...」それはなんと奥ゆかしい言葉ではありますまいか...
石原純 「ニュートン」
...と歌い弾じたお軽の奥ゆかしい心根...
上村松園 「軽女」
...同時にそれぞれ奥ゆかしい眉を示していたものである...
上村松園 「眉の記」
...まことに謹直でゆかしいところのある人柄でした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ゆかしい匂ひかな...
種田山頭火 「其中日記」
...ゆかしい思い出、きよらかな思い出──一人の父と一人の母──純粋な両親の思い出!「お母さん!」──これはこの子の小さな胸に秘めた宝玉である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...幾分おくゆかしいところもあろうというものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...古歌をかいたのがゆかしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔ゆかしい御所染の細帯...
中里介山 「大菩薩峠」
...啄木鳥が叩く音も、姿もよく、星鴉がのどをふるわせているのも面白いし、目細の細身が、せいいっぱい、朝の歌をうたっている処も、ゆかしい限りだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...道のためでございますから」とゆかしい事を云った...
夏目漱石 「門」
...しかし中々奥ゆかしい色である事は受け合うておく...
牧野富太郎 「植物記」
...なんでもひそんでいる方がおくゆかしい...
三宅花圃 「藪の鶯」
...朝の旭のとどかぬ間の石の面の落着きの深さは譬えようもなく奥ゆかしい...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ゆかしいかぎりの宇野の浩さんではないか...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...何となく奥ゆかしいので...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...おくゆかしい萩垣根(はぎがきね)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゆかしい人柄だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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