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{{WikipediaPage|括弧の使用|Wikipedia:表記ガイド#括弧類}}
{{WikipediaPage|角括弧の使用|Help:リンク#ウィキリンク}}
{{Otheruses|約物|会話中の括弧|エアクオート|[[シガー・ロス]]の[[アルバム]]|[[( )]]}}
{{Redirect|カッコ|フィンランドのミュージシャン|トニー・カッコ}}
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[[16世紀]]以前の本に括弧はなく、"( )"の初出は[[クリストファー・クラヴィウス]]が[[1608年]]に書いた代数の本のようである。"{ }"は[[フランソワ・ビエト]]の本に出てくるが、数学での実使用は[[18世紀]]となる。括弧(Klammer)の名称は[[レオンハルト・オイラー]]による<ref>{{Cite |和書 | author = 黒木哲徳 | title = なっとくする数学記号 | date = 2021 | pages = 91 | publisher = 講談社 | isbn = 9784065225509 | series = ブルーバックス | ref = harv }}</ref>。
 
<!--[[日本]]においては、{{信頼性要検証範囲|[[江戸時代]]以前の文献に見当たらないことから、[[明治維新]]辺りの時期に輸入されたものと考えられる|date=2020年6月17日||title=19世紀に既にあったとする"kb日国辞"の記述と相剋。}}。{{要出典範囲|[[日本語]]には鉤括弧が先にあったとする{{いつ|date=2020年6月17日}}{{誰|date=2020年6月17日}}説もある|date=2020年6月17日}}(※『[[#「」|鉤括弧]]』を参照のこと)が、詳細は不明である。-->日本における括弧記号の使用は[[19世紀]]の蘭訳書([[オランダ語]][[日本語訳|和訳]]書)にすでに見られるが、特定の名称はまだ用いられていなかった{{r|"kb日国辞"}}。
 
他方、[[清]]代末期の[[中国]]では、[[スコットランド国教会]]の[[宣教師]]{{仮リンク|アレクサンダー・ワイリー (宣教師)|label=アレクサンダー・ワイリー|en|Alexander Wylie (missionary)}}([[1815年|1815]]-[[1887年]]){{r|"kb_ワイリー"}}{{r|"kb日国辞"}}、19世紀後期の初めから半ば([[1847年|1847]]-[[1877年]])まで『幾何原本』後編9巻([[1856年]]){{r|"kb_幾何原本"}}など[[数学書]]の翻訳に取り組んでいたが、その際に記号と共に「'''括弧'''」という語を用いた{{r|"kb日国辞"}}。日本にはこれが他書を介して伝わり、『改正増補 [[和英語林集成]]』([[1886年]]/明治19年)や『工学字彙』([[1894年]]/明治27年)に収録されることで一般化していった{{r|"kb日国辞"}}。
 
== 種類 ==
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** 文中における括弧内に[[クエスチョンマーク]]を入れた形の'''(?)'''は、断定できず疑いの余地を残す表現である。[例: [[ハードディスク]]'''(?)'''と[[記憶装置|メモリ]]入りのBOX10箱 ]
** 横括弧は[[箇条書き]]の文章で、それぞれの条文の番号等を囲むのに用いる[例: '''(1)'''、'''(ア)''']。左括弧を省略することもある[例: '''a)''']。
* [[数式]]においては、式をグループ化して[[演算]]の[[演算子の優先順位|優先順位]]の明示・変更を行うときに用いる。[[プログラミング言語]]でも同様の用途で使用する言語が多い。
* [[数学]]や[[プログラミング言語]]で、[[関数 (曖昧さ回避)|関数]]の[[引数]]を明示するのに用いる。
* 幾何学で[[座標]]を示す場合に1座標の定義を示す。
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{{Anchors|「」|「 」|鉤括弧|鉤括弧「」}}
 
=== 鉤括弧「 」 ===
{| class="wikitable"
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* [[引用]]([[引用符]]としての用法)、あるいは特に注意を喚起する語句を挿入する場合も用いられるようになった([[#使い方]]を参照)。
* 半角鉤括弧は[[半角カナ]]として扱われる。
* 小説などでは、複数人が同じことを言ったということを表すために、'''「「「鉤括弧」」」'''のように鉤括弧を複数重ねて使用することがある<ref>{{Cite web|和書|title=「「「多重鍵括弧」」」の是非と複数人が同時に話す描写の書き方|url=https://tarot-plot.com/wp/2016-09-23-110003/|website=タロットプロット創作研究室|date=2016-09-23|accessdate=2020-06-23|language=|last=深見クラゲ|publisher=}}</ref>。
{| class="wikitable" style="text-align: center"
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称
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'''山括弧'''(やまかっこ)は'''山鉤'''(やまかぎ)・'''山パーレン'''(やまパーレン)・'''アングルブラケット'''({{lang-en-short|angle bracket}})とも言う。
* 日本語の文法においては補助記号に当たらず、決まった用途はない([[#使い方]]を参照)。
* [[数学]]では[[内積]]に用いられることがあるほか、[[線型包|生成する部分線型空間]]や[[部分群|生成する部分群]]、[[群の表示]]などにも用いられる。
* [[量子力学]]では、[[ブラ-ケット記法]]に用いられる。
* 経済ニュースにおいて、[[証券コード]]([[証券コード#銘柄コード|銘柄コード]])を示す際に慣用的に用いられる。
 
{| class="wikitable" style="text-align: center"
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称
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{{Anchors|【】|【 】|隅付き括弧|隅付き括弧【】}}
 
=== 隅付き括弧【 】 ===
:<span style="font-size: 200%; line-height: 1.5; padding: 5px; white-space: nowrap; background: #ddf; border: 1px solid #aaf">【 】</span>
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{{Anchors|others|その他の括弧}}
=== そのほかの括弧 ===
日本語では、上記以外にもさまざまな括弧が用いられている。たとえば、「【(」「)】」の形の括弧や、「【」「】」の内側の曲線が、くの字型の直線(<>)で書かれる括弧などである<ref>「[http://www.dnp.co.jp/shueitai/koneta/koneta_060627.html 第17回 約物の深い世界を垣間見た | DNP 大日本印刷株式会社]」には実際に使用されていた明治時代の[[活字見本帳]]が掲載されている。</ref>。
 
== 使い方 ==
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* 語句を強調する際には'''“&nbsp;”'''または'''〝&nbsp;〟'''を用いる。'''「&nbsp;」'''を用いることもあるが、他にも様々な用法で用いる記号のため、混在を避けたい場合には用いない。
 
* '''“&nbsp;”'''は、'''[[皮肉の引用符]](「いわゆる''''''いわば'''」)というニュアンスで、言葉を文字通りに受け取ってはいけないということを示す際にも用いる。
:: 用例:休日の家族サービスという“仕事”が待ち構えていた。
 
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=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<ref name="kb_区切り符号">{{Cite web |和書|title=区切り符号 |url=https://kotobank.jp/word/区切り符号-249448 |author=[[三省堂]]『[[大辞林]]』第3版 |publisher=[[コトバンク]] |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb_句切り符号">{{Cite web |和書|title=句切り符号 |url=https://kotobank.jp/word/句切り符号-482863 |author=[[小学館]]『デジタル[[大辞泉]]』 |publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb泉">{{Cite web |和書|title=括弧 |url=https://kotobank.jp/word/括弧-464216 |author=小学館『デジタル大辞泉』|publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb林">{{Cite web |和書|title=括弧 |url=https://kotobank.jp/word/括弧-464216#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88 |author=三省堂『大辞林』第3版 |publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb日国辞">{{Cite web |和書|title=括弧 |url=https://kotobank.jp/word/括弧-464216#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8 |author=小学館『精選版 [[日本国語大辞典]]』|publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb_ワイリー">{{Cite web |和書|title=ワイリー |url=https://kotobank.jp/word/ワイリー-153813 |author=『[[ブリタニカ百科事典|ブリタニカ国際大百科事典]] 小項目事典』|publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
<ref name="kb_幾何原本">{{Cite web |和書|title=幾何原本 |url=https://kotobank.jp/word/幾何原本-50029 |author=『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』|publisher=コトバンク |accessdate=2020-06-17 }}</ref>
}}