JP2000016201A - 乗物の電力供給装置及び集約配線装置 - Google Patents
乗物の電力供給装置及び集約配線装置Info
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Abstract
不良異常を検出し、電源線の過電流防止を簡単な回路構
成ではかり、低消費電流を実現する。 【解決手段】電源線をループ状に配線し、その電源線か
ら負荷用の電源を供給し、その電源線と別系統で制御系
の電源を供給し、ループ状電源供給線に接続されたモジ
ュール内に1個の遮断手段を有し、電源線や負荷がショ
ートしたときに遮断手段で切り離すことにより、故障個
所だけを分離できるようにする。またスリープ時にも負
荷への電源供給を停止することにより、消費電流を抑え
る。
Description
複数の電気負荷に乗物に搭載された電源から電力を供給
するための乗物の電源供給装置に係り、特に自動車に好
適な電力供給装置に関する。
品が装備されている。そして、例えば、自動車では、バ
ッテリや発電機などの電源装置からいくつもの電気負荷
に電力を供給するため、何本もの電源線ワイヤハーネス
が用いられている。そして、実際の車両に電源線(ワイ
ヤハーネス)を配線する場合は、配線作業性や故障時の
修理作業を考慮して、エンジンルール,室内,トランク
ルーム,ドアなどの各エリア毎にワイヤハーネスを分割
してコネクタで接続する方法が用いられている。従って
コネクタによって複数に区画されたこれらのワイヤハー
ネスは、バッテリなどの電源装置から未端の負荷に至る
までにいくつかのコネクタを通して電力が供給される。
一般に片側アース給電方式、すなわち、電源からの給電
路の一方として、車両の車体の一部を利用する給電方式
が採用されており、このため、電源線が車体に触れただ
けてショート(短絡異常)になってしまう。そこで、従
来の車両の電力供給装置では、車両の所定の場所にヒュ
ーズボックスを設け電源装置から所定の負荷系統毎に過
電流保護用のヒューズ(可溶片)を設け、電源線がショ
ートしたとき、このヒューズの溶断により電源から切り
離して保護が得られるようにしている。
ルボックスの下や、トランクルームの中等に設けたヒュ
ーズボックスにまとめて収納されている。
負荷によっては、非常に長いワイヤハーネスで電源と接
続されている。また電源線が短絡故障した場合、ヒュー
ズが溶断する前に電源線が発煙しないよう、電源線の定
格電流をヒューズの溶断定格電流以上にしなければなら
ず、結果として太い電線を電源線に使用している。ま
た、ワイヤハーネス途中のコネクタの嵌合がゆるんで接
触不良となったときも、負荷への電源供給が不安定にな
る。また、ワイヤハーネスはトリム(内装)の内側に隠
されて配線されるため、電源線の短絡異常箇所の特定
や、コネクタ嵌合不十分な場所の特定が難しいという問
題もある。
先に国際公開番号WO96/26570 号で新しい電源供給シ
ステムを提案した。
ばショート)に対して信頼性の高い電力供給装置を得る
にある。
ヤハーネスで電力が供給できる電力供給装置を得るにあ
る。また更に別の目的はワイヤハーネスの短絡異常発生
時の異常箇所および/またはコネクタ嵌合不良箇所が特
定できるようにした車両の電力供給装置を提供すること
にある。また、別の目的は、不必要な負荷電流を電源線
に流さないようにして、消費電力の低減を計ることであ
る。
御モジュールの近傍に配置して、電力配線を短くするこ
とにある。
と電気負荷との間の電源線路にヒューズおよび/または
電路遮断装置(例えばリレー,自己遮断スイッチ素子)
を配置し、ショートに対して2重or3重の保護システム
を設けたことによって達成される。
介して、電気負荷に給電するにあたり、車両の車体を導
電路とする片側アース給電方式で行うようにし、各制御
ユニット単位での電力線のインピーダンスが等価的に並
列接続されるように負荷用の電源線に制御ユニットを接
続することによって達成できる。
負荷用の電源供給線と独立して配電し、不必要なときは
負荷用の電源を遮断回路で遮断制御することにより達成
できる。
に独立したショートセンサを設け、短絡異常および関連
するコネクタの嵌合不良異常が発生したとき、どの区間
で異常が検出されたかを判定することにより、達成され
る。
制御ユニット間で制御信号を送受信できるようにしたシ
ステムと組合せると好ましい。
の電源線と電気負荷との間にリレーおよび/またはヒュ
ーズを有し、電気負荷を制御する制御モジュールの近傍
にリレーおよび/またはヒューズが収納されている。好
ましくは、制御モジュールに一体にリレーおよび/また
はヒューズボックスが取付けられて制御ユニットが構成
される。
システム全体図であり、本発明を構成する部品の配置を
示している。3はバッテリであり、バッテリの直近に配
置されたヒュージブルリンク4を介して車両全体に対し
て電源を供給する。パワートレインコントロールモジュ
ール(PCM)10は、エンジンの燃料噴射量や点火時
期の制御やスロットルバルブ開度の制御及びエンジント
ランスミッションの制御を行う。エンジン制御用のセン
サやアクチュエータが配置されたエンジンの近く(例え
ば吸気管外壁やサージタンクの外壁やエアクリーナ内部
等)に取付けられている。PCM10には、エアフロー
メータや水温センサ,クランン角センサなどのいくつか
のセンサや、インジェクタ9,点火装置,スロットルバ
ルブを開閉するスロットルモータ35などの電気負荷と
してのアクチュエータ群が接続されている。アンチロッ
クブレーキシステム(ABS)用のコントロールモジュ
ール11は、ABS用アクチュエータに隣接したエンジ
ンルールの後方に装着されている。エアコンディショナ
ーコントロールユニット(A/C)16は、A/C用温度
センサおよびアクチュエータの設置場所に近い助手席側
のダッシュボート近辺に配置される。エアバックコント
ロールモジュール(SDM)25は、センターコンソール
ボックス近辺に搭載されている。ボディコントロールモ
ジュール(BCM)14は、ステアリング近辺の表示デバ
イスやイグニッションキースイッチ26,ハザードスイ
ッチ27,ウィンカスイッチ,ワイパスイッチなどが接
続され、ダッシュボード近辺に設置される。各モジュー
ルには少なくとも演算処理装置(CPU)、および他のモ
ジュールとの間でデータ通信を行うための通信回路(通
信IC)を有している。各モジュールはそれぞれのモジ
ュールに接続されるセンサや電気負荷等のデバイスの近
くに設置されており、これにより各モジュールと接続さ
れるデバイスとの間のハーネス長は短くなる。FRONT IN
TEGRATION MODULE(FIM)5はヘッドランプ1,6やタ
ーンシグナルランプ2a,2b(左)、7a,7b(右)
に隣接したエンジンルールの前方に配置されており、前
記ヘッドランプ1,6やターンシグナルランプ2a,2
b,7a,7bや近くに装着されているホーン8などを
駆動するように接続されている。DRIVER DOOR MODULE
(DDM)18,PASSENGER DOOR MODULE(PDM)20
は、それぞれ運転席側,助手席側のドアに搭載されてお
り、ドアロックモータ19,21,パワーウィンドウモ
ータ,ドアロックSW,パワーウィンドウSW,電動ミ
ラーモータ(以上図示せず)などが接続されている。RE
AR INTEGRATION MODULE(RIM)29は、テールランプ
32,33やターンシグナルランプ31,34に隣接し
たトランクルームの前方に配置されており、前記テール
ランプ32,33やターンシグナルランプ31,34の
他、トランクオープナ用モータ,リアデフォッガや後席
のドアロックモータ23,28,パワーウィンドウモー
タ,ドアロックSW,パワーウィンドウSWなどを駆動
するように接続されている。前記FIM5,RIM2
9,DDM18,PDM20にはそれぞれ他のモジュー
ルとの間でデータの授受を行うための通信回路を有す
る。また、センサ,スイッチ類や外部電気負荷等のデバ
イスが接続されている入出力インターフェースと、更に
電気負荷への制御信号を演算する演算処理装置(CP
U)を有している。
め、多重通信線30が各モジュールの通信回路間を接続
している。このように、各モジュールは接続されるデバ
イスの近いところに配置され、かつ自分に接続されてい
ないデバイスの入力データおよび出力データは多重通信
線を介して他のモジュールとの間で送受信するので、そ
れぞれのモジュールに必要なデータを得ることができ
る。多重通信線30は、コネクタ35を介して診断装置
13に接続することができ、診断装置13は診断に必要
な情報を通信線を介して各モジュールから得ることがで
きる。
ンク4を介してFIM5に接続し、FIM5からBCM
14間は電源線12A,コネクタ17A,電源線12B
を介して、BCM14からRIM29間は電源線12
C,コネクタ17B,電源線12Dを介して、RIM2
9からBCM14間は電源線12E,コネクタ17C,
電源線12Fを介して、BCM14からFIM5間は電
源線12G,コネクタ17D,電源線12Hを介して接
続しており、車両内にループ状に配線されている。この
ように電源線を車両内にループ状に配線し、そのループ
状に配線された電源線に各モジュールを接続あるいは電
源線を各モジュールに接続し、電源線から各モジュール
を介して電気負荷としての各種アクチュエータに電力を
供給する。各モジュールはエンジンルーム,車室内,ト
ランクルームにそれぞれ一つ配置するように構成してい
る(本実施例では、それぞれFIM,BCM,RIMで
構成している)。実施例の構成によれば、各制御ユニッ
ト単位での電力線のインピーダンスが等価的に並列接続
され、定格電流が小さい電源線を使用して電力系統を構
成することができる。ドアに配置されたモジュールDD
M18,PDM20には、BCM14から電源を供給す
る構成としている。
17A,17B,17C,17Dで脱着できるようにな
っており、電源線12A,電源線12Hはエンジンルー
ム、電源線12B,電源線12C,電源線12F,電源
線12Gは車室内、電源線12D,電源線12Eはトラ
ンクルームというように分離できるようになっている。
御モジュールをスター状にもツリー状にも接続結線でき
る。例えば、コネクタ17D,17Cで接続されている
電源線12H,12F,12G,12Hをはずせば、ツ
リー結線となる。
適用した3つの実施例を図2,図3,図4にて説明す
る。まず図2の実施例についてその構成を説明する。図
1で説明したループ状に配線された電源線は、バッテリ
3からヒュージブルリンク4f,4eを介してFIM5
の負荷電源遮断回路110に接続される。ヒュージブル
リンク4fからの電源は負荷電源遮断回路110を経由
して、電源線12Aに接続される。電源線12Aは、コ
ネクタ17Aで電源線12Bの一端に接続され、他端は
BCM14の負荷電源遮断回路210に後述のBCMの
モジュール側コネクタに接続される。電源線12Bは負
荷電源遮断回路210を経由して、後述のBCMのモジ
ュール側コネクタに一端が接続された電源線12Cに電
気的に接続され、電源線12Cの他端は、コネクタ17
Bで電源線12Dの一端に接続され、RIM29の負荷
電源遮断回路310に後述のRIMのモジュール側コネ
クタを介して接続される。電源線12Dの他端はRIM
29の負荷電源遮断回路310を経由して、後述のRIM
のモジュール側コネクタに一端が接続された電源線12
Eに電気的に接続され、電源線12Eの他端は、コネク
タ17Cで電源線12Fの一端に接続され、電源線12
Fの他端はBCM14の負荷電源遮断回路210に接続
される。電源線12Fの他端はBCM14の負荷電源遮
断回路210を経由して、後述するBCMのモジュール側
コネクタを介して電源線12Gの一端に電気的に接続さ
れ、電源線12Gの他端は、コネクタ17Dで電源線1
2Hの一端に接続され、他端はFIM5の負荷電源遮断
回路110に後述するFIMのモジュール側コネクタを
介して接続される。一方ヒュージブルリンク4eからの
電源はモジュールFIM5の負荷電源遮断回路110を
経由して、後述するモジュール側コネクタを介して電源
線12Hの他端に電気的に接続されており、結果的に電
源線12A〜12Hはヒューズ4e,4fを介して、ル
ープ状に配線されている。このループ状に配線された電
源線を総称して以後パワーバス12と称す。
D,12E,12F,12G,12Hの構造の一例は、図
26に示すように、電源線3020を中心として、その
周囲を覆う絶縁材3030と、この絶縁材3030の外
周を覆う導電体3010、それにこの導電体3010の
外周を覆う絶縁材3000とで構成されている。ここで
まず電源線3020は、通常、銅の単線、又は撚り線で
作られ、電力供給用の導電線となるものである。絶縁材
3030は、ゴムやプラスチックなどの絶縁体で作ら
れ、電源線3020を絶縁する働きをする。導電体30
10は、細い銅線を編み合わせる(以下編組線)ことによ
り、絶縁材3030の外周に層状に形成したものであ
る。絶縁材3000は、ゴムやプラスチックなどの絶縁
体で作られ、ケーブルの保護層として機能する。前記導
電体3010の機能は後で詳細に記すが、電源線12A
の導電体3010の一端はFIM5のショート検出回路
230に接続され、もう一端はコネクタ17Aの直近で
開放状態となっている。同様に電源線12Bの導電体3
010の一端はBCM14のショート検出回路230
に、電源線12Cの導電体3010の一端はBCM14
のショート検出回路230に、電源線12Dの導電体3
010の一端はRIM29のショート検出回路330に、
電源線12Eの導電体3010の一端はRIM29のシ
ョート検出回路330に、電源線12Fの導電体3010
の一端はBCM14のショート検出回路230に、電源線
12Gの導電体3010の一端はBCM14のショート
検出回路230に、電源線12Hの導電体3010の一端
はFIM5のショート検出回路130に、それぞれ接続
され、全ての電源線12B,12C,12D,12E,
12F,12G,12Hの他端はそれぞれのコネクタの
直近で開放状となっている。この導電体3010を以後
ショートセンサと称す。一方電源線3020は、前述し
たようにFIM5から出発して、電源線12A,コネク
タ17A,電源線12B,BCM14,電源線12C,
コネクタ17B,電源線12D,RIM29,電源線1
2E,コネクタ17C,電源線12F,BCM14,電
源線12G,コネクタ17D,電源線12Hを経由し、
FIM5に戻るループ状に接続されている。
2A〜12HはFIM5,BCM14,RIM29の各負
荷電源遮断回路110,210,310および、各モジ
ュールFIM5,BCM14,RIM29の各負荷駆動
回路(ドライバ回路)160,260,360を介して各
モジュールに接続されたそれぞれの電気負荷190,2
90,390に電力を供給する。また他のモジュールD
DM18,PDM20は、BCM14の負荷電源遮断回
路210に接続される電源線のうち、電源に近い側の1
2B,12Gから電源供給回路200を介して、電力が
供給される。A/C16,SDM25,ラジオ15は、
電源線50fを介してBCM14の電源供給回路200
からバックアップ電源が供給される。
からは制御系用の電源もFIM5,BCM14,RIM
29に供給される。FIM5の制御系電源回路120に
はヒューズ4bを経由して、BCM14の制御系電源回
路220にはヒューズ4cを経由して、RIM29の制
御系電源回路320にはヒューズ4dを経由してバッテ
リ3から電源が供給される。このように制御系への電源
供給を別系統で行うことにより、どれか一つのモジュー
ルが故障しても他のモジュールは動作することができ
る。
トップランプ,ワーニングランプ類,パワーウィンド
ウ,ドアロックなどの制御、いわゆるボディ電装系、あ
るいは艤装系と呼ばれる電気負荷に電力を供給する。エ
ンジンの燃料噴射量を制御するインジェクタや点火時期
を制御する点火装置やスロットルバルブ開度を制御する
モータ等の制御を行うエンジンコントロールモジュール
(ECM),エンジントランスミッションの制御を行う
オートトランスミッション(ATM),パワートレイン
系のパワートレインコントロールモジュール(PCM)
には、バッテリ3からヒュージブルリンク4a,イグニ
ッションスイッチ26a,ダッシュボード近辺に配置さ
れたヒューズボックス36内のヒューズ36bおよび電
源線50bを経由して、前述のボディ電装系の電源供給
系とは別系統で電力が供給されている。ABSコントロ
ールユニット11には、ヒュージブルリンク4a,イグ
ニッションスイッチ26a,ヒューズボックス36内の
ヒューズ36aおよび電源線50aを経由して電力が供
給されている。エアバックコントロールユニットSDM
25には、ヒュージブルリンク4a,イグニッションス
イッチ26a,ヒューズボックス36内のヒューズ36
cおよび電源線50cを経由して電力が供給されてい
る。ラジオ15には、ヒュージブルリンク4a,アクセ
サリスイッチ26b,ヒューズボックス36内のヒュー
ズ36dおよび電源線50dを経由して電力が供給され
ている。A/Cユニット16には、ヒュージブルリンク
4a,アクセサリスイッチ26b,ヒューズボックス3
6内のヒューズ36eを経由してバッテリ3から電力が
供給されている。このように、それぞれの別機能を持っ
た制御系毎に別系統の電源系としているので、どれか一
つの電源系が故障しても他の電源系に影響を与えること
がない。
この電源供給回路200は電源線12Bと12Gに電源
線210b,210gを介して接続されている。ラジオ
15,SDM25,A/C16にはアクセサリスイッチ
26bまたはイグニッションスイッチ26aを介して電
力が供給されているので、アクセサリスイッチ26bま
たはイグニッションスイッチ26aがオフになると電力
は供給されなくなる。その時、動作していたときのデー
タをバックアップするためには、イグニッションスイッ
チ26a,アクセサリスイッチ26bがオフになっても
電源を供給する必要がある。そこで、BCM14の電源
供給回路200から電源50fを介してこれらのモジュ
ールのデータをバックアップするための電源が供給され
ている。このデータバックアップ用の電源を、パワーバ
ス12から得るようにしたのでデータバックアップ用の
別の電源線およびヒューズを設ける必要がない。また、
このパワーバス系統12A〜12Hが故障して、バック
アップデータが消去されても、ラジオ15,SDM2
5,A/C16はアクセサリスイッチ26b,イグニッ
ションスイッチ26aを介して電力が供給されると初期
値で動作を始めるように構成しておけば、致命的な故障
にはならない。
M14,RIM29,DDM18,PDM20をそれぞ
れ通信回路140,240,340,640,540を
有しており、それぞれの通信回路間は、多重通信線30
で接続されている。それぞれのモジュールは、例えばB
CM14に入力されるイグニッションキースイッチの状
態など車両全体に関連する入出力の情報を相互に送受信
することにより、1つのモジュールで取込まれた入力信
号によって別のモジュールに設けられた負荷を駆動制御
できる。
電源供給回路200を介して電力が供給される。このた
めDDM18の電源回路520,PDMの電源回路62
0はそれぞれ電源線23,24を介してBCM14の電
力供給回路200に接続されている。
力回路(ドライバ回路)260を介して電力の供給を受
ける。
源線210c,210fを介して接続されている。
号出力線群270bから制御信号を受けて負荷を駆動制
御する。
回路240の入力インターフェースから入力される入力
信号280,イグニッションスイッチ信号,アクセサリ
スイッチ信号及び受信信号に基づいて負荷制御信号を出
力回路260に出力する。
230を有し、電源線12B,12C,12F,12Gの
ショート異常を監視している。ショート検出回路230
によって例えば電源線12Fのショート異常が検出され
るとその信号は制御回路270に入力され、出力信号線2
70aを介して負荷電源遮断回路210が駆動され、シ
ョート異常の電源線区間12Fの一端が接離される。こ
の時制御回路270は通信回路240を介して、他のモ
ジュールにショート異常の電源線区間を特定する信号を
送信する。これを受けた所定のモジュールRIM29
は、自らの制御回路370を介してショート異常に関与
する電源線12Eを切離すべく自らの負荷遮断回路31
0を制御する。これによってショート異常の区間12F
と、この12Fにコネクタ17Cを介して接続されてい
る電源線12Eがループ状電源線路から切離され、その
後は電源線12A,12B,12C,12Dによる幹線
と、BCMモジュール14の電源供給回路200から配
線される技線23,24,50fとからなるツリー結線
によって、各負荷に電力が供給される。
130を有し、電源線12A,12Hのショート異常を監
視している。ショート検出回路130によって例えば電
源線12Aのショート異常が検出されるとその信号は制
御回路170に入力され、出力信号線170aを介して
負荷電源遮断回路110が駆動され、ショート異常の電
源線区間12Aの一端が接離される。この時制御回路1
70は通信回路140を介して他のモジュールにショー
ト異常の電源線区間を特定する信号を送信する。これを
受けたBCMモジュール14の制御回路は出力信号線2
70aを介して負荷電源遮断回路210を駆動し、電源
線12Aとコネクタ17Aを介して接続されている電源
線12Bの他端を開放する。
3,ヒューズ4e,FIMモジュール5の負荷電源遮断
回路110,電源線12H,12G,BCMモジュール
14の負荷遮断回路210,電源線12F,12E,R
IMモジュール29の負荷遮断回路310からなる幹線
と、BCMモジュール14の電源供給回路200から配
線される技線23,24,50fとからなるツリー結線
によって負荷に電力が供給される。
図2の構成と異なるところだけを説明する。図2ではボ
ディ電装系以外の別機能を持った制御系毎に別系統の電
源系としているが、図3の実施例では、パワートレイン
コントロールモジュール(PCM)10およびABSコ
ントロールユニット11への電源供給は、同じエンジン
ルームに配置されたFIM5の電源供給回路100から
行われ、ラジオ15およびSDM25,A/Cユニット
16には、同じ車室内に配置されたBCM14の電源供
給回路200から電源供給されるようになっている。こ
のようにすると、それぞれの電源供給線と直列に接続さ
れた図2のヒューズ36a,36b,36c,36d,
36eがなくなり、バッテリ3からそれぞれのモジュー
ル間の電源線は、エンジンルームに配置されたバッテリ
3から車室内に配置されたイグニッションキー,ヒュー
ズボックスを経由していたが、すぐ近くのFIM5やBCM
14から接続されるので、短くかつ本数も削減できる。
している。図2の構成と異なるところだけを説明する。
図2では、パワーバス12に接続されたモジュールは、
FIM5,BCM14,RIM29の3つだったが、図4で
はボディ電装系以外の別機能を持った制御系のモジュー
ルであるパワートレインコントロールモジュール(PC
M)10,ABSコントロールユニット11,A/Cユ
ニット16もパワーバス12に接続されている。したが
って、FIM5,電源線12A1,ABS11,電源線1
2A2,コネクタ17A,電源線12B,BCM14,
電源線12C,コネクタ17B,電源線12D,RIM
29,電源線12E,コネクタ17C,電源線12F,
A/C16,電源線12G,コネクタ17D,電源線1
2H2,PCM10,電源線12H1,FIM5でパワ
ーバス12を構成している。またパワートレインコント
ロールモジュール(PCM)10,ABSコントロール
ユニット11,A/Cユニット16には、それぞれヒュ
ーズ4g,ヒューズ4a,ヒューズ4hを経由して制御
系用の電源も供給され、かつ多重通信線30も接続され
ている。DDMへの電源供給はBCM14からA/C1
6に変更されている。このようにすると、それぞれの電
源供給線と直列に接続された図2のヒューズ36a,3
6b,36c,36d,36eがなくなり、バッテリ3
からそれぞれのモジュール間の電源線は、エンジンルー
ムに配置されたバッテリ3から車室内に配置されたイグ
ニッションキー,ヒューズボックスを経由していたが、
すぐ近くのFIM5やBCM14から接続されるので、
短くかつ本数も削減できる。また図3に比較してFIM
5,BCM14の電源供給回路が簡略化できる。
実施例のモジュールの構成図である。以降の本明細書の
図面に書かれている半導体スイッチング素子の表記は、
説明の便宜上、一般的にトランジスタを表すシンボル
は、ショート保護機能を有しない半導体スイッチング素
子を表しており、MOSFETを表すシンボルは、ショート保
護機能を有している半導体スイッチング素子を表してい
る。FIM5の構成を図5で説明する。図2の負荷電源
遮断回路110は、第1の負荷電源遮断回路110aと第2
の負荷電源遮断回路110bで構成される。第1の負荷
電源遮断回路110aは、リレー111とダイオード11
3,半導体スイッチング素子115で構成されている。
第2の負荷電源遮断回路110bも第1の負荷電源遮断
回路110aと同じであり、リレー112とダイオード
114,半導体スイッチング素子116で構成されてい
る。このリレー111,112はコイルに電流を流すと
接点がオンになり、電流を遮断すると接点がオフするリ
レーを使っている。動作および詳細構成について第1,
第2の負荷電源遮断回路110a,110bとも同じで
あるので、第1の負荷電源遮断回路110aで説明す
る。制御回路170からの制御信号で半導体スイッチン
グ素子115をオン,オフすることによりリレー111の
コイルに流れる電流を制御し、リレー111の接点をオ
ン,オフしている。ダイオード113がないと、バッテ
リ3が逆接されたとき、リレー111のコイルに逆電流
が流れリレー111の接点が制御信号に無関係にオンし
てしまい、負荷に正常時と逆方向に電流が流れ誤動作す
るが、ダイオード113によりリレー111のコイルに
逆電流が流れないようにして、リレー111の接点がオ
フするようにしている。このように、ダイオード113
を有することにより、もしバッテリ3が逆接されても、
リレーはオフするため、負荷の電流経路が遮断され、負
荷が動作し続けるような誤動作を防止できる。リレー1
11のコイルへの電源供給は、図2で説明した制御系の
電源に接続され、リレー111の接点の一端は、バッテ
リ3とヒュージブルリンク4fを経由して接続され、他
端はループ系電源供給系統の電源線12Aに接続されて
いると同時に、負荷に電源供給するための出力回路16
0に接続されている。このように、リレー111のコイ
ルへの電源供給は制御系電源から行い、またコイルの制
御信号を出力する制御回路170への電源供給も制御系
電源から行っているので、もしパワーバス12が故障し
て電源供給されなくても、リレー111の制御を行い、
第1の負荷電源遮断回路110aの遮断,接続を行うことが
できる。また、負荷を動作する必要がなく、電流を低減
したいときなどは、リレー111に流す電流を遮断し
て、負荷へ供給される電源を遮断できるため、消費電流
を少なくできる。また、逆に制御系電源が故障すると、
リレー111への電流は遮断されて負荷電源遮断回路1
10aが遮断され、負荷に電源が供給されないため、も
し制御回路が誤動作しても、負荷はすべて停止状態とな
り誤動作することはなくなる。
1,162と負荷に対して電源を供給して駆動の制御を
行う半導体スイッチング素子163〜168で構成され
る。この実施例では、半導体スイッチング素子163〜
168には過温度検出遮断機能を内蔵したパワーMOSFET
を使用しており、過電流が流れ素子の温度が所定温度以
上になるとオフするようになっている。そのため、負荷
がショートしても電流が流れ続けることがなく、ハーネ
スが発煙したり、ヒューズが切れたり、バッテリが過放
電するようなこともない。半導体スイッチング素子は、
図示では6個しか記してないが、当然FIM5に接続さ
れた負荷に応じて増減する。半導体スイッチング素子1
63,164,165には、それぞれFIM5に接続さ
れた負荷190の車両の右側に配置されたウォッシャモ
ータ191,ターンランプ右7a,ヘッドランプ右6が接
続され、半導体スイッチング素子166,167,16
8には、それぞれFIM5に接続された負荷190の車
両の左側に配置されたホーン8,ターンランプ左2a,
ヘッドランプ左1が接続されている。また半導体スイッ
チング素子163,164,165の他端は、過電流検
出回路161に接続され、過電流検出回路161の上流
の他端には、第2の負荷電源遮断回路110bから電源が
供給されている。半導体スイッチング素子166,16
7,168の他端は、過電流検出回路162に接続さ
れ、過電流検出回路162の上流の他端には、第1の負
荷電源遮断回路110aから電源が供給されている。こ
のように、車両の右側と左側で別系統としており、どち
らかの系が故障しても別の系は動作するようにしてい
る。ここで、車両の右側と左側で別系統にする理由は、
FIM5には、ヘッドランプやフォグランプ,クリアランス
ランプなど左右で一対になっている負荷が多く接続され
ているためである。例えば、ヘッドランプ左1とヘッド
ランプ右6を同じ電源系統で電源供給していると、その
電源系の過電流検出回路が故障して電源が供給されなく
なると、ヘッドランプは左右どちらも消えるため、夜間
走行中などは非常に危険である。本実施例のように、車
両の右側と左側で別系統にすれば、どちらかは点灯して
いるので最悪の事態は回避できる。
2,定電圧電源回路121,電源遮断回路123で構成
される。バッテリ3からヒューズ4bを経由して供給さ
れる制御系電源は、ダイオード122を経由して定電圧
電源回路121に供給される。定電圧電源回路121で
は、各種演算,制御処理を行う制御回路170などを動
作させるための定電圧を発生する。この電圧は、ショー
ト検出回路130の電圧印加駆動回路131や制御回路
170,通信回路140,電源遮断回路123に供給さ
れる。電源遮断回路123では、制御回路170の制御
信号によって、定電圧電源回路121から供給された定
電圧電源を入力回路150に供給したり、遮断したりす
る。入力回路150は入力信号180の外気温センサ1
81やブレーキ液量センサ182などからの信号を制御
回路170が取り込めるような電圧に変換している。そ
のために抵抗151,152でプルアップしている。と
ころが、車両に人がいなくて、放置されているようなと
きには、ブレーキ液量センサ182や外気温センサ18
1の情報により警報とかを出す必要もないにも関わら
ず、プルアップ抵抗151,152を経由してブレーキ
液量センサ182や外気温センサ181に電流が流れる
と、バッテリ3が放電し、バッテリ3があがってしまう
ことになる。そこで、必要ないときにはプルアップ抵抗
に供給される電源を電源遮断回路123で遮断するよう
にしている。
回路131とプルアップ抵抗132,135とグランド
へのプルダウン抵抗133,134で構成されている。
電圧印加駆動回路131は制御回路170の制御信号に
よって、プルアップ抵抗132,135への電源供給のオ
ン,オフを行っている。プルアップ抵抗132とプルダ
ウン抵抗133の他端は、FIM5の外部との接続用コ
ネクタを介してFIM5外部で接続され、かつ電源線1
2Hのショートセンサと接続されている。またFIM5
の内部では、制御回路170に入力されている。同様に
プルアップ抵抗135とプルダウン抵抗134の他端
は、FIM5の外部との接続用コネクタを介してFIM
5外部で接続され、かつ電源線12Aのショートセンサ
と接続されている。またFIM5の内部では、制御回路
170に入力されている。このようにプルアップ抵抗1
35とプルダウン抵抗134の他端を、FIM5の外部
との接続用コネクタを介してFIM5外部で接続するよ
うにしているのは次のような理由である。前述したよう
にショートセンサの他端は開放状態となっているため、
通常ショートセンサに電流が流れていない。そうすると
接続用コネクタにも電流が流れないため接触部が酸化し
て接触不良になる可能性がある。そこで本実施例のよう
な構成にすると、コネクタにはプルアップ抵抗135,
2つの接続コネクタ,プルダウン抵抗134の経路で電
流が流れるので、酸化を防止することができる。動作に
ついては、後で詳細に説明する。
第1の負荷電源遮断回路210a,第2の負荷電源遮断
回路210bは、図5のFIM5の第1の負荷電源遮断
回路110a,第2の負荷電源遮断回路110bの構成
と同じであるが、リレー211のコイルへの電源供給は、
図2で説明した制御系の電源に接続され、リレー211の
接点の一端は、ループ系電源供給系統の電源線12Bに
接続され、他端はループ系電源供給系統の電源線12C
に接続されていると同時に、両端とも負荷に電源供給す
るための電源供給回路200または出力回路260に接
続されている。出力回路260と電源供給回路200
は、名称は違っているが機能,構成は同じであるので、
同時に説明する。過電流検出回路261,262,20
1,202と負荷に対して電源を供給して駆動の制御を
行う半導体スイッチング素子263〜266,203,
204で構成される。この実施例では、半導体スイッチ
ング素子263〜266,203,204には過温度検
出遮断機能を内蔵したパワーMOSFETを使用してお
り、過電流が流れ素子の温度が所定温度以上になるとオ
フするようになっている。そのため、負荷がショートし
ても電流が流れ続けることがなく、ハーネスが発煙した
り、ヒューズが切れたり、バッテリが過放電するような
こともない。半導体スイッチング素子は、図示では6個
しか記してないが、当然BCM14に接続された負荷に
応じて増減する。半導体スイッチング素子263,264に
は、それぞれBCM14に接続された負荷290のルー
ムランプ類293,294などが接続され、半導体スイッチ
ング素子265,266には、それぞれBCM14に接
続された負荷290のインストルメントパネルに配置さ
れたワーニングランプ類291,292などが接続さ
れ、半導体スイッチング素子203には、運転席ドアに
配置されたDDM18が、半導体スイッチング素子20
4には、助手席ドアに配置されたPDM20が接続され
ている。また半導体スイッチング素子263,264の
他端は、過電流検出回路261に接続され、過電流検出
回路261の上流の他端には、電源線12Fからの第2
の負荷電源遮断回路210bの電源が供給されている。
半導体スイッチング素子265,266の他端は、過電
流検出回路262に接続され、過電流検出回路262の
上流の他端には、電源線12Cからの第1の負荷電源遮
断回路210aの電源が供給されている。半導体スイッ
チング素子203の他端は、過電流検出回路201に接
続され、過電流検出回路201の上流の他端には、電源
線12Gからの第2の負荷電源遮断回路210bの電源
が供給されている。半導体スイッチング素子204の他
端は、過電流検出回路202に接続され、過電流検出回
路202の上流の他端には、電源線12Bからの第1の
負荷電源遮断回路210aの電源が供給されている。こ
のように、車室内の前方右側と前方左側,後方右側,後
方左側で別系統としており、どれかの系が故障しても別
の系は動作するようにしている。
の制御系電源回路120と構成,動作とも同じである。
入力回路250は入力信号280の間欠ワイパボリュー
ム282やワイパスイッチ283,ライトスイッチ28
1,イグニッションキースイッチ(図6には図示せず)
などからの信号を制御回路270が取り込めるような電
圧に変換している。そのために抵抗251,252,2
53でプルアップしている。間欠ワイパボリューム28
2やワイパスイッチ283の入力信号によって制御する
負荷は必ずイグニッションスイッチがオンになったとき
しか動作しないので、車両に人がいなくて、放置されて
いるようなときには、入力情報を取り込む必要がないた
め、プルアップ抵抗251,252に供給される電源を
電源遮断回路123で遮断するようにしている。一方、
ライトスイッチ281やイグニッションスイッチなど
は、車両に人がいなくて、放置されている時に、突然オ
ンされることもありそれによって、負荷を駆動しなけれ
ばならないので、車両に人がいなくて、放置されている
時にも常に入力状態を検出している必要がある。そのた
め、プルアップ抵抗253の電源供給は常に電源供給さ
れている定電圧電源回路221の出力に接続されてい
る。
B,電源線12C,電源線12F,電源線12Gの4つ
のショートセンサと接続されている。
源遮断回路310は、図5のFIM5の第1の負荷電源遮断
回路110aの構成と同じであるが、リレー311のコ
イルへの電源供給は、図2で説明した制御系の電源に接
続され、リレー311の接点の一端は、ループ系電源供
給系統の電源線12Dに接続され、他端はループ系電源
供給系統の電源線12Eに接続されていると同時に、両
端とも負荷に電源供給するための出力回路360に接続
されている。
1,362と負荷に対して電源を供給して駆動の制御を
行う半導体スイッチング素子364〜368で構成され
る。この実施例では、半導体スイッチング素子364,
365,367,368には過温度検出遮断機能を内蔵
したパワーMOSFETを使用しており、過電流が流れ素子の
温度が所定温度以上になるとオフするようになってい
る。そのため、負荷がショートしても電流が流れ続ける
ことがなく、ハーネスが発煙したり、ヒューズが切れた
り、バッテリが過放電するようなこともない。半導体ス
イッチング素子は、図示では6個しか記してないが、当
然RIM29に接続された負荷に応じて増減する。半導
体スイッチング素子363,364,365には、それぞ
れRIM29に接続された負荷390の後席右側ドアの
パワーウィンドウモータ391,トランクルーム右側に
配置された燃料ポン392,ストップランプ右393な
どが接続され、半導体スイッチング素子366,36
7,368には、それぞれRIM29に接続された負荷39
0の後席左側ドアのパワーウィンドウモータ394,ト
ランクルーム左側に配置されたトランクルームランプ3
95,ストップランプ左396などが接続されている。
また半導体スイッチング素子363,364,365の
他端は、過電流検出回路361に接続され、過電流検出
回路361の上流の他端には、電源線12Eからの負荷
電源遮断回路310の電源が供給されている。半導体ス
イッチング素子366,367,368の他端は、過電
流検出回路362に接続され、過電流検出回路362の
上流の他端には、電源線12Dからの負荷電源遮断回路
310の電源が供給されている。このように、車両の右
側と左側で別系統としており、どちらかの系が故障して
も別の系は動作するようにしている。ここで、車両の右
側と左側で別系統にする理由は、RIM29には、スト
ップランプやテールランプなど左右で一対になっている
負荷が多く接続されているためである。例えば、ストッ
プランプ左396とストップランプ右393を同じ電源
系統で電源供給していると、その電源系の過電流検出回
路が故障して電源が供給されなくなると、ストップラン
プは左右どちらも消えるため、ブレーキング時点灯せず
非常に危険である。本実施例のように、車両の右側と左
側で別系統にすれば、どちらかは点灯しているので最悪
の事態は回避できる。半導体スイッチング素子363お
よび366は、モータを正転,逆転の両方向に駆動する
Hブリッジ回路であり、その構成は後で説明する。
の制御系電源回路120と構成,動作とも同じである。
入力回路350は入力信号380のドア開閉スイッチ3
82や後席のパワーウィンドウスイッチ383などから
の信号を制御回路370が取り込めるような電圧に変換
している。そのために抵抗351,352でプルアップ
している。これらのスイッチは、車両に人がいなくて、
放置されているようなときには、入力情報を取り込む必
要がないため、プルアップ抵抗351,352に供給さ
れる電源を電源遮断回路323で遮断するようにしてい
る。
D,電源線12Eの2つのショートセンサと接続されて
いる。
電源供給されるPCM10の構成である。図2の実施例
のPCM10は、電源回路720,制御回路770,入
力回路750,出力回路760で構成されている。電源
回路720は、ダイオード722,定電圧電源回路72
1で構成される。バッテリ3からヒューズ4a,イグニ
ッションスイッチ26a,ヒューズ36bを経由して供
給される電源は、ダイオード722を経由して定電圧電
源回路721に供給される一方、負荷駆動用の電源とし
て出力回路760の半導体スイッチング素子761,7
65にも供給されている。定電圧電源回路721では、
各種演算,制御処理を行う制御回路770などを動作さ
せるための定電圧を発生する。入力回路750は入力信
号780のクランク角センサ781とエアフローセンサ
782,スロットルセンサ783などからの信号を制御
回路770が取り込めるような電圧に変換している。
給して駆動の制御を行う半導体スイッチング素子761
と765、および負荷のオン,オフを行う半導体スイッ
チング素子762,763,765で構成される。この
実施例では、半導体スイッチング素子765には過温度
検出遮断機能を内蔵したパワーMOSFETを使用しており、
過電流が流れ素子の温度が所定温度以上になるとオフす
るようになっている。そのため、負荷がショートしても
電流が流れ続けることがなく、ハーネスが発煙したり、
ヒューズが切れたり、バッテリが過放電するようなこと
もない。一方、半導体スイッチング素子762,76
3,765には保護機能がない単純な半導体スイッチン
グ素子を使用している。なぜなら、もし負荷とかがショ
ートして過電流が流れても、負荷の上流にあるヒューズ
が溶断するため、過電流が流れ続けることはないためで
ある。本実施例では保護機能がない半導体スイッチング
素子を使用したが、当然のごとく保護機能付の半導体ス
イッチング素子を使用してもなんら問題はない。半導体
スイッチング素子は、図示では5個しか記してないが、
当然PCM10に接続された負荷に応じて増減する。半
導体スイッチング素子762,763,764には、そ
れぞれPCM10に接続された負荷790のワーニング
ランプ792,インジェクタ793,EGRソレノイド
794などが接続され、これらの負荷の上流にはヒュー
ズ36f,36g,36hが接続されている。半導体ス
イッチング素子761には、PCM10に接続された負
荷790のATソレノイド791などが接続されてい
る。半導体スイッチング素子765は、スロットルモー
タ795を正転,逆転の両方向に駆動するHブリッジ回
路であり、その構成は後で説明する。
は別系統で電源供給される図2のABS11,A/C1
6,SDM25,ラジオ15の構成も、図8のPCM1
0の構成とほぼ同じのため説明は省略するが、当然、モ
ジュールに接続されている入力信号,負荷は異なってい
る。
から電源供給されるDDM18の構成である。DDM1
8は、電源回路620,制御回路670,入力回路65
0,出力回路660,通信回路640,入力信号680
の一部,負荷690の一部で構成されている。電源回路
620は、定電圧電源回路621と電源遮断回路623で
構成される。BCM14の電源供給回路200から供給
される電源は、定電圧電源回路721に供給される一
方、負荷駆動用の電源として出力回路660のスイッチ
ング素子663,664,665、および負荷691に
も供給されている。定電圧電源回路621では、各種演
算,制御処理を行う制御回路670などを動作させるた
めの定電圧を発生する。入力回路650は入力信号68
0のモジュールに内蔵されたパワーウィンドウスイッチ
681やドアロックスイッチ682などからの信号を制
御回路370が取り込めるような電圧に変換している。
そのために抵抗651,652でプルアップしている。
これらのスイッチは、車両に人がいなくて、放置されて
いるようなときには、入力情報を取り込む必要がないた
め、プルアップ抵抗651,652に供給される電源を
電源遮断回路623で遮断するようにしている。
給して駆動の制御を行うスイッチング素子663,66
4,665、および負荷のオン,オフを行う半導体スイ
ッチング素子661,662で構成される。この実施例
では、半導体スイッチング素子661,662には保護
機能がない単純な半導体スイッチング素子を使用してい
る。なぜなら、もし負荷とかがショートして過電流が流
れても、負荷の上流にあるBCM14の電源供給回路2
00に保護機能が付いているため、過電流が流れ続ける
ことはないためである。本実施例では保護機能がない半
導体スイッチング素子を使用したが、当然のごとく保護
機能付の半導体スイッチング素子を使用してもなんら問
題はない。パワーウィンドウモータ693,ドアロック
モータ694,ミラーモータ695を駆動するスイッチ
ング素子663,664,665には、リレーを使用して
いるが半導体スイッチング素子でも良い。半導体スイッ
チング素子661には、DDM18に内蔵された負荷6
90のスイッチイルミランプ691が接続され、半導体
スイッチング素子662には、ドアに設置されたステッ
プランプ692が接続され、これらの負荷の上流にはB
CM14の電源供給回路200が接続されている。
構成とほぼ同じのため説明か省略する。
8,PDM20および負荷の電源は、BCM14の保護
機能を持った電源供給回路より供給しているため、電源
供給線には図26のような同軸構造の線を使用する必要
がなく、普通の電線を使用できる。したがって、電線の
経が細くできる。また、出力回路に使用する半導体スイ
ッチング素子には保護機能がないものでも良い。
モジュールFIM5,BCM14,PCM10の構成図
であり、他のモジュールRIM29,DDM18,PDM
20は図2の実施例に対して変更がない。図3の実施例
のFIM5の構成を図10で説明する。図5のFIM5
の構成図との相違点のみを説明する。図2ではボディ電
装系以外の別機能を持った制御系毎に別系統の電源系と
しているが、図3の実施例では、PCM10およびAB
S11への電源は、同じエンジンルームに配置されたF
IM5から供給されるようにしている。そのため、電源
供給回路100が図5のFIM5に対して追加されてい
る。電源供給回路100の半導体スイッチング素子10
2は、過電流検出回路162を経由して電源の供給を受
け、PCM10に対する電源の供給を制御し、半導体ス
イッチング素子101は、過電流検出回路161を経由
して電源の供給を受け、ABS11に対する電源の供給
を制御する。このようにすると、それぞれの電源供給線
と直列に接続された図2のヒューズ36a,36bがな
くなり、バッテリ3からそれぞれのモジュール間の電源
線は、エンジンルームに配置されたバッテリ3から車室
内に配置されたイグニッションキー,ヒューズボックス
を経由していたが、すぐ近くのFIM5から接続される
ので、短くかつ本数も削減できる。
で説明する。図6のBCM14の構成図との相違点のみ
を説明する。図2ではボディ電装系以外の別機能を持っ
た制御系毎に別系統の電源系としているが、図3の実施
例では、ラジオ15,SDM25およびA/C16への電源
は、同じ車室内に配置されたBCM14から供給される
ようにしている。ラジオ15,SDM25およびA/C
16には、電源供給回路200には図示していない半導
体スイッチング素子により電源の供給を制御する。この
ようにすると、それぞれの電源供給線と直列に接続され
た図2のヒューズ36c,36d,36eがなくなり、
バッテリ3からそれぞれのモジュール間の電源線は、エ
ンジンルームに配置されたバッテリ3から車室内に配置
されたイグニッションキー,ヒューズボックスを経由し
ていたが、すぐ近くのBCM14から接続されるので、
短くかつ本数も削減できる。
で説明する。PCM10の構成は図8と同じだが、PC
M10および負荷の電源供給がFIM5から変更されて
いるだけである。
ールBCM14,PCM10の構成図であり、他のモジ
ュールFIM5,RIM29,DDM18,PDM20
は図2の実施例に対して変更がない。図4の実施例のB
CM14の構成を図13で説明する。図6のBCM14
の構成図との相違点のみを説明する。図2では、パワー
バス12に接続されたモジュールは、FIM5,BCM
14,RIM29の3つだったが、図4ではボディ電装
系以外の別機能を持った制御系のモジュールであるPC
M10,ABS11,A/C16もパワーバス12に接
続されている。そのため、BCM14に接続される電源
線は、電源線12Bと電源線12Cの2つになり、図2
の実施例で接続されていた電源線12F,電源線12G
はA/C16に接続されている。この変更に伴い、ショ
ートセンサの接続も4個から2個になり、出力回路26
0,電源供給回路200の構成,接続される負荷も若干
変更されているが、基本的な構成,動作に変更はないの
で、説明は省略する。このようにすると、それぞれの電
源供給線と直列に接続された図2のヒューズ36c,3
6d,36eがなくなり、バッテリ3からそれぞれのモ
ジュール間の電源線は、エンジンルームに配置されたバ
ッテリ3から車室内に配置されたイグニッションキー,
ヒューズボックスを経由していたが、すぐ近くのBCM
14から接続されるので、短くかつ本数も削減できる。
また図3に比較してBCM14の電源供給回路が簡略化
できる。
で説明する。図4ではボディ電装系以外の別機能を持っ
た制御系のモジュールであるPCM10もパワーバス1
2に接続されている。図14のPCM10の構成は、図
2でパワーバス12に接続されたRIM29の構成と
は、接続される入力信号や負荷,電源線は異なるが、基
本的には同じ構成となっている。したがって、詳細の構
成,動作説明は省略する。
におけるモジュールFIM5,BCM14,RIM29
の図5,図6,図7の別の構成図である。図5,図6,
図7ではモジュールに接続されたループ式電源系統の2
つ以上の電源線から供給される電源は、それぞれ独立し
て負荷に供給されているが、図15,図16,図17で
は、ループ式電源系統の2つ以上の電源線から供給され
る電源を、モジュール内部でダイオード論理和して負荷
に供給するようにしている。図15のFIM5では、電源線
12Aと電源線12Hからの電源をダイオード117と
ダイオード118で理論和をして、出力回路に供給する
ようにしている。図16のBCM14では、電源線12B
と電源線12Cからの電源をダイオード217とダイオ
ード218で論理和をし、電源線12Fと電源線12G
からの電源をダイオード219aとダイオード219bで論
理和をして、出力回路に供給するようにしている。図1
7のRIM29では、電源線12Dと電源線12Eから
の電源をダイオード317とダイオード318で論理和
をして、出力回路に供給するようにしている。このよう
にすると電源供給系の数が減るため、その下流にある過
電流検出回路の数も削減できる。
を正転,逆転の両方向に駆動するHブリッジ回路の構成
を示す。まず、図18を説明する。論理回路1050
は、制御回路からの2つの制御信号をもとに、ショート
保護機能を有していない4つの半導体スイッチング素子
1010,1020,1030,1040で構成される
Hブリッジの制御信号に変換している。すなわち、正転
の時は、半導体スイッチング素子1020と半導体スイ
ッチング素子1030をオンさせモータ1060に電流
を流し、逆転の時は、半導体スイッチング素子1010
と半導体スイッチング素子1040をオンさせてモータ
に逆電流を流すような信号に変換する。図19は、Hブ
リッジを構成する半導体スイッチング素子の上流側2個
をショート保護機能を有する半導体スイッチング素子1
010a,1020aにしたものであり、図20は、H
ブリッジを構成する半導体スイッチング素子の下流側2
個をショート保護機能を有する半導体スイッチング素子
1030a,1040aにしたものであり、図21は、
Hブリッジを構成する半導体スイッチング素子の上流
側,下流側4個すべてをショート保護機能を有する半導
体スイッチング素子1010a,1020a,1030a,
1040aにしたものである。図18はHブリッジを構
成する半導体スイッチング素子にショート保護機能を有
していないので、別の所でショート保護機能が必要とな
る。図19は上流にショート保護機能を有している半導
体スイッチング素子を使用しているため、負荷がショー
トしても保護され、かつ負荷に接続された電源がグラン
ドにショートしても保護される。しかし、負荷に接続さ
れた電源が電源側にショートすると下流側の半導体スイ
ッチング素子が破壊する。図20は、下流にショート保
護機能を有している半導体スイッチング素子を使用して
いるため、負荷がショートしても保護され、かつ負荷に
接続された電線が電源側にショートしても保護される。
しかし、負荷に接続された電線がグランドにショートす
ると下流側の半導体スイッチング素子が破壊する。それ
に対し、図21は上流,下流ともにショート保護機能を
有している半導体スイッチング素子を使用しているた
め、負荷がショートしても保護され、かつ負荷に接続さ
れた電線がグランドにショートしても、電源側にショー
トしても保護される。
いて説明する。パワーバス12から電源の供給を受ける
モジュール、具体的には、図2の実施例の中のFIM
5,BCM14,RIM29の上流には、2個のヒュー
ジブルリンク4e,4fだけしかなく、負荷がショート
故障したときに出力回路にショート保護機能がないと、
ループ式電源系統全体が動作不能になるため、FIM5
(図5),BCM14(図6),RIM29(図7)内
のモータ駆動Hブリッジ回路には、図19,図20,図
21のどれかを使う必要がある。ところが、図2の実施
例の中のPCM10(図8)やABS11,A/C16など
は、それぞれ機能毎かつ図8のPCM10の負荷のよう
に負荷毎にヒューズを有しているため、ショート保護機
能を有したHブリッジ回路でなくても、致命的な故障に
なることはないので、本実施例では、図18のショート
保護機能を有しないHブリッジ回路を使用している。も
ちろん図19,図20,図21のHブリッジ回路を使用
しても問題はない。同様にDDM18,PDM20の電
源供給も、電源供給側であるBCM14の電源供給回路
200にショート保護機能付の半導体スイッチング素子
を使用しているため、図18のショート保護機能を有し
ないHブリッジ回路を使用している。
1,A/C16もパワーバス12から電源の供給を受け
るようになっているため、これらのモジュールで使用さ
れるHブリッジ回路はショート保護機能を有した図1
9,図20,図21である必要がある。具体的には、ス
ロットルモータを駆動する回路には、図20のHブリッ
ジ回路を使用している。
図13,図14,図15,図16,図17のモジュール
の出力回路内の過電流検出回路について説明する。図2
2は過電流検出回路の構成を示している。2020は、
シャント抵抗であり、上流側の一端は電源線に接続さ
れ、下流側の一端は負荷を駆動する複数の半導体スイッ
チング素子に接続されており、接続された負荷に流れる
電流全てがこのシャント抵抗2020を流れるように構
成されている。このシャント抵抗2020の両端の電位
差を増幅回路2010により増幅して、制御回路のA/
D変換器2000でシャント抵抗に流れる電流、すなわ
ち接続されている負荷に流れる電流の総和を検出するよ
うにしている。本実施例では、この電流を検出すること
により、負荷のデッドショート故障,負荷のリークショ
ート故障,負荷デッドショート故障と出力回路の半導体
スイッチング素子のデッドショート故障の複合故障など
を検出し、フェールセーフ動作を行っている。
いて、図5,図6,図7,図10,図11,図13,図
14,図15,図16,図17のモジュールにおける前
記故障検出の方法およびフェールセーフの方法について
説明する。図37は、負荷のデッドショート故障の検出
方法とフェールセーフ方法を示している。最初に、ステ
ップ6000にて過電流検出回路に流れる電流ITを図
22のA/D変換器2000で測定する。次にステップ
6010測定した電流ITが、所定の許容値以上かどう
かを判定する。この所定の許容値は、この値以上流れた
ら、モジュールのどこかが破壊するという値以下であ
り、モジュールに接続された負荷全てが動作していると
きの電流値以上で設定した数値である。ステップ601
0で、電流ITが許容値以下だと判定すると致命的なデ
ッドショート故障はないと判断し、図38のステップ6
200を実行する。ステップ6010で電流ITが許容
値以上だと判定すると、いずれかの負荷がショートして
いると見なして、ステップ6020以降を実行する。ス
テップ6020では、現在オンしている全ての負荷をオ
フするため、出力回路の半導体スイッチング素子を全て
オフする。ステップ6030では、オンしていた負荷の
数mを算出し、ステップ6040では、再度電流ITを
測定する。ここで、半導体スイッチング素子をすべてオ
フしたので、半導体スイッチング素子が故障していない
限りは、電流は流れなくなるはずである。それを判定す
るため、ステップ6050で再度測定した電流IT(半
導体スイッチング素子をすべてオフしたときの電流)が
前記許容値を超えているかどうかを比較している。ここ
でも、電流ITが許容値以上であれば、半導体スイッチ
ング素子が故障しており、かつ負荷もデッドショート故
障をしていることになる。なぜなら、負荷が正常なら半
導体スイッチング素子が故障していても電流ITが許容
値以上になることはないはずである。したがって、故障
個所に電源供給されないようにループ式電源系統を遮断
するために、まずステップ6150において、故障して
いるモジュールの負荷電源遮断回路をオフし、さらに故
障した電源系に接続されているモジュールの負荷電源遮
断回路をオフするために、ステップ6160において、
故障情報を他のモジュールに多重通信により送信する。
この情報を受信したモジュールは、その情報が自分の負
荷電源遮断回路をオフするという情報であれば、すぐに
負荷電源遮断回路をオフする。このようにすることによ
り、故障した電源系を遮断することができ、電流が流れ
続けることを防止することができる。さらに、ステップ
6170において、故障個所や故障の内容を表示した
り、ディーラーでのサービス情報として記憶したりす
る。この記憶された情報は、図1の診断装置13などで
読み出すことができるようになっている。故障した電源
系を遮断する方法をよりわかりやすく図2の実施例で説
明する。一例として、図7のRIM29に接続されてい
る燃料ポンプ392とそれを駆動する半導体スイッチン
グ素子364のどちらもデッドショート故障したとす
る。その時、RIM29の過電流検出回路361に流れ
る電流により、故障を検出するとまず故障した電源系の
負荷電源遮断回路310のリレーの接点をオフし、故障
した電源系の電源線12Eと正常な電源系の電源線12
Dを遮断する。さらに、故障した電源系の電源線12E
は電源線12Fと接続されているので、電源線12Fが接
続されている図6のBCM14の第2の負荷電源遮断回
路210bのリレーの接点をオフし、故障した電源系の
電源線12Fと正常な電源系の電源線12Gを遮断す
る。このようにすると故障した電源系のみが遮断される
ので、正常な電源系に接続された負荷は正常に動作す
る。
ITが許容値以下であれば、半導体スイッチング素子は
故障していないが、いずれかの負荷がデッドショートし
ていることになる。ステップ6060以降でいずれの負
荷がショートしているかを判定している。ステップ60
60では、以下の処理を何回繰り返すかの数値nを1に
初期化する。ステップ6070で、ステップ6020で
オフした負荷の1個だけをオンした後、ステップ607
0で、その時の電流ITを測定し、ステップ6090で
その電流ITが前記と同じ所定の許容値と比較する。こ
の時電流ITが許容値以上であれば、ステップ6070
でオンした負荷がデッドショートしているということ
で、ステップ6110において、以後復帰条件が成立し
ない限り、その負荷をオフする。またこの時も前述した
のと同じように、ステップ6120にて故障情報を表示した
り格納する。ステップ6090で電流値ITが許容値以
下であれば、負荷はデッドショートしてないと判断し、
ステップ6100にてその負荷を駆動する半導体スイッ
チング素子をオンし、正常時の動作とする。これで、1
個の負荷の診断が終了するが、残りの負荷を診断するた
め、ステップ6130にて前記数値nを1だけ増加させ、ス
テップ6140にて全部終了したかどうかを比較し、終
了してなければステップ6070以下の処理を繰り返
し、終了すれば次の処理である図38のステップ620
0を実行する。
のリークなどにより正常値以上の電流が流れるのを検出
して、負荷をオフする方法の処理を示している。ステッ
プ6210では、電流値ITを測定する。ステップ62
20では、電流ITを測定したとき動作しているすべて
の負荷の正常時の最大電流値ILmaxと最小ILminを検
索し、かつ動作している負荷の数mを算出する。例え
ば、図39には動作開始してからのランプの正常時の電
流の中心値の一例を示しており、図40には動作開始し
てからのモータの正常時の電流の中心値の一例を示して
いる。このようなすべての負荷の正常時の電流データが
あらかじめメモリに記憶されており、そのデータを検索
し、その検索した中心値にばらつきデータを加味して、
式1,式2にてすべての負荷の正常時の最大電流値IL
maxと最小ILminを算出する。
の電流値の最大,最小の総和ITmax,ITminを式3,
式4にて算出する。
すると、総和は、図41のような電流値となる。次にス
テップ6240において、異常判定最大電流値INGma
x を式5で、異常判定最小電流値INGmin を式6で算
出する。
では異常判定電流値の計算は一定値を加算して求めた
が、比率計算して求めても良い。ステップ6210で測定し
た電流値ITとステップ6240で算出した異常判定電
流値をステップ6250で比較する。電流値ITが異常
判定最小電流値INGmin より大きくて、異常判定最大
電流値INGmax より小さければ、正常であるので処理
を終了する。それ以外の時は、いずれかの負荷に異常が
あると判断し、異常な負荷を特定するために以下の処理
を実行する。ステップ6260では、以下の処理を何回
繰り返すかの数値nを1に初期化する。ステップ627
0で現在オンしている負荷の1個だけをオフした1ms
後、ステップ6270で、その時の電流ITnew を測定
し、ステップ6290で、オフしたことによって変化し
た電流値(IT−ITnew )が、ステップ6220で検
索してもとめたオフした負荷の最大電流値ILmax より
小さく、最大電流値ILmin より大きければ、その負荷
は正常であるので、ステップ6300にてその負荷を駆
動する半導体スイッチング素子をオンし、正常時の動作
とする。ステップ6290で負荷異常と判断したら、ス
テップ6310において、以後復帰条件が成立しない限
り、その負荷をオフする。またステップ6320にて故
障情報を表示したり格納する。残りの負荷を診断するた
め、ステップ6330にて前記数値nを1だけ増加さ
せ、ステップ6340にて全部終了したかどうかを比較
し、終了してなければステップ6270以下の処理を繰
り返す。このように、負荷および半導体スイッチング素
子の両方がショート故障したときには、その電源系統を
遮断するため、ループ式電源系統に影響を与えることが
ない。また、負荷のショートおよびレアショートを検出
すれば該当する半導体スイッチング素子のみを遮断する
ことができるので、故障個所だけを分離でき他の負荷に
影響を与えないようになる。また、本実施例では半導体
スイッチング素子には過温度検出遮断機能を内蔵した物
を使用しているが、このように各負荷の電流を検出でき
るため、半導体スイッチング素子の保護機能は、その半
導体スイッチング素子が破壊しない目的の為だけの、ば
らつきが大きくても良い過電流制限機能があれば、十分
にショート保護を行うことができ、半導体スイッチング
素子の構成が簡単にできる。
あるが、図22との相違点は、シャント抵抗2020と
直列にヒューズ2030が接続されていることである。
この回路の時にも、図37,図38の故障検出およびフ
ェールセーフ処理を行うが、故障した電源系を遮断しよ
うとしても遮断できない場合に、ヒューズ2030が溶
断することにより、故障個所を遮断できるようにしてい
る。
実施例であるが、図22との相違点は、シャント抵抗2
010の代わりに、PTC特性(温度が上がると、抵抗
が増大する特性)を持つ保護素子(以後PTC素子)2
220を使用していることである。PTC素子は、図2
5(a)に示すような温度特性を持っており、ある温度
(本実施例では約120℃)以上に素子の温度が上昇す
ると、急激に抵抗値が増大する。本実施例でのPTC素
子は数十mΩの抵抗値が、数十kΩから数百kΩに抵抗
値が増大する。また、温度が上昇する要因は、PTC素
子に流れる電流であるが、その電流値と急激に抵抗値が
増大するまでの時間(トリップ時間)に関係が図25
(b)に示してある。2310,2320,2340は
それぞれ周囲温度が0℃,20℃,60℃の時の特性で
あるが、15A以上の電流の時は、一秒以下で抵抗値が
増大する特性となっている。このPTC素子で電流検出
すると、非常に大きな電流が流れると、PTC素子の抵
抗値が増大するため、PTC素子間の電位差も増大する
ため、正常時と異常時で検出電圧に大きな差が現れる。
よって、検出精度をラフにできる。また、この回路の時
にも、図37,図38の故障検出およびフェールセーフ
処理を行うが、故障した電源系を遮断しようとしても遮
断できない場合に、PTC素子の抵抗値が増大するた
め、電流値が抑えられ、過電流が流れ続けることはなく
なる。
巡する形でパワーバス12が設置されているが、この電
源線が車体に短絡したとすると、全てのモジュールに電
源が供給されなくなり、自動車のほとんど全ての機能が
停止してしまう。そこで、本実施形態例では、このよう
な電源線での短絡の虞れが生じたときには、それを未然
に検出し、必要な措置が施せるようにしてある。
ンサを有した電源線である。電源線の実施例として、図
26,図27,図28の3種類の構造を示す。図26に
おいてはモジュールと接続するために、コネクタ305
0を用いている。3080はゴム栓であり、防水の役割
がある。電源線3020は、端子3060とカシメで接
続し、モジュールのコネクタと勘合することにより接続
している。同様に、編組線で作られたショートセンサ3
010も端子3070とカシメて接続し、モジュールの
コネクタと勘合することにより接続している。
たショートセンサをアルミ箔3010aとアルミ箔の内側に
接触するようにしたドレインワイヤ3010bにて構成
するようにしている。このようにすると、端子3070
にカシメをするとき、編組線をほぐす必要がないため、
加工がやりやすくなる。また、編組線に比べて、全面に
導体を形成できるため、針のような物との接触でもショ
ートを検出でき、ショートセンサとしての検出性能が向
上する。
0bを削除した構造としている。この時には、ショート
センサ3010aをモジュールと接続するためコネクタ
3050aに工夫が必要である。電源線は図26,図2
7と同じように端子3060とカシメるが、ショートセンサ
をモジュールと接続する端子3070aは図示するよう
にコネクタと一体となっている。端子3070aはコネ
クタ3050aのハーネス側の内周に円筒状に埋め込ま
れ、モジュールとの接続する部分と一体でできており、
同電位となっている。一方電源線のショートセンサ30
10は別の中継端子3080とカシメて接続している。
中継端子3080はショートセンサとのカシメ部と端子
3070aと接触により接続させるバネ力を持った部分
とその2つを接続する部分が一体でできている。加工の
手順は、まず、端子3060と電源線3020をカシ
メ,ショートセンサ3010aと中継端子3080をカ
シメ、そのものをコネクタ3050aに挿入する。ショ
ートセンサは中継コネクタ3080、端子3070a間
は接触により接続される。このようにすると、電源線の
構造が簡単になり、かつショートセンサの端末処理が簡
単になる。
を検出する方法について説明する。各モジュール内に設
けてあるショート検出回路について、図5のFIM5の
ショート検出回路130の1回路分を代表例として、図
5により説明する。構成については、前述しているので
省略する。電圧印加駆動回路131の制御信号を図29
の駆動信号のようにパルス状の波形で制御すると、正常
なときには駆動信号と同じ波形が制御回路170に入力
されるが、グランドにショート(以後地絡)すると、本
来ハイ電位であるべき波形がロー電位となる。また、電
源線にショート(以後天絡)すると、本来ロー電位であ
るべき波形がハイ電位となる。この論理を検出すること
によりショートセンサが地絡したか天絡したかを検出で
きる。また、図2で説明したようにショートセンサはコ
ネクタ17A,17B,17C,17Dの所で開放状態
となっているため、FIM5では、電源線12A,12
Hの地絡,天絡を、BCM14では、電源線12B,1
2C,12F,12Gの地絡,天絡を、RIM29で
は、電源線12D,12Eの地絡,天絡を検出でき、故
障個所の特定ができるようになっている。さらにコネク
タにより、電源線12A,電源線12Hはエンジンルー
ム、電源線12B,電源線12C,電源線12F,電源
線12Gは車室内、電源線12D,電源線12Eはトラ
ンクルームというように分離できるようになっているた
め、故障個所を修理するとき1つのハーネスのみを修理
すれば良いように構成されている。
短絡の虞れが生じたときには、それを未然に検出し、必
要な措置が施せるようにしてあるが、その機能の重要な
構成要素である負荷電源遮断回路の機能,動作について
説明する。負荷電源遮断回路の機能は、前述の図37で
も説明したように、負荷のデッドショートや出力回路の
デッドショート時にその故障個所をパワーバス12から
切り離すという機能と、これから説明する電源線の天絡
または地絡を事前検出しその故障個所をパワーバス12
から切り離すフェールセーフ機能と車両に人がいなく
て、放置されているようなときには、負荷への電源供給
を遮断して消費電流を低減するスリープ機能を有してい
る。まず図36でシステム全体で、前記フェールセーフ
機能とスリープ機能がどのようにして実施されているか
を説明する。ステップ5000で、車両に人がいなく
て、放置されているスリープ状態か,通常の動作状態か
を、入出力信号の各種条件により判定し、例えば、イグ
ニッションスイッチがオフかつアクセサリスイッチがオ
フでドアが全て閉状態で動作している負荷がないという
ときには、スリープ状態と判定する。スリープ状態と判
定すると、ステップ5060で負荷電源遮断回路を遮断し
て、負荷への電源供給を遮断する。負荷電源遮断回路の
遮断するデバイスには、リレーを使用しており、コイル
に電流を流している時に接続するようなリレーである。
スリープ時にもリレーのコイルに電流を流しているとバ
ッテリが放電してしまう。このように、スリープ時に負
荷電源遮断回路を遮断すると、リレーのコイルにも電流
が流れないし、出力回路に使っている半導体スイッチン
グ素子の漏れ電流も流れなくなり、電流の消費を抑える
ことができる。また、リレーのコイルの電源および制御
系の電源は、パワーバス12と別系統の電源としている
ため、負荷電源遮断回路を遮断しても、制御回路は動作
可能とすることができている。通常の動作状態の時に
は、ステップ5010において、パワーバス12に接続
された全てのモジュールでパワーバスの診断を行う。診
断の方法は、前述したショートセンサによるショート検
出方法で行っている。パワーバスの診断には、電流検出
方式を使っても目的は達成することはできる。診断した
結果、ステップ5020で故障と判定されると、ステッ
プ5030にて、故障個所,故障内容などの故障情報を
表示し、メモリに記憶し、ステップ5040にて故障個
所に応じで図31の論理値表のように各モジュールの負
荷電源遮断回路の接続,遮断を行う。正常の場合は、図
31の論理値表の正常時の論理に従って、負荷電源遮断
回路の接続,遮断を行う。
理を示す図31を代表例として、電源線12がショート
した場合で説明する。システムの実施例は図2、モジュ
ールの実施例は、図5のFIM5,図6のBCM14,
図7のRIM29で説明する。図2の電源線12Aのシ
ョートをFIM5が事前に検出したら、FIM5の第1
の負荷電源遮断回路110aのリレーの接点とBCM1
4の第1の負荷電源遮断回路210aのリレーの接点を
遮断し、正常時には遮断されていたRIM29の負荷電
源遮断回路310のリレーは接続する。故障した箇所電
源線12Aとそれにコネクタ17Aで直接接続されてい
る電源線12Bは、パワーバス12より、完全に遮断さ
れる。BCM14の第1の負荷電源遮断回路210aの
リレーの接点を遮断すると電源線12Cもパワーバス1
2より遮断されるが、正常時には遮断されていたRIM
29の負荷電源遮断回路310のリレーを接続している
ため、電源は、正常時と逆方向から供給されるようにな
る。したがって、故障した電源線の部分だけが遮断さ
れ、その電源線から電源の供給を受けている負荷(図示
した本実施例では、ヘッドランプ左1,ターンランプ左,
ホーン8,PDM20)だけが動作しなくなる。
施例は、図15のFIM5,図16のBCM14,図1
7のRIM29の場合について説明する。図2の電源線
12AのショートをFIM5が事前に検出したら、FIM
5の第1の負荷電源遮断回路110aのリレーの接点と
BCM14の第1の負荷電源遮断回路210aのリレー
の接点を遮断し、正常時には遮断されていたRIM29
の負荷電源遮断回路310のリレーは接続する。故障し
た箇所電源線12Aとそれにコネクタ17Aで直接接続
されている電源線12Bは、パワーバス12より、完全
に遮断される。BCM14の第1の負荷電源遮断回路2
10aのリレーの接点を遮断すると電源線12Cもパワ
ーバス12より遮断されるが、正常時には遮断されてい
たRIM29の負荷電源遮断回路310のリレーを接続
しているため、電源は、正常時と逆方向から供給される
ようになる。したがって、故障した電源線の部分だけが
遮断されるが、負荷への電源供給は逆方向から供給され
るようになるので動作しなくなることはない。
断回路の別の方法であるが、図31では正常時には、R
IM29の負荷電源遮断回路310をオフしているが、
正常時には全ての負荷電源遮断回路はオンするようにし
ていることが異なる。RIM29の負荷電源遮断回路310
を正常時にオフしていると、電流検出によるショート検
出方式の時、電流の方向が固定されているため、検出が
簡単になる。また、RIM29の負荷電源遮断回路31
0を正常時にオンしていると、故障発生時にRIM29
の負荷電源遮断回路310を正常時にオンにする時間が
短縮できる。図33,図34,図35は、それぞれ図31
の論理を制御するときのBCM14,FIM5,RIM
29の処理フローチャートである。また、図36は図3
2の論理を制御するときのRIM29の処理フローチャ
ートである。構成はほとんど同じであるので、図33の
BCMの処理フローチャートを代表例として説明する。
ステップ5100でスリープ状態と判断すると、ステッ
プ5200にて、第1の負荷電源遮断回路210aと第
2の負荷電源遮断回路210bを遮断して処理を終了す
る。通常動作状態の時はステップ5110にてパワーバ
スの診断をショート検出回路230により行い、その結
果、ステップ5120にて故障と判定すると、ステップ
5130で他のモジュールに故障個所がどこかの診断情
報を多重通信により送信し、ステップ5160以降を実
行する。一方、正常の場合でも他のモジュールで診断し
ている電源線に故障がないかどうかを判断するため、ス
テップ5140にて他のモジュールからの診断情報を受
信する。その診断情報により、ステップ5150にて故
障ありと判断すると、ステップ5160にて、故障個所
がどこかを判断し、故障個所が12A,12B,12
C,12Dのいずれかであれば、ステップ5170にて
第1の負荷電源遮断回路210aを遮断する。故障個所
が12E,12F,12G,12Hのいずれかであれ
ば、ステップ5180にて第2の負荷電源遮断回路210b
を遮断し、ステップ5210にて故障個所を表示し、メ
モリに格納する。ステップ5150で、故障個所がない
と判断すると、ステップ5190にて第1の負荷電源遮
断回路210aと第2の負荷電源遮断回路210bを接
続して、処理を終了する。
本的な処理の流れは同じなので省略する。このように処
理することにより図30のシステム動作を行うことがで
きる。
12との接続方法を示す構造図である。図42の700
0はモジュールであり、7020,7030,704
0,7050はパワーバスであり、7020aは電源
線、7020bはショートセンサである。パワーバスだ
けがコネクタ7010によりモジュール7000と接続
されており、他の電線7060は別のコネクタ7080
でモジュール7000と接続されている。図43ではパ
ワーバス7020,7030,7040,7050と他の
電線7060は同じコネクタ7110でモジュール71
00と接続されている。図42のように、パワーバスだ
けのコネクタでモジュールと接続すると、他の電線の数
によってコネクタを変更する必要がないため、コネクタ
の標準化ができる。また、図43のように一体コネクタ
にすると、コネクタの占有面積が削減でき、モジュール
を小さくできる。
ャント抵抗をモジュールのコネクタに内蔵した構造を示
している。8040はモジュールのコネクタハウジン
グ、8000,8010は接続端子、8030aはシャ
ント抵抗であり、8000,8010は接続端子とは溶
接またははんだ付けにて接続されている。7020aは
パワーバスの電源線、7020bはショートセンサであ
り、それぞれ端子8070,8080を介して、モジュール
側の端子8010,8050を接続されている。図45
は図44に対し、シャント抵抗8030aと接続端子8
000を一体にして8030bとしている。このように
シャント抵抗を内蔵することにより、大電流が流れる距
離を短くでき、かつモジュールの大きさを小さくでき
る。
く、また電源供給のためのワイヤハーネスを短く、ある
いは少なくできる効果がある。別の発明では、電源線の
短絡異常の発生を未然に防止できるだけでなく短絡異常
発生時の異常箇所が特定できる。更にその短絡区間を分
離することができる。また別の発明では過電流検出回路
を設けたので故障している負荷があればそれを切り離す
ことができる。また更に別の発明では車両の不作動時の
電力供給装置の消費電流を低減することができる。
実施例。
番目の実施例。
番目の実施例。
ル構成図。
ル構成図。
成図。
他の実施例。
他の実施例。
他の実施例。
路構成。
ゴリズム。
値表1。
値表2。
時のRIM処理フロー。
時のRIM処理フロー。
作のアルゴリズム。
ム。
S、12A〜12H…電源線、13…診断機、14…B
CM、14…ラジオ、16…A/C、17A〜17D…
コネクタ、18…DDM、20…PDM、25…SD
M、29…RIM、30…多重通信線、100…FIM
の電源供給回路、110…FIMの負荷電源遮断回路、
120…FIMの制御系電源回路、130…FIMのシ
ョート検出回路、140…FIMの通信回路、150…
FIMの入力回路、160…FIMの出力回路、170
…FIMの制御回路、180…FIMの入力信号、19
0…FIMの負荷。
Claims (25)
- 【請求項1】バッテリから車内に引き回され、車両の種
々の負荷に電力を供給する電源線、 この電源線の複数の区間のショートを検出する複数のシ
ョートセンサ、 前記複数のショートセンサのショート検出状態から電源
線のショート区間を特定する制御回路とを有する乗物の
電力供給装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記ショートセンサと
別のショートセンサとの間に電源線同志を電気的に接続
するコネクタが配されている乗物の電力供給装置。 - 【請求項3】バッテリからヒューズを介して車内に引き
回される負荷駆動用電源線、 バッテリから別のヒューズを介して車内に引き回される
制御回路駆動用電源線、 前記制御回路駆動用電源線から電力が供給される制御回
路と前記負荷駆動用電源線と前記負荷との間に設けら
れ、前記制御回路からの信号に応じて負荷への電力の供
給を制御する負荷駆動回路とを含む制御装置とを有する
乗物の電力供給装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記負荷駆動回路と前記ヒューズとの間に設けられ、前
記負荷駆動回路の過電流状態を検知して前記制御回路に
伝える過電流検知装置、 前記制御回路からの信号に応じて前記ヒューズと前記駆
動回路との間の電路を遮断する遮断回路を有する乗物の
電力供給装置。 - 【請求項5】請求項3において、前記負荷駆動用電源線
のショートによる異常を検知するショートセンサ、 このショートセンサからの信号に応じて前記制御回路を
介して前記ヒューズと前記駆動回路との間の電路を遮断
する遮断回路を更に有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項6】請求項3において、前記制御装置は通信制
御回路を含み、一つの制御装置と他の制御装置とは、通
信線によって互いに接続されており、一つの制御装置に
入力されるスイッチの状態に応じて別の制御装置の負荷
に対する電力の供給停止を制御可能に構成されている乗
物の電力供給装置。 - 【請求項7】バッテリからヒューズを介して車内に引き
回され、車両の種々の負荷に電力を供給する第1の電源
系、 バッテリから別のヒューズを介して車内に引き回され、
前記負荷を制御する制御装置の制御回路に電力を供給す
る第2の電源系、 前記第1の電源系のショート異常を検知して、前記制御
回路を介して前記第1の電源系の保護制御を実行する保
護回路を有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項8】バッテリからヒューズを介して車内に引き
回され、車両の走行制御負荷に電力を供給する第1の電
源系、 バッテリから別のヒューズを介して車内に引き回され、
車両の艤装系負荷に電力を供給する第2の電源系、 バッテリから更に別のヒューズを介して車内に引き回さ
れ、前記艤装系の負荷を制御する制御回路へ電力を供給
する第3の電源系とを有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項9】車載電源、 この車載電源よりドライバ回路を介して電力の供給を受
ける車載負荷、 前記ドライバ回路と前記ヒューズとの間に設けた遮断回
路、 前記遮断回路に回路遮断信号を与える制御回路を備えた
乗物の電力供給制御装置。 - 【請求項10】車載電源、 負荷駆動信号を発生する制御回路とこの制御回路からの
駆動信号によって負荷への電力の供給を制御する負荷駆
動回路とを備えた複数の制御モジュール、 前記制御モジュールの少なくとも2つに対し1個のヒュ
ーズを介して前記車載電源から負荷駆動用電力を供給す
る大電力線、 前記各制御モジュールの制御回路に対し1個の別のヒュ
ーズを介して前記車載電源から制御回路用電力を供給す
る小電力線を有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項11】車両の特定の位置に設置される負荷制御
モジュールであって、 他のモジュールと通信線で結ばれた通信回路、 この通信回線を介して入力される信号に基づいて負荷の
制御信号を出力する制御回路、 この制御回路からの出力信号に基づいて負荷への電力の
供給を制御する駆動回路、 前記制御回路の出力によって特定の負荷への電力路を開
閉するリレー、 特定の負荷に過電流が流れた時溶断するヒューズを備え
た乗物の電力供給装置の負荷制御モジュール。 - 【請求項12】請求項8において、更にバッテリから更
に別のヒューズを介して前記車載電源に接続されたイグ
ニッションスイッチおよび/またはアクセサリスイッ
チ、 前記イグニッションスイッチおよび/またはアクセサリ
スイッチから更にまた別のヒューズを介した電力を供給
する第4乃至第5の電源系を有する乗物の電力供給装
置。 - 【請求項13】イグニッションスイッチとこれに直列に
接続されたヒューズを介して車載電源から負荷駆動用電
力を受ける負荷制御装置、 別のヒューズを介して、前記車載電源から電力を受ける
別の制御装置、 前記負荷制御装置に前記別の制御装置から電力を供給す
るバックアップ電源供給路を有する乗物の電力供給装
置。 - 【請求項14】ヒューズを介して車載電源から電力が分
配される制御装置、 この制御装置の電力取込み部の電路に設けた遮断器、 この遮断器を介して負荷に電力を供給するドライバ回
路、 前記遮断器を迂回して別の負荷に電力を供給する別のド
ライバ回路を有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項15】特定の制御状態において負荷と電源との
間の電路を開放するリレーおよび/またはヒューズが車
載の特定位置に配置された複数の制御装置の近傍に分散
配置されている乗物の電力供給装置。 - 【請求項16】特定の負荷に対し、車載電源から、ヒュ
ーズ,回路遮断リレー,自己遮断形半導体スイッチング
素子を介して電力を供給する乗物の電力供給装置。 - 【請求項17】通信線で接続された複数の負荷制御モジ
ュール、 前記負荷制御モジュールの一つにヒューズを介して電力
を供給する電線路、 前記別の負荷制御モジュールに別のヒューズを介して電
力を供給する別の電線路を有する乗物の電力供給装置。 - 【請求項18】イグニッションスイッチおよび/または
アクセサリスイッチが閉じられた時車載電源から通電さ
れるリレーコイルとこのリレーコイルが通電された時閉
じるリレー接点とからなるリレー、 前記リレー接点を介して車載電源に接続される電力分配
機能付負荷制御モジュール、 この負荷制御モジュールは、他の制御モジュールおよび
/または外部の操作信号発生器から与えられる負荷操作
信号を取込む入力インターフェースと、 入力インターフェースから取込んだ前記負荷操作信号に
基づいて負荷駆動信号を出力する制御回路と、 この制御回路からの負荷駆動信号をドライバ回路に出力
する出力インターフェースを備えている乗物の電力供給
装置。 - 【請求項19】請求項18において、前記入力インター
フェースが通信回路を備えている乗物の電力供給装置。 - 【請求項20】請求項18において、前記リレー接点と
特定の負荷との間にヒューズが接続されている乗物の電
力供給装置。 - 【請求項21】自動車の前部座席より後方のエリアに設
置されたリア制御モジュール、 自動車の前部座席より前方のエリアに設置されたフロン
ト制御モジュール、 自動車の前記フロントモジュールとリアモジュールとの
間に設置されたセントラル制御モジュール、 前記リア制御モジュールとバッテリとを接続するリア側
電源線、 前記フロント制御モジュールと前記セントラルモジュー
ルとをバッテリに接続するフロント側電源線、 前記セントラル制御モジュールの入力インターフェース
に接続されたイグニッションスイッチ、 前記セントラル制御モジュールの出力インターフェース
に接続されたイグニッションリレーコイル、 前記フロント制御モジュールの入力インターフェースに
前記セントラル制御モジュールから入力されるイグニッ
ションスイッチの信号によって前記リレーコイルが通電
/遮断されることで閉成/開成するイグニッションリレ
ー接点、 前記イグニッションリレー接点を介して前記フロント側
電源線から電力が供給される特定の負荷を有する自動車
の電力供給装置。 - 【請求項22】請求項21において、 前記イグニッションリレー接点と特定負荷との間に接続
された溶断ヒューズを有する自動車の電力供給装置。 - 【請求項23】請求項22において、特定の負荷がオル
ターネータおよび/またはスタータである自動車の電力
制御装置。 - 【請求項24】請求項22において、前記イグニッショ
ンリレーとヒューズが前記制御モジュールに隣接して設
けられたリレー/ヒューズボックスに収納されている自
動車の電力供給装置。 - 【請求項25】自動車の電源と特定の負荷との間に負荷
駆動制御用ドライバ回路を設け、この負荷駆動用ドライ
バ回路と電源との間にリレーを設け、 前記自動車が運転されておらず且つ前記特定の負荷が電
力を必要としていないことを検知して、前記リレーのコ
イルへ流れる電流を停止してリレー接点を開放し、負荷
への電路を遮断するスリープ制御回路を有する自動車の
電力供給装置。
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