JP2000069343A - デジタル撮像装置 - Google Patents
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Landscapes
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
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Abstract
も、実用上充分な画質を得ることができる、低コストの
デジタル撮像装置を提供する。 【解決手段】撮像レンズ、撮像素子、この撮像素子から
の出力信号を処理してデジタル画像データとするデータ
処理部およびこのデジタル画像データを記録する画像メ
モリと、撮影レンズのレンズ特性と撮影されたコマにお
ける画像の位置とを用いて、撮影レンズに起因する画質
劣化を補正する処理をデジタル画像データに施すレンズ
特性補正部とを有することにより、上記課題を解決す
る。
Description
どのデジタル撮像装置の技術分野に属し、特に、比較的
安価な性能のあまり良くないレンズを備えた場合でも、
収差等を補正した高画質な画像を撮影(出力)できるデ
ジタル撮像装置に関する。
く、表現もモノクローム表現であり、特殊な用途にしか
用いられなかった。しかし、CCDセンサ等の電子部品
の大幅なコストダウンにより、カラー表現が容易に可能
となったこと、パーソナルコンピュータ(パソコン)の
普及とあいまって画像データ処理の用途が拡がったこと
等により、急速に低価格化し、大衆化しつつある。
画質のものも、相次いで商品化されており、画像を記憶
(記録)するメモリも、デジタルカメラ本体内に内蔵さ
れているものから、より大容量化された取り外し可能な
記憶媒体を使うものに移行する傾向にある。後者の、取
り外し可能な記憶媒体を使うものでは、記録した画像デ
ータのパソコンへの取り込み等の処理が非常に簡単にな
る。
カメラの画質の向上には、記録可能な画素数の増加以外
に、撮影レンズの性能向上や、撮影した画像データの画
像処理技術の向上も大きく寄与している。例えば、撮影
レンズとして、3群9枚構成程度の3倍ズームレンズが
用いられているもの(富士写真フイルム(株)製DS−
300)もあり、画質の点でもコンパクトカメラに匹敵
する程度になってきている。
使用は、高画質な画像を出力できるデジタルカメラを実
現できる反面、デジタルカメラのコストを向上する原因
となっている。逆に、比較的低価格のレンズを用いるこ
とにより、デジタルカメラのコストを下げることが可能
であるが、低価格のレンズは性能が劣ることは否めず、
例えば、倍率色収差、歪曲収差、周辺光量の低下等が発
生し、出力された画像に歪や濃度勾配が生じる等、画質
が低下してしまう。
解決することにあり、比較的低価格の性能の高くないレ
ンズを用いても、実用上充分な画質を得ることができ
る、低コストのデジタル撮像装置を提供することにあ
る。
に、本発明は、撮像レンズ、撮像素子、この撮像素子か
らの出力信号を処理してデジタル画像データとするデー
タ処理部およびこのデジタル画像データを記録する画像
メモリを有するデジタル撮像装置であって、前記撮影レ
ンズのレンズ特性と撮影されたコマの画像のおける位置
とを用いて、前記撮影レンズに起因する画質劣化を補正
する処理を前記デジタル画像データに施すレンズ特性補
正部を有することを特徴とするデジタル撮像装置を提供
するものである。
される前記画質劣化は、倍率色収差、歪曲収差、ピント
ボケおよび周辺光量低下の少なくとも1つであるのが好
ましく、また、前記レンズ特性補正部は、前記画質劣化
の補正を前記デジタル画像データの圧縮処理前に行うの
が好ましい。また、前記レンズ特性補正部による補正を
次のコマの撮影前もしくは次のコマ以降の撮影中に行
い、前記レンズ特性補正部による補正が施された当該コ
マの前記デジタル画像データを前記画像メモリに格納す
るのが好ましく、また、前記画像メモリは、内蔵画像記
録媒体もしくは着脱可能な画像記録媒体であるのが好ま
しい。
らに、前記撮影画像を表示する画像表示部を有し、前記
レンズ特性補正部で補正処理されたもしくは補正処理さ
れなかった前記デジタル画像データに基づく画像を前記
画像表示部に表示し、前記レンズ特性補正部による補正
処理が施された前記デジタル画像データをメモリに格納
することが好ましい。また、前記レンズ特性補正部によ
る補正の結果生じる画素の欠損に応じて、撮影者が確認
する撮影領域よりも広い領域を前記撮像素子に結像する
のが好ましい。
装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に
詳細に説明する。
するデジタルカメラの一実施例のブロック図を示す。図
1に示されるデジタルカメラ10は、撮像部12と、A
/D(アナログ/デジタル)変換器14と、データ処理
部16と、データ圧縮部(以下、圧縮部という)18
と、画像メモリ20と、表示手段22と、I/F(イン
ターフェース)部24と、読取制御部26と、これらの
各部位やデジタルカメラ10全体の管理や制御を行うC
PU28とを有する。なお、図1において、実線は画像
信号(画像データ)の流れを、点線は制御信号の流れ
を、それぞれ示す。
影して、光電変換して出力する部位で、画像を赤
(R)、緑(G)および青(B)の3原色に分解して光
電的に読み取るカラーCCDセンサ(以下、センサとい
う)30、被写体画像をセンサ30に結像する撮像レン
ズ32の他、図示しないが、センサ30に入射する光量
を制御する可変絞りや、センサ30からの出力信号を増
幅する増幅器等を有する。撮像部12からの出力信号
(画像信号)は、A/D変換器14でデジタルの画像信
号に変換された後、データ処理部16に送られる。な
お、センサ30による画像読取(サンプリング)のタイ
ミングや電子シャッタスピード(蓄積時間)、それに対
するデータ処理部16における画像信号の処理タイミン
グ等は、読取制御部26によって制御される。
変換されたデジタル画像信号に所定のデータ処理を行っ
て、出力用のデジタル画像データ(以下、単に画像デー
タという)として、圧縮部18や表示手段22に出力す
る部位で、図2に示されるように、画像処理部34と、
本発明の特徴的な部位であるレンズ特性補正部36とを
有する。なお、データ処理部16における処理条件は、
例えば、CPU28によって設定される。画像処理部3
4は、画像信号の画像(濃度)データへの変換、画像の
ホワイトバランス調整、グレイバランス調整、濃度調
整、カラーバランス調整、シャープネス(鮮鋭化)処理
等の各種の画像処理を行う。
部という)36は、撮像レンズ32のレンズ特性と、画
像位置とを用いて、撮像レンズ32のレンズ特性に起因
する画質の劣化を補正する部位であり、図示例において
は、レンズ特性に起因する倍率色収差および歪曲収差、
さらに好ましくは周辺光量低下やピントボケなどの収差
を補正する。
びBの3原色によって形成されているが、レンズの屈折
率(結像倍率)は波長によって微妙に異なるため、R、
GおよびBの光の結像倍率が異り、すなわち倍率色収差
が生じる。そのため、センサ30に結像された画像をそ
のまま可視像として再生すると、得られた画像に色ずれ
が生じてしまう。また、良好な撮影画像を得るために
は、光軸に対して垂直な平面は、結像面でそれに対応し
て結像される必要があるが、性能があまり良くないレン
ズでは、結像位置が光軸方向にズレを生じ、結像画像に
歪(ディストーション)、すなわち歪曲収差が生じる。
そのため、センサ30に結像された画像をそのまま可視
像として再生すると、得られた画像に歪を生じてしま
う。
る画像をそのまま、ディスプレイに表示して、ハードコ
ピー等の可視像として再生して、出力しても、出力され
る画像が色ずれや周辺歪や周辺光量低下やピントボケ等
をを有するものとなってしまう。そこで、本発明に係る
デジタルカメラ10では、特性補正部36を設け、レン
ズ特性に起因する倍率色収差や歪曲収差等を補正するこ
とにより、安価なレンズを使用した場合でも、歪や色ず
れ等のない高画質な画像を安定して出力することを可能
にし、デジタルカメラのコストを大幅に低減することが
できる。
装着されている撮像レンズ32のレンズ特性を記憶して
おり、これを用いて、画像の倍率色収差および歪曲収差
等を補正する。レンズ特性としては、特に限定はない
が、一般的に、レンズの倍率色収差の特性や歪曲収差の
特性、さらには周辺光量低下やピントボケの特性などの
収差特性は、レンズの光軸すなわち画像の中心からの距
離(例えば、x−yで示される)をパラメータとする3
次関数である程度まで近似することができるので、装着
された撮像レンズ32に対応して、それに応じた倍率色
収差の特性を示す関数および歪曲収差の特性を示す関数
等を、レンズ特性として記憶しておけばよい。
像位置すなわち画像データ(画素)の位置の情報、例え
ば、画像の中心からの座標位置(中心から何画素目か)
とを用いて、倍率色収差および歪曲収差等の補正処理を
行う。なお、この場合の座標は、x−y座標でも極座標
でもよい。また、画像データの位置の情報は画像の中心
を基準とするのに限定はされず、各種のものが利用可能
であり、例えば、画像の角部(左上角等)や、ある画素
(例えば画素番号1番の画素)等を基準としてもよい。
すなわち、本発明では画像(画素)の位置が相対的に検
出できれば、各種の位置情報が利用可能である。
下、画素位置という)とを用いた倍率色収差および歪曲
収差の補正を別々に行うと、演算に時間がかかり、ま
た、補間演算も複数回行う必要が生じるため、画質が劣
化するという問題がある。そのため、図示例において
は、好ましい態様として、R、GおよびBの3原色の基
準となる色、通常はGを基準として、RおよびBの像倍
率を変換して、RおよびBの画像をG画像に合わせるこ
とで倍率色収差を補正し、その後、歪曲収差を補正す
る。これにより、各画素の適正位置を算出し、これを用
いて、各画素の画像データを補間演算することによっ
て、撮影された画像の倍率色収差および歪曲収差を補正
した画像データを得ることができる。従って、歪曲収差
についてはG画像に対する演算のみを行えばよいので、
演算量や補間演算を減らして、より好適な倍率色収差お
よび歪曲収差の補正を行うことができる。
は、図2の概念図に示されるように、座標変換処理部3
6aと、補間処理部36bとを有する。なお、図2にお
いて、ir,ig及びibは、それぞれ画像処理部34
から供給された画像データ(入力画像データ)の画素位
置(アドレス)を;ir,igおよびibは、倍率色収
差および歪曲収差を補正された画像データの画素位置
を;ΔrおよびΔbは、それぞれ倍率色収差によるGの
画素位置に対するRおよびBの画素位置のずれ量(すな
わち補正量)を;Dは、歪曲収差によるGの画素位置の
ずれ量を; それぞれ示す。
像データが供給されると、座標変換処理部36aにおい
て、前述のレンズ特性を用いて、RおよびBの画像デー
タの各画素値irおよびibにおける、Gの画像データ
igに対する倍率色収差によるずれ量ΔrおよびΔbを
算出し、さらに、Gの入力画像データigの歪曲収差に
よるずれ量Dを算出する。
画像データの各画素位置irに前記ΔrとDを加えて、
倍率色収差および歪曲収差を補正されたRの画像データ
の画素位置Irを算出し、Bの入力画像データの各画素
位置ibに前記ΔbとDを加えて、倍率色収差および歪
曲収差を補正されたBの画像データの画素位置Ibを算
出し、さらに、Gの入力画像データの各画素位置igに
前記Dを加えて、歪曲収差を補正されたBの画像データ
の画素位置Ibを算出する。すなわち、この計算では、
G画像を基準として、R画像およびB画像の倍率色収差
を補正して、全画像をG画像に位置合わせして、G画像
の歪曲収差によるずれ量Dを用いて、全体の歪曲収差を
補正して、R、GおよびBの各画像の倍率色収差および
歪曲収差を補正された画素位置を算出している。
aにおいて倍率色収差および歪曲収差を補正された画素
位置Ir,IgおよびIbを用いて、データの補間処理
(N倍補間)を行い、倍率色収差および歪曲収差を補正
された画像データを算出して、圧縮解凍部18および/
または表示手段22に供給する。すなわち、この方法で
は、倍率色収差および歪曲収差による画素位置のズレ量
を算出することにより、各画素(その画像データ)が本
来どの位置に有るべきであるかを知見し、この適正な位
置に応じて画像データの補間(演算)処理を行うことに
より、倍率色収差および歪曲収差を補正した画像データ
を得る。補間処理の方法には特に限定はなく、例えば、
バイリニア補間、スプライン補間等の公知の方法が各種
利用可能である。
もズーム機能が付加され、ズームレンズを用いて倍率調
整を行った画像撮影が可能な機種も多い。ズーム撮影
は、主に撮像レンズ32の結像倍率を調整することによ
って光学的に行われるが、撮影倍率調整の範囲が撮像レ
ンズ32による光学的な変倍では足りない場合には、光
学変倍に加え、画像データによる電子変倍処理が行わ
れ、画像が拡大あるいは縮小される。なお、ズームレン
ズを使用して撮影した場合には、それぞれの焦点距離に
応じたレンズ特性に従って、上記収差の補正を行うのが
よい。この場合には、ズームレンズの複数の焦点距離に
おけるレンズ特性をそれぞれ記憶しておき、この複数の
焦点距離におけるレンズ特性を撮影時の焦点距離で換算
し、このレンズの撮影時の焦点距離におけるレンズ特性
を得るのが好ましい。ここで、レンズ特性としては、切
換可能な焦点距離のそれぞれのレンズ特性を所持(記
憶)しておいても良いし、撮影の可能性の高い各焦点距
離のレンズ特性をそれぞれ記憶しておいても良いし、T
(望遠)、M(標準)、W(広角)の3段階程度のレン
ズ特性を記憶しておいてもよい。なお、記憶されていな
い焦点距離でのレンズ特性は、その前後の焦点距離のレ
ンズ特性から補間演算して求めてることができる。
タルカメラ10も、市場に出されてきており、写真フィ
ルムを用いる従来型カメラの交換レンズが使用可能なも
のもある。このような交換レンズを使用して撮影する場
合には、交換レンズのレンズ特性が必要となるので、使
用可能な交換レンズ毎にそのレンズ情報に応じたレンズ
特性を記憶しておき、撮影に際し交換レンズから交換レ
ンズ情報を受け取り、そのレンズ特性に従って、上記収
差の補正を行っても良い。なお、通常、歪曲収差は、望
遠では、図3(B)に示す糸巻型になり、広角では糸巻
型の反対の樽型になり、共に補正を行うのがよいが、倍
率色収差は広角の場合には目立ちにくいので、補正処理
を省略してもよい。
使用して撮影する場合、被写体画像を撮影した際のレン
ズの焦点距離の情報、その焦点距離におけるレンズの特
性および画像の位置情報を用いて、画像を撮影したレン
ズに起因する画像の収差を補正するのが好ましい。この
ような収差補正に際しては、記憶された複数の焦点距離
におけるレンズ特性を撮影時の焦点距離で換算して、こ
のレンズの撮影時の焦点距離におけるレンズ特性を得、
あるいは使用された交換レンズの焦点距離におけるレン
ズ特性を得、得られたレンズ特性を用いて、倍率色収差
に起因する3原色の基準となる色に対する他の色の画像
位置のずれ量を算出し、この倍率色収差に起因するずれ
量と、歪曲収差に起因する基準となる色の画像位置のず
れ量とを用いて、歪曲収差と倍率色収差を補正した各画
像の適正な位置を算出し、この適正な位置を用いて歪曲
収差および倍率色収差を補正し、あるいはこの適正な位
置を用いて電子変倍処理を行うのが好ましい。こうする
ことにより、レンズ性能があまり高くないレンズを使用
する比較的安価なデジタルカメラによって撮影された画
像であっても、画像処理によって、レンズの性能に起因
する画像の収差、すなわちレンズの収差に起因する画質
劣化を補正することができ、歪や色ズレ等のない高画質
な画像を、撮影倍率や焦点距離によらず、安定して出力
することができる。
タを補間処理することによって行われるが、補間処理は
画質の劣化を伴うものであり、その回数は少ないほうが
好ましい。そのため、図示例の補間処理部36bでは、
好ましい態様として、電子変倍処理を行う際には、前述
の収差が補正された画像データを得るための補間処理の
際に、補間演算の倍率(N倍補間)を電子変倍率に応じ
て調整することにより、同時に電子変倍処理も行う。本
実施例においては、これにより、1回の補間処理で倍率
色収差および歪曲収差の補正と、電子変倍処理とを行う
ことができる。
曲収差の補正を行うことにより、補正後には、色ずれや
歪のない画像を得ることができるが、これらの収差補正
を行うと、画像の形状およびサイズが変化する場合があ
る。例えば、図3(A)に示す補正前の画像が糸巻型の
歪曲収差を持つものであれば、図3(B)に示す様に、
補正後の画像は、XYの両方向において、矩形の対向辺
の中央部が、両端部から中心部に向かってより大きく収
縮し、斜線で示される画像が再現されない領域、いわゆ
るケラレが発生する場合がある。デジタルカメラ10で
は、表示装置22で撮影領域を確認しながら撮影を行う
が、この場合には、収差の補正を行った画像を表示装置
22に表示した際に、図3(B)に示されるようなケラ
レを生じた画像が表示され、また、外部に出力する画像
も同様な画像となってしまう。
おいては、収差補正を行った結果生ずるケラレをあらか
じめ想定して、図3(C)に示されるように、表示装置
22に再現する画像領域a(ファインダの視野)より、
実際に撮影(センサ30に結像)して取り込む画像デー
タの領域bを大きくし、また、外部に出力する画像領域
を表示装置22に再現する画像領域aと一致させるのが
好ましい。あるいは、実際に撮影する領域に対して、表
示装置22に再現する画像領域を小さくし、同様な外部
出力を行ってもよい。また、補正後の画像を表示して、
画像がケラレる領域や切り出す領域を枠などで示しても
よい。また、このケラレの程度に応じて、前記補間処理
部36bでの補間倍率を設定し、若干画像を拡大して表
示および/または外部出力してもよい。
して、特性補正部36において倍率色収差および歪曲収
差の両者を補正しているが、本発明はこれに限定はされ
ず、レンズ特性として倍率色収差もしくは歪曲収差のい
ずれか一方の特性のみを記憶しておき、これと画像位置
とを用いて、いずれか一方の収差のみを補正してもよ
い。さらに、倍率色収差または歪曲収差の少なくとも1
方のみならず、レンズ特性に起因する周辺光量低下やピ
ントボケ(PSF:Point Spread Function)等の情報も
記憶しておき、倍率色収差または歪曲収差の少なくとも
1方の補正に加え、あるいはこれに変えて、周辺光量低
下やピントボケも補正してもよい。さらに、これらのレ
ンズ特性に関する補正の有無を選択可能にしてもよく、
また行う補正を選択できるようにしてもよい。
理された画像データは、圧縮部18および/または表示
手段22に供給される。圧縮部18は、画像データを圧
縮して、圧縮した画像データを画像メモリ20やI/F
部24に供給する。これにより画像データは、画像メモ
リ20に格納され、また、I/F部24から、外部のパ
ーソナルコンピュータ、テレビ、フロッピーディスクや
MO(光磁気)ディスク等の外部の記録媒体(そのドラ
イブ)等に出力される。圧縮部18で行われる画像圧縮
の方法および形式は、特に制限的ではなく、どのような
方法でもよいし、どのような形式で行ってもよく、従来
公知の方法および形式を採用することができる。例え
ば、JPEG、GIF、FlashFixなどの画像圧
縮形式の代表的な形式を採用することができる。これら
の代表的な画像圧縮形式のいずれを採用するかは、対象
とする画像に要求される画質(1コマ当たりのデータ
量)や画像メモリ20の容量などに応じて適宜選択すれ
ばよい。
ら送られた画像データを圧縮するものに限定されず、画
像メモリ20に格納された圧縮画像データを表示手段2
2に表示するために、画像メモリ20から圧縮画像デー
タを再び読み出して解凍するものであってもよい。な
お、本発明においては、図示例のように、データ処理部
16のレンズ特性補正部36でレンズに起因する収差を
補正した後に、画像圧縮を行うのがよい。これは、通常
良く使用されるJPEGやFlashPixなどの圧縮
形式は、不可逆圧縮であるので、圧縮後に収差補正を行
うと画像データの一部が欠損した状態で収差補正を行う
ことになり、適切な収差補正が行えなくなるからであ
る。
体画像のデジタル画像データを記録できる画像記録媒体
であれば、特に制限的ではなく、どのような画像記録媒
体であってもよい。例えば、フラッシュメモリ、EPR
OM、EEPROM等の不揮発性メモリやRAM等のデ
ジタルカメラ10に実装されて取り外しができない内蔵
メモリであってもよいし、あるいはPCMCIA(PC
カード)、ATAカード、コンパクトフラッシュカード
等のカードメモリやスマートメディア等の着脱可能なメ
モリであってもよく、あるいはフロッピーディスクやM
Oディスク等の画像記録媒体であってもよい。なお、内
蔵メモリの場合には、パーソナルコンピュータやデジタ
ルフォトプリンタなどの画像記録装置に取り込むために
は、ケーブルを介してシリアルまたはパラレルに画像デ
ータを送る必要があるが、着脱可能なメモリの場合に
は、メモリそのものをパーソナルコンピュータやデジタ
ルフォトプリンタなどの画像記録装置のスロットにセッ
トするだけでよいので、画像データの転送の必要がな
く、取り扱いが簡単であるので好ましい。
は、圧縮部18での画像データの圧縮率や画像メモリ2
0の記録容量によって決まる。デジタルカメラ10で
は、画像メモリ20の記録容量は大きいほうが、撮影コ
マ数も多くなるので好ましいが、記録容量が大きいと画
像メモリ20の物理的なサイズも大きくなるので、物理
的サイズと必要な撮影コマ数に応じて画像メモリ20の
記録容量を適宜選択するのが良い。
された画像データ(画像)を可視像として表示するもの
であり、前述のように、撮影時のファインダとなる。表
示手段22には限定はなく、液晶ディスプレイ等のデジ
タルカメラ10に利用される公知の表示手段が各種利用
可能である。
いては、表示手段22に表示する画像は、データ処理部
16の画像処理部34および特性補正部36の両者で処
理された画像であってもよく、あるいは、画像処理部3
4のみで処理された、前述の収差補正を施されない画像
であってもよい。これらは、デジタルカメラ10に要求
される撮影速度等に応じて適宜設定すればよく、あるい
は選択可能にするのが好ましい。ただし、画像メモリ2
0に記憶する画像や、I/F部24から外部に出力する
画像は、特性補正部36において収差補正を施されたも
のであるのが好ましく、また、収差補正等を行わない画
像とレンズ特性の補正に必要な情報とを組み合わせて、
画像メモリ20に記憶したりI/F部24から外部出力
してもよい。
いては、1コマの画像を撮影した後、データ処理部16
でこのコマの画像データを処理して画像メモリ20に格
納した後に次のコマを撮影してもよく、次のコマ以降の
撮影を行っている間にデータ処理部16での画像データ
処理を行ってもよい。次コマ以降の撮影中に処理を行う
態様のほうが、迅速な撮影(連写)が可能である反面、
画像処理中に撮影されたコマの画像を記憶するメモリが
必要となるので、コスト的には不利となる。
影した画像の表示手段22での表示や、画像メモリ20
への格納、I/F部24からの出力を行うのみならず、
一旦画像メモリ20に記憶した画像データを圧縮部18
で解凍して表示手段22に表示してもよく、あるいは、
I/F部24から画像データを受取り、この画像を表示
手段22に表示したり、画像メモリ20に格納してもよ
い。
のデジタル撮像装置の代表例として説明しているが、本
発明はこれに限定されるわけではなく、例えば、デジタ
ルビデオカメラなどのカメラの形態を持つものの他、カ
メラそのものの形態を有していなくても一部にカメラ機
能を含むコンピュータや各種の画像撮影装置等などの撮
影レンズおよび撮像素子を一部に備えたデジタル撮像装
置も本発明のデジタル撮像装置として挙げることができ
る。
々の実施例を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲において、各種の改良や設計の変更を行ってよい
のはもちろんである。
よれば、比較的安価な、性能のそれほど良くないレンズ
を用いても、実用上充分な画質が得られるデジタル撮像
装置を実現できる。
ルカメラの一例の概略を示すブロック図である。
部の概略ブロック図である。
よる画像の変形を概念的に示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】撮像レンズ、撮像素子、この撮像素子から
の出力信号を処理してデジタル画像データとするデータ
処理部およびこのデジタル画像データを記録する画像メ
モリを有するデジタル撮像装置であって、 前記撮影レンズのレンズ特性と撮影されたコマにおける
画像の位置とを用いて、前記撮影レンズに起因する画質
劣化を補正する処理を前記デジタル画像データに施すレ
ンズ特性補正部を有することを特徴とするデジタル撮像
装置。 - 【請求項2】前記レンズ特性補正部によって補正される
前記画質劣化は、倍率色収差、歪曲収差、ピントボケお
よび周辺光量低下の少なくとも1つである請求項1に記
載のデジタル撮像装置。 - 【請求項3】前記レンズ特性補正部は、前記画質劣化の
補正を前記デジタル画像データの圧縮処理前に行う請求
項1または2に記載のデジタル撮像装置。 - 【請求項4】前記レンズ特性補正部による補正を次のコ
マの撮影前もしくは次のコマ以降の撮影中に行い、前記
レンズ特性補正部による補正が施された当該コマの前記
デジタル画像データを前記画像メモリに格納する請求項
1〜3のいずれかに記載のデジタル撮像装置。 - 【請求項5】前記画像メモリは、内蔵画像記録媒体もし
くは着脱可能な画像記録媒体である請求項1〜4 のいず
れかに記載のデジタル撮像装置。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のデジタル
撮像装置であって、 さらに、前記撮影画像を表示する画像表示部を有し、 前記レンズ特性補正部で補正処理されたもしくは補正処
理されなかった前記デジタル画像データに基づく画像を
前記画像表示部に表示し、前記レンズ特性補正部による
補正処理が施された前記デジタル画像データをメモリに
格納することを特徴とするデジタル撮像装置。 - 【請求項7】前記レンズ特性補正部による補正の結果生
じる画素の欠損に応じて、撮影者が確認する撮影領域よ
りも広い領域を前記撮像素子に結像する請求項1〜6の
いずれかに記載のデジタル撮像装置。
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