...おごる値打ちがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何十倍の値打ちのものです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...どうして数千円の値打ちがあるかそれが知りたかったのです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...個々の人物の値打ちは交換價値の中に消え去り...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...わたしはこの地球が今やはじめてそれに住む値打ちのある種族をもったのだという気がする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これは十両とか二十両とかの値打ちがあると云つた槙にも...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...自分の宝であったところのナオミの値打ちを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...値打ちのあるものにしていた一切のものでです...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そんな株に何の値打ちもないことが知れて来ると...
徳田秋声 「足迹」
...素直は、一つの善であるが、善のみでは、この世に処して、値打ちが無いぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...一羽一銭の値打ちもないすずめ...
永井隆 「この子を残して」
...脳を汗する者の値打ちを引き下げようとする...
永井隆 「この子を残して」
...こんな手合いは恨みを向けるだけの値打ちさえもない...
中島敦 「李陵」
...おとなしく聴くだけの値打ちはあるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこがこの歌の値打ちである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...草を刈つてしまつては町家の庭も同じことになつてさつぱり値打ちがなくなつてしまふとか何とか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...銭にすりゃあ一文の値打ちもねえ野郎だからひとたまりもありゃしねえ...
山本周五郎 「さぶ」
...二十フランの値打ちもない代物(しろもの)でしたからね」――フィリップが言う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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