JP2001255327A - 多孔質支持体と遅延蛍光を用いる物質の検出及び/又は定量法 - Google Patents
多孔質支持体と遅延蛍光を用いる物質の検出及び/又は定量法Info
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- JP2001255327A JP2001255327A JP2000065861A JP2000065861A JP2001255327A JP 2001255327 A JP2001255327 A JP 2001255327A JP 2000065861 A JP2000065861 A JP 2000065861A JP 2000065861 A JP2000065861 A JP 2000065861A JP 2001255327 A JP2001255327 A JP 2001255327A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラジオアイソトープ(RI)を使用しない高
感度のマイクロアレイ法を提供すること。 【解決手段】 多孔質支持体上に固定した標的物質と、
遅延蛍光を検出できるように標識された試料とを接触さ
せる工程;及び標的物質と相互作用した該試料中の物質
を遅延蛍光により検出及び/又は定量する工程:を含
む、標的物質と相互作用する物質を検出及び/又は定量
する方法。
感度のマイクロアレイ法を提供すること。 【解決手段】 多孔質支持体上に固定した標的物質と、
遅延蛍光を検出できるように標識された試料とを接触さ
せる工程;及び標的物質と相互作用した該試料中の物質
を遅延蛍光により検出及び/又は定量する工程:を含
む、標的物質と相互作用する物質を検出及び/又は定量
する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標的物質と結合す
る物質を遅延蛍光により検出及び/又は定量する方法に
関する。より詳細には、本発明は、多孔質支持体上に固
定した標的物質に試料を接触させて、標的物質に結合し
た試料を遅延蛍光により検出及び/又は定量する方法に
関する。
る物質を遅延蛍光により検出及び/又は定量する方法に
関する。より詳細には、本発明は、多孔質支持体上に固
定した標的物質に試料を接触させて、標的物質に結合し
た試料を遅延蛍光により検出及び/又は定量する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】多彩な生物の全遺伝子機能を効率的に解
析するための新しい技術開発が進んでいる。DNAチッ
プ法は、あらかじめ配列の分かっているDNAを基板上
でマトリックス状に並べておき、未知のDNA断片とハ
イブリダイズさせて得られるハイブリダイゼーションシ
グナルを解析することにより、DNAの塩基配列を解析
・決定する方法である。DNAチップ法を利用すること
により簡便で迅速な塩基配列の解析を行うことが可能で
あり、近年その手法が開発され注目を集めている。しか
しながら、末端ミスマッチ判別が困難なこと、プローブ
配列よりも長いリピート配列の解析が困難なことから、
未知塩基配列決定法としては限界のあることが指摘され
ている。一方、遺伝子発現のモニタリングや、既知塩基
配列における変異の同定、診断分野の応用については急
ピッチの開発が進んでいる。このようなDNAチップを
用いるDNAチップ技術は、DNA以外の生体分子にも
適用可能であり、創薬研究、疾病の診断や予防法の開
発、エネルギーや環境問題対策等の研究開発に新しい手
段を提供するものとして期待されている。
析するための新しい技術開発が進んでいる。DNAチッ
プ法は、あらかじめ配列の分かっているDNAを基板上
でマトリックス状に並べておき、未知のDNA断片とハ
イブリダイズさせて得られるハイブリダイゼーションシ
グナルを解析することにより、DNAの塩基配列を解析
・決定する方法である。DNAチップ法を利用すること
により簡便で迅速な塩基配列の解析を行うことが可能で
あり、近年その手法が開発され注目を集めている。しか
しながら、末端ミスマッチ判別が困難なこと、プローブ
配列よりも長いリピート配列の解析が困難なことから、
未知塩基配列決定法としては限界のあることが指摘され
ている。一方、遺伝子発現のモニタリングや、既知塩基
配列における変異の同定、診断分野の応用については急
ピッチの開発が進んでいる。このようなDNAチップを
用いるDNAチップ技術は、DNA以外の生体分子にも
適用可能であり、創薬研究、疾病の診断や予防法の開
発、エネルギーや環境問題対策等の研究開発に新しい手
段を提供するものとして期待されている。
【0003】DNAチップ技術が具体化してきたのは、
DNAの塩基配列をオリゴヌクレオチドとのハイブリダ
イゼーションによって決定する方法(SBH:Sequencing by
hybridization)が考案されたことに始まる(Dmanac,R.e
ta1.,Genomics,4, Page114(1989))。SBHは、ゲル電気泳
動を用いる塩基配列決定法の限界を克服できる方法では
あったが、実用化には至らなかった。
DNAの塩基配列をオリゴヌクレオチドとのハイブリダ
イゼーションによって決定する方法(SBH:Sequencing by
hybridization)が考案されたことに始まる(Dmanac,R.e
ta1.,Genomics,4, Page114(1989))。SBHは、ゲル電気泳
動を用いる塩基配列決定法の限界を克服できる方法では
あったが、実用化には至らなかった。
【0004】その後、DNAチップ作製技術が開発さ
れ、遺伝子の発現、変異、多型等を短時間で効率よく調
べる、いわゆるHTS(high-throughput screening)が可能
となった(Fodor,S.P.A.,Science, 251, Page767(1991)
およびSchena, M., Science, 270, Page 467(1995))。
れ、遺伝子の発現、変異、多型等を短時間で効率よく調
べる、いわゆるHTS(high-throughput screening)が可能
となった(Fodor,S.P.A.,Science, 251, Page767(1991)
およびSchena, M., Science, 270, Page 467(1995))。
【0005】しかし、DNAチップ作製技術を実用化す
るためには、多数のDNA断片やオリゴヌクレオチドを
非多質孔固相担体表面に整列させるためのDNAチップ
の作製技術が必要とされる。このような、DNAを固定
化する技術については、これまでも数多くの研究がなさ
れてきているが、未だ十分に満足できるものはない。こ
のようなDNAの固定化の不備がデータの信頼性の低
下、感度の低下をもたらしていることが判明してきた。
るためには、多数のDNA断片やオリゴヌクレオチドを
非多質孔固相担体表面に整列させるためのDNAチップ
の作製技術が必要とされる。このような、DNAを固定
化する技術については、これまでも数多くの研究がなさ
れてきているが、未だ十分に満足できるものはない。こ
のようなDNAの固定化の不備がデータの信頼性の低
下、感度の低下をもたらしていることが判明してきた。
【0006】例えば、ガラス支持体等の非多孔質支持体
を用いるDNAマイクロアレイ法が知られている。しか
しながら、非多孔質支持体を用いる場合、DNAの固定
化の効率が比較的低く、また1スポット当たりのDNA
固定量も少ないという問題があった。
を用いるDNAマイクロアレイ法が知られている。しか
しながら、非多孔質支持体を用いる場合、DNAの固定
化の効率が比較的低く、また1スポット当たりのDNA
固定量も少ないという問題があった。
【0007】一方、多孔質膜にDNAを固定し、標識D
NAとのハイブリダイゼーションを行う方法は、Southe
rn Blotting法として知られている。近年は、多孔質膜
上に複数個のDNAをアレイ上に固定し、これと標識し
た検体DNAを接触させることにより、検体中のcDN
Aを測定する方法がマイクロアレイ法として開発されて
きている。マイクロアレイ法では、多孔質膜を使用して
いるため、DNAの固定化は効率よく行うことができ
る。マクロアレイ法では通常、ラジオアイソトープ(R
I)法によって標識と検出が行われる。しかし、ラジオ
アイソトープの取り扱いは繁雑さが伴うという問題があ
り、またスポットの密度(支持体上の1cm2当たりの
スポット数)が低いという問題もあった。これらの欠点
を回避するために、より簡便な方法として放射性同位元
素を用いることなく、多孔質支持体上に固定されたDN
Aとハイブリダイズした核酸を蛍光標識により検出する
方法の開発が望まれていた。しかしながら、多孔質膜を
支持体と使用した場合に蛍光標識を使用すると、励起光
の反射によりバックグラウンドが上昇するという問題が
生じ、十分な感度が得られなかった。
NAとのハイブリダイゼーションを行う方法は、Southe
rn Blotting法として知られている。近年は、多孔質膜
上に複数個のDNAをアレイ上に固定し、これと標識し
た検体DNAを接触させることにより、検体中のcDN
Aを測定する方法がマイクロアレイ法として開発されて
きている。マイクロアレイ法では、多孔質膜を使用して
いるため、DNAの固定化は効率よく行うことができ
る。マクロアレイ法では通常、ラジオアイソトープ(R
I)法によって標識と検出が行われる。しかし、ラジオ
アイソトープの取り扱いは繁雑さが伴うという問題があ
り、またスポットの密度(支持体上の1cm2当たりの
スポット数)が低いという問題もあった。これらの欠点
を回避するために、より簡便な方法として放射性同位元
素を用いることなく、多孔質支持体上に固定されたDN
Aとハイブリダイズした核酸を蛍光標識により検出する
方法の開発が望まれていた。しかしながら、多孔質膜を
支持体と使用した場合に蛍光標識を使用すると、励起光
の反射によりバックグラウンドが上昇するという問題が
生じ、十分な感度が得られなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。
即ち、本発明が解決しようとする第1の課題は、ラジオ
アイソトープ(RI)を使用しないマイクロアレイ法を
提供することである。本発明が解決しようとする第2の
課題は、蛍光標識を使用して標的物質と結合する物質を
検出及び/又は定量する方法であってより高感度の方法
を提供することである。本発明が解決しようとする第3
の課題は、DNAマイクロアレイ技術に応用可能な標的
物質と結合する物質を検出及び/又は定量する方法を提
供することである。本発明の第4の課題は、多孔質支持
体を使用した場合に標識として放射性同位体を用いるこ
となく高感度に標的物質を検出できる方法を提供するこ
とである。
技術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。
即ち、本発明が解決しようとする第1の課題は、ラジオ
アイソトープ(RI)を使用しないマイクロアレイ法を
提供することである。本発明が解決しようとする第2の
課題は、蛍光標識を使用して標的物質と結合する物質を
検出及び/又は定量する方法であってより高感度の方法
を提供することである。本発明が解決しようとする第3
の課題は、DNAマイクロアレイ技術に応用可能な標的
物質と結合する物質を検出及び/又は定量する方法を提
供することである。本発明の第4の課題は、多孔質支持
体を使用した場合に標識として放射性同位体を用いるこ
となく高感度に標的物質を検出できる方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討した結果、種々の濃度のヒト抗体
を多孔質膜上に固定化した後、遅延蛍光物質で標識した
抗ヒト抗体と反応させ、ヒト抗体に結合した標識抗ヒト
抗体を該遅延蛍光により検出したところ、標識として通
常の蛍光物質を使用した場合よりも、検出感度が向上し
ていることを見出し、本発明を完成するに至った。
決するために鋭意検討した結果、種々の濃度のヒト抗体
を多孔質膜上に固定化した後、遅延蛍光物質で標識した
抗ヒト抗体と反応させ、ヒト抗体に結合した標識抗ヒト
抗体を該遅延蛍光により検出したところ、標識として通
常の蛍光物質を使用した場合よりも、検出感度が向上し
ていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明によれば、多孔質支持体上に
固定した標的物質と、遅延蛍光を検出できるように標識
された試料とを接触させる工程;及び標的物質と相互作
用した該試料中の物質を遅延蛍光により検出及び/又は
定量する工程:を含む、標的物質と相互作用する物質を
検出及び/又は定量する方法が提供される。
固定した標的物質と、遅延蛍光を検出できるように標識
された試料とを接触させる工程;及び標的物質と相互作
用した該試料中の物質を遅延蛍光により検出及び/又は
定量する工程:を含む、標的物質と相互作用する物質を
検出及び/又は定量する方法が提供される。
【0011】好ましくは、多孔質支持体上に固定される
標的物質はDNAであり、標識された試料は標識された
核酸である。好ましくは、多孔質支持体上に固定した標
的物質として、多孔質支持体上に2種類以上のDNAを
固定して得られるDNAアレイを使用する。好ましく
は、DNAはcDNA又はその断片である。
標的物質はDNAであり、標識された試料は標識された
核酸である。好ましくは、多孔質支持体上に固定した標
的物質として、多孔質支持体上に2種類以上のDNAを
固定して得られるDNAアレイを使用する。好ましく
は、DNAはcDNA又はその断片である。
【0012】好ましくは、遅延蛍光を検出できるように
標識された試料は、遅延蛍光を発する物質で直接標識さ
れた試料、又は遅延蛍光を発する物質と結合できる物質
で標識された試料である。好ましくは、遅延蛍光を発す
る物質は、ランタニドキレート構造を含む物質である。
標識された試料は、遅延蛍光を発する物質で直接標識さ
れた試料、又は遅延蛍光を発する物質と結合できる物質
で標識された試料である。好ましくは、遅延蛍光を発す
る物質は、ランタニドキレート構造を含む物質である。
【0013】本発明の好ましい態様では、多孔質支持体
上に2種類以上の標的DNAを固定して得られるDNA
アレイと、遅延蛍光を検出できるように標識された核酸
とを接触させる工程;及び該DNAアレイ上に結合した
核酸を遅延蛍光により検出及び/又は定量する工程:を
含む標的DNAと相補的な配列を有するDNAを検出及
び/又は定量するための方法が提供される。本発明の方
法は、好ましくは、遺伝子の発現、変異及び/又は多型
を解析するために使用される。
上に2種類以上の標的DNAを固定して得られるDNA
アレイと、遅延蛍光を検出できるように標識された核酸
とを接触させる工程;及び該DNAアレイ上に結合した
核酸を遅延蛍光により検出及び/又は定量する工程:を
含む標的DNAと相補的な配列を有するDNAを検出及
び/又は定量するための方法が提供される。本発明の方
法は、好ましくは、遺伝子の発現、変異及び/又は多型
を解析するために使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様及び実施
方法について詳細に説明する。本発明は、多孔質支持体
上に固定した標的物質と、遅延蛍光を検出できるように
標識された試料とを接触させる工程;及び標的物質と相
互作用した該試料中の物質を遅延蛍光により検出及び/
又は定量する工程:を含む、標的物質と相互作用する物
質を検出及び/又は定量する方法に関する。
方法について詳細に説明する。本発明は、多孔質支持体
上に固定した標的物質と、遅延蛍光を検出できるように
標識された試料とを接触させる工程;及び標的物質と相
互作用した該試料中の物質を遅延蛍光により検出及び/
又は定量する工程:を含む、標的物質と相互作用する物
質を検出及び/又は定量する方法に関する。
【0015】標的物質の種類は、それと相互作用する相
手となる物質(検出される物質)が存在する限り特に制
限されないが、例えば、DNA又はDNA断片、酵素、
抗原、抗体、エピトープまたはタンパク質であり、好ま
しくは核酸であり、より好ましくはDNAであり。特に
好ましくはcDNAである。遅延蛍光を検出できるよう
に標識された試料は、多孔質支持体上に固定された標的
物質と相互作用することができる物質を含む。本明細書
においておいて「相互作用」とは、蛋白質同士の相互作
用(例えば、抗体と抗原の相互作用など)、核酸同士
(DNAとDNA又はDNAとRNAなど)の相互作用
(核酸ハイブリダイゼーション)などが挙げられる。
手となる物質(検出される物質)が存在する限り特に制
限されないが、例えば、DNA又はDNA断片、酵素、
抗原、抗体、エピトープまたはタンパク質であり、好ま
しくは核酸であり、より好ましくはDNAであり。特に
好ましくはcDNAである。遅延蛍光を検出できるよう
に標識された試料は、多孔質支持体上に固定された標的
物質と相互作用することができる物質を含む。本明細書
においておいて「相互作用」とは、蛋白質同士の相互作
用(例えば、抗体と抗原の相互作用など)、核酸同士
(DNAとDNA又はDNAとRNAなど)の相互作用
(核酸ハイブリダイゼーション)などが挙げられる。
【0016】標的物質として核酸、特にDNAを使用す
る場合、好ましくは1以上の複数種類のDNAが多孔質
支持体に固定される。本発明の好ましい態様では、多数
のDNAを多孔質支持体上に固定したDNAチップが使
用される。DNAチップを利用した技術としては例えば
以下のようなものが挙げられる。DNAチップによる塩
基配列解析法の概念を示す特許としては、Hyseq社の米
国特許第5,525,464号、チップ作成技術に関しては米国
特許第5,424,186号(Affymax社)、米国特許第5,556,752
号、米国特許第5,578,832号(以上Affymetrix社)など
が挙げられる。これはフォトリソグラフィーによって基
板状に他種類の配列を有するDNAを合成するものであ
る。Nanogen社(米国特許第5,632,957号)は基板上の微
少電極を荷電させ、ビオチン化したDNAを固定化する
というユニークな方法を開発している。本発明において
も上記特許明細書に記載されたチップ作製技術を使用し
てDNAチップを作製することができる。
る場合、好ましくは1以上の複数種類のDNAが多孔質
支持体に固定される。本発明の好ましい態様では、多数
のDNAを多孔質支持体上に固定したDNAチップが使
用される。DNAチップを利用した技術としては例えば
以下のようなものが挙げられる。DNAチップによる塩
基配列解析法の概念を示す特許としては、Hyseq社の米
国特許第5,525,464号、チップ作成技術に関しては米国
特許第5,424,186号(Affymax社)、米国特許第5,556,752
号、米国特許第5,578,832号(以上Affymetrix社)など
が挙げられる。これはフォトリソグラフィーによって基
板状に他種類の配列を有するDNAを合成するものであ
る。Nanogen社(米国特許第5,632,957号)は基板上の微
少電極を荷電させ、ビオチン化したDNAを固定化する
というユニークな方法を開発している。本発明において
も上記特許明細書に記載されたチップ作製技術を使用し
てDNAチップを作製することができる。
【0017】本発明の一つの実施態様としては、試料中
の遺伝子の解析にある。この場合、1種類以上のDNA
またはDNA断片が支持体上に固定化され、DNAアレ
イを形成することになる。固定化されるDNAまたはD
NA断片は、目的によって二通りに分けることができ
る。遺伝子の発現(mRNAの発現レベノレ)を調べるた
めには、cDNA、cDNAの一部、EST等のポリヌク
レオチドを使用することが好ましい。これらのポリヌク
レオチドは、その機能が未知であってもよいが、一般的
にはデータベースに登録された配列を基にしてcDNA
のライブラリー、ゲノムのライブラリーあるいは全ゲノ
ムをテンプレートとしてPCR法によって増幅して調製
する(以下「PCR産物」という。)。PCR法によって
増幅しないものも好ましく使用することができる。
の遺伝子の解析にある。この場合、1種類以上のDNA
またはDNA断片が支持体上に固定化され、DNAアレ
イを形成することになる。固定化されるDNAまたはD
NA断片は、目的によって二通りに分けることができ
る。遺伝子の発現(mRNAの発現レベノレ)を調べるた
めには、cDNA、cDNAの一部、EST等のポリヌク
レオチドを使用することが好ましい。これらのポリヌク
レオチドは、その機能が未知であってもよいが、一般的
にはデータベースに登録された配列を基にしてcDNA
のライブラリー、ゲノムのライブラリーあるいは全ゲノ
ムをテンプレートとしてPCR法によって増幅して調製
する(以下「PCR産物」という。)。PCR法によって
増幅しないものも好ましく使用することができる。
【0018】また、遺伝子の変異や多型を調べるには、
標準となる既知の配列をもとにして、変異や多型に対応
する種々のオリゴヌクレオチドを合成し、これを使用す
ることが好ましい。さらに、塩基配列分析の場合には、
4n(nは塩基の長さ)種のオリゴヌクレオチドを合成し、
これを使用することが好ましい。DNA断片の塩基配列
は、既知であることが好ましい。
標準となる既知の配列をもとにして、変異や多型に対応
する種々のオリゴヌクレオチドを合成し、これを使用す
ることが好ましい。さらに、塩基配列分析の場合には、
4n(nは塩基の長さ)種のオリゴヌクレオチドを合成し、
これを使用することが好ましい。DNA断片の塩基配列
は、既知であることが好ましい。
【0019】また、このようなDNAまたはDNA断片
はDNAチップ作製装置(スボツター装置を含む)を用い
てDNA断片を点着されることが好ましい。点着される
DNA断片は、固相担体(多孔質支持体)表面に対し
て、10〜105種類/cm2の範囲にあることが好まし
い。DNA断片の量は、1〜10-15モルの範囲にあり、重
量としては数ng以下であることが好ましい。点着によ
って、DNA断片と親水性ポリマーとの水性液は、固相
担体表面にドットの形状で固定されるが、そのドット間
の距離は、0〜1.5mmの範囲にあることが好ましい。100
〜300μmの範囲にあることが特に好ましい。1つのドッ
トの大きさは、直径が50〜300μmの範囲にあることが好
ましい。点着する量は、100pL〜1μLの範囲にあるこ
とが好ましい。1〜100nLの範囲にあることが特に好ま
しい。
はDNAチップ作製装置(スボツター装置を含む)を用い
てDNA断片を点着されることが好ましい。点着される
DNA断片は、固相担体(多孔質支持体)表面に対し
て、10〜105種類/cm2の範囲にあることが好まし
い。DNA断片の量は、1〜10-15モルの範囲にあり、重
量としては数ng以下であることが好ましい。点着によ
って、DNA断片と親水性ポリマーとの水性液は、固相
担体表面にドットの形状で固定されるが、そのドット間
の距離は、0〜1.5mmの範囲にあることが好ましい。100
〜300μmの範囲にあることが特に好ましい。1つのドッ
トの大きさは、直径が50〜300μmの範囲にあることが好
ましい。点着する量は、100pL〜1μLの範囲にあるこ
とが好ましい。1〜100nLの範囲にあることが特に好ま
しい。
【0020】多孔質支持体としては、例えば、ニトロセ
ルロース膜、ナイロン膜、PVDF(ポリビニリデンフ
ロライド)膜、多孔質ガラス、多孔質セラミックなどが
挙げられる。その他に金属等を平滑支持体上に蒸着する
ことにより、多孔性の支持体を作成することも可能であ
る。このような多孔質支持体の具体例としては、ミリポ
ア社製のイモビロントランスファーメンブラン、アムシ
ャム社製のハイボンド、BioRad社製のTransBlotなどが
市販されている。このような多孔質支持体は、そのまま
使用してもよいし、あるいはガラスやポリエチレンテレ
フタレート(PET)などの固い支持体の上に付着して
使用してもよい。
ルロース膜、ナイロン膜、PVDF(ポリビニリデンフ
ロライド)膜、多孔質ガラス、多孔質セラミックなどが
挙げられる。その他に金属等を平滑支持体上に蒸着する
ことにより、多孔性の支持体を作成することも可能であ
る。このような多孔質支持体の具体例としては、ミリポ
ア社製のイモビロントランスファーメンブラン、アムシ
ャム社製のハイボンド、BioRad社製のTransBlotなどが
市販されている。このような多孔質支持体は、そのまま
使用してもよいし、あるいはガラスやポリエチレンテレ
フタレート(PET)などの固い支持体の上に付着して
使用してもよい。
【0021】標識核酸は、遺伝子発現を調べる目的で
は、真核生物の細胞や組織サンプルから単離することが
好ましい。標的がゲノムならば、赤血球を除く任意の組
織サンプルから単離することが好ましい。赤血球を除く
任意の組織は、末梢血液リンパ球、皮膚、毛髪、精液等
であることが好ましい。標的がmRNAならば、mRN
Aが発現される組織サンプルから抽出することが好まし
い。mRNAは、逆転写反応により標識dNTP(dNTPは、
塩基がアデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)もしく
はチミン(T)であるデオキシリボヌクレオチドを意味す
る。)を取り込ませて標識cDNAとすることが好まし
い。dNTPとしては、化学的な安定性のため、dCTPを用い
ることが好ましい。1回のハイブリダイゼーションに必
要なmRNA量は、液量や標識方法によって異なるが、
数μg以下であることが好ましい。尚、DNAチップ上
のDNA断片がオリゴDNAである場合には、標識核酸
は低分子化しておくことが望ましい。原核生物の細胞で
は、mRNAの選択的な抽出が困難なため、全RNAを
標識することが好ましい。
は、真核生物の細胞や組織サンプルから単離することが
好ましい。標的がゲノムならば、赤血球を除く任意の組
織サンプルから単離することが好ましい。赤血球を除く
任意の組織は、末梢血液リンパ球、皮膚、毛髪、精液等
であることが好ましい。標的がmRNAならば、mRN
Aが発現される組織サンプルから抽出することが好まし
い。mRNAは、逆転写反応により標識dNTP(dNTPは、
塩基がアデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)もしく
はチミン(T)であるデオキシリボヌクレオチドを意味す
る。)を取り込ませて標識cDNAとすることが好まし
い。dNTPとしては、化学的な安定性のため、dCTPを用い
ることが好ましい。1回のハイブリダイゼーションに必
要なmRNA量は、液量や標識方法によって異なるが、
数μg以下であることが好ましい。尚、DNAチップ上
のDNA断片がオリゴDNAである場合には、標識核酸
は低分子化しておくことが望ましい。原核生物の細胞で
は、mRNAの選択的な抽出が困難なため、全RNAを
標識することが好ましい。
【0022】標識核酸は、遺伝子の変異や多型を調べる
目的では、標識プライマーもしくは標識dNTPを含む反応
系で標的領域のPCRを行って得ることが好ましい。
目的では、標識プライマーもしくは標識dNTPを含む反応
系で標的領域のPCRを行って得ることが好ましい。
【0023】標識方法としては、直接蛍光物質で標識す
る方法、ビオチン/アビジン系、ジゴギシゲニン/抗ジ
ゴキシゲニン抗体系などのような結合を介する方法のい
ずれの方法も用いることができる。蛍光物質としては、
遅延蛍光を発する物質を使用する。
る方法、ビオチン/アビジン系、ジゴギシゲニン/抗ジ
ゴキシゲニン抗体系などのような結合を介する方法のい
ずれの方法も用いることができる。蛍光物質としては、
遅延蛍光を発する物質を使用する。
【0024】遅延蛍光とは、ふつうの蛍光と同じスペク
トルをもつが、寿命が著しく長く10-3s以上である発
光を言う。普通の蛍光の寿命は10-9sから10-6sで
ある。遅延蛍光にはE型、P型、及び再結合型の3種類
がある。E型という名称はエオシンなどの色素で見られ
ることに由来する。光照射で生じた準安定な三重項状態
からの熱的励起によって生じる励起一重項状態と基底一
重項状態間の遷移による発光であり、寿命は三重項状態
の寿命と同じである。熱遅延蛍光又はαりん光と呼ばれ
ることもある。P型の名称はビレンに由来し、多くの芳
香族化合物で見られる。励起三重項状態にある2分子の
相互作用により生じた励起一重項状態からの発光で、気
体、液体、剛性溶媒、結晶など種々の状態及び種々の温
度で観測される。寿命はりん光の約半分で強度はりん光
強度の2乗に比例する。再結合型は光照射によって生じ
た陽イオンと電子(溶媒和などによって補足されてい
る)の再結合による発光である。再結合は一定時間後に
起こるもので遅れた発光となる。寿命は極めて長く10
0sを越えるものもある。
トルをもつが、寿命が著しく長く10-3s以上である発
光を言う。普通の蛍光の寿命は10-9sから10-6sで
ある。遅延蛍光にはE型、P型、及び再結合型の3種類
がある。E型という名称はエオシンなどの色素で見られ
ることに由来する。光照射で生じた準安定な三重項状態
からの熱的励起によって生じる励起一重項状態と基底一
重項状態間の遷移による発光であり、寿命は三重項状態
の寿命と同じである。熱遅延蛍光又はαりん光と呼ばれ
ることもある。P型の名称はビレンに由来し、多くの芳
香族化合物で見られる。励起三重項状態にある2分子の
相互作用により生じた励起一重項状態からの発光で、気
体、液体、剛性溶媒、結晶など種々の状態及び種々の温
度で観測される。寿命はりん光の約半分で強度はりん光
強度の2乗に比例する。再結合型は光照射によって生じ
た陽イオンと電子(溶媒和などによって補足されてい
る)の再結合による発光である。再結合は一定時間後に
起こるもので遅れた発光となる。寿命は極めて長く10
0sを越えるものもある。
【0025】本発明では、遅延蛍光を発する物質の種類
は特に限定されないが、好ましくは、dNTPに直接標
識して核酸合成反応に使用した場合、鎖中への取り込み
効率に著しい影響を及ぼさない物質である。本発明で好
ましく使用できる遅延蛍光物質は、例えば、特開平6−
94720号公報に記載のランタニドキレート試薬、特
にユーロピウムキレート試薬、並びに特表平10−50
5820号公報に記載の発光ランタニドキレートなどが
挙げられる。遅延蛍光物質で核酸を標識する方法は当業
者ならば適宜選択することができ、例えば、上記特許文
献(特開平6−94720号公報、及び特表平10−5
05820号公報)に記載されている方法を使用でき
る。以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明す
るが、本発明は実施例によって限定されることはない。
は特に限定されないが、好ましくは、dNTPに直接標
識して核酸合成反応に使用した場合、鎖中への取り込み
効率に著しい影響を及ぼさない物質である。本発明で好
ましく使用できる遅延蛍光物質は、例えば、特開平6−
94720号公報に記載のランタニドキレート試薬、特
にユーロピウムキレート試薬、並びに特表平10−50
5820号公報に記載の発光ランタニドキレートなどが
挙げられる。遅延蛍光物質で核酸を標識する方法は当業
者ならば適宜選択することができ、例えば、上記特許文
献(特開平6−94720号公報、及び特表平10−5
05820号公報)に記載されている方法を使用でき
る。以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明す
るが、本発明は実施例によって限定されることはない。
【0026】
【実施例】(1)IgG固定化膜の作成 ヒトIgG(Sigma社製)をPBSで10倍ずつの段階希釈を
行い10-6mol/Lから、10-12mol/Lまでの抗体希釈液を
作成した。この抗体希釈液5μLを、ニトロセルロース
膜(BioRad社製:TransBlot)に点着、乾燥したのち、
3%のBSA(BovineSerum Albmin)を含有するPBS中で、
室温で3時間放置したのち、PBSで洗浄し、ヒトIgG固定化
膜を作成した。(2)遅延蛍光実験 Eu標識抗ヒトIgG抗体(Amersham社製)をトリス塩酸緩衝
液(pH8.0)で希釈し、0.5μg/mLの標識抗体液を作成
した。(1)で作製したヒトIgG固定化膜を、この標識
抗体液に浸漬し室温で2時間反応させた後、トリス塩酸
緩衝液(pH8.0)で3回洗浄し、増強試薬液(Amersham
社製)に浸漬後、乾かないようにサランラップ(登録商
標)で包んだ。メンブラン用遅延蛍光測定装置により、
励起光340nm、測定波長615nmで、400μse
cから800μsecの遅延蛍光を測定した。その結果、1
0-11mol/Lの抗体スポット液まで検出することができ
た。
行い10-6mol/Lから、10-12mol/Lまでの抗体希釈液を
作成した。この抗体希釈液5μLを、ニトロセルロース
膜(BioRad社製:TransBlot)に点着、乾燥したのち、
3%のBSA(BovineSerum Albmin)を含有するPBS中で、
室温で3時間放置したのち、PBSで洗浄し、ヒトIgG固定化
膜を作成した。(2)遅延蛍光実験 Eu標識抗ヒトIgG抗体(Amersham社製)をトリス塩酸緩衝
液(pH8.0)で希釈し、0.5μg/mLの標識抗体液を作成
した。(1)で作製したヒトIgG固定化膜を、この標識
抗体液に浸漬し室温で2時間反応させた後、トリス塩酸
緩衝液(pH8.0)で3回洗浄し、増強試薬液(Amersham
社製)に浸漬後、乾かないようにサランラップ(登録商
標)で包んだ。メンブラン用遅延蛍光測定装置により、
励起光340nm、測定波長615nmで、400μse
cから800μsecの遅延蛍光を測定した。その結果、1
0-11mol/Lの抗体スポット液まで検出することができ
た。
【0027】(3)比較実験 Cy5標識抗ヒトIgG抗体(Amersham社製)をトリス塩酸緩衝
液(pH8.0)で希釈し、0.5μg/mLの標識抗体液を作成
した。(1)で作製したヒトIgG固定化膜を、この標識
抗体液に浸漬し室温で2時間反応させた後、トリス緩衝
液(pH8.0)で3回洗浄し、乾かないようにサランラッ
プで包んだ。メンブラン用遅延蛍光測定装置により、励
起光633nm、測定波長675nmで、蛍光を測定した。そ
の結果、10-9mol/Lの抗体スポット液まで検出するこ
とができた。
液(pH8.0)で希釈し、0.5μg/mLの標識抗体液を作成
した。(1)で作製したヒトIgG固定化膜を、この標識
抗体液に浸漬し室温で2時間反応させた後、トリス緩衝
液(pH8.0)で3回洗浄し、乾かないようにサランラッ
プで包んだ。メンブラン用遅延蛍光測定装置により、励
起光633nm、測定波長675nmで、蛍光を測定した。そ
の結果、10-9mol/Lの抗体スポット液まで検出するこ
とができた。
【0028】上記遅延蛍光実験では10-11mol/Lの抗
体スポット液まで検出できたのに対して、上記比較実験
では、10-9mol/Lの抗体スポット液までしか検出でき
なかったことより、遅延蛍光標識を使用する本発明の方
法では、検出感度が向上していることがわかる。
体スポット液まで検出できたのに対して、上記比較実験
では、10-9mol/Lの抗体スポット液までしか検出でき
なかったことより、遅延蛍光標識を使用する本発明の方
法では、検出感度が向上していることがわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明の検出及び/又は定量方法では、
従来法と比較してより高い検出感度を達成できる。
従来法と比較してより高い検出感度を達成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 35/02 C12N 15/00 A (72)発明者 小倉 信彦 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社宮台技術開発セン ター内 Fターム(参考) 2G045 AA35 DA12 DA13 DA14 FB02 FB07 FB12 FB15 2G058 BA01 CC09 EA11 GA02 4B024 AA11 CA04 CA09 HA12 4B063 QA08 QA17 QA19 QQ42 QR32 QR66 QR82 QS34 QX02
Claims (8)
- 【請求項1】 多孔質支持体上に固定した標的物質と、
遅延蛍光を検出できるように標識された試料とを接触さ
せる工程;及び標的物質と相互作用した該試料中の物質
を遅延蛍光により検出及び/又は定量する工程:を含
む、標的物質と相互作用する物質を検出及び/又は定量
する方法。 - 【請求項2】 多孔質支持体上に固定される標的物質が
DNAであり、標識された試料が標識された核酸である
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 多孔質支持体上に固定した標的物質とし
て、多孔質支持体上に2種類以上のDNAを固定して得
られるDNAアレイを使用することを特徴とする、請求
項1又は2に記載の方法。 - 【請求項4】 DNAがcDNA又はその断片である、
請求項2又は3に記載の方法。 - 【請求項5】 遅延蛍光を検出できるように標識された
試料が、遅延蛍光を発する物質で直接標識された試料、
又は遅延蛍光を発する物質と結合できる物質で標識され
た試料である、請求項1から4の何れか1項に記載の方
法。 - 【請求項6】 遅延蛍光を発する物質が、ランタニドキ
レート構造を含む物質である、請求項1から5の何れか
1項に記載の方法。 - 【請求項7】 多孔質支持体上に2種類以上の標的DN
Aを固定して得られるDNAアレイと、遅延蛍光を検出
できるように標識された核酸とを接触させる工程;及び
該DNAアレイ上に結合した核酸を遅延蛍光により検出
及び/又は定量する工程:を含む標的DNAと相補的な
配列を有するDNAを検出及び/又は定量するための方
法。 - 【請求項8】 遺伝子の発現、変異及び/又は多型を解
析するために使用する請求項1から7の何れか1項に記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065861A JP2001255327A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 多孔質支持体と遅延蛍光を用いる物質の検出及び/又は定量法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065861A JP2001255327A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 多孔質支持体と遅延蛍光を用いる物質の検出及び/又は定量法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001255327A true JP2001255327A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18585323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000065861A Pending JP2001255327A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 多孔質支持体と遅延蛍光を用いる物質の検出及び/又は定量法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001255327A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005119258A1 (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Kimio Katsuta | 複数物質同時測定方法およびそれに使用する測定用デバイス |
JP2017026635A (ja) * | 2005-12-21 | 2017-02-02 | メソ スケール テクノロジーズ エルエルシー | アッセイ試薬を具備するアッセイモジュールとその製造方法およびその使用方法 |
US11300571B2 (en) | 2005-12-21 | 2022-04-12 | Meso Scale Technologies, Llc. | Assay apparatuses, methods and reagents |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000065861A patent/JP2001255327A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005119258A1 (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Kimio Katsuta | 複数物質同時測定方法およびそれに使用する測定用デバイス |
JP2017026635A (ja) * | 2005-12-21 | 2017-02-02 | メソ スケール テクノロジーズ エルエルシー | アッセイ試薬を具備するアッセイモジュールとその製造方法およびその使用方法 |
US11300571B2 (en) | 2005-12-21 | 2022-04-12 | Meso Scale Technologies, Llc. | Assay apparatuses, methods and reagents |
US11892455B2 (en) | 2005-12-21 | 2024-02-06 | Meso Scale Technologies, Llc. | Assay apparatuses, methods and reagents |
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