JP2001069046A - 送受信システムおよび受信装置 - Google Patents
送受信システムおよび受信装置Info
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- JP2001069046A JP2001069046A JP24350399A JP24350399A JP2001069046A JP 2001069046 A JP2001069046 A JP 2001069046A JP 24350399 A JP24350399 A JP 24350399A JP 24350399 A JP24350399 A JP 24350399A JP 2001069046 A JP2001069046 A JP 2001069046A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/03—Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
- H04L25/03006—Arrangements for removing intersymbol interference
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- H04L25/03038—Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception with a non-recursive structure
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- H04L2025/03433—Arrangements for removing intersymbol interference characterised by equaliser structure
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- H04L2025/03471—Tapped delay lines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 定常通信時においても等化器の適応動作を行
う。 【解決手段】 送信装置1において、送信しようとする
データは、変調手段1aによって変調され、付加手段1
bによってCyclic Prefixが付加され、送
信手段1cによって加入者線2を介して送信される。受
信装置3においては、受信手段3aによって送信された
データが受信され、等化器である処理手段3bにより、
データが加入者線を伝送されることにより受けた影響が
Cyclic Prefix内に収まるように処理され
る。ここで、ターゲットチャネル3cは、処理手段3b
を適応処理する際に目標とする特性を有している。第1
の適応手段3dは、イニシャライゼーション時におい
て、ターゲットチャネルと処理手段の双方を調節するこ
とにより適応処理を行う。第2の適応手段は、定常通信
時において、処理手段3bを主に調節することにより適
応処理を行う。
う。 【解決手段】 送信装置1において、送信しようとする
データは、変調手段1aによって変調され、付加手段1
bによってCyclic Prefixが付加され、送
信手段1cによって加入者線2を介して送信される。受
信装置3においては、受信手段3aによって送信された
データが受信され、等化器である処理手段3bにより、
データが加入者線を伝送されることにより受けた影響が
Cyclic Prefix内に収まるように処理され
る。ここで、ターゲットチャネル3cは、処理手段3b
を適応処理する際に目標とする特性を有している。第1
の適応手段3dは、イニシャライゼーション時におい
て、ターゲットチャネルと処理手段の双方を調節するこ
とにより適応処理を行う。第2の適応手段は、定常通信
時において、処理手段3bを主に調節することにより適
応処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送受信システムおよ
び受信装置に関し、特に、加入者線を用いて送信装置と
受信装置の間でデータを送受信する送受信システムおよ
び受信装置に関する。
び受信装置に関し、特に、加入者線を用いて送信装置と
受信装置の間でデータを送受信する送受信システムおよ
び受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等のマルチメディ
ア型サービスが一般家庭を含めた社会全体へと広く普及
してきており、このようなサービスを利用するための経
済的で信頼性の高いディジタル加入者線伝送システムの
早期提供が強く求められている。
ア型サービスが一般家庭を含めた社会全体へと広く普及
してきており、このようなサービスを利用するための経
済的で信頼性の高いディジタル加入者線伝送システムの
早期提供が強く求められている。
【0003】ところで、通信回線を新たに敷設するため
には、膨大なコストと時間が必要となるため、既存の通
信回線を利用して高速にデータ通信を行う方法が種々提
案されている。
には、膨大なコストと時間が必要となるため、既存の通
信回線を利用して高速にデータ通信を行う方法が種々提
案されている。
【0004】例えば、既設の電話回線を高速データ通信
回線として利用するディジタル加入者線伝送システムと
しては、xDSL(Digital Subscriber Line)が知ら
れている。xDSLは加入者線を利用した伝送方式であ
り、また、変復調技術の一つである。このxDSLは、
大きく分けて加入者宅(以下、加入者側と呼ぶ。)から
収容局(以下、局側と呼ぶ。)への上り伝送速度と、局
側から加入者側への下り伝送速度が、対称のものと非対
称のものに分けられる。
回線として利用するディジタル加入者線伝送システムと
しては、xDSL(Digital Subscriber Line)が知ら
れている。xDSLは加入者線を利用した伝送方式であ
り、また、変復調技術の一つである。このxDSLは、
大きく分けて加入者宅(以下、加入者側と呼ぶ。)から
収容局(以下、局側と呼ぶ。)への上り伝送速度と、局
側から加入者側への下り伝送速度が、対称のものと非対
称のものに分けられる。
【0005】非対称型のxDSLにはADSL(Asymme
tric DSL)があり、下り伝送速度が6Mビット/秒程度
のG.dmtと1.5Mビット/秒程度のG.lite
があるが、どちらも変調方式としてDMT(Discrete M
ultiple Tone)変調方式を採用している。 [1]DMT変調方式 従来のDMT変調方式をG.liteを例に取り、図1
4を用いて説明する。なお、本説明および説明図は局か
ら加入者への下り方向の変復調についてのみ記す。
tric DSL)があり、下り伝送速度が6Mビット/秒程度
のG.dmtと1.5Mビット/秒程度のG.lite
があるが、どちらも変調方式としてDMT(Discrete M
ultiple Tone)変調方式を採用している。 [1]DMT変調方式 従来のDMT変調方式をG.liteを例に取り、図1
4を用いて説明する。なお、本説明および説明図は局か
ら加入者への下り方向の変復調についてのみ記す。
【0006】この図において、Serial to P
arallel Buffer10は、シリアルデータ
である送信データを1シンボル時間(1/4kHz)分
だけ格納するとともに、格納されたデータをパラレルデ
ータに変換して出力する。
arallel Buffer10は、シリアルデータ
である送信データを1シンボル時間(1/4kHz)分
だけ格納するとともに、格納されたデータをパラレルデ
ータに変換して出力する。
【0007】Encoder20は、供給されたパラレ
ルデータに対して所定の変調処理を施す。IFFT30
は、Encoder20から出力されるデータに対して
高速逆フーリエ変換を施す。
ルデータに対して所定の変調処理を施す。IFFT30
は、Encoder20から出力されるデータに対して
高速逆フーリエ変換を施す。
【0008】Parallel to Serial
Buffer40は、高速逆フーリエ変換が施されたデ
ータをシリアルデータに変換するとともに、Cycli
cPrefix(後述する)を付加する。
Buffer40は、高速逆フーリエ変換が施されたデ
ータをシリアルデータに変換するとともに、Cycli
cPrefix(後述する)を付加する。
【0009】D/A Converter50は、シリ
アルデータを1.104MHzのサンプリング周波数で
アナログ信号に変換して、メタリック回線70に対して
出力する。
アルデータを1.104MHzのサンプリング周波数で
アナログ信号に変換して、メタリック回線70に対して
出力する。
【0010】送信ビットマップ60は、DMT信号のキ
ャリアに対する伝送ビットの割り当てを規定したデータ
(ビットマップ)を格納している。A/D Conve
rter80は、メタリック回線70を介して送信され
てきたアナログ信号を1.104MHzのサンプリング
周波数でディジタル信号に変換して出力する。
ャリアに対する伝送ビットの割り当てを規定したデータ
(ビットマップ)を格納している。A/D Conve
rter80は、メタリック回線70を介して送信され
てきたアナログ信号を1.104MHzのサンプリング
周波数でディジタル信号に変換して出力する。
【0011】TEQ90は、Parallel to
Serial Buffer40において付加されたC
yclic Prefixに対するシンボル間干渉(In
terSymbol Interference:ISI)がCyclic P
refix内に収まるように所定の処理を施す。
Serial Buffer40において付加されたC
yclic Prefixに対するシンボル間干渉(In
terSymbol Interference:ISI)がCyclic P
refix内に収まるように所定の処理を施す。
【0012】Serial to Parallel
Buffer100は、TEQ90から出力されたデー
タからCyclic Prefixを除去した後、パラ
レルデータに変換して出力する。
Buffer100は、TEQ90から出力されたデー
タからCyclic Prefixを除去した後、パラ
レルデータに変換して出力する。
【0013】FFT110は、Serial to P
arallel Buffer100からの出力データ
を高速フーリエ変換によって周波数領域のデータに変換
する。
arallel Buffer100からの出力データ
を高速フーリエ変換によって周波数領域のデータに変換
する。
【0014】FEQ120は、周波数領域に変換された
データを、メタリック回線70の伝送特性(周波数特
性)に応じて等価処理する。Decoder130は、
FEQ120の出力データに対して所定の復調処理を施
して出力する。
データを、メタリック回線70の伝送特性(周波数特
性)に応じて等価処理する。Decoder130は、
FEQ120の出力データに対して所定の復調処理を施
して出力する。
【0015】Parallel to Serial
Buffer140は、Decoder130から出力
されたパラレルデータをシリアルデータに変換して出力
する。
Buffer140は、Decoder130から出力
されたパラレルデータをシリアルデータに変換して出力
する。
【0016】受信ビットマップ150は、送信ビットマ
ップ60に対応しており、送信側において各キャリアに
割り当てられているビット数が格納されており、その情
報に基づいてDecoder130とParallel
to Serial Buffer140が復調処理
を実行する。
ップ60に対応しており、送信側において各キャリアに
割り当てられているビット数が格納されており、その情
報に基づいてDecoder130とParallel
to Serial Buffer140が復調処理
を実行する。
【0017】TEQ適応動作ブロック160は、FFT
110からの出力信号を参照して、TEQ90の特性を
調節する。次に、以上の従来例の動作について説明す
る。
110からの出力信号を参照して、TEQ90の特性を
調節する。次に、以上の従来例の動作について説明す
る。
【0018】先ず、装置に送信データが入力されると、
Serial to Parallel Buffer
10に1シンボル時間(1/4kHz)分ストアされ
る。ストアされたデータは送信ビットマップ60で前も
って決められたキャリア当たりの伝送ビット数毎に分割
されて、Encoder20に出力される。
Serial to Parallel Buffer
10に1シンボル時間(1/4kHz)分ストアされ
る。ストアされたデータは送信ビットマップ60で前も
って決められたキャリア当たりの伝送ビット数毎に分割
されて、Encoder20に出力される。
【0019】Encoder20では入力されたビット
列をそれぞれ直交振幅変調するための信号点に変換して
IFFT30に出力する。IFFT30では逆高速フー
リエ変換を行うことでそれぞれの信号点について直交振
幅変調が施され、Parallel to Seria
l Buffer40に出力される。なお、Encod
er20と、IFFT30とにより、DMT変調が施さ
れることになる。
列をそれぞれ直交振幅変調するための信号点に変換して
IFFT30に出力する。IFFT30では逆高速フー
リエ変換を行うことでそれぞれの信号点について直交振
幅変調が施され、Parallel to Seria
l Buffer40に出力される。なお、Encod
er20と、IFFT30とにより、DMT変調が施さ
れることになる。
【0020】Parallel to Serial
Buffer40は、IFFT出力の240〜255サ
ンプルの16サンプルをCyclic Prefixと
してDMTシンボルの先頭に付加する(詳細は後述)。
Buffer40は、IFFT出力の240〜255サ
ンプルの16サンプルをCyclic Prefixと
してDMTシンボルの先頭に付加する(詳細は後述)。
【0021】Cyclic Prefixが付加された
データは、Parallel toSerial Bu
ffer40からD/A Converter50へ送
られ、そこで1.104MHzのサンプリング周波数で
アナログ信号に変換され、メタリック回線70を経由し
て加入者側に伝送される。
データは、Parallel toSerial Bu
ffer40からD/A Converter50へ送
られ、そこで1.104MHzのサンプリング周波数で
アナログ信号に変換され、メタリック回線70を経由し
て加入者側に伝送される。
【0022】加入者側では、A/D Converte
r80により、1.104MHzのディジタル信号に変
換され、TEQ90に出力される。TEQ90は、シン
ボル間干渉が16サンプルのCyclic Prefi
x内にのみ収まるように処理した後、Serial t
o Parallel Buffer100に1DMT
シンボル分ストアされる。
r80により、1.104MHzのディジタル信号に変
換され、TEQ90に出力される。TEQ90は、シン
ボル間干渉が16サンプルのCyclic Prefi
x内にのみ収まるように処理した後、Serial t
o Parallel Buffer100に1DMT
シンボル分ストアされる。
【0023】Serial to Parallel
Buffer100では、Cyclic Prefix
が除去された後、パラレル信号に変換された後、FFT
110に出力される。FFT110は高速フーリエ変換
を行って信号点を発生(復調)する。
Buffer100では、Cyclic Prefix
が除去された後、パラレル信号に変換された後、FFT
110に出力される。FFT110は高速フーリエ変換
を行って信号点を発生(復調)する。
【0024】その後、復調された信号点は、FEQ12
0において、周波数の異なる各キャリアごとに、メタリ
ック回線70を通ることによって受けた振幅および位相
への影響が補償され、Decoder130により送信
ビットマップ60と同じ値を保持している受信ビットマ
ップ150に従ってデコードされる(TEQ90からD
ecoder130までの処理の詳細は後述する)。
0において、周波数の異なる各キャリアごとに、メタリ
ック回線70を通ることによって受けた振幅および位相
への影響が補償され、Decoder130により送信
ビットマップ60と同じ値を保持している受信ビットマ
ップ150に従ってデコードされる(TEQ90からD
ecoder130までの処理の詳細は後述する)。
【0025】そして、デコードされたデータはPara
llel to Serial Buffer140に
ストアされ、ビット列としての受信データとなる。ま
た、FFT110からはTEQ適応動作ブロック160
に信号点が出力される。TEQ適応動作ブロック160
はFFT110から出力された信号点を用いてTEQの
適応動作を行い、TEQ90で使用するパラメータを決
定する。 [2]ISDNピンポン伝送からの漏話 ADSL回線の近くにISDNピンポン伝送回線がある
場合は、ADSL回線はISDNピンポン伝送回線から
以下に記すように漏話(以下、TCM Cross−t
alkと呼ぶ。)の影響を受ける。
llel to Serial Buffer140に
ストアされ、ビット列としての受信データとなる。ま
た、FFT110からはTEQ適応動作ブロック160
に信号点が出力される。TEQ適応動作ブロック160
はFFT110から出力された信号点を用いてTEQの
適応動作を行い、TEQ90で使用するパラメータを決
定する。 [2]ISDNピンポン伝送からの漏話 ADSL回線の近くにISDNピンポン伝送回線がある
場合は、ADSL回線はISDNピンポン伝送回線から
以下に記すように漏話(以下、TCM Cross−t
alkと呼ぶ。)の影響を受ける。
【0026】ISDNピンポン伝送では、図15(A)
に示す400Hzの信号210に同期して、局側が40
0Hzの信号210の前半のサイクルで下りデータを送
信し、後半のサイクルで加入者側が上りデータを送信す
る。このため、図15(B)に示すように、局側のAD
SLでは400Hzの信号210の前半のサイクルでI
SDNからの近端漏話(以下、NEXTと呼ぶ。)22
0の影響を受け、後半のサイクルで加入者側ISDNの
上りデータからの遠端漏話(以下、FEXTと呼ぶ。)
230の影響を受ける。
に示す400Hzの信号210に同期して、局側が40
0Hzの信号210の前半のサイクルで下りデータを送
信し、後半のサイクルで加入者側が上りデータを送信す
る。このため、図15(B)に示すように、局側のAD
SLでは400Hzの信号210の前半のサイクルでI
SDNからの近端漏話(以下、NEXTと呼ぶ。)22
0の影響を受け、後半のサイクルで加入者側ISDNの
上りデータからの遠端漏話(以下、FEXTと呼ぶ。)
230の影響を受ける。
【0027】加入者側ADSLでは、図15(C)に示
すように、局側とは逆に400Hzの信号210の前半
のサイクルでFEXT240の影響を受け、後半のサイ
クルでNEXT250の影響を受ける。
すように、局側とは逆に400Hzの信号210の前半
のサイクルでFEXT240の影響を受け、後半のサイ
クルでNEXT250の影響を受ける。
【0028】本明細書では、このようなNEXT、FE
XTの影響を受ける時間領域をそれぞれNEXT区間、
FEXT区間と呼ぶ。一般的に、NEXT区間で受ける
影響の方が、FEXT区間で受ける影響よりも大であ
る。なお、図15(D)では加入者側におけるNEXT
区間、FEXT区間を示している。 [3]スライディングウィンドウ 上述したようなTCM Cross−talk環境下で
ADSL信号を良好に伝送し得るディジタル加入者線伝
送システムを提供することを目的に、「スライディング
ウィンドウ」が導入されている。
XTの影響を受ける時間領域をそれぞれNEXT区間、
FEXT区間と呼ぶ。一般的に、NEXT区間で受ける
影響の方が、FEXT区間で受ける影響よりも大であ
る。なお、図15(D)では加入者側におけるNEXT
区間、FEXT区間を示している。 [3]スライディングウィンドウ 上述したようなTCM Cross−talk環境下で
ADSL信号を良好に伝送し得るディジタル加入者線伝
送システムを提供することを目的に、「スライディング
ウィンドウ」が導入されている。
【0029】スライディングウィンドウとは、ノイズの
影響が少ないFEXT区間を特定するためのものであ
り、特定されたFEXT区間を有効活用することによ
り、ノイズの影響を最小限に抑えつつ、データを確実に
伝送することができる。
影響が少ないFEXT区間を特定するためのものであ
り、特定されたFEXT区間を有効活用することによ
り、ノイズの影響を最小限に抑えつつ、データを確実に
伝送することができる。
【0030】例えば、局側ADSL装置(ATU−C)
から加入者側ADSL装置(ATU−R)へとADSL
信号を送信する下り方向を考えると、スライディングウ
ィンドウを用いることにより、ADSL信号の状態を以
下のように定めることができる。
から加入者側ADSL装置(ATU−R)へとADSL
信号を送信する下り方向を考えると、スライディングウ
ィンドウを用いることにより、ADSL信号の状態を以
下のように定めることができる。
【0031】即ち、図15(E)に示すように、送信さ
れるDMTシンボル260が加入者側におけるFEXT
区間内に完全に含まれる場合、スライディングウィンド
ウ270により、局側ADSL装置(ATU−C)はそ
のシンボルをインサイドシンボルとして送信する。ま
た、送信シンボルが一部でも加入者側におけるNEXT
区間に含まれる場合、局側ADSL装置(ATU−C)
はそのシンボルをアウトサイドシンボルとして送信す
る。このような送信方法を、Dualビットマップとい
う。
れるDMTシンボル260が加入者側におけるFEXT
区間内に完全に含まれる場合、スライディングウィンド
ウ270により、局側ADSL装置(ATU−C)はそ
のシンボルをインサイドシンボルとして送信する。ま
た、送信シンボルが一部でも加入者側におけるNEXT
区間に含まれる場合、局側ADSL装置(ATU−C)
はそのシンボルをアウトサイドシンボルとして送信す
る。このような送信方法を、Dualビットマップとい
う。
【0032】なお、上り方向においても、加入者側AD
SL装置(ATU−R)は下り方向と同様な方法でDM
Tシンボルを送信する。ここで、下り方向において、局
側ADSL装置(ATU−C)はスライディングウィン
ドウの外側において、タイミング同期用トーンであるパ
イロットトーンのみを送信する場合があり、これをFe
xtビットマップという。このとき、上り方向におい
て、加入者側ADSL装置(ATU−R)はスライディ
ングウィンドウの外側では何も送信しない。 [4]フレーム構成 前述したようなTCM Cross−talk環境下で
ADSL信号を良好に伝送し得るディジタル加入者線伝
送システムを提供することを目的に、「ハイパーフレー
ム」が導入されている。
SL装置(ATU−R)は下り方向と同様な方法でDM
Tシンボルを送信する。ここで、下り方向において、局
側ADSL装置(ATU−C)はスライディングウィン
ドウの外側において、タイミング同期用トーンであるパ
イロットトーンのみを送信する場合があり、これをFe
xtビットマップという。このとき、上り方向におい
て、加入者側ADSL装置(ATU−R)はスライディ
ングウィンドウの外側では何も送信しない。 [4]フレーム構成 前述したようなTCM Cross−talk環境下で
ADSL信号を良好に伝送し得るディジタル加入者線伝
送システムを提供することを目的に、「ハイパーフレー
ム」が導入されている。
【0033】ADSLでは1フレームが1シンボルに対
応しており、定常通信時においては、図16(C)に示
すように68個のデータ用ADSLフレーム320とシ
ンクロナイゼーションシンボル(S)で構成される1フ
レームの計69フレームが集まって、1スーパーフレー
ムが構成されている。また、図16(B)に示すよう
に、スーパーフレームが5個集まることにより1ハイパ
ーフレームが構成される。
応しており、定常通信時においては、図16(C)に示
すように68個のデータ用ADSLフレーム320とシ
ンクロナイゼーションシンボル(S)で構成される1フ
レームの計69フレームが集まって、1スーパーフレー
ムが構成されている。また、図16(B)に示すよう
に、スーパーフレームが5個集まることにより1ハイパ
ーフレームが構成される。
【0034】なお、シンクロナイゼーションシンボル
(S)の代わりに、インバースシンクロナイゼーション
シンボル(I)が挿入される場合がある(図16(B)
の例では、第4番目のスーパーフレームにインバースシ
ンクロナイゼーションシンボルが挿入されている)。
(S)の代わりに、インバースシンクロナイゼーション
シンボル(I)が挿入される場合がある(図16(B)
の例では、第4番目のスーパーフレームにインバースシ
ンクロナイゼーションシンボルが挿入されている)。
【0035】インバースシンクロナイゼーションシンボ
ル(I)とは、図17に示すように、パイロットトーン
以外のキャリアについては図17(B)に示すように、
シンクロナイゼーションシンボル(S)の位相を180
度回転させたものであり、また、パイロットトーンにつ
いては図17(A)に示すように、シンクロナイゼーシ
ョンシンボル(S)と同じ位相としたものである。な
お、このように、インバースシンクロナイゼーションシ
ンボル(I)を挿入する理由は、現在どのスーパーフレ
ームを受信中であるかを検出するためである。
ル(I)とは、図17に示すように、パイロットトーン
以外のキャリアについては図17(B)に示すように、
シンクロナイゼーションシンボル(S)の位相を180
度回転させたものであり、また、パイロットトーンにつ
いては図17(A)に示すように、シンクロナイゼーシ
ョンシンボル(S)と同じ位相としたものである。な
お、このように、インバースシンクロナイゼーションシ
ンボル(I)を挿入する理由は、現在どのスーパーフレ
ームを受信中であるかを検出するためである。
【0036】図16(B)は、局側ADSL装置(AT
U−C)から加入者側ADSL装置(ATU−R)へA
DSL信号を送信する下り方向の場合を示しているが、
この場合、インバースシンクロナイゼーションシンボル
(I)は1ハイパーフレーム中の第4番目のスーパーフ
レーム中に位置すると決められている。一方、上り方向
の場合は、1ハイパーフレーム中の第1番目のスーパー
フレーム中にインバースシンクロナイゼーションシンボ
ル(I)が含まれる。
U−C)から加入者側ADSL装置(ATU−R)へA
DSL信号を送信する下り方向の場合を示しているが、
この場合、インバースシンクロナイゼーションシンボル
(I)は1ハイパーフレーム中の第4番目のスーパーフ
レーム中に位置すると決められている。一方、上り方向
の場合は、1ハイパーフレーム中の第1番目のスーパー
フレーム中にインバースシンクロナイゼーションシンボ
ル(I)が含まれる。
【0037】また、図16(A)に示すように、1ハイ
パーフレームは、前述したISDNピンポン伝送が同期
している400Hzの信号310の34周期に同期して
いる。 [5]等化器 前述したようなADSL装置で用いられる等化器には、
時間領域等化器(Timedomain EQualizer: TEQ)および
周波数領域等化器(Frequency domain EQualizer: FE
Q)がある。
パーフレームは、前述したISDNピンポン伝送が同期
している400Hzの信号310の34周期に同期して
いる。 [5]等化器 前述したようなADSL装置で用いられる等化器には、
時間領域等化器(Timedomain EQualizer: TEQ)および
周波数領域等化器(Frequency domain EQualizer: FE
Q)がある。
【0038】図14に示されているParallel
to Serial Buffer40に入力されるD
MTシンボルは図18(A)に示すような状態である
が、Parallel to Serial Buff
er40では図18(B)に示すように、このDMTシ
ンボルの末尾の16サンプルを、DMTシンボルの先頭
に複写する処理を行う。この複写された部分をCycl
ic Prefixと呼ぶ。
to Serial Buffer40に入力されるD
MTシンボルは図18(A)に示すような状態である
が、Parallel to Serial Buff
er40では図18(B)に示すように、このDMTシ
ンボルの末尾の16サンプルを、DMTシンボルの先頭
に複写する処理を行う。この複写された部分をCycl
ic Prefixと呼ぶ。
【0039】そして、図18(C)に示すように、Cy
clic Prefixが付加されたDMTシンボル
は、その後D/A Converter50へ送られ、
そこで1.104MHzのサンプリング周波数でアナロ
グ信号に変換され、メタリック回線70を経由して加入
者側に伝送される。
clic Prefixが付加されたDMTシンボル
は、その後D/A Converter50へ送られ、
そこで1.104MHzのサンプリング周波数でアナロ
グ信号に変換され、メタリック回線70を経由して加入
者側に伝送される。
【0040】周波数に対する振幅特性および遅延特性が
一定ではないメタリック回線70を経由して受信された
受信信号は、図18(D)に示すようにISIの影響を
受けて歪んだ状態になっている。しかし、図14に示さ
れているTEQ90が図18(E)に示すようにISI
を16サンプルのCyclic Prefix内のみに
収めるような処理をし、その後Serial to P
arallel Buffer100においてCycl
ic Prefixを除去することによって、図18
(F)に示すようにISIの影響を取り除いたDMTシ
ンボルを得ることができる。TEQ90はこのようにC
yclic Prefixを用いて、受信信号からIS
Iの影響を取り除くはたらきをする。
一定ではないメタリック回線70を経由して受信された
受信信号は、図18(D)に示すようにISIの影響を
受けて歪んだ状態になっている。しかし、図14に示さ
れているTEQ90が図18(E)に示すようにISI
を16サンプルのCyclic Prefix内のみに
収めるような処理をし、その後Serial to P
arallel Buffer100においてCycl
ic Prefixを除去することによって、図18
(F)に示すようにISIの影響を取り除いたDMTシ
ンボルを得ることができる。TEQ90はこのようにC
yclic Prefixを用いて、受信信号からIS
Iの影響を取り除くはたらきをする。
【0041】より詳細には、メタリック回線70は、高
い周波数帯域において伝送特性が劣化する非線形の低域
通過フィルタ(LPF)特性を有していることから、各
シンボル間に存在する信号の不連続部分によって一定の
長さのインパルス応答を生ずることになる。このインパ
ルス応答は、データ信号と重畳されて信号の劣化の原因
となる。 そこで、シンボルの先頭に対して末尾の16
ビット分を付加してCyclic Prefixとす
る。すると、Cyclic Prefixとシンボルの
接合部分は連続となるので、この部分に対してはインパ
ルス応答は生じない。一方、Cyclic Prefi
xの先頭部分と、1つ前のシンボルとの接合部分は不連
続となることから、この部分に対してはインパルス応答
が発生する。しかし、Cyclic Prefixは最
終的には除去される部分であるので、メタリック回線7
0と逆の特性である高域通過フィルタ(HPF)の特性
を有するTEQ90に対して受信データを入力すること
により、インパルス応答の時間がCyclic Pre
fixの時間内に収まるようにできる。このようにして
処理された、Cyclic Prefixを除去するこ
とにより、インパルス応答の影響を受けていないデータ
を得ることができる。
い周波数帯域において伝送特性が劣化する非線形の低域
通過フィルタ(LPF)特性を有していることから、各
シンボル間に存在する信号の不連続部分によって一定の
長さのインパルス応答を生ずることになる。このインパ
ルス応答は、データ信号と重畳されて信号の劣化の原因
となる。 そこで、シンボルの先頭に対して末尾の16
ビット分を付加してCyclic Prefixとす
る。すると、Cyclic Prefixとシンボルの
接合部分は連続となるので、この部分に対してはインパ
ルス応答は生じない。一方、Cyclic Prefi
xの先頭部分と、1つ前のシンボルとの接合部分は不連
続となることから、この部分に対してはインパルス応答
が発生する。しかし、Cyclic Prefixは最
終的には除去される部分であるので、メタリック回線7
0と逆の特性である高域通過フィルタ(HPF)の特性
を有するTEQ90に対して受信データを入力すること
により、インパルス応答の時間がCyclic Pre
fixの時間内に収まるようにできる。このようにして
処理された、Cyclic Prefixを除去するこ
とにより、インパルス応答の影響を受けていないデータ
を得ることができる。
【0042】一方、TEQ90が時間領域での等化器で
あるのに対し、FEQ120は周波数領域での等化器で
ある。FEQ120は図14に示すFFT110におい
て復調された周波数の異なる各キャリアごとに、メタリ
ック回線70を通ることによって受けた振幅および位相
への影響を補償する。 [6]TEQの周波数領域における適応動作アルゴリズ
ム 時間領域の等化器であり、FIRフィルタで構成される
TEQ90が図18(E)に示すようにISIを16サ
ンプルのCyclic Prefix内のみに収めるよ
うな処理をするためには、TEQ90にそのような特性
を持たせるための適応動作が必要になる。
あるのに対し、FEQ120は周波数領域での等化器で
ある。FEQ120は図14に示すFFT110におい
て復調された周波数の異なる各キャリアごとに、メタリ
ック回線70を通ることによって受けた振幅および位相
への影響を補償する。 [6]TEQの周波数領域における適応動作アルゴリズ
ム 時間領域の等化器であり、FIRフィルタで構成される
TEQ90が図18(E)に示すようにISIを16サ
ンプルのCyclic Prefix内のみに収めるよ
うな処理をするためには、TEQ90にそのような特性
を持たせるための適応動作が必要になる。
【0043】TEQ90の周波数領域における適応動作
アルゴリズムの一例について、図19を用いて説明す
る。なお、この図において、図14の場合と対応する部
分には同一の符号を付してあるので、その部分の説明は
省略する。
アルゴリズムの一例について、図19を用いて説明す
る。なお、この図において、図14の場合と対応する部
分には同一の符号を付してあるので、その部分の説明は
省略する。
【0044】ここで、図19に示されている送信側ブロ
ック500は図14に示されているIFFT30からD
/A Converter50までの機能を集約したも
のである。
ック500は図14に示されているIFFT30からD
/A Converter50までの機能を集約したも
のである。
【0045】また、図19に示す、基準信号生成ブロッ
ク610、ターゲットチャネル620、および、加算器
630が、図14に示されているTEQ適応動作ブロッ
ク160に該当する。
ク610、ターゲットチャネル620、および、加算器
630が、図14に示されているTEQ適応動作ブロッ
ク160に該当する。
【0046】なお、図14に示されているA/D Co
nverter80およびSerial to Par
allel Buffer100については、説明を簡
略化するためにこの図では省略した。
nverter80およびSerial to Par
allel Buffer100については、説明を簡
略化するためにこの図では省略した。
【0047】図19において、基準信号生成ブロック6
10は、送信側から送信されてくるTEQ90の適応動
作に用いる送信信号Xに対応する基準信号Xを生成す
る。ターゲットチャネル620は、TEQ90の特性を
調節する際のターゲットとされる。
10は、送信側から送信されてくるTEQ90の適応動
作に用いる送信信号Xに対応する基準信号Xを生成す
る。ターゲットチャネル620は、TEQ90の特性を
調節する際のターゲットとされる。
【0048】加算器630は、FFT110の出力Zと
ターゲットチャネル620の出力BXとの差分Eを算出
し、TEQ110とターゲットチャネル620に供給す
る。次に、以上の従来例の動作について説明する。
ターゲットチャネル620の出力BXとの差分Eを算出
し、TEQ110とターゲットチャネル620に供給す
る。次に、以上の従来例の動作について説明する。
【0049】送信側から送信信号Xが送信されると、メ
タリック回線70を伝送される間に周波数特性が変化す
る。TEQ90では、メタリック回線70において受け
た周波数特性を補償するための処理が施されて、FFT
110に供給される。
タリック回線70を伝送される間に周波数特性が変化す
る。TEQ90では、メタリック回線70において受け
た周波数特性を補償するための処理が施されて、FFT
110に供給される。
【0050】FFT110では、時間領域の信号が周波
数領域の信号に変換され、加算器630に対して出力さ
れる。基準信号生成ブロック610では、送信信号Xに
対応する基準信号Xを生成して出力する。ターゲットチ
ャネル620では、基準信号の各周波数成分に対して所
定の係数を乗算し、得られた値を出力する。
数領域の信号に変換され、加算器630に対して出力さ
れる。基準信号生成ブロック610では、送信信号Xに
対応する基準信号Xを生成して出力する。ターゲットチ
ャネル620では、基準信号の各周波数成分に対して所
定の係数を乗算し、得られた値を出力する。
【0051】加算器630では、FFT110の出力
と、ターゲットチャネル620の出力との差分を算出し
て、得られた結果をTEQ90とターゲットチャネル6
20とに供給する。
と、ターゲットチャネル620の出力との差分を算出し
て、得られた結果をTEQ90とターゲットチャネル6
20とに供給する。
【0052】TEQ90とターゲットチャネル620で
は、加算器630から供給された結果に基づいて、処理
に係る係数を調節する。即ち、ターゲットチャネル62
0のインパルス応答長を16サンプル以内に抑えるとと
もに、FFT110の出力Zと、このターゲットチャネ
ル620に基準信号Xを入力したときの出力BXとの差
Eを加算器630により求め、この差Eが0になるよう
に、TEQ90とターゲットチャネル620を交互に適
応動作する。
は、加算器630から供給された結果に基づいて、処理
に係る係数を調節する。即ち、ターゲットチャネル62
0のインパルス応答長を16サンプル以内に抑えるとと
もに、FFT110の出力Zと、このターゲットチャネ
ル620に基準信号Xを入力したときの出力BXとの差
Eを加算器630により求め、この差Eが0になるよう
に、TEQ90とターゲットチャネル620を交互に適
応動作する。
【0053】その結果、TEQ90は、図18(E)に
示すようにISIを16サンプルのCyclic Pr
efix内のみに収めるような処理特性を有することに
なる。また、このとき、ターゲットチャネル620が有
する特性は、メタリック回線70とTEQ90の合成特
性に等しくなる。 [7]TEQの時間領域における適応動作アルゴリズム 図19の例では、周波数領域での適応動作アルゴリズム
を示したが、時間領域において同様の動作を実行するこ
とも可能である。
示すようにISIを16サンプルのCyclic Pr
efix内のみに収めるような処理特性を有することに
なる。また、このとき、ターゲットチャネル620が有
する特性は、メタリック回線70とTEQ90の合成特
性に等しくなる。 [7]TEQの時間領域における適応動作アルゴリズム 図19の例では、周波数領域での適応動作アルゴリズム
を示したが、時間領域において同様の動作を実行するこ
とも可能である。
【0054】図20は、一般に知られているような適応
アルゴリズムを利用した、TEQ90の時間領域におけ
る適応動作の一例を示す図である。時間領域と周波数領
域との違いはあるが、図20に示されている適応動作で
は、図19に示されている適応動作と基本的には同一の
ものである。但し、図20では図19に示されているF
FT110が含まれておらず、逆に図19では示されて
いない遅延器720が含まれている。
アルゴリズムを利用した、TEQ90の時間領域におけ
る適応動作の一例を示す図である。時間領域と周波数領
域との違いはあるが、図20に示されている適応動作で
は、図19に示されている適応動作と基本的には同一の
ものである。但し、図20では図19に示されているF
FT110が含まれておらず、逆に図19では示されて
いない遅延器720が含まれている。
【0055】基準信号生成ブロック710は、送信信号
Xを時間領域に変換した信号x(t)を生成して出力す
る。遅延器720は、基準信号生成ブロック710から
供給された基準信号x(t)を所定の時間だけ遅延して
出力する。
Xを時間領域に変換した信号x(t)を生成して出力す
る。遅延器720は、基準信号生成ブロック710から
供給された基準信号x(t)を所定の時間だけ遅延して
出力する。
【0056】ターゲットチャネル730は、TEQ90
の特性を調節する際のターゲットとされ、遅延器720
によって遅延された基準信号x(t)に対して特性b
(t)を畳み込み積分して得られた結果b(t)*x
(t)を出力する。
の特性を調節する際のターゲットとされ、遅延器720
によって遅延された基準信号x(t)に対して特性b
(t)を畳み込み積分して得られた結果b(t)*x
(t)を出力する。
【0057】加算器630は、TEQ90の出力z
(t)と、ターゲットチャネル730の出力b(t)*
x(t)との差分を算出し、得られた結果e(t)を、
TEQ90とターゲットチャネル730に対して供給す
る。
(t)と、ターゲットチャネル730の出力b(t)*
x(t)との差分を算出し、得られた結果e(t)を、
TEQ90とターゲットチャネル730に対して供給す
る。
【0058】TEQ90とターゲットチャネル730
は、加算器630からの出力e(t)が“0”になるよ
うにそれぞれ適応動作を行う。次に、以上の従来例の動
作について説明する。
は、加算器630からの出力e(t)が“0”になるよ
うにそれぞれ適応動作を行う。次に、以上の従来例の動
作について説明する。
【0059】送信側から送信信号Xが送信されると、メ
タリック回線70を伝送される間に周波数特性が変化す
る。TEQ90では、メタリック回線70において受け
た周波数特性の変化を補償するための処理が施され、得
られた結果z(t)が加算器630に対して供給され
る。
タリック回線70を伝送される間に周波数特性が変化す
る。TEQ90では、メタリック回線70において受け
た周波数特性の変化を補償するための処理が施され、得
られた結果z(t)が加算器630に対して供給され
る。
【0060】基準信号生成ブロック710では、送信信
号Xを時間領域に変換した信号x(t)を生成して出力
する。遅延器720では、TEQ90の出力z(t)
と、ターゲットチャネル730の出力の位相が一致する
ように、基準信号x(t)を所定量だけ遅延する。
号Xを時間領域に変換した信号x(t)を生成して出力
する。遅延器720では、TEQ90の出力z(t)
と、ターゲットチャネル730の出力の位相が一致する
ように、基準信号x(t)を所定量だけ遅延する。
【0061】ターゲットチャネル730では、メタリッ
ク回線70とTEQ90の特性を合成した特性b(t)
(メタリック回線70による遅延量を除く特性)を、基
準信号x(t)に対して畳み込み積分し、得られた結果
b(t)*x(t)を加算器630に供給する。
ク回線70とTEQ90の特性を合成した特性b(t)
(メタリック回線70による遅延量を除く特性)を、基
準信号x(t)に対して畳み込み積分し、得られた結果
b(t)*x(t)を加算器630に供給する。
【0062】加算器630では、TEQ90の出力z
(t)と、ターゲットチャネル730の出力b(t)*
x(t)との差分e(t)を算出し、得られた結果をT
EQ90とターゲットチャネル730に供給する。
(t)と、ターゲットチャネル730の出力b(t)*
x(t)との差分e(t)を算出し、得られた結果をT
EQ90とターゲットチャネル730に供給する。
【0063】TEQ90とターゲットチャネル730で
は、加算器630から供給された結果に基づいて、適応
動作を行う。即ち、TEQ90とターゲットチャネル7
30は、加算器630からの出力e(t)が“0”にな
るように、交互に適応動作を実行する。
は、加算器630から供給された結果に基づいて、適応
動作を行う。即ち、TEQ90とターゲットチャネル7
30は、加算器630からの出力e(t)が“0”にな
るように、交互に適応動作を実行する。
【0064】その結果、TEQ90は、図18(E)に
示すようにISIを16サンプルのCyclic Pr
efix内のみに収めるような処理特性を有することに
なる。 [8]FEQの適応動作アルゴリズム FEQの適応動作アルゴリズムの一例について、図21
を用いて説明する。
示すようにISIを16サンプルのCyclic Pr
efix内のみに収めるような処理特性を有することに
なる。 [8]FEQの適応動作アルゴリズム FEQの適応動作アルゴリズムの一例について、図21
を用いて説明する。
【0065】FEQは周波数領域での等化器であり、周
波数が異なる複数のキャリアのそれぞれに対して具備さ
れており、全てのキャリアの特性が等しくなるように処
理する。
波数が異なる複数のキャリアのそれぞれに対して具備さ
れており、全てのキャリアの特性が等しくなるように処
理する。
【0066】ここで、図21に示されているFEQ84
0は図14に示されているFEQ120に対応してお
り、図21に示されているDecoder850は図1
4に示されているDecoder130に対応してい
る。
0は図14に示されているFEQ120に対応してお
り、図21に示されているDecoder850は図1
4に示されているDecoder130に対応してい
る。
【0067】ここで係数器810は、入力信号Yiに対
して係数Wiを乗算して出力する。なお、係数Wiの値
は加算器830からの出力により変更可能とされてい
る。Decision820は、入力信号Yiが自己に
対応すると推定される判定値Xiを検出して出力する。
して係数Wiを乗算して出力する。なお、係数Wiの値
は加算器830からの出力により変更可能とされてい
る。Decision820は、入力信号Yiが自己に
対応すると推定される判定値Xiを検出して出力する。
【0068】加算器830は、Decision820
からの出力Xiと、係数器810の出力Ziの差分を演
算し、その結果に応じて係数器810の係数Wiを設定
する。
からの出力Xiと、係数器810の出力Ziの差分を演
算し、その結果に応じて係数器810の係数Wiを設定
する。
【0069】次に、以上の従来例の動作について説明す
る。送信側からメタリック回線70を介して伝送されて
きたキャリアは、メタリック回線70の特性に応じて、
その振幅特性と位相特性とが変化する。
る。送信側からメタリック回線70を介して伝送されて
きたキャリアは、メタリック回線70の特性に応じて、
その振幅特性と位相特性とが変化する。
【0070】FEQ120はメタリック回線70によっ
て各キャリアが受けた影響を補償するための処理を行
う。即ち、FEQ120は、キャリアに応じた数だけ図
21に示す回路を具備しており、それぞれの回路におい
て、Decoder130を用いて自己に対応する判定
値を検出するとともに、そのキャリアの特性を補償する
動作を行う。
て各キャリアが受けた影響を補償するための処理を行
う。即ち、FEQ120は、キャリアに応じた数だけ図
21に示す回路を具備しており、それぞれの回路におい
て、Decoder130を用いて自己に対応する判定
値を検出するとともに、そのキャリアの特性を補償する
動作を行う。
【0071】なお、FEQ120が振幅および位相への
影響を補償するためには、図21に示す回路がそれぞれ
のキャリア毎に適正に動作する必要がある。そのために
は、FEQ840に接続されたDecoder850
に、FEQ出力Ziを入力することにより判定値Xiを
求め、加算器830により判定値XiとFEQ出力Zi
との差Eiを求め、この差Eiが0になるように、加算
器810の係数Wiを調節することにより実現する。
影響を補償するためには、図21に示す回路がそれぞれ
のキャリア毎に適正に動作する必要がある。そのために
は、FEQ840に接続されたDecoder850
に、FEQ出力Ziを入力することにより判定値Xiを
求め、加算器830により判定値XiとFEQ出力Zi
との差Eiを求め、この差Eiが0になるように、加算
器810の係数Wiを調節することにより実現する。
【0072】なお、Decoder850は判定値Xi
をビット列biに変換して、このビット列biを図14
に示すParallel to Serial Buf
fer140に供給する。 [9]フレーム同期 ADSLのイニシャライゼーション時のタイミングチャ
ートの概略を図22に示す。
をビット列biに変換して、このビット列biを図14
に示すParallel to Serial Buf
fer140に供給する。 [9]フレーム同期 ADSLのイニシャライゼーション時のタイミングチャ
ートの概略を図22に示す。
【0073】イニシャライゼーション時の送信信号とし
ては、図22に示すように、イニシャライゼーション9
00の前半ではシンクロナイゼーションシンボルのくり
返し等による連続信号910を用い、イニシャライゼー
ションの後半ではワイドバンドシンクロナイゼーション
シンボル等の不連続信号920を用いる。
ては、図22に示すように、イニシャライゼーション9
00の前半ではシンクロナイゼーションシンボルのくり
返し等による連続信号910を用い、イニシャライゼー
ションの後半ではワイドバンドシンクロナイゼーション
シンボル等の不連続信号920を用いる。
【0074】ここで、送信信号が不連続である場合は、
受信DMTシンボルからメタリック回線70によるIS
Iの影響を取り除くために、図18(C)に示すように
送信DMTシンボルにCyclic Prefixを付
加して送信するが、送信信号が連続である場合は、送信
DMTシンボルにCyclic Prefixを付加し
ない状態(図18(A)に示す状態)で送信する。即
ち、連続信号は、ISIの影響を受けないので、送信D
MTシンボルにCyclic Prefixを付加する
必要がないからである。
受信DMTシンボルからメタリック回線70によるIS
Iの影響を取り除くために、図18(C)に示すように
送信DMTシンボルにCyclic Prefixを付
加して送信するが、送信信号が連続である場合は、送信
DMTシンボルにCyclic Prefixを付加し
ない状態(図18(A)に示す状態)で送信する。即
ち、連続信号は、ISIの影響を受けないので、送信D
MTシンボルにCyclic Prefixを付加する
必要がないからである。
【0075】次に、フレーム同期について説明する。送
信信号が連続である場合は、任意の位相でDMTシンボ
ルを特定することができる。しかし、送信信号が不連続
である場合には、受信DMTシンボルを特定できる位相
は1つしか存在せず、この位相でないと正確なデータは
受信できない。
信信号が連続である場合は、任意の位相でDMTシンボ
ルを特定することができる。しかし、送信信号が不連続
である場合には、受信DMTシンボルを特定できる位相
は1つしか存在せず、この位相でないと正確なデータは
受信できない。
【0076】従って、送信信号が連続であるイニシャラ
イゼーション中に、送信信号が不連続である場合に受信
DMTシンボルを特定するための位相を定めるフレーム
同期を実行する必要がある。つまり、送信信号が連続で
あるイニシャライゼーション時に図23(A)の位相で
受信DMTシンボルを特定していた場合も、不連続信号
を受信可能とするためには、図23(B)の位相に受信
DMTシンボル区間を変更する必要がある(フレーム同
期を図る必要がある)。
イゼーション中に、送信信号が不連続である場合に受信
DMTシンボルを特定するための位相を定めるフレーム
同期を実行する必要がある。つまり、送信信号が連続で
あるイニシャライゼーション時に図23(A)の位相で
受信DMTシンボルを特定していた場合も、不連続信号
を受信可能とするためには、図23(B)の位相に受信
DMTシンボル区間を変更する必要がある(フレーム同
期を図る必要がある)。
【0077】なお、図22に示すように、フレーム同期
は、TEQの適応動作よりも後のシーケンスで行う。こ
れは、TEQにおいても遅延が発生するので、この遅延
も考慮に入れてフレーム同期を行う必要があるからであ
る。 [10]TCM Cross−talk環境下における
等化器の適応動作 前述した、等化器であるTEQ90およびFEQ120
は、それぞれ上述したようなTCM Cross−ta
lk環境下で、イニシャライゼーション時および定常の
データ通信時を問わず、最適な適応動作を行うことで、
ADSL信号を良好に伝送することが重要である。
は、TEQの適応動作よりも後のシーケンスで行う。こ
れは、TEQにおいても遅延が発生するので、この遅延
も考慮に入れてフレーム同期を行う必要があるからであ
る。 [10]TCM Cross−talk環境下における
等化器の適応動作 前述した、等化器であるTEQ90およびFEQ120
は、それぞれ上述したようなTCM Cross−ta
lk環境下で、イニシャライゼーション時および定常の
データ通信時を問わず、最適な適応動作を行うことで、
ADSL信号を良好に伝送することが重要である。
【0078】TCM Cross−talk環境下での
イニシャライゼーション時におけるTEQおよびFEQ
の適応動作アルゴリズムについての一例は特願平10−
172464号公報に開示されている。
イニシャライゼーション時におけるTEQおよびFEQ
の適応動作アルゴリズムについての一例は特願平10−
172464号公報に開示されている。
【0079】それによると、フェクストビットマップ
(Fext Bitmap)時にはインサイドシンボル
で適応動作を行い、デュアルビットマップ(Dual
Bitmap)時にはインサイドシンボルのみ、あるい
はインサイドシンボルおよびアウトサイドシンボルの両
方の区間で連続して適応動作を行う。
(Fext Bitmap)時にはインサイドシンボル
で適応動作を行い、デュアルビットマップ(Dual
Bitmap)時にはインサイドシンボルのみ、あるい
はインサイドシンボルおよびアウトサイドシンボルの両
方の区間で連続して適応動作を行う。
【0080】但し、デュアルビットマップ(Dual
Bitmap)時にインサイドシンボルおよびアウトサ
イドシンボルの両方の区間で連続して適応動作を行う場
合には、アウトサイドシンボル時の係数更新用ステップ
サイズを0あるいは非常に小さい値にする。
Bitmap)時にインサイドシンボルおよびアウトサ
イドシンボルの両方の区間で連続して適応動作を行う場
合には、アウトサイドシンボル時の係数更新用ステップ
サイズを0あるいは非常に小さい値にする。
【0081】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
時間領域の等化器であるTEQがISIを16サンプル
のCyclic Prefix内にのみ収める処理をす
るためには、TEQにそのような特性を持たせるための
適応動作が必要になる。ところが、長時間のうちの温度
変化によってメタリック回線の特性が変化していくた
め、イニシャライゼーション時において最適な適応動作
を行ったとしても、定常のデータ通信時においても常に
最適な状態を維持できるとは限らない。
時間領域の等化器であるTEQがISIを16サンプル
のCyclic Prefix内にのみ収める処理をす
るためには、TEQにそのような特性を持たせるための
適応動作が必要になる。ところが、長時間のうちの温度
変化によってメタリック回線の特性が変化していくた
め、イニシャライゼーション時において最適な適応動作
を行ったとしても、定常のデータ通信時においても常に
最適な状態を維持できるとは限らない。
【0082】従って、イニシャライゼーションが終了
し、定常のデータ通信が行われ始めた後でも、この特性
変化に対応できるように継続した等化器の適応動作が必
要となる。しかし、従来においては、この継続した等化
器の適応動作について、最適な方法が提案されていない
という問題点があった。
し、定常のデータ通信が行われ始めた後でも、この特性
変化に対応できるように継続した等化器の適応動作が必
要となる。しかし、従来においては、この継続した等化
器の適応動作について、最適な方法が提案されていない
という問題点があった。
【0083】また、良好なTEQの特性を得るためにイ
ニシャライゼーション時に行う適応動作には多くの処理
量と処理時間を要するという問題点もあった。更に、T
CM Cross−talk環境下でのイニシャライゼ
ーション時における等化器の適応動作アルゴリズムにつ
いての一例は前述した通りであるが、定常のデータ通信
時での等化器の具体的な適応動作アルゴリズム、あるい
はそのような適応動作アルゴリズムを実施する手段につ
いては実用的な方法が提案されていないという問題点が
あった。
ニシャライゼーション時に行う適応動作には多くの処理
量と処理時間を要するという問題点もあった。更に、T
CM Cross−talk環境下でのイニシャライゼ
ーション時における等化器の適応動作アルゴリズムにつ
いての一例は前述した通りであるが、定常のデータ通信
時での等化器の具体的な適応動作アルゴリズム、あるい
はそのような適応動作アルゴリズムを実施する手段につ
いては実用的な方法が提案されていないという問題点が
あった。
【0084】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、定常のデータ通信が開始された後において
等化器の適応動作を確実に実行することが可能な送受信
システムを提供することを目的とする。
ものであり、定常のデータ通信が開始された後において
等化器の適応動作を確実に実行することが可能な送受信
システムを提供することを目的とする。
【0085】また、本発明は、処理時間および処理量を
低減しつつも、良好な等化器の特性を得ることが可能な
受信装置を提供することを目的とする。
低減しつつも、良好な等化器の特性を得ることが可能な
受信装置を提供することを目的とする。
【0086】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、加入者線2を用いて送信装
置1と受信装置3の間でデータを送受信する送受信シス
テムにおいて、前記送信装置1は、送信しようとするデ
ータに対して所定の変調を施す変調手段1aと、前記変
調手段1aによって変調されたデータに対してCycl
ic Prefixを付加する付加手段1bと、前記付
加手段1bによってCyclic Prefixが付加
されたデータを前記加入者線2を介して送信する送信手
段1cと、を有し、前記受信装置3は、前記送信手段1
cによって送信されたデータを受信する受信手段3a
と、前記受信手段3aによって受信されたデータが前記
加入者線2を伝送されることにより受けた影響がCyc
lic Prefix内に収まるように処理する処理手
段3bと、前記処理手段3bを適応処理する際に目標と
する特性を有するターゲットチャネル3cと、イニシャ
ライゼーション時において、前記ターゲットチャネル3
cと前記処理手段3bの双方を調節することにより、適
応処理を行う第1の適応手段3dと、定常通信時におい
て、前記処理手段3bを主に調節することにより適応処
理を行う第2の適応手段3eと、を有する、ことを特徴
とする送受信システムが提供される。
決するために、図1に示す、加入者線2を用いて送信装
置1と受信装置3の間でデータを送受信する送受信シス
テムにおいて、前記送信装置1は、送信しようとするデ
ータに対して所定の変調を施す変調手段1aと、前記変
調手段1aによって変調されたデータに対してCycl
ic Prefixを付加する付加手段1bと、前記付
加手段1bによってCyclic Prefixが付加
されたデータを前記加入者線2を介して送信する送信手
段1cと、を有し、前記受信装置3は、前記送信手段1
cによって送信されたデータを受信する受信手段3a
と、前記受信手段3aによって受信されたデータが前記
加入者線2を伝送されることにより受けた影響がCyc
lic Prefix内に収まるように処理する処理手
段3bと、前記処理手段3bを適応処理する際に目標と
する特性を有するターゲットチャネル3cと、イニシャ
ライゼーション時において、前記ターゲットチャネル3
cと前記処理手段3bの双方を調節することにより、適
応処理を行う第1の適応手段3dと、定常通信時におい
て、前記処理手段3bを主に調節することにより適応処
理を行う第2の適応手段3eと、を有する、ことを特徴
とする送受信システムが提供される。
【0087】ここで、送信装置1において、変調手段1
aは、送信しようとするデータに対して所定の変調を施
す。付加手段1bは、変調手段1aによって変調された
データに対してCyclic Prefixを付加す
る。送信手段1cは、付加手段1bによってCycli
c Prefixが付加されたデータを加入者線2を介
して送信する。受信装置3において、受信手段3aは、
送信手段1cによって送信されたデータを受信する。処
理手段3bは、受信手段3aによって受信されたデータ
が加入者線2を伝送されることにより受けた影響がCy
clic Prefix内に収まるように処理する。タ
ーゲットチャネル3cは、処理手段3bを適応処理する
際に目標とする特性を有する。第1の適応手段3dは、
イニシャライゼーション時において、ターゲットチャネ
ル3cと処理手段3bの双方を調節する。第2の適応手
段3eは、定常通信時において、処理手段3bを主に調
節することにより適応処理を行う。
aは、送信しようとするデータに対して所定の変調を施
す。付加手段1bは、変調手段1aによって変調された
データに対してCyclic Prefixを付加す
る。送信手段1cは、付加手段1bによってCycli
c Prefixが付加されたデータを加入者線2を介
して送信する。受信装置3において、受信手段3aは、
送信手段1cによって送信されたデータを受信する。処
理手段3bは、受信手段3aによって受信されたデータ
が加入者線2を伝送されることにより受けた影響がCy
clic Prefix内に収まるように処理する。タ
ーゲットチャネル3cは、処理手段3bを適応処理する
際に目標とする特性を有する。第1の適応手段3dは、
イニシャライゼーション時において、ターゲットチャネ
ル3cと処理手段3bの双方を調節する。第2の適応手
段3eは、定常通信時において、処理手段3bを主に調
節することにより適応処理を行う。
【0088】また、図1に示す、送信装置1から加入者
線2を介して伝送されてきたデータを受信する受信装置
3において、前記送信装置1から送信されたデータを受
信する受信手段3aと、前記受信手段3aによって受信
されたデータが前記加入者線2を伝送されることにより
受けた影響が前記Cyclic Prefix内に収ま
るように処理する処理手段3bと、前記処理手段3bを
適応処理する際に目標とする特性を有するターゲットチ
ャネル3cと、イニシャライゼーション時において、前
記ターゲットチャネル3cと前記処理手段3bの双方を
調節することにより、適応処理を行う第1の適応手段3
dと、定常通信時において、前記処理手段3bを主に調
節することにより適応処理を行う第2の適応手段3e
と、を有する、こと特徴とする受信装置が提供される。
線2を介して伝送されてきたデータを受信する受信装置
3において、前記送信装置1から送信されたデータを受
信する受信手段3aと、前記受信手段3aによって受信
されたデータが前記加入者線2を伝送されることにより
受けた影響が前記Cyclic Prefix内に収ま
るように処理する処理手段3bと、前記処理手段3bを
適応処理する際に目標とする特性を有するターゲットチ
ャネル3cと、イニシャライゼーション時において、前
記ターゲットチャネル3cと前記処理手段3bの双方を
調節することにより、適応処理を行う第1の適応手段3
dと、定常通信時において、前記処理手段3bを主に調
節することにより適応処理を行う第2の適応手段3e
と、を有する、こと特徴とする受信装置が提供される。
【0089】ここで、受信手段3aは、送信手段1cに
よって送信されたデータを受信する。処理手段3bは、
受信手段3aによって受信されたデータが加入者線2を
伝送されることにより受けた影響がCyclic Pr
efix内に収まるように処理する。ターゲットチャネ
ル3cは、処理手段3bを適応処理する際に目標とする
特性を有する。第1の適応手段3dは、イニシャライゼ
ーション時において、ターゲットチャネル3cと処理手
段3bの双方を調節する。第2の適応手段3eは、定常
通信時において、処理手段3bを主に調節することによ
り適応処理を行う。
よって送信されたデータを受信する。処理手段3bは、
受信手段3aによって受信されたデータが加入者線2を
伝送されることにより受けた影響がCyclic Pr
efix内に収まるように処理する。ターゲットチャネ
ル3cは、処理手段3bを適応処理する際に目標とする
特性を有する。第1の適応手段3dは、イニシャライゼ
ーション時において、ターゲットチャネル3cと処理手
段3bの双方を調節する。第2の適応手段3eは、定常
通信時において、処理手段3bを主に調節することによ
り適応処理を行う。
【0090】また、加入者線を用いて送信装置と受信装
置の間でデータを送受信する送受信システムにおいて、
前記送信装置は、送信しようとするデータに対して所定
の変調を施す変調手段と、前記変調手段によって変調さ
れたデータに対してCyclic Prefixを付加
する付加手段と、前記付加手段によってCyclicP
refixが付加されたデータを前記加入者線を介して
送信する送信手段と、を有し、前記受信装置は、前記送
信手段によって送信されたデータを受信する受信手段
と、前記受信手段によって受信されたデータが前記加入
者線を伝送されることにより受けた影響が前記Cycl
ic Prefix内に収まるように処理する処理手段
と、前記処理手段に設定するパラメータの複数の候補を
記憶した記憶手段と、前記受信手段による受信状態によ
って、前記記憶手段に記憶されている複数のパラメータ
の候補から該当する候補を選択する選択手段と、前記選
択手段によって選択された所定の候補に応じて前記処理
手段を設定する設定手段と、を有する、ことを特徴とす
る送受信システムが提供される。
置の間でデータを送受信する送受信システムにおいて、
前記送信装置は、送信しようとするデータに対して所定
の変調を施す変調手段と、前記変調手段によって変調さ
れたデータに対してCyclic Prefixを付加
する付加手段と、前記付加手段によってCyclicP
refixが付加されたデータを前記加入者線を介して
送信する送信手段と、を有し、前記受信装置は、前記送
信手段によって送信されたデータを受信する受信手段
と、前記受信手段によって受信されたデータが前記加入
者線を伝送されることにより受けた影響が前記Cycl
ic Prefix内に収まるように処理する処理手段
と、前記処理手段に設定するパラメータの複数の候補を
記憶した記憶手段と、前記受信手段による受信状態によ
って、前記記憶手段に記憶されている複数のパラメータ
の候補から該当する候補を選択する選択手段と、前記選
択手段によって選択された所定の候補に応じて前記処理
手段を設定する設定手段と、を有する、ことを特徴とす
る送受信システムが提供される。
【0091】ここで、送信装置において、変調手段は、
送信しようとするデータに対して所定の変調を施す。付
加手段は、変調手段によって変調されたデータに対して
Cyclic Prefixを付加する。送信手段は、
付加手段によってCyclic Prefixが付加さ
れたデータを加入者線を介して送信する。受信装置にお
いて、受信手段は、送信手段によって送信されたデータ
を受信する。処理手段は、受信手段によって受信された
データが加入者線を伝送されることにより受けた影響が
Cyclic Prefix内に収まるように処理す
る。記憶手段は、処理手段に設定するパラメータの複数
の候補を記憶する。選択手段は、受信手段による受信状
態によって、記憶手段に記憶されている複数のパラメー
タの候補から該当する候補を選択する。設定手段は、選
択手段によって選択された所定の候補に応じて処理手段
を設定する。
送信しようとするデータに対して所定の変調を施す。付
加手段は、変調手段によって変調されたデータに対して
Cyclic Prefixを付加する。送信手段は、
付加手段によってCyclic Prefixが付加さ
れたデータを加入者線を介して送信する。受信装置にお
いて、受信手段は、送信手段によって送信されたデータ
を受信する。処理手段は、受信手段によって受信された
データが加入者線を伝送されることにより受けた影響が
Cyclic Prefix内に収まるように処理す
る。記憶手段は、処理手段に設定するパラメータの複数
の候補を記憶する。選択手段は、受信手段による受信状
態によって、記憶手段に記憶されている複数のパラメー
タの候補から該当する候補を選択する。設定手段は、選
択手段によって選択された所定の候補に応じて処理手段
を設定する。
【0092】更に、送信装置から加入者線を介して伝送
されてきたデータを受信する受信装置において、前記送
信装置から送信されたデータを受信する受信手段と、前
記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線を
伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、前
記処理手段に設定する複数の候補を記憶した記憶手段
と、前記受信手段による受信状態によって、前記記憶手
段に記憶されている複数の候補から該当する候補を選択
する選択手段と、前記選択手段によって選択された所定
の候補に応じて前記処理手段を設定する設定手段と、を
有する、ことを特徴とする受信装置が提供される。
されてきたデータを受信する受信装置において、前記送
信装置から送信されたデータを受信する受信手段と、前
記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線を
伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、前
記処理手段に設定する複数の候補を記憶した記憶手段
と、前記受信手段による受信状態によって、前記記憶手
段に記憶されている複数の候補から該当する候補を選択
する選択手段と、前記選択手段によって選択された所定
の候補に応じて前記処理手段を設定する設定手段と、を
有する、ことを特徴とする受信装置が提供される。
【0093】ここで、受信手段は、送信装置から送信さ
れたデータを受信する。処理手段は、受信手段によって
受信されたデータが加入者線を伝送されることにより受
けた影響がCyclic Prefix内に収まるよう
に処理する。記憶手段は、処理手段に設定する複数の候
補を記憶する。選択手段は、受信手段による受信状態に
よって、記憶手段に記憶されている複数の候補から該当
する候補を選択する。設定手段は、選択手段によって選
択された所定の候補に応じて処理手段を設定する。
れたデータを受信する。処理手段は、受信手段によって
受信されたデータが加入者線を伝送されることにより受
けた影響がCyclic Prefix内に収まるよう
に処理する。記憶手段は、処理手段に設定する複数の候
補を記憶する。選択手段は、受信手段による受信状態に
よって、記憶手段に記憶されている複数の候補から該当
する候補を選択する。設定手段は、選択手段によって選
択された所定の候補に応じて処理手段を設定する。
【0094】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
する原理図である。この図において、送信装置1は、メ
タリック回線2を介して受信装置3に対してデータを送
信する。
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
する原理図である。この図において、送信装置1は、メ
タリック回線2を介して受信装置3に対してデータを送
信する。
【0095】メタリック回線2は、既設の一般電話回線
等であり、送信装置1から送出されされたデータを受信
装置3に対して伝送する。受信装置3は、メタリック回
線2を介して伝送されてきたデータを受信し、もとのデ
ータを再生して出力する。
等であり、送信装置1から送出されされたデータを受信
装置3に対して伝送する。受信装置3は、メタリック回
線2を介して伝送されてきたデータを受信し、もとのデ
ータを再生して出力する。
【0096】ここで、送信装置1は、変調手段1a、付
加手段1b、および、送信手段1cによって構成されて
いる。変調手段1aは、送信しようとするデータに対し
て、例えば、DMT等の所定の変調を施す。
加手段1b、および、送信手段1cによって構成されて
いる。変調手段1aは、送信しようとするデータに対し
て、例えば、DMT等の所定の変調を施す。
【0097】付加手段1bは、変調されたデータの各シ
ンボル(いまの例では、DMTシンボル)に対して、C
yclic Prefixを付加する。即ち、付加手段
1bは、変調手段1aから出力されるデータの各シンボ
ルの先頭に対し、それぞれのシンボルの末尾のn(nは
整数、例えば、n=16)ビット分をコピーする。
ンボル(いまの例では、DMTシンボル)に対して、C
yclic Prefixを付加する。即ち、付加手段
1bは、変調手段1aから出力されるデータの各シンボ
ルの先頭に対し、それぞれのシンボルの末尾のn(nは
整数、例えば、n=16)ビット分をコピーする。
【0098】送信手段1cは、付加手段1bによってC
yclic Prefixが付加されたデータをメタリ
ック回線2に対して送出する。一方、受信装置3は、受
信手段3a、処理手段3b、ターゲットチャネル3c、
第1の適応手段3d、および、第2の適応手段3eによ
って構成されている。
yclic Prefixが付加されたデータをメタリ
ック回線2に対して送出する。一方、受信装置3は、受
信手段3a、処理手段3b、ターゲットチャネル3c、
第1の適応手段3d、および、第2の適応手段3eによ
って構成されている。
【0099】受信手段3aは、送信装置1の送信手段1
cによって送信されたデータを受信する。処理手段3b
は、受信手段3aによって受信されたデータがメタリッ
ク回線2を伝送されることにより受けた影響がCycl
ic Prefix内に収まるように処理する。
cによって送信されたデータを受信する。処理手段3b
は、受信手段3aによって受信されたデータがメタリッ
ク回線2を伝送されることにより受けた影響がCycl
ic Prefix内に収まるように処理する。
【0100】ターゲットチャネル3cは、処理手段3b
を適応処理する際に目標とするターゲット特性を有して
おり、基準信号(例えば、図示せぬ基準信号発生部から
供給された基準信号)に対してこのターゲット特性に応
じた処理を施し、第1の適応手段3dおよび第2の適応
手段3eに対して供給する。
を適応処理する際に目標とするターゲット特性を有して
おり、基準信号(例えば、図示せぬ基準信号発生部から
供給された基準信号)に対してこのターゲット特性に応
じた処理を施し、第1の適応手段3dおよび第2の適応
手段3eに対して供給する。
【0101】第1の適応手段3dは、通信開始時(イニ
シャライゼーション時)において、ターゲットチャネル
3cと処理手段3bの双方を調節することにより、適応
処理を行う。
シャライゼーション時)において、ターゲットチャネル
3cと処理手段3bの双方を調節することにより、適応
処理を行う。
【0102】第2の適応手段3eは、定常通信時におい
て、処理手段3bを主に調節することにより適応処理を
行う。次に、周波数領域における適応手段を例に挙げ、
以上の原理図の動作について説明する。
て、処理手段3bを主に調節することにより適応処理を
行う。次に、周波数領域における適応手段を例に挙げ、
以上の原理図の動作について説明する。
【0103】いま、送信装置1が受信装置3を発呼し、
これらの間で通信回線が閉結されたとする。すると、送
信装置1と受信装置3の間では、通信方式等のすりあわ
せや各部の設定を行うためのイニシャライゼーションが
実行される。
これらの間で通信回線が閉結されたとする。すると、送
信装置1と受信装置3の間では、通信方式等のすりあわ
せや各部の設定を行うためのイニシャライゼーションが
実行される。
【0104】先ず、処理手段3bの適応動作について説
明する。処理手段3bの適応動作では、受信手段3aに
よって受信され、処理手段3bによって所定の処理(い
まの例では、イニシャライゼーションが完了していない
のでデフォルト処理)が施された基準信号(例えば、シ
ンクロナイゼーションシンボル)を第1の適応手段3d
が取得する。また、このとき、ターゲットチャネル3c
に対しては、図示せぬ基準信号発生部によって発生され
た基準信号が供給されるので、ターゲットチャネル3c
は適応の目的となる所定の特性に応じた処理(いまの例
では、イニシャライゼーションが完了していないのでデ
フォルト処理)を施して出力する。
明する。処理手段3bの適応動作では、受信手段3aに
よって受信され、処理手段3bによって所定の処理(い
まの例では、イニシャライゼーションが完了していない
のでデフォルト処理)が施された基準信号(例えば、シ
ンクロナイゼーションシンボル)を第1の適応手段3d
が取得する。また、このとき、ターゲットチャネル3c
に対しては、図示せぬ基準信号発生部によって発生され
た基準信号が供給されるので、ターゲットチャネル3c
は適応の目的となる所定の特性に応じた処理(いまの例
では、イニシャライゼーションが完了していないのでデ
フォルト処理)を施して出力する。
【0105】第1の適応手段3dは、処理手段3bから
出力された信号と、ターゲットチャネル3cから出力さ
れた信号の差分値を算出し、この差分値が“0”になる
ように、また、ターゲットチャネル3cのインパルス応
答長が16サンプル内に収まるように処理手段3bとタ
ーゲットチャネル3cとを交互に調節する。
出力された信号と、ターゲットチャネル3cから出力さ
れた信号の差分値を算出し、この差分値が“0”になる
ように、また、ターゲットチャネル3cのインパルス応
答長が16サンプル内に収まるように処理手段3bとタ
ーゲットチャネル3cとを交互に調節する。
【0106】その結果、処理手段3bは、メタリック回
線2の特性に応じた適応動作がなされ、メタリック回線
2による影響がCyclic Prefix内に収まる
ように設定されることになる。
線2の特性に応じた適応動作がなされ、メタリック回線
2による影響がCyclic Prefix内に収まる
ように設定されることになる。
【0107】その結果、ターゲットチャネル3cの特性
は、メタリック回線2と処理手段3bとを合成した特性
と等しい特性を有することになる。処理手段3bの適応
動作が終了すると、フレーム同期を図るためのフレーム
同期処理が行われた後、定常通信が開始される。
は、メタリック回線2と処理手段3bとを合成した特性
と等しい特性を有することになる。処理手段3bの適応
動作が終了すると、フレーム同期を図るためのフレーム
同期処理が行われた後、定常通信が開始される。
【0108】定常通信においては、メタリック回線2の
状態が時間的に変化する場合があるので、そのような場
合には処理手段3bの特性が最適ではなくなり、その結
果、通信状態が劣化する場合がある。
状態が時間的に変化する場合があるので、そのような場
合には処理手段3bの特性が最適ではなくなり、その結
果、通信状態が劣化する場合がある。
【0109】本発明に係る送受信システムでは、イニシ
ャライゼーション時に適応処理がなされたターゲットチ
ャネル3cの特性についてはフレーム同期に対応させた
後は固定とし、処理手段3bの特性を第2の適応手段3
eによって適宜調節することにより、定常通信時の適応
化を行う。
ャライゼーション時に適応処理がなされたターゲットチ
ャネル3cの特性についてはフレーム同期に対応させた
後は固定とし、処理手段3bの特性を第2の適応手段3
eによって適宜調節することにより、定常通信時の適応
化を行う。
【0110】即ち、イニシャライゼーションが完了して
定常通信状態になると、第2の適応手段3eは、受信手
段3aによって受信されて処理手段3bによって所定の
処理が施された基準信号(例えば、シンクロナイゼーシ
ョンシンボル)を抽出する。このとき、ターゲットチャ
ネル3cには、図示せぬ基準信号発生部から基準信号が
供給されており、ターゲットチャネル3cは、供給され
た基準信号に対して所定の処理を施して第2の適応手段
3eに対して出力する。
定常通信状態になると、第2の適応手段3eは、受信手
段3aによって受信されて処理手段3bによって所定の
処理が施された基準信号(例えば、シンクロナイゼーシ
ョンシンボル)を抽出する。このとき、ターゲットチャ
ネル3cには、図示せぬ基準信号発生部から基準信号が
供給されており、ターゲットチャネル3cは、供給され
た基準信号に対して所定の処理を施して第2の適応手段
3eに対して出力する。
【0111】第2の適応手段3eは、処理手段3bから
出力された信号と、ターゲットチャネル3cから出力さ
れた信号の差分値を算出し、得られた差分値が“0”に
なるように処理手段3bを適応処理する。
出力された信号と、ターゲットチャネル3cから出力さ
れた信号の差分値を算出し、得られた差分値が“0”に
なるように処理手段3bを適応処理する。
【0112】一般的に、ターゲットチャネル3cは、帯
域通過特性を有するFIR(FiniteImpulse Response)
フィルタによって構成されている場合が多いので、フレ
ーム同期によって遅延が変化した場合には、フィルタの
係数の次数を遅延量に応じてシフトさせることにより簡
単に対応することができる。
域通過特性を有するFIR(FiniteImpulse Response)
フィルタによって構成されている場合が多いので、フレ
ーム同期によって遅延が変化した場合には、フィルタの
係数の次数を遅延量に応じてシフトさせることにより簡
単に対応することができる。
【0113】以上説明したように、本発明に係る送受信
システムによれば、定常通信時には、イニシャライゼー
ション時に適応化されたターゲットチャネル3cをフレ
ーム同期に対応させた後に固定し、処理手段3bのみを
第2の適応手段3eによって適応動作するようにしたの
で、定常通信時においても良好な通信状態を維持するこ
とができる。
システムによれば、定常通信時には、イニシャライゼー
ション時に適応化されたターゲットチャネル3cをフレ
ーム同期に対応させた後に固定し、処理手段3bのみを
第2の適応手段3eによって適応動作するようにしたの
で、定常通信時においても良好な通信状態を維持するこ
とができる。
【0114】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図2は、本発明の送受信システムの構成例を示すブ
ロック図である。なお、この図において、図19の場合
と対応する部分には、同一の符号を付してあるのでその
説明は省略する。
る。図2は、本発明の送受信システムの構成例を示すブ
ロック図である。なお、この図において、図19の場合
と対応する部分には、同一の符号を付してあるのでその
説明は省略する。
【0115】この図では、図19の場合と比較して、制
御部1210が新たに追加されている。その他の部分
は、図19の場合と同様である。ここで、制御部121
0は、加算器630の出力を参照して、ターゲットチャ
ネル620その他の部分を制御する。
御部1210が新たに追加されている。その他の部分
は、図19の場合と同様である。ここで、制御部121
0は、加算器630の出力を参照して、ターゲットチャ
ネル620その他の部分を制御する。
【0116】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。図2に示す送信側ブロック500が発呼を行
い、受信側1200との間で通信回線が閉結されると、
受信側1200は、イニシャライゼーションを開始す
る。
明する。図2に示す送信側ブロック500が発呼を行
い、受信側1200との間で通信回線が閉結されると、
受信側1200は、イニシャライゼーションを開始す
る。
【0117】イニシャライゼーションにおいては、制御
部1210は、加算器630の出力を取得し、ターゲッ
トチャネル620に対して供給する。その結果、ターゲ
ットチャネル620の適応動作が実行されることにな
る。なお、その際に実行される適応動作は、図19の場
合と同様であるので、その説明は省略する。
部1210は、加算器630の出力を取得し、ターゲッ
トチャネル620に対して供給する。その結果、ターゲ
ットチャネル620の適応動作が実行されることにな
る。なお、その際に実行される適応動作は、図19の場
合と同様であるので、その説明は省略する。
【0118】図3(A)は、適応動作が終了した後のT
EQ90の出力信号1110と、ターゲットチャネル6
20の特性(この例では、インパルス特性)1120と
を示している。
EQ90の出力信号1110と、ターゲットチャネル6
20の特性(この例では、インパルス特性)1120と
を示している。
【0119】TEQ90の適応動作が完了すると、次
に、フレーム同期処理が実行されることになる。図3
(B)の左側は、フレーム同期が完了した後の、TEQ
90の出力信号を示している。この図に示すように、フ
レーム同期が図られた後は、TEQ90の出力信号はそ
の位相がシフトする。従って、イニシャライゼーション
時と同一の基準信号(この例では、送信信号X)を受信
した場合でも、TEQ90出力の位相1130は、イニ
シャライゼーション時におけるそれとは異なることにな
る。
に、フレーム同期処理が実行されることになる。図3
(B)の左側は、フレーム同期が完了した後の、TEQ
90の出力信号を示している。この図に示すように、フ
レーム同期が図られた後は、TEQ90の出力信号はそ
の位相がシフトする。従って、イニシャライゼーション
時と同一の基準信号(この例では、送信信号X)を受信
した場合でも、TEQ90出力の位相1130は、イニ
シャライゼーション時におけるそれとは異なることにな
る。
【0120】ここで、ターゲットチャネル620は、フ
レーム同期の前に適応化されていることから、フレーム
同期後の位相がシフトした信号には対応していない。そ
こで、本実施の形態においては、フレーム同期が完了し
た後に、制御部1210がターゲットチャネル620の
インパルス応答特性の位相をシフトさせ、図3に示すよ
うな特性1140を有するように再設定する。
レーム同期の前に適応化されていることから、フレーム
同期後の位相がシフトした信号には対応していない。そ
こで、本実施の形態においては、フレーム同期が完了し
た後に、制御部1210がターゲットチャネル620の
インパルス応答特性の位相をシフトさせ、図3に示すよ
うな特性1140を有するように再設定する。
【0121】定常通信が開始されると、ターゲットチャ
ネル620の特性は固定され、TEQ90のみが適応処
理されることになる。なお、ターゲットチャネル620
を完全に固定するのではなく、例えば、送信シンボル中
の各キャリアに割り当てられるビット数が変化しない範
囲内で固定してTEQ90を適応動作させることもでき
る。
ネル620の特性は固定され、TEQ90のみが適応処
理されることになる。なお、ターゲットチャネル620
を完全に固定するのではなく、例えば、送信シンボル中
の各キャリアに割り当てられるビット数が変化しない範
囲内で固定してTEQ90を適応動作させることもでき
る。
【0122】以上の実施の形態によれば、フレーム同期
が完了した場合には、ターゲットチャネル620の特性
を制御部1210によってシフトさせるようにしたの
で、フレーム同期後に位相が大幅にシフトしたような場
合においても通信状態を良好に保つことが可能となる。
が完了した場合には、ターゲットチャネル620の特性
を制御部1210によってシフトさせるようにしたの
で、フレーム同期後に位相が大幅にシフトしたような場
合においても通信状態を良好に保つことが可能となる。
【0123】また、定常通信時においては、ターゲット
チャネル620の特性は固定とし、TEQ90の特性の
みを適応処理するようにしたので、簡単な処理によって
良好な通信状態を保持することが可能となる。
チャネル620の特性は固定とし、TEQ90の特性の
みを適応処理するようにしたので、簡単な処理によって
良好な通信状態を保持することが可能となる。
【0124】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態の構成例について説明する。図3に示す実施の
形態では、周波数領域において適応動作を行う場合の一
例を示したが、時間領域において同様の動作を行うこと
も可能である。
施の形態の構成例について説明する。図3に示す実施の
形態では、周波数領域において適応動作を行う場合の一
例を示したが、時間領域において同様の動作を行うこと
も可能である。
【0125】図4は、時間領域における適応動作を可能
とする実施の形態の構成例である。この実施の形態にお
いては、図2の場合と比較して、FFT110が除外さ
れている。また、基準信号生成ブロック710が時間領
域の基準信号x(t)を生成する構成とされており、ま
た、ターゲットチャネル730も時間領域の信号を対象
として動作する構成とされている。更に、基準信号生成
ブロック710とターゲットチャネル730の間には、
遅延器720が配置されている。また、制御部1210
は、ターゲットチャネル730のみならず遅延器720
も制御の対象としている。その他の構成は、図2の場合
と同様である。
とする実施の形態の構成例である。この実施の形態にお
いては、図2の場合と比較して、FFT110が除外さ
れている。また、基準信号生成ブロック710が時間領
域の基準信号x(t)を生成する構成とされており、ま
た、ターゲットチャネル730も時間領域の信号を対象
として動作する構成とされている。更に、基準信号生成
ブロック710とターゲットチャネル730の間には、
遅延器720が配置されている。また、制御部1210
は、ターゲットチャネル730のみならず遅延器720
も制御の対象としている。その他の構成は、図2の場合
と同様である。
【0126】ここで、基準信号生成ブロック710は、
時間領域における基準信号x(t)(送信信号Xの時間
領域における信号)を生成して出力する。遅延器720
は、基準信号x(t)を所定の時間だけ遅延して出力す
る。
時間領域における基準信号x(t)(送信信号Xの時間
領域における信号)を生成して出力する。遅延器720
は、基準信号x(t)を所定の時間だけ遅延して出力す
る。
【0127】ターゲットチャネル730は、遅延器72
0によって遅延された基準信号x(t)に対してターゲ
ットとなる特性b(t)を畳み込み積分する。次に、以
上の実施の形態の動作について説明する。
0によって遅延された基準信号x(t)に対してターゲ
ットとなる特性b(t)を畳み込み積分する。次に、以
上の実施の形態の動作について説明する。
【0128】イニシャライゼーションが開始されると、
受信側1300は、送信側から伝送されてきた基準信号
である送信信号Xを受信する。受信側1300のTEQ
90は、メタリック回線70の影響を受けた送信信号X
を受信し、所定の係数を畳み込み積分して得られた時間
領域の信号z(t)を出力する。
受信側1300は、送信側から伝送されてきた基準信号
である送信信号Xを受信する。受信側1300のTEQ
90は、メタリック回線70の影響を受けた送信信号X
を受信し、所定の係数を畳み込み積分して得られた時間
領域の信号z(t)を出力する。
【0129】このとき、基準信号生成ブロック710で
は、送信信号Xに対応する時間領域の基準信号x(t)
が生成されて出力される。遅延器720は、基準信号x
(t)を所定の時間だけ遅延して出力する。
は、送信信号Xに対応する時間領域の基準信号x(t)
が生成されて出力される。遅延器720は、基準信号x
(t)を所定の時間だけ遅延して出力する。
【0130】ターゲットチャネル730は、遅延器72
0によって遅延された基準信号x(t)を入力し、ター
ゲットとなる係数b(t)を畳み込み積分する。なお、
詳細には、ターゲットチャネル730はFIRフィルタ
によって構成された帯域通過フィルタ(メタリック回線
70に対応する低域通過フィルタと、TEQ90に対応
する高域通過フィルタを合成したもの)である。
0によって遅延された基準信号x(t)を入力し、ター
ゲットとなる係数b(t)を畳み込み積分する。なお、
詳細には、ターゲットチャネル730はFIRフィルタ
によって構成された帯域通過フィルタ(メタリック回線
70に対応する低域通過フィルタと、TEQ90に対応
する高域通過フィルタを合成したもの)である。
【0131】加算器630は、TEQ90から出力され
る信号と、ターゲットチャネル730から出力される信
号の差分を算出し、TEQ90と制御部1210に供給
する。
る信号と、ターゲットチャネル730から出力される信
号の差分を算出し、TEQ90と制御部1210に供給
する。
【0132】その結果、TEQ90と、ターゲットチャ
ネル730とが交互に調節されて適応動作が行われる。
即ち、加算器630の出力が“0”に近づくようにTE
Q90の特性が調節されるとともに、ターゲットチャネ
ル730の特性が調節される。その結果、加算器630
の出力が所定の閾値を下回るようになった場合には適応
処理を終了する。
ネル730とが交互に調節されて適応動作が行われる。
即ち、加算器630の出力が“0”に近づくようにTE
Q90の特性が調節されるとともに、ターゲットチャネ
ル730の特性が調節される。その結果、加算器630
の出力が所定の閾値を下回るようになった場合には適応
処理を終了する。
【0133】定常通信においては、遅延器720とター
ゲットチャネル730とは固定された状態とされ、TE
Q90のみを調節することにより適応処理が実行され
る。即ち、定常通信動作中に、送信側ブロック500か
ら送信信号Xが送信されてきた場合には、加算器630
からの出力を“0”に近づけるようにTEQ90を適応
動作させる。その結果、メタリック回線70の特性が変
化した場合においても、ISIの影響を抑制することが
可能となる。
ゲットチャネル730とは固定された状態とされ、TE
Q90のみを調節することにより適応処理が実行され
る。即ち、定常通信動作中に、送信側ブロック500か
ら送信信号Xが送信されてきた場合には、加算器630
からの出力を“0”に近づけるようにTEQ90を適応
動作させる。その結果、メタリック回線70の特性が変
化した場合においても、ISIの影響を抑制することが
可能となる。
【0134】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態によれば、時間領域においても図2に示す場合と
同様の処理を行うことが可能となる。なお、ターゲット
チャネル730を送信シンボル中の各キャリアに割り当
てられるビット数が変化しない特性の範囲内で固定し
て、TEQ90を適応動作させることもできる。
の形態によれば、時間領域においても図2に示す場合と
同様の処理を行うことが可能となる。なお、ターゲット
チャネル730を送信シンボル中の各キャリアに割り当
てられるビット数が変化しない特性の範囲内で固定し
て、TEQ90を適応動作させることもできる。
【0135】次に、図5を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。図5は、任意の信号によって
適応動作が可能な実施の形態を示す図である。なお、こ
の図において、図2に示す場合と対応する部分には、同
一の符号を付してあるのでその説明は省略する。
の形態について説明する。図5は、任意の信号によって
適応動作が可能な実施の形態を示す図である。なお、こ
の図において、図2に示す場合と対応する部分には、同
一の符号を付してあるのでその説明は省略する。
【0136】この実施の形態では、図2の場合に比較し
て、基準信号生成ブロック610が除外され、また、F
EQ1410とDECODER1420とが新たに追加
されている。それ以外は、図2の場合と同様である。
て、基準信号生成ブロック610が除外され、また、F
EQ1410とDECODER1420とが新たに追加
されている。それ以外は、図2の場合と同様である。
【0137】FEQ1410は、FFT110から出力
された信号の各周波数成分が等しくなるように等価処理
を行う。DECODER1420は、FEQ1410か
ら出力された信号に対して判定値Xを出力することでも
との信号を復調する。
された信号の各周波数成分が等しくなるように等価処理
を行う。DECODER1420は、FEQ1410か
ら出力された信号に対して判定値Xを出力することでも
との信号を復調する。
【0138】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。先ず、イニシャライゼーション時には、送信側
から伝送されてきた送信信号Xに対してTEQ90が所
定の処理を施す。FFT110は、TEQ90の出力信
号を周波数領域の信号に変換して出力する。
明する。先ず、イニシャライゼーション時には、送信側
から伝送されてきた送信信号Xに対してTEQ90が所
定の処理を施す。FFT110は、TEQ90の出力信
号を周波数領域の信号に変換して出力する。
【0139】FEQ1410は、FFT110からの出
力信号の各周波数成分の値が等しくなるように等価処理
を施す。DECODER1420は、FEQ1410か
ら出力される信号に対して判定値Xを出力することでも
とのデータを復調し、ターゲットチャネル620に対し
て供給する。
力信号の各周波数成分の値が等しくなるように等価処理
を施す。DECODER1420は、FEQ1410か
ら出力される信号に対して判定値Xを出力することでも
とのデータを復調し、ターゲットチャネル620に対し
て供給する。
【0140】なお、このDECODER1420の出力
は、通常は、送信信号Xと同一であるので、受信側14
00において基準信号Xを生成している場合と同等であ
るといえる。
は、通常は、送信信号Xと同一であるので、受信側14
00において基準信号Xを生成している場合と同等であ
るといえる。
【0141】ところで、図2の場合では、生成される基
準信号Xが予め決まっているため、それ以外の信号を用
いることができないが、図5に示す場合では、任意の信
号を基準信号Xとして用いることが可能となる。
準信号Xが予め決まっているため、それ以外の信号を用
いることができないが、図5に示す場合では、任意の信
号を基準信号Xとして用いることが可能となる。
【0142】ターゲットチャネル620は、DECOD
ER1420からの出力に対して所定の処理(各周波数
成分に対して所定の値を乗算する処理)を施して出力す
る。加算器630は、FFT110の出力と、ターゲッ
トチャネル620の出力の差分を算出してTEQ90と
ターゲットチャネル620に供給する。
ER1420からの出力に対して所定の処理(各周波数
成分に対して所定の値を乗算する処理)を施して出力す
る。加算器630は、FFT110の出力と、ターゲッ
トチャネル620の出力の差分を算出してTEQ90と
ターゲットチャネル620に供給する。
【0143】その結果、加算器630の出力が“0”に
なるように、TEQ90とターゲットチャネル620に
対して交互に適応処理が施される。適応動作が完了する
と、続いて、フレーム同期処理が実行され、フレーム同
期が図られる。
なるように、TEQ90とターゲットチャネル620に
対して交互に適応処理が施される。適応動作が完了する
と、続いて、フレーム同期処理が実行され、フレーム同
期が図られる。
【0144】フレーム同期が完了すると、フレーム同期
によって発生した位相のずれを解消するために、制御部
1210は、加算器630の出力が“0”になるよう
に、ターゲットチャネル620を調節する。
によって発生した位相のずれを解消するために、制御部
1210は、加算器630の出力が“0”になるよう
に、ターゲットチャネル620を調節する。
【0145】そして、定常通信が開始されると、ターゲ
ットチャネル620は、固定の状態とされ、TEQ90
にのみ適応動作が施される。その結果、定常通信時にお
いてメタリック回線70の特性が変化した場合において
も、良好な通信状態を保持することが可能となる。
ットチャネル620は、固定の状態とされ、TEQ90
にのみ適応動作が施される。その結果、定常通信時にお
いてメタリック回線70の特性が変化した場合において
も、良好な通信状態を保持することが可能となる。
【0146】以上の実施の形態によれば、FEQ141
0とDECODER1420とを具備して、ターゲット
チャネル620に供給される基準信号を送信信号Xから
生成するようにしたので、任意の信号を基準信号として
用いることが可能となる。
0とDECODER1420とを具備して、ターゲット
チャネル620に供給される基準信号を送信信号Xから
生成するようにしたので、任意の信号を基準信号として
用いることが可能となる。
【0147】従って、例えば、定常通信中に送信される
データシンボルを用いてTEQ90の周波数領域におけ
る適応動作を行うことも可能となる。次に、図6を参照
して、本発明の第4の実施の形態の構成例について説明
する。
データシンボルを用いてTEQ90の周波数領域におけ
る適応動作を行うことも可能となる。次に、図6を参照
して、本発明の第4の実施の形態の構成例について説明
する。
【0148】図6は、図5の場合と同様に、任意の信号
によって適応動作が可能な実施の形態であるが、時間領
域において適応動作を行う点が図5の場合と異なってい
る。図6に示す実施の形態では、図5の場合と比較し
て、加算器630がTEQ90とFFT110の間に接
続されている。また、IFFT1510、遅延器750
が新たに追加されている。更に、ターゲットチャネル7
60が時間領域の信号に対するものに変更されている。
その他の部分は、図5の場合と同様である。
によって適応動作が可能な実施の形態であるが、時間領
域において適応動作を行う点が図5の場合と異なってい
る。図6に示す実施の形態では、図5の場合と比較し
て、加算器630がTEQ90とFFT110の間に接
続されている。また、IFFT1510、遅延器750
が新たに追加されている。更に、ターゲットチャネル7
60が時間領域の信号に対するものに変更されている。
その他の部分は、図5の場合と同様である。
【0149】ここで、IFFT1510は、DECOD
ER1420から出力された周波数領域の信号を時間領
域の信号に変換する。遅延器750は、IFFT151
0から出力された時間領域の信号x(t)を、所定の時
間だけ遅延して出力する。
ER1420から出力された周波数領域の信号を時間領
域の信号に変換する。遅延器750は、IFFT151
0から出力された時間領域の信号x(t)を、所定の時
間だけ遅延して出力する。
【0150】ターゲットチャネル760は、遅延器75
0から出力された時間領域の信号x(t)に対して、タ
ーゲットとなる特性b(t)を畳み込み積分して出力す
る。次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
0から出力された時間領域の信号x(t)に対して、タ
ーゲットとなる特性b(t)を畳み込み積分して出力す
る。次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0151】イニシャライゼーション時において、送信
側ブロック500から伝送されてきた送信信号Xは、T
EQ90によって時間領域における等化処理が施され、
得られた結果z(t)がFFT110と、加算器630
に供給される。
側ブロック500から伝送されてきた送信信号Xは、T
EQ90によって時間領域における等化処理が施され、
得られた結果z(t)がFFT110と、加算器630
に供給される。
【0152】FFT110では、時間領域の信号z
(t)が周波数領域の信号Zに変換されて出力される。
FEQ1410は、周波数領域の信号Zに対して周波数
領域の等化処理を施して出力する。
(t)が周波数領域の信号Zに変換されて出力される。
FEQ1410は、周波数領域の信号Zに対して周波数
領域の等化処理を施して出力する。
【0153】DECODER1420は、FEQ141
0の出力信号に対して判定値を求め、もとの信号Xを復
調する。IFFT1510は、再生された信号Xを時間
領域の信号x(t)に変換して出力する。
0の出力信号に対して判定値を求め、もとの信号Xを復
調する。IFFT1510は、再生された信号Xを時間
領域の信号x(t)に変換して出力する。
【0154】遅延器750は、IFFT1510から出
力された時間領域の信号x(t)を所定の時間だけ遅延
して出力する。ターゲットチャネル760は、遅延器7
50から出力された信号に対して、ターゲットとなる特
性b(t)を畳み込み積分して出力する。
力された時間領域の信号x(t)を所定の時間だけ遅延
して出力する。ターゲットチャネル760は、遅延器7
50から出力された信号に対して、ターゲットとなる特
性b(t)を畳み込み積分して出力する。
【0155】加算器630は、TEQ90の出力と、タ
ーゲットチャネル760の差分値を算出して制御部12
10と、TEQ90に供給する。イニシャライゼーショ
ン時においては、ターゲットチャネル760とTEQ9
0が相互に調節されることによって、適応処理が実行さ
れる。
ーゲットチャネル760の差分値を算出して制御部12
10と、TEQ90に供給する。イニシャライゼーショ
ン時においては、ターゲットチャネル760とTEQ9
0が相互に調節されることによって、適応処理が実行さ
れる。
【0156】そして、適応処理が完了すると、フレーム
同期処理が実行される。フレーム同期処理が完了する
と、制御部1210は、遅延器750の遅延時間を調節
して加算器630の出力が“0”になるように校正す
る。その結果、フレーム同期処理によって発生した位相
ずれを吸収することができる。
同期処理が実行される。フレーム同期処理が完了する
と、制御部1210は、遅延器750の遅延時間を調節
して加算器630の出力が“0”になるように校正す
る。その結果、フレーム同期処理によって発生した位相
ずれを吸収することができる。
【0157】イニシャライゼーションが完了して定常通
信が開始されると、ターゲットチャネル760と遅延器
750は固定された状態となり、TEQ90のみを調節
することによって適応処理が行われる。また、その際、
送信信号Xとしては、データシンボル等も使用すること
ができる。
信が開始されると、ターゲットチャネル760と遅延器
750は固定された状態となり、TEQ90のみを調節
することによって適応処理が行われる。また、その際、
送信信号Xとしては、データシンボル等も使用すること
ができる。
【0158】以上の実施の形態によれば、任意のデータ
を用いてTEQ90の時間領域における適応動作を実行
することが可能となる。次に、図7を参照して、本発明
の第5の実施の形態について説明する。
を用いてTEQ90の時間領域における適応動作を実行
することが可能となる。次に、図7を参照して、本発明
の第5の実施の形態について説明する。
【0159】図7は、適応動作時において処理時間およ
び処理量を低減することが可能な実施の形態の一例であ
る。なお、この図において、図2の場合と対応する部分
には、同一の符号を付してあるのでその説明は省略す
る。
び処理量を低減することが可能な実施の形態の一例であ
る。なお、この図において、図2の場合と対応する部分
には、同一の符号を付してあるのでその説明は省略す
る。
【0160】この実施の形態においては、図2の場合と
比較して受信信号大きさ判定部1610、TEQ係数テ
ーブル1620、および、除算器1630が新たに付加
されている。なお、この図においては、イニシャライゼ
ーションに係るブロックのみを示してあり、その他の部
分に関しては説明の簡略化のために省略している。
比較して受信信号大きさ判定部1610、TEQ係数テ
ーブル1620、および、除算器1630が新たに付加
されている。なお、この図においては、イニシャライゼ
ーションに係るブロックのみを示してあり、その他の部
分に関しては説明の簡略化のために省略している。
【0161】受信信号大きさ判定部1610は、メタリ
ック回線70を介して受信した信号の大きさを判定し、
TEQ係数テーブル1620に通知する。TEQ係数テ
ーブル1620は、受信信号の大きさと、それに対応す
るTEQ係数とを関連付けて記憶しており、受信信号大
きさ判定部1610によって通知された受信信号の大き
さに対応するTEQ係数を検索する。
ック回線70を介して受信した信号の大きさを判定し、
TEQ係数テーブル1620に通知する。TEQ係数テ
ーブル1620は、受信信号の大きさと、それに対応す
るTEQ係数とを関連付けて記憶しており、受信信号大
きさ判定部1610によって通知された受信信号の大き
さに対応するTEQ係数を検索する。
【0162】除算器1630は、FFT110の出力信
号Zを、基準信号生成ブロック610から出力された基
準信号Xによって除算し、得られた結果を出力する。タ
ーゲットチャネル620は、除算器1630から出力さ
れた値を、自己のターゲット値として保持する。
号Zを、基準信号生成ブロック610から出力された基
準信号Xによって除算し、得られた結果を出力する。タ
ーゲットチャネル620は、除算器1630から出力さ
れた値を、自己のターゲット値として保持する。
【0163】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。送信側との間で通信が開始されてイニシャライ
ゼーションが実行されると、受信信号大きさ判定部16
10は受信信号の大きさを判定し、判定結果をTEQ係
数テーブル1620に通知する。
明する。送信側との間で通信が開始されてイニシャライ
ゼーションが実行されると、受信信号大きさ判定部16
10は受信信号の大きさを判定し、判定結果をTEQ係
数テーブル1620に通知する。
【0164】TEQ係数テーブル1620は、通知され
た受信信号の大きさに対応するTEQ係数を検索して、
TEQ90に供給する。即ち、メタリック回線70の状
態は、その受信信号の大きさからある程度推定すること
ができるので、受信信号とTEQ係数との関係を実測
し、その結果に基づいてTEQ係数テーブル1620を
作成する。
た受信信号の大きさに対応するTEQ係数を検索して、
TEQ90に供給する。即ち、メタリック回線70の状
態は、その受信信号の大きさからある程度推定すること
ができるので、受信信号とTEQ係数との関係を実測
し、その結果に基づいてTEQ係数テーブル1620を
作成する。
【0165】その結果、TEQ90には、受信信号の大
きさから最適と推定されるTEQ係数が設定されること
になる。送信側から基準信号である送信信号Xが送信さ
れると、TEQ90は、これを受信して設定されたTE
Q係数を畳み込み積分して出力する。
きさから最適と推定されるTEQ係数が設定されること
になる。送信側から基準信号である送信信号Xが送信さ
れると、TEQ90は、これを受信して設定されたTE
Q係数を畳み込み積分して出力する。
【0166】FFT110は、TEQ90からの出力信
号を周波数領域の信号に変換して出力する。除算器16
30は、FFTから出力された信号Zを、基準信号生成
ブロック610から出力された基準信号Xによって除算
し、得られた結果をターゲットチャネル620に対して
出力する。
号を周波数領域の信号に変換して出力する。除算器16
30は、FFTから出力された信号Zを、基準信号生成
ブロック610から出力された基準信号Xによって除算
し、得られた結果をターゲットチャネル620に対して
出力する。
【0167】ターゲットチャネル620は、除算器16
30から出力された値を自己のターゲット値として設定
する。以上の動作によって、TEQ90と、ターゲット
チャネル620の適応処理が完了する。
30から出力された値を自己のターゲット値として設定
する。以上の動作によって、TEQ90と、ターゲット
チャネル620の適応処理が完了する。
【0168】なお、フレーム同期が終了した後は、図2
に示す実施の形態の場合と同様に、ターゲットチャネル
620を調節することにより、位相のシフトが吸収され
る。また、定常通信が開始された場合には、ターゲット
チャネルの値は固定され、TEQ90のみを、例えば、
図2に示す実施の形態と同様の方法によって適応動作さ
せる。
に示す実施の形態の場合と同様に、ターゲットチャネル
620を調節することにより、位相のシフトが吸収され
る。また、定常通信が開始された場合には、ターゲット
チャネルの値は固定され、TEQ90のみを、例えば、
図2に示す実施の形態と同様の方法によって適応動作さ
せる。
【0169】以上の実施によれば、実測等によって得ら
れた受信信号の大きさとTEQ90の設定値との関係を
テーブル化し、このテーブルを参照してTEQ90の適
応動作を行うとともに、基準信号とFFT110の出力
信号とからターゲットチャネル620の設定値を決定す
るようにしたので、非常に短時間で適応動作を終了する
ことが可能となる。
れた受信信号の大きさとTEQ90の設定値との関係を
テーブル化し、このテーブルを参照してTEQ90の適
応動作を行うとともに、基準信号とFFT110の出力
信号とからターゲットチャネル620の設定値を決定す
るようにしたので、非常に短時間で適応動作を終了する
ことが可能となる。
【0170】なお、以上の実施の形態においては、受信
信号の大きさをパラメータとしてTEQ90の係数を決
定するようにしたが、例えば、受信信号の波形や周波数
特性をパラメータとしてTEQ90の係数を決定するよ
うにしてもよい。
信号の大きさをパラメータとしてTEQ90の係数を決
定するようにしたが、例えば、受信信号の波形や周波数
特性をパラメータとしてTEQ90の係数を決定するよ
うにしてもよい。
【0171】次に、図8を参照して、本発明の第6の実
施の形態の構成例について説明する。図8は、FEXT
区間とNEXT区間を有効に利用して適応動作を迅速に
実行可能な実施の形態の一例である。なお、この図にお
いて、従来例である図19に対応する部分には、同一の
符号を付してあるのでその説明は省略する。
施の形態の構成例について説明する。図8は、FEXT
区間とNEXT区間を有効に利用して適応動作を迅速に
実行可能な実施の形態の一例である。なお、この図にお
いて、従来例である図19に対応する部分には、同一の
符号を付してあるのでその説明は省略する。
【0172】この実施の形態においては、図19の場合
と比較して、受信信号平均化部1710が新たに追加さ
れている。また、この図の上下を2分する波線は、記載
されている機能ブロックが動作する期間を示すものであ
り、波線よりも上に記載されているブロックは、FEX
T区間に動作し、また、波線よりも下に記載されている
ブロックは、NEXT区間に動作する。
と比較して、受信信号平均化部1710が新たに追加さ
れている。また、この図の上下を2分する波線は、記載
されている機能ブロックが動作する期間を示すものであ
り、波線よりも上に記載されているブロックは、FEX
T区間に動作し、また、波線よりも下に記載されている
ブロックは、NEXT区間に動作する。
【0173】受信信号平均化部1710は、受信信号に
含まれている基準信号である送信信号Xを数シンボルに
わたって受信し、その平均を算出してTEQ90に供給
する。なお、その他のシンボルに対しては、そのままT
EQ90に供給する。
含まれている基準信号である送信信号Xを数シンボルに
わたって受信し、その平均を算出してTEQ90に供給
する。なお、その他のシンボルに対しては、そのままT
EQ90に供給する。
【0174】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。イニシャライゼーションが開始されると、受信
側1700の受信信号平均化部1710は、FEXT区
間において、基準信号を数シンボルにわたって受信し、
その平均値を算出してTEQ90に供給する。
明する。イニシャライゼーションが開始されると、受信
側1700の受信信号平均化部1710は、FEXT区
間において、基準信号を数シンボルにわたって受信し、
その平均値を算出してTEQ90に供給する。
【0175】次のNEXT区間では、受信信号平均化部
1710によって算出された受信信号の平均値を用い
て、加算器630の出力が“0”になるように、TEQ
90とターゲットチャネル620を交互に適応動作させ
る。なお、処理の詳細については、図19の場合と同様
であるのでその説明は省略する。
1710によって算出された受信信号の平均値を用い
て、加算器630の出力が“0”になるように、TEQ
90とターゲットチャネル620を交互に適応動作させ
る。なお、処理の詳細については、図19の場合と同様
であるのでその説明は省略する。
【0176】以上の実施の形態によれば、システム全体
の処理量が少ないNEXT区間において、TEQ90の
適応動作を行うことが可能となるので、NEXT区間お
よびFEXT区間の特性を有効に利用してシステムの最
適化を図ることが可能となる。
の処理量が少ないNEXT区間において、TEQ90の
適応動作を行うことが可能となるので、NEXT区間お
よびFEXT区間の特性を有効に利用してシステムの最
適化を図ることが可能となる。
【0177】なお、以上の実施の形態においては、周波
数領域の適応動作について説明したが、時間領域におけ
る適応動作の場合も同様である。次に、図9を参照し
て、本発明の第7の実施の形態の構成例について説明す
る。
数領域の適応動作について説明したが、時間領域におけ
る適応動作の場合も同様である。次に、図9を参照し
て、本発明の第7の実施の形態の構成例について説明す
る。
【0178】図9は、ターゲットチャネル1840を使
用して、フレーム同期を実行する実施の形態の一例を示
すブロック図である。この図において、ターゲットチャ
ネル1840は、図2に示すターゲットチャネル620
と同一である。また、最大値検出部1850は、ターゲ
ットチャネル1840のターゲット特性のCyclic
Prefixと同一長の範囲内で最大値を検出する。
フレーム境界算出部1860は、最大値検出部1850
によって検出された最大値の位相をフレーム境界として
図示せぬフレーム同期部に供給する。
用して、フレーム同期を実行する実施の形態の一例を示
すブロック図である。この図において、ターゲットチャ
ネル1840は、図2に示すターゲットチャネル620
と同一である。また、最大値検出部1850は、ターゲ
ットチャネル1840のターゲット特性のCyclic
Prefixと同一長の範囲内で最大値を検出する。
フレーム境界算出部1860は、最大値検出部1850
によって検出された最大値の位相をフレーム境界として
図示せぬフレーム同期部に供給する。
【0179】次に、以上の実施の形態の動作原理を説明
する。適応化が終了したターゲットチャネルの特性は、
メタリック回線70とTEQ90を合わせた特性と等し
い。このことから、メタリック回線70を経由して受信
され、TEQ90による処理を受けた後の受信信号が受
ける位相遅延量は、ターゲットチャネル620の位相遅
延量と同一であるといえる。
する。適応化が終了したターゲットチャネルの特性は、
メタリック回線70とTEQ90を合わせた特性と等し
い。このことから、メタリック回線70を経由して受信
され、TEQ90による処理を受けた後の受信信号が受
ける位相遅延量は、ターゲットチャネル620の位相遅
延量と同一であるといえる。
【0180】フレーム境界は、位相遅延量からTEQに
よる遅延量を引いた位相であることを考慮すると、ター
ゲットチャネル620のCyclic Prefixと
同一長の範囲内での最大値を調べ、このときの位相を用
いることにより、フレーム同期を行うことができる。
よる遅延量を引いた位相であることを考慮すると、ター
ゲットチャネル620のCyclic Prefixと
同一長の範囲内での最大値を調べ、このときの位相を用
いることにより、フレーム同期を行うことができる。
【0181】図10は、ターゲットチャネル620を用
いたフレーム同期の詳細を説明するためのタイミングチ
ャートである。この図10(A)において、時刻t0か
らターゲットチャネル620のターゲット特性が最大値
を有する時刻t2までがターゲットチャネル620の位
相遅延量である。
いたフレーム同期の詳細を説明するためのタイミングチ
ャートである。この図10(A)において、時刻t0か
らターゲットチャネル620のターゲット特性が最大値
を有する時刻t2までがターゲットチャネル620の位
相遅延量である。
【0182】ここで、Cyclic Prefixと同
一範囲内でターゲットチャネル620のターゲット特性
が最大値を有する範囲は、時刻t1から時刻t3迄であ
る。従って、TEQ90の出力において、時刻t1から
時刻t3まではメタリック回線70によるISIの影響
を最も多く受ける範囲であるといえる。
一範囲内でターゲットチャネル620のターゲット特性
が最大値を有する範囲は、時刻t1から時刻t3迄であ
る。従って、TEQ90の出力において、時刻t1から
時刻t3まではメタリック回線70によるISIの影響
を最も多く受ける範囲であるといえる。
【0183】逆に時刻t3から時刻t4まではメタリッ
ク回線70によるISIの影響を受けない範囲であると
いえる。従って、時刻t3から時刻t4までを受信DM
Tシンボルとして特定する。
ク回線70によるISIの影響を受けない範囲であると
いえる。従って、時刻t3から時刻t4までを受信DM
Tシンボルとして特定する。
【0184】図9に示す実施の形態では、最大値検出部
1850がターゲットチャネル620のターゲット特性
において、Cyclic Prefixと同一長の範囲
内でターゲットチャネルのパワーの最大値を検出する。
1850がターゲットチャネル620のターゲット特性
において、Cyclic Prefixと同一長の範囲
内でターゲットチャネルのパワーの最大値を検出する。
【0185】フレーム境界算出部1860は、最大値検
出部1850によって検出された最大値の位相を検出す
ることによりフレーム境界を算出し、図示せぬフレーム
同期回路に対して供給する。なお、この場合のフレーム
境界は、位相遅延量からTEQによる遅延量を引いた時
刻t1となる。
出部1850によって検出された最大値の位相を検出す
ることによりフレーム境界を算出し、図示せぬフレーム
同期回路に対して供給する。なお、この場合のフレーム
境界は、位相遅延量からTEQによる遅延量を引いた時
刻t1となる。
【0186】以上の実施の形態によれば、ターゲットチ
ャネル620を活用してフレーム同期を実行することが
可能となる。なお、図4に示すように、時間領域でTE
Q90の適応動作を行う場合は、遅延器720の遅延量
を求めることでフレーム同期を行うことができる。ま
た、図7に示すように、FFT110の出力Zを基準信
号Xで割ってターゲットチャネルBを求め、これを用い
て前述の場合と同様にしてフレーム同期を行うこともで
きる。
ャネル620を活用してフレーム同期を実行することが
可能となる。なお、図4に示すように、時間領域でTE
Q90の適応動作を行う場合は、遅延器720の遅延量
を求めることでフレーム同期を行うことができる。ま
た、図7に示すように、FFT110の出力Zを基準信
号Xで割ってターゲットチャネルBを求め、これを用い
て前述の場合と同様にしてフレーム同期を行うこともで
きる。
【0187】次に、図11を参照して、本発明の第8の
実施の形態について説明する。図11は、TEQ9の時
間領域での適応動作時における遅延量を算出し、遅延器
を自動的に設定することが可能な実施の形態の構成例を
示すブロック図である。
実施の形態について説明する。図11は、TEQ9の時
間領域での適応動作時における遅延量を算出し、遅延器
を自動的に設定することが可能な実施の形態の構成例を
示すブロック図である。
【0188】なお、この実施の形態は、図4に示す遅延
器720の遅延量を設定するためのものである。即ち、
図4に示す実施の形態では、TEQ90の時間領域にお
ける適応動作アルゴリズムでは、基準信号生成ブロック
710により生成した基準信号x(t)を遅延器720
経由させてから、ターゲットチャネル730に供給して
いる。ここで、遅延器720の遅延量は、ターゲットチ
ャネル730の出力b(t)*x(t)とTEQ90の
出力z(t)の位相が一致するように設定する必要があ
る。
器720の遅延量を設定するためのものである。即ち、
図4に示す実施の形態では、TEQ90の時間領域にお
ける適応動作アルゴリズムでは、基準信号生成ブロック
710により生成した基準信号x(t)を遅延器720
経由させてから、ターゲットチャネル730に供給して
いる。ここで、遅延器720の遅延量は、ターゲットチ
ャネル730の出力b(t)*x(t)とTEQ90の
出力z(t)の位相が一致するように設定する必要があ
る。
【0189】図11に示す実施の形態では、TEQ90
の入力信号と、ターゲットチャネル730の入力信号と
の相関を求めることで、遅延器720において必要な遅
延量を求める構成を有している。
の入力信号と、ターゲットチャネル730の入力信号と
の相関を求めることで、遅延器720において必要な遅
延量を求める構成を有している。
【0190】ここで、相関算出部1810は、TEQ9
0の入力と、遅延器720の出力の相関値を算出し、そ
の結果に応じて遅延器720の遅延量を設定する。次
に、以上の実施の形態の動作について説明する。
0の入力と、遅延器720の出力の相関値を算出し、そ
の結果に応じて遅延器720の遅延量を設定する。次
に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0191】送信側から基準信号である送信信号Xが送
信されると、受信側では相関算出部1810がTEQ9
0に入力される前の受信信号と、基準信号生成ブロック
710によって生成されて遅延器720において所定の
遅延を受けた基準信号との相関関係を算出する。このと
き、遅延器720の遅延量は、“0”を含む任意の初期
値に設定しておく。
信されると、受信側では相関算出部1810がTEQ9
0に入力される前の受信信号と、基準信号生成ブロック
710によって生成されて遅延器720において所定の
遅延を受けた基準信号との相関関係を算出する。このと
き、遅延器720の遅延量は、“0”を含む任意の初期
値に設定しておく。
【0192】図12は、相関算出部1810において実
行される処理の一例を説明するフローチャートである。
このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行
される。 [S1]相関算出部1810は、遅延器720を初期設
定する。 [S2]相関算出部1810は、処理回数をカウントす
るための変数iと、相関値の最大値を格納する変数c_
maxを、c_maxが取り得る最小値に初期設定す
る。 [S3]相関算出部1810は、予め求めておいたTE
Q90の平均入力信号を1シンボル分取得する。 [S4]相関算出部1810は、遅延器720の出力信
号を1シンボル分取得する。 [S5]相関算出部1810は、TEQ90の入力信号
と遅延器720の出力信号の相関値cを算出する。 [S6]相関算出部1810は、c_maxの値が算出
した相関値cよりも小さいか否かを判定し、小さい場合
にはステップS7に進み、それ以外の場合にはステップ
S8に進む。 [S7]相関算出部1810は、変数c_maxに変数
cの値を代入する。 [S8]相関算出部1810は、相関算出部1810に
取り込んだ遅延器720の出力の遅延時間を変更する。
例えば、遅延器720の遅延量を1サンプル時間だけ増
加する。 [S9]相関算出部1810は、変数iの値を“1”だ
けインクリメントする。 [S10]相関算出部1810は、変数iの値が所定の
値Nよりも小さいか否かを判定し、小さい場合にはステ
ップS3に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
行される処理の一例を説明するフローチャートである。
このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行
される。 [S1]相関算出部1810は、遅延器720を初期設
定する。 [S2]相関算出部1810は、処理回数をカウントす
るための変数iと、相関値の最大値を格納する変数c_
maxを、c_maxが取り得る最小値に初期設定す
る。 [S3]相関算出部1810は、予め求めておいたTE
Q90の平均入力信号を1シンボル分取得する。 [S4]相関算出部1810は、遅延器720の出力信
号を1シンボル分取得する。 [S5]相関算出部1810は、TEQ90の入力信号
と遅延器720の出力信号の相関値cを算出する。 [S6]相関算出部1810は、c_maxの値が算出
した相関値cよりも小さいか否かを判定し、小さい場合
にはステップS7に進み、それ以外の場合にはステップ
S8に進む。 [S7]相関算出部1810は、変数c_maxに変数
cの値を代入する。 [S8]相関算出部1810は、相関算出部1810に
取り込んだ遅延器720の出力の遅延時間を変更する。
例えば、遅延器720の遅延量を1サンプル時間だけ増
加する。 [S9]相関算出部1810は、変数iの値を“1”だ
けインクリメントする。 [S10]相関算出部1810は、変数iの値が所定の
値Nよりも小さいか否かを判定し、小さい場合にはステ
ップS3に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
【0193】以上の実施の形態によれば、相関算出部1
810に取り込んだ遅延器720の出力の遅延時間を、
初期設定された値から所定のステップずつN回だけ増加
(または減少)させ、その間における最大の相関値を算
出することができるので、そのときの遅延時間を記憶し
ておくことにより、遅延器720を最適に設定すること
ができる。
810に取り込んだ遅延器720の出力の遅延時間を、
初期設定された値から所定のステップずつN回だけ増加
(または減少)させ、その間における最大の相関値を算
出することができるので、そのときの遅延時間を記憶し
ておくことにより、遅延器720を最適に設定すること
ができる。
【0194】次に、図13を参照して、ISDNピンポ
ン伝送からの漏話を考慮した適応動作の一例について説
明する。ところで、図15に示すように、ADSLの定
常のデータ通信時では、上り、下りともISDNピンポ
ン伝送から影響を受けるが、特にISDNピンポン伝送
からのNEXTノイズから大きな影響を受けるため、T
EQ90の適応動作を行う際には、このような環境を考
慮することが重要となる。
ン伝送からの漏話を考慮した適応動作の一例について説
明する。ところで、図15に示すように、ADSLの定
常のデータ通信時では、上り、下りともISDNピンポ
ン伝送から影響を受けるが、特にISDNピンポン伝送
からのNEXTノイズから大きな影響を受けるため、T
EQ90の適応動作を行う際には、このような環境を考
慮することが重要となる。
【0195】図13は、このようなNEXTノイズの影
響を考慮した適応処理の一例を示す図である。この処理
が開始されると以下の処理が実行される。 [S20]FEXTビットマップモードであるか否かが
判定され、FEXTビットマップモードである場合に
は、ステップS27に進み、それ以外の場合にはステッ
プS21に進む。 [S21]適応動作に用いるシンボルがインサイドシン
ボルのみであるか否かが判定され、インサイドシンボル
のみである場合にはステップS27に進み、それ以外の
場合にはステップS22に進む。 [S22]現在のシンボルがアウトサイドシンボルであ
るか否かが判定され、アウトサイドシンボルである場合
にはステップS23に進み、それ以外の場合にはステッ
プS25に進む。 [S23]係数更新用ステップサイズを“0”または非
常に小さい値に設定する。
響を考慮した適応処理の一例を示す図である。この処理
が開始されると以下の処理が実行される。 [S20]FEXTビットマップモードであるか否かが
判定され、FEXTビットマップモードである場合に
は、ステップS27に進み、それ以外の場合にはステッ
プS21に進む。 [S21]適応動作に用いるシンボルがインサイドシン
ボルのみであるか否かが判定され、インサイドシンボル
のみである場合にはステップS27に進み、それ以外の
場合にはステップS22に進む。 [S22]現在のシンボルがアウトサイドシンボルであ
るか否かが判定され、アウトサイドシンボルである場合
にはステップS23に進み、それ以外の場合にはステッ
プS25に進む。 [S23]係数更新用ステップサイズを“0”または非
常に小さい値に設定する。
【0196】ここで、係数更新用ステップサイズとは、
例えば、図2に示すTEQ90の周波数領域における適
応動作では、加算器630により求まる差Eが“0”に
なるように、TEQ90とターゲットチャネル620を
交互に適応動作させているが、実際には差Eに任意の係
数を乗算し、この値を用いて適応動作させる場合が多
い。この任意の係数のことを係数更新用ステップサイズ
と呼んでいる。
例えば、図2に示すTEQ90の周波数領域における適
応動作では、加算器630により求まる差Eが“0”に
なるように、TEQ90とターゲットチャネル620を
交互に適応動作させているが、実際には差Eに任意の係
数を乗算し、この値を用いて適応動作させる場合が多
い。この任意の係数のことを係数更新用ステップサイズ
と呼んでいる。
【0197】従って、この値が“0”である場合には、
TEQ90の適応動作は実行されないことになる。 [S24]アウトサイドシンボルで適応動作を行う。 [S25]係数更新用ステップサイズを所定の値に設定
する。 [S26]インサイドシンボルで適応動作を行う。 [S27]現在のシンボルがアウトサイドシンボルであ
るか否かを判定し、アウトサイドシンボルである場合に
はステップS28に進み、それ以外の場合にはステップ
S25に進む。 [S28]アウトサイドシンボルでは適応動作を行わな
い。
TEQ90の適応動作は実行されないことになる。 [S24]アウトサイドシンボルで適応動作を行う。 [S25]係数更新用ステップサイズを所定の値に設定
する。 [S26]インサイドシンボルで適応動作を行う。 [S27]現在のシンボルがアウトサイドシンボルであ
るか否かを判定し、アウトサイドシンボルである場合に
はステップS28に進み、それ以外の場合にはステップ
S25に進む。 [S28]アウトサイドシンボルでは適応動作を行わな
い。
【0198】以上の処理によれば、以下のような処理が
実現される。 (1)現在選択されているビットマップモードがフェク
ストビットマップ(FextBitmap) の場合は、インサイド
シンボルで適応動作を行い、アウトサイドシンボルでは
適応動作を実行しない。 (2)現在選択されているビットマップモードがデュア
ルビットマップ(Dual Bitmap) の場合は、(2−1)イ
ンサイドシンボルのみで適応動作を行うか、あるいは
(2−2)インサイドシンボルおよびアウトサイドシン
ボルの両方で適応動作を行うかのどちらかを選択する。
実現される。 (1)現在選択されているビットマップモードがフェク
ストビットマップ(FextBitmap) の場合は、インサイド
シンボルで適応動作を行い、アウトサイドシンボルでは
適応動作を実行しない。 (2)現在選択されているビットマップモードがデュア
ルビットマップ(Dual Bitmap) の場合は、(2−1)イ
ンサイドシンボルのみで適応動作を行うか、あるいは
(2−2)インサイドシンボルおよびアウトサイドシン
ボルの両方で適応動作を行うかのどちらかを選択する。
【0199】(2−1)インサイドシンボルのみで適応
動作を行う場合は、フェクストビットマップ(Fext Bitm
ap)時の場合と同様に、インサイドシンボルで適応動作
を行い、アウトサイドシンボルでは適応動作を行わな
い。
動作を行う場合は、フェクストビットマップ(Fext Bitm
ap)時の場合と同様に、インサイドシンボルで適応動作
を行い、アウトサイドシンボルでは適応動作を行わな
い。
【0200】(2−2)インサイドシンボルおよびアウ
トサイドシンボルの両方での適応動作を選択した場合
は、インサイドシンボルでの適応動作は前述の場合と同
様に行い、アウトサイドシンボルにおいては、TEQ9
0の係数更新用ステップサイズを“0”または非常に小
さい値であるアウトサイドシンボル用ステップサイズに
より適応動作を行う。
トサイドシンボルの両方での適応動作を選択した場合
は、インサイドシンボルでの適応動作は前述の場合と同
様に行い、アウトサイドシンボルにおいては、TEQ9
0の係数更新用ステップサイズを“0”または非常に小
さい値であるアウトサイドシンボル用ステップサイズに
より適応動作を行う。
【0201】その結果、NEXTノイズの影響を最小限
に抑えた適応動作を行うことが可能となる。以上詳述し
たように、本発明によれば、温度変化等に起因するメタ
リック回線の特性の変化が発生した場合においても、最
適な状態で通信を行うことが可能となる。
に抑えた適応動作を行うことが可能となる。以上詳述し
たように、本発明によれば、温度変化等に起因するメタ
リック回線の特性の変化が発生した場合においても、最
適な状態で通信を行うことが可能となる。
【0202】また、本発明によれば、適応化動作時の処
理時間と処理量を低減することが可能となるので、迅速
に通信を行うことが可能となる。更に、本発明によれ
ば、TCM Cross−talk環境下においても、
安定した通信を行うことが可能となる。
理時間と処理量を低減することが可能となるので、迅速
に通信を行うことが可能となる。更に、本発明によれ
ば、TCM Cross−talk環境下においても、
安定した通信を行うことが可能となる。
【0203】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、加入者
線を用いて送信装置と受信装置の間でデータを送受信す
る送受信システムにおいて、送信装置は、送信しようと
するデータに対して所定の変調を施す変調手段と、変調
手段によって変調されたデータに対してCyclic
Prefixを付加する付加手段と、付加手段によって
Cyclic Prefixが付加されたデータを加入
者線を介して送信する送信手段と、を有し、受信装置
は、送信手段によって送信されたデータを受信する受信
手段と、受信手段によって受信されたデータが加入者線
を伝送されることにより受けた影響がCyclic P
refix内に収まるように処理する処理手段と、処理
手段を適応処理する際に目標とする特性を有するターゲ
ットチャネルと、イニシャライゼーション時において、
ターゲットチャネルと処理手段の双方を調節することに
より、適応処理を行う第1の適応手段と、定常通信時に
おいて、処理手段を主に調節することにより適応処理を
行う第2の適応手段と、を有するようにしたので、定常
通信時においても迅速に適応動作を実行することが可能
となる。
線を用いて送信装置と受信装置の間でデータを送受信す
る送受信システムにおいて、送信装置は、送信しようと
するデータに対して所定の変調を施す変調手段と、変調
手段によって変調されたデータに対してCyclic
Prefixを付加する付加手段と、付加手段によって
Cyclic Prefixが付加されたデータを加入
者線を介して送信する送信手段と、を有し、受信装置
は、送信手段によって送信されたデータを受信する受信
手段と、受信手段によって受信されたデータが加入者線
を伝送されることにより受けた影響がCyclic P
refix内に収まるように処理する処理手段と、処理
手段を適応処理する際に目標とする特性を有するターゲ
ットチャネルと、イニシャライゼーション時において、
ターゲットチャネルと処理手段の双方を調節することに
より、適応処理を行う第1の適応手段と、定常通信時に
おいて、処理手段を主に調節することにより適応処理を
行う第2の適応手段と、を有するようにしたので、定常
通信時においても迅速に適応動作を実行することが可能
となる。
【0204】また、送信装置から加入者線を介して伝送
されてきたデータを受信する受信装置において、送信装
置から送信されたデータを受信する受信手段と、受信手
段によって受信されたデータが加入者線を伝送されるこ
とにより受けた影響がCyclic Prefix内に
収まるように処理する処理手段と、処理手段を適応処理
する際に目標とする特性を有するターゲットチャネル
と、イニシャライゼーション時において、ターゲットチ
ャネルと処理手段の双方を調節することにより、適応処
理を行う第1の適応手段と、定常通信時において、処理
手段を主に調節することにより適応処理を行う第2の適
応手段と、を有するようにしたので、定常通信時におい
ても送信装置から伝送されたデータを確実に受信するこ
とが可能となる。
されてきたデータを受信する受信装置において、送信装
置から送信されたデータを受信する受信手段と、受信手
段によって受信されたデータが加入者線を伝送されるこ
とにより受けた影響がCyclic Prefix内に
収まるように処理する処理手段と、処理手段を適応処理
する際に目標とする特性を有するターゲットチャネル
と、イニシャライゼーション時において、ターゲットチ
ャネルと処理手段の双方を調節することにより、適応処
理を行う第1の適応手段と、定常通信時において、処理
手段を主に調節することにより適応処理を行う第2の適
応手段と、を有するようにしたので、定常通信時におい
ても送信装置から伝送されたデータを確実に受信するこ
とが可能となる。
【0205】更に、加入者線を用いて送信装置と受信装
置の間でデータを送受信する送受信システムにおいて、
送信装置は、送信しようとするデータに対して所定の変
調を施す変調手段と、変調手段によって変調されたデー
タに対してCyclic Prefixを付加する付加
手段と、付加手段によってCyclic Prefix
が付加されたデータを加入者線を介して送信する送信手
段と、を有し、受信装置は、送信手段によって送信され
たデータを受信する受信手段と、受信手段によって受信
されたデータが加入者線を伝送されることにより受けた
影響がCyclic Prefix内に収まるように処
理する処理手段と、処理手段に設定するパラメータの複
数の候補を記憶した記憶手段と、受信手段による受信状
態によって、記憶手段に記憶されている複数のパラメー
タの候補から該当する候補を選択する選択手段と、選択
手段によって選択された所定の候補に応じて処理手段を
設定する設定手段と、を有するようにしたので、適応動
作を迅速に実行することが可能となる。
置の間でデータを送受信する送受信システムにおいて、
送信装置は、送信しようとするデータに対して所定の変
調を施す変調手段と、変調手段によって変調されたデー
タに対してCyclic Prefixを付加する付加
手段と、付加手段によってCyclic Prefix
が付加されたデータを加入者線を介して送信する送信手
段と、を有し、受信装置は、送信手段によって送信され
たデータを受信する受信手段と、受信手段によって受信
されたデータが加入者線を伝送されることにより受けた
影響がCyclic Prefix内に収まるように処
理する処理手段と、処理手段に設定するパラメータの複
数の候補を記憶した記憶手段と、受信手段による受信状
態によって、記憶手段に記憶されている複数のパラメー
タの候補から該当する候補を選択する選択手段と、選択
手段によって選択された所定の候補に応じて処理手段を
設定する設定手段と、を有するようにしたので、適応動
作を迅速に実行することが可能となる。
【0206】更にまた、送信装置から加入者線を介して
伝送されてきたデータを受信する受信装置において、送
信装置から送信されたデータを受信する受信手段と、受
信手段によって受信されたデータが加入者線を伝送され
ることにより受けた影響がCyclic Prefix
内に収まるように処理する処理手段と、処理手段に設定
する複数の候補を記憶した記憶手段と、受信手段による
受信状態によって、記憶手段に記憶されている複数の候
補から該当する候補を選択する選択手段と、選択手段に
よって選択された所定の候補に応じて処理手段を設定す
る設定手段と、を有するようにしたので、適応動作に必
要な処理量を低減することが可能となる。
伝送されてきたデータを受信する受信装置において、送
信装置から送信されたデータを受信する受信手段と、受
信手段によって受信されたデータが加入者線を伝送され
ることにより受けた影響がCyclic Prefix
内に収まるように処理する処理手段と、処理手段に設定
する複数の候補を記憶した記憶手段と、受信手段による
受信状態によって、記憶手段に記憶されている複数の候
補から該当する候補を選択する選択手段と、選択手段に
よって選択された所定の候補に応じて処理手段を設定す
る設定手段と、を有するようにしたので、適応動作に必
要な処理量を低減することが可能となる。
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】フレーム同期の前後におけるTEQ出力と、タ
ーゲットチャネルの特性の一例を示す図である。
ーゲットチャネルの特性の一例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図10】図9に示す実施の形態の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
【図11】本発明の第8の実施の形態の構成例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図12】図11に示す相関算出部において実行される
処理の一例を説明するためのフローチャートである。
処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図13】NEXTノイズの影響を考慮した適応処理の
一例を説明するためのフローチャートである。
一例を説明するためのフローチャートである。
【図14】従来の送受信システムの構成例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図15】ADSLの定常のデータ通信時におけるIS
DNピンポン伝送から受ける影響を示す図である。
DNピンポン伝送から受ける影響を示す図である。
【図16】ADSLのフレーム構成を示す図である。
【図17】シンクロナイゼーションシンボルと、インバ
ースシンクロナイゼーションシンボルの関係を示す図で
ある。
ースシンクロナイゼーションシンボルの関係を示す図で
ある。
【図18】時間領域等化器の動作を説明する図である。
【図19】従来におけるTEQの周波数領域における適
応動作を説明するための図である。
応動作を説明するための図である。
【図20】従来におけるTEQの時間領域における適応
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【図21】周波数領域等化器の構成例を示す図である。
【図22】ADSLのイニシャライゼーション時の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
を説明するためのタイミングチャートである。
【図23】フレーム同期前後における連続信号の位相関
係を示す図である。
係を示す図である。
1 送信装置 1a 変調手段 1b 付加手段 1c 送信手段 2 メタリック回線 3 受信装置 3a 受信手段 3b 処理手段 3c ターゲットチャネル 3d 第1の適応手段 3e 第2の適応手段 10 Serial to Parallel Buf
fer 20 Encoder 30 IFFT 40 Parallel to Serial Buf
fer 50 D/A Converter 60 送信ビットマップ 70 メタリック回線 80 A/D Converter 90 TEQ 100 Serial to Parallel Bu
ffer 110 FFT 120 FEQ 130 Decoder 140 Parallel to Serial Bu
ffer 150 受信ビットマップ 160 TEQ適応動作ブロック 500 送信側ブロック 610,710 基準信号生成ブロック 620,730 ターゲットチャネル 630 加算器 720 遅延器 1210 制御部 1410 FEQ 1420 DECODER 1510 IFFT 1610 受信信号大きさ判定部 1620 TEQ係数テーブル 1630 除算器 1850 最大値検出部 1860 フレーム境界算出部 1810 相関算出部
fer 20 Encoder 30 IFFT 40 Parallel to Serial Buf
fer 50 D/A Converter 60 送信ビットマップ 70 メタリック回線 80 A/D Converter 90 TEQ 100 Serial to Parallel Bu
ffer 110 FFT 120 FEQ 130 Decoder 140 Parallel to Serial Bu
ffer 150 受信ビットマップ 160 TEQ適応動作ブロック 500 送信側ブロック 610,710 基準信号生成ブロック 620,730 ターゲットチャネル 630 加算器 720 遅延器 1210 制御部 1410 FEQ 1420 DECODER 1510 IFFT 1610 受信信号大きさ判定部 1620 TEQ係数テーブル 1630 除算器 1850 最大値検出部 1860 フレーム境界算出部 1810 相関算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 清司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K022 AA01 AA11 AA26 5K046 AA00 AA01 EE06 EF01 EF15 5K051 AA02 CC01 DD09 DD12 JJ01 5K101 KK02 LL01 MM05 TT03 TT04
Claims (19)
- 【請求項1】 加入者線を用いて送信装置と受信装置の
間でデータを送受信する送受信システムにおいて、 前記送信装置は、 送信しようとするデータに対して所定の変調を施す変調
手段と、 前記変調手段によって変調されたデータに対してCyc
lic Prefixを付加する付加手段と、 前記付加手段によってCyclic Prefixが付
加されたデータを前記加入者線を介して送信する送信手
段と、を有し、 前記受信装置は、 前記送信手段によって送信されたデータを受信する受信
手段と、 前記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線
を伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、 前記処理手段を適応処理する際に目標とする特性を有す
るターゲットチャネルと、 イニシャライゼーション時において、前記ターゲットチ
ャネルと前記処理手段の双方を調節することにより、適
応処理を行う第1の適応手段と、 定常通信時において、前記処理手段を主に調節すること
により適応処理を行う第2の適応手段と、を有する、 ことを特徴とする送受信システム。 - 【請求項2】 前記第2の適応手段は、前記ターゲット
チャネルに設定されているパラメータを、送信シンボル
中の各キャリアに割り当てられるビット数が変化しない
範囲内で調節するとともに、前記処理手段に設定されて
いるパラメータを適宜調節することにより、適応処理を
行うことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項3】 前記ターゲットチャネルは、周波数領域
における特性を有しており、 前記第1および第2の適応手段は、 前記送信装置から送信され、処理手段によって処理が施
された基準信号を周波数領域の信号に変換する変換手段
と、 前記基準信号に対応する周波数領域の基準信号を発生し
て前記ターゲットチャネルに供給する周波数領域基準信
号発生手段と、 前記変換手段と、前記ターゲットチャネルからの出力の
差分に応じて、前記ターゲットチャネルまたは前記処理
手段を設定する設定手段とを、 を有することを特徴とする請求項1記載の送受信システ
ム。 - 【請求項4】 定常通信が開始されるまでに、前記送信
装置から送信されてきたデータを構成するシンボルの遅
延量に応じて前記ターゲットチャネルに設定されたパラ
メータを適宜変更する変更手段を更に有することを特徴
とする請求項3記載の送受信システム。 - 【請求項5】 前記ターゲットチャネルは、時間領域に
おける特性を有しており、 前記第1および第2の適応手段は、 送信装置から送信された基準信号に対応する時間領域の
基準信号を発生する時間領域基準信号発生手段と、 前記時間領域基準信号を所定量だけ遅延して、前記ター
ゲットチャネルに供給する遅延手段と、 前記送信装置から送信されて前記処理手段によって処理
が施された基準信号と、前記ターゲットチャネルからの
出力の差分に応じて前記ターゲットチャネルまたは前記
処理手段を設定する設定手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項6】 イニシャライゼーション時における前記
第1の適応手段および定常通信が定常通信が開始される
までに、シンボルの遅延量に応じて前記遅延手段の遅延
量を変更する変更手段を更に有することを特徴とする請
求項5記載の送受信システム。 - 【請求項7】 前記変更手段は、前記処理手段の出力を
周波数領域に変換した信号を、前記時間領域基準信号に
よって除算して得られた結果を、更に時間領域に変換し
て得られた信号から前記シンボルの遅延量を算定し、前
記遅延手段の遅延量を変更することを特徴とする請求項
6記載の送受信システム。 - 【請求項8】 前記受信手段からの出力と、前記遅延手
段からの出力とを比較することにより、シンボルの遅延
量を算出する遅延量算出手段を更に有し、 前記変更手段は、前記遅延量算出手段によって算出され
た遅延量を前記シンボルの遅延量として前記遅延手段の
遅延量を変更することを特徴とする請求項6記載の送受
信システム。 - 【請求項9】 前記ターゲットチャネルは、周波数領域
における特性を有しており、 前記第1および第2の適応手段は、 前記処理手段からの出力を周波数領域の信号に変換する
変換手段と、 前記変換手段の出力からもとのデータを復調して前記タ
ーゲットチャネルに供給する復調手段と、 前記変換手段からの出力と、前記ターゲットチャネルか
らの出力の差分に応じて、前記ターゲットチャネルまた
は前記処理手段を設定する設定手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項10】 前記ターゲットチャネルは、時間領域
における特性を有しており、 前記第1および第2の適応手段は、 前記処理手段からの出力を周波数領域の信号に変換する
第1の変換手段と、 前記第1の変換手段の出力からもとのデータを復調する
復調手段と、 前記復調手段によって得られたもとのデータを時間領域
の信号に変換する第2の変換手段と、 前記第2の変換手段からの出力を所定量だけ遅延して、
前記ターゲットチャネルに供給する遅延手段と、 前記処理手段からの出力と、前記ターゲットチャネルか
らの出力の差分に応じて、前記ターゲットチャネルまた
は前記処理手段を設定する設定手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項11】 FEXT区間において、前記受信手段
によって受信されたデータの平均を求める平均手段を更
に有し、 前記第1または第2の適応手段は、NEXT区間におい
て、前記平均手段において求められたデータの平均値に
より、前記ターゲットチャネルまたは前記処理手段を調
節することにより適応処理を行うことを特徴とする請求
項1記載の送受信システム。 - 【請求項12】 前記第2の適応手段は、 前記処理手段の適応動作を行う場合、Fextビットマ
ップ時はインサイドシンボルで適応動作を行い、 Dualビットマップ時はインサイドシンボルのみ、あ
るいはインサイドシンボルおよびアウトサイドシンボル
の両方の区間で連続して適応動作を行う、 ことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項13】 Dualビットマップ時にインサイド
シンボルおよびアウトサイドシンボルの両方の区間で連
続して適応動作を行う場合は、アウトサイドシンボルに
おいては前記処理手段の係数更新用ステップサイズを0
近傍の値に設定することを特徴とする請求項12記載の
送受信システム。 - 【請求項14】 受信されたデータが前記加入者線を伝
送されることにより受けた影響を等化するための周波数
等化手段を更に有し、 前記第2の適応手段は、前記周波数等化手段を、Fex
tビットマップ時はインサイドシンボルで適応動作を行
い、 Dualビットマップ時はインサイドシンボルのみ、あ
るいはインサイドシンボルおよびアウトサイドシンボル
の両方の区間で連続して適応動作を行う、 ことを特徴とする請求項1記載の送受信システム。 - 【請求項15】 Dualビットマップ時にインサイド
シンボルおよびアウトサイドシンボルの両方の区間で連
続して適応動作を行う場合は、アウトサイドシンボルに
おいては前記周波数等化手段の係数更新用ステップサイ
ズを0近傍の値に設定することを特徴とする請求項14
記載の送受信システム。 - 【請求項16】 送信装置から加入者線を介して伝送さ
れてきたデータを受信する受信装置において、 前記送信装置から送信されたデータを受信する受信手段
と、 前記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線
を伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、 前記処理手段を適応処理する際に目標とする特性を有す
るターゲットチャネルと、 イニシャライゼーション時において、前記ターゲットチ
ャネルと前記処理手段の双方を調節することにより、適
応処理を行う第1の適応手段と、 定常通信時において、前記処理手段を主に調節すること
により適応処理を行う第2の適応手段と、を有する、 こと特徴とする受信装置。 - 【請求項17】 加入者線を用いて送信装置と受信装置
の間でデータを送受信する送受信システムにおいて、 前記送信装置は、 送信しようとするデータに対して所定の変調を施す変調
手段と、 前記変調手段によって変調されたデータに対してCyc
lic Prefixを付加する付加手段と、 前記付加手段によってCyclic Prefixが付
加されたデータを前記加入者線を介して送信する送信手
段と、を有し、 前記受信装置は、 前記送信手段によって送信されたデータを受信する受信
手段と、 前記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線
を伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、 前記処理手段に設定するパラメータの複数の候補を記憶
した記憶手段と、 前記受信手段による受信状態によって、前記記憶手段に
記憶されている複数のパラメータの候補から該当する候
補を選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された所定の候補に応じて前
記処理手段を設定する設定手段と、を有する、 ことを特徴とする送受信システム。 - 【請求項18】 前記処理手段を適応処理する際に目標
とする特性を有するターゲットチャネルと、 イニシャライゼーション時において、前記ターゲットチ
ャネルを設定する第2の設定手段と、 周波数領域の基準信号を発生する周波数領域基準信号発
生手段と、を更に有し、 前記第2の設定手段は、前記処理手段の出力を周波数領
域に変換した信号を、前記周波数領域基準信号によって
除算して得られた結果を参照して前記ターゲットチャネ
ルを設定することを特徴とする請求項17記載の送受信
システム。 - 【請求項19】 送信装置から加入者線を介して伝送さ
れてきたデータを受信する受信装置において、 前記送信装置から送信されたデータを受信する受信手段
と、 前記受信手段によって受信されたデータが前記加入者線
を伝送されることにより受けた影響が前記Cyclic
Prefix内に収まるように処理する処理手段と、 前記処理手段に設定する複数の候補を記憶した記憶手段
と、 前記受信手段による受信状態によって、前記記憶手段に
記憶されている複数の候補から該当する候補を選択する
選択手段と、 前記選択手段によって選択された所定の候補に応じて前
記処理手段を設定する設定手段と、を有する、 ことを特徴とする受信装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24350399A JP2001069046A (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 送受信システムおよび受信装置 |
EP00110946A EP1081905A3 (en) | 1999-08-30 | 2000-05-25 | Equalisation in an ADSL receiver |
US09/593,469 US6735244B1 (en) | 1999-08-30 | 2000-06-14 | Data transmission system and receiver unit thereof |
Applications Claiming Priority (1)
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