ページ番号1001860 更新日 平成30年2月16日
流動点りゅうどうてん
- 英語表記
- pour point
- 同義語
- ポア・ポイント [ ぽあ ぽいんと ]
- 分野
- その他
原油および石油製品の低温における流動性を示す指標。
純物質は、一定の温度(融点)で液体から固体に変化するが、多成分の混合物である石油では、はっきりした融点を示さない。そこで一定の条件で流動しなくなる温度を求め、これを流動点と称する。日本工業規格(JIS)K2269 によれば、石油の流動点は、試験管にとった試料を 46 ℃まで予備加熱したあと、規定方法で冷却していき、予期流動点より 10 ℃高い温度から測定を開始して、2.5 ℃下がるごとに試験管を冷却浴から取り出して観察する。こうして試験管を横にしても 5 秒間全く動かなくなる温度を求めて、それより 2.5 ℃高い温度を流動点とする。流動点が高い原油を扱う場合、生産井、生産処理設備、輸送設備などの設計並びに操業条件に配慮が必要となる。操業温度条件が流動点近くまたはそれ以下の場合には、原油の加熱・保温や流動点降下剤の添加といった対策が必要となる。石油製品の扱いにおいても同様である。