...いかに御姫様を懐(なつか)しく思召しても...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あなたの思召しを伝えるのです...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...やがて御房の堕獄(だごく)の悪趣と思召され...
芥川龍之介 「道祖問答」
...御国体立ち難くと思召(おぼしめ)さる」というに過ぎず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今親祖父現在し玉えば何事も思召を伺ってこそ行うべきに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それらのため家族は心配中にも藩主の思召や...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...嘘偽(うそいつわ)りと思召すなら御見物の方々...
中里介山 「大菩薩峠」
...お思召(ぼしめ)しのお連れはどなた...
中里介山 「大菩薩峠」
...思召(おぼしめ)すこそ悲しけれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうせ御主人がお帰りになるのは四ツ刻とうけたまわったから、それまでの座つなぎ、思召しに甘えて、ひとつゆっくり頂戴するといたしましょう、なにとぞよろしく」「まア、……よろしくなんて、そういうなされかたでは、思召しにそうことは出来ません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私(あたし)に喰ッて懸ッた者があると思召(おぼしめ)せ」「アラ喰ッて懸りはしませんワ」「喰ッて懸らなくッてサ……私はもうもう腹が立て腹が立て堪(たま)らなかッたけれども...
二葉亭四迷 「浮雲」
...慰みになるかと思召して美しい評判のある人などを後宮へ召されることもあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「そんなふうに思召(おぼしめ)してお聞きになります価値がございますか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たやすく常に行かれぬことを今から思召(おぼしめ)すからである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうしたこともあらせまい思召しかと思いまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたは今日お互に顔を合せてどう致すと思召(おぼしめ)していらっしゃいましたの...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...……なお今日まで士道(しどう)も恥も知らぬ人間とこの官兵衛を思召してか...
吉川英治 「黒田如水」
...どうぞわが子が可愛いと思召したら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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