JP2001341872A - 板材分離装置 - Google Patents
板材分離装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 持ち上げられた板材が確実に1枚となるよう
に、その下の板材を落とす。また、これを落とす機構を
簡素化する。 【解決手段】 積み重ねた板材Wから最上位の一枚を吸
着して持ち上げる吸着パッド9A,9Bを設ける。この
持ち上げられた板材Wが二枚重なり状態である場合に、
その板材W間に入り込む進入部材11を設ける。進入部
材11は、入り込み後に下降動作させる。進入部材11
の入り込みに際して、板材Wの上面を押える上面押さえ
部材12を設ける。進入部材11に、上面押さえ部材1
2の動作に連動して進入動作を行わせる連動機構13を
設ける。
に、その下の板材を落とす。また、これを落とす機構を
簡素化する。 【解決手段】 積み重ねた板材Wから最上位の一枚を吸
着して持ち上げる吸着パッド9A,9Bを設ける。この
持ち上げられた板材Wが二枚重なり状態である場合に、
その板材W間に入り込む進入部材11を設ける。進入部
材11は、入り込み後に下降動作させる。進入部材11
の入り込みに際して、板材Wの上面を押える上面押さえ
部材12を設ける。進入部材11に、上面押さえ部材1
2の動作に連動して進入動作を行わせる連動機構13を
設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板材加工ライン
や板材搬送ライン等において、積み重ねた板材から最上
位の一枚を分離する板材分離装置に関する。
や板材搬送ライン等において、積み重ねた板材から最上
位の一枚を分離する板材分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の板材分離装置の一例として、積
み重ねた板材の端面に、鋸歯状断面の部材を摺接させる
ことにより板材を捌いてから、最上位の板材を吸着パッ
ド等で持ち上げるようにしたものがある。また、積み重
ねた板材の端面側から板材間にエアを吹き付けることに
より板材を捌いてから、最上位の板材を吸着パッド等で
持ち上げるようにしたもの等がある。
み重ねた板材の端面に、鋸歯状断面の部材を摺接させる
ことにより板材を捌いてから、最上位の板材を吸着パッ
ド等で持ち上げるようにしたものがある。また、積み重
ねた板材の端面側から板材間にエアを吹き付けることに
より板材を捌いてから、最上位の板材を吸着パッド等で
持ち上げるようにしたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置では、持
ち上げ前に、積み重ね状態の板材が捌かれるので、持ち
上げられる最上位の板材から、二枚目以下の板材が切り
離される確率が、板材を捌かない場合に比べて多少高く
なるが、その確率は実用上、十分であるとはいえない。
ち上げ前に、積み重ね状態の板材が捌かれるので、持ち
上げられる最上位の板材から、二枚目以下の板材が切り
離される確率が、板材を捌かない場合に比べて多少高く
なるが、その確率は実用上、十分であるとはいえない。
【0004】この発明の目的は、このような課題を解消
し、持ち上げられる最上位の板材から、二枚目以下の板
材が切り離される確率を飛躍的に向上させることのでき
る板材分離装置を提供することを目的とする。
し、持ち上げられる最上位の板材から、二枚目以下の板
材が切り離される確率を飛躍的に向上させることのでき
る板材分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の板材分離装置
は、積み重ねた板材から最上位の一枚を分離する装置で
あって、板材を持ち上げる吸着パッド等の持ち上げ部材
と、持ち上げられた板材とその下にある板材の間に入り
込んで下にある板材の上面を下方へ押し下げる進入部材
とを備えている。この構成によると、持ち上げ部材で持
ち上げられた最上位の板材の下に二枚目以下の板材が付
着していても、最上位の板材と二枚目以下の板材との間
に進入部材が入り込んで二枚目以下の板材を下方へ押し
下げる。そのため、持ち上げられた板材が一枚となるよ
うに、二枚目以下の板材を高確率で切り離して落とすこ
とができる。進入部材が板材を下方へ押し下げる作用
は、進入部材が進入後に下降動作して得られるようにし
ても良く、また進入部材の厚さが縁部から次第に厚くな
っていて、進入の進行に従って押し下げるようにように
しても良い。
は、積み重ねた板材から最上位の一枚を分離する装置で
あって、板材を持ち上げる吸着パッド等の持ち上げ部材
と、持ち上げられた板材とその下にある板材の間に入り
込んで下にある板材の上面を下方へ押し下げる進入部材
とを備えている。この構成によると、持ち上げ部材で持
ち上げられた最上位の板材の下に二枚目以下の板材が付
着していても、最上位の板材と二枚目以下の板材との間
に進入部材が入り込んで二枚目以下の板材を下方へ押し
下げる。そのため、持ち上げられた板材が一枚となるよ
うに、二枚目以下の板材を高確率で切り離して落とすこ
とができる。進入部材が板材を下方へ押し下げる作用
は、進入部材が進入後に下降動作して得られるようにし
ても良く、また進入部材の厚さが縁部から次第に厚くな
っていて、進入の進行に従って押し下げるようにように
しても良い。
【0006】前記構成において、前記進入部材は、板材
の間に入り込む位置と、板材側方に退避する位置とに旋
回して位置切換可能としても良い。この構成の場合、簡
単な構成により、板材の持ち上げ時や、持ち上げ解除時
に板材と干渉しないように進入部材を進退させることが
できる。
の間に入り込む位置と、板材側方に退避する位置とに旋
回して位置切換可能としても良い。この構成の場合、簡
単な構成により、板材の持ち上げ時や、持ち上げ解除時
に板材と干渉しないように進入部材を進退させることが
できる。
【0007】また、前記構成において、昇降可能に設け
られて最上位の板材の上面を押える上面押え部材と、こ
の上面押え部材の押え動作に連動して進入部材に入り込
み動作を行わせる連動機構を設けても良い。この構成の
場合、上面押え部材で最上位の板材の上面を押さえた状
態で進入部材を進入させることができるので、最上位の
板材とこれに付着した板材との重なり面が、上面押え部
材の高さを基準に規制される。したがって、最上位の板
材上面の高さを基準として進入部材の進入位置の高さを
規制できる。そのため最上位の板材と二枚目以下の板材
との間に進入部材を確実に進入させることができる。ま
た、連動機構により、進入部材の動作を上面押さえ部材
の動作に連動させるので、一つの駆動源で両部材を動作
させることができ、また両部材の動作のタイミングを合
わせることも、例えばカム機構等で簡単に行える。
られて最上位の板材の上面を押える上面押え部材と、こ
の上面押え部材の押え動作に連動して進入部材に入り込
み動作を行わせる連動機構を設けても良い。この構成の
場合、上面押え部材で最上位の板材の上面を押さえた状
態で進入部材を進入させることができるので、最上位の
板材とこれに付着した板材との重なり面が、上面押え部
材の高さを基準に規制される。したがって、最上位の板
材上面の高さを基準として進入部材の進入位置の高さを
規制できる。そのため最上位の板材と二枚目以下の板材
との間に進入部材を確実に進入させることができる。ま
た、連動機構により、進入部材の動作を上面押さえ部材
の動作に連動させるので、一つの駆動源で両部材を動作
させることができ、また両部材の動作のタイミングを合
わせることも、例えばカム機構等で簡単に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図5と共に説明する。図1はこの板材分離装置の正面
図である。この板材分離装置1は、板材Wを積み重ねた
板材台2の上方で昇降可能なように、昇降枠8が設けら
れ、板材Wの上面に吸着してこれを持ち上げる複数の持
ち上げ部材9が、昇降枠8に設けられている。昇降枠8
は、架設レール3に沿って走行自在に設けられた走行体
4、昇降機構7を介して設置され、昇降駆動される。昇
降機構7は、例えば、昇降シリンダ5およびガイドロッ
ド6からなる。複数の持ち上げ部材9は、図2のように
前後左右に並べて取り付けられている。
し図5と共に説明する。図1はこの板材分離装置の正面
図である。この板材分離装置1は、板材Wを積み重ねた
板材台2の上方で昇降可能なように、昇降枠8が設けら
れ、板材Wの上面に吸着してこれを持ち上げる複数の持
ち上げ部材9が、昇降枠8に設けられている。昇降枠8
は、架設レール3に沿って走行自在に設けられた走行体
4、昇降機構7を介して設置され、昇降駆動される。昇
降機構7は、例えば、昇降シリンダ5およびガイドロッ
ド6からなる。複数の持ち上げ部材9は、図2のように
前後左右に並べて取り付けられている。
【0009】持ち上げ部材9には真空吸引を行う吸着パ
ッド9A,9Bが用いられている。これら吸着パッド9
A,9Bのうち、吸着パッド9Aは単独のパッドからな
る。吸着パッド9Bは、複数の小吸着パッド10を集合
させたマルチ吸着パッドであり、その吸着面の一部に対
応して板材Wに孔があいていたり、一部と対応する箇所
に板材Wがなくても、残り部分で吸着可能となってい
る。マルチ吸着パッド9Bは、昇降枠8における走行体
4の走行方向Xおよびこれに直交する方向Yの各1辺に
複数個並べて取り付けられている。
ッド9A,9Bが用いられている。これら吸着パッド9
A,9Bのうち、吸着パッド9Aは単独のパッドからな
る。吸着パッド9Bは、複数の小吸着パッド10を集合
させたマルチ吸着パッドであり、その吸着面の一部に対
応して板材Wに孔があいていたり、一部と対応する箇所
に板材Wがなくても、残り部分で吸着可能となってい
る。マルチ吸着パッド9Bは、昇降枠8における走行体
4の走行方向Xおよびこれに直交する方向Yの各1辺に
複数個並べて取り付けられている。
【0010】持ち上げ部材9を取付けた昇降枠8には、
複数組の分離ユニット14と複数のマグネットフロータ
15とが一辺に並べて取り付けられられている。分離ユ
ニット14は、進入部材11と、上面押え部材12と、
これら両部材を連動させる連動機構13および駆動源2
0とからなる。
複数組の分離ユニット14と複数のマグネットフロータ
15とが一辺に並べて取り付けられられている。分離ユ
ニット14は、進入部材11と、上面押え部材12と、
これら両部材を連動させる連動機構13および駆動源2
0とからなる。
【0011】図3は、分離ユニット14およびマグネッ
トフロータ15を示す。進入部材11は、持ち上げ部材
9で持ち上げられた最上位の板材Wと、その下に付着し
て持ち上げられる板材Wの間に入り込む部材であり、垂
直断面形状が楔状とされている。進入部材11は、昇降
ロッド16の下端に取付けられている。昇降ロッド16
は、下部にターンバクル式等の長さ調整部16aを有し
ており、その調整で進入部材11の高さ調整が可能であ
る。上面押え部材12は、持ち上げ部材9で持ち上げら
れた最上位の板材Wの上面を押える部材である。上面押
え部材12は、昇降バー17の下端に押さえ部19を設
けたものである。押さえ部19はローラからなり、水平
支軸18を介し昇降バー17に回転自在に取付けられて
いる。
トフロータ15を示す。進入部材11は、持ち上げ部材
9で持ち上げられた最上位の板材Wと、その下に付着し
て持ち上げられる板材Wの間に入り込む部材であり、垂
直断面形状が楔状とされている。進入部材11は、昇降
ロッド16の下端に取付けられている。昇降ロッド16
は、下部にターンバクル式等の長さ調整部16aを有し
ており、その調整で進入部材11の高さ調整が可能であ
る。上面押え部材12は、持ち上げ部材9で持ち上げら
れた最上位の板材Wの上面を押える部材である。上面押
え部材12は、昇降バー17の下端に押さえ部19を設
けたものである。押さえ部19はローラからなり、水平
支軸18を介し昇降バー17に回転自在に取付けられて
いる。
【0012】駆動源29は流体圧シリンダからなり、昇
降枠8に設置されている。連動機構13は、駆動源20
で昇降駆動される水平な連結材21と、独立昇降許容機
構35と、カム機構27とを有する。連結材21は、駆
動源20のピストンロッドの上端に連結されていて、昇
降ロッド16および昇降バー17の上端が連結され、こ
れら昇降ロッド16および昇降バー17を共に昇降させ
る部材である。独立昇降許容機構35は、駆動源20の
駆動により連結材21で昇降ロッド16および昇降バー
17を共に下降させるときに、上面押え部材12が板材
Wの上面を押えた後は、昇降ロッド16のみの下降を許
す手段である。独立昇降許容機構35は、昇降ロッド1
6の単独下降状態からの上昇復帰時に、昇降ロッド16
が昇降バー17の高さまで復帰した後は、再度昇降ロッ
ド16と昇降バー17を共に上昇させる。独立昇降許容
機構35は、例えば、昇降バー17を昇降自在に係止す
る係止ピン22および復帰ばね24で構成される。昇降
バー17は、係止ピン22に係止する縦長のガイド孔2
3を有し、このガイド孔23の下端と係止ピン22との
間に復帰ばね24が連結されている。この構成とした場
合、駆動源20の下降動作による連結材21の下降と共
に昇降バー17が下降し、上面押え部材12が板材Wの
上面を押えた状態から、さらに駆動源20が下降動作す
るときに、復帰ばね24の復元力に抗して係止ピン22
がガイド孔23に沿って下降し、昇降ロッド16の下降
動作を許容する。なお、昇降バー17の昇降は、高さ方
向の中間部を支持するガイド片25により案内され、安
定良く行える。
降枠8に設置されている。連動機構13は、駆動源20
で昇降駆動される水平な連結材21と、独立昇降許容機
構35と、カム機構27とを有する。連結材21は、駆
動源20のピストンロッドの上端に連結されていて、昇
降ロッド16および昇降バー17の上端が連結され、こ
れら昇降ロッド16および昇降バー17を共に昇降させ
る部材である。独立昇降許容機構35は、駆動源20の
駆動により連結材21で昇降ロッド16および昇降バー
17を共に下降させるときに、上面押え部材12が板材
Wの上面を押えた後は、昇降ロッド16のみの下降を許
す手段である。独立昇降許容機構35は、昇降ロッド1
6の単独下降状態からの上昇復帰時に、昇降ロッド16
が昇降バー17の高さまで復帰した後は、再度昇降ロッ
ド16と昇降バー17を共に上昇させる。独立昇降許容
機構35は、例えば、昇降バー17を昇降自在に係止す
る係止ピン22および復帰ばね24で構成される。昇降
バー17は、係止ピン22に係止する縦長のガイド孔2
3を有し、このガイド孔23の下端と係止ピン22との
間に復帰ばね24が連結されている。この構成とした場
合、駆動源20の下降動作による連結材21の下降と共
に昇降バー17が下降し、上面押え部材12が板材Wの
上面を押えた状態から、さらに駆動源20が下降動作す
るときに、復帰ばね24の復元力に抗して係止ピン22
がガイド孔23に沿って下降し、昇降ロッド16の下降
動作を許容する。なお、昇降バー17の昇降は、高さ方
向の中間部を支持するガイド片25により案内され、安
定良く行える。
【0013】昇降ロッド16は、その上端が軸受26を
介して連結材21に回転自在に支持されている。昇降ロ
ッド16は、カム機構27により、駆動源20の昇降動
作に連動して旋回するようにされている。カム機構27
は、昇降ロッド16の周面に設けられたカム溝28と、
このカム溝28に係合するたカムフォロワ29とからな
る。カムフォロワ29は、昇降バー17に連結された支
持部材30に設けられている。
介して連結材21に回転自在に支持されている。昇降ロ
ッド16は、カム機構27により、駆動源20の昇降動
作に連動して旋回するようにされている。カム機構27
は、昇降ロッド16の周面に設けられたカム溝28と、
このカム溝28に係合するたカムフォロワ29とからな
る。カムフォロワ29は、昇降バー17に連結された支
持部材30に設けられている。
【0014】マグネットフロータ15は、板材台2(図
1)の上に積載された板材Wの端面に当接して磁気反発
作用により板材Wを捌く装置である。マグネットフロー
タ15は、昇降枠8に支持部材31を介して取り付けら
れた昇降シリンダ32と、この昇降シリンダ32のロッ
ド先端に設けられた進退シリンダ33と、この進退シリ
ンダ33のロッド先端に設けられた電磁石34とからな
る。
1)の上に積載された板材Wの端面に当接して磁気反発
作用により板材Wを捌く装置である。マグネットフロー
タ15は、昇降枠8に支持部材31を介して取り付けら
れた昇降シリンダ32と、この昇降シリンダ32のロッ
ド先端に設けられた進退シリンダ33と、この進退シリ
ンダ33のロッド先端に設けられた電磁石34とからな
る。
【0015】上記構成の板材分離装置1の動作を説明す
る。板材台2の上に板材分離装置1が待機する状態で、
昇降枠8が下降し、持ち上げ部材9である吸着パッド9
A,9Bにより、板材台2の上に積み重ねられている板
材Wの最上位の板材Wを吸着する。このとき、吸着前
に、図3に鎖線で示すように積載板材Wの端面にマグネ
ットフロータ15の電磁石34が押し当てられ、磁化さ
れた板材W間の磁気反発作用により板材Wが捌かれる。
これにより、後に行われる板材間への進入部材11の進
入が容易になる。
る。板材台2の上に板材分離装置1が待機する状態で、
昇降枠8が下降し、持ち上げ部材9である吸着パッド9
A,9Bにより、板材台2の上に積み重ねられている板
材Wの最上位の板材Wを吸着する。このとき、吸着前
に、図3に鎖線で示すように積載板材Wの端面にマグネ
ットフロータ15の電磁石34が押し当てられ、磁化さ
れた板材W間の磁気反発作用により板材Wが捌かれる。
これにより、後に行われる板材間への進入部材11の進
入が容易になる。
【0016】吸着パッド9A,9Bが、最上位の板材W
を吸着したとき(図4(A))、進入部材11および上
面押え部材12の下端は、吸着パッド9A,9Bの吸着
面よりも高い位置に待機しており、進入部材11も図5
(A)に示すように板材Wの側方に退避した位置にあ
る。
を吸着したとき(図4(A))、進入部材11および上
面押え部材12の下端は、吸着パッド9A,9Bの吸着
面よりも高い位置に待機しており、進入部材11も図5
(A)に示すように板材Wの側方に退避した位置にあ
る。
【0017】吸着後、昇降枠8が所定高さまで上昇し、
これにより吸着パッド9A,9Bに吸着された板材Wが
持ち上げられる(図4(B))。これと並行して、また
はこの後、連動機構13を構成する駆動源20が下降動
作し、昇降ロッド16および昇降バー17が共に下降さ
せられる。上面押え部材12の押さえ部19が、持ち上
げられた最上位の板材Wの上面に押し当てられると、そ
の後は昇降ロッド16のみが下降する(図4(C))。
この間、進退部材11は、図5(A)〜(C)に示すよ
うに板材Wの側方に退避した位置にある。
これにより吸着パッド9A,9Bに吸着された板材Wが
持ち上げられる(図4(B))。これと並行して、また
はこの後、連動機構13を構成する駆動源20が下降動
作し、昇降ロッド16および昇降バー17が共に下降さ
せられる。上面押え部材12の押さえ部19が、持ち上
げられた最上位の板材Wの上面に押し当てられると、そ
の後は昇降ロッド16のみが下降する(図4(C))。
この間、進退部材11は、図5(A)〜(C)に示すよ
うに板材Wの側方に退避した位置にある。
【0018】さらに、昇降ロッド16が下降すると、昇
降ロッド16と昇降バー17との上下位置のずれによ
り、カム機構27の作用により、昇降ロッド16と共に
進入部材11が旋回させられる(図4(D),図5
(D))。この旋回は、上面押え部材12が板材Wの上
面に接した高さを基準として、所定の板材1枚分の厚さ
だけ低い位置で行われるように、カム機構27が設定さ
れている。そのため、吸着パッド9A,9Bで持ち上げ
られた最上位の板材Wの下面に、別の板材Wが付着して
いると、上下の板材Wの間に進入部材11が上記旋回に
よって入り込むことになる。この入り込み動作は、重な
り状態の板材Wであっても縁部には隙間が生じているこ
とが多いことや、進入部材11が楔状の断面形状である
ことから、円滑に行える。また、重なり状態の板材Wが
マグネットフロータ15の磁化による磁気反発力で縁部
間で隙間を生じていることからも円滑に行える。この
後、駆動源20による昇降ロッド16の下降が続けら
れ、例えば、進入部材11の下面が板材台2の上に積載
された板材Wの上面付近に達するまで下降が続けられる
(図4(E),図5(E))。この下降の間、進入部材
11の旋回角度は、板材W間に進入した角度が維持され
る。
降ロッド16と昇降バー17との上下位置のずれによ
り、カム機構27の作用により、昇降ロッド16と共に
進入部材11が旋回させられる(図4(D),図5
(D))。この旋回は、上面押え部材12が板材Wの上
面に接した高さを基準として、所定の板材1枚分の厚さ
だけ低い位置で行われるように、カム機構27が設定さ
れている。そのため、吸着パッド9A,9Bで持ち上げ
られた最上位の板材Wの下面に、別の板材Wが付着して
いると、上下の板材Wの間に進入部材11が上記旋回に
よって入り込むことになる。この入り込み動作は、重な
り状態の板材Wであっても縁部には隙間が生じているこ
とが多いことや、進入部材11が楔状の断面形状である
ことから、円滑に行える。また、重なり状態の板材Wが
マグネットフロータ15の磁化による磁気反発力で縁部
間で隙間を生じていることからも円滑に行える。この
後、駆動源20による昇降ロッド16の下降が続けら
れ、例えば、進入部材11の下面が板材台2の上に積載
された板材Wの上面付近に達するまで下降が続けられる
(図4(E),図5(E))。この下降の間、進入部材
11の旋回角度は、板材W間に進入した角度が維持され
る。
【0019】このように、吸着パッド9A,9Bで吸着
した最上位の板材Wとその下面に重なり状態にある板材
Wの間に進入部材11が入り込み、さらに進入部材11
がその入り込み状態で下降するため、2枚重なり状態の
板材Wが吸着パッド9A,9Bで持ち上げられていて
も、2枚目以降の板材Wを確実に落下させ、最上位の板
材Wのみを残すことができる。
した最上位の板材Wとその下面に重なり状態にある板材
Wの間に進入部材11が入り込み、さらに進入部材11
がその入り込み状態で下降するため、2枚重なり状態の
板材Wが吸着パッド9A,9Bで持ち上げられていて
も、2枚目以降の板材Wを確実に落下させ、最上位の板
材Wのみを残すことができる。
【0020】以後、駆動源20の上昇動作により、進入
部材11および上面押え部材12は最初の位置まで上昇
し、また、進入部材11は板材Wの側方に退避する位置
まで逆回りに旋回する。なお、進入部材11の上記の一
連の動作は、吸着パッド9A,9Bで板材Wを重なり状
態で持ち上げているか否かにかかわらず、行っても良
い。その場合、板材Wが一枚だけ持ち上げられていると
きは、その板材Wの下面に進入部材11が進入し、空押
し下げ動作を行うことになる。
部材11および上面押え部材12は最初の位置まで上昇
し、また、進入部材11は板材Wの側方に退避する位置
まで逆回りに旋回する。なお、進入部材11の上記の一
連の動作は、吸着パッド9A,9Bで板材Wを重なり状
態で持ち上げているか否かにかかわらず、行っても良
い。その場合、板材Wが一枚だけ持ち上げられていると
きは、その板材Wの下面に進入部材11が進入し、空押
し下げ動作を行うことになる。
【0021】
【発明の効果】この発明の板材分離装置は、積み重ねた
板材から最上位の一枚を分離する板材分離装置であっ
て、板材を持ち上げる吸着パッド等の持ち上げ部材と、
持ち上げられた板材とその下にある板材の間に入り込ん
で下にある板材の上面を下方へ押し下げる進入部材とを
備えたため、持ち上げられた板材が一枚となるように、
二枚目以下の板材を高確率で切り離して落とすことがで
きる。前記進入部材を、板材の間に入り込む位置と、板
材側方に退避する位置とに旋回して位置切換可能とした
場合は、簡単な構成により、板材の持ち上げ時や、持ち
上げ解除時に板材と干渉しないように進入部材を進退さ
せることができる。また、最上位の板材の上面を押える
上面押え部材と、この上面押え部材の押え動作に連動し
て進入部材に入り込み動作を行わせる連動機構を設けた
場合は、最上位の板材の上面を基準として進入部材の入
り込み動作を行わせることができるので、最上位の板材
と二枚目以下の板材との間に進入部材を確実に進入させ
ることができる。
板材から最上位の一枚を分離する板材分離装置であっ
て、板材を持ち上げる吸着パッド等の持ち上げ部材と、
持ち上げられた板材とその下にある板材の間に入り込ん
で下にある板材の上面を下方へ押し下げる進入部材とを
備えたため、持ち上げられた板材が一枚となるように、
二枚目以下の板材を高確率で切り離して落とすことがで
きる。前記進入部材を、板材の間に入り込む位置と、板
材側方に退避する位置とに旋回して位置切換可能とした
場合は、簡単な構成により、板材の持ち上げ時や、持ち
上げ解除時に板材と干渉しないように進入部材を進退さ
せることができる。また、最上位の板材の上面を押える
上面押え部材と、この上面押え部材の押え動作に連動し
て進入部材に入り込み動作を行わせる連動機構を設けた
場合は、最上位の板材の上面を基準として進入部材の入
り込み動作を行わせることができるので、最上位の板材
と二枚目以下の板材との間に進入部材を確実に進入させ
ることができる。
【図1】この発明の一実施形態に係る板材分離装置の正
面図である。
面図である。
【図2】同板材分離装置における昇降枠の平面図であ
る。
る。
【図3】同板材分離装置における板材分離機構の拡大図
である。
である。
【図4】同板材分離装置の動作説明図である。
【図5】同板材分離装置における進入部材の動作説明図
である。
である。
1…板材分離装置 9…持ち上げ部材 9A,9B…吸着パッド 11…進入部材 12…上面押え部材 13…連動機構 20…駆動源 35…独立昇降許容機構 W…板材
Claims (3)
- 【請求項1】 積み重ねた板材から最上位の一枚を分離
する板材分離装置であって、板材を持ち上げる吸着パッ
ド等の持ち上げ部材と、持ち上げられた板材とその下に
ある板材の間に入り込んで下にある板材の上面を下方へ
押し下げる進入部材とを備えた板材分離装置。 - 【請求項2】 前記進入部材は、板材の間に入り込む位
置と、板材側方に退避する位置とに旋回して位置切換可
能とした請求項1記載の板材分離装置。 - 【請求項3】 昇降可能に設けられて最上位の板材の上
面を押える上面押え部材と、この上面押え部材の押え動
作に連動して進入部材に入り込み動作を行わせる連動機
構を設けた請求項1または請求項2記載の板材分離装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166362A JP2001341872A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 板材分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166362A JP2001341872A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 板材分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341872A true JP2001341872A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18669695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000166362A Pending JP2001341872A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 板材分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001341872A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103738749A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-23 | 温康纳(常州)机械制造有限公司 | 一种薄板分板机构 |
KR101535091B1 (ko) * | 2013-12-23 | 2015-07-09 | 주식회사 제일산기평동 | 금형투입 철판분리장치 |
-
2000
- 2000-06-02 JP JP2000166362A patent/JP2001341872A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101535091B1 (ko) * | 2013-12-23 | 2015-07-09 | 주식회사 제일산기평동 | 금형투입 철판분리장치 |
CN103738749A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-23 | 温康纳(常州)机械制造有限公司 | 一种薄板分板机构 |
CN103738749B (zh) * | 2013-12-31 | 2016-08-17 | 温康纳(常州)机械制造有限公司 | 一种薄板分板机构 |
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