JP2001071377A - 加飾シート材の真空成形方法 - Google Patents
加飾シート材の真空成形方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂フィルム、布、不織布などの多様な加飾シ
ート材の隅角部を弛みなく美麗に賦形することができる
加飾シート材の真空成形方法を提供する。 【解決手段】周縁に1以上の角部(1d)を有するフランジ
部(1b)を備えた真空成形型(1) に加飾シート材(S) を真
空成形するとき、クランプ(4) により前記加飾シート材
(S) の少なくとも一部の周辺巻込み部(S6)を挟持し、同
加飾シート材(S) を加熱軟化し、加熱軟化した前記加飾
シート材(S) を前記成形面(1e)に配して同加飾シート材
(S) を前記フランジ部(1b)の裏面側に真空吸着により巻
き込み、周辺巻込み部(S6)を巻き込んだ状態で、前記加
飾シート材(S) の隅角部(S1 〜S4) を隅角部押圧手段
(3) により真空成形型(1) の角部(1d)の内側に向けて押
圧して前記隅角部(S1 〜S4) を前記角部(1d)に巻き込
む。
ート材の隅角部を弛みなく美麗に賦形することができる
加飾シート材の真空成形方法を提供する。 【解決手段】周縁に1以上の角部(1d)を有するフランジ
部(1b)を備えた真空成形型(1) に加飾シート材(S) を真
空成形するとき、クランプ(4) により前記加飾シート材
(S) の少なくとも一部の周辺巻込み部(S6)を挟持し、同
加飾シート材(S) を加熱軟化し、加熱軟化した前記加飾
シート材(S) を前記成形面(1e)に配して同加飾シート材
(S) を前記フランジ部(1b)の裏面側に真空吸着により巻
き込み、周辺巻込み部(S6)を巻き込んだ状態で、前記加
飾シート材(S) の隅角部(S1 〜S4) を隅角部押圧手段
(3) により真空成形型(1) の角部(1d)の内側に向けて押
圧して前記隅角部(S1 〜S4) を前記角部(1d)に巻き込
む。
Description
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は加飾シート材の真空成形
方法に係わり、更に詳しくは、合成樹脂成形品に対応す
る成形面を有する真空成形型に加飾シート材の隅角部を
弛みなく巻き込むことを可能にした加飾シート材の真空
成形方法に関する。
方法に係わり、更に詳しくは、合成樹脂成形品に対応す
る成形面を有する真空成形型に加飾シート材の隅角部を
弛みなく巻き込むことを可能にした加飾シート材の真空
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の内装部品の製造に
際して、合成樹脂材で成形した成形品に装飾を目的とし
て、同成形品に加飾シート材が添設されている。通常
は、この樹脂材には、木目調や皮革調の樹脂シート、発
泡樹脂材を一体化した樹脂シートや、布、不織布などが
添設されている。この加飾シート材は合成樹脂材を成形
した成形品と接合して最終製品としての良好な外観意匠
性が得られる。
際して、合成樹脂材で成形した成形品に装飾を目的とし
て、同成形品に加飾シート材が添設されている。通常
は、この樹脂材には、木目調や皮革調の樹脂シート、発
泡樹脂材を一体化した樹脂シートや、布、不織布などが
添設されている。この加飾シート材は合成樹脂材を成形
した成形品と接合して最終製品としての良好な外観意匠
性が得られる。
【0003】かかる樹脂材の加飾シート材の成形方法
が、例えば特開平6−198728号公報に開示されて
いる。同公報に開示された成形方法によれば、発泡樹脂
材を樹脂シートに一体化した加飾シート材を用い、中央
寄りが相対的に高く隆起された曲面形状の真空成形型
を、熱によって軟化された加飾シート材に接近させ、同
加飾シート材をクランプにより引張した状態で中央寄り
の高位の隆起部から周囲の相対的に低位の隆起部に掛け
渡されて接触させることにより真空成形を行っている。
が、例えば特開平6−198728号公報に開示されて
いる。同公報に開示された成形方法によれば、発泡樹脂
材を樹脂シートに一体化した加飾シート材を用い、中央
寄りが相対的に高く隆起された曲面形状の真空成形型
を、熱によって軟化された加飾シート材に接近させ、同
加飾シート材をクランプにより引張した状態で中央寄り
の高位の隆起部から周囲の相対的に低位の隆起部に掛け
渡されて接触させることにより真空成形を行っている。
【0004】この真空成形時に、前記加飾シート材を前
記真空成形型の中央寄り成形面に接触させると共に、前
記クランプを前記真空成形型の側部に徐々に接近させ、
前記クランプの接近に伴って前記真空成形型を前記加飾
シート材に向けて移動させることにより、前記加飾シー
ト材の中央寄り成形面から側部寄り成形面までが引張力
を緩和された状態で前記真空成形型の型面に概ね沿わさ
れ、このとき、真空吸引して同真空成形型の型面形状に
沿った加飾シート材を形成している。そのため、発泡層
の肉厚変化による加飾シート材の膨出変化を防ぐことが
でき、全体に均一な厚みを有する深絞り成形可能な加飾
シート材を確実に成形することができるというものであ
る。
記真空成形型の中央寄り成形面に接触させると共に、前
記クランプを前記真空成形型の側部に徐々に接近させ、
前記クランプの接近に伴って前記真空成形型を前記加飾
シート材に向けて移動させることにより、前記加飾シー
ト材の中央寄り成形面から側部寄り成形面までが引張力
を緩和された状態で前記真空成形型の型面に概ね沿わさ
れ、このとき、真空吸引して同真空成形型の型面形状に
沿った加飾シート材を形成している。そのため、発泡層
の肉厚変化による加飾シート材の膨出変化を防ぐことが
でき、全体に均一な厚みを有する深絞り成形可能な加飾
シート材を確実に成形することができるというものであ
る。
【0005】また、例えば特開平9−48067号公報
には、発泡樹脂材からなる中間層の表面側に所定伸び率
の樹脂材料からなる表皮層を、裏面側に表皮層より伸び
率の低い樹脂材料からなるバリア層を有する三層樹脂シ
ートである加飾シート材、及びその加飾シート材の真空
成形方法が開示されている。同公報に開示された加飾シ
ート材は、同加飾シート材の周辺巻込み部の予定された
切断位置より外側の位置で、前記バリア層及び前記中間
層に予定された前記切断位置の長さ方向と略平行に延び
る断面略三角形状をなす4本のスリットを形成してい
る。
には、発泡樹脂材からなる中間層の表面側に所定伸び率
の樹脂材料からなる表皮層を、裏面側に表皮層より伸び
率の低い樹脂材料からなるバリア層を有する三層樹脂シ
ートである加飾シート材、及びその加飾シート材の真空
成形方法が開示されている。同公報に開示された加飾シ
ート材は、同加飾シート材の周辺巻込み部の予定された
切断位置より外側の位置で、前記バリア層及び前記中間
層に予定された前記切断位置の長さ方向と略平行に延び
る断面略三角形状をなす4本のスリットを形成してい
る。
【0006】この加飾シート材を用いて真空成形する際
には、先ず、前記加飾シート材全体を予備加熱して塑性
変形可能な状態に軟化したのち、同加飾シート材を真空
成形型の上方から被せて加飾シート材挟持用のプラグに
より真空成形型に対してクランプし、気密に封止する。
次に、同真空成形型の表面に連通する多数の吸引孔を介
して、前記加飾シート材を真空成形型に対して真空吸着
することにより、前記真空成形型の上下両端のコーナ部
及び同下端のコーナ部から内方に窪む凹部に対応する第
1〜第3の曲げ部を有する型形状に合致した所定形状の
加飾シート材が賦形される。その後、加飾シート材を冷
却したのち、同加飾シート材の余剰な周辺巻込み部を切
断してトリミングする。
には、先ず、前記加飾シート材全体を予備加熱して塑性
変形可能な状態に軟化したのち、同加飾シート材を真空
成形型の上方から被せて加飾シート材挟持用のプラグに
より真空成形型に対してクランプし、気密に封止する。
次に、同真空成形型の表面に連通する多数の吸引孔を介
して、前記加飾シート材を真空成形型に対して真空吸着
することにより、前記真空成形型の上下両端のコーナ部
及び同下端のコーナ部から内方に窪む凹部に対応する第
1〜第3の曲げ部を有する型形状に合致した所定形状の
加飾シート材が賦形される。その後、加飾シート材を冷
却したのち、同加飾シート材の余剰な周辺巻込み部を切
断してトリミングする。
【0007】この従来の真空成形方法によれば、加飾シ
ート材は、その第3曲げ部よりも前記加飾シート材挟持
用プラグ側の所定位置にスリットを形成しているため、
真空吸着時において、加飾シート材の前記第3曲げ部に
応力が集中しても、同第3曲げ部は引張方向に断裂して
加飾シート材の伸長方向に移動する。従って、同加飾シ
ート材の第3曲げ部より第2曲げ部では、中間層が過度
に伸長して薄肉となり、ソフト感を喪失するようなこと
はないと共に、バリア層の断裂が加飾シート材の中央成
形部に至り、加飾シート材の外観を損なうおそれもな
い。
ート材は、その第3曲げ部よりも前記加飾シート材挟持
用プラグ側の所定位置にスリットを形成しているため、
真空吸着時において、加飾シート材の前記第3曲げ部に
応力が集中しても、同第3曲げ部は引張方向に断裂して
加飾シート材の伸長方向に移動する。従って、同加飾シ
ート材の第3曲げ部より第2曲げ部では、中間層が過度
に伸長して薄肉となり、ソフト感を喪失するようなこと
はないと共に、バリア層の断裂が加飾シート材の中央成
形部に至り、加飾シート材の外観を損なうおそれもな
い。
【0008】また、加飾シート材の前記第3曲げ部の表
面層は伸び率の高い樹脂材料からなるため、引張力によ
り断裂して中央成形部に影響を及ぼすことはない。そし
て、加飾シート材は、前記スリットの内側部分の位置
が、中間層の伸長した分だけ内方へずれた位置となる。
従って、加飾シート材の前記第2曲げ部近傍の肉厚が減
少したり、その表面層に断裂が生じる等の不具合を防止
することができる。
面層は伸び率の高い樹脂材料からなるため、引張力によ
り断裂して中央成形部に影響を及ぼすことはない。そし
て、加飾シート材は、前記スリットの内側部分の位置
が、中間層の伸長した分だけ内方へずれた位置となる。
従って、加飾シート材の前記第2曲げ部近傍の肉厚が減
少したり、その表面層に断裂が生じる等の不具合を防止
することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
6−198728号公報に開示された加飾シート材の真
空成形方法では、上述したような作用効果を得るため
に、真空成形時に、加飾シート材の周辺巻込み部を挟持
するクランプを真空成形型の側部に徐々に接近させ、前
記クランプの接近に伴って前記真空成形型を加飾シート
材に向けて移動しており、一方、上記特開平9−480
67号公報に開示された加飾シート材の真空成形方法
は、加飾シート材の周辺巻込み部の所定位置にスリット
を形成しているため、真空吸着時において、加飾シート
材の周辺巻込み部に応力が集中しても、加飾シート材の
周辺巻込み部が引張方向に断裂して加飾シート材の伸長
方向に移動している。
6−198728号公報に開示された加飾シート材の真
空成形方法では、上述したような作用効果を得るため
に、真空成形時に、加飾シート材の周辺巻込み部を挟持
するクランプを真空成形型の側部に徐々に接近させ、前
記クランプの接近に伴って前記真空成形型を加飾シート
材に向けて移動しており、一方、上記特開平9−480
67号公報に開示された加飾シート材の真空成形方法
は、加飾シート材の周辺巻込み部の所定位置にスリット
を形成しているため、真空吸着時において、加飾シート
材の周辺巻込み部に応力が集中しても、加飾シート材の
周辺巻込み部が引張方向に断裂して加飾シート材の伸長
方向に移動している。
【0010】しかしながら、前述の各公報では、加飾シ
ート材の中央成形部や略直線状をなす緩やかな周辺巻込
み部に対しては局部的な薄肉化や破損等の発生を防止す
ることはできるものの、真空吸着時に真空成形型の裏面
側に巻き込まれた加飾シート材の周辺巻込み部が、互い
に前記真空成形型の裏面側の複数の角部に向けて大きく
伸長して拡がる。その結果、前記真空成形型の複数の角
部に対応する加飾シート材の隅角部が外部に膨出して浮
き上がり、外観上の見栄えを損ねるという問題点があ
る。しかして、これらの公報に開示された加飾シート材
の真空成形方法は加飾シート材の隅角部に生じた弛みを
除去するという技術的課題に関して何ら着目も言及もさ
れていない。
ート材の中央成形部や略直線状をなす緩やかな周辺巻込
み部に対しては局部的な薄肉化や破損等の発生を防止す
ることはできるものの、真空吸着時に真空成形型の裏面
側に巻き込まれた加飾シート材の周辺巻込み部が、互い
に前記真空成形型の裏面側の複数の角部に向けて大きく
伸長して拡がる。その結果、前記真空成形型の複数の角
部に対応する加飾シート材の隅角部が外部に膨出して浮
き上がり、外観上の見栄えを損ねるという問題点があ
る。しかして、これらの公報に開示された加飾シート材
の真空成形方法は加飾シート材の隅角部に生じた弛みを
除去するという技術的課題に関して何ら着目も言及もさ
れていない。
【0011】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、樹脂フィル
ム、布、不織布などの多様な加飾シート材の隅角部を弛
みなく美麗に賦形することができる加飾シート材の真空
成形方法を提供することにある。
なされたものであり、その具体的な目的は、樹脂フィル
ム、布、不織布などの多様な加飾シート材の隅角部を弛
みなく美麗に賦形することができる加飾シート材の真空
成形方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的は
本件請求項1〜3に記載された各発明により効果的に達
成される。本件請求項1に係る発明は、周縁に1以上の
角部を有するフランジ部を備えた真空成形型に加飾シー
ト材を真空成形する方法であって、クランプにより前記
加飾シート材の少なくとも一部の周辺巻込み部を挟持
し、同加飾シート材を加熱軟化すること、加熱軟化した
前記加飾シート材を前記成形型に配して同加飾シート材
の中央成形部を真空吸着すると共に、同加飾シート材の
隅角部を除く周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面側に
真空吸着により巻き込むこと、周辺巻込み部を巻き込ん
だ状態で、前記加飾シート材の前記隅角部を隅角部押圧
手段により上記角部の内側に向けて押圧し、前記隅角部
を前記角部に巻き込むことを含んでいることを特徴とす
る加飾シート材の真空成形方法にある。
本件請求項1〜3に記載された各発明により効果的に達
成される。本件請求項1に係る発明は、周縁に1以上の
角部を有するフランジ部を備えた真空成形型に加飾シー
ト材を真空成形する方法であって、クランプにより前記
加飾シート材の少なくとも一部の周辺巻込み部を挟持
し、同加飾シート材を加熱軟化すること、加熱軟化した
前記加飾シート材を前記成形型に配して同加飾シート材
の中央成形部を真空吸着すると共に、同加飾シート材の
隅角部を除く周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面側に
真空吸着により巻き込むこと、周辺巻込み部を巻き込ん
だ状態で、前記加飾シート材の前記隅角部を隅角部押圧
手段により上記角部の内側に向けて押圧し、前記隅角部
を前記角部に巻き込むことを含んでいることを特徴とす
る加飾シート材の真空成形方法にある。
【0013】前記方法によれば、周縁に1以上の角部を
有するフランジ部を備えた真空成形型に加飾シート材の
中央成形部を真空吸引するとき、同加飾シート材の隅角
部を除く周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面側に吸着
して巻き込む。この周辺巻込み部を巻き込むとき同時
に、或いは巻き込んだ状態で、加飾シート材の隅角部を
隅角部押圧手段により押圧することで、真空成形型の前
記角部の内側に向けて押圧し、同角部に加飾シート材の
前記隅角部を巻き込んでいるため、加飾シート材の隅角
部に生じる浮き上がった局部的な弛みが加飾シート材の
軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状に変形され
て真空成形型の前記角部の裏面側に沿って吸着される。
有するフランジ部を備えた真空成形型に加飾シート材の
中央成形部を真空吸引するとき、同加飾シート材の隅角
部を除く周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面側に吸着
して巻き込む。この周辺巻込み部を巻き込むとき同時
に、或いは巻き込んだ状態で、加飾シート材の隅角部を
隅角部押圧手段により押圧することで、真空成形型の前
記角部の内側に向けて押圧し、同角部に加飾シート材の
前記隅角部を巻き込んでいるため、加飾シート材の隅角
部に生じる浮き上がった局部的な弛みが加飾シート材の
軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状に変形され
て真空成形型の前記角部の裏面側に沿って吸着される。
【0014】これにより、加飾シート材の賦形時に生じ
る弛みを確実に除去することができると共に、肉厚が略
均一な綺麗な加飾シート材を得ることができる。また、
得られた加飾シート材は、局部的に弛みができたりする
ことなく合成樹脂材で成形した成形品と接合して最終製
品としての外観意匠に優れたものとなる。なお、前記加
飾シート材は、予め合成樹脂材で成形した成形品に貼着
する場合と、射出によるインサート成形により成形品と
一体化する場合とがある。
る弛みを確実に除去することができると共に、肉厚が略
均一な綺麗な加飾シート材を得ることができる。また、
得られた加飾シート材は、局部的に弛みができたりする
ことなく合成樹脂材で成形した成形品と接合して最終製
品としての外観意匠に優れたものとなる。なお、前記加
飾シート材は、予め合成樹脂材で成形した成形品に貼着
する場合と、射出によるインサート成形により成形品と
一体化する場合とがある。
【0015】請求項2に係る発明は、上記請求項1の構
成に加えて周辺巻込み部の少なくとも一部に同周辺巻込
み部に平行なスリット状の切欠部を形成し、前記クラン
プにより前記加飾シート材の前記切欠部を有する周辺巻
込み部を挟持し、真空吸引により前記切欠部の内側周辺
巻込み部を前記フランジ部の裏面側に巻き込むことを規
定している。
成に加えて周辺巻込み部の少なくとも一部に同周辺巻込
み部に平行なスリット状の切欠部を形成し、前記クラン
プにより前記加飾シート材の前記切欠部を有する周辺巻
込み部を挟持し、真空吸引により前記切欠部の内側周辺
巻込み部を前記フランジ部の裏面側に巻き込むことを規
定している。
【0016】加飾シート材の隅角部は緊張した状態で引
っ張っておくことが好ましく、また、加飾シート材の隅
角部以外の周辺巻込み部は巻き込みやすくしておくこと
が好ましい。
っ張っておくことが好ましく、また、加飾シート材の隅
角部以外の周辺巻込み部は巻き込みやすくしておくこと
が好ましい。
【0017】この加飾シート材の真空成形方法は、周辺
巻込み部の少なくとも一部に同周辺巻込み部に略平行な
スリット状の切欠部を形成し、その成形時にクランプに
より加飾シート材の切欠部の外側の周辺巻込み部を挟持
しておく。このため、成形開始前には加飾シート材を緊
張状態でしっかりと固定することができ、成形が開始さ
れると、上記請求項1の作用効果に加えて、切欠部内側
の周辺巻込み部に自由度があるため、真空吸引により加
飾シート材の隅角部を除く切欠部内側の前記周辺巻込み
部を真空成形型のフランジ部の裏面側に自由に巻き込む
ことが可能となり、加飾シート材の周辺巻込み部の厚さ
を局部的に減少させたり、同加飾シート材の中央成形部
に裂断が生じたりすることを未然に阻止することが可能
となる。従って、加飾シート材を一層容易に確実に且つ
綺麗に賦形することができる。
巻込み部の少なくとも一部に同周辺巻込み部に略平行な
スリット状の切欠部を形成し、その成形時にクランプに
より加飾シート材の切欠部の外側の周辺巻込み部を挟持
しておく。このため、成形開始前には加飾シート材を緊
張状態でしっかりと固定することができ、成形が開始さ
れると、上記請求項1の作用効果に加えて、切欠部内側
の周辺巻込み部に自由度があるため、真空吸引により加
飾シート材の隅角部を除く切欠部内側の前記周辺巻込み
部を真空成形型のフランジ部の裏面側に自由に巻き込む
ことが可能となり、加飾シート材の周辺巻込み部の厚さ
を局部的に減少させたり、同加飾シート材の中央成形部
に裂断が生じたりすることを未然に阻止することが可能
となる。従って、加飾シート材を一層容易に確実に且つ
綺麗に賦形することができる。
【0018】請求項3に係る発明にあっては、上記請求
項2の構成に加えて前記切欠部の中間部に同切欠部を挟
んだ内外周辺巻込み部を破断可能な連結部をもって連結
し、前記切欠部の内側周辺巻込み部を前記フランジ部の
裏面側に巻き込む真空成形時に、前記連結部を自動的に
破断することを規定している。
項2の構成に加えて前記切欠部の中間部に同切欠部を挟
んだ内外周辺巻込み部を破断可能な連結部をもって連結
し、前記切欠部の内側周辺巻込み部を前記フランジ部の
裏面側に巻き込む真空成形時に、前記連結部を自動的に
破断することを規定している。
【0019】真空成形型に加飾シート材を配するとき、
同加飾シート材の周辺巻込み部とクランプとの間で前記
真空成形型の外周縁部に気密に接合されることが好まし
く、前記加飾シート材の切欠部を浮かさずに正確にセッ
トすることが好ましい。
同加飾シート材の周辺巻込み部とクランプとの間で前記
真空成形型の外周縁部に気密に接合されることが好まし
く、前記加飾シート材の切欠部を浮かさずに正確にセッ
トすることが好ましい。
【0020】この真空成形方法は、切欠部の中間部に内
外周辺巻込み部を連結する破断可能な連結部を形成し、
クランプにより加飾シート材の外側周辺巻込み部を把持
しているため、上記請求項2の作用効果に加えて、特に
真空成形型のセット時から真空吸引の初期であって前記
連結部が破断されるまでは、前記連結部と周辺巻込み部
との連結により加飾シート材の周辺巻込み部に良好な保
形性を確保され、真空成形型と加飾シート材との間に形
成される吸引空間の気密性が保持されており、加飾シー
ト材が真空吸引されるときの緊張力により前記連結部が
破断されると、前記切欠部の内側周辺巻込み部に自由度
が与えられ、円滑な変形をもたらすことが可能となる。
外周辺巻込み部を連結する破断可能な連結部を形成し、
クランプにより加飾シート材の外側周辺巻込み部を把持
しているため、上記請求項2の作用効果に加えて、特に
真空成形型のセット時から真空吸引の初期であって前記
連結部が破断されるまでは、前記連結部と周辺巻込み部
との連結により加飾シート材の周辺巻込み部に良好な保
形性を確保され、真空成形型と加飾シート材との間に形
成される吸引空間の気密性が保持されており、加飾シー
ト材が真空吸引されるときの緊張力により前記連結部が
破断されると、前記切欠部の内側周辺巻込み部に自由度
が与えられ、円滑な変形をもたらすことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、
本実施例では加飾シート材が合成樹脂材を成形した成形
品と接合した最終製品として自動車のグローブボックス
リッドを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば自動車のコンソールリッド、
ピラーガーニッシュ、リヤラゲージトリム、ドアトリム
や天井部材、或いは一般的な居住空間におけるシートバ
ックなどにも適用される。
について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、
本実施例では加飾シート材が合成樹脂材を成形した成形
品と接合した最終製品として自動車のグローブボックス
リッドを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば自動車のコンソールリッド、
ピラーガーニッシュ、リヤラゲージトリム、ドアトリム
や天井部材、或いは一般的な居住空間におけるシートバ
ックなどにも適用される。
【0022】図1は、本発明の代表的な実施例である加
飾シート材を真空成形により製造するための製造装置の
概略図、図2は同装置を用いて加飾シート材を真空成形
する工程を示し、図2(a)は図1のA−A線断面図で
あり、図2(b)は図1のB−B線断面図であり、図3
は図2の次の工程を示し、図3(a)は図1のA−A線
断面図であり、図3(b)は図1のB−B線断面図、及
び図4は加飾シート材を真空成形する工程における加飾
シート材の状態を示す斜視図である。
飾シート材を真空成形により製造するための製造装置の
概略図、図2は同装置を用いて加飾シート材を真空成形
する工程を示し、図2(a)は図1のA−A線断面図で
あり、図2(b)は図1のB−B線断面図であり、図3
は図2の次の工程を示し、図3(a)は図1のA−A線
断面図であり、図3(b)は図1のB−B線断面図、及
び図4は加飾シート材を真空成形する工程における加飾
シート材の状態を示す斜視図である。
【0023】これらの図において、符号1は真空成形型
であり、この真空成形型1は雄型形式を採用している。
前記真空成形型1は平板部1a及び同平板部1aから上
方に突設されたフランジ部1bを有しており、同フラン
ジ部1bと平板部1aとの間に内方に窪む環状凹部1c
を形成している。前記フランジ部1bは4つの角部1d
を有しており、同フランジ部1bには本実施例のグロー
ブボックスリッド11に対応する成形面1eが形成され
ている。同成形面1eには複数の真空吸引孔1f,…1
fが所定部位に穿設されている。
であり、この真空成形型1は雄型形式を採用している。
前記真空成形型1は平板部1a及び同平板部1aから上
方に突設されたフランジ部1bを有しており、同フラン
ジ部1bと平板部1aとの間に内方に窪む環状凹部1c
を形成している。前記フランジ部1bは4つの角部1d
を有しており、同フランジ部1bには本実施例のグロー
ブボックスリッド11に対応する成形面1eが形成され
ている。同成形面1eには複数の真空吸引孔1f,…1
fが所定部位に穿設されている。
【0024】図示例によれば、前記真空成形型1の上方
には上下動自在の可動型に支持された支持体2が備えら
れており、同支持体2には隅角部押圧手段であるシート
材賦形用の押圧プラグ3が設けられている。同押圧プラ
グ3は前記支持体2の4つの角部に支持されている。図
2及び図3に示すごとく押圧プラグ3は、前記支持体2
の支持枠2aに固設されたシリンダ5により水平方向に
伸縮駆動されるロッド5aの先端に設置された連結部材
6を介して配されており、真空成形型1の前記環状凹部
1c内に挿脱される。このように構成された押圧プラグ
3は前記支持体2と独立して駆動されるため、単にシリ
ンダ5により水平方向に駆動するだけでよく、駆動機構
が単純になる。
には上下動自在の可動型に支持された支持体2が備えら
れており、同支持体2には隅角部押圧手段であるシート
材賦形用の押圧プラグ3が設けられている。同押圧プラ
グ3は前記支持体2の4つの角部に支持されている。図
2及び図3に示すごとく押圧プラグ3は、前記支持体2
の支持枠2aに固設されたシリンダ5により水平方向に
伸縮駆動されるロッド5aの先端に設置された連結部材
6を介して配されており、真空成形型1の前記環状凹部
1c内に挿脱される。このように構成された押圧プラグ
3は前記支持体2と独立して駆動されるため、単にシリ
ンダ5により水平方向に駆動するだけでよく、駆動機構
が単純になる。
【0025】本実施例にあっては、前記真空成形型1に
対して支持体2が上下方向に移動して開閉がなされる。
図示せぬ駆動手段により駆動されるシート材挟持用の4
個のクランプ4が前記真空成形型1と前記支持体2との
開閉方向に並設されており、更に、図示を省略したシー
ト材加熱用の面ヒータと、同じく図示せぬシート材供給
部とを備えている。前記クランプ4は加飾シート材Sの
周辺巻込み部S6の4つの隅角部S1〜S4を挟持して
前記真空成形型1と支持体2との間に移動するようにな
っている。
対して支持体2が上下方向に移動して開閉がなされる。
図示せぬ駆動手段により駆動されるシート材挟持用の4
個のクランプ4が前記真空成形型1と前記支持体2との
開閉方向に並設されており、更に、図示を省略したシー
ト材加熱用の面ヒータと、同じく図示せぬシート材供給
部とを備えている。前記クランプ4は加飾シート材Sの
周辺巻込み部S6の4つの隅角部S1〜S4を挟持して
前記真空成形型1と支持体2との間に移動するようにな
っている。
【0026】なお、以上のごとく構成された成形装置1
0は、これに限定されるものではなく、前記シート材供
給部を設けることなく、例えば手動で加飾シート材Sを
供給することも可能であり、前記クランプ4を前記真空
成形型1に退避自在に固設することにより加飾シート材
Sの周辺巻込み部S6を挟持することも可能である。ま
た、可動型及び固定型を型合わせすることにより加飾シ
ート材Sの真空成形を実施することもできる。
0は、これに限定されるものではなく、前記シート材供
給部を設けることなく、例えば手動で加飾シート材Sを
供給することも可能であり、前記クランプ4を前記真空
成形型1に退避自在に固設することにより加飾シート材
Sの周辺巻込み部S6を挟持することも可能である。ま
た、可動型及び固定型を型合わせすることにより加飾シ
ート材Sの真空成形を実施することもできる。
【0027】以下、前記成形装置10を使用して図9に
示すグローブボックスリッド11に加飾を施すための加
飾シート材Sを真空成形する方法について図2〜図4を
参照して説明する。図9に示すようにグローブボックス
リッド11は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂材
からなり、その表面には加飾シート材Sとしてポリオレ
フィンなどの熱可塑性樹脂材の裏面に積層した発泡ポリ
プロピレン又は発泡ポリエチレンなどが一体に添設され
ている。加飾シート材Sとしては加熱時に伸長可能なも
のが適当であり、例えば織編物、不織布、又はPVCシ
ートにポリプロピレン、ポリエチレン、TPO、AB
S、PC、TPE、平織布、メリヤス等のバッキング材
を施したものなどが適用される。
示すグローブボックスリッド11に加飾を施すための加
飾シート材Sを真空成形する方法について図2〜図4を
参照して説明する。図9に示すようにグローブボックス
リッド11は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂材
からなり、その表面には加飾シート材Sとしてポリオレ
フィンなどの熱可塑性樹脂材の裏面に積層した発泡ポリ
プロピレン又は発泡ポリエチレンなどが一体に添設され
ている。加飾シート材Sとしては加熱時に伸長可能なも
のが適当であり、例えば織編物、不織布、又はPVCシ
ートにポリプロピレン、ポリエチレン、TPO、AB
S、PC、TPE、平織布、メリヤス等のバッキング材
を施したものなどが適用される。
【0028】加飾シート材Sを真空成形するには、先
ず、真空成形型1と支持体2とを開き、図示せぬシート
材供給部から加飾シート材Sを供給し、4個のクランプ
4,…4により加飾シート材Sの4つの隅角部S1〜S
4を挟持する。その状態で、図示せぬ面ヒータにより加
飾シート材Sを加熱して軟化させた後、加熱軟化した加
飾シート材Sを前記クランプ4により真空成形型1と支
持体2との間に移動させる。そして、図示せぬシート材
供給部や面ヒータを退避させる。ここで、前記真空成形
型1と前記支持体2との間に前記クランプ4に挟持され
た加飾シート材Sを配したのち、図示せぬ面ヒータによ
り加飾シート材Sを加熱軟化させることもできる。
ず、真空成形型1と支持体2とを開き、図示せぬシート
材供給部から加飾シート材Sを供給し、4個のクランプ
4,…4により加飾シート材Sの4つの隅角部S1〜S
4を挟持する。その状態で、図示せぬ面ヒータにより加
飾シート材Sを加熱して軟化させた後、加熱軟化した加
飾シート材Sを前記クランプ4により真空成形型1と支
持体2との間に移動させる。そして、図示せぬシート材
供給部や面ヒータを退避させる。ここで、前記真空成形
型1と前記支持体2との間に前記クランプ4に挟持され
た加飾シート材Sを配したのち、図示せぬ面ヒータによ
り加飾シート材Sを加熱軟化させることもできる。
【0029】続いて、図2に示すように前記真空成形型
1に対して前記クランプ4を移動したのち、加熱軟化し
た加飾シート材Sの中央成形部S5及び周辺巻込み部S
6を前記真空成形型1の成形面1eの上方から気密に接
合する。それと同時に前記支持体2を前記真空成形型1
に対して下降させる。このとき、加飾シート材Sの隅角
部S1〜S4を除く周辺巻込み部S6は前記クランプ4
により挟持されていないため、緊張した状態にはなく厚
さ間隔は殆ど変化しない。
1に対して前記クランプ4を移動したのち、加熱軟化し
た加飾シート材Sの中央成形部S5及び周辺巻込み部S
6を前記真空成形型1の成形面1eの上方から気密に接
合する。それと同時に前記支持体2を前記真空成形型1
に対して下降させる。このとき、加飾シート材Sの隅角
部S1〜S4を除く周辺巻込み部S6は前記クランプ4
により挟持されていないため、緊張した状態にはなく厚
さ間隔は殆ど変化しない。
【0030】一方、加飾シート材Sの隅角部S1〜S4
の周辺巻込み部S6の厚さ間隔は前記クランプ4により
緊張状態にあるため、若干薄くなっている。この状態
で、前記加飾シート材Sの周辺巻込み部S6と前記真空
成形型1の環状凹部1cとの間に環状の密閉空間7が形
成される。なお、前記クランプ4に対して前記真空成形
型1を移動させることもできる。
の周辺巻込み部S6の厚さ間隔は前記クランプ4により
緊張状態にあるため、若干薄くなっている。この状態
で、前記加飾シート材Sの周辺巻込み部S6と前記真空
成形型1の環状凹部1cとの間に環状の密閉空間7が形
成される。なお、前記クランプ4に対して前記真空成形
型1を移動させることもできる。
【0031】次に、図3に示すように図示せぬ吸引ポン
プを介して前記真空成形型1の真空吸引孔1fから真空
吸引することにより前記加飾シート材Sの中央成形部S
5を真空吸着すると共に、前記クランプ4により挟持さ
れた加飾シート材Sの隅角部S1〜S4を除く前記周辺
巻込み部S6を前記真空成形型1のフランジ部1bの裏
面側に真空吸着により巻き込む。
プを介して前記真空成形型1の真空吸引孔1fから真空
吸引することにより前記加飾シート材Sの中央成形部S
5を真空吸着すると共に、前記クランプ4により挟持さ
れた加飾シート材Sの隅角部S1〜S4を除く前記周辺
巻込み部S6を前記真空成形型1のフランジ部1bの裏
面側に真空吸着により巻き込む。
【0032】このとき、図4に示すように加飾シート材
Sの隅角部S1〜S4以外の周辺巻込み部S6の厚さは
変化せず、しかも、前記真空成形型1のフランジ部1b
の裏面側に容易に巻き込まれて密着するため、アンダー
形状部の成形が綺麗に確実になされる。一方、余剰な加
飾シート材Sの周辺巻込み部S6は互いに前記真空成形
型1の4つの前記角部1dに向けて大きく伸長して拡が
るため、前記真空成形型1の前記角部1dに対応する加
飾シート材Sの隅角部S1〜S4が外部に膨出して弛み
のような形状S9に浮き上がる。
Sの隅角部S1〜S4以外の周辺巻込み部S6の厚さは
変化せず、しかも、前記真空成形型1のフランジ部1b
の裏面側に容易に巻き込まれて密着するため、アンダー
形状部の成形が綺麗に確実になされる。一方、余剰な加
飾シート材Sの周辺巻込み部S6は互いに前記真空成形
型1の4つの前記角部1dに向けて大きく伸長して拡が
るため、前記真空成形型1の前記角部1dに対応する加
飾シート材Sの隅角部S1〜S4が外部に膨出して弛み
のような形状S9に浮き上がる。
【0033】そして、前記周辺巻込み部S6を巻き込む
とき同時に、或いは巻き込んだ状態で、前記シリンダ5
を収縮してロッド5aを水平方向に駆動すると、前記連
結部材6を介して前記押圧プラグ3が環状の前記密閉空
間7に向けて移動する。このとき、前記加飾シート材S
の前記弛みのような形状S9をもつ隅角部S1〜S4を
前記押圧プラグ3により前記真空成形型1の角部1dの
内側に向けて加飾シート材Sの緊張力に抗するように押
圧し、加飾シート材Sの前記隅角部S1〜S4を真空成
形型1の前記角部1dの裏面側に巻き込む。
とき同時に、或いは巻き込んだ状態で、前記シリンダ5
を収縮してロッド5aを水平方向に駆動すると、前記連
結部材6を介して前記押圧プラグ3が環状の前記密閉空
間7に向けて移動する。このとき、前記加飾シート材S
の前記弛みのような形状S9をもつ隅角部S1〜S4を
前記押圧プラグ3により前記真空成形型1の角部1dの
内側に向けて加飾シート材Sの緊張力に抗するように押
圧し、加飾シート材Sの前記隅角部S1〜S4を真空成
形型1の前記角部1dの裏面側に巻き込む。
【0034】このとき、前記隅角部S1〜S4の厚さは
略元の状態に回復している。これにより、図8に示すご
とく前記加飾シート材Sが前記真空成形型1の成形面1
eに沿った形状に賦形される。なお、本実施例によれ
ば、前記押圧プラグ3により前記加飾シート材Sの隅角
部S1〜S4を水平方向に押圧しているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、前記隅角部S1〜S4を
前記押圧プラグ3により上方向から下方向に向けて押圧
することも可能である。
略元の状態に回復している。これにより、図8に示すご
とく前記加飾シート材Sが前記真空成形型1の成形面1
eに沿った形状に賦形される。なお、本実施例によれ
ば、前記押圧プラグ3により前記加飾シート材Sの隅角
部S1〜S4を水平方向に押圧しているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、前記隅角部S1〜S4を
前記押圧プラグ3により上方向から下方向に向けて押圧
することも可能である。
【0035】そして、図示せぬ吸引ポンプを停止し、前
記押圧プラグ3を退避し、型開したのち、前記クランプ
4の挟持状態を解除して賦形された加飾シート材Sを前
記真空成形型1から取外す。その後、加飾シート材Sの
余分な周辺巻込み部S6を切断してトリミングする。
記押圧プラグ3を退避し、型開したのち、前記クランプ
4の挟持状態を解除して賦形された加飾シート材Sを前
記真空成形型1から取外す。その後、加飾シート材Sの
余分な周辺巻込み部S6を切断してトリミングする。
【0036】このように、加飾シート材Sの隅角部S1
〜S4に生じる浮き上がった局部的な弛みS9が加飾シ
ート材Sの軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状
に変形されて真空成形型1の角部1dの裏面側に沿って
吸着される。このため、加飾シート材Sの賦形時に生じ
る弛みS9を確実に除去することができると共に、肉厚
が略均一な綺麗な加飾シート材Sを効果的に得ることが
できる。
〜S4に生じる浮き上がった局部的な弛みS9が加飾シ
ート材Sの軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状
に変形されて真空成形型1の角部1dの裏面側に沿って
吸着される。このため、加飾シート材Sの賦形時に生じ
る弛みS9を確実に除去することができると共に、肉厚
が略均一な綺麗な加飾シート材Sを効果的に得ることが
できる。
【0037】また、図9に示すように、得られた加飾シ
ート材Sは、局部的に弛みがよったりすることなく前記
グローブボックスリッド11に貼着され、最終製品とし
ての外観意匠に優れたものとなる。なお、本実施例では
加飾シート材Sを予め合成樹脂材で成形した成形品に貼
着するものであるが、本発明はこれに限定されることな
く、射出によるインサート成形により成形品と一体化す
ることも可能である。
ート材Sは、局部的に弛みがよったりすることなく前記
グローブボックスリッド11に貼着され、最終製品とし
ての外観意匠に優れたものとなる。なお、本実施例では
加飾シート材Sを予め合成樹脂材で成形した成形品に貼
着するものであるが、本発明はこれに限定されることな
く、射出によるインサート成形により成形品と一体化す
ることも可能である。
【0038】次に、図5を参照すると、上記第1実施例
における加飾シート材S及びクランプ4の他の変形例が
示されている。上記第1実施例では加飾シート材Sの4
つの隅角部S1〜S4を4個のクランプ4,…4により
挟持した構成であったものを、この第2実施例では周辺
巻込み部S6の少なくとも一部に同周辺巻込み部S6に
略平行なスリット状の切欠部S7を形成し、前記クラン
プ4により前記加飾シート材Sの切欠部S7を有する周
辺巻込み部S6を挟持している。なお、図5において上
記第1実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符
号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な
説明は省略する。
における加飾シート材S及びクランプ4の他の変形例が
示されている。上記第1実施例では加飾シート材Sの4
つの隅角部S1〜S4を4個のクランプ4,…4により
挟持した構成であったものを、この第2実施例では周辺
巻込み部S6の少なくとも一部に同周辺巻込み部S6に
略平行なスリット状の切欠部S7を形成し、前記クラン
プ4により前記加飾シート材Sの切欠部S7を有する周
辺巻込み部S6を挟持している。なお、図5において上
記第1実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符
号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な
説明は省略する。
【0039】図5において、周辺巻込み部S6の対向す
る2辺には同周辺巻込み部S6に略平行なスリット状の
切欠部S7をそれぞれ形成している。前記加飾シート材
Sの加熱時間が長いと、同加飾シート材Sの発泡層の縮
みによって内側に向かうカール現象が発生しやすいた
め、賦形された加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の外
観品質が低下する場合がある。
る2辺には同周辺巻込み部S6に略平行なスリット状の
切欠部S7をそれぞれ形成している。前記加飾シート材
Sの加熱時間が長いと、同加飾シート材Sの発泡層の縮
みによって内側に向かうカール現象が発生しやすいた
め、賦形された加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の外
観品質が低下する場合がある。
【0040】そこで、この第2実施例にあっては、更
に、前記切欠部S7の中間部に同切欠部S7を挟んだ内
外周辺巻込み部S6を破断可能な連結部S8をもって連
結している。前記切欠部S7の周辺巻込み部S6の外端
縁を長尺状のクランプ4により挟持して内側の周辺巻込
み部S6を真空成形型1のフランジ部1bの裏面側に巻
き込む真空成形時に、前記連結部S8を自動的に破断す
るようになっている。なお、1つの切欠部S7に複数の
連結部S8を形成することも可能である。
に、前記切欠部S7の中間部に同切欠部S7を挟んだ内
外周辺巻込み部S6を破断可能な連結部S8をもって連
結している。前記切欠部S7の周辺巻込み部S6の外端
縁を長尺状のクランプ4により挟持して内側の周辺巻込
み部S6を真空成形型1のフランジ部1bの裏面側に巻
き込む真空成形時に、前記連結部S8を自動的に破断す
るようになっている。なお、1つの切欠部S7に複数の
連結部S8を形成することも可能である。
【0041】この第2実施例における加飾シート材Sの
真空成形方法は、真空成形型1のセット時から真空吸引
の初期であって前記連結部S8が自動的に破断されるま
では、同連結部S8と周辺巻込み部S6との連結により
加飾シート材Sの周辺巻込み部S6に良好な保形性を確
保し、真空成形型1と加飾シート材Sとの間に形成され
る密閉空間7の気密性が十分に保持されている。加飾シ
ート材Sが真空吸引されるときの緊張力により前記連結
部S8が自動的に破断されると、前記切欠部S7の内側
周辺巻込み部S6に自由度が与えられ、加飾シート材S
は円滑に変形される。以降は上記第1実施例と同様に加
飾シート材Sが効果的に賦形される。
真空成形方法は、真空成形型1のセット時から真空吸引
の初期であって前記連結部S8が自動的に破断されるま
では、同連結部S8と周辺巻込み部S6との連結により
加飾シート材Sの周辺巻込み部S6に良好な保形性を確
保し、真空成形型1と加飾シート材Sとの間に形成され
る密閉空間7の気密性が十分に保持されている。加飾シ
ート材Sが真空吸引されるときの緊張力により前記連結
部S8が自動的に破断されると、前記切欠部S7の内側
周辺巻込み部S6に自由度が与えられ、加飾シート材S
は円滑に変形される。以降は上記第1実施例と同様に加
飾シート材Sが効果的に賦形される。
【0042】かかる構成によれば、真空吸引により加飾
シート材Sの隅角部S1〜S4を除く内側周辺巻込み部
S6を真空成形型1のフランジ部1bの裏面側に拘束さ
れることなく真空吸着して自由に巻き込むことが可能と
なり、しかも、加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の厚
さが局部的に減少したり、同加飾シート材の中央成形部
S5に断裂が生じたりすることを未然に防止することが
可能である。従って、図10に示すように加飾シート材
Sの中央成形部S5及び周辺巻込み部S6を一層容易に
確実に且つ綺麗に賦形することができる。
シート材Sの隅角部S1〜S4を除く内側周辺巻込み部
S6を真空成形型1のフランジ部1bの裏面側に拘束さ
れることなく真空吸着して自由に巻き込むことが可能と
なり、しかも、加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の厚
さが局部的に減少したり、同加飾シート材の中央成形部
S5に断裂が生じたりすることを未然に防止することが
可能である。従って、図10に示すように加飾シート材
Sの中央成形部S5及び周辺巻込み部S6を一層容易に
確実に且つ綺麗に賦形することができる。
【0043】また、この第2実施例によれば、2個の長
尺状のクランプ4により加飾シート材Sの前記周辺巻込
み部S6の2辺をそれぞれ挟持すれば足りるため、加飾
シート材Sを挟持するクランプ数を減らすことが可能と
なり、多種類の加飾シート材Sを賦形する場合にも、ク
ランプ4のみを変更すればよく、廉価に対処することが
可能である。
尺状のクランプ4により加飾シート材Sの前記周辺巻込
み部S6の2辺をそれぞれ挟持すれば足りるため、加飾
シート材Sを挟持するクランプ数を減らすことが可能と
なり、多種類の加飾シート材Sを賦形する場合にも、ク
ランプ4のみを変更すればよく、廉価に対処することが
可能である。
【0044】上記第2実施例にあっては、加飾シート材
Sの周辺巻込み部S6の一辺に2つの独立した切欠部S
7を形成しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の所定の一
辺にわたって単一の切欠部S7を形成してもよい。
Sの周辺巻込み部S6の一辺に2つの独立した切欠部S
7を形成しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、加飾シート材Sの周辺巻込み部S6の所定の一
辺にわたって単一の切欠部S7を形成してもよい。
【0045】また、加飾シート材Sの全周にわたって前
記切欠部S7を形成することも可能である。この場合に
は、図6に示すごとく周辺巻込み部S6の隅角部S1〜
S4を除く4辺に同周辺巻込み部S6に略平行なスリッ
ト状の切欠部S7をそれぞれ形成している。
記切欠部S7を形成することも可能である。この場合に
は、図6に示すごとく周辺巻込み部S6の隅角部S1〜
S4を除く4辺に同周辺巻込み部S6に略平行なスリッ
ト状の切欠部S7をそれぞれ形成している。
【0046】この第3実施例における加飾シート材Sの
真空成形方法にあっては、図6に示すように長尺体をな
す4個のクランプ4,…4により、上記第2実施例と同
様に前記切欠部S7の外側周辺巻込み部S6を挟持し、
真空吸引時に前記切欠部S7の内側周辺巻込み部S6を
真空成形型1の裏面側に吸着して巻き込む。これによ
り、4辺の前記切欠部S7の内側周辺巻込み部S6に自
由度を与え、円滑な変形をもたらして上記第1及び第2
実施例と同様に加飾シート材Sの中央成形部S5及び周
辺巻込み部S6が効果的に賦形される。
真空成形方法にあっては、図6に示すように長尺体をな
す4個のクランプ4,…4により、上記第2実施例と同
様に前記切欠部S7の外側周辺巻込み部S6を挟持し、
真空吸引時に前記切欠部S7の内側周辺巻込み部S6を
真空成形型1の裏面側に吸着して巻き込む。これによ
り、4辺の前記切欠部S7の内側周辺巻込み部S6に自
由度を与え、円滑な変形をもたらして上記第1及び第2
実施例と同様に加飾シート材Sの中央成形部S5及び周
辺巻込み部S6が効果的に賦形される。
【0047】この実施例にあっては、図7に示すごとき
長尺体をなす4個のクランプ4,…4に押圧プラグ3が
一体的に取り付けられた装置を効果的に採用することが
できる。このように、前記クランプ4と前記押圧プラグ
3とを一体化することにより前記可動型である支持体2
を使用する必要がないため、装置自体のコンパクト化を
達成することができる。
長尺体をなす4個のクランプ4,…4に押圧プラグ3が
一体的に取り付けられた装置を効果的に採用することが
できる。このように、前記クランプ4と前記押圧プラグ
3とを一体化することにより前記可動型である支持体2
を使用する必要がないため、装置自体のコンパクト化を
達成することができる。
【0048】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係る加飾シート材の真空成形方法によれば、真空成形
型に加飾シート材の中央成形部を真空吸引するとき、同
加飾シート材の隅角部を除く周辺巻込み部を真空成形型
のフランジ部の裏面側に吸着して巻き込み、この周辺巻
込み部を巻き込むとき同時に、又は巻き込んだ状態で、
加飾シート材の隅角部を隅角部押圧手段により押圧する
ことにより真空成形型の角部の内側に向けて押圧し、同
角部に加飾シート材の前記隅角部を巻き込んでいるた
め、同隅角部に生じる浮き上がった局部的な弛みが加飾
シート材の軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状
に変形されて真空成形型の角部裏面側に沿って吸着され
る。
に係る加飾シート材の真空成形方法によれば、真空成形
型に加飾シート材の中央成形部を真空吸引するとき、同
加飾シート材の隅角部を除く周辺巻込み部を真空成形型
のフランジ部の裏面側に吸着して巻き込み、この周辺巻
込み部を巻き込むとき同時に、又は巻き込んだ状態で、
加飾シート材の隅角部を隅角部押圧手段により押圧する
ことにより真空成形型の角部の内側に向けて押圧し、同
角部に加飾シート材の前記隅角部を巻き込んでいるた
め、同隅角部に生じる浮き上がった局部的な弛みが加飾
シート材の軟化、収縮性に基づいて均一に伸び、平坦状
に変形されて真空成形型の角部裏面側に沿って吸着され
る。
【0049】これにより、加飾シート材の賦形時に生じ
る弛みを確実に除去することができると共に、肉厚が略
均一な綺麗な加飾シート材を効果的に得ることができ
る。また、得られた加飾シート材は、局部的に弛みがで
きたりすることなく合成樹脂材で成形した成形品と接合
して最終製品としての外観意匠に優れたものとなる。な
お、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
それらの実施例から当業者が容易に変更可能な技術的な
範囲をも当然に包含するものである。
る弛みを確実に除去することができると共に、肉厚が略
均一な綺麗な加飾シート材を効果的に得ることができ
る。また、得られた加飾シート材は、局部的に弛みがで
きたりすることなく合成樹脂材で成形した成形品と接合
して最終製品としての外観意匠に優れたものとなる。な
お、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
それらの実施例から当業者が容易に変更可能な技術的な
範囲をも当然に包含するものである。
【図1】本発明の代表的な実施例である加飾シート材を
真空成形により製造するための製造装置の概略図であ
る。
真空成形により製造するための製造装置の概略図であ
る。
【図2】同装置を用いて加飾シート材を真空成形する工
程を示す図1のA−A線およびB−B線断面図である。
程を示す図1のA−A線およびB−B線断面図である。
【図3】図2の次の工程を示す図1のA−A線およびB
−B線断面図である。
−B線断面図である。
【図4】加飾シート材を真空成形する工程における加飾
シート材の状態を示す斜視図である。
シート材の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の適用対象となる加飾シート材及びクラ
ンプの他の変形例を示す概略斜視図である。
ンプの他の変形例を示す概略斜視図である。
【図6】同加飾シート材及びクランプのさらに他の変形
例を示す概略斜視図である。
例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の製造装置の変形例による製造装置の概
略図である。
略図である。
【図8】賦形された加飾シート材を示す斜視図である。
【図9】本発明の適用対象となる成形品の部分断面図で
ある。
ある。
【図10】他の賦形された加飾シート材を示す斜視図で
ある。
ある。
1 真空成形型 1a 平板部 1b フランジ部 1c 環状凹部 1d 角部 1e 成形面 1f 真空吸引孔 2 支持体 2a 支持枠 3 押圧プラグ 4 クランプ 5 シリンダ 5a ロッド 6 連結部材 7 密閉空間 10 成形装置 11 グローブボックスリッド S 加飾シート材 S1〜S4 隅角部 S5 中央成形部 S6 周辺巻込み部 S7 切欠部 S8 連結部 S9 弛み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 51/42 B29C 51/42 Fターム(参考) 4F202 AC03 AG03 AG20 AH26 CA17 CB01 CB26 CK12 CK32 CK52 CL02 CN01 4F208 AC03 AG03 AG20 AH26 MA01 MB01 MB22 MC02 MG04 MH06 MJ22 MW01 MW23
Claims (3)
- 【請求項1】 周縁に1以上の角部を有するフランジ部
を備えた真空成形型に加飾シート材を真空成形する方法
であって、 クランプにより前記加飾シート材の少なくとも一部の周
辺巻込み部を挟持し、同加飾シート材を加熱軟化するこ
と、 加熱軟化した前記加飾シート材を前記成形型に配して同
加飾シート材の中央成形部を真空吸着すると共に、同加
飾シート材の隅角部を除く周辺巻込み部を前記フランジ
部の裏面側に真空吸着により巻き込むこと、 周辺巻込み部を巻き込んだ状態で、前記加飾シート材の
前記隅角部を隅角部押圧手段により上記角部の内側に向
けて押圧し、前記隅角部を前記角部に巻き込むこと、を
含んでなることを特徴とする加飾シート材の真空成形方
法。 - 【請求項2】 周辺巻込み部の少なくとも一部に同周辺
巻込み部に平行なスリット状の切欠部を形成し、前記ク
ランプにより前記加飾シート材の前記切欠部を有する周
辺巻込み部を挟持し、真空吸引により前記切欠部の内側
周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面側に巻き込むこと
を含む請求項1記載の加飾シート材の真空成形方法。 - 【請求項3】 前記切欠部の中間部に同切欠部を挟んだ
内外周辺巻込み部を破断可能な連結部をもって連結し、
前記切欠部の内側周辺巻込み部を前記フランジ部の裏面
側に巻き込む真空成形時に、前記連結部を自動的に破断
してなることを含む請求項2記載の加飾シート材の真空
成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25477399A JP2001071377A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 加飾シート材の真空成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25477399A JP2001071377A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 加飾シート材の真空成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001071377A true JP2001071377A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17269692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25477399A Pending JP2001071377A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 加飾シート材の真空成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001071377A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101804694A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-08-18 | 上海通领汽车饰件有限公司 | 吸塑模具 |
JP2013151105A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂シートの成形方法 |
JP2017513781A (ja) * | 2014-04-15 | 2017-06-01 | 丹東銘程環保製品股▲ふん▼有限公司 | プレス成形コップ蓋外カバーエッジ製造方法及び完成品 |
JP2021084345A (ja) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | Ktx株式会社 | シート成形装置並びにクランプ装置及び方法 |
JP7586015B2 (ja) | 2021-07-26 | 2024-11-19 | トヨタ自動車株式会社 | 真空成形方法 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25477399A patent/JP2001071377A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017513781A (ja) * | 2014-04-15 | 2017-06-01 | 丹東銘程環保製品股▲ふん▼有限公司 | プレス成形コップ蓋外カバーエッジ製造方法及び完成品 |
JP2021084345A (ja) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | Ktx株式会社 | シート成形装置並びにクランプ装置及び方法 |
JP7301364B2 (ja) | 2019-11-28 | 2023-07-03 | Ktx株式会社 | シート成形装置及びクランプ方法 |
JP7586015B2 (ja) | 2021-07-26 | 2024-11-19 | トヨタ自動車株式会社 | 真空成形方法 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040524 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040810 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051019 |