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JP2000267633A - 液晶表示駆動回路、液晶表示駆動回路の制御方法及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示駆動回路、液晶表示駆動回路の制御方法及び液晶表示装置

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JP2000267633A
JP2000267633A JP11069272A JP6927299A JP2000267633A JP 2000267633 A JP2000267633 A JP 2000267633A JP 11069272 A JP11069272 A JP 11069272A JP 6927299 A JP6927299 A JP 6927299A JP 2000267633 A JP2000267633 A JP 2000267633A
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voltage
liquid crystal
crystal display
electrode
electrodes
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Norimitsu Baba
教充 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置において、消費電力を低減し、
より柔軟でデザイン的に好ましい表示画面を表示する。 【解決手段】 液晶層に走査電極及び信号電極を介して
電圧を印加して駆動するとともに、全走査電極のうち一
部の走査電極に対応する画素を非選択状態として残りの
走査電極に対応する画素を用いて各種表示を行うことが
可能な液晶表示装置において、一部の走査電極のうち、
一または複数の走査電極を選択し、当該選択した走査電
極に対応する画素の液晶層に印加される実効電圧あるい
は単位時間当たりの実効電圧が当該画素のオン電圧を超
過するように予め定めた所定の電圧を選択した走査電極
に印加するので、通常駆動状態と比較して消費電力を低
減しつつ、より柔軟でデザイン的に好ましい表示画面を
表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示駆動回
路、液晶表示駆動回路の制御方法及び液晶表示装置に係
り、特に液晶表示画面の表示領域のうち走査線単位の一
部の領域を非駆動状態とする部分駆動表示が可能な液晶
表示駆動回路、液晶表示駆動回路の制御方法及び液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置の駆動方式として、
マルチプレクス駆動方式が知られている。このマルチプ
レクス駆動方式は、コモン電極(=走査電極)とセグメ
ント電極(=信号電極)をマトリクス状に交差させ、こ
れらの交点を一画素として画面を構成し、コモン電極を
1走査線毎に順次走査して画像表示を行う方式である。
このマルチプレクス駆動方式を採用した液晶表示装置に
おいて、液晶画面の全部の画素を用いて表示を行う全画
面駆動表示モードと、消費電力を低減すべく液晶画面の
全画素のうち所望の走査電極(走査線)に対応する表示
領域を常時非選択領域として、他の残りの表示領域に対
応する画素のみを用いて表示を行う部分駆動表示モード
と、を備えたものが知られている。
【0003】より具体的には、図4(a)に示すよう
に、液晶パネルの表示画素数が100×96ドット(走
査線方向ドット数×データ線方向ドット数)の表示領域
を有する液晶表示画面において、全画面駆動表示モード
においては、100×96ドットの表示領域全てを選択
領域として表示に用い、部分駆動表示モードにおいて
は、48×96ドットの表示領域を選択領域として表示
に用いる。この場合において、図4(b)に示すよう
に、選択領域である48×96ドットの表示領域を12
×96ドットの表示領域及び36×96ドットの表示領
域等のように複数の表示領域に分割することも可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶表示装
置においては、消費電力は低減できるものの、表示に用
いられない領域が多くなり、デザイン的に好ましくな
い。しかしながら、非選択領域を減らして表示を行うよ
うにした場合には、消費電力が増加してしまうこととな
り、本末転倒となる。そこで、本発明の目的は、消費電
力を低減しつつ、より柔軟でデザイン的に好ましい表示
画面を表示することが可能な液晶表示装置及び液晶表示
装置の制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、液晶表示パネルを構成する
液晶層に走査電極及び信号電極を介して電圧を印加して
駆動するとともに、全走査電極のうち一部の走査電極に
対応する画素を非選択状態として残りの走査電極に対応
する画素を用いて各種表示を行わせることが可能な液晶
表示駆動回路において、外部からの指示により前記一部
の走査電極のうち、一または複数の走査電極を選択し、
当該選択した走査電極に対応する画素の液晶層に印加さ
れる実効電圧が当該画素のオン電圧を超過するように予
め定めた所定の電圧を前記選択した走査電極に印加する
強制点灯電圧印加手段を備えたことを特徴としている。
【0006】請求項2記載の構成は、液晶表示パネルを
構成する液晶層に走査電極及び信号電極を介して電圧を
印加して駆動するとともに、全走査電極のうち一部の走
査電極に対応する画素を非選択状態として残りの走査電
極に対応する画素を用いて各種表示を行わせることが可
能な液晶表示装置において、外部からの指示により前記
一部の走査電極のうち、一または複数の走査電極を選択
し、当該選択した走査電極に対応する画素に対する単位
時間内に印加される積分実効電圧が当該画素のオン電圧
を超過するように予め定めた所定の電圧を前記選択した
走査電極に印加する強制点灯電圧印加手段を備えたこと
を特徴としている。
【0007】請求項3記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記強制点灯電圧印加手段は、1フレーム
毎に前記所定の電圧の予め定めた基準電圧に対する電圧
差の符号が反転するように前記所定の電圧を印加するこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4記載の構成は、請求項2記載の構
成において、前記強制点灯電圧印加手段は、1フレーム
内の所定のタイミングで前記所定の電圧の予め定めた基
準電圧に対する電圧差の符号が反転するように前記所定
の電圧を印加することを特徴としている。
【0009】請求項5記載の構成は、液晶表示パネルを
構成する液晶層に走査電極及び信号電極を介して電圧を
印加して駆動するとともに、全走査電極のうち一部の走
査電極に対応する画素を非選択状態として残りの走査電
極に対応する画素を用いて各種表示を行わせることが可
能な液晶表示駆動回路の制御方法において、外部からの
指示により前記一部の走査電極のうち、一または複数の
走査電極を選択し、当該選択した走査電極に対応する画
素の液晶層に印加される実効電圧が当該画素のオン電圧
を超過するように予め定めた所定の電圧を前記選択した
走査電極に印加する強制点灯電圧印加工程を備えたこと
を特徴としている。
【0010】請求項6記載の構成は、液晶表示パネルを
構成する液晶層に走査電極及び信号電極を介して電圧を
印加して駆動するとともに、全走査電極のうち一部の走
査電極に対応する画素を非選択状態として残りの走査電
極に対応する画素を用いて各種表示を行わせることが可
能な液晶駆動回路の制御方法において、外部からの指示
により前記一部の走査電極のうち、一または複数の走査
電極を選択し、当該選択した走査電極に対応する画素に
対する単位時間内に印加される積分実効電圧が当該画素
のオン電圧を超過するように予め定めた所定の電圧を前
記選択した走査電極に印加する強制点灯電圧印加工程を
備えたことを特徴としている。
【0011】請求項7記載の構成は、走査電極及び信号
電極を有する液晶表示パネルと、請求項1または請求項
2記載の液晶表示駆動回路と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。図1に液晶表示装置の概
要構成ブロック図を示す。液晶表示装置10は、大別す
ると、各種画像を表示する液晶表示パネル11と、液晶
表示パネル11を実際に駆動する液晶駆動回路12と、
液晶駆動回路12が液晶表示パネル11を実際に駆動す
るために用いる駆動電圧を発生する液晶駆動電圧発生回
路13と、外部より入力された表示データ及び各種制御
用の制御データに基づいて液晶駆動回路12及び液晶駆
動電圧発生回路を制御する駆動制御回路14と、を備え
て構成されている。液晶駆動回路12は、液晶表示パネ
ル11のL個の走査電極(コモン電極)CL(L=1,
2,3,4,……;図11参照)を駆動する走査側駆動回
路15と、液晶表示パネル11のM個の信号電極(セグ
メント電極)SM(M=1,2,3,4,……;図11参
照)を駆動する信号側駆動回路16と、を備えて構成さ
れている。以下の説明においては、液晶表示パネルの走
査線数は100ライン(コモン電極数=100;L=1
〜100)、信号線数は96ライン(セグメント電極数
=96;M=1〜96)の場合を一例として説明する。
また、液晶表示パネル11を部分駆動する場合には、非
選択領域に対応する走査電極に印加されるコモン電圧は
予め設定した所定の電圧に固定されているものとする。
【0013】[1] 第1実施形態 まず、第1実施形態として、マルチプレクス駆動方式の
液晶表示装置を例として説明する。図2に第1実施形態
の走査側駆動回路15においてコモン電圧を切り換える
コモン電圧切換回路の概要構成を示す。コモン電圧切換
回路15Bは、走査側駆動回路15内の制御部15Aか
らの制御信号SCに基づいてトランジスタスイッチT1
〜T4のいずれかをオン状態として、コモン電極CL(L
=1,2,3,4,……)に第1選択時電圧V0、第1非選
択時電圧V4、第2選択時電圧V5及び第2非選択時電圧
V1のうちいずれか一の電圧をコモン電圧VCMNとして選
択的に出力するように構成されている。これらの4つの
電圧のうち、選択領域では、第1選択時電圧V0、第1
非選択時電圧V4、第2選択時電圧V5及び第2非選択時
電圧V1のいずれかが予め定められた電圧パターンに従
って選択され、非選択領域では、第1非選択時電圧V4
あるいは第2非選択時電圧V1がフレーム単位で交互に
選択される。さらに本発明の特徴である非選択領域にお
いてライン表示を行う場合には、第1選択時電圧V0あ
るいは第2選択時電圧V5がフレーム単位で交互に選択
される。なお、第1選択時電圧V0、第1非選択時電圧
V4、第2選択時電圧V5及び第2非選択時電圧V1の電
位関係は、以下の通りとなっている。 V0>V1>V4>V5 |V0−V4|=|V1−V5| |V0−V1|=|V4−V5|
【0014】[1.1] 第1実施形態の動作 次に第1実施形態の動作について説明する。液晶表示装
置10の駆動制御回路14は、外部のパーソナルコンピ
ュータや携帯用情報機器の制御装置などから入力された
表示データ及び各種制御用のデータに基づいて液晶駆動
回路12及び液晶駆動電圧発生回路13を制御する。こ
れにより液晶駆動電圧発生回路13は、液晶駆動回路1
2が液晶表示パネル11を実際に駆動するために用いる
駆動電圧を発生し、液晶駆動回路12に供給する。一
方、液晶駆動回路12は、駆動制御回路14の制御下で
液晶駆動電圧発生回路13から供給された液晶表示パネ
ル11を実際に駆動するために用いる駆動電圧に基づい
て走査側駆動回路15及び信号側駆動回路16が液晶表
示パネル11を駆動することとなる。
【0015】[1.2] 第1実施形態の具体的動作 次に具体的な動作について図3を参照して説明する。 [1.2.1] 選択領域における画素点灯動作 図3(a)に選択領域における画素点灯動作を説明する
ための波形説明図を示す。図3(a)においては、説明
の簡略化のため、コモン電極C1とセグメント電極S1
の交点の画素を構成する液晶層に対する電圧印加状態を
示している。図3(a)に示すように、1対のフレーム
群を構成する第1フレームにおいては、セグメント電極
S1に対応するタイミングTC1では、コモン電圧として
第1選択時電圧V0が印加され、その他のタイミングに
おいてはコモン電圧として第1非選択時電圧V4が印加
される。他方、セグメント電極には、1フレーム期間中
データ電圧V3が印加される。この結果、タイミングTC
1においては、液晶層に印加される電圧Vは、 V=V0−V3 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON;
図5参照)以上となって当該画素が点灯することとな
る。この場合におけるオン電圧VONは、各液晶層に印加
される積分実効電圧(平均電圧)である(以下、同
様)。
【0016】その後、1対のフレーム群を構成する第2
フレームにおいては、セグメント電極S1に対応するタ
イミングTC1’では、コモン電圧として第2選択時電圧
V5が印加され、その他のタイミングにおいてはコモン
電圧として第2非選択時電圧V1が印加される。他方、
セグメント電極には、1フレーム期間中データ電圧V2
が印加される。この結果、タイミングTC1’において
は、液晶層に印加される電圧Vは、 V=V2−V5 となり、この場合の印加電圧Vも所定の液晶層のオン電
圧(VON)以上となって当該画素が点灯することとな
る。
【0017】[1.2.2] 非選択領域における画素
非点灯動作 図3(b)に非選択領域における画素非点灯動作を説明
するための波形説明図を示す。図3(b)においても、
説明の簡略化のため、コモン電極C1とセグメント電極
S1の交点の画素を構成する液晶層に対する電圧印加状
態を示している。図3(b)に示すように、1対のフレ
ーム群を構成する第1フレームにおいては、コモン電圧
として第1非選択時電圧V4が印加される。他方、セグ
メント電極には、1フレーム期間中データ電圧V3が印
加される。この結果、当該第1フレームおいて、液晶層
に印加される電圧Vは、 V=V4−V3 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオフ電圧(VOF
F;図5参照)以下となって当該画素が非点灯状態とな
る。この場合におけるオフ電圧VOFFは、各液晶層に印
加される積分実効電圧(平均電圧)である(以下、同
様)。その後、1対のフレーム群を構成する第2フレー
ムにおいては、コモン電圧として第2非選択時電圧V1
が印加される。他方、セグメント電極SMには、1フレ
ーム期間中データ電圧V2が印加される。この結果、タ
イミングTC1’においては、液晶層に印加される電圧V
は、 V=V1−V2 となり、この場合も印加電圧Vが所定の液晶層のオフ電
圧(VOFF)以下となって当該画素が非点灯状態とな
る。
【0018】[1.2.3] 非選択領域における画素
点灯動作 図3(c)に本願の特徴である非選択領域における画素
強制点灯動作を説明するための波形説明図を示す。図3
(c)においても、説明の簡略化のため、コモン電極C
1とセグメント電極S1の交点の画素を構成する液晶層
に対する電圧印加状態を示している。図3(c)に示す
ように、1対のフレーム群を構成する第1フレームにお
いては、コモン電圧として第1選択時電圧V0が印加さ
れる。他方、セグメント電極には、1フレーム期間中デ
ータ電圧V3が印加される。この結果、当該第1フレー
ムおいて、液晶層に印加される電圧Vは、 V=V0−V3 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)
以上となって当該画素が当該第1フレーム期間中常時点
灯することとなる。その後、1対のフレーム群を構成す
る第2フレームにおいてはコモン電圧として第2選択時
電圧V5が印加される。他方、セグメント電極には、1
フレーム期間中データ電圧V2が印加される。この結
果、タイミングTC1’においては、液晶層に印加される
電圧Vは、 V=V2−V5 となり、この場合の印加電圧Vも所定の液晶層のオン電
圧(VON)以上となって当該画素が当該第2フレーム期
間中常時点灯することとなる。
【0019】[1.3] 第1実施形態の効果 図4(a)に示すような通常駆動の表示に対し、上記3
つの態様の表示制御を行うことにより、例えば、上記非
選択領域における画素点灯動作を二つのコモン電極につ
いて行えば、図4(c)に示すように、液晶表示パネル
の表示画面には、2本のライン(非選択領域強制点灯)
を引くことができ、デザイン的により好ましいものとな
る。さらにこの場合において、図4(a)に示したよう
な選択領域において点灯/非点灯制御を行う場合と比較
して、図4(b)に示すような非選択領域において、図
4(c)に示すような点灯制御を行う方式によれば、消
費電力を低減することができる。
【0020】より詳細には、液晶表示パネル11の走査
線数100ラインのうち、48ラインを選択領域として
割り当てる場合の駆動に必要な消費電流を10[μA]
と仮定すると、通常駆動により2ラインの表示を追加す
る場合の消費電流は、 10[μA]×50[ライン]/48[ライン]=1
0.4[μA] となる。これに対し、図4(c)に示すような強制点灯
を行う場合に必要とされる消費電流Iは、以下のように
なる。1画素の液晶駆動に必要とされる消費電流Iは、
フレーム周波数をfとし、液晶層の容量をCとし、コモ
ン電極−セグメント電極間の印加電圧をVCSとし、水平
方向の画素数NPICTとすると、 I=f・C・VCS・NPICT となる。このとき、液晶層の容量は、画素点灯時の容量
CONと、画素非点灯時の容量COFFとで異なっており、
例えば、以下のような値となる。 CON=1.0[pF] COFF=0.6[pF]
【0021】従って、例えば、 f= 60[Hz] VCS= 3.8[V] とすると、上述の例の場合、 NPICT=96[画素] であるので、画素点灯時の電流IONと、画素非点灯時の
電流IOFFは、以下の通りとなる。 ION=0.02[μA] IOFF0.033[μA] この結果、非選択領域において、画素を点灯させた場合
と画素を非点灯とした場合の差電流ΔIは、 ΔI=0.02−0.033 =0.013[μA] となる。よって、2ラインの表示を追加する場合の消費
電流は、 10[μA]+0.013[μA]×2[ライン]=1
0.026[μA] となり、従来の駆動方式と比較してより低消費電力であ
ることが分かる。
【0022】[2] 第2実施形態 次に、第2実施形態として、他のマルチプレクス駆動方
式の液晶表示装置を例として説明する。上記第1実施形
態においては、印加電圧として正側あるいは負側の一方
の電圧を用いるものであったが、本第2実施形態は印加
電圧として、正側印加電圧及び負側印加電圧の双方の電
圧を用いる場合の実施形態であり、装置構成は第1実施
形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。図6に
第2実施形態の走査側駆動回路15においてコモン電圧
を切り換えるコモン電圧切換回路の概要構成を示す。コ
モン電圧切換回路15Cは、走査側駆動回路15内の制
御部15Aからの制御信号SCに基づいてトランジスタ
スイッチT1〜T3のいずれかをオン状態として、コモン
電極CXに第1選択時電圧V1、非選択時電圧V5及び第
2選択時電圧−V1のうちいずれか一の電圧をコモン電
圧VCMNとして選択的に出力するように構成されてい
る。これらの3つの電圧のうち、選択領域では、第1選
択時電圧V1、非選択時電圧V5及び第2選択時電圧−V
1のいずれかが予め定められた電圧パターンに従って選
択され、非選択領域では、非選択時電圧V5が選択され
る。さらに本発明の特徴である非選択領域においてライ
ン表示を行う場合には、第1選択時電圧V1あるいは第
2選択時電圧−V1がフレーム単位で交互に選択され
る。なお、第1選択時電圧V1、非選択時電圧V5及び第
2選択時電圧−V1の電位関係は、以下の通りとなって
いる。 V1>V5>−V1 |V1−V5|=|V5−(−V1)|
【0023】[2.1] 第2実施形態の具体的動作 次に第2実施形態の具体的動作について説明する。この
場合において、液晶表示装置10の概要動作は第1実施
形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。 [2.1.1] 選択領域における画素点灯動作 図7(a)に選択領域における画素点灯動作を説明する
ための波形説明図を示す。図7(a)においては、説明
の簡略化のため、コモン電極C1とセグメント電極S1
の交点の画素を構成する液晶層に対する電圧印加状態を
示している。以下の説明においては、図7(a)に示す
ように、1対のフレーム群を構成する第1フレームにお
いては、セグメント電極S1に対応するタイミングTC1
では、コモン電圧として第1選択時電圧V1が印加さ
れ、その他のタイミングにおいてはコモン電圧として非
選択時電圧V5が印加される。他方、セグメント電極に
は、1フレーム期間中データ電圧V4が印加される。
【0024】この結果、タイミングTC1においては、液
晶層に印加される電圧Vは、 V=V1−V4 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)
以上となって当該画素が点灯することとなる。その後、
1対のフレーム群を構成する第2フレームにおいては、
セグメント電極S1に対応するタイミングTC1’では、
コモン電圧として第2選択時電圧−V1が印加され、そ
の他のタイミングにおいてはコモン電圧として非選択時
電圧V4が印加される。他方、セグメント電極には、1
フレーム期間中データ電圧−V4が印加される。この結
果、タイミングTC1’においては、液晶層に印加される
電圧Vは、 V=−V4−(−V1) となり、この場合の印加電圧Vも所定の液晶層のオン電
圧(VON)以上となって当該画素が点灯することとな
る。
【0025】[2.1.2] 非選択領域における画素
非点灯動作 図7(b)に選択領域における画素点灯動作を説明する
ための波形説明図を示す。図7(b)においても、説明
の簡略化のため、コモン電極C1とセグメント電極S1
の交点の画素を構成する液晶層に対する電圧印加状態を
示している。図7(b)に示すように、非選択領域にお
ける画素非点灯動作は、1対のフレーム群を構成する第
1フレーム及び第2フレームにおいて、コモン電圧とし
て非選択時電圧V5が印加される。他方、セグメント電
極には、第1フレーム期間中データ電圧V4が印加され
る。この結果、当該第1フレームにおいて液晶層に印加
される電圧Vは、 V=V5−V4 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオフ電圧(VOF
F)以下となって当該画素が非点灯状態となる。その
後、第2フレームにおいては、セグメント電極には、1
フレーム期間中データ電圧−V4が印加される。この結
果、タイミングTC1’においては、液晶層に印加される
電圧Vは、 V=V5−(−V4) となり、この場合も印加電圧Vが所定の液晶層のオフ電
圧(VOFF)以下となって当該画素が非点灯状態とな
る。
【0026】[2.1.3] 非選択領域における画素
点灯動作 図7(c)に本願の特徴である非選択領域における画素
強制点灯動作を説明するための波形説明図を示す。図7
(c)においても、説明の簡略化のため、コモン電極C
1とセグメント電極S1の交点の画素を構成する液晶層
に対する電圧印加状態を示している。図7(b)に示す
ように、1対のフレーム群を構成する第1フレームにお
いては、コモン電圧として第1選択時電圧V1が印加さ
れる。他方、セグメント電極には、1フレーム期間中デ
ータ電圧V4が印加される。この結果、当該第1フレー
ムおいて、液晶層に印加される電圧Vは、 V=V1−V4 となり、印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)
以上となって当該画素が当該第1フレーム期間中常時点
灯することとなる。その後、1対のフレーム群を構成す
る第2フレームにおいてはコモン電圧として第2選択時
電圧−V1が印加される。他方、セグメント電極には、
1フレーム期間中データ電圧−V4が印加される。この
結果、タイミングTC1’においては、液晶層に印加され
る電圧Vは、 V=−V4−(−V1) となり、この場合の印加電圧Vも所定の液晶層のオン電
圧(VON)以上となって当該画素が当該第2フレーム期
間中常時点灯することとなる。
【0027】[2.2] 第2実施形態の効果 本第2実施形態によれば、図4(b)に示すような通常
駆動の表示に対し、上記3つの態様の表示制御を行うこ
とにより、例えば、上記非選択領域における画素点灯動
作を二つのコモン電極について行えば、図4(c)に示
すように、液晶表示パネルの表示画面には、2本のライ
ンを引くことができ、デザイン的により好ましいものと
なる。さらにこの場合においても、図4(a)に示すよ
うな選択領域において、点灯/非点灯制御を行う場合と
比較して、図4(b)に示すような非選択領域において
点灯制御を行う方式によれば、消費電力を低減すること
ができる。
【0028】[3] 第3実施形態 上記各実施形態は、マルチプレクス方式で液晶を駆動す
るものであったが、本第3実施形態は、マルチラインス
キャン(MLS)方式で液晶を駆動する場合の実施形態
である。マルチラインスキャン方式は、上記マルチプレ
クス方式と異なり複数のコモン電極を同時に走査しなが
ら、順次走査していく駆動方式であり、例えば、国際出
願WO93/18501号公報に詳細が開示されてい
る。なお、本第3実施形態において、装置構成について
は、図1の第1実施形態と同様であるものとして説明す
る。
【0029】[3.1] 選択領域における画素点灯/
非点灯動作 次に選択領域における画素点灯/非点灯動作について説
明する。まず、選択領域における画素点灯/非点灯動作
の概要について述べる。このようなマルチラインスキャ
ン方式で、4ラインづつコモン電極を走査する場合の概
要駆動波形を図8(a)〜(d)に示す。図8(a)〜
(d)においては、図示の簡略化のため、全コモン電極
CL(L=1,2,3,4,……)のうちコモン電極C1〜C
4における選択期間の波形を矩形波のように図示してい
るが、実際には、後述するように、同時に駆動される他
のコモン電極(例えば、コモン電極C2に対するコモン
電極C1、C3、C4)の電位状態を考慮した複雑な波形
となっている。また、セグメント電極S1の波形につい
ても、1フレーム中で変化が無いように図示している
が、実際には、後述するように、同時に走査する4個の
コモン電極(上述の例の場合、コモン電極C1〜C4)に
対応する画素の点灯、非点灯並びにコモン電極の印加電
圧波形に対応する複雑な波形となっている。そして、例
えば、コモン電極C2とセグメント電極S1により電圧が
印加される液晶層は、時間軸上で時々刻々と変化するコ
モン電極C1の印加電圧及びセグメント電極S1の印加電
圧の電圧差の積分値(実効電圧)に応じて点灯あるいは
非点灯となる。
【0030】[3.1.1] 選択領域における画素点
灯/非点灯動作の具体例 次に選択領域における画素点灯/非点灯動作について図
1、図11および図12を参照して具体的に説明する。
液晶表示装置10は、図11に示すように、液晶表示パ
ネル11には、複数本のコモン電極C1、C2、…、CL
を有する基板と複数本のセグメント電極S1、S2、…、
SMを有する基板との間に液晶層が介在されている。液
晶駆動回路12の走査側駆動回路15は、この液晶表示
パネル11を駆動するためにコモン電極Cに向けて走査
信号を出力し、信号側駆動回路16は、セグメント電極
Sに向けてデータ信号を出力する。次に、上記構成の液
晶表示装置10の駆動動作をより詳細に説明する。ここ
では、複数本のコモン電極Cのうち、順次3本の走査電
極を同時に選択して図11に示すような表示を液晶表示
パネル11上に行うようにしたものである。すなわち、
最初の3つのコモン電極C1,C2,C3 を選択期間t1
で選択して、これらのコモン電極C1,C2,C3 に図
12(a)に示すような走査信号を印加し、同時にセグ
メント電極Sに所定のデータ信号を印加する。次に、コ
モン電極C4,C5,C6 を選択して、それらの電極に上
記と同様に図12(b)のような走査信号を印加すると
同時にセグメント電極Sにデータ信号を印加する。そし
て、図11における全てのコモン電極Cが選択されるま
でを1フレームとして、順次これを繰り返す。さらに、
各走査信号の波形は、選択されるコモン電極Cの数をh
とした場合、1個の選択期間t1内の時間Δtを単位と
したパルスパターン数が2hの波形が用いられる。
【0031】例えば、図12に示すように、3本のコモ
ン電極Cを選択した場合に形成される走査信号は、選択
期間t1を8個(23 =8)に分けた時間Δtによって
区切られ、始めの時間Δtのときには、コモン電極C1
がオフ、コモン電極C2がオフ、コモン電極C3がオフと
なり、次の時間Δtのときには、コモン電極C1がオ
フ、コモン電極C2がオフ、コモン電極C3がオンとな
り、順次8個の時間Δtに分けて形成される波形が用い
られる。また、セグメント電極Sに印加されるデータ信
号は、同時に表示対象となる各ドット(3ライン同時駆
動なら3ドット)のオン・オフと、コモン電極Cに印加
される走査信号の電圧値によって決定される。例えば、
同時に選択されるコモン電極C1,C2,C3に印加され
る走査信号の波形が正のパルスのときをオン、負のパル
スのときをオフとし、表示データのオン・オフをパルス
毎に対比し、不一致の数に応じてデータ信号を設定する
ようにしている。具体的には、図11におけるコモン電
極C1,C2,C3への走査信号の波形において、V2の電
圧を印加するときをオン、MV2の電圧を印加するとき
をオフとし、図11の画素の表示が黒丸印をオン、白丸
印をオフとすると、図11におけるセグメント電極S1
とコモン電極C1,C2,C3との交差する画素の表示は
順にオン・オン・オフとなる。これに対してコモン電極
C1,C2,C3に印加されるパルスパターンの最初の電
圧は、それぞれオフ・オフ・オフである。そして、この
両者を順に対比すると不一致の数は2であるから、セグ
メント電極S1の最初のパルスパターンには、図12
(c)に示すような電圧V2が印加される。
【0032】このように、図12においては、不一致の
数が0のときはMV2、1のときはMV1、2のときはV
1、3のときはV2のパルス電圧を印加するようにしてい
る。なお、V1とV2の電圧比は、V1:V2=1:2とな
るように設定されている。また、コモン電極C1,C2,
C3に印加される電圧の2番目のパルスパターンは、そ
れぞれオフ・オフ・オンであり、画素の表示はオン・オ
ン・オフと順に対比すると、全てが不一致であり不一致
数は3であるから、セグメント電極S1の2番目のパル
スには電圧V2が印加される。同様にして、3番目のパ
ルスにはV1、4番目のパルスにはMV1が印加され、以
下MV2,V1,MV1,MV1の順で印加されている。さ
らに、次のコモン電極C4〜C6が選択され、そのコモン
電極C4〜C6に図12(b)に示す電圧が印加されると
きには、その各コモン電極C4〜C6と信号電極との交差
する画素のオン・オフ表示と、前記コモン電極C4〜C6
への印加電圧の各パルスパターンのオン・オフとの不一
致に応じた電圧レベルのデータ信号が、図12(c)の
ように印加される。なお、図12(d)はコモン電極C
1とセグメント電極S1とが交差する画素に印加される波
形、即ちコモン電極C1に印加される走査信号とセグメ
ント電極S1に印加されるデータ信号との合成波形であ
る。このように、順次複数本の走査電極を同時に選択し
て駆動するマルチラインスキャン方式では、オン/オフ
比を実現した上で、駆動電圧を低く抑えることができる
のである。
【0033】[3.2] 非選択時コモン電圧切換回路
の概要構成 図9に走査側駆動回路15における非選択時のコモン電
圧を切り換える非選択時コモン電圧切換回路の概要構成
図を示す。非選択時コモン電圧切換回路15Dは、走査
側駆動回路15内の制御部15Aからの制御信号SCに
基づいてトランジスタスイッチT1〜T3のいずれかをオ
ン状態として、コモン電極CXに非選択時電圧VC、第1
選択時電圧V2、第2選択時電圧MV2を選択的にコモン
電圧VCMNとして出力するように構成されている。これ
らの3つの電圧のうち、選択領域では、第1選択時電圧
V2、非選択時電圧VC及び第2選択時電圧MV2のいず
れかが予め定められた電圧パターンに従って選択され、
非選択領域では、非選択時電圧VCが選択される。さら
に本発明の特徴である非選択領域においてライン表示を
行う場合には、第1選択時電圧V2あるいは第2選択時
電圧MV2が1/2フレーム単位で交互に選択される。
なお、1/2フレーム単位としているのは、制御が容易
で、消費電力が少ない(周波数が低いため)であるが、
これに限る必要はなく、1/4フレーム単位、1/8フ
レーム単位、……等の1/2nフレーム単位で交互に選
択するように構成することが可能である。この場合にお
いて、第1選択時電圧V2、非選択時電圧VC及び第2選
択時電圧MV2並びに電圧V1及び電圧MV1の電位関係
は、以下の通りとなっている。 V1=V2/2 MV1=MV2/2 V2>VC>MV2 |V2−VC|=|VC−MV2|
【0034】[3.3] 第3実施形態の具体的動作 次に第3実施形態の具体的動作について説明する。この
場合において、液晶表示装置10の概要動作は第1実施
形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。ま
た、以下の説明においては、説明の簡略化のため、コモ
ン電極C1とセグメント電極S1の交点の画素を構成す
る液晶層に対する電圧印加状態を中心として説明する。
【0035】[3.3.1] 非選択領域における画素
非点灯動作 上述したように、セグメント電極S1の波形は、同時に
走査するコモン電極C1〜C4に対応する画素の点灯、非
点灯並びにコモン電極の印加電圧波形に対応する複雑な
波形となっている。従って、予測される全てのセグメン
ト電極S1の波形に対し、コモン電極C1との間の実効電
圧(=積分実効電圧)がオン電圧を超えないようにすれ
ばよい。このため、非選択領域における画素非点灯動作
は、図9(a)に示すように、1対のフレーム群を構成
する第1フレーム及び第2フレームにおいて、コモン電
圧として非選択時電圧VCが印加される。他方、セグメ
ント電極S1には、同時に走査するコモン電極C1〜C4
に対応する画素の点灯、非点灯並びにコモン電極の印加
電圧波形に対応する波形に基づく電圧(図10(a)で
は、その平均電圧としてV1を図示している。)が印加
される。
【0036】この結果、当該第1フレームにおいて液晶
層に印加される電圧Vは、 V≒V1−VC となり、印加電圧Vは所定の液晶層のオフ電圧(VOF
F)以下となって当該画素が非点灯状態となる。その
後、第2フレームにおいては、セグメント電極には、同
時に走査するコモン電極C1〜C4に対応する画素の点
灯、非点灯並びにコモン電極の印加電圧波形に対応する
波形に基づく電圧(図10(a)では、その平均電圧と
してMV1を図示している。)が印加される。この結
果、当該第1フレームにおいて液晶層に印加される電圧
Vは、 V≒VC−MV1 となり、印加電圧Vは所定の液晶層のオフ電圧(VOF
F)以下となって当該画素が非点灯状態となる。
【0037】[3.3.2] 非選択領域における画素
点灯動作 図10(b)に本願の特徴である非選択領域における画
素強制点灯動作を説明するための波形説明図を示す。図
10(b)においても、説明の簡略化のため、コモン電
極C1とセグメント電極S1の交点の画素を構成する液
晶層に対する電圧印加状態を示している。図10(b)
に示すように、1対のフレーム群を構成する第1フレー
ムの前半においては、コモン電圧として第2選択時電圧
MV2が印加され、後半においては、、コモン電圧とし
て第1選択時電圧V2が印加される。他方、セグメント
電極には、同時に走査するコモン電極C1〜C4に対応す
る画素の点灯、非点灯並びにコモン電極の印加電圧波形
に対応する波形に基づく電圧(図10(b)では、その
平均電圧としてV1を図示している。)が印加される。
【0038】この結果、当該第1フレームの前半におい
て、液晶層に印加される電圧Vは、 V≒V1−MV2 となり、単位時間(=1フレーム)当たりの実効電圧で
ある印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)以上
となって当該画素が当該第1フレームの前半期間中常時
点灯することとなる。また、当該第1フレームの後半に
おいて、液晶層に印加される電圧Vは、 V≒MV1−V1 となり、単位時間(=1フレーム)当たりの実効電圧で
ある印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)以上
となって当該画素が当該第1フレームの後半期間中常時
非点灯状態となる。さらに、図10(b)に示すよう
に、1対のフレーム群を構成する第2フレームの前半に
おいては、コモン電圧として第2選択時電圧MV2が印
加され、後半においては、コモン電圧として第1選択時
電圧V2が印加される。他方、セグメント電極には、同
時に走査するコモン電極C1〜C4に対応する画素の点
灯、非点灯並びにコモン電極の印加電圧波形に対応する
波形に基づく電圧(図10(b)では、その平均電圧と
してV1を図示している。)が印加される。
【0039】この結果、当該第1フレームの前半におい
て、液晶層に印加される電圧Vは、 V≒V1−MV2 となり、単位時間(=1フレーム)当たりの実効電圧で
ある印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)以上
となって当該画素が当該第2フレームの前半期間中常時
点灯することとなる。また、当該第1フレームの後半に
おいて、液晶層に印加される電圧Vは、 V≒MV1−V1 となり、単位時間(=1フレーム)当たりの実効電圧で
ある印加電圧Vが所定の液晶層のオン電圧(VON)以上
となって当該画素が当該第2フレームの後半期間中常時
非点灯状態となる。これらの結果、上記一対のフレーム
群をユーザが視認すると、残像効果により当該コモン電
極に対応するラインが液晶表示パネル11上に表示され
ることとなる。
【0040】[3.4] 第3実施形態の効果 本第3実施形態によれば、図4(b)に示したような通
常駆動の表示に対し、上記3つの態様の表示制御を行う
ことにより、例えば、上記非選択領域における画素点灯
動作を二つのコモン電極について行えば、図4(c)に
示したように、液晶表示パネルの表示画面には、2本の
ラインを引くことができ、デザイン的により好ましいも
のとなる。さらにこの場合においても、図4(a)に示
すような選択領域において、点灯/非点灯制御を行う場
合と比較して、図4(b)に示すような非選択領域にお
いて点灯制御を行う方式によれば、消費電力を低減する
ことができる。
【0041】[4] 実施形態の効果 以上の説明のように各実施形態によれば、部分駆動を行
う場合においても、消費電力を不必要に増加させること
なく、表示画面のデザインの自由度が向上し、ユーザに
とってより好ましい画面表示を行うことが可能となる。
さらに非選択領域における強制的な画素点灯動作を行わ
ない場合と比較して、消費電力があまり変わらないの
で、部分駆動の恩恵を受け、電池駆動の情報機器などに
おいて、長時間の駆動が可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
非選択状態にある画素に対応する走査電極に印加する電
圧を当該画素の実効印加電圧が当該画素のオン電圧を超
過するように設定するので、選択した走査電極に沿った
画素を消費電力をあまり増大させることなく点灯状態と
することができる。従って、消費電力を低減しつつ、よ
り柔軟でデザイン的に好ましい表示画面を表示すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶表示装置の要部概要構成ブロッ
ク図である。
【図2】第1実施形態のコモン電圧切換回路の概要構成
図である。
【図3】第1実施形態の動作説明タイミングチャートで
ある。
【図4】実施形態の画面表示例の説明図である。
【図5】各画素のオン電圧及びオフ電圧の説明図であ
る。
【図6】第2実施形態のコモン電圧切換回路の概要構成
図である。
【図7】第2実施形態の動作説明タイミングチャートで
ある。
【図8】第3実施形態の動作説明タイミングチャート
(その1)である。
【図9】第3実施形態の非選択時コモン電圧切換回路の
概要構成図である。
【図10】第3実施形態の動作説明タイミングチャート
(その2)である。
【図11】第3実施形態の具体的動作説明図である。
【図12】第3実施形態の具体的動作説明タイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
10…液晶表示装置 11…液晶表示パネル 12…液晶駆動回路 13…液晶駆動電圧発生回路 14…駆動制御回路 15…走査側駆動回路 15B、15C…選択時コモン電圧切換回路 15D…非選択時コモン電圧切換回路 16…信号側駆動回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA06 NA18 NA22 NA33 NA34 NA43 NA47 NB30 NC03 NC59 ND39 NH18 5C006 AB05 AC23 AC24 BB12 BC03 FA47 5C080 AA10 BB05 BB06 CC07 DD01 DD26 EE01 EE32 FF10 FF13 JJ01 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを構成する液晶層に走査
    電極及び信号電極を介して電圧を印加して駆動するとと
    もに、全走査電極のうち一部の走査電極に対応する画素
    を非選択状態として残りの走査電極に対応する画素を用
    いて各種表示を行わせることが可能な液晶表示駆動回路
    において、 外部からの指示により前記一部の走査電極のうち、一ま
    たは複数の走査電極を選択し、当該選択した走査電極に
    対応する画素の液晶層に印加される実効電圧が当該画素
    のオン電圧を超過するように予め定めた所定の電圧を前
    記選択した走査電極に印加する強制点灯電圧印加手段を
    備えたことを特徴とする液晶表示駆動回路。
  2. 【請求項2】 液晶表示パネルを構成する液晶層に走査
    電極及び信号電極を介して電圧を印加して駆動するとと
    もに、全走査電極のうち一部の走査電極に対応する画素
    を非選択状態として残りの走査電極に対応する画素を用
    いて各種表示を行わせることが可能な液晶表示装置にお
    いて、 外部からの指示により前記一部の走査電極のうち、一ま
    たは複数の走査電極を選択し、当該選択した走査電極に
    対応する画素に対する単位時間内に印加される積分実効
    電圧が当該画素のオン電圧を超過するように予め定めた
    所定の電圧を前記選択した走査電極に印加する強制点灯
    電圧印加手段を備えたことを特徴とする液晶表示駆動回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶表示駆動回路におい
    て、 前記強制点灯電圧印加手段は、1フレーム毎に前記所定
    の電圧の予め定めた基準電圧に対する電圧差の符号が反
    転するように前記所定の電圧を印加することを特徴とす
    る液晶表示駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の液晶表示駆動回路におい
    て、 前記強制点灯電圧印加手段は、1フレーム内の所定のタ
    イミングで前記所定の電圧の予め定めた基準電圧に対す
    る電圧差の符号が反転するように前記所定の電圧を印加
    することを特徴とする液晶表示駆動回路。
  5. 【請求項5】 液晶表示パネルを構成する液晶層に走査
    電極及び信号電極を介して電圧を印加して駆動するとと
    もに、全走査電極のうち一部の走査電極に対応する画素
    を非選択状態として残りの走査電極に対応する画素を用
    いて各種表示を行わせることが可能な液晶表示駆動回路
    の制御方法において、 外部からの指示により前記一部の走査電極のうち、一ま
    たは複数の走査電極を選択し、当該選択した走査電極に
    対応する画素の液晶層に印加される実効電圧が当該画素
    のオン電圧を超過するように予め定めた所定の電圧を前
    記選択した走査電極に印加する強制点灯電圧印加工程を
    備えたことを特徴とする液晶表示駆動回路の制御方法。
  6. 【請求項6】 液晶表示パネルを構成する液晶層に走査
    電極及び信号電極を介して電圧を印加して駆動するとと
    もに、全走査電極のうち一部の走査電極に対応する画素
    を非選択状態として残りの走査電極に対応する画素を用
    いて各種表示を行わせることが可能な液晶駆動回路の制
    御方法において、 外部からの指示により前記一部の走査電極のうち、一ま
    たは複数の走査電極を選択し、当該選択した走査電極に
    対応する画素に対する単位時間内に印加される積分実効
    電圧が当該画素のオン電圧を超過するように予め定めた
    所定の電圧を前記選択した走査電極に印加する強制点灯
    電圧印加工程を備えたことを特徴とする液晶表示駆動回
    路の制御方法。
  7. 【請求項7】 走査電極及び信号電極を有する液晶表示
    パネルと、 請求項1または請求項2記載の液晶表示駆動回路と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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