Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

削除された内容 追加された内容
LTA:GREAの疑いがある編集(①やじが主題でない記述と情報源、②特定部分の強調、③信頼性に乏しい情報源、など)
m Cite web|和書における引数修正・アーカイブ追加もしくはテンプレート変更
 
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
7行目:
'''機知のある「議会の華」の例'''
 
[[言論]]を[[生業]]とする[[政治家]]ならではの絶妙なヤジに対する表現として、「議会の華」「議場の華」というような言葉がある<ref name="asahi20150222">{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/articles/ASH2P3C34H2PUSPT001.html|title=首相のヤジ―敵意むき出し華もなし|publisher=[[朝日新聞]]|date=2015-202-22|accessdate=2015-202-24|archive-url=https://web.archive.org/web/20150224044107/http://www.asahi.com/articles/ASH2P3C34H2PUSPT001.html |archive-date=2015-02-24 |url-status=dead |url-status-date=2024-09-24}}</ref><ref name=":2">{{Cite web|和書|title=怒号と罵声で荒れる通常国会 |url=http://enterprisezine.jp/iti/detail/2115 |website=EnterpriseZine |access-date=2022-06-12 }}</ref>。1920年([[大正]]9年)の第43回[[帝国議会]]で、[[原敬内閣]]の[[大蔵大臣]][[高橋是清]]が海軍予算を説明中、「[[日本軍|陸海軍]]共に難きを忍んで長期の計画と致し、[[大日本帝国陸軍|陸軍]]は十年、[[大日本帝国海軍|海軍]]は八年の…」と言いかけるや、[[三木武吉]]が「[[だるま]]は九年!」とヤジを飛ばした。これは、高橋是清のあだ名である「だるま」に、「[[達磨大師]](だるまたいし)が、[[中国]]の[[少林寺]]で壁に向かって九年間座禅し、悟りを開いた」という面壁九年の[[故事]]をかけた、機知に富んだものだった。[[本会議]]の議場は爆笑に包まれ、高橋も演説を中断して、ひな壇にいた[[原敬]]を振り返り、苦笑いした。普段から謹厳なことで知られる[[加藤高明]]や[[濱口雄幸]]までが、議席で笑い声をあげたという。[[丹羽文生]]拓殖大学海外事情研究所助教は程度の低い「雑音」「騒音」「怒声」「罵声」のような下品な野次ではなく、議場を一瞬でピリッとさせる「寸鉄人を刺すようなセンスのいい野次」の例としてあげた上記の三木のようなのを期待していると述べている<ref name=":2" />。彼は、新人のころから弁舌が上手く、「ヤジ将軍」「弥次(ヤジ)の神」などの異名を取っていた<ref>{{Cite web |title=三木武吉、執念の新党結成構想 |url=http://www.asahi.com/special/kotoba/ |website=朝日新聞デジタル |access-date=2023-12-09 }}</ref>。
 
[[1978年]]([[昭和]]53年)2月6日開催の[[衆議院]][[予算委員会]]において 山形県[[日本労働組合総評議会]]議長から政界進出していた[[日本社会党]]の[[安宅常彦]]議員が、自由民主党の[[浜田幸一]]衆議院議員から「[[強姦]][[野郎]]!」と野次られた<ref>{{Cite web|和書|url=http://friday.kodansha.ne.jp/archives/17912/|title=都議よりさらに酷い国会議員のお下劣ヤジ|publisher=[[フライデー (雑誌)|フライデー]]|date=2014-707-808|accessdate=2016-404-10}}</ref>。社会党は当初、浜田を[[懲罰委員会]]にかけると息巻いていたが、当の安宅が[[取り下げ]]を頼んできた。社会党が安宅に事情を問うと、実際に女性問題があり、内閣官房長官[[田中六助]](自民党)に女性との[[示談金]]の工面を要望していて、もみ消しそうとしていた。浜田の野次による告発がきっかけで、安宅は[[第35回衆議院議員総選挙|1979年の衆議院総選挙]]で日本社会党から公認を受けることが出来ず引退に追い込まれている<ref>『三宅久之の書けなかった特ダネ 昭和?平成政治、25の真実』p181-183</ref>。
 
[[2009年]][[9月9日]]、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]議員[[ジョー・ウィルソン]]は、[[アメリカ合衆国議会]]上下両院合同会議で[[医療保険]]改革について演説中の[[アメリカ合衆国大統領]][[バラク・オバマ]]([[:en:Barack Obama speech to joint session of Congress, September 2009]])に「[[嘘]]つき!」({{lang-en|"You lie!"}})とやじを飛ばした。同国下院は[[9月15日]]、ウィルソンに対する[[譴責]]決議を賛成240、反対179の賛成多数で採択した<ref name="afp20090916">{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/2642277|title=オバマ大統領にやじの共和党議員にけん責決議、米下院|publisher=[[フランス通信社|AFP]]|date=2009-909-16|accessdate=2015-202-23}}</ref>。
 
[[2014年]]([[平成]]26年)[[6月18日]]、[[東京都議会]][[本会議]]において、[[東京都議会]]議員[[塩村文夏]]の議会演説中に「自分が早く[[結婚]]したらいいじゃないか」「[[出産|産め]]ないのか」と[[セクシャルハラスメント]]を容認するやじが発せられ、欧米メディアが取り上げるまでの大きな問題となった。発言者のうち一人が特定され謝罪した。
19行目:
'''訂正例'''
 
[[2015年]](平成27年)[[2月19日]]の[[衆議院]][[予算委員会]]において、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]の[[玉木雄一郎]]議員が予算質問の最中、[[内閣総理大臣]]・[[安倍晋三]]が唐突に「[[日本教職員組合|日教組]]!」などとやじを飛ばし、[[大島理森]]予算委員長から窘められた<ref name="withnews20150219">{{Cite web|和書|url=https://withnews.jp/article/f0150219002qq000000000000000G0010101qq000011550A|title=「日教組!」安倍首相が突然ヤジ 衆院予算委、自民委員長も困惑|publisher=withnews|date=2015-202-19|accessdate=2015-202-23}}</ref>。「安倍首相:日教組はどうするんだよと呼ぶ」と衆議院の議事録に残される椿事となり、[[2月23日]]に内閣総理大臣安倍晋三は「正確性を欠くもので、遺憾だ」と述べ、答弁内容を訂正することとなった<ref name="tbs20150223">{{Cite web|和書|url=http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2427721.html|title=民主議員へのヤジ理由、首相「正確性欠く」と訂正|publisher=[[TBSニュース]]|date=2015-202-23|accessdate=2015-202-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150223113800/http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2427721.html|archivedate=2015年2月-02-23|deadlinkdateurl-status=dead|url-status-date=2018年3月-03}}</ref>。
 
== 選挙演説でのヤジ ==
39行目:
 
== 舞台芸術におけるやじ ==
[[オペラ]]では、[[アリア]]の後に拍手や歓呼を受ける場合があるものの、[[演奏]]や[[演技]]の進行中に観客が声や音を発することは基本的に許されない<ref name="nikkei20130209">{{Cite web|和書|url=httphttps://www.nikkei.com/article/DGXNASIH25006_R30C13A1AA2P00/|title=歌舞伎の掛け声「大向こう」、飛び入りしていい?|publisher=[[日本経済新聞]]|date=2013-202-909|accessdate=2015-202-24}}</ref>。
 
[[2006年]][[12月10日]]、[[ミラノ]]・[[スカラ座]]で[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]作『[[アイーダ]]』の公演中、主演[[テノール]][[歌手]][[ロベルト・アラーニャ]]が最初のアリアを終えると、[[天井桟敷]]席から「恥を知れ」といったやじが飛び始めた。アラーニャはこれに憤り、本番中にもかかわらず、こぶしを振り上げ舞台袖に姿を消してしまった。すぐに[[ジーンズ]]姿の代役が登場し歌い始めたが、スカラ座で歌手が公演を途中で放棄した初めてのできごととなった<ref>「ヤジに怒った主演歌手、ミラノ『スカラ座』を途中退場」『[[読売新聞]]』2006年12月12日</ref>。