例文・使い方一覧でみる「贋」の意味
スポンサーリンク...遊びに来た男が皆その前へ立つて見ちや「贋物（がんぶつ）ぢやないか」と軽蔑した...
芥川龍之介 「鑑定」
...わたしが遇（あ）った贋雲水（にせうんすい）は四十前後の小男です...
芥川龍之介 「報恩記」
...世間の者は妖怪の贋物（にせもの）ばかりをかつぎ出し...
井上円了 「おばけの正体」
...贋物だったんじゃなかったのか」「お黙り！」猫女は鋭い声で...
海野十三 「少年探偵長」
...恐らく贋造紙幣ではなかったかと思います...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...富岡鉄斎の画を持合せてゐる男が鉄斎の画には随分贋造（にせ）が多いと聞いて...
薄田泣菫 「茶話」
...」贋百姓は落ちついて八本の薔薇を植え...
太宰治 「善蔵を思う」
...この贋物様（にせものさま）……ピシャリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく偽筆（ぎひつ）へ贋落款（にせらっかん）などを押（お）して売りつけるそうだから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...床に掛けた花開（はなひらく）万国春（ばんこくのはる）とある木菴（もくあん）の贋物（にせもの）や...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...とんだ贋物（いかもの）ですぜ」「何？」銭形の平次もこれには驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...聟入の贋物になることを引受けさせられてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...贋金（にせがね）使ひに掛り合つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の贋物的（にせものてき）な根性（こんじやう）が...
林芙美子 「浮雲」
...チチコフが贋紙幣（にせざつ）づくりではないかという質問に対しても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...「贋救世主アンフィオン」などの譯稿と一しよに...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...新にこれに贋（にせ）タビラコの新称を与えて置いたが...
牧野富太郎 「植物記」
...もう何もかも白状します……こいつは叔父でも何でもありません……贋（に）せ金使いです……僕を手先に使って……ああ許して下さい……万平は眼を伏せて冷やかに笑った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
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