例文・使い方一覧でみる「厚い」の意味
スポンサーリンク...厚い唇に何かブツ／＼呟やき乍ら...
石川啄木 「雲は天才である」
...もっと厚い着物は細胞質皮膚または厚皮である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...金縁の分の厚い眼鏡をかけて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...厚い樫の木の代りに...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...例の厚い下唇を突出（つきだ）したまゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...濃い眉毛と、低く頑丈な鼻と、厚い唇、それらのものが、夏の炎熱と酒の温気とに燃えてるようである...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...厚い大きな脣を丸くとんがらせて吹くのである...
中島敦 「環礁」
...厚い氷の板が出来たものにちがいない...
中谷宇吉郎 「雪」
...座布團は厚いし、駕籠はガタガタの辻駕籠ぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハムレットの正覚は厚い雲の中から月が顔をだすように非常に徐々に緩慢（かんまん）に進行して...
久生十蘭 「ハムレット」
...爆発力でまさに分厚い霧のカーテンに穴が開いた...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...厚いコンクリートの壁を揺ぶって...
本庄陸男 「白い壁」
...人のいない厚いコンクリの壁ばかりの十畳二間くらいの放射室に...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...顎のところには厚い肉が襞（ひだ）をなしてたたまり...
山本周五郎 「青べか物語」
...骨太で肉の厚い躯（からだ）つきや...
山本周五郎 「ひとでなし」
...厚い材木のなかを抉つたらしい寢床が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...厚い頤（あご）を...
吉川英治 「上杉謙信」
...厚い板の扉（と）を振向いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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