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JP2001164361A - スパッタリングターゲット冷却構造 - Google Patents

スパッタリングターゲット冷却構造

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Publication number
JP2001164361A
JP2001164361A JP34996699A JP34996699A JP2001164361A JP 2001164361 A JP2001164361 A JP 2001164361A JP 34996699 A JP34996699 A JP 34996699A JP 34996699 A JP34996699 A JP 34996699A JP 2001164361 A JP2001164361 A JP 2001164361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sputtering target
backing plate
cooling
sputtering
cooling structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34996699A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Takai
恵一 高井
Hiroshi Watanabe
渡辺  弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP34996699A priority Critical patent/JP2001164361A/ja
Publication of JP2001164361A publication Critical patent/JP2001164361A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入電力を大きくした場合にも、ボンデイン
グ材の融解、スパッタリングターゲットの亀裂や割れを
生じることが少ないスパッタリングターゲット冷却構造
を提供する。 【解決手段】 スパッタリングターゲットがボンディン
グ材でバッキングプレートにボンデイングされ、該バッ
キングプレートが冷却水を収納する冷却板上に配されて
いるスパッタリングターゲット冷却構造であって、該バ
ッキングプレートと該冷却板の間にシリコーンゴムを挿
入してターゲットをクランプしたことを特徴とするスパ
ッタリングターゲット冷却構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパッタリングター
ゲット冷却構造に関し、詳しくは、スパッタリングター
ゲットとしてセラミックターゲットが用いられ、ボンデ
イング材の融解やスパッタリングターゲットの亀裂、割
れを少なくしたスパッタリングターゲット冷却構造に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スパッ
タリング法に用いられるスパッタ装置では、膜の原材料
からなるスパッタリングターゲットを陰極とし、基板又
は真空室壁をゼロ基準電極の陽極とし、これらの両電極
間に外部電源から電圧を印加して放電を行い、放電プラ
ズマ中のイオンをスパッタリングターゲットに向けて加
速させてその衝撃によりスパッタリングターゲット原子
を飛散させて基板上に薄膜を形成するものである。
【0003】このようなスパッタリング装置では、スパ
ッタリングの際にスパッタリングターゲットがイオン衝
撃を受けて高温となり、融解したり、割れたりする。こ
れを避ける為に、スパッタリングターゲットは、バッキ
ングプレートにインジウム、スズ合金系のボンディング
材でボンディングされ、バッキングプレートの裏面が冷
却水(冷媒)に接する構造とし(直接冷却)、スパッタ
リングターゲットの除熱が図られている。バッキングプ
レートとしては銅が一般的に用いられている。
【0004】しかし、最近、スパッタリングターゲット
交換の容易なクランプタイプの冷却構造が増えている。
クランクタイプの冷却構造とは、スパッタリングターゲ
ットがボンディング材でバッキングプレートにボンディ
ングされ、該バッキングプレートが冷却水を収納する冷
却板上に配されているスパッタリングターゲット冷却構
造(間接冷却)である。バッキングプレートとしては、
銅やモリブデン等が用いられている。
【0005】これらのスパッタリング装置では、高い量
産性を得るために、成膜速度を上げることが不可欠であ
り、このため投入電力を大きくする必要があった。
【0006】しかし、投入電力を大きくした場合に、ク
ランプタイプの冷却構造では、上記のように冷却水で除
熱しても、ボンデイング材の温度がその融点以上に達
し、スパッタリング中にスパッタリングターゲットが剥
離するという問題が生じる。また、スパッタリングター
ゲットとバッキングプレートの熱膨張率に大きな差があ
る場合には、スパッタリング時に過大な熱応力や反りが
生じ、スパッタリングターゲットに亀裂や割れを生じ、
またボンデイング材の剥離が生じた。
【0007】このため、バッキングプレートと冷却水を
収納する冷却板との間に0.2mm程度の厚みのインジ
ウム、スズ、炭素シート等を挿入する試みもなされてい
るが、上記課題を充分に解決するものではない。
【0008】従って、本発明の目的は、投入電力を大き
くした場合にも、ボンデイング材の融解、スパッタリン
グターゲットの亀裂や割れを生じることが少ないスパッ
タリングターゲット冷却構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、検討の結
果、バッキングプレートと冷却水を収納する冷却板の間
に柔軟性に優れ密着がよく、熱接触抵抗が小さくできる
シリコーンゴムを挿入してクランプすることによって、
上記目的が達成し得ることを知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、スパッタリングターゲットがボンディング材でバッ
キングプレートにボンデイングされ、該バッキングプレ
ートが冷却水を収納する冷却板上に配されているスパッ
タリングターゲット冷却構造であって、該バッキングプ
レートと該冷却板の間にシリコーンゴムを挿入してター
ゲットをクランプしたことを特徴とするスパッタリング
ターゲット冷却構造を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明のスパッタリングターゲッ
ト冷却構造の一実施形態を示す概略断面図である。
【0012】スパッタリングターゲット1は、ITO焼
結体やZnS−SiO2 等のセラミックターゲットであ
る。
【0013】このスパッタリングターゲット1は、ボン
ディング材2でバッキングプレート3にボンデイングさ
れている。ボンデイング材2は、インジウムやスズ合金
等の低融点金属であり、スパッタリングターゲット1と
バッキングプレート3とをボンディング(ろう付け又は
ハンダ付け)する。バッキングプレート3は、銅又はモ
リブデン等により形成されている。このボンディング材
2及びバッキングプレート3の厚みは任意である。
【0014】バッキングプレート3は、冷却水4を収納
する冷却板5上に固定して配されている。
【0015】本発明では、バッキングプレート3と冷却
板5の間にシリコーンゴム6を挿入してターゲットをク
ランプする。シリコーンゴム6は、バッキングプレート
3と冷却板5のうねりや機械加工後の微小段差によって
生じる空間を埋めるまで変形するため、スパッタリング
時に大きな熱抵抗が生じない。その結果として投入電力
を大きくした場合にも、ボンディング材の融解やスパッ
タリングターゲットの亀裂や割れが少ない。シリコーン
ゴム6の厚みは任意であるが、例えば0.5mm程度が
望ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例等に基づき具体的に説
明する。
【0017】〔実施例1〕ZnS−SiO2 スパッタリ
ングターゲット(密度3.67g/cc)を用い、この
スパッタリングターゲットをインジウムからなるボンデ
イング材で銅からなるバッキングプレートにボンディン
グした。ここにおいて、スパッタリングターゲットはφ
203mm×6mmであり、ボンデイング材はφ203
mm×0.2mmであり、バッキングプレートはφ25
3mm×0.5mmであった。そして、バッキングプレ
ートと冷却水を収納する冷却板の間に0.5mm厚のシ
リコーンゴムを挿入した。
【0018】このようなスパッタリングターゲット冷却
構造を用いて、スパッタリングを行った。スパッタリン
グ条件は、スパッタリング方法が高周波スパッタリング
法で、到達真空度5×10-7Torr、キャリアガスは
Arでスパッタ圧5mTorr、スパッタ開始基板温度
は23℃、電力密度は4.6W/cm2 、9.3W/c
2 、13.9W/cm2 と連続的に上げていき、それ
ぞれの電力密度で1時間ずつスパッタリングを行った。
【0019】この結果、13.9W/cm2 (φ203
ターゲットに4.5kW)まで投入しても、ボンディン
グ材の融解やスパッタリングターゲットの亀裂や割れが
生じなかった。
【0020】〔比較例1〕バッキングプレートと冷却水
を収納する冷却板の間にシリコーンゴムを挿入しない以
外は、実施例1と同様のスパッタリングターゲット冷却
構造とし、実施例1と同様の条件でスパッタリングを行
った。
【0021】この結果、4.6W/cm2 (φ203タ
ーゲットに1.5kW)投入している間に、ボンディン
グ材の融解やスパッタリングターゲットの亀裂や割れが
生じた。
【0022】〔比較例2〕バッキングプレートと冷却水
を収納する冷却板の間に、0.5mmのシリコーンゴム
に代えて0.2mm厚のインジウムシートを挿入した以
外は、実施例1と同様のスパッタリングターゲット冷却
構造とし、実施例1と同様の条件でスパッタリングを行
った。
【0023】この結果、9.3W/cm2 (φ203タ
ーゲットに3.0kW)投入している間に、ボンディン
グ材の融解やスパッタリングターゲットの亀裂や割れが
生じた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスパッタ
リングターゲット冷却構造によれば、投入電力を大きく
した場合にも、ボンデイング材の融解、スパッタリング
ターゲットの亀裂や割れを生じることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のスパッタリングターゲット冷
却構造の一実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1:スパッタリングターゲット 2:ボンディング材 3:バッキングプレート 4:冷却水 5:冷却板 6:シリコーンゴム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリングターゲットがボンディン
    グ材でバッキングプレートにボンデイングされ、該バッ
    キングプレートが冷却水を収納する冷却板上に配されて
    いるスパッタリングターゲット冷却構造であって、該バ
    ッキングプレートと該冷却板の間にシリコーンゴムを挿
    入してターゲットをクランプしたことを特徴とするスパ
    ッタリングターゲット冷却構造。
  2. 【請求項2】 上記スパッタリングターゲットがセラミ
    ックターゲットである請求項1記載のスパッタリングタ
    ーゲット冷却構造。
JP34996699A 1999-12-09 1999-12-09 スパッタリングターゲット冷却構造 Pending JP2001164361A (ja)

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