アドバンスト・マイクロ・デバイセズ
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (Advanced Micro Devices, Inc. / AMD) は、アメリカの半導体製造会社である。インテルx86互換マイクロプロセッサ及びフラッシュ・メモリ等を生産する。
x86互換マイクロプロセッサ市場では、AMDは、インテルのセカンドソースとして互換プロセッサの生産を行っていた。セカンドソース・ベンダとしてのAMDは、1970年代中盤のi8080の時代からi80286の時代まで続く。しかし、1985年のi386プロセッサ(当初は80386)よりインテルがセカンドソースを認めない方針を打ち出すと独自開発の互換CPUの開発に乗り出す。1991年最初の互換プロセッサAm386を投入するが、この時代にはインテルはi486に移行しており出遅れてしまう。1993年、i486互換のAm486を出荷したがこのころにはPentiumプロセッサの出荷準備が始まっていた。同年、Pentiumと「ピン互換」のK5プロセッサを出荷し、インテル互換プロセッサ市場に本格参入。1996年にはNexGen社を買収し、K6プロセッサを投入した。同社のマイクロプロセッサと交換することで、低コストで性能向上を図ることができるため、CPU交換によるパワーアップは一時盛んに行われた。
その後、単なる互換プロセッサではなく、同社独自の規格を搭載した製品を投入し続けている。
現在、x86互換プロセッサとしは、第7世代である32ビットのAthlonやDuron、また、x86アーキテクチャを64ビット拡張したOpteronやAthlon64など第8世代の各種のマイクロプロセッサを市場に供給している。
x86アーキテクチャの64ビット拡張(AMD64)では、インテルに先行し、逆にインテルがAMD64互換(EM64T、ただし3D-Now!やSSE3等の一部のSIMD系拡張命令の互換性はない)プロセッサを供給することとなった。
また、2003年の8月には、ナショナル・セミコンダクタ(NS)からセットトップボックスやシンクライアント向け、x86互換統合プロセッサの「Geode」(ジオード)の開発を中心とする部門を買収している。
製品群
マイクロプロセッサ
- Am5x86:DX4とピン互換。性能は、Pentium75MHz相当とされる。
- AMD-K5:Pentiumピン互換。
- AMD-K6
- AMD-K6:MMX Pentiumとピン互換。
- AMD-K6-2:PentiumII対抗。K6の改良型。「3DNow!」搭載。
- AMD-K6-III:K6-2の改良型。256KBの2ndキャッシュを内蔵した。
- AMD-K7:
- AMD Athlon:
- AMD Duron:
- AMD-K75:K7の製造プロセスを0.18マイクロメートルにしたもの。後にモデルナンバーを採用した「Athlon XP」。”XP”はeXterme Performanceの略。
- AMD Sempron:2004年にエントリー向け新ブランドとして、それまでのAthlon XPを改めたもの。Athlon 64コアのものもある。
- AMD-K8:「AMD64」搭載。
- AMD Athlon64:
- AMD Athlon 64 FX:
- AMD Sempron:「AMD64」を搭載しないが、セキュリティ機能「NX」には対応する。エントリー向けCPU。
- AMD Opteron:2基以上のCPUを搭載したコンピュータにも対応できるサーバー向けCPU。
- AMD Athlon64: