...――あの男たらしを守護するのですか?神将 黙れ! か弱い女をいじめるばかりか...
芥川龍之介 「二人小町」
...か弱い女の百合枝がどう抵抗出来るものではなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...離して」夫人はか弱い力をふり絞って...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...か弱い倭文子さんを殺すのに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あたりにはえた草を結んだか弱い雨露しのぎ――この草の結びが解ける時はまたもとの野原に立ちかえる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...か弱い花を保護するためには...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...きわめてか弱いものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...か弱い女性の常として...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鶯(うぐいす)のか弱い歌がおりてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子供という者はか弱いもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「強いとか弱いとかって...
中島敦 「虎狩」
...其他の信仰はすべて生死の法則に支配されるか弱い生物の人間がその弱さの為めに自分で考へ出した作り物ですよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...何か弱い尻のある藤次郎にからくりの箱を拵(こしら)えさして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三魂(たましひ)の拔けたやうに、呆然(ばうぜん)としてゐる貫兵衞を促(うなが)し、か弱い乍ら、一番氣の確(たし)かなお蔦(つた)を手傳はせて、卯八一人の大働きで、水船から引上げた人間は五人、船頭の三吉と、野幇間(のだいこ)の巴屋(ともゑや)七平は、それつ切り行方不知(ゆくへしれず)になつてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...虫のようにか弱い女として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「強い者のためにですか弱い者のためにですか」「世の中ぜんたいのためだろうな」「あなたはご存じないんです」「それをいちど話したかった...
山本周五郎 「さぶ」
...か弱い女を置いて逃去った道雄と...
山本周五郎 「松林蝙也」
...どうも人にはどこか弱いところがあるものですな」それから後...
吉川英治 「三国志」
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