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「三国志 (横山光輝の漫画)」の版間の差分

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単行本20巻までは児童向けである『[[希望の友]]』誌で発表されていたこともあり、登場人物の台詞や表現が子供でも分かり易いように配慮されていた。
 
また、張飛が[[緊箍]]のような輪を身につけた、向こう傷の大男に描かれたり、ひげを生やした十常侍(詳細は[[宦官]]を参照)、ひげ面で巨漢の呂布、そして痩せている董卓など、一部の登場人物の外見は元となった『[[三国志演義]]』には基づいておらず横山のオリジナルになっている。これは描かれた当時は中国との国交も完全には回復しておらず、資料などが手に入りにくかったことなども一因である。また、相当な長編であるため、以前登場して長らく登場しなかった人物が骨格までまったく別人のようになって再登場する事も多い。なお、20巻までは劉備を中心以外にも曹操・呂布・孫策などの主要人物がメインに描かれていた事や連載誌変更の都合で200年に起きた[[官渡の戦い]]から[[袁氏]]滅亡にいたる曹操の華北平定という魏建国の基礎にあたるエピソードがほとんど削られている。その後は劉備軍(蜀軍)を中心に描いていたためか劉備軍が関わっていない出来事は省略されている事がある(周喩の晩年・劉備に軍門に下る前の馬超・一部の歴代魏皇帝の即位と死などが描かれているくらい)。また、孫権が皇帝即位後の呉についてのエピソードが描かれていない。その結末も蜀の滅亡で完結し、晋統一までは描かれていない。したがって蜀漢復興を目指した姜維の最期も描かれず、[[司馬昭]]の息子で晋の皇帝となる[[司馬炎]]も登場しない。
 
後半の登場人物の外見の多くは[[立間祥介]]訳の『三国志演義』の挿絵を参考にしている。