ信号は、ビデオスイッチ14において、従来の非圧縮
信号であるかのようにスイッチされ、ビデオスイッチの出力は符号器16へ送出
される。この符号器は、例えばEP0765576またはWO98/03017
に開示されたように、符号化判定信号を使用できる特別な種類のMPEG−2符
号器である。この符号器は、以下に述べるように、入力ビットストリームを発生
した1ないし複数の符号器によってとられた判定のいくつかあるいは全部の判定
を再使用することになる。
【0023】 ブロック18は、符号器16に符号化判定を供給するために設けられている。
スイッチポイントから遠く離れているフレームに対しては、全ての符号化判定が
再使用され、ブロック18は、適宜に、ビットストリームAまたはビットストリ
ームBの復号に関連した符号化判定を単に通過させる。これにより、再符号化が
ほとんど透過的(トランスペアレント)に、すなわち、出力ビットストリームを
復号して得た画像が、対応する入力ビットストリームを復号して得られるであろ
う画像と、事実上区別がつかなくなる。
【0024】 スイッチングポイントの近くのフレームについては、ブロック18は符号化判
定を変更し、MPEG画像タイプが再符号化で変更される可能性がある。この主
たる目的は、スイッチされたビットストリームに対してよりふさわしいものであ
るようにリフレッシュ戦略を変更することである。一般的にはイントラ符号化画
像(I−ピクチャ)は、スイッチポイントの直後に使用され、予測における“ac
ross the cut(分断点のまたがり)”」の発生を防止する。より巧妙には、入力
ビットストリームのI−ピクチュアを非イントラピクチュア(典型的にはP−ピ
クチュア)に“変換”してもよく、これにより、短期間ビットレートが大きくな
りすぎることと下流の復号器のバッファのアンダーフローをもたらし得る、近接
してかつ連続で多すぎるI−ピクチュアが到来することを防ぐことができる。あ
る環境下(例えば一つのシーンの中に大量の動きがある場合)には、イントラ符
号化フレームは、順方向符号化フィールドに引き続くイントラ符号化フィールド
に変換してもよい(こうするためにMPEG−2画像構造は、フレームからフィ
ールドに変換される)。これが、短期間ビットレートを小さくする他の方法であ
る。
【0025】 以下に述べる例は、ビットストリームA中の1つの画像(ピクチャ)と、ビッ
トストリームB中の2つの画像(ピクチャ)とが、再符号化において、その画像
タイプが変更される場合を示している。これらの画像は、太字書体で示されてい
る(明瞭にするために、画像は、ビットストリームに現れる順序ではなく、復号
器出力に表示される順序で示されている)。
【0026】
【表1】
【0027】 予測モードと動きベクトルは、画像タイプにおけるどのような変化も考慮し、
予測を“across the cut”となることから回避するために、必要に応じて変更さ
れる。しばしば、これは単純化を含み、上述の例では、スイッチポイントに続く
B−ピクチュアは、通常、入力ビットストリームB中の双方向予測されたマクロ
ブロックを含むであろうが、これらは順方向予測のものに変更され、逆方向ベク
トルは廃棄される。しかしながら、I−ピクチュアがP−ピクチュアに変換され
る場合、MPEG−2のコンシールメントベクトル(concdealment vector)が入 力ビットストリームから得られない限り、新しいベクトルが評価されなければな
らない。
【0028】 量子化器パラメータは、再符号化に際して発生するビット数を制御するために
、変更される。これは一般に、どのMPEG−2復号器においても、下流の復号
器のバッファ状態を監視するレート制御器で実行される(実際上、復号器バッフ
ァを反映するそれ自体の出力バッファの状態を監視する)。
【0029】 本発明に使用されるレート制御器は、入力ビットストリームのビット使用率が
符号化判定を介して転送され、再符号化に際して発生するビットの数を目標とし
て設定するために使用される点で、従来のものとは異なる。次にこれらの目標は
、量子化器パラメータを決めるために使用される。また、スイッチポイント後の
フレームの数を越えて、ビットストリームBが復号器に直接送出されていたちた
ときにとったであろうバッファ状態に一致させるために、レート制御器は、下流
の復号器のバッファ状態を通知しようとする。一般に、必要とするビット数の数
がは、入力ビットストリームよりやや少なくなるように設定される。デコーダバ
ッファ状態がちょうどマッチすると、レート制御器は、量子化器パラメータ(他
の全ての符号化判定と同様)が入力ビットストリームにおけるものと全く同じに
維持される“ロック”モードに移行する。このポイント以降、スイッチは、実質
的に透過的(トランスペアレント)である。“一時的マスキング”と呼ばれる効
果のために、スイッチポイントの直前直後における画像中のノイズのレベルは、
しばしば、他のときのものに比べて高いものとすることができる。画像内容の変
化によって目の観察力はそらされ、付加的なノイズに対する認識が失われる。こ
のようにして、もしこれが上記のようにバッファ状態のマッチを支援するならば
、これらの画像に使用されたビットの数を注意深く、極めて小さなものとするこ
とができる。
【0030】 ここでの特定の記述は、MPEG−2のビットストリームに焦点を合わせてい
るが、これらの技術の多くは、JPEG、ETSI及びMPEG−1などのDC
Tに基づく圧縮ビデオビットストリームの他タイプのものとともに使用する場合
に適用でき、さらに、ウェーブレットやフラクタルに基づくシステムなどの非D
CTベースのビットストリーム、ウエーブレットやあるいはフラクタルベースシ
ステムにまで適用可能である。
【0031】 本発明は、圧縮入力と非圧縮入力との間のスイッチングのケースを処理するた
めに容易に変更することができ、この場合は、符号器は、圧縮入力には符号化判
定を使用し、非圧縮入力が選択された場合はそれ自体の判定(decision)を使用す
る。このスイッチは、ビットレートの減縮に拡張可能である。言い換えれば、出
力ビットストリームのレートが一方または両方の入力ビットストリームよりも低
くなっている。例えば、ビューワ(viewer)に対して転送する際に使用されるビッ
トレートは、スタジオから送信機に配信する際に使用されるものよりも低いであ
ろう。このような場合には、スイッチが透過的(トランスペアレント)であるこ
とは意図されず、また、上述した下流の復号器のバッファ状態にマッチさせよう
と試みる必要もない。
【0032】 簡単なスイッチを実行することに加え、他のビデオ遷移が要求されている。そ
れらの内の最も重要なものが、クロスフェード(closs-fade)である。クロスフェ
ードシーケンスのMPEG符号化は、劣った品質の画像を与えがちであり、この
原因は、動きベクトルの見積もりの困難さと順方向予測の貧弱な性能にある。本
発明は、クロスフェードの実行にまで拡張可能である。
【0033】 この目的のために、上述のビデオスイッチは、ビデオクロスフェード装置の形
態をとる。フェード中は、両方の入力ビットストリームからの判定が再符号化の
ために利用可能である。
【0034】 一つの符号化戦略として、ビットストリームAからの判定をフェードの最初の
部分に使用し、そして最後の部分にはビットストリームBの判定を使用する。こ
れに代わる戦略として、各判定の組を個別に使用して可能性のある符号化品質を
評価し、良い方の組を採用する。
【0035】 一時的マスキングは適当ではない。なぜなら、一方のシーケンスから他方のシ
ーケンスまでに急激な変化がないからである。しかしながら、それらシーケンス
の混合が、視覚上の量子化ノイズを減らす傾向があり、符号器のレート制御器は
この事実を利用することができる。
【0036】 本発明の技術のあるものは、スプライシング装置の部分として、トランスポー
トビットストリームの事前調節もために使用可能である。
【0037】 次に図2を参照すると、これは、トランスポートビットストリームAからトラ
ンスポートビットストリームBへのスプライシング(接続;つなぎ合わせ)を示
している。トランスポートビットストリームAは、トランスポートビットストリ
ーム・デマルチプレックサ20内で、要素となるビットストリーム(elementary
bitstream)にデマルチプレクスされる(見やすいように、ビデオビットストリー
ムのみが表示)。ビデオビットストリームは、デコーダ22内で、符号化判定を
用いて復号され、出力される。ビデオ信号は、ビデオ符号器24に直接届き、ビ
デオ符号器24は、同時に、“符号化判定を変更”ブロック26を経由したのち
の符号化判定も受け取る。スプライス(接続)以降に多くのフレームがあるとき
は、ビデオは、同一の判定により再符号化され、トランスポートビットストリー
ム・マルチプレックサ28内で再多重化される。これは、定常状態の下で透過的
(トランスペアレント)となろう。トランスポートビット・スプライサ(splice
r;つなぎ器)30によるスプライス時点の近くにおいて、発生したビットの数 は、ブロック6の“符号化判定の変更”により、一般的には量子化器パラメータ
を調整することにより、スプライシングに対するバッファ制約条件に適合するよ
うに、調節されるであろう。
【0038】 上記に加えて、入力は、スプライシングが正しい画像タイプ上で行われること
を確実にするために、同期されなければならず、さらに、トランスポートビット
ストリーム中のタイムスタンプとクロック参照情報に対する変更が要求される。
これらのことは、上述の図には示されていない。
【0039】 本発明の可能な他の実施の形態は、ソフトウエアに基づく非リアルタイムの編
集コンフォーミング(conforming)スイッチである。この動作のスピードアップの
ために、上記の本質的にハードウエアによるアプローチにいくらかの変更がなさ
れよう。ビットストリームは、スイッチが実効的に透過的(トランスペアレント
)であるときには、直接コピーされる。画像タイプを変更しないものとして、D
CT領域(ドメイン)に限って、部分的な復号が特定の環境下で実行される。こ
れはわずかなの損失(ロス)を発生するが、品質的には容認できるロスである。
【0040】 以上は、本発明をその例としてのみ述べたものであって、本発明の範囲から逸
脱しない広い変更修正が可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に基づくスイッチのブロック図である。
【図2】 図2は、スプライシング(接続)のためにビットストリームを事前調節する装
置のブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダンサー、 ステファン、 ジョン イギリス国 エスオー23 0エイチイー ハンプシャー ウィンチェスター ベガー ズ レーン 34 (72)発明者 テュドー、 フィリップ、 ニコラス イギリス国 ジーユー5 0エスエー サ ーリー ギルドフォード ウォナーシュ バーネット レーン セント マーサズ コテージ (番地なし) (72)発明者 ウェルス、 ニコラス、 ドミニク イギリス国 ビーエヌ2 3エービー イ ースト サセックス ブライトン ウェリ ントン ロード 17 (72)発明者 ワーナー、 オリヴァー、 ハートウィグ イギリス国 シーアール2 7イーエー サーリー サウス クロイドン バードハ ースト ロード 14シー フラット 1

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力ビットストリームを受け取り、復号された第1の
    ビデオ信号と第1の符号化判定(coding decision)信号とを出力する第1の復号 器と、 第2の入力ビットストリームを受け取り、復号された第2のビデオ信号と第2
    の符号化判定信号とを出力する第2のデコーダと、 前記第1及び前記第2のビデオ信号の間のスイッチを行うビデオスイッチユニ
    ットと、 前記スイッチされたビデオ信号を再符号化する符号器と、 前記第1及び第2の符号化判定信号を受け取り、符号化判定を前記符号器に転
    送する符号化判定処理手段と、を有し、 定常状態において、前記復号および再符号化が本質的に透過的(transparent )である、圧縮ビデオビットストリームのスイッチングのための装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化判定信号が、画像(picture)の大きさと、フレー ムレートと、フレーム符号化及びフィールド符号化のいずれかである画像構造と
    、I,P及びBのいずれかである画像タイプと、マクロブロックがイントラ符号
    化されているかあるいは予測を利用しているかと、順方向、逆方向及び双方向の
    いずれの予測が使用されているかと、動きベクトルと、量子化器可視性重み付け
    マトリックスと、量子化器ステップと、下流の復号器のバッファ状態と、のうち
    のいくつかあるいは全てのパラメータについての情報を転送する、請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍にお
    いて再符号化のための符号化判定を変更するように作用する、請求項1または2
    に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍にお
    いて、IフレームをPフレームに再符号化しまたその逆を行うように作用する、
    請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍にお
    いて、イントラ符号化フレームを、順方向符号化フィールドが引き続くイントラ
    符号化フィールドに変換する、請求項3に記載の装置。
  6. 【請求項6】 下流の復号器バッファのアンダーフローが、スイッチポイン
    トに近接するフレームのビットレートを小さくすることによって回避される、請
    求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 画像内容における著しい変化の心理的視覚効果によってちょ
    うどマスクされるレベルまで量子化ノイズが上昇することを可能にすることによ
    り、ビットレートが小さくされる請求項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】 再符号器のレート制御アルゴリズムにおいて入力ビットスト
    リームにおけるビットの使用率が考慮されるように、前記符号化判定処理手段が
    バッファ占有情報を受け取る、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記スイッチされたビデオ信号を再符号化する符号器が、ス
    イッチング時に非ロックレート制御モードに移行し、下流の復号器の判定された
    バッファ状態がスイッチされたビデオ信号の定常状態に適用できるバッファ状態
    に一致するやいなや、符号化論理が直接用いられるロックモードに再移行する、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ビデオスイッチユニットがクロスフェードの実行に採
    用される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 入力ビットストリームを受け取り、復号されたビデオ信号
    と符号化判定信号とを出力する復号器と、 前記ビデオ信号を再符号化する符号器と、 前記符号化判定信号を受け取り、前記符号器に符号化判定を転送する符号化判
    定処理手段と、を有し、 前記符号化判定処理手段が、意図したスプライス(splice)ポイント近傍におい
    て再符号化のための符号化判定を変更するように作用する、スプライスのために
    ビットストリームを事前調節する装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化判定信号が、画像(picture)の大きさと、フレ ームレートと、フレーム符号化及びフィールド符号化のいずれかである画像構造
    と、I,P及びBのいずれかである画像タイプと、マクロブロックがイントラ符
    号化されているかあるいは予測を利用しているかと、順方向、逆方向及び双方向
    のいずれの予測が使用されているかと、動きベクトルと、量子化器可視性重み付
    けマトリックスと、量子化器ステップと、下流の復号器のバッファ状態と、のう
    ちのいくつかあるいは全てのパラメータについての情報を転送する、請求項11
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記符号化判定処理手段が、スプライスポイント近傍にお
    いて、IフレームをPフレームに再符号化しまたその逆を行うように作用する、
    請求項11または12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍に
    おいて、イントラ符号化フレームを、順方向符号化フィールドが引き続くイント
    ラ符号化フィールドに変換する、請求項11または12に記載の装置。
  15. 【請求項15】 下流の復号器バッファのアンダーフローが、スプライスポ
    イントに近接するフレームのビットレートを小さくすることによって回避される
    、請求項11乃至14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 【請求項16】 画像内容における著しい変化の心理的視覚効果によってち
    ょうどマスクされるレベルまで量子化ノイズが上昇することを可能にすることに
    より、ビットレートが小さくされる請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 第1の入力ビットストリームを復号し、復号された第1の
    信号と第1の符号化判定(coding decision)信号を出力するステップと、 第2の入力ビットビットストリームを復号し、復号された第2の信号と第2の
    符号化判定信号とを出力するステップと、 前記第1及び第2のビデオ信号の間でスイッチングを行うステップと、 前記第1及び第2の符号化判定信号から得られる情報を使用して前記スイッチ
    されたビデオ信号を再符号化するステップと、 を有する圧縮されたビデオビットストリームのスイッチイング方法。
  18. 【請求項18】 前記入力ビットストリームがDCT係数レベルに復号され
    る請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記入力ビットストリームがビデオ信号に復号される請求
    項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記符号化判定信号が、画像(picture)の大きさと、フレ ームレートと、フレーム符号化及びフィールド符号化のいずれかである画像構造
    と、I,P及びBのいずれかである画像タイプと、マクロブロックがイントラ符
    号化されているかあるいは予測を利用しているかと、順方向、逆方向及び双方向
    のいずれの予測が使用されているかと、動きベクトルと、量子化器可視性重み付
    けマトリックスと、量子化器ステップと、下流の復号器のバッファ状態と、のう
    ちのいくつかあるいは全てのパラメータについての情報を転送する、請求項19
    に記載の装置。
  21. 【請求項21】 スイッチングポイント近傍において前記符号化判定が変更
    される請求項19または20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍に
    おいて、IフレームをPフレームに再符号化しまたその逆を行うように作用する
    、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記符号化判定処理手段が、スイッチングポイント近傍に
    おいて、イントラ符号化フレームを、順方向符号化フィールドが引き続くイント
    ラ符号化フィールドに変換する、請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 下流の復号器バッファのアンダーフローが、スイッチポイ
    ントに近接するフレームのビットレートを小さくすることによって回避される、
    請求項17乃至23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 画像内容における著しい変化の心理的視覚効果によってち
    ょうどマスクされるレベルまで量子化ノイズが上昇することを可能にすることに
    より、ビットレートが小さくされる請求項24に記載の方法。
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