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|競馬場名 = 阪神競馬場
|通称・愛称 = 仁川競馬場
|画像 = {{Unbulleted list|[[ファイル:Hanshin_race_course_07.jpg|250px300px]]|{{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|marker=racetrack-horse|zoom=1314|frame-align=center|frame-width=250300}}}}
|所在地 = 兵庫県宝塚市駒の町1-1
|緯度度 = 34 | 緯度分 = 46 | 緯度秒 = 51.9 | N(北緯)及びS(南緯) = N
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}}
{{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|34.781083|135.363}}|caption=阪神競馬場|width=256}}
'''阪神競馬場'''(はんしんけいばじょう/ 英: Hanshin Racecourse)は、[[兵庫県]][[宝塚市]](一部{{Refnest|group="注"|阪神競馬場と[[武庫川]]の間に位置する[[西宮市]]田近野町に阪神競馬場田近野舎宅がある。なお、西宮市田近野町は1969年まで[[尼崎市]]西昆陽の一部だった。}}にある[[中央競馬]]の[[競馬場]]である。施行者ならびに管理者は[[日本中央競馬会]] (JRA)。競馬場の最寄駅である[[阪急今津線]]・[[仁川駅]]から'''仁川競馬場'''(にがわけいばじょう)とも呼ばれる。
 
嘗ては[[アメリカ合衆国]]・[[イリノイ州]]の[[アーリントンパーク競馬場]](2021年閉場)と姉妹提携を結んでおり<ref>{{Cite web |和書|title=特別レース名解説 |url=https://jra.jp/datafile/tokubetsu/201091.html |website=jra.jp |access-date=2022-08-05}}</ref>、同場では阪神カップ (Hanshin Cup; GIII)が開催されていた(2022年からは[[チャーチルダウンズ競馬場]]開催され地を移しいる阪神ステークス(Hanshin Stakes) として施行)。一方阪神競馬場では現在でも[[アーリントンカップ]] (GIII)として開催されている。
 
== コース概要 ==
(以下、特記しない出典はすべて<ref name="course_hanshin">{{Cite web|和書|url=https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/course.html |title=阪神競馬場(コース紹介) |publisher=日本中央競馬会 |accessdate=2015-09-07}}</ref>より)
[[ファイル:Hanshin-Racecourse aerial 2007.jpg|thumb|150px|空から見た阪神競馬場]]
[[File:Hanshin Racecourse Aerial photograph 2012.jpg|thumb|270px|阪神競馬場(兵庫県宝塚市)付近の空中写真。(2012年9月撮影)<br />{{国土航空写真}}]]
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これにより、改修前のコース形態で問題とされていた点もほぼ解消され、特に枠順による有利不利が指摘されていた芝1600mは向正面の中ほどに発走地点が移されたことで、不満の声も聞かれなくなったとされる。
 
元々芝外回りの新設コースは、[[川西航空機|川西飛行機]]宝塚製作所→[[新明和工業]]の[[川西市|川西]]工場の跡地だった<ref>[https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000221588 現在の阪神競馬場にあった航空機工場の空襲について、その被害面積を知りたい](レファレンス協同データベース)</ref>。
 
=== 芝コース ===
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* [[大阪梅田駅 (阪急)|大阪]]、[[三宮駅|神戸]]方面からは[[西宮北口駅]]で今津線に乗り換えとなる。
* 阪神競馬開催日は、メインレース終了時から17時頃まで、概ね10分間隔で西宮北口を通過する{{Refnest|group="注"|構内配線の都合上。[[西宮北口駅#配線図]]を参照。}}仁川始発の大阪梅田行き[[臨時列車|臨時急行]](途中[[塚口駅 (阪急)|塚口]]・[[十三駅]]に停車)が運転される。また、今津線内(西宮北口-[[宝塚駅|宝塚]]間)の各駅停車は、通常は10分間隔での運転のところ、16時から17時30分頃までは4{{~}}6分間隔で運転される。
[[中国自動車道]][[宝塚インターチェンジ]]から5km。
* [[自動車]]を637台収容できる立体駐車場と、81台収容できる北駐車場がある。北駐車場は立体駐車場満車後に開場される<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/access/pdf/parking_full.pdf|title=2023年度 駐車場満車実績|publisher = 日本中央競馬会|accessdate=2024-02-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240214202214/https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/access/pdf/parking_full.pdf|archivedate=2024-02-14}}</ref>。
* 駐車料金は阪神競馬開催日は2,000円、[[パークウインズ]]時(場外発売日)は1,000円である<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/access/index.html|title=アクセス・営業時間案内|publisher = 日本中央競馬会|accessdate=2023-10-07|archiveurl=https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13024523/www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/access/index.html|archivedate=2023-10-07}}</ref>。
 
== 歴史 ==
=== 戦前鳴尾時代 ===
[[1907年]]([[明治]]40年)、現在の[[西宮市]]の鳴尾浜の両岸に作られ関西競馬倶楽部によって開催された兵庫県[[武庫郡]][[鳴尾村 (兵庫県)|鳴尾村]]の鳴尾川河口西岸(現在[[西宮市]]枝川町付近)に開場した関西競馬倶楽部競馬場がルーツである。翌[[1908年]](明治41年)、鳴尾速歩競馬会によって開催された鳴尾川河口岸(現在西宮市高須町付近)に鳴尾速歩競馬場がルーツ(この2つの開場し、関西競馬場は鳴尾西浜競馬場を総称し[[鳴尾速歩競馬場は鳴尾東浜競馬場]]呼んでいも通称され同年の馬券発売禁止により補助金競馬の時代になると、[[1910年]](明治43年)、補助金の交付対象となる競馬倶楽部の数を15から11に削減するため、[[馬政局]]の命令により関西競馬倶楽部と鳴尾速歩競馬会が統され[[阪神競馬倶楽部]]となり、関西競馬場を存続させて[[1910年鳴尾競馬場]](明治43年)と改称し関西鳴尾速歩競馬場は廃止された。[[1916年]]([[大正]]5年)、[[阪神電気鉄道]]が馬場内に野球場2面([[鳴尾球場]])を含む総合運動場を作り、翌[[1917]](大正6年)の[[第3回全国中等学校優勝野球大会|第3回大会]]から[[1923年]](大正12年)の[[第9回全国中等学校優勝野球大会|第9回大会]]まで、鳴尾球場は[[全国高等学校野球選手権大会|全国中等学校優勝野球大会]]」を開催の会場となった
 
[[1937年]]([[昭和]]12年)、11の競馬倶楽部が統合されて[[日本競馬会]]となり、鳴尾競馬場を阪神競馬場と改称。[[1943年]](昭和18年)、日本海軍が、競馬場に隣接する[[川西航空機]]の製造する軍用機の試験飛行を実施するための[[鳴尾飛行場|飛行場]]として競馬場用地の徴用を打診し、日本競馬会が代替用地の斡旋と建築資材の提供を条件に応じた為、
同年春までに開催を終了し、軍事施設へと転用された<ref>公認競馬は中止、非公開で検定競争(昭和18年12月18日 毎日新聞(東京))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p167 毎日コミュニケーションズ刊 1994年</ref>。
 
=== 逆瀬川競馬場移転と中断 ===
日本海軍と日本競馬会では、移転候補地を検討の結果、[[武庫郡]][[良元村]]の[[逆瀬川付近]]右岸(現在の宝塚市千種付近、[[宝塚ゴルフ倶楽部]]の一部を含む用地)が最適と判断し、宝塚ゴルフ倶楽部や付近の土地所有者との交渉を行い、[[1944年]]には競馬場用地の買収を完了、ただちに移転工事を開始した。工事資材は海軍より提供されたが、山地を切り開き、平地に地ならしする必要のある馬場・スタンド付近の工事は先送りされ、まず先に厩舎施設や調教コース、ポンプ場などの関連設備、及び職員用住宅の建築を実施する事とし、終戦後も工事を続けた結果、[[1946年]]4月に完成して使用開始した。
 
しかし、[[1946年]]6月に、進駐軍が慰安用ゴルフコースに使用する為に未着工の用地を接収<ref group="注">馬場予定地のゴルフコースは、工事着工までは従来通り使用を認めていた為、クラブハウスを含めそのままの状態で残っていた。(日本競馬史・巻七(p778))</ref>した為、それ以上の工事継続が不可能となった上に、調教コースもゴルフコースに復元されてしまった為、調教用設備としても使用困難となり、早期の接収解除も望めない事から、競馬会では新たな競馬場用地を探す必要が生じた<ref>「日本競馬史・巻六 (p526-p541)及び巻七 (p778-p779)」</ref>。
 
=== 新阪神競馬場の開場仁川移転 ===
日本競馬会では、新たな競馬場用地の取得を検討したが、独自に競馬場用地を取得する予算も無く苦慮していたところ、戦災に遭った後は放置されていた良元村の[[武庫川#支流|仁川]]左岸(現在宝塚市駒の町・新明和町付近)にあった旧[[川西航空機]]宝塚工場製作所跡地の払い下げを受けて、競馬場の建設を検討していた[[社団法人]]西日本競馬振興会(のち[[阪急阪神東宝グループ|阪急東宝グループ]]の京阪神競馬株式会社を経て、現在は[[京阪神ビルディング|京阪神ビルディング株式会社]])に競馬会側が協力し、まず同地に仮設の競馬場を建設し、それを競馬会側が賃借する事で合意した。
 
そうした中で[[1948年]]夏より競馬場設置工事を開始したが、まず旧川西航空機宝塚製作所[[1945年]][[7月24日]]の[[空襲]]で壊滅したまま放置されており、鉄骨類などの建物の残骸を取り除く工事から開始せざるを得なかった。またスタンドも土盛の上にコンクリートを打ち、小さな屋根を付けた程度の粗末な設備なものの、[[1949年]]暮れに竣工し、[[12月3日]]より第一回阪神競馬が開催された<ref>「日本競馬史・巻七」(p779-p794)</ref>。
 
この時点では、逆瀬川地区の競馬場施設もそのままで、大半の馬や人は逆瀬川におり、競馬開催時に阪神競馬場まで移動していた。また馬場は水捌けが悪く、雨が降ると水が浮いて[[泥]]状になり騎手から不評だったため、第一回開催の終了後に再整備を余儀なくされた<ref>「日本競馬史・巻七」(p797-p798)</ref>。
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=== 震災後から現在 ===
*[[1996年]](平成8年)から[[2010年]](平成22年)までこれまで阪神に割り当てられていた5〜6月の開催が[[中京競馬場]]と開催節交換となり、6〜7月の開催に変更された。[[2012年]]から1995年まで以前の開催日程に戻った。
*[[2006年]]4月の第2回開催終了後、コース改修工事を実施。当時6〜7月の例年の3回開催は京都、例年の4回開催は中京へそれぞれ振替となった。12月に芝の外回りコースおよび、中央競馬では唯一{{Refnest|※出典ウエブサイトの閲覧時点<ref name="facilities"/>。}}となるダート2000mコースを新設した新コースが完成した<ref>{{Cite news|title=JRAのあゆみ(JRAの概要)|newspaper=JRAホームページ|author=|url=https://jra.jp/company/about/outline/history/|accessdate=2020-10-25}}</ref>。
*[[2008年]][[9月14日]]以後、施設閉鎖により馬場内への入場ができなくなった<ref group="注">[[2015年]]より[[桜花賞]]開催日(またはその近辺)のみ開放されることになった。</ref>。
*[[2009年]][[12月5日]]の第5回阪神開催から、ハイビジョン対応2面マルチターフビジョンで映像提供を開始した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/200906/062902.html |title=阪神競馬場に新ターフビジョン! |publisher=日本中央競馬会 |date=2009-06-29|accessdate=2009-07-02|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090702132139/http://www.jra.go.jp/news/200906/062902.html|archivedate=2009-07-02}}</ref>。
*2009年[[12月26日]]に行われた第3競走に於いて、1着に6番人気のケイエスケイト、2着に9番人気のテイエムキングダム、3着に17番人気のアスカトップレディとなった。これにより3連単の配当金額が11,849,250円(4896通り中3300番人気)となり、この配当金額は阪神競馬史上歴代1位、3連単としてはJRA歴代3位の高配当を記録した。また、同競走の3連複の配当金額が1,774,500円(816通り中605番人気)となり、3連複の阪神競馬史上1位、JRA歴代6位の高配当を記録した。
*[[2011年]](平成23年)は中京競馬場の改修工事により開催日程が変更される。春の開催は例年同時期に中京競馬場で開催される重賞の一部も阪神で開催される。また、夏の開催は例年より2週早く始まり2週早く終わる<ref group="注">前半2週の春競馬期間は3回阪神競馬、後半2週の夏競馬期間は4回阪神競馬として開催する。</ref><ref group="注">これは3・12月の「裏開催」の時期を小倉に代替のためで、小倉の芝馬場保護・育成の観点のためである。6月1ヶ月間通しであるが、春季と夏季の番組編成切り替えの都合上、前半と後半2週ずつの別開催となった。これに付随して、4-5月の第3回京都は2週間の延長、7月は小倉開催を短縮(平年2開催・8週間→1開催・6週間)した上で、京都開催を4週間割り当てる。</ref>。そのため、高松宮記念と[[ファルコンステークス]]、[[CBC賞]]は阪神競馬場で開催された。また[[プロキオンステークス]]は京都開催となった<ref>{{Cite journal |和書 |title=2011年度競馬番組発表|year=2011|publisher=[[中央競馬ピーアール・センター]]|journal=[[優駿]]|issue=2011年1月号|pages=77}}</ref>。さらに、[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の影響により、3月12日・13日の第1回第5日と第6日の開催を中止した。この代替競馬として、[[3月21日]]に第1回第5日を開催した。<ref group="注">3月19日から3月27日までの阪神競馬・小倉競馬を「東北関東大震災被災地支援競馬」として開催。</ref>また、[[3月12日]]から[[3月27日]]の中山競馬が中止となった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/201103/031501.html |title=3月27日(日)までの中山競馬の開催中止について |publisher=日本中央競馬会 |date=2011-03-15|accessdate=2011-03-17|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110317114150/http://www.jra.go.jp/news/201103/031501.html|archivedate=2011-03-17}}</ref>ため、[[スプリングステークス]]および[[フラワーカップ]]は、開催場を中山競馬場から変更し、[[3月26日]]に開催(延期)された。<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/201103/031604.html |title=阪神競馬【3月26日(土)・27日(日)】の番組変更 |publisher=日本中央競馬会 |date=2011-03-16|accessdate=2011-03-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110319091828/http://www.jra.go.jp/news/201103/031604.html|archivedate=2011-03-19}}</ref>また、[[4月2日]]から[[4月17日]]の中山競馬も中止となったため、[[日経賞]]・[[中山牝馬ステークス]]は[[4月2日]]に、[[ダービー卿チャレンジトロフィー]]は[[4月3日]]に、[[ニュージーランドトロフィー]]は[[4月9日]]に、[[マーチステークス]]は[[4月10日]]にそれぞれ日程を変更し開催された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/201103/032202.html |title=第3回中山競馬および第1回福島競馬の開催中止について |publisher=日本中央競馬会 |date=2011-03-22|accessdate=2011-03-24|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110324025259/http://www.jra.go.jp/news/201103/032202.html|archivedate=2011-03-24}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/201103/032301.html |title=第2回阪神競馬および第2回小倉競馬の競馬番組変更について |publisher=日本中央競馬会 |date=2011-03-23|accessdate=2011-03-26|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110326022450/http://www.jra.go.jp/news/201103/032301.html|archivedate=2011-03-26}}</ref>。
*[[2012年]](平成24年)からは、中京競馬場のリニューアルオープンに伴い、関西主場の春季から夏季競馬の開催日割が変更されるに伴い、夏の第3回開催は3回京都開催の延長と2回中京開催とのスケジュールを入れ替えた上で2011年同様[[安田記念]]開催週から始まる6月1か月の開催に正式に変更となる<ref group="注">ただし2011年は春季と夏季の番組編成切り替えの都合上、前半が第3回開催、後半が第4回開催とそれぞれ2週ずつの各4日間の別開催となったところ2012年からは夏季競馬のスタート繰り上げに伴い8日間通して第3回開催の1開催となる。</ref><ref>{{Cite|和書|title=日本中央競馬会60年史|date=2015|pages=73|publisher=日本中央競馬会}}</ref>。この年は一部重賞競走において施行場の変更が行われ、[[アンタレスステークス]]が阪神競馬場の開催となった一方で、これまで阪神競馬場で行われてきた[[マイラーズカップ]]が京都競馬場で、プロキオンステークスが中京競馬場での開催となった<ref>{{Cite journal |和書 |title=2012年度競馬番組発表|year=2012|publisher=[[中央競馬ピーアール・センター]]|journal=[[優駿]]|issue=2011年1月号|pages=62-65}}</ref>。
*ファンサービスの一環として日没が遅くなる[[2008年]]の夏季開催(6-7月)で発走時刻の繰り下げを試行。第1競走を10:30、最終を16:40にそれぞれずらした。[[2009年]]から正式に薄暮競走として開催。また加えて[[2008年]]から9-10月、[[2009年]]から3-4月の開催も繰り下げとなった。ただし、[[2011年]]は[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])および[[東京電力ホールディングス|東京電力]]・[[福島第一原子力発電所]]での[[福島第一原子力発電所事故|事故]]による[[輪番停電|計画停電]]のため、[[中山競馬場]]で予定された重賞競走が阪神に代替され、1日2つの特別競走を開催したため、この間は最終競走の発走時刻を16:35に設定したが、その年の夏季・秋季の開催は震災被害による電力事情を考慮して薄暮・繰り下げを見合わせた。[[2012年]]以後も同様の理由で繰り下げは実施しない。
*[[2020年]](令和2年)は京都競馬場整備工事に伴い、11月の京都開催は阪神に振り替えされる。このため、GI級競走の[[エリザベス女王杯]]が1979年以来41年ぶり、[[マイルチャンピオンシップ]]が1984年のレース創設以来初めて阪神競馬場での開催となる。また、良好な芝馬場維持等を考慮して7月の中京開催と9-10月の阪神開催を入れ替えることになった。これにより夏季の阪神開催は例年より3週間延長され、7週14日間となる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tokyo-sports.co.jp/horse/jra/1593888/ |title=JRA2020年開催日程発表 京都改修工事でエ女王杯&マイルCSは阪神開催 |publisher=東スポWeb |date=2019-10-22|accessdate=2019-10-22|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191022050152/https://www.tokyo-sports.co.jp/horse/jra/1593888/|archivedate=2019-10-22}}</ref>。同年の第1-4回開催は全日[[COVID-19]]感染拡大防止のため「[[無観客試合#競馬|無観客競馬]]」として開催する。
*[[2021年]](令和3年)は京都競馬場整備工事に伴い、平年の2回京都開催後半(2月・2週間)、3回京都開催1-4日(4-5月・2週間)、10・11月の京都開催は阪神に振り替えされる。これに伴い、[[天皇賞(春)]]が1994年以来27年ぶり、[[菊花賞]]が1979年以来42年ぶり、[[秋華賞]]が1996年のレース創設以来初めて阪神競馬場での開催となる。またエリザベス女王杯とマイルチャンピオンシップも2020年に引き続き阪神競馬場で開催されるため、通常京都競馬場で開催されるGI競走はすべて阪神開催となる。そのため、GI競走については当競馬場史上初となる年間10競走を行う。また、良好な芝馬場維持等を考慮して6月の開催(例年の第3回開催)は2週4日間に短縮となり、例年の6月開催(例年の第3回開催)の前半2週及び9月開催(例年の第4回開催)は中京競馬場での開催に変更される<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jra.go.jp/news/202010/101902.html|title=令和3年度(2021年度)開催日割および重賞競走|accessdate=2020-10-20|date=2020-10-19|publisher=日本中央競馬会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201021211528/https://www.jra.go.jp/news/202010/101902.html|archivedate=2020-10-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jra.go.jp/keiba/program/2021/pdf/henkou.pdf|title=令和3年度の重賞競走の主な変更点について|accessdate=2020-10-20|date=2020-10-19|publisher=日本中央競馬会}}</ref>。2021年の天皇賞(春)が阪神競馬場で開催されることに先立って、例年は京都芝2400mで開催されている松籟ステークス(4歳以上3勝クラス)が天皇賞(春)と同じ阪神芝3200mで開催されることになった。JRAで芝3000m以上の平地条件戦が開催されるのは2000年の[[ドンカスターカップ|ドンカスターステークス]](4歳(現3歳)以上1600万円以下)以来、21年ぶりである<ref>{{Cite web|和書|title=【JRA】2021年の春季競馬番組等が発表 20年ぶりに3000m以上の条件戦、OP・万葉Sも初コースで実施 {{!}} 競馬ニュース|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=179932|website=netkeiba.com|accessdate=2020-11-23|language=ja}}</ref>。同年の第1回開催1~8日、第2回10~12日は[[COVID-19]]感染拡大防止のため「無観客競馬」として開催する<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jra.go.jp/news/202102/020403.html|title=2月13日(土曜)からの競馬場・ウインズ等の営業(無観客競馬・発売取りやめ)|accessdate=2021-02-05|date=2021-02-04|publisher=日本中央競馬会}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jra.go.jp/news/202104/042308.html|title=4月25日(日曜)からの無観客競馬の実施とウインズ等の営業取りやめ|accessdate=2021-04-23|date=2021-04-23|publisher=日本中央競馬会}}</ref>。
*[[2022年]](令和4年)も京都競馬場整備工事に伴い、2021年と同様の開催日程で行われる予定である。これに伴い、通常京都競馬場で開催されるGI競走(天皇賞(春)・秋華賞・菊花賞・エリザベス女王杯・マイルチャンピオンシップ)は2021年に引き続き阪神競馬場で開催される<ref name="R04henko" />。
*[[2023年]](令和5年)も京都競馬場整備工事に伴い、平年の2回京都開催後半(2月・2週間)は阪神に振替される予定。これに伴い、年間5回46日間の開催となる<ref>[https://www.jra.go.jp/keiba/program/2023/pdf/nittei.pdf 令和5年開催日割(PDF)]日本中央競馬会、2022年10月17日閲覧</ref>。
*[[2023年]](令和5年)秋から[[2025年]](令和7年)春にかけてスタンドのリフレッシュ工事が予定されている<ref>[https://www.nikkansports.com/keiba/news/202212130000091.html JRA賞「最優秀短距離馬」を「スプリンター」と「マイラー」に区分 部門賞は9から10へ 2022年12月13日8時5分 ](日刊スポーツ)</ref>。工事に伴い、2024年は例年の1回・2回開催の2開催16日間のみとなり、例年の3回・5回開催は京都競馬場、例年の4回開催は中京競馬場へ振替が予定されている<ref>[https://www.jra.go.jp/news/202310/101602.html 2024年度開催日割および重賞競走]日本中央競馬会、2023年10月16日配信・閲覧</ref>。
 
== 場内の施設 ==
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* Sラウンジ(スーパービューラウンジ)
*: スタンド6階 288席 禁煙 3,300500円(一般入場料JRAカードによるインターネット予約にて発売
* Aシート(アペックスシート)
*: スタンド4階 11341,126 禁煙 2,300500円(一般入場料JRAカードによるインターネット予約にて発売
**: 2009年の第4回阪神競馬開催期間中は、イベント招待席として100席使用するため、1034席の販売となる<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/card/news/news20090815.html |title=JRAカード予約指定席の席数変更【阪神競馬場】 |publisher=日本中央競馬会 |date=2009-08-15|accessdate=2009-09-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090901074615/http://www.jra.go.jp/card/news/news20090815.html|archivedate=2009-09-01}}</ref>。
* Bシート(ボナンザシート)
*: スタンド4階 560556 禁煙 2,000円(一般入場料込) 当日先着順インターネット予約にて発売
* Cシート<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/news/20130818.html |title=お求めやすい新指定席「Cシート」をご利用ください!【阪神競馬場】 |publisher=日本中央競馬会 |date=2013-08-18|accessdate=2013-09-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130915060615/http://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/news/20130818.html|archivedate=2013-09-15}}</ref>(2013年9月7日【第4回阪神競馬第1日】より新設。Bシートから降格)
*: スタンド5階 680676 禁煙 1,300500円(一般入場料JRAカードによるインターネット予約にて発売
*: スタンド4階 574276 禁煙 1,500円(一般入場料込) 当日先着順インターネット予約にて発売
*: 2013年第4回阪神競馬開催日は、JRAカード予約分は800円(一般入場料別)、当日発売分は1,000円(一般入場料込)で利用できる<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jra.go.jp/news/201308/082103.html |title=新指定席「Cシート」お試しキャンペーン!【阪神競馬場】 |publisher=日本中央競馬会 |date=2013-08-21|accessdate=2013-08-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130823164517/http://www.jra.go.jp/news/201308/082103.html|archivedate=2013-08-23}}</ref>。
・UMACAシート
 
   スタンド4階 146席 禁煙 3,000円 (一般入場料込) インターネット予約にて発売
 
当日発売の指定席は開門前から発売が行われていたため、開門前から場内に入場できた(2016年宝塚記念については、ハガキによる抽選発売のため、開門前に入場できなかった)が、2016年第4回開催より全ての開催日で開門後の発売に変更される。
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=== セントウル像 ===
スタンドの東にあるセントウルガーデンの[[ケンタウロス|セントウル]]像があり、阪神競馬場のシンボル的存在となっている。[[グリーンチャンネル]]の競馬中継で阪神競馬場を表すアイコンにもなっている。また、当競馬場で施行される重賞の[[セントウルステークス]]の名称はこれにちなんだものである。また、2017年から2021年まで[[大阪杯]]のファンファーレで流の際に使わているCGアニメーションではセントウル像が冒頭に登場するしていた
<gallery>
File:Hanshin_race_course_stand.jpg|<center>{{Center| スタンド}}
File:Hanshin Racecourse 003.jpg|<center>{{Center| 正門(J-ボックス)}}
File:Hanshin Racecourse 005.jpg|<center>{{Center| 南側から見たメインスタンド}}
File:Hanshin_race_course_paddock.jpg|<center>{{Center| パドック}}
File:Hanshin Racecourse 006.jpg|<center>{{Center| オッズボード}}
File:Hanshin Racecourse Turf Vision.jpg|<center>{{Center| ターフビジョン}}
File:Hanshin Racecourse 004.jpg|<center>{{Center| ターフィーショップ}}
</gallery>
 
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* [[阪神牝馬ステークス]]
|
* [[セントウルステークス]] ([[サマーシリーズ#サマースプリントシリーズ|サマースプリントシリーズ]]第6戦指定競走)
* [[ローズステークス]]([[秋華賞]]トライアル)
* [[神戸新聞杯]]([[菊花賞]]トライアル)
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== レコードタイム ==
出典:[https://web.archive.org/web/20061201150839/http://www.jra.go.jp/datafile/record/hanshin.html JRA公式サイト 中央競馬レコードタイム 阪神競馬場]
*†は基準タイム。
*202220231092317日現在
=== 芝コース(2歳) ===
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
|-
!距離!!タイム!!競走馬!!性別!!斤量!!騎手!!レース記録年月日
|-
||1200m||1:08.2||ミルトクレイモー||牡||55kg||[[岩田望来]]||2022年12月4日 9R
|-
||1400m||1:20.1||[[メイケイエール]]||牝||54kg||[[武豊]]||2020年11月7日 11R([[ファンタジーステークス|ファンタジーS2020年11月7日]])
|-
||外1600m||1:32.3||[[グレナディアガーズ (競走馬)|グレナディアガーズ]]||牡||55kg||[[川田将雅]]||2020年12月20日 11R([[朝日杯フューチュリティステークス|2020年12月20杯FS]])
|-
||外1800m||1:45.6||オブセッション||牡||55kg||[[クリストフ・ルメール|C.ルメール]]||2017年12月2日 9R
|-
||2000m||1:59.7||[[サトノヘリオス]]||牡||55kg||岩田望来||2021年12月11日 11R([[エリカ賞|2021年12月11日]])
|}
 
=== 芝コース(3歳以上) ===
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
|-
!距離!!タイム!!競走馬!!性齢!!斤量!!騎手!!レース記録年月日
|-
||1200m||1:06.7||[[タワーオブロンドン]]||牡4||57kg||C.ルメール||2019年9月8日 11R([[セントウルステークス|セントウルS2019年9月8日]])
|-
||1400m||1:19.2||[[レシステンシア (競走馬)|レシステンシア]]||牝4||54kg||[[北村友一]]||[[阪急杯|2021年2月28日 11R([[阪急杯]])
|-
||外1600m||1:31.1||[[ソダシ]]||牝3||55kg||[[吉田隼人 (競馬)|吉田隼人]]||[[桜花賞|2021年4月11日 11R([[桜花賞]])
|-
||外1800m||1:43.90||[[シャフリヤマスクトディル (競走馬)|シャフリヤールヴァ]]||3||56kg54kg||[[将雅望来]]||2021[[ローズステークス|20233927日 11R([[毎17]])
|-
||2000m||1:57.2||[[ストロングタイタン]]||牡5||56kg||[[ミルコ・デムーロ|M.デムーロ]]||2018年6月2日 11R([[鳴尾記念|2018年6月2日]])
|-
||2200m||2:09.7||[[タイトルホルダー]]||牡4||58kg||[[横山和生]]||2022年6月26日 11R([[第63回宝塚記念|2022年6月26日]])
|-
||外2400m||2:2423.15||シホウ[[サトノグランツ]]||牡63||55kg56kg||川田将雅||[[浜中俊]]神戸新聞杯||2017202369424 11R]]
|-
||外2600m||2:35.1||ミスマンマミーア||牝6||53kg||福永祐一||2021年4月11日 10R([[大阪-ハンブルクカップ|大阪-ハンブルクC2021年4月11日]])
|-
||3000m||3:02.4||[[アスクビクターモア]]||牡3||57kg||[[田辺裕信]]||[[菊花賞|2022年10月23日 11R([[菊花賞]])
|-
||外→内3200m||3:14.7||[[ワールドプレミア (競走馬)|ワールドプレミア]]||牡5||58kg||福永祐一||2021年5月2日 11R([[天皇賞(春)|2021年5月2日]])
|}
 
344 ⟶ 353行目:
||ダ2970m||3:15.7||パルティアシチー||牡4||60kg||[[南井大志]]||2007年9月22日
|-
||ダ3110m||3:25.0||[[バトルブレーヴ]]||牡6||61kg||[[菊地昇吾]]||2008年7月5日
|}
 
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{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2|refs=
<ref name="2022bangumi">{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://jra.jp/keiba/program/2022/pdf/bangumi.pdf |title=令和4年度競馬番組等について|publisher=日本中央競馬会|date=2021年11月18日|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="2014bangumi_ippan">{{Cite web|和書|format=PDF|url=http://www.jra.go.jp/keiba/program/pdf/h26-bangumi_ippan.pdf |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140211161638/http://www.jra.go.jp/keiba/program/pdf/h26-bangumi_ippan.pdf|archivedate=2014年2月11日|title=一般事項(III: 出走可能頭数 - 阪神競馬場)|year=2014|publisher=日本中央競馬会|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="2015bangumi_ippan">{{Cite web|和書|format=PDF|url=http://www.jra.go.jp/keiba/program/pdf/h27-bangumi_ippan.pdf |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150105132352/http://www.jra.go.jp/keiba/program/pdf/h27-bangumi_ippan.pdf|archivedate=2015年1月5日|title=一般事項(III: 出走可能頭数 - 阪神競馬場)|year=2015|publisher=日本中央競馬会|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="2020bangumi_ippan">{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://jra.jp/keiba/program/2020/pdf/bangumi_ippan.pdf|title=競馬番組一般事項|year=2020|publisher=日本中央競馬会|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="2021bangumi_ippan">{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://jra.jp/keiba/program/2021/pdf/bangumi_ippan.pdf|title=競馬番組一般事項|year=2021|publisher=日本中央競馬会|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="2022bangumi_ippan">{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://jra.jp/keiba/program/2022/pdf/bangumi_ippan.pdf|title=競馬番組一般事項|year=2022|publisher=日本中央競馬会|accessdate=2021年11月28日}}</ref>
<ref name="R04henko">{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://jra.jp/keiba/program/2022/pdf/henkou.pdf |title=令和4年度の重賞競走の主な変更点について|accessdate=2021年10月18日|date=2020年10月18日|publisher=日本中央競馬会}}</ref>
}}
 
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== 外部リンク ==
{{Commonscat|Hanshin Racecourse}}
* [httphttps://jra.jp/facilities/race/hanshin/index.html 阪神競馬場 JRA公式サイト内の紹介ページ] - 日本中央競馬会
* {{Twitter|HanshinKeibaJo}}