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JP2000260627A - 変圧器のタンク構造 - Google Patents

変圧器のタンク構造

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Publication number
JP2000260627A
JP2000260627A JP11064849A JP6484999A JP2000260627A JP 2000260627 A JP2000260627 A JP 2000260627A JP 11064849 A JP11064849 A JP 11064849A JP 6484999 A JP6484999 A JP 6484999A JP 2000260627 A JP2000260627 A JP 2000260627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
tank
cover
side plate
iron core
Prior art date
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Pending
Application number
JP11064849A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Minowa
美幸 箕輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takaoka Toko Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Takaoka Electric Mfg Co Ltd filed Critical Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Priority to JP11064849A priority Critical patent/JP2000260627A/ja
Publication of JP2000260627A publication Critical patent/JP2000260627A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心、巻線および絶縁材などからなる変圧器
の中身をタンク内に入れ、前記タンク内を絶縁材で充填
した変圧器において、低騒音の変圧器を提供する。 【解決手段】 変圧器のタンク5のタンク下面板1とタ
ンク側板2との四辺の接合部のうち、少なくとも一辺の
接合部にタンク5と同材質の角柱状の部材4を取り付
け、一体化する。あるいは、変圧器のカバー3上の、カ
バー3とタンク5との接合部6と、変圧器中身の締付ス
タッド22との間にカバー3と同材質の角柱状の部材4
を取り付け、一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器に係り、特
にそのタンク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の変圧器タンク構造を図4を用いて
説明する。磁性鋼板を積層した鉄心10の周囲に、電線
を巻回して成る巻線11を配した変圧器中身は、鉄心1
0の継鉄部を挟むクランプ20と締付スタッド22を用
いて巻線11を締め付けることにより形成されている。
【0003】一方、前記変圧器中身を格納する変圧器タ
ンク5は、変圧器タンク5の底部に配されるタンク下面
板1と、側面に配されるタンク側板2とで構成されてお
り、溶接などの手段で接合されている。また、変圧器の
カバー3は、変圧器タンク5の上部に配され、接合部6
で変圧器タンク5と接合されている。
【0004】前記変圧器中身は、前記変圧器のタンク5
に収納され、締付スタッド22の一端をカバー3に、ま
た、他端をタンク下面板1に固定した下部振れ止め21
にボルトで係合させることによりタンクおよびカバーに
固定されている。タンク5およびカバー3によって囲ま
れた空隙には、絶縁油などの絶縁材12が充填されてい
る。
【0005】変圧器の巻線は、その原理上、変圧する交
流電力の二倍の周波数を持った振動を発生することが知
られており、鉄心については、前記交流電力の二倍の周
波数の更に整数倍の周波数の振動を発生することが知ら
れている。
【0006】前記巻線と鉄心で発生した振動によって、
変圧器外部に騒音が放射される。その経路を図4を用い
て説明する。図4において、鉄心10および巻線11で
発生した振動は、主として三つの経路でタンク側板2に
伝播する。第一の経路は、クランプ20から下部振れ止
め21およびタンク下面板1の順に経由してタンク側板
2へ伝播する。第二の経路は、クランプ20から、締付
スタッド22、カバー3、接合部6の順に経由してタン
ク側板2へ伝播する。第三の経路は、巻線11および鉄
心10から絶縁材12を伝播してタンク側板2へ伝播す
る。
【0007】タンク側板2の振動は、周囲に存在する空
気を振動させるため、特に騒音発生の要因となる。
【0008】変圧器を住宅地付近に設置する場合には、
前述のように変圧器から発生した騒音が問題となる場合
がある。このように騒音の低減が必要な場合には、防音
材などでタンク外面を覆うか、変圧器中身とタンクの間
に緩衝材を挟むことにより変圧器中身からタンクへの振
動の伝播を遮断することで対処している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記防音材などでタン
ク外面を覆うことや、緩衝材を変圧器中身とタンク間に
挟むことは、変圧器の大形化やコスト増などの問題があ
り、敬遠されている。しかも、環境保全の観点から、変
圧器には従来以上の低騒音化が求められている。
【0010】そこで、本発明の目的は、前述三つの主た
る振動伝播経路のうち、タンク下面板と、カバーとを経
由する振動伝播経路において、振動を減衰させることに
より、変圧器を大形化せず、コストの増大を最小限に抑
えつつ、発生騒音を低減できる変圧器のタンク構造を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決のため
に、本発明は文献(例えば、平成8年7月10日に株式
会社コロナ社より発行された『日本音響学会編音響工学
講座4騒音・振動(上)』6.4.3固体音の伝播中に
おける減衰の項参照)に記載されている原理を用いる。
以下、この原理を図2を用いて詳述する。
【0012】図2において、ある断面積S1を有する構
造材71と、ある断面積S2を有する構造材72は接合
部73で接合されている。構造材71の側から入力振動
51が入射されると、構造材71の中を伝播し、接合部
73に到達する。
【0013】伝播する振動が縦波の場合、構造材71の
特性インピーダンスZ71は伝播媒体の単位長さあたり
の質量m71と伝播速度c71の積に等しく、Z71
71で示される。同様に、構造材72の特性イ
ンピーダンスはZ72=m 72で示される。構造
材71と構造材72を同じ材質で構成し、断面積のみを
変えた場合には、単位長さあたりの質量m71とm72
が異なることから、特性インピーダンスZ71、Z72
も前記断面積に比例して変化する。
【0014】一方、特性インピーダンスがZ71からZ
72に変化する部分での振動の減衰率R(dB)は、R
=10log10{1/(1−|r|)}で示され
る。ここで、rは振動が媒体中を伝播するときの振幅反
射率であり、r=(Z71−Z 72)/(Z71+Z
72)で示される。
【0015】図2において、構造材71の断面積S1
と、構造材72の断面積S2の比が1:10であった場
合、特性インピーダンスの比Z71:Z72は1:10
となり、振幅反射率はr=−9/11となり、構造材7
1から構造材72に伝播する振動の減衰率はR=4.8
dBとなる。
【0016】横波の伝播については、伝播速度や角速度
などの各種条件が重なるが、面積比が100倍で約23
dB減衰することが前記文献に記述されている。
【0017】上述の通り、構造材途中の断面積を変化さ
せると振動が減衰する原理を変圧器のタンク構造に適用
することで振動を減衰させることが可能となる。
【0018】請求項1に記載した発明は、前記課題を解
決するために、変圧器のタンク下面板とタンク側板との
接合部に角柱状の部材を配し、かつ、前記タンク側板と
前記角柱状の部材との接合部、および前記タンク下面板
と前記角柱状の部材との接合部は、溶接などの手段によ
り、全面を接合することを特徴とするものである。この
角柱状の部材による断面積変化により、クランプ、下部
振れ止めを経由して、タンク下面板からタンク側板へ伝
播する振動に対し、前述の原理による振動減衰の効果を
奏する。
【0019】請求項2に記載した発明は、前記課題を解
決するために、変圧器のカバーの表面と裏面の少なくと
も一面であって、変圧器の中身を前記カバーと係合して
いる締付スタッドの周囲と、変圧器のタンク側板と前記
カバーとの接合部との間に、角柱状の部材を配し、か
つ、角柱状の部材と、カバーとの接合部は、溶接などの
手段により、全面を接合することを特徴とするものであ
る。この角柱状の部材による断面積変化により、締付ス
タッドからカバーを経由してタンク側板へ伝播する振動
に対し、前述の原理による振動減衰の効果を奏する。
【0020】請求項3に記載した発明は、一のタンクに
対して、前々段落に記載した構造、および前段落に記載
した構造を適用することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施形態】請求項1に記載した本発明の実施の
形態例を図1を用いて説明する。変圧器のタンク5は、
タンク側板2の下部と、タンク下面板1の周囲との接合
部四辺のうち、少なくとも一辺以上の接合部に、角柱状
の部材4を配し、タンク下面板1およびタンク側板2と
角柱状の部材4との接合部は溶接などの手段によって全
面にわたって接合した構造とする。上述のタンク構造と
することによって、巻線および鉄心で構成される変圧器
中身で発生した振動が、変圧器中身のクランプおよび下
部振れ止めを経由して、前記変圧器のタンク下面板から
タンク側板に伝播する際に、前記タンク下面板と前記タ
ンク側板の接合部に配した角柱状の部材との接合部分で
減衰する。
【0022】請求項2に記載した本発明の実施の形態例
を図3を用いて説明する。変圧器のカバー3と締付スタ
ッド22の係合部の周囲と、カバー3とタンク5との接
合部6との間で、カバー3の表面と裏面に、カバー3と
同じ材質の角柱状の部材4を配し、カバー3と角柱状の
部材4との接合部は溶接などの手段によって全面にわた
って接合した構造とする。上述のタンク構造とすること
によって、巻線および鉄心で構成される変圧器中身で発
生した振動が、前記変圧器中身のクランプおよび締付ス
タッドを経由して、前記変圧器のカバーと前記締付スタ
ッドとの係合部から、タンク側板に伝播する際に、前記
カバー上の角柱状の部材の位置で減衰する。
【0023】請求項3に記載した発明の実施の形態例に
ついては、図示等による説明は省略するが、前々段落お
よび前段落にて示したように、変圧器中身のクランプお
よび下部振れ止めを経由してタンク側板に到達する振動
と、変圧器中身のクランプおよび締付スタッドとカバー
を経由してタンク側板に到達する振動を、タンク下面板
とタンク側板の接合部に配した角柱状の部材と、カバー
に配された角柱状の部材との位置で減衰させることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、巻線お
よび鉄心で構成される変圧器中身で発生した振動を、タ
ンク構造の断面積変化の作用により、減衰させることが
でき、その結果、変圧器の大形化やコスト増などを最小
限に抑えつつ、発生騒音を低減した変圧器のタンク構造
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に関する発明の一実施の形態例を示
す、変圧器タンク構造図である。
【図2】本発明の原理説明図である。
【図3】請求項2に関する発明の一実施の形態例を示
す、変圧器タンク構造図である。
【図4】従来の変圧器タンクの構造および振動の伝播を
説明した図である。
【符号の説明】
1 タンク下面板 2 タンク側板 3 カバー 4 角柱状の部材 5 タンク 6 接合部 10 鉄心 11 巻線 12 絶縁材 20 クランプ 21 下部振れ止め 22 締付スタッド 51 入力振動 71、72 構造材 73 接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線および鉄心からなる変圧器中身を、
    絶縁材を充填したタンクに入れ、前記変圧器中身の上部
    を前記タンクのカバーに係合させ、かつ、前記変圧器中
    身の下部を前記タンク下面板に係合させる変圧器におい
    て、前記タンク下面板とタンク側板の接合部のうち、少
    なくとも一辺に前記タンクと同材質の角柱状の部材を取
    り付け、前記角柱状の部材の取付面は溶接などの手段に
    よって全面にわたって接合することを特徴とする変圧器
    のタンク構造。
  2. 【請求項2】 巻線および鉄心からなる変圧器中身を、
    絶縁材を充填したタンクに入れ、前記変圧器中身の上部
    を前記タンクのカバーに係合させ、かつ、前記変圧器中
    身の下部を前記タンク下面板に係合させる変圧器におい
    て、前記変圧器中身の上部と前記カバー係合部と、前記
    カバーと前記タンク側板の接合部との間の前記カバーの
    表面と裏面の少なくとも一面に、前記カバーと同材質の
    角柱状の部材を取り付け、前記角柱状の部材の取付面は
    溶接などの手段によって全面にわたって接合することを
    特徴とする変圧器のタンク構造。
  3. 【請求項3】 巻線および鉄心からなる変圧器中身を、
    絶縁材を充填したタンクに入れ、前記変圧器中身の上部
    を前記タンクのカバーに係合させ、かつ、前記変圧器中
    身の下部を前記タンク下面板に係合させる変圧器におい
    て、請求項1記載の特徴および請求項2記載の特徴を併
    せ持つことを特徴とする変圧器のタンク構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130005588U (ko) * 2012-03-15 2013-09-25 엘에스산전 주식회사 전력용 변압기의 본체 고정구조
CN104538151A (zh) * 2014-12-22 2015-04-22 芜湖金牛电气股份有限公司 柜式变压器
KR101538092B1 (ko) * 2013-10-28 2015-07-21 현대중공업 주식회사 유입 변압기
KR101922153B1 (ko) 2013-12-10 2018-11-27 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 변압기

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KR20130005588U (ko) * 2012-03-15 2013-09-25 엘에스산전 주식회사 전력용 변압기의 본체 고정구조
KR200480888Y1 (ko) 2012-03-15 2016-07-20 엘에스산전 주식회사 전력용 변압기의 본체 고정구조
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