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JP2000052616A - 記録ヘッドの位置決め装置 - Google Patents

記録ヘッドの位置決め装置

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Publication number
JP2000052616A
JP2000052616A JP22300398A JP22300398A JP2000052616A JP 2000052616 A JP2000052616 A JP 2000052616A JP 22300398 A JP22300398 A JP 22300398A JP 22300398 A JP22300398 A JP 22300398A JP 2000052616 A JP2000052616 A JP 2000052616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoder
positioning
section
recording head
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP22300398A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takifuji
浩治 滝藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP22300398A priority Critical patent/JP2000052616A/ja
Publication of JP2000052616A publication Critical patent/JP2000052616A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンコーダの上端縁部における磨耗を無くし
て、且つエンコーダを垂直に確実に取り付けて位置検出
の信頼性を向上させることが可能になると共に、位置検
出センサからのエンコーダの外れを防止し、且つ位置検
出センサの取り付けの位置決めを容易に行うことが可能
な記録ヘッドの位置決め装置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッド15の位置決め装置は、キャ
リッジ18が所定方向に搬送された場合には、エンコー
ダ50の下側端縁部がエンコーダ押さえ部53の下側摺
接部53Bと摺接しつつ押さえられ、位置検出センサ5
2の凹部52Aの内面とエンコーダ50との距離は、一
定に保たれる。また、エンコーダ押さえ部53の下側摺
接部53Bの上端縁は、溝部53Aの奥まで斜め上がり
に形成されて斜面部53Cが形成されている。また、位
置検出センサ52の凹部52Aに挿入されたエンコーダ
50は、その上部を突起部55によって覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドの位置
決め装置に関し、特に、長尺状の位置決め標識部材の下
側端縁部だけを押さえる部材押さえ部と、位置決め標識
部材を介して位置情報を検出する位置検出部の上端面近
傍位置を覆う突起部とを設けることにより、位置決め標
識部材の上端縁部における磨耗を無くして、且つ位置決
め標識部材を垂直に確実に取り付けて位置検出の信頼性
を向上させることが可能になると共に、位置検出部から
の位置決め標識部材の外れを防止し、且つ位置検出部の
取り付けの位置決めを容易に行うことが可能な記録ヘッ
ドの位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録ヘッドが移動して印字媒
体に印字する印字装置は、シャーシの左端壁と右端壁と
に渡って延びるガイド軸の軸方向へスライド自在にキャ
リッジが架着され、このキャリッジに記録ヘッドが搭載
されている。そして、このキャリッジは、ステッピング
モータ等のキャリッジ送りモータの回転がタイミングベ
ルトを介して伝達されて、ガイド軸の軸方向に沿って左
右に移動することができる。また、前記ガイド軸と平行
に位置検出のためのスリットが形成された長尺状のエン
コーダが張設されている。また、前記キャリッジは、位
置検出センサを備えると共に、この位置検出センサとエ
ンコーダとの距離を一定に保つためにエンコーダを押さ
えるエンコーダ押さえ部が設けられている。そして、キ
ャリッジが左右に移動しているときに、位置検出センサ
によってエンコーダのスリット数をカウントすることに
よってキャリッジの移動量を検出する構成になってい
る。
【0003】このような押さえ部、位置検出センサ、及
びエンコーダによって構成される記録ヘッドの位置決め
装置の一例を図5に基づいて説明する。図5は従来のキ
ャリッジに設けられる記録ヘッドの位置決め装置の要部
を拡大した斜視図である。図5に示すように、キャリッ
ジ101の長尺状のエンコーダ104に対向する側面に
は、略コの字形の凹部が形成され、この凹部の一方の溝
内面に発光部が形成され、他方の溝内面に受光部が形成
される透過形光センサによって構成される位置検出セン
サ103がビス105、105によって取り付けられて
いる。そして、この凹部内にエンコーダ104が挿入さ
れている。このエンコーダ104は、ポリエステルフィ
ルム等の透明な合成樹脂により形成されており、その側
面に所定ピッチで不図示のスリット(例えば、200μ
mピッチで100μm幅のスリット)が長手方向に垂直
に印刷されている。また、位置検出センサ103の横
(図5中、左側)の所定間隔の位置には、位置検出セン
サ103の溝内面とエンコーダ104との距離を一定に
保つためにエンコーダ104をキャリッジ101側から
押さえるエンコーダ押さえ部102が設けられている。
このエンコーダ押さえ部102には、エンコーダ104
側に開放された略コの字形の溝部が形成されている。ま
た、上下の溝内面には、上摺接部102Aと下摺接部1
02Bがほぼ垂直に形成され、該上摺接部102Aは、
エンコーダ104の上端縁部に摺接すると共に、該下摺
接部102Bは、エンコーダ104の下端縁部に摺接す
る。そして、各摺接部102A、102Bの端縁部は、
ほぼ直角に溝の奥面まで延出されている。さらに、この
押さえ部102の開放側端縁部には、エンコーダ104
の外れを防止するためのピン106が挿通されている。
【0004】これにより、記録ヘッドの位置決め装置
は、エンコーダ押さえ部102によって押さえられたエ
ンコーダ104のスリットの通過による位置検出センサ
103の受光部の出力電圧の変化を検出することによ
り、位置検出センサ103を通過したスリット数をカウ
ントして、キャリッジ101の移動量を精密に検出でき
る構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記記
録ヘッドの位置決め装置では、エンコーダ押さえ部10
2の上摺接部102Aとエンコーダ104との摺接によ
る磨耗粉が発生し、この磨耗粉がエンコーダ104のス
リット部や位置検出センサ103の溝部に付着するた
め、位置検出センサ103がエンコーダ104のスリッ
トを誤検出するという問題がある。また、各摺接部10
2A、102Bの端縁部は、ほぼ直角に溝の奥面まで延
出されているため、この延出部にエンコーダ104が捩
れて挿入されて、位置検出センサ103の溝面とエンコ
ーダ104との距離が所定の距離に保たれず、位置検出
センサ103がエンコーダ104のスリットを誤検出す
るという問題がある。また、エンコーダ押さえ部102
の開放端縁部にピン106を挿通する必要があるため、
作業が煩雑になるという問題がある。さらに、位置検出
センサ103を所定位置に取り付けるためには、位置決
め治具が必要になり、取り付け作業が煩雑になるという
問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、長尺状のエンコーダの
下側端縁部だけを押さえるエンコーダ押さえ部と、エン
コーダを介して位置情報を検出する位置検出センサの上
端面近傍位置を覆う突起部とをキャリッジに設けること
により、エンコーダの上端縁部における磨耗を無くし
て、且つエンコーダを垂直に確実に取り付けて位置検出
の信頼性を向上させることが可能になると共に、位置検
出センサからのエンコーダの外れを防止し、且つ位置検
出センサの取り付けの位置決めを容易に行うことが可能
な記録ヘッドの位置決め装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る記録ヘッドの位置決め装置は、記録ヘッ
ドと、前記記録ヘッドを所定の方向に往復させるヘッド
搬送手段と、前記記録ヘッドの位置を検出するヘッド位
置検出手段とを備えた記録ヘッドの位置決め装置におい
て、前記ヘッド位置検出手段は、記録ヘッドの搬送方向
に張設される長尺状の位置決め標識部材と、前記位置決
め標識部材を押さえる部材押さえ部と、前記位置決め標
識部材を介して位置情報を検出する位置検出部とを有
し、前記部材押さえ部には、前記位置決め標識部材の幅
寸法よりも大きい溝幅の断面略コの字形の溝部が形成さ
れて、前記溝部に挿入される位置決め標識部材の下側端
縁部に摺接する下側摺接部が該溝部下面にほぼ垂直に設
けられていることを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係る記
録ヘッドの位置決め装置によれば、該記録ヘッドの位置
決め装置は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドを所定の方
向に往復させるヘッド搬送手段と、前記記録ヘッドの位
置を検出するヘッド位置検出手段とから構成されてい
る。また、このヘッド位置検出手段は、長尺状の位置決
め標識部材と、この位置決め標識部材が挿入される位置
検出部と、位置検出部と位置決め標識部材との距離を一
定に保つためにこの位置決め標識部材を押さえる部材押
さえ部とから構成されている。さらに、この部材押さえ
部材には、位置決め標識部材の幅寸法よりも大きい溝幅
の断面略コの字形の溝部が形成されて、前記溝部に挿入
される位置決め標識部材の下側端縁部に摺接する下側摺
接部が該溝部下面にほぼ垂直に設けられている。これに
より、記録ヘッドが所定の方向に往復する場合に、部材
押さえ部の溝部に挿入される位置決め標識部材は、下側
端縁部がこの溝部下面に設けられた下側摺接部と摺接す
るため、位置決め標識部材の上側端縁部には磨耗粉が発
生せず、位置検出部は位置決め標識部材を介して正確に
移動量を検出することが可能となる。
【0009】また、請求項2に係る記録ヘッドの位置決
め装置は、請求項1に記載の記録ヘッドの位置決め装置
において、前記下側摺接部の上端縁が斜め上がりに前記
溝部の奥まで形成されていることを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係る記
録ヘッドの位置決め装置によれば、請求項1に記載の記
録ヘッドの位置決め装置において、前記下側摺接部の上
端縁が斜め上がりに前記溝部の奥まで形成されているた
め、位置決め標識部材が捩れて該溝部の奥まで挿入され
ても、この位置決め標識部材の張力によって斜面をすべ
り落ちるため、この位置決め標識部材の取付が容易にな
ると共に、位置決め標識部材の下側端縁部を常に部材押
さえ部の下側摺接部に当接することが可能となり、位置
検出部と位置決め標識部材との距離を確実に一定に保つ
ことが可能となる。
【0011】また、請求項3に係る記録ヘッドの位置決
め装置は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドを所定の方向
に往復させるヘッド搬送手段と、前記記録ヘッドの位置
を検出するヘッド位置検出手段とを備えた記録ヘッドの
位置決め装置において、前記ヘッド位置検出手段は、記
録ヘッドの搬送方向に張設される長尺状の位置決め標識
部材と、前記位置決め標識部材を押さえる部材押さえ部
と、前記位置決め標識部材を介して位置情報を検出する
位置検出部とを有し、前記位置検出部には、位置決め標
識部材が挿入される凹部が形成され、前記凹部の上端面
近傍位置に該位置決め標識部材の上部を覆う突起部が設
けられることを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係る記
録ヘッドの位置決め装置によれば、該記録ヘッドの位置
決め装置は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドを所定の方
向に往復させるヘッド搬送手段と、前記記録ヘッドの位
置を検出するヘッド位置検出手段とから構成されてい
る。また、このヘッド位置検出手段は、長尺状の位置決
め標識部材と、この位置決め標識部材が挿入される位置
検出部と、位置検出部と位置決め標識部材との距離を一
定に保つためにこの位置決め標識部材を押さえる部材押
さえ部とから構成されている。さらに、この位置検出部
には、位置決め標識部材が挿入される凹部が形成され、
前記凹部の上端面近傍位置に該位置決め標識部材の上部
を覆う突起部が設けられている。これにより、位置決め
標識部材が挿入される凹部の上端面近傍位置に設けられ
る突起部によって該位置決め標識部材の上部が覆われる
ため、位置検出部から該位置決め標識部材が外れること
を確実に防止することが可能になると共に、部材押さえ
部に該位置決め標識部材の外れ防止手段を設ける必要が
無くなるため、記録ヘッドの位置決め装置の構成が簡単
になり、製造コストの削減を図ることが可能となる。
【0013】さらに、請求項4に係る記録ヘッドの位置
決め装置は、請求項3に記載の記録ヘッドの位置決め装
置において、前記突起部は、少なくとも一方の側端面に
前記位置検出部の側面に沿って延出される位置決め用延
出部が形成されていることを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係る記
録ヘッドの位置決め装置によれば、請求項3に記載の記
録ヘッドの位置決め装置において、前記突起部は、少な
くとも一方の側端面に前記位置検出部の側面に沿って延
出される位置決め用延出部が形成されているため、位置
検出部をこの位置決め用延出部に押しつけて取り付ける
ことにより、所定の位置に取り付けることが可能とな
り、位置検出部の取付作業が容易になると共に、製造コ
ストの削減を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録ヘッドの
位置決め装置について、本発明を画像形成装置につき具
体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説
明する。先ず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構
成について図1乃至図3に基づき説明する。図1は本実
施形態に係る画像形成装置の斜視図である。図2は本実
施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。図3は
本実施形態に係るインクジェット式の記録部がシャーシ
ーフレームに取り付けられた状態の概略正面図である。
尚、画像形成装置1は、ファクシミリ機能、コピー機
能、通常のプリンタとしてのプリンタ機能等の各種の機
能を有している。
【0016】画像形成装置1の本体ケースは、図1及び
図2に示すように、インクジェット式の記録部2を収納
し、且つ画像を形成するための用紙Pを供給するための
給紙カセット3を後側の上方から装着することのできる
合成樹脂製のメイン下ケース1aと、該メイン下ケース
1aの上側を覆う合成樹脂製の上ケース1bとからな
る。この上ケース1bは、その前後方向の中途部から左
右両外側に突出する回転筒軸部4を中心にして大きく上
下回動できるように、メイン下ケース1aの側部のブラ
ケット(図示せず)に枢着され、一方のブラケットに一
端が係止され、コイル部が回転筒軸部4の外周に巻回さ
れ、他端が上ケース1bの適宜箇所に係止された捩じり
ばねにより、上ケース1bの上面が前方向に向かうよう
に付勢され、通常は、不図示のフックにより、上ケース
1bが上向くように固定されている。
【0017】上ケース1bの上面の前より部位には、原
稿読取部としての原稿読取ユニット5が装着され、該原
稿読取ユニット5の上側は、操作パネルカバー6にて覆
われている。そして、表面に各種ファンクションキーや
テンキー等の操作部を備えた操作パネルカバー6は、そ
の後部寄り部位の左右両側の枢支軸7を中心にして前後
が大きく上下回動できるように構成されている。また、
上ケース1bの上面の後部寄りには、前記操作パネルカ
バー6の後端に隣接して、原稿載置部9が一体的に形成
され、該原稿載置部9には、搬送される原稿の左右両側
縁を案内するための左右一対の原稿ガイド体10、10
が同期して左右移動可能に装着されている。
【0018】なお、メイン下ケース1aの下面は金属板
等からなる底カバー板11にて塞がれ、メイン下ケース
1aの内部空間には、図示しないが、制御基板、電源基
板、電話回線を介して他の電話装置やファクシミリ装置
との間で会話やファクシミリデータの送受信を可能にす
るためのNCU(ネットワークコントロールユニット)
基板等が配置されている。さらに、メイン下ケース1a
の側部から外向きに突設した受け台13上に、他の電話
装置との会話を行うための送受話器(ハンドセット)1
2が載置されている。発呼用のスピーカ(図示せず)
は、メイン下ケース1a内の右側面の後部側等に固定さ
れている。
【0019】また、図2に示すように、原稿読取ユニッ
ト5には、合成樹脂製のユニットケース42に配置され
る横長の密着型イメージセンサ34と、原稿載置部9の
近傍に配置される原稿分離送りローラ35aと、前記密
着型イメージセンサ34の搬送上流側に配置される搬送
駆動ローラ36a及び従動ローラ36bと、搬送下流側
に配置される搬送駆動ローラ37a及び従動ローラ37
bと、前記各ローラ35a、36a、37aを駆動する
ための駆動モータと歯車列とがフレーム内に収納された
原稿搬送系駆動ユニット(図示せず)とが備えられてい
る。そして、枢支軸7を中心にして前側が大きく上下回
動できるように構成された操作パネルカバー6の下面側
には、前記ユニットケース42の上面を覆った状態のと
き、前記原稿分離送りローラ35aの上面に当接する分
離パッド35bと、前記密着型イメージセンサ34の上
面に当接する下面が白色に塗布される等した押圧板38
とが備えられており、操作パネルカバー6上面のキー操
作等による原稿読み取り指令に応じて、原稿載置部9上
の原稿は、前記原稿分離送りローラ35a及び分離パッ
ド35bを介して1枚ずつ分離して送られ、原稿が前記
押圧板38と密着型イメージセンサ34との間を通過す
るとき、原稿の画像が読み取られるように構成されてい
る。
【0020】また、図2及び図3に示すように、上ケー
ス1bの下側に配置される記録部2におけるキャリッジ
18は、その下部が左右長手のシャーシフレーム16に
装架された丸軸上のガイド軸17に軸支され、シャーシ
フレーム16の縦案内片16aに上部が摺接して左右移
動可能に構成されている。そして、このキャリッジ18
にカラーインクジェット式の記録ヘッド15が下向きに
装着されている。カラー記録を実行するための記録ヘッ
ド15は、シアン、イエロー、マゼンダ、ブラックの各
色のインクを吐出するための4つのノズル部を有し、こ
の各記録ヘッド15に対して供給するインクが収納され
た各色毎のカートリッジ19がキャリッジ18にそれぞ
れ着脱可能に挿着されている。
【0021】前記ガイド軸17と平行に延びるタイミン
グベルト20は、シャーシフレーム16の一側寄り(図
3中、左寄り)に配置された従動プーリ21と正逆回転
可能なステッピングモータ等の駆動モータ22の出力軸
に固定された駆動プーリ23とに巻掛けられ、タイミン
グベルト20の一箇所を前記キャリッジ18に係止部1
8Aによって連結することにより、当該キャリッジ18
はガイド軸17と平行に往復移動可能となる。また、ガ
イド軸17の上方には、ポリエステルフィルム等の透明
な合成樹脂製のエンコーダ50が、該ガイド軸17に平
行に、一端が一側(図3中、左側)のシャーシーフレー
ム16に係止され、他端が他側(図3中、右側)のシャ
ーシーフレーム16に引張バネ51を介して取り付けら
れている。このエンコーダ50には、不図示のスリット
が長手方向に垂直に所定のピッチで印刷等により形成さ
れている(本実施形態では、100μm幅のスリットが
200μmのピッチで印刷されている。)。また、この
エンコーダ50は、後述するように、キャリッジ18の
後側上部に配置されている位置検出センサ52およびエ
ンコーダ押さえ部53に挿入されている。
【0022】尚、図2に示されるように、前記給紙カセ
ット3に積層された用紙Pは、メイン下ケース1aの後
部内に配置された図示しないが従来から周知の構造の給
紙機構としての間欠回転する給紙ローラと分離パッドと
によって1枚ずつ分離され、分離された用紙Pは、レジ
ストローラ(図示せず)の箇所にて一旦用紙の先端の位
置を整えて、搬送上流側ローラ24にて記録ヘッド15
の下方に給送され、搬送下流側の上下対の搬送ローラ2
5、26にて挟持搬送される途次、印字指令に応じて記
録ヘッド15よりインク滴を用紙Pの上面に吐出して画
像を記録し、その後、排紙トレイ27の箇所に排出され
るように構成されている。
【0023】次に、記録ヘッド15の位置決め装置の構
成について図4に基づいて説明する。図4は本実施形態
に係る記録ヘッド15の位置決め装置の要部を拡大した
斜視図である。図4に示すように、キャリッジ18の後
側上端縁部(図4中、右上端縁部)には、ほぼ垂直に突
き出して、断面が略長方形の突起部55が形成され、こ
の突起部55の基端部分のキャリッジ18の側面側の一
側面は、ほぼ垂直に下側に延出されて位置決め用延出部
55Aが形成されている。そして、略コの字形の凹部5
2Aが形成され、この凹部52Aの一方の溝内面に発光
部が装着され、他方の溝内面に受光部が装着される透過
形光センサによって構成される位置検出センサ52が、
その側端面を位置決め用延出部55Aの内面に押し当て
られ、且つビス取付部52Bの上端面が該位置決め用延
出部55Aの下端面に押し当てられて、ビス54、54
によりキャリッジ18の後側に取り付けられている。
尚、突起部55は、位置検出センサ52の上部をほぼ覆
っている。
【0024】また、位置検出センサ52の横(図4中、
左側)の所定間隔の位置には、位置検出センサ52の溝
面とエンコーダ50との距離を一定に保つためにエンコ
ーダ50をキャリッジ18側から押さえるエンコーダ押
さえ部53が設けられている。このエンコーダ押さえ部
53には、エンコーダ50側に開放された略コの字形の
溝部53Aが形成されている。そして、この溝部53A
の下面にはエンコーダ50の下側端縁部に摺接する下側
摺接部53Bがほぼ垂直に形成され、この下側摺接部5
3Bの上端縁は溝部53Aの奥まで斜め上がりに形成さ
れて斜面部53Cが形成されている。そして、記録ヘッ
ド15の位置決め装置は、該突起部55、位置検出セン
サ52、エンコーダ押さえ部53、及び、位置検出セン
サ52の凹部52Aとエンコーダ押さえ部53の溝部5
3Aとに挿入されるエンコーダ50によって構成されて
いる。これにより、記録ヘッド15の位置決め装置は、
エンコーダ押さえ部53の下側摺接部53Aによって押
さえられたエンコーダ50のスリットの通過による位置
検出センサ52の受光部の出力電圧の変化を検出するこ
とにより、位置検出センサ52を通過したスリット数を
カウントして、キャリッジ18の移動量を精密に検出で
きる構成になっている。
【0025】ここで、エンコーダ50が位置決め標識部
材として機能する。また、エンコーダ押さえ部53が部
材押さえ部を構成する。また、位置検出センサ52が位
置検出部として機能する。
【0026】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
画像形成装置1では、記録ヘッド15の位置決め装置
は、キャリッジ18が所定方向に搬送された場合には、
エンコーダ50の下側端縁部がエンコーダ押さえ部53
の下側摺接部53Bと摺接しつつ押さえられ、位置検出
センサ52の凹部52Aの内面とエンコーダ50との距
離は、一定に保たれる。また、エンコーダ押さえ部53
の下側摺接部53Bの上端縁は、溝部53Aの奥まで斜
め上がりに形成されて斜面部53Cが形成されている。
また、位置検出センサ52の凹部52Aに挿入されたエ
ンコーダ50は、その上部を突起部55によって覆われ
ている。
【0027】したがって、記録ヘッド15が所定の方向
に往復する場合に、エンコーダ押さえ部53の溝部53
Aに挿入されるエンコーダ50は、下側端縁部がこの溝
部53A下面に設けられた下側摺接部53Bと摺接する
ため、エンコーダ50の上側端縁部には磨耗粉が発生せ
ず、位置検出センサ52はエンコーダ50を介して正確
に移動量を検出することが可能となる。また、前記下側
摺接部53Bの上端縁が、斜め上がりに該溝部53Aの
奥まで形成されて斜面部53Cを形成しているため、エ
ンコーダ50が捩れて該溝部53Aの奥まで挿入されて
も、このエンコーダ50の張力によって斜面部53Cを
すべり落ちるため、このエンコーダ50の取付が容易に
なると共に、エンコーダ50の下側端縁部を常にエンコ
ーダ押さえ部53の下側摺接部53Aに当接することが
可能となり、位置検出センサ52とエンコーダ50との
距離を確実に一定に保つことが可能となる。また、エン
コーダ50が挿入される凹部52Aの上端面近傍位置に
設けられる突起部55によって該エンコーダ50の上部
が覆われるため、位置検出センサ52から該エンコーダ
50が外れることを確実に防止することが可能になると
共に、エンコーダ押さえ部53に該エンコーダ50の外
れ防止手段を設ける必要が無くなるため、記録ヘッド1
5の位置決め装置の構成が簡単になり、製造コストの削
減を図ることが可能となる。さらに、前記突起部55
は、基端部の一方の側端面に前記位置検出センサ52の
側面に沿って延出される位置決め用延出部55Aが形成
されているため、位置検出センサ52をこの位置決め用
延出部55Aに押しつけて取り付けることにより、所定
の位置に取り付けることが可能となり、位置検出センサ
52の取付作業が容易になると共に、製造コストの削減
を図ることが可能となる。
【0028】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論であり、以下のよう
にしてもよい。 (a)前記実施形態では、位置決め用延出部55Aを突
起部55の一方の側端面に設けたが、両側端面に設け、
位置検出センサ52を下側から嵌め込むようにしてもよ
い。 (b)前記実施形態では、突起部55を位置検出センサ
52の上端面の上部に形成したが、位置検出センサ52
の上端面の一方の外側若しくは両外側の上部に形成して
もよい。この場合には、位置決め用延出部は、位置検出
センサ52側の側端面の基端部に延出される。 (c)前記実施形態では、エンコーダ押さえ部53の斜
面部53Cは、溝部53Aの奥面の上側近傍位置まで形
成したが、溝部53Aの上面まで斜め上がりに形成して
もよい。 (d)前記実施形態では、位置検出センサ52とエンコ
ーダ押さえ部53を別々に設けたが、位置検出センサ5
2とエンコーダ押さえ部53の各々の機能を1つの部材
で一体的に形成することにより実現させてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、長尺状のエ
ンコーダの下側端縁部だけを押さえるエンコーダ押さえ
部と、エンコーダを介して位置情報を検出する位置検出
センサの上端面近傍位置を覆う突起部とを設けることに
より、エンコーダの上端縁部における磨耗を無くして、
且つエンコーダを垂直に確実に取り付けて位置検出の信
頼性を向上させることが可能になると共に、位置検出セ
ンサからのエンコーダの外れを防止し、且つ位置検出セ
ンサの取り付けの位置決めを容易に行うことが可能な記
録ヘッドの位置決め装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の斜視図であ
る。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の概略断面図で
ある。
【図3】本実施形態に係るインクジェット式の記録部が
シャーシーフレームに取り付けられた状態の概略正面図
である。
【図4】本実施形態に係る記録ヘッドの位置決め装置の
要部を拡大した斜視図である。
【図5】従来のキャリッジに設けられる記録ヘッドの位
置決め装置の要部を拡大した斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 記録部 3 給紙カセット 6 操作パネルカバー 15 記録部 16 シャーシーフレーム 16a 縦案内片 17 ガイド軸 18 キャリッジ 19 カートリッジ 20 タイミングベルト 22 駆動モータ 50 エンコーダ 52 位置検出センサ 52A 凹部 52B ビス取付部 53 エンコーダ押さえ部 53A 溝部 53B 下側摺接部 53C 斜面部 54 ビス 55 突起部 55A 位置決め用延出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドと、前記記録ヘッドを所定の
    方向に往復させるヘッド搬送手段と、前記記録ヘッドの
    位置を検出するヘッド位置検出手段とを備えた記録ヘッ
    ドの位置決め装置において、 前記ヘッド位置検出手段は、記録ヘッドの搬送方向に張
    設される長尺状の位置決め標識部材と、 前記位置決め標識部材を押さえる部材押さえ部と、 前記位置決め標識部材を介して位置情報を検出する位置
    検出部とを有し、 前記部材押さえ部には、前記位置決め標識部材の幅寸法
    よりも大きい溝幅の断面略コの字形の溝部が形成され
    て、前記溝部に挿入される位置決め標識部材の下側端縁
    部に摺接する下側摺接部が該溝部下面にほぼ垂直に設け
    られていることを特徴とする記録ヘッドの位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 前記下側摺接部の上端縁が斜め上がりに
    前記溝部の奥まで形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録ヘッドの位置決め装置。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドと、前記記録ヘッドを所定の
    方向に往復させるヘッド搬送手段と、前記記録ヘッドの
    位置を検出するヘッド位置検出手段とを備えた記録ヘッ
    ドの位置決め装置において、 前記ヘッド位置検出手段は、記録ヘッドの搬送方向に張
    設される長尺状の位置決め標識部材と、 前記位置決め標識部材を押さえる部材押さえ部と、 前記位置決め標識部材を介して位置情報を検出する位置
    検出部とを有し、 前記位置検出部には、位置決め標識部材が挿入される凹
    部が形成され、 前記凹部の上端面近傍位置に該位置決め標識部材の上部
    を覆う突起部が設けられることを特徴とする記録ヘッド
    の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記突起部は、少なくとも一方の側端面
    に前記位置検出部の側面に沿って延出される位置決め用
    延出部が形成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の記録ヘッドの位置決め装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072048A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Seiko Epson Corp キャリッジの電気基板、およびインクジェット記録装置
JP2006187905A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Ricoh Co Ltd インクジェットキャリッジ装置、インクジェット記録装置、画像形成装置

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