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{{出典の明記| date = 2021年4月}}
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一人称は基本的に「オレ」であるが、身内でない人や目上の人には「私」を使う<ref group="注">初期のアニメでは神谷明のアドリブで一人称が「我輩」になることもあった。『名探偵コナン特別編』の[[丸伝次郎]]と[[阿部ゆたか]]が作画を手がけた作品では、「ワシ」という一人称を使うこともある。</ref>。周囲からの呼称は、「(小五郎の)おじさん(コナン・[[少年探偵団 (名探偵コナン)#吉田歩美|吉田歩美]]から。コナンが心の中では『(小五郎の)おっちゃん』)」、「おっちゃん(新一<ref group="注">劇場版第2作『[[名探偵コナン 14番目の標的|14番目の標的]]』では「小五郎さん」「おじさん」と呼んでいた。また、蘭や警察関係者の前では「蘭の父さん」、「蘭の親父」、「毛利探偵(探偵をする時)」と呼ぶ。そのため、劇場版第23作『[[名探偵コナン 紺青の拳|紺青の拳]]』では新一に変装した[[黒羽快斗|怪盗キッド]]から「おっちゃん」と呼ばれたことで、蘭はキッドの変装を見抜いている。</ref>・[[少年探偵団 (名探偵コナン)#小嶋元太|小嶋元太]]・[[服部平次]]・[[遠山和葉]])」、「お父さん(蘭)」、「あなた(英理<ref group="注">ドラマ版では「小五郎」と呼ぶこともある。</ref>)」、「毛利君([[目暮十三|目暮警部]]{{Refnest|group="注"|ただし、目暮からは事件遭遇率が極めて高いことから、「厄病神」・「死神」と呼ばれたことがある<ref name="名家連続変死事件">単行本15巻File.10「血染めの包帯」 - 16巻File.3「炎の絆」(アニメ77話 - 78話「名家連続変死事件」)。</ref><ref name="バスルーム密室事件">単行本20巻File.7「サヨナラ…」 - File.9「姉想い…」(アニメ121話 - 122話「バスルーム密室事件」)。</ref>。また、元上司はほぼ「毛利」と呼び捨てにする。<ref name="時代劇俳優殺人事件">単行本17巻File.10「役者が揃った」 - 18巻File.2「二つの部屋」(アニメ102話 - 103話「時代劇俳優殺人事件」)。</ref>。}}・[[阿笠博士]])、「毛利さん(他の警察関係者・他人など)」、「煙の小五郎([[名探偵コナンの登場人物#横溝重悟|横溝重悟]])」、「小五郎君(工藤有希子)」、「オッサン・ボケナス{{R|孤島の姫と龍宮城}}(悪口を言う時)(服部平次)」、「小五郎さん(遠山和葉・大和警部など)」、「(毛利の)おじさま・おじさん([[鈴木園子]])」、「毛利先生([[安室透]])」、「毛利探偵・おじさん([[灰原哀]]・[[少年探偵団 (名探偵コナン)#円谷光彦|円谷光彦]])」がある。また、灰原はコナンと話した時「'''迷'''探偵」と呼んだことがある。
 
短気で若干暴力的な性格で、コナンが事件の捜査中に介入したりすると、ゲンコツを食らわせたり<ref group="注">アニメでは、ゲンコツの代わりに別の方法で軽く痛めつけることもある。</ref>、依頼人に対して怒鳴ったりすることもある。また、平次が自分に予測できない推理を披露した<ref group="注">実際には、平次を麻酔銃で眠らせたコナンが推理を披露していた。</ref>際には納得できないことを理由に殴りつけた<ref name="ホームズフリーク殺人事件">単行本12巻File.7「マイクロフトでの集い」 - 13巻File.1「本当の姿」(アニメ57話 - 58話「ホームズフリーク殺人事件」)</ref>ことがある。 極めつけには、テレビ局の企画を装った犯人によってコナンと平次が無人島に拉致監禁され、無理心中に巻き込まれかけた事件で、結果的に殺人の共犯者になったとはいえ金で雇われていただけの漁師を[[拷問]]にかけ、コナンと平次の監禁場所を突きとめたこともある<ref name="探偵甲子園">単行本54巻File.9「東の高校生探偵」 - 55巻File.2「熱血探偵」(アニメ479話「服部平次との三日間」)。</ref>{{refnest|group="注"|ただし、拷問前には女優であるヨーコの協力を得て企画が偽物である証拠を掴んでおり、首謀者は無関係であった平次やコナンごと友人の仇を討とうとしていたため、極めて緊急の事態でもあった。}}。また、睡眠中は大いびきをかいて寝ることが多いという設定で、アニメ版の初期は同じ部屋で寝ているコナンはよく彼のいびきに悩まされていた。
 
アニメでは周囲から褒められたり自信満々に推理を披露したりすると調子に乗って舌を出し、「ナーッハッハッハ!」という高笑いを頻繁に見せる(原作でも後に見せるようになる)。
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== 蘭との関係==
娘の蘭に対して普段は毅然とした態度で接している。一方でケチでもあり、蘭に碌に私物を買い与えようとせず(彼女の私物の殆どは別居中の英理が買い与えた物らしい)、個人的嗜好から沖野ヨーコの関連商品をこっそり買った時等は蘭に「わたしがどんな気持ちで生活費を切り詰めてると思ってるの?」と言われることもあった<ref  name="消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド!">OVA『[[名探偵コナンのOVA一覧#消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド!|名探偵コナン 消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド!]]』。</ref>。また、家で怠惰でいるところを蘭に叱られることもしばしばあり、このように蘭に生活態度や性格について諌められることが多い。
 
蘭の証言に対して「ガキは黙ってろ!」と言うなど、未だ蘭を子供扱いしていると見られる発言もあった。
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; 劇場版
:; 第1作『[[名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|時計じかけの摩天楼]]』
:: 蘭が米花シティービルの映画館に閉じ込められ、その映画館に爆弾が仕掛けられていることを知った際、蘭を助けに向かうため映画館の中に入ろうとしている。
:; 第6作『[[名探偵コナン ベイカー街の亡霊|ベイカー街の亡霊]]』
:: 蘭がゲームオーバーになったことで、列車を止める手段を失い絶望するコナンに「おいおい諦めるな!! なんとか生き残って、蘭の命を取り戻してくれ!!」「コナン[[大明神]]様!! どうか蘭を…!!」と祈った。結果的にはクリアして無事であったため、蘭の傍に駆け寄って号泣した。
:; 第11作『[[名探偵コナン 紺碧の棺|紺碧の棺]]』
:: 蘭がトレジャーハンターたちに人質として捕まったことを知ると「船を出してくれ」と叫び、出された船に乗った後は極めて悪天候にもかかわらず海に潜って助けに行こうとしたため[[佐藤美和子|佐藤刑事]]の[[ボディブロー]]で制止させられた。
 
== コナン・工藤家との関係 ==
 
=== コナンとの関係 ===
基本的にあまり優しくはない。コナンを「小僧」や「ガキ」、また「坊主」と呼ぶ事が多く、名前で呼ぶ事は少ない。また前述の通り、ゲンコツを小学1年生であるコナンに食らわせるなどの横暴で容赦のない面が目立つ。このように、目暮達警察関係者や阿笠などと比べてかなりぞんざいにコナンを扱っている。また、コナンや[[少年探偵団 (名探偵コナン)|少年探偵団]]のような子供が捜査に加わることには否定的で<ref group="注">「ガキはうろちょろするな!」と怒鳴るなどあまり意見を聞き入れることはない。</ref>、事件の第一発見者であるコナンを目暮警部などの現場責任者の許可も得ないまま、勝手に追い返したこともある<ref>アニメ80話「放浪画家殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ126話 - 127話「旅芝居一座殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref>。
 
しかし、コナンと[[ババ抜き]]<ref>アニメ1003話「36マスの完全犯罪」</ref>や[[将棋]]<ref>アニメ46話「雪山山荘殺人事件」</ref>をして楽しんでいる描写があり、彼の事を嫌っているわけではない。また、コナンが拳銃強盗に撃たれたり、爆弾事件に巻き込まれて負傷した際には彼の身を案じ、病室で付きっきりで見守っている<ref group="注">爆弾事件では、その後、犯人から電話がかかってきたときにはコナンを危険から避けるため、犯人にコナンの代理を申し出たこともある。</ref>。そして、自分の代わりを頼んだことになっている新一や、命の危険にさらした犯人に「てめぇー、コナンを一体どうする気だ!!」と激怒するなど、普段は厳しい態度を取ることが多いコナンに対する優しさをのぞかせている<ref>劇場版第1作『[[名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|時計じかけの摩天楼]]』。</ref>。
 
自分を陰から補佐するようなコナンの行動については何度か勘付いた<ref group="注">正体が新一であると想定するまでには至っていないが、「待てよ。お前の顔、どっかで見たことあるぞ。」と幼少期の新一の顔を思い出しかけたことは原作初期に描かれた。</ref>が、大抵は周囲の称賛を受けて忘れてしまう<ref name="テレビ局殺人事件">単行本11巻File.2「生放送中の死」 - File.4「緊急推理ショー」(アニメ31話「テレビ局殺人事件」)。</ref>か、たまたま見せたコナンの幼稚なミスに考え過ぎだと判断してしまい<ref name="赤鬼村">単行本2巻File.1「割のいい尾行」 - File.3「写真は語る」(アニメ38話「赤鬼村火祭殺人事件」)。</ref><ref name="#1">アニメ53話「謎の凶器殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref>、現在もコナンのことを並の小学1年生とは比較にならない頭脳や知識、観察力の持ち主であると悟っているものの、それを完全に日常の出来事として認識した状態が続いている。
 
=== 新一との関係 ===
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=== 新一の両親との関係 ===
また、新一の父親であり自身の刑事時代に目暮が捜査協力を依頼していた[[名探偵コナンの登場人物#工藤優作|工藤優作]]のことも「所詮は小説家」と、目暮ほど信頼はしていなかった{{R|似た者プリンセス}}。ただし『[[名探偵コナン ベイカー街の亡霊|ベイカー街の亡霊]]』では原作・TVシリーズと異なり「工藤先生」と呼び低姿勢で接している<ref>劇場版第6作『[[名探偵コナン ベイカー街の亡霊|ベイカー街の亡霊]]』。</ref>
 
[[名探偵コナンの登場人物|工藤有希子]]とは高校生時代から妻の英理共々友人であり、「有希ちゃん」「小五郎くん」と呼び合うほど親しく、毛利家と工藤家は家族ぐるみの長い付き合いとなっている{{R|似た者プリンセス}}。
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アニメオリジナルストーリーや劇場版では、大学時代に家庭教師をしていた教え子やゼミの後輩だった女性とも個人的な交友を続けるなど、教師や先輩として慕われるケースが強調されている<ref name="自動車爆発事件の真相" /><ref name="天国へのカウントダウン">劇場版第5作『[[名探偵コナン 天国へのカウントダウン|天国へのカウントダウン]]』。</ref>。
 
また、上下関係に関しても非常にうるさ厳しく、目暮や松永、弓長、小田切警視長といった警察官時代の上司達には「警部殿」と呼ぶなどひたすら低姿勢であるのに対し、コナンや少年探偵団、[[服部平次]]や高木、千葉などの目下・年下に対しては高圧的に接することもあり、少しでも自分の推理に反論されれば、腹癒せ交じりに暴力まで振るって八つ当たりしたこともある。このように、目上への態度と目下への態度の差が大きくなることがある。こういった自己中心的な振る舞いもあって、周囲から大人としてはあまり信頼されておらず、目暮達警察官の面々からも時に白い目で見られることがある。ただし、腕っぷしの強さに関してはかなり信頼されている。
 
度重なる的外れな推理で捜査を混乱させる傾向から、横溝重悟や大和勘助からは半ば厄介者扱いされる形で鬱陶しがられ、諸伏高明に至っては推理しても聞き流され、むしろコナンの意見の方を聞き入れている。
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== 探偵業 ==
初登場時は無精ひげを伸ばしてほぼ[[アルコール依存症|酒浸り]]の毎日と、正に閑古鳥の有様だっで過ごしていた{{R|社長令嬢誘拐事件}}{{R|アイドル密室殺人事件}}。その上、無名だった頃は名乗っても誰だかわかってもらえなかったり<ref>アニメ87話「鶴の恩返し殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref>、明智小五郎や[[毛利衛]]と間違われたりすることもあった<ref name="ピアノソナタ月光">単行本7巻File.2「月影島への招待状」 - File.7「名前の秘密!!」(アニメ話「ピアノソナタ「月光」殺人事件」)。</ref>。また、知名度が上がっても、依頼が来ない日が続いた際には、コナンに「暇なんだなおっちゃん…」と思われている{{R|赤鬼村}}<ref>単行本43巻(アニメ351話「忘れられた携帯電話(後編)」)。</ref>。
 
本来の小五郎はお世辞にも優秀とはいえない探偵だったが、コナンが阿笠博士からもらった腕時計型麻酔銃と蝶ネクタイ型変声機を使い、小五郎に成り済まして事件を解決してきたため、「'''眠りの小五郎'''」と呼ばれて一躍全国的に有名になった{{refnest|group="注"|初めて探偵役にされた時はまだ腕時計型麻酔銃がなかったため、[[灰皿]]による頭部への打撃で気絶させられていた<ref name="社長令嬢誘拐事件" />。また、その後もアクシデントで気絶してしまい、麻酔銃を使わずに探偵役にされたこともある<ref name="霧天狗伝説" /><ref name="小五郎のデート殺人事件" />。}}。名前の由来はうつむいた状態で淡々と推理をするため、まるで眠っているように見えることから付けられた<ref name="社長令嬢誘拐事件" />。しかし、事情を知らない人からは「'''居眠り小五郎'''」<ref name="天国へのカウントダウン" />「'''煙の小五郎'''」<ref>単行本34巻File.8「雨のデジャビュ」 - File.10「晴れた記憶」(アニメ284話 - 285話「中華街 雨のデジャビュ」)。</ref><ref>単行本51巻File.4「ため息潮干狩り」 - File.6「混入トリック」(アニメ443話 - 444話「ため息潮干狩り」)。</ref>「'''踊りの小五郎'''」<ref name="ベイ・オブ・ザ・リベンジ">アニメ215話 - 216話「ベイ・オブ・ザ・リベンジ」(アニメオリジナル)。</ref>など呼び名を間違われたことも多々ある。自分が眠らされている間に勝手に事件が解決するというあまりにも不自然過ぎることに関しては、時に疑問は抱きつつ、「自分が無意識に本当に解決しているのだ」と得意気になっており、有名になってからは何かと「この名探偵・毛利小五郎が」と自称してはしゃぐ一方、[[エルキュール・ポアロ]]にちなみ「'''毛利ポア郎'''」と自称したこともある{{R|漆黒の特急}}。劇場版第17作『[[名探偵コナン 絶海の探偵|絶海の探偵]]』では、金ピカ(金メッキ)の名刺を大量に持ち歩き、その後のアニメオリジナルストーリーでも使用している<ref>アニメ839話「天狗の声が聞こえる」(アニメオリジナル)。</ref>。
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「元・警視庁所属の刑事」というキャリアのある経歴にもかかわらず、探偵に最も求められる「多角的な視野に基づいた考察」をせず、「単純明快による解決」をする傾向が非常に強く、その上足を使った捜査も嫌って僅かな状況証拠や勘だけに頼ろうとする怠惰さからコナンにも心中で呆れられている{{R|赤鬼村}}。その為、事件に遭遇した時は、行き当たりばったりかつ見当違いな推理で頭ごなしに犯人を決め付けてしまうことが多い上に<ref>アニメ88話 - 89話「ドラキュラ荘殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ21話「TVドラマロケ殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ110話 - 111話「料理教室殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ328話「バースデーワインの謎」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ753話「シェアハウスの死角」(アニメオリジナル)。</ref><ref name="天国へのカウントダウン" />、[[密室殺人]]等の不可能犯罪に遭遇した場合は大抵[[自殺]]か[[事故|事故死]]と即断して捜査を打ち切るといった、ずさんな傾向もあり<ref name="霧天狗伝説">単行本11巻File.8「修行の間」 - File.10「宙に浮く力」(アニメ52話 「霧天狗伝説殺人事件」)。</ref><ref name="名陶芸家殺人事件" /><ref name="ベイ・オブ・ザ・リベンジ" /><ref>アニメ789話「女王様の天気予報」(アニメオリジナル)。</ref><ref name="殺意のあいのり">アニメ921話「殺意のあいのり」(アニメオリジナル)。</ref>、それによって真犯人に付け入れる隙をみすみすと与えてしまう事も少なくない。仮にコナンを始めとする周囲から不自然な点を指摘されても、名探偵としてのプライドを傷つけられたとしか考えない為、「捜査の邪魔をするな」「細かいことでいちいちうるさい」<ref>アニメ47話「スポーツクラブ殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref>や「ただの偶然」{{R|怪奇五重塔伝説}}{{R|殺意のあいのり}}と言うが、それでも反論されると[[逆ギレ]]して怒鳴る<ref>アニメ19話「エレベーター殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref name="小五郎のデート殺人事件">アニメ95話「小五郎のデート殺人事件」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ606話 - 607話「法廷の対決IV 裁判員小林澄子」(アニメオリジナル)。</ref>等、非常に{{読み仮名|質|たち}}の悪い振る舞いが多々ある。また、明らかに不自然な形で流れた悪評等に対し碌な裏付けを取らないままあっさり鵜吞みにしてしまったり<ref name="妻探しの秘密">アニメ975話「妻探しの秘密」(アニメオリジナル)。</ref>、犯人が意図的に残したミスリードを真に受けて普段よりも{{読み仮名|饒舌|じょうぜつ}}になり慎重派の刑事達が立てた他の推理の可能性を打ち消してしまう捜査妨害に等しい行為をする事もある{{R|怪奇五重塔伝説}}。
 
探偵業に関する根気や責任感にも欠けている面が多く見られる。仕事よりも酒やギャンブル、アイドル鑑賞といった趣味嗜好の方を優先する為、平次の母親である服部静華が身分を偽って依頼をしてきた際は競馬中継の観戦を理由に追い返そうとしたり(静華が美人であった事でやる気は出している。)<ref name="偽りだらけの依頼人">単行本28巻(アニメ220話「偽りだらけの依頼人(前編)」)。</ref>、電話に出る事すら鬱陶しがって電話線コードを抜いてしまうこともあった<ref>単行本49巻(アニメ425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」)。</ref>。莫大な依頼料が掛かったり依頼主が美人であればやる気を出すが、それでも酒盛り等で歓待されれば仕事などそっちのけで夢中になったり、捜査が行き詰ってしまうとあっさり投げ出すか適当に切り上げてしまう等、無責任ぶりを見せている。また依頼者が男性の場合だと冷淡さや薄情さまで見せる事があり、あっさり手に平返しな対応をして見捨てる事もあった<ref name="妻探しの秘密">アニメ975話「妻探しの秘密」(アニメオリジナル)。</ref>。沖縄での依頼の際も、コナンや蘭が危機的状況に陥っていた事実など知る由も無く、酒盛りの歓待に夢中になっていた結果、その間にコナンと平次の二人が事件を解決してしまうという不甲斐なさを露呈させてしまった<ref>単行本35-36巻(アニメ291 - 293話「孤島の姫と龍宮城」)。</ref>。自らのいい加減な推理が原因で、大勢の犯人ではない容疑者に対し冤罪未遂へと陥れかけているが、コナンが「眠りの小五郎」として活躍している事で致命的失敗にならずには至っている。そのため自分のやってしまった見当違いな推理について反省する様子は見られず、結局は同じ展開の繰り返しとなっている。だが、ある事件で容疑者を間違った推理で追い詰め、その件が一因で容疑者が自殺してしまった際には、流石に目暮からも厳しく咎められ、探偵事務所の看板を下ろして責任を取ろうとするといった、責任感を見せた事もあった(ただし、この件に関しては、自殺した被害者とされる人物が操作捜査を混乱させる行動に出た上、小五郎が疑うのも当然であった根拠や理由も十分にあり、事実とも結局は全く異なっていた。)<ref name="毛利小五郎探偵廃業の日">アニメ540話 - 541話「毛利小五郎探偵廃業の日」(アニメオリジナル)。</ref>。
 
一方、コナンに影から補佐されつつ小五郎が事件を解決することもある<ref name="#1"/>。コナンが解けなかった謎や正しく推理できなかった部分までも完璧に解いている場合すらある{{refnest|group="注"|いくつかの事件ではほぼ自力で真相を解いたこともある<ref>劇場版第9作『[[名探偵コナン 水平線上の陰謀|水平線上の陰謀]]』。</ref>{{R|見えない容疑者}}。}}。そういった場合、解決する事件は旧友や妻など自身にとって重要な人物が関わる他人事ではない事件が多いことから、本人にやる気さえあれば、これまでコナンが解決した事件も自力で解決できた可能性があり、コナンもそれを指摘している{{refnest|group="注"|特に英理に関しては{{読み仮名|些細|ささい}}な変化も見逃さない<ref name="スキューバダイビング殺人事件" />。火災担当の刑事だった若手の頃には、現場に乗り込んで放火の可能性を{{読み仮名|執拗|しつよう}}に捜査していたため、[[消防]]関係者から疎ましがられていた<ref>単行本39巻File.1「誘う赤馬」 - File.5「愚かなる模倣」(アニメ325話 - 327話「炎の中に赤い馬」)。</ref>。トリックを見抜いた後、英理に非常に紛らわしい形ながら電話でヒントを与えたこともある<ref>単行本62巻File.2「イカロスの翼」 - File.4「ケガの功名」(アニメ528話 - 529話「柔よく謎を制す」)。</ref>。}}。実際に「眠りの小五郎」が誕生する前、つまりコナンと出会う前に、探偵として自力で殺人事件のトリックを暴いたこともある<ref>アニメ979話「探偵を引きずり回す」(アニメオリジナル)。</ref>。
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== 嗜好 ==
無類の[[酒]]好きだが、味にはほとんどこだわらず、高価な[[ワイン]]を味わう知識やマナーなどは殆ど知らず<ref>アニメ235話「密室のワインセラー」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ520話「ワインレッドの告発」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ695話「葡萄畑に薔薇の花」(アニメオリジナル)。</ref>{{R|target}}、それが原因で時に酒を提供した相手の不興を買ってしまう事もある。一度における摂取量が常軌を逸している為、酒の飲みすぎが原因で医師から[[アルコール性肝疾患|アルコール性肝機能障害]]と診断され、酒量を制限するよう忠告されたこともある<ref>単行本24巻File.3「あと半年…」(アニメ170話「暗闇の中の死角(前編)」)。</ref>。酒癖の悪さから泥酔したり寝ぼけていたりする事が多いが、その状況下でも事件に遭遇すると一瞬で覚醒し、緊張した状態になる<ref name="怪奇五重塔伝説">アニメ159話 - 160話「怪奇五重塔伝説」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ248話「癒しの森のアリバイ」(アニメオリジナル)。</ref><ref>アニメ908話「川床に流れた友情」(アニメオリジナル)。</ref>。[[喫煙|ヘビースモーカー]]でもあり、作中で吸っているのは[[ハイライト (たばこ)|ハイライト]]であったが、後に[[メビウス (たばこ)|メビウス]](マイルドセブン)に変更されている。趣味は[[競馬]]・[[競輪]]などの[[賭博|ギャンブル]]、[[麻雀]]で、依頼が来ない時は大抵事務所で[[テレビ]]を見たり、競馬中継の[[ラジオ]]を聞いたりして過ごしているが日頃は負けることが多い<ref group="注">ごく稀に大穴を当てることもあるが、大負けすることの方が多いため、蘭には渋い顔をされている(詳細は後述)。</ref>。金が絡まないことには勘が働くようで、ババ抜きなどハズレを引くと負けになるゲームには強い<ref>単行本97巻File.2「探偵の目」(アニメ1003話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(前編)」)。</ref>。
 
[[サッカー]]ファンのコナンとは対照的に[[野球]]好きで、小五郎が所属している町内野球チームでは、準優勝の経験もあるとの事だが、それ以上に女性への執着が強い為、[[阪神甲子園球場|甲子園]]観戦の際は、蘭や和葉に注意されるまで選手達を応援するチアガールのスカートを双眼鏡で除く不純さを見せている。[[美人]]{{refnest|group="注"|ただし、英理や灰原のように理路整然と皮肉を言ったり喧嘩を売ってくるような強気な女性は苦手。その他にも、[[おかま|オカマ]]や派手好きな中年女性は苦手<ref name="毛利小五郎探偵廃業の日" />。}}{{refnest|group="注"|「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」では、蘭の寝言に大騒ぎになったときに[[客室乗務員|スチュワーデス]]に八つ当たりする<ref name="工藤新一最初の事件">単行本21巻File.4「最初の挨拶」 - File.7「胸に秘めて…」(アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」)。</ref>など、他の女性に関心を示さなくなることもある。}}には目がなく、いつもすぐに鼻の下を伸ばしている。ただし、事件が起きたときは下心を一切出さず、女性の全裸や半裸を見ても冷静に対処することもある。事件中でも、女性の下着を見て反応したこともある<ref>単行本66巻File.1「絶妙好餌」(アニメ561話「死亡の館、赤い壁(空城の計)」)。</ref>。また、女性の見た目だけでなく身体にも興味を持っており、女性たちの水着姿に興奮したり{{R|スキューバダイビング殺人事件}}、依頼人と一緒にバニーガールが働いているお店に来た際は従業員のお尻を触るといったセクハラ行為を行った事もある<ref>単行本95巻File.6「黒ウサギ亭にて」(アニメ952話「迷宮カクテル(前編)」)。</ref>{{refnest|group="注"|この行為は依頼人から「そういう店じゃない」と怒られたうえ、コナンと蘭を呆れさせてしまい、さらには安室からも「セクハラで訴えられますよ」と警告を受けた。}}。特にアイドル・[[名探偵コナンの登場人物#沖野ヨーコ|沖野ヨーコ]]の熱狂的[[ファン]]であり、[[ドラマ]]や[[コンパクトディスク|CD]]など彼女が関わるものは逃さずに押さえているうえ、出演した作品に限って原典となる作品やモデルとなった史実について調べたりしている<ref name="炎の魔犬" />{{refnest|group="注"|事件を解決した関係で、ヨーコの新作CDはいつも本人からもらっているらしいが、特典などは付いていない様子。また、サンデー特製DVDの『[[名探偵コナンのOVA一覧#消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド!|名探偵コナン 消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド!]]』では、2万円もするファンクラブ会員限定のヨーコの声が入っているフィギュア型目覚まし時計を内緒で購入したため、蘭に大目玉を食らって「タバコは当分禁止、ビールは1日1缶」を厳命されていた。}}など、自身にとって別格の存在である。しかしながら、それでも女性としては最終的に英理を選ぶ。
 
未だに[[マイカー]]を所有しておらず、遠出するときはいつも[[レンタカー]]を借りている<ref group="注">借りている車はほとんどの場合が[[トヨタ・クラウン]](ないしそのパロディのような車、車のフロントには王冠のマークが付いていることが確認できる)である。劇場版第5作『[[名探偵コナン 天国へのカウントダウン|天国へのカウントダウン]]』では、[[イベント|催し物]]で[[フォード・マスタング#4代目(1994年 - 2005年)|フォード・マスタング コンバーチブル]]を入手するが、爆弾を仕掛けられたツインタワービルからコナンたちが脱出する際に用いたため、跳躍を経て隣の棟のプールに水没している。</ref>うえ、壊すことが多い{{refnest|group="注"|山奥の[[別荘]]などに招かれた場合、大抵は[[パンク]]<ref name="ベイ・オブ・ザ・リベンジ" /><ref>アニメ282話 - 283話「水流るる石庭の怪」(アニメオリジナル)。</ref>、時には爆破されたり水没したりなどしている<ref name="集められた名探偵" />。}}。
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これにより、小五郎の声優はアニメ553話([[2009年]][[10月31日]]放送分){{R|ザ・取調室}}から、小山力也に変更となった。小山は[[2000年]]に放送されたアニメ199話・200話{{R|容疑者・毛利小五郎}}にゲストとして初出演しており、それ以後も何度かゲストを経て、初出演から9年後に2代目小五郎を担当することになった。神谷は翌2010年4月2日に小山と会う機会があり、上述した自身のブログにて「ボクの小五郎にとらわれずに、自分の小五郎を作って欲しい」と語った事を記している。
 
なお、神谷が担当した期間のエピソードや劇場版は、その後もデジタルリマスター版や『[[金曜ロードSHOW!ショー]]』などで問題なく放送されている{{efn2|なお、「しんのすけの声を保ち続ける作業が難しくなっ」といな事案理由で降板した声優がいる『[[クレヨンしんちゃん (アニメ)|クレヨンしんちゃん]]』では、降板した声優が担当した期間のエピソードは地上波再放送の際には、現行の声優による録り直しが行われている。}}ほか、彼の過去に演じた役が紹介される際には小五郎の名前を出しており、2代目の小山やコナンの出演者ともイベントや他のアニメで共演している。また、劇場版第23作『[[名探偵コナン 紺青の拳|紺青の拳]]』のキャンペーンでは『[[北斗の拳]]』とのコラボレーション動画に参加し、小五郎役を退いてから10年振りに『コナン』に関わることとなった<ref>[https://natalie.mu/eiga/news/326725 コナン×北斗の拳!神谷明が声当てるコラボ映像&青山剛昌と原哲夫のイラスト到着]</ref>。
 
== 脚注 ==
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* {{Wayback|url=http://www.ytv.co.jp/conan/character/?seqNo=6|title=毛利小五郎 - 名探偵コナン(読売テレビ)|date=20160304204647}}
** [http://www.ytv.co.jp/conan/character/character1/kogoro.html 毛利小五郎] - 名探偵コナン(読売テレビ)
* [httphttps://www.ytv.co.jp/conan-drama/chart/kogoro.html 毛利小五郎] - 木曜ミステリーシアター「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」(読売テレビ)
* [httphttps://www.ytv.co.jp/conan-spdrama/chart/mk.html 毛利小五郎] - 「名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一 京都新撰組殺人事件」(読売テレビ)
 
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