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{{Otheruses|アネコユサギによるライトノベル|このライトノベルを原作としたアニメ|盾の勇者の成り上がり (アニメ)}}
{{複数の問題
| 出典の明記 = 2022年6月
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| 内容過剰 = 2022年12月
}}
{{Otheruses|アネコユサギによるライトノベル|このライトノベルを原作としたアニメ|盾の勇者の成り上がり (アニメ)}}
{{Infobox animanga/Header
| タイトル = 盾の勇者の成り上がり
| ジャンル = [[冒険小説|冒険]]<ref>『アニメージュ 2018年10月号』徳間書店、2018年10月10日発行、146頁</ref>、[[異世界 (ファンタャンル)|異世界]]<ref name="この「小説家になろう」がアツイ!">{{Cite book |和書 |date=2014年12月25日初版発行 |title=この「小説家になろう」がアツイ! |publisher=KADOKAWA |page=39 |isbn=978-4-04-070375-6}}</ref>、[[ファンタジー]]{{R|この「小説家になろう」がアツイ!}}
}}
{{Infobox animanga/Novel
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| 開始号 = 2014年3月号
| 終了号 =
| 巻数 = 既刊2425(2023(2024114月現在)
}}
{{Infobox animanga/Manga
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| 終了 = 2023年9月1日
| 巻数 = 全3巻
|インターネット=1
| 話数 = 全18話
| インターネット = 1
}}
{{Infobox animanga/Stage
| 原作 = アネコユサギ
| 脚本 = 守山カオリ
| 演出 = 扇田賢
| 製作 = シザーブリッツ
| 上演劇場 = [[シアターサンモール]]
| 上演開始 = 2021年7月15日
| 上演終了 = 25日
}}
{{Infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:ライトノベル|ライトノベル]]・[[プロジェクト:漫画|漫画]]
| ウィキポータル = [[Portal:文学|文学]]・[[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:舞台芸術|舞台芸術]]
}}
『'''盾の勇者の成り上がり'''』(たてのゆうしゃのなりあがり、英:The Rising of the Shield Hero)は、[[アネコユサギ]]による[[日本]]の[[ライトノベル]]。イラストは[[弥南せいら]]。2012年から[[小説投稿サイト]]「[[小説家になろう]]」にて連載中。また、2013年から[[MFブックス]](発行:[[KADOKAWA]]、企画:[[フロンティアワークス]])より書籍化されている。[[イラストレーション|イラスト]]は[[弥南せいら]]。書籍はWEB小説を元とした物語となっているが、大幅に加筆・修正を加えており、話の流れや展開が大きく変わっている{{Efn2|原作者曰く、Web版がノーマルモード、書籍版がハードモード{{Sfn|小説5巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}{{Sfn|小説12巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。}}。2022202424月時点でシリーズ累計部数は11001285万部を突破している<ref>{{Cite press releaseR|和書|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000010106.000007006.html|title=ついにシリーズ累計1100万部突破!『盾の勇者の成り上がり』コミックス最新⑳巻 本日2月22日発売! 帯には石川界人による推薦コメントも掲載! 新宿では⑳巻発売を記念して大型広告も実施中!|work=PR TIMES|publisher=KADOKAWA|date=2022-02-22|accessdate=2022-02-23comic25}}</ref>
 
[[メディアミックス]]として、『[[コミックフラッパー]]』(KADOKAWA)2014年3月号から、[[藍屋球]]による漫画[[コミカライズ]]版が連載されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/109261|title=「盾の勇者の成り上がり」を藍屋球がフラッパーでマンガ化|website=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher=ナターシャ|date=2014-02-05|accessdate=2017-07-15}}</ref>。また、2014年4月からは外伝『'''槍の勇者のやり直し'''』が「小説家になろう」にて連載されており、2017年7月に書籍化とコミカライズが決定され、12月に書籍化。コミカライズは8月から[[ComicWalker]]と[[ニコニコ静画]]にて、[[にぃと]]によって連載されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/245518|title=強くてニューゲームですぞ!「盾の勇者」外伝「槍の勇者のやり直し」開幕|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2017-08-21|accessdate=2018-01-07}}</ref>。「[[ピッコマAWARD|ピッコマAWARD 2019]]」ではコミカライズ『盾の勇者の成り上がり』がAQUA賞を受賞した<ref>{{Cite press release|和書|title= 【ピッコマ】約1000万人の読者データから選出!「ピッコマAWARD 2019」受賞作品決定!|publisher=[[カカオ (企業)|カカオジャパン]]|date=2019-05-23|url= https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000003707.html|accessdate= 2020-05-24}}</ref>。
 
== あらすじ ==
=== 『盾の勇者の成り上がり』 ===
{{不十分なあらすじ|date=2018-12-30}}
図書館で四勇者について書かれた本を手にとった大学生の'''岩谷尚文'''は、盾の勇者として[[異世界]]にある国家メルロマルクに[[召喚魔術|召喚]]された。そこには、剣の勇者'''天木錬'''、弓の勇者'''川澄樹'''、槍の勇者'''北村元康'''も召喚されていた。次元の亀裂から魔物が大量に湧き出すという'''波'''から世界を守ることを国王から命じられ、それぞれの武器を鍛えるために仲間を連れて旅をすることになる。
 
だが、盾は攻撃ができず人気が全くなかったため、盾の勇者である尚文の仲間になったのは、女従者'''マイン'''のみであった。しかし、マインは尚文を裏切って全財産を盗み取っただけでなく、尚文に婦女暴行の[[冤罪]]をかける。勇者としての名声や金銭や信用を失い、異世界の人々に絶望して人間と組まないで旅に出ることを決めた尚文は、パーティーの攻撃役として[[奴隷]]商人から[[亜人]]の少女'''ラフタリア'''を買い、2人での旅を始める。
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=== 『槍の勇者のやり直し』 ===
{{要あらすじ|date=2019-06-22}}
 
==== 2周目 - 4周目 ====
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=== メインキャラクター ===
; {{AnchorsVanc|岩谷 尚文}}岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
: 声 - [[石川界人]]<ref name="animatetimes20180809">{{Cite web|和書|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1533803835|title=『盾の勇者の成り上がり』石川界人さん・瀬戸麻沙美さん・松岡禎丞さん・高橋信さん・山谷祥生さんら出演声優解禁! キャラクター設定も公開|website=[[アニメイトタイムズ]]|publisher=アニメイト|date=2018-08-09|accessdate=2018-08-09}}</ref><ref name="2ndcaststaff">{{Cite web|url=http://shieldhero-anime.jp/2nd/|title=CAST&STAFF|work=TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』シーズン2|accessdate=2023-07-04}}</ref> / [[鈴木達央]](ドラマCD)<ref name="fwinc">{{Cite web|和書|title=盾の勇者の成り上がり 14.5 ドラマCDブックレット|url=http://www.fwinc.co.jp/cd-booklet/series/51/|website=ヨムゾンボックス:公式サイト|publisher=フロンティアワークス|accessdate=2017-09-03}}</ref>
: 本作の主人公<ref>{{Cite book |和書 |author=[[石井ぜんじ]] / 太田祥暉 / 松浦恵介 |date=2022-01-01 |title=ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021 |publisher=スタンダーズ |page=200 |isbn=978-4-86636-536-7}}</ref>で物語の[[語り手]]。四聖勇者の一人、'''盾の勇者'''。
: 20歳の大学生。オタク趣味で、某ネットゲームでは3番目にきい複合ギルドの首脳陣をしている{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。高校の弟がいる{{Sfn|小説1巻|loc=一話 王道的召喚}}。図書館で「四聖武器書」を読んでいた時に、盾の勇者として召喚される{{Sfn|小説1巻|loc=一話 王道的召喚}}。
: 波に備えてそれぞれの武器を鍛えるために国が用意出立した仲間とともに旅立つがその翌日(召喚から3日目)に実は盾の勇者を嫌う国メルロマルクの王女だった仲間「直後マイン/マルティ」に裏切られ、[[冤罪]]で強姦魔の烙印を押されてしま{{Sfn|小説1巻|loc=四話 特別支度金}}{{Sfn|小説1巻|loc=六話 地雷という名の裏切り}}{{Sfn|小説1巻|loc=七話 冤罪}}。味覚をなくすほど人間不信に陥ったが{{Sfn|小説1巻|loc=八話 堕ちた名声}}、攻撃力がない盾勇者ではソロでの限界を感じて奴隷商から捨て値で売られていた少女ラフタリアを購入する{{Sfn|小説1巻|loc=九話 奴隷という名の物}}。メルロマルク2回目(勇者召喚後1回目)の波の後にラフタリアの解放自身への信頼求めて無理矢理元康と決闘受け彼女させられ{{Sfn|小説1巻|loc=二十一話 災厄の波}}、攻撃力がないながら善戦するもマルティの横やりで敗北{{Sfn|小説1巻|loc=二十二話 矛盾の実践}}。マルティの不正も姫の立場を利用し封殺され、カースシリーズが解放されるほどの怒りと不感にのまれが、 奴隷から解放されたラフタリアが自分の意思で尚文の元よう戻ってきたことで救われ、失われていた味覚も戻る{{Sfn|小説1巻|loc=二十三話 聞きたかった言葉}}{{Sfn|小説1巻|loc=エピローグ}}{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}。
: 戦闘スタイルはその名の通り盾役で、群を抜いて高い防御力とスキルを持つが、その代わり攻撃力はほぼない{{Sfn|小説1巻|loc=五話 盾の現実}}{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。ただし変化させた盾のカウンター機能によって相手に反撃を与えることはできる{{Sfn|小説1巻|loc=二十二話 矛盾の実践}}。奴隷や魔物など魔法契約した相手に対しての能力・成長に関する補正効果のある盾を活用している{{Sfn|小説2巻|loc=一話 たまごガチャ}}{{Sfn|小説2巻|loc=三話 フィーロ}}。魔法適性は回復と援護{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。勇者専用魔法は味方の全ての能力を上昇させる「オーラ」。カースシリーズは「[[憤怒]]」が発現しており、高い防御力と他の盾にない攻撃手段も得ることができるが、呪いの代償で精神汚染や長期間のステータスダウンがかかる。
: その後は盾の勇者の身分を隠し、フィロリアルのフィーロが馬車を引いて、調合した薬や彫金したアクセサリーを売り歩く行商を始め、(有償ではあるが)困っている人々に品物を届ける「神鳥の聖人」として名を馳せる{{Sfn|小説2巻|loc=一話 たまごガチャ}}{{Sfn|小説2巻|loc=十一話 馬車の旅}}{{Sfn|小説2巻|loc=十三話 命以外の全てを奪う}}<ref>アニメでは1期7話で描写されている。</ref>。盾の勇者を悪魔として迫害した三勇教の主導で迫害が続くも同様に見限られた勇者らと共に教皇を倒し{{Sfn|小説3巻|loc=十六話 指名手配}}{{Sfn|小説4巻|loc=八話 裁き}}{{Sfn|小説4巻|loc=十話 ラースシールド}}、メルロマルクの女王の帰還で名誉回復がなされる{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。
: 冤罪事件の前はお調子者で、人並に女性への興味も持っていた{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}{{Sfn|小説1巻|loc=四話 特別支度金}}が、事件後はやさぐれて疑り深い性格となる。敵に対して容赦がなく、必ず報復を与えようとする{{Sfn|小説17巻|loc=十五話 鏡}}。その相手が苦しんでいる様子を見て喜ぶなど、時には邪道な行為も躊躇いなく行う。
: 名誉回復後もメルロマルクを中心に活動し、四霊 霊亀討伐の恩賞でラフタリアの故郷の領地と伯爵の地位を貰う{{Sfn|小説10巻|loc=一話 杖の七星}}。元ルロロナ村の住人を中心に奴隷を集め、村の復興と四霊 鳳凰に向けて私兵の育成を行う{{Sfn|小説10巻|loc=一話 杖の七星}}。また、霊亀のエネルギーを持ち逃げしたキョウを追って異世界に渡った際には、別の異世界の四聖 風山絆と知り合い、キョウと戦う過程でそれまでは対立していた異世界の眷属器の勇者グラス、ラルクとも和解する{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}。タクト戦後、功績を認められ大公の地位を与えられている{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。
: 一方で、奴隷や仲間たちの面倒を丁寧に見る{{Sfn|小説1巻|loc=十話 お子様ランチ}}{{Sfn|小説1巻|loc=十一話 奴隷の成果}}{{Sfn|小説1巻|loc=二十三話 聞きたかった言葉}}、自分を信じ親切にしてくれた相手に対しては受けた恩を返そうとする{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}{{Sfn|小説3巻|loc=二話 行商の成果}}、敵対していた者でも相手が反省している場合は受け入れる{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}{{Sfn|小説11巻|loc=エピローグ 剣の勇者との和解}}{{Sfn|小説12巻|loc=十三話 償い}}{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}など、本質的な優しさは失われていない。しかし尚文本人は自身を悪人だと思っており、時に奴隷たちに対して罪悪感を感じることがある{{Sfn|小説2巻|loc=十八話 疫病の村}}{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。
: エスノバルトの要請で再び絆の担当世界に渡った際、敵の妨害で盾の機能が封じられたため以前助けた鏡の眷属器の力を借りて、一時的に「鏡の勇者」になる{{Efn2|この際には眷属器同士で取り合いをしており、本の眷属器は鏡の眷属器に負けたため、次点としてエスノバルトを選んだ。}}。
: 冤罪事件で女性に嵌められたトラウマで女性への興味が一切なくなっており、悪人の自分が所帯をもつのはあり得ないとも思っている。アトラの戦死後は、遺言により自身に好意をもつ女性の思いを答えるようにしたいと考え直す{{Sfn|小説15巻|loc=十五話 許されざる閃光}}{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}{{Sfn|小説16巻|loc=七話 英知の賢王}}。
: 戦闘スタイルはその名の通り盾役。群を抜いて高い防御力とスキルで敵の前面に立ち味方を守り敵の動きを阻害する。その代わり攻撃力はほぼなく、関節技も使えない{{Sfn|小説1巻|loc=五話 盾の現実}}{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。ただし変化させた盾のカウンター機能によって相手に反撃を与えることはできる{{Sfn|小説1巻|loc=二十二話 矛盾の実践}}。奴隷や魔物など魔法契約した相手に対しての能力・成長に関する補正効果のある盾を活用している{{Sfn|小説2巻|loc=一話 たまごガチャ}}{{Sfn|小説2巻|loc=三話 フィーロ}}。また某人物には劣るがマルチタスクに優れており、扱いが難しいフロート系スキルを二つ操作しながら戦い、さらに周囲の会話も聞いたりできる。
: 特技は料理。尚文自身は料理上手の自覚はなく、元の世界でも趣味程度だったと言っているが、一度食べた物を再現したり、食べる人の味覚や好みに合わせてアレンジしたり、満腹でも食欲を促進させる、など天才的な腕前である。気を習得した際はその応用によりさらに技術を向上させる。そのため、フィーロや村の奴隷たちからはご飯を作ってとせがまれるが、普段はめんどうなので極力避けている。
: 魔法適性は回復と援護{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。こちらも攻撃能力は一切ない。勇者専用魔法は味方の全ての能力を上昇させる「オーラ」。カースシリーズは「[[憤怒]]」が発現しており、高い防御力と他の盾にない攻撃手段も得ることができるが、呪いの代償で精神汚染や長期間ステータスダウンがかかる。
: 他にもクラフト技術が非常に優れており、盾の技能系ボーナスや薬屋とアクセサリー商から教わったこともあって薬調合や宝石の加工によるアクセサリーの制作技術も身に付け、行商や冒険の備えに役立てており、アクセサリーの制作技術を習得した頃(グラス戦の直前)、感謝の印にとラフタリアに[[ヒスイ|翡翠]]の[[ブレスレット]]、フィーロには[[琥珀]]の[[ヘアピン]]を作りプレゼントした{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}{{Sfn|小説3巻|loc=十話 第三の災厄}}。
: 冤罪事件の前はお調子者で、人並に女性への興味も持っていた{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}{{Sfn|小説1巻|loc=四話 特別支度金}}が、事件後はやさぐれて口も悪くなり、疑り深い性格となる。敵に対して容赦がなく、必ず報復を与えようとする{{Sfn|小説17巻|loc=十五話 鏡}}。その相手が苦しんでいる様子を見て喜ぶなど、時には邪道な行為も躊躇いなく行う。元康の手に渡った[[鎖帷子]]は強姦冤罪に根差す[[心的外傷|トラウマ]]の象徴となり、その鎖帷子を勧められると嫌悪感も露わに拒絶する{{Sfn|小説1巻|loc=十八話 蛮族の鎧}}{{Sfn|漫画2巻|loc=第五話 龍刻の砂時計}}{{Sfn|小説8巻|loc=六話 異世界の装備概念}}ため、事情を知るエルハルトは癒えない傷痕に心を痛めており、名誉回復後に知り合った絆は思わぬ[[逆鱗]]に困惑する。本人曰く「[[鬼門]]」とのこと。鎖帷子を見ることすら嫌がる。Web版では女王により元康の手に渡った鎖帷子が盗品だと明かされ、マインに寝ている隙に剥ぎ取られた召喚時の私服を返却されると共にエルハルトが無実を明かそうと働きかけてくれたことを知る{{R|group="Web"|WEB111}}。また、そこまで親しくない相手や、名前を知らない相手には適当な仇名を付けることが多い{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}{{Sfn|小説12巻|loc=三話 フィロリアルとドラゴン}}{{Efn2|尚文自身によると意味もわからない長ったらしい人名を覚えるのは苦手だそうだが、意味を理解しているなら同じくらい長い「料理の名前」はちゃんと覚えている{{Sfn|小説11巻|loc=一話 神木の薬}}。}}。
: 召喚以前から乗り物や酒で酔ったことがなく、乗り心地が最悪と評判のフィーロの引く馬車の中でも調合を行い、強力な酒の素であり普通の人なら1粒食べたら卒倒するという「ルコルの実(後述)」を平然と食べ続けるほど酒に強い{{Sfn|小説2巻|loc=五話 蹴り逃げ}}{{Sfn|小説5巻|loc=七話 酒場}}。ただし尚文自身は付き合いで飲むことはあるが、自分以外の相手が酔っぱらうと会話が成り立たなくなって疎外感を感じてしまうため、酒はあまり好きではない{{Sfn|小説1巻|loc=六話 地雷という名の裏切り}}{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。
: 一方で本質的な優しさは失われておらず、奴隷たちに対して、戦いを嫌がった場合は奴隷紋を発動し強要はするものの、それ以外で扱いを悪くしたりはせず、むしろ丁重にめんどうを見ており、戦いでも怪我をしないように立ち回っている{{Sfn|小説1巻|loc=十話 お子様ランチ}}{{Sfn|小説1巻|loc=十一話 奴隷の成果}}{{Sfn|小説1巻|loc=二十三話 聞きたかった言葉}}。そのため奴隷や仲間たちから強い信頼を寄せられている{{Sfn|小説1巻|loc=二十三話 聞きたかった言葉}}。疑り深く人間不信になった反面、ラフタリアやエルハルトなど、自分を信じ、親切にしてくれた相手に対しては、信頼する気持ちが強く、受けた恩を返そうとする{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}{{Sfn|小説3巻|loc=二話 行商の成果}}。また、敵対関係となっていた者(三勇者やグラスたち、クズら)でも、相手がきちんと反省している、改心している場合は、和解し受け入れるだけの器もある{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}{{Sfn|小説11巻|loc=エピローグ 剣の勇者との和解}}{{Sfn|小説12巻|loc=十三話 償い}}{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}。しかし、尚文本人は奴隷を行使し、悪行を平然とする悪人だと思っており、時に奴隷たちに対して罪悪感を感じることがある{{Sfn|小説2巻|loc=十八話 疫病の村}}{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。
: 『槍の勇者のやり直し』では、強姦容疑の際に元康に助けられる。常に元康に信頼を置かれているのでやさぐれず、口調も穏やか。奴隷を使役することにも強い抵抗を覚えるなど本編の尚文とはまるで別人である。ただし、悪意を以て敵対してくる者に対しての容赦のなさは元からあり、卑劣な悪人やコウのように窘めても行いを改めない者に対しては本編の尚文のような冷酷さや徹底した仕置をしてみせる{{Sfn|槍小説1巻|loc=十五話 偽四聖教}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=二話 毒}}。チュートリアル編(2週目)ではメルロマルク側に謀殺されるが、その後のループでも最終的には元康を信頼しつつもその突飛な行動に頭を痛める立場になり、ループに入る元康にやるべきこと、やってはいけないことを指示して送り出している。
: 良い意味でも悪い意味でも「やられたらやり返す性格」であり、相手を映す鏡のような性分から鏡の眷属器に選ばれる要因となる{{Sfn|小説17巻|loc=十五話 鏡}}{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}{{Efn2|また盾と似たような形状から本の眷属器にも鏡ほどではないが適正はある{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。偶然ではあるが、メルロマルクでの行商中は盾を「ブックシールド」に変化させて正体を隠していた{{Sfn|小説2巻|loc=十五話 封印された理由}}。}}。
: 本能的にも弱い者を守ろうとする尚文は、実は守ってくれる相手に弱いという弱点を持っている{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}{{Efn2|「槍のやり直しについて9」の作者活動報告より。}}。
: 冤罪事件で女性にハメられたトラウマで女性に対して一定の距離を置いており、性的嗜好が一切なくなっている。仲間に女性も多く、ラフタリアをはじめとして、思いを寄せているが恋愛関係は考えておらず、煩わしいので平和になるまで村で恋愛を禁止している{{Sfn|小説10巻|loc=八話 海の男女}}。弟がいるせいか年下と認識した相手は子ども扱いするところもある。また、悪人の自分が所帯をもつのはあり得ないとも思っている。ラフタリアに関しては波と戦う使命優先で恋愛を嫌っていると思っていたが、後に女性不信のトラウマからそう思いたかっただけだったと独白している{{Sfn|小説1巻|loc=二十三話 聞きたかった言葉}}{{Sfn|小説16巻|loc=プロローグ 葬儀}}。アトラの戦死後は、遺言により多少寛容となり、自身に好意をもつ女性の思いを答えるようにしたいと考え直す{{Sfn|小説15巻|loc=十五話 許されざる閃光}}{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}{{Sfn|小説16巻|loc=七話 英知の賢王}}。ただし悪人の自分が恋人をもつ資格があるのかという思い自体は僅かにあるらしい{{Sfn|小説19巻|loc=三話 人の業と魔物の業}}。冤罪に対しては他人事でも見過ごせず、リーシアの冤罪も我が事のように怒っている{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。
; {{Vanc|ラフタリア}}
: 特技は料理。尚文自身は料理上手の自覚はなく、元の世界でも趣味程度だったと言っているが、一度食べた物を再現したり、満腹でも食欲を促進させる料理チート。気を習得した際はその応用によりさらに技術を向上させる。鏡の眷属器の強化方法が料理を食べる・食べさせることと判明した際には仲間たちが恐れおののくほどの御馳走攻めにしている{{Sfn|小説18巻|loc=プロローグ 効率の良い食事強化会議}}。フィーロや村の奴隷たちからはご飯を作ってとせがまれるが、普段はめんどうなので極力避けている。「盾が鍋の蓋に見える」「飯の勇者」「鏡がトレイに見える」など言われるが、本人はそのように呼ばれるのを嫌う{{Sfn|小説11巻|loc=七話 槍の勇者捕縛作戦}}{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。周りに勘違いされがちだが、尚文自身は美食家ではなく、食べられるならなんでもいいと思っている{{Sfn|小説18巻|loc=六話 セーヤ飯店}}{{Efn2|とはいえ、槍の勇者のやり直し1巻のキャラクターチャットで、「宝物は(ラフタリアによって取り戻せた)味覚」と答えており、食事に関して全くの無頓着というわけではないらしい{{Sfn|槍小説1巻|loc=十四話 フィトリアたん}}。}}。
: 他にもクラフト技術が非常に優れており、盾の技能系ボーナスや薬屋とアクセサリー商から教わったこともあって薬調合や宝石の加工によるアクセサリーの制作技術も身に付け、行商や冒険の備えに役立てている。アクセサリーはテリスから「名工」と絶賛されているが、尚文は素材が良かっただけでイミアの方が良いものが作れると自己評価している。アクセサリーの制作技術を習得した頃(グラス戦の直前)、感謝の印にとラフタリアに[[ヒスイ|翡翠]]の[[ブレスレット]]、フィーロには[[琥珀]]の[[ヘアピン]]を作りプレゼントした{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}{{Sfn|小説3巻|loc=十話 第三の災厄}}。
: 召喚以前から乗り物や酒で酔ったことがなく、乗り心地が最悪と評判のフィーロの引く馬車の中でも調合を行い、強力な酒の素であり普通の人なら1粒食べたら卒倒するという「ルコルの実(後述)」を平然と食べ続けるほど酒に強い{{Sfn|小説2巻|loc=五話 蹴り逃げ}}{{Sfn|小説5巻|loc=七話 酒場}}。ただし尚文自身は付き合いで飲むことはあるが、自分以外の相手が酔っぱらうと会話が成り立たなくなって疎外感を感じてしまうため、酒はあまり好きではない{{Sfn|小説1巻|loc=六話 地雷という名の裏切り}}{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。異能力のあった世界から来た樹からは酔い無効(C - Dクラス)の能力者だと推察されている{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。また、動物や魔物に懐かれやすく、アニマルフレンズ(動物に自然と好かれる)のダブルスキルとも言われている{{Sfn|小説2巻|loc=四話 成長中}}{{Sfn|小説9巻|loc=三話 ルアー}}{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。尚文本人も動物や獣人形態の亜人を愛でる傾向があり、ラフちゃんやラフ種がお気に入りでラフタリアもルフトのように獣人化しないかと考えている{{Sfn|小説15巻|loc=一話 ラフ種爆誕}}{{Sfn|小説19巻|loc=プロローグ 異世界情報交換}}。ただ、弊害として高Lvになっても魔物とのエンカウント率が高いという一面がある。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、強姦容疑の際に元康に助けられる。常に元康に信頼を置かれているのでやさぐれず、口調も穏やか。奴隷を使役することにも強い抵抗を覚えるなど本編の尚文とはまるで別人である。ただし悪意を以て敵対してくる者に対しての容赦のなさは元からあったようであり、卑劣な悪人やコウのように窘めても行いを改めない者に対しては本編のような冷酷さや徹底した仕置をしてみせる{{Sfn|槍小説1巻|loc=十五話 偽四聖教}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=二話 毒}}。2周目ではメルロマルク側に謀殺されるが、その後のループでも最終的には元康を信頼しつつもその突飛な行動に頭を痛める立場になり、ループに入る元康にやるべきこと、やってはいけないことを指示して送り出している。また、日本にいたころの知り合いに変わった食材を持ち込まれては、色々工夫していたことも明かされている。
:本能的にも弱い者を守ろうとする尚文は、実は守ってくれる相手に弱いという弱点を持っている{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}{{Efn2|「槍のやり直しについて9」の作者活動報告より。}}。
; {{Anchors|ラフタリア}}ラフタリア
: 声 - [[瀬戸麻沙美]]{{R|animatetimes20180809|2ndcaststaff}} / [[堀江由衣]](ドラマCD){{R|fwinc}}
: 本作のメインヒロイン<ref>{{Cite news |url=https://anime.eiga.com/news/110354/ |title=舞台「盾の勇者の成り上がり」ラフタリアや四聖勇者のビジュアル公開 追加キャストも発表 |work=アニメハック |date=2020-01-21 |accessdate=2024-05-29}}</ref>。異世界の眷属器、'''刀の勇者'''。クテンロウの天命(王族)。
: 若干カールした紅茶色の背中まであるロングヘア(8巻では栗色の髪{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}})と澄んだ紅茶色の瞳、芸術的に整った容貌を持つ{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}{{Sfn|小説7巻|loc=プロローグ 捜索}}であり、元康が美少女ランキングに入れるほどの逸材{{Sfn|小説5巻|loc=番外編 カルミラ島、温泉覗き騒動}}{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}。
: [[タヌキ]]系の亜人。ラクーン種と言われているが実際は異なる{{Efn2|尚文の村にラクーン種の亜人が集団で住まわせてほしいと訪ねてきたが、全体的に「ぽっちゃりした体型」で田舎者を連想させる者たちだった。この際にはサディナがラフタリアとは別の種族だと説明している{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。}}。尚文が最初に購入した奴隷。メルロマルクのルロロナ村で生活していたが、メルロマルクの最初の波に巻き込まれ両親を亡くし<ref>アニメ1期第2話より</ref>、奴隷に身を窶していた{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 お子様ランチの旗}}。購入した当初は10歳の少女だったが、亜人はLv上昇に合わせて急成長するため外見年齢は18歳くらいの美少女に育っている{{Efn2|成長後、服はリユート村の宿屋の女将にお古を貰った{{Sfn|漫画アンソロジーラフタリアといっしょ|loc=書き下ろしSS バルーンとの攻防}}。}}。アニメでは成長がなだらかになっており、3話では14歳くらいの外見となっており、4話で18歳くらいの外見となっている<ref name="anime3">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第3話 災厄の波</ref><ref name="anime4">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第4話 暁の子守唄</ref>
: 購入当初は波のトラウマで夜泣きが激しく、さらに奴隷時代の拷問や親友の死などの辛い経験で心身共に弱っていた。尚文に対しても怯えており、戦いも嫌がっていた。しかしちゃんとした食事や薬を与えられ、夜泣きの際も一晩中抱き抱えあやし続けるといった尚文の不器用ながらの優しさによって心を開いていく。両親を殺した魔物と似た双頭黒犬と戦いでトラウマを再発するが、尚文の言葉を聞き、共に倒したことで克服する。そしてと、自分たちと同じような境遇のものを出さないために尚文と共に戦う決意をする{{Sfn|小説1巻|loc=十六話 双頭黒犬}}{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 お子様ランチの旗}}。
: 尚文に対しては、当初は「ご主人様」と呼んでいたが、双頭黒犬との戦い後、初めて名前を訊ねて知った後は「ナオフミ様」と呼ぶようになる{{Sfn|小説1巻|loc=十六話 双頭黒犬}}{{Efn2|アニメでは、名前は尚文が盾の勇者であると明かした後に名前を訪ねて知り、双頭黒犬を倒した後に呼んでいる<ref name="anime2">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第2話 奴隷の少女</ref>。}}。性格は真面目で、度々露悪的にあくどいことや変なことをする尚文に対するツッコミ役となっている。しかし、尚文の影響を受け過ぎて、ふざける尚文に笑顔で脅すように威圧する{{Sfn|小説1巻|loc=十八話 蛮族の鎧}}{{Efn2|これは舐めた態度をした行商人に対してバルーンで脅した尚文や、ものぐさな旦那に対して怒ったリユート村の宿屋の女将を参考に、添い寝を邪魔するバルーンに対して行ったことで習得した{{Sfn|漫画アンソロジーラフタリアといっしょ|loc=書き下ろしSS バルーンとの攻防}}。}}、尚文にアクセサリーを作ってもらった際にデザインより効果を気にする{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}{{Sfn|小説3巻|loc=十話 第三の災厄}}{{Efn2|尚文は「脳筋に育てた俺が悪いのか」と内心頭を抱えた{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}。}}、果ては尚文直伝のあざとい商取引術をラルクたちの前で披露する{{Sfn|設定資料集|pp=274-277|loc=尚文によるラフタリアの教育問題}}など、年頃の女の子としては質実剛健過ぎる性格になっており、尚文や他の人物から唖然とされることがある{{Sfn|小説9巻|loc=九話 キョウの研究所}}。尚文に異性として好意を持っているが、当の尚文は冤罪のトラウマで女性不信で性的関係を嫌悪しており、あまつさえ娘扱いされているので進展がない{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}{{Sfn|小説2巻|loc=七話 変身能力}}。それどころか波と戦う使命優先で恋愛を嫌っているとすら思われている。「[[処女]]」という言葉を知っているなど、それなりに性知識を知っているような描写がある{{Sfn|小説2巻|loc=一話 たまごガチャ}}が、TVアニメ版では、実年齢相応の性的知識しか無くキスで子供が出来ると思っている<ref name="anime7">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第7話 神鳥の聖人</ref>
: 魔法適性は光と闇{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。幻惑魔法が得意でまた同様に見破ることも可能{{Sfn|小説7巻|loc=十話 霊亀事件の容疑者}}{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}。剣を武器としており、魔法剣も習得する。堅実な戦いと幻惑魔法によるトリッキーな遊撃を担当している{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。刀の勇者になった以降はスキルを主体とした戦闘スタイルとなっている{{Sfn|小説14巻|loc=十三話 過去の天命}}。
: 絆の異世界に渡った際、カズキ(クズ二号)を嫌って(あるいは正体を知って)逃げ出してきた刀の眷属器に見出され刀の勇者になり、勇者になったことで奴隷紋は消える{{Sfn|小説8巻|loc=十四話 帰路の龍脈}}{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}。当初は立場的に尚文たちと敵対してしまうため嫌がっていた{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}が、グラスたちと和解したことや帰還の際に刀の眷属器がキョウの尚文たちの異世界に対して行った蛮行に責任を取ろうと離れようとしなかったため、そのまま元の世界に持ち帰る{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}。
: 『槍の勇者のやり直し』では、元康による尚文への説明で度々話題に挙げているが、尚文自身が奴隷を使うことに難色を示したことがあったり、元康がラフタリアのことを詳しく説明しないことがあり、なかなか巡り合えない。
: 本人は知らされていなかったが、東方のクテンロウの天命(王族)にして勇者の調停者の末裔{{Sfn|小説12巻|loc=十五話 色即是空}}。王族衣装である[[巫女装束|巫女服]]がかなり似合っており、絆の異世界で着た際に尚文に気に入られる{{Sfn|小説8巻|loc=十四話 帰路の龍脈}}{{Sfn|小説10巻|loc=三話 知人達}}。尚文の趣味で巫女服を着せたことで革命の意思ありと判断され襲撃を受ける{{Sfn|小説12巻|loc=十五話 色即是空}}。怒った尚文が安全確保のため仲間を引き連れてクテンロウを制圧し、天命に就任する。本人は巫女服に関して尚文が褒めてくれることは嬉しく思っているが、尚文やクテンロウの民にあまりに大きな反応をされることは理解できず、ややうんざりしている{{Sfn|小説12巻|loc=十五話 色即是空}}{{Sfn|小説13巻|loc=十三話 クテンロウ革命派}}。アニメではカズキから逃亡中に、刀の勇者に代々仕えてきた一族の巫女から匿ってもらった際に譲り受けたものとなっている。また、クテンロウの統治者である天命就任に関してはあまり乗り気ではなく、尚文の剣でルロロナ村の村娘で充分であると語っている{{Sfn|小説14巻|loc=十二話 先代と当代}}{{Sfn|小説14巻|loc=エピローグ 夕暮れ}}。
 
: 魔法適性は光と闇{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。幻惑魔法が得意でまた同様に見破ることも可能{{Sfn|小説7巻|loc=十話 霊亀事件の容疑者}}{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}。剣を武器としており、魔法剣も習得する。堅実な戦いと幻惑魔法によるトリッキーな遊撃を担当している{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。刀の勇者になった以降はスキルを主体とした戦闘スタイルとなっている{{Sfn|小説14巻|loc=十三話 過去の天命}}。剣術はエルハルトに基礎を教わり、その後エクレールや変幻無双流のエルラスラに本格的に教わり、強力な技を身に着ける。刀の勇者になった後は、剣と同じように扱い、不慣れな面をサディナに指摘される。またサディナからはレプワダツミ流、ラルヴァからはクテンオウカ流といった刀の剣術を教わり、技術を磨く。その一方、魔法の向上を疎かになってしまい、過去の天命から注意を受ける{{Sfn|小説14巻|loc=十三話 過去の天命}}。また、別の世界の眷属器を所持した影響で龍脈法の加護を得ることができなくなっていたが、後に魔竜によって解消してもらった{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。就任の儀式を受けた後に、過去の天命との戦いで天命の技を身に着ける{{Sfn|小説14巻|loc=十話 盾の強化方法}}{{Sfn|小説14巻|loc=十三話 過去の天命}}。
: 元康からの呼称は「狸豚」改め「(フィーロたんの)お姉さん」。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、元康による尚文への説明で度々話題に挙げているが、尚文自身が奴隷を使うことに難色を示したことがあったり、元康がラフタリアのことを詳しく説明しないことがあり、なかなか巡り合えない。web版では尚文とサディナの願いから、リファナと共に奴隷拷問されているところを救出される周回がある。レベルアップによる外見は14,15歳。本編のように強制されることが無いのもあって戦闘には消極的で後方支援担当、武器は杖。リファナが生きていたことでトラウマは軽いが、両親を亡くした際にするようになった「こわばった笑顔」が中々治らない。
:; ラフちゃん
:: 声 - 瀬戸麻沙美 / 堀江由衣(ドラマCD){{R|fwinc}}
:: 絆の世界でラフタリアの毛髪と尚文の血を媒体にエスノバルトに生成された尚文の[[式神]]。外見は狸や[[アライグマ]]のような姿。鳴き声は「ラフー」{{Efn2|クテンロウ編で「タリー」とも鳴くようになる。}}
:: ラフタリアを動物化したような外見とノリのよい性格から尚文にかなり気に入れられている。一方、ラフタリアからはそのことで苦手意識を持たれている。かなり賢く気が利き、フィーロをアホ毛を通して誘導しようとしていたフィトリアに対して(フィーロの翻訳では)理にかなった言葉で諭した{{Efn2|Web版ではこの時点でラフちゃんがまだ登場していないため、フィトリアがフィーロに発情期の状態にさせて、尚文を襲い掛からせ、治す条件で尚文に半場脅す形で、元康を何とかする依頼をさせている。書籍版ではラフちゃんがフィーロの頭に乗り防いでいたため、発情期状態にならなかった{{R|group="Web"|WEB206}}。}}{{Sfn|小説13巻|loc=一話 前払い}}。その一方、尚文やサディナなどの悪ノリするお調子者な面もある{{Sfn|小説8巻|loc=十一話 天女救出作戦}}{{Sfn|小説11巻|loc=一話 神木の薬}}。
:: 魔法適正はラフタリアと同じく光と闇で幻惑魔法を得意とする。幻惑で敵を惑わせたり、ラフタリアの魔法補助などのサポートを行う。また、頭に乗ることでその人物は魂が見えたり、幻惑を見破れるようになる。尚文とラフタリアと魔力で繋がっているため離れていても二人の様子がわかり、何かあった際には知らせることができるため連絡係となることもある。ラトの助言を受けた尚文により能力項目の変異性が上がって以降は今までなかったLvの項目が出るなど徐々に進化をし始め、体を大きくするなど様々な能力を身に着ける。直接攻撃することは少なく誕生した当初は攻撃力が低かったが、砦でトゥリナちには、鳳凰剣を使い、過去の天命との連携攻撃で大ダメージを与えている。また魂に攻撃を行うことができ、転生者の魂に止めを刺したことがあも活躍する。過去の天命の魂の残滓を使って、だふちゃんラフ種としてラフ種に転生させたり、朱雀に取り込まれたフィロリアの魂のサルベージを行えるなど、死者の蘇生に近いことまでできる(尚文は体が魂で出来たスピリットがいる世界で生まれたからできると予想している)
:: 村の魔物たちのクラスアップの際には、同じような姿の魔物となる特殊なクラスアップができるようになり、その魔物たちは「ラフ種」と名付けられ、本格的に新種の魔物扱いされるようになる。Lv100越えの儀式をガエリオンから受けた後は、やり方を覚えたのかできるようになった。
:: Web版は誕生の経緯が全く異なる。書籍では名付け親は尚文だが、Web版はサディナが名付けており、ラフタリアの関係者でとある人物であることが示唆されている。
:: TVアニメではEDクレジットに名前がないため声優は不明であったが、ラジオにて明らかとなった。またラフタリアがカズキに捕まった直後で、尚文に余裕がなかったため名付けも保留となり、後にフィーロが名付けた。
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; {{AnchorsVanc|フィーロ}}フィーロ
: 声 - [[日高里菜]]<ref name="mantan">{{Cite news|url=https://mantan-web.jp/article/20181106dog00m200012000c.html|title=盾の勇者の成り上がり:テレビアニメの追加キャストに日高里菜、内田真礼 原作者のメッセージも|newspaper=[[MANTANWEB]]|publisher=MANTAN|date=2018-11-06|accessdate=2018-11-06}}</ref>{{R|2ndcaststaff}} / [[井口裕香]](ドラマCD){{R|fwinc}}
: 白と桜色を基調としたフィロリアル・クイーン。アリア種。人型の時は光沢を放つ艶やかな金髪、透き通った海のような碧い瞳、雪のように白い肌。海外の子役アイドルも裸足で逃げ出すレベルの完成されたを持つ美しい幼女{{Sfn|小説6巻|loc=プロローグ カルミラ島ジンクス}}。尚文のことは「ごしゅじんさま」と呼ぶ。
: 奴隷商(魔物商)ころで魔物の卵くじで購入した卵から孵化した鳥型の魔物フィロリアル。四聖勇者である尚文に育てられたことで上位種のフィロリアル・クイーンになり、金髪で背中には羽を生やした天使を彷彿とさせる少女に変身できるようになる。現女王のフィトリアから次期女王候補とされている。人間形態時の服は魔力で作られたものであり、フィロリアル形態の際は消えてリボンは首輪となる。洋裁屋に「変身すると肉に食い込む」と脅されて以来、それがトラウマとなって魔法鉄を選んだ時も鎧を避けたり{{Sfn|小説3巻|loc=六話 ウェルカム}}、尚文がアクセサリーを作ってくれると言われ肉に食い込むのを嫌がってヘアピンを頼んだ{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}。奴隷商に駄羽同士の銀貨50枚の食肉用の安物だと言われたことを気にしており、尚文にそれ以上の価値があると認めてほしいと思っている{{Sfn|小説2巻|loc=十八話 疫病の村}}{{Sfn|とある一日1巻|loc=第4話}}
: 食欲旺盛でフィロリアルの特性上、馬車を引くことが大好き。行商の馬車を引いてメルロマルク各地を回っていた際には神鳥と呼ばれている。また歌うことも好きであり、人々を魅了する腕前を持ち、後に[[アイドル]]活動もするようになる。普段は遊ぶことと食べることしか考えていないが、魔法や異世界の言葉を感覚的に覚えて使いこなすセンスがある(TVアニメ版では魔法屋に魔法の適性を見てもらい「フィーロは風属性、敵はみんな吹っ飛ばす〜。」と歌っていた<ref name="anime6">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第6話 新しい仲間</ref>)
: 当初は我が儘で舐めた口調で尚文の言うことを拒否し魔物紋を発動させも魔法を飛ばして解除してしまったが、高度な魔物紋を施しても言うことを聞こうとしなかったため、奴隷商に売り渡すと尚文が痛む良心をこらえて心を鬼にして躾けたことにより言いつけを守るようになった{{Sfn|小説2巻|loc=七話 変身能力}}{{Sfn|小説2巻|loc=八話 飴と鞭}}。かなり食いしん坊で腐ったドラゴンの肉を見た際も美味しそうと言っている。ただ尚文の美味しい料理を食べ続けたことで舌が肥えており好き嫌いはしないが、味の感想を聞かれると尚文の料理以外は「ごしゅじんさまのより美味しくない」と答えている{{Sfn|小説18巻|loc=六話 セーヤ飯店}}。
: 育ての親である尚文に対しては実の子供のように懐いているが、尚文にどれくらい好きかと聞かれた際は番(つがい)の相手になってほしいくらい好きと答えている。メルティとは親友で、彼女が危機的状況の時はすぐに助けようとする。また、自分の身が危険な時はこの二人に助けを呼んでいる。元康のことは普通のフィロリアルだったころに馬鹿にされたことで嫌っていて、会う度に蹴飛ばしている。仲間に裏切られ落ち込んでいる元康を気まぐれに慰めたせいで、壊れた元康から「フィーロたん」と呼ばれてストーカーのごとく追い回されたことでさらに嫌うようになる。
: 魔法適正は風。フィロリアル形態と人型形態のどちらでも戦闘が可能。俊敏で高い攻撃力をもつメインアタッカー{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。当初は常にフィロリアル形態で戦っていたが、フィトリアから大柄で的が大きいため使い分けて戦うように言われ、人型形態の戦い方も教わり、以降は基本的に魔物や大柄の人間にはフィロリアル形態、人間相手には人型形態とを使い分けて戦うようになる{{Sfn|小説4巻|loc=五話 フィーロVSフィトリア}}。また、フィトリアとの稽古で気を使えるようになる。武器は爪を使っており、フィロリアル形態は足、人型形態は手に装備する。ゼルドブルで当たると火柱が出るモーニングスターを手に入れ、隠し武器として扱う。後にロミナによってボーラに改造される{{Sfn|小説17巻|loc=五話 世界適応}}{{Sfn|小説17巻|loc=八話 地下迷宮都市}}。
: 絆の異世界に渡るとフィロリアルからハミングフェーリーという魔物に変化する。空を飛ぶようになり魔法を中心に戦い、歌で援護する。魔竜四天王の一人、風のクーフィリカが除名されたに、魔竜に以前取り込んだ借りを返すとして強引に四天王の一人「'''風のフィーロ'''」に任命され{{Efn2|他の四天王と異なり魔竜に罰せらたり、力を奪われることはない。}}、四天王の能力やフィロリアル形態での飛行能力を獲得する。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、尚文と並んで元康の最優先保護対象となっているが、巡り合えていない。
; {{Vanc|メルティ=メルロマルク}}(メルティ=Q=メルロマルク)
: フィーロが盾本編と同じになる条件が作者活動報告『槍の勇者、完結について。』であげられている。盾が主であること、盾の隣に外見が大人の女性がいる、次元ノキメラの肉を食べる、自己主張しないと欲しい物が手に入らないと思わせる、があげられている。
; {{Anchors|メルティ=メルロマルク}}メルティ=メルロマルク(メルティ=Q=メルロマルク)
: 声 - [[内田真礼]]{{R|mantan|2ndcaststaff}}
: メルロマルク第二王女。王位継承権第一位。フィーロからは「メルちゃん」、フィトリアからは「メルたん」と呼ばれている。濃い色合いの青い髪(当初は紺色{{Sfn|小説3巻|loc=プロローグ}}と尚文に評されたが、書籍版4巻以降は藍色の髪{{Sfn|小説4巻|loc=プロローグ 逃走中}}。)の[[ツインテール]]で、年齢は十代前半。
: 姉にまったく似ず王族としての責任感があり、友達を大切にする性格。そのため王位継承権は姉より上。見聞を広めるために女王の下で学んでいた。フィロリアルが大好きでフィロリアルに関する知識量も高く、元康からフィーロの婚約者として扱われる。その一方で年相応の反応を見せる一面がある。
: マルティに唆されて顔が見たいというオルトクレイの頼みに不審を抱いたミレリアに護衛をつけられ、オルトクレイの盾の勇者に対する差別をやめさせるようミレリアから命を受け帰国した。王都に向かう途中、普通のフィロリアルに化けていたフィトリアと会い、仲良くなろうと追いかけているうちに護衛とはぐれる{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}。その後、偶然尚文一行と出会い、フィーロと仲良くなり親友となる。
: 尚文たちとの旅の最中、メルロマルクの貴族の亜人奴隷に対する残酷な仕打ちを見たことで、メルロマルクを人間と亜人が仲良くできる場所にしたいと決意する。霊亀事件後は領主となったエクレールの補佐をしていたが復興事業などほとんど任せきりとなっている。
: 尚文とオルトクレイとの間に和解のための話し合いの場を設けようとするが、尚文からはオルトクレイの娘でありマルティの妹ということでろくに話を聞いてもらえず、さらに父親であるオルトクレイを罵倒したため、尚文が父と姉により陥れられた冤罪事件を知らずに激怒する。謝らせようと追いかけたが、さも味方のように装い同行した三勇教信者の近衛騎士に暗殺されそうになったところを尚文一行に助けられ同行することになる。
: 助けてくれた尚文のことは異性として意識しているが、彼からは子ども扱いされ名前で呼ばれないなど、ややぞんざいな扱いを受けており、その度に怒りを露わにする。しかし実際は自分が元の世界に帰った後、フィーロを預けたいと思うほど強く信頼されている。ミレリアが亡くなった後は悲しみつつも気丈に振舞っている。フォーブレイの戦争後は母同様に若くして女王に即位する{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}が、責任感はあっても権勢欲はないため、視察の名目で尚文の村を訪れては仕事の多さを愚痴りつつも寛いでいる。
: 三勇教の教皇を倒し、尚文の冤罪が晴れてからは、尚文たちとの旅の最中、メルロマルクの貴族の亜人奴隷に対する残酷な仕打ちを見たことで、メルロマルクを人間と亜人が仲良くできる場所にしたいと決意する。霊亀事件後は領主となったエクレールの補佐をしていたが復興事業などほとんど任せきりとなっている。
: 魔法適性は水と土。特に髪の色に出ているように水属性の資質が高い。
: 助けてくれた尚文のことは異性として意識しているが、彼からは子ども扱いされたり名前で呼ばれないなど、ややぞんざいな扱いを受けており、その度に「何ですって!?」と怒りを露わにする。しかし、実際は自分が元の世界に帰った後、フィーロを預けたいと思うほど強く信頼されている。ミレリアが亡くなった後は悲しみつつも気丈に振舞っている。フォーブレイの戦争後は母同様に若くして女王に即位する{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}が、責任感はあっても権勢欲はないため、視察の名目で尚文の村を訪れては仕事の多さを愚痴りつつも寛いでいる。からかわれた仕返しとして、尚文に大公の位を授与するが、それが尚文を自らの婚約者であると正式に認めたことになるとオルトクレイに指摘されるまで気づかないなど、まだまだ年相応に抜けた一面もある{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。
: 『槍の勇者のやり直し』においては、勝手にフィーロの婚約者扱いしてライバル視してくる元康の言動・行動を理解できず、彼をぞんざいに扱っている。ただし、元康がフィロリアルを愛していることを理解しており、その点だけは信用している。メルロマルク編ではヤサグレていない尚文に助けられたことで素直に恋慕している。 
: ルロロナ村で起こった時間転移に巻き込まれ、守がいた過去に飛ばされた際は、シルトランの手伝いや敵対国のピエンサに対する情報戦など外交や政治活動で尚文たちをサポートし、その厄介さからピエンサからは母親と同じ「女狐」と呼ばれるようになる。しかしそのことで目を付けられてしまい、ピエンサと組んだ神を僭称する者に馬車の眷属器と共に連れ去られてしまう。
; {{Vanc|アトラ}}
: 魔法適性は水と土。特に髪の色に出ているように水属性の資質が高い。尚文たちと出会った当初は、Lvは低かったものの技術を磨いていたためかそれなりに強い魔法を使っていた。魔竜との戦いの後は、力不足でLvを上げたいとは言った際には尚文によって半ば強引にLv上げの旅にフィーロやラフちゃんと一緒に行かされる。その際フィトリアと再会し、鞭の強化で資質を上げてもらったことと、訓練でより強くなる。変幻無双流は習得していないが、体に魔力を循環させて能力を上げている。フォーブレイとの戦争ではLv130のナナを相手がLv以外未熟だったとはいえ捕らえており、リーシアによるとエクレールより強いと言われている。
: 元康からの呼称は「青い子豚」改め「(フィーロたんの)婚約者」。『槍の勇者のやり直し』においては、勝手にフィーロの婚約者扱いしてライバル視してくる元康の言動・行動を理解できず、ぞんざいに扱っている。ある周回ではヤサグレていない尚文に助けられたことで素直に恋慕している。
: 漫画版とTVアニメ版では、教皇戦で尚文がラースシールドによって暴走しかかっていた所を呪いの炎を受けながらもラフタリアとフィーロと共に止めたり{{Sfn|漫画8巻|loc=第三十話 ラースシールド}}<ref name="anime20">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第20話 聖邪決戦</ref>、アニメのカルミラ島の波にも参加し、ラルクたちとの戦いにも加勢したり<ref name="anime24">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第24話 異世界の守護者</ref>と尚文たちの仲間としての立ち位置が強くなっている。
: Web版では尚文がオルトクレイと衝突してメルロマルク国を見限り王城を去る際、女王の影武者に扮した影と共におり、尚文との出会いは書籍版・漫画版より遅い。オルトクレイの所業を知らずに「父上にひどいことをした」と激怒して追いかけて暗殺されそうになり尚文に保護される。女王に教育を施されるも周囲の影響で「盾の勇者だから尚文は極悪人」と思いこんでいた{{R|group="Web"|WEB55}}。
; {{Anchors|アトラ}}アトラ
: 声 - [[小原好美]]{{R|oricon230704}} / [[三上枝織]](ドラマCD){{R|fwinc}}
: ハクコ種の亜人。フォウルの妹。シルトヴェルトの王族の末裔だが、人族との混血で迫害される。亡き母ルシアに瓜二つの外見。
: 尚文たちと出会った時は、身体中に火傷のような跡があり遺伝性の病を患って目も見えず歩けなかったが、尚文が最高クラスの治療薬のイグドラシル薬剤を飲ませたことと盾の力で完治し、病弱であったことが嘘であったかのように元気になる。自身を救った尚文を心底慕っており何度も寝込みを襲おうとしてフォウルとラフタリアに阻まれている。病弱なころからフォウルから守られたこともあり、守ることに憧れを持っており、尚文の盾として彼を守りたいと思っている。尚文の剣であるラフタリアとはライバル関係となっており、よく言い争いや実戦さながらの稽古を行っているが、互いに認め合っている。人の本質を見抜くなど聡い性格ではあるが、尚文を第一に考えているため、かなり過激な言動をとっている。兄のフォウルに対してのこと兄として大切に思ってはいるものの、元気になってからはややぞんざいに扱っている。
: 目は見えないままだが気の流れを読み行動し、平然と歩き、戦闘をこなすことができる。類いまれなる武術の才能を持っており、気の流れを見て的確に急所を突いたり、変幻無双流を見聞きしただけで再現するなど、尚文に兄貴より強いと言わたりできる。ただ、なぜかLvが上がっても肉体が成長している様子がない。また、元々病弱で全身痛んでいたことから痛みに慣れており、奴隷紋の痛みを受けても平然としている。
: 鳳凰戦でタクトの横槍による鳳凰の自爆攻撃から尚文と村の奴隷たちを庇い下半身を焼失する致命傷を負う。兄のフォウルには村の奴隷たちを自分同等に扱うこと、尚文にはラフタリアをはじめとした女性陣の恋心に気付くよう遺言を残し、最後のわがままとして尚文のファーストキスを奪い死亡する。遺体は本人の遺言により尚文の盾に吸収される。
: その後、タクトに深手を負わされ意識を失い、武器の精神世界に来た尚文の前にオストとともに盾の精霊として現れる{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}。尚文に助言と励ましの言葉をかけ、盾の中から見守っていると語り見送る{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}{{Efn2|16巻以降の書籍の購入特典ではその様子が書かれている。}}。
: 元康からの呼称は「虎娘」。フォウルとまとめて「虎兄妹」とも。元康からも鳳凰戦での活躍は高く評価されていることが外伝で語られており、オルトクレイを無力化するための重要人物として見做されるようになる。
 
=== 四聖勇者 ===
異世界において最高位の聖武器4つに選ばれた勇者たち。本来は「四聖教」という宗教で神格化されているが、数百年前に召喚された先代の盾の勇者が亜人を擁護して人間との仲を取り持とうとしたため、メルロマルクでは四聖教から分派して他3人の勇者を神格化した「三勇教」により盾の勇者の伝説は抹消されて盾の勇者だけは一段低くられ、実際はそれならまだましな方で、極端な三勇教関係者からは「盾の悪魔」呼ばわりすらされている始末である。行商により尚文三勇教「神鳥の聖人」と呼ばれるようになり評判が高まって権威が揺らぎ、「四聖勇者」全員の抹殺と国家転覆を企んだため、女王により討伐されメルロマルクの国教「四聖教」となったことで盾の勇者も等しく崇拝されることとなった。
 
今代の勇者はいずれも、それぞれ似て非なる歴史を歩んだ[[パラレルワールド]]の現代日本から召喚された。尚文以外の3人は元の世界で近似した設定のゲームをプレイしていたためゲーム感覚で、スキルにばかり頼って地道な訓練を嫌がり、自身のもつ常識に固執して互いに重要な情報を明かさないなど信頼関係最初からなかった。4人で召喚された時のことを話した際、尚文が本を読んでいたらと言った途端、3人で彼を見下すようになり、彼らが弱職・負け組と蔑む尚文に「現実に向き合え! この世界はゲームなんかじゃない!!」と幾度となく言われてもまったく聞く耳を持たずにいた。
また、元康はマインにより、錬と樹はギルド経由で情報操作されて尚文に対する宗教的迫害に気づかず、冤罪事件はそれを真に受けて誹謗中傷した自分たちも同罪だと理解できず、尚文の名誉回復後も彼に謝罪することは無く自分たちには責任のないことだと考えている。鍛錬を怠り、その必要性を認識できずに弱いままだったため、別の異世界から来たラルクたちから見ると勇者と呼べる存在は尚文だけであり、他の勇者は弱すぎて「勇者を騙る偽者」と看做した。
 
尚文がカースシリーズの武器の使用や3人の強化方法を信じて実践し、尚文以外の3人との力の差が出始めたことで反発するようになり、優秀な素材目当てで霊亀に挑むが、これも彼らがプレイしたゲームでは手軽なクエストだったことが仇となり敗北、キョウに捕らわれ、尚文たちに救出されるも評価が地に落ち、雲隠れしてしまう。その後尚文たちに見つけ出されたが、介入してきた人物のせいでカースシリーズが発動するほどのトラウマに苦しみ、説得は難航するも最終的に和解、全員が「尚文の村(旧ルロロナ村)」で暮らすようになる。
 
; 岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
: 四聖勇者の一人、'''盾の勇者'''。
{{See|#岩谷 尚文}}
 
; 北村 元康(きたむら もとやす)
: 声 - [[高橋信]]{{R|animatetimes20180809|2ndcaststaff}}
: 四聖勇者の一人、'''槍の勇者'''。
: 21歳の大学生で、四聖の中では最年長。若干茶色の入った髪{{Sfn|小説7巻|loc=プロローグ 捜索}}(TVアニメ版では金髪)をポニーテールにしている。尚文とは異なる日本から召喚された。二股をしていたことが原因で、女性二人{{Efn2|Web版では名前が不明であった{{R|group="Web"|WEB410}}が、書籍版『槍の勇者のやり直し』にて同級生の「郁世」とお嬢様の「紅葉」という名前であることが判明している{{Sfn|槍小説1巻|loc=プロローグ 異世界に行くまで}}。}}にナイフで刺された後に召喚されている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。この異世界に良く似たネットゲーム「エメラルドオンライン」をプレイしていて、ゲームの世界に来たと思っている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。
: 性格は猪突猛進。フェミニストで女の子は皆天使だと思っており、ハーレムを形成すべく見境なくナンパをして女性の仲間を増やしている。元の世界で刺されたことを教訓に女の子を信じ抜こうとしているが、そのためマルティに騙され、いいように操られる。リーシアのように病的に思いつめるタイプは無理心中の件で苦手としている。
: 性格は猪突猛進。フェミニストで女の子は皆天使だと思っており、見境なくナンパをして女性の仲間を増やしている{{Efn2|外伝にて相手がいわゆる「男の娘」であっても別に問題は無いことが明かされている。}}。好みは『魔界大地』という作品のキャラクター「フレオン」に似た天使のような幼女の姿のフィーロ。リユート村の統治権を巡るレースの直前に股間を思いっきり蹴り上げられて以来{{Sfn|小説2巻|loc=五話 蹴り逃げ}}、その鳥と飼い主の尚文に恨みを抱く。フィーロと自身を蹴ったフィロリアルが同一だと知らずに尚文に酷使される奴隷の女の子だと思いこみ、蹴られた恨みを晴らすこととフィーロを救おうと暴走、民衆を巻き込んで尚文に往来で襲い掛かりエイクたちに制止されメルティにも叱責される。装備が豪華になるも蹴られてトラウマとなり股間にファールカップを装着して尚文の失笑を買うが、フィーロの真の姿を見てショックを受けた直後に蹴られてしまう{{Sfn|小説3巻|loc=四話 天使萌え}}。
:プレイしていたゲームのキャラクターに似たフィーロに好意を持つが、フィロリアル形態のフィーロを彼女とは知らず馬鹿にしたことでフィーロからは嫌われる。霊亀に敗北し{{Sfn|小説11巻|loc=七話 槍の勇者捕縛作戦}}、仲間から見捨てられ絶望していた所をフィーロに励まされた{{Sfn|小説11巻|loc=七話 槍の勇者捕縛作戦}}{{Sfn|小説11巻|loc=九話 ヴィッチ命名}}{{Sfn|小説11巻|loc=十話 新たな目覚め}}ことが切っ掛けでフィーロとフィロリアルをこよなく愛する自称「愛の狩人」になる。最愛のフィーロの育て親である尚文を「お義父さん」と慕うようになり、絶対服従を誓う。また、全ての女性を豚としか認識できなくなっており、言葉も通じなくなっている{{Efn2|例外としてフィロリアル・クイーンの人間形態、女性の獣人、フィーロの関係者は豚にはならず会話も通じる}}。語尾に「〜ですぞ」と付く口調に変わっている。
: 元の世界で刺されたことを教訓に女の子を信じ抜こうとしているが、リーシアのように病的に思いつめるタイプは無理心中の件で苦手としており、Web版でルコルの実を食べさせられそうになっているマインを助けようとするが、それを阻止しようと尚文に「私だけのものにしたいと刃物を研いでいたぞ」と囁かれた途端、硬直して放心状態になってしまう{{R|group="Web"|WEB111}}。ただし、基本的には女の子と楽しく過ごす主義。そのため、尚文の強姦疑惑もオルトクレイ同様にマインの嘘を疑おうとせず、いいように利用された。尚文に問いただされた鎖帷子は彼のものであり、マインが奪った盗品だとも知らずに着こんでいるが{{Sfn|設定資料集|pp=114-115|loc=北村元康}}、真相が明らかになっても何故か鎖帷子のことは誰にも言及されなかった。Web版でのみ、カルミラ諸島から王都に戻った際、女王に盗品だと突きつけられた{{R|group="Web"|WEB111}}。マインと肉体関係を持ち彼女の「[[処女]]」という芝居に騙され、女王とマインの会話で彼女が処女ではないことを知りショックを受ける。三勇者の間でも自身が贔屓されていることに気づかず、他の2人が不満をため込んでいることを知らなかった{{Sfn|小説2巻|loc=プロローグ 分け合う痛み}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。当初は主にマインとエレナとレスティをパーティを組んでいたがパーティメンバーは入れ替わりが激しかったそうで、挨拶も言伝もなく姿を消した者が多く、エレナによればパーティメンバーとして真っ当に働こうとする者や、マインの行動に疑問を持った者をマルティがイビったりハメたりして追い出したり、ライノのように売り飛ばしたりしていたが、肝心の元康はそれに気づくことはなかった{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。アニメでは(表面上は)入れ替わりが起こっておらず、最初のパーティメンバーの魔導士(声 - [[市ノ瀬加那]])とダンサー(声 - [[西田望見]])とエレナらしき女性のままで固定されており、レスティが未登場となっている。
: 当初はゲームの知識を活かしてギルドの依頼をこなしつつ、ハーレムを形成するべく行動を開始、女の仲間は援護と声援だけで一切戦闘に参加させず、敵は元康だけで倒すワンマンプレイ{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}で、仲間に王女もいたため、勇者の中でも特に贔屓されていた。とある村の食糧難に失敗作として封印されていた植物を警告の注意書きを読まずに与えてしまい、大暴走した末に魔物まで生み出し、人間まで侵食する騒ぎを起こしてしまう{{Sfn|小説2巻|loc=十五話 封印された理由}}。錬と同様にメルロマルク3回目とカルミラ島の波でグラスらに敗北し、霊亀で挽回を図るも敗北{{Sfn|小説11巻|loc=七話 槍の勇者捕縛作戦}}、仲間からは見捨てられ絶望して無気力になっていた所をフィーロに励まされる{{Sfn|小説11巻|loc=七話 槍の勇者捕縛作戦}}{{Sfn|小説11巻|loc=九話 ヴィッチ命名}}{{Sfn|小説11巻|loc=十話 新たな目覚め}}。このことが切っ掛けで「フィーロたん」とフィロリアルをこよなく愛する自称「愛の狩人」になる。その後フィーロの馬車を持ち去って姿を眩ませ、強化方法の共有や文字の修得を行ったほか、自身でもフィロリアルを育成し、クー、マリン、みどりと峠で走り屋をする。峠での勝負で尚文とフィーロに負けて走り屋を止め、(フィトリアも警戒するほど)多数のフィロリアルを連れて尚文の村に居候になる{{Efn2|走り屋をしている間も尚文の村に近寄る不審人物(奴隷狩りや盗賊だけではなく、三勇教残党やセインの姉の勢力、クテンロウの刺客)を狩ることで守っていた。また、持ち去ったフィーロの馬車はサスペンションなどの改造が施され、フィーロの絵姿を描き込まれた、その変わり果てた姿に当のフィーロがショックで泣き出すほどの'''“痛馬車”'''と化していた。}}。
: 最愛のフィーロの育て親である尚文を「お義父さん」と慕うようになり、絶対服従を誓う。しかし、フィーロからは嫌われており、尚文も疎ましく感じている。また、'''全ての女性を豚'''としか認識できなくなっており、外見の区別どころか言葉も通じなくなっている{{Efn2|外伝『槍の勇者のやり直し』では、壊れる前の記憶でも女性の言葉は豚語に変換されるほどのトラウマになっていることが明かされ、なぜ当時の自分は女性(豚)の機嫌を取るために努力していたのか疑問に感じている。}}。例外としてフィロリアル・クイーンの人間形態、女性の獣人、フィーロの関係者(例:ラフタリアはフィーロのお姉さん)は豚にはならず会話も通じる。口調も語尾に「〜ですぞ」と付くようになっている{{Efn2|原作者によると、書いていたらいつの間にかこうなった。実際にWeb版では、当初話し方にぶれがある。}}。TVアニメ版最終回ではファンサービスなのか、最後に「〜ですぞ」としゃべり、直後不思議そうにしていた<ref name="anime25">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第25話 盾の勇者の成り上がり</ref>
: 魔法適性は火と回復{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。勇者専用魔法は敵の魔法を無効化して吸い取れる「アブソーブ」{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。カースシリーズは「[[色欲]]」と「[[嫉妬]]」が発現しており、呪いの代償はこの二つの感情。しかし元康は色欲が突き抜けているため目に見えた変化はなく、元康自身は代償に気付いていない{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。また、鳳凰戦後に「憤怒」も発現しているが、尚文やフィーロが悲しむ姿を見て思いとどまり、使用していない。
: 外伝『槍の勇者のやり直し』では主人公兼語り部をつとめる。本編で偶然入手してしまった龍刻の長針の能力である「時間遡行」で、「四聖の誰かが死ぬ」「世界を覆う結界が完成する」「自身が死亡した時間に到達する」のどれかの条件を満たすと、異世界召喚初日に戻される。物語本編終盤(これを「1周目」と数える)から時間遡行しており、記憶(一部混濁有り)やステータスは引き継がれている。所謂「[[強くてニューゲーム]]状態」なのだが、元康の行動理念が「フィーロたんの飼い主になること」と、「お義父さん(尚文)を助けること」であって、判断基準が非常に偏っていを行動理念とす上、味方であって。その理念を中々会話が成立しない、女性関連がほぼ全員「豚」に見えてしまって会話すら不可能{{Efn2|ただし、尚文やフィーロに関係している女性に関しては女性して見える。}}なっているなど、常軌逸した言動や行動を取ることも多く、事態がおかしな方向に向かうこともある
: 裁縫の才能は優れており、フィロリアルの服作りなどで召喚後も磨かれ続けており、セインからライバル視しており、元康自身も「この部分だけはお義父さん(尚文)に負けない」と自負している{{Sfn|槍小説1巻|loc=十一話 キャンプ}}。
: その中で、裁縫の才能があることや、ギャルゲーのような人生を歩んでいたことが判明{{Efn2|中学生のころから両親は海外出張で不在。幼馴染を始めとした周囲の女性からアタックを受けていた。服飾店でのバイト経験などもあってファッションには詳しい。}}するが、前述の通り、元康自身の優先順位から外れている(覚えていない)者は放置されたりしている。周回のひとつでゼルトブルに滞在した際には仮面闘士「フィロリアルマスク(掛け声は「クエエエーッですぞ!」)」として戦っている。
: しかし、この龍刻の長針の能力である「時間遡行」は実際には幻のような物であり、本来は「存在しえない」ということが明らかとなる。「フィーロたんに出会う」という目的を達成し、ラフタリアによって現実世界へと帰還した。
: 外伝の続編である『真・槍の勇者のやり直し』では、「龍刻の長針」が「真・竜刻の長針」へと変化し、「時間遡行」が起きたのだが、今回は幻ではなく現実であり、前回のループする際の時間軸に戻っていくが、基本行動は変わっていない。
: 明らかに物語に登場していないフィロリアルの事や出来事を思い出したりしている事から、どれだけ周回を重ねているのか正確には不明である。
; 天木 錬(あまき れん)
: 声 - [[松岡禎丞]]{{R|animatetimes20180809|2ndcaststaff}}
: 四聖勇者の一人、'''剣の勇者'''。
: 16歳の高校生。黒髪(1{{Efn2|1巻では若干茶色が混ざっているとある{{Sfn|小説1巻|loc=二話 勇者紹介}}。}}で一見するとクールな印象の少年。VRMMOが存在する日本から召喚されたの出身{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}で、巷を騒がす殺人事件に運悪く遭遇して一緒に居た幼馴染を助けようとして脇腹を刺された所で召喚されている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}{{Efn2|TVアニメ版では通り魔から助けている}}。この異世界に良く似たVRMMO「ブレイブスターオンライン」をプレイしていたため、死んでゲームの世界に来たと思っている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。立てる程の浅瀬でも身体が固まって溺れてしまう程のカナヅチである{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
: 一匹狼というよりも人付き合いが苦手な性格で初期は仲間とは別行動のソロプレイが多く、ゲーム感覚で経験値稼ぎや討伐クエストを行っていたが、元康や樹と比べると多少は理性的に物事を判断する傾向はあった{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=十四話 戦争回避}}。しかしプライドが高く、少々蔑んだ態度を取っていた{{Efn2|尚文曰く「自分本位な後輩育成プレイ」{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}。後の本人曰く「自分は世界で一番強く、他の勇者は出し抜くだけの連中と自惚れていた」{{Sfn|小説14.5巻|loc=三話 盾の勇者とパレード}}。}}。そのため、紹介された時のラフタリアや勇者の指南役となったエクレールに対して見下す発言をしていた{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}{{Sfn|小説6巻|loc=七話 習得不可?}}。東の村で狩ったドラゴンの二次災害{{Efn2|村人ドラゴン素材目当てに集まる冒険者少々蔑んだ態度当てにして死骸を放置していたとのこと。本編で尚文はその部分を聞かされていなかった。外伝では尚文たちが早めに処分するように言っても「客が減る」と聞かなかったので、自業自得なところもある{{Sfn|槍小説3巻|loc=十三話 観光地}}。}}を聞いた時は、自分のせいで大きな被害を出してしまったことに素直に謝罪する一方、自身がカナヅチであることやエクレールとの決闘でルールを破って反則負けした際は認めようとしなかったりと、自身の見栄に関して意地になる傾向がある{{Sfn|小説3巻|loc=九話 成り済まし冤罪}}{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}{{Sfn|小説6巻|loc=七話 習得不可?}}。メルロマルク3回目とカルミラ島の波でグラスらに敗北。パワーアップのため、ゲームでは弱かった霊亀に挑み仲間が全滅する{{Sfn|小説11巻|loc=八話 ゲームが終わった日}}
: ゲームでは弱かった霊亀での失敗を認められず挑み仲間が全滅し所に尚文から{{Sfn|小得を受ける11巻|loc=八話 ゲーム、その直終わった日}}マイン(後述)に唆され、尚文と対立・逃亡する。そのした後マインに全財産を奪われて絶望の末、盗賊に身を窶す{{Sfn|小説11巻|loc=九話 ヴィッチ命名}}。エクレールとの二度目の決闘の末に自らの過ちを諭されて敗北する。尚文と和解した後は尚文の村で修行するようになり、仲間を重視するようになる{{Sfn|小説11巻|loc=エピローグ 剣の勇者との和解}}。そのためか仲間を強く信頼することで出る「仲間の剣{{Efn2|パーティメンバーに補正を掛ける効果がある。勇者としては正統派な能力。}}」という武器を発現させる{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。また、元々武器に興味があったこともあり、エルハルトたちの鍛冶を手伝うようになる。助けて貰ったエクレールのこときであいており、また義理の父親であるガエリオンを殺してしまったウィンディアに責任を取りたいと思っている。
: 当初はVRMMOの経験から剣は多少使い慣れていたものの実戦での技術はあまりなかった{{Sfn|小説6巻|loc=七話 習得不可?}}が、真面目に鍛錬し始めてからは技術がかなり上がっている。集中力もかなりあり、一対一では強いが、その分相手にしか注意が向かず、不意打ちなどに対応できないという欠点をもつ。
: 尚文たちが絆たちの異世界に行った際、後を託されるが、責任感の強い性格になったことや元康やガエリオンといったフリーダムかつはた迷惑な連中に振り回され、その重圧と疲労によって倒れてしまった。そして村で療養している際に尚文たちと共に村ごと過去に飛ばされてしまう。
: 魔法適正は水と援護{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。勇者専用魔法は味方や敵の魔法を付与できる魔法剣「マジックエンチャント」{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。カースシリーズは「[[暴食]]」と「[[強欲]]」が発現している。呪いの代償は暴食が経験値が入らず、強欲が触れた物を劣化させる。
: 当初はVRMMOの経験から剣は多少使い慣れていたが、実戦での技術はあまりなく、最初の決闘の際、エクレールからも呆れられていた{{Sfn|小説6巻|loc=七話 習得不可?}}。しかし真面目に鍛錬し始めてからは、技術がかなり上がってきており、ラフタリアからも「単純な技術で相手になるかわからない」と言わせるほど成長している。集中力もかなりあり、一対一では強いが、その分相手にしか注意が向かず、不意打ちなどに対応できないという欠点をもつ。
: 『槍の勇者のやり直し』では、中立的な立場を取り、盾の勇者である尚文を迫害するメルロマルクに対して、メルロマルクへの不信感を覚え、その結果、シルトヴェルト編やメルロマルク編ではゼルトブルに移っている{{Sfn|槍小説2巻|loc=四話 裏路地にて}}{{Sfn|槍小説3巻|loc=九話 不公平}}。
: 魔法適正は水と援護{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。勇者専用魔法は味方や敵の魔法を付与できる魔法剣「マジックエンチャント」{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。カースシリーズは「[[暴食]]」と「[[強欲]]」が発現している。呪いの代償は暴食が経験値が入らず、強欲が触れた物を劣化させる。Web版では、鳳凰戦での出来事が原因で「憤怒」も発現していることを尚文に明かしている{{R|group="Web"|WEB306}}。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、4周目や7周目で槍の効果確認や前のループの原因となったことからの憂さ晴らしで召喚直後に殺されたり、5周目では元康・尚文がメルロマルクから消え、樹が優遇されるため1人冷遇されるなど扱いが悪く、メルロマルクへの疑心が高まった結果ゼルトブルに移る。
: 同作者がWEB連載をしている魔獣戦記ブレイブスター(仮)でもサブキャラとして登場する。なお同作主人公からは、召喚前は「ソロ思考のちょっと痛くて、あんまり強くなかったけど。現在では一皮むけたようで人間的にも成長して強くなっている。」と思われている。
; 川澄 樹(かわすみ いつき)
: 声 - [[山谷祥生]]{{R|animatetimes20180809|2ndcaststaff}}
: 四聖勇者の一人、'''弓の勇者'''。
: 17歳の高校生。一見すると育ちの良さそうな巻き毛の少年。尚文とは異なり異能力のある日本から召喚された。の出身で、ダンプカーに撥ねられた所を召喚されている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}{{Sfn|小説6巻|loc=番外編 弓の勇者の世直し}}。この異世界に良く似た[[コンシューマーゲーム]]「ディメンションウェーブ」をプレイしていて、ゲームの世界に来たと思っている{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。命中の能力者(Eクラス)で高精度で狙撃ができる{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。異能力のランクが低いことにコンプレックスを持ち、さらに周囲からも見下されていたため現実を忘れるためにゲームにのめり込んでいた{{Sfn|小説6巻|loc=番外編 弓の勇者の世直し}}{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。
: 正義感が人一倍強く、初期はメルロマルク内で正体を隠しながら悪人を潰して回ってい。一方で自分の活躍への顕示欲は人一倍強く、性質の悪い自己陶酔<ref>アニメ第1シーズン1第10では尚文から「どこの[[徳川光圀|御老公]]だ?」と呆れられている。</ref>に陥っている。また勇者という立場を明かさない上、被害者側自身言い分しか聞いていないため根本的な解決にはならず、被害が悪化した案件もある{{Efn2|国外の悪評の高い王をレジスタンスと共に倒したが、元々波による飢饉が起こっていた上に、今度はレジスタンスが前以上の重税を課したことにより食料を買う現金が枯渇。民がメルロマルク国内に無断侵入し、物々交換で食料を手に入れようとしていたのに出くわした尚文が炊き出しをしながら事情を訊き、バイオプラントの種をひとつ譲った。}}。強姦魔の冤罪を受けた尚文失敗に対しても、悪と決めつけて糾弾していた。それらの件に関しては、自分とは関係がないと言うなど、無責任なところがある。経験値稼ぎの狩りの際にもコンシューマーゲームの感覚で横取り行為をして自身の非を認めない所があった。Web版では、仲間を自分の引き立て役として見ている節があり、「ピンチを颯爽と助けるかっこいい自分」を演出するため、仲間の危機的状況を作り出すべくわざと手を抜いたり、嘘をつく悪癖があることが明かされている{{R|group="Web"|WEB97}}{{Efn2|書籍版においても、戦闘中の手抜きに関しては前々(時期的には三度目の「波」以前)からそういう考えであったとされている{{Sfn|小説6巻|loc=番外編 弓の勇者の世直し}}。}}。リーシアに対する仲間内での陰湿なイジメに同調し、ついには「弱いから」という理由{{Efn2|かつての見下されてきた自分と重なるということもある。}}で冤罪にかけて追放しており、それが原因で尚文と対立し、元康よりも軽蔑されるようになる{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。
: 錬と同様に霊亀に挑み敗北し、仲間に縛られて逃げられる。尚文やリーシアたちに助け出された後、マルドたち元仲間やマイン(後述)されてゼルトブルのコロシアムでパーフェクト=ハイド=ジャスティスというリングネームで賞金稼ぎをしてい稼いだ賞金は豪遊に使われ借金を置いて逃げられる。コロシアム尚文の村リーシアとの一騎打ちの末に敗れ、その後、マインに逃げられたことを知り絶望するも、見捨てたはずのリーシアから諭され説得を受ける。尚文からも借金を肩代わりしてもらい、尚文の村でリーシアの介護を受けて生活する。リーシアに対して、カースの代償を受けている中、少しだけ元の表情に戻り、今までのことに対して涙ながら謝罪する。それして以降は以前のような傲慢さや自己弁護がなくなり、宮地に対して悪事を働く理由を問いただすなど、精神的に成長する。絆たちの異世界での宮地との戦いの後、尚文に自身が既に呪いを脱して完全に元に戻った状態となっていることを明かす{{Efn2|なお、カースに侵蝕されている間にリーシアや錬から「村の人々の奴隷であるかのように働いているのは尚文の方だ」と言われたこと{{Sfn|小説12巻|loc=十二話 正義VS正義}}の記憶も断片的ではあるが残っており、それを樹に二度にわたってつつかれた尚文は「錬にはあの失言を一生償わせてやらねばならん」と憤慨した{{Sfn|小説17巻|loc=エピローグ 正義の責任}}{{Sfn|小説18巻|loc=三話 釣りバカの根性}}。}}。そして波が終わっても異世界に残り、これまでのことを償い続け、みんなの力になれるように頑張りたいと語った。しかし裏切り者のマルドを拷問して痛めつけるなどといった容赦のなさも出てきてしまっており、リーシアを困惑させている。
: 異能力本人に自覚は無いある世界なため評価さ非常に優てなかっが、音楽の才能があり一度聞いた音楽なら再現可能で、異世界の知らない楽器でも即興で弾くことができる。尚文に同行して絆たちの異世界に渡るも敵の妨害で弓の機能が封じられた際には一時的に'''楽器の勇者'''になる。
: 魔法適正は風と土{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。勇者専用魔法は敵の全ての能力を低下させる「ダウン」{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。また、音楽の才能から絆たちの世界の高度な演奏魔法をすぐに習得し、草笛で楽器の眷属器をもつ宮地と渡り合えるほどの実力をみせた。カースシリーズは「[[傲慢]]」が発現しており、呪いの代償は意思欠落無表情となり、相手の言うことを何でも聞いてしまうなど、決断力が低下してしまう{{Efn2|他に怠惰にも発現している描写もあるが、あまり触れられていない。}}
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、3周目や7周目で槍元康が尚文効果確認や前のループの原因と味方になったことからの憂さ晴らしで召喚直後殺されたり、シルトヴェルト編(5周目)でもマインに唆され本編の元康と同じポジションに収まっているためメルロマルクからの扱いは良いが、仲間のマルドに裏切られ殺されるなど扱いが悪い{{Efn2|ただし、ヴィッチは樹とは根本的な部分で性格が合わなかったため、パーティには参加せず城に残っていた。}}。メルロマルク編では、コミカライズ版、小説版とそれぞれ異なる展開を見せ、コミカライズ版では最後まで自分の考えを改めなかったが、小説版ではロジールの逆恨みや責任転嫁をする様を見た事やフレオンとの出会いによって(若干洗脳じみてはいるが)自分の考えを改め、改心した
:シルトヴェルト編では尚文が放った刺客(本当は三勇教の陰謀)により殺された仲間の復讐も兼ねて、クズが率いるメルロマルク軍と共にシルトヴェルトに侵攻するが、女王率いる正規のメルロマルク軍の加勢にて敗戦が確定、その結果に逆上したマルドに裏切られて死亡する{{Sfn|槍小説3巻|loc=十話 心に刻む}}。書籍版のメルロマルク編(6週目)では、本編で密かに行った善行を三勇教が表沙汰になるよう対処したため、こちらではある程度は樹の活躍が耳に入るようになっている{{Sfn|槍小説4巻|loc=三話 冤様々な町村}}。その後、フレオンとの出会いによって、(洗脳じみた状態であるが)自分の考えを改め、改心した{{Sfn|槍小説4巻|loc=十六話 覆面ヒーロー}}。
 
=== 七星勇者 ===
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: 声 - [[原奈津子]]{{R|2ndcaststaff}}
: 七星勇者、'''投擲具の勇者'''。
: メルロマルク北部の没落貴族の娘。見た目は緑色の髪を三つ編みにした14歳前後に見える少女。童顔だが、実年齢は17歳。悪徳貴族によって身売りされそうになったところを樹の正義の世直しで助けられ、感銘を受け彼の仲間になる{{Efn2|仲間になったばかりで戦力不足であったためか、その後のグラスが現れた波や三勇教の事件の際にはいなく、メルロマルクの城かどこかに残っていたと思われる。}}が、いくらレベルを上げても弱かったこととカルミラ島の波で活躍したことで樹とその仲間から冤罪をかけられ解雇される{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。自殺を図るが尚文に諭され樹に認めて貰えるほど強くなるため尚文の仲間になる{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。カルミラ島で手に入れた「着ぐるみ装備(後述)」を気に入っている。
: 性格は気弱で何かあると「ふぇええ」と情けない声を上げる。助けてくれた樹を方で鋼のよう直ぐな精神があており、樹のパーティ内で使い走りにされたり、冷遇されても樹のために頑張ろうとしたほど助けてもらった樹に対して一途に思っており、解雇の際に冷たく突き放され、尚文の仲間になった後もその思いは変わらなかった。そして正義感はかなり強く、卑劣な悪人に対して怒り、隠された力を覚醒し、普段とは見違えるほど勇敢に戦うようになる
: 波が来るまでフォーブレイの学校に通っていた。頭もかなり良く、別の異世界の言語も数日勉強して完全に覚えたほど。謎であった霊亀の使い魔の正体をつかんだり、波の秘密が書かれた文書の解読を任されたりと知識面でも活躍する。
: コロシアムで賞金稼ぎをしていた樹と対峙して、弓の聖武器に認められ投擲具の眷属器に選ばれる{{Efn2|投擲具はタクトが不正所持しているため半透明で不完全な状態であり、正式所持はタクト討伐後)}}。その後は呪いの後遺症を患った樹の世話係になる。
: 魔法適正は火、水、風、土{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。本来は後衛型の適性を持っていたが、前衛を欲していた樹によってクラスアップで近接の資質を上げたことで中途半端なステータスになってしまう{{Sfn|小説6巻|loc=二話 幸薄少女}}。尚文の仲間レベルなった時点でLvは「68」だが、対してステータスは「Lv1桁時のキール」より少し上と尚文が非常同情されるほど低い。ただ変幻無双流エルラスラ扱いにけて体外から集めた気を体内に留める資質が人一倍高く、100年に1人の逸材と言われているほど才能があり、卑劣な悪人と対峙した際には覚醒して低ステータスとは思えない活躍を見せる。ステータスに関しては大器晩成型で、2つの世界を合算した際のステータスは同Lv帯のフィーロを上回ること、後にLv71以降にステータスが伸び始めると判明する。変幻無双流の習得と投擲具に選ばれたことで遠近をこなせる万能型となった。投擲具に選ばれる前は剣を武器にしていた。
; オルトクレイ=メルロマルク32世
: 元康からの呼称は(樹の)「ストーカー豚」。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5周目)で他国に逃亡した尚文たちの罪をでっち上げる生贄として殺されたり、メルロマルク編(6周目)で樹の評価が落ちた際に実家に呼び戻されている。
; {{Anchors|王}}オルトクレイ=メルロマルク32世
: 声 - [[仲野裕]]<ref name="animatetimes20181208">{{Cite web|和書|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1544251342|title=『盾の勇者の成り上がり』2019年1月9日放送スタート! 初回1時間SP&連続2クールで放送に|website=アニメイトタイムズ|publisher=アニメイト|date=2018-12-08|accessdate=2018-12-08}}</ref>
: 七星勇者、'''杖の勇者'''。
: メルロマルク国女王ミレリアの夫([[王配]])。四聖召喚時の王であり民衆にも「王様」と呼ばれるが、[[入婿|入り婿]]でありメルロマルクは女王制のため、女王不在時の代理の王。32世という名前の由来は不明だが、尚文は「メルロマルク女王と結婚し、王家に婿入りした32人目」ではないかと想像している
: 若い頃に両親と親族がシルトヴェルトのハクコ種に皆殺しにされており、亜人とその神である盾の勇者を憎んでいる。故国を出奔して亜人と敵対関係にあったメルロマルクにて頭角を表し、七星の杖に選ばれ「英知の賢王」として名を馳せた。たった一人残った妹ルシアを失った辺りからかつての聡明さは陰りを見せ始め、現在は落ちぶれ、杖に半ば見放されて勇者の力を使えなくなってしまっている。「四聖勇者を各国が1人ずつ召喚する」という世界会議の協定を破り、三勇教と共謀して四聖勇者の独占を図ったことでメルロマルク国を波の前に戦争で滅ぼしかける。娘であるマルティに良いように利用されており、知らずに次期女王暗殺未遂に加担してしまう。本名は「ルージュ=ランサーズ=フォブレイ」で、フォーブレイの王位継承権第30位の元王子。
: 三勇教と共謀して四聖召喚を行い、敵対国シルトヴェルトが神と崇める盾の勇者の尚文を嫌っており、様々な迫害に加担する。娘たちを溺愛しており、マルティに良いように利用されている。
: 女王ミレリアの帰還後は尚文により「クズ」への改名と代理国王の地位剥奪に処される。改名後も相変わらず盾の尚文に反抗心を持ち続けたが、亡くなった妹ルシアに瓜二つのアトラを見て沈静化する。アトラが感じる気配は「分裂した」と勘違いするほどフォウルと似ている。
: 若い頃に両親と親族がシルトヴェルトのハクコ種に皆殺しにされており、亜人とその神である盾の勇者を憎んでいる。故国が政治的な理由でシルトヴェルトに責任を求めなかったため、出奔して亜人と敵対関係にあったメルロマルクにて頭角を表し、七星の杖に選ばれて「英知の賢王」として名を馳せたほどの逸材。たった一人残った妹ルシアを失った辺りから陰りを見せ始め、現在はその面影がないほどに落ちぶれ、尚文にしてきたような愚かな蛮行をするようになってしまう。そういった言動により杖に半ば見放されて勇者の力を使えなくなってしまい、名ばかりの無力な七星勇者に成り下がっている。TVアニメ版ではグラス戦後に衝突して尚文が去った後、ミレリアの依頼もあり「盾の勇者との和解を」と進言するメルティに対し、我を忘れて声を荒げるほどにその恨みは深く、再び家族を失うことを恐れている様子も描写されている<ref name="anime12">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第12話 漆黒の異邦者</ref>。世界会議の決定を無視して「四聖勇者を各国が1人ずつ召喚する」という協定を破り独占を図ったことでメルロマルク国を波の前に戦争で滅ぼしかける大罪を犯し、私怨で「盾の勇者」を迫害して知らずに次期女王暗殺未遂に加担してしまったにも関わらず、親族を殺したシルトヴェルトのハクコ種を憎むあまり亜人を擁護した先代「盾の勇者」を悪魔と看做し、尚文をも災いを<ruby>齎<rp>(</rp><rt>もたら</rt><rp>)</rp></ruby>す悪魔だと決めつけて迫害したことを弾劾裁判でも家族とメルロマルクを守る行為だと信じて疑わない<ref name="anime21">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第21話 尚文の凱旋</ref>。
: 妹の忘れ形見である姪アトラが戦死し、さらにマインが取り入ったタクトに最愛の妻のミレリアが殺され、完全に意気消沈してしまうが、尚文に叱咤され闘うことを決意する。尚文にこれまでのことを謝罪・和解し杖の勇者、そして英知の賢王として復活する。タクトとの戦争では尚文に杖を託しつつ、英知の賢王としての頭脳を発揮しフォーブレイ軍の全滅に貢献する。
: 本名は「ルージュ=ランサーズ=フォブレイ{{Efn2|メルティによると槍の勇者が始祖の家系であり、そのこともあって最初は元康を贔屓していた{{Sfn|小説20巻|loc=八話 信仰される勇者}}。あれだけ不祥事を重ねているビッチに対しての擁護も、一度信じた相手は信じ通す元康と通ずるものがある。}}で、フォーブレイの王位継承権第30位の元王子。メルロマルクにとっては英雄であり、過去の業績を知るものからは敵国を油断させる演技だと考えられている面もあるが、尚文からは影武者が成り済ましていると思われている。私的な面においては妻であり女王のミレリアのことも深く愛しているなど、落ちぶれてしまった現在でも家族思いの性格。
: 英知の賢王として復活した後はこれまでとは打って変わった好々爺となる。また、これまでの蛮行からクズを名乗り続けることを決意している{{Efn2|尚文が一度オルトクレイと呼んだ際に、訂正するまで鋭い眼光で睨まれたと語っており徹底している{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}}}。マインには愛想を尽かしており、ライノが属する組織にマインに関しての全権を委任している。
: 女王ミレリアの帰還後は尚文による改名と代理国王の地位剥奪に処される。改名後も相変わらず盾の尚文に反抗心を持ち続け、波や守護獣の戦いでも加勢しようとせず勇者と発覚した後も杖の強化方法を尚文に教えようとしなかったが、亡くなった妹ルシアに瓜二つのアトラを見て沈静化する。アトラが感じる気配は「分裂した」と勘違いするほどフォウルと似ている。
: 『槍の勇者のやり直し』では、ループした元康に企みをすべて見破られていることからか、本編より強引な手に出ることが多く、元康など盾を擁護するものも反逆者と見なして隙あらば殺そうと企んでいる一面も見せており、元康からも改名後の名前である「クズ」と呼ばれ、尚文に害しか与えない老害と認識されており、マインと同等に憎悪・警戒されているが、殺すと厄介なことになるので生かされている。
: 妹の忘れ形見である姪アトラが戦死し、さらにマインが取り入ったタクトに最愛の妻のミレリアが殺され、完全に意気消沈してしまうが、精霊から頼まれていた尚文に叱咤され闘うことを決意する。尚文にこれまでのことを謝罪・和解し杖の勇者、そして英知の賢王として復活する。タクトとの戦争では尚文に杖を託しつつ、英知の賢王としての頭脳を発揮しフォーブレイ軍の全滅に貢献する。
; {{Vanc|フォウル}}
: 英知の賢王として復活した後は、これまでとは打って変わった、好々爺となる{{Efn2|Web版では、キールが演じる「盾の勇者の物語」に自分役で参加している。}}。尚文に敬意を払い、メルティの婚約者として認めたり、宿敵であったシルトヴェルトとのわだかまりもなくなっている{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。また、これまでの蛮行からクズを名乗り続けることを決意している{{Efn2|尚文が一度オルトクレイと呼んだ際に、訂正するまで鋭い眼光で睨まれたと語っており徹底している{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}}}。マインに対しては、尚文に「チャンスがあれば息の根を止めろ」と伝言するほどに愛想を尽かしているが、溺愛していたこともあり「(自分では)手心を加えてしまうかもしれない」と懸念もしており、後述のライノが属する組織にはマインに関しては全権を委任している。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、ループした元康に企みをすべて見破られていることからか、本編より強引な手に出ることが多い。元康からは尚文零落の元凶の一人としてマインと同等に憎悪・警戒されているが、殺すと厄介なことになるのでほとんどの周回で生かされており、本編と同じように女王によって無力化される展開が多い。元康によってアトラに引き合わされてある程度改心したりもする。
; {{Anchors|フォウル}}フォウル
: 声 - [[天﨑滉平]]<ref name="oricon230704">{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2285613/full/|title=『盾の勇者の成り上がり』3期のビジュアル公開 新キャラ役は小清水亜美・天崎滉平・小原好美・長縄まりあ|website=ORICON NEWS|publisher=[[オリコン#企業グループ|oricon ME]]|date=2023-07-04|accessdate=2023-07-04}}</ref> / [[増田俊樹]](ドラマCD){{R|fwinc}}
: 七星勇者、'''小手の勇者'''{{Efn2|「小手」なのに「ツメ」と誤植されている箇所がよくある。}}
: ハクコ種の亜人/獣人。アトラの兄。シルトヴェルトの王族の末裔だが、人族との混血で迫害される。
: アトラの治療費を稼ぐためにコロシアムで戦っていたが、尚文にアトラ共々奴隷として買われる。極度のシスコンだが元気になったアトラには煙たがれ、手のひらに平の上で転がされているようなところがある。アトラに慕われている尚文に対して嫉妬しているが、アトラを救ってくれたことを感謝し認めているところもある。クテンロウでラフタリアにアトラに対する自分の考えの間違いを指摘され、以降ラフタリアの舎弟になり「姉貴」と呼ぶようになる{{Efn2|実際はフォウルの方が年上であり、そのことを指摘されるが「そんなことは関係ない!」とのこと}}。21巻での会話によると、過激な選択が多いアトラと違ってフォウル自身は実は穏健な性格。そのためか、脳筋バトル型であるハクコの同族は苦手。
: 肉弾戦を得意としており当初は戦力として買われたが、才能を開花させたアトラの方が強くなってしまい、やや頼りない印象であった。しかし、シルトヴェルトで父の仇に相対して獣人化に覚醒し、さらに盾の獣化補助で白虎に変身できるまで強くなる。変幻無双流の修行も行い、鳳凰戦前でアトラと互角に戦い引き分ける。精神的な未熟さから当初小手の眷属器を引抜くことができなかったが、鳳凰戦でアトラを喪い、何もできなかった自分を責めつつ、アトラの遺言から村や仲間たちをアトラと同じように扱い守る覚悟を決めたことで小手の勇者に選ばれる。同じく悲しみにくれ、自暴自棄になっていた尚文を一喝し、以降は尚文をアトラが慕う男として認め、「兄貴」と呼ぶようになる。
: 元康からの呼称は「虎男」。オルトクレイと並ぶとアトラが感じる気配は「分裂した」と勘違いするほどで、レベリング後の成長した姿も若いころのオルトクレイと似ているとはミレリアの弁。
; {{AnchorsVanc|フィトリア}}フィトリア
: 声 - [[丹下桜]]
: 隠された七星勇者、'''馬車の勇者'''。
: 世界のフィロリアルを統括する女王。遥か昔に四聖勇者が育てた伝説のフィロリアル。白と空色を基調とした外見で、本来のフィロリアル体では全長は6m6メートルになる。空色の交じった銀髪のショートボブ、瞳の色は赤。人間体はフィーロと同程度の背格好{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}であり、その他に空のように青い普通のフィロリアルにも擬態できる{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}{{Sfn|小説4巻|loc=三話 タイラントドラゴンレックス}}。クラスアップの際に干渉することで身体面を中心としたステータスを2倍近く上げることが出来る。
: フィロリアルの聖域に住み、人里離れた龍刻の砂時計を中心に波に対処しており、霊亀とタイマンで戦えるほど戦闘能力に優れている。
: クイーンになったフィーロの実力を知るためと勇者の内情を知るために封印から解かれた魔物タイラントドラゴンレックスと戦う尚文一行の前に現れる。四聖がいがみ合い、メルロマルク以外の各地の波を放置して居ることに呆れ果て、場合によっては現四聖を処分して新しい四聖を召喚させようと考える。フィーロの試練を終えた後は実力を認め、冠羽と祝福を与える{{Sfn|小説4巻|loc=五話 フィーロVSフィトリア}}。そして現四聖処分を保留にし、尚文に他の勇者と和解し、協力し合うことを約束させる{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。その後はフィーロの冠羽を介して監視と連絡を行う。あれやこれやと指示を出す割詳しい理由真意聞いても「昔過ぎて覚えてい話さない」と答えり、断りもなくフィーロとラフタリアのクラスアップに干渉するなど、尚文からは今ひとつ信用されていない。
: フィロリアルであるためドラゴンとは犬猿の仲であり、尚文にフィロリアルシリーズの武器を全解放させる素材を渡すも裏でドラゴン系統の武器にロックをかけているほか、聖域の巣には対ドラゴン用の武器・装備が貯め込まれている。
: 霊亀事件では、独断専行した他の勇者を追うために尚文が協力を求めるが、世界を守るために結界を張る霊亀の使命を知っていたので見殺しにすることは不本意だったが、好き勝手する勇者たちを見放してしまう。しかし、キョウによって霊亀が「世界の敵」と化して守護獣としての使命を果たせなくなったため、霊亀の足止めのために駆けつける。
: 尚文たちが過去の世界に飛ばされた際、過去の本人と出会う。実は馬車の眷属器に、使い手になり得る魔物を生み出してほしいと頼まれたホルンにより改造されており、未来のフィトリアは守とフィロリアの因子が魂に埋め込み、娘として生まれたものである。
: フィロリアルであるためドラゴンとは犬猿の仲であり、尚文にフィロリアルシリーズの武器を全解放させる素材を渡すも裏でドラゴン系統の武器にロックをかけている{{Efn2|フィトリアが掛けていたロックは後に親ガエリオンや魔竜によって解除されている。}}ほか、聖域の巣には対ドラゴン用の武器・装備が貯め込まれている。
: 霊亀戦で馬車を変化させたり、資質上昇もできることから勇者と思われ、尚文からも指摘を受けるがなぜか話そうとしない{{Efn2|アニメでは勇者しか使えないリベレイションクラスの魔法を使用していた。}}。後に馬車の眷属器の存在が明らかとなったため確定となった。
: 尚文たちが過去の世界に飛ばされた際、過去の本人と出会う。まだ魔物のフィロリアルではなく、守の鳥型の使い魔であり、現代よりもう少し幼い7歳くらいの人型の姿にもなれる。新しい魔物を生み出したいホルンによって改造されており、運搬に突出した能力をもつ。まだ自我がはっきりしてなく、尚文も「魂的な物がない」、「プロト・フィトリア」と語った。実は馬車の眷属器に、使い手になり得る魔物を生み出してほしいと頼まれたホルンがそのために改造されていたこと、未来のフィトリアは守とフィロリアの因子が魂に埋め込み、娘として生まれたものであることが明らかとなる{{Efn2|ホルンは尚文が来なかった本来の歴史では、フィロリアを蘇生できなかったせめてもの慰めとして生まれた存在であると仮定していた。}}。フィトリアは大切なものを守るために、そして自分たちという存在を生み出すために馬車の勇者と守の娘となることを決め、守は悩んだ末に受け入れる。しかし儀式前に神を僭称する者に馬車を奪われてしまう。
: 元康からの呼称は「大きなフィロリアル様」。後に「フィトリアたん」。元康にフィーロの次に好きと言われるが、フィーロ同様に嫌っている。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、初対面時に飛び掛かられたため、嫌うというより怖がっている。
 
=== メルロマルク ===
==== 王族 ====
; ミレリア=Q=メルロマルク
: 声 - [[井上喜久子]]{{R|2ndcaststaff}}
: メルロマルク国の最高権力者である女王。メルロマルクは女王制の国で正統な王。紫色の髪をもち、10代後半の娘がいるとは思えない持つ美女{{Efn2|尚文からは「若作り」と言われたが、若くして女王に即位しており、現代日本の基準で言えばヤンママどころではない年齢でビッチを産んでいる。}}
: 世界を旅してきたこともあり、博識で広い視野で物事を見ており、いる。人間至上国であるメルロマルクの統治者であるが、亜人に対しての差別意識はなく、亜人との共存政策を進めていた。他国からは「メルロマルクの雌狐」と呼ばれ、すさまじい交渉術を持ち、外交のためメルティと共に出張中にオルトクレイと三勇教の暴走による四聖勇者召喚を糾弾され、体調を崩して高熱に苛まれる上に食事も喉を通らないのを周囲に隠し、暗殺者を差し向けられるのを知っていたのは同行したメルティと影だけだったが、そうしてつ。メルロマルクで四聖勇者全員が召喚された日、四聖勇者召喚に臨んだ本来の権利を有する大国フォーブレイの国王(クズの兄)や各国の首脳と渡り合って戦争を回避し四聖勇者全員を抱え込むことに成功した{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}。尚文たちの異世界で一応は戦争が起きないのは彼女の手腕によるところが大きい。ただ少々天然ボケめいた面もあり、尚文の「四聖勇者が協調しなければフィトリアに全員殺され」という、フィロリアルの聖域での出来事についての説明を目を輝かせつつ聴き「私もフィロリアルの女王に会ってみたかった」と残念がり、「重要なのはそこじゃないだろ」とツッコまれていた{{Sfn|小説5巻|loc=プロローグ クラスアップ}}{{Efn2|このことから尚文は、彼女の趣味は伝説の探求なのではないかと考えた。アニメでは「似た者親子」ぶりが強調される形でメルティ同様フィロリアル好きとされており、メルティからフィトリアの話を聞いている際は娘さながらのはしゃぎぶりを見せていた<ref name="anime22">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第22話 勇者会議</ref>。}}
: 娘のメルティのことは次期女王として期待しているが、マルティのことは全く信用していない。夫のオルトクレイは「英知の賢王」としての知略と強さに惚れていたが、今の落ちぶれた姿に幻滅している。しかし家族思いの性格でもあるため、マルティを改心させようとしたり、オルトクレイにかつての「英知の賢王」に戻ることを期待している。二人の処罰に関しても、尚文に遠回しな提案で命までは取らないよう頼んだ{{Efn2|ビッチの行状もあって娘たちの行動は徹底的にチェックしており、ビッチの男性遍歴やメルティの初潮などに関しても個人的な手記に記録していた。}}
: 帰還後、三勇教の教皇との戦いで助太刀し、勝利に貢献する<ref>アニメ20話</ref>。尚文の意識が戻った後、オルトクレイとマルティ改名の処罰をし、尚文にこれまでの非礼を謝罪し、協力を約束する。四聖勇者に絶大な信頼を寄せ、金銭面や素材提供などでバックアップし、波や守護獣との戦いでは兵士の全体の指揮として戦いに参加している。
: 会議のために尚文たちとフォーブレイに訪れた際にマインに取り入られたタクトに致命傷を負わされる。撤退後に治療を行われるがクズ(オルトクレイ)に後を託す遺言を残し死亡する。
: 魔法適性は火と水。主に氷の魔法を使っている。頭脳は明晰で指揮能力も高いが、全盛期のオルトクレイには劣る模様。
: Web版でカルミラ諸島から帰還した尚文に「[[裸の王様]]」の如くマントと下着だけで城下町を歩かせたクズの姿を見せ、尚文が酔わないことをマイン(後にマイン)が知らないことを見抜き、それどころかルコルの実も平然と幾つも食べる尚文の姿を見せてマイン自身にルコルの実を食べさせる罰を与えた{{Efn2|この時、「女1」エレナと「女2」のレスティが楽しそうに笑い、あんな怖いパーティーにはもう会いたくないと2人の嘲笑を目撃した尚文は思った。}}。実は、マインが尚文の部屋の鍵を開けるのを宿屋の主人が目撃していたが、権力で口封じをしていたと尚文と元康に告げた。また、事件当初にエルハルトが尚文の濡れ衣を晴らそうとマインが盗んだ鎖帷子の管理番号証明を依頼したもののマルティとオルトクレイに握り潰されており、元康が我が物顔で着用する鎖帷子にもある銘と管理番号{{Efn2|武器防具というのは作り手が魔法で刻む銘が存在し城下町に店を構えている者には管理義務として管理数字を施させており、本来は商業ギルドが装備の売買を行う時に何処の誰が作ったものかを一目で分かるようにしたもの。}}が記載された紙を元康に確かめさせて盗品の現実を突きつけた。さらには、鎖帷子や金品共々に盗まれ、シルトフリーデンの[[マニア|好事家]]が送って来たという尚文が召喚された時に着用していた衣服を返却する。クズを裸で歩かせたのは冤罪事件当時、金品と防具を奪われ[[下着|インナー]]姿の半裸で放逐された尚文の屈辱を少しでも償うためだった{{R|group="Web"|WEB111}}。尚文が強姦冤罪を被った序盤を除き、書籍版・漫画版・TVアニメ版では鎖帷子の件は何故か一切触れられなかった。
: 外伝『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編で、第2子の王子がいたことが語られ、シルトヴェルト国と和睦を結ぼうと考えるが、来賓の少年により息子を毒殺されてしまう。少年も犯行を自供して恨み言を叫んでいたが、彼のつき添いとマインが似ており、証拠は掴めないもののマインの犯行を確信して下の娘のメルティを別個に育て守った。しかし、クズとはその事件を機に溝が出来てしまう{{R|group="Web"|WEB525}}。
: 漫画版ではシルエットながらドレス姿でフィロリアルに騎乗したが{{Sfn|漫画8巻|loc=第三十話 ラースシールド}}{{Sfn|漫画8巻|loc=第三十一話 女王}}、TVアニメ版では軍装に身を包み馬に変更された{{R|anime20}}。カルミラ諸島での海戦を指揮した時も軍装だった{{R|anime24|anime25}}。
; オルトクレイ=メルロマルク32世
{{See|#七星勇者}}
; {{Vanc|マイン・スフィア}}(マルティ=S=メルロマルク)
: 声 - [[ブリドカットセーラ恵美]]{{R|animatetimes20181208}}
: メルロマルク第一王女。王位継承権第二位。
: 最初尚文の唯一の仲間「マイン・スフィア」として旅立つが、全財産と装備を奪い取った後、尚文を強姦魔にでっち上げた張本人{{Efn2|最初からパーティに入ってはおらず、それらのシステムを説明もしていなかった。}}。その後、槍の勇者の仲間として旅立つ。度を越した贅沢と浪費を当然と考え、人を騙して陥れることを好み、最後は騙した相手に真実む外道。どんな罰告げ受け嘲笑うも行いを改めるこいう性格{{Efn2|ヴィッチ当人は一度陥れた相手は興味がない筋金入りか覚えておらず、後述のラ[[エゴノに関してはそのことでさらに怒りを買っている。}}スト]]。女王から全く信頼されなかったため、第一王女だが王位継承権はメルティの方が上であり、三勇教の起こした事件ではメルティを心配するふりをしながら暗殺しようとした。父親であるオルトクレイとは違い、他者を憎み蔑む明確な理由があるわけでもないのにどんな罰を受けても行いを改めることのない筋金入りの[[エゴイスト]]
: 女王の帰還後は王族の権利を剥奪された上、勝手な真似ができないように最上位の奴隷紋を刻まれるが、それでも自己保身のための嘘を吐き続けた。尚文に名前を「ビッチ」と改名させられ{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}、その後さらに魔女の意味も込めて「ヴィッチ」と命名される{{Sfn|小説11巻|loc=九話 ヴィッチ命名}}。その後も全く反省せず尚文を逆恨みする
: 霊亀戦までは元康に付いていたが、元康が負けて落ち目になると捨てて錬に取彼を見限入る{{Sfn|小説11巻|loc=九話 ヴィッチ命名}}。その後、錬、樹からも騙して金品を奪って捨てた後{{Efn2|TVアニメ版ではさらに四聖勇者を殺そうとしてた襲撃者A、Bに居場所を教えて売っている}}、樹に賞金稼ぎをさせて貢がせた後で借金を押し付けて姿を晦まし{{Efn2|元康に対しては尚文と同じく、目の前で冤罪をでっち上げ、錬や樹には嫌味と皮肉を利かせた置手紙を残して逃亡する。}}、元々交遊のあったタクトに取り入って母親殺しの片棒を担ぎ奴隷紋を解除する。タクトが敗北すると追手の手が伸びる直前に姿を消す。いつのまにかセインの姉らと協力関係になっており{{Efn2|TVアニメ版の描写から錬を騙した時点ですでに繋がっていた模様}}、絆の異世界に渡り、尚文たちの前に現れる。魔竜の領地での戦いでは鞭の眷属器を所持して応戦するが、スパイであり、かつて騙して見世物小屋に売ったライノ{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}の裏切りによって鞭を奪われ、復讐による報復を受けて死亡する。尚文たちによって魂も消されかけるも、船の眷属器を奪った者によって魂は回収される。
: 魔法適正は火と風。技術はあまり高くない。
: 魔法適正は火と風。尚文と元康の決闘では風魔法で横やりを入れ、三勇教事件の際には火魔法でメルティを亡き者にしようとしていた。しかし尚文に簡単に詠唱妨害で無効化されたり自身が放った魔法を跳ね返されたりしており、技術はあまり高くない。父・母・妹と知的な家族が揃っている中でも悪知恵こそ働くが知能は低く、他人を陥れるくせに自身が騙されたり裏切られることは考慮していない。
: Web版では霊亀戦後の勇者たちを引っ掻き回した末に三勇教残党と結託してクーデターを起こすが、ラフタリアに敗北。フォーブレイ王に献上される罰を受けるが、タクトと示し合わせ、用意されたホムンクルスを身代わりにして逃亡。フォーブレイの敗戦後、自身は助命されると思い込んでタクトを罵倒する{{Efn2|書籍版では、別の女性がヴィッチと同じ台詞を言っている。}}が、火炙りの刑で殺された後、グラスの世界の処刑人が連れて来たソウルイーターに魂を食べられる{{R|group="Web"|WEB344}}。
: 裏切られ女性を豚としか認識できなくなった元康からの呼称は「赤豚」。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、元康の最優先抹殺対象となっており、ほとんどの周回で序盤の内に元康によって殺害されている。オルトクレイも殺害された周回では一度だけ亡霊として復活、指導層が尽く不在となったメルロマルクを死都に変えて裏から支配するも、元康のソウルイータースピアで消滅させられた{{Efn2|この一件以降、元康は優先抹殺対象を殺害する時には、ソウルイータースピアで魂ごと処理するようになった。}}。
; メルティ=メルロマルク(メルティ=Q=メルロマルク)
: メルロマルク第二王女。王位継承権第一位の次期女王。
{{See|#メルティ=メルロマルク}}
; シゼル=メルロマルク
: メルロマルクの第一王子。作中ではすでに故人となっている。
: マインの弟でメルティの兄。マインにウロボロスの劇毒を飲まされてウロボロスの使徒になり、父親であるオルトクレイ(当時)に討たれている。
: 書籍版『槍の勇者のやり直り』4巻にてメルティによって始めて存在が語られただけのキャラで挿絵もなかったが、弥南せいら氏のX(旧twitter)の『盾の勇者の成り上がり10周年イラスト』のキャラ達の中になぜか一緒に登場していた{{Efn2|しかも当時はまだ4巻が発売されていなかった}}。
 
==== セーアエット領 ====
===== 町 =====
; エクレール=セーアエット
: 声 - [[青木瑠璃子]]
: 女騎士。国内でも5本の指に入る達人であり、メルロマルクの剣術大会で上位入賞する猛者。[[ヒトの髪の色#金髪|ストロベリーブロンド]]のロングヘア。尚文曰く「[[男装]]の王子」が似合う{{Sfn|小説6巻|loc=五話 戦闘顧問}}
: 領主であった父親が波によって亡くなった後、ラフタリアたち生き残りの亜人を襲った正規兵の奴隷狩りを制止しようとして捕らえられ王城の牢獄に入れられて衰弱していたが、女王の帰還後に無罪放免で釈放された{{Sfn|小説6巻|loc=五話 戦闘顧問}}。治療を終えた後、エクレール以外の上位者は三勇教に加担していたかどにより投獄されたか左遷されていたこともあり、勇者たちの稽古の戦闘顧問として尚文やラフタリアたちと出会う{{Sfn|小説6巻|loc=五話 戦闘顧問}}。霊亀事件では尚文たちと共に行動し、共に戦った。
: 非常に生真面目で実直な性格だが、騎士道に邁進してきたためか政治はともかく経済には疎い。霊亀事件後、亡き父に代わり領主に就任するが、復興事業は上手くいっておらず派遣されてきたメルティに任せきりになっている。
: ラフタリアとは領地を守れなかったことを謝罪して以降(ラフタリア自身はしようがない事情があったと気にしていなかった)は共に剣の稽古をしたりと親しくなる{{Sfn|小説6巻|loc=五話 戦闘顧問}}。尚文に対してはやや非道な言動に注意したり頭を抱えたりするが、尚文が受け持っている旧ルロロナ村の方が復興が進んでいると思っており、領主として非道な行動は必要なことなのかと思い悩んでいる{{Efn2|正確に言えば、尚文のやり方は「実利と効率」を優先しているだけで、建前は余裕のある時か本当に切羽詰まった時だけと割り切っているだけ。エクレールの町の復興も離散した住民を呼び戻して丸投げするのではなく「この町は住みやすい」と判断される町づくりが重要だと意見している。}}
: 勇者たちの稽古の戦闘顧問となった際に、からは見下され決闘となり、剣の技術で追い詰めるも禁止していたスキルを使われ敗北、錬の反則負けであったが、錬は認めようとせず、いちゃもんを付けられる{{Sfn|小説6巻|loc=七話 習得不可?}}。霊亀事件後にカースシリーズの武器により暴走した錬を止めるためと前回の決着をつけるために再び戦い、過ちを諭しながら勝利する。その後改心した錬と和解し、名前で呼び合うようになり、共に剣の稽古をするようになる{{Sfn|小説11巻|loc=エピローグ 剣の勇者との和解}}。錬にはこのことで好意を寄せられるようになるが、当人は恋愛事に興味がなく、尚文に「錬が告白してもか」と聞かれ、当人の前で肯定してへこませて
: 魔法適性は光と援護。ただし、防御の光魔法と速度上昇しか使えない。魔法剣も使うことができ、変幻無双流のエルラスラの指導を受け変幻無双流も使えるようになる。
: 元康からの呼称は「[[エクレア]]{{Efn2|「エクレア」も、フランス語の éclairを英語読みしたものなので、字義的には間違いではない。}}」。フィーロからも「エクレアお姉ちゃん」と呼ばれている。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、地下牢獄での投獄中に元康や他の四聖と出会ったことで助け出されて共に行動したり、助け出されずに放置された周回では獄死している。
: TVアニメ版では2期から登場したが、勇者たちの稽古や錬との最初の決闘がカットされ、すでに尚文達とも知り合い、一緒に領地の復興をしており、オストとの自己紹介の際に初めて素性が語られている。
; エルラスラ=ラグラロック{{Sfn|設定資料集|p=128|loc=エルラスラ=ラグラロック、キール}}
: 声 - [[伊沢磨紀]]
: 変幻無双流の伝承者。女王が招集した戦闘顧問。
: 変幻無双流の伝承者。女王が招集した戦闘顧問。Web版では本編最終話前まで名前が明らかにされていなかった。書籍やアニメでも名前が明らかにされていないが、設定資料集で明らかにされた{{Sfn|設定資料集|p=128|loc=エルラスラ=ラグラロック、キール}}。またTVアニメ2期でもオストに自己紹介の際に名乗っていた。
: 高齢からくる病気で死に瀕していたが、行商時代に尚文が届けたイグドラシル薬剤を尚文の補正も合わせて飲ませて治療したことでにより治癒。その経緯もあり尚文のことを「聖人様」と呼ぶが、あまりに元気になりすぎたため、尚文からは「ババア」と呼ばれている。メルロマルクの3回目の波が近隣の村で起こったため、戦闘に参加し尚文たちと共闘する{{Efn2|漫画版では鍬を武器に大立ち回りしており、その動きに魔物も引いていた。}}。昔の勘を取り戻すためカルミラ島の奥地で修行し、メルロマルク女王の要請で四聖勇者の戦闘顧問に就任する。四聖勇者とその仲間に変幻無双流を伝授するが、尚文を除く努力嫌いな他の勇者は逃亡。その後の霊亀戦では尚文の元で行動を共にする。
: 尚文が村の開拓を始めると、隣町でリーシアや村の奴隷たちの訓練を一任され、アトラなどの特殊な人員を除き変幻無双流を伝授する。尚文にも気の扱い方や修行方法の相談に乗るなど、戦闘顧問として大いに活躍し、尚文の要請で戦闘にも参加する。
: 尚文が二度目の絆の異世界に行く際は、変幻無双流の素質がある図書兎の存在を知り同行したいと思うも、修行のやる気を出した息子を優先して一度は同行を断念するも、そのことを気にした息子勧めたため、により波で繋がった際に増援として加わり、絆の異世界の人員の戦力強化に貢献する{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。また意気消沈していた自在珠玉流の師範代を勝負を通じて立ち直らせ、ライバル関係になる。尚文たちが一旦元の異世界に戻ろうとした際は絆たちを鍛えるため絆の異世界に残る。
; エルハルト
: Web版ではフォーブレイでのタクトの襲撃の際に殿を務め、仲間を逃がすために残り、戦死する{{R|group="Web"|WEB313}}。書籍版ではラフタリアが残ったことで生き延びている。過去には武者修行も兼ねて傭兵やコロシアムの闘士をやっていたらしく、ゼルトブルのコロシアムなどでは「強すぎて賭けが成立しない」ためか、出禁になっている。
: 声 - [[安元洋貴]]{{R|animatetimes20181208}}
; エルラスラの息子
: メルロマルク城下で武器屋を営む男性。尚文からは「武器屋の親父」と呼ばれる。
: 声 - [[川原元幸]]
: 尚文の強姦容疑が冤罪であることを察し、味方をしてくれた数少ない存在で心配もしてくれている<ref>アニメ1期第10話より</ref>。尚文も親父の店を贔屓にし、ラフタリアの次に信用している。オーダーメイドの蛮族の鎧を作ったり、尚文が持ってくる様々な素材で盾や武器を作るなど、装備の面で尚文の大きな助けになった。師匠に「広い視野で武具の制作にあたれ」と言われたことから、どんな武具も作ることができる。冒険者をしていたこともあり、Lvも高く腕っぷしはある程度自信があり、ラフタリアや錬、村の奴隷たちに剣の使い方を教えていた。
: 変幻無双流のエルラスラの息子(養子)だが、影が薄い{{Efn2|Web版によれば養子{{R|group="Web"|WEB323}}。}}。
: 鍛冶師としての見聞を広めるために、若かりしころは冒険者として色んな国を巡っていた。ある日立ち寄った武器屋で凄い武器を見て、その武器を作った後の師匠に弟子入りをした。イミアの叔父のトーリィネミアとはそのころからの修行仲間。師匠のダメっぷりに振り回されつつも修行し、半ば夜逃げに近い形だが免許皆伝を受けた。クテンロウで師匠と再会し、師匠に鍛冶の技術を鍛えてもらうと同時に、彼のお目付け役となる。
: 高齢で死に瀕していたエルラスラにイグドラシル薬剤を届ける道中で行商時代の尚文と出会い、そのまま送ってもらいエルラスラの命を救ってもらえた。元気になりすぎたエルラスラと比べると影が薄い。タクトの襲撃でエルラスラが追い詰められたことを知り、修行にやる気を出し、エルラスラが異世界に行きたがった際は、一人でも修行に専念すると言い背中を押した。
; エクレベロルの父カス
: 声 - [[緒方賢一]]
: セーアエット領の元領主。亜人保護地区として領地内にルロロナ村があり亜人からの人望も厚かった。内政も優秀で女王の右腕として補佐していたが、メルロマルク最初の波にて死亡。なお、彼の死と亜人保護区壊滅の報せは、丸一ヶ月もの間遅滞させられており、それが女王の耳に届いたのは、メルロマルクによる四聖勇者独占召喚の報せと同時であった。
: メルロマルク城下のサーカステントのような場所で奴隷の売買を行っている男。表向きは魔物商として魔物も取り扱っている。{{Sfn|設定資料集|p=130|loc=ベローカス}}。 語尾に「〜です、ハイ」をつけるのが口癖。
: 冤罪をかけられ仲間が得られなかった尚文の前に現れ奴隷購入を勧める。尚文の商才を気に入り一目置いている。ラフタリアやフィーロの卵を売り、ルロロナ村復興の際には奴隷にされた元村人たちを捜索し、復興に必要な奴隷を売るなど、上得意としているものの当の尚文からは言動のうさん臭さから苦手意識を持たれている。本人は「話術で騙しても品物を詐称したりはしない」「(他の奴隷商人と比べて)健全に商売を行っている」と語っており、ラフタリアも「確かにマシな方ではある」と語っている。
: 魔物商としては村の子供たちが拾ってきた魔物の卵の育て方を教えたり、成長させるために尚文名義で魔物紋を登録してやったりしている。またサーカス団なども運営している<ref>{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/2251901/|title=書籍版盾の勇者21巻、発売について。|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2019-02-25|accessdate=2019-04-19}}</ref>。
; ビスカ=T=バルマス
: 声 - [[菅生隆之]]
: 三勇教の教皇。メルロマルクの四人全員の四聖勇者召喚や盾の勇者の迫害に加担していた。
: 温和そうな雰囲気と眼鏡をかけた姿が特徴的で、信者達からの信頼も厚い人物に見えるが、実際は教義のためには手段を選ばないばかりか、信仰対象であるはずの三勇者も思い通りに動かないというだけで手にかけようとし、あまつさえ王女たちを殺して教会が擁立する者を王位につかせようとすらしていた、過激かつ歪んだ狂信者。メルロマルク三度目の波の後、他の三勇者が各地で問題を起こしたことで、彼らを偽勇者として、神鳥の聖人として国内で評価が上がってきている盾の勇者の尚文と共に処分に乗り出した{{Efn2|これに関しては問題を起こした三勇者も悪いと言えるため、アニメでは尚文も「愛想を尽かされても仕方がない」と言っている<ref name="anime19">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第19話 四聖勇者</ref>。}}。
: 聖武器4つすべての能力をもつ複製品と儀式魔法による援護で「最大強化状態の四聖勇者の1/4」に匹敵する戦闘力を獲得、上位スキルによる絶大な火力と信徒を身代わりにした幻覚に物を言わせて尚文ら四勇者をあわや殺害寸前まで追い詰めるが、帰国した女王の援護と尚文のカーススキルによって倒された。信仰のため複製品を盾には変えようとしなかった。
: 『槍の勇者のやり直し』では、元康から抹殺対象と見做されており、どの周回でも悲惨な最期を遂げている。
: シルトヴェルト編では、戦争の際に四聖武器の模造品を用いて尚文や元康に攻撃を仕掛けるが、強化方法の共有をしている彼らの敵ではなく、元康の攻撃を受け消し炭にされて死亡した{{Sfn|槍小説2巻|loc=十話 心に刻む}}。メルロマルク編では、メルロマルクで革命騒動が起きた際に、フィロリアルの卵を人質に取って、元康を教会に呼び出し、龍刻の砂時計を使って元康のレベルをリセットし、仕留めようとするが、勇者武器の強化方法の一つである資質向上によって素の戦闘能力を底上げした元康に意表をつかれ、その隙に信者共々返り討ちにあい死亡した。
; ごじゃる口調の影
: 声 - [[中尾衣里]]
: 尚文が主に相手にする影{{Efn2|メルロマルクの秘密警護部隊。忍者のような存在で、王族の警護や暗殺、変装して影武者を演じることもある。}}。メルティに指名されて語尾に「ごじゃる」をつける話し方をしている。他の影と同様に隠密行動のプロで、女王の影武者もしていた。この口調をさせられていることを不服に感じている。また、隠密行動や戦闘では暗殺者らしい冷静な行動をとる一方で、メルティに口調に関して文句を言ったり尚文をからかったりと茶目っ気のある一面ももつ。闇属性の魔法を使え、相手の注意を誘導する魔法や斬り付けた相手の血を利用した魔法を使う。エルハルトが作った霊亀短刀を武器にしている。
: 三勇教の事件の際に暗躍し、尚文一行を手助けした。霊亀事件では、他の影と共に、霊亀内部に侵入する尚文たちに連合軍の護衛として同行し、探索や霊亀の心臓への通路の確保などのサポートを行った。
: その後20巻のルロロナ村が過去に転移した異変の際、メルティの護衛として潜伏していた所、相棒となっているラフ種の「ラフ影」とともに再登場する。異変の時に村にいた影は彼女しかいなかったらしく、再び隠密行動で手助けする。ピエンサの偵察中に治療不可の武器によって攻撃されラフ影と共に瀕死の重傷を受けるが、尚文が目覚めた0の領域の回復魔法によって一命を取りとめた。その後尚文たちとLv上げをしていた際に、自分たちを攻撃したピエンサの軍人と戦闘となり、怪我が治せない攻撃をするなど奮闘し屈辱を晴らす。
; エレナ=ハーフェン
: 声 - [[清水彩香]]
: 元康の元仲間。元康が冒険を始めてから1週間後に仲間になった{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。騎士として働いている父親と商会を営む母親は揃って勤勉であり、実家にいると騎士団入りか商会の仕事を振られるかで居心地が悪かったため、何もしなくてもLv上げも贅沢も出来る元康のパーティに入った。
: 安楽な生活を好む怠け者だが、計算高く有能で、要領よく楽をすることに長ける。また、楽をするための根回しや最低限の努力を惜しまないだけの行動力はある。自身の利益のために本性を隠してマインや元康に合わせていた。
: 霊亀戦で元康が敗北すると「これ以上は危険すぎる」と判断。彼を見限って逃亡・帰国し、実家であるハーフェン商会に戻り嫌々ながら家業の商売を始める。消息不明となった元康をおびき寄せるために協力したが、会いに来た元康を身も蓋もない理屈で振っていた。
; ライノ
: 元康の元仲間の冒険者。剣が武器で、回復と援護の魔法が使える。召喚から三週目で元康がナンパして仲間に入れるもマインらに騙されて見世物小屋に売られる{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。その後、女王や影たちのお陰でどうにか助けられる。
: マインへの復讐のため女王の命を受けた密偵となり、マインの仲間として潜伏し異世界に渡る。魔竜の城での戦闘中にマインを後ろから刺し、操られた鞭の眷属器を奪い返した後、自分の名も覚えていなかったマインに更なる怒りを見せて嬲り殺し、魂には逃げられるものの本懐を遂げる。戦闘中はそのまま鞭を使用して尚文の味方として戦い、戦闘後は尚文に鞭を献上した。「マインの被害を受けた者」という共通点もあって尚文と非常に気が合い、仲間として認識される。
; {{Vanc|マルド}}
: 声 - [[楠大典]]
: 樹の元仲間。全身鎧を着たメルロマルクの貴族。異世界人や格下と判断した者を見下し、常に勝ち馬に乗ろうとする傲慢かつ独善的な性格。それなりに腕は立つが、厳つい外見に反して相当な「痛がり」で自身が傷つくと情けなく泣き叫ぶ。全身鎧に身を固めているのも防御力以前に痛い思いをしたくないから。
: 最初は錬の仲間として同行していたが、樹のパーティーに移る。その後、樹を崇拝していると装っていたが、実際には「イツキ様親衛隊」と称して仲間内で序列を作り、最下位に置かれたリーシアをいじめるなど樹の思い上がりを助長していた{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。霊亀に敗北した際には、手のひらを返して樹を縛り付けて逃走し、それ以降は偽物呼ばわりする。その後マインと共に行動し、ゼルトブルで樹を裏切りパーティーの仲間達と共に行方を晦ます。活躍により地位を向上して行く尚文を逆怨みしており、勝手な理屈をつけて悪魔や魔王呼ばわりし自らは正義の行いと称して敵対している。
: 波の尖兵たちの「強ければ正しい」という考えに同調し、セインの姉の勢力に加担し、絆の担当世界に渡る。楽器の国で眷属器を操るアクセサリーによって、斧の眷属器を強引に従わせ、マインやセインの姉、宮地たちと共に、絆を救出しようとする尚文や樹たちと交戦するも追い込まれ撤退する。また宮地が楽器の眷属器を奪われ、自身の持つ斧を奪おうとした際に殺害している。その後銛の眷属器持ちの国の戦力としてラルクの国に攻め込むも樹に敗北し、情報を吐かせるために樹に拘束される。尚文たちが元の担当世界に一時帰還する際に札で拘束された状態で連行され、尋問の後に「[[ファラリスの雄牛]]」で処刑される予定。
: 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5周目)で、樹が元康に負けた際におもねろうと手のひらを返し、樹を偽者呼ばわりし、尚文と元康達に取り入ろうとして、樹を殺害した{{Sfn|槍小説2巻|loc=十話 心に刻む}}。そのため、メルロマルク編(6周目)では元康に警戒され、召喚初日に当てがわれた部屋に文句を垂れ、こっそり城の酒蔵から酒を盗もうとしていたところを隠密行動中の元康に暗殺された{{Sfn|槍小説2巻|loc=十二話 暗殺}}。
; {{Anchors|ロジール}}ロジール
: 樹の元仲間、「イツキ様親衛隊」の序列二位。マルドに並ぶ巨漢である、大斧使いの戦士。マルドが樹に捕らえられた際に彼の名が言及されており、リーシア以外の元仲間はセインの姉勢力に参加している模様。
: 『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編でマルドが樹の仲間になる前に元康に暗殺されたことで序列一位となっている。過去にゼルトブルの闘技場に出場した際に、ラーサズサを相手に初戦敗退し、負けを認めず酒場で喧嘩を吹っ掛けたが、ボコボコにされて、それがトラウマになり、メルロマルクに蜻蛉返りしてしばらく引きこもっていた。以降、彼女を逆恨みするようになった{{Efn2|彼の自室からはラーサズサを模した絵があり、何本も刃物が突き刺さっているという}}。勇者会議中にラーサズサと再会し、難癖をつけ騒動を起こした事で、樹に序列降格をさせられそうになる。その後、仲間ともに変装してラーサズサを襲撃しようとしたところ、フレオンにより改心(?)した樹によって倒され、追放と同時に罪人として連行された{{Sfn|槍小説4巻|loc=十六話 覆面ヒーロー}}。
; ノプス=アーマビア
: 声 – [[山本祥太]]
: メルロマルク騎士団の団長。典型的な三勇教徒か権威主義らしく、王族であるオルトクレイやマルティから嫌われている尚文を見下している。メルロマルク2度目の波では魔物と戦う尚文たち諸共巻き込むような魔法攻撃をして「平気なんだからいいじゃないか」とうそぶき、3度目の波ではエイクたち5人を勝手に連れ出したことに文句をつけ、波で荒らされた村も放置してグラスに負けた三勇者の保護を優先した。小説版での三勇教事件の際は、尚文を庇おうとしたエイクを尚文に加担したとして殺そうとするが、尚文に阻止される。その後、シルトヴェルトに暗殺されたようで、尚文の名誉回復後に女王から報告されている{{Efn2|この団長以外には王宮から放逐された尚文に、仲間になる気もないくせに金を要求してきたチンピラが、数日後に惨殺死体となって発見された報告がある。}}。
: 『槍の勇者のやり直し』では、プロローグ編(2周目)で、シルトヴェルトに行こうとした尚文と使者たちを国境の砦で殺したらしく、それがきっかけでループを起こしている。
: シルトヴェルト編(5周目)では先行してきた元康を殺そうとしたが、逆に元康の魔法の嵐によって兵士たちと共に焼き払われた。
: メルロマルク編(6週目)では2度目の波で魔物と戦う尚文達に対し1周目の時と同じく魔法攻撃を行った。そのことに激怒した尚文に胸倉を掴まれ「守る事しか出来ない大変さを身に染みて思い知らせてやろう」と諸共に魔物の群れの中へと引きずり込まれかけ、這々の体で逃げ出した{{Sfn|槍小説3巻|loc=六話 避難誘導}}。
; エイク
: 声 - [[梶原岳人]]
: メルロマルク騎士団の下級兵士。リユート村出身の若者。メルロマルクの兵士だが、仲間の中には亜人種もおり、亜人に対する差別意識がない。故郷の村を助けた尚文に恩を感じている。民を守るために兵士になったため、リユート村の村人を救ってくれた盾の勇者を尊敬している。フィーロの件で周辺被害も顧みずに尚文を攻撃する元康の槍の前に飛び出し、往来で騒ぎを起こすのはやめるよう必死に制止した。
: 波を防ぐことを優先し巻き込まれる民を二の次にする国の方針に反して、盾の勇者である尚文に仲間にしてくれるように頼み込んできた。仲間4人と共に、メルロマルク3度目の波の際に盾の勇者パーティとして民間人の避難と救助を行った<ref>TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第10話 混迷の中で</ref><ref>TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第11話 災厄、再び</ref>。三勇教事件の際は北東の国境で警備をしており、逃亡中の尚文たちと遭遇するも匿って見逃し、その後の乱戦では尚文を庇おうとしたことで騎士団長に殺されかけるが、尚文に偶発的だが助けられる。事件解決後、仲間と共に祝賀会に呼ばれ、尚文と再会する。その後もセーアエット領の警備に派遣されていて顔を会わせている。
; ヴァン=ライヒノット
: 声 - [[八代拓]]
: 亜人友好派の貴族で、彼の街には亜人も多く暮らしている。メルロマルク最初の波のあと、戦死したエクレールの父と志を同じくしていた貴族は軒並みオルトクレイによって左遷の憂き目に遭わされており、彼もその一人であった。逃走中の尚文とメルティを匿うなど良識人ではあるもののなかなかに食えない人物でもある。
: 逃亡中の尚文一行を屋敷に匿っている際に、イドルに連れ去られ拷問を受けるも頑として口を割らず、尚文に救出された後キールを保護する。事件によって体力が落ちたため領地で療養し、カルミラ島から帰った尚文たちをキールと共に出迎え、キールを尚文たちに託す。
: : 書籍版『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編では、革命騒動の際に三勇教によって革命派への見せしめとして殺害され、さらに村人達も虐殺されたことが語られた。
; イドル=レイビア
: 声 - [[西村太佑]]
: ヴァンの隣町の亜人排斥派の貴族で、亜人との戦争経験がある元軍人でもある。亜人奴隷の拷問を趣味としており、かつてラフタリア、キール、リファナを買って拷問していた。リファナを殺したことと、ルロロナ村が滅んだことを突きつけてラフタリアの心に深い傷を負わせた。
: 逃亡中の尚文一行をおびき出す餌としてメルティとヴァンを連れ去る。救出と敵討ちのために来た尚文たちに追いつめられ、ラフタリアに刺されて窓から突き落とされる。自棄を起こして過去の勇者が封印した魔物タイラントドラゴンレックスの封印を解くが、その魔物に踏みつぶされ死亡する。
 
==== 尚文の村 ====
395 ⟶ 411行目:
: 声 - [[藤原夏海]]
: ワーヌイ種の亜人/獣人。ラフタリアの幼馴染。
: 中性的な顔立ち、親の教育で自身が男だと思っているが実は女{{Efn2|元々は本当に男という設定だったが、当初のラフタリアに関して尚文に反抗するというキャラが、後に出て来る男キャラ(フォウル)と被ってしまうため、実は女だったという設定に変更になった。}}{{R|group="Web"|WEB137|WEB158}}。
: ラフタリアと同じくメルロマルクの最初の波の後、ラフタリアと同様に奴隷にされる。かつてラフタリアを虐待したイドルの屋敷の地下にとらわれていたが、尚文とラフタリアたちによって助け出される。ヴァンに保護された後、カルミラ島から帰った尚文一行と再会し、強くなり波と戦うために仲間になる{{Efn2|漫画版とTVアニメ版では尚文一行がカルミラ島へ向かう道中で村へ立ち寄っており再会が前倒しになってい。}}。霊亀事件では、一匹で飛んでいた霊亀の使い魔を一人で倒そうとして負傷してしまい、治療を受けることになり離脱する(TVアニメ版ではカットされてしまった)。治療を終え尚文たちが絆たちの異世界から帰ってきた後は、波で戦うためと村の復興のためにLv上げと行商を行う。女と発覚後、尚文により、顔が良く物怖じしないため行商には向いているとして女物の服を着せられて行商に力を入れさせられた結果、行商の売り上げは村で一番となる{{Efn2|初期は女物を着せられた際の初々しさで人気が出たようだが、だんだんと「お芝居」として割り切るようになる。}}。食いしん坊で甘いものが好きで、特にクレープが大好物。逆に辛いものは嫌いなのかカレーが苦手{{Sfn|小説18巻|loc=六話 セーヤ飯店}}
: 武器は片手剣を使用している{{Sfn|小説21巻|loc=二話 キール達と馬車の旅}}。サディナに教えられ獣人化できるようになる。本人はかっこいいと思っているが、姿は小型の二足歩行の[[シベリアンハスキー]]であったため、周りからは可愛いと言われる。ふんどしを着用しているため、尚文から「ふんどし犬」と呼ばれることがある。とはいえ、獣人化することで能力が上がっているため戦闘力はある。獣属性の魔法が使え、遠吠えによって身体を強化させたりできる。なお元康は性別を偽っていても通常のキールを豚(女)と認識できるため、獣人化しないと会話が成立しない
: 尚文の奴隷となってからは、従来の明るさを取り戻しLv上げで強くなったものの、過去の世界の魔物退治の際、かつてのラフタリアのように、村を壊滅させた[[ケルベロス]]のような魔物に対するトラウマを持ち、まだ克服できていなかったことが発覚すに襲われる{{Sfn|小説21巻|loc=三話 波のトラウマ}}。ラトやラフタリアたちによる幻覚を用いた精神治療を受けるも、早くトラウマを乗り越えいと焦った挙句、ラトの先祖のホルンに頼み改造手術を受けようとする。ラフタリアの説得にも耳を貸そうとせず、トラウマの原因であるケルベロスになって克服しへの改造手術を受けようと思うするも、可愛らしい姿{{Efn2|尚文曰く、「ケルベロスの赤ちゃん姿」「『ケルベロス』というより『けるべろす』」。}}にしかどうしてもできず、他の改造案も本人が望んでいたようなかっこいい姿になれるものではなかったため、結局保留することとなる。その代わりに、合成スキルの要領で獣化する事で属性に合わせた変身ができるようになる。ピエンサの軍人や投擲具と杖の勇者との戦いでは、尚文の憤怒の力を宿した獣化で、回復低下の炎で攻撃したりと奮闘するも戦闘後は力の反動で動けなくなり、戦線離脱した。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編(6周目)では、奴隷として尚文たちに購入された際に元康と会話が成立しないことで早々に女の子と発覚また、行商時の売り子として可愛い服を着せられている。この周回でゼルトブルに来訪した際、ラーズラサに獣化を教えられ獣人化できるようになった{{Sfn|槍小説3巻|loc=四話 餅は餅屋}}
; {{Vanc|サディナ}}
: 原作では尚文と共にタイラントドラゴンレックスと戦おうとするラフタリアを引き止めていたが、TVアニメ版だと逆に励まして送り出している。他にも弱った奴隷の子供2人が救助された。
; {{Anchors|サディナ}}サディナ
: 声 - [[小清水亜美]]{{R|oricon230704}}
: 異世界の眷属器、'''銛の勇者'''。
: [[シャチ]]系の亜人/獣人。ルカ種と言われているがサカマタ種。23歳{{Sfn|小説11巻|loc=プロローグ 買い付け}}{{Efn2|亜人/獣人は急激なレベリングで成長するが、成長が安定すると実年齢が追い付くまでは変化しない。}}。
: 一人称は「お姉さん」で口癖は「あらー」{{Efn2|魔法の詠唱では「サディナ」、ゼルトブルでナディアと名乗っていた際は「私」となっている。}}。相手にはちゃん付けで呼ぶ。お酒が好きで陽気な掴み所がない性格。村では漁師と[[海洋サルベージ|サルベージ]]の仕事をしている。
: クテンロウの元水竜の巫女兼殺戮の巫女。ラフタリアの両親がクテンロウを離れる際に護衛として同行してメルロマルクのルロロナ村で生活をする。ラフタリアからは姉のように慕われている。最初の波では遠洋に出かけていたため村にはいなかった。その後ラフタリアを探すため、ゼルトブルのコロシアムで「ナディア」と偽名を使い{{Efn2|TVアニメ版では「酔いどれの雷(いかずち)」という二つ名も付けられた}}、戦闘奴隷として賞金を稼ぎ、村出身の奴隷を集めていた。コロシアムの下見をしていた尚文と出会い、その後コロシアムで尚文一行と戦うもお互い目的が同じだったこわかり協力し合うことになる{{Efn2|コロシアムに参加する際、尚文は自身は「'''ロックバレー'''」、フィーロには「'''ハミング'''」(最初は「ヤキトリ」にしようとしたが、フィーロが嫌がったことと、ラフタリアが注意したため変えた)、ラフタリアには「'''[[信楽焼#狸の置物|シガラキ]]'''」というリングネームを付けていた。}}。ルロロナ村では常に獣人の姿で生活していたが、ゼルドブルでは亜人の姿をしていたため、当初ラフタリアから気付かれなかった
: かなりの酒豪で、自分よりお酒が強い人を好む。ルコルの実を食べることができ、さらに村を復興しようとする尚文に惚れているおり{{Sfn|小説10巻|loc=エピローグ アピール}}尚文に積極的に迫るが疎まれている。しかし、尚文がアトラの望みをかなえるためにと迷走したまま関係を持とうとした際は、真面目な表情で窘めた。巡り合わせの運がなく、重要な時にその場にいなかったり、探し相手が見つからなかったりすることが多々ある{{Sfn|小説10巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}{{Efn2|自身の留守中にルロロナ村で最初の波が起こる、ラフタリアを探そうとするも出会えない、漁に行っている間に尚文がラフタリアに巫女服を着せてしまう、ルロロナ村が尚文たちごと過去に飛ばされる際にその場にいなかった等}}
: クテンロウにいたころは幼いころから巫女の仕事をさせられ、すぐに急成長させられる。様々な武術の稽古を受け、恐れられるほどの強さを身に着けるが、神託の才能がなかったため、そのことを自分の両親や当時の天命に罵倒されており真面目に悩んでいた。そのこともあり、両親との関係は冷え切っている。殺戮の巫女としての罪人の処刑も決闘という形をとり、罪悪感を薄めていた。そんな中ラフタリアの父親に励まされており、国外逃亡した後もラフタリアの両親親代わりをしてもらていたため、二人やその子供のラフタリアを生きる意味というほど大切に思っている。
: 戦闘能力は非常に高く、銛を武器として扱い、水と水生亜人には珍しい雷魔法の資質をもつ。また、合唱魔法の指揮も上手い。水竜から加護を受けており龍脈法を使用する。絆の担当世界で魔法が封じられた際は、テリスに教わった宝石魔法を龍脈法で再現した。観察力も優れており、アルトが女であることに気付いたり(おそらくキールの性別も最初から知っていたと思われる)、見ただけで転生者を見抜くことができる。盾の獣化補助でシャチに変身する。銛の眷属器を不正所持していた転生者を戦闘技術において圧倒したことで資質を見出され、眷属器の解放後、銛の勇者に選ばれる。
: 元康からの呼称は「お姉さんのお姉さん」。『槍の勇者のやり直し』では、徐々にやり直し前の記憶を取り戻した元康から尚文に絡む重要人物の一人として見做されようになり、尚文一行の正式メンバーとして加わる展開が多い。8週目ではリファナとラフタリアを喪ったことで絶望して死を望むようになるが、それを身を挺した説得で思い留まらせた尚文と結ばれている。
; フォウル
{{See|#フォウル}}
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; ウィンディア
: 声 - [[菱川花菜]]
: 犬系の亜人。竜帝のガエリオンに育てられたが、親ガエリオンは錬に討伐されて亡くなり、その後、洞窟を荒らす冒険者に捕まり奴隷として売られ{{Sfn|槍小説3巻|loc=十三話 観光地}}。その後、ルロロナ村復興のために奴隷を欲した尚文に買われる。親の敵である錬のことを嫌っているが、錬が自分や自身の罪のことでネガティブな考えをすると活を入れたりしている。次第に保護者面されるのは嫌がるもののわだかまりがなくなり、20巻では名前で呼ぶようになっている{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}{{Efn2|これまでは勇者のことは錬も含めて「(武器名)の勇者」と呼んでいる。}}。魔物が好きで子ガエリオンを父親のように育てるのが目標。子ガエリオンの中に親ガエリオンの人格があることは、親ガエリオンの自立させる方針のため知らされていない。ドラゴンに育てられたためか、若干ドラゴンびいきしている。思考も魔物寄りで魔物は戦って強くさせるのが一番と考えており、ラトとは意見がぶつかるも、強くさせる方法を共に模索する同士関係であり、研究の手伝いをしている。しかし学が足りないため、ラトに遊ばれていることが多い。
: 村の皆で狩りをした際に見つけた魔物の巣から卵を失敬し、尚文に内緒でキャタピランドなどの魔物を飼育していた。そのことが尚文にばれた際、キャタピランドを庇おうとした言動から「[[風の谷のナウシカ (映画)|谷子]]」という渾名を名付けられそうになる{{Efn2|書籍版では、ラフタリアが本名を名乗らないとずっと呼ばれると言われて名乗らせたことと、錬がかわいそうだと擁護したため本名で呼んでいるが、Web版では、二人が庇う場面がなかったため、終始あだ名で呼ばれてい。}}。村の魔物の多くがラフ種になった際は若干嘆いていた。
: 竜帝のガエリオンに加護を受けており、龍脈法が使える。戦闘では龍脈法を使ったり、仲間と共に合唱魔法を行ったりする。また、ガエリオンに乗って戦闘を行ったりもする。
: 元康からの呼称は(ラトの)「助手」。外伝の『槍の勇者のやり直し』メルロマルク編(6周目)では、親が倒された直後に住処としていた洞窟を荒らす冒険者から、妹のガエリオン(メス)と共に尚文たちに保護されている。ドラゴン嫌いの元康には亜人以前にドラゴンの眷属(つまり魔物扱い)と見做されているため、認識・会話は成立するが仲が悪い。
: Web版では山賊に襲われ余命僅かな母親が親ガエリオンにウィンディアを託す回想があったが、書籍小説版ではカットされている。TVアニメ版では父親に変更し、親ガエリオンに託す回想が流れた。
; ラトティル=アンスレイア
: 声 - [[國府咲月]]
: 通称「ラト」。錬金術師。
: かつてフォーブレイで強い魔物を創造して戦力として認めさせる研究をしていたが、タクトがライバルだった錬金術師の肩を持ち、また研究内容でぶつかっていたため追放される。霊亀を調べに来た所、尚文の村の魔物に興味を持ち村で研究を始める。研究のためなら奴隷になることも構わず、信用がなかったため奴隷となることを条件に村に滞在することを許可される。尚文に対しては尚文の地位(「伯爵」や「大公」)で呼んでいる。不意打ちとはいえ、注射器を使ってフィーロを容易く無力化するなど、意外に戦闘力が高い。回復と援護の魔法が使え、鳳凰との戦いでは治療師として同行している。
: バイオプラントや魔物の研究や育成で貢献しており、魔物は改造してこそ強くなると考え、ウィンディアと意見がぶつかるも、強くさせる方法を共に模索する同士関係である。ただし後先考えず検体を大事にしない研究を嫌っているなど、真っ当な倫理観を持っている。みーくんという魔物を大切にしており、いつか出られるようにして、最高の魔物にしたいという夢がある。ドラゴンに関しては、あらゆる生物と交配することで生態系が狂うため嫌っている。ラフちゃんを新種の魔物として定着させたいと思っていた尚文に能力項目の変異性を上げることを助言し、後にラフ種を生み出すこととなる。ラフ種の健康診断も行い、彼らの異種変異のクラスアップによる後遺症を軽減させている{{Sfn|小説20巻|loc=八話 信仰される勇者}}。
: 元康からの呼称は(フィーロたんの)「主治医」。
; イミア=リュスルン=リーセラ=テレティ=クーアリーズ
: 声 - [[稲垣好]]
: [[モグラ|ルーモ]]種の獣人。フルネームが長いため、通称「イミア」と呼ばれている。元康からの呼称は「モグラ」
: かつてはルーモ種の集落で暮らしていたが、ルロロナ村を襲ったのと同じ奴隷狩りに襲われ、目の前で両親(と母親のお腹にいた弟か妹)目の前で殺され、自身は奴隷として売られる{{Sfn|小説21巻|loc=三話 波のトラウマ}}。その後奴隷商売られていた所を尚文に買われる。かつて自分を買った貴族たちの虐待で傷を負っていたが尚文に治療される。
: 少々気弱な性格。集落を襲った奴隷狩りが元メルロマルクの兵士だったため、メルロマルクの兵士が苦手であったが克服している{{Efn2|その奴隷狩りがルロロナ村を襲った際に村の子たちと一緒に撃退したことやエクレールのような真っ当な兵士を見てきたからだと思われ。}}
: 手先が器用で主に行商用の服やアクセサリーを作っている。特に尚文に教わったアクセサリー作りに力を入れており、アクセサリー商の指導を受けたことで尚文以上の腕を身に着け、テリスをも驚嘆させるほどのアクセサリーを作り上げた。Web版では服飾関係に力を入れている
: 戦闘奴隷ではなかったが、村の危機には村の奴隷たちと共に戦う。また過去の世界で尚文たちと一緒に魔物狩りに行ったりと戦闘に参加することが増えてきている。ハンマーを武器にしており、また手先の器用さから、手に魔法を付与させて急所をつくといった攻撃を行う{{Sfn|小説21巻|loc=二話 キール達と馬車の旅}}。自身が掘った穴に敵を落としたり、土属性の魔法を使用する。
: TVアニメ版では原作よりも狩りやLv上げに積極的な姿勢を見せており、クラスアップの際も強くなる選択をしていた。
; トーリィネミア
: 声 - [[喜屋武和輝]]
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: 鍛冶師。エルハルトと一緒に鍛冶の修行をしていた。エルハルトと同じ師匠の下で修業し、免許皆伝の手前で実家にトラブルがあったらしく、途中で抜けて故郷で金物屋をしていた。
: ゼルドブルの奴隷地下市場で奴隷として売られていたところを尚文にイミアの叔父と判明したため同郷の者たちとともに買われた。その後、姪のイミアと再会し、修行仲間だったエルハルトの店で働くこととなった。
: 『槍の勇者のやり直し』では、エクレールの父親が用意した非常時に領内の亜人/獣人をメルロマルクから国外に逃がす洞窟を管理しているルーモ種の集落で、ルロロナ村を襲った奴隷狩りに襲われていたことが明らかになる。
; セイン=ロック
: 声 - [[長縄まりあ]]{{R|oricon230704}}
: 絆たちの世界とはまた別の異世界の眷属器、'''裁縫道具の勇者'''。
: 裁縫道具の勇者らしく裁縫が得意である。様々な世界を渡っており、絆たちの異世界にも行ったことがある{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。ゼルトブルのコロシアムでマーダーピエロというリングネームで仮面を被り傭兵として戦っていた。尚文一行とはコロシアムのエキシビションマッチでマーダーピエロとして戦う。その後雇い主に解雇され、護衛として雇われるために素顔で尚文の村に訪れる。尚文の用心深さから一度は断られるも、宿敵勢力に襲われていたところを助けたことで仲間になる。平時はゼルドブルでお金を稼いでいる。細身ではあるが大食いであり、TVアニメ版ではよくお腹がなって空腹にななど腹ペコキャラが強調された
: セインの世界は既に消滅しており、眷属器の機能が一部壊れている。翻訳機能が壊れているため言葉に雑音が混じってしまい会話が困難であった。後に倒した宿敵勢力が持っていた翻訳機能が付いたアクセサリーによって使い魔に通訳してもらうことで会話が可能となった。19巻でセインの姉が調べた結果、音飛びの原因はエネルギーの調整が間違っていたためらしく、再調整されたのか、姉が去った後は普通にしゃべることが出来るようになった。
: 自分の世界を滅ぼした宿敵勢力を恨んでおり、その勢力に寝返った自分の姉に対しても、対峙した際に強い怒りを露にした。自身の内情を話すとその相手が死んでしまうジンクスを恐れ、尚文に必要以上に自身のことを話そうとはしないが、別行動後合流すると抱き着て懐くなどしている。ルロロナ村で起こった異変で過去に飛ばされた際に先祖と思われるレインと出会い、自身が天神種という種族の末裔だと知り、光翼の使い方を教わり、習得に苦労するも、杖と投擲具の勇者戦には使えるようになる{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}。
: 戦闘では鋏で切りつけたり、糸で拘束したりする。変幻無双流にはない守りの気を使うことができ、尚文たちにも教えている。人形やぬいぐるみを使い魔として使役することができる。習得した光翼は蝶のような翅であり、能力の向上や飛行能力、さらに翅から小さな爆発を起こす鱗粉を出すこともできるようになる{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}。
; {{AnchorsVanc|シルディナ}}シルディナ
: 異世界の四聖勇者、'''札の勇者'''。
: シャチ系の亜人/獣人。サディナの妹で、クテンロウの現水竜の巫女。サディナも持っていない神託の才能をもつ。短めのセンテンスで区切りながらしゃべるのが癖。尚文からはサディナとまとめて「シャチ姉妹」とも呼ばれている
: サディナがラフタリアの両親と共にクテンロウから出た後に後釜として生まれた。サディナに匹敵する強さにするために、地獄を見たと語るほどの仕打ちを受けている。そのためサディナを恨んでいたが、口癖が「あちゃー」で、本人も酒好き、お酒が強い異性が好みであるなど、姉に似ている面がある。極度の方向音痴で道に迷った末にあり得ない所に行ってしまうことがある。マキナの甘言に踊らされ慕っていたが実際には陰で馬鹿にされていた。実年齢はラフタリアと大して変わらないなど、まだ幼いがLv上げによって成長させられている。
: 立場上、尚文たちとは敵対関係であったが、ラフタリアのパレードに下見目的で訪れ、道に迷っているところに偶然尚文とセインに出会い、エルハルトの師匠によって飲み会をすることになる。その場では「ゾディア」と名乗り、尚文のルコルの実を平然と食べる強酒ぶりに惚れ込む。サディナとの決闘の際、切り札として過去の天命を降ろすも、体を乗っ取られてしまう。ラフタリアによって助けられた後に和解し、サディナと共に非道なことをした故郷の集落を襲撃する。
: その後はルフトと共にルロロナ村で暮らすようになる。サディナとはライバル意識は残しつつも、一緒に行動することが多くなり関係が改善される。性格は当初はやや不安定なところがあったが、尚文の仲間になって以降はサディナ同様に尚文に対して押しの強いアプローチを行っている。お気楽な調子のサディナと比べると冷静な考え方をする一方で、年齢相応な子供らしい一面ももつ。札遊びやカードゲームを好んでおり、同じ趣味をもつセインとは遊び友達のような関係となる。ルフトとは当初は主従を意識した話し方をしていたが、姉弟のような関係となり、話し方も砕けた感じにものとなっている。
: 尚文が絆の世界へ救援に行く際に同行し{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}、札の聖武器を解放後、四聖勇者に選ばれる{{Sfn|小説19巻|loc=十二話 諜報員}}。
: 尚文が絆の世界へ救援に行く際は、村人たちの海でのLv上げのために留守の予定だったが、武器の精霊によって同行することとなる{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。初めて絆の異世界に渡った際のラフタリアと同じく、肉体が実年齢相当に戻った際には尚文やサディナに遊ばれた{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。実は札の聖武器の勇者の候補者{{Efn2|魔竜の宝物庫で見つけた召喚される勇者を記す碑文の内容{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}から、尚文は波が発生する前にクテンロウから出ていれば召喚されたのではないかと言っている。}}であり、札の聖武器を解放後、正式に四聖勇者に選ばれる{{Sfn|小説19巻|loc=十二話 諜報員}}。四聖勇者になったため、波が解決するまで元の世界に戻れないかもしれないと言われた際は、かなり嫌がり札の聖武器を捨てようともしていたが、強引に呼びつけて勇者にしたためか例外処理があっさり通り普通に行き帰りができるようになる。
: サディナと同様に戦闘力は高く、水と風の魔法の資質をもつ。武器は刀を使用しているが、どちらかと言えば魔法がメインであるため使用頻度は少なめ。神託によって物の残留思念や魂を降ろすことができ、戦闘法や魔法を模倣できる。しかし、魂が修復されてからは力が弱くなる。また魂人を宿すことができ、無理やり宿して力を吸収したり、同意上なら強な連携攻撃ができるようになる。グラス宿した際は扇のスキルも使できる。また、魂を見ことができるため、肉体と魂が異なる転生者を見抜くことができる。札の勇者の候補者でありカードゲーム好きでもあるためか、絆たちの異世界の札魔法を気に入り、使いこなようになる。短期間でかなりの使い手となっており、魔法を創作したり、適性外の雷や闇の魔法も使用できる{{Sfn|小説17巻|loc=十三話 強制憑依}}{{Sfn|小説19巻|loc=十一話 無効化対策}}{{Sfn|小説19巻|loc=十二話 諜報員}}。
; ルフトミラ
: 元天命。ラフタリアの従兄弟。通称「ルフト」。
: マキナたちに傀儡として利用され、クテンロウの腐敗を招いてしまう。魔物が好きであり、魔物退治を罰する[[生類憐れみの令]]のような法を作ったり、封印されていた危険な魔物の封印を解いてしまう。
: マキナたちに利用されていたが、利発な性格をしており、尚文に自分がしてきたことで国民を苦しめていたことを告げられ、強い責任を感じている。そのため利用されていたこともあり、表向きは処刑にされたことにして国から追放される。そして償うためと見聞を広めるためにシルディナと共にルロロナ村暮らし始める。尚文からはラフタリアがクテンロウの統治を嫌がった際の保険として統治者として育てたいと思われていたが、タクトによって尚文たちが傷つく状況を見て強くなりたいと思うようになり、メルティやクズに統治者としての教育を受けながら、Lv上げにも積極的になる。
: 魔物の中ではフィロリアルが一番好きであったが、尚文のフィーロを使った罰と元康が育てたフィロリアルたちに尚文と共にもみくちゃにされたことでトラウマをもつようになる(ただしトラウマの発端となったフィーロに対しては、怖がりつつも普通に接する場面がある)。尚文にラフちゃんを紹介された際にとって代わるように気に入り、後に生まれるラフ種も嫌がるラフタリアとは異なり気に入る。そのため尚文とは、ラフちゃんとラフ種と語り合う友達同士になる。
: ラフタリア同様に魔法適性は光と闇で、幻覚の魔法を使うことができる。ラフちゃんによるクラスアップと施されたことで、ラフちゃんの獣人のような姿に変身できるようになる。変身中は魔法に敏感になり、合唱魔法が簡単に唱えられる。他にもラフ種の言葉もわかるようになり、メルロマルクの言葉もわかりやすくなる。力も強くなっており、敵兵から奪った斧で力強い攻撃を見せている。またオルトレイから戦術も教わったことで、作戦を立案するなど策士としての一面見せる。メルティやクズの教育も教わったこと以上に覚えるほど優秀で、二人から一目置かれており、頭角を現してきている。
; ミルキー
: 声 - [[野口瑠璃子]]
: TVアニメ版で登場する牛の亜人。尚文からは「牛子」と呼ばれていた。
: 奴隷だったがウィンディアやイミヤ達と一緒に尚文に買われる。3期4話でキールやイミヤと共にクラスアップができるLv40まで上げており、クラスアップの際は尚文の助言もあり、料理の道を進みたいと希望した。
: 書籍版でも「料理担当の奴隷」が登場しているが、ビジュアルも不明で、名前や何の種族の亜人かも不明だったため、同一人物かは不明。コミカライズ版では未登場で、チンチラの亜人の子が同じような立ち位置となっている。
 
===== 村の魔物 =====
村の開拓や行商のために飼われている魔物。尚文のもつ成長補正によってかなり高い知能をもつようになり、村を守るために希望したクラスアップで大半が新種の魔物「ラフ種」に進化する。
 
; ガエリオン
: 村に寄贈された卵から孵ったオスのドラゴン。ウィル種。
: ウィンディアから父親と同じ名前を名付けられた。尚文が女の子の魔物のフィーロがいたため、オスとして生まれるようにした。飼い主の尚文や育ての親的存在のウィンディアに懐いている。かまってちゃんな性格で、尚文にかまってもらうためにいたずらをしたりする。尚文の飛行移動手段となっており、地上の移動手段でフィロリアルのフィーロとは仲が悪い。
: 尚文が所持していた腐竜(親ガエリオン)と魔竜の二つが合わさった核石を取り組んだことで暴走し、魔竜に意識を乗っ取られるも、自力で魔竜から脱出した後は、大きな姿と小さな姿に切り替えることができるようになる。
: 絆たちの異世界に救援に行く際のメンバー選びで、尚文たちの異世界に残った尚文の仲間に限界突破のクラスアップさせるために残されることになるも、そのことが不服で尚文が返却する予定だった魔竜の核石に自身の人格の上書きを企てる。プチ家出と称して(ご飯時まで)村の外で遊んでいることも多く、村が過去に飛ばされた時は村の外にいたため、置いてきぼりになった。
: 元康からの呼称は(フィーロたんの)「ライバル」。
:; 親ガエリオン
:: 声 - [[大友龍三郎]]
:: 核石の欠片をもつ「竜帝」の一体だが、戦闘力は最も低く、自ら「最弱の竜帝」と称する。ウィンディアとガエリオン(メス)の親。
:: 他の竜帝の目を避けるために敢えて人里に近い平和な土地に隠れ住んでいた頃、錬に巣を発見されて退治され、亡骸は碌に処理もされずに放置されたが、死んだ後も竜帝の欠片に魂があり、怨念と亡骸の腐敗によってドラゴンゾンビとして復活、周囲に瘴気をまき散らして被害をもたらしていたが、最終的に尚文に退治・浄化されて完全に死亡した。当初欠片に魂が残っていることは尚文には気付かれておらず、しばらくは核石を食ったフィーロの体内に居たが、子ガエリオンが欠片を取り込んだことで同化、二重人格となっている。元々人語を操る程度の知能を持っているが、ウィンディアの自立を促すため、尚文にだけそのことを明かし、親の意識があることを秘密にしている。子ガエリオンの鳴き声が「キュア!」なのに対し、親ガエリオンが表に出ているときは「ギャウ!」と鳴く。錬に倒されたことは根に持っていて今でも嫌っており、尚文がカースシリーズを発動させた際に錬が近くにいると干渉して暴走する原因にもなっていた{{Efn2|核石を食ったフィーロも暴走しているほか、蛮族の鎧にも強化素材として核石や革が使われており、ラースシールドを発動すると形状が変化する。}}
:: 尚文らに龍脈法を授けて、タクトの仲間の竜帝の欠片を取り込んだことで世界で一番の竜帝に登りつめる。また、成長限界であるLv100の限界突破の方法を得たことで、尚文の仲間に限界突破のクラスアップを施している。
:: 外伝(6周目や8周目)でも同様に欠片を継承したガエリオン(メス)の中に宿るが、元康やガエリオン(メス)の手によって倒されずに生き残っていることもある。
:; ガエリオン(メス)
:: 外伝『槍の勇者のやり直し』で登場したメスのドラゴン。ガエリオン(親)の住む洞窟の中にいたウィンディアの義理の妹。鳴き声は「ガウ!」だが、十分な量の竜帝の欠片を継承するかLvを上げると人語を操るようになり、口癖は「なのー」。尚文のことは「なおふみ」と呼び、元康のことは「槍の勇者」と呼んでいる
:: メルロマルク編(6周目)で横暴な冒険者に殺されそうになった際に尚文たちに助けられ、ウィンディアと共に仲間になる。メスな分、よりストレートに尚文を狙っており、ドラゴン嫌いのフィロリアル組や元康とは仲が悪く、特にサクラとは尚文を巡る関係から度々張り合う。尚文に関してはループ前のヤサグレた方も、ループ後の優しい方も気に入っており、前者を「ワイルドなおふみ」後者を「マイルドなおふみ」と呼び分けている。
:: あるループから槍の聖武器に自身の記憶を転写し、ループ先の自分自身やドラゴンに記憶を上書きする能力を得る。これは尚文を狙う以外にも、価値基準が偏っている(そのため思い出すことも限定的な)元康だけでは尚文の助けにならないという判断もある。また、この時に欠片から得た知識も残しているため、以降のループではレールディアの欠片を得なくともLv限界突破はできるようになる。さらに元康がフィロリアルや仲間をレベリングする際に得る経験値の一部や槍の力(ラストエンヴィースピアIV)が自身に流入するように細工しており「ラストドラゴン」に変化できる。副産物として元康の「フィロリアルに対する執着」も取り込んでしまい、自身を律していないとフィロリアル相手に本人も意図していないスキンシップをとって互いにダメージを受けている。
:: 元康からの当初の呼称は「魔物」「ドラゴン」、尚文への献身を評価して以降は「ライバル」。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; {{Anchors|ヒヨちゃん}}ヒヨちゃん
: 薄紫色フィロリアル。フィーロの眷属第一号。尚文は「配下一号」と呼んでいたが、村の奴隷たちが付けた「ヒヨちゃん」が自然と定着した。尚文は語りでは「ヒヨちゃん」と呼ぶが、言葉に出して呼ぶ際は「ヒヨ」と呼んでいる。
: 当初は尚文の希望でフィーロによってクイーン化させないようにしていたが、元康が村に居ついてからはクイーン化しており、元康が連れて来たクー、マリン、みどり以外のフィロリアルの纏め役となっている。しゃべっている姿は尚文は見たことがない。元康によると、人間体は大人の女性の姿であるらしく、しゃべったり人化した姿を見せないのは尚文に気に入られるため。村が過去の世界に転移した際は、村にいなかったフィーロの代役として尚文の足として、共に戦ったり、行商の馬車を引いたりしている。
: 風魔法の他に毒の魔法が得意。
; キャタピランド
: 奴隷商より購入した芋虫型の魔物。馬車を引くが脚は遅いため、遠距離地域担当のフィロリアルに対して村近隣の行商を担当する他にも、増えすぎたバイオプラントの幹を倒して自分たちのエサにしている。尚文が購入した2匹のほかに村の子供たちが魔物の巣から採集してきた卵から生まれた個体もおり、その個体は特殊なクラスアップによって誕生したラフ種第1号となる。
; デューン
: 奴隷商より購入した[[ミミズ]]型の魔物。バイオプラントの土壌整備を行う。村の魔物の中ではラフ種化ではなくガエリオンによるドラゴン系クラスアップを望んでいる。
; みーくん
: ラトが大切にしている魔物。世話をしていた魔物がタクトに与する派閥に異端という理由で虐殺された際に唯一生き残るも、重傷で試験管の中から出られない状態となってしまう。ラト曰く「何をやってもダメダメだったけど頑張り屋で良い子」。ラトは最高の魔物にしたいという夢があるが、延命処置の影響で経験値を体が受けつかなくなっている。
: 皆のために戦いたいと思っており、ホルンに頼む込み、改造によってスライムのように身体が液状化している巨大なラフ種の姿となる。またナタリアと区別する機能を搭載されており(ホルンの外し忘れ)、なぜかラフタリアにだけ「ニセモノー」と鳴き、それ以外のルフトやラフちゃんには普通に鳴く。
: 身体が液状化しているため、物理攻撃は効きにくく、触手を生やして攻撃したり、分裂することができる。
; フウ
: 特典SS「もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……」に登場するバルーン。尚文がフィーロの卵ではなく、その隣にあった卵を選んだことで尚文の仲間となった{{Sfn|設定資料集|pp=267-270|loc=もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……}}。黄色っぽいとあるため、イエローバルーンと思われる{{Sfn|小説1巻|loc=五話 盾の現実}}{{Sfn|設定資料集|pp=267-270|loc=もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……}}。
: 当初は弱い普通のバルーンだったが、勇者である尚文とのLv上げによって大きく育ち、木箱を結んで中に乗った尚文とラフタリアを乗せて、気球のように空を飛べるようになった。風に乗っていたため、地上に降りられなくなったが、キングバルーンに出会い、王冠を貰ったことで伝説の魔物である「ヒンデンバルーン」になり、自力で地面に着地できるようになり、尚文たちの便利な移動手段となった{{Sfn|設定資料集|pp=267-270|loc=もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……}}。この特別な成長はホルンによって仕込まれた事であり、キングバルーンもホルンが生み出したと思われる{{Sfn|小説21巻|loc=十話 フィロリア}}{{Sfn|小説21巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
: 本編ではルロロナ村の育てた魔物の中にバルーンがいるが、同個体がいるかは不明。この個体は進化途中の「アドバルーン」の段階で、ラフちゃんのクラスアップによってラフ種となった{{Sfn|小説21巻|loc=十話 フィロリア}}。
 
==== 旧ルロロナ村 ====
; リファナ
: 声 - [[岡咲美保]]
: イタチ系の亜人でンテ・ジムナ種。ラフタリアやキールの幼馴染。
: 将来は亜人を大切にした盾の勇者のような人と結婚したいと語っていた。メルロマルクの最初の波の後、ラフタリアと同様にイドルの奴隷にされ、拷問にかけられた末に衰弱死。遺体は屋敷の地下牢にそのまま放置されていたが、敵を取ったラフタリアによって回収され、ラフタリアの両親と同じ墓に埋葬された。書籍ではラフタリアによって埋葬されたが、漫画版とアニメ版では遺体を預かっていたヴァンに埋葬された{{Sfn|漫画9巻|loc=第三十四話 墓参り}}{{R|anime22}}。
: アニメ版では死亡する前にラフタリアが奴隷商に売られたため、ラフタリアはすでに死んでいたとは知らず、屋敷の地下牢へ向かった際にそのことを知ってしまう。
: 元康からの呼称は「お姉さんの友人」。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、周回のひとつでラフタリアと一緒に救出されている。
; ラフタリアの父
: 声 - [[手塚ヒロミチ]]
: クテンロウの次期天命候補だったが、次期天命争いに巻き込まれるのを恐れて、サディナを連れて国外に脱出しメルロマルクに流れつく。サディナによると責任感が強くて、利発で、常に周りに人がいるような人。風当たりが強かったサディナを励ましていた。お酒が強く、酒豪のサディナそれなりに飲み交わしていられた。メルロマルクの最初の波でラフタリアを庇って死亡。
; ラフタリアの母
: 声 - [[松井恵理子]]
: 城で女中の仕事をしていた天命と遠縁のラクーン種。メルロマルクの最初の波でラフタリアを庇って死亡。
: サディナによると賢く家庭的な人物であり、ラフタリアの父の方が熱を上げて熱心に口説き落としたという。
 
==== 城下町 ====
; エルハルト
: 声 - [[安元洋貴]]{{R|animatetimes20181208}}
: メルロマルク城下で武器屋を営む男性。尚文からは「武器屋の親父」と呼ばれており、13巻で本名が明かされる。アニメではキャラ紹介やクレジットで、最初から明らかになっている。Web版では本編最終回前の話で明かされている。
: 強姦容疑をかけられた尚文の顔を見て冤罪であることを察し、味方をしてくれた数少ない存在{{Efn2|外伝では尚文と最初に来店した際のマルティの様子から怪しいと勘づいていたことを明かしている。}}で心配もしてくれている<ref>アニメ1期第10話より</ref>。尚文も親父の店を贔屓にし、ラフタリアの次に信用している。オーダーメイドの蛮族の鎧を作ったり、尚文が持ってくる様々な素材で盾や武器を作るなど、装備の面で尚文の大きな助けになった。師匠に「広い視野で武具の制作にあたれ」と言われたことから、どんな武具も作ることができる。しかし蛮族の鎧のデザインについては尚文にはあまり好まれていない。冒険者をしていたこともあり、Lvも87と腕っぷしはある程度自信があり、ラフタリアや錬、村の奴隷たちに剣の使い方を教えていた。
: 鍛冶師としての見聞を広めるために、若かりしころは冒険者として色んな国を巡っていた。ある日立ち寄った武器屋で凄い武器を見て、その武器を作った後の師匠に弟子入りをした。イミアの叔父のトーリィネミアとはそのころからの修行仲間。師匠のダメっぷりに振り回されつつも修行し、半ば夜逃げに近い形だが免許皆伝を受けた。クテンロウで師匠と再会し、師匠に鍛冶の技術を鍛えてもらうと同時に、彼のお目付け役となる。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編(6周目)では、ゼルトブルに行かなければ手に入らない「隕鉄シリーズ」の試作品を作っていることなど、最初の世界では気付いていなかったエルハルトの腕前に元康が感心しており、最初の世界でも尚文や錬が彼の作った武器を(コピーした後も)大切にしていたことを語っている{{Sfn|槍小説3巻|loc=十五話 世界を呪わない}}。
; ベローカス
: 声 - [[緒方賢一]]
: メルロマルク城下のサーカステントのような場所で奴隷の売買を行っている男。表向きは魔物商として魔物も取り扱っている。本編では本名が明かされておらず、「奴隷商」と呼ばれていたが、設定資料集で明かされた{{Sfn|設定資料集|p=130|loc=ベローカス}}。 語尾に「〜です、ハイ」をつけるのが口癖。
: 冤罪をかけられ、仲間が得られなかった尚文の前に現れ奴隷購入を勧める。尚文の商才を気に入り一目置いている。彼の元からラフタリアやフィーロの卵は買われ、ルロロナ村復興の際には奴隷にされた元村人たちの捜索や復興に必要な奴隷を売ったりと、上得意としているものの当の尚文からは言動のうさん臭さから苦手意識を持たれている。奴隷の売買という商売や色々とあくどい言動をとるなど善人とは呼べない人物であるが、本人は「話術で騙しても品物を詐称したりはしない」「(他の奴隷商人と比べて)健全に商売を行っている」と語っており、実際に拷問を受けてひどい状態で売られたラフタリアの姿に嘆く言葉を述べて薬と食べ物を分け与えており、このこともあり、ラフタリアも「確かにマシな方ではある」と語っている。
: 魔物商としては村の子供たちが拾ってきた魔物の卵の育て方を教えたり、成長させるために尚文名義で魔物紋を登録してやったりしている。またサーカス団なども行っている<ref name="settei">{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/2251901/|title=書籍版盾の勇者21巻、発売について。|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2019-02-25|accessdate=2019-04-19}}</ref>。スピンオフ『とある一日』では実際にサーカス業を行っていた{{Sfn|とある一日1巻|loc=第4話}}。
; 薬屋
: 声 - 川原元幸
: メルロマルク城下で薬屋を営んでいる男
: いつも渋い顔をしているが口調は優しい人物。リユート村の親戚が波の際に尚文たちに助けられたことで、そのお礼として薬の中級レシピの本を与えた。尚文が気の修行に行き詰った際には、気を回復させる(それによって気を感知させやすくする)薬の「命力水」のレシピを教え、結果的にリーシアの気の修行に貢献した。
: けっこう顔は広く、ゼルトブルのアクセサリー商とも旧知の間柄。
; 魔法屋
: 声 - [[川崎芽衣子]]
: メルロマルク城下で魔法を覚えるための本などを売っている中年女性。人当たりが良いが、実際は強かな商人。作中では炎の魔法や幻覚解除の魔法を使用していた。
: リユート村にいる孫が波の際に尚文たちに助けられたことで、そのお礼として尚文とラフタリアの魔法適正を診断し、初級魔法が載っている魔法書を与えた{{Efn2|前述の薬品レシピも含めて、利用するために異世界の文字を修得するきっかけとなった。}}。フィーロの服の問題の際には、変身の際に消え、人間に戻ると出現する魔力の糸を使った服のことを教え、その糸を作るための鉱石の取れる洞窟に尚文たちと同行し魔物との戦いでも加勢する。鉱石入手後は魔力の糸を作る作業を行った。
; 洋裁屋
: 声 - 松井恵理子
: メルロマルク城下で仕立て屋を営んでいる若い女性。スカーフを巻いて髪を纏めたメガネっ娘で、初対面で尚文は「同人誌でも作っていそう」という印象を感じている。フィーロのフィロリアル姿への変身を見ても取り乱さないなど、かなり豪胆。魔法屋で作った魔力糸を織って生地にしたのちフィーロの天使姿用のワンピースを仕立てた。尚文が村を作ってからは村の奴隷たちの服も仕立てている。
: 漫画版では未登場。TVアニメ版ではテンションが高く、フィーロの服作りに目にクマができるほど気合を入れて作ったり、服の説明をしたりとより濃い目のキャラとなっている。
; ビスカ=T=バルマス
: 声 - [[菅生隆之]]
: 三勇教の教皇。メルロマルクの四人全員の四聖勇者召喚や盾の勇者の迫害に加担していた。
: 尚文がラフタリアの呪いを解くための聖水を購入するために教会に訪れた際に出会い、高品質を購入したのに、粗悪品の聖水を渡そうとしたシスターを窘めるなど、最初はまともな印象だったが、実際は教義のためには手段を選ばないばかりか、信仰対象であるはずの三勇者も思い通りに動かないというだけで手にかけようとし、あまつさえ王女たちを殺して教会が擁立する者を王位につかせようとすらしていた、過激かつ歪んだ狂信者。すぐに尚文を殺そうと動かず、尚且つ薬を普通に売ったのは余裕を見せるためと、その時は尚文を弱いと考えていたことから、ほどなく他の勇者によって倒されると思っていたため。メルロマルク三度目の波の後、他の三勇者が各地で問題を起こしたことで偽勇者として、神鳥の聖人として国内で評価が上がってきている盾の勇者の尚文と共に処分に乗り出した{{Efn2|これに関しては問題を起こした三勇者も悪いと言えるため、アニメでは尚文も「愛想を尽かされても仕方がない」と言っている<ref name="anime19">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第19話 四聖勇者</ref>。}}。アニメでは尚文と元康の決闘の際に立ち会っており{{R|anime4}}、教会を訪れた尚文に(「盾でありながら」と嫌味にも聞こえる言葉だが)感銘を受けたと表面上では褒めていた<ref name="anime9">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第9話 メルティ</ref>。
: 聖武器4つすべての能力をもつ複製品(後述)と儀式魔法による援護で「最大強化状態の四聖勇者の1/4」に匹敵するという当時としては規格外の戦闘力を獲得、上位スキルによる絶大な火力と信徒を身代わりにした幻覚に物を言わせて尚文ら四勇者をあわや殺害寸前まで追い詰めるが、帰国した女王の援護と尚文のカーススキルによって倒された。信仰のため複製品を盾には変えようとしなかったため、女王には「盾に変えていれば命だけは助かったかもしれないのに」と呆れられていた。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、尚文たちをあぶりだすために四聖教を騙って無関係な人間を人質にしたりしている(5周目シルトヴェルト編)。元康からは優先抹殺対象の一人に選ばれており、どの周回でも悲惨な最期を遂げている。
: 原作では特に名前が設定されてなく、「(三勇教の)教皇」と呼ばれていたが、TVアニメ版<ref>第1期20話冒頭、ミレリア女王が出陣の檄を発する際に、教皇のフルネームを述べている</ref>や設定資料集で本名が明らかになった。(EDのクレジットでは教皇となっている){{Sfn|設定資料集|p=135|loc=ビスカ=T=バルマス}}{{Sfn|漫画7巻|loc=第二十七話 盾と槍の戦い}}<ref name="anime18">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第18話 連なる陰謀</ref>{{R|anime20}}。
 
==== その他 ====
; 影
: メルロマルクの秘密警護部隊「影」。忍者のような存在で、王族の警護や暗殺、変装して影武者を演じることもある。隠密行動のプロであり、ラフタリアやラフ種などの気配に敏感すぎるもの以外には気配を悟らせない技術をもつ。
: 影の組織内も一枚岩ではなく、各国各組織で働く影が存在する。本編では女王派と三勇教派が存在する。三勇教事件後は主に女王派が登場する。
: 20巻のごじゃる口調の影によると、クテンロウの者たちと技術交換をしていたらしく、技術の精度を上げていた。
: 漫画版とアニメ版では姿が違っている。漫画版とTVアニメ版13話で尚文一行を岩陰から見つめる影は[[黒衣|黒子]]のような姿をしており、TVアニメ版ではほとんどが仮面をつけたくノ一風の姿に変更された。外伝でのメンバー交換の際、元康によると影の半数は豚(女性)とのこと。
:; ごじゃる口調の影
:: 声 - [[中尾衣里]]
:: 尚文が主に相手にする影。ごじゃる口調でメルティに指名されてこの話し方をしている。他の影と同様に隠密行動のプロで、女王の影武者もしていた。しかし、変装は完璧だが、話し方が変わらないため、影武者としてはいささか問題がある。自身はメルティにこの口調で言わされていることに不服に感じている。また、隠密行動や戦闘では暗殺者らしい冷静な行動をとる一方で、メルティに口調に関して文句を言ったり尚文をからかったりと茶目っ気でコミカルな一面ももつ。闇属性の魔法を使え、相手の注意を誘導する魔法や斬り付けた相手の血を利用した魔法を使う。エルハルトが作った霊亀短刀を武器にしている。
:: 女王の影武者をしていた時に尚文と横切る形で出会い、その後三勇教の事件の際に暗躍し、尚文一行を手助けした。霊亀事件では、他の影と共に、霊亀内部に侵入する尚文たちに連合軍の護衛として同行し、探索や霊亀の心臓への通路の確保などのサポートを行った。
:: その後はしばらく登場しなかったが、20巻のルロロナ村が過去に転移した異変の際、メルティの護衛として潜伏していた所、相棒となっているラフ影とともに再登場する。異変の時に村にいた影は彼女(?)しかいなかったらしく、再び隠密行動で手助けする。ピエンサの偵察中に治療不可の武器によって攻撃されラフ影と共に瀕死の重傷を受ける。治す手段が見つからず、死を覚悟したが、尚文が目覚めた0の領域の回復魔法によって一命を取りとめた。その後、尚文たちとLv上げをしていた際に、自分たちを攻撃したピエンサの軍人と戦闘となり、お礼参りとばかりに怪我が治せない攻撃をするなど奮闘し屈辱を晴らす。
:: Web版ではカルミラ島で「尚文の専属」になったと伝えており、マインの奴隷紋管理も女王から委任されている。
:: TVアニメ版では女王ではなく異なる女性に扮してクズと衝突して城を去ろうとする尚文とすれ違いざまに三勇教のロザリオを見せて警告し、また、女王に会って欲しいと懇願した際も難民の変装は無く「影」として接触した。他にも、女王に報告する女王派の影(声 - [[大津愛理]])や王女誘拐の冤罪で追われて山を逃げる尚文一行を岩陰から見つめる影も登場した(この影は漫画版での影のデザインと同じとなっている。)。また漫画版とTVアニメ版では隠密としての冷静な性格のみ描かれており、茶目っ気な面はなくなっている。
::; ラフ影
::: ごじゃる口調の影の相棒となった忍び装束のラフ種。ラフ種の影であり、影同様に個体名ではなく集団としての名前。他のラフ種同様幻影魔法ができ、ごじゃる口調の影曰く、「一緒なら潜入できない所はない」というほど相性が良い。
::: ピエンサの偵察中に治療不可の武器によって影と共に瀕死の重傷を受けるが、尚文の0の領域の回復魔法によって一命を取りとめた。尚文たちとLv上げ中に、尚文からラフ種専用装備の試作である茶釜を貰う。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; エレナ=ハーフェン
: 声 - [[清水彩香]]
: 元康の元仲間。元康が冒険を始めてから1週間後に仲間になった{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。騎士として働いている父親と商会を営む母親は揃って勤勉であり、実家にいると騎士団入りか商会の仕事を振られるかで居心地が悪かったため、何もしなくてもLv上げも贅沢も出来る元康のパーティに入った。
: 安楽な生活を好む怠け者だが、計算高く有能で、要領よく楽をすることに長ける。また、楽をするための根回しや最低限の努力を惜しまないだけの行動力はある。自身の利益のために本性を隠してマインや元康に合わせていた。
: 霊亀戦で元康が敗北すると「これ以上は危険すぎる」と判断。彼を見限って逃亡・帰国し、実家であるハーフェン商会に戻り嫌々ながら家業の商売を始める。消息不明となった元康をおびき寄せるために協力したが、会いに来た元康を身も蓋もない理屈で振っていた。当初尚文には「女1」と呼ばれて嫌悪されていたが、協力したことや怠け者なだけで他人を陥れるような真似は好まない分マインやレスティよりはマシ{{Efn2|元康のパーティーに入りたそうにしていたライノにも、遠回しに「やめておいた方が身のためだよ」といった旨の警告はした{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。}}なためか、この手の女性にしては珍しく名前を憶えられ、報いも受けずに済んでいる。
: Web版のカルミラ島で行われた「仲間交換」ではマインやレスティが尚文とケンカして帰ってしまった後も「元康に迷惑がかかるから」と予定された時間まで狩りに付き合っており、尚文からも仲間としては論外だが「予想よりはまとも」「商売相手としてなら信用できる」と評価されている。魔法も剣もバランスよく使う中衛型{{R|group="Web"|WEB85}}。
: 裏切られ壊れた後の元康からの呼称は「怠け豚」。外伝の『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編(6周目)では、行商を始めたことで「神鳥の聖人」として評判になった一行に「親の意向」で仲間入りを申し出てくる。行商で販売する食料用に改造したバイオプラントの栽培を実家で請け負った。
: TVアニメ版ではシーズン1、2の時点で台詞がなかったため、シーズン3からCVも設定された。原作とは異なり、最初の時から元康のパーティメンバーに入っており、実家はパン屋になっていた。尚文一行と共に三勇教に襲われた18話では何故かいなくなっており(さぼったのかこの後起きる危険を本能で察知したのか)、魔導士とダンサーの2人が原作や漫画でのエレナとレスティの立場となっていた{{R|anime18}}。尚文の名誉回復後、祝賀会の会場でダンサーや錬のパーティーメンバーの双剣使いと談笑していたため、仲間から外れたわけではなかったらしい。マルドが他の勇者のパーティーメンバーを罵倒したことに端を発した乱闘騒ぎの中、樹のパーティーメンバーの槍使いと切り結び、それほど険悪ではなかったはずの錬の仲間の女武闘家とも対峙していた{{R|anime22}}。
; レスティ
: 元康の元仲間。マインの学生時代の友達でエレナより後に入った{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。尚文からは「女2」と呼ばれる。
: マインと一緒になってパーティメンバーを追い出していた。霊亀戦で元康が敗北してマインと逃亡し行動を共にする。その後、今週の敵(結界使いの転生者)の取り巻きとして登場し、尚文のせいで贅沢ができなくなったとお門違いも甚だしい逆怨みをぶつけるが、「何をいくら言っても負け犬の遠吠えだ」と言い返される。最後は尚文と魔竜によって焼き殺され、魔竜に魂を食われる。
: Web版では、捕縛されてマイン同様フォーブレイ送りになることが、クーデター終息後に女王から報告され、貴族の生まれであることもこの時判明した。アニメでは上述のように未登場となっている。
; ライノ
: 元康の元仲間の冒険者。剣が武器で、回復と援護の魔法が使える。召喚から三週目で元康がナンパして仲間に入れるもマインらに騙されて見世物小屋に売られる{{Efn2|彼女にとっての更なる不幸は、他ならぬ元康自らが「きっと他人の空似だ」「悪意の声真似で人を惑わす魔物の仕業に違いない」などと、異変に気づき得た機会のことごとくを潰してしまったことである。}}{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。その後、女王や影たちのお陰でどうにか助けられる{{Efn2|実はエレナが通報していたという裏設定。}}。
: マインへの復讐のため女王の命を受けた密偵となり、マインの仲間として潜伏し異世界に渡る。目的はおくびにも出さずマインをヨイショしていたが、魔竜の城での戦闘中にマインを後ろから刺し、操られた鞭の眷属器を奪い返した後、自分の名も覚えていなかったマインに更なる怒りを見せて嬲り殺し、魂には逃げられるものの本懐を遂げる。戦闘中はそのまま鞭を使用して尚文の味方として戦い{{Efn2|正しい所有者ではない者が本心から尚文たちの味方として戦うのは、Web版含めて初となる。}}、戦闘後は尚文に鞭を献上した。「マインの被害を受けた者」という共通点もあって尚文と非常に気が合い、仲間として認識される{{Efn2|その仲良くなる早さからラフタリアからは「ルフトくん二号」といわれ、20巻でも尚文は彼女以外の「ヴィッチ被害者の会」とも言えるメンバーとも話をする約束をしている。}}。また、シルディナが札の強化方法を尚文に教えた際に、鞭の強化方法も同じであることを伝える。
: なお元康に対しては恨んではおらず、現在の壊れてしまった彼を可哀想だと思っており距離を取られていることが『槍の勇者のやり直し』で明かされている。元康の方は彼女を覚えており、尚文の友人という事とヴィッチを一度仕留めたことからか豚には見えていない。
: Web版では未登場だが、同じような目にはあったらしく、メルロマルク革命騒動でマインが捕らえられ、フォーブレイに輸送される姿を見て鬱憤を晴らしたらしい{{Sfn|小説19巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
; 魔導士、ダンサー
: 声 - [[市ノ瀬加那]]、[[西田望見]]
: TVアニメ版での元康のパーティーメンバー。原作ではマインの悪事によりメンバーの入れ替わりが激しかった{{Efn2|コミカライズ版でも彼女達と同じような容姿(同一人物?)の女性がいなくなっていた。}}が、TVアニメ版では入れ替わりが起こらず、最初からエレナと共に固定されている。
: 霊亀戦で元康が全く攻撃を通じなかったため、マインとエレナと共に逃亡したが、その後どうなったのかは不明。
; {{Anchors|マルド}}マルド
: 声 - [[楠大典]]
: 樹の元仲間。全身鎧を着たメルロマルクの貴族。「力無き正義は無力」という言葉を根本から履き違えており、異世界人や格下と判断した者を見下し、常に勝ち馬に乗ろうとする傲慢かつ独善的な性格。男ではあるが尻の軽さという点でマインの同類。それなりに腕は立つが、厳つい外見に反して相当な「痛がり」で自身が傷つくと情けなく泣き叫ぶ小悪党。全身鎧に身を固めているのも防御力以前に痛い思いをしたくないから。ラルクからは三勇教のデマとグラスの証言から盾の勇者と勘違いされていた。
: 尚文からは名前を憶えられておらず「鎧」と呼ばれている。最初は錬の仲間として同行していた{{Efn2|仲間から抜けた理由は不明。漫画版の描写ではメルロマルク二回目の波の後のパーティから、尚文がリーシアを救出しようとする樹一行を目撃した時の間に抜けて樹の仲間となったと思われる{{Sfn|漫画1巻|loc=第七話 決闘}}{{Sfn|漫画5巻|loc=第十六話 グロウアップ}}。錬によると親ガエリオンを討伐した際、その死骸を素材目当ての冒険者のために放置しようと提案した仲間がいたそうだが、後述の4人でなければマルドが提案した可能性が高い。}}が、錬からは後述の4人と異なり忘れられている{{Sfn|小説11巻|loc=エピローグ 剣の勇者との和解}}{{R|group="Web"|WEB236}}。その後、樹を崇拝しているかのように装っていたが、実際には「イツキ様親衛隊」などと称して仲間内で序列を作り、錬のパーティーから移るも初期メンバーを差し置いてその一位となり、最下位に置かれたリーシアをイジメている{{Efn2|リーシアがいる時は彼女を含めて「イツキ様親衛隊六人衆」と名乗るが、小間使いと看做していてメンバーとは認めていない。最初に決め口上をやろうとした時、彼女がその場にいないのをいいことに「五人衆」だと露骨に仲間外れにしようとしていた{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}。}}など樹の思い上がりを助長していた{{Sfn|小説6巻|loc=三話 冤罪再び}}。霊亀に敗北した際には、手のひらを返して樹を縛り付けて逃走し、それ以降は偽物呼ばわりする。その後マインと共に行動し、ゼルトブルで樹を騙して裏切り、行方を晦ます。活躍により地位を向上して行く尚文を逆怨みしており、勝手な理屈をつけて悪魔や魔王呼ばわりし自らは正義の行いと称して敵対している。
: 上記のような性格であるがゆえに波の尖兵たちの「強ければ正しい」という考えにも易々と同調し、セインの姉の勢力に加担し、絆の担当世界に渡る。楽器の国で眷属器を操るアクセサリーによって、斧の眷属器を強引に従わせて、マインやセインの姉、宮地たちと共に絆を救出しようとする尚文や樹たちと交戦する。尚文たちの聖武器と魔法を封じ、斧の力で尚文と樹を追い込むも、鏡と本の眷属器の加勢と尚文たちの仲間の合流、さらにマインや宮地との仲間割れによって逆転される。また宮地が楽器の眷属器を奪われ、自身の持つ斧を奪おうとした際に殺害している。斧についているアクセサリーを破壊されかけるが、セインの姉が鎖で縛り上げられ、強引に撤退させられる。楽器の国での失敗が原因で斧を没収され、別の斧を使って銛の眷属器持ちの国の戦力としてラルクの国に攻め込むも樹に敗北する。情報を吐かせるために樹に拘束されるが、この際にかつて尚文が濡れ衣を着せられた依頼報酬着服の真犯人であったことが判明している。尚文たちが元の担当世界に一時帰還する際に札で拘束された状態で連行され、尋問の後に「[[ファラリスの雄牛]]」で処刑される予定。
: 元康からの呼称は「燻製」。なぜかファラリスの雄牛の刑にしてやりたい気がしたためそう呼ばれるようになった(前述の通りに処刑されたからだと思われる)。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5周目)で樹が元康に負けた際におもねろうと手のひらを返し、樹を偽者呼ばわりして手にかけて新たなループが起きる原因を作った。そのためメルロマルク編(6周目)では元康に警戒され、召喚初日に当てがわれた部屋に文句を垂れ、こっそり城の酒蔵から酒を盗もうとしていたところを隠密行動中の元康に暗殺されているが、結局ロジールが後釜に収まっただけでリーシア以外の仲間たちの行いは変わらなかった。
: Web版ではメルロマルクのクーデターの主犯格として元仲間たち共々ファラリスの雄牛によって処刑された{{R|group="Web"|WEB256}}。
: TVアニメ版では弾劾裁判の際にラフタリアたちとは違って自分たちが城内に入れないことに腹を立てて自身を制止しようとしたリーシアを振り払い{{R|anime21}}、祝賀会では酔っ払って尚文や他の勇者の悪口をわめき散らしてラフタリアや他のパーティーメンバーを怒らせリーシア以外の仲間と共に乱闘を繰り広げ敗北した{{R|anime22}}。カルミラ島の酒場で酔っ払ってラフタリアにぶつかり酔っ払い同士の[[腕相撲]]に突入するが、またもラフタリアに負けてしまう<ref name="anime23">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第23話 カルミラ島</ref>。
; {{Anchors|ロジール}}ロジール
: 樹の元仲間、「イツキ様親衛隊」の序列二位。マルドに並ぶ巨漢である、大斧使いの戦士。マルドが樹に捕らえられた際に彼の名が言及されており、リーシア以外の元仲間はセインの姉勢力に参加している模様。
: Web版でのカルミラ島における「仲間交換」にて、度重なる問題行動を尚文に咎められたら逆ギレしてパーティから離脱したマルドに替わり、今度はこの男が居丈高な態度をとり始めた<ref group="Web" name="WEB95">[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/95/ 正義の病]</ref>。激昂した際の口調はマルドのそれにもまして汚い{{R|group="Web"|WEB545}}。漫画版コミックス9巻において、初めて名前と顔が一致した{{Sfn|漫画9巻|loc=第三十六話 夜間戦闘}}。なお、アニメ版でのキャラクターデザインが書籍・漫画版におおむね準拠している中、彼のみ顔の造作や髪と肌の色に大幅な変更がなされており、漫画版では色黒の男性だが、TVアニメ版だと白肌の男性になっている。尚文の名誉回復後、祝賀会でマルドたちと共に他の勇者のパーティーメンバーと乱闘騒ぎを引き起こし、槍使いと立ち会うラフタリアに斧を振り下ろすなど卑劣な行為に及んだ{{R|anime22}}。
: 外伝『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編でマルドが樹の仲間になる前に元康に暗殺されたことで序列一位となっている。書籍版の追加シーンで過去にゼルトブルの闘技場に出場した際に、ラーサズサ相手に初戦敗退し、負けを認めず酒場で喧嘩を吹っ掛けたがボコボコにされそのままトラウマで引きこもっていた事が明らかになった。勇者会議中にラーサズサと再会し、難癖をつけ騒動を起こした事で、樹に序列降格をさせられそうになる。その後変装してラーサズサを襲撃しようとしたところ、フレオンにより改心(?)した樹もとい「パーフェクト・ジャスティス」によって倒され、追放と同時に罪人として連行された。
; ウェレスト
: 樹の元仲間の中では古参の一人であり、貴族の出身。「イツキ様親衛隊」の序列は本編のコミカライズ版の描写では三番目に食事を渡されたため三位と思われる。一方、書籍版『槍の勇者のやり直し』ではロジールの次点がセリアであったため低くなっている。ローブをまとい杖装備、頭にはとんがり帽子と三拍子揃った(漫画版・TVアニメ版ではフード付きのローブに変更された)、尚文曰く「どこまでもテンプレ通りな格好」をした魔法使い。帽子もローブも杖も高級感が溢れる上物。
: Web版におけるクーデター騒動の中、洗脳武器によって「正義ゾンビ」と化したキールたちに尚文の村を襲わせ、自らは馬車に隠れて様子をうかがっていたが、サディナの雷撃で馬車を破壊され姿を現す{{R|group="Web"|WEB231}}。なおもキールたちを尚文たちにけしかけようとするが、努力を積み重ね心身ともに格段の成長を遂げていたリーシアにあっけなく返り討ちに遭い、拷問の末に革命軍の背後関係や霊亀事件の折に樹の身に何があったか等を洗いざらい白状させられ{{R|group="Web"|WEB232|WEB233}}、城下町の広場でマルドや他の仲間と共に処刑された{{R|group="Web"|WEB256}}。
; セリア
: 声 - [[織江珠生]]
: 樹の元仲間の女性。樹を崇拝するふりして報酬を横取りした腹黒いメンバーの1人。名前も長らく不明であったが、書籍版『槍の勇者のやり直し』4巻で明かされる。「イツキ様親衛隊」内では本編のコミカライズ版の描写で序列四位以下だった模様。一方、『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編ではロジールの次点であったため高くなっている。
: 樹と錬が自慢話と報酬や仕事の横取りされたことの不満を話している時、ギルドからの討伐依頼を伝えた<ref name="anime10">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第10話 混迷の中で</ref>。メルロマルク三度目の「波」の際には、弓矢も使っていた<ref name="anime11">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第11話 災厄、再び</ref>。祝賀会で他の勇者のパーティーメンバーをマルドが罵倒し乱闘に発展した際、エレナやラフタリアに襲いかかり、錬の仲間の双剣使いと対峙しており、事実上他の勇者のパーティーすべてに喧嘩を売る形となっていた{{R|anime22}}。
: 書籍版『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編ではロジールが騒動を起こしたこともあり、樹は「彼女に(序列一位を)任せるか」と発言していた。
; 五人目の樹の元仲間
: 顔も名前も不明。はっきりしているのはマルドと同様、召喚2日目に樹の仲間になった三人の中にはいなかったメンバーであることのみ。外伝『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編(6周目)では、マルドが既に亡くともロジールを一位として順次繰り上げの序列となっていた中「新たに補充された五人目」が、実家に連れ戻されてしまったリーシアの立ち位置にされて悪態をついていた{{R|group="Web"|WEB545}}。リーシアがいないと最底辺で肩身の狭い思いをするのは自分自身となるため、蔑んでいても彼女の存在が必要だった。
: 漫画版・TVアニメ版ではいないものとされ、樹のパーティーメンバー人数はリーシアを含めて最高5人となっている。
; ウェルト、バクター、テルシア、ファリー
: 錬の仲間だった者たち。尚文の記憶によれば、4人のうち3人は召喚2日目に仲間になった5人の中にいたメンツ。
: 錬の方針もあり、錬とは別行動が多く、指示された狩場でLvを上げるなどをしていた。道理のために権力に逆らう気概は持たないが、盾の勇者の冤罪が晴れた後、クズと三勇教を怖れて仲間にならなかったことを尚文に謝罪した比較的まともな人々{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}。錬が霊亀に無謀に挑んだことで全員戦死する。錬とは距離感があるようだが、彼らは錬に対してそれなりに慕っていたようで、逃亡中の錬も死を受け入れられず、弱かったせいで死んだと言い逃れしつつ彼らの死に強い罪悪感を覚えていた。尚文と和解後は彼らのためにも世界の平和を取り戻すことを誓うなど、それなりに思われていたようである。
: Web版のカルミラ島で行われた「仲間交換」では、尚文とパーティを組んだ際は問題を起こした他の勇者の仲間とは違い、何事もなく、有意義にLv上げができた。普段の戦いでは前衛が物理攻撃、剣や斧とかの武器で敵に殴りかかり、後衛二人が魔法で援護し、回復魔法を使う戦法を取っている。しかし敵の攻撃への防御策を、錬からは「絶対食らうな、避けろ」としか教えられておらず、乱戦になりやすい欠点がある{{R|group="Web"|WEB91}}。
: TVアニメ版でのメンバー内訳は、黒いフードを被った髭面の斧使い、紺色のローブをまとった長身の魔法使い、緑髪で赤い道着の女武闘家、金髪で緑のマントをはおった双剣使い(全員名前不明)。斧使い以外の三人のキャラクターデザインは漫画版にほぼ準拠。
; 騎士団長
: 声 – [[山本祥太]]
: メルロマルク騎士団の団長。典型的な三勇教徒か権威主義らしく、王族であるオルトクレイやマルティから嫌われている尚文を見下している。メルロマルク2度目の波では魔物と戦う尚文たち諸共巻き込むような魔法攻撃をして「平気なんだからいいじゃないか」とうそぶき、3度目の波ではエイクたち5人を勝手に連れ出したことに文句をつけ、波で荒らされた村も放置してグラスに負けた三勇者の保護を優先した。小説版での三勇教事件の際は、尚文を庇おうとしたエイクを尚文に加担したとして殺そうとするが、尚文に阻止される。その後、シルトヴェルトに暗殺されたようで、尚文の名誉回復後に女王から報告されている{{Efn2|この団長以外には王宮から放逐された尚文に、仲間になる気もないくせに金を要求してきたチンピラが、数日後に惨殺死体となって発見された報告がある。}}。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、プロローグ編(2周目)で、シルトヴェルトに行こうとした尚文と使者たちを国境の砦で殺したらしく、それがきっかけでループを起こしている。シルトヴェルト編(5周目)では元康が同行したため、そのことが発覚したとともに、元康によって兵士たちと共に焼き殺される。
: TVアニメ版ではメルティの一喝に頭を垂れねば跪きもせず{{R|anime9}}、マインの命により「盾の悪魔が追っ手を振り切るため山に火を放った」というなすり付けの嘘を王国全土の諸侯に通達する<ref name="anime14">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第14話 消せない記憶</ref>など、マインの腰巾着であるかのごとく振る舞っていた。グラス戦後の尚文にオルトクレイに報告することを要求するが、エイクたちの件で文句を言うシーンは無かった。また原作と異なり、暗殺されておらず、マルティとオルトクレイ弾劾裁判の際にはその場におり、マインの命令で尚文一行とメルティの隠れる山に放火したことを知った副団長に非難の眼を向けられ動揺していた{{Efn2|ただ、ビッチの行動が徹頭徹尾メルティへの殺意ありきでのものであったとは夢にも思っていなかったようで、奴隷紋が「可愛い妹を亡き者にしようだなんて有り得ない」という虚言に反応した際には、あからさまに引くそぶりを見せていた。}}{{R|anime21}}。2期では副団長だったサーブルが騎士団長に昇格されていたが、彼自身がどうなったかは不明。
; サーブル=ザローネ
: 声 - 手塚ヒロミチ
: アニメ版にて登場したメルロマルク騎士団の副指揮官。アニメのクレジットでは「副団長」。原作では未登場。鼻筋を横切るように横一文字の傷痕があり、顎先に薄く鬚を生やしている。
: 当初は騎士団長の命令に従って尚文とラフタリア諸共に攻撃するが、背後から魔物に襲われた自分たちを救い、身を挺してリユート村のために戦う尚文たちを見てエイクたちに援護を命じる{{R|anime3}}。また街中での元康の決闘騒ぎでは、第一王女の命令とはいえ、尚文を庇っているエイクに剣を向けることに複雑な表情をし、さらにはエイクが向けた訴える視線に対し後ろめたそうに目をそらすなど、騎士団長と比べれば数段まともな印象の人物。
: 弾劾裁判で初めて騎士団長がマインの命令で尚文一行とメルティの隠れる山に放火したことを知り、隣にいる騎士団長に非難の眼を向けた。冤罪が晴れて旅立つ尚文たちに敬礼し「盾の勇者殿に対し、捧げ剣!」と命じてエイクたちや尚文に救われた人々と共に見送った{{R|anime21}}。2期では団長に昇格しており、EDクレジットも変更されている。
: 舞台化した際に、名前を設定される。
; エイク
: 声 - [[梶原岳人]]
: メルロマルク騎士団の下級兵士。リユート村出身の若者。メルロマルクの兵士だが、仲間の中には亜人種もおり、亜人に対する差別意識がない。故郷の村を助けた尚文に恩を感じている。民を守るために兵士になったため、リユート村の村人を救ってくれた盾の勇者を尊敬している。フィーロの件で周辺被害も顧みずに尚文を攻撃する元康の槍の前に飛び出し、往来で騒ぎを起こすのはやめるよう必死に制止した。
: 波を防ぐことを優先し巻き込まれる民を二の次にする国の方針に反して、盾の勇者である尚文に仲間にしてくれるように頼み込んできた。仲間4人と共に、メルロマルク3度目の波の際に盾の勇者パーティとして民間人の避難と救助を行った<ref name="anime10">TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第10話 混迷の中で</ref>{{R|anime11}}。小説版での三勇教事件の際は北東の国境で警備をしており、逃亡中の尚文たちと遭遇するも匿って見逃し、その後の乱戦では尚文を庇おうとしたことで騎士団長に殺されかけるが、尚文に偶発的だが助けられる。事件解決後、仲間と共に祝賀会に呼ばれ、尚文と再会する。その後もセーアエット領の警備に派遣されていて顔を会わせている。
: 原作では特に名前が設定されてなく、尚文から「志願兵」または「少年兵」と呼ばれていたが、TVアニメ版では名前が設定されている。また、メルロマルク2度目の波の際、三勇者の援護に向かった騎士団長とは反対に副団長の「盾の勇者を援護せよ」の命令により尚文たちと共に戦っている{{R|anime3}}。グラス戦後、騎士団長に同行することを渋る尚文に懇願した。三勇教事件解決後は龍刻の砂時計の警備を務めており、ラフタリアたちのクラスアップに立ち会った{{R|anime22}}。
; 魔法使いの亜人少年
: 声 - [[小林竜之]]
: エイクの仲間。メルロマルク騎士団の下級兵士。亜人。右目は髪で隠れており、四聖教か盾教を信仰していたと思われる{{Sfn|小説5巻|loc=一話 勇者の仲間達}}。
: ローブの裏地を出して羽ペンを差し出し、尚文にサインをしてもらう。以前の波で騎士団と同伴していた魔法使いたちと比べて安っぽい衣装をしているのは、亜人であることが原因{{R|group="Web"|WEB49}}。憧れの盾の勇者にサインをしてもらい大いに喜んだが、連日ストーカー行為の被害に遭った挙げ句にローブを盗まれ、それが発見されたのは闇のオークションで高値で落札された後だった。名誉回復後、女王からそのことを聞いた尚文に謝罪され、握手をしてもらうのだった{{Efn2|この直後尚文は、今度はこの子の手が狙われてしまうのではないかと自らの早計を悔いた。}}{{R|group="Web"|WEB78|WEB79}}。
: 書籍版・漫画版およびTVアニメ版では、サインが原因のストーカー被害と握手のことはカットされた。書籍版で憧れに触れるのみ{{Sfn|小説3巻|loc=四話 志願者}}。
; ヴァン=ライヒノット
: 声 - [[八代拓]]
: 亜人友好派の貴族で、彼の街には亜人も多く暮らしている。メルロマルク最初の波のあと、戦死したエクレールの父と志を同じくしていた貴族は軒並みクズによって左遷の憂き目に遭わされており、彼もその一人であった。逃走中の尚文とメルティを匿うなど良識人ではあるものの、かつて尚文が作ったアクセサリーを[[ぼったくり]]価格と知りつつ購入した{{Efn2|小説版では経緯が書かれていないが、漫画版単行本の5巻にて書き下ろされた短編にて書かれている{{Sfn|漫画5巻|loc=書きおろしSS 盾の勇者の高額アクセサリー取引}}。}}ことを、ラフタリアやメルティもいる前で「その節は良い買い物をさせていただきました」と、にこやかな笑顔で皮肉たっぷりに言う{{Sfn|小説4巻|loc= 一話 亜人冒険者の街}}{{Sfn|漫画6巻|loc=第二十一話 悪夢}}など、なかなかに食えない人物でもある。
: 逃亡中の尚文一行を屋敷に匿っている際に、イドルに押し入られ、おびき出すために連れ去られ、拷問を受けるも頑として口を割らず、尚文に救出される。キールを救出した後、尚文たちが追われる立場であったため、キールを保護する。その後、事件によって体力が落ちたため領地で療養し、カルミラ島から帰った尚文たちをキールと共に出迎え、キールを尚文たちに託す。漫画版では尚文たちと別れ、彼を慕う領地の住民と合流した後、タイラントドラゴンレックスの被害を受けたイドルの町で領地の住民と救助活動を行った{{Sfn|漫画6巻|loc=第二十三話 タイラントドラゴンレックス}}。また漫画版とTVアニメ版では、リファナの遺体を預り、後に埋葬してくれており、廃墟となったルロロナ村に立ち寄った尚文たちと再会する。エクレールの父がやっていた種族融和の仕事を引き継いでいるようで、中々埋まらない溝に愚痴っていた{{Efn2|人間側の差別心もそうだが、亜人側も差別心が無い訳ではないのが問題。漫画版でもライヒノット領の亜人たちはヴァンと共に保護したキールに同情しつつも魔物に襲われたレイビアの街へ救助に向かうのは躊躇していた。}}{{Sfn|漫画9巻|loc=第三十四話 墓参り}}。
: 原作では特に名前が設定されてなく、尚文から「優男の貴族」と呼ばれていたが、TVアニメ版や設定資料集で本名が明らかになった{{Sfn|設定資料集|p=131|loc=魔法屋、ヒークヴァール、志願兵たち、ヴァン=ライヒノット、イドル=レイビア}}。また、行商時代の尚文からアクセサリーを購入した設定はなくなり、メルティの知己の貴族となっている。気配もなく背後に出現し、尚文に警戒心を抱かせた。
: 書籍版『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編では、革命騒動の際に三勇教によって革命派への見せしめとして殺害され、さらに村人達も虐殺されたことが語られた。
; イドル=レイビア
: 声 - [[西村太佑]]
: ヴァンの隣町の亜人排斥派の貴族。亜人奴隷の拷問を趣味としており、ラフタリア、キール、リファナが買われて拷問されたことがあり、リファナを殺したことと、ルロロナ村が滅んだことを突きつけてラフタリアの心に深い傷を負わせた。鞭使いで亜人との戦争経験がある元軍人であり、書籍小説版では尚文たちと応戦していたが、弱い立場の奴隷を甚振っていた事実もあって、ラフタリアからの評価は「卑怯者」だった。また漫画・アニメではラフタリアに命乞いをするなど、小物で情けない姿を見せている。なお、漫画版ではハゲ頭をカツラで誤魔化していた{{Sfn|漫画6巻|loc=第二十二話 因縁の貴族}}。
: 逃亡中の尚文一行を捕らえるため、おびき出す餌としてメルティとヴァンを連れ去る。救出と敵討ちのために来た尚文たちに追いつめられ、ラフタリアを両手の鞭で打とうとして尚文に妨害され、ラフタリアに刺されて窓から突き落とされる。しぶとく生き延び、自棄を起こして過去の勇者が封印した魔物タイラントドラゴンレックスの封印を解くが、魔物に踏みつぶされ死亡する。
: 原作では特に名前が設定されてなく、尚文から「隣町の貴族」などと呼ばれていたが、TVアニメ版や設定資料集で本名が明らかになった{{Sfn|設定資料集|p=131|loc=魔法屋、ヒークヴァール、志願兵たち、ヴァン=ライヒノット、イドル=レイビア}}。また、メルティに対して絶望する顔が見たいと嬉々として詰め寄るなど外道さがより増している。また顛末も少々異なっており、ラフタリアから生きて罪を償うように告げられ、逆上し剣をふるうもラフタリアに魔力剣で刺されつつ彼女を蹴り飛ばし、後ずさりした際、床に落ちていた鞭に足を取られてバランスを崩して窓から転落した。その後は書籍などと同様の結末を辿る。
:; タイラントドラゴンレックス
:: 隣町の貴族の屋敷の敷地内に封印されていたドラゴン。竜帝の欠片を取り込んだが適応できずに暴走した結果、過去の勇者に封印されていた。
:: 適応できなかったとはいえ、竜帝の欠片を取り込んだだけに高い防御力を誇り、フィーロの強烈な蹴りも効かない。また、口から炎を吐くこともできる。
:: イドルに封印を解かれて暴走、現れたのが街中だったこともあって尚文達は攻めあぐね、しかも同じく竜帝の欠片を体内に持つフィーロを執拗に狙っていたため、湖のある場所まで誘き寄せられた後再び尚文達と戦闘、尚文が「憤怒の盾」を使わざるを得ない程に追い詰めたが、現れたフィトリアに呆気なく倒された。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; {{Vanc|ヒヨちゃん}}
; ハーベンブルグ伯爵
: 薄紫色フィロリアル。フィーロの眷属第一号。尚文は「配下一号」と呼んでいたが、村の奴隷たちが付けた「ヒヨちゃん」が自然と定着した。
: 声 - [[上別府仁資]]
: 当初は尚文の希望でフィーロによってクイーン化させないようにしていたが、元康が村に居ついてからはクイーン化しており、元康が連れて来たクー、マリン、みどり以外のフィロリアルの纏め役となっている。しゃべっている姿は尚文は見たことがない。元康によると、人間体は大人の女性の姿であるらしく、しゃべったり人化した姿を見せたりしないのは尚文に気に入られるため。村が過去の世界に転移した際は、村にいなかったフィーロの代役として尚文の足として、共に戦ったり、行商の馬車を引いたりしている。
: カルミラ島の統治をしている貴族。経験値を上げるために訪れた勇者一行の案内員となり、観光案内や魔物退治でのマナーなどを教える。
; 詐欺商
: カルミラ島で粗悪なアクセサリを隠蔽し高値で売っていた商人。尚文から、どうせ吹っ掛けるなら相手が喜ぶ嘘を吐けと「このアクセサリを買えばLvアップが上手くいく」というジンクスをでっち上げるという助言を受ける。売り上げが向上した結果、品物の品質も上げられるようになり本人も「客が喜んでくれる商売」を楽しむようになった。
: 漫画版、TVアニメ版では未登場。
; 盗賊
: メルロマルク内で尚文と度々かち合う盗賊。出会うたびに略奪品を巻き上げられる{{Efn2|自警団を始めとした自治組織に突き出したとしても、明確に持ち主が判明しているわけでもない金品は受取先もなく宙に浮いてしまうか、良くても自警団の予算に回されるため、尚文はメルロマルク国内では下手に人前に出られないこともあって金品を巻き上げていた。この際に語った「盗賊は資源」という言葉は外伝でも元康の口から語られ、尚文本人を含めて周囲をドン引きさせている。}}。初対面時に食わせると脅されたせいでフィーロがトラウマになっている。盗賊になった錬の配下を経て捕らえられ、懲罰としての強制労働に就いていた。当人は罪を償って更生し、真っ当に生きていくつもりだったが、尚文との取引で盗賊取り締まりに協力することとなる。彼が組織した盗賊団は他の盗賊団の情報を収集して通報。場合によっては非合法な取引を行う商人を襲う活動も行い、後に設立される「義賊ギルド」の母体となった。
: Web版番外編「バレンタインデー編」によると、チョコレート農家を営む父親はかなり方向性を間違えた発明狂で、到底売り物にはならない物ばかり作っては「自分の発明の素晴らしさを理解しない奴らが悪い」とますます拗らせていて、実家に残っている妻(母)や娘(妹)からも匙を投げられている。
; フィロリアル生産者
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』で登場。正確にはメルロマルク国境からシルトヴェルト方面に2日ほど行った場所にあるフィロリアル牧場の主。シルトヴェルト編(5周目)で、フィロリアルを求めて訪れた元康にユキ、サクラ、コウの卵を販売した。本来個人への直売はしていなかったが、自分以上のフィロリアル愛好家である元康の知識と情熱を気に入り、特別に取引に応じた。以降もループするたびに世話になっており、周回のひとつでは育成に関する研究に協力した。
; フィロリアル仙人
: 外伝『真・槍の勇者のやり直し』で登場。元康が初めて育てた「フレオン」の卵を所有していた老人で、元々はフィロリアルのブリーダーであったが、老齢のために引退。マインによって卵を無理矢理強奪され、それを返してもらおうと城に来た所で元康と出会った。
: 事情を知った元康はフレオンを返そうとするもフレオンの成長を見て、元康に正式に譲渡した。元康からは「フィロリアル仙人」として称えられている。
: 書籍版『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編では、元康への嫌がらせのために卵を奪われ、取り返そうと城へ抗議したものの革命騒動もあり投獄されてしまい、三勇教側がフィロリアルをよく思わなかったのもあり拷問されて死亡してしまったことがメルティに語られている。牢獄で書き記した遺言に「自分が何かあればフィロリアルを真に愛するもの以外に卵が渡ってほしくない。弟子にこそ渡してはいけない」とあったため、フレオンの卵は元康に託されることになった。
 
=== フィロリアル ===
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; フィトリア
{{See|#フィトリア}}
; クー、マリン、みどり、ぶらっくさんだー
; クー
: 愛の狩人になった元康が育てた赤色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「もっくん」と呼ぶ。戦闘スタイルは爪と火を吐くたち
: 元康からの呼称は「クーちゃん」。
; マリン
: 愛の狩人になった元康が育てた青色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「もーちゃん」と呼ぶ。戦闘スタイルは魔法と羽根投げ。
: 元康からの呼称は「マリンちゃん」。
; みどり
: 愛の狩人になった元康が育てた緑色のフィロリアル・キング。元康のことを「もとやすさん」と呼ぶ。フィロリアルの中では冷静で理解力も高く頭も良い。戦闘スタイルは人型で斧使い。
: 元康からの呼称は「みどり」。
; ぶらっくさんだー
: 目つきの悪い真っ黒な飼いフィロリアル。配下のフィロリアルから「フィロリアル・クイーン(フィーロ)」の噂を聞き、年老いたフィロリアルに確認しようとフィロリアル牧場を訪ねたフィトリアに妾にしてやる等々の暴言を吐き、お仕置きされてしまう{{Sfn|小説4巻|loc=短編 恐怖のフィロリアル}}。
 
==== 槍の勇者のやり直し ====
『槍の勇者のやり直し』で登場する、ループした元康が育てたフィロリアルたち。クロ以外の命名は尚文。元康は卵の状態でも区別が付くため、ループするたびに可能な限り手に入れている。ユキ・サクラ・コウの三羽はフィトリアの試練を受けて後継候補に選ばれているが、その後も元康が限度なしに卵を買い漁った結果として最終的にはそのほとんどがキング、クイーンで構成される「フィロリアル軍団」となる。
槍の勇者で登場するキャラクターたち。
ループした元康が育てたフィロリアルたち。クロ以外の命名は尚文。元康は卵の状態でも区別が付くため、ループするたびに可能な限り手に入れている。
 
ユキ・サクラ・コウの三羽はフィトリアの試練を受けて後継候補に選ばれているが、その後も元康が限度なしに卵を買い漁った結果として最終的にはそのほとんどがキング、クイーンで構成される「フィロリアル軍団」となる。
 
; クロ
: 最初のループ(2周目)で、元康が魔物商から購入・孵化させた黒色のフィロリアル・キング。男の娘{{Sfn|槍漫画1巻|loc=第3話 龍刻の長針}}。元康のことを「もと」尚文を「なお」と呼ぶ。漫画版1巻書き下ろし小説とWeb版によると重度の厨二病。錬やキールと仲良くなるが、知り合う時期によっては錬から黒歴史扱いされる。
: 元康からの呼称は「クロちゃん」。尚文には安直といわれたが、元康の命名では一番無難だった。オスなのにちゃん付けであったが、漫画版にて男の娘だと明らかになっている{{Sfn|槍漫画1巻|loc=第3話 龍刻の長針}}。
: 『盾の勇者の成り上がり』4巻収録の短編にも、とある牧場で飼われているフィロリアル「ブラックサンダー」の名で登場しており、正体を隠したフィトリアに言い寄って蹴り飛ばされている。
; ユキ
: 声 - [[和氣あず未]](ドラマCD)
: シルトヴェルト編(5周目)で元康が孵化させた白色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「元康様」尚文を「ナオフミ様」と呼ぶ。リーダー的存在で、サクラ、コウだけではなく、元康が買い漁った卵から生まれたフィロリアルたちの指揮も執るようになる。元来、能天気で自分のやりたいことしかやらないフィロリアルの中でも利益と不利益を差し引きした上での判断を下すことが出来るなど、作中に登場したフィトリアの後継候補の中では最も有望。
: 元康がフィロリアル生産者から買った卵の中で唯一血統が良く、そのためか上品な言い回しや会話をする。プライドも高く、元康にとっての1番になることを望んでいるが、当の元康は「フィロリアル様は等しく愛でるもの」という認識のため伝わっていない。
: 元康からの呼称は「ユキちゃん」。
; サクラ
: 声 - 日高里菜(ドラマCD)
: シルトヴェルト編(5周目)で元康が孵化させた桃色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「モトヤス」尚文を「ナオフミ」と呼ぶ。おっとりとしていて尚文に懐いており、主に尚文の護衛を担当。メルロマルク編(6回目)では尚文が主人になっている。人型になると花飾りのように見える癖毛がある。元康が主人だった場合は目の色がピンクだが、尚文が主人になった場合は目の色が青くなる。シルトヴェルト編では他のフィロリアルと同じで幼い姿だったが、メルロマルク編では17歳くらいの大人の姿に変化している。
: 元康からの呼称は「サクラちゃん」。元々はそれほど良い血統ではなく、卵状態で魔物商に卸される予定だったが、ユキの卵を購入した際にもっとたくさん欲しいという元康にサービスで譲られた。
: Web版ではある条件(育て方)でフィーロになることが判明している。
; コウ
: 声 - [[大空直美]](ドラマCD)
: シルトヴェルト編(5周目)で元康が孵化させた黄色のフィロリアル・キング。元康のことを「キタムラ」尚文を「イワタニ」と呼ぶ。好奇心と食欲が旺盛。獣人化したキール(6周目)やイミア、樹(8-9周目)すら食べようとする。リファナやラフタリア、エルメロとは仲が良い。仲間すら食べ物扱いする態度は堪忍袋の緒が切れた尚文の「だったらコウも食べてもいいよね」というお仕置きによって改められ、以降は尚文に苦手意識をもっている。
: 元康からの呼称は「コウ」。元々はそれほど良い血統ではなく、卵状態で魔物商に卸される予定だったが、ユキの卵を購入した際にもっとたくさん欲しいという元康にサービスで譲られた。
; ルナ
: メルロマルク編(6周目)で元康が孵化させた紺色のフィロリアル・クイーン。クール系な性格で口数が少ない。かわいい物好きで獣人化したキールやイミアを好んでいる。人化時の髪の色が銀と色合いが異なる。
: 元康からの呼称は「ルナちゃん」。
; フレオン
: 元康が初めて育てたフィロリアル。名前は元康が好きなゲーム「魔界大地」フィーロに似た同名のキャラクターから名付けられた。フィロリアル・クイーン形態はフィーロの青い部分を赤くしたような姿であり、人間体も赤目であること以外はフィーロやフィロリアとそっくりな姿をしている。
: 元康がフィーロがフィロリアルだと知り、自分も育てようとしたところ、クズとヴィッチに斡旋された(実際はヴィッチが無理やり奪ってきた)卵から孵した。しかし容体が急変して死んでしまう。ヴィッチ達から「フィーロはフィロリアルではなかった」事と、「勇者の恩恵による急激な成長に耐えられない病弱な個体だった」と説明され、この一件で元康は尚文への不信感を強めてしまう。
: メルロマルク編(6周目)で話を聞いた尚文とメルティから、フレオンの死はヴィッチが邪魔な存在だと感じたため毒殺された可能性があることを告げられ、より強くヴィッチへの怒りを募らせた。書籍小説版では元康がフレオンの卵を得る機会ができ、それを育て孵したことで再開する。
: 絶滅した空を飛べる古代種のフィロリアル、フィモノア種の生き残り。ヒーローに強いこだわりを持つ性格で、歌は樹の琴線に触れるらしく、樹はフレオンと接し続けた結果、洗脳じみた状態で改心(?)しており、自身の正義を見つめなお尚文達とのわだかまりも解消することに成功させている。
: 漫画版ではWeb版とほぼ同じような展開がされたため登場せず、樹もフレオンと出会わなかったため考えを改めなかった。
 
=== ゼルトブル ===
; ヒークヴァール
: 声 - [[真木駿一]]
: アクセサリー屋を営んでいる商人。本編では名前が明らかにされておらず、「アクセサリー商」と呼ばれていたが、設定資料集で明かされた{{Sfn|設定資料集|p=131|loc=魔法屋、ヒークヴァール、志願兵たち、ヴァン=ライヒノット、イドル=レイビア}}。メルロマルクで行商を行っていた尚文と出会い、隣町まで馬車に乗せてもらっていた際に、裏切り者の商人組合員から情報をもらった盗賊に襲われるが、尚文に助けられる。その際の盗賊に対する対応から尚文の商才に惚れ込み、アクセサリーの技術の伝授や採掘場の斡旋を行う(情報を売った商人組合員は粛清された)。人脈こそ財産と考えているらしく、各方面にも顔が広く、組合内でもかなり権力を持っている。表面上は穏やかだが、その恵比須顔から時折垣間見せる邪悪で残忍な狸親父の本性は、日頃から悪人自称している尚文をも心胆寒からしめ時折垣間見せる。商売には厳しく弟子をとる人ではないと有名であり、実質尚文を弟子にしたと聞いた商人仲間からは驚かれていた。稼ぎ時や稼ぎ場所を嗅ぎつける勘が鋭く、前述の詐欺商のスポンサーにもなって。本国ではデパートかモールのような店舗を経営している。尚文が作った薬を飲んで、レシピを教えたのがメルロマルクのにいる旧知の薬屋だと気づいた。アニメではバイオプラントの種と作物の買取も行っていた
: 技術的な面はともかく、店に陳列した客受けを狙ったアクセサリーはテリスからの評価が辛い。絆の異世界や波の尖兵から得たアクセサリーの解析と量産開発を依頼されている。その際に、ラルクからしつこく弟子入りを懇願され、普段とは異なる商人としての厳しく冷たい態度で断るも、カースシリーズが発現しかけるほどの剣幕で頼み込まれたため、さすがに折れてしまい弟子入りを認めてしまう。
; 奴隷商の親戚
:声 - 緒方賢一
: ゼルトブルに拠点を置く奴隷商の叔父。奴隷商と瓜二つで話し方も同じ。
; ラーサズサ
: [[パンダ]]の亜人/獣人。ゼルトブルの傭兵で普段はコロシアムで稼いでいる。「竹林」の二つ名を持ち、地面から竹を生やして攻撃する魔法を使う。
: 尚文がコロシアムの下見に来た時の試合でエルメロと戦っており勝利している。タクトとの戦争では、ライバル兼戦友であるサディナに味方するために駆けつける。傭兵であるためかお金や宝、それに関わる物事が大好きであり尚文からは気が合いそうだと思われている。実は可愛いものや服が大好きだが否定している。姐御と慕う男の獣人の部下を連れている{{Efn2|ラーサズサは部下の手前「カッコいい姉御」で通したいようだが、部下からはかわいらしく着飾った姿も絶賛されている。}}。戦争後はルロロナ村にたまに訪れるようになる。
: 元康からの呼称は「パンダ」。サディナからは「ササちゃん」。『槍の勇者のやり直し』では尚文にコーディネート対象としてえらく気に入られてしまい、何かと可愛い格好をするように勧められては困惑したり、ノせられたりしている。獣人の姿でいることがほとんどであり、メルロマルク編でキールに獣人化を教える際に銀髪のロングヘアーの美女の亜人の姿を見せている{{Efn2|コミカライズ版の30話で元康視点の豚顔の姿、8巻の表紙で本来の姿が見られる}}。幼いころに戦争で両親を亡くし、料理人をしているクジャク獣人に育てられながら一族の故郷を探して旅していた時期がある。故郷に住む祖父は巨大な煙管を武器に使う歴戦の傭兵で、変幻無双流のエルラスラのライバルだった。エルラスラの技を見よう見まねで使いこなすなど卓越したセンスをもつ。外伝では再会した瞬間、殴り合いを始め、互いの健在ぶりを確かめて以降は共に訓練や狩りをしている
; エルメロ
: [[ゾウ]]の獣人。ゼルトブルの傭兵で普段はコロシアムで稼いでいる。「地響きの女王」の二つ名をもつ手練れ。普段は我慢強く冷静に振る舞うが、実際には勝ち気でかなりの負けず嫌い。外伝で判明したことだが実家はシルトヴエルトの名家。だが、マンモス獣人の家系で彼女だけがゾウ獣人に生まれたため、家族からは疎外されている。身体能力にハンディを負いながら多対一でマンモス家族と戦うが、圧勝するほど強い。歌が上手で、コウを始めとしたフィロリアルのめんどうも見ている。ラーサズサやサディナとはライバル兼戦友であり、付き合いも長い。
: 尚文がコロシアムの下見に来た時の試合でラーサズサと戦っており敗北している。タクトとの戦争ではサディナに味方するために駆けつける。試合の時には強気な口調をしていたが、盾の勇者である尚文の前ではかなり緊張していた。戦争後はルロロナ村にたまに訪れるようになる。
: サディナからの呼称は「エルちゃん」。元康からの呼称は「ゾウ」。『槍の勇者のやり直し』では、上述の実家の詳細と過去の経歴が詳しく語られ、尚文一行の正式メンバーとして加わったりもする。
 
=== シルトヴェルト ===
; ヴァルナール
: シュサク種の亜人。
: 盾の勇者である尚文に対し、仰々しくも誠意を示す。人間とのハーフ混血のハクコ兄妹に対して穢れた血と言い見下していたが、アトラの真のシルトヴェルトの民らしい振る舞いと、ジャラリスとの戦いで態度を改めた。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、自国の利益を考え優先していたが、あまりの過干渉に怒った尚文から「(ケタ外れに強い)元康ですら、波で負けたためにループした」と諭されて対処する順番を考え直す。尚文を利用しようとする派閥の行動や自身への妨害に苦労する
; ゲンム種の翁
: ゲンム種の亜人。六十歳前後の小太りな老人。: シルトヴェルトの有名な貴族で一線は引いているが発言力もある。良識もあるが老獪さも並ではなく、一筋縄ではいかない相手。
: ゲンム種の亜人。
: 六十歳前後の小太りな老人。シルトヴェルトの有名な貴族で一線は引いているが発言力もある。良識もあるが老獪さも並ではなく、一筋縄ではいかない相手。
; ジャラリス
: [[ライオン]]の獣人。
: 盾の勇者である尚文が敵国のメルロマルクで召喚されたことを快く思っておらず、慇懃無礼な態度を取り、内心で見下している。そのため、尚文をその地位と立場を利用した上で抹殺しようと企んでおり、尚文に女を差し向け既成事実を作ろうとしたり、食事に毒を混ぜたりと陥れようとする。
: 戦争の際、敵国と内通しており、窮地を演出し自分が活躍しようとしていたところをハクコ兄妹の父によって逆転していたため憎んでおり、後ろから刺して彼を暗殺した。そのためハクコ兄妹にって父の敵であると同時に、自分たち奴隷に身を落とす要因を作った相手でもある。盾の勇者も国の重鎮たちも皆殺しにして、自分がシルトヴェルトの頂点に立つという野望を抱いていた。
: ハクコ兄妹と決闘を行うが、卑劣な手段を尽くしてなお劣勢に立たされ、謎の勢力から与えられていた薬を飲んで怪物となり暴走、最後はアトラと獣化したフォウルによって倒される。
: 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5周目)で、亡命してきた尚文を最初の世界の時と同様に利用しようとしたのをスキルで隠密行動していた元康に聞かれたため、こっそりと始末される{{Sfn|槍小説2巻|loc=一話 運命の相手}}。
: その性格について、尚文には「無礼で野心が安っぽく、プライドばかり高いところが鎧(マルド)そっくりだ」と内心で評され{{Sfn|小説13巻|loc=八話 戦いの矜持}}、フィーロには「メルちゃんのお姉さん(マルティ)や鎧の人と同じ『嘘つきの目』をしてる」と言われた{{Sfn|小説13巻|loc=六話 陰謀}}。
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、亡命してきた尚文を同様に利用しようとしたのをスキルで隠密行動していた元康に聞かれたため、こっそりと始末される。
; ハクコ兄妹の父親
: ハクコ種。フォウルとアトラの父。故人。
: 自分の父、タイランを超える才能を持っていたが、幼少期は本が読むのが好きで、戦いを極力避ける人物。尚文曰く優男系。しかし一度戦うと雄々しい戦いを見せていた。メルロマルクと和平を結ぼうとしたが和平派を殺した罪を擦り付けられる。戦場でジャラリスに暗殺される。
: 経緯は不明だがクズの妹のルシアと結ばれ、フォウルとアトラが生まれる。フォウルとは戦うことに否定的だったため、関係は良くなかったが内心は慕われていた。
; タイラン=ガ=フェオン
: ハクコ種。フォウルとアトラの祖父。故人。
: 先代のシルトヴェルトの王で先代のツメの勇者。かつて壮大なカリスマで統治していた。メルロマルクの戦争で英知の賢王に敗北し戦死。その後シルトヴェルトのハクコ種の地位は大きく衰退することとなる。
; ルハバート=ワーバルト{{Efn2|14.5巻のあらすじでは名前が「ハルバード」になっている。}}
: 七星勇者、'''ツメの勇者'''。ワーフル種。
: 青い毛並みの美しく整った顔立ちと引き締まった筋肉をもつ狼男の亜人/獣人。シルトヴェルトの猛者で修行の旅に出ており、しばらくシルトヴェルトやフォーブレイに帰ってこなかった。一度集中すると滅多なことでは他に気が回らない性格。実はタクトによってツメの眷属器を奪われ殺されており、尚文との会談ではトゥリナが成り済ましていた。尚文たちは書籍版・Web版ともに一度も本人に会っていない。杖を除くと、七星勇者で転生者に奪われる前の本来の持ち主が判明しているのは、ツメだけである。
: 『槍の勇者のやり直し』でも元康と尚文の前にトゥリナが成り済まして登場したが、元康の槍のビーストスピアに正体を見破られ殺害された。
 
=== クテンロウ ===
; 水竜
: クテンロウで祭られている海のドラゴン。作中で直接には登場していない。
: クテンロウの結界の維持の役割をしており、国の監視者や守り神のような存在。クテンロウの腐敗した現状に嘆いており、国の本来の役割を果たすために、クテンロウを目指していた尚文、ラフタリア、サディナ、ガエリオンをクテンロウ側がいじった結界で足止めを受けることもあり、自身の隠れ家に招き、竜帝の欠片にメッセージで自身の役割や目的を伝えた。
; ラルヴァ
: [[ハヤブサ|シュン]]種の亜人。
: ラフタリアの父親の派閥の人間であり、かつてラフタリアの両親とサディナの逃亡の手助けをした。クテンロウに侵入した尚文たちに接触し革命の協力を求めた。
; エルハルトの師匠
: 刀鍛冶。犬系の亜人。エルハルトとトーリィの師匠。
: 鍛冶の腕は一流だが重度の女好きで、昔の元康を彷彿させるため尚文から「元康二号」と呼ばれている。
: 女好きの半面、男に対する扱いは悪く、特にハーレムを囲っている(ように見える)尚文を嫌っている。しかし、錬に対しては以前から武器づくりに興味があったということと非モテオーラをしているという理由で気に入っている。
: 女好きで多くの借金をして逃げるというダメ人間ぶりだが、気を感じることができ、鍛冶の際に意図的に使うことができる。気を使って素材の声を聞き、屈服させて武器を作っているらしく、呪いを帯びた剣を怒鳴っただけで瘴気を霧散させ、平然と持つことができる。
; 過去の天命
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:: ラフちゃんやラフ種の儀式によってラフ種として転生した過去の天命。他のラフ種と異なり、鳴き声は語尾を彷彿とさせる「だふー」。20巻までは「ラフちゃん二号」と呼ばれていた{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}が、20巻で尚文が「時々だふちゃんと呼んでいる」と語っており、21巻ではほとんどだふちゃんと呼ぶようになっている。自分を蘇らせたラフちゃんに呆れつつ、そのままルロロナ村で住むこととなる。
:: 断片的な人格でしかなく、記憶もそれほど残っていない。一時的に過去の天命の姿になることができるも維持するには燃費が悪い上、馴染んでいないため長時間は変えることができない。ラフ種の姿でも十分戦えるらしく、フィトリアの聖域で見つかったビーストスピアをサイズに合わせて小さくさせて自在に使っていた{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。過去の世界で勝手に九尾の狐を倒して本懐を遂げたためか自己消滅した。
:: 自分の過去など記憶が曖昧であったが、過去の世界で自身の元となった槌が完成されたところを見たため、前述の自身の正体を思い出す。
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; マキナ
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=== フォーブレイ ===
; アルサホルン=フォーブレイの王
: クズの13歳ほど年上の兄。かなり醜悪な外見の持ち主で、メルティからは「うごめく肉塊」「豚の化け物」、女王からは「肥え太った豚」と内心思われている。女を快楽のために拷問するのが大好きで、フォーブレイの王に嫁ぐことが女貴族の処刑方法になっている。元々マインをこれ以上目に余ることを仕出かしたら嫁がせるつもりだったらしく、一万人目の玩具として歓迎しようとしていた。タクトによって殺される。
: Web版では、マインがメルロマルクのクーデターの際に捕らわれたことで実際に嫁ぐこと(という名の処刑)となり、マインを陵辱の末殺している(実はタクトによってホムンクルスとすり替わっていたが)。マインがちゃんと死んだのかの確認のために、水晶での証拠映像の撮影を快く応じており、その意見をした尚文を大層気に入り、招待したいと言っていた。相当珍しいことらしく、女王やフォーブレイの伝達役が驚いていた{{R|group="Web"|WEB252}}。
: 元康からの呼称は「豚王」。外伝では、ほとんどの周回でタクトが行動を起こす前に元康に殺されてしまうため、生き延びる展開が多く、本編とは逆にタクトに引導を渡す展開もある。
; 教皇(四聖教)
: 外伝に登場した四聖教を束ねる責任者。温和な人物だが、言葉遣いが奴隷商にそっくり。元康も「親戚か?」と思ったが、教皇本人には思い当たる親戚はいない。
 
==== タクト一派 ====
; {{Anchors|タクト}}タクト=アルサホルン=フォブレイ
: 七星勇者、鞭の勇者。
: フォーブレイの末席の王子で、若年にして多くの分野で実績{{Efn2|製紙技術の改革や後述の飛行機や飛行船、自動車といった魔物に頼らない乗り物や銃器などの開発。しかし、燃料精製に手間が掛かりすぎたり、作った紙も劣化しやすい[[酸性紙]]だったりしたことが外伝で明かされているなど。}}をもつ天才で、鞭の七星武器に選ばれる。正体は転生者で実際は鞭に選ばれたわけではなく、眷属器の精霊を不正な力で無理矢理従わせている。他の勇者を殺害して眷属器を奪い取っており、鞭以外に槌、ツメ、斧、投擲具の計5つの眷属器を所有している。本来波の尖兵は一つしか武器を操れないが、タクトは能力を拡張したことで複数所持できる<ref name="syosetublog20150126">{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/1077652/|title=盾の勇者9巻発売&2億PV達成について。|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2015-01-26|accessdate=2019-06-03}}</ref>。美少女、美女を多く侍らせており、その数と勢力は他の波の尖兵と比べるとかなり大きく、レールディアによってLv100越えのクラスアップができたため、最低Lv250も持ってた。作者活動報告によると、美少女なら何でもストライクゾーンに入る中途半端なロリコンと書かれている<ref name="syosetublog20181225">{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/2201485/|title=書籍版盾の勇者の成り上がり20巻発売について。|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2018-12-25|accessdate=2019-04-21}}</ref>。鞭の勇者と言われているが、尚文たちとの戦いではツメをよく使っていた
: フォーブレイの学校の旧友だったマルティに唆され、鳳凰と戦っていた尚文たち連合軍に横やりを入れ全滅させようとした。その後フォーブレイの王を[[王殺し|弑逆]]。さらにフォーブレイに来た尚文たちを襲撃して盾の聖武器を奪う。尚文たちが撤退した後、全世界に宣戦布告し世界征服に乗り出す。
: 高レベル者による飛行機や飛行船の空爆で攻め続けメルロマルクに進軍するが、英知の賢王として再起したオルトクレイの策略によって撃墜される{{Efn2|空中に浮かぶグラウェイク鉱石の大岩をラフ種による幻影魔法で隠して配置した。魔物なら勘で気づくが障害物がない前提で飛んでいた飛行機は避けられなかった。脱出した者や空挺兵も岩の上に待機していた兵による魔法や弓矢で落下傘を破られて墜落死した。}}。砦での戦いでは杖の眷属器を借りた尚文と交戦するが、以前の戦いとは異なり、強力な援護魔法によってまったく歯が立たず一方的にやられる。あまりに余裕だったため、尚文と合流したフォウルが、杖と小手をわざと奪わせたことで(一般的に知られている範囲で)七聖武器全てを手に入れるが、それでも二人に敵わずボコボコにされる。そして、盾の精霊とアトラとオストの援護を受けた尚文の権利剥奪によって奪った武器が全て解き放たれ、武器による力を全て失う。
: 敗北後、偽勇者の烙印を押され、世界征服に乗り出し各国の王や王族を殺したなど、多くの罪によって処刑されることになる。その際、自身の秘密を吐き出すために尚文でも引くよう苛烈な拷問{{Efn2|国民に石を投げつけられる、処刑人に暴行され、死なないよう回復魔法を掛けてまた暴行の繰り返し、拘束された状態で自分の目の前で仲間の女たちの様々な処刑を見せられる、罵倒すれば生かすと言われ、我が身可愛さに裏切った女たちから罵られながら暴行を受ける(その女たちも結局、魔法と矢の嵐によって処刑された)。}}を受ける。そして秘密を話そうとするも、口封じのために頭が破裂して死亡し魂も消される{{Efn2|本来なら処刑後はソウルバキューマーによって魂を食べられる予定だった。}}。なお、マインによると、尚文たちを倒し武器を全て奪った後、セインの姉の勢力がタクトを殺し武器を全て奪う予定だったらしい{{Efn2|そのため武器を支配するアクセサリーを七星武器に着けていたが、ヴィッチに渡されただけで、セインの姉の勢力とは直接的な繋がりはなかったと思われる。}}。Web版では正体がわかっていたため、秘密を聞き出すこともなく処刑が行われ、回復魔法で生命を維持しながら、これまでに処刑された女共の処刑を追体験させられ、最期は儀式魔法『裁き』と『焔』によって跡形も残らず消された後、グラスの世界の処刑人が連れて来たソウルイーターに魂を食べられる。妹のナナを含め、血縁者もすべて[[族誅|族滅]]に処された。
: Lvは本人によれば350とされるが、Lvにものを言わせた戦い方をしており、尚文からはキョウの方が強いと感想を述べていた{{Efn2|タクト曰く、「戦いは質と量と戦略」だそうだが、要は「レベルと数に物を言わせた騙し討ち」である。}}。所持している鞭の七星武器の強化方法は「自らや味方のLvを下げることにより、素質強化する」であることから、その強化方法を知らない、またはLv至上主義であったためが、Lvを下げようとしなかったと思われる
: 外伝の『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編(5周目)では、波への警戒による派遣とツメの勇者に化けた魔物の調査にかこつけて、シルトヴェルトに来訪した。尚文たちを飛行船の中に誘き寄せ、トゥリナの敵討ちもあっ兼ねて本編と同じように勇者の騙し討ちを謀るが、鳳凰戦の記憶が蘇った元康にあっさり返り討ちにされ、消し炭になって殺される{{Sfn|槍小説2巻|loc=六話 鞭の七星勇者}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=七話 消し炭}}。以降は元康にマインに次ぐ最優先抹殺対象と見做され、敢えて仲間の死を見せつけられた上で魂ごと一撃で葬り去られたり、生け捕りの後にフォーブレイ王の慰み物にされて拷問の末に惨死すなど、扱いが酷い。また、一時期ゼルトブルのコロシアムでパピヨンマスクを付けた姿で素性と実力を隠しながら「セブンオール」のリングネームで戦っていたことが判明している{{Efn2|参加した理由は自身のハーレム要員の貴族女性を奴隷から買い戻すためだったが、外伝では資金稼ぎで仮面闘士「フィロリアルマスク」として参加していた元康よう負けて金を都合できず、女を買い取った奴隷商を皆殺しにして奪っていった。}}。コミカライズ版では元康の視点だと、ぜか顔がぼやけて見えており、まともに見ることができないというより扱いが悪くなっている。
; エリー
: タクトの幼馴染。メイド服を着ており、銃を武器としている。
: 砦での戦いでは、セインと戦うも、尚文のタクトに放ったスキルに巻き込まれ消滅した。
: 『槍の勇者のやり直し』では、元康の攻撃からタクトを庇うも虚しくタクト諸共消し炭になって死亡する{{Sfn|槍小説2巻|loc=七話 消し炭}}。
; トゥリナ
: 九尾の狐の魔物{{Efn2|Web版では、ラフタリアからは見た目はフォクス種とツイーイル種のハーフと言われていた。}}。年寄り臭い喋り方をするが幼い外見をしている、いわゆるロリババアであり、ラフタリアと対極的な設定となっている。
: 権力者に取り入り、悪さをしていたが、過去の天命によって封印されていた。過去の天命を恨んでおり、過去の天命やその子孫であるラフタリアに対して「ラクーンのブス」と罵っている。龍脈法や特殊能力を使った幻覚魔法や火の魔法を使う{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}。14.5巻では細身の剣を使用し、16巻ではツメを使って攻撃していた{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}{{Sfn|小説16巻|loc=九話 フェンリルフォース}}。
: 幻覚魔法によってシルトヴェルトの爪の勇者のルハバートに化け、尚文たちを欺けようとするもラフタリアとラフちゃんに見破られ交戦する{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}。数的に不利な状況であったためその場は撤退する{{Sfn|小説14.5巻|loc=四話 九尾の狐}}。その後フォーブレイでタクトの仲間として尚文たちに襲い掛かった。砦での戦いでは、幻覚魔法で仲間を援護しようとするもラフちゃんに無効化される。過去の天命が姿を現した際、復讐のために襲い掛かるも、過去の天命とラフちゃんの連携攻撃によって倒された。21巻においては過去の世界でも、同じような九尾の狐が権力者に取り入り、ある国を腐敗させていたが、ナタリアに退治されそうになり、さらに割り込む形で、ラフちゃん2号の持っていたビーストスピアによって倒されるが、過去の天命によると別人とのこと
: 『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、ツメの勇者に化けて尚文たちと謁見するためにシルトヴェルト城に現れた際に、ビーストスピアが自動発動して一撃で倒されている{{Sfn|槍小説2巻|loc=三話 ビーストスピア}}。
: Web版ではラフタリアと戦い、武器が解放されたことで槌の勇者となったラフタリアに脳天を叩き潰され死亡{{R|group="Web"|WEB333}}。
: また、『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)ではweb版・書籍版ともにツメの勇者のに化けてシルトヴェルト城に現れた際に、ビーストスピアが自動発動して一撃で倒されている。
; ネリシェン
: アオタツ種の族長でシルドフリーデンの代表。
: 種族の宿敵であるハクコ種のフォウルを敵視しているが、人間との混血であることを蔑んだ発言をしたため、逆に「自国の成り立ちも知らん者が代表を名乗っているとは片腹痛い」と一笑に付された。
: 風と水の魔法を使い、大きな東方の龍に変身できる。
: 砦での戦いでは、フォウルと戦う。最期は頭を吹き飛ばされ死亡する。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、タクトと共に殺されない場合は資金を持って逃亡し、ゲリラ活動を行っている。
: 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編で、タクトが元康から殺された際、隙を見計らって逃走した後、シルドフリーデンへ逃亡した。その後、シルドフリーデンにて、全世界に対して「タクトとツメの勇者は盾の勇者と槍の勇者達の罠に掛かり、殺された」と国民の前で宣言し{{Efn2|その際、自分達が殺した槌の勇者を殺したことも盾の勇者達だとちゃっかりと宣言した。}}、シルトヴェルトに宣戦布告を行った{{Sfn|槍小説2巻|loc=八話 残党}}。その結果、シルトヴェルト国内各地でタクト一味の残党がテロを起こしたり、ゲリラ戦や戦闘機での強襲を仕掛けたりするようになった。
; シャテ
: ノイド種とクシャ種の混血の亜人/獣人。人魚みたいな姿とサメっぽい獣人の姿をもつ。
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: Lv100越えのクラスアップができる儀式の記憶が入った欠片を所持しており、それによってタクトたちはLv100を超えていた。人間態はトカゲみたいなシッポをもつ女の姿。本来の姿は親ガエリオンよりもさらに大きいドラゴンで、守護獣と同じような気配を放っており、尚文からも「一番強そう」と言われている。
: 砦での戦いでは、錬とガエリオンと戦う。ガエリオンの欠片を奪おうとするも敗北し、欠片を渡すことを拒絶したためガエリオンに止めを刺され、欠片を奪われる。
: 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5週目)にてタクトの死に自暴自棄になって本来の姿を露わにし、無差別攻撃を行うも、元康に一撃で殺される。またコミカライズ版では本編の記述と異なり、幼い外見をしているが、活動報告によると、気分で外見を変えているかららしい{{R|syosetublog20181225}}
; アシェル
: 人間の姿になれるグリフィン。
: フィロリアルを敵視しており、女王種であるフィーロを倒そうとする。
: 砦での戦いでは、フィーロとシルディナと戦う。シルディナが風の魔法でフィーロを飛ばしていることに気付かず、絶滅した空飛ぶフィロリアルと勘違いする。フィーロに追い詰められ、最期はシルディナの風の檻によって細切れにされる。
: Web版では、武器が解放されたことでツメの勇者となったフィーロに首をひねり折られて死亡{{R|group="Web"|WEB333}}。『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、フィロリアルのレベル上げをしていた元康の前に彼女の父親のグリフィンが現れるが瞬殺され、ドロップ品と素材として利用されている(肉は尚文に料理されステーキや燻製になった)。タクトが死んだ元康に殺された際には、仇を取ろうとしたが、父親同様に一撃で殺される。
; 白衣幼女
: ラトのライバルだった錬金術師。
: 見た目は白衣を着た子供そのままの幼児体型で本名は不明。ラトの遠い親戚でもある。ラトによると平凡な錬金術師で、自分ほどではないが、他の奴より人工生命に関しては詳しいとのこと。ラトからは、タクトの武器を奪う力は彼女によって与えられたのではと疑われていた(実際は違うが、武器を複数奪えるようにしたのは彼女と思われる{{R|syosetublog20150126}})。
: 捕らえたラフタリアを尋問しようとしていたが、ラフちゃん二号の幻覚魔法によって、すでに脱出したラフタリアの身代わりにされ、他の仲間から拷問にかけられてしまい、最終的に砦での尚文とタクトの戦いの最中に人質として使われ(尚文たちはすでに知っているため意味がなかった)、尚文に対する見せしめとしてタクトに気付かれずに殺されてしまう。
: Web版ではマインがフォーブレイの王に献上された際に、身代わりのよく似たホムンクルスを作り、死を偽装していた。ラフタリアが捕まることがなかったため、身代わりにされなかったが、戦争後に処刑されることになり、培養槽に落とされて魔物に変えられた後、殺される{{R|group="Web"|WEB343}}。
; エリー
: タクトの幼馴染のファーストヒロイン的な存在。メイド服を着ており、銃を武器としている{{Efn2|異世界では銃器や弓矢、投擲具など飛び道具の威力もLvに影響される。タクトの仲間はパワーレベリングで平均Lv250に達していた。}}。
: 砦での戦いでは、セインと戦うも、尚文のタクトに放ったスキルに巻き込まれ消滅した。外伝の『槍の勇者のやり直し』でも、元康の攻撃からタクトを庇おうとして一緒に殺されたり、タクトが躱した攻撃を受けて死んだりとつくづく報われないキャラクター。
; メルリス
: フォーブレイの影。
: タクトと戦っていた尚文から回復アイテムのルコルの実を奪おうとしたが、尚文が誤って潰して出た滴に当たって千鳥足となり、セインによって縛り上げられる。
: 外伝の『真・槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編アフター(5周目の続き)では、タクト殺害の際に回収されていたレールディアの核石が偽物とすり替えられていたことが発覚。彼女の仕業と考えられる。
; ナナ=アルサホルン=フォブレイ
: タクトの妹。
: 兄同様Lv至上主義に染まりきっており、フォーブレイに来ていたメルティを人形姫と呼び、しつこく絡んでいた。Lvは130で戦場でメルティに襲い掛かるも、やはり兄同様Lvにものを言わせた無駄な動きで突っ込むだけであったため生け捕りにされる。タクトの悪行を聞かされても兄が悪いとは微塵も思っておらず、処刑場で暴言を吐き続けた挙句、串刺し刑に処された{{Efn2|Web版では処された時の断末魔しかなかった。}}。
: 元康からの呼称は「クソガキ」、のち「妹豚」。外伝の『真・槍の勇者のやり直し』では、タクトと共に殺されない場合は元ハーレムメンバーと逃亡してゲリラ活動を行っているが、元々協調性など欠片もない連中なので敗走する際に味方に見捨てられ、エルメロに捕らえられたりしている。
 
=== 四霊 ===
異世界の守護獣。文字通り世界を守護するのが役目。世界の生物(およそ2/3)の命と自らの存在を引き換えに波を防ぐ結界を張る役目があることが明らかとなっている。過去の盾と弓の世界および絆たちの世界においては四神の守護獣がいたと作中で述べられている。
 
; [[霊亀 (四霊)|霊亀(れいき)]]
: 守護獣の一体で山のように大きな亀の魔物。中華風の国の下に封印されていたが、キョウによって封印を解かれ、操られている。
: 攻撃手段として、巨体を活かした強大な足の蹴りや踏みつけといった物理攻撃、重力の魔法を用い、さらに口からドレイン効果のある強力な電撃を放ち相手のSPを奪い、電撃を連発することができる。使い魔は亀の甲羅が付いており、死体や襲った人に卵を植え付けて苗床にして数を増やしている。錬たちのゲーム知識では討伐推定Lv60位だとされていたが、実際にはLv80程度の錬たちの攻撃が全く効かず、全く脅威にならないと判断し一瞥した程度相手にもならなかった。またキョウによって操られたことで「'''暴君霊亀'''」と呼ばれる甲羅に棘がついている禍々しくより強力な姿となり、棘をミサイルのように発射する広範囲の爆撃攻撃など通常の霊亀にない攻撃ができるようになる。
: 頭と心臓を同時に潰さない限り何度でも再生する。体内へ侵入するための霊亀洞と呼ばれる洞窟があり、かなり複雑な構造になっている上に壁や床に擬態した使い魔によって探索が困難になっている。心臓は二つに分かれた色の心臓の両方に目を持っており、侵入者を熱線や魔力を奪う白い塊などで攻撃してくる。キョウによって操られていた際はこの手段でも倒せなくなっており、さらに奥にある霊亀のコアを破壊しなければならない。
:; オスト=ホウライ
:: 声 - [[花澤香菜]]<ref name="animate220210">{{Cite web|和書|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1644413739|title=春アニメ『盾の勇者の成り上がり』Season2、追加声優に花澤香菜さん決定、コメント到着! 新ビジュアル・新PV・OP&ED情報も公開|website=アニメイトタイムズ|publisher=アニメイト|date=2022-02-10|accessdate=2022-02-10}}</ref>
:: 霊亀国の王の側室であり摂政を務める美女。尚文に霊亀討伐を要請する。霊亀の使い魔であり本来は封印されている国に取り入り、結界のエネルギーを集めるために働きつつ、最終的には勇者に討たれる際に封印の解き方を教える存在であったが、キョウによって霊亀を乗っ取られ、守護獣としての役割が果たせなくなったため、尚文たちに討伐を依頼してきた<ref>テレビアニメ版では2期2話『霊亀の足跡』にて描写</ref>
:: 国に取り入っていた際は嫌な女を演じていたが、本来は健気で献身的な性格。自らが傷ついても尚文たちに助力し、自分の弱さを嘆いていたリーシアを励ますなどしており、尚文からも信頼を得ていた。一方、面識のあった女王からは驚かれていた。ガエリオン(メス)には「チラチラ悪女」と言われた。
:: 土と援護の魔法と龍脈法を使うことができ<ref>テレビアニメ版では2期3話『揺れる大地』などにて描写</ref>、尚文に使い方を教え、加護を与えた。そしていずれ覚えてもらうために、自分の力を貸した状態でリベレイションの魔法を唱えさせた。
:: 実際は霊亀そのもので人の形として具現化した者。霊亀の討伐は自分の死を意味するにもかかわらず、世界や全ての命を守るために人々に憎まれながら死ぬ運命を受け入れている。願いを聞いた尚文によって霊亀のコアを破壊され、本来は誰にも感謝されることなく憎まれながら死ぬはずだったが、尚文たちに仲間としてその死を悲しんでくれたことに満足して、尚文たちに看取られながら消滅した。
:: その後、タクトによって重傷を負わされ意識を失い、盾の精神世界に来た尚文の前に盾の精霊としてアトラと共に現れ、助言を与え見送る。
:<!-- 箇条書きのバグ回避。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
:: アニメ版では若干天然でポンコツ気味なキャラにもなっている。また結末も異なり、霊亀に止めを刺すのをためらう尚文に対し、霊亀の心の盾に干渉し、エネルギーブラストを強引に発動させて、霊亀のコアを破壊し自ら命を絶った。そして尚文達にキョウを追いかけることを優先させ、異世界へ向けて旅立ったのを見届けた後に消滅した。
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; [[鳳凰]](ほうおう)
: 守護獣の一体で2体1対の孔雀をベースにした鱗のある鳥の魔物。1羽の大きさは親ガエリオンの転生前より少し大きい程度。精霊や幽霊に近い体をもつ。
: 高高度と低高度に分かれて攻撃を仕掛け、高高度の鳳凰が魔法や羽ばたきで空爆を行い、低高度の鳳凰が爪や炎を吐いたり羽ばたきで仕留める戦法を基軸にしている。高高度の方は魔法に強くて物理に弱く、逆に低高度の方が魔法に弱い。羽ばたきで抜けた羽は攻撃になると同時に、使い魔を生み出す。また炎で焼き焦がされた生き物は、燃え盛りながらゾンビのように徘徊する性質がある。錬たちのゲーム知識では討伐推定Lv60程度で、それぞれゲームにはなかった攻撃が存在している{{Efn2|錬はブレス、樹は羽ばたきや竜巻召喚、元康は使。2体同時に討伐しな魔召喚と片方大爆発を起こしてら2体揃て復活する}}。また低高度封印相手解かれる前に、封印されている石碑の近く魔力鳳凰の石像奪う炎を纏っ破壊されるとパワーアップし、作中では尚文突進攻撃を行い、高高度奪った魔力で強力来る前に人為的な物赤いレーザーブレスを吐き、か破壊らにブレスの後に低高度が回復するれていた
: 尚文たち連合軍は同時撃破を狙って順調に戦っていたが、タクトの横槍で片方が倒され残った鳳凰が自爆し、尚文を庇ったアトラをはじめ村の奴隷やフィロリアルを含めた魔物からも死傷者が出たほか、連合軍全体にも多大な被害が発生した。復活後は戦線から戻ったフォウルと尚文、そして連合軍の奮闘によって討伐される。
: 2体同時に討伐しないと片方が大爆発を起こしてから2体揃って復活する。大爆発は盾の勇者の尚文ですら耐えられず、連合軍を壊滅させかけるほど強力。錬たちのゲーム知識では共同HPで、片方を倒せば同時に倒れたらしい。封印が解かれる前に、封印されている石碑の近くの鳳凰の石像を破壊されるとパワーアップし、作中では尚文たちが来る前に人為的な物なのか破壊されていた。
: 尚文たち連合軍は同時撃破を狙って順調に戦っていたが、タクトの横槍で片方が倒され、残った鳳凰が自爆し、尚文を庇ったアトラをはじめ村の奴隷やフィロリアルを含めた魔物からも死傷者が出たほか、連合軍全体にも多大な被害が発生した。復活後は戦線から戻ったフォウルと尚文、そして連合軍の奮闘によって討伐される。
; [[麒麟]](きりん)
: 守護獣の一体で2体1対の魔物。鳳凰を倒した後にフォーブレイ近隣で復活したが、そのあとすぐにタクト一行によって倒された。
; [[応竜]](おうりゅう)
: 守護獣の一体で竜帝に封印されている。元々はタクト一派のレールディアが宿していたが、ガエリオンに受け継がれた。解放するとガエリオン自身と世界の人口を犠牲にするため、最後の手段として保留される。
:; 竜帝
: 「槍の勇者のやり直し」のメルロマルク編(6週目)では、タクトの死に自暴自棄となったレールディアが欠片の力を暴走状態で解放したために一緒に目覚め、レールディアの意識と肉体を乗っ取って完全復活を果たした。
:: かつて君臨したドラゴンの王。現在は滅びており、その「核石の欠片」を所持するドラゴンが其々竜帝を名乗っている。欠片には竜帝の力と知識が宿っている。また、ガエリオン(親)のように核石に記憶を転写し、欠片を継承したドラゴンに宿ることも出来る。
:; {{Anchors|竜帝}}竜帝
:: 勇者武器とリンクしてその能力を利用することができる。ガエリオンや魔竜は尚文のカース・憤怒とリンクして「ラースドラゴン」へ変化できる。
:: かつて君臨したドラゴンの王。現在は滅びており、その「核石の欠片」を所持するドラゴンが其々竜帝を名乗っている。欠片には竜帝の力と知識が宿っており、その中には勇者以外の者もLv.100を越えることが可能になる限界突破の知識があり、それ以外にも通常のクラスアップに干渉することで主に魔法系を中心としたステータスを伸ばすことが出来る。手に入れたドラゴンの力を底上げする効果があるが、欠片の力にそぐわない力量だとタイラントドラゴンレックスのように暴走する。また、ガエリオン(親)のように核石に記憶を転写し、欠片を継承したドラゴンに宿ることも出来る。この場合、敵から奪った欠片は取り込む際に知識以外の情報を「上書き」することで人格の侵食を防いでいる。
:: 勇者武器との相性も良く、武器とリンクしてその能力を利用することもできる。ガエリオンや魔竜は尚文のカース・憤怒とリンクして「ラースドラゴン」へ変化できる。
:: 四霊のひとつである応竜も宿っており、目覚めると竜帝の身体を乗っ取って活動を開始する。
 
=== 過去の盾と弓の世界 ===
; 城野 守(しろの まもる)
==== 勇者 ====
; {{Anchors|城野守}}城野 守(しろの まもる)
: 声 - [[鳥海浩輔]]
: 波に挑む先代の四聖勇者、'''盾の勇者'''。
: シルトヴェルトの創始者として信仰の対象となった勇者であり、伝説や御伽噺として語られ、有名となっている。
: 尚文と同い年位の青年。温和そうな顔つきをしており、正義感が強い。シルトランに召喚され、人々を波や敵国から守るために戦っている。シルトランの人々からは非常に慕われており、波や戦争によって身寄りがなくなった亜人の子たちの保護をしている。またネーミングのセンスがあまりよくないなど、尚文と共通するところがある。
: 盾の勇者ではあるが、尚文と異なり攻撃もできるバランス型で、相手に攻撃を与えて気を引く戦法をとる分、防御力は尚文と比べ低くなっている{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。尚文からは攻撃ができ戦いやすいため羨ましがられているが、守にとっては基本的に正攻法で戦うタイプのため、場合によっては邪道も使う尚文の戦い方に驚いている。
: 彼からすると未来から来た尚文たちと最初に対面した際は敵と勘違いて攻撃してきたが誤解を解いて和解、事情を理解した後は尚文たちが帰還するまで協力してくれるようになる。
: かつて仲間であり婚約者であったフィロリアを守護獣「朱雀」との戦いで失っており、これ以上仲間の犠牲を出さないために、子供たちより強い種族(後のシルトヴェルト4種族)への改造とフィロリアの蘇生を画策するが、それを尚文たちにられ際は動揺のあまり攻撃を仕掛けるが、尚文やシアンの話を聞ずに攻撃したことやら、子供たちを無理やり操って戦わせたり、周りの仲間を蔑ろにする盾の勇者としてあるまじき戦いに尚文から叱咤され、シアンの説得も聞き戦意を失い、事情を話し尚文たちとも和解、子供たちからも慰められたことで涙を流したする
: アニメ17話ではフィトリアの回想シーンにて登場している(クレジットでは「過去の盾の勇者」)。
:; フィモノア、フィジア、フィトリア
:: フィロリアの因子が宿っている守の使い魔で、小鳥のような姿をしている。フィトリアは現代と同一人物。ホルンによって改造されているらしく、フィモノアが飛行能力、フィジアが魔法、フィトリアが運搬に突出した能力を持ち、フィロリアルの原種であると思われる。
:
; {{Anchors|レイン}}レイン
: 波に挑む先代の別の世界の眷属器の勇者、'''裁縫道具の勇者'''。
: セインの先祖と思われる天神種の女性。別の世界の勇者だが、妹のリイン(フィロリア)が守の召喚された異世界に召喚されてしまい、探していたところ、妹に再開し、守と出会う。最初はフィロリアを巡って争っていたが、仲良くなり協力している。セインの姉同様おしゃべり好きで、親しい性格だが、押しが強く、唐突に猥談を持ち出すなどあまりデリカシーがない。
906 ⟶ 665行目:
: 守の実験のことも知っており、秘密を知った尚文たちと戦うも、元々思うところがあったらしく、尚文が守に叱咤した際に戦いを止め、守にやめるよう促した。
: 戦闘能力は錬やセインと互角以上に戦えるほど高く、天神種の特殊能力の光翼で強化して戦う。
; {{Anchors|ホルン=アンスレイア}}ホルン=アンスレイア
: 波に挑む先代の眷属器の勇者、'''鞭の勇者'''。
: ラトの先祖で一人称は「わたーし」。「〜だね」と自信が見え隠れしている独自の話し方をしている。シルトランが抱える自称「邪悪な研究者」。かつては大国ピエンサに所属していたが、味方の魔物全てをドラゴンにしようとする先代の弓の勇者と考えが合わず亡命した{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}{{Efn2|彼女はドラゴンが魔物の王を名乗るのは可能性の放棄であり、それならバルーンを最強の魔物に仕立てあげると考えている。}}。
: ラト同様に知的好奇心が高く、初めてルロロナ村に訪れたラトのようにフィロリアルやラフ種たちを調べ回り困惑させた。実験のために周りに迷惑をこうむるようなことをしでけるトラブルメーカーであり、調停者のナタリアには警戒されている。しかし勇者としての役割は全うしており、鞭の精霊には大層気に入られているらしい。研究者としての技術はラトよりも上らしく、互いに研究者として認め合っている。未来から来た尚文たちに興味を持ち、彼らが元の時代に帰る方法をラトと共に調査を引き受けてくれる。
: キールやみーくんに強くなるための改造を頼まれ、それを止めようとする尚文や守を足止めするために騒動を起こす。みーくんの改造はできたものの、キールは本人が望むような改造ができないため保留となった。その後はナタリアから罰として、鞭の機能の制限を受けることとなった。しかし騒動を起こした本当の理由は、尚文たちが守の人体実験を知った際に戦いが起こると予想し、その予行演習をさせるために行ったことであり、守の行いに思うところがあって止めようとしていた。
: フィトリアの巣から回収されていた聖武器のレプリカを改修し、能力は大幅に限定されるが所持者の魔力だけでなんとか使えるようにした。
; {{Anchors|フィロリア}}フィロリア / リイン
: 波に挑む先代の眷属器の勇者、'''ツメの勇者'''。
: レインの妹で、ツメの勇者として守の召喚された異世界に召喚された。リインが本名だが、元の世界ではよくある名前で名前被りがコンプレックスだったのか「フィロリア」と改名していた。
: 守と共に波と戦っており、守とは恋仲でもあり、結婚を約束していた。しかしその最中に目覚めた守護獣「'''朱雀'''」と戦った際に味方を庇って死亡した。守たちによってホムンクルス(見た目はフィロリアルの天使形態)を利用した蘇生処置を行われていた。守護獣の朱雀に魂を吸われ、世界を守る結界に使われたが、守がフィロリアの魂が混ざった朱雀の力の一部を手に入れたことで魂のサルベージが行われており、事情を知ったことで協力したラフちゃんの力で魂のサルベージが大幅に進んだ。
; {{Anchors|ナタリア}}ナタリア
: 波に挑む先代の眷属器の勇者、'''槌の勇者'''。
: 過去の世界における当代の天命。短髪のラフタリアのような感じの見た目。名前を適当に言ったため、尚文は偽名ではないかと疑っている。
: 武器はハンマーで武器の精霊を感じ取る能力を持っている。調停者としての役目を全うしており、頭が固く、守たち勇者には高圧的な態度で接している。子孫のラフタリアと同じく、苦労人体質でそのため彼女とはウマが合う様子。またラフ種やラフ種のクラスアップを受けたルフトには、同じく複雑な気持ちになっていた。九尾の狐といった魔獣退治や封印も行っており、その最中に尚文たちに出会う。未来から来た尚文たちから事情を聴き、監視するために村に滞在することになる。
: 勇者の監視役である調停者は勇者に選ばれないと思っていたが、何気なく槌に触れたことで槌の眷属器に選ばれ、勇者になってしまう。自身を選んだ槌の精霊に文句を言うものの仕方なく受け入れる。
 
==== シルトラン国 ====
; 城野 守(しろの まもる)
{{See|#城野守}}
; レイン
{{See|#レイン}}
; ホルン=アンスレイア
{{See|#ホルン=アンスレイア}}
; フィロリア / リイン
{{See|#フィロリア}}
; シルトラン国大臣
: シルトラン国の大臣をしている羊獣人。王が裏切りで殺されたため、彼が代表となり公務を行っている。燕尾服を着ていて話し方も奴隷商と似ている。
; シアン
: 守が保護している孤児の一人。猫の亜人。人見知りな性格で他の孤児たちの輪に入ることができない。守や尚文には懐いており、尚文を「優し目をして」と評した
: 実は他の子供たちと共に、守の手でより強い種族への改造処置を受けており、シアンは後のハクコ種の初代(ハクコ兄妹の先祖)となる。そのためか、Lvや戦闘経験に釣り合わない強さをもつ。
: フィロリアが自分たちを庇って死んだことに責任を感じており、守の力になるために改造を受けた。しかしそれでも彼が以前のように笑わなくなったことを気にしており、尚文たちに助けを求め、自分たちの秘密を明かした。守がやけになって尚文たちに攻撃した際も必死に説得を続けた。そして正気を取り戻した守に、「守の力として牙になりたい」と決意と慰めの言葉をかけた。
: 余談だが、『シアン』という名前は最初アトラに付けようとした名前である<ref>{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/655299/|title=エイプリルフールと小話色々|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2013-02-01|accessdate=2019-04-21}}</ref>。
 
==== クテンロウ ====
; ナタリア
{{See|#ナタリア}}
; 水竜
: 過去の世界における水竜。このころはナタリアの肩から胴体に巻き付く程度の大きさ。
: 現代とは異なり、若輩者の天命であるナタリアの補佐として共に行動しており、逆鱗を気持ちよく撫でる尚文を気に入る(尚文自身は魔竜やガエリオンのように懐かれないように嫌がるであろう逆鱗に触れたのだが逆効果となった)。元々は盾の世界を守護を担う竜だったことを明かし、欠片の奪い合いに参加する気はないと語っている。
 
==== ピエンサ ====
; ピエンサの竜帝
: ピエンサに属する竜帝で過去の弓の勇者が主。ピエンサの暴走によって過去の弓の勇者が捕らわれ、人質にされたため、ピエンサに従わされている。魔竜の介入のせいもあるが、他のドラゴン同様尚文に好意的。
: 過去の投擲具と杖の勇者の戦闘では聖域を展開し尚文たちの逃亡を妨害した。メルティがさらわれた後に尚文たちに接触し、ピエンサの現状を伝え、ピエンサの暴走を止めることと主の救出を尚文たちに頼み込み、彼らに協力する。
 
==== ヴシール ====
; セイドール
: ヴシールの長老のリザードマン。年老いているため目が良くないものの、勇者の気配を感じる事ができ、判別することができる{{Efn2|しかし最初に守と尚文を間違えてしまっており、彼によると尚文の方が盾の勇者の気配が強いらしい}}
 
=== 過去の剣と槍の世界 ===
==== 勇者 ====
; 過去の投擲具の勇者
: 守がいた時代の投擲具の勇者。短髪で盗賊のような衣装を着た20代くらいの男。
: 神を僭称する者に聖武器の勇者と世界を人質に取られ、不本意ながらもピエンサに協力し、尚文たちと敵対する{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}。過去の杖の勇者を攻撃から庇ったりと仲間思いな性格と思われる。
: Lv上げをしていた尚文たちに、過去の杖の勇者とピエンサの軍人たちと共に戦いを仕掛ける。尚文たちとの戦いでは高い実力を持ち、過去の杖の勇者との連携で尚文に大ダメージを与えるも、追い詰められ、気を失った過去の杖の勇者を抱え撤退する。
; 過去の杖の勇者
: 守がいた時代の杖の勇者。ローブを顔が見えないくらいに羽織った女性。
: 神を僭称する者に聖武器の勇者と世界を人質に取られ、不本意ながらもピエンサに協力し、尚文たちと敵対する{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}。尚文たちと神を僭称する者との戦いも見ており、本当は感謝したかったと語っており、敵対してしまうことにかなり悲痛な思いをしている。
: Lv上げをしていた尚文たちに、過去の投擲具の勇者とピエンサの軍人たちと共に戦いを仕掛ける。尚文たちの時代のものとは名前や詠唱が似たようで異なる魔法を使用し、尚文たちを追い詰めるも、アタックサポートで強化したラフタリアの霊刀断魂によって倒され気を失う。
; 過去の小手の勇者
: 守がいた時代の小手の勇者。フォウルと似た服を着た男。
: 神を僭称する者に聖武器の勇者と世界を人質に取られ、不本意ながらもピエンサに協力し、尚文たちと敵対する{{Sfn|小説22巻|loc=十四話 知っている眷属器の勇者}}。実力者だが、気の習得はしていない。
: 過去の斧の勇者とピエンサの軍人と共に錬たちを襲う。過去の投擲具と杖の勇者たちとの戦いを終え、駆け付けた尚文たちとも応戦するも、フォウルの動きを参照に攻撃をかわされたり、防御無視攻撃を気で返されたりと対処され続け、ラフタリアの細雪で斬られ敗北する。
; 過去の斧の勇者
: 守がいた時代の斧の勇者。小柄の少女。
: 神を僭称する者に聖武器の勇者と世界を人質に取られ、不本意ながらもピエンサに協力し、尚文たちと敵対する{{Sfn|小説22巻|loc=十四話 知っている眷属器の勇者}}。剣の勇者を信じており、同じ剣の勇者である錬の動きを読むことができるが、戦うことに歯がゆい気持ちとなっていた。真っ当な性格の勇者であり、斧の強化を尚文に聞かれた際は尚文たちへの僅かな手助けと神を僭称する者への抵抗のためか答えようとしていた(ただしピエンサのリーダーに邪魔され、詳しい説明ができなかった)。
: 過去の小手の勇者とピエンサの軍人と共に錬たちを襲う。過去の投擲具と杖の勇者たちとの戦いを終え、駆け付けた尚文たちとも応戦するも、過去の小手の勇者を倒され、ピエンサのリーダーの指示もあり、過去の小手の勇者を担いで撤退する。
 
=== 絆たちの担当世界 ===
「波」によって接触している尚文たちが召喚されたのとは別の異世界。魔物を送り込んでくる侵略者だと思われていたが、彼らも「その世界の勇者」であり、自らの世界を守るために戦っていた。しかし、彼らの中にも意見の相違や後述の転生者を含めて私欲を優先する者もおり、揉め事が起こっている。
 
Web版ではグラス以外のキャラは登場しないか、概要の説明程度。
 
==== 四聖勇者 ====
絆たちの世界の今代の勇者は、波が発生する前、魔竜討伐のために絆が召喚され、波の発生後に残りの勇者三人が召喚される。絆以外の四聖勇者は、尚文の世界同様にゲーム感覚で波に真剣に取り組もうとせず、使命を放棄して逃げ出していた。
 
尚文一行が元の世界に戻った後に、絆が他の四聖勇者と話し合いを行ったが、まともに話を聞かなかった。そして宮地たち眷属器持ちの転生者によって、絆以外の四聖勇者が殺されてしまい、四聖勇者が絆一人となってしまう。しかし、札の勇者候補であったシルディナを尚文たちの転移に巻き込んで呼び寄せ、札の聖武器解放後、シルディナが新たな札の勇者となった。
 
; 風山 絆(かざやま きずな)
: 声 - [[富田美憂]]<ref>{{Cite tweet|user=shieldheroanime|author=TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』|number=1526192423847596032|title=第7話より登場する新たなキャラクター風山絆(かざやま きずな)を公開。演じるのは富田美憂さんです。|date=2022-05-16|accessdate=2022-05-19}}</ref>
: 異世界の四聖勇者、'''狩猟具の勇者'''。ラルクが統治する鎌の眷属器の国シクールを拠点にしている。
: 小学校高学年か中学校に入りたての中学一年生みたいな13歳前後の見た目だが、実年齢18歳の少女。その幼い外見により尚文には「ロリババア」と言われるが、自身の見た目が成長していないこと気にしている。ゴシックドレス{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}(9巻では「ゴシック服」だったり「ロリータ服」だったりする{{Sfn|小説9巻|loc=プロローグ 異世界の波}})にグラスから貰った羽織を掛けている。一人称は「オレ」。長い髪を[[ツインテール#ツーサンテールに含まれる、ないしは、類似する種類の髪型ドアップ|ツーサイドアップ]]にしている。一人称は「オレ」。尚文たちとはまた別の日本で、姉の奏や妹の紡とVRHMMOのディメンションウェーブに参加した所で異世界に召喚された{{Efn2|錬のプレイしたゲームと同じVRMMOだが、プレイする際のシステムが違う。錬の世界ではヘッドギア型の機材だが、絆の世界ではカプセル型の筐体に入ってプレイする。そのため、最初は本当にゲームの世界だと思っていた。セカンドライフプロジェクトと名付けられたゲームでプレイ中は時間を加速されて1日のプレイ時間でゲーム内では数年分の体験ができると謳われている。プレイする時間が割けない社会人向けのリフレッシュ目的もあって'''VRHMMO(ヴァーチャルリアリティ・ヒーリングMMO)'''というジャンル。}}
: 人当たりの良い真っ直ぐな優しい性格をしており、たとえ敵でも苦しんでいる者は助けようとする。やさぐれる前の尚文と似た性格。能天気な[[釣り]]大好きの釣りバカで誰も見たことがない大物を釣り上げるのが夢。釣りに対する異常な信念に仲間たちから病気扱いされている。また、[[貧乳]]ゆえに友人たちの[[巨乳]]を羨ましがって胸を揉みたがる悪癖があり、キョウ討伐後に温泉に入った際、覗きを企んだラルク共々にグラスによりエスノバルトの船で「[[バンジージャンプ]]の刑」に処された{{Sfn|設定資料集|p=7-38|loc=エクストラストーリー 二つの世界の友好}}。[[城下町]]から少し離れた[[衛星都市|大きな町]]に石造りの[[マンション]]みたいのような「みんなで住める家」としての自宅を持ち、グラスたちや他の仲間と一緒に撮影した写真を飾っている{{Sfn|小説8巻|loc=八話 狩猟具の勇者の帰宅}}。
: 波ではなく魔竜討伐のため召喚され、魔竜を倒した後も異世界に残って数年が経過している{{Efn2|世界を救った報酬で異世界に残ったのかは不明。}}。まだゲームの世界だと思いこんでいたころ隣国の草原で魔物と戦っていたグラスと意気投合してラルクたちと仲間になり冒険をするが、船旅の途上で風と共に出現した[[幽霊船]]の謎を解くも船が消失し、遭難してラルクの国と敵対する鏡の眷属器の国ミカカゲ{{Sfn|設定資料集|p=184-185|loc=各地案内 絆たちの世界}}に流れ着き特殊空間の牢獄「無限迷宮」に幽閉されてしまう{{Sfn|小説8巻|loc=一話 狩猟具の勇者}}。どういう牢獄かグラスから聞いていたため、死ぬまでここにいるのかと当初は荒れ、年単位で閉じ込められて歳月を数えることを放棄していた。そのため、当初は伝承でしか波のことを知らず、他の四聖勇者と顔合わせも無かったので勇者同士の反発現象も知らなかった{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}。異世界に渡ってキョウの罠でラフタリアたちと離れ離れになり、迷宮に落とされた尚文とリーシアを保護する。巨大な魔物の話を聞いたし、尚文の機転により共に脱出{{Sfn|小説8巻|loc=一話 狩猟具の勇者}}{{Sfn|小説8巻|loc=二話 脱出}}し、ラルクの国に帰還した際、留守を預か重鎮を問いつめてグラスたちによる異界の四聖抹殺の愚挙を知る{{Sfn|小説8巻|loc=六話 異世界の装備概念}}{{Sfn|小説8巻|loc=七話 波の伝承}}クズ二号を以降は尚文たちと協力して倒した後、他の異世界を滅ぼして自分たちの世界を生き残らせるグラスたちのやり方に反対し、他の方法を探すべきだとグラスたちを正座させて叱責し異世界侵攻をやめさせた{{Sfn|小説8巻|loc=十四話 帰路の龍脈}}{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}。その後、キョウ討伐のために尚文に協力する。討伐後は尚文たちと同盟関係を結ぶ{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}ようになる
: 元仲間の裏切り者の転生者によって連れ去られ、アクセサリーにより怠惰のカースを強制的に発動させられたまま石化状態となる。後に宮地によって連れ去られるも、救援に駆け付けた尚文やグラスたちによって救出される。石化も解かれ、アクセサリーも破壊された後、釣り人としてのやる気を引き出されたことで、怠惰のカースが解けて戦線に復帰する。元来、対人戦の能力がないこともあって度々敵の罠にハマったり、捕らえられたりしているため、今度捕まったら「[[ピーチ (ゲームキャラクター)|姫]]」と呼ぶと尚文に言われた。また、元の異世界に帰る尚文に代わって魔竜の強化源として怠惰のカースを使いこなすことを求められている。カースに呑まれたら魔竜の中に取り込まれると聞き、絶対に使いこなして見せると気勢を上げている。
: 狩猟具の聖武器の特性で対人戦能力が一切ない代わりに対魔物では圧倒的な強さをもつ。怠惰のカースが解かれた後は解放に使われた薬を素材として出た「0の狩猟具」によって波の尖兵らの不正な力を断つことができるようになる{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。
: 同作者の「小説になろう」の作品であるディメンションウェーブの主人公がモデル、そちらでは本当は男だが、紡のいたずらにより女性のアバターを使っているという設定であったが、こちらでは正真正銘の女の子{{Sfn|小説8巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
:; クリス
:: 声 - 富田美憂
:: 絆とグラスで作った[[ペンギン]]の式神。
:: 対人戦闘ができない絆の護衛のために作られ、絆とグラスの居場所を感じ取ることができる。名前は生まれた日が絆が召喚された日から数えてクリスマスだったことから名付けられた。
:: 絆が無限迷宮に閉じ込められていた間は、最初はグラスがめんどうを見ており、忙しくなった際はエスノバルトが預かっていた。何もない時は木の札になっている。絆に相当強化されているらしく、絆曰く「相手にもよるけど怪我じゃすまないかもしれない」とのこと。絆が連れ去られた際には弱い自分憂いており、自分より強くなった同じ式神のラフちゃんによって様々な技能を習得したらしく、宮地との戦いでは巨大化ができるようになった(グラスはかなりショックを受けていたが)。尚文にアクセサリーにサンタクロースのような赤いとんがり帽を貰い{{Efn2|一応生まれがクリスマスだからという理由だが、ラフタリアからはカルミラ島のペックルに似せて遊んでいると疑われた(尚文自身も物は言いようとは思っていた)}}、中にものを入れる癖がついた。
:: アニメではEDクレジットに名前がないため声優は不明であったが、ラジオにて明らかとなった。
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; シルディナ
1,005 ⟶ 706行目:
 
==== 眷属器の勇者 ====
; {{AnchorsVanc|グラス}}グラス
: 声 - [[潘めぐみ]]
: 異世界の眷属器、'''扇の勇者'''。扇の眷属器の国セン{{Sfn|設定資料集|p=184-185|loc=各地案内 絆たちの世界}}の出身。
: 見目麗しい和風美少女のスピリット(魂人)。武人肌で真面目な性格をしている。銀色の[[刺繍]]を施した漆黒の着物を纏う{{Sfn|小説3巻|loc=十二話 アイアンメイデン}}。
: 自分たちの世界を守るために異世界に乗り込み要である四聖勇者を狙い、尚文一行とはメルロマルクの三回目の波で対峙し、その後はカルミナ島の波で尚文一行がラルクたちと戦っていた際に現れ交戦、その際弱ぎる錬、元康、樹を勇者を騙る偽物と勘違いしている。自身を強化できる魂癒水を求め、ラルクたちとともに尚文たちの異世界に来ていた際、眷属器の要請を受け、虐殺は望んでいなかったため、霊亀を使って暴れるキョウと敵対し、尚文らと共闘する。絆に再会した後、他の世界の四聖勇者を殺そうとしたことを窘められて異世界への侵攻を止め、絆を助けた尚文に感謝し和解する{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}。
: 絆の親友であり、普段は能天気な絆を窘めている。以前は自在珠玉流の門下生をしており、出生の関係で見下されていた。扇の眷属器の選定を受けて扇に選ばれる。竜退治の試練の途中、隣国の草原で魔物と戦っていたところに絆と出会い意気投合する。普段は冷静だが絆のことになると感情的になりやすくなるため、尚文からはレズっ気があると思われている{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}。実際に絆と仲良くするツグミに嫉妬するなど、友情を超えた感情を持っている節がある{{Sfn|小説18巻|loc=四話 妹分と嫉妬}}{{Sfn|小説18巻|loc=六話 セーヤ飯店}}。
: 似たような性格と立場をしているためか、ラフタリアとは和解後、一緒に稽古をしたり情報交換したりと親しくなっている。魂が取り込める神託が使えるシルディナに対してはソウルイーターと対峙している時と同じ気配がするため苦手としていたが、流派の本山の奉具殿で信託によりシルディナの身体に宿ったことで、強力な連携攻撃ができるようになる{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。
: 絆側の異世界の調停者の遠縁の血族であり、魔王の城の宝物庫で椿光樹に絡みついた龍刻の砂時計でシルディナの神託の協力によって天命の儀式を受ける{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}。現時点では血筋が薄いため、シルディナに神託で宿らなければ天命の力は使用できない{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}。
: 同作者の「小説になろう」の作品であるディメンションウェーブの登場人物「函庭 硝子(はこにわ しょうこ)」のモデル。
; {{AnchorsVanc|ラルクベルク{{=}}シクール}}ラルクベルク{{=}}シクール
: 声 - [[福山潤]]
: 異世界の眷属器、'''鎌の勇者'''。
: 通称「ラルク」。鎌の眷属器の国シクール{{Sfn|設定資料集|p=184-185|loc=各地案内 絆たちの世界}}の王であり、留守を預かる重鎮に「若」と呼ばれている。設定資料集で国名と名字が明らかにされた{{Sfn|設定資料集|p=144|loc=ラルクベルク=シクール}}
: 絆やグラスの仲間。見た目は二十代後半の青年であり、面倒見が良くノリも良い頼れる兄貴分的な性格をしているが、即位する前は周囲が眉を顰めるような行状を繰り返していたらしく絆や尚文からは「[[織田信長|信長]]」と例えられている。年下の男性には「○○の坊主」、女性には「○○の嬢ちゃん」と呼んでいる。スケベで覗きが趣味であるため、共通の趣味を持つ元康とその時ばかりは一緒になって覗きを企むが、勘のいいテリスやフィーロに気づかれ、テリスとマインたちに正座させられて説教される{{Sfn|小説5巻|loc=番外編 カルミラ島、温泉覗き騒動}}。キョウ討伐後、温泉で先手を打ったテリスによりアクセサリーの宝石に監視されており、胸を揉んだ絆と一緒に罰せられた{{Sfn|設定資料集|p=7-38|loc=エクストラストーリー 二つの世界の友好}}。長年人を見ていたため、人の本質を見抜くことができる半面、尚文が盾の勇者であることや他の四聖が目の前にいても認識できなかったりと抜けている所もある。テリスに惚れており、彼女が尚文の作った腕輪を頬ずりするの嫌悪感を示すも「こ以上に素晴らし込んでアクセサリーを作ってくれればいいわ」るこ言われ、テリスのハードルを引き上げて恋愛成就を困難した尚文に対して嫉妬に苛まれる{{Sfn|小説7巻|loc=番外編 魂癒水を求めて}}。尚文に恋しいテリスを奪われると思い込み、アクセサリー作りをするようになるも不器用なため上手くいかず、尚文や鍛冶師ロミナから教わっても上達できなかった{{Sfn|小説17巻|loc=五話 世界適応}}。
: グラス同様自分らの世界を守るため四聖勇者を狙っており、敵対関係である尚文たちの異世界を知るために訪れ、う。カルミラ島に出向する船で偶然尚文一行と出会い、自己紹介した際に尚文から盾の勇者だと名乗られているが、グラスから聞いた話や三勇教が捏造した指名手配の映像水晶を真に受け、盾を変化させることは盾の勇者を騙る犯罪者にも出来るから嘘を言うなと冤罪の真相を知らずに尚文の言葉を否定し{{Sfn|小説5巻|loc=五話 墓参り}}<ref>アニメでは1期23話で描写</ref>、弓の勇者一行のマルドを見て「アイツは絶対に何かやらかす、アレが盾の勇者だ。」と堂々と間違えた{{Sfn|小説5巻|loc=八話 カルマ―}}。その後も何かと世話を焼いたり、一緒に魔物狩りに出たりと交友を深めるが、その過程で尚文が盾の勇者であることに気づき、カルミラ島の波でボスとの戦い魔物を倒した後、自分たちの正体と目的を明かし尚文たちと戦った{{Efn2|ちなみに当時の尚文以外の四聖がラルクから見て弱すぎたため眼中になく、絆の異世界に尚文と共に助っ人としてきた樹をみてやっと尚文以外の四聖を認識した。}}。霊亀事件ではキョウと敵対し尚文たちと共闘、絆の帰還後は元々侵略や殺害に気が進まなかったこともあり、尚文たちと和解、その際尚文を「坊主」と呼んだため「若」と呼ばれ羽目になった{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}
; {{Vanc|エスノバルト}}
: 裏切り者の転生者によって鎌の眷属器を奪われるが、救援に駆け付けた尚文たちの助力によって鎌を取り戻す{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。尚文の一時帰還の際、尚文にアクセサリー作りを教えたアクセサリー商から技術を学ぶために同行したことで尚文たちを呆れさせ、最初は冷たく断られるものの、カースシリーズ(おそらく嫉妬)が発現しかけるほどの剣幕で頼み込んだことでアクセサリー商が折れたことで弟子入りが叶った{{Sfn|小説20巻|loc=二話 不器用な男の修行}}。
: Web版では未登場だが、存在はしていたらしく鎌を奪われた際に死亡、もしくは戦闘に参加できないほどの重傷を負ったとされている{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
: TVアニメ版では尚文と船で相部屋となるより早く、ラフタリアが育った[[漁村]]の[[廃墟]]で出会い、後にカルミラ諸島行きの船で再会する。坊主呼ばわりしたため、顔を見た瞬間に尚文に嫌な顔をされた{{R|anime22}}。
; {{Anchors|エスノバルト}}エスノバルト
: 声 - [[河西健吾]]
: 異世界の眷属器、'''船の勇者'''。現在は'''本の勇者'''。
: 図書兎(ラルクの国ではライブラリーラビット)で迷宮古代図書館の館長。十五歳で人化すると少年の姿になる{{Sfn|小説9巻|loc=三話 ルアー}}。尚文たちの異世界に来た際はウサピルのレッシュアント種になっていた
: 代々次期館長が飲むはずの薬を再現したものを飲んでいたため、勇者に育てられたわけではないのに話たり人に変身したりすることができた。様々な魔法を覚えているが、図書兎の資質でレベルによる補正をほとんど受けず、戦闘能力は低い。そのため船の眷属器の転能力で貢献していた{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}。絆たちの役に立ちたいと思っており、歯がゆい気持ちを持く思っていたが、尚文の説教と同じように弱くても頑張るリーシアを見て感銘を受けて強くなるための鍛錬を積極的に行うようになる{{Sfn|小説9巻|loc=二話 居合斬り}}{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}。
: 自身の世界が追い詰められたことで、救援要請のために以前尚文に渡した錨のアクセサリーで転移し、タクト戦後にボロボロになった状態で尚文たちに接触する。帰還の時期を待つ間、レベリングと龍脈法の加護を受け、変幻無双流の修行を行う。尚文の分析通り、変幻無双流のエルラスラからリーシアと同じ資質をもつことが明かされる。宮地との戦いで才能を開花させ、宮地撃破に貢献する。絆のカース解除のために迷宮古代図書館に行った際に薬を見つけ、その薬を飲んだことで真の館長となる。
: 敵対者に船の眷属器を奪われており{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}、現在新たに本の眷属器に選定され'''本の勇者'''になっている。
: Web版では未登場だが、存在はしていたらしく、ラルク同様に死亡、もしくは戦闘に参加できないほどの重傷を負ったとされている{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
; ラフタリア
: 異世界の眷属器、'''刀の勇者'''。
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==== 絆の仲間 ====
; グラス
{{MainSee|#グラス}}
; ラルクベルク=シクール
{{MainSee|1=#ラルクベルク=シクール}}
; エスノバルト
{{MainSee|#エスノバルト}}
; テリス=アレキサンドライト
: 声 - [[早見沙織]]
: 額に宝石が埋まっているジュエル(晶人)。尚文たちの異世界ではメルティの髪と同様に珍しい青緑色の長い髪を後ろで三つ編み{{Sfn|小説5巻|loc=五話 墓参り}}にして纏めており、魔法を使う際、髪が赤く染まる{{Sfn|小説5巻|loc=八話 カルマ―}}。宝石の声を聴く能力があり、宝石から力を借りて魔法を使用する{{Sfn|小説5巻|loc=十二話 ラルクベルク}}{{Efn2|尚文に彼の作っ。まアクセサリ、四聖武器や眷属器魔法で攻撃した際、作ってくれた尚文に謝罪しつつ攻撃意思拒否す感じ宝石の声を聴ことができ、使用眷属器と連動することで翻訳機能止めてい使うことができ。}}。ラルクと親しくいつも共に行動している。普段はお淑やかな女性であるが、宝石やアクセサリー作りのこととなると目の色を変える。
: ラルクと共に尚文たちの異世界に来た際、尚文一行と出会う。尚文たちの異世界には晶人がいないため、[[ティアラ]](設定資料集ではサークレット{{Sfn|設定資料集|pp=146-147|loc=テリス=アレキサンドライト}})で額の青い宝石を隠していた。ラフタリアから尚文は細工が得意と聞き、アクセサリー作りを依頼する。し、その出来から尚文の細工技術に惚れ込み、以降は彼を「名工様」と崇めるようになる。自分たちの世界を守るためラルクたちと共に尚文たちと敵対するが、キョウとの戦いで共闘し、絆の帰還後に和解する{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}。尚文のアクセサリーに対する入れ込みが悪化してきており、ラルクの嫉妬を強める要因となっている
: 宝石から力を借りて魔法を使用する。宝石やアクセサリーの出来が良いほど強力になる。また、四聖武器や眷属器の意思を感じることができる。眷属器と連動することで翻訳機能を使うことができる。
: 裏切り者の転生者によって危機的状況になるも、尚文からもらったアクセサリーによって危機を脱する{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。その後救援に駆け付けた尚文からイミアが作ったアクセサリーを借り、より強い力を得る。その後尚文により強力な形で修繕されたアクセサリーによって強化し、そのアクセサリーを使って銛の眷属器持ちに属していた晶人を魅了させた。
: 尚文のアクセサリーに対する入れ込みが次第に悪化してきており{{Efn2|その様から尚文からは「元康三号」と密かに思われている。}}、ラルクの嫉妬を強める要因となっている。とはいえ「ラルクの事が嫌いになったわけでも乗り換えたいと思ったわけでもない」とは言っている{{Sfn|小説20巻|loc=二話 不器用な男の修行}}。
: Web版では未登場だが、存在はしていたらしく、裏切り者の転生者に襲われた際に死亡したことが示唆される{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
; ロミナ
: 声 - [[衣川里佳]]
: 晶人。絆たちが贔屓している鍛冶師。胸に赤い宝石が付いている。ふざけた客は追い出す硬派の職人。尚文一行も絆の世界に訪れた際には世話になっている。尚文の蛮族の鎧を「バルバロイアーマー」に改修するなど、互いの作品を通じてエルハルトとは技術交換をしている。大胆な面もあり、尚文が重傷を負いかねない改修をした「バルバロイアーマー」を人体実験を兼ねて着用させるが{{Sfn|設定資料集|p=149|loc=アルトレーゼ、ロミナ}}、フィーロの本性が着ぐるみと同じフィロリアルクイーンだと知り笑顔が微妙に引きつった{{Sfn|小説8巻|loc=エピローグ 全員集合}}
: コミカライズ版では未登場。
; アルトレーゼ
: 商人。通称「アルト」。
: 絆とは一緒に商売をした間柄。儲け話に目聡く、絆曰くお金のためなら何でもするらしく絆たちとは比較的ドライな関係。魂癒水を売っていた尚文に接触する。その際に波に関する文献を提供する。
: 華奢で中性的な外見をしており、設定資料集では「美男子」とされているが{{Sfn|設定資料集|p=149|loc=アルトレーゼ、ロミナ}}、実は女性であり、シャチ姉妹に見抜かれている。隠しているらしく否定しており、グラスやエスノバルトも知らなかった。
: コミカライズ版、TVアニメ版ともに未登場。
; ヨモギ=エーマール
: 声 - [[河瀬茉希]]
: キョウの仲間だった女で幼馴染。正義感が強く、猪突猛進な性格をしている。過去に助けてくれたキョウを信じ慕っていたが、内心疎ましく思われていた。
: 尚文たちの異世界から帰ってきたキョウに誘導され、霊亀のエネルギーで作った自爆機能付きの剣を持って、尚文や絆たちに襲撃する。自爆で諸共殺されそうになった所を助けられ、キョウの悪行を明かされ、真実を知るために絆たちに同行する。キョウの研究所でキョウに詰問するも激しく罵られ、彼の本性を目の当たりにする。そして絆たちを信じなかった罪滅ぼしとしてキョウ討伐に力を貸す。キョウが倒された後は絆たちの仲間となり、ツグミと共にロミナの工房の隣に拠点の道場を建て、キョウがいた国の親善大使になる。
: 書籍小説版ではキョウによって波が発生した際にキズナのパーティに入っていたため転移され、決着を見届けられなかったが、コミカライズ版では転移されず決着を見届けた。
: TVアニメ版でも転移されたが、エスノバルトと一緒に尚文達と合流し共にキョウのもとに向かい、ラフタリアとフィーロと一緒に操り人形となったカズキと戦った後、キョウとの決着を見届けた。なおキョウから罵倒されるシーンがカットされている。
; ツグミ
: 声 - [[東城日沙子]]
: クズ二号の仲間だった女。クズ二号とは幼馴染で慕っていたが、内心強引なやり方に疑問を持っていた。槍や棒などの長物の武器を使う。
: クズ二号と共にラフタリアを狙うが敗北しクズ二号が殺される。その後キョウによって国が占領され絶望していた所をキョウに復讐の機会とクズ二号を生き返らせるとキョウに唆され、体をまだらの白虎の獣人姿に改造され、さらに霊亀のエネルギーで作った自爆機能付きの槍を持たされ、復讐のためにラルクの城襲撃する。改造による暴走と槍によって危険な状態となるが、尚文と絆によって助けられる。治療を受けられ、クズ二号がしてきたことを考えるようにと尚文に諭され、身勝手をした罰が当たったと諦めた形でおとなしくなる。元の異世界に帰る尚文たちを見送る際は、恨み言を言いつつ助けたことと死んでなお利用されたクズ二号を解き放ったことに礼を言う。
: その後絆たちの仲間なり、ヨモギと共にロミナの工房の隣に拠点の道場を建てる。絆から妹の紡に名前が似て、妹よりかわいいからと懐かれ遊び相手をなる{{Sfn|小説18巻|loc=四話 妹分と嫉妬}}。当人は満更でもない様子だが、グラスに嫉妬され恐々としている{{Sfn|小説18巻|loc=四話 妹分と嫉妬}}{{Sfn|小説18巻|loc=六話 セーヤ飯店}}。
; 魔竜
: 絆たちの世界の竜帝。人間を憎んでおり、支配域で魔物を指揮して奴隷のように酷使していた。世界征服をしようとした所、勇者として召喚された絆とその仲間に討伐される。
: 尚文が異世界に渡った際にロミナに作成された防具に腐竜の核石(親ガエリオンの竜帝の欠片)と魔竜の核が使われており、核を持ったまま帰還する。その後子ガエリオンが核石を取り込んだ際に暴走し復活を遂げるも尚文らに討伐される。その後再び異世界に渡った尚文によって核石が返却され、レベル限界突破の方法を得るべく復活させる。
: 復活した魔竜は紫色のメスのドラゴンで、親は絆。色違いのガエリオンみたいのような外見。絆たちに敵意を持ちつつも、自分が支配するつもりの世界の滅亡を防ぐために、百年の猶予を設定し協力する。ガエリオンの上書きの影響と尚文の憤怒の感情が心地よかったため尚文を好いている。性格も人間を見下してはいるものの以前と比べると若干丸くなっている。仲間になった後は「(それが)我の良いところ」を口癖としている。また盾の世界には魔竜の複製人格も存在しており、盾の中から尚文の魔法の補助もできる{{Efn2|詠唱が高速化されるなど、尚文は助かりはするが、寄生されてるみたいだと語っており、あまりよく思っていない。}}。特典SSではアトラとオストと一緒に尚文たちの様子を見ている。
: 絆たちの世界の魔法を全て熟知している魔の王を自負する竜帝であり、その異名に違わず、強力な魔法や魔法の指揮、複数の魔法の同時詠唱など、高度の魔法の技術をもつ。魂を喰らうことができ、倒した波の尖兵の魂の処理もできる(当人曰く珍味)
; 自在珠玉流の師範代
: グラスの流派、自在珠玉流の師範代をしている老人。尚文からは「ジジイ」と呼ばれる。
: 強化を解除する魔法の対抗手段とグラスの出自を知るために訪れた尚文とグラスたちに、自在珠玉流の裏の秘術と調停者に関わる情報を教えた。上述のグラスの件など、弟子が問題を起こしたせいで意気消沈しており、あまり道場から出なくなっていたが、同じような立場と経験をもつ変幻無双流のエルラスラと拳で語り合ったことで立ち直り、エルラスラとはライバル関係となる{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。その後、奉具殿で見つけた失伝された技術をエルラスラと共に解析し、伝授した後に尚文たちに技術を教える{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。その後は弟子の修行のため、ラルクの城の場内の訓練場に来るようになる。
: 扇を武器にしており、変幻無双流のエルラスラと同格の戦闘能力と技術を持ち、扇のスキルに似た技を使う{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。変幻無双流の技術をエルラスラとの決闘で盗み出し、自身の流派に応用した技を生み出している{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。
 
==== 魔竜四天王 ====
魔竜に知識や力を授けられた魔物たち。名前は世襲制となっており、以前の四天王は絆一行に討伐された。魔竜と力がつながっており、魔竜に力を供給でき、魔竜が強くなると四天王も強くなる。ただし魔竜の任意で罰を与えられる。{{Efn2|無理やり任命したフィーロは除く。}}風のクーフィリカ以外は忠誠心が強く、より強くなって復活した魔竜に震え上がっている。
 
; 大地のダインブルグ
: 魔竜四天王の一人。魔竜の城で欠片による複数の魔竜の気配がして判断に悩み、魔竜の招集にすぐに応じなかったため他の四天王二人と共に罰を受けるも、尚文に挨拶したため助け舟をもらった。魔竜に忠誠を誓っており、魔竜の心を射止めた尚文を慕っている。
; 火のクリムレッド
: 魔竜四天王の一人。
; 水のアクヴォル
: 魔竜四天王の一人。女性口調だが性別は不明。
; 風のフィーロ
{{Main|#フィーロ}}
; {{Anchors|風のクーフィリカ}}風のクーフィリカ
: 元魔竜四天王。本編では直接登場していない。女性であり、魔竜を裏切り、銛の眷属器持ちの仲間になっており、魔竜から預かっていた竜帝の欠片でメタルマジックドラゴンを生み出す。魔竜の招集に応じなかったため、四天王から除名され力を失い、フィーロが(本人は嫌がったが)後釜となる。力を失ったことで衰弱し、銛の眷属器持ちが力を取り返そうとするが、返り討ちにあい、その後はそのまま衰弱死したかセインの宿敵の勢力の研究材料にされた{{Sfn|小説19巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
 
==== 敵対国 ====
; {{Anchors|キョウ}}キョウ=エスニナ
: 声 - [[木村良平]]
: 異世界の眷属器、本の勇者。
: 顔の作りはいいが根暗で陰湿な雰囲気をもつ少年。幼馴染のヨモギからは少しひねくれた発想をするもののたくさんの人たちを救ったいい人と思われていたが、実際には身勝手で卑劣で、自分が思い通りにならないと癇癪を起こす短気かつ自己中心的な性格。裏では非人道な研究を行っている。ヨモギを含む一部の仲間の女にはこの暗黒面を隠していた。ヨモギのことを疎ましく思っており、霊亀のエネルギーで作った自爆機能付きの剣を誘導して持たせ、尚文たち諸共殺そうとした。リーシアに対しては、幾度も立ちはだかり追い詰められるきっかけを作ったことでリーシアに対しては、尚文以上に恨みを持っている。
: 霊亀のエネルギーを使って、聖武器の剣、槍、弓の外見とスキルを模した武器型の魔物の製造、守護獣の白虎、朱雀、玄武の歪な獣人姿に改造、ホムンクルスを使っての蘇生といった錬金術師としての技術をもつが、武器型の魔物の話を聞いたホルンからは「その程度のものしか作れないのか」「無駄な代物」と呆れられ、また守護獣の獣人改造も、同じような研究を行い、後の世に種族として定着させた守やホルンと比べても、姿が歪で暴走を起こしていたため、彼らより技術は劣っていると思われる。
: 尚文らの世界で霊亀を操って人々を殺し、エネルギーを集めて回っていた際も、どうせ滅びる世界だからと大量虐殺に何とも思わず高笑いしており、むしろ素晴らしい考えだと思っていた。霊亀に敗れた錬、元康、樹を捕らえ、人質兼霊亀のエネルギー源にして、霊亀のエネルギーによって強力な力を身に着け、霊亀の使い魔を使役していた。霊亀のコアのある部屋で尚文たちと対峙交戦、尚文ちとグラスたちの活躍で自身の世界に逃走、その後追ってきた尚文たちに幾多の罠を張り追い詰めるも、最終的に本の眷属器を強引に従わせて多くの武器の強化方法を知りながらも力を出し切れなかったことが仇となって倒され、魂も魂食いに食われた。
: 正体は波の尖兵であり、魂と外見が一致しない転生者。魂はガリガリの三十代っぽい姿をしていた。また実は検索系の能力を持っていて、その力を使う事で頭脳派の技術者や軍師っぽく見せつけているだけだった<ref>{{Cite web|和書|author=アネコユサギ|url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/2946242/|title=盾の勇者シリーズ1100万部突破&マンガ版20巻、おしながき4巻、マンガ版槍の勇者9巻発売について。|website=小説家になろう|publisher=ヒナプロジェクト|date=2022-02-22|accessdate=2022-06-05}}</ref>。アニメ版では転生前に[[2ちゃんねる|5ちゃんねる]]風の掲示板で荒らし行為を行い、[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律#発信者情報の開示|発信者情報開示に係る意見照会書]]が届いて窓から飛び降りた<ref>アニメ2期12話「戦う理由」より</ref>。
; {{Anchors|カズキ}}カズキ
: 声 - [[立花慎之介]]
: 刀の眷属器の国レイブル{{Sfn|設定資料集|p=184-185|loc=各地案内 絆たちの世界}}で天才術師と呼ばれていた男。身勝手な性格で、尚文からはオルトクレイに似ているという理由で「クズ二号」と呼ばれる。本名を言う場面があるが、その都度尚文が聞き流してきたため明かされていない。天才術師と呼ばれるだけあり、絆たちの異世界の転移スキルの再現を実現できたり、戦いでは無詠唱で様々な属性の魔法を連発できるが、尚文にはまったく効かず、しっかり詠唱した方が威力が出ると内心駄目だしされており、あまり脅威に感じられていなかった。
: 鏡の眷属器の国で転移スキルの再現をしていた所を尚文と絆たちと遭遇、捕らえようとするも逃げられる。その後刀の眷属器の選定に挑戦するも今度は眷属器に逃げられ、観衆にいたラフタリアが選ばれると盗人として追いかけ、眷属器を奪うため殺そうと、仲間の女たちと国の決戦兵器である白虎のクローンを引き連れ追いかけるも、合流した尚文や絆たちによって追い詰められ、ラフタリアに切られ敗北、忠告を無視して、去ろうとする彼らを追おうとして傷口が開き死亡する。死んだ時のために研究していた予備の体のホムンクルスの研究をしており、死後魂が入ろうとしたがキョウによって魂食いのエサにされ、死体とホムンクルスはキョウに利用され操られた挙げ句、最後はグラスとテリスによって燃やされた。
: 尚文から眷属器を奪おうとしたことに疑問視されるが、後に正体は武器を奪える転生者であることが推測された{{Sfn|小説18巻|loc=四話 妹分と嫉妬}}。
; 宮地 秀正(みやじ ひでまさ)
: Web版では終盤に刀の眷属器を持った転生者が登場するが、同一人物かは不明{{R|group="Web"|WEB355}}。
: アニメ版において名前が明らかにされ、クレジットされている。キョウにスポンサーになってもらったことで刺客として現れた。12話ではキョウに自身のホムンクルスにアルバートの僅かな魂を入れられたことで鏡の眷属器を所持した状態で操られており、最期はラフタリアの剛刀・霞十字に斬られて消滅した。
; {{Anchors|アルバート}}アルバート
: 異世界の眷属器、鏡の勇者。
: キョウに倒され、国を占領された上に魂を欠けられ鏡を繋がれたまま操られる。尚文と絆の援護スキルによって四倍となったリーシアの攻撃で倒される。
: 初登場の時点で理性を失っていたが、生前の性格はキョウやクズ二号よりはましだが、グラスたちとの和解は無理らしい{{Sfn|小説9巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。複数の女を囲っており、鏡をいいように使っていたため、尚文からキョウ二号(波の尖兵)だったのではと思われている。
: TVアニメ版では端っこくらいにしか登場せず、キョウによって魂をカズキに入れられ、操られた。
; {{Anchors|絆の元仲間の裏切り者}}絆の元仲間の裏切り者
: 絆たちの仲間だった人格に難のある腕の立つ人物{{Efn2|仲間とあるが、劇中の描写から、実際には仲間というよりも他国の同盟相手であり、関係性は薄かったと思われる。}}。クズ二号同様名前を言う場面はあるが、尚文が聞こえなかったため本名は不明{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。
: 四聖殺害を行った眷属器持ちの粛清の会議でラルクに襲い掛かり鎌の眷属器を強奪、絆たちの前で捕縛した聖武器を見せ付け、絆を誘拐した。その後仲間の女たちと共にラルクたちの城に襲撃しラルクを殺そうとするも、救援に駆け付けた尚文によって強化されたグラスによって細切れにされ、魂はラフちゃんによって消された{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}。正体は転生者と思われる。
: Web版でも終盤に鎌の眷属器を持った転生者が登場するが、同一人物かは不明{{R|group="Web"|WEB354}}。
; {{Anchors|宮地秀正}}宮地 秀正(みやじ ひでまさ)
: 異世界の眷属器、楽器の勇者。
: 四聖勇者召喚に巻き込まれて召喚されたとされる日本人。眷属器を持っていない状態で異世界語を話せていたらしく、姿を消した後に楽器の眷属器を引き抜いた{{Sfn|小説17巻|loc=八話 地下迷宮都市}}。四聖の殺害に加担し、絆の裏切り者の国から絆を誘拐し監禁していた。一見知的に振る舞っているが、四聖を強くて調子に乗っていたからという理由で殺したりとすなど身勝手な性格。
: 正体は不正の力で楽器の眷属器を強引に従わせている転移者の波の尖兵。強引に従わせているのと、修行をまともにしていなかったため力を出し切れてなくおらず、楽器が弱いせいだと不満を持っていた{{Sfn|小説17巻|loc=十三話 強制憑依}}{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
: 尚文たちとの戦いでは、マルドやセインの姉らと共に他世界の聖武器を抑え込む技術とによって優位に立つも、本と鏡の眷属器の助太刀と樹の演奏妨害によって追い込まれ、エスノバルトによって眷属器を操るアクセサリーを破壊されたことで楽器を解放され、その後マルドから斧を奪おうとするも殺され、魂もカッコつける動作に巻き込まれ消滅した。
; {{Anchors|セーヤ}}セーヤ
: とある町でセーヤ飯店という会員制の店を経営している料理人。
: とてつもなく美味い料理人という噂だが、実際には手頃のインスタント料理やアクセサリーによる調合ばかりで、しかも命の危険がある中毒性のある料理を出しており、この料理によって町を支配していた。近隣の町の料理店で店の看板や権利、財産をかけた料理勝負をしているが、審査員の買収などの不正によって勝ち続け、店を大きくしてきた。いずれは国の重鎮を魅了させ自分の国を作ろうとしていた。正体は転生者であり、怪しい料理の他、武器を奪う能力も持っていた{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。
: 噂を聞きつけてやってきた尚文たちが料理に不満不評したり、尚文の料理の方がおいしいと言っ述べたことで尚文と料理勝負をするが、不正行為をのともしなかったため敗北、敗北を認めず観客を扇動し、さらにパワーアップするスープを店員に飲ませ襲い掛かるも返り討ちに合い、その後見逃されることを条件に、筆談によって背後関係を教えようとするもタクトと同じく頭が破裂して死亡{{Efn2|尚文にしてみれば、波の尖兵であると確証が得られた時点で生かしておく気もなかったので、文面ではどうかという実験も兼ねた事実上の駆除である。}}{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。
; {{Anchors|今週の敵}}今週の敵
: 義勇兵を集めていた尚文たちの前にセインの姉やレスティに連れられて現れた転生者。尚文によって内心で適当に呼称される。
: 攻撃性能がある透明の障壁のような結界を使う能力があり、防御の他に切断攻撃や内部に敵を閉じ込め、圧縮させて潰す攻撃を行う。攻撃のカテゴリーであるため防御無視や比例攻撃の効果がなく、そのうえかなり固い。しかし元々内部に敵を閉じ込める仕様のため、転移や壁を無視して内部に出現させる攻撃に弱い。
: 尚文たちとの戦いでは、結界の中という安全圏から攻撃を行う戦法を取るも、尚文のスキルと魔竜の魔法によりその弱点を突かれ、仲間の女諸共焼き殺され、魔竜に魂を食われる。
: Web版でも同じような能力を使う転生者が複数登場しており、そのうちの一人が仲間の女に「シェル」と呼ばれていたが、同一人物かは不明{{R|group="Web"|WEB353}}。
; {{Anchors|錬二号}}錬二号
: 魔竜の城で遭遇した転生者。Lv78。クール気取りで調子に乗った態度が会った当初の錬に似ているという理由から内心で仮称される{{Efn2|後日、この命名理由を聞かされた錬本人は「わかってはいたし反省もしているが、いつまでも付きまとう問題なのか」と大いに嘆いた。}}。
: 魔物退治と宝探しに来たという理由で魔竜の城に訪れたと語っていたが、一人になったグラスに取り巻きの女たちと共に襲い掛かった{{Efn2|尚文たちはすでに正体に気付いており、あぶり出しのため単独行動をとった。}}。尚文にいいところを見せるために現れた魔竜に挑むも全く歯が立たずに蹂躙され、終いには自分の仲間の命を差し出して命乞いを始めたが、取り巻き諸共魂を引きずり出され食われた。死体は魔竜によってゾンビにされ城の修理をさせられた。
: Lvなどの人の能力を鑑定する能力を持っており、能力的に自分が勝てる戦いだけをしてきた。ただし勇者たちの場合は解析の耐性があるため強引に覗いてもLv程度しかわからない{{Efn2|鏡の眷属器をもつ尚文には、能力が反射されて逆に自身のLvとステータスがばれている}}。尚文たちに遭遇した際にも使用したが、魔竜によってLvが低く見えるように偽装されたために戦いを挑んだが、本来のLvがわかると逃げ出そうとした。
; {{Anchors|銛の眷属器持ち}}銛の眷属器持ち
: 銛の眷属器を不正に所持していた転生者。
: 宮地同様、絆たちと敵対し、自分たちの世界の四聖勇者を殺害しており、セインの敵対勢力に協力している。ラルクの国と戦争を起こすも、自身は仲間になっている風のクーフィリカを救うために、能力の優位性を捨てて、魔竜を殺しにセインの姉やマイン、仲間の女らと共に魔竜の城に向かう。メタルマジックドラゴンと共に、魔竜とクーフィリカの魔力をもつフィーロ、サディナと交戦するも実力の違いに歯が立たず、サディナに武器を操るアクセサリーを破壊され、銛を失う。最期は自分の仲間と札を持った男と共に魔竜に魂ごと貪り食われる。
: 拠点防衛の能力を持っており、自身の領地では三倍位強くなる{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}{{Sfn|小説19巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。銛の技術はサディナと比べてかなり劣っており、サディナとの戦いでは完全に遊ばれていた。
; メタルマジックドラゴン
: 風のクーフィリカとその配下が持っていた竜帝の欠片によって生み出された人造魔物。名前は見た目からの尚文の仮称。
: 人造ベヒーモスの装飾と機械の翼を持った魔竜に酷似した姿をしており、人間態は機械の羽を生やした尚文曰く「メカニカル女子」。「ギャギャ」という鳴き声を発する。同じ人造魔物の人造ベヒーモスと異なり会話ができる。聖武器を体内に取り組まれており、伝説の武器の強化方法を使用でき、強化した魔法を使う。銛の眷属器持ちを主として、真の魔竜となるため魔竜を倒そうとする。力を得るための手段を選んでおらず、魔竜からは聖武器を冒涜する世界の敵の味方をしていることに呆れられている。銛の眷属器持ちと共に魔竜とフィーロ、サディナと交戦するも、本物の魔竜にかなわず敗北する。持っていた竜帝の欠片から、玉の聖武器の強化方法の記憶が内封されており、欠片を取り込んだ魔竜によって明かされた。
; 風のクーフィリカ
{{Main|#風のクーフィリカ}}
 
==== その他 ====
; お盆のガキ
: セーヤ飯店があった町の少年。
: セーヤの中毒料理によって妹以外の家族が中毒死しており、セーヤに不信感を持っていた。町の住民に伝えても信じてもらえなかった。料理対決の際は、尚文に自身のことと薬草を提供する。セーヤを撃破し、町を救った尚文を「お盆のお兄ちゃん」と呼んだことが尚文の逆鱗に触れ、罰として「お盆のガキ」と呼ばれるようになる{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}{{Sfn|小説19巻|loc=八話 疑惑のプディング}}。その後は妹と共に尚文に料理を習いに城に訪れる。
; マロ
: セーヤ飯店の常連だった貴族。地位はラルクやツグミよりは下。平安貴族のような口調で、一人称が「マロ」であったため尚文にそう呼ばれる。
: 「美味しい料理の味方」と豪語する美食家であり、尚文の料理を食べた際は、オーバーなリアクションを取った。
: 当初はセーヤの料理の中毒により、セーヤ飯店の味方をしており、料理対決で審査員をした際も初めは贔屓していた。しかし、尚文の料理に感激し、さらに尚文の薬膳料理によって中毒を回復し耐性が付いた。そのことでセーヤの料理の本来の味と中毒の秘密を知ったことと、尚文の交渉もあり、他の審査員と共に尚文の料理を選ぶ。裏切ったことでセーヤたちに命を狙われるが、尚文たちに助けられる{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。
 
=== セインの宿敵の勢力の異世界 ===
; 小柄の男(襲撃者B)
: 声 - [[二宮丈]]
: 尚文たちが最初に遭遇したセインの宿敵の勢力の異世界人。セインの姉によると雑魚兵。
: 小柄で「イヒヒ」という笑い声が特徴で尚文からはネズミみたいなやつと表現している。四聖勇者を殺害するために動いており、異世界を滅ぼす戦いを楽しんでいた。高い戦闘力を持ち、シャムシールを獲物とし、自分の世界の強化解除魔法や土属性と思われる魔法を使う。また、死に戻りができる体の応用のものか体を陽炎のようにして攻撃を受け流すことができる。
: 行商中の尚文たちに襲い掛かり、呪いにより能力が低下していたとはいえ、高い戦闘能力で尚文たちを単独で追い詰めるもセインの助太刀が入られ撤退しようとするもセインに刺されて殺される。その後生き返り、錬を捜索していた尚文たちの前に大柄の男と共に再び現れ交戦、人手不足を察して転移で撤退。錬とエクレールの決闘後にまた現れ、錬を殺そうとするも、尚文から教わった強化方法を実施した上、カースシリーズのラストスピアーを持つ元康によって大柄の男が殺された後、シャムシール諸共首を切断される。その後、錬と元康のカーススキルの影響で魂が転移せずその場で残されており、大柄の男共々、ラフタリアに魂を切られ完全に消滅する。
: TVアニメ版では「襲撃者B」とクレジットされており、襲撃者Aが尚文達に接触した際、背後から奇襲して現れた。書籍版に描写されたような襲撃者Aとの体格差はなくなっている。また錬がヴィッチに騙され愕然としていたところを彼女に場所を教えられ、襲撃するシーンも追加されている。
; 大柄の男(襲撃者A)
: 声 - [[伊原正明]]
: セインの宿敵の勢力。セインの姉によると雑魚兵。
: 大柄の男でこぼれ話によると弁慶っぽいイメージ。小柄の男同様、四聖勇者を殺害するために動いており、異世界を滅ぼす戦いを楽しんでいた。小柄の男同様に戦闘力は高く、鎖鎌を獲物とし、「アブソリュートシールド」という一定量のダメージを無力化吸収する障壁を使う。
: 小柄の男と共に錬を捜索していた尚文たちの前に現れて交戦し、人手不足から転移で撤退。錬とエクレールの決闘後にまた現れ、錬を殺そうとするも、元康によって「アブソリュートシールド」を破られ、槍に刺された挙句、バーストランスによって爆殺される。その後、錬と元康のカーススキルの影響で魂が転移せずその場で残されており、小柄の男共々、ラフタリアに魂を切られ完全に消滅する。
: TVアニメ版では「襲撃者A」とクレジットされており、初めの尚文達への襲撃から登場し、最初に現れ接触したのも彼になっている。原作で使用していた「アブソリュートシールド」は未使用で、もう片方の男が使っていた隕石の魔法を彼が使用していた。
; セインの姉
: 異世界の眷属器、'''鎖の勇者'''。
: セインの宿敵の勢力。本名は現時点では不明{{Efn2|一応名前はあるが、知っているライノは不快という理由で明言を避けている。21巻でレイン、リインの姉妹から彼女の種族ないし家系は「〇イン(〇の部分にそれぞれ別の字を当てる)」と名付ける命名則があることが判明している。なお、尚文は頭2文字まで思い浮かべて拒否反応を起こした。}}。「まあまあまあ」が口癖。彼女とセインの先祖と思われるレインが天神種であるため、彼女も天神種の末裔と思われる。
: 自分が元居た世界を裏切り、宿敵勢力についたらしく、妹のセインからはそのことで恨まれている。絆たちの世界の聖武器を捕らえ抑え込み、他世界の聖武器を抑え込む技術を宮地に提供した。戦いではほとんど本気を出していないが、尚文たちを一瞬で吹き飛ばすほどの力を持ち、分析力も優れている。また雑魚兵が使用していた強化解除魔法の広範囲版も使用する。絆たちの世界の波の尖兵たちに取り入って協力関係となっているが、彼らや仲間となったマインたちの自分勝手な言動に振り回され気苦労している。
: セインを甚振り煽ったり、自分の世界が消滅する様を嬉々として語るなどの悪女の振る舞いをするが、サディナからは本心を隠していると指摘されている。実際、尚文たちに自分たちの内情を話したり、忠告をするなど不可解な行動を取る。尚文が村ごと過去に飛ばされた際には逃げるよう警告の「声」を届けている。
: 伝説の武器を操るアクセサリーを鎖に付けていたことから、不正に所持していると思われたが、実際には正式に選ばれた勇者であり、アクセサリー破壊後も所持していた{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。
; 札の聖武器をもつ男
: 魔竜の城で尚文たちと対峙したセインの宿敵の勢力。札の聖武器をアクセサリーによって不正に所持している。
: 勢力の大将格に助けられたことで崇拝していたが、ついでに助けられた人物だったらしく、関係が薄かったため、セインの姉曰く三軍扱いで当人からは何とも思われていなかった。物腰は柔らかいが、大将に女を献上しようと絆に邪悪な笑みを浮かべる下種な性格。札の他に自分たちの世界の火の魔法を使う。
: グラスとシルディナと交戦。それなりに強くはあったが、札の使い方が未熟で武器に振り回されており、神託によるグラスとシルディナのコンビネーションに歯が立たず、絆の0の狩猟具の攻撃によって札を解放される。セインの姉に八つ当たりしつつ助力を求めるも、自身が三軍扱いであったことが告げられた後、元銛の眷属器持ち一行と共に魔竜に魂ごと貪り食われる。
; マイン(マルティ=S=メルロマルク)
{{MainSee|#マイン・スフッチ}}
; マルド
{{MainSee|#マルド}}
; ロジール
{{MainSee|#ロジール}}
 
=== 波の勢力 ===
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: Web版における「波」の黒幕である女神。自らの経験値を稼ぐという目的のために、己の魂の欠片を転生させた「無自覚の分け身」を様々な異世界の様々な国にばら撒いて干渉していた。
:「神」を名乗るだけあって様々な超常能力を有し、対「神の力」に特化した武器「0シリーズ」でも軽傷を負わせるのがやっとであるなど、尚文たちを一方的に圧倒する絶大な力をもつ。
: しかし、その性格は冷酷かつ傲慢で、自らの目的のために送り込んだ尖兵たちを使い捨ての手駒としか思っていない。また、常に相手を見下した言動・行動を取るが、やたらと「絶対」や「無限」といった言葉に拘りを見せたり、多少でも自身の余裕を崩されると烈火の如く怒り狂うなど、精神的に幼稚な面が見受けられる。
 
==== 神を僭称する存在 ====
; 過去の神を僭称する者
: 守がいた過去の時代の波を起こしていた神を僭称する者。猫のマスコットの着ぐるみの頭部を被った男で、波の戦いを実況し、自分たちの世界に中継を行っていた。テンションが高く、陽気な様をしているが、波によって勇者同士の殺し合いを強要させ、さらに逆らった勇者を見せしめとして殺して、その世界を滅ぼすなど、残虐で冷酷な性格。
: 尚文たちでは決して太刀打ちできない無敵の「神の力」をもつ。自分に歯向かった錬や尚文たちをエキジビションゲームと称して襲い掛かり圧倒するも、対「神の力」に特化した武器「0シリーズ」による奇襲で攻撃され、思わぬ痛みに動揺した隙に畳み掛けられて死亡し、魂も消された。
: 無数の浮遊する剣を操ったり、あらゆる攻撃を無力化する障壁、さらに目にも止まらぬ速さで動き、軽く攻撃しただけで尚文たちを吹きとばすなど、尚文たちでは決して太刀打ちできない無敵の「神の力」をもつ。
: 自分に歯向かった錬や尚文たちをエキジビションゲームと称して襲い掛かり文字通り圧倒するも、対「神の力」に特化した武器「0シリーズ」による奇襲で攻撃され、思わぬ痛みに動揺した隙に畳み掛けられて死亡し、魂も消された。
; 新たに現れた神を僭称する者
: 過去の神を僭称する者の仲間。犬のマスコットの着ぐるみの頭部を被っている。過去の神を僭称する者が殺された直後に現れ、尚文たちを「人殺し」、「下等な原始人」と罵るも自分たちを殺せる尚文たちを恐れ、負け惜しみの台詞と仕返しをすることを宣言しながら仲間の死体とともに撤退する。
: その後、尚文たちを排除するため、剣と槍の世界で聖武器の勇者と世界を人質に眷属器の勇者を従わせ、尚文たちの敵対国、ピエンサと手を組む。尚文たちとピエンサ軍との戦いの隙をついて、聖域に在った馬車の眷属器を奪い、さらにメルティを人質として誘拐する。また尚文のはったりから神狩りが糸を引いていると思っており、結界の解除と早々に手を引くよう要求した。
 
==== 波の尖兵用語 ====
;勇者
; タクト=アルサホルン=フォブレイ
:伝説の武器の聖武器や眷属器の精霊に選ばれ、所持者となった者を指す。勇者に選ばれると、後述の武器の機能により、一般の冒険者よりも強い力が手に入る代わりに、世界のために戦うことを義務付けられる。
{{Main|#タクト}}
:勇者となる者は出身世界、人種は問わず、魔物が選ばれることもある。ゲーマー、ヲタク気質な日本人が召喚されることが多い。勇者に選ばれる基準は、武器の技術や経験よりも「世界を守る勇者の資質」と「その武器を上手く扱える才能」が重視される傾向がある。
; キョウ=エスニナ
:勇者が使命を放棄、または間違った行いをすれば、武器の精霊に見限られ、勇者としての力を失ってしまう。
{{Main|#キョウ}}
:;四聖勇者
; カズキ
::聖武器の所持者となった者のこと。聖遺物を使用することで召喚される異世界人のみなれる。四聖勇者は第一から第三まで候補者がおり、現地の異世界で予言として、彼らの特徴と、その候補者に対する助言が石碑に記されている。精霊も候補者の中から自由に選べるわけではない。
{{Main|#カズキ}}
::世界の要のような重要な存在であり、世界がよほど危機的状況でない限りはめったに召喚されず、四聖全員が一度に召喚されることもない。
; アルバート
::所持者が死亡することで波の激しさは増し、全員が死亡した状態で波が起こると世界は崩壊する{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。聖武器の所持者を新たに召喚するには、波が発生していない状況で一度揃った四聖全員が死亡していなければならない。基本的に異世界に渡ることができないが、特例で数人行くことは可能。
{{Main|#アルバート}}
::世界を無事救った、もしくは波を乗り越えた際には、伝説の武器から次の三つのうち一つ、褒美が与えられる。
; 絆の元仲間の裏切り者
::# 「元の世界の因果律を弄ることで、どんな物でも三つ叶えてもらい元の世界に帰還する」。
{{Main|#絆の元仲間の裏切り者}}
::# 「異世界に残って、勇者として崇め称えられながら永住する」。
; 宮地秀正
::# 「一度元の世界に帰れるが、また異世界へ来る事の出来る権利」。
{{Main|#宮地秀正}}
:;眷属器の勇者
; セーヤ
::眷属器の所持者となった者のこと。尚文たちが担当する異世界では七星勇者と呼ばれる{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
{{Main|#セーヤ}}
::召喚者の他にも、現地の住民、もしくは波によってその武器がある世界に訪れた異世界人がなれる{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}。眷属器を使って召喚される。
; 今週の敵
::四聖勇者と異なり、他の異世界に波や何らかの移動方法が確立していれば自由に行き来できる。死亡した場合、適性者がいれば即座に認定されることがある。
{{Main|#今週の敵}}
::四聖勇者に比べると制限が緩い一方、資質があっても精神が未熟だと選ばれなかったり、使命を放棄、または間違った行いをすれば武器の精霊に見限られ、勇者としての力を失ってしまうことがあったりと、所有資格の有無に関しては少々厳しい面もある。
; 錬二号
:
{{Main|#錬二号}}
;伝説眷属持ち
:世界を守るために存在する特殊な武器。聖武器・眷属器にはそれぞれ精霊がついており、そのため'''精霊具'''とも呼ばれる。所持者には、様々な恩恵と制限が与えられる。勇者が所持した当初は弱い初心者用の武器の形をとっているが、魔物や素材を吸収することで新たな武器が解放され、その武器に変化することができる。武器ごとに様々な強化方法があり、強化方法を共有することで何倍もの力を得られる。またウェポンコピーという既製品でも同じ系統の武器を手にすることでコピー可能な機能がある。同じ武器でも品質の良い武器をコピーするとボーナスが掛かる。開放した武器はステータス画面で、スキルツリーとして表示されている。
{{Main|#銛の眷属器持ち}}
:武器ごとに技能やスキル、ステータスアップなどの装備ボーナスがあり、一定の熟練で能力開放され、永続的なボーナスを得る。技能などが他の武器で重複している場合、ステータスアップなどに置き換わる{{Sfn|小説2巻|loc=十二話 勇者たちの噂}}。武器にはその形状に変化させることでのみ現れる「専用効果」のある武器も存在する。
 
:勇者専用のステータス「SP(絆の異世界では魂力)」を使用して詠唱を必要としない'''スキル'''が使用可能となる。スキルは開放された武器の装備ボーナスとして内包されており、その武器を装備することで使用でき、能力開放することで他の武器に変えても使用できるようになる。
== 勇者と伝説の武器 ==
:勇者に自ら死を選ぶほどのトラウマや強い負の感情が生じると、その感情を糧にした七つの大罪の武器「カースシリーズ」が発動する。これらは呪われるデメリットと引き換えにした「自殺防止機能」で、カースシリーズを乗り越えた際には「ブレスシリーズ」が発現する。
=== 勇者 ===
:デメリットも存在し、所持者の意思で捨てることはできず、所有者は他の武器を一切使うことが出来ない。また素手などの武器を使わない直接攻撃は弱くなってしまう{{Sfn|小説14巻|loc=八話 姉貴}}。さらに龍脈法などの異世界の魔法習得の加護が受けづらくなってしまう{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。
伝説の武器(後述)の聖武器や眷属器の精霊に選ばれ、所持者となった者を指す。勇者に選ばれると、後述の武器の機能により、一般の冒険者よりも強い力が手に入る代わりに、世界のために戦うことを義務付けられる。
:;聖武器
 
::異世界から聖遺物を使用し、召喚された勇者のみが扱える伝説の武器。眷属器とは異なり、安置場所が存在せず、勇者を召喚の際も聖遺物を使用するため、勇者召喚前はどこにあるのかは不明。四聖勇者同様、波から世界を守るための要であり楔となる重要な存在。
伝説の武器をもつ波の尖兵も勇者と呼ばれているが、実際には不正な力を使って武器を操っているだけであるため、「偽勇者」として扱われる。
::眷属器よりも力や権限は強く、波の尖兵に奪われても、所有者が聖武器との繋がりを自覚していれば取り戻すことが可能。
 
::所持者には眷属器の勇者の勇者資格剥奪の権限が与えられ、波の尖兵や、勇者として不適正となった者から眷属器を開放することができる。
勇者は異世界に召喚されてなる場合と、現地の住民がなる場合の二パターンなる。勇者となる者は出身世界、人種は問わず、魔物が選ばれることもある。
:;眷属器
 
::聖武器の眷属的存在である武器。聖武器1つに付き2つの眷属器が存在する。強化方法は眷属器1つで1つ存在する。所持した勇者が死亡した際に、適性者がいれば即座に認定されることがあるが、適性者がいない場合はそれぞれの安置場所に戻る。安置場所は挑戦者に公開されており、適性者か波の尖兵のような不正な手段を保持している者ならば安置場所から引き抜くことができる。安置場所から適性者の元へ、眷属器自ら向かうこともある{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}。
所持者は武器の精霊が選んでおり、勇者本人の意思をあまり尊重せず、強制的に選ばれることが多い。またゲーマー、ヲタク気質な日本人が召喚されることが多い。
 
勇者に選ばれる基準は、武器の技術や経験よりも資質が重要視される傾向がある。資質とは、「世界を守る勇者の資質」と「その武器を上手く扱える才能」のことであり、例え勇者に選ばれた時点で、その武器の心得がない者でも選ばれる場合がある(尚文やラフタリアら)。
 
勇者が使命を放棄、または間違った行いをすれば、武器の精霊に見限られ、武器が離れて、勇者としての力を失ってしまう。
 
==== 四聖勇者 ====
聖武器の所持者となった者のこと。聖遺物を使用することで召喚される異世界人のみなれる。四聖勇者は第一から第三まで候補者がおり、現地の異世界で予言として、彼らの特徴と、その候補者に対する助言が石碑に記されている{{Efn2|ただし、長年の風化や波の尖兵の破壊工作などで読めなくなっていることもある。}}。第三候補は勇者としての資質は高くても、精神面などに問題があるとされる。精霊も候補者の中から自由に選べるわけではない。
 
世界の要のような重要な存在であり、世界がよほど危機的状況でない限りはめったに召喚されず、四聖全員が一度に召喚されることもない。
 
所持者が死亡することで波の激しさは増し、全員が死亡した状態で波が起こると世界は崩壊する{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。聖武器の所持者を新たに召喚するには、波が発生していない状況で一度揃った四聖全員が死亡していなければならない{{Efn2|ただし所有者が死亡した際に、他の召喚候補者の身近で、波や転送などで異世界同士が繋がった際に、緊急特例として召喚することがある。}}。基本的に異世界に渡ることができないが、特例で数人行くことは可能(2人までならOK、4人全員はNG)。
 
世界にとって重要な存在であるため、使命を放棄、または間違った行いをしても、勇者の資格を失うことはないが、樹のもつ聖武器の弓がリーシアに投擲具の七星武器を与えたように、所有者を止めようとすることがある。
 
また、波の尖兵に不正な手段で奪われた場合でも、聖武器との繋がりを自覚していれば取り戻すことが可能。同様に不正な手段で所持されている眷属器を剥奪して解放することも出来る。
 
世界を無事救った、もしくは波を乗り越えた際には、伝説の武器から次の三つのうち一つ、褒美が与えられる。
# 「元の世界の因果律を弄ることで、どんな物でも三つ叶えてもらい元の世界に帰還する」{{Efn2|ただし、不老不死は出来ない。特例による途中離脱の場合は異世界人の任意の一人を一緒に連れて行けるくらいしかできない。}}。
# 「異世界に残って、勇者として崇め称えられながら永住する」。
# 「一度元の世界に帰れるが、また異世界へ来る事の出来る権利」。
 
==== 眷属器の勇者 ====
眷属器の所持者となった者のこと。尚文たちが担当する異世界では七星勇者と呼ばれる{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
 
召喚者の他にも、現地の住民、もしくは波によってその武器がある世界に訪れた異世界人がなれる{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}。
 
召喚する場合、眷属器を使って召喚されるが、失敗する場合がある。現地世界の住民がなれるため、冒険者が憧れる職種として有名でもある{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。少しでも戦乱が起こると出現する可能性があるため、武勇伝の数自体は四聖勇者より多い{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
 
四聖勇者と異なり、他の異世界に波や何らかの移動方法が確立していれば自由に行き来できる。死亡した場合、適性者がいれば即座に認定されることがある。ただしこれらの特性のため、波の尖兵が勇者になり済ましやすくなってしまっている。
 
四聖勇者に比べると、制限が緩い一方、資質があっても、精神が未熟だと選ばれなかったり、使命を放棄、または間違った行いをすれば、武器の精霊に見限られ、武器が離れて、勇者としての力を失ってしまうことがあるなど、所有資格の有無に関しては少々厳しい面もある。ただし精神的な成長を遂げたり、過ちに気づき改心すれば、武器に選ばれる。
 
眷属器の勇者も世界を無事救った、もしくは波を乗り越えた際には、前述の褒美が与えられるのかは不明。
 
=== 伝説の武器 ===
世界を守るために存在する特殊な武器。聖武器・眷属器にはそれぞれ精霊がついており、そのため'''精霊具'''とも呼ばれる。所持者には、様々な恩恵と制限が与えられている。武器は破損・破壊されることがなく、武器のどこかに丸い宝石がついており、その宝石が力の要となっている模様。
 
勇者が所持した当初は、弱い初心者用の武器の形をとっているが、魔物や素材を吸収することで新たな武器が解放され、その武器に変化することができる。
 
またウェポンコピーという既製品でも同じ系統の武器を手にすることでコピー可能な機能がある。また同じ武器でも品質の良い武器をコピーするとボーナスが掛かる。開放した武器はステータス画面で、スキルツリーとして表示されている。ただし武器を開放するには、必要なLvや必要個数があり、数回吸わせる必要がある。魔物によっては細かく解体することで部位事の武器が解放される。
 
武器ごとに技能やスキル、ステータスアップなどの装備ボーナスがあり、一定の熟練で能力開放され、永続的なボーナスを得る。技能などが他の武器で重複している場合、ステータスアップなどに置き換わる{{Sfn|小説2巻|loc=十二話 勇者たちの噂}}。武器にはその形状に変化させることでのみ現れる「専用効果」のある武器も存在する。
 
勇者に自ら死を選ぶ・至るほどのトラウマや強い負の感情が生じると、その感情を糧にした七つの大罪の武器「カースシリーズ」が発動する。これらは呪われるデメリットと引き換えにした「自殺防止機能」で、カースシリーズを乗り越えた際には「ブレスシリーズ」が発現する。
 
伝説の武器を所持することで、様々な恩恵を受けることができる。勇者専用のステータス「SP(絆の異世界では魂力)」を使用して詠唱を必要としない'''スキル'''が使用可能となる。スキルは開放された武器の装備ボーナスとして内包されており、その武器を装備することで使用でき、能力開放することで他の武器に変えても使用できるようになる。
 
また最上級魔法のリベレイションが使用可能となる(詳細は後述の魔法にて)。
 
また武器の力で自動で引き出されるエネルギーがあり常時展開している。強化方法の認識で勇者専用のステータス「EP」が発現する。
 
レベル上限がなく、クラスアップをしなくても上限なくLvを上げられる(尚文たちの異世界では、Lv40とLv100で上限があり通常100が限界値)。
 
他にもさまざまな機能が存在する。武器には翻訳機能があり、異世界語などの自分の知らない言葉を翻訳してくれる。ただし文字は翻訳できず、勇者当人が勉強して覚える必要がある。物を倒した際にアイテムや装備を作り出し、ドロップする。また、素材とレシピに対応した武器が解放されていればアイテムの調合・作製も可能となる。武器に魔力付与されたアクセサリーを付けると特殊な効果を得られる。
 
武器ごとに様々な強化方法があり、強化方法を共有することで何倍もの力を得られる。強化方法の共有は所持者本人から聞く必要はないが、どの武器の強化方法か認識する必要はある{{Sfn|槍小説3巻|loc=一話 槍の勇者のやり直し}}。別の異世界の聖武器・眷属器の強化方法は共有できない。
 
また勇者や所持する武器が過去に飛ばされた場合、武器が当時の世界の融合状況に合わせてしまうため、その時点で融合していない方の世界の武器の強化が使えなくなる。
 
デメリットも存在しており、まず所持者の意思で手に入れたり捨てることはできず、基本的に所持者の体から離れない。ただし持ち換えたり、位置を変えたりはでき、見た目のサイズや形状を変えることで隠すことはできる。また変化させた武器の性能やスキルによっては投げることができる。投げた後は自動的に所持者の元へ戻ってくる。
 
次に武器の所有者は他の武器を一切使うことが出来ない(戦闘の意思がなければ包丁などは可)。使おうとすると手から電流のような物が流れ、武器を弾き飛ばす。また素手などの武器を使わない直接攻撃は弱くなってしまう{{Sfn|小説14巻|loc=八話 姉貴}}。
 
さらに龍脈法といった異世界の魔法習得の加護が受けづらくなってしまう{{Sfn|小説12巻|loc=十四話 秘密基地}}。
 
他に、波によって他の異世界に行った際は、その世界に存在しない素材の武器は使用できなくなる。ただし能力開放した装備ボーナスは残る。
 
異世界によって差はあるものの、伝説の武器のある程度の解析は行われており、機能が再現された道具が存在している。
 
==== 聖武器 ====
異世界から聖遺物を使用し、召喚された勇者のみが扱える伝説の武器。眷属器とは異なり、安置場所が存在せず、勇者を召喚の際も聖遺物を使用するため、勇者召喚前はどこにあるのかは不明。強化方法は聖武器1つで3つ存在する。所持者は半径1キロメートル前後に、他の聖武器の所持者がいる場合、経験値が入らない。四聖勇者同様、波から世界を守るための要であり楔となる重要な存在。
 
眷属器よりも力や権限は強く、波の尖兵に奪われても、表面しか奪うことができず、所有者が聖武器との繋がりを自覚していれば取り戻すことが可能。
 
所持者に眷属器の勇者の勇者資格剥奪の権限を与えられ、波の尖兵や、勇者として不適正となった者から眷属器を開放することができる。正式な勇者や他の異世界の勇者に行っても武器は離れないが、聖武器を不正で所持している者が、強引に眷属器を離すことができてしまう。ただし正式な四聖勇者と比べて力は弱く、他の聖武器の力で防ぐことができる。
 
==== 眷属器 ====
聖武器の眷属的存在である武器。聖武器1つに付き2つの眷属器が存在する。強化方法は眷属器1つで1つ存在する。半径1キロメートル前後に、眷属器の所持者同士が二人より多くいる場合、経験値が入らない。所持した勇者が死亡した際に、適性者がいれば即座に認定されることがあるが、適性者がいない場合はそれぞれの安置場所に戻る。安置場所は挑戦者に公開されており、適性者か波の尖兵のような不正な手段を保持している者ならば安置場所から引き抜くことができる。ただし安置場所から適性者の元へ、眷属器自ら向かうこともある{{Sfn|小説8巻|loc=十五話 刀の選定}}。
 
=== 各世界の武器の特性 ===
{| class="wikitable" style="width:90%"
|+ 尚文たちの担当世界の武器と強化方法
|-
! || 武器 || 現所持者 || 強化方法 || 備考
|-
| style="width:8em" rowspan="12"| 聖武器
| style="width:8em" rowspan="3" | '''盾'''
| style="width:18em" rowspan="3" | 尚文
| style="width:30%" | 強化方法の共有
| style="width:50%" | 認識後で聖武器や眷属器の強化方法の倍率上昇
|-
| 信頼
| 信頼し信頼されることで能力上昇。無意識下でも補正有
|-
| エネルギーブースト
| 常時展開しているエネルギーをスキルや魔法、攻撃に混ぜて放つことが可能
|-
| rowspan="3" | '''剣'''
| rowspan="3" | 錬
| 武器熟練度
| 同じ武器を使っていると武器に熟練度が溜まり、ステータスボーナス。上限100。
|-
| エネルギー付与
| 熟練度リセットから手に入るエネルギーを使い武器を覚醒させ、秘められた力を開放
|-
| レアリティアップ
| 同じくエネルギーを使用することでレアリティを引き上げる。失敗有。
|-
| rowspan="3" | '''槍'''
| rowspan="3" | 元康
| 精錬
| 精錬用の鉱石を使用して強化。失敗有。
|-
| スピリットエンチャント
| 魔物の魂を武器に吸わせて特別な力を得る
|-
| ステータスエンチャント
| アイテムを武器に吸わせてステータスの増加付与。効果はランダム。
|-
| rowspan="3" | '''弓'''
| rowspan="3" | 樹
| 強化
| 特定の鉱石を装着させて強化。回数制限はあるが失敗無。
|-
| アイテムエンチャント
| 武器に吸わせたアイテムからエネルギー抽出。失敗有。
|-
| ジョブLv
| 吸わせた特定の魔物やアイテムでステータス上昇。武器に依存しない強化。
|-
| rowspan="8" | 眷属器
| '''槌'''
| ---
| 武器合成
|解放済みの武器同士を合わせることで能力付与
|-
| '''ツメ'''
| ---
| スキルの熟練度
|スキルを使うと強化される
|-
| '''小手'''
| フォウル
| スキル強化
| ポイント割り振って10段階強化。スキル名にI〜Xが付く
|-
| '''斧'''
| ---
| 肉体改造
| 不明
|-
| '''投擲具'''
| リーシア
| 金銭によるオーバーカスタム
| 精錬の強化失敗無効など金銭の使用で他の強化の補助
|-
| '''杖'''
| クズ
| 魔法強化
| ポイント割り振って10段階強化。魔法名にI〜Xが付く
|-
| '''鞭'''
| ---
| 資質向上
| Lvを下げて潜在能力やステータスを引き上げる
|-
| '''馬車'''
| フィトリア
| 不明
| ---
|-
|}
 
{| class="wikitable" style="width:90%"
|+ 絆たちの担当世界の武器と強化方法
|-
! || 武器 || 現所持者 || 強化方法 || 備考
|-
| style="width:8em" rowspan="12" | 聖武器
| style="width:8em" rowspan="3" | '''狩猟具'''
| style="width:18em" rowspan="3" | 絆
| style="width:30%" | 武器経験値
| style="width:50%" | 同じ武器を使っていると武器に経験値が入り強化される
|-
| 札貼
| 武器に札を貼って能力を与える
|-
| 狩猟ボーナス
| 狩猟した魔物や生物の種類ボーナス
|-
| rowspan="3" | '''札'''
| rowspan="3" | シルディナ
| 魔法強化
| ポイント割り振って最大10段階強化。魔法名に一〜十が付く。杖と同じ強化方法。
|-
| レアリティアップ
| 武器の希少度を引き上げる。剣と同じ強化方法。
|-
| 資質向上
| Lvを下げて潜在能力やステータスを引き上げる。鞭と同じ強化方法。
|-
| rowspan="3" | '''玉'''
| rowspan="3" | ---
| 強化方法の共有
| 盾と同じ強化方法
|-
| 信頼
| 盾と同じ強化方法
|-
| 職業選択
| 戦士や僧侶、魔法使いなどを選択。アイテムを注ぎ込むことで強化。
|-
| rowspan="3" | '''鈍器'''
| rowspan="3" | ---
| スキル強化
| ポイント割り振って最大10段階強化。スキル名に一〜十が付く。小手と同じ強化方法。
|-
| ---
|
|-
| ---
|
|-
| rowspan="8" | 眷属器
| '''刀'''
| ラフタリア
| 精錬
| 槍と同じ強化方法
|-
| '''扇'''
| グラス
| 魔力吸収
| 倒した相手の魔力を吸い取って強化
|-
| '''鎌'''
| ラルクベルク
| スピリットエンチャント
| 槍と同じ強化方法
|-
| '''船'''
| ---
| アイテムブック
| 武器に入れたアイテムの種類でボーナス
|-
| '''鏡'''
| 尚文
| 食事Lv
| 食物を食べることで強化。勇者の料理を食べさせることで勇者以外の仲間にも強化可能。
|-
| '''楽器'''
| 樹
| 金銭によるステータス購入
| お金でステータスを買う
|-
| '''本'''
| エスノバルト
| レアリティアップ
| 札の強化とは種類違いのレアリティ強化
|-
| '''銛'''
| サディナ
| スキルと魔法の熟練度
| スキルと魔法を使い込むことで強化
|-
|}
 
==== 尚文たちの担当世界の武器 ====
; 盾
: 勇者:'''岩谷尚文'''
: 先代勇者:'''城野守'''
: 所有者の変遷(盾):尚文→(タクト)→尚文
: 盾に変化できる聖武器。一部の手甲、小手にも変化できる{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。水晶の色は緑。絶大な防御力を誇り、盾が一番硬いが、それ以外の部分に攻撃を受けた際もダメージが大幅に減少する。ただしこの武器の所有者は攻撃力がほとんどなくなり、攻撃魔法の習得や投擲アイテムなどによる間接的な攻撃もできない{{Efn2|攻撃ができないことはないが、最弱クラスの魔物を5分間殴り続けてようやく倒せるくらいしかない。攻撃力を上げる装備ボーナスがある盾もあるが、数値がかなり低く、焼け石に水程度でしかない。}}。投げたり、押さえつけなどの拘束はできるが、相手に痛みが生じる関節技を使うと、禁止事項に接触し、弾かれるような痛みが生じる。過去の所有者である城野守は、尚文に比べ防御力が低いが攻撃ができる仕様となっているが、その違いの理由は不明{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。タクトが不正に所持した際は、尚文が所持した場合と同じようになっている{{Sfn|小説16巻|loc=四話 奪われた力}}。強化方法はなぜか不明なままであったが、14巻でクテンロウで見つけた石碑に盾の強化方法が記されていた{{Sfn|小説14巻|loc=十話 盾の強化方法}}。
: スキルも防御や援護などの味方をサポートするものがほとんどで、攻撃系はカーススキル以外では覚えない。相手にダメージを与える手段は、反撃効果がある盾や代償があるカーススキルの攻撃、後述のエネルギーブラストしかない。
: 元々世界が融合する以前の「亜人たちの世界」における聖武器であり、先代の盾の勇者の城野守が、亜人をとても大切にしたために、盾の勇者を信仰することによって建国した国であるシルトヴェルトでは神として崇められている。
: 盾の精霊はいつも第一候補者を引き当てているらしく、他の四聖の精霊からやや妬まれている{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}。精神世界での様子から少々調子のよい性格をしている{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}。
: 転生者のタクトの攻撃を受けてしまったため一時期にタクトの手に渡ってしまうが、表層程度でしか奪われていなかったため{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}、尚文の武器剥奪によって開放され再び尚文の元へ戻る。絆の異世界に再び訪れ、宮地と対峙した際にセインの敵対勢力の技術で機能が停止し、小さなアクセサリーとなったが、尚文が鏡の勇者となった際に、鏡と融合し、盾のスキルを鏡のスキルとして変換させる。波で元の世界と繋がった際は盾に戻っている。尚文が担当世界に戻り、盾が使用可能となっても鏡は尚文から離れようとしなかったためか、わずかだが鏡の力が使えるようになっている{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}。
:; 強化方法
::; 強化方法の共有
::: 強化方法と知らなくても共有は可能だが、強化方法との認識後は聖武器や眷属器の強化方法の倍率が1.5倍から2倍に変化する。
::; 信頼
::: 信頼し信頼されることで能力上昇。勇者は他人から信頼されることによって能力が上がり、また勇者に信頼された仲間も能力が上がる。判明したのは14巻からだが、ラフタリアは以前からこの強化が発揮されていたことを指摘しており{{Efn2|三勇教の教皇と戦った辺りから霊亀と戦った時辺りで、尚文の行動と冤罪が晴らされたことによって人々に信頼する人が増えたため強くなっており、信頼されている人が少ない絆の異世界では能力の伸びが悪かった。}}、強化方法を知らなくても僅かに発揮される。
::; エネルギーブースト
::: 強化方法の認識で勇者専用のステータス「EP」が発現する。勇者には武器の力で自動で引き出されるエネルギーがあり、常時力を展開している。気や無双活性の簡易版のようなものであり、認知後はそのエネルギーを自在に使えるようになる。常時展開しているエネルギーをスキルや魔法、攻撃に混ぜ放つことでより強力になる。ただし、意識するだけでEPが消費してしまうため練習が必要。
::<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
:; スキル
::; エアストシールド
::: ロープシールドに内包されたスキル。周囲の空間の任意の場所に盾を1枚出現させる。射程範囲は5メートルくらい。効果時間は15秒。防御の他に、空中に出現させて足場にしたり、敵の近くに出現させることで動きを妨害する壁にしたりと応用が利く。出現場所から僅かに動かすことができるようで、漫画とアニメでは直線状に動かして相手に当てたりしている{{Sfn|漫画2巻|loc=第七話 決闘}}{{R|anime4}}。
::; セカンドシールド
::: ソウルイーターシールドに内包されたスキル。二つ目のエアストシールドを出現させる。
::; ドリットシールド
::: 勇魚の盾に内包されたスキル。三つ目のエアストシールドを出現させる。
:::; ハイディングシールド
:::: ファスト・ハイディングとの合成スキル。幻影によって見えない盾を出現させる。チェンジシールドと併用して使われる。
:::; トルネイドシールド
:::: ツヴァイト・トルネイドとの合成スキル。盾に攻撃を与えると盾を中心に竜巻が発生し相手に反撃する。
:::; ミラージュシールド
:::: ファスト・ミラージュとの合成スキル。盾に触れた相手に幻覚を見せて惑わす。
:::
::; アラートシールド
::: 双頭黒犬の盾に内包されたスキル。使用者の半径20メートル以内に魔物が侵入すると吠えたてて警報が鳴り響く。ただし詳しい位置は分からないため、尚文からは微妙なスキルと呼ばれ、ほとんど使用されない。
::; シールドプリズン
::: ロープシールドに内包されたスキル。盾で四方を囲む檻を出現させる{{Efn2|小説挿絵や漫画では6つの盾で立方体状に囲んで、鎖が檻を縛るように巻き付いている{{Sfn|漫画2巻|loc=第六話 厄災の波}}{{Sfn|漫画2巻|loc=第七話 決闘}}{{Sfn|漫画5巻|loc=第十七話 アイアンメイデン}}。アニメでは小さい複数の盾で球体状に囲っている{{R|anime3|anime4}}。}}。射程範囲は6メートルくらい。効果時間は15秒。対象を檻の中に入れることで守ったり、拘束したりできる。エアストシールドと同様に足場にしたり、相手の近くに出現させ、壁として相手の動きを妨害することも可能。対象物が檻より大きい場合、囲めず砕けてしまうが、漫画版では遮蔽物を避けるように張られ、霊亀に対して脚に展開し、檻に引っ掛けるようにして足止めしていた{{Sfn|小説7巻|loc=五話 時間稼ぎ}}{{Sfn|漫画14巻|loc=第五十六話 時間稼ぎ}}。
::; チェンジシールド
::: キメラヴァイパーシールドに内包されたスキル。スキルで出現させた盾を、尚文が変化させられる盾に変化させる。クールタイムは30秒。カウンター効果のある盾に変化させて相手に反撃を与えたり、攻撃に相性の良い盾に変えたりできる。盾を複数出した場合、それら全てを変えることができ、同じ種類の盾に変えたり、別々の盾に変えたりもできる{{Sfn|小説21巻|loc=九話 コンフュージョン・ターゲット}}。
::; セルフカースバーニング
::: 憤怒の盾(後にラースシールド)に内包された専用効果。強力な呪いの炎を発生させるが、カウンター技な上に近接攻撃でしか発動しない。
::; チェンジシールド(攻)
::: 憤怒の盾(後にラースシールド)に内包されたチェンジシールドの亜種スキル。シールドプリズンの内側の盾を針の盾に変化させることで内部の敵に攻撃する。主に後述のコンビネーションスキルであるアイアンメイデンの繋ぎとして使われる。
::: 内包していたのがカースシリーズゆえか能力開放ができず、ラースシールド使用時しか使えなかった。尚文が慈悲の盾を得てからは能力開放したことで他の盾でも使えるようになった。
::; アイアンメイデン
::: 憤怒の盾(後にラースシールド)に内包されたスキル。コンビネーションスキルとなっており、シールドプリズン→チェンジシールド(攻)→アイアンメイデンの順番でスキルを唱えることで発動できる。巨大なアイアンメイデンを出現させ、盾の檻ごと敵を閉じ込めて貫かせる。アニメでは扉を閉じるときに、尚文が拳を握りしめるアクションをしている{{R|anime11}}。しかし「代償に自分のもつすべてのSPを消費する」、「他のスキルを繋げてなければならないため、前提が面倒な上に妨害されやすい」という欠点をもつ。
::: 内包していたのがカースシリーズゆえか能力開放ができず、ラースシールド使用時しか使えなかった。尚文が慈悲の盾を得てからは能力開放したことで他の盾でも使えるようになった。しかし扱いづらさゆえにほとんど使用していない{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。
::; ブラッドサクリファイス
::: ラースシールドIIIに内包されたカーススキル。大量出血を伴う激しい痛みと長期間のステータス低下の呪いを代償に、刃が多重構造になっている金属の竜の顎を思わせる赤黒い錆びた巨大なトラバサミを召喚し対象を噛み砕く。呪いは強力であり、メルロマルクの集中治療でも全治一ヶ月かかった。
::: アニメではトラバサミで出来た首の長い龍のような物を地中から出現させるスキルとなっている{{R|anime20}}。
::: Web版ではドイツ語の「ブルートオプファー」という名前であった。4巻のこぼれ話で原作者が「意味が分かりづらくなったかな?と思い英語読みになった」とのこと(他のカーススキルも同様){{Sfn|小説4巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
::; 流星盾
::: 隕鉄の盾に内包されたスキル。使用者の半径2メートルを取り囲む球状の防御結界(バリア)を展開する範囲防御スキル。消費SPは全体の5%で、クールタイムは15秒、効果は5分ほど。パーティーメンバーは通り抜けができ、結界の中で守られながら攻撃することもできる。結界は尚文の体から広がって展開するため、自分の体に取り付いている敵などを結界の外まではじき出すことなどもできる。結界内部に出現する攻撃も弾く。扱いやすいため尚文がよく使用しているスキル。
::: 絆の異世界では盾にアクセサリーを付けた状態だと攻撃で砕けた破片が相手に向かって攻撃する機能が付く。盾を特殊専用効果、流星盾(霊亀)がある霊亀甲に変化させた状態だと形状が亀の甲羅となり、耐久力が上がる。
::; ヘイトリアクション
::: エルハルトの店で盾をウェポンコピーした際に見つけたスキル。魔物の敵愾心を使用者に向けさせるターゲット集中系スキル。効果範囲は15メートル。フィーロ曰く「ニガニガした変な感じなのが出て、周りに飛んでいく」。敵味方問わず、軽度の潜伏魔法やスキルを解除することができる{{Sfn|小説11巻|loc=十五話 仮面の男}}。人間にも効果があり、受けたラフタリアによると、少しだけ攻撃力が上がり、防御力が低下し、使用者から視線を逸らしづらくなる効果がある{{Sfn|小説21巻|loc=九話 コンフュージョン・ターゲット}}。
::; ポータルシールド
::: 龍刻の砂盾に内包された盾の転移スキル。自分が行った先で任意の転移点を三箇所まで登録することができ、自分と近くにいる仲間の中から最大6名までを登録した場所に転送することができる。スキル強化を行うと登録できる移動箇所と人数が大幅に上がる。他の武器にも名称は違うが、同様の効果のスキルがある。ただし、馬車のような大荷物は運べない。また洞窟や建物の中での転移点の登録は基本的に不可能であり、儀式魔法の効果範囲内や一部の魔物の縄張りあるいは聖域の中、呪いによって汚染された場所などでは発動できない。
::; バブルシールド
::: 勇魚の魔法核の盾に内包されたスキル。水中で呼吸することができる空気の泡の膜を作る水中用スキル。酸素残量がありずっと潜っていられるわけではない。一度使うと一旦水上に出るまでは使えない。地上ではシューという音が出るだけ。スキル強化を行うと酸素残量が増え、III以上になると流星盾のような防御能力をもつようになる{{Sfn|小説17巻|loc=二話 限界突破}}。
::; エネルギーブラスト
::: 霊亀の心の盾の特殊専用効果。霊亀の心の盾から4本の脚が支えとして展開され、盾の中心にエネルギーを収束、重心が伸びて使用者の後方に翼のような大画が置かれ、ターゲットマークで標的をロックし、霊亀が発射する雷の高出力エネルギーを発射する。霊亀の力で発射され、力は%表示であらわされる。キョウとの戦いにおいて切り札として使用された。霊亀の力で結界が生成された後は、霊亀の力がなくなったため使用できなくなる。
::; 夜恐声(やきょうせい)
::: ヌエの盾を覚醒させることで使用可能となった専用効果。凄まじい不快音(曰く「黒板を引っかいた音を倍化させたよう」)を発し、敵対する相手の深層意識に働きかけ恐怖心を煽る。失神した対象の夢の中すら恐怖で支配する、拷問にはうってつけの効果。
::; チェインシールド
::: 白虎クローンの盾に内包されたチェンジシールドの亜種スキル。スキルで出した盾同士を鎖で繋ぎ、グルグルと回転して相手を拘束する。ある程度動かすことができる。
::: 別世界の魔物を収めて出た盾に内包されていたため、守は習得していない{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。
::; アタックサポート
::: 魔竜の盾に内包されたスキル。矢じりのようなV字の先端が付いた小さな棘を出現させる。相手に当てると、次に与える攻撃のダメージを二倍にすることができる。同じ効果の擬餌倍針と重ね掛けすることができる。クールタイムは30秒。桜陣結界展開時は棘が5枚の桜の花びらとなり、相手にまとわりつき拘束する効果が得られる。スキル強化をすることができない。
::; メギドバースト
::: ラースシールドIVに内包されたカーススキル。22巻時点で使用していないため詳細不明だが、尚文が「放ちたくない」、「どうなるかわからない」と思うほど凶悪な代償があると思われる。
::; Eフロートシールド
::: 霊亀の甲羅の盾に内包されたスキル。Eはエアストの略称。使用者の思うように操作できる盾を出現させる。射程範囲は1メートル程度。ONとOFFが出来るセミパッシブスキルでSPは30秒毎に少量ずつ減る。後述のエアストフェザーシールドと異なりエアストシールドと同時に出せる。
::; Sフロートシールド
::: 霊亀甲に内包されたスキル。Sはセカンドの略称。二枚目のEフロートシールドを出現させる。
::; 獣化補助
::: 獣王の盾に内包されたスキル。味方の亜人や獣人を獣化の補助ができる。獣化した者はステータスの大幅な補正が掛かる。1秒単位に使用者の魔力が減る。亜人は獣人の適性がなければ使用できないと思われる。
::; 領地の改革
::: 獣王の盾に内包されたスキル。移動、設置、除去、作成、合成の項目から選択し使用者の領地を自由に開拓することができる。献上ポイントというものを消費することで領地内に建築物を作り設置したり、特殊な植物の合成ができる。建築物の移動や除去もできるようだが、中に人がいると注意文が出る。使用者の領地のみ使用でき、以外で使用すると領地の地図のみ現れる。
::; 桜陣結界(おうじんけっかい)
::: 桜天命石の盾内包されたスキル。所有者の足元に桜を模したスキルに変化を与える魔法陣を展開させる。自身や味方の能力を上げることもできる。
::; カモンラフ
::: ラフちゃんがラフ種を誕生させた際にラフちゃんが魔法で習得させたスキル。ラフちゃんやラフ種を召喚することができるスキル。ラフちゃん側が召喚の要望がある場合や使用者(尚文)に伝えたいことがあると、ラフちゃんの顔のようなマークが出て伝える。勇者ではないラフちゃん自身も使えることができる。気を織り交ぜることで呼ぶ数を増やしたり、他の式神(作中ではクリス)も一緒に召喚することができる。
::; リフレクトシールド
::: 霊亀甲に内包されたスキル。一時的に盾に他の盾の反撃能力を付与することが出来る。防御力はあるが反撃効果が無い盾に使うと有効。またチェンジシールドと組み合わせて使える{{R|group="Web"|WEB238}}。
::; 流星壁
::: 慈悲の盾に内包されたスキル。一定範囲にいる使用者が味方だと思うもの全てに流星盾を展開させる。陣形を組んでいると範囲が拡大する。ただしダメージの蓄積は全ての結界に共有されており、耐久限界を超えると全て壊れる。展開させた相手を起点に結界が動くため、敵が結界に押されて、近接攻撃が届かなくなってしまう。
::; シールドバッシュ
::: 盾で敵を殴りわずかに意識を失わせる。魔物相手にはあまり効果がない。クールタイムは5秒{{R|group="Web"|WEB106}}。守が使用した際は攻撃スキルとして機能している。Web版ではアイアンシールドに内包されたスキル{{R|group="Web"|WEB105}}。
::; 0の盾
::: 0の盾に内包されたスキル。クールタイムや消費SPも0で、盾に光を発生させ、武器やスキルに不死の体をもつ神を僭称するものの力やドラゴンに特化した効果をもたらす。それ以外には何の効果も出せず、一瞬で壊れてしまう。他の武器の0シリーズも同様の効果。
::; シールドブーメラン
::: 盾を円盤のように投げつけて攻撃する。
::: 守が使用したスキルでフリスビーシールドに内包されたスキル。尚文も同じ盾に変えられるが、内包されておらず習得できない。(尚文はフリスビーシールドを魔物たちと遊ぶために使っている)。
::; コンボバリア
::: 弓の強化にあるジョブLvでステータスの底上げをしたら出たスキル。スキルで出した盾から流星盾とは異なるバリアを生成させる。
::: 守が使用したスキルで、尚文は攻撃のステータスを上げられないためか習得できない{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。
:::; トライバリア
:::: 三枚の盾によるコンボバリア。
:::
::; シャインシールド
::: 異国の王国の鏡の盾に内包されたスキル。盾から直線に伸びる光を射出する。明かりになる程度の明るさで目くらましにするには弱い。ヘイトリアクションで引き寄せた野性の魔物たちの注意を引くために使われた。
:::; プリズムライトシールド
:::: ドライファ・ライトアップとの合成スキル。無駄に神々しい光を放つ。
:::
::; 獣化補助拡張
::: 獣王の盾ⅡとⅢに内包された獣化補助系のスキル。
::; 獣化可能者増加
::: 獣王の盾Ⅱに内包された獣化補助系のスキル。
::; 獣化補助条件緩和
::: 獣王の盾Ⅲに内包された獣化補助系のスキル。
::; 任意獣化補助
::: 獣王の盾Ⅲに内包された獣化補助系のスキル。
::; コスト軽減(大)
::: 獣王の盾Ⅲに内包された獣化補助系のスキル。
::; 調停補助
::: 桜天命石+獣王の盾に内包されたスキル。
::; 変身補助
::: 0竜王の盾に内包されたスキル。
::; コンフュージョン・ターゲット
::: 守が使用したスキルで、理性がない者を指定した者に集中攻撃をさせる。
::; カモン・フィモノア
::: 守が使用したスキルで、フィモノアたち三羽の鳥の使い魔を召喚する。
::; ガーディアンシールド
::: 守が使用したスキル。詳細不明。
::; カルマクローダ
::: 守が使用したカース系と思われるスキル。カースシリーズと思われる十字の盾に攻撃を蓄積させて溜めることで発動する。黒く不気味な閃光を一直線に放つ。その威力は、尚文のもつ桜天命石の盾と、チェンジシールドでラースシールドと慈悲の盾に変化させた二枚のフロートシールドの強力な三枚の盾で全力で受け止めなければならないほど強力。
::; シールドチェイン
::: 守が使用できるスキルで、シールドバッシュの後に放つ追撃スキル。
::; マジックプリズン
::: チェンジシールドで鏡の盾に変えた気を込めたフロートシールドで魔法の塊を反射させ続けることで強化する。杖のスキルをアレンジ、模倣したもの。
::; エアストフェザーシールド
::: 『槍の勇者のやり直し』の尚文が使用したスキル。見た目は翼が生えたエアストシールド。元康によるとフィロリアルとは異なる鳥型の魔物の盾に内包された。エアストシールドの亜種スキルでエアストシールドよりも衝撃に耐性が高い効果があり、発動速度が速く、クール時間が短い。ただし他の攻撃に弱く、エアストシールドと同じ扱い故、同時展開ができない。本編の尚文も習得はしているが覚えたのが後半で、衝撃という極端な条件が付くので使用していない<ref name="yuusya1">{{Cite web|和書|author=アネコユサギ |url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/904026 |title=槍の勇者のやり直し、について3 |date=2014-05-14 |accessdate=2018-05-12}}</ref>。
::; エアワンウェイシールド
::: 『槍の勇者のやり直し』の尚文が使用した敵の攻撃を逸らす空気の盾を出現させるスキル。
::: 気の応用、集で代用可能なためか本編の尚文も使用していない{{R|yuusya1}}。
::; セカンドワンウェイシールド
::: 『槍の勇者のやり直し』の尚文が使用した二枚目のエアワンウェイシールドを出現させるスキル。
::; 三日月盾
::: 月石の盾に内包されたスキル。前方に横から見ると大きな三日月状の光る結界を出す。使用時にスキルのクールタイムとは別にタイムカウンターが登場して徐々に防御範囲を拡大して月の満ち欠けを演出している。しかし満月状態からしばらくすると満ち欠けが始まり、守る範囲が縮小し始める。瞬時に全範囲の防御結界を作る流星盾と比べてやや使いづらいが、魔法を反射することができる。
:::; 半月盾
:::: 三日月盾の三日月状の結界から、大きく半月状の結界に変化する。
:::; 満月盾
:::: 半月盾から、満月状の結界に変化する。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 剣
: 勇者:'''天木錬'''
: 剣や刀、投げナイフなど刃物系の武器に変化できる聖武器{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}<ref name=syosetublog20141029>{{Cite web|和書|author=アネコユサギ |url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/1016834/ |title=盾の勇者二周年&槍に関して8 |date=2014-10-29 |accessdate=2019-06-3}}</ref>。水晶の色は青。スキルは剣による斬撃による中距離〜近距離が主体となっている。尚文たちの担当世界の四聖武器の中では二番に攻撃力が高く、その反面防御力が二番に低い{{R|syosetublog20141029}}。
: 錬によれば強さはLvの高さが重要。こちらも強化に含まれるが、倍率も一番低く強化共有に含まれない<ref name="yuusya2">{{Cite web|和書|author=アネコユサギ |url=https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/172188/blogkey/1944421/ |title=毒使いの逃亡者、書籍化について。 |date=2014-05-14 |accessdate=2018-05-15}}</ref>。
:; 強化方法
::; 熟練度
::: 同じ武器を使っていると武器に熟練度が溜まり、武器のステータスが上がる。上限は100。
::; エネルギー付与
::: 使い終わった武器の熟練度をリセットすることで手に入るエネルギーを注入し、秘められた力を解放できる。その他、武器に吸ったアイテムをエネルギーに変換できる。
::; レアリティアップ
::: エネルギーを注入することによってその武器のレアリティを引き上げることで総合的な能力が向上する。レアリティの表記はC(コモン)、UC(アンコモン)など。失敗があり、失敗するとCに戻る。錬がやったゲームでは、失敗すると武器がなくなる。
::
:; スキル
::; 流星剣
::: 隕鉄の剣に内包されたスキル。剣先から星を放つ広範囲、遠距離攻撃。剣自体の威力も高い。錬がよく使うスキル。
:::; 真空流星剣
:::: 合唱魔法『竜巻』を宿したスキル。真空の刃となった星が竜巻となって攻撃する。
:::
::; 紅蓮剣
::: 炎の斬撃を放つ。
::; ハンドレッドソード
::: 何本もの剣を降り注ぐ遠距離範囲攻撃。
:::; ライトニングハンドレッドソード
:::: 雷を纏ったハンドレッドソードを放つ。
::; 雷鳴剣
::: 雷を纏った斬撃。
::; フェニックスブレイド
::: 教皇が四聖武器の複製品で放った上位スキル。剣から炎の鳥を放つ。
::; 転送剣
::: 剣の転移スキル。
::; エアストバッシュ
::: 輝きを放つ剣で相手をはじく。
::; 閃光剣
::: 剣から強い光を放つ目くらましのスキル。
::; アサッシングソード
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したスキル。使用者の姿を見えなくして強力な斬撃を放つ。
::; ハイドソード
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したスキル。使用者の姿を陽炎のように消す。
::; 羅刹・流星剣
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したカーススキル。黒い星が飛ぶ流星剣。
::; チェーンバインド
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したスキル。地面から鎖を出現させ相手を縛る。ギロチン発動の繋ぎのスキル。
::; チェーンニードル
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したスキル。チェーンバイントの鎖を棘のついた物に変えて相手の肌に突き刺す。ギロチン発動の繋ぎのスキル。
::; ギロチン
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用したスキル。アイアンメイデンと同系統のスキルで、チェーンバイント→チェーンニードル→ギロチンの順番でスキルを唱えることで発動できる。チェーンバイントとチェーンニードルで縛った相手の頭上に巨大な刃の付いた処刑具を出現させ、相手の首に刃を降り注ぐ。攻撃した相手のSPを削る効果もある。
::: TVアニメ版ではチェーンバインド、チェーンニードルは省略され、詠唱とスキル名を言った後、鎖が出て拘束後に棘が出た後にギロチンが出現した。
::; ゴールドリベリオン
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用した強欲のカーススキル。上空に金銀財宝を集め、禍々しい造詣の趣味の悪い金の人型の像を作り攻撃する。代償は使用者の財産、呪いは触れたものを劣化させることとドロップ品が粗悪になる{{Sfn|小説12巻|loc=プロローグ 盾の勇者の朝}}。Web版ではゴルトアオフシュタントという名称。
::; ストロングディクライン
::: カースシリーズに精神を汚染された錬が使用した暴食のカーススキル。相手の足元に地割れを起こし、亀裂から牙が生やして食らいつく。さらに腐敗物質を出し辺りを汚染し、腐敗した大地からハエの化け物を生み出し攻撃する。代償は使用者のLv{{Sfn|小説12巻|loc=プロローグ 盾の勇者の朝}}。呪いは経験値が上がらなくなる{{Sfn|小説12巻|loc=三話 フィロリアルとドラゴン}}。Web版ではシュタルクファアファルという名称。
::: TVアニメ版では名称を省略して発動している。
::; ドラゴンバスター
::: 剣から竜を象った炎を飛ばす竜特攻のスキル。
::; イーグルブレイド
::: 防御無視または比例攻撃のスキル。
::; フロートソード
::: 霊亀の素材の武器に内包されたスキル。使用者の思うように操作できる浮遊する剣を出現させる剣のフロート系スキル。12巻で明言され、21巻にて使用。錬は浮遊する剣を動かすことに意識が行ってしまうためあまり使いたがらない。
::; 重力剣
::: 鳳凰戦で初めて使用したスキル。Web版の説明では霊亀剣に内包されたスキルで、剣を半透明の黒い刀身に切り替えて、切りつけた敵を重力で動きを阻害する効果がある。
::; フレイムエッジ
::: マジックエンチャントで炎のブレスを吸収した剣の深紅の斬撃を放つ。
::; 鳳凰烈風剣
::: 鳳凰剣に内包されたスキル。剣が赤く輝き、炎の嵐と共にエネルギー化した火の鳥となり、相手を貫く。
::; トルネードエッジ
::: マジックエンチャントで風の魔法を吸収した剣の斬撃を放つ。
::; 滅竜剣
::: 名前から恐らくアスカロンに内包されたスキル。剣を黒いような紫色の刀身にし、竜特効を付与した状態にする。後に使うスキルにも効果がある。
::; 0の剣
::: スキルと同名の武器に内包された0シリーズのスキル。
::; 風切り笛
::: 風天王ノ太刀に内包されたスキル。剣を振ると笛の音が響く。今の所使い道が不明。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 槍
: 勇者:'''北村元康'''
: 槍や棒、杖、フレイルなどの柄が長い武器に変化できる聖武器{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}{{R|syosetublog20141029}}。水晶の色は赤。スキルは槍による突きや斬撃による中距離攻撃や、投擲による遠距離攻撃が主となっている。尚文たちの担当世界の四聖武器の中では二番に防御力が高く、その反面攻撃力が二番に低い{{R|syosetublog20141029}}。
: 元康によればスピリットエンチャントが全てで、武器の強さはあまり関係ない。初期武器でもきちんと育てれば上位武器にも匹敵するらしい。武器を振り回せる筋力などのステータスは必須。こちらも強化に含まれるが、倍率も一番低く強化共有に含まれない{{R|yuusya2}}。
:; 龍刻の長針
:: 外伝作品『槍の勇者のやり直し』で登場したする。外伝では主にこの槍がデフォルトとなっている。能力として「時間遡行」、専用効果として「分岐した世界」をもつ。幾つかの条件が成立すると、持ち主が召喚された時点まで巻き戻る。それまでに得たスキルやレベルは引き継がれる。
:: いつ手に入れた武器なのか元康の記憶が曖昧になっていたため不明だったが、20巻にてフィトリアの遺跡で偶然手に入れた1人限定の武器であることが判明した{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。
:
::; ループが起きる条件
; 尚文たちの担当世界
::: 第1に「元康自身を含めて、四聖の誰かが死亡した場合」。
:主人公の岩谷尚文が召喚された異世界。人間の他に亜人や獣人が住んでいる。過去に「人間側」と「亜人/獣人側」に分かれて戦争をしており、現在でも差別や宗教による大きな溝が残っている{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。メルロマルクの女王の外交により、各国はひとまずは互いに争わずに波の対処を行う方針を取っている{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。絆たちの異世界と比べると波に関する記録も少なく、波の尖兵などによって重要な情報が紛失していることが多い{{Sfn|小説6巻|loc=十六話 霊亀の上にある国}}{{Sfn|小説7巻|loc=十一話 勇者の碑文}}{{Sfn|小説15巻|loc=十一話 消失した勇者の日記}}{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}。そのため当初は、波を単に魔物が大量に出現する災害だと思われていた{{Sfn|小説1巻|loc=二話 勇者紹介}}。この世界では眷属器は「七星武器」、その所持者は「七星勇者」と呼ばれている{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=三話 ビーストスピア}}。しかし後に八つ目の馬車の眷属器が明らかとなる{{Sfn|小説22巻|loc=二話 ツメと槌の強化方法}}。
::: 第2に「守護獣による結界が形成され、波の問題が棚上げされた場合」。この際には前述の“分岐する世界”の条件が成立したとして「再ループを行うかの選択を求めるアイコン」がでる。
:聖武器は盾、剣、槍、弓。眷属器は槌、斧、ツメ、杖、小手、鞭、投擲具、馬車。
::
:; メルロマルク
:; ビーストスピア
:: 尚文たち四聖を召喚した国であり、主な舞台となる国。杖の勇者であるオルトクレイが所属している。見た目は中世のイギリスに近い。女系王族の国であるため女王の方が立場が上{{Sfn|小説3巻|loc=十五話 盾の悪魔}}。亜人、獣人の国であるシルトヴェルトとは長年敵対関係にあり、亜人を差別する人間至上国。またシルトヴェルトが盾の勇者を信仰していたため、反対に剣・槍・弓の勇者のみを信仰する三勇教が国教となり、盾の勇者を悪魔扱いしている{{Sfn|小説3巻|loc=十五話 盾の悪魔}}{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。
:: 龍刻の長針と同様にフィトリアの遺跡で発見した{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。対妖魔殲滅特効の槍で、発動すると自動追尾で仕留める。コピーした後、本体はラフちゃん2号が所有していたが、元々トゥリナに滅ぼされた国の生き残りが怨念を込めて作り上げた槍で、過去の世界で当時のトゥリナ(?)を倒して本懐を遂げたためか自己消滅した。
:: 三勇教によって四聖勇者を勝手に召喚し{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}、さらにメルロマルク以外の波に関しては放置していた{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}。そのため、他国への賠償としてオルトクレイを除く七星勇者の権限を全て破棄している{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
::
:: 女王が外交から帰還した後、三勇教は邪教指定を受け、国教は盾を含めた四聖の勇者を等しく信仰する四聖教に替わり、少しずつだが亜人と盾の勇者への差別がなくなっていく{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。その後新女王が即位したこととフォーブレイが敗戦国となったことで世界最大の国となる{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。
:; 強化方法
:: 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5周目)で、クズの暴走でシルトヴェルトに戦争を仕掛ける事態が発生した。{{Sfn|槍小説2巻|loc=九話 残り香}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=十話 心に刻む}}。メルロマルク編(6周目)では、尚文たちが本編以上に善行を積んだことによって国内での評判を高め過ぎた結果、国中で革命騒ぎが起きた{{Sfn|槍小説4巻|loc=七話 潜伏}}{{Sfn|槍小説4巻|loc=九話 内乱}}。
::; 精錬
::; 尚文の村
::: 精錬用の鉱石を使用して武器を強化。武器の項目に+1、+2という感じに表示される。失敗があり、失敗すると値が0に戻る。元康がやっていたゲームでは、失敗すると武器がなくなる。
::: ラフタリアの故郷ルロロナ村を尚文が霊亀討伐の報酬として授かり、復興させた村。物語中盤の拠点。
::; スピリットエンチャント
::: 旧ルロロナ村の住人を中心に集めており、勇者補正をかけるため大半が尚文の奴隷。表向きは波に対応する私兵の育成としているが、尚文がいなくなった後にラフタリアの居場所を作るためである{{Sfn|小説10巻|loc=一話 杖の七星}}{{Sfn|小説10巻|loc=二話 奴隷の行方}}。
::: 武器に倒した魔物の魂の欠片を付与することで特別な力を与えられる。武器の項目に「○○(付与した魂の魔物名)スピリット ○○(付与効果)」と表示される。貼れる個数に限界があり、パーセントも固定される。リセットもできる。能力未開放の武器には付与できない{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
::: 霊亀戦後に和解に至ってからは四聖勇者全員の拠点となっており、ラフタリアやリーシアなど、多くの眷属器の勇者の拠点でもある。
::; ステータスエンチャント
::; カルミラ島
::: 武器に吸ったアイテムを付与することでステータスの増加付与を与える。効果はランダム。武器の項目に「ステータスエンチャント ○○(ステータス名、例:魔力、体力など)○○(数値)+」と表示される。貼れる個数に限界があり、パーセントも固定される。リセットもできる。能力未開放の武器には付与できない{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
::: 正式名はカルミラ諸島。メルロマルクの近海に位置し、経験値上昇の活性化現象の舞台である火山島。海の底には龍刻の砂時計がある水中神殿がある{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
::
::: ドロップ品の中には先住民を象った「着ぐるみ装備」が出ることがある。この装備は見た目の割りに高性能で、ステータス補正だけではなく一時的に種族を変える効果をもつ。
:; スキル
::; 乱れ突き三勇教
::: 人間種至上主義のメルロマルクで成立した宗教。元々は四聖教から分派しただけだったが、英知の賢王として名を馳せたオルトクレイによってシルトヴェルトとの戦争に勝利したことから、傲慢な考えが浸透していった。最終的には自分たちの期待通りに動かない三勇者すら偽物呼ばわりして処分しようとした結果、盾の勇者に教皇が倒され、邪教として禁止された。ライノの調査報告によると、残党の一部がマインと共にセインの姉が属する勢力に参加している。
::: 槍で相手に乱れ突きを放つ。
::; エアストジャベリン
::: 光の槍を出現させて投擲する。
::; セカンドジャベリン
::: 二発目のエアストジャベリンを放つ。
:::; エアストファイアランス
:::: ツヴァイト・ファイアとの合成スキル。炎の槍を投擲する。
:::; エアストバーストフレアランス
:::: ツヴァイト・ファイアと二つのツヴァイト・エアーショットとの合成スキル。炎と風の槍を投擲する。
:::
::; 流星槍
::: 隕鉄の槍に内包されたスキル。槍から星を放つ広範囲、遠距離攻撃。槍自体の威力も高い。アニメでは、槍をバトンのように上空に回して投げてから放つといった攻撃も行われた。
:::; 風炎の流星槍
:::: 流星槍と風と炎の魔法の合成スキル。風と炎を纏った流星槍。風で炎が瞬き、流星の如く光り、刃が燃え上がり、風で炎を纏う流星が加速する。4巻で使用し、この時の元康は発動までに時間が掛かった。
:::
::; ライトニングスピア
::: 槍の矛先から雷を放つ。
::; 昇竜槍
::: 4巻で尚文に放ったスキル。
::; 大風車
::: 槍を振り回して薙ぎ払うスキル。バトンのように回して竜巻を発生させることもできる。飛び道具系の攻撃の防御としても使える。
::; ブリューナク
::: 水竜の銛に内包されたスキル。槍の上位スキル。エネルギーをチャージして槍の穂先から強力な光線を放つ。気やエネルギーブーストを使うことでチャージ時間を早めることができる。敵をロックオンし、幾千にも分かれる拡散誘導性がある。初めは教皇が四聖武器の複製品で放ったスキルとして登場した。その後元康がサディナから水竜の銛から貸してもらい、コピー後は元康の必殺技となる。Web版では「トリアイナ」という雷の一閃を放つスキルから変異することで習得した。
::; イナズマスピアー
::: 雷を帯びた槍を投擲する。
::; 無我の境地
::: 教皇が四聖武器の複製品で放った上位スキル。槍を回転させて相手の攻撃をはじき、光を放って反撃する{{Efn2|Web版では「天地逆転の構え」という名前であり{{R|group="Web"|WEB73}}、書籍版で変更されている。}}。
::; ポータルスピアー
::: 槍の転移スキル。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、元康以外の勇者はまだ解放していないか解放していても強化が足りず登録数が少ないため、移動手段として重宝されている。
::; テンプテーション
::: ラストスピアIVに内包された色欲のカーススキル。ブーストスキルであり、色欲を糧に発動し使用者の能力を上げるフィールドを作る。フィールド内にいるものを魅了状態にさせる効果がある。また空間を汚染する効果があり、転移を妨害したり、転移妨害の結界を破壊することができる。代償は使用者の色欲の感情。しかし元康は色欲が突き抜けているため目に見えた変化はなく、代償に気付いていない{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。
::; バーストランス
::: 槍の先端を爆発させ、槍を刺した相手を欠片も遺さず爆散させる。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、抹殺対象を含めた対人用として確殺を狙って多用している。
::; ルサンチマン
::: ラストエンヴィースピアIV{{Efn2|この槍の穂先は[[放送コード|モザイク]]がかかるような形状で男性には見えないが、なぜか女性には見える。}}に内包された嫉妬のカーススキル。テンプテーションとほぼ同じ効果を持つが、こちらは嫉妬を糧に発動し、フィールド内にいるものを嫉妬の感情を誘発させる効果がある。精神攻撃に耐性があるラフタリアでもダメージを受けるほど強力。代償は使用者の嫉妬の感情。ただし元康は嫉妬の心がなくなり素面に戻っただけだったため、代償に気付いていない{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。
::; シャイニングランス
::: 強い光を放ち目くらましをする。
::; エイミングランサー
::: マルチロック機能によって、狙った敵全てへ対象数分に分裂した光る槍を放つ必中スキル。元康がやっていたゲームでは高い命中率の補正が掛かるスキルだった。威力は平凡、エアストジャベリンより僅かに強い程度。『槍の勇者のやり直し』の序盤で、久しぶりに使ったのだそうだが、以降は多くの敵を殲滅する際によく使用している。
::; パラライズランス
::: 槍で刺した相手を麻痺状態にする。外伝の『槍の勇者のやり直し』では相手を無力化させる際にスリープランスと並んで多用している。
::; イリュージョンランス
::: 槍で刺した相手に都合の良い幻覚を見せる。
::; クローキングランス
::: 使用者が隠蔽状態となり、姿を見えなくする。外伝の『槍の勇者のやり直し』では火魔法による幻影なども併用して隠密活動をする際に使用している。
::; グングニル
::: エイミングランサーの上位スキル。エイミングランサーより強い威力、命中精度を誇る黒い一筋の必中の槍を投げて攻撃する。ただしエイミングランサーのように分裂することができないため狙える対象は一つのみ。
::; スリープランス
::: 槍で刺した相手を眠らせる。外伝の『槍の勇者のやり直し』では相手を無力化させる際にパラライズランスと並んで多用している。
::; ベルセルク
::: 他のスキルが使用できなくなる代わりに強靭な攻撃力を得るスキル。『槍直し』で明言されたのみで、元康が会得しているかは不明だが、元康によると、「効率やスキルの使用を考えて割に合わない」とのこと。
::; アースイグニッション
::: 槍を地面に突き刺し、地割れを発生させてマグマを噴出させて攻撃する。地中にいる標的にも攻撃できる。
::; サイレンスランス
::: 槍で刺した相手を沈黙状態にして魔法やスキルを封じる。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
:; ゼルトブル
; 弓
:: 傭兵の国。斧の勇者が所属していた{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}。
: 勇者:'''川澄樹'''
:: 石造りの建物が多い国。冒険者業の統括を行うギルドとも深いパイプを持ち、武器防具の流通から薬などの消耗品も一挙に引き受ける商業都市の側面も持っている。王は存在せず、大商人が議員となって運営している。戦争にはゼルトブルの影ありと言われているほど闇の深い国でもある。国の名物として、コロシアム、大食い大会、フィロリアルレースなどがある。
: 弓やバリスタ、銃器などといった射出武器に変化できる聖武器{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}{{R|syosetublog20141029}}。水晶の色は黄色。スキルは本体である弓(銃)から矢(弾)を放つ遠距離攻撃が主体となっている。矢や弾は魔法のような物でいつでも出せる。尚文たちの担当世界の四聖武器の中では一番攻撃力が高く、その反面防御力が一番低い{{Sfn|小説21巻|loc=プロローグ 浮遊武器の使い方}}{{R|syosetublog20141029}}。過去の世界では最初に盾の世界と融合した世界の聖武器だった。シルトヴェルトの伝説にも登場していることから、幾度かの対立はあったものの共闘した歴史もあった模様。
:: タクト一派の世界征服の際は、斧の勇者が殺されたこともあり、メルロマルク・シルトヴェルトの陣営に協力していた{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}。
: 樹によれば武器のレア度が全てで、付与はオマケでしかない。こちらも強化に含まれるが、倍率も一番低く強化共有に含まれない{{R|yuusya2}}。
:; シルトヴェルト
: 樹が絆の異世界に訪れ、宮地と対峙した際にセインの敵対勢力の技術で機能が停止し、小さなアクセサリーとなったが、樹が楽器の勇者となった際に、バイオリンの弓となって融合する。波で元の世界と繋がった際は通常の弓に戻っている。
:: 北東に位置する亜人や獣人の国。ツメの勇者が所属していた国。夜行性の亜人/獣人も多く、ゼルトブルと並んで「眠らない国」とも呼ばれている。
:; 強化方法
:: 盾の勇者(先代盾の勇者の城野守)を信仰することによって建国した国。メルロマルクと長年戦争を続けてきており、メルロマルクとは逆に盾の勇者を神と崇める盾教が国教となっている。亜人至上主義であり人間を奴隷とし、そうではない人族も差別しているので、方向性が違うだけで本質的にはメルロマルクとは大差ない。また、伝承にわずかに出て来るためか、弓の勇者に対しては盾の勇者ほどではないが寛大となっている{{Sfn|小説14.5巻|loc=三話 盾の勇者とパレード}}。現在はメルロマルクに対して昔ほどの敵視はしていない。鎖国していたクテンロウと交易関係にあった。
::; 強化
:: かつての盾の勇者が多様性を重視する言葉を遺したため、様々な種類の亜人種族ごとに建築様式を変えており、野性的な雰囲気がある。
::: 武器に特定の鉱石を付与させて強化。武器の項目に0/○と分数で表示され、付与を続けることで分子が増えてより強化される。分母は武器によって変わる。回数制限はあるが失敗無。
:: 血筋が重要視し、最上層にハクコ、アオタツ、シュサク、ゲンムという四神に似た亜人がいる。しかしハクコは過去の大戦の責任を負って勢力的に弱体化し、アオタツ種は過去のハクコ種が追い出したことで権力は低く、現在はシュサク、ゲンム種が仕切っている{{Sfn|槍小説2巻|loc=五話 シルドフリーデン}}。
::; アイテムエンチャント
:: 不遇な扱いを受けていた尚文を勧誘しようとしたが、極度の人間不信であった当時の尚文に断られていた。ジャラリスが倒されて以降は尚文に全面的に協力するようになり、仇敵のメルロマルクと連合軍を組むことになる。タクト一派の世界征服の際はメルロマルクと共に戦い勝利し、オルトクレイが考えを改めたこともあり、完全に過去の溝がなくなる。
::: 武具に吸わせたアイテムからエネルギーを抽出、攻撃などのパーセントを上げる付与を確率で行う。アイテムのエネルギーごとに色々な効果がある。武器の項目に「アイテムエンチャントLv○ ○○(付与効果) ○%」と表示される。失敗があり、失敗すると0になる。リセットもできる。能力未開放の武器には付与できない{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
:; クテンロウ
::; ジョブLv
:: シルトヴェルトから東にある島国。ラフタリアの両親やサディナの故郷。
::: 吸わせた特定の魔物やアイテムの力を与えることでステータスが上昇できる。認知後、ステータスのジョブLvと分数で表したゲージの項目が出るようになり、選んだステータス項目に魔物やアイテムの力を与え続けるとゲージの分子が増え、数値が1になるとゲージアップし、ジョブLvが上がり、そのステータスがわずかに上がる。またスキルも得ることがある{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。Lvが上がるたびに分母が増え、またジョブLvが上がった後はクールタイムが表示されしばらく力を与えることができない。
:: 天命と呼ばれる国主によって統治されている。和風な街並みであり、「桜光樹」という国のエネルギーを生産する桜のような植物が生えている。また、国の守り神のような存在である海のドラゴンの水竜を称えている。鎖国しており、入国手段はクテンロウと交易関係にあるシルトヴェルトの交易船のみである。
::
:: 天命は聖武器や眷属器の所持者である勇者の'''調停者'''の役割を担っており、役割を放棄し悪行をはたらく勇者を裁く権利がある。このような特殊な役割もあり、入国を制限する結界が張られており、勇者は許可がない限りは容易に入れなくなっている。他に水竜を祭る水竜の巫女と天明の威光を示すための処刑などの汚れ仕事を行う殺戮の巫女の役割を兼用する一族もいる。
:; スキル
:: シルトヴェルトから来たマキナによって国が荒らされ、天命一族がラフタリアとルフト以外は壊滅してしまう。そしてルフトが傀儡にされ、さらに国を荒らされていたが、尚文たちによる革命や過去の天命によって黒幕たちは討ち取られ、シルトヴェルトと共同で国内の制度の改善が行われるようになる。
::; ウインドアロー
:; 鳳凰国
::: 風の矢を放つスキル。漫画ではウイドアローと誤植されていた。
:: 鳳凰が封印されている西側の土地の国。小手の眷属器がある国でもある。
::; 流星弓
:: シルトヴェルトとも異なる中華風の国。一昔前は小手の勇者の伝説によって繁栄を極めていた。霊亀の騒動で住民や国王が逃げ出し、当代は少年の王が即位している。小手の眷属器が埋め込まれた石碑がある寺院があり、新たな勇者を選ぶため一般に公開され、挑戦者を募っている。
::: 隕鉄の弓に内包されたスキル。射出した矢の後ろから星が飛び散る広範囲、遠距離攻撃。矢自体の威力も高い。
::; アロフォレイ
:: 尚文たちの異世界で一番大きい国。近隣に麒麟が封印された地がある。四聖勇者全てを平等に崇める「四聖教」の教会本部があるほか、七星勇者を崇める「七星教会」がある。
::: 空高く矢を放ち、光の矢の雨となって降り注ぐ遠距離範囲攻撃。
:: スチームパンク風の近代化した街並みの国{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。古来より王族は四聖、七星勇者の血筋を取り入れる慣わしがあり、王族には勇者の末裔が多い。勇者に対して信仰心も厚く、国力も発言力もあり世界の中心とも言える国。タクトなどの転生者によって技術が一番発展しており、車や飛行船、銃器などがあり、路面の舗装もされている{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。四聖教によるものかメルロマルクよりも亜人と人間の扱いの差は無い。四聖教会と七星教会には勇者の生存と選定者が現れたことを証明するステンドグラスがある{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。鞭のタクト、ツメのルハバート、槌、斧、投擲具5人の七星勇者を抱えているが、正確には各国へ援助・派遣をして、指示などをする連合軍のような体制をしている。
::; イーグルピアシングショット
:: 王子であるタクトがクーデターを起こし、フォーブレイの王や自身の派閥以外の王族、ツメ、槌、斧、投擲具の勇者は殺害される。その後メルロマルクに戦争を仕掛けるがタクト一派が敗北したことで敗戦国となる。権力を失い、フォーブレイの王族の血を引くオルトクレイに支援を受けることとなる。
::: エネルギー状の鷲の矢を放つ。誘導性もある貫通性能の高い防御無視攻撃だが、強化方法が不十分だった時期には尚文に当たる前に掴まれ、握りつぶされた。
::; サンダーシュート
::: 弓から雷を撃つ。
::; ミラージュアロー
::: 教皇が四聖武器の複製品で放ったスキル。幻影で惑わし、他人を誤認させる。Web版では「ハイドアロー」という名前{{R|group="Web"|WEB73}}。
::: 原作では他の三勇教の信者を教皇に見せかけていたが、アニメでは儀式魔法「大聖堂」を利用し、尚文とラフタリア以外に幻覚で惑わし、混乱状態にさせた{{R|anime20}}。
::; 転送弓
::: 弓の転移スキル。
::; アローシャワー
::: 矢を天高く引いて射雨のように別れて降り注ぐ。
::; シャイニングアロー
::: 光り輝く矢を撃つ。発射までに時間が掛かる。
::; アロースコール
::: 一つの矢が分裂して矢の雨を降らせる。分裂前に防がれると無力化される欠点がある。
::; セントアローレイン
::: カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したスキル。アローレインとの具体的な違いは不明。
::; スプレッドストレイフィング
::: カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したスキル。矢を何度も射出する。
::; ロウファナティック
::: カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したカーススキル。禍々しい気を集め、一見すると神々しい羽の生えた天使を模しているが、所々の装飾に角や悪魔を模した意匠が散見する鎧を全身を包み強化するセルフブーストスキル。汚染が強くなると悪魔の装飾が増える。Web版ではレヒトファナティッカーという名称。
::; シャドウバインド
::: 矢で相手の影を射抜き、縫い付けて動きを封じる。
::; バインドアロー
::: 相手を矢で壁に縫いつけ拘束する。TVアニメ版では矢が体に着弾した際、輪になって縛って拘束するスキルとなった。
::; ゲレディヒカイト・アラインヘルシャフト
::: Web版にて、カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したカーススキル。上空から獅子をかたどった禍々しい気の塊を降り注がせる。尚文曰く「プルートオプファーに匹敵する」とのことであるが、リーシアに切り伏せられてしまったので命中したらどうなるかは不明。
::; ファラリスブル
::: カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したスキル。アイアンメイデンと同系統のスキルで、コンビネーションスキルとなっており、シャドウバインド→バインドアロー→ファラリスブルの順番でスキルを唱えることで発動できる。シャドウバインドとバインドアローで拘束した相手をファラリスの雄牛に閉じ込め業火で焼き尽くす。
::; ヘルトカイザーライヒ
::: Web版にて、カースシリーズに精神を汚染された樹が使用したカーススキル。放った天使や悪魔の羽を模したおびただしい数の矢を熊の姿に変えて突撃させる。リーシアに熊の首は刎ねられ胴体も切り刻まれてしまったので、命中したらどうなるかは不明。なお、書籍版でもこれと思しきスキルが無詠唱で放たれている{{Sfn|小説12巻|loc=十二話 正義VS正義}}。
::; バードハンティング
::: 矢が拡散しながら相手を射抜く、名前と鳳凰相手に使用したことから鳥系魔物特攻と思われるスキル。
::; スプレッドアロー
::: 鳳凰戦に使用したスキル。スキルの詳しい詳細は描写されていないため不明。
::; ピアーシングショット
::: イーグルピアシングショットの下位と思われるスキル。
::; フラッシュアロー
::: 強い光を放つ目くらましのスキル。
::; セカンドアロー
::: 名称から二発目の矢を放つスキル。一発目の矢を放つエアストは未登場。
::; バンカーショット
::: 相手の距離が近いほど威力が増す初期のスキル。敵に近寄られた際に緊急で使用するもの。『槍直し』で使用され、元康によると最初の世界(本編)では未使用。
::; サンダーアロー
::: 雷の矢を放つ。何気にアニメ版で初披露したスキル{{R|anime11}}。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 槌
: 勇者:なし
: 先代勇者:'''ナタリア'''
: 所有者の変遷(盾):シルドフリーデンの勇者→(タクト)
: 盾の聖武器に属する眷属器。槌やハンマーに変化できる。
: 昔は過去の天命が所有者であったらしく、幻影の形で再現されていた。シルドフリーデンに所属していた勇者が所有者であったが、タクトに殺され、タクトの手に渡った。尚文によって勇者剥奪でタクトの元から離れたが、付けられたアクセサリーの力でセインの敵対勢力の元に飛び、拘束される。
: web版ではタクトから取り戻した際にラフタリアが所有者となっているが、尚文は男女交際を解禁した自分がメルティや村の連中とデートでもしていると、ラフタリアに[[槇村香|「1tと書かれたハンマーで殴られるんじゃないか?]]」と想像していた。
:; 強化方法
::; 武器合成
::: 変化できる武器の特徴となる専用効果を他の武器に付与することができる。他の武器に付与した武器は強化がリセットされ、また残数がありそれがなくなると変化できなくなる。もう一度その武器の素材を手に入れると再び使える。この強化でなければ出ない武器もある。カース、ブレスシリーズなどの特殊の武器は付与できない。
:; スキル
::; 大激震
::: 槌を地面に叩きつけ衝撃波を放つ。
::; トールハンマー
::: Web版にてラフタリアが使用。降り注ぐ雷とともに相手を叩き潰す大槌の一撃。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; ツメ
: 勇者:なし
: 先代勇者:'''フィロリア / リイン'''
: 所有者の変遷(盾):ルハバート→(タクト)
: 盾の聖武器に属する眷属器。鍵爪などに変化できる。盾の聖武器に属する眷属器。特徴として手だけでなく足に装備することができる。
: 所有者が現れる前はシルトヴェルトの城の近くにある聖域と呼ばれる深い森に鎮座されていた。シルトヴェルトに所属していたルハバートがツメの勇者であったが、タクトに殺され、タクトの手に渡った。タクトが奪った武器の中では、気に入られたのか一番よく使われていた。尚文によって勇者剥奪でタクトの元から離れたが、付けられたアクセサリーの力でセインの敵対勢力の元に飛び、拘束される。
: web版ではタクトから取り戻した際にフィーロが所有者となっている。
:; 強化方法
::; スキルの熟練度
::: スキルを使い込むことでLvが上がってスキルが強化する。消費SPとクールタイムの減少、効果の変化、威力の向上などが起こる。
:; スキル
::; ヴァーンズィンクロー
::: タクトがよく使用するカース系と思われるスキル。僅かな誘導性がある強力な閃光を射出する。受けたものをブラッドサクリファイスの代償に匹敵する、回復を無効化する重度な呪いを掛ける効果がある。
::; エアストスラッシュ
::: 爪による斬撃を放つ。
::; セカンドスラッシュ
::: 二発目のエアストスラッシュを放つ。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 小手
: 勇者:'''フォウル'''
: 所有者の変遷(盾):フォウル→(タクト)→フォウル
: 剣の聖武器に属する眷属器。小手や手甲、グローブなどに変化でき、盾と同じ防御に重きを置いた眷属器。水晶の色は水色。スキルは拳による格闘系が主体となっている。
: 鳳凰が封印されている西側の土地の国の寺院の石碑に埋め込まれており、新たな勇者を選ぶため一般に公開され、挑戦者を募っていた。召喚の儀式も行われたが勇者は現れなかった。初めにフォウルが抜こうとした際には心の未熟さからか抜けなかったが、鳳凰戦でアトラを喪い、強い悲しみを抱きながらも覚悟と決意によって成長した際に小手の勇者として選ぶ。
: しかし波で暗躍する敵によってジャミングがかけられていたため、強化方法の項目がヘルプになく、共有ができなかった{{Efn2|以前鳳凰を倒した小手の勇者の日記の内容や、札と銛を敵から解放後にも強化方法がジャミングされていたことから、以前鳳凰を倒した小手の勇者は波の尖兵であったためわからなくなっていたと思われる。}}。尚文が武器の精神世界から戻った後に修復された。タクト戦の際に、強力な強化魔法によってあまりにも力の差が広がりすぎたため、尚文がわざとタクトに杖を貸し与えたため、フォウルも勇者でなくアトラの兄として戦うためにわざと貸し与える。タクトが半殺しになった後に勇者剥奪で解放され、フォウルの元に戻った。
:; 強化方法
::; スキル強化
::: LVを上げて溜まったポイントをスキルに割り振って強化する。重点的に上げると、それ相応のポイントを消費する。必要素材と武器の中にある強化ポイントを犠牲にして、一日のクールタイムを待てば振り直せることができる。I - Xの10段階強化ができ、スキル名の最後に数字が付く。スキルによってはこれまでになかった効果が追加される。また、スキルによっては強化できないものがある。
::
:; スキル
::; エアストラッシュ
::: 拳や蹴りの連続攻撃を放つ。
::; セカンドラッシュ
::: 二発目のエアストラッシュ。
::; ドリッドラッシュ
::: 三発目のエアストラッシュ。
::; 滅竜烈火拳
::: 目にも留まらない連続打撃を放つ。
::; 滅竜撃
::: ドラゴンを連想する突進をして殴る。
::; 月光脚
::: サマーソルトキックを放つ。
::; 猛虎破岩拳
::: 拳で相手を叩きつける。
::; エアストトルネードブロウ
::: 詳しい詳細は不明。
::; エアストスタンブロウ
::: 詳しい詳細は不明だが、拳による攻撃。
::; 残影掌
::: 実体のある分身を出して本体と共に殴りつける。
::; 激震拳
::: 地割れを起こすほどの力を込められた拳で相手を叩きつける。
::; タートルクラッシュ
::: 防御無視攻撃を放つ。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 斧
: 勇者:なし
: 所有者の変遷(盾):ゼルトブルの勇者→(転生者)→(タクト)→(マルド)→(マイン)
: 剣の聖武器に属する眷属器。斧に変化できる。スキルは斧による力強い攻撃が主となっている。
: ゼルトブルに所属していた日本から召喚された勇者が所有者であったが、転生者に殺された奪われた後、タクトの手に渡った。尚文によって勇者剥奪でタクトの元から離れたが、付けられたアクセサリーの力でセインの敵対勢力の元に飛び、拘束される。宮地たちとの戦いではマルドによって使われており(マルドが追い詰められていた際には、マインが強化魔法を尚文に当てるため奪い取ったりもした)、樹の攻撃でアクセサリー破壊目前まで行ったが、セインの姉によって逃げられてしまう。その後、マルドが失敗によって没収されることとなる。
: web版ではタクトから取り戻した際にみどりが所有者となっている。
:; 強化方法
::; 肉体強化
::: 過去の斧の勇者曰く説明が難しいらしいが、説明の際邪魔が入ったため詳細不明。
:; スキル
::; 大激震
::: 斧を地面に叩きつけ地震を起こす。槌のものと同じスキル。
::; チェーンバイント
::: 剣のスキルと同じ。
::; チェーンニードル
::: 剣のスキルと同じ。
::; ギロチン
::: 剣のスキルと同じ。
::; 大竜巻
::: 使用者を中心に竜巻を発生させる。
::; ジェイソンマーダー
::: ジェイソンを思わせるホッケーマスクを出現させてそれを被り、大きく斧を振りかぶって強力な斬撃を放つ。
::; パワーブレイク
::: 猪の如く突進して相手に殴りかかる。
::; シャインアックスバースト
::: 斧から光を放つ。
::; マウンテンブレイク
::: 力強く斧を振り下ろし一刀両断する。
::; クレセントブレイク
::: 三日月のような軌道で斧を大きくたたきつける。
::; トルネードアックス
::: 使用者が竜巻のごとく回転して斧で斬る。
::; 岩盤割り
::: 斧で地面を叩き付け、クレーターと地響きを発生させて攻撃する。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 投擲具
: 勇者:リーシア=アイヴィレッド
: 所有者の変遷(盾):勇者→(タクト)→リーシア
: 槍の聖武器に属する眷属器。投げナイフやブーメラン、投げ槍や投げ斧など、投げる武器に変化できる。伝説の武器は基本的に所持者から離れられないものの、例外的に投げることができ、投げた後は自動的に戻って来る。スキルは様々な投擲武器を投げつける遠距離攻撃が主体となる。短剣などで近接戦闘もできる。
: カースシリーズによって暴走する樹とそれを止めるリーシアとの戦いの最中、樹を止めるため弓の中から突如現れて、投擲武器の適正があり、強く成長したリーシアを投擲具の勇者に選ぶ。しかし本体は以前の所有者を殺して、タクトが持っていたため、初期のころは半透明の分身体のような状態であり、強化方法がわからず、武器のコピーもできなかった。タクトから眷属器を剥奪したことにより、正式にリーシアの手に渡った。アクセサリーは付けられていたものの、リーシアが選ばれていたためか、セインの敵対勢力の元には飛ばず、リーシアの元へ飛んだ。アクセサリーは尚文が調べようとした際に破壊された。
: 七星武器の中では元々どこの国にあった武器なのか判明していない。外伝によると、当初は日本から召喚された勇者が所有していたが、複数の転生者や転移者が奪い合った末にタクトが手に入れたとのこと。
:; 強化方法
::; 金銭によるオーバーカスタム
::: 武器に金銭を入れ、その金銭を使って精錬の強化失敗無効など他の強化の補助を行う。
::
:; スキル
::; エアストスロー
::: 投擲武器を相手に投げつける。
::; セカンドスロー
::: 二発目のエアストスロー。一発目のエアストスローとは異なる武器を投げつけることができる。
::; ドリットスロー
::: 三発目のエアストスロー。一発目、二発目とは異なる武器を投げつけることができる。
::; トルネードスロー
::: エアストスロー、セカンドスロー、ドリットスローとのコンビネーションスキル。投擲した三つの武器で竜巻を起こす。リーシアがよく使用しているスキル。
::; ボーラ・ブラスト
::: フィーロの武器だった火柱が出るモーニングスターを改造してできたボーラに内包されたスキル。ボーラを投げつけ、ロープで相手を巻き付けた後、大きく炸裂する。
::; ナイフレイン
::: 投げナイフや短剣を幾重にも分裂して雨のように浴びせる。
::; シャドウバインド
::: 短剣で相手の影を縫い付けて動きを封じる。
::; シールドブレイカー
::: 防御無視の投擲攻撃。
::; フラガラッハカスタム
::: 同名の武器に内包されたスキル。治療不可と自動追尾の効果をもつ同名の武器を投げつける。
::; 流星弾
::: 星を放つ手榴弾のようなものを投げつける投擲具の流星スキル。
::; ミョルニル
::: 雷を纏った強大な投げ槌を投げつける投擲具の大技スキル。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 杖
: 勇者:'''オルトクレイ'''
: 所有者の変遷(盾):オルトクレイ→尚文→(タクト)→オルトクレイ
: 槍の聖武器に属する眷属器。魔法の杖に変化できる。主に魔法での攻撃が主体で、固有の能力として魔法の詠唱の短縮することができ、完全に使いこなせばドライファクラスも無詠唱にすることができる。また、所有者に適性の無い属性の魔法も覚えることもできる{{Efn2|回復と援護の魔法にしか適性がない尚文も初級の火と水の攻撃魔法を一つずつ覚えていた。}}。スキルは魔力の光線や鏡を出現させて、反射させて攻撃を当てるなどの魔法の援護ができるものがある。
: 元々オルトクレイが持っていたが、彼の心が汚れ勇者としての使命を見失っていたため彼の手元から離れていた{{Efn2|そのため尚文はクズが杖の勇者で英知の賢王だと聞かされても影武者で本物は別にいると信じられなかった。}}。しかし、尚文の叱責により心を入れ替え今の自分がやるべきことを思い直したオルトクレイを見て再び彼の前に現れた。タクト戦の際に、武器がないと戦えないとのことで、一時期尚文に貸し出される。戦いの最中、強力な強化魔法によってあまりにも力の差が広がりすぎたため、尚文がわざとタクトに貸し与え、尚文とフォウルがタクトを半殺しにした後に勇者剥奪で解放され、オルトクレイの元に戻った。
:; 強化方法
::; 魔法強化
::: LVを上げて溜まったポイントを魔法に割り振って強化する。重点的に上げると、それ相応のポイントを消費する。必要素材と武器の中にある強化ポイントを犠牲にして、一日のクールタイムを待てば振り直せることができる。I~Xの10段階強化ができ、スキル名の最後に数字が付く。魔法によってはこれまでになかった効果が追加される。
::
:; スキル
::; フェンリルフォース
::: フェンリルロッドに内包された解放不可の専用スキル。フェンリルロッドのオオカミの装飾のある部分が開き、宝石の部分から光線が放つ。フェンリルロッドの専用効果の神への反逆により四聖武器所持者に攻撃すると、威力が高まる効果もある。フェンリルロッドは特例武器であるため、四聖勇者が暴走する、または転生者が四聖武器を奪ったような状況でなければ使用できないと思われる。
::; エアスト・フロートミラー
::: 使用者の意のままに操作できる、スキルや魔法を指定した角度で反射する鏡を出現させる。ある程度は勝手に動いてくれる。クズは反射の多角面体を放って、それにスキルや魔法を当てて反射させ、広範囲を打ち抜くことができ、遮蔽物に隠れていても関係なしに当てられる。また、味方にも計算でなんとか当てないようにできる。
::; セカンド・フロートミラー
::: 二発目のエアスト・フロートミラー。
::; エアストブラスト
::: 魔力の光線を放つ。
::; セカンドブラスト
::: 二発目のエアストブラストを放つ。
::; ブラストプリズン
::: エアスト・ブラストとフロートミラーとのコンボスキル。鏡がブラストを反射し、相手の周りを飛び回り、檻みたいに作った後にスキル名を言うと炸裂する。
::; ラグナロクブラスター
::: フェンリルフォースと変幻無双流の応用スキル。フェンリルフォースの凝縮発展スキルであり、辺りの魔力を杖に凝縮して集め、フェンリルフォースの比では無いほどの圧縮されたビームを発射する。チャージに時間がかなり掛かる。
::; マジックプリズン
::: 魔法を思ったとおりに反射させる宝石を杖から射出する。
::; ウェポンプリズン
::: 触れた武器を乱反射で増やす七色に光る宝石を杖から射出する。投擲系や射出系の武器やスキルを増やして攻撃することができる。
::; スキルプリズン
::: スキルを反射させる宝石を杖から射出する。
::; 流星砲
::: 杖から星を放つ杖の流星スキル。
::; ヨルムンガント
::: 紫色に発光した杖を投げつける杖の大技スキル。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 鞭
: 勇者:なし
: 先代の勇者:'''ホルン=アンスレイア'''
: 所有者の変遷(盾):(タクト)→(マイン)→(ライノ)
: 弓の聖武器に属する眷属器。鞭や鎖、フレイルなどの紐状の武器に変化できる。女王によると、魔物の力を引き出すことができる{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
: タクトが選定の際に最初に手にした武器である。しかしツメの方が気に入ったのか、あまり使われていなかった。尚文によって勇者剥奪でタクトの元から離れたが、付けられたアクセサリーの力でセインの敵対勢力の元に飛び、拘束される。魔竜の城での戦いでマインが所持していたが、ライノの裏切りによって奪還され、その後はライノがそのまま所持して戦いに参加した{{Efn2|正しい所有者じゃない者が本心から尚文たちの味方として戦うのは、Web版含めて初となる。}}。強化方法もライノによって伝えられる。戦いの後は尚文にアクセサリーを外されたことで解放され、適正者が現れるか尚文たちが危機的状況となるまで姿を消した。
: 先代勇者のホルンを大層気に入っているらしく、操っていたとはいえタクトも所持していたことから、尚文は「鞭の精霊は色々とクレイジーな性格ではないか」と思われている。ホルンがキールやみーくんの改造しようと騒動を起こした際はナタリアに罰を受けた。
: web版ではタクトから取り戻した際にウィンディアが所有者となっている。
:; 強化方法
::; 資質向上
::: 現在のLvを下げる代わりに、ステータスの上昇や潜在能力を伸ばす。仲間の許可があれば勇者じゃなくても強化ができる。ただし、使いすぎると逆に戦闘力不足となってしまう。
::
:; スキル
::; バインドウィップ
::: 生きた蛇のように鞭を素早く伸ばし相手を拘束する。
::; ライトニングウィップ
::: 鞭の範囲攻撃。
::; エアストバックウィップ
::: 相手の背後に鞭の攻撃を行う。
::; ギガントスター
::: モーニングスターに変化させた状態で相手に攻撃する。
::; ディメンションウィップ
::: 鞭を幾重にも分裂させながら攻撃する。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 馬車
: 勇者:'''フィトリア'''
: 弓の聖武器に属する眷属器。馬車や戦車など、乗り物に変化できる。所持者のフィトリアが滅多に人前に現れなくなったため、伝承が消失し存在自体が認識されなくなっていた。そのため尚文たちの異世界の眷属器の中で唯一タクトの魔の手から難を逃れる。守がいた過去では聖域と呼ばれる場所にあり存在が知られているが、強化方法は所持者になった者が少ないため知られていない。調停者が手を焼くほど所持者のえり好みをするらしい。以前はドラゴンやグリフィンなど魔物が選ばれているがうまく使いこなせなかったらしく、精霊が鞭の勇者のホルンに馬車を愛し上手く扱える魔物を生み出すように依頼しており、尚文はナルシスト扱いし、ホルンも肯定している。
: 依頼通りフィトリアが生み出されたが、選ばれる前に神を僭称する者にメルティと共に攫われてしまう。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
::; クラッシュチャージ
::: 馬車をチャリオットに変化させ跳ね飛ばすようにぶつかる。
 
:; シルドフリーデン
====絆の担当世界の武器====
:: 南東に位置する人間と亜人の国。槌の勇者が所属していた国。作中では一度も訪れたことがない。
; 狩猟具
:: シルトヴェルトの血筋重視に異を唱えた亜人たちによって建国した。設立して百年かそこらの新参の国で、国の歴史はシルトヴェルトと比べてとても浅い。シルトヴェルトからは下賎な種族が伝統な方針に従えず国を出て建国したとやや見下されている。国内で昔、人間と亜人で奴隷戦争を行い、表面上は差別が無い国となっている{{Sfn|槍小説2巻|loc=五話 シルドフリーデン}}。
: 勇者:'''風山絆'''
:: 亜人であるアオタツ種の族長が国の指揮を執っていることもあり、『槍の勇者のやり直し』の尚文からは本当なのか怪しまれていた。
: 釣り竿や鮪包丁、弓やスリングなど生き物の狩猟や解体に使われるものに変化できる聖武器。水晶の色は青。スキルは様々な狩猟具による攻撃の他、罠を設置するものがある。魔物特化の性能で、所有者は魔物相手では圧倒的な強さを持ち、受け流しも併用すれば盾の勇者に近い防御力になる。ただし対人能力がなく、人間相手ではまともなダメージを与えることができない。これはラフタリアのような亜人や獣人も含まれる。フィーロのような人の姿になれる魔物の場合はどうなるかは不明。対人戦では仲間の協力が不可欠であり、一部のスキルは人間相手にも効果があるため、それを用いたサポートで戦うことになる。代償はあるが、カーススキルによって攻撃できる。
:: 現在の族長がタクトのハーレムメンバーのネリシェンであるため、フォーブレイの次に科学力がある。
:; 強化方法
:: タクト一派の世界征服に便乗するが、フォーブレイともに敗戦国となり、上層部で責任の擦り付け合いが行われる。信用を失い、尚文からは今後も金銭を請求され続けられるだろうと予想された。
::; 武器経験値
:; 四聖教会、七星教会
::: 同じ武器を使っていると武器に経験値が入り、武器が成長して強くなる。例:木の釣り竿→中級木の釣り竿。尚文の異世界の魔力水を絆の異世界出身の勇者が飲むと魔力と同時に経験値が上がる。
:: 尚文たちの異世界で神格化された勇者を崇める宗教。このような宗教があるため、勇者を詐称した罪は極めて重いものとなっている。
::; 札貼
:; フィロリアルの聖域
::: 武器に札を貼って能力を与える。
:: フィトリアが管理している遺跡。人が入らないよう結界が張られており、フィトリアの転移によって出入りしているため正確な場所は不明。かつて最初の勇者たちが守った場所の跡地であるらしく、フィトリアの生まれる前の事であるため、管理している本人も詳しいことはわかっていない{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}。現在はフィトリアとその配下のフィロリアルの住処となっている。
::; 狩猟ボーナス
:: 劇中では、三勇教事件の際に、フィトリアが尚文たちを連れていった場所と、本拠地の二つの場所が確認されている{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。遺跡の奥には、時計を模した装飾がされた祭壇があり、その床の真ん中に武器を差し込むと一人だけ、竜谷の時計の武器が手に入る{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。過去の天命によると、時間を司る神殿とのこと{{Sfn|小説22巻|loc=七話 過去の天命の出生の謎}}。
::: 狩猟した魔物や生物の種類ボーナス{{R|yuusya2}}。
::<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
:; スキル
::; 狩猟技・血花線(けっかせん)
::: 解体用の包丁で相手を解体するように切る。相手の血しぶきがまるで真っ赤な血の花が咲いているかのようになる。短く血花線と呼ぶ場合が多い。
:::; 0の狩猟具・血花線
:::: 0の狩猟具を装備した状態の血花線。転生者の力を無力化する効果がある。
:::; 闇式・血花線
:::: 魔竜・深淵弾との合成スキル。黒い闇が付与された血花線で斬り裂く。
:::
::; 猪突
::: 突きによる風の刃を放ち切り裂く。
::; 飛燕
::: 光の刃を飛ばす。
::; 一式・落とし穴
::: 尚文曰く「魔物相手に良く使うスキル」。落とし穴を出現させるスキル。相手を穴に落として隙を作ることができる。深さは尚文の腰くらいでそこまで深くない。魔物でない人間にも効果はある。
::; 一本釣り
::: 尚文曰く「魔物相手に良く使うスキル」。魔物の口に釣り針を引っ掛け釣り上げる。仰向けに落下させ隙を作る。
::; 帰路の写本
::: 絆の世界の伝説の武器の転移スキル。媒体に同じ名前の道具が必要。登録してある龍刻の砂時計まで転移できる。絆の世界の他の武器も使える。
::; 帰路の龍脈
::: 絆の世界の伝説の武器の転移スキル。龍刻の砂時計を媒体に登録してある龍刻の砂時計まで転移できる。絆の世界の他の武器も使える。
::; 全隠蔽狩(ぜんいんぺいがり)
::: 使用者や味方を姿を隠す膜で覆う。魔法で感知されない限り足音や声が味方以外に聞こえなくなる。他に対象者が単独のみのスキルもあり、このスキルはその範囲版であり覚えるのが大変であった。
::; 擬餌倍針(ぎじばいしん)
::: 次に与える攻撃のダメージを二倍にするルアーを相手に当てる。同じ効果の「アタックサポート」と重ね掛けすることができる。人間相手でも効果がある。
::; 解体技・鱗落とし
::: 魚の鱗を削ぐように相手の細やかな部位のみ切断する。
::; 0の狩猟具
::: スキルと同名の武器に内包された0シリーズのスキル。
::; 即席巨大魔物専用落とし穴
::: 巨大魔物専用の大きな落とし穴を出現させるスキル。
::; 一式・虎挟み
::: 虎挟みを設置し、思い切り食らいつく。
::; 二式・虎挟み
::: 二つ目の虎挟みを設置する。
::; 三式・虎挟み
::: 三つ目の虎挟みを設置する。
::; スローターワイヤー
::: アニメ2期7話で登場したスキル。ワイヤーの釣り糸で相手を絡め捕り細切れにする。
:
; 守たちの過去の異世界
; 札
尚文たちが村の異変によって飛ばされた、先代盾の勇者である城野守が召喚されていた過去の世界。当時は波による一回目の世界融合によって、盾の世界と弓の世界が融合した世界であり、まだ剣と槍の世界とは融合していない。そのため聖武器の所有者は四聖勇者ではなく、双聖の勇者や聖武器の勇者と呼ばれていた。過去の世界であるため、未来では絶滅、絶滅寸前の魔物が多く住み着いている。フィロリアルはまだ存在していない。未来では残されていなかったが、波やその先兵に関する情報は把握されている。
: 勇者:'''シルディナ'''
:当時の聖武器は盾と弓。眷属器は槌、ツメ、鞭、馬車。
: 所有者の変遷(盾):召喚者→(セイン姉の仲間)→シルディナ
:; シルトラン
: 本体はデッキケースのような箱で、その中に札が入っている聖武器。水晶の色はオレンジ。杖同様に魔法が主体の武器。札を飛ばして攻撃したり、複数の札で防御の盾や空中の足場を作れる。
:: 城野守を召喚した国で、後にシルトヴェルトとなる国。「古代シルトラン国」とも呼ばれ、古代シルトヴェルトよりも前の亜人・獣人の国。尚文たちは、風景がどことなく似ていると感じている。王は城の魔術師の裏切りによって殺され、大臣が代表として公務を行っている。
: 以前所有者がいたが眷属器を持った転生者に殺され、さらに彼らと結託したセインの敵勢力によって汚染され拘束される。さらに絆の異世界全体で他の異世界の魔法や聖武器の使用を封じ、操られている絆の異世界の眷属器の力を無理やり引き出させられている。魔竜の城での戦いでは、勢力の男が所持していた。戦いの最中、所有者候補者であったシルディナの影響で活性化して暴れ出し、玉に力を分け与えられる。そして絆の弓に変えた0の狩猟具の攻撃でアクセサリーと汚染から解放され、シルディナを召喚し新たな札の勇者に選ぶ。若干強引な形で四聖勇者にしたためかシルディナが元の世界に帰りたいと思った際はすぐに許可してくれる。
:; ピエンサ
:; 強化方法
:: 先代の弓の勇者が所属している過去の世界の大国。自国の正義こそが世界の正義という認識の国で、力で何でも解決している{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。過去の勇者が建築した国の跡地である聖地を領土にしたいと思っており、シルトランに対して様々な理由で戦争を仕掛けてきている{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}。先代の弓の勇者の方針によってドラゴン部隊が結成されており、最終的にはシルトヴェルトに戦争で負けて滅ぼされている。
::; 魔法強化
:;剣と槍の異世界
::: 杖と同じ強化方法。一〜十の10段階強化ができ、スキル名の最後に数字が付く
::城野守が召喚された過去の時代の盾と弓の世界と融合する前の剣と槍の聖武器の世界。
::; レアリティアップ
::尚文の時代の時間を司る神殿があった、フィロリアルの聖域の本拠地はこの世界の物と思われ、尚文たちが元居た時代に帰れる手立てがあるとされている{{Sfn|小説22巻|loc=七話 過去の天命の出生の謎}}。
::: 武器の希少度を引き上げる。剣と同じ強化方法。
::尚文たちが波で神を僭称する者の一人を倒した後、その仲間によって世界と聖武器の勇者を人質に取られてしまい、眷属器の勇者は盾と弓の世界のピエンサの侵略活動への協力と尚文たちの殺害を強要されている{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}{{Sfn|小説22巻|loc=十四話 知っている眷属器の勇者}}。
::; 資質向上
::当時の聖武器は剣と槍。眷属器は投擲具、杖、斧、小手。
::: Lvを下げて潜在能力やステータスを引き上げる。鞭と同じ強化方法
; 絆たちの担当世界
::
:風山絆が召喚された異世界。人間の他に魂人(スピリット)、晶人(ジュエル)、草人(エルフ)、ドワーフなどの亜人が存在する。古代〜近世あたりの日本に近い習俗の国が幾つかある。互いの世界のアイテム効果が違うなど、尚文たちの世界とは法則性が異なる。
:; スキル
:以前は魔竜が自らの支配権で人間を奴隷のように酷使していたが、召喚された絆に討伐される。迷宮古代図書館があるおかげか波の伝承が多く残されており、尚文もこの世界に来て波の真相を知った。
::; 大瀑布
:伝承の中に他の異世界を滅ぼせば延命することができるとあったため、当初尚文たちの異世界とは敵対関係にあった。帰還した絆にそのことを咎められたことで侵攻を止め、尚文と休戦協定を結んだ。その後、絆以外の四聖が敵の眷属器の勇者に殺され、波の間隔が2週間周期になってしまう。さらにセインの敵対勢力の異世界に攻め込まれ窮地に立たされるが、尚文たちの救援で立て直された。敵から取り返した札の聖武器がシルディナを選んだことで、四聖勇者が2人となる。
::: 所持者を中心に大量の札を飛ばして攻撃する。
:聖武器は狩猟具、玉、鈍器、札。眷属器は扇、刀、楽器、銛、鎌、船、鏡、本。
::; 二匹の鬼を召喚するスキル
:過去に飛ばされたラフタリアの刀が使える強化方法から、かつては狩猟具と玉、札と鈍器の世界に分かれていたことが判明する{{Sfn|小説22巻|loc=二話 ツメと槌の強化方法}}。
::: 怪しげな二匹の鬼を召喚するカース系と思われるスキル。名称不明。操作が難しいらしく、使用者が未熟だと動きが緩慢になる。
:; 迷宮古代図書館
::; 邪法・蟲毒呪
:: 図書兎が生息、管理する特殊ダンジョン。場所はシクールにあるが、どの国にも所属していない、図書兎たちの領域となっている{{Sfn|設定資料集|p=184|loc=各地案内 絆たちの世界}}。無限迷宮に近いどこまでも続く迷宮で、絆たちの異世界の知恵が自然と集まる本の行きつく先と言われている。絆たちの異世界では、この場所から波に関する資料が見つかっており、他にも多くの本や資料があるアカシックレコードのような場所。
::: 札から無数の蠢く虫を相手に放つカーススキル
:; 無限迷宮
::; 一式・爆風札
:: 鏡の眷属器の国ミカカゲにある特殊な迷宮で、一度は入ったら二度と出られないと言われる。
::: 衝撃を発生させ相手を吹き飛ばす。
:
; セインの異世界
; 玉
:かつてセインのいた世界。現在は敵対していた異世界の勢力によって四聖勇者が全滅し、世界が滅んでいる。レインがいた過去の時代では、聖武器の鎧と指輪の異世界が融合している状態となっていた。過去には天神種という種族が存在していたが、現在では能力である「光翼」を恐れた波の尖兵の隠蔽によってか、その存在が伝わっておらず、その末裔であるセインですら知らなかった。
: 所有者:なし
:現時点では、聖武器は鎧、指輪。眷属器は裁縫道具が判明している。
: 所有者の変遷(盾):召喚者→(人工ヘビーモス)→(メタルマジックドラゴン)
;セインの敵対勢力の異世界
: 尚文の予想では魔法系の聖武器。以前所有者がいたが眷属器を持った転生者に殺され、さらに彼らと結託したセインの敵勢力によって汚染され拘束される。さらに絆の異世界全体で他の異世界の魔法や聖武器の使用を封じ、操られている絆の異世界の眷属器の力を無理やり引き出させられている。人工ヘビーモスとメタルマジックドラゴンの体に搭載される。魔竜の城での戦いで、札に力を分け与える。人工ヘビーモスとメタルマジックドラゴンは尚文たちに倒されたものの、いずれも玉は敵の手に回収されている。魔竜がメタルマジックドラゴンの竜帝の欠片を得たことで、玉の強化方法が尚文側に知られることとなる。
:かつてセインのいた世界を滅ぼした勢力のいる世界。この世界の勢力は、世界を滅ぼしたことで多くの経験値や死に戻りなどの特殊技能を手に入れている。異世界を滅ぼす波の戦いを楽しんでいる様子。異世界の言葉がわかるようになるアクセサリーや伝説の武器を拘束して支配するアクセサリー、担当外の異世界にいる聖武器の機能や魔法を封じる手段、汚染した聖武器を核にした改造魔物などの独自の技術が存在している。
:; 強化方法
:セインの姉によると、この異世界では四聖勇者は一人しか残っておらず、拘束して監禁している。その人物を殺そうとするテロリストがおり、尚文とセインの姉が出会う前に殺されかけたがマインたちによって危機を脱したらしい。
::; 強化方法の共有
:現時点では、聖武器は不明、眷属器は鎖が登場している。また、尚文たちの異世界の眷属器の槌、斧、ツメと、絆たちの異世界の聖武器の玉、鈍器、眷属器の船を拘束し所持している。
::: 盾と同じ強化方法
;地球・日本
::; 信頼
:尚文たち召喚された勇者や波の尖兵の元居た世界。作中では日本人のみ登場しているためか、主に「日本」と呼ばれている。様々な異なる世界の日本から来ており、錬のVRMMOのある世界や、樹の異能力者が存在する世界などがある{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。それぞれの世界でゲームや書物などとして異世界の情報が「偏った、ないし歪められたかたち」で流布しており、召喚された人間が自身の知識に固執するなど悪影響が生じている。元康・錬・樹がプレイしていたゲームでは盾装備は完全な敗け組の「死に職」となっており、尚文が侮られる原因となっていた。
::: 盾と同じ強化方法
:異世界では召喚された勇者や波の尖兵によって日本の技術や食べ物、風習などが伝えられており、日本語は「勇者文字」と呼ばれている。だが、元居た世界の日本によって用法が異なっている部分があり、違う世界の日本人には読みにくい。
::; 職業選択
::: 弓のジョブLvと似たような強化方法で、戦士や僧侶、魔法使いなどを選択し、アイテムを注ぎ込むことで強化する。
:
; 鈍器
: 勇者:なし
: 所有者の変遷(盾):召喚者
: 尚文の予想では斧やソードメイスなどの武器に変化できる聖武器。以前所有者がいたが眷属器を持った転生者に殺され、さらに彼らと結託したセインの敵勢力によって汚染され拘束される。さらに絆の異世界全体で他の異世界の魔法や聖武器の使用を封じ、操られている絆の異世界の眷属器の力を無理やり引き出させられている。鈍器以外の強化がわかり、消去法で強化方法の一つがスキル強化と判明している。
:; 強化方法
::; スキル強化
::: 小手と同じ強化方法。一〜十の10段階強化ができ、スキル名の最後に数字が付く。
:
; 扇
: 所有者:'''グラス'''
: 扇子や鉄扇に変化できる眷属器。水晶の色は紫。スキルは踊りを舞うような攻撃を行う。閉じた状態での突きや振り下ろしなどの攻撃などができ、扇を広げた状態で薙ぎ払いや防御ができ、剣を扇で挟んで折るソードブレイカーの性質がある攻防一体の武器。要石の扇子と鎮震の扇子という武器は例外的に剣に変化できる。また、技能によって扇を二つにすることができる。
: 扇の眷属器の国・センでは、自在珠玉流の門下生が選定に挑戦する伝統があり、そこでグラスが勇者に選ばれた。模倣したのか自在珠玉流の扇の技は扇のスキルに似ている。歴代の扇の勇者の中に、絆側の異世界の調停者がいた。
:; 強化方法
::; 魔力吸収
::: 倒した相手の魔力を吸い取って強化
::
:; スキル
::; 輪舞零ノ型・逆式雪月花
::: 円を描いた紅い閃光の桜の花びらが舞う暴風で相手を薙ぎ払う広範囲攻撃。グラスが最も使用するスキル。
:::; 合成ノ型・逆式雹雪月花
:::: 輝石・吹雪との合成スキル。輪舞零ノ型・逆式雪月花に吹雪が合わさり、刃物と化した花びらと共に暴風で相手を薙ぎ払う。
:::; 合成ノ型・逆式炎雪月花
::::輝石・紅玉炎との合成スキル。炎を宿した輪舞零ノ型・逆式雪月花を放つ。
:::; 輪舞零ノ型・逆式雪月花水鳥 人鳥撃
:::: 札になったクリスを扇に張り付け、さらにシルディナの札魔法、風鳥突撃との混合スキル。逆式雪月花に風鳥突撃の風の水魚とクリスの分身が混ざって攻撃する。
:::
::; 輪舞破ノ型・亀甲割
::: 扇を引いて前方に強く突き出し、鋭い光の矢のような物を飛ばす防御無視攻撃{{Efn2|アニメでは防御無視効果が描写されていない。}}。逆式雪月花と並んで、グラスがよく使用しているスキル。
:::; 輪舞破ノ型・氷雪亀甲割
:::: 氷魔法を付与した合成スキル。相手の動きを遅くする状態異常と場合によっては氷のような硬さに変化させる状態異常を付与させる。
:::
::; 輪舞無ノ型・月割り
::: エネルギー状の刃が噴出した二つの閉じた扇を振り下ろし多段切りを放つ。
::; 夢幻
::: 桜の花びらが舞い、幻想的な光景に辺りが彩られ、複数の相手を攪乱状態にする。
::; 輪舞攻ノ型・花風
::: 扇から花びらを象った光を飛ばす。
::; 輪舞斬ノ型・瞬
::: 一瞬で相手の背後に回り込んで五連撃で斬り裂く。
::; 輪舞・雲隠れ
::: 使用者や味方を隠す潜伏スキル。
::; 輪舞連撃ノ型・一式・二式・三式・四式
::: 素早い連続攻撃。
::; 輪舞・逆式無法取り
::: 鎮震の扇に内包されたスキル。魔法を弾くスキル。援護魔法や弱体化魔法、強化解除魔法も弾く。
::; 扇舞・雪梅
::: 鎮震の扇子に内包されたスキル。扇を広げて舞うとステータスを上げる聖域を展開する。常に踊り続けなければならず、止めると解除する。
::; 封波の剣・零式
::: 封波の剣に内包されたスキル。縦切りと回転切りを放つ。
::; 剣舞・蛟
::: 封波の剣に内包された専用スキル。龍を連想する斬撃。
::; 輪舞避ノ型・花舞奏
::: 風を起こして攻撃を逸らす。
:
; 鎌
: 勇者:'''ラルクベルク=シクール'''
: 所有者の変遷(盾):ラルクベルク→(裏切り者)→ラルクベルク
: 鎌に変化できる眷属器。スキルによる鎌の斬撃が主となっている。水晶の色は赤。
: ラルクベルクが所有している眷属器で、カルミナ島で当初事情を知らなかった尚文の前で魔物を素材として吸収したため驚かれた。尚文が元の世界に帰還後、絆以外の四聖殺害を行った眷属器持ちの粛清の会議の際に、絆たちの元仲間の裏切り者の転生者の攻撃で奪われたもの、駆け付けた尚文のリベレイション・オーラⅩで強化されたグラスが裏切り者を倒したことで解放され、ラルクの元に戻る。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にキールが所有者となっている。また番外編では音もなく移動できる能力を披露している{{R|group="Web"|WEB382}}が、書籍では言及されていない。
:; 強化方法
::; スピリットエンチャント
::: 槍と同じ強化方法
::
:; スキル
::; 飛天大車輪
::: エネルギー状の鎌の車輪を飛ばして切り裂く。鎌で直接切りつけることもある。
:::; 合成技・雷電大車輪
:::: 輝石・爆雷雨との合成スキル。雷を帯びた飛天大車輪を放つ。
:::; 合成技・火炎大車輪
:::: 輝石・紅玉炎との合成スキル。炎を宿した飛天大車輪を放つ。
:::; 合成技・紅玉大車輪
:::: 輝石・紅玉炎との合成スキル。炎を宿した飛天大車輪を放つ。火炎大車輪との違いは不明。
:::
::; 円月陣
::: 鎌を横に振りかぶって切り裂く。
::; 一ノ型・風薙ぎ
::: 風を纏った薙ぎ払いで相手を吹き飛ばす。
::; 二ノ型・空薙ぎ
::: 二発目の一ノ型・風薙ぎを放つ。
::; 合成技・雷花火
::: 輝石・爆雷雨との合成スキル。対応する元のスキルは不明。鎌を回転させながら複数の対象に無数の雷を撃ち放つ。
::; 浮遊鎌・一式
::: 浮遊する鎌を出現させる。
::; 気鎌・守爆
::: 防御比例攻撃の光る鎌の斬撃。相手の防御力が高いほど攻撃力が増す。
::; 防御スキル
::: 名称不明。鎌を回転させて防御する。
::; 死の舞踏
::: 鎌を振りかぶって複数の敵を蹴散らす。
:
; 船
: 勇者:なし
: 所有者の変遷(盾):エスノバルト→(セインの敵勢力の転生者)
: 船やUFOに変化できる眷属器。漫画版では小型のプロペラ戦闘機にも変化できた。船は宙に浮かんでおり、複数の相手を乗せることができる。龍刻の砂時計の繋がりに乗って転移する能力があり、長距離の移動や突然現れ不意打ちもできる。攻撃は船に積んである大砲で攻撃できる。またUFOのような物を飛ばし、光を当てたものを回収することができる。
: 元々はエスノバルトが勇者として選ばれており、攻撃が不得手だったこともあり移動手段として扱われていた。しかし絆たちの元仲間の裏切り者に捕らわれた絆を救出に向かおうとした際、セインの敵勢力の転生者たちに襲われ、攻撃を受けたことで奪われてしまい、セインの敵勢力の移動手段にされてしまう。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にラフちゃんが所有者となっている。
:; 強化方法
::; アイテムブック
::: 武器に入れたアイテムの種類でボーナス
::
:; スキル
::; 一斉射撃
::: 船に積まれた大量の大砲で砲撃する。スキル名ではなく単に掛け声の可能性もある。
:
; 刀
: 所有者:'''ラフタリア'''
: 刀に変化できる眷属器。刀の分類ではない剣には変化できない。水晶の色は緑。スキルは剣同様、主に刀による斬撃。技能の二刀流によって刀を二振りにでき、それぞれ別の刀にすることができる。
: 当初は刀身が剥き身の状態であり、安物の鞘に入れていたが、現在は尚文が作った鞘に入れている(アニメではロミナが作った)。鞘には差し入れ口の下に宝石が付いており、刀を収めた際に光が溜まっていき、3分くらいで溜まりきった後{{Efn2|その際合図としてシャキンと留め金が音を立てる。}}に抜刀すると、数秒間所有者のラフタリアの速さがフィーロのハイクイック並みに上がる。光が溜まりきる前に刀を抜くと消えてしまうため、発動するには刀を3分間収め続かなければならないが、二刀流を使い、ひと振りを鞘に納めて光を溜めさせ、もう一振りの刀で戦うといった戦法ができる。
: カズキ(クズ二号)の所属する国であるレイブルの首都の重要建築物に厳重に管理されていた。転生者であるクズ二号が所持者の選定に挑戦しようとした際、逃れるように資質があったラフタリアを刀の勇者に選ぶ。立場的に尚文と敵対する勇者となるためラフタリアからは断られ、グラスやテリスから離れるよう説得を受けるが、最終的には尚文たちがグラスたちと和解したことと、キョウの尚文たちの異世界に対して行った蛮行に責任を取ろうとし、離れようとしなかったため、そのままラフタリアの物となった{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}。
: アニメ版では刀の勇者に仕えていた一族が存在しており、逃亡中のラフタリアを匿ってくれた。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にエクレールが所有者となっている。
:; 強化方法
::; 精錬
::: 槍と同じ強化方法。
::
:; スキル
::; 三日月閃
::: 三日月を形取った光の斬撃。
::; 細雪(ささめゆき)
::: 斬った相手の魔力を雪として噴出して辺りを白くする魔力を削るスキル。
::; 瞬刀・霞一文字
::: 高速で相手を一刀両断する高威力のスキル。鞘に納めて居合の要領で放つこともある。ラフタリアがよく使用しているスキル。
:::; 夢幻・影一文字
:::: ラフちゃんの幻覚魔法との合成スキル。使用者の無数の幻を見せて、相手を惑わせている隙に強力な斬撃を放つ。
:::; 夢幻・霞一文字
:::: ラフちゃんの幻影魔法との合成スキル。瞬刀・霞一文字に幻影が宿り、一度に何度も放つ。
:::
::; 剛刀・霞十字
::: 二刀流による十文字斬り。スキルの中では、ラフタリアがよく使用している。TVアニメ版では刀一本で使用していた。
::; 朧月(おぼろづき)
::: 刀を下段に構え、ぼんやりと浮かぶ月を思わせる細かな光と闇の一閃を斬り上げる。
::; 霊刀・断魂
::: 魂食いを素材にした刀に内包されたスキル。幽霊系の魔物に特化した斬撃。魂になった相手を消滅させることができる。物体をすり抜けることができる。斬った相手のSPを減らすことができ、大量に消費させることで疲弊させる。
::; 突刀技・心殺一式
::: 名称から突きの斬撃と思われる。
::; 突刀技・心殺二式
::: 二発目の突刀技・心殺一式。10巻では「突刀技・心殺一式、二式」と小柄なグリフィンニ体に対して連続で放っている。
::; 風刀・真空
::: 風の刃を放つ。
::; 合成技・雷帝刀
::: 合唱魔法 雷神降臨の強化時に放つ合成スキル。対応する元のスキルは不明。青白い雷が宿った刀で斬り付ける。
::; 三連突
::: 一つの刀で、一瞬で三つの突きを放つ。二刀流だと六つ放つ。
::; スターダストブレイド
::: 隕鉄の刀に内包されたスキル。剣の流星剣と同じ星を飛ばす遠距離広範囲攻撃スキル。SPの消費もクールタイムもバランスが良く使いやすい。そのためかラフタリアも錬同様良く使用している。
::; ライトスターダストブレイド
::: 光魔法との合成スキル。光の星が飛ぶスターダストブレイド。
::; 気刀・守散
::: 防御無視または比例攻撃のスキル。
::; 桜神楽一ノ型・開花
::: 桜天命石の刀に内包されたスキル。八極陣天命剣と同じ陰陽の文様の魔法陣が展開し相手に斬り付ける。斬った後に桜吹雪が舞う。疑似的に天命の技が再現されたスキル。以降の連撃スキルを放つたびに威力が増加するが力の消耗が激しい。
::; 桜神楽二ノ型・一分咲き
::: 二発目の桜神楽一ノ型。
::; 桜神楽三ノ型・三分咲き
::: 三発目の桜神楽一ノ型。
::; 桜神楽四ノ型・五分咲き
::: 四発目の桜神楽一ノ型。続けて六分咲きとも言っている。
::; 月刀・三日月
::: 居合切りの構えで相手を斬る。
::; 桜・細雪(ささめゆき)
::: 斬った相手の魔力を桜の花びらとして吹雪のように散らす細雪の強化版と思われるスキル。
::; 解除避け
::: 七支刀に内包されたスキル。強化解除魔法を無効化する。
::; 燕落
::: 詳しい詳細は不明。
::; 風翼斬
::: 風天王ノ太刀に内包されたスキル。翼のようになった刀身から、強力な真空の刃を空中で放つ居合切り。風の四天王となったフィーロが使う同名の技を再現したスキル。
::; 0の刀
::: スキルと同名の武器に内包された0シリーズのスキル。
:
; 本
: 勇者:'''エスノバルト'''
: 所有者の変遷(盾):(キョウ)→エスノバルト
: 本に変化できる眷属器。あくまで武器としての本のみであり、本の内容とは別。本のページを飛ばして攻撃したり、防御の結界や足場を作ることができる。スキルは魔法に似たものが多い。伝承では、以前図書兎が所持していたことがあった。
: 転生者のキョウによって従わされていた。キョウが霊亀を操り力を奪おうとした際は、グラスたちにキョウの目的を伝えた。キョウが尚文たちによって倒され解放後は、キョウの所業を所属していた国の民に映像と音声を再生して伝えた。その後は尚文に密かに同行し、セインの敵対勢力によって尚文の盾が機能を失い、危機的状況となった際に鏡と共に尚文を助け、尚文を本の勇者に選ぼうとしたが、資質の差で鏡に負けてしまう。そして散らばった尚文たちの仲間を案内し、最後に案内したエスノバルトを本の勇者に選ぶ。
: アニメでは本のページを矢や剣に変化させて飛ばしたり、武器として持って戦うこともできる。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にマリンが所有者となっている。
:; 強化方法
::; レアリティアップ
::: 札の強化とは種類違いのレアリティ強化{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。武器の稀少価値が高いほど性能が高くなる。ウェポンコピーをした際にシリアルナンバーのような物が付き、より良い複製元をコピーすると上書きされ性能が上がる。魔物や素材から出る武器は素材自体の品質が影響される。
::: なお本来は17巻で詳しい強化の説明がされていたらしいが、推敲の段階でいつの間にか削れたらしく20巻で説明された{{R|yuusya2}}。
::
:; スキル
::; 文式一章・火の鳥
::: 本のページを集めて、火の鳥を形作って相手に放つ。漫画版やアニメ版では拡散して放つこともできる。
::; 拡張文式六章・活性
::: ページを辺りに舞わせながら詠唱し、緑の輝きを放つ薬品を投げつけ、味方を強化させる。鈍い蟲の羽音のような不快な音が響く。
::; 文式五章・列破
::: 使用者を中心に衝撃波を巻き起こす。
::; 一式一章
::: 本のページを飛ばして攻撃する本の基礎スキル。
::; 業炎の章
::: 炎の魔人を相手に放つ。
::; 雪女を放つスキル
::: 名称不明。相手に氷で作られた雪女を放つ。アニメでは『業炎の章』の炎の魔人とほぼ同じ姿となっている。
::; 火式・魔力爆発
::: 標的の体から炎をあふれさせる。相手の魔力に干渉して魔法を暴発させてダメージを与えて、魔力と魂力(SP)を無力化する。対象の魔力と魂力が高いほど強力になる。ただし相手に攻撃魔法の耐性がないと与える攻撃の威力が減る。使用者の攻撃力とは別計算であり、致命傷は受けることはなく、装備品や魔法やスキルの防御能力付与で威力を低減させることができる。相手が勇者の場合、武器を変えられるとステータスの無効化が解除される。本来はステータス低下がメインでダメージはおまけのスキル{{Sfn|小説9巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}だがキョウが霊亀の力によって強化された。
::; 腐式・魔力爆発
::: 標的を中心に魔力の濁った風を発生させる。火式・魔力爆発と同様の効果をもつ。
::; 力式爆発
::: 標的を中心に魔法の光の刃を発生させて切り裂く。火式・魔力爆発と同様の効果をもつが、このスキルは攻撃力を無力化し、攻撃力が高いほど威力が上がる。
::; 厄災の波・ディメンションウェーブ
::: 厄災の波を発生させるスキル。タンクいっぱいに入った回復効果のある液体を使用するほど使用コストが高い。キョウが使用したスキルで世界を守る伝説の武器の定義に反するスキルであり、キョウが世界を乱す転生者であったため不正に使用したと思われる。このスキルで絆一行を波が起こった場所に転移させ、尚文一行と分断させた。さらに尚文が持っている残りの霊亀の力を奪うために、尚文たちの異世界に繋ぎ、守りの抜け穴を作るために使用した。
::; ライブラリア
::: 空間圧縮拘束スキル。複数の相手を白い個室のような空間に閉じ込め使用者の思うように相手を攻撃する。閉じ込めた相手が空間内で耐久力を超える攻撃をすると消滅し脱出される。またバイオプラントなどで、空間を汚染することで破壊できる。
::; 縛式・四章
::: 本のページから檻を出して相手を閉じ込め捕らえる。
::; 連式・吊り天井
::: 縛式・四章とのコンボスキル。檻の上から針が付いた吊り天井が出現して相手に落下する。
::; 第八章・天罰
::: 障害物をよける追尾性の高いを持った雷を放つ。
::; キョウの必殺スキル
::: 名称不明。霊亀の頭を模した何かを作るのだが不発に終わったため詳細不明。
::; 禁断の書・黙示録
::: キョウの奥の手であるカース系と思われるスキル。不気味なほど白いが角度によって黒くも見える羽根を舞い、羽根から大量の黒い光を発射する。尚文の100%のエネルギーブラストに匹敵する威力をもつ。使用者には羽根が纏い、ダメージを回復させる。キョウの台詞から代償もあるようだが詳細不明。
::; 破岩の書・爆
::: 相手にページを飛ばして爆発させる。
::; 気式・魔力爆裂
::: 変幻無双流との併用スキル。気を込めたページを飛ばして相手の体内に気を巡らせ、出ようとする気をページで押しとどめて体内で暴れさせる。気を出す出口を意図的に作ることで気を放出し攻撃に転じることができる。
:
; 鏡
: 勇者:'''岩谷尚文'''
: 所有者の変遷(盾):(アルバート)→(カズキ)(アニメ版)→尚文
: 鏡に変化できる眷属器。水晶の色は尚文の盾と融合したからか同じ緑。スキルは光を放つ攻撃や鏡を出して攻撃を防御するものがある。鏡を媒体にした転移スキルがあり、これは所有者がいなかった際も使用したことがある。
: 当初は波の尖兵疑惑があるアルバートが所持しており、そのアルバートがキョウによって殺され、操り人形となったアルバートの死体と共にキョウに利用される。キョウの研究所の戦いで、尚文たちによってアルバートが完全に止めを刺されたことで解放され、キョウに押されていた尚文たちに助太刀し、戦いが終わった後はキョウの策略で引き離された絆一行と転移能力で合流させた。本と共に尚文に密かに同行しており、再び尚文が絆たちの異世界に訪れた際に、絆が捕らわれている宮地の所属する国の近くまで尚文たちを転移させた。そしてセインの敵対勢力によって尚文の盾が機能を失い、危機的状況となった際に本と共に尚文を助け、本と競い合うように尚文を鏡の勇者に選ぶ。尚文が担当世界に戻った後も尚文から離れず、そのためかわずかだが盾の状態で鏡の力を使えるようになっている{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}。
: アルバートが所持していた際は攻撃能力があったが、尚文が所持した際は盾と融合したからか、尚文の資質からか盾同様攻撃力がない代わりに防御能力が高くなっている。鏡を盾のようにして攻撃を防ぐことができ、聖武器である盾と比べると防御力は低いが、盾よりも魔法の防御性能がある。また、反射の特性があり、能力によっては効果を跳ね返すことができる。
: アニメ版では行方不明状態となっていたが、キョウによってアルバートの僅かな魂と入れられたカズキ(クズ2号)のホムンクルスが所持した状態で登場した。また所持者からわずかに離れて浮遊して動くこともできた。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にクーが所有者となっている。
:; 強化方法
::; 食事Lv
::: 料理を食べることで、通常のLvとは別項目の経験値が入っていき、Lvと能力が上がる。食べる料理によって上がる能力値も変化し、料理の出来が良いほど経験値と能力が上がる。この強化方法を知る勇者が強化を意識しながら料理して仲間に食べさせると、その仲間も同様の強化を得る。この強化は経験値が存在しないスピリットにも別口で経験値を得る。この強化の認知後は料理の食べた効果と食材が記したレシピがステータス項目に表示されるようになる{{Sfn|小説18巻|loc=プロローグ 効率の良い食事強化会議}}。武器に合成させることで料理もできるが、うまくもまずくもない料理になる{{Sfn|小説18巻|loc=二話 図書館探索}}。17巻のこぼれ話によれば、鏡がこの強化になったのは、作者が鏡の前で体形を確認したところから着想して思いついた。{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}
::
:; スキル
::; 月詠
::: 鏡から巨大な満月のような光弾を放つ。攻撃のスキルのためか尚文は使用できない。
::; 一式・硝子(ガラス)の盾
::: エアストシールドから変換されたスキル。半透明の硝子の盾を出現させる。砕け散ると硝子の破片が相手に向かって飛んで反撃する効果がある。
::; 二式・硝子の盾
::: セカンドシールドから変換されたスキル。二つ目の硝子の盾を出現させる。
::; 三式・硝子の盾
::: ドリッド・シールドから変換されたスキル。三つ目の硝子の盾を出現させる。
::; スターダストミラー
::: 流星盾から変換されたスキル。流星盾と同じ結界を展開するスキル。
::; カモンラフ
::: 盾のものと同じラフちゃんやラフ種を召喚するスキル。盾固有のスキルではないからか、変換されても名前が変わらなかった。
::; 一式・浮遊鏡
::: Eフロートシールドから変換されたスキル。使用者の思うように操作できる鏡を出現させる杖のスキルのエアスト・フロートミラーと同じようなスキル。盾として使えるだけでなく、飛び道具系のスキルや魔法を反射できる。また、鏡に気を込めることで、反射時に威力を増すことができる。
::; 二式・浮遊鏡
::: Sフロートシールドから変換されたスキル。二つ目の浮遊鏡を出現させる。
::; 倍化の鏡片
::: アタックサポートから変換されたスキル。アタックサポートと同じ効果で形状は尖った鏡の欠片。アタックサポート同様スキル強化が出来ない。
::; 連鎖捕縛の鏡
::: チェインシールドから変換されたスキル。スキルで出した硝子の盾や鏡同士を繋ぐ鎖が伸びて相手を拘束する。
::; 転送鏡
::: 鏡同士をつないで転移する。スキルで出した鏡も有効。距離を短縮する援護魔法でもあり、相手の近くに鏡を設置して魔法などを転移させて当てるといった使い方もできる。転移鏡よりクールタイムが短い。
::; 転移鏡
::: 登録した鏡まで転移する。転送鏡よりクールタイムが長い。
::; 鏡の檻
::: シールドプリズンが変換されたスキル。鏡で四方を囲む檻を出現させ、味方を守ったり、拘束したりできる。スキルや魔法を反射する機能があり、檻の内部では乱反射を起こす。
::; 鏡強打
::: シールドバッシュから変換されたスキル。鏡で敵を殴りわずかに意識を失わせる。魔物相手にはあまり効果がない。
::; 解除弾き
::: 沖津鏡・辺津鏡に内包されたスキル。強化解除魔法を弾く効果がある。
::; 変異鏡
::: チェンジシールドが変換されたスキル。スキルで出現させた鏡を、尚文が変化させられる鏡に変化させる。
::; 変異鏡(攻)
::: チェンジシールド(攻)が変換されたラースミラーに内包されたスキル。カウンター効果のある鏡に変える。アイアンメイデンの繋ぎとして使われる。
::; アイアンメイデン
::: 盾の同名のスキルが変換された同じスキル。鏡では鏡の檻→変異鏡(攻)→アイアンメイデンの順に放つ。変換が中途半端だったためか名前は変化しなかった。
:::; メギド・アイアンメイデン
:::: 魔竜の魔法との合成スキル。憎悪に満ちた悪魔のようなドラゴンのような意匠が施された炎を纏うアイアンメイデンを放ち、閉じ込めた相手を串刺しにしながら火花を上げて焼き尽くす。使用者はすべてのSPを消費するだけでなく、骨の中が燃えるような幻痛が走る{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。
:
; 銛
: 勇者:'''サディナ'''
: 所有者の変遷(盾):(転生者)→サディナ
: 銛に変化できる眷属器。スキルは槍と同様に、銛による突きや斬撃による中距離攻撃や、投擲による遠距離攻撃が主となっている。
: 当初は転生者によって所持されていたが、魔竜の城での戦いで、サディナが銛の技術で転生者を圧倒したことで見出し、サディナの攻撃でアクセサリーが破壊された後、抵抗して離れ、サディナを勇者に選ぶ。
:; 強化方法
::; スキルと魔法の熟練度
::: スキルと魔法を使い込むことで強化する。
::
:; スキル
::; 雷撃竜
::: 雷をまとい雷の弾丸となって突撃する。
::; 捕鯨銛
::: 相手に銛を投げつける。
::; 勇魚殺し
::: 空中で一回転しながら所有者自身も降り注ぎ銛で刺す。
::; 雷撃銛
::: 雷をまとった銛の突き。サディナの技に同名のものある。
::; 磔柱(はりつけばしら)
::: 相手の背後に瘴気を放つ黒い十字架を出現させ棘のような紐で相手を拘束させる。劇中では不発に終わったため、その後どうなるのか不明{{Efn2|その後起こる予想として魔竜が魔竜 十字捕縛で拘束し、十字架の炎で相手を焼きながら、サディナが銛の連続付きをするという模倣を行った。}}。
:
; 楽器
: 勇者:'''川澄樹'''
: 所有者の変遷(盾):(宮地)→樹
: バイオリンや鈴などの楽器に変化できる眷属器。演奏魔法が主体となる武器であり、楽器の演奏が上手いほど強力になる。スキルも楽器を奏でることで発動するものがあるため、演奏魔法との違いが少々わかりにくい。後述のスキルは作中でスキルと明言されたもの。
: 楽器の眷属器の国で厳重に保管されていたが、波の尖兵の宮地に引き抜かれ無理やり従えさせられる。さらにセインの敵対勢力のアクセサリーにも拘束されていた。尚文たちとの戦いで、樹の楽器の才能による高度な演奏魔法の技術から彼を見出し、エスノバルトの攻撃でアクセサリーを破壊した後、宮地から離れ、機能を失った弓と融合し樹を楽器の勇者に選ぶ。
: web版では波の尖兵から取り戻した際にメルティが所有者となっている。
:; 強化方法
::; 金銭によるステータス購入
::: 金銭を武器に入れ、入れた金銭で「魔力+1」を100円で買うといった感じでステータスを購入する。ただし一度買うと二度目は別項目として買うことになり、「魔力+3」を500円といったふうに値段は一定ではない。ステータスの他に、成長速度や魔力の回復速度などもある。17巻のこぼれ話によると、この強化になったのは、楽器はお金がかかるから{{Sfn|小説17巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
::
:; スキル
::; 呪歌・牛ノ刻参り
::: カーススキル。カツーンカツーンと音が響いて使用者の手に藁人形が出現し、藁人形に対象の髪の毛を入れて、杭を人形の胸に突き刺した後に、カースシリーズのエレキギターで叩きつけると相手の心臓に継続的にダメージを与える呪いを掛ける。尚文は呪いを掛けるのに失敗すると使用者に跳ね返る作用があると予想している。
::; 悪魔の旋律
::: 楽器を奏でて無数の音符を出して攻撃する。
::; ミュージックストライク
::: 楽器から矢のような音符を射出する。
::; ミュージックストリーム
::: 楽器から幾重にも矢のような音符を射出する。宮地を裏切った女たちによると大雑把に飛ぶだけだが、命中の能力をもつ樹が使用すると一点集中で放てる。
::; スタンビート
::: スタン効果がある音符を放つ。
::; 食神のタンゴ
::: 聞いた者の消化器系を強化して、食べ物の強化吸収と食欲増進をする演奏。鏡の強化方法として仲間をご馳走責めにする尚文を手伝って演奏していた。
::; ミュージカルバルカン
::: 樹がマルドに放ったスキル。詳しい説明がないため詳細不明。
::; ショックミュージック
::: 相手を痺れさせるスキル。
::; デットリーポイズンミュージック
::: 毒付与による状態異常にする音符を発射する。
 
====セインの異世界の武器====
; 鎧
: 勇者:
: 鎧や甲冑に変化できる盾と同じく防御系の聖武器。レインの代の勇者は全身鎧を着込んで暴れまわり、ロケットパンチのように小手の部分を射出して殴ることができる。セインの代の勇者は、尚文同様受け専門で、セインはロケットパンチは見たことないらしい{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。世界が滅亡後どうなったかは不明。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
:: 不明
:
; 指輪
: 勇者:
: 指輪だけでなく輪にも変化できる聖武器。どちらかというと魔法系の武器{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。世界が滅亡後どうなったかは不明。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
:: 不明
:
; 裁縫道具
: 勇者:'''セイン=ロック'''
: 先代勇者:'''レイン'''
: 鋏や糸玉などの裁縫に使われる道具に変化できる{{Efn2|変化形態のひとつとして、セインの身の丈ほどもある巨大な裁ちバサミの姿が書籍版11巻扉絵において描かれている。}}眷属器。水晶の色は紫。スキルは糸を使った拘束や鋏の斬撃などがある。原作やコミカライズ版では、糸玉に変化させてから糸のスキルを使用する描写があったが、TVアニメ版では糸のスキルを手の甲や人形の口から出していたため、必ず糸球に変えなければならないわけではないらしい。
: セインが元居た世界の眷属器で生き残りの武器。しかし別の異世界の勢力によって世界が滅ぼされた影響などで翻訳機能や転移スキルが不調を起こしており、力も出なくなっている。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
::; スパイダーネット
::: 蜘蛛の糸で相手を拘束する。TVアニメ版ではセインの手の甲から出した。
::; バインドワイヤー
::: 柔軟性をもつ糸で相手を拘束する。TVアニメ版ではセインの使役する人形の口から出した。
::; チェンジシールワイヤー
::: 勇者のもつ伝説の武器に何重にも糸を巻き付き武器変化を封じる。
::; ファイアパラライズワイヤー
::: 繰り出した糸を燃やして攻撃する。
::; スキルシール
::: スキル名を唱えなくする糸を勇者の首に巻き付けスキルを封じる。息苦しくはない。
::; マインドライン
::: 物体をすり抜ける非実体のものを拘束できる糸で巻き付く。
::; ニードルショット
:::糸玉から針を出して攻撃。
::; スケープドール
::: 自分の木人形を作り出し、身代わりにさせ、自身は糸の繭に隠れる。
::; スパイダーウェブ
::: 糸を絡ませ相手の動きを封じる。
::; 跳躍針{{Efn2|11巻から登場し、名称不明だったが20巻で名称が判明した。}}
::: 待ち針を付けた者の所へ移動することができ、また、その周囲を見ることもできる。眷属器の不調により使用者一人しか転移できず、複数で転移すると事故が起こる危険がある。
::; セインの必殺スキル
::: 名称不明。現時点で話に出ただけで未使用。非常用の巨大なぬいぐるみの使い魔を操作するスキル。尚文の案で人語をしゃべらせないことを条件に巨大なラフちゃんのぬいぐるみにさせるつもりだったが、ラフタリアに却下される。
::; シザーカット
::: 二刀流の鋏で斬り付ける。
::; シザーブレイズ
::: 二つの鋏の刃を分離させて、舞うように斬り付ける。
::; マリオネットアシスト
::: ステータスを上げる糸を放つ援護スキル。
::; アリアドネの糸
::: 特殊ダンジョン専用のスキル。特殊ダンジョンのマップをオートで付け、転送を妨害するダンジョンでも外まで転送できる。脱出するだけであるため、眷属器が不調でも負荷が少なく、複数人で転移できる。
::; スパイダーワイヤー
::: 糸で相手を拘束する。
::; ソードワイヤー
::: 糸で相手を斬り付ける。レインが使用した。
::; スパイダーポイズンウェブ
::: 詳細不明だが、名前から毒蜘蛛の糸を出すと思われる。レインが使用した。
::; シザーショック
::: レインが使用したスキル。詳しい詳細は不明。
 
====セインの敵対勢力の異世界の武器====
; 鎖
: 勇者:'''セインの姉'''
: 鎖に変化できる武器。スキルは鎖で拘束するものなどがある。セインの敵勢力の世界に元からあった武器なのか、他の異世界から奪った武器なのかは不明。武器の能力かは不明だが、眷属器の機能を一時的に停止させたり、狂った機能を再調整できる。
: 当初は無理やり操られていたかに思えたが、魔竜の城の戦いでアクセサリーを破壊しても他の武器のように抵抗せずセインの姉の手元にあり、セインの姉を鎖の勇者として認めている{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。敵であるセインの姉に自らの意思で所持されていることや、トラウマの元であるくさりかたびらになれることで尚文から憎まれている{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
::; チェーンディフェンス
::: 鎖で相手を縛り上げる。
::; 移動スキル
::: 名称不明。鎖を円形にしてくぐり、転移する。
::; 捕縛・八岐大蛇
::: 四方から鎖を出現させる。
::; 武器装
::: 鎖を使用者の体に巻き付け、鎖帷子を着用する。
::; ヒュドラ
::: 地面に鎖を叩きつけた後、複数の相手に強烈な速さで鎖を放つスキル。威力を出が速いがクールタイムが長い{{Sfn|小説19巻|loc=十四話 メギド・アイアンメイデン}}。
 
====筆の聖武器の異世界の武器====
; 筆
: 勇者:不明
: 別の異世界の聖武器。過去の時代の波で、先代の弓の勇者の対戦相手として明言されただけで、所有していた勇者や能力などの詳しい詳細は不明で、現代ではどうなっているのかも不明。
:; 強化方法
:: 不明
:; スキル
:; 不明
 
== 世界・国・土地 ==
=== 尚文たちの担当世界 ===
主人公の岩谷尚文が召喚された異世界。人間の他に亜人や獣人が住んでいる世界。過去に「人間側」と「亜人/獣人側」に分かれて戦争をしており、現在でも差別や宗教による大きな溝が残っている{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。メルロマルクの女王の外交により、各国はひとまずは互いに争わずに波の対処を行う方針を取っている{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。絆たちの異世界と比べると波に関する記録も少なく、波の尖兵などによって重要な情報が紛失していることが多い{{Sfn|小説6巻|loc=十六話 霊亀の上にある国}}{{Sfn|小説7巻|loc=十一話 勇者の碑文}}{{Sfn|小説15巻|loc=十一話 消失した勇者の日記}}{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}。そのため当初は、波を単に魔物が大量に出現する災害だと思われていた{{Sfn|小説1巻|loc=二話 勇者紹介}}。この世界では眷属器のことを「七星武器」、その所持者を「七星勇者」と呼ばれている{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=三話 ビーストスピア}}。しかし後に八つ目の馬車の眷属器が明らかとなる{{Sfn|小説22巻|loc=二話 ツメと槌の強化方法}}。
 
主な魔物はフィトリアによって統制されており、当初は人里以外の土地の波の対処をしていた{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}{{Sfn|小説4巻|loc=番外編 恐怖のフィロリアル}}{{Sfn|小説19巻|loc=四話 魔竜の城訪問}}。
 
何故か海での経験値効率がかなり良く、尚文たちがLv上げに良く行っている{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}{{Sfn|小説16巻|loc=一話 海底}}{{Sfn|小説17巻|loc=二話 限界突破}}。他の異世界や過去の世界では陸地と海との経験値の差はなく、尚文の異世界よりも経験値を得られており、尚文はこの世界の経験値の低さは、波の勢力の暗躍によるものと疑っている{{Sfn|小説17巻|loc=七話 絆の行方}}{{Sfn|小説21巻|loc=一話 シルトランの情勢}}{{Sfn|小説22巻|loc=十一話 恐竜狩り}}。
 
過去の勇者によって(極めて日本的な)クリスマスやバレンタインデーなども伝わっており、イベント化している。
 
通貨は金銀銅の貨幣のみ。比率は金貨1枚に対し銀貨100枚、そして銅貨10000枚となっている{{Sfn|設定資料集|p=177|loc=各地案内 メルロマルク}}。
 
伝説の武器の同様の能力をもつ複製品も造られているが、オリジナルと比べて稼働させるのに数百人から数千人分の魔力を必要とするなどコストパフォーマンスが悪すぎるため量産には至っていない{{Sfn|小説4巻|loc=九話 複製品}}。それ以外の研究はされていなかったが、後述の絆の異世界で尚文が手に入れた「一部の機能に特化したアイテム」がもたらされたことで研究が再開している。
 
聖武器は盾、剣、槍、弓。眷属器(七星武器)は槌、斧、ツメ、杖、小手、鞭、投擲具、馬車。
 
守護獣は霊亀、鳳凰、麒麟、応竜。
 
; メルロマルク
: 尚文たち四聖を召喚した国であり、主な活動の場となる国。杖の勇者であるオルトクレイが所属している国。
: 見た目は中世のイギリスのような国。城下町にはエルハルトの武器屋や奴隷商の店もある。女系王族の国であるため女王の方が立場があり、後継者も女王が決める習わしとなっている{{Sfn|小説3巻|loc=十五話 盾の悪魔}}。亜人、獣人の国であるシルトヴェルトとは長年敵対関係であり、亜人を差別する人間至上国であるため亜人を奴隷にする傾向が強く、亜人の肩身が狭い。またシルトヴェルトが盾の勇者を信仰していたため、反対に剣・槍・弓の勇者のみを信仰する三勇教が国教となり、盾の勇者を悪魔扱いしていたため、盾の勇者である尚文は当初疎まれていた{{Sfn|小説3巻|loc=十五話 盾の悪魔}}{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。しかし女王の亜人との共存の方針もあり、女王の右腕をしていた貴族の領地のセーアエット領で、友好の懸け橋となる村を作るなどの活動もしていた{{Sfn|小説4巻|loc=一話 亜人冒険者の街}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。しかし、最初の波でその貴族が亡くなり、考えを同じくする者はオルトクレイによって左遷されていた{{Sfn|小説4巻|loc=一話 亜人冒険者の街}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。また盾を扱う武器屋が少ない{{Sfn|槍小説3巻|loc=十五話 世界を呪わない}}。
: 三勇教によって勇者召喚の儀式に必要な聖遺物のすり替えや、四聖勇者を勝手に召喚{{Sfn|小説3巻|loc=番外編 一番の友達に出会うまで}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}{{Sfn|小説4巻|loc=十二話 年貢の納め時}}。さらにメルロマルク以外の波に関しては放置していた{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}{{Efn2|それだけではなく、波を防ぐことだけを優先して波から溢れた魔物自体は放置していたため、波の起きた土地の住民に対する被害が増していた{{Sfn|小説1巻|loc=二十話 剣}}。前述のようにパーティ編成していれば騎士団や兵士も一度に投入できるのに勇者と少数の仲間だけを送り込んでいた(これに関しては尚文も含め、勇者たちの確認不足で知らなかったことが原因であり、後に知ったことで、次の波からはちゃんとパーティ編成の機能を使用した){{Sfn|小説1巻|loc=二十一話 厄災の波}}{{Sfn|小説3巻|loc=十話 第三の災厄}}{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。}}。そのため、他国への賠償として杖の勇者であるクズを除く七星勇者の権限を全て破棄している{{Sfn|小説6巻|loc=一話 七星勇者}}。
: 女王が外交から帰還した後、様々な問題を起こした三勇教は邪教指定を受け、国教も盾を含めた四聖の勇者を等しく信仰する四聖教に替わり、少しづつだが亜人と盾の勇者への差別がなくなっていく{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。後にシルトヴェルトと同盟を組み、連合軍を作り、共に鳳凰と戦った{{Sfn|小説15巻|loc=十話 鳳凰の地}}{{Sfn|小説15巻|loc=十三話 鳳凰決戦前夜}}。タクト一派の世界征服の際はシルトヴェルトと共に戦い女王を始めとした犠牲を出しつつも勝利した。オルトクレイが考えを改めたこともあり、完全に過去の溝がなくなる{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。そして新女王が即位したこととフォーブレイが敗戦国となったことで世界で一番大きな国となる{{Sfn|小説17巻|loc=プロローグ 即位}}。
: 外伝ではクズの暴走でシルトヴェルトに戦争を仕掛けたり(5周目)、尚文たちが善行を積み国内での評判を高め過ぎた結果、革命騒ぎが起きた(6周目)。
:; ルロロナ村
:: ラフタリアの故郷だったセーアエット領の村。元々はメルロマルクの亜人友好のための村だった{{Sfn|小説4巻|loc=一話 亜人冒険者の街}}{{Sfn|小説4巻|loc=十一話 女王}}。しかし最初に起こった波の災害で廃村になっていた{{Sfn|小説1巻|loc=十六話 双頭黒犬}}{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 お子様ランチの旗}}。波が起きた際にメルロマルク側は何もしなかったどころか、波が終息した後に生き残った村人を国の騎士・兵士が拉致して奴隷として売り飛ばした{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 お子様ランチの旗}}{{Efn2|この連中は尚文の冤罪が取り消され、女王による綱紀粛正で罰せられるのを恐れて逃亡していた。尚文たちの留守中に復興中の村を再び襲撃してきたが、ポータルで帰還した尚文に捕縛され、「亜人狩りをした犯罪者」という扱いの奴隷としてシルトヴェルトに送られた。わざわざシルトヴェルトに送ったのは、この時点のメルロマルクでは亜人排斥派の存在もあって「亜人を奴隷にするために狩った」としても罪に問われないから{{Sfn|小説10巻|loc=十一話 奴隷狩り}}。}}。
:; 尚文の村
:: ラフタリアの故郷ルロロナ村を尚文が霊亀討伐の報酬として授かり、復興させた村{{Efn2|TVアニメ版ではカルミラ島の波の後に授かっている{{R|anime25}}。}}。物語中盤の拠点。
:: 旧ルロロナ村の住人を中心に集めており、勇者補正をかけるため大半が尚文の奴隷。表向きは波に対応する私兵の育成としているが、尚文がいなくなった後にラフタリアの居場所を作るためである{{Sfn|小説10巻|loc=一話 杖の七星}}{{Sfn|小説10巻|loc=二話 奴隷の行方}}。尚文の指導で行商や薬の調合・アクセサリー作りなどをさせており、畑ではバイオプラント製の植物で食料生産をしている{{Sfn|小説10巻|loc=七話 バイオプラントの運用}}。またバイオプラントによって、キャンピングプラントが作られ、村の住民たちの主な家屋になる。尚文の盾の技能により、クテンロウ以外で植え付けることができない桜光樹が植え付けられており、その影響で村の近くの経験値の習得数が上がっている{{Sfn|小説15巻|loc=二話 領地の改革}}{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。
:: 霊亀戦後に和解に至ってからは四聖勇者全員の拠点となっており、ラフタリアやリーシアなど、多くの眷属器の勇者の拠点でもある。
:: 20巻では、謎の異変によって、異変当時に村にいた者たちごと過去に飛ばされてしまう。
:; ラファン村
:: メルロマルクの城下町近くの草原を抜けた森の先にある村。その村を抜けた先辺りに初心者冒険者用のダンジョンがある{{Sfn|小説1巻|loc=六話 地雷という名の裏切り}}。
:: 尚文の仲間になったマルティ(マイン)が次の目的地として勧めたところだが、その次の日に冤罪事件が起こり、その後もマルティが勧めた場所だと行くのを嫌がり、ダンジョンと同等の魔物がいるリユート村に行ったため、尚文は実際に行ったことはない{{Sfn|小説1巻|loc=六話 地雷という名の裏切り}}{{Sfn|小説1巻|loc=十五話 亜人の特徴}}。
:; リユート村
:: メルロマルクの街道の先にある村。鉱石が採れる廃坑寸前の炭鉱があり、波が来る前は若干活気があった。宿は一つしかないが、宿泊費は食事込みで銀貨一枚。村内で生活するには大人でも銅貨20枚で賄える。飯屋は激辛料理で有名な店で、制限時間内に食べきれば無料でご褒美までもらえる{{Efn2|尚文が挑戦して完食したが、体が発熱して、夜にお腹を痛めている。完食したことで尚文は激辛王と呼び名が付いた。}}。
:: 尚文にとっての最初(メルロマルクにとっては二回目)の波があった場所で、尚文によって村が守られたことで村人たちは尚文に対して信用するようになる。その後マインによって領主が解雇され、元康が新領主に任命される事件が起きる。村人の経済状況を無視した復興特別税{{Efn2|住民が村を出入りするだけで村の大人が慎ましく1日暮らす予算の500倍(単純計算で約1年4ヶ月半ぶん)の金額を徴収すると発表した。}}をでっち上げ、徴収されそうになった所を尚文に助けられる。元康の新領主の話もなくなり、その礼として行商の役に立つ商業通行手形を与えた。
:: 外伝『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、尚文と元康が波に参加しなかったため壊滅しており、親戚も亡くなるかケガをしてしまったのか薬屋や魔法屋は閉店していた。
:; メシャス村{{Sfn|設定資料集|p=178|loc=各地案内 メルロマルク}}
:: ラファン村の南東にある村。山の中にある不便な村で、変幻無双流のエルラスラが住んでいた。メルロマルク三度目の波は、この村の近辺で発生した。
:; レルノ村{{Sfn|設定資料集|p=179|loc=各地案内 メルロマルク}}
:: 城下町から南西にかなり離れた村。飢饉でおり、それを解決しようとした元康が持ってきたバイオプラントの種の影響で、村全体が寄生能力を持った魔物の植物でおおわれてしまった{{Efn2|村民も種の伝説は知っていたが、勇者が持ってきたものであったため安全だと思い、指摘しなかったため、自業自得とも言える。}}{{Sfn|小説2巻|loc=十五話 封印された理由}}。除草剤を売りに村に来た尚文たちが駆除し、さらに盾の力で安全な種を作った事で解決した。その後、尚文たちが謎の魔物(霊亀の使い魔)の調査に来た際は、異常な成長によって畑が密林のようになったものの、大規模な農作事業を展開できるまでになった{{Sfn|小説6巻|loc=十一話 ――の使い魔}}。
:; ミルソ村{{Sfn|設定資料集|p=179|loc=各地案内 メルロマルク}}
:: 東にある村。近くの山に根城にしていたドラゴン(親ガエリオン)を錬が倒し、その死骸によって疫病が蔓延し、さらに山の魔物の生態も変化した。噂を聞き薬を売りに来た尚文が村民の治療とドラゴンの死骸を駆除した事で救われる。その後、暴走したガエリオンが力を得るために不浄な流れを吸収したことで、結果的に汚染された大地が元に戻る{{Sfn|小説12巻|loc=十話 浄化}}。しかし実際は、死骸を後処理を引き受けた上で観光資源として放置し続けていた事がわかり、村民の自業自得でもあった(しかも尚文にはそのことを黙っていた){{Sfn|小説3巻|loc=九話 成り済まし冤罪}}。またウィンディアによると親ガエリオンが蓄えていた宝を奪っていたらしく、それらのことを知った尚文から評価が下がっており{{Sfn|小説12巻|loc=八話 魔竜}}{{Sfn|小説12巻|loc=十話 浄化}}、TVアニメ版では魔竜戦後の帰り際に直接非難した。
:: 『槍の勇者のやり直し』のメルロマルク編では、ドラゴンの死骸を観光資源として金儲けをしている様子が書かれ、尚文が疫病を心配して早めに死骸の処分するように村人に注意するも、金に目がくらんで聞こうとしなかった{{Sfn|槍小説3巻|loc=十三話 観光地}}。
:; アイヴィレッド領
:: 東にある村。メルロマルクの北方にある村。リーシアの故郷で彼女の両親が治めていたが、没落貴族であったためお金がなく、さらに悪政を行っていた隣の領地の貴族に妨害工作を受けていた。後に樹によって隣の領地の貴族が成敗された事で救われる。
:: ワカーユという川魚の料理が名物。ここで採れる魚や山菜を麓の町や村に売りに行く行商人もいる。
:; ティブル領
:: リーシアの故郷のアイヴィット領の隣の村。領地の貴族が悪政を行っていたが、樹によって成敗された。
:; ライヒノット領
:: 南西部の国境近くにある地方領地の一つで、「優男の貴族」ことヴァン=ライヒノットが治めている町。亜人穏健派のヴァンが治めているため、亜人の冒険者が多く滞在している。メルロマルクが人間至上国であるため、肩身が狭く、村に毛が生えた程度の小さな町となっている{{Sfn|小説4巻|loc=二話 因縁の貴族}}。亜人の冒険者はヴァンをとても慕っており、ヴァンがイドルに連れ去られた際、彼を慕う冒険者がレイビア領に大勢押し掛けている。漫画版では、住民たちは亜人の差別が厳しいレイビア領に対して強い不満を持っており、後述の救助活動にも当初反対していた{{Efn2|その後、ヴァンの頼みもあり、結局救助活動を行う事になった}}{{Sfn|漫画6巻|loc=第二十四話 伝説の神鳥}}。
:; レイビア領
:: ライヒノット領の隣にある、ラフタリアを虐待した貴族・イドル=レイビアが治めている町。亜人排斥派のイドルが治めているためか、亜人の差別が特に厳しい{{Sfn|小説4巻|loc=二話 因縁の貴族}}。町の高台にあるイドルの住む城の中庭には、タイラントドラゴンレックスが封印された石碑がある。漫画版では、イドルによって封印が解かれたタイラントドラゴンレックスによって被害を受けたところ、ヴァンの指揮のもと救助活動が行われた様子が描かれている{{Sfn|漫画6巻|loc=第二十四話 伝説の神鳥}}。
:; 港村ロラ{{Sfn|設定資料集|p=180|loc=各地案内 メルロマルク}}
:: 南部沿岸にある港村。ルロロナ村の東側にあり、そう遠くない距離{{Sfn|小説5巻|loc=五話 墓参り}}。メルロマルクの海上交易を担う拠点の一つで、カルミラ島への定期船もここから出ている{{Sfn|小説5巻|loc=五話 墓参り}}{{Sfn|設定資料集|p=180|loc=各地案内 メルロマルク}}。
:: ゲーム『盾の勇者の成り上がり Relive The Animation』によると、かつては近隣のセーアエット領から観光客が来ていたり、商人の取引先だったが、波によって滅びたため、観光客が減り、取引先が潰れたため景気が落ちている。
:; カルミラ島
:: 正式名はカルミラ諸島。メルロマルクの近海に位置し、経験値上昇の活性化現象の舞台である火山島。海の底には龍刻の砂時計がある水中神殿がある{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
:: 伝説の先住民であるペックル、ウサウニー、リスーカ、イヌルトが開拓したとされる。四聖勇者が残した勇者専用魔法が秘められた碑文が残されている。重度の呪いを癒す効能がある温泉があり、和風な造りの露天風呂となっている。島の奥にはストーンヘンジのようなオブジェとその中心にレンズ状の黒い球体があり、そこから先住民を模したような魔物のボスとファミリアが出現する。ドロップ品の中には先住民を象った「着ぐるみ装備」が出ることがある。この装備は見た目の割りに高性能で、ステータス補正だけではなく一時的に種族を変える効果をもつ。リーシアが気に入っているほか、ペックル型はカナヅチの錬でも泳げるようになる{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
:: 尚文たち四聖勇者一行が訪れた時期に波が発生したが、Web版では発生していない。そのため、レベリングの際に勇者同士の交流目的で仲間交換が行われている。
:: 外伝では、ここ以外にも数か所活性化が起きる場所があることが記されており、カルミラ島の石碑に「ツヴァイト」の魔法が記されていたように、他の場所には「ファスト」や「ドライファ」の記された石碑があり、倒した魔物で解放した武器には「先住民の補正」があるほか、前述の着ぐるみやフードなどといった「先住民シリーズ」のドロップ装備がでる。
:; ニゲロ村
:: メルロマルクの北にある、国境近くの村。樹がレジスタンスに参加した北の国の難民が暮らしていた村。不作によって貧しい人が多く、行商に来た尚文達に物々交換によって食料を求めてきたほどだった。
:; 温泉街ポルダ
:: 2巻の番外編、並びにアニメ7話に登場した村。ゲーム『盾の勇者の成り上がり Relive The Animation』ではメルロマルクの最北東に位置している。
:; プリッツェ領
:: 行商をしていた尚文の馬車に乗せてもらったアクセサリー商の送り先の街でもある。『盾の勇者の成り上がり Relive The Animation』ではメルロマルク城下町の南に位置している。商業の街で、港町ロラから入る交易品をこの町から経由して、城下町や西のルヒテート領に送られるメルロマルクの商業の中心となっている。尚文が3度目の波の前の視察に訪れた際、「金も物資もあり、冒険者を雇えば勇者が到着するまでの初期対応ができるだろう」と評していた。
:; ルヒテート領
:: ゲーム『盾の勇者の成り上がり Relive The Animation』で登場。リユート村から南西にある町。リユート村の近くにある町であるため、尚文に対して警戒している住民もいるが、一部の住民は尚文がリユート村を守った事を知っている者もいる。
:; メット村
:: ゲーム『盾の勇者の成り上がり Relive The Animation』で登場。メルロマルクの南西辺りの村。王都から遠く、情報が遅いため、勇者召喚後に起こった尚文の冤罪事件などは知られていない。かつてはセーアエット領の商人が港町ロラで火上げされた交易品を卸していたが、波によって滅びたため、困っている。
:; 三勇教
:: 人間種至上主義のメルロマルクで成立した宗教。元々は四聖教から分派しただけだったが、英知の賢王として名を馳せたクズによってシルトヴェルトとの戦争に勝利したことから、傲慢な考えが浸透していった。最終的には自分たちの期待通りに動かない三勇者すら偽物呼ばわりして処分しようとした結果、盾の勇者に教皇が倒され、邪教として禁止された。ライノの調査報告によると、残党の一部がマインと共にセインの姉が属する勢力に参加している。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 霊亀国
: 封印されていた霊亀の上にあった東側にある国。
: 百年以上前から鎖国気味な国であり、中華風な街並みをしていた。オストによって治水工事に力を入れていた。霊亀の絵と過去の勇者の桂一が書いた霊亀の詳細が書かれた壁画があったが、かなり掠れており、あまり読める状態ではなかった。過去に国自体が危うくなる内乱があったがオストによって解決した{{Sfn|小説7巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。霊亀が復活したことで壊滅する。
; ゼルトブル
: 傭兵の国。斧の勇者が所属していた国{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}。
: 石造りの建物が多い国。冒険者業の統括を行っているギルドとも深いパイプを持ち、武器防具の流通から薬などの消耗品も一挙に引き受ける商業都市の側面も持っている。王は存在せず、大商人が議員となって運営している。戦争にはゼルトブルの影ありと言われているほど闇の深い国でもある。国の名物として様々な場所で開催されるコロシアムがあり、腕試しや賞金目当てで参加する冒険者や傭兵が多く、賭博も行われている。他にも大食い大会やフィロリアルレースも行われている。三勇者のゲーム知識によれば、この国の武器屋の武器は優秀で隕鉄シリーズはここに来なければ手に入らないとされていた。
: タクト一派の世界征服の際は、斧の勇者が殺されたこともあり、メルロマルク・シルトヴェルトの陣営に協力していた{{Sfn|小説16巻|loc=六話 杖の勇者}}。戦争後は闇ギルドによるタクト一派の大々的な処刑が行われた。
; シルトヴェルト
: 北東に位置する亜人や獣人の国。ツメの勇者が所属していた国。夜行性の亜人/獣人も多く、ゼルトブルと並んで「眠らない国」とも呼ばれている。
: 盾の勇者(先代盾の勇者の城野守)を信仰することによって建国した国。メルロマルクと長年戦争を続けてきた国で、メルロマルクとは逆に盾の勇者を神と崇める盾教が国教となっている。亜人至上主義であり人間を奴隷とし、そうではない人族も差別しているため、方向性が違うだけで本質的にはメルロマルクとは大差ない。また、伝承にわずかに出て来るためか、弓の勇者に対しては盾の勇者ほどではないが寛大となっている{{Sfn|小説14.5巻|loc=三話 盾の勇者とパレード}}。かつての盾の勇者が多様性を重視する言葉を遺したため、様々な種類の亜人種族ごとに建築様式を変えており、野性的な雰囲気がある。血筋が重要視し、最上層にハクコ、アオタツ、シュサク、ゲンムという四神に似た亜人がいる。しかしハクコは過去の大戦の責任を負って勢力的に弱体化し、アオタツ種は過去のハクコ種が追い出したことで権力は低く、現在はシュサク、ゲンム種が仕切っている。双方とも穏健派であるため、尚文の方針もあり、メルロマルクに対して昔ほどの敵視はしていない。鎖国していたクテンロウと交易関係にあった。
: 不遇な扱いを受けていた尚文を勧誘しようとしたが、当時の尚文は極度の人間不信となり「俺に関わるな」と言われたため、その発言を忠実に守っていた。その後も奴隷商などを通して間接的に接触を図っており、勇者以外で尚文に明確な危害を加えた者を暗殺していたらしい報告がメルロマルク側からも出されている。しかし一方で、敵国のメルロマルクに召喚されてから、いつまでもやってこないことに不満を持ったり、勢力争いに利用しようとしたり、暗殺しようとする勢力もいる。その勢力の中心のような存在のジャラリスが倒されて以降は、尚文に全面的に協力するようになり、仇敵のメルロマルクと連合軍を組むことになる。
: タクト一派の世界征服の際はメルロマルクと共に戦い勝利し、クズが考えを改めたこともあり、完全に過去の溝がなくなる。
; クテンロウ
: シルトヴェルトから東にある島国。ラフタリアの両親やサディナの故郷。
: 天命と呼ばれる国主によって統治されている国で、日本の江戸風の街並みや風景となっており、国民は和風な着物を着ている。しかし中国っぽい山があったり、竹のような植物を使った建物もあったりと完全に日本というわけでもない。「桜光樹」という国のエネルギーを生産する桜のような植物が生えている。和風の国らしく魔物や亜人も妖怪のような種族がいる。また、国の守り神のような存在である海のドラゴンの水竜を称えている。フィーロと同じ白と桜色を基調としたフィロリアルが神鳥として天命に掲げられており、尚文は過去に訪れたフィトリアが、桜光樹の花の色によって、色が異なって伝えられたのではないかと予想していた。
: 鎖国をしており、船でなければ行けない海域が続いており、海流も複雑で入ることができない。さらに国全体にかけられた結界によって水に強い亜人でも入れず、空からの侵入もできない。入国手段はクテンロウと交易関係にあるシルトヴェルトの、海流を抜けられるランタンが付いた交易船のみとなっている。結界は桜光樹と代々の天命によって封印された魔物の力によって張られ、水竜や水竜の巫女によって維持されており、外部の侵入者だけでなく転生者の魂の侵入を防ぐ役割もある。各地に魔物が封印された古墳があり、それらの古墳や都にある龍刻の砂時計には聖武器の強化方法を記した石碑がある。
: 天命は聖武器や眷属器(この国では勇者の武器を「精霊具」と呼んでいる)の所持者である勇者の'''調停者'''の役割を持っており、役割を放棄し悪行などをする勇者に調停し裁く権利がある。そのための天命独自の技があり、武器の使用を制限したり、過度の負荷をかける技などがある。また、桜天命石という勇者に特化した鉱物があり、それを基に作った武器によって戦う。国内外で危険な魔物の討伐や封印も行っている。このような特殊な役割もあり、鎖国し入国を制限する結界が張られており、勇者は許可がない限りは容易に入れなくなっている。逆に天命が悪行に走れば、尚文たちの一件のように侵入や討伐などが許可される。代々の天命が住む都で天命就任の儀式が行われており、以前はそこが首都であったがマキナによって別の場所が首都となり、旧都と呼ばれるようになった。他に水竜を祭る水竜の巫女と天明の威光を示すための処刑などの汚れ仕事を行う殺戮の巫女の役割を兼用する一族もいる。
: シルトヴェルトから来たマキナによって国が荒らされ、天命一族がラフタリアとルフト以外は壊滅してしまう。そしてルフトが傀儡にされ、さらに国を荒らされていたが、尚文たちによる革命や過去の天命によって黒幕たちは討ち取られ、シルトヴェルトと共同で国内の制度の改善が行われるようになる。
; 鳳凰国
: 鳳凰が封印されている西側の土地の国。小手の眷属器がある国でもある。
: シルトヴェルトとも異なる中華風の国。一昔前は小手の勇者の伝説によって繁栄を極めていた。霊亀の騒動で住民や国王が逃げ出し、当代は少年の王が即位している。山水画に出て来るような山に鳳凰が封印されている。鳳凰を倒した勇者の日記などの資料は残されているが、肝心なところが抜けてたり、解読不能な状態だった。寺院に残された鳳凰の書かれた壁画はちゃんと残されており、どのような攻撃があるのかを知ることができる。小手の眷属器が埋め込まれた石碑がある寺院があり、新たな勇者を選ぶため一般に公開され、挑戦者を募っている。
; フォーブレイ
: 尚文たちの異世界で一番大きい国。近隣に麒麟が封印された地がある。四聖勇者全てを平等に崇める「四聖教」の教会本部があるほか、七星勇者を崇める「七星教会」がある。
: スチームパンクっぽい近代化した街並みの国{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。古来より王族は四聖、七星勇者の血筋を取り入れる慣わしがあり、王族には勇者の末裔が多い。勇者に対して信仰心も厚く、国力も発言力もあり世界の中心とも言える国。タクトなどの転生者によって技術が一番発展しており、車や飛行船、銃器などがあり、路面の舗装もされている{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。四聖教によるものかメルロマルクよりも亜人と人間の扱いの差は無い。四聖教会と七星教会には勇者が生存と選定者が現れたことを証明するステンドグラスがある{{Sfn|小説16巻|loc=三話 天才}}。鞭のタクト、ツメのルハバート、槌、斧、投擲具5人の七星勇者を抱えているが、正確には各国へ援助・派遣をして、指示などをする連合軍のような体制をしている。
: 王子であるタクトがクーデターを起こし、フォーブレイの王や自身の派閥以外の王族、ツメ、槌、斧、投擲具の勇者は殺害される。その後メルロマルクに戦争を仕掛けるがタクト一派が敗北したことで敗戦国となる。権力を失い、フォーブレイの王族の血を引くオルトクレイに支援を受けることとなる。
: 国内に経験値活性化地域のノースフェラト大森林が存在する。カルミラ島と同じく石碑があり「ドライファ」の魔法を覚えられる。
:; 四聖教会、七星教会
:: 尚文たちの異世界で神格化された勇者を崇める宗教。教会には勇者の真贋を判定する道具や存在を感知する魔法の仕掛けがあり、勇者が行方知れずになってもその仕掛けで「生存確認」はできる。このような宗教があるため、勇者を詐称した罪は極めて重いものとなっている。
::四聖教会地下には召喚された勇者のために予言の石碑や資料が残されている。Web版槍の勇者のやり直しにおいて何代か前の教皇が発狂して破壊を仕掛け作中ではもぼろぼろの状態になっている。また本編においては、20巻でタクトによって破壊されていると判明している{{Sfn|小説19巻|loc=七話 魔竜の宝物庫}}。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; シルドフリーデン
: 南東に位置する人間と亜人の国。槌の勇者が所属していた国。作中では一度も訪れたことがない。
: シルトヴェルトの血筋重視に異を唱えた亜人たちによって建国した。設立して百年かそこらの新参の国で、シルトヴェルトからは下賎な種族が伝統な方針に従えず国を出て建国したとやや見下されている。国内で昔、人間と亜人で奴隷戦争を行い、表面上は差別が無い国となっている。亜人であるアオタツ種の族長が国の指揮を執っていることもあり、やり直しの尚文からは本当なのか怪しまれていた。フロンティア精神の名のもとに移民先の原住民を虐殺して土地を奪って作り上げるなど、血塗られた歴史を歩んでいる。召喚された尚文を勧誘しようとしていた。
: 現在の族長がタクトのハーレムメンバーのネリシェンであるため、フォーブレイの次に科学力がある。そしてタクト一派の世界征服に便乗するが、ともに敗戦国となり、上層部で責任の擦り付け合いが行われる。信用を失い、尚文からは今後も金銭を請求され続けられるだろうと予想された。
: 外伝『槍の勇者のやり直し』では、勧誘を断られた際に使者が態度を悪くしている。実はアオタツ種を中心とした上層部にドラゴン(竜帝)に対する信仰があり、そのためかシルトヴェルトと比べて盾の勇者に対する信仰が高くない。一部の地域は汚職が常態化していて、住民は食糧が不足しているのに配布されたバイオプラントを実が生る前に伐採して薪にして売り払ってしまい、それを問いただされると飢えた子供を盾にして言い訳するほど民度が低い。
; フィロリアルの聖域
: フィトリアが管理している遺跡。人が入らないよう結界が張られており、フィトリアの転移によって出入りしているため正確な場所は不明。かつて最初の勇者たちが守った場所の跡地であるらしく、フィトリアの生まれる前の事であるため、管理している本人も詳しいことはわかっていない{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}。現在はフィトリアとその配下のフィロリアルの住処となっている。
: 劇中では、三勇教事件の際に、フィトリアが尚文たちを連れていった場所と、本拠地の二つの場所が確認されている{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。本拠地にはフィロリアルたちが集めた強力な武器やゴミなどが散乱している。遺跡の奥には、時計を模した装飾がされた祭壇があり、その床の真ん中に武器を差し込むと一人だけ、竜谷の時計の武器が手に入る{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。過去の天命によると、時間を司る神殿とのこと{{Sfn|小説22巻|loc=七話 過去の天命の出生の謎}}。
; ドラウキューア山脈
: メルロマルクから北西の方角にフィロリアルの足で一カ月の所にある場所でカルミラ島と同じく吸血鬼の名前のもじりと経験値活性化と温泉と勇者の石碑が存在する。覚えられる魔法は『ファスト』。
; プラド砂漠
: メルロマルクとシルトヴェルトの境界にある砂漠で常に赤い輪郭が浮かびあがっている土地。波の先兵によって空間の幻覚によって隔離され悪魔に守られた古代都市プラドが存在する。その置くには伝説の武具と石碑が置かれており『疑似リベレイション』を修得可能。残った竜帝の欠片を所有する悪魔ドラゴンと経験値収集装置が置かれている。
 
==== 守たちの過去の異世界 ====
尚文たちが村の異変によって飛ばされた、先代盾の勇者である城野守が召喚されていた過去の世界。当時は波による一回目の世界融合によって、盾の世界と弓の世界が融合した世界であり、まだ剣と槍の世界とは融合していない。そのため聖武器の所有者は四聖勇者ではなく、双聖の勇者や聖武器の勇者と呼ばれていた。過去の世界であるため、未来では絶滅、絶滅寸前の魔物が多く住み着いている。またフィロリアルは、まだ存在していない。ハクコ種も人里離れたところに生息していたのか守たちは知らなかった。未来では残されていなかったが、波やその先兵に関する情報は把握されている。
 
当時の聖武器は盾と弓。眷属器は槌、ツメ、鞭、馬車。
 
守護獣は朱雀がいたことが明かされている。
 
; シルトラン
: 城野守を召喚した国で、後にシルトヴェルトとなる国。「古代シルトラン国」とも呼ばれ、古代シルトヴェルトよりも前の亜人・獣人の国。尚文たちは、風景がどことなく似ていると感じている。
: 建物はメルロマルクと比べて古臭く、波や敵国との戦争による爪痕が残っている。造りが粗い石造りと木造の混合家屋の町並みであり、メルティによると建築方式がヴァニラ形式と呼ばれる物とは少し違うもの{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。城は未来のシルトヴェルトと比べて小さく、後に戦火の影響で消滅してしまったらしく、未来に残っていない{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。亜人・獣人はおとなしい人種のものが多く、大柄なものがあまりいない。王様は城の魔術師の裏切りによって殺され、大臣が代表として公務を行っている。
; ピエンサ
: 先代の弓の勇者が所属している過去の世界の大国。
: 力で何でも解決している国であり、自国の正義こそが世界の正義という認識の国で、未来にも横暴な態度で暴れていた国として語られている{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。過去の勇者が建築した国の跡地である聖地を領土にしたいと思っており、シルトランに対して様々な理由で戦争を仕掛けてきている{{Sfn|小説20巻|loc=十二話 戦争への決意}}。先代の弓の勇者の方針によってドラゴン部隊が結成されており、最終的にはシルトヴェルトに戦争で負けて滅ぼされている。弓の勇者が三勇教に溶け込めたのはピエンサの末裔を取り込んだからと推測している。
; クテンロウ
: 東にある島国。当時から存在しており、この時代では天命は勇者の調停者として真っ当な活動をしている。
; 聖地
: かつて波に挑む初代の盾と弓の勇者によって作った国の跡地。尚文の時代ではフィロリアルの聖域(三勇教事件の際に、フィトリアが尚文たちを連れていったの場所)となっている{{Sfn|小説4巻|loc=四話 伝説の神鳥}}{{Sfn|小説22巻|loc=九話 勇者の気配}}。朱雀によって一夜のうちに滅ぼされたと語られており、政治的な腐敗が進んでいたため粛清の炎だったと昔話の教訓にされていた。尚文の時代では風化して滅んだ理由が不明となっていた{{Sfn|小説22巻|loc=九話 勇者の気配}}。
: ピエンサは勇者が残した武器や魔法、力が眠っていると思っており、この場所を欲しているが、守たちはそのようなものは見つけていない。馬車の眷属器の安置場所となっている{{Sfn|小説22巻|loc=九話 勇者の気配}}。
; ヴシール
: 聖地を管理している村。初代の盾と弓の勇者の仲間の末裔であるリザードマンやンテ・ジムナ種が暮らしている。
 
==== 剣と槍の異世界 ====
城野守が召喚された過去の時代の盾と弓の世界と融合する前の剣と槍の聖武器の世界。
 
尚文の時代の時間を司る神殿があった、フィロリアルの聖域の本拠地はこの世界の物と思われ、尚文たちが元居た時代に帰れる手立てがあるとされている{{Sfn|小説22巻|loc=七話 過去の天命の出生の謎}}。
 
尚文たちが波で神を僭称する者の一人を倒した後、その仲間によって世界と聖武器の勇者を人質に取られてしまい、眷属器の勇者は盾と弓の世界のピエンサの侵略活動の協力と尚文たちの殺害を強要されている{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}{{Sfn|小説22巻|loc=十四話 知っている眷属器の勇者}}。
 
当時の聖武器は剣と槍。眷属器は投擲具、杖、斧、小手
 
=== 絆たちの担当世界 ===
風山絆が召喚された異世界。人間の他に魂人(スピリット)、晶人(ジュエル)、草人(エルフ)、ドワーフなどの亜人が存在する。古代〜近世あたりの日本に近い習俗の国が幾つかあって、それらの国ではグラスのように和装がデフォルトで洋装は異世界から召喚された者くらい。互いの世界のアイテム効果が違うなど、尚文たちの世界とは法則性が異なる{{Efn2|例としては、「大地の結晶(絆)」「魔力水(尚文)」といった魔力回復アイテムが互いに「経験値取得効果」をもつ。}}。
 
以前は魔竜が自らの支配権で人間を奴隷のように酷使していたが、召喚された絆に討伐される。迷宮古代図書館があるおかげか波の伝承が多く残されており、尚文もこの世界に来て波の真相を知った。ドロップ機能や波発生時に現場へ転移できるアクセサリー、転移スキルの再現など勇者の武器の機能に関しての研究が進んでいるが、その反面SPにあたる「魂力」を回復させるアイテムがない。波の発生時は各地にいる絆の仲間や波の魔物の素材目当ての冒険者によって対処されている。しかしその一方、絆以外の四聖勇者はゲーム感覚で波に真剣に取り組まず、挙句使命を放棄して逃げ出している。眷属器の勇者も絆の仲間以外は覇権争いに躍起になり、さらに波の尖兵でもあるため波を蔑ろにしている。他国の首脳陣も魔物の強さが上がり、経験値が増え、国力の増加がしやすくなったとメリットしか見ず、波で世界が滅ぶと思っていない。
 
伝承の中に、他の異世界を滅ぼせば延命することができるとあったため、グラスたちは当初尚文たちの異世界の四聖を狙っており、敵対関係であった。さらに異世界の四聖勇者の居場所を特定する道具の開発も進められていた。絆の帰還後はそのことを咎められたことで侵攻を止め、尚文と休戦協定を結んだ。その後、絆以外の四聖が敵の眷属器の勇者に殺され、波の間隔が二週間周期になってしまう。さらにセインの敵対勢力の異世界に攻め込まれ、窮地に立たされるが、尚文たちの救援で何とか立て直された。敵から取り返した札の聖武器がシルディナを選んだことで、四聖勇者が現在二人となる。
 
聖武器は狩猟具、玉、鈍器、札。眷属器は扇、刀、楽器、銛、鎌、船、鏡、本。能力はともかく、大半は武器というよりは「道具」のカテゴリに入るラインナップである。
 
守護獣は玄武、朱雀、白虎、青龍の四体。
 
また過去に飛ばされたラフタリアの刀が使える強化方法から、かつては狩猟具と玉、札と鈍器の世界に分かれていたことが判明する{{Sfn|小説22巻|loc=二話 ツメと槌の強化方法}}。眷属器は狩猟具と玉の世界が刀、銛、鏡、本{{Sfn|小説22巻|loc=二話 ツメと槌の強化方法}}。札と鈍器の世界は扇、楽器、鎌、船。
 
; 鎌の眷属器の国シクール{{Sfn|設定資料集|p=184|loc=各地案内 絆たちの世界}}
: ラルクが治める国である国。絆たちの主な拠点で異世界から来た尚文も拠点にしている。
: 全体的には中世のドイツのような感じの国だが、周辺国の文化も流入しており和風な面もある。国の重鎮は絆たちに対して礼儀正しい態度をとっている。城下町にはロミナの鍛冶屋があり、尚文たちの一度目の帰還の後は、その隣にヨモギとツグミの道場が建てられる。漁港がある隣町には絆とグラスの家があり、尚文たちもここで寝泊まりをしている。
; 迷宮古代図書館
: 図書兎が生息、管理する特殊ダンジョン。場所はシクールにあるが、どの国にも所属していない、図書兎たちの領域となっている{{Sfn|設定資料集|p=184|loc=各地案内 絆たちの世界}}。
: 無限迷宮に近いどこまでも続く迷宮で、絆たちの異世界の知恵が自然と集まる本の行きつく先と言われている。絆たちの異世界では、この場所から波に関する資料が見つかっており、他にも多くの本や資料があるアカシックレコードのような場所。アルトが資料発掘のためにスポンサーとなって冒険者たちに探索を促している。迷宮内では本の姿をした魔物が生息している。また、火の魔法の使用が禁止されており、使用すると、最初は文字が浮かび上がって警告、次にしばらく魔法が封印され、それを無視すると警報が鳴り強力な魔物が寄ってきて、それでも破ると強制退場となり、しばらく迷宮に入れなくなる。迷宮の奥には図書兎の館長室があり、波に関する壁画と真の館長になるための特殊な薬がある。館長室の奥にもさらに迷宮は続いている。
: 館長であるエスノバルトに変幻無双流が伝えられたことから、図書兎全体で学ぶようになり、広場に集まって集団で鍛錬に励む姿は尚文に「どこの[[少林寺 (映画)|寺]]だ」といわれた。
; 鏡の眷属器の国ミカカゲ{{Sfn|設定資料集|p=185|loc=各地案内 絆たちの世界}}
: 鏡の勇者だったアルバートがいた国。
: 平安京のような和風の国。絆たちとは関係が悪い国で、絆を捕らえ無限迷宮に入れた{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}。関所を何度も通らなければならず、上方に行くのは簡単で、下方に出ようとするとめんどうであるらしく、出入りが厳しい。絆たちが国から脱出した後はキョウにアルバートを殺され、本の眷属器の国に占領された。キョウの敗北後は反乱を起こしたが、本と刀の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国と渋々同盟を組んだ。
: 通貨単位は銅文・玉銀・金判。比率は百銅文が一玉銀で、百玉銀が一金判。その名前のセンスに尚文は「[[江戸時代の三貨制度|江戸]]か!?」と吹きかけた{{Sfn|小説8巻|loc=五話 実演販売}}。
:; 無限迷宮
:: 鏡の眷属器の国にある特殊な迷宮。
:: 過去の魔術師が城塞にするために空間を操作する魔法を使用し、空間と魔力の暴走によって出られない空間と化した遺物{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}。一度は入ったら二度と出られないと言われる異世界に等しい迷宮。ここに入ると転移スキルや波による転移ができない。様々な場所の空間がつながっており、シャボン玉の膜があるアーチを潜ることで他の空間に移動する{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}。中には他の異世界に行くことができる所もある{{Sfn|小説8巻|loc=一話 狩猟具の勇者}}。自力で出口を見つけ脱出するのは難しいが、空間内の許容できる物質の質量が越えてしまうと持ちこたえられなくなり、出口に排出される仕組みになっており、たまに大きく育った魔物が外に出現することがある{{Sfn|小説8巻|loc=二話 脱出}}{{Sfn|小説8巻|loc=一話 狩猟具の勇者}}。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 刀の眷属器の国レイブル{{Sfn|設定資料集|p=185|loc=各地案内 絆たちの世界}}
: 刀の眷属器があった国。天才呪術師のクズ二号やツグミの所属する国。
: 絆たちとは関係が悪い国で、本の眷属器の国とは同盟関係。和風の幕末のような格好の住民が多く、中途半端に文明開化したような建物が多い。鏡の眷属器の国と比べて国境以外の関所がないため出入りは緩い。隣国とは険悪な関係ではないため流れの冒険者が多い。国の首都の重要建築物に刀の眷属器が厳重に管理され、所持者の選定は安易にできなかった。クズ二号によって技術が発展し、守護獣の白虎を複製したクローンを決戦兵器としている。
: 絆や尚文たちが鏡の眷属器の国から脱出後、クズ二号が所持者の選定に挑戦しようとしたが、ラフタリアが選ばれ、奪おうとしたクズ二号は返り討ちに遭って殺され、刀を持っていかれる。その後、同盟関係であった本の眷属器の国に占領される。キョウの敗北後は反乱を起こしたが、本と鏡の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国と渋々同盟を組んだ。
: TVアニメ版では刀の勇者に仕えている一族が暮らす神社が登場している。
; 本の眷属器の国ルワーレ{{Sfn|設定資料集|p=185|loc=各地案内 絆たちの世界}}
: 本の勇者だったキョウの所属していた国。
: キョウによって技術が発展していた国。首都から外れた地方に、過去に封印された屋敷を作り替えたキョウの研究所がある。研究所周辺には侵入者を追い出す迷いの霧が張られている。
: 尚文たちが仲間と合流している間、鏡と刀の国を占領して技術を吸収し、絆たちが所属している国に戦争を仕掛けようとした。キョウ敗北後は白虎のクローンが暴走し後処理に追われ、技術力は大きく減退し、挙句、占領した鏡と刀の国に反乱を起こされる。その後、鏡と刀の国と共に痛み分けとして、ラルクベルクの国に渋々同盟を組んだ。眷属器の現在はヨモギが親善大使を務めている。
; 楽器の眷属器の国
: 楽器の勇者だった宮地の所属していた国。
: フォーブレイのような洋風で機械類が多いスチームパンク風な街並み{{Sfn|小説17巻|loc=八話 地下迷宮都市}}。町の地下には冒険者が訪れる地下迷宮がある。宮地たちは迷宮の構造を知っていたのか絆の監禁場所にしていた。また、地下迷宮は無限迷宮や迷宮古代図書館のような特殊ダンジョンではない。
: 宮地が四聖勇者殺害や絆監禁を行い、さらにセインの敵対勢力とつながりを持っていたため尚文やグラスたちと敵対関係となる。宮地の敗北後、樹が新たに楽器の勇者となったことで戦意を喪失、ラルクと樹が国の代表たちと交渉し占領に近い形で同盟を結んだ。
; セーヤがいた町
: セーヤが「セーヤ飯店」を開いていた町。
: セーヤが中毒料理によって支配されていた中世風の町。町人はセーヤの中毒料理を食べていた影響で、セーヤ飯店に入りびたりとなっており、自分たちで料理をしようとしなくなっている。また、町人たちはセーヤ飯店の料理を食べるために狩った魔物や畑で取れた農作物などをセーヤ飯店に献上している。その影響とセーヤが他の料理屋をつぶしていたため、他の料理店どころか食料店すら無くなっている。町の設備も元々は良かったが、蔑ろにしてきたためか悪くなっている。代わりに雑貨や武器、札の店が幅を利かせている。町人たちは料理の影響で力が上がっている代わりに寿命を縮めており、急死する人たちが出てきているが誰も疑問に思っていない。
: セーヤが尚文に敗れ死亡した後、中毒症状によって体がボロボロになった町人たちに中毒に効く料理を振る舞うことで回復し、その後初心に帰って料理をはじめ、後に料理の町と呼ばれるほど発展すると尚文が語られている{{Sfn|小説18巻|loc=九話 力で解決}}。
:; セーヤ飯店
:: セーヤの開いている料理店。会員制となっており、良い食材の持ち込みや金銭の援助、どれだけ通ったかで階級が上がり、その分良い料理が食べられる。初回は無料で食べられるとのことだが、実際には料理で中毒症状となった客に会員となるために全財産を要求してくるというぼったくりとなっている。料理も手頃のインスタント料理やアクセサリーによる調合ばかりで、中毒によって評価されたものであり、中毒が通じなかった尚文は「レトルト食品みたいな味」「普通」と評価しており、尚文の料理で舌が肥えていたグラス、ラルク、ツグミからはかなり酷評されていた。近隣の料理店に店の権利と全財産をかけた不正な料理勝負で勝ち続けたことで店を吸収し大きくしている。
:: セーヤが尚文に料理勝負に敗北したことで潰れる。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 扇の眷属器の国セン{{Sfn|設定資料集|p=185|loc=各地案内 絆たちの世界}}
: 扇の眷属器のあった国で、グラスの流派、自在珠玉流の総本山の道場がある国。
: シクールの隣国で友好国でもある{{Sfn|設定資料集|p=185|loc=各地案内 絆たちの世界}}。和風系の国で、時代劇の遊郭のような街並み{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。国の周りに多く生えている黒い植物や鉱石で建物を作っており、そのため昼でも夜のような暗さであり、明るくなるように照明や魔法で照らしている{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。金の鉱脈も他国より多く見つかるため金箔細工も盛ん{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。
; 魔竜の支配域
: 魔竜がかつて支配していた地域。
: 禍々しい大地や荒野が続いており、死の墓場と呼ばれる湿地帯がある。魔竜がこの地で魔物を率いて人間たちを支配していたが、魔竜が絆に倒されたことで解放される。しかし、支配権をめぐって各国が争いが起こり、ラルクが率先して移民を受け入れたが、人間同士の戦争のせいもあり、残った人たちは自ら魔物の傘下に戻っている{{Sfn|小説19巻|loc=三話 人の業と魔物の業}}。
:; 魔竜の城
:: 魔竜の根城にしていた城。尚文によるとシルトヴェルトの城にに似た雰囲気。
:: 魔竜の魔力によって維持されていたが、魔竜討伐後は虐げられた人々からの略奪や、支配権をめぐる戦争によって衰退している。現在、フレッシュゾンビにされた錬二号一行が城の修復をしている。
:: 隠されている宝物庫は地下空洞のようになっており、魔竜と四天王によって封印された金でできた館がある。そこには魔力で変異した椿光樹に絡みついた龍刻の砂時計や様々な魔法道具、勇者の宗教の総本山から没収した石碑などがある。
:; アマチハ
:: 過去に滅んだ国。滅んだ理由は不明。
:: 絆側の異世界の調停者や自在珠玉流の開祖の故郷であり、クテンロウと同じ役割を持っていた国と思われる{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。椿光樹という椿に似た桜光樹と同じような植物があった。魔竜は自身の支配域の結界は、この国の結界の残滓を再利用したものだと考えた{{Sfn|小説19巻|loc=三話 人の業と魔物の業}}。
 
=== セインの異世界 ===
かつてセインのいた世界。現在は敵対していた異世界の勢力によって四聖勇者が全滅し、世界が滅んでいる。そのため具体的にどのような異世界だったのかは現時点では不明。レインがいた過去の時代では、聖武器の鎧と指輪の異世界が融合している状態となっていた。過去には天神種という種族が存在していたが、現在では能力である「光翼」を恐れた波の尖兵の隠蔽によってか、その存在が伝わっておらず、その末裔であるセインですら知らなかった。
 
現時点では、聖武器は鎧、指輪。眷属器は裁縫道具が判明している。世界が滅んだため、セインが所持している裁縫道具以外の武器がどうなったかは不明。
 
=== セインの敵対勢力の異世界 ===
かつてセインのいた世界を滅ぼした勢力のいる世界。具体的にどのような異世界なのかは現時点では不明。この世界の勢力は、世界を滅ぼしたことで多くの経験値や死に戻りなどの特殊技能を手に入れている。異世界を滅ぼす波の戦いを楽しんでいる様子であり、まともな説得を聞き入れる様子ではなかった。異世界の言葉がわかるようになるアクセサリーや伝説の武器を拘束して支配するアクセサリー、担当外の異世界にいる聖武器の機能や魔法を封じる手段、汚染した聖武器を核にした改造魔物などの独自の技術が存在している。
 
死に戻りは一度殺されても、死体は消え、具体的な場所は不明だが、どこかで復活することができる。ただし呪いなどの影響で地場が乱れ、転移ができないような場所では、殺されても魂がとどまってしまう。その際に魂を攻撃することができる武器で攻撃すれば完全に倒すことができる。
 
詳しい状況は不明だが、セインの姉によると、この異世界では四聖勇者は一人しか残っていなく、拘束して監禁しているらしい。また、その人物を殺そうとするテロリストがおり、尚文とセインの姉が出会う前に殺されかけたがマインたちによって危機を脱したらしい。
 
現時点では、聖武器は不明、眷属器は鎖(セインの敵勢力の世界に元からあった武器なのか、他の異世界から奪った武器なのかは不明)が登場している。また、他の世界の聖武器、眷属器を奪っており、尚文たちの異世界の眷属器の槌、斧、ツメと、絆たちの異世界の聖武器の玉、鈍器、眷属器の船を拘束し所持している。
 
web版では絆たちの異世界の異世界が似たような状況に置かれており、監禁されている勇者が絆に該当する人物だった。
 
=== 地球・日本 ===
尚文たち召喚された勇者や波の尖兵の元居た世界。作中では日本人のみ登場しているためか、主に「日本」と呼ばれている。様々な異なる世界の日本から来ており、錬のVRMMOのある世界や、樹の異能力者が存在する世界などがある{{Sfn|小説1巻|loc=三話 勇者相談}}。其々の世界でゲームや書物などとして異世界の情報が「偏った、ないし歪められたかたち」で流布しており、召喚された人間が自身の知識に固執するなど悪影響が生じている。しかも、元康・錬・樹がプレイしていたゲームでは盾装備は完全な敗け組の「死に職」となっており、尚文が侮られる原因となっていた。
 
異世界では召喚された勇者や波の尖兵によって日本の技術や食べ物、風習などが伝えられており、日本語は「勇者文字」と呼ばれている。だが、元居た世界の日本によって用法が異なっている部分があり、違う世界の日本人には読めないとまで行かなくとも読みにくい。
 
== 用語 ==
=== 魔法 ===
; ステータス魔法
: 自分のステータスを確認することができる全異世界共通の魔法。
: どの異世界の人間でも使うことができ、魔力の概念が理解できていない召喚者にも使うことができる。視界の端のアイコンに意識を集中することでステータスの画面を見ることができる。自分のLvや装備品、攻撃力などの能力、覚えている魔法、さらに勇者の場合はスキル、勇者の強化項目や開放した武器などを確認することができる。Lvを上げることでゲームのように能力が上がり強くなれるが、それを生かし使いこなせる技術や経験が必要となる。そのためLvが高くても技術が未熟で弱いといったケースがある。この魔法の存在とシステムによって、召喚された勇者はゲームの世界だと勘違いを起こす要因にもなっており、技術を蔑ろにすることがある。
: ステータスの確認の他にも様々な機能が存在する。編隊項目を使って、他者にパーティの加入要請を送ってパーティメンバーにすることで獲得経験値を共有することができるが上限は6人で、それ以上になると獲得経験値が減少する。またステータス画面の操作で、わからないことがあればヘルプの項目で確認できる。ただし伝説の武器に関する項目は、疑いの心を持っていたりすると本来ある項目が現れないことがある。
: なお、原作者の意向から、登場人物のLvや登場した武器や装備品の効果などは作中で明らかにすることはあるが、ステータスの能力の具体的な数値などは明らかにされていない(一応この登場人物はこの能力が強いといったことはある程度決まっている)。
: アニメではステータス画面で明確に能力の数値が書かれている。また原作と異なり「勇者のみ使える」と説明されていた<ref name=anime1>TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第1話 盾の勇者</ref>。しかし勇者ではないエルハルトがパーティ機能のことを知っていたりと少々矛盾している所がある(あるいはLvや能力の確認は、勇者にしか気軽にできないという意味だったのかもしれない)。
; 通常魔法
: 一般的に使用されている魔法。使用者の魔力の消費と詠唱によって発動する。呪文を詠唱する際下から順番自身を示す呼称(勇者の場合は「○の勇者ファスト、壊れて以降の元康は愛の狩人ツヴァイト)」を組み込む{{Efn2|本人が認識していれば良いため、大抵の人間は自身の名前やドライファ」「リベレイションなど一人称4つしているが、ヴィッチなどは王族から外ランク分けされて以降も「次期女王」と詠唱に組み込んでい。}}
: : 習得には魔法が秘められた魔法書と水晶玉で可能。魔法書での習得は魔力を感じることで読める魔法文字を覚える必要があるため難しいが、多くの魔法を覚えることができるようになり、威力を調整できる{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。反対に水晶玉での習得は簡単だが、高価で水晶玉一つで魔法一つしか覚えることができず、威力が低く増減が難しい欠点がある{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。
: 下から順番に「ファスト」「ツヴァイト」「ドライファ」「リベレイション」の4つにランク分けされ、名前は基本的には「ファスト・○○」というふうになる。最上級のリベレイションは勇者専用であるためドライファが最上級の扱いとなっている。複数の相手に効果がある魔法は、名前の最初に「アル」が付く。ただしラフタリアの使用する「ハイド・ミラージュ」、フィーロの「ハイクイック」など、省略される魔法もある{{Sfn|設定資料集|p=172|loc=魔法}}{{Efn2|13巻では「アル・ツヴァイト・ハイドミラージュ」と省略されずに唱えている場面もある{{Sfn|小説13巻|loc=十三話 クテンロウ革命派}}。}}。
: 習得には魔法が秘められた魔法書と水晶玉で可能。魔法書での習得は魔力を感じることで読める魔法文字を覚える必要があるため難しいが、多くの魔法を覚えることができるようになり、威力を調整できる{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。反対に水晶玉での習得は簡単だが、高価で水晶玉一つで魔法一つしか覚えることができず、威力が低く増減が難しい欠点がある{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。また適性の有無があり、適正がない魔法は覚える事ができない。他に過去の勇者が残した勇者専用魔法が書かれた石碑があり、魔法文字を覚えた勇者が読むと使えるようになる。
: 魔法が存在しない異世界出身の勇者は、魔力を感じ取る事が難しいため、劇中では、魔力が感じられる特別な鉱石を使用する、水晶玉で覚えた後に魔法書で覚えるといった方法をとっている{{Sfn|小説2巻|loc=十四話 魔法習得}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=三話 ビーストスピア}}。
; 契約魔法
: 何らかの制約を課して、それに違反した際にペナルティを与える魔法。作中では奴隷や魔物に施す契約紋様(奴隷紋、魔物紋)が一般的で、主として登録した者が様々な制約を課すことができ、違反した際には対象者に激痛を与える。逃亡を禁止しておけば刑務所のように厳重な場所に閉じ込める必要がないため、刑の確定した罪人の管理にも利用されている。
: 低位の契約紋は対象者の力量によっては無効化するほか、高位の契約紋は発動した時だけ浮かび上がる。例外として勇者には使用できず、武器に選ばれた時点で解除される。
; 変身魔法
: 別の生物に姿を変える魔法。変身する際に服が破れるか脱げてしまうため、魔力を紡いだ糸を織った生地で服を作る技術が確立されている。この服は着手の任意で魔力に戻すことが出来るため、破けたり脱げたりはしない。変身能力のある魔物や亜人/獣人にも利用されている。
; 妨害魔法
: 相手の魔法を妨害する魔法。「魔法妨害」や「詠唱妨害」などとも呼ばれており、名称が一定していない。
: 相手の魔法のパターンやシステムを解析し相殺する魔法{{Sfn|小説4巻|loc=五話 フィーロVSフィトリア}}。相手の魔法が自分の適正とは異なる魔法でも使用できる。詠唱に時間が掛かる上位魔法ほど妨害ができやすく、時間が掛からない下位魔法ほど難しくなる{{Sfn|小説4巻|loc=五話 フィーロVSフィトリア}}。名前は「アンチ・(妨害する魔法)」というふうになる。また、複数人で発動する合唱魔法と儀式魔法、他のものから力を借りて発動する龍脈法は妨害できない。また、妨害とは違うが、ドラゴンやグリフィン、フィロリアルといった魔物も味方の力を高め、敵の力を阻害する「聖域(サンクチュアリ)」という魔法を使う。
; 合唱魔法
: 術者同士が協力して唱えることで発動する魔法。
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: 合唱魔法の上位の魔法。
: 数十名、数百名で唱える強力な魔法で、戦争の際によく使用されている{{Sfn|小説4巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。詠唱された範囲では転移スキルは使用できない。
; 魔法剣
: 剣に自分の魔法の効果を付与する技。勇者ではない者が使用できるスキルに似た必殺技。便宜上魔法剣と書かれているが、剣以外の武器にも付与は可能。
; 龍脈法
: ドラゴンやその加護を受けた者が使用する魔法。
: 自分の魔力から発動する通常の魔法とは違い、周囲の物や生物などの力を借りて発動する。媒体によって効果が変わり、発動ごとに異なる詠唱になるため難易度が高い。自分自身の力を引き出すこともできるが、加減しなければ力を全て吐き出してしまい最悪死んでしまうため、通常魔法の方が効率がいい。
: 加護を受けた後に修練して習得するが、通常魔法を覚えていると自分の魔力を混ぜてしまうため習得が難しい。また、ウィンディアの例もあり、その逆も同様と思われる。通常魔法と併用して唱えることは通常はできない。
: 他のものから力を借りて発動するため、習得することで、相手を解析して行う妨害魔法、他者と調和して発動する儀式魔法や合唱魔法を簡略化できるようになる。
; リベレイション
: 通常魔法の最上級の魔法。
: 通常魔法と龍脈法を併用して発動する勇者専用魔法。通常魔法と龍脈法は両方覚えられても、水と油のように混ぜて唱えることができないが、勇者専用の項目のSPとEP(気)によって混ぜ合わせることができる。
: 詠唱の流れは龍脈法によって力を引き寄せ、通常魔法を唱える形となっている。双方の性質の違いなどから両方を習得するのは至難の技となる。
; サクリファイス
: カースシリーズと魔竜の詠唱補助による魔法。リベレイションに魔竜やカースとの取引を加えた詠唱で成立し、使用後は詠唱者は(援護魔法の場合は対象者も)呪いによって重度のステータスダウンを起こす。この呪いは非常に強力で、解けないうちに同じ呪いを受ければ生命の保証はできないと治療師に診断されている。聖水や温泉による解呪もあまり効果はなく、呪いを解くには時間経過のみ有効で、完治まで2-3ヶ月かかる。また攻撃対象に治癒効果低下の効果もある{{Sfn|小説9巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。
; アストラルエンチャント
: 桜天明石を媒体に発動するクテンロウの調停者の特殊兵装魔法。桜天明石を持つ調停者の高度の祝福を受けた者に、他の祝福を受けた者達の力を集めて付与する。力を与えた者達は代償に行動不能になるが、力を貰った者は貰った人数分強化される。
: 強力だがデメリットもあり、まず力を貰った者一人だけで戦わなければならない。次に生命力が共有している状態となっており、力を貰った者が傷つくと、力を与えた者達も傷つく。また桜天明石のエネルギー源である桜光樹を占拠されると弱体化する。
; 魔術
: 絆たちの異世界の魔法で、尚文たちの異世界の通常魔法にあたる。
;気
; 宝石魔法{{Sfn|設定資料集|p=173|loc=魔法}}
:異世界に存在する概念で、生命が発するエネルギーのこと。修行をすることで見えるようになり、コントロールできるようになる。気を扱うことで、自身をより強化したりスタミナを回復したりすることができる。物作りにも利用でき、気を放ちながら作業をすることで集中力が上がり、物に気を注ぐことで品質が上がる効果がある。また、優れた武芸者や技術者の中には、気が見えないが、無意識に扱っている者も存在する。気を扱う戦闘術として'''変幻無双流'''がある。また絆の異世界にも'''自在珠玉流'''という、気に似た技術を操る戦闘術が存在する。
: 絆たちの異世界の魔法。
: 晶人が使用する宝石から力を借りて発動する魔法。宝石の種類や宝石の研磨、アクセサリーの出来などによって効果や威力が変わる。少ない魔力消費で強い魔法を唱えられる{{Sfn|設定資料集|p=173|loc=魔法}}。
: 他の物から力を借りて発動する龍脈法と似た性質ではあるが異なっており、龍脈法と同じ要領で発動すると宝石に無理をさせているため威力や効果が低くなり連発もできない。
; 札の魔法
: 絆たちの異世界の魔法。正式名称は不明。
: 札に込められた魔法を詠唱によって具現化させることで発動する。魔力を込めるように放てば威力が上がる。札は武器として扱われるため、勇者は制約に引っ掛かることがある。
; 演奏魔法
: 絆たちの異世界の魔法。「歌」や「楽器魔法」などとも呼ばれ名称が一定していない。
: 歌を歌ったり、楽器を使って演奏することで発動する。演奏の出来によって威力や効果が変わる。尚文たちの異世界の妨害魔法を受けても発動できる。不協和音を奏でることで魔法を妨害できる。
; 竜魔法
: 絆たちの異世界の魔法。
: 魔竜が開発した魔法で、契約を結んだ魔物の力を借りて使用する龍脈法のような魔法。遠くにいても力を借りることができ、魔物が協力であるほど魔法もより強固となる。人間に使えないよう過去の竜帝が封じた魔法で、現在は一部の魔物にしか使用が許可されていない。
; 古代魔法
: 尚文たちの異世界にはるか過去に存在した魔法で、優れた技術だったが、なぜか(おそらく波の尖兵によって)失伝している。過去の時代の守が使用しており、通常魔法とは少し違った詠唱と魔法名なっている。
 
=== 気 ===
異世界に存在する概念で、生命が発するエネルギーのこと。異世界には、この気を操る武術が存在しており、修行をすることで見えるようになり、コントロールができるようになる。気を扱うことで、自身をより強化させたりできる。また気を集めることで、スタミナを回復することもできる。武術や戦いだけでなく、物作りにも利用でき、気を放ちながら作業をすることで集中力が上がり、物に気を注ぐことで品質が上がる効果がある。また、優れた武芸者や技術者の中には、気が見えないが、無意識に扱っている者も存在する。
 
; 変幻無双流
: 尚文の異世界の過去の勇者を参考に勇者の力であるEP(エネルギーブースト)を再現した流派。弱者が理不尽な強さをもつ強者を倒すために生まれた流派でもある。体内外から気を集め留め、攻撃に載せて放つ。変幻無双流に特定の武器は無く、どんな物であろうとも武器として活用し敵を殲滅する万能の戦闘術。変幻無双流の真髄を理解した後は自分に合った武術を習得することが望ましい。後述の自在珠玉流とも組み合わせ、応用することもできる。勇者は強化方法を知らなくてもすでにEPで能力を上げていることとSPの存在によって習得は難しいとされる。しかし習得することで魔法やスキルに混ぜて効果を上げたり、EPをうまく使いこなせるようになる。数世代に一度生まれる天才(転生者)によって内部分裂を起こし一度滅んだが、尚文によって変幻無双流のエルラスラが元気になり、彼らに流派を教えたことで復活する。防御系の技能や弱体化魔法対策の技は失伝してしまったが、尚文たちによって見つかる。
:; 点
:: 変幻無双流の型の一つ。強固な鎧に身を固めたものに放つ型とされる。
:: 相手の内部に気をねじ込み、相手の内部の硬さを利用して暴れさせる型で、防御力の高い相手や結界に対して効果を発揮する防御比例攻撃を放てる。相手の気が暴れる前に、力によって体内から流すことで回避できる。作中でも多く使用されている。
:; 無双活性
:: 辺りの気を吸収し、自身を強化する技。
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; 気による守りの型
: セインが尚文たちに教えた気による防御の技術。これらの技を合わせて使うこともできる。WEB版ではアトラと尚文が協力して一から作り出している。
:; 集
:: 魔法攻撃を気の力で軌道を捻じ曲げて引き寄せる技。魔法攻撃の矢面に立つ時に役立つ。気の力が強いと銃弾などの飛び道具も同様にできる。基本範囲は半径3メートルだが、より気を強くすれば範囲は広がる。
::; 魔道祓い
::: 変幻無双流失伝技。集の応用技で、援護や弱体化、援護無効化魔法を集で集めて弾き飛ばす。副次効果で使用者の半径2メートル内の魔法を散らすこともできるが、至難の業となっている。自在珠玉流の裏の秘術が見つかったことで再現された。
::
:; 壁
:: 気で見えない壁を数秒作って、攻撃を防御したり、相手の動きを妨害する技。盾のスキルのエアストシールドと比べて、汎用性があり、範囲をかなり大きくできるが、防御力と効果時間は低め(使用者の力量によるかもしれないが)。集と合わせて使うことで、攻撃を別の相手に当てることもできる。
:; 玉
:: 気や魔法攻撃を気で集めて凝縮し、相手に投げつけるカウンター技。集と合わせて使うことができる。
::; 玉点
::: アトラが編み出し名付けた技。点と玉を組み合わせた技で、玉で相手の放った気を集め凝縮させて、自身の攻撃の一点に上乗せさせる。
:
; 自在珠玉流
: 絆の異世界のプラーナという気に似た技術を操る流派。アマチハの調停者が開祖とされている。グラスは変幻無双流の方が応用が利き、強力と語っていたが、双方の流派の師範代同士が、互角に戦っていたため、優劣が低いわけではないようだ{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。かつての変幻無双流のように、弟子が問題を起こしたせいで、師範代が意気消沈していたが、変幻無双流の師範代の叱咤激励の決闘を受けたことで立ち直った{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。変幻無双流と組み合わせ、応用することもできる。
:; 裏輪舞 波動弾き
:: 自在珠玉流の裏の秘術。援護や弱体化、援護無効化魔法を弾き飛ばす。自在珠玉流の道場の奉具殿にあった鎮震の扇にシルディナとグラスの神託によって発見される{{Sfn|小説19巻|loc=二話 奉具殿}}。
 
=== 種族・魔物 ===
==== 種族 ====
; 亜人
: 尚文の異世界の亜人種。他の異世界にも亜人種は存在するが、作中で亜人はこの種族を指す場合が多い。
: 人間に似た外見をしているが、人とは異なる、主に動物の部位をもつ人種。様々な動物の種族が存在し、それぞれ名称が存在する。幼いころからLvを上げると比例して肉体が最も効率の良いように急成長する。その際、魔物もそうだが、成長するための栄養を求めて飢餓状態になり、通常時の数倍の食事を必要とし、また成長痛を起こす。Lvが下がると、その分実年齢相応の姿に戻る。それが魔物と共通する特徴であるため、亜人は人間じゃない、魔物と同じと断罪一視される原因にもなっている{{Efn2|ラトによると、アオタツ種のようにドラゴンとの混血によって定着した種族も存在している。}}。亜人の中には後述の獣人の姿に変身する種族があり、変身することで能力が上がる。
: ハクコ種など、一部の上位種はレベル限界がクラスアップ前でも「Lv60」クラスアップすれば「Lv120」と、人間種より高い。
; 獣人
: 尚文の異世界の亜人種。亜人よりさらに獣度合いが強い人種。それ以外は概ね亜人と同じ特性をもつ。人間や別種の亜人/獣人同士の結婚も可能。基本的に父方の種族が生まれるが、場合によっては何代か前に入った血が発現し別種族の特徴をもつ子供が生まれる例もある。またホルンが確認したところ未来の亜人/獣人はシャチ姉妹のサカマタ種以外のほとんどの種族に強化改造が施された形跡があることが判明している。
2,907 ⟶ 965行目:
: 絆の異世界の亜人種。幽霊や精神体に近い種族で、体が半透明になっている。生命力 (HP) や魔力、眷属器の勇者は魂力 (SP) といったエネルギー量で強さが変動されており、魔法やスキルを使うことで、生命力が減ってしまう。他のステータスもエネルギーに依存され、Lvが存在しない。その分、エネルギーが高く、普通の人間よりも防御力が高い。その特性のため、エネルギーを吸い取るソウルイーター系の武器や能力に弱く、さらに回復魔法の恩恵を受けづらい。ただし魂癒水を飲んだり、体にかけることで劇的に回復し、さらにより強くなる。絆の異世界には魂癒水が存在せず、エネルギーの回復手段が自然回復しかなかったため、魂癒水の存在を知った際はかなり驚いていた。霊体に近いため、シルディナが扱う神託で宿らせることができ、神託が使えるものにソウルイーターと同じ気配を感じ、本能的に苦手意識を持ってしまう。互いに合意の上で神託を行うと、エネルギーが消費するため負担がかかるものの、半透明ではなくなり、普通の人間のようになる。そして感覚が共有し、物の残留する意思を読み取れるようになり、さらに神託するものと憑依したスピリットとのLvが合わさり、力が強くなる{{Sfn|小説19巻|loc=一話 総本山訪問}}。
; ジュエル(晶人)
: 絆の異世界の亜人種。体に宝石が付いている。宝石の声を聴く能力があり、宝石から力を借りる宝石魔法を得意とする。宝石魔法を使用すると髪の色が変化する。また種族のほとんどが、宝石やアクセサリー作りのこととなると目の色を変え、銛の勇者の国の勢力の晶人が尚文が作ったアクセサリーを見たことで感激して裏切り、それを作った尚文が来ると彼の元に殺到しようとしたことから絆やグラスから呆れられている。
: Web版では宝石から人化した種族ともグラスから語られている。
; エルフ(草人)
: 絆の異世界の亜人種。耳が長く、金髪で肌も白い、ファンタジー作品に出て来るエルフとほぼ同じ外見をしている。ただ、絆の異世界は和風の国が多いため、和服を着る者がいる。
; 天神種
: セインの世界に存在した種族。見た目は人間と変わらないが、特殊能力の「光翼」を使う{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。背中から光り輝く蝶のような翼を展開し、能力を上げて飛行することができる。しかし体力と魔力、生命力の消耗が激しいため、長時間は出せない。その光翼を使う外見から、天使とも呼ばれる。波の尖兵らによって滅ぼされる、もしくは伝承が抹消されたため、セインの世代には存在が知れ渡っておらず、過去に飛ばされたことで存在が発覚する{{Sfn|小説20巻|loc=九話 古代シルトラン国}}。
 
==== 魔物 ====
尚文たちが召喚された異世界群に生息する動物。人間種による育成も可能で、卵の状態から、育てた方が懐きやすいため、卵に魔物紋のような契約魔法を施し、従えやすくする。亜人同様、Lvを上げると比例して肉体が最も効率の良いように急成長し、その分栄養を求めて飢餓状態になり、通常時の数倍の食事を必要となる。種族にもよるが、ある程度知能が高いものが存在し、勇者に育成された個体はかなり高くなる。魔物はクラスアップすることで上位種や全く別種の魔物に進化・変化する。ここでは、主に出番が多い、主要な魔物を記載する。
 
; フィロリアル
: 尚文の異世界に生息する羽毛に包まれたダチョウのような姿をした鳥型の魔物。尚文曰く[[チョコボ|チョ○ボ]]みたいな魔物。走ることと車を牽くことが大好きで、野生種でも荷車を所有している個体がいる。個体にもよるが、過度な装飾は好まず、重くて牽き甲斐のある車が好き。異世界ではレース用の競争“羽”から荷駄馬ならぬ荷駄“羽”、運搬食用も含めてなど広く飼育され、専門の牧場も存在している。雑食でなんでも食べて食欲旺盛。光り物を好み、キラキラしていれば良いため巣にはガラクタが貯め込まれていることが多いが、整頓という概念はない。グリフォンやドラゴンなど、他の騎乗可能生物と仲が悪い。空を飛ぶ種族もいたが、グリフィンを元に人間が改造した量産型の化け物によって絶滅した。
: 勇者に育てられた個体はキング、クイーンといったずんぐりとした大きな姿の上位種に進化して言葉を話すようになり、低位の魔物紋は効かなくなる。フィロリアル形態から羽の生えた人型に変身できるようになり、見た目10歳程度になることが多いが、17歳 - 18歳程度の姿に変わる個体もいる。後者の場合は性格も落ち着いたものになることが多く、他のフィロリアルを指揮統括する能力に優れる個体がいる。丸まった体型はほとんどが羽毛で、尚文が二の腕くらいまで手を突っ込んで漸く地肌に届くほど深く、小柄なメルティや獣人形態のキールなどは羽毛の中に埋まってしまう。フィトリアのような巨体になるには数100年かかる。基本的に好奇心が旺盛であり、会話が成立する場合、明確な答えがない物事や回答を濁す問題に対しては「なんでなんで」と質問攻めにする。また洞察力に優れ、嘘に対しては本能的に敏感。戦闘力もあり、育ち方や個体によって異なるが、魔法(風魔法をよく覚える傾向がある)も使えるが、強力な蹴りを主体にした肉弾戦が得意。魔法も自身を加速強化する「絆たちの異世界に来た際いくいっく」や、肉弾攻撃と組み合わせたすぱいらるすとらいく」「とるねハミングフェーリどくろう」といった技が多いう魔物になる
: 絆たちの異世界に来た際はハミングフェーリーとなる。
; ドラゴン
: ほとんどの異世界に存在する魔物。卵を温める温度を調整することで、ある程度性別を決められることができる。様々な魔物と交配することができ、ドラゴンと混ざった魔物が生まれやすい。縄張りから滅多に出ないが、生態系を簡単に狂わすため、汚染地域とも呼ばれている。魔物紋の登録は高度なものを施す必要がある。竜帝となるために、核石の欠片を本能的に欲しがる習性を持っている。
:; 竜帝
::{{Main|#竜帝}}
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; ラフ種
: 尚文の異世界に誕生した新種の魔物。尚文の村で育成された魔物に、ラフちゃんが特殊なクラスアップを施したことで誕生する。見た目はラフちゃんそっくりの姿で、元の魔物とラフちゃんが合わさったような姿にも変化できる。鳴き声は「ラフー」、「タリ-」、「リアー」とラフタリアの名前に因んだものとなっている。魔物たちは尚文に可愛がられているラフちゃんを羨ましがっていたため、皆この姿になることを望んだ。魔物たちの要望とはいえ、尚文とラフちゃんによってやや強引に大量に生まれたため、ラフタリアは頭を悩ませることとなった。性格は元々尚文に懐いている魔物であったため、彼に従順で大人しく、そのため尚文やルフトはかなり気に入っている。
: 能力はラフタリアとラフちゃんと同じく幻覚魔法が使え、また元の魔物の特性も受け継がれている。異種変異のクラスアップによる後遺症もあったが、ラトによって軽減させている。
; バルードラゴ
: ほとんどの異世界に存在する魔物。卵を温める温度を調整することで、ある程度性別を決められることができる。様々な魔物と交配することができ、ドラゴンと混ざった魔物が生まれやすい。縄張りから滅多に出ないが、生態系を簡単に狂わすため、汚染地域とも呼ばれている。魔物紋の登録は高度なものを施す必要がある。竜帝となるために、核石の欠片を本能的に欲しがる習性を持っている。
: 尚文の異世界に生息する魔物。尚文が最初に遭遇し戦った魔物。その名前の通り、見た目は凶悪そうな目つきをした風船で、体も風船のように弾み、攻撃で倒されると破裂して死ぬ。かなり弱い魔物だが、低レベルの人間には十分危険な魔物。好戦的で獲物を見つけると噛みつく。尚文はいくら噛みつかれても全く効かなかったため、野生の彼らをわざと自分に噛ませて捕まえ、自分に対してなめてかかる商人やチンピラに対する脅しと攻撃手段に利用しており、「バルーンの刑」として有名となった。オレンジやイエローやレッドといった色違い、一つ目の亜種、絶滅寸前の体の長いスネークなどが存在する。倒した残骸は、普通の風船やボールに再利用される。
: 実はホルンによって勇者が育てると、フィトリアのように特別な育ち方をするようにしており、特典SSでは、いずれ創ると言っていた「キングバルーン」や伝説の魔物の「ヒンデンバルーン」が登場している{{Sfn|小説21巻|loc=十話 フィロリア}}{{Sfn|小説21巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}{{Sfn|設定資料集|pp=267-270|loc=もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……}}。
; ソウルイーター
: 絆の異世界に生息する魔物で、「魂食い」とも呼ばれる。生物が死んだ際に身体を離れた魂を吸い取って喰うという生態をもつ魔物。大きな口と牙を持った白い布の幽霊のような姿をしている。陰に潜むことができ、光の魔法であぶり出せる。複数集まることで大きくなれる習性をもつ。魂を食べることから スピリットの天敵のような存在。尚文の異世界でもメルロマルク3回目の波に「次元ノソウルイーター」というボスとして複数出てきている。またリーシアが絆たちにもらった使役札に入れられ、キョウの復活の対策として使用された。
: ソウルイーター素材の武器は触れた対象の魔力やSPを奪う効果があるほか、武器強化を行うと魂を視認したり、対象から魂だけを引きずり出すこともできるようになる。攻撃力の無い尚文以外の勇者なら、スキル(元康ならバーストランスなど)を併用することで魂だけを消し飛ばすこともできる。
; ソウルバキューマー
: 尚文の異世界に生息する魔物。ソウルイーターと同様に生物が死んだ際に身体を離れた魂を吸い取って喰うという生態をもつ魔物。見た目はデューンと同じく巨大なミミズで魔物としてはそんなに強い種類ではない。フォーブレイでは重罪人を処刑した際にソウルバキューマーに吸わせて魂まで葬るという極刑に使われている。外伝では転生者対策として尚文が主人登録して育てた個体もいる。
; 図書兎
: 絆の異世界の迷宮古代図書館に生息する魔物。ラルクの国ではライブラリーラビットと呼ばれる{{Sfn|小説9巻|loc=三話 ルアー}}。知性がかなり高く、迷宮古代図書館を管理する無害な魔物。目当ての本の場所をなんとなく感じ取ることができる。Lvによる補正を受けづらく、弱い魔物とされていたが、実際は大器晩成型であり、Lv95辺りで急成長する。また変幻無双流といった気の才能も持っている。竜帝の過去の記憶によると源流が月であるらしいが、長い歴史で失伝したらしい。迷宮古代図書館の館長というフィトリアと同じく、世界を守る役割を持った長が存在する。尚文たちの異世界に来た際はウサピルになる。
; ハミングフェーリー
: 絆の異世界に生息する鳥の魔物。フィロリアルが絆の異世界に訪れるとこの姿になる。音楽が好きで、演奏魔法が使える。出世魚のように成長すると様々な姿に変わり、名称も変わる(「ハミングファルコン」、「ハミングコカトリス」など)。空を飛ぶことができ、絆の異世界に訪れた元フィロリアルも同様に飛べるようになる。フィロリアルがこの姿になると、ドラゴンに対する本能的な嫌悪感が若干和らぐ。
 
=== アイテム ===
; 四聖武器書
: 尚文が地球にいたとき、町の図書館で見つけた古そうな本。剣、槍、弓、盾の勇者が世界を救うという王道なファンタジー小説。アレな王女が登場したりと、尚文が召喚される異世界のことがわずかに書かれている。勇者全員が主人公だが、盾の勇者のページだけが空白となっており、尚文はそのページを読んでいた際に異世界に召喚される{{Sfn|小説1巻|loc=一話 王道的召喚}}。アトラによると「僅かな未来予測を記した書物であり、異世界の扉」であり、予測自体は大外れをしてしまったという{{Sfn|小説16巻|loc=五話 精霊}}。
: 設定資料集のサイドストーリーズ「もしも尚文が最初に四聖武器書を読まなかったら……」では、何度本棚に戻しても床に落ちたり、尚文が家に戻るとなぜか部屋に置いてあったり、他の場所に捨てたり燃やしても戻ったり、挙句パソコンにプログラムとして現れたりとしつこく付きまとい、気味悪がった尚文も結局読んでしまっている{{Efn2|結論として「呪われた書物」と呼ばれてしまった。}}{{Sfn|設定資料集|p=231-233|loc=もしも尚文が最初に四聖武器書を読まなかったら……}}。
; 蛮族の鎧
: 尚文が愛用している鎧。エルハルトにオーダーメイド品として作ってもらったが、尚文からは「盗賊のボスっぽい」と呆れている{{Sfn|小説1巻|loc=十九話 龍谷の砂時計}}{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}。ただしラフタリアからは(皮肉などではなく誉め言葉として)似合っていると褒められてる{{Sfn|小説1巻|loc=十九話 龍谷の砂時計}}。
: 初期の性能はくさりかたびらと同じくらいだが、防御範囲は広く寒さに強い。素材は安物の銅と鉄、ウサピルとヤマアラの皮、ピキュピキュの羽。金額は拡張オプション込みで銀貨130枚。追加オプションに骨をプラスすれば魔法効果も付く{{Sfn|小説1巻|loc=十八話 蛮族の鎧}}。
: その後に腐竜の核とキメラとドラゴンの骨、腐竜の皮が追加されて性能が上がり{{Sfn|小説3巻|loc=八話 嵐の前の}}、三勇教事件時にはフィトリアからカースシリーズの精神汚染を抑えるための加護が施された{{Sfn|小説4巻|loc=六話 神鳥の安らぎ}}。
: 絆の世界では、装備効果が機能しなくなったため{{Sfn|小説8巻|loc=プロローグ 無限迷宮}}、ロミナに後述のバルバロイアーマーに作り直してもらっている{{Sfn|小説9巻|loc=七話 バルバロイアーマー}}。尚文の世界に戻った際、機能しなくなったため、エルハルトによって作り直してもらう{{Sfn|小説10巻|loc=二話 奴隷の行方}}{{Sfn|小説10巻|loc=三話 知人達}}。癖の強い霊亀素材の加工に苦戦し、時間が掛かったものの、エルハルトの師匠の協力もあって完成し、機能がより上がった{{Sfn|小説11巻|loc=十二話 決断}}{{Sfn|小説15巻|loc=三話 霊亀甲}}。
: 再び絆の世界に行く際は、着いたときには機能は落ちたものの、エルハルトたちによって、運用できるようにしてもらい、その後ロミナに本来の性能が出るように微調整をしてもらう{{Sfn|小説17巻|loc=二話 限界突破}}{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}{{Sfn|小説17巻|loc=五話 世界適応}}。
:; バルバロイアーマー
:: 絆の世界で機能しなくなった蛮族の鎧を元に、ロミナによって作り直された鎧{{Sfn|小説9巻|loc=七話 バルバロイアーマー}}。四聖獣の素材で出来ており、胸辺りにコアとして腐竜の核と魔竜の核を合わせた竜帝の核が付けられている。以前の蛮族の鎧より高性能だが、着用者を締め付けるデメリット効果があり、常人なら肋骨が全部折れるくらい強い{{Sfn|尚文が言ったように「完全に不良品の呪い装備」で、実験として着たロミナの部下が犠牲となっている。}}。ただし防御力が高い尚文は、着心地は良くないものの着る事ができる。尚文の世界に戻ると機能しなくなるため、エルハルトによって作り直す必要がある{{Sfn|小説10巻|loc=二話 奴隷の行方}}{{Sfn|小説10巻|loc=三話 知人達}}。
; 魔法書
: 魔法を習得するための道具。魔力を感じることで読める魔法文字を覚える事で魔法を習得する。水晶玉と比べると習得が難しいが、魔法文字を覚える事で多くの魔法を覚えることができるようになる{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。また魔法の威力を調整でき、魔力の消費が抑えられるようになる{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}{{Sfn|槍小説2巻|loc=三話 ビーストスピア}}。適性の無い魔法の文字は文字自体が読み取れず覚えることは出ない{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。
; 水晶玉
: 魔法を習得するための道具。中に封じた魔法を解放する事で対応した魔法を一つ覚える事ができる。魔法書と比べると簡単に習得できるが、高価で、一つしか覚えられず、威力が低く増減が難しい欠点があり、強力な魔法を覚えられない{{Sfn|小説5巻|loc=六話 カルミラ島}}。
: 他にもその人物や魔物の魔法適正を診断できる水晶玉もある{{Sfn|小説2巻|loc=二話 命の御礼}}。
; ヒール軟膏
: 尚文の異世界のアイテム。体に塗ることで怪我を治せる。素材は比較的手に入れやすい。
; 魔力水
: 尚文の異世界のアイテム。ポーション系アイテムで、飲むと魔力が回復する。材料が稀少で入手が難しいらしい。さらに狩猟具の強化方法の武器強化の経験値が得られる{{Sfn|小説8巻|loc=四話 ドロップ売却}}。尚文曰く、ソーダみたいな味{{Sfn|小説6巻|loc=八話 命力水}}。
; 魂癒水
: 尚文の異世界のアイテム。ポーション系アイテムで、飲むとSP(魂力)が回復する。材料が稀少で入手が難しいらしい。勇者ではない者は意識の回復や集中力増加のために服用される{{Sfn|小説5巻|loc=十二話 ラルクベルク}}。またスピリットのエネルギーを回復させ、強化できる。絆の異世界には存在しなかったが、尚文の研究で、珍しい魚を素材に似たような薬ができることが判明する{{Sfn|小説9巻|loc=エピローグ 二つの世界の絆}}。尚文曰く、ケミカルみたいな味{{Sfn|小説6巻|loc=八話 命力水}}。
; 命力水
: 尚文の異世界のアイテム。ポーション系アイテムで、飲むとEP(気)が回復する。飲むことで傷を治りやすくさせるが、特効性が低く、他の回復アイテムや魔法を複合で利用するめんどう臭さから市場では流通されていない{{Sfn|小説6巻|loc=八話 命力水}}。魔力水と魂癒水をろ過と遠心分離させて集める廃棄物を材料とする。飲むことで気を高めるため、気の感じをつかめやすく、気の習得がしやすくなる。尚文曰く、スポーツドリンクみたいな味{{Sfn|小説6巻|loc=八話 命力水}}。
; ルコルの実
: 葡萄に似た形の果実。厳密にはアイテムではなく、樽一杯分の水に混ぜることで丁度良い濃さになる「酒の素」であり、普通の人間が半欠けでも口にすれば忽ちの内に急性アルコール中毒で昏倒し、原液の状態なら雫の一滴、気化・霧化した物を吸い込んだだけでも影響がある代物{{Sfn|小説5巻|loc=七話 酒場}}。異世界での酒類は魔力やSPを回復させる効果がある。ただし、飲める濃さでは気休め程度なため、アルコールに対して全く効果がない尚文にとってのみルコルの実は回復アイテムとなる{{Sfn|小説15巻|loc=八話 第三回勇者会議}}。尚文曰く、フルーティでなかなか美味い。この話は噂になって広まっており、尚文が初めて訪れた場所では「本物の盾の勇者か確認する意味」で供される定番となっている。
: Web・書籍では危険なものと信じなかった元康と「酔った勢いで関係を迫られた」と嘘をついていたマインが、漫画版ではラルクが食べた結果倒れて救急搬送されている{{Sfn|小説5巻|loc=七話 酒場}}{{Sfn|漫画9巻|loc=第三十六話 夜間戦闘}}。さらに酒豪のサディナですら舐めただけでめまいを生じさせている。禁止されているが、ルコルの実を潰した原液を水に流すことで魚を捕る漁法も存在し、カルミラ島の波では対波の魔物用の兵器として「ルコル爆樽」を使用している{{Sfn|小説5巻|loc=十話 水中神殿}}。
; バイオプラント
: 元々はとある錬金術師が研究していた植物の失敗作。メルロマルク南西にあるダンジョンに封印されていたが、飢饉にあえぐ村を救うという大義名分で元康がゲーム知識を基に解き放ってしまう{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}{{Sfn|小説2巻|loc=十五話 封印された理由}}。極めて変異しやすく、魔物化してあっという間に村その物を埋め尽くすほど繁殖して人間まで侵食する{{Sfn|小説1巻|loc=番外編 槍の勇者の道化道}}。尚文が盾の技能で変異性を下げたことで枝には赤いトマトのような実が生り、根からも芋のようなものが安全に実り、村の名産となった{{Sfn|小説2巻|loc=十七話 品種改良}}{{Sfn|小説6巻|loc=十一話 ――の使い魔}}。繁殖力だけは変わっておらず、定期的に伐採する必要がある。尚文の村でも食糧確保のために栽培される{{Sfn|小説10巻|loc=七話 バイオプラントの運用}}。汎用性が高く、ラトティルが来てからは様々な実験がされ、家屋にもなる「キャンピングプラント」、さらにホルンによって、パンが実る木も生まれた{{Sfn|小説12巻|loc=三話 フィロリアルとドラゴン}}。
: 絆の異世界でも使用でき、尚文や絆は無限迷宮でその繁殖力を利用し、脱出に成功させている{{Sfn|小説8巻|loc=二話 脱出}}。
: 外伝でも元康が『槍の勇者のやり接かかわっていた案件だけあってし』では、メルロマルク編で、波によって減少傾向にあった食料増産に活用されている。種は生産用と配布用に分けられており、配布用は人々を見極める目的で適度に世話をしないと枯れるように調整されている{{Sfn|槍小説3巻|loc=十二話 怠惰の種}}
: また、書籍20巻でメルティが語ったところによると、カカオではなくチョコレートが実る「チョコレートの木」という物もあり、バレンタインデーや製菓業者向けの農家も存在しているという(初出はWeb版番外編)。
; 魔力剣
: エルハルトが尚文たちに餞別としてこっそり馬車に入れた武器で、魔力を刀身に変える剣。一見すると刀身がなく、鍔と柄しかないが、魔力を注ぐと光の剣が出現する。一応鞘はあるが、意味がなしていない。幽霊のような実体のない相手に効き、実体のある相手を斬ると失神させることができる。ラフタリアが使用し、三勇教事件の際は役立ったが、カルミラ島でラフタリアが強くなったため、魔力が耐え切れなくなり、二度目のグラス戦でパワー全開で攻撃した際に破壊してしまう。
: アニメでは刀身に四つのハートによってクローバーを模ったものが浮かんでいるが、これは「心を斬る」、「幸福をもたらす」という意味で追加されたものである{{Sfn|BD/DVD4巻|loc=特製ブックレット}}。またカルミラ島のグラスとの戦いでは使用されなかったため、壊れていない。
; パワーグローブ
: エルハルトが尚文たちに餞別としてこっそり馬車に入れたアイテム。宝石が嵌ったグローブで、身に着けると魔力に比例して力が上がる。フィーロがもし馬車が引けなくなった際に、尚文が馬車を引けるようにするための道具だったが、フィーロに渡される。三勇教事件で、フィーロの人型時の武器として使用されるようになる。フィーロの魔力が強まると青白い爪のような形状になる。しかしカルミラ島で、ドロップアイテムで人型時でも使えるツメの武器が手に入って以降は使われなくなる。
; 捕縛の雷檻
: 設置型の罠の魔法道具。広さ40メートル四方の大きな雷で出来た檻に術者と対象者を閉じ込め、対象者を逃げられなくする。使用した相手の鍵を奪えば解除できる。自力で解除するには少々時間が掛かる。22巻では、さらに炎が渦巻いているより高性能な品が登場した{{Sfn|小説22巻|loc=十二話 ピエンサの軍人と……}}。
; 古代の武器(四聖武器の複製品)
: 伝説の勇者が持つ四聖武器を複製した武器。伝承の時代から存在する、言わば伝説の武器とも評されるもので、現在は制作技術が失われ、量産ができなくなっている。数百年前に紛失したとされていたが、三勇教が盗み、隠し持っていた。劇中では主に「四聖武器の複製品」などと呼ばれていたが、正式名は「古代の武器」であるらしい{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}{{Sfn|小説21巻|loc=十一話 模造品(改)}}。
: 四聖武器である盾、剣、槍、弓の姿に変化する事ができ、さらにスキルの模倣もできる。ただし一回振るうのに数百人分の魔力が必要なほど燃費が悪い。出力は伝説の武器に匹敵するほどと言われ、三勇教事件当時の四聖勇者達よりもスキルの威力は高かった。しかし武器の強化方法を熟知し、実戦していれば、それほど脅威ではなく、外伝の『槍の勇者のやり直し』では、元康はおろか、尚文にも全くダメージを与えられなかった。ステータス画面も勇者のものを簡略化されたものが表示される{{Sfn|小説21巻|loc=十一話 模造品(改)}}。小説の説明では、中心に四角い宝石が埋め込まれているとあるが、漫画版やTVアニメ版では、空洞になっている{{Sfn|小説4巻|loc=八話 裁き}}。
: 三勇教の教皇が聖戦と称して、尚文達を始末するための切り札として使用された{{Efn2|教皇によれば、教徒達が日々、命がけで魔力を注いでいたらしく、仮に尚文達に勝ったとしても稼働限界が来て、一から何百年も魔力を溜めなければならなかったらしい{{Sfn|小説4巻|loc=九話 複製品}}{{Sfn|小説4巻|loc=アネコユサギ先生書下ろしこぼれ話}}。}}。尚文達を追い詰めるほどの驚異を示したが、教皇が尚文のブラッドサクリファイスに敗れた際に破壊される{{Efn2|なお、悪魔と称する勇者の武器であったため、一度も盾の形態は使用しなかった。}}。その後、フィロリアルの聖域に何種類か転がっているのを発見され、解析のために回収された{{Sfn|小説20巻|loc=四話 フィロリアルの遺跡}}。その際にウェポンコピーもされ、尚文は「古代の盾」という武器が出て、魔法防御が上昇する解放効果があったが、性能はあまり高くないらしい{{Efn2|錬達は魔法妨害の状態異常を掛けられる武器が出た。}}。
: その後、ラトの研究所にあった物をホルンが改造した品が出来、波の前にエクレールやキール達に渡され、使用された{{Sfn|小説21巻|loc=十一話 模造品(改)}}。個人でも使用しやすいようになっており、所持者の魔力に比例して威力が上がる。ただし伝説の武器ほどの威力はなく、武器自体も守護獣製の武器などと比べると劣っている。
: TVアニメ版では、一回振るう魔力が数十人分と量が減っており、三勇教の教徒達が戦いの最中に、魔力を送り続けて供給するという仕組みに変更されている。
; イグドラシル薬剤
: 尚文の異世界のアイテム。どんな病でも一発で治るとされる最高位の薬。尚文が盾の技能「薬効果上昇」を加えて飲ませたことで、瀕死の状態だった変幻無双流の老師とアトラを元気が有り余るくらい回復させている。相当な貴重品で、時価総額でかなりの値段になる。作成には膨大な薬剤が使われ、尚文でも調合に失敗するほど難しく、盾の力によって辛うじて入手できる。
; 桜天明石
: 伝説の武器の力を弱め、調停者の祝福の付与を受けた者の能力を引き上げる、クテンロウの調停者の対勇者特殊兵装。長い年月のうちに桜光樹から生み出される。桜色の結界を張る事で、結界内の伝説の武器の力が封じられ、スキルや勇者専用魔法、武器の強化、ステータスボーナス、成長補正が使用できなくなる。武器の変化はできるが、武器自体も弱体化するため使い物にならなくなる。またアストラルエンチャント発動の媒体にもなっている。異なる桜天明石同士の結界は反発し、打ち消し合う性質がある。
: 素材となっている武器や防具は、調停者の対勇者用の武装であるため、伝説の武器や加護、スキルに対して強い特性を持っている。また装備した者は桜天明石の結界内では、能力が上がる。勇者がコピーして使用した場合、桜天明石の力に対抗できるようになり、結界内で封じられる武器の力の一部も解除できる。また調停者の祝福が与えられると対抗できる力が上がる。勇者を調停する者の武器であるため、武器の精霊が納得しなければコピーや変化が出来ず、そのため波の尖兵も使用できない。また絆の担当世界には存在しないため使用できない。
; 桜光樹
: クテンロウに生えている桜に似た植物。国のエネルギーを生産しており、桜天明石の武器やクテンロウの結界などのエネルギー源になっている。夜になると光って明かりになる。クテンロウの国内でなければ育たず、シルトヴェルトの方にも植え付けようとしたらしいが失敗している。後に尚文の尚文の盾の技能によって、ルロロナ村周辺に植え付ける事ができた。意思のような物があるらしく、ルロロナ村に植え付ける事ができたのは、桜光樹が尚文達に協力しようとしたからであるらしい。水竜曰く「暴れん坊」でルロロナ村の状況と尚文達に協力の意思があることに水竜とナタリアは驚いていた。
; 大地の結晶
: 絆の異世界のアイテム。赤い結晶のような見た目で、絆の異世界の住民が握りしめると魔力を回復する。尚文の異世界の住民は、経験値が得られ、初めて絆の異世界に来てLv1となっている尚文の仲間に使用されている{{Sfn|小説8巻|loc=四話 ドロップ売却}}{{Sfn|小説17巻|loc=四話 参戦}}{{Sfn|小説17巻|loc=五話 世界適応}}。
; 治癒丸
: 絆の異世界のアイテム。飲むことで怪我を治せる。
; 帰路の写本
: 絆の異世界のアイテム。登録してある龍刻の砂時計まで転移できる。絆の世界の他の武器はこのアイテムを媒体に転移スキルを使う。勇者ではない一般の冒険者も使用できる。
; 札
: 絆の異世界の魔法道具。魔力が込められた札で、様々な用途があり、木、紙、石など様々な素材やデザインがある。基礎の素材を厳選し、さらに魔力を溶かした墨で作られるらしい。基本的な用途は使い捨ての飛び道具として使用でき、魔法の心得がないものでも使える。魔力を込めて投げると威力が上がる。上位者は魔法を込められた札を媒体に魔法を発動する事ができる。
:; 使役札
:: 札の一種。魔物紋のように魔物や式神の使役に使われる。魔物に使った際、魔物の体に溶け込む。使わない時や身を隠す際に札の中に封印することができる。高度の魔物紋が付いている魔物には身体が解けず、体に札が張りっぱなしになり、使役が不完全な状態となる。
:; 命令札
:: 札の一種。相手の額に張り付け、自由を奪い命令する事ができる。奴隷紋のように禁足事項を設定して、罰したりできる。重度のものだと意識を奪って操る事もできる。ただし術者より弱いと抵抗され、札をはがされてしまう。また火や水に弱いため、奴隷紋と比べると劣る品。
:; 神託札
:: シルディナが作成した札。信託を行うための残留思念や魂の欠片を納めたもの。
; 椿光樹
: アマチハに生えていたとされる、絆の担当世界の桜光樹にあたる椿に似た植物。アマチハが既に滅びたため、現在は魔竜の城の宝物庫にある、龍刻の砂時計に絡みついた魔竜の魔力で変異したものしか確認されておらず、桜天明石に値する品もなくなっている。植樹するために尚文達に枝を回収されている。
; 伝説の武器を操るアクセサリー
: セインの姉の勢力がもつアイテム。紫色のストラップのような形状で、これを伝説の武器に付けることで、武器を拘束し従わせることができ、波の尖兵のような力がないものでも扱うことができる。アクセサリーが付けられたまま所有者を殺すと、セインの姉の勢力の元へ飛んで行ってしまう。ただし、元々正しい勇者がいる場合はその勇者の元へ向かう。そのように敵の手に渡ると、解析防止のために自壊する仕組みとなっている。武器を解放するには、まずはこのアクセサリーを破壊する必要がある。波の尖兵の力で出来ているのか、0シリーズによる攻撃が有効。尚文たちの抵抗によって、勢力の開発部門がプライドが傷付けられ、強度をより強くしたらしい。ライノによってサンプルと設計図が尚文たちに渡り、対策のための研究がされることになる。
; 魔法が使用できるアクセサリー
: セインの姉の勢力がもつアイテム。彼らの技術によって、異世界の聖武器や魔法を封じる状態にしても、そのアクセサリーを身に付ければ、魔法を使用できる。ただし使用できるのはドライファクラスまでで、リベレイションクラスを使用すると壊れてしまう。ライノによって尚文たちも手に入れる。
 
=== 波関連 ===
; 厄災の波
: 世界を破滅へと導くとされる厄災。作中では主に「'''波'''」と呼ばれている。
: 空が不気味なワインレッドに染まり、発生すると大きな時空の亀裂が入り、その切れ目から魔物が大量に出現する災害。アニメでは、複数の青白い渦のような光がある、大きな赤い靄のような見た目となっている。周期的に発生し、龍刻の砂時計によっていつ発生するか分かるようになっている。波からあふれ出る凶暴な魔物の襲撃によって、人々は殺され、町は壊滅するといった直接的なもの以外にも気候が狂うなど食料生産にも影響を与えるなど多大な被害を起こす。波の魔物のボスを倒すか、波の亀裂に攻撃を与えることで、その場で発生した波は静めることができる。四聖勇者が参加すると、その地域の次の波の発生の時期が延びるため、四聖勇者は波に積極的に挑まなければならないとされる。また、四聖勇者が死亡するとその分波が激しくなり、全員が死亡した時に波が発生すればその世界は滅びるとされる。
: その実態は他の異世界同士の融合現象。尚文たちの召喚された異世界群はこの融合現象によって、元々一つの聖武器に二つの眷属器がある異世界四つが、波によって衝突し、融合してできた世界である。波の亀裂は異世界同士が衝突してできたものであり、なぜ魔物が発生するのかは不明。波の亀裂の先は他の異世界と繋がっており、世界が波を静めるともう一方の世界の波も静まる。亀裂の中に入ることでその異世界に行くことができる。波を阻止できずこれ以上世界融合が起こると、許容量を超えて世界は崩壊する。絆たちの異世界の伝承では、他の世界を滅ぼすことで自分たちの世界を延命できるとある。また、セインの敵対勢力の者によれば、他の異世界を世界を滅ぼすと滅ぼした異世界に多くの経験値や死に戻りなどのボーナスが得られる。異世界に渡ると能力の一部が変化ないし無効化され、レベルが1になるほか装備などには使用不可などの不具合が起き、魔物や一部の亜人・獣人はその世界に適応した種族に変化する{{Efn2|ラフタリアやシルディナ、フィーロのようにレベルアップによって成長していた者などは、身体が実年齢相当にまで戻ってしまう。}}。その代わり波が起きている間はそれぞれの世界で上げたレベルが合算される。
: 本来異世界同士の衝突は滅多なことでは起きない現象だが、連続的に発生する場合は後述の「'''神を僭称する存在'''」によって起こされたものとされる。
:; 過去の波
:: 守がいた過去の当時起こっていた波。現在の波とは大きく異なっており、他の世界の勇者同士がゲームと称して戦わせる、守曰く「異世界デスゲーム」といったもの。神を僭称する者たちの娯楽のために行われており、その様子は神を僭称する者たちの世界に中継されている。また神を僭称する者には絶対勝てないと異世界人に思わせるために、逆らった勇者たちを殺し、さらに世界を滅ぼす様子を見せ付け、逆らえないようにし、ゲームを強要させている。
:: 波の到来は唐突に予告され、空間の亀裂が3Dのポリゴンがめちゃくちゃに絡まったような感じで現れていて、その周りに無数の輪が浮かび、ゲームの舞台となる場所が映し出されており、亀裂の上で神を僭称する者が司会兼実況を行っている。ゲームの内容はルーレットで決められ、選ばれた勇者以外は神を僭称する者が用意した魔物と波の魔物と戦う。相手勇者を殺すことで、神を僭称する者からご褒美と称したボーナスを与えられたり、気に入られると願いを叶えてもらえるとされているが、尚文からは当然ながら怪しまれている。達成するごとに難易度が上がり、他の世界の勇者同士を殺し合わせることが増えてきている。
:: そのあまりの違いや、それが後世に全く伝わっていなかったことに未来から来た尚文たちを驚愕させている。またその残酷なデスゲームを強要されているため、参加させられている勇者や仲間たちはかなりうんざりした表情を浮かべていた。
:<!--リスト分断防止。[[Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き]]-->
; 龍刻の砂時計
: 波が起こる時期を伝える巨大な砂時計。街中や人里離れた地域など様々な場所に存在している{{Efn2|場所は川の流れが長い年月で変わるように、位置が移動するときがある。}}。それぞれに地域の区分があり、砂時計の赤い砂が落ち切るとその地域で波が発生する{{Sfn|小説1巻|loc=十九話 龍刻の砂時計}}。勇者は砂時計に登録すると、デジタル時計が視界に出現し、いつ波が起こるかわかるようになり、砂が落ちきり、時間が00:00となると勇者と人員として登録した者、その者たちの所有物は波が発生した場所に転移する。ポータルスキルと違ってこの時の転移には人数に上限はなくパーティとして編成されていれば船のような大きな物でも可能
: またLvの上限を突破するクラスアップ(絆の異世界では転職)をする場所でもある。異世界ごとに違いがあるが、勇者ではない者は得られるLvに限度があり、この儀式を行うことでさらにLvを上げられるようになる。異世界ごとに機能が異なっているらしく、尚文の異世界では、Lv上げのやり直しや罪人の処罰のために、Lv1に戻すレベルリセットが行うことができる{{Efn2|レベルリセットを行うと普通は多少身体が重くなる程度だが、パワーレベリングでレベルを上げてそれに胡坐をかいていた者などはまともに身動きも取れなくなる。そのため、ラフタリアが日課としている筋トレなども全くの無駄というわけではない。}}。絆の異世界では一般冒険者のドロップの確認と転移スキルの転移地点となっているが、方法がわかってないのかレベルリセットができない。このように重要な物であるため、国に管理されている砂時計は国ごとに使用の制限がある。
; クラスアップ
: Lv.40に達した者が龍刻の砂時計に触れることで上限を解除する儀式。その際にステータスの成長傾向を選択することで希望する能力をある程度伸ばすことが出来る。本来の資質を無視した選択をするとクラスアップ後のステータスが伸び悩んだり、中途半端になるため、基本的には得意分野を伸ばす選択をする。Lv30までになれば、一応可能ではあるが、選べる項目に問題があるらしい{{Sfn|槍小説3巻|loc=五話 過小評価}}。フィロリアルやドラゴンといった一部の魔物が干渉することで物理寄り、魔法寄りに特化したクラスアップも出来、これだと能力が偏る代わりに2倍近いステータスUPが見込める。魔物がクラスアップすると上位種か全く別の魔物に進化・変化する。獣人化ができる亜人の場合は亜人時の能力を上げるか、獣人時の能力を上げるかのどちらかに限られる{{Sfn|槍小説3巻|loc=四話 餅は餅屋}}。
: 国や組織が管理している砂時計はそれらに仕える騎士や兵士。冒険者もかなり実績を積んだか、貴族や豪商などの後援を受けている者でなければクラスアップを受けることはできない。そうすることで、Lv.40という上限で留められている村人や犯罪者を管理や取り締まりしやすくしている。
: Lv100越えのクラスアップは、その知識が入っている竜帝の欠片をもつドラゴンによって儀式をしてもらわなければならないため、伝説とされている。
; 波の尖兵
: 「神を僭称する存在」によって見出され、異世界を荒らすために日本から異世界に送り込まれた者たち。そのほとんどは男性で、自分が一番と考え、自分の欲望や利益のためだけに非道で卑怯で残虐なことを平然と行い、強ければ正しいと思っている自制心を欠いた子供のような自己顕示欲や支配欲が大きい自己中心的でエゴイストな性格。ハーレム志向が強く、顔の良い異性を好み、多くの取り巻きたちが存在する
: 勇者・波に関する文献の消滅や改竄を行っており、変幻無双流などの技術の衰退の原因にもなっている。波に関しては脅威に感じておらず、波を鎮めようとする勇者とは対立することが多い。
: ハーレム志向が強く、顔の良い異性を好み、多くの取り巻きたちが存在する。敵対者が女性で場合も、初めはフェミニスト気取りで攻撃しようとせず、自分のハーレムに加えようとすることもあるが、自分に歯向かう者や思い通りにならない者、不愉快にさせた者は、例え女性や自分の身内、仲間であっても平然と殺そうする。自分の力に過信して格好つけて余裕を見せた態度だが、実際には技術面での修行不足であったり、相手を見下したりと油断して手痛い反撃を受けることが多い。
: 「神を僭称する存在」から、本来は選ばれたものに宿り手放すことができない伝説の武器を操ったり勇者から奪ったりする能力を始め、様々な力を与えられている。その能力や日本で得た知識を使って、勇者を騙ったり、天才として崇められたりしている。互いの横のつながりは皆無で勇者から奪った伝説の武器を波の尖兵同士でも奪い合っている。裏切り防止のための呪いを掛けられており、自身の秘密を明かそうとすると頭が破裂して死に、さらに魂も細切れになる。
: 勇者・波に関する文献の消滅や改竄を行っており、変幻無双流などの技術の衰退の原因にもなっている。波に関しては、世界を滅ぼす現象と思っていない者や、自分が強くあるために必要なものと思っている者がいたりと脅威に感じておらず、波を鎮めようとする勇者とは対立することが多い。総じて自分のしてきたことを棚に上げることが多く、戦闘中に仲間割れして殺し合った挙句、負けたり自分の味方(大抵が女)が殺されると激怒する。
: 「神を僭称する存在」から、本来は選ばれたものに宿り、手放すことができない伝説の武器を操ったり、勇者から奪う能力を初め、様々な力を与えられている。その能力や日本で得た知識を使って、勇者を偽る形でなったり、天才として崇められている。武器は基本的に一つしか奪えない{{Efn2|ただしタクトは自分の能力を拡張したことで複数所持できる。}}{{R|syosetublog20150126}}。しかし、真の所有者ではなく、武器の精霊に認められていないため、力を十分に引き出すことはできない。お互いの横のつながりは皆無で勇者から奪った伝説の武器を波の尖兵同士でも奪い合っている。裏切り防止のための呪いを掛けられており、自身の秘密を明かそうとすると頭が破裂して死に、さらに魂も細切れになる。中にはこのことを知らない尖兵もいる。
:; 転生者
:: 波の尖兵の分類の一つ。数が一番多いため作中では存在が明らかになった後は、波の尖兵をそう呼んでいる場合もある。
:: 「神を僭称する存在」によって異世界人として転生した元日本人。生前の記憶も残っており、その知識と与えられた能力によって子供のころから天才として称えられている。尚文たちの異世界では衰退と繁栄を司る存在として知られていた。画期的な発明や技術をもたらす一方で、実は低コストな代わりに長持ちしない素材で作られたせいで重要な記録や物品が消失したり、重要な部品や技術をブラックボックス化したままだったり、異世界では根本的に非効率な代物で廃れるものが多い。また、前述の変幻無双流の例のように、波と戦うために重要な戦力となる存在を内部分裂を起こして潰したりしている{{Efn2|転生者からすれば「異世界で俺TUEEE!するのは自分だけでいい」という感覚。}}
:: 魂は生前の姿のままとなっているため、肉体と魂の姿が一致しておらず、魂が観える者は(もしくはソウルイーター系武器などの観る方法があればこのことで)見破ることができる。
:; 転移者
:: 波の尖兵の分類の一つ。「神を僭称する存在」によって日本から異世界に転移した者。現時点では宮地のみ登場しており、彼は四聖召喚に紛れ込んで転移している。転生者とは異なり日本からそのまま転移してきた存在だが、シルディナによると転生者と同じ気配がする。
:; マインの同類
:: 波の尖兵の配下やハーレムメンバーはその多くが狂信者と化しているが、そんな中でも損得勘定で擦り寄っている連中。他者を慮るという意思が欠片もなく、取り入った尖兵の下で得た権力をかさに着て好き勝手している。尖兵が負けるとさっさと逃げるか敗けた尖兵を扱き下ろして自己弁護し、勝った相手に擦り寄るか被害妄想からさらに噛み付いてくる。
:: ただ、損得勘定だけで生きている割には外聞や失敗した後のことを考えておらず、自滅するために行動しているような一面がある。
:<!-- 箇条書きのバグ回避の為の行です。「Help:箇条書き#定義の箇条書き中の箇条書き」参照 -->
; 神を僭称する存在
: 災厄の波を引き起こす存在。
: 迷宮古代図書館の文献から存在が明らかになり、数百年以上も前から波の尖兵に力を与えて送り込み、世界を影から蝕み続け、波が対処しづらい状況を作り上げている。未だ正体は明らかでないが、波を引き起こし、日本で死んだ人間の魂を異世界人として蘇らせたりと神に近い力をもつ。文献によると決して倒すことができない存在とされおり、あきらめさせか外部から助けが来るのを待つしかないという
: その正体は勇者たちが元居た世界や召喚先の世界とも異なる、高度に発展した異世界で神に等しい領域までに文明を築いた者たち。き、不老不死(少なくとも「殺されない限り死なない」レベル)を成し遂げた存在。不老となったことで極めて退屈しているらしく、自分たちの娯楽のために異世界を荒らして回っている愉快犯のような身勝手極まない性格で、異世界の者たちを「下等な原始人」と見下しており、世界を滅ぼすことすら遊び感覚の外道いる。本来ならまともに戦うことすらできない規格外力を持っているが、伝説の武器の0シリーズの力ならば対抗でき、肉体を殺した後、魂を攻撃できる武器で魂を消し飛ばせば完全に倒すこともできる。神に等しい力をもつがゆえにまともな戦闘経験がないため、その力が通じなくなると凄まじく狼狽え怯えるなど小物同然の言動をとる。また自分たちを殺せる神狩りと呼ばれる存在を恐れている。
: 守の時代に現れた存在は波によって融合しかかった世界同士の勇者をぶつけ合わせて、その戦いを自分たちの世界に中継していた。
; 翼の生えた猫のようなもの
: 迷宮図書館やフィトリアの聖域に存在する壁画に描かれており、各世界の勇者や守護獣が波を凌いでいれば、そのうちに助けに来てくれる存在とされる。
 
== 既刊一覧 ==
=== 小説 ===
* アネコユサギ(著) / 弥南せいら(イラスト) 『盾の勇者の成り上がり』 KADOKAWA〈MFブックス〉、既刊22巻(2019年6月25日現在)
*# 2013年8月31日初版第一刷発行(8月23日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301401000959/ |title=盾の勇者の成り上がり 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-066490-3}}
*# 2013年10月31日初版第一刷発行(10月25日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301308001076/ |title=盾の勇者の成り上がり 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-066049-3}}
3,081 ⟶ 1,030行目:
*# 2018年12月25日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000463/ |title=盾の勇者の成り上がり 20 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-065134-7}}
*# 2019年2月25日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000116/ |title=盾の勇者の成り上がり 21 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-065546-8}}
*# 2019年6月25日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321810000358321903000762/ |title=盾の勇者の成り上がり 22 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-065839-1}}
* アネコユサギ(著) / 弥南せいら(イラスト) 『槍の勇者のやり直し』 KADOKAWA〈MFブックス〉、既刊4巻(2023年9月25日現在)
*# 2017年9月25日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000365/ |title=槍の勇者のやり直し 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-069502-0}}
*# 2017年11月25日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321708000433/ |title=槍の勇者のやり直し 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-069588-4}}
3,089 ⟶ 1,038行目:
 
=== 漫画 ===
* アネコユサギ(著) / 弥南せいら(イラスト) / 藍屋球(作画) 『盾の勇者の成り上がり』 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉、既刊2425(2023(20241142223日現在)
*# 2014年6月30日初版第一刷発行(6月23日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301404001260/ |title=盾の勇者の成り上がり(漫画) 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-066593-1}}
*# 2014年10月31日初版第一刷発行(10月31日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/301408000825/ |title=盾の勇者の成り上がり(漫画) 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-066883-3}}
3,114 ⟶ 1,063行目:
*# 2023年6月22日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322302000593/ |title=盾の勇者の成り上がり(漫画) 23 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2023-06-22}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-682516-2}}
*# 2023年11月22日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322302000593/ |title=盾の勇者の成り上がり(漫画) 24 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2023-11-22}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-683042-5}}
*# 2024年4月23日初版第一刷発行(同日発売<ref name="comic25">{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000139/ |title=盾の勇者の成り上がり(漫画) 25 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2024-04-23}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-683504-8}}
* アネコユサギ(原作) / 弥南せいら(キャラクター原案) / にぃと(作画) 『槍の勇者のやり直し』 KADOKAWA〈MFC〉、全11巻
* アネコユサギ(原作)・弥南せいら(キャラクター原案)・にぃと(作画) 『槍の勇者のやり直し』 KADOKAWA〈MFC〉、全11巻
*# 2017年12月22日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000673/ |title=槍の勇者のやり直し(漫画) 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-069525-9}}
*# 2018年3月22日初版第一刷発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321711000626/ |title=槍の勇者のやり直し(漫画) 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-069781-9}}
3,126 ⟶ 1,076行目:
*# 2022年8月20日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322203001276/ |title=槍の勇者のやり直し(漫画) 10 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2022-08-20}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-681525-5}}
*# 2023年3月23日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322211000270/ |title=槍の勇者のやり直し(漫画) 11 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2023-03-23}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-682255-0}}
* アネコユサギ(原作) / 弥南せいら(キャラクター原案) / 赤樫(作画) 『盾の勇者のとある一日』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、全3巻
*# 2019年3月27日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000775/ |title=盾の勇者のとある一日(漫画) 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-912431-6}}
*# 2019年12月26日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321908000444/ |title=盾の勇者のとある一日(漫画) 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2022-01-13}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-912922-9}}
*# 2020年8月26日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000454/ |title=盾の勇者のとある一日(漫画) 3 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2022-01-13}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-913351-6}}
* アネコユサギ(原作) / 弥南せいら(キャラクター原案) / 赤野天道(作画) 『盾の勇者のおしながき』 KADOKAWA〈MFC〉、全7巻
*# 2020年2月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000836/ |title=盾の勇者のおしながき(漫画) 1 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-064199-7}}
*# 2020年9月23日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000267/ |title=盾の勇者のおしながき(漫画) 2 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2021-06-20}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-064908-5}}
3,138 ⟶ 1,088行目:
*# 2023年2月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322210000434/ |title=盾の勇者のおしながき(漫画) 6 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2023-02-22}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-682143-0}}
*# 2023年9月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000521/ |title=盾の勇者のおしながき(漫画) 7 |publisher=KADOKAWA |accessdate=2023-09-22}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-682803-3}}
* アネコユサギ(原作) / 弥南せいら(キャラクター原案) / 城咲綾(作画) / 錬金王(シナリオ) 『盾の勇者の成り上がり〜ガールズサイドストーリー〜』 フロンティアワークス〈FWコミックス〉、全3巻
*# 2022年4月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://fwcomics.jp/books/about_tategcomic1/ |title=盾の勇者の成り上がり〜ガールズサイドストーリー〜 1 |work=FWコミックス |accessdate=2022-04-18}}</ref>、{{ISBN2|978-4-86657-543-8}}
*# 2022年12月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://fwcomics.jp/books/about_tategcomic2/ |title=盾の勇者の成り上がり〜ガールズサイドストーリー〜 2 |work=FWコミックス |accessdate=2022-04-18}}</ref>、{{ISBN2|978-4-86657-606-0}}
3,175 ⟶ 1,125行目:
 
=== 客演作品 ===
{{節スタブ|date=2020年12月}}
いずれも期間限定。
*[[クラッシュフィーバー]](2019年5月開催)
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*[[痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。#ゲーム|痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。〜らいんうぉーず!〜]](2020年5月開催)
* [[オーバーロード (小説)#ゲーム|MASS FOR THE DEAD]](2020年11月開催)
{{節スタブ}}
 
== パチスロ ==
3,226 ⟶ 1,176行目:
{{Notelist2|45em}}
=== 出典 ===
{{Reflist|35em2}}
; Web版([[小説家になろう]])からの出典
{{Reflist|group="Web"|23em|refs=
<ref group=Web name=WEB49>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/49/ 志願者]</ref>
<ref group=Web name=WEB55>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/55/ 旅立ち]</ref>
<ref group=Web name=WEB73>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/73/ 代償]</ref>
<ref group=Web name=WEB78>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/78/ 契約]</ref>
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<ref group=Web name=WEB91>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/91/ 剣の勇者の仲間達]</ref>
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<ref group=Web name=WEB105>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/105/ ウェポンコピー]</ref>
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<ref group=Web name=WEB111>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/111/ 馬鹿にしか見えない王]</ref>
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<ref group=Web name=WEB158>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/158/ 神木の薬]</ref>
<ref group=Web name=WEB206>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/206/ フィトリアの依頼]</ref>
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<ref group=Web name=WEB238>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/238/ 深追い]</ref>
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<ref group=Web name=WEB333>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/333/ 盾の勇者が命ずる]</ref>
<ref group=Web name=WEB343>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/343/ 処刑]</ref>
<ref group=Web name=WEB344>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/344/ ソウルイーター]</ref>
<ref group=Web name=WEB353>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/353/ チート]</ref>
<ref group=Web name=WEB354>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/354/ 真紅に染まる空]</ref>
<ref group=Web name=WEB355>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/355/ 女神降臨]</ref>
<ref group=Web name=WEB382>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/382/ 番外編 盾の勇者のクリスマス【4】]</ref>
<ref group="Web" name="WEB410">[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/410/ 槍の勇者のやり直し]</ref>
<ref group=Web name=WEB545>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/545/ 槍の勇者とメンバー交換]</ref>
<ref group=Web name=WEB525>[https://ncode.syosetu.com/n3009bk/525/ メルロマルクの王子]</ref>
}}
 
3,292 ⟶ 1,210行目:
* {{Cite book|和書|author=アネコユサギ|date=2017-11-25|title=槍の勇者のやり直し|volume=第2巻|publisher=KADOKAWA|series=MFブックス|isbn=978-4-04-069588-4|ref={{SfnRef|槍小説2巻}} }}
* {{Cite book|和書|author=アネコユサギ|date=2018-07-25|title=槍の勇者のやり直し|volume=第3巻|publisher=KADOKAWA|series=MFブックス|isbn=978-4-04-069805-2|ref={{SfnRef|槍小説3巻}} }}
* {{Cite book|和書|author=アネコユサギ|date=2023-09-25|title=槍の勇者のやり直し|volume=第4巻|publisher=KADOKAWA|series=MFブックス|isbn=978-4-04-069805-2|ref={{SfnRef|槍小説4巻}} }}
 
=== 漫画 ===
3,329 ⟶ 1,248行目:
 
{{デフォルトソート:たてのゆうしやのなりあかり}}
[[Category:異世界への転生・転移を題材とした作品]]
[[Category:2012年の小説]]
[[Category:MFブックス]]
[[Category:小説家になろうの小説]]
[[Category:MFブックス]]
[[Category:日本のファンタジー小説のシリーズ]]
[[Category:ハイファンタジー小説]]
[[Category:異世界への転生・転移を題材とした作品]]
[[Category:漫画作品 た|てのゆうしやのなりあかり]]
[[Category:2014年の漫画]]
[[Category:コミックフラッパー]]
[[Category:ライトノベルを原作とする漫画作品]]
[[Category:ハイファンタジー漫画]]
[[Category:日本の舞台作品]]
[[Category:2020年の舞台作品]]
[[Category:日本の小説を原作とする舞台作品]]