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「ピンク・レディー」という虚像から一人の人間へ 未唯mieさん

ソロとして40年以上歩み続けてきた歌手の未唯mieさん=大阪市北区で2023年3月6日、中川祐一撮影
ソロとして40年以上歩み続けてきた歌手の未唯mieさん=大阪市北区で2023年3月6日、中川祐一撮影

 「ピンク・レディー」からソロに転じたことを「アイドルという虚像から抜け出し、一人の人間として音楽の原点に立ち返ることができた」と表現した。

 歌手の未唯mieさん(65)は3月1日、ソロデビュー40周年(2021年)を記念したアルバムをリリースした。1人の歌手として歩み続けた集大成。音楽の届け方も、アイドル時代とは大きく変わったという。

3月1日に31曲のベスト盤

 リリース日の「3」と「1」は「ミイ」に通じ、未唯mieさんにとって思い入れの強い数字だ。2枚組みのアルバム「MIE to 未唯mie 1981―2023 ALLTIME BEST」は全31曲。曲数も「3」と「1」だが、これは偶然の一致だという。「最高の音源で最大限に収録できるよう選んでいったら、たまたま31曲になったんです。レコード会社の垣根を越え、レアな曲も入っている。望み通りの曲をそろえることができました」と笑顔を見せる。

 記念のベスト盤の発売は、新型コロナウイルス禍で2年延期に。ソロデビューシングル「ブラームスはロックがお好き」(1981年)や、ドラマ「不良少女とよばれて」の主題歌として大ヒットした「NEVER」(84年)、レナード・コーエンのカバー曲「Hallelujah(ハレルヤ)」など、未唯mieさんの歌声をたどることができる。

 新たに録音した「Hallelujah」は「今の私を知ってもらえる」作品だ。…

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