葉

葉	U+8449, 葉 CJK 統合漢字-8449

← 葈
[U+8448]

CJK統合漢字

葊 →
[U+844A]

葉	U+F96E, 葉 CJK 互換漢字-F96E

← 省
[U+F96D]

CJK互換漢字

說 →
[U+F96F]

漢字

葉

部首: 艸艸 + 9 画
総画: 12画12
異体字 : 叶（簡体字・別字衝突）, 𦯧, 𦯲, 𦰧, 𦹁, 𮑃, 𰱒（同字）, 𫟒（俗字）, 𛂧（変体仮名）

字源

形声。「艸」+音符「枼 /*LAP/」。「は」「はっぱ」を意味する漢語｛葉 /*lap/｝を表す字。もと「枼」が｛葉｝を表す字であったが、草冠を加えた。「枼」は葉のついた樹木の象形文字。『説文解字』では「世」+「木」と誤って分析されているが、「世」は「枼」の略字である。^{[字源 1]}

↑ 裘錫圭『文字学概要』商務印書館、1988年、119頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森『金文形義通解』中文出版社、1996年、1467-1468頁。
季旭昇撰『説文新証』芸文印書館、2014年、491頁。

意義

（植物の）は、はっぱ。
紙等のうすもの。
時期、頃（ころ）。
- 19世紀中葉

語源

シナ・チベット祖語 *lap （葉）。^{[語源 1]}
- ジンポー語 làp （葉、野菜）、独竜語 lɑp⁵⁵ （葉、枚）^{[語源 2]}、ブナン語 lap （葉）^{[語源 3]}等と同根。レプチャ語 ᰜᰩᰱ lóp 、チベット語 ལོབ་མ も同根語と考えられるが、母音交替の要因は説明されていない。

↑ Paul Benedict, Sino-Tibetan: a Conspectus, Cambridge University Press, p. 70.
James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman, University of California Press, 2003, p. 342.
Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 562.
↑ Aixin Li, Jinming Li, Jiangling Yang and Ross Perlin, Concise trung–english-chinese dictionary, SIL international, 2016, p. 100.
↑ Manuel Widmer, A descriptive grammar of Bunan, De Gruyter Mouton, 2017, p. 863.

日本語

発音

音読み
- 呉音 : ヨウ、ショウ^[1]
- 漢音 : ヨウ、ショウ
訓読み
かみ、すえ、は

名詞

フリー百科事典ウィキペディアに「葉」の記事があります。

（は） (植物学) 植物を構成する主要な器官のひとつ。葉緑体を保持し光合成を行う主要な場であり、一般には緑色の薄い構造のもの。はっぱ。

接尾辞

葉（よう）

植物の葉をかぞえる助数詞。
紙など、植物の葉と似た、薄く平らで小さなものをかぞえる助数詞。
- 封筒の表を改めて見直したら、写真一葉領置と書きこんである。（宮本百合子『写真』）

熟語

中国語

葉 *

簡体字:叶
ローマ字表記
- 普通話
  - ピンイン: yè (ye4), xié (xie2)^[2], Shè (she4)^[3]
  - ウェード式: yeh⁴, hsieh², she⁴
- 広東語
  - 香港言語学学会式: yip6
  - イェール式: yip6
- 閩南語
  - POJ: hio̍h, ia̍p
- 客家語
  - 白話字: ya̍p
- 呉語
  - ピンイン: yih4, yah4

名詞

(植物学) 葉（は）。

人名

中国人の姓のひとつ。百家姓第257位。

熟語

葉公好龍

朝鮮語

葉 *

ハングル: 엽, 섭
音訓読み: 잎 엽
- 文化観光部2000年式: yeop, seop
- マッキューン＝ライシャワー式: yŏp, sŏp
- イェール式: yep, sep

人名

섭

朝鮮人の姓のひとつ。

ベトナム語

葉 *

ローマ字表記
- チュ・クォック・グー: diệp

参考

芳賀剛太郎編、1914年『漢和大辞書』、紙面1837ページ、デジタル970ページ、全国書誌番号：43007289、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 936745/970

コード等

Unicode
- 16進: 8449 葉
- 10進: 33865 葉
JIS X 0208(-1978,1983,1990)
- JIS
  - 16進：4D55
- Shift JIS
  - 16進：9774
- 区点：1面45区53点
四角号碼 : 4490₄
倉頡入力法 : 廿心廿木 (TPTD)

脚注

↑ 楚国の都市『葉（現代の河南省葉県）』にちなむ中国人の姓等の音。中国本土では宋代頃以降には「ヨウ（現代音:yè）」音に収斂されたが、日本では19世紀末くらいまでの人には用いる。姓以外でも、仏弟子「摩訶迦葉」などの読みに用いられる。
↑ 古音
↑ ウィキペディア中国語版において『叶县（葉縣）』にふられた音、現地音に近づけたものか。

[1] 裘錫圭『文字学概要』商務印書館、1988年、119頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森『金文形義通解』中文出版社、1996年、1467-1468頁。
季旭昇撰『説文新証』芸文印書館、2014年、491頁。

[2] Paul Benedict, Sino-Tibetan: a Conspectus, Cambridge University Press, p. 70.
James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman, University of California Press, 2003, p. 342.
Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 562.

[3] Aixin Li, Jinming Li, Jiangling Yang and Ross Perlin, Concise trung–english-chinese dictionary, SIL international, 2016, p. 100.

[4] Manuel Widmer, A descriptive grammar of Bunan, De Gruyter Mouton, 2017, p. 863.

[5] 楚国の都市『葉（現代の河南省葉県）』にちなむ中国人の姓等の音。中国本土では宋代頃以降には「ヨウ（現代音:yè）」音に収斂されたが、日本では19世紀末くらいまでの人には用いる。姓以外でも、仏弟子「摩訶迦葉」などの読みに用いられる。

[6] 古音

[7] ウィキペディア中国語版において『叶县（葉縣）』にふられた音、現地音に近づけたものか。

[字源 1]

[語源 1]

[語源 2]

[語源 3]

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