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JP2001219635A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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Publication number
JP2001219635A
JP2001219635A JP2000035419A JP2000035419A JP2001219635A JP 2001219635 A JP2001219635 A JP 2001219635A JP 2000035419 A JP2000035419 A JP 2000035419A JP 2000035419 A JP2000035419 A JP 2000035419A JP 2001219635 A JP2001219635 A JP 2001219635A
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JP
Japan
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plate
plate cylinder
stencil
making
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000035419A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
靖宏 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2000035419A priority Critical patent/JP2001219635A/ja
Priority to US09/780,605 priority patent/US6477947B2/en
Priority to EP01301268A priority patent/EP1125755B1/en
Priority to DE60112825T priority patent/DE60112825T2/de
Priority to CNB011168870A priority patent/CN1205031C/zh
Publication of JP2001219635A publication Critical patent/JP2001219635A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/14Attachments, e.g. for punching, cutting, severing

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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の版胴のそれぞれに対応した製版、及び
孔版原紙の搬送(着版)を適宜制御する。 【解決手段】 複数の版胴2A,2Bに対して単一の製
版ユニット(フレーム6)を移動させて製版した孔版原
紙Sを着版するように構成する。製版ユニットの位置
は、位置センサ31と遮蔽板32によって検出する。各
版胴2A,2Bに供給されるインク色等の版胴情報は、
各版胴2A,2Bにかかる版胴情報検出手段によって検
出する。そして、各版胴2A,2Bへの孔版原紙Sの搬
送終了後の製版ユニットを、最後に搬送した版胴2A
(2B)の位置にそのまま待機させる。次の製版時に、
待機している位置にある版胴2A(2B)から製版する
旨を促す製版指示情報を操作者に対して表示手段に表示
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴に着版される
孔版原紙に製版を行う製版装置を有し、特に、単一の製
版装置で複数の版胴に対して製版した孔版原紙を供給す
る孔版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26は従来の孔版印刷装置を示す側面
図である。製版される孔版原紙Sは、ロール状に巻かれ
ており、回転可能に支持されている。ロール状の孔版原
紙Sから引き出された孔版原紙Sは連続帯状である。引
き出された孔版原紙Sは、サーマルヘッド150とプラ
テンローラ151との間に挟み込まれる。
【0003】孔版原紙Sには、サーマルヘッド150に
より感熱穿孔(製版)がなされる。この感熱穿孔がなさ
れる際、孔版原紙Sはプラテンローラ151の回転によ
ってサーマルヘッド150に接触しながら搬送される。
その後、孔版原紙Sは、サーマルヘッド150による一
版分の感熱穿孔が終了するまで溜箱152に収容され
る。孔版原紙Sの溜箱152への収容は、溜箱152の
上方にある上下ロードローラ153,154が孔版原紙
Sを挟んだまま停止して、プラテンローラ151のみの
送りによって行われる。また、溜箱152の先には共通
搬送路155が配されている。この共通搬送路155に
は、製版された孔版原紙Sを一版分に切断するカッタ手
段156が設けられている。
【0004】感熱穿孔の終了後は、サーマルヘッド15
0が上方向に移動し、プラテンローラ151と共に行っ
た孔版原紙Sの挟持を解除する。感熱穿孔が行われた孔
版原紙Sは、上下ロードローラ153,154によって
共通搬送路155を経て版胴157まで搬送される。
【0005】ところで、図26で示す製版装置では、二
つの版胴157に対して製版した孔版原紙Sを搬送して
いる。このため、前記製版装置では、共通搬送路155
の後、各版胴157まで孔版原紙Sを送る各搬送路15
8と、共通搬送路155から何れかの搬送路158へ通
じるように選択的な切替を行う切替機構160を有して
いる。各搬送路158は、上下ガイド板158a,15
8bの間で孔版原紙Sを案内し、複数の搬送ローラ対1
59によって孔版原紙Sを搬送する。切替機構160
は、共通搬送路155と各搬送路158の間に配され、
ソレノイド161によって移動可能な分岐搬送路162
を有している。ソレノイド161によって移動した分岐
搬送路162は、共通搬送路155から一方の搬送路1
58への開通、あるいは共通搬送路155から他方の搬
送路158への開通を行う。
【0006】一方の搬送路158あるいは他方の搬送路
158へ搬送された孔版原紙Sは、先端が版胴157に
あるクランプ板163にて挟持されて、版胴157に固
定された後、版胴157の回転によって搬送されて版胴
157の周面に巻付けられる。また、孔版原紙Sは、上
記の搬送中あるいは版胴157への着版時にカッタ手段
156によって一版分に切断される。
【0007】また、図26で示す孔版印刷装置にかか
り、版胴157の周壁164の一部はインク透過性であ
る。版胴157の内部には周壁164の内面にインクを
供給する不図示のインク供給手段がある。版胴157の
下方には印刷用紙を版胴157に押圧する不図示の押圧
手段がある。この孔版印刷装置は、版胴157を回転さ
せるとともに、所定のタイミングで版胴157と押圧手
段の間に印刷用紙を送り込み、版胴157に装着された
孔版原紙Sの画像部分に印刷用紙を押し付ける。版胴1
57内から供給された印刷インクは、版胴157の周壁
164を通過し、孔版原紙Sの穿孔部分から印刷用紙に
転移して画像を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の孔版印刷装置では、製版装置にて製版した孔版
原紙Sを版胴157に搬送する場合、特に製版装置自身
の設けられた位置から遠くにある版胴157に搬送する
ための長い搬送路158が必要である。このため、各搬
送路158での孔版原紙Sの搬送の際の制御が異なるこ
ととなる。即ち、例えば、カッタ手段156の駆動タイ
ミングや、切替機構160の切替えタイミング(長い方
に搬送路158に切り替えている時間が長くなる)、及
び各搬送ローラ対159の駆動時間や駆動タイミングの
異なりが考えられ、これらが組み合わせれることによっ
て複雑な制御を要するという問題がある。
【0009】また、各版胴157でのインク色等の版胴
情報の異なる場合には、上記搬送にかかる制御が複雑で
あることに加えて、さらに複雑な制御を必要とすること
となる。
【0010】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、複数の版胴のそれぞれに対応し、製版、及び孔版原
紙の搬送(着版)を適宜制御することができる孔版印刷
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の孔版印刷装置は、複数の
版胴を有し、該複数の版胴に対して製版した孔版原紙を
搬送する製版装置を有した孔版印刷装置において、前記
孔版原紙に製版を行う製版ユニットと、該製版ユニット
を前記各版胴に対して移動させる移動機構と、前記製版
ユニットの位置を検出する位置検出手段と、前記各版胴
にかかる版胴情報を検出する版胴情報検出手段と、前記
製版ユニットに製版を行わせるための製版指示情報を表
示する表示手段と、前記版胴情報と対応し得る製版指示
情報を前記表示手段に表示させ、且つ、該製版指示情報
に基づいて前記製版ユニットに製版を行わせるととも
に、前記製版ユニットの移動を行わせる制御手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の孔版印刷装置は、
請求項1に記載の孔版印刷装置において、前記製版ユニ
ットが、前記各版胴から略等距離となる初期位置に移動
するように構成され、前記制御手段は、前記各版胴への
前記孔版原紙の搬送終了後、前記製版ユニットを前記初
期位置へ移動させ、次の製版時に、何れかの版胴に対す
る製版を促す製版指示情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項3に記載の孔版印刷装置は、
請求項1に記載の孔版印刷装置において、前記制御手段
は、前記各版胴への前記孔版原紙の搬送終了後、前記製
版ユニットを最後に搬送した版胴の位置にそのまま待機
させ、次の製版時に、待機している位置にある版胴に対
する製版を促す製版指示情報を前記表示手段に表示させ
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における第一実施の
形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の孔版印刷装置の第一実施の形態を示す側面図、図2及
び図3は前記孔版印刷装置にかかる製版装置の動作を示
す側面図である。
【0015】図1に示すように、第一実施の形態での孔
版印刷装置は、機体1の内部に複数(本実施の形態では
二つ)の版胴2A,2Bがある。各版胴2A,2Bは、
自身の軸線がそれぞれ平行、且つ、水平となるように配
されている。これら版胴2A,2Bは、少なくとも一部
がインク透過性である略円筒状の周壁3と、周壁3の外
周面に設けられた固定手段としてのクランプ板4と、周
壁3の内側に設けられて周壁3の内周面にインクを供給
する不図示のインク供給手段を有している。版胴2A,
2Bは、自身の軸線を中心として回転駆動される。
【0016】また、各版胴2A,2Bの下方には、印刷
用紙を版胴2A,2Bに押し付ける押圧手段5がそれぞ
れある。押圧手段5としては、図1に示すように、版胴
2A,2Bに対して接離可能なプレスローラがある。そ
の他、押圧手段5には、図示しないが、版胴2A,2B
と同径で印刷用紙を巻き付けた状態で版胴2A,2Bに
接触して回転する紙胴がある。
【0017】各版胴2A,2B間には、版胴2Aにて印
刷された印刷用紙を版胴2Bに搬送するために、搬送手
段40が設けられている。搬送手段40は、各版胴2
A,2Bの近傍に配された二つのローラ41に無端状の
ベルト42が架け回されている。ベルト42はローラ4
1の駆動によって循環する。そして、各ローラ41間に
は、搬送すべき印刷用紙を吸引しベルト42に引き寄せ
るために、例えばファン等の吸引機構43が設けられて
いる。
【0018】また、上記孔版印刷装置では、各版胴2
A,2Bに製版した孔版原紙Sを搬送(着版)する単一
の製版装置が設けられている。この製版装置は、機体1
内に支持されたフレーム6に配されている。フレーム6
には、ロール状に巻かれた孔版原紙Sを回転可能に収容
するマスターホルダ7がある。孔版原紙Sは、感熱フィ
ルムと多孔性支持体を貼り合わせたシートである。ま
た、フレーム6の上側は、支軸8を介して開閉する圧板
フレーム9によって図1に示す閉鎖状態から開口可能と
されている。
【0019】図1中、マスターホルダ7と版胴2Bの間
には、マスターホルダ7の側から、ニップローラ10及
びテンションローラ11、さらにプラテンローラ12及
びサーマルヘッド13、カッタユニット14がそれぞれ
順に設けられている。孔版原紙Sは、これらのロール等
を経て搬送され、サーマルヘッド13によって感熱穿孔
される。
【0020】図1に示すように、ニップローラ10は、
圧板フレーム9側に支持された軸15を介して回転可能
に支持されている。圧板フレーム9には、縦方向に長い
長孔(不図示)が形成され、軸15はこの長孔を介して
支持されている。これにより、ニップローラ10は長孔
に沿って上下方向に移動可能であり、自重にてテンショ
ンローラ11に接している。
【0021】テンションローラ11は、ニップローラ1
0の下方にて、フレーム6側に支持された軸16を介し
て回転可能に支持されている。このテンションローラ1
1の周面は、ゴム等の高摩擦素材が設けられるか、又は
高摩擦状態となるような表面処理が施されている。この
ため、テンションローラ11に接触して搬送される孔版
原紙Sはスリップが抑制される。また、テンションロー
ラ11の軸16にはトルクリミッタ(不図示)が設けら
れている。このため、孔版原紙Sを搬送する際には、テ
ンションローラ11が空回りせず一定のトルクが発生す
る。
【0022】ロール状の孔版原紙Sから引き出された孔
版原紙Sは、ニップローラ10とテンションローラ11
の間に挟まれて搬送される。テンションローラ11は、
上記表面処理によって搬送する孔版原紙Sの滑りを防止
している。また、テンションローラ11の軸にはトルク
リミッタが設けられているので、孔版原紙Sを搬送する
際に空回りせず、一定のトルクがかかるようになってい
る。これにより、テンションローラ11とニップローラ
10に挟まれた孔版原紙Sは、常に一定のテンションが
付与された状態でプラテンローラ12とサーマルヘッド
13の間に送られる。
【0023】図1に示すように、サーマルヘッド13
は、圧板フレーム9に取り付けられている。サーマルヘ
ッド13は図1中奥行き方向に長尺な略短冊板状であ
り、搬送される孔版原紙Sの搬送方向に直交して設置さ
れ、孔版原紙Sの上面に接する。サーマルヘッド13の
下面には、孔版原紙Sの幅方向と平行に並んだ複数の発
熱体を備えた処理面が形成されており、孔版原紙Sを熱
によって穿孔する。
【0024】サーマルヘッド13は、画像情報の入力に
よって各発熱体を選択的に駆動して孔版原紙Sに感熱穿
孔を行う。この画像情報は、不図示の読取手段から出力
される。読取手段には、原稿に対してスキャンをかける
光学式読取装置や、パソコンからのデータ転送による直
接入力などが用いられている。光学式読取装置を採用す
る場合には、孔版印刷装置の構成の一部として共に構成
することが可能となる。
【0025】また、サーマルヘッド13は、駆動手段1
7によって、プラテンローラ12に対して接近又は後退
する方向に移動可能とされており、孔版原紙Sの穿孔時
にはサーマルヘッド13の処理面がプラテンローラ12
に対向し、穿孔後はプラテンローラ12から上方へ離れ
るようになっている。
【0026】駆動手段17は、圧板フレーム9側に設け
られ、ソレノイド18とアーム19を有している。ソレ
ノイド18の作動杆20には、引張コイルバネ21の一
端が取り付けられている。引張コイルバネ21の他端
は、アーム19の一部に取り付けられている。このアー
ム19は、圧板フレーム9に対して揺動可能に設けられ
ている。また、アーム19には、サーマルヘッド13が
取り付けられている。サーマルヘッド13は、ソレノイ
ド18が作動せず作動杆20が引き込まれた状態では、
引張コイルバネ21のバネ力によって付勢されたアーム
19を介して下方に押し下げられて、プラテンローラ1
2に近接する。また、サーマルヘッド13は、ソレノイ
ド18が作動して作動杆20が押し出された状態では、
引張コイルバネ21及びアーム19を介して上方に持ち
上げられて、プラテンローラ12から離れる。
【0027】プラテンローラ12は、サーマルヘッド1
3の下方に対向して位置し、フレーム6側に設けられて
おり、フレーム6側に設けられた不図示の駆動機構によ
って図1中反時計廻り方向に回転駆動される。
【0028】なお、サーマルヘッド13の両端には、サ
ーマルヘッド爪22が設けられている。このサーマルヘ
ッド爪22は、圧板フレーム9を閉じたときに、プラテ
ンローラ12の軸23に係合し、サーマルヘッド13と
プラテンローラ12とが対向して位置決めされる。
【0029】上記の如く、テンションローラ11とニッ
プローラ10を経た孔版原紙Sは、互いに接触するプラ
テンローラ12とサーマルヘッド13の間に挟持され
る。この孔版原紙Sは、回転するプラテンローラ12に
搬送されながらサーマルヘッド13によって感熱穿孔さ
れて製版される。製版後の孔版原紙Sは、プラテンロー
ラ12の回転駆動によって搬送されてカッタユニット1
4側に送り出される。
【0030】カッタユニット14は、フレーム6に設け
られ、孔版原紙Sを通過させる如く構成されている。こ
の孔版原紙Sの通過部分には、図1における奥行き方
向、すなわち孔版原紙Sの幅方向に移動可能なカッタが
設けられている。そして、カッタの移動に伴い孔版原紙
Sが切断される。
【0031】このように、製版装置は、フレーム6を基
部とした製版ユニットをなしている。また、フレーム6
(製版ユニット)は、孔版印刷装置の機体1に対して移
動機構によって移動可能とされている。
【0032】以下、移動機構を説明する。フレーム6
は、上述した各版胴2A,2Bに対し、図1中にある位
置から左方向に移動可能となるように案内部によって機
体1側に支持されている。案内部は、特に図示しない
が、例えば、機体1にガイドレールを設け、フレーム6
を前記ガイドレールに沿って移動するように係合させる
等の構成が考えられる。なお、本実施の形態での案内部
は、各版胴2A,2Bがそれぞれ自身の軸線を水平とな
るように配されているため、フレーム6を水平方向へ移
動させるように構成されている。このように、案内部
は、複数の版胴2A,2Bの配置に対応した方向にフレ
ーム6(製版ユニット)を移動させるように支持する。
【0033】案内部によって移動可能に支持されたフレ
ーム6は、その移動を駆動部によって駆動される。駆動
部は、機体1側とフレーム6側に配されている。機体1
側には、フレーム6の移動方向に沿うようにラックギヤ
25が設けられている。また、フレーム6には、自身の
移動とともに常にラックギヤ25と噛合する歯車26が
設けられている。歯車26は、フレーム6側に回転可能
に支持された軸29に固定されている。さらに、フレー
ム6には、駆動モータ27が設けられている。駆動モー
タ27の出力軸には、駆動歯車28が設けられている。
駆動歯車28は、前記歯車26の軸29に対して固定さ
れた従動歯車30と噛合している。
【0034】駆動モータ27が駆動すると、駆動歯車2
8及び従動歯車30を介して軸29に回転が伝達されて
歯車26が回転する。歯車26は自身の回転により、ラ
ックギヤ25に噛合した状態で転動する。これにより、
軸29がラックギヤ25に沿って移動しフレーム6が移
動する。
【0035】上記駆動部によって移動するフレーム6の
位置は、位置検出手段によって検出される。機体1側に
は、位置センサ31が設けられている。本実施の形態で
の位置センサ31は、投受光部を対としている。この位
置センサ31は、各版胴2A,2Bに対して製版された
孔版原紙Sの端部を受け渡すべき位置にフレーム6が移
動したことを検出する位置と、各版胴2A,2Bの略中
間位置(即ち、各版胴2A,2Bから略等距離となる位
置)にフレーム6が移動したことを検出する位置の、計
三カ所に配されている。また、フレーム6側には、前記
位置センサ31の投受光部を遮蔽する遮蔽板32が設け
られている。この遮蔽板32は、上述のフレーム6の移
動に伴い、各位置センサ31の投受光部を遮蔽する。
【0036】ここで、フレーム6の移動に伴う位置セン
サ31と遮蔽板32の具体的な関係を図1乃至図3を参
照して説明する。図1に示すように、フレーム6(製版
ユニット)が版胴2Bに孔版原紙Sを受け渡すべき位置
にある時は、右側の位置センサ31aのみを遮蔽板32
が遮蔽する。この位置に製版ユニットを設定するには、
フレーム6を図1中の状態から右方向に移動させ、全て
の位置センサ31が遮蔽板32に遮蔽されなくなった位
置から、フレーム6を左方向に戻す如く移動させて位置
センサ31aが再び遮蔽板32に遮蔽された位置でフレ
ーム6の移動を停止させればよい。
【0037】また、図2に示すように、フレーム6(製
版ユニット)が版胴2Aに孔版原紙Sを受け渡すべき位
置にある時は、左側の位置センサ31cと中央の位置セ
ンサ31bを遮蔽板32が共に遮蔽する。この位置に製
版ユニットを設定するには、位置センサ31bのみを遮
蔽板32が遮蔽している状態からフレーム6を左方向に
移動させ、位置センサ31cが遮蔽板32に遮蔽された
位置でフレーム6の移動を停止させればよい。
【0038】さらに、図3に示すように、フレーム6
(製版ユニット)が各版胴2A,2Bの間の中間位置に
ある時は、中央の位置センサ31bと上記右側の位置セ
ンサ31aを遮蔽板32が共に遮蔽する。この位置に製
版ユニットを設定するには、図1の状態からの移動の場
合は、位置センサ31aのみを遮蔽板32が遮蔽してい
る状態からフレーム6を左方向に移動させ、位置センサ
31bが遮蔽板32に遮蔽された位置でフレーム6の移
動を停止させればよい。また、図2の状態からの移動の
場合は、フレーム6を右方向に移動させ、位置センサ3
1cが遮蔽板32に遮蔽されなくなり、さらに位置セン
サ31aが遮蔽板32に遮蔽されてからも右方向への移
動を続る。そして、位置センサ31bが遮蔽板32に遮
蔽されなくなった位置(位置センサ31aのみが遮蔽板
32に遮蔽された状態)から、フレーム6を左方向に戻
す如く移動させて位置センサ31bが再び遮蔽板32に
遮蔽された位置でフレーム6の移動を停止させればよ
い。
【0039】次に、上記製版装置の動作を説明する。孔
版原紙Sを前記各ローラ等の間に設定するために、圧板
フレーム9を上方に開放する。この際、圧板フレーム9
側に配されたニップローラ10、サーマルヘッド13が
圧板フレーム9とともに持ち上げられ、ニップローラ1
0がテンションローラ11から、サーマルヘッド13が
プラテンローラ12から離れることとなる。この状態か
ら、マスターホルダ7に収納されたロール状の孔版原紙
Sから連続帯状の孔版原紙Sを引き出す。この孔版原紙
Sを、テンションローラ11とプラテンローラ12の各
上側の周面に接するように配置する。そして、圧板フレ
ーム9を閉め、孔版原紙Sをニップローラ10とテンシ
ョンローラ11の間、サーマルヘッド13とプラテンロ
ーラ12の間に挟む。
【0040】製版時、サーマルヘッド13には読取手段
(不図示)より画像情報が与えられる。サーマルヘッド
13は、プラテンローラ12との間に挟んだ孔版原紙S
に画像情報に対応した穿孔画像を形成する。穿孔中、孔
版原紙Sはプラテンローラ12の駆動力のみによって、
フレーム6(製版ユニット)が対応する版胴2A(2
B)に先端を向けて搬送される。
【0041】上記製版動作において、ロール状の孔版原
紙Sから引き出されて搬送される孔版原紙Sは、トルク
リミッタを有するテンションローラ11とニップローラ
10との間に挟まれているので、常に一定のテンション
が加わった状態でサーマルヘッド13側に送られる。こ
のため、搬送される孔版原紙Sには弛みが生じなくな
り、穿孔後の孔版原紙Sにしわができにくくなる。
【0042】また、製版装置は、上記の如く製版した孔
版原紙Sを版胴2A(2B)に対して搬送し着版する。
上記製版動作において、製版された孔版原紙Sの先端
は、プラテンローラ12の回転によって版胴2A(2
B)のクランプ板4まで送られる。孔版原紙Sの先端
は、クランプ板4によって版胴2A(2B)に固定され
る。そして、版胴2A(2B)が回転し、孔版原紙Sを
版胴2A(2B)の周面に巻き付ける着版が行われる。
また、版胴2A(2B)への着版の際、一版分の製版が
終わった時点で、駆動手段17によってプラテンローラ
12からサーマルヘッド13の処理面13aが離れて孔
版原紙Sの挟持を解除するとともに、カッタユニット1
4によって孔版原紙Sが切断される。
【0043】また、製版装置は、上記のような一連の製
版及び着版の動作にかかり、フレーム6(製版ユニッ
ト)の移動によって、それぞれの版胴2A,2Bへの製
版及び着版を行う。
【0044】。図1に示すように、版胴2B(右側)へ
の製版及び着版が行われた後、版胴2A(左側)への製
版及び着版を行う。フレーム6の移動に関しては、上述
した移動機構によって行われる。また、フレーム6の移
動位置に関しては、上述した位置検出手段によって検出
される。即ち、移動機構の駆動モータ27の駆動によっ
てフレーム6を版胴2Aに対して移動させる。そして、
位置検出手段の位置センサ31cによってフレーム6が
図2に示す如く版胴2Aに対応した位置となった旨を検
出した時にフレーム6の移動を停止させる。そして、フ
レーム6の移動後、上述した製版及び着版を行う。これ
により、各版胴2A,2Bに対して製版した孔版原紙S
の着版が完了する。
【0045】なお、上記製版装置は、上述した版胴2
A,2Bに対応する位置への移動の他、各版胴2A,2
B間の中間位置への移動が行える。中間位置へのフレー
ム6(製版ユニット)の移動に関しては、上述した移動
機構によって行われる。また、フレーム6の移動位置に
関しては、上述した位置検出手段によって検出される。
即ち、移動機構の駆動モータ27の駆動によってフレー
ム6を各版胴2A,2Bから略等距離の中間位置に移動
させる。そして、位置検出手段の位置センサ31bによ
ってフレーム6が図3に示す如く各版胴2A,2Bの中
間位置に対応した位置となった旨を検出した時にフレー
ム6の移動を停止させる。そして、前記各版胴2A,2
Bへの孔版原紙Sの着版終了後、フレーム6(製版ユニ
ット)を各版胴2A,2Bから略等間隔の中間位置を初
期位置として停止させれば、何れの版胴2A,2Bへの
フレーム6(製版ユニット)の移動距離を一様にするこ
とができ、各版胴2A,2Bへの選択の際に、速やかに
製版ユニットの移動を行うことが可能となる。
【0046】製版装置にて製版した孔版原紙Sを各版胴
2A,2Bに着版した後印刷が行われる。印刷時には、
各版胴2A,2Bを回転させるとともに、図1の矢印A
に示すように、所定のタイミングで版胴2Aと対応する
押圧手段5の間に印刷用紙を送り込む。版胴2Aに装着
された孔版原紙Sの画像部分に押圧手段5が印刷用紙を
押し付ける。版胴2Aの内周壁から供給された印刷イン
クは、その周壁3を通過し、孔版原紙Sの穿孔部分から
印刷用紙に転移する。印刷用紙には版胴2Aにおける孔
版画像が形成される。
【0047】版胴2Aにおける孔版画像が形成された印
刷用紙は、搬送手段40を経て版胴2Bと対応する押圧
手段5の間に送り込まれる。版胴2Bに装着された孔版
原紙Sの画像部分に押圧手段5が印刷用紙を押し付け
る。版胴2Bの内周壁から供給された印刷インクは、そ
の周壁3を通過し、孔版原紙Sの穿孔部分から印刷用紙
に転移する。印刷用紙には版胴2Bにおける孔版画像が
形成される。そして、図1の矢印Bに示すように印刷用
紙を排紙する。
【0048】このように、複数の版胴2A,2Bを有し
た孔版印刷装置では、版胴2Aにて印刷した後、続けて
版胴2Bにて印刷を行う多重印刷あるいは多色印刷を可
能としている。
【0049】ところで、上述したように、単一の製版装
置によって複数の版胴2A,2Bに対する製版及び着版
を行う孔版印刷装置では、製版装置側にてそれぞれの版
胴2A,2Bに対応した製版を行い、且つ、製版した孔
版原紙Sをそれぞれの版胴2A,2Bに対応して着版
(搬送)する必要がある。本発明の孔版印刷装置では、
特に、版胴2A,2Bが異なるインク色に設定されてい
て異なる色の印刷を印刷用紙に施す場合に、何れの版胴
2A,2Bがどのインク色に設定されているかの版胴情
報を検出する版胴情報検出手段を備えている。
【0050】版胴情報を検出する版胴情報検出手段に
は、版胴2A,2Bの構成に対応した以下のものがあ
る。まず、版胴2A,2Bが孔版印刷装置から着脱自在
となるように構成されている場合、各版胴2A,2B
は、使用されるインク色毎に、例えば黒色用、青色用、
赤色用等の如く専用化される。
【0051】この場合、図4の制御手段のブロック図に
示すように、版胴2A,2Bに対し、それぞれ設定され
たインク色の種類に応じて切替操作される設定スイッチ
51を設けておく。この設定スイッチ51は、各インク
色の種類に対応した複数のディップスイッチや、ロータ
リースイッチ等がある。また、版胴2A,2B側と孔版
印刷装置側には、版胴2A,2Bが孔版印刷装置にセッ
トされると自動接続される電気コネクタ52a,52b
がある。この電気コネクタ52a,52bの接続により
設定スイッチ51で設定された版胴情報が、後述する孔
版印刷装置内の制御手段へ伝送される。このように設定
スイッチ51が、版胴2A,2Bのインク色等の版胴情
報を得るための版胴情報検出手段をなす。
【0052】また、版胴2A,2Bが孔版印刷装置から
着脱自在に構成されている場合、図5に示すように、孔
版印刷装置側に設定スイッチ53を設け、版胴2A,2
B側に前記設定スイッチ53を操作する設定部材54を
設けるようにしてもよい。設定スイッチ53は、各イン
ク色の種類に対応した複数のディップスイッチからな
る。設定板54は、各ディップスイッチの何れかを押す
突出片からなる。また、設定板54は、版胴2A,2B
に設定したインク色に対応した部位を突出させてなり、
版胴2A,2Bが孔版印刷装置にセットされると、設定
したインク色に対応しているディップスイッチを押す。
そして、設定スイッチ53で設定された版胴情報が、後
述する孔版印刷装置内の制御手段へ伝送される。このよ
うに、設定スイッチ53と設定板54が、版胴2A,2
Bのインク色等の版胴情報を得るための版胴情報検出手
段をなす。
【0053】また、版胴2A,2Bが孔版印刷装置に固
定された構成もある。この場合、版胴2A,2B内のイ
ンク供給手段等の洗浄を行って、別のインク色に変える
こととなる。このように版胴2A,2Bが孔版印刷装置
に固定された場合には、図示しないが、孔版印刷装置側
に、上述の設定スイッチ51を設ける。そして、インク
色の変更の後、設定スイッチ51で設定された版胴情報
が、後述する孔版印刷装置内の制御手段へ伝送される。
このように、設定スイッチ51が、版胴2A,2Bのイ
ンク色等の版胴情報を得るための版胴情報検出手段をな
す。
【0054】以下、上記版胴情報検出手段からの版胴情
報が伝送される制御手段について説明する。この制御手
段は、上述した製版ユニット(フレーム6)の移動を含
む孔版印刷装置の全ての動作を総括的に制御するもので
ある。
【0055】制御手段は、図4のブロック図に示すよう
に、マイクロプロセッサなどにより構成されたCPU5
5と、孔版印刷装置内の各機構を制御するためのプログ
ラムが格納されたROM56と、マイクロプロセッサの
演算結果および各種入力情報を随時記憶するRAM57
とを含むワンチップマイコンとして構成される。
【0056】制御手段は、孔版印刷装置のキャビネット
上面に配置された操作パネル60からの各種キー情報、
および各位置センサ31のオンオフ情報、設定スイッチ
51,53による版胴情報を取り込み、各々RAM57
に保存する。
【0057】CPU55は、入力される情報に従って、
効率の良い製版着版動作の順序を決定し、操作者への指
示を操作パネル60に表示する。
【0058】操作パネル60には、図6に示すように、
カラー切替キー61、テンキー62、製版スタートキー
63、印刷スタートキー64、ストップキー65の各種
キーが設けられている。
【0059】カラー切替キー61は、二色印刷を行うか
あるいは単色印刷を行うかの選択切替えを行い、且つ、
単色印刷の場合に製版する色、即ち版胴2A,2Bの何
れに着版させる孔版原紙を製版するかを選択切替えする
キーである。このカラー切替キー61は、押下する毎
に、二色印刷→単色青色印刷→単色赤色印刷→二色印刷
…(版胴2A,2Bがそれぞれ青色インク,赤色インク
に設定された場合)のように切り替わる。
【0060】テンキー62は、0〜9の数字キー等で構
成され、印刷枚数の設定等が行われる。
【0061】製版スタートキー63は、カラー切替キー
61やテンキー62での設定後、製版着版動作を実行さ
せる際に押下操作される。
【0062】印刷スタートキー64は、製版後、印刷動
作を実行させる際に押下操作される。また、ストップキ
ー65は、印刷動作時等に動作を中止させる際に押下操
作される。
【0063】また、操作パネル60には、表示手段が配
されている。表示手段では、孔版印刷装置の各種情報が
表示される。本実施の形態での表示手段には、図5に示
すように、二色印刷ランプ66、原稿ランプ67,68
がある。
【0064】二色印刷ランプ66は、上記カラー切替キ
ー61での切替えによって点灯あるいは消灯する。本実
施の形態での二色印刷ランプ66は、二色印刷モードへ
の切替え時に点灯し、単色(青色,赤色)印刷モードへ
の切替え時に消灯する。
【0065】原稿ランプ67,68は、上記版胴情報に
対応して、操作者に対して何れの色で印刷する原稿を読
取手段にセットするかを促すため表示と対応して点灯あ
るいは消灯する。具体的には、単色印刷モードの際、切
替えられた色に対応した方が点灯する。また、二色印刷
モードの際、操作者に対して次に何れの色の製版を行う
かを促し、その色の原稿を読取手段にセットしてもらう
ため、その色に対応した方が点灯する。なお、本実施の
形態では、版胴2A,2Bには、青色・赤色のインクが
供給され、青色・赤色のインク色での印刷が行えるよう
に設定されており、原稿ランプ67は青原稿ランプと
し、原稿ランプ68は赤原稿ランプとしている。
【0066】このように、表示手段には、版胴情報検出
手段にて検出された各版胴2A,2Bの版胴情報と対応
し、操作者に対して何れの原稿を読取手段にセットする
かを促す製版指示情報が表示される。
【0067】以下、上述した制御手段での印刷モード切
替動作に関する制御を、図7の制御フローを参照して説
明する。この制御フローにおいて、操作開始時は単色青
色印刷モードにあり、青原稿ランプ67のみが点灯状態
で、赤原稿ランプ68及び二色印刷ランプ66は消灯状
態になっているものとする(ST1)。
【0068】このとき、操作者は、単色青色印刷を行な
うのであれば青原稿ランプ67の指示に従い、製版に用
いる青原稿を読取手段にセットする。
【0069】次に、製版スタートキー63が押されたか
どうかが確認され、押された場合は(ST2−Yes)
青色製版動作に入る(ST3)。
【0070】図8は、青色製版動作の制御フローであ
る。まず、版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが
青色かどうかを、版胴情報検出手段より伝送される情報
により判別する。版胴2A(第一版胴)に供給されるイ
ンクが青色である場合は(ST21−Yes)、製版ユ
ニットを構成するフレーム6が版胴2A(第一版胴)側
へと移動する(ST22)。
【0071】図9は、製版ユニットの版胴2A(第一版
胴)側への移動動作の制御フローである。まず、製版ユ
ニットを構成するフレーム6に設けられた駆動モータ2
7が駆動し、フレーム6が初期位置である版胴2A(第
一版胴)と版胴2B(第二版胴)の中間位置から版胴2
A(第一版胴)方向に移動する(ST31)。フレーム
6(製版ユニット)が版胴2A(第一版胴)に孔版原紙
Sを取り付ける第一版胴原紙取付位置にない間、即ち位
置センサ31cによる検出があるまでの間は、フレーム
6は駆動モータ27により移動を続けている(ST32
−No)。そして、フレーム6が、第一版胴原紙取付位
置に位置すると(ST32−Yes)、駆動モータ27
が停止しフレーム6の移動は止まる(ST33)。
【0072】その後、図8に示すように、製版装置によ
り版胴2A(第一版胴)に対して青原稿にかかる製版着
版処理が行なわれる(ST23)。製版着版が終了する
と、製版ユニットは上記初期位置へと移動して待機する
(ST24)。
【0073】図10は、製版ユニットの初期位置への移
動動作の制御フローである。まず、駆動モータ27が駆
動することにより、フレーム6が第一版胴原紙取付位置
から版胴2B(第二版胴)方向に移動する(ST5
1)。フレーム6が初期位置にない間は、フレーム6は
駆動モータ27により移動を続けている(ST52−N
o)。そして、フレーム6が、初期位置に位置すると
(ST52−Yes)、駆動モータ27が停止しフレー
ム6の移動は止まる(ST53)。
【0074】そして、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2A(第一版胴)に対して印刷用紙が搬送さ
れ、この印刷用紙に対して版胴2Aに供給された青色イ
ンクによる印刷動作が行なわれる。
【0075】また、図8に示すように、ST21におい
て版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが青色でな
い場合は(ST21−No)、製版ユニットを構成する
フレーム6が版胴2B(第二版胴)側へと移動する(S
T25)。
【0076】図11は、製版ユニットの版胴2B(第二
版胴)側への移動動作の制御フローである。まず、製版
ユニットを構成するフレーム6に設けられた駆動モータ
27が駆動し、フレーム6が初期位置である版胴2A
(第一版胴)と版胴2B(第二版胴)の中間位置から版
胴2B(第二版胴)方向に移動する(ST41)。フレ
ーム6(製版ユニット)が版胴2B(第二版胴)に孔版
原紙を取り付ける第二版胴原紙取付位置にない間、即ち
位置センサ31aによる検出があるまでの間は、フレー
ム6は駆動モータ27により移動を続けている(ST4
2−No)。そして、フレーム6が、第二版胴原紙取付
位置に位置すると(ST42−Yes)、駆動モータ2
7が停止しフレーム6の移動は止まる(ST43)。
【0077】その後、図8に示すように、製版装置によ
り版胴2B(第二版胴)に対して青原稿にかかる製版着
版処理が行なわれる(ST23)。製版着版が終了する
と、製版ユニットは初期位置へと移動する(ST2
4)。
【0078】すなわち、図10に示すように、駆動モー
タ27が駆動することにより、フレーム6が第二版胴原
紙取付位置から版胴2A(第一版胴)方向に移動する
(ST51)。フレーム6が初期位置にない間は、フレ
ーム6は駆動モータ27により移動を続けている(ST
52−No)。そして、フレーム6が、初期位置に位置
すると(ST52−Yes)、駆動モータ27が停止し
フレーム6の移動が止まることとなる(ST53)。
【0079】そして、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2B(第二版胴)に対して印刷用紙が搬送さ
れ、この印刷用紙に対して版胴2Bに供給された青色イ
ンクによる印刷動作が行なわれる。
【0080】また、図7で示すように、ST2にて、製
版スタートキー63の押下が確認されない場合は(ST
2−No)、カラー切替キー61が押されたかどうかを
確認し、押下が確認されない場合は(ST4−No)、
再び製版スタートキー63の押下の確認状態に入る(S
T2に戻る)。これに対して、カラー切替キー61の押
下が確認されると(ST4−Yes)、単色赤色印刷モ
ードに入る(ST5)。この時、赤原稿ランプ68が点
灯するとともに、青原稿ランプ67が消灯し、二色印刷
ランプ66は継続して消灯状態となる。
【0081】引き続き、図7に示すように、単色赤色印
刷モードにおいて、製版スタートキー63の押下を確認
する(ST6)。操作者は、単色赤色印刷を行なうので
あれば赤原稿ランプ68の指示に従い、製版に用いる赤
原稿を読取手段にセットする。そして、製版スタートキ
ー63が押下されると(ST6−Yes)、赤色製版動
作に入る(ST7)。
【0082】図12は、赤色製版動作の制御フローであ
る。まず、版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが
赤色かどうかを、版胴情報検出手段より伝送される情報
により判別する。版胴2A(第一版胴)に供給されるイ
ンクが赤色である場合は(ST61−Yes)、製版ユ
ニットを構成するフレーム6が版胴2A(第一版胴)側
へと移動する(ST62)。
【0083】その後、上述した青色製版動作と同様に、
図9に示すように、製版ユニットを構成するフレーム6
が、版胴2A(第一版胴)側へ移動して初期位置(中間
位置)から第一版胴原紙取付位置に移動する。これによ
り、版胴2A(第一版胴)に対して赤原稿にかかる製版
着版処理が行われる。この製版着版終了後、図10に示
すように、製版ユニットが初期位置へと移動して待機す
る。
【0084】そして、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2A(第一版胴)に対して印刷用紙が搬送さ
れ、この印刷用紙に対して版胴2Aに供給された赤色イ
ンクによる印刷動作が行なわれる。
【0085】また、図12に示すように、ST61にお
いて版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが赤色で
ない場合は(ST61−No)、製版ユニットを構成す
るフレーム6が版胴2B(第二版胴)側へと移動する
(ST65)。
【0086】その後、上述した青色製版動作と同様に、
図11に示すように、製版ユニットを構成するフレーム
6が、版胴2B(第二版胴)側に移動して初期位置(中
間位置)から第二版胴原紙取付位置に移動する。これに
より、版胴2B(第二版胴)に対して製版着版が行われ
る。この製版着版終了後、図10に示すように、製版ユ
ニットが初期位置へと移動して待機する。
【0087】そして、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2B(第二版胴)に対して印刷用紙が搬送さ
れ、この印刷用紙に対して版胴2Bに供給された赤色イ
ンクによる印刷動作が行なわれる。
【0088】また、図7に示すように、ST6にて製版
スタートキー63の押下が確認されない場合は(ST6
−No)、カラー切替キー61の押下を確認する(ST
8)。カラー切替キー61の押下が確認されない場合は
(ST8−No)、再び製版スタートキー63の押下の
確認状態に入る(ST6に戻る)。これに対して、カラ
ー切替キー61の押下が確認されると(ST8−Ye
s)、二色印刷モードとなり、二色印刷ランプ66が点
灯する(ST9)。
【0089】ここで、二色印刷を行うにあたり、版胴2
A(第一版胴)及び版胴2B(第二版胴)に供給される
インク色を判別するため、原稿ランプ決定処理が行なわ
れる(ST10)。
【0090】図13は原稿ランプ決定処理を示す制御フ
ローである。まず、版胴2A(第一版胴)に供給される
インクが青色かどうかを、版胴情報検出手段より伝送さ
れる情報により判別する。版胴2A(第一版胴)に供給
されるインクが青色である場合は(ST71−Ye
s)、青原稿ランプ67が点灯するとともに、赤原稿ラ
ンプ68が消灯する(ST72)。
【0091】続いて、図7に示すように、二色印刷モー
ドにおいて、製版スタートキー63の押下を確認する
(ST11)。操作者は、二色印刷を行なうのであれば
青原稿ランプ67の指示に従い、最初の製版に用いる青
原稿を読取手段にセットする。そして、製版スタートキ
ー63が押下されると(ST11−Yes)、二色製版
動作に入る(ST12)。
【0092】図14は、二色製版動作の制御フローであ
る。二色製版動作に入ると、製版ユニットを構成するフ
レーム6が版胴2A(第一版胴)側へと移動する(ST
75)。
【0093】すなわち、図9に示すように、製版ユニッ
トを構成するフレーム6に設けられた駆動モータ27が
駆動し、フレーム6が初期位置である版胴2A(第一版
胴)と版胴2B(第二版胴)の中間位置から版胴2A
(第一版胴)方向に移動する(ST31)。フレーム6
が第一版胴原紙取付位置にない間は、フレーム6は駆動
モータ27により移動を続けている(ST32−N
o)。そして、フレーム6が、第一版胴原紙取付位置に
位置すると(ST32−Yes)、駆動モータ27が停
止しフレーム6の移動は止まる(ST33)。そして、
製版装置により版胴2A(第一版胴)に対して青原稿に
かかる製版着版処理が行なわれる(ST76)。
【0094】次に、版胴2B(第二版胴)に供給される
インク色を、版胴情報検出手段より伝送される情報によ
り判別する。版胴2B(第二版胴)に供給されるインク
が赤色である場合は(ST77−Yes)、赤原稿ラン
プ68が点灯するとともに、青原稿ランプ67が消灯す
る(ST78)。
【0095】その後、図14に示すように、操作者は、
赤原稿ランプ68の指示に従い、二色目の製版に用いる
赤原稿を読取手段にセットする。そして、製版スタート
キー63が押下されると(ST80−Yes)、製版ユ
ニットを構成するフレーム6が版胴2B(第二版胴)側
へと移動する(ST81)。
【0096】すなわち、図11に示すように、製版ユニ
ットを構成するフレーム6に設けられた駆動モータ27
が駆動し、フレーム6が第一版胴原紙取付位置から版胴
2B(第二版胴)方向に移動する(ST41)。フレー
ム6が第二版胴原紙取付位置にない間は、フレーム6は
駆動モータ27により移動を続けている(ST42−N
o)。そして、フレーム6が、第二版胴原紙取付位置に
位置すると(ST42−Yes)、駆動モータ27が停
止しフレーム6の移動は止まる(ST43)。そして、
製版装置により版胴2B(第二版胴)に対して赤原稿に
かかる製版着版処理が行なわれる(ST82)。
【0097】製版着版が終了すると、製版ユニットは初
期位置へと移動する(ST83)。すなわち、図10に
示すように、駆動モータ27が駆動することにより、フ
レーム6が第二版胴原紙取付位置から版胴2A(第一版
胴)方向に移動する(ST51)。フレーム6が初期位
置にない間は、フレーム6は駆動モータ27により移動
を続けている(ST52−No)。そして、フレーム6
が、初期位置に位置すると(ST52−Yes)、駆動
モータ27が停止しフレーム6の移動が止まることとな
る(ST53)。
【0098】そして、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2A(第一版胴)に対して印刷用紙が搬送され
て、この印刷用紙に対して版胴2Aに供給された青色イ
ンクによる印刷動作が行われる。続けて、搬送手段40
を介して版胴2B(第二版胴)に対して印刷用紙が搬送
され、この印刷用紙に対して版胴2Bに供給された赤色
インクによる印刷動作が行なわれる。
【0099】また、図7に示すように、ST11にて製
版スタートキー63の押下が確認されない場合は(ST
11−No)、カラー切替キー61の押下を確認する
(ST13)。カラー切替キー61の押下が確認されな
い場合は(ST13−No)、再び製版スタートキー6
3の押下確認状態に入る(ST11に戻る)。これに対
して、カラー切替キー61の押下が確認されると(ST
13−Yes)、印刷モードは再び単色青色印刷モード
となり、二色印刷ランプ66が消灯するとともに、青原
稿ランプ67が点灯して、赤原稿ランプ68が消灯する
(ST1に戻る)。
【0100】なお、図13に示すように、版胴2A(第
一版胴)に供給されるインクが青色でなく赤色である場
合には(ST71−No)、青原稿ランプ67が消灯
し、赤原稿ランプ68が点灯する(ST73)。これに
より、操作者は、赤原稿ランプ68の指示に従い、最初
の製版に用いる赤原稿を読取手段にセットする。そし
て、図7に示すように、製版スタートキー63が押下さ
れると(ST11−Yes)、二色製版動作に入る(S
T12)。その後、版胴2A(第一版胴)側への製版ユ
ニット(フレーム6)の移動が行われるとともに、版胴
2A(第一版胴)に対する赤原稿にかかる製版着版が行
われる。
【0101】続いて、図14に示すように、版胴2B
(第二版胴)に供給されるインクが青色である場合は
(ST77−No)、赤原稿ランプ68が消灯し、青原
稿ランプ67が点灯する(ST79)。これにより、操
作者は、青原稿ランプ67の指示に従い、二色目の製版
に用いる赤原稿を読取手段にセットする。そして、製版
スタートキー63が押下されると(ST80−Ye
s)、製版ユニット(フレーム6)が版胴2B(第二版
胴)側へと移動して(ST81)、版胴2B(第二版胴
に対する青原稿にかかる製版着版が行われる。
【0102】続いて、印刷スタートキー64の押下によ
り、版胴2A(第一版胴)に対して印刷用紙が搬送され
て、この印刷用紙に対して版胴2Aに供給された赤色イ
ンクによる印刷動作が行われる。続けて、搬送手段40
を介して版胴2B(第二版胴)に対して印刷用紙が搬送
され、この印刷用紙に対して版胴2Bに供給された青色
インクによる印刷動作が行なわれることとなる。
【0103】このように第一実施の形態での孔版印刷装
置は、複数の版胴2A,2Bに対して、孔版原紙Sに製
版を行う製版ユニットを移動可能としたことにより、各
版胴2A,2Bに孔版原紙Sを搬送するための各搬送路
及び搬送ローラ対と、各搬送路を選択する切替機構が不
要となる。これにより、孔版原紙Sを搬送するための構
成部品が減少される。
【0104】また、各搬送路及び搬送ローラ対がないた
め、孔版原紙Sの搬送時の斜行を起こさなくなるので、
各版胴2に対する孔版原紙Sの取り付け位置が所定位置
になり、取り付け位置不良や、孔版原紙Sへの皺がなく
なる。
【0105】また、各搬送路及び搬送ローラ対がないた
め、搬送路をなす上下ガイド板の間で孔版原紙Sが詰ま
ったり、孔版原紙Sの先端に折れが生じることがない。
【0106】したがって、第一実施の形態による孔版印
刷装置では、各版胴2A,2Bに供給されるインク色を
検出する版胴情報検出手段を有し、この版胴情報検出手
段からの版胴情報に対応して、操作者に対して何れの色
で印刷する原稿を読取手段にセットするかを促す製版指
示情報の表示を行うので、操作者に対して異なる色の原
稿を誤って読取手段にセットさせる不都合がなく、各版
胴2A,2Bのそれぞれに対応した製版、及び孔版原紙
の着版を行うことが可能となる。
【0107】また、フレーム6(製版ユニット)を各版
胴2A,2B側に移動するようにしているので、製版ユ
ニットでの孔版原紙Sの製版にかかる制御を一様にする
ことができ、制御を簡素化することが可能となる。
【0108】また、フレーム6(製版ユニット)を各版
胴2A,2Bから略等間隔な中間位置(初期位置)に移
動させるようにしたことにより、何れの版胴2A,2B
に対してもフレーム6の移動距離を一様にすることがで
き、各版胴2A,2Bへの選択の際に、速やかに製版ユ
ニットの移動を行うことが可能となる。このため、フレ
ーム6の移動制御が初期位置を基準とした簡単な制御と
なる。
【0109】以下、本発明における第二実施の形態を図
面を参照して説明する。図15は本発明の孔版印刷装置
の第二実施の形態を示す側面図、図16は前記孔版印刷
装置にかかる製版装置の動作を示す側面図である。
【0110】なお、以下に説明する第二実施の形態にお
いて、上述した第一実施の形態と同一または同等の構成
については同一の符号を付して説明を省略する。
【0111】第二実施の形態において、位置検出手段
は、図15に示すように、二つの版胴2A,2Bに対し
て製版された孔版原紙Sの端部を受け渡すべき位置にフ
レーム6が移動したことを検出する位置に設けられる位
置センサ31と、フレーム6側に設けられる、前記位置
センサ31の投受光部を遮蔽する遮蔽板32とで構成さ
れている。
【0112】即ち、本実施の形態において、フレーム6
の停止位置は、版胴2A及び版胴2Bにそれぞれ孔版原
紙Sを受け渡すべき位置となる二カ所で構成されてお
り、フレーム6はこの何れかの位置に待機する。
【0113】位置センサ31と遮蔽板32との関係は、
図17(a),図17(b)に示すようになっている。
遮蔽板32は、フレーム6の移動に伴いその両端部に
て、各位置センサ31の投受光部を遮蔽する。
【0114】ここで、フレーム6の移動に伴う位置セン
サ31と遮蔽板32の具体的な関係を図15及び図16
を参照して説明する。図15に示すように、フレーム6
(製版ユニット)が版胴2Bに孔版原紙Sを受け渡すべ
き位置にある時は、位置センサ31aを遮蔽板32が遮
蔽している。この位置への製版ユニットの設定は、フレ
ーム6を図16中の状態から右方向に移動させ、位置セ
ンサ31aが遮蔽板32に遮蔽された位置でフレーム6
の移動を停止させればよい。
【0115】また、図16に示すように、フレーム6
(製版ユニット)が版胴2Aに孔版原紙Sを受け渡すべ
き位置にある時は、位置センサ31cを遮蔽板32が遮
蔽する。この位置への製版ユニットの設定は、図15中
の状態からフレーム6を左方向に移動させ、位置センサ
31cが遮蔽板32に遮蔽された位置でフレーム6の移
動を停止させればよい。
【0116】このように、単一の製版装置によって複数
の版胴2A,2Bに対する製版及び着版を行う孔版印刷
装置では、製版装置側にてそれぞれの版胴2A,2Bに
対応した製版を行い、且つ、製版した孔版原紙Sをそれ
ぞれの版胴2A,2Bに対応して着版(搬送)する必要
がある。本発明の孔版印刷装置では、特に、版胴2A,
2Bが異なるインク色に設定されていて異なる色の印刷
を印刷用紙に施す場合に、何れの版胴2A,2Bがどの
インク色に設定されているかの版胴情報を検出する版胴
情報検出手段を備えている。
【0117】版胴情報を検出する版胴情報検出手段に
は、上述した第一実施の形態と同様の構成である。
【0118】以下、上記版胴情報検出手段からの版胴情
報が伝送される制御手段について説明する。この制御手
段は、上述した製版ユニット(フレーム6)の移動を含
む孔版印刷装置の全ての動作を総括的に制御するもので
ある。
【0119】制御手段は、図18に示すように、マイク
ロプロセッサなどにより構成されたCPU55と、孔版
印刷装置内の各機構を制御するためのプログラムが格納
されたROM56と、マイクロプロセッサの演算結果お
よび各種入力情報を随時記憶するRAM57とを含むワ
ンチップマイコンとして構成される。
【0120】制御手段は、孔版印刷装置のキャビネット
上面に配置された操作パネル60からの各種キー情報、
および各位置センサ31のオンオフ情報、設定スイッチ
51,53による版胴情報を取り込み、各々RAM57
に保存する。
【0121】CPU55は、入力される情報に従って、
効率の良い製版着版動作の順序を決定し、操作者への指
示を操作パネル60に表示する。
【0122】操作パネル60には、図6に示すように、
カラー切替キー61、テンキー62、製版スタートキー
63、印刷スタートキー64、ストップキー65の各種
キーが設けられている。
【0123】カラー切替キー61は、二色印刷を行うか
あるいは単色印刷を行うかの選択切替えを行い、且つ、
単色印刷の場合に製版する色、即ち版胴2A,2Bの何
れに着版させる孔版原紙を製版するかを選択切替えする
キーである。このカラー切替キー61は、押下する毎
に、二色印刷→単色青色印刷→単色赤色印刷→二色印刷
…(版胴2A,2Bがそれぞれ青色インク,赤色インク
に設定された場合)のように切り替わる。
【0124】テンキー62は、0〜9の数字キー等で構
成され、印刷枚数の設定等が行われる。
【0125】製版スタートキー63は、カラー切替キー
61やテンキー62での設定後、製版着版動作を実行さ
せる際に押下操作される。
【0126】印刷スタートキー64は、製版後、印刷動
作を実行させる際に押下操作される。また、ストップキ
ー65は、印刷動作時等に動作を中止させる際に押下操
作される。
【0127】また、操作パネル60には、表示手段が配
されている。表示手段では、孔版印刷装置の各種情報が
表示される。本実施の形態での表示手段には、図6に示
すように、二色印刷ランプ66、原稿ランプ67,68
がある。
【0128】二色印刷ランプ66は、上記カラー切替キ
ー61での切替えによって点灯あるいは消灯する。本実
施の形態での二色印刷ランプ66は、二色印刷モードへ
の切替え時に点灯し、単色(青色,赤色)印刷モードへ
の切替え時に消灯する。
【0129】原稿ランプ67,68は、上記版胴情報に
対応して、操作者に対して何れの色で印刷する原稿を読
取手段にセットするかを促すため表示と対応して点灯あ
るいは消灯する。具体的には、単色印刷モードの際、切
替えられた色に対応した方が点灯する。また、二色印刷
モードの際、操作者に対して次に何れの色の製版を行う
かを促し、その色の原稿を読取手段にセットしてもらう
ため、その色に対応した方が点灯する。なお、本実施の
形態では、版胴2A,2Bには、青色・赤色のインクが
供給され、青色・赤色のインク色での印刷が行えるよう
に設定されており、原稿ランプ67は青原稿ランプと
し、原稿ランプ68は赤原稿ランプとしている。
【0130】このように、表示手段には、版胴情報検出
手段にて検出された各版胴2A,2Bの版胴情報と対応
し、操作者に対して何れの原稿を読取手段にセットする
かを促す製版指示情報が表示される。
【0131】以下、第二実施の形態における、各制御動
作について説明する。図19は孔版印刷装置の印刷モー
ド切替動作に関する部分の制御フローである。この制御
フローにおいて、操作開始時は単色青色印刷モードにあ
り、青色原稿ランプ67のみが点灯状態で、赤原稿ラン
プ68及び二色印刷ランプ66は消灯状態になっている
ものとする(ST101)。
【0132】このとき、操作者は、単色青色印刷を行な
うのであれば青原稿ランプ67の指示に従い、製版に用
いる青原稿を読取手段にセットする。
【0133】次に、製版スタートキー63が押されたか
どうかが確認され、押された場合は(ST102−Ye
s)青色製版動作に入る(ST103)。
【0134】図20は、青色製版動作の制御フローであ
る。まず、版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが
青色かどうかを、版胴情報検出手段より伝送される情報
により判別する。版胴2A(第一版胴)に供給されるイ
ンクが青色である場合は(ST121−Yes)、製版
ユニットを構成するフレーム6が版胴2A(第一版胴)
側へと移動する(ST122)。
【0135】図21は、製版ユニットの版胴2A(第一
版胴)側への移動動作の制御フローである。まず、フレ
ーム6(製版ユニット)が版胴2A(第一版胴)に孔版
原紙Sを取り付ける第一版胴原紙取付位置にあるかどう
かを、位置検出手段より伝送される情報により判別す
る。製版ユニットが第一版胴原紙取付位置にない場合
(ST131−No)、すなわち第二版胴原紙取付位置
にある場合は、製版ユニットを構成するフレーム6に設
けられた駆動モータ27が駆動し、フレーム6が第二版
胴原紙取付位置から版胴2A(第一版胴)方向に移動す
る(ST132)。フレーム6が第一版胴原紙取付位置
にない間は、フレーム6は駆動モータ27により移動を
続けている(ST132−No)。そして、フレーム6
が、第一版胴原紙取付位置に位置すると(ST132−
Yes)、駆動モータ27が停止しフレーム6の移動は
止まる(ST34)。
【0136】一方、図21に示すように、ST131に
おいて、製版ユニットが第一版胴原紙取付位置にある場
合(ST131−Yes)は、製版ユニットは移動動作
を行なわずに、そのままの位置にて次の処理へ進む。
【0137】その後、図20に示すように、製版装置に
より版胴2A(第一版胴)に対して青原稿にかかる製版
着版処理が行なわれる(ST123)。
【0138】製版着版が終了すると、印刷スタートキー
64の押下により、版胴2A(第一版胴)に対して印刷
用紙が搬送され、この印刷用紙に対して青色インクによ
る印刷動作が行なわれる。
【0139】また、図20に示すように、ST121に
おいて版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが青色
でない場合は(ST121−No)、製版ユニットを構
成するフレーム6が版胴2B(第二版胴)側へと移動す
る(ST124)。
【0140】図22は、製版ユニットの版胴2B(第二
版胴)側への移動動作の制御フローである。まず、フレ
ーム6(製版ユニット)が版胴2B(第二版胴)に孔版
原紙Sを取り付ける第二版胴原紙取付位置にあるかどう
かを、位置検出手段より伝送される情報により判別す
る。製版ユニットが第二版胴原紙取付位置にない場合
(ST141−No)、すなわち第一版胴原紙取付位置
にある場合は、製版ユニットを構成するフレーム6に設
けられた駆動モータ27が駆動し、フレーム6が第一版
胴原紙取付位置から版胴2B(第二版胴)方向に移動す
る(ST142)。フレーム6が第二版胴原紙取付位置
にない間は、フレーム6は駆動モータ27により移動を
続けている(ST143−No)。そして、フレーム6
が、第二版胴原紙取付位置に位置すると(ST143−
Yes)、駆動モータ27が停止しフレーム6の移動は
止まる(ST144)。
【0141】一方、図22に示すように、ST141に
おいて、製版ユニットが第二版胴原紙取付位置にある場
合(ST141−Yes)は、製版ユニットは移動動作
を行なわずに、そのままの位置にて次の処理へ進む。
【0142】その後、図20に示すように、製版装置に
より版胴2B(第二版胴)に対して青原稿にかかる製版
着版処理が行なわれる(ST123)。
【0143】製版着版が終了すると、印刷スタートキー
64の押下により、版胴2B(第二版胴)に対して印刷
用紙が搬送され、この印刷用紙に対して青色インクによ
る印刷動作が行なわれる。
【0144】また、図19に示すように、ST102に
て、製版スタートキー63の押下が確認されない場合は
(ST102−No)、カラー切替キー61が押された
かどうかを確認し、押下が確認されない場合は(ST1
04−No)、再び製版スタートキー63の押下の確認
状態に入る(ST102に戻る)。これに対して、カラ
ー切替キー61の押下が確認されると(ST104−Y
es)、単色赤色印刷モードに入る(ST105)。こ
のとき、赤原稿ランプ68が点灯するとともに、青原稿
ランプ67が消灯して、二色印刷ランプ63は継続して
消灯状態となる。
【0145】引き続き、図19に示すように、単色赤色
印刷モードにおいて、製版スタートキー63の押下を確
認する(ST106)。操作者は、単色赤色印刷を行な
うのであれば赤原稿ランプ68の指示に従い、製版に用
いる赤原稿を読取手段にセットする。そして、製版スタ
ートキー63が押下されると(ST106−Yes)、
赤色製版動作に入る(ST107)。
【0146】図23は、赤色製版動作の制御フローであ
る。まず、版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが
赤色かどうかを、版胴情報検出手段より伝送される情報
により判別する。版胴2A(第一版胴)に供給されるイ
ンクが赤色である場合は(ST151−Yes)、製版
ユニットを構成するフレーム6が版胴2A(第一版胴)
側へと移動する(ST152)。フレーム6の版胴2A
(第一版胴)側への移動は、上述と同様に図21に示
す。
【0147】その後、図23に示すように、製版装置に
より版胴2A(第一版胴)に対して赤原稿にかかる製版
着版処理が行なわれる(ST153)。
【0148】製版着版が終了すると、印刷スタートキー
64の押下により、版胴2A(第一版胴)に対して印刷
用紙が搬送され、この印刷用紙に対して赤色インクによ
る印刷動作が行なわれる。
【0149】また、図23に示すように、ST151に
おいて版胴2A(第一版胴)に供給されるインクが赤色
でない場合は(ST151−No)、製版ユニットを構
成するフレーム6が版胴2B(第二版胴)側へと移動す
る(ST154)。フレーム6の版胴2B(第二版胴)
側への移動は、上述と同様に図22に示す。
【0150】その後、図23に示すように、製版装置に
より版胴2B(第二版胴)に対して赤原稿にかかる製版
着版処理が行なわれる(ST153)。
【0151】製版着版が終了すると、印刷スタートキー
64の押下により、版胴2B(第二版胴)に対して印刷
用紙が搬送され、この印刷用紙に対して赤色インクによ
る印刷動作が行なわれる。
【0152】また、図19に示すように、ST106に
て製版スタートキー63の押下が確認されない場合は
(ST106−No)、カラー切替キー61の押下を確
認する(ST108)。カラー切替キー61の押下が確
認されない場合は(ST108−No)、再び製版スタ
ートキー63の押下の確認状態に入る(ST106に戻
る)。これに対して、カラー切替キー61の押下が確認
されると(ST108−Yes)、二色印刷モードとな
り、二色印刷ランプ66が点灯する(ST109)。
【0153】ここで、二色印刷を行うにあたり、版胴2
A(第一版胴)及び版胴2B(第二版胴)に供給される
インク色を判別し、版胴2A(第一版胴),版胴2B
(第二版胴)の製版順序を判断する製版順序決定処理が
行なわれる(ST110)。
【0154】図24は、製版順序の決定処理を示す制御
フローである。まず、製版ユニットが第二版胴原紙取付
位置にあるかどうかを、位置検出手段より伝送される情
報により判別する。
【0155】製版ユニットが第二版胴原紙取付位置にな
い場合(ST161−No)、すなわち第一版胴原紙取
付位置にある場合は、続いて版胴2A(第一版胴)に供
給されるインク色を版胴情報検出手段より伝送される情
報により判別する。
【0156】版胴2A(第一版胴)に供給されるインク
が赤色である場合は(ST162−No)、製版順序が
版胴2A(第一版胴)→版胴2B(第二版胴)の順で決
定され(ST163)、且つ、青原稿ランプ67が消灯
し、赤原稿ランプ68が点灯する(ST164)。この
製版順序をパターン1とする。
【0157】一方、ST162において、版胴2A(第
一版胴)に供給されるインクが青色である場合は(ST
162−Yes)、製版順序が版胴2A(第一版胴)→
版胴2B(第二版胴)の順で決定され(ST165)、
且つ、青原稿ランプ67が点灯し、赤原稿ランプ68が
消灯する(ST166)。この製版順序をパターン2と
する。
【0158】また、ST161において、製版ユニット
が第二版胴原紙取付位置にある場合(ST161−Ye
s)は、続いて版胴2B(第二版胴)に供給されるイン
ク色が版胴情報検出手段より伝送される情報により判別
される。
【0159】版胴2B(第二版胴)に供給されるインク
が赤色である場合は(ST167−No)、製版順序が
版胴2B(第二版胴)→版胴2A(第一版胴)の順で決
定され(ST168)、且つ、青原稿ランプ67が消灯
し、赤原稿ランプ68が点灯する(ST169)。この
製版順序をパターン3とする。
【0160】一方、ST167において、版胴2B(第
二版胴)に供給されるインクが青色である場合は(ST
167−Yes)、製版順序が版胴2B(第二版胴)→
版胴2A(第一版胴)の順で決定され(ST170)、
且つ、青原稿ランプ67が点灯し、赤原稿ランプ68が
消灯する(ST171)。この製版順序をパターン4と
する。
【0161】続いて、図19に示すように、二色印刷モ
ードにおいて、製版スタートキー63の押下を確認する
(ST111)。操作者は、二色印刷を行なうのであれ
ば青原稿ランプ67あるいは赤原稿ランプ68の指示に
従い、最初の製版に用いる青原稿あるいは赤原稿を読取
手段にセットする。そして、製版スタートキー63が押
下されると(ST111−Yes)、二色製版動作に入
る(ST112)。
【0162】なお、青原稿ランプ67あるいは赤原稿ラ
ンプ68の点灯指示は、上記パターン1乃至4により決
定されている。パターン1では、製版ユニットが赤イン
クを供給される版胴2A(第一版胴)側に位置している
ため、赤原稿ランプ68が点灯する。パタンー2では、
製版ユニットが青インクを供給される版胴2A(第一版
胴)側に位置しているため、青原稿ランプ67が点灯す
る。パターン3では、製版ユニットが赤インクを供給さ
れる版胴2B(第二版胴)側に位置しているため、赤原
稿ランプ68が点灯する。パターン4では、製版ユニッ
トが青インクを供給される版胴2B(第二版胴)側に位
置しているため、青原稿ランプ67が点灯する。
【0163】図25は、二色製版動作の制御フローであ
る。まず、前述の製版順序決定処理にて決定した製版順
序により、最初の版胴2A(2B)に対して製版着版処
理を行なう(ST181)。
【0164】次に、製版順序決定処理にて決定した製版
順序により、二色目の製版着版を行なうインク色を判別
する。二色目のインクが青色である場合(ST182−
Yes)は、青原稿ランプ67が点灯し、赤原稿ランプ
68が消灯する(ST183)。また、二色目のインク
が赤色である場合(ST182−No)は、青原稿ラン
プ67が消灯し、赤原稿ランプ68が点灯する(ST1
84)。
【0165】その後、操作者は青原稿ランプ67あるい
は赤原稿ランプ68の指示に従い、二色目の製版に用い
る青原稿あるいは赤原稿を読取手段にセットする。そし
て、製版スタートキー63が押下されると(ST185
−Yes)、二色目の製版動作が開始される。
【0166】まず、上記製版順序決定処理にて決定した
製版順序により、二色目の製版着版を行なう版胴2を判
別する。二色目が版胴2A(第一版胴)であれば(ST
186−Yes)、フレーム6が第二版胴原紙取付位置
から第一版胴原紙取付位置に移動する(ST187)。
この際、移動動作の制御は、上述の図21に示す版胴2
A(第一版胴)への移動動作の制御フローに従うものと
なる。また、二色目が版胴2B(第二版胴)であれば
(ST186−No)、フレーム6が第一版胴原紙取付
位置から第二版胴原紙取付位置に移動する(ST18
8)。この際、移動動作の制御は、上述の図22に示す
版胴2B(第二版胴)側への移動動作の制御フローに従
うものとなる。
【0167】そして、二色目の版胴2A(2B)に孔版
原紙Sを受け渡すべき位置への移動が完了すると、二色
目の版胴2A(2B)に対して製版着版処理を行う(S
T189)。
【0168】製版着版が終了すると、印刷スタートキー
64の押下により、版胴2A(第一版胴)及び版胴2B
(第二版胴)に対して印刷用紙が搬送され、この印刷用
紙に対して赤色インク及び青色インクによる二色印刷動
作が行なわれる。
【0169】また、図19に示すように、ST111に
おいて、製版スタートキー63の押下が確認されない場
合は(ST111−No)、カラー切替キー61の押下
を確認する(ST113)。カラー切替キー61の押下
が確認されない場合は(ST113−No)、再び製版
スタートキー63の押下の確認状態に入る(ST111
に戻る)。これに対して、カラー切替キー61の押下が
確認されると(ST113−Yes)、印刷モードは再
び単色青色印刷モードとなり、二色印刷ランプ66が消
灯するとともに、青原稿ランプ67が点灯し、赤原稿ラ
ンプ68が消灯する(ST101に戻る)。
【0170】また、上述した単色及び二色印刷におい
て、各版胴2A,2Bへの孔版原紙Sの搬送(着版)終
了後は、フレーム6(製版ユニット)を最後に搬送した
版胴2A,2Bの位置にそのまま待機させて次の製版着
版に備える。
【0171】このように、第二実施の形態による孔版印
刷装置は、複数の版胴2A,2Bに対して、孔版原紙S
に製版を行う製版ユニットを移動可能として、孔版原紙
Sを搬送するための構成部品が減少される。また、第二
実施の形態では、第一実施の形態と比較して製版ユニッ
ト(フレーム6)の中央位置での停止を無くして中央位
置センサを不要としているため、さらに構成部品が減少
される。
【0172】また、各搬送路及び搬送ローラ対がないた
め、孔版原紙Sの搬送時の斜行を起こさなくなるので、
各版胴2A,2Bに対する孔版原紙Sの取り付け位置が
所定位置になり、取り付け位置不良や、孔版原紙Sへの
皺がなくなる。さらに、各搬送路及び搬送ローラ対がな
いため、搬送路をなす上下ガイド板の間で孔版原紙Sが
詰まったり、孔版原紙Sの先端折れがなくなる。
【0173】したがって、上述した第二実施の形態によ
る孔版印刷装置では、フレーム6(製版ユニット)の移
動を各版胴2A,2B何れかの側に位置させ、且つ、最
後に製版着版を行なった位置に製版ユニットを待機させ
るようにしている。また、位置検出手段にて現在の製版
ユニットの位置を検出し、版胴情報検出手段にて製版ユ
ニットが位置する版胴2A,2Bに供給されるインク色
を検出している。そして、現在の製版ユニットが位置す
る版胴2A,2Bに供給されるインク色の原稿をのセッ
トを操作者に対して促すようにしている。
【0174】これにより、二色印刷において、フレーム
6(製版ユニット)の移動動作を無駄なく抑えて、製版
から印刷された印刷用紙を最初に得るまでのファースト
プリント時間を短縮させることが可能となる。また、操
作者に対して異なる色の原稿を誤って読取手段にセット
させる不都合がなく、各版胴2A,2Bのそれぞれに対
応した製版、及び孔版原紙の着版を行うことが可能とな
る。
【0175】また、単色印刷においても、操作者の設定
と、これに応じた指示を行うことで、各版胴2A,2B
のそれぞれに対応した製版、及び孔版原紙の着版を行う
ことが可能となる。
【0176】また、フレーム6(製版ユニット)を各版
胴2A,2B側に移動するようにしているので、製版ユ
ニットでの孔版原紙Sの製版にかかる制御を一様にする
ことができ、制御を簡素化することが可能となる。
【0177】なお、上述した各実施の形態での孔版印刷
装置は、二つの版胴2A,2Bを有した構成であるが、
版胴を三つ設けて、それぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ーに配色した製版及び印刷を行うことにより、フルカラ
ー印刷が可能となる。
【0178】また、上述した各実施の形態では、二つの
版胴2A,2Bにより多色印刷、即ち印刷用紙の片面へ
の印刷を行なう構成について示したが、この限りではな
い。例えば、別の搬送手段により版胴2Aと版胴2Bと
の間で印刷用紙を反転させたり、二つの版胴2A,2B
を接離可能としてその間に印刷用紙を通過させるように
すれば、両面印刷を行なう構成が得られる。この場合で
あっても、上述した制御により適宜製版及び印刷を行う
ことが可能となる。
【0179】さらに、上述した各実施の形態での孔版印
刷装置は、複数の版胴2A,2Bが各軸線を水平となる
ように配されていることから、フレーム6(製版ユニッ
ト)を水平方向へ移動させるように構成されているが、
複数の版胴2A,2Bの配置が各軸線を平行とし、例え
ば円弧状の軌跡上に配されている場合には、前記軌跡に
沿ってフレーム6を円弧状に移動させるように構成すれ
ばよい。このように、フレーム6(製版ユニット)の移
動は、複数の版胴2A,2Bがなす配置の軌跡に起因さ
れる。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1に記載の孔版印刷装置は、複数の版胴に対して製版し
た孔版原紙を搬送する製版装置を有した孔版印刷装置に
おいて、単一の製版ユニットを移動させて各版胴に製版
着版するようにしている。そして、製版ユニットの位置
を検出するとともに、各版胴の版胴情報を検出して、こ
れらの検出に対応して製版指示情報を表示するようにし
ている。
【0181】これにより、製版ユニットにおける孔版原
紙の製版及び着版の制御が各版胴に対して一様となり、
その制御を簡素化させることができる。また、複数の版
胴の版胴情報にそれぞれ対応した原稿のセットを表示に
より操作者に促すので、操作者による誤操作を無くし
て、複数の版胴に対応した製版、及び孔版原紙の搬送
(着版)を行うことができる。
【0182】請求項2に記載の孔版印刷装置は、製版ユ
ニットを各版胴から略等距離となる初期位置に移動する
ようにし、各版胴への孔版原紙の搬送(着版)終了後、
製版ユニットを初期位置へ移動させるようにしている。
これにより、何れの版胴に対しても製版ユニットの移動
距離を一様にすることができ、各版胴への選択の際に、
速やかに製版ユニットの移動が行えるため、製版ユニッ
トの移動制御を初期位置を基準とした簡単な制御とする
ことができる。
【0183】請求項3に記載の孔版印刷装置は、各版胴
への孔版原紙の搬送終了後、製版ユニットを最後に搬送
した版胴の位置にそのまま待機させ、次の製版時に、待
機している位置にある版胴に対する製版を促す製版指示
情報を前記表示手段に表示させる。これにより、各版胴
を用いる複数色印刷等の際、最初の製版着版を製版ユニ
ットを移動させずに行うようにするので、製版ユニット
の移動動作を無駄なく抑えて、製版から印刷された印刷
用紙を最初に得るまでの時間を短縮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の第一実施の形態を示す
側面図。
【図2】前記孔版印刷装置にかかる製版装置の動作を示
す側面図。
【図3】前記孔版印刷装置にかかる製版装置の動作を示
す側面図。
【図4】前記孔版印刷装置の制御手段を示すブロック構
成図。
【図5】版胴情報検出手段の他の構成を示すブロック構
成図。
【図6】操作パネルを示す正面図。
【図7】印刷モード切替動作を示す制御フロー。
【図8】青色製版動作のを示す制御フロー。
【図9】製版ユニットの第一版胴側への移動動作を示す
制御フロー。
【図10】製版ユニットの初期位置への移動動作を示す
制御フロー。
【図11】製版ユニットの第二版胴側への移動動作を示
す制御フロー。
【図12】赤色製版動作を示す制御フロー。
【図13】原稿ランプ決定処理を示す制御フロー。
【図14】二色製版動作を示す制御フロー。
【図15】本発明の孔版印刷装置の第二実施の形態を示
す側面図。
【図16】前記孔版印刷装置にかかる製版装置の動作を
示す側面図。
【図17】(a)(b)位置センサと遮蔽板の関係を示
す側面図。
【図18】前記孔版印刷装置の制御手段を示すブロック
構成図。
【図19】印刷モード切替動作を示す制御フロー。
【図20】青色製版動作を示す制御フロー。
【図21】製版ユニットの第一版胴側への移動動作を示
す制御フロー。
【図22】製版ユニットの第二版胴側への移動動作を示
す制御フロー。
【図23】赤色製版動作を示す制御フロー。
【図24】製版順序の決定処理を示す制御フロー。
【図25】二色製版動作を示す制御フロー。
【図26】従来の孔版印刷装置を示す側面図。
【符号の説明】
2A,2B…版胴、6…フレーム(製版ユニット)、3
1(31a,31b,31c)…位置センサ(版胴位置
検出手段)、32…遮蔽板(版胴位置検出手段)、5
1,53…設定スイッチ(版胴情報検出手段)、54…
設定板(版胴情報検出手段)、66…二色印刷ランプ
(表示手段)、67…青原稿ランプ(表示手段)、68
…赤原稿ランプ(表示手段)、S…孔版原紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の版胴を有し、該複数の版胴に対し
    て製版した孔版原紙を搬送する製版装置を有した孔版印
    刷装置において、 前記孔版原紙に製版を行う製版ユニットと、 該製版ユニットを前記各版胴に対して移動させる移動機
    構と、 前記製版ユニットの位置を検出する位置検出手段と、 前記各版胴にかかる版胴情報を検出する版胴情報検出手
    段と、 前記製版ユニットに製版を行わせるための製版指示情報
    を表示する表示手段と、 前記版胴情報と対応し得る製版指示情報を前記表示手段
    に表示させ、且つ、該製版指示情報に基づいて前記製版
    ユニットに製版を行わせるとともに、前記製版ユニット
    の移動を行わせる制御手段と、 を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記製版ユニットが、前記各版胴から略
    等距離となる初期位置に移動するように構成され、 前記制御手段は、前記各版胴への前記孔版原紙の搬送終
    了後、前記製版ユニットを前記初期位置へ移動させ、次
    の製版時に、何れかの版胴に対する製版を促す製版指示
    情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求
    項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記各版胴への前記孔
    版原紙の搬送終了後、前記製版ユニットを最後に搬送し
    た版胴の位置にそのまま待機させ、次の製版時に、待機
    している位置にある版胴に対する製版を促す製版指示情
    報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項
    1に記載の孔版印刷装置。
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