macOS Sequoia
macOS Sequoia(マックオーエス セコイア)は、Appleが開発・配布しているオペレーティングシステムで、Mac専用製品である。バージョンナンバーは15。macOS Sonomaの後継としてWWDC2024の基調講演にて2024年6月10日に発表された[3][4]。米カリフォルニア州のシエラネバダ山脈のセコイア国立公園から命名された[3][5]。
macOS Sequoia | |
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macOS ファミリー | |
開発者 | |
Apple | |
ウェブサイト | macOS Sequoia |
リリース情報 | |
リリース日 | 2024年9月16日 |
最新の安定版 | 15.0 (24A335)[1] |
最新の開発版 | 15.1 (24B5046f)[2] - 2024年9月17日 |
ソースモデル | オープンソースのコンポーネントを用いたクローズドソース |
ライセンス | ソフトウェア利用許諾契約 |
カーネル型 | ハイブリッドカーネル (XNU) |
プラットフォーム | x86-64、ARM64 |
先行品 | macOS Sonoma |
サポート状態 | |
提供中 |
最初の開発版は発表日の2024年6月10日から配布され[6]、パブリックベータ版は2024年7月より配布されている[3][6]。
正式リリース版は2024年9月16日(日本時間17日)から配信開始[6]。
新機能
編集Apple Intelligence
編集Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)がプライバシー保護に配慮し、パーソナルコンテキストを理解する、独自開発した生成モデルを据えるパーソナルインテリジェンスシステム(人工知能プラットフォーム)として、iOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaでの全面採用[注釈 1]と応用した多数の機能が発表された[3][7][8][9]。
2024年10月から米国英語でのベータテスト(米国を除く地域でも利用可能)が始まり、年内に英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカのそれぞれの英語に対応[3][6][10]。
2025年中旬には多言語対応(日本語、中国語、スペイン語、フランス語)する予定である[6][10]。
Siri
編集新しいSiriから、Apple Intelligence以外に、外部のChatGPT-4oをOpenAIのアカウントや契約無しで利用することも可能となる[注釈 1]。
iPhoneミラーリング
編集iOS 18が動作するiPhoneの画面をMac上に表示し、Mac上で操作したり、MacとiPhone間でデータを同期、iPhoneの通知をMacで表示するなどの操作が可能[3][6]。
メッセージ
編集新しいテキストスタイル(太文字、イタリック、下線など)に対応。リアクション機能も強化され、より多くのリアクションの選択肢が追加された。さらに、「あとで送る」機能やRCSに対応する[3][6]。
Safari
編集Safari 18での要約機能や関連項目について自動的に検索し表示してくれる機能が追加される[3][6]。
パスワード
編集これまでのiCloudキーチェーンが独立したアプリになる。このアプリはiPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Windowsに対応する[3][6]。
マップ
編集高度が表示に対応し、ハイキングコースをカスタマイズする事が可能になる[3][6]。
計算機
編集計算機が大幅に強化され、通貨や単位の変換にも対応した。その他、「計算メモ」と呼ばれるメモに計算式を打ち込むと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載される[3][6]。
メモ
編集メモアプリで音声から自動で文章を書き出す機能やメモに手書き、もしくは打ち込みで計算式を書くと自動的に計算したりグラフを表示する機能が搭載される[3][6]。その他、ハイライトの色や折りたたみ式の書式が追加される。
ゲーム機能
編集AppleはmacOS Sonomaで発表したGame Porting Toolkitを更新し、Game Porting Toolkit 2を発表した[11][3]。
AVX2に対応しWindowsゲームへの互換性を向上させ、XcodeでMac向けゲームをiPadOS、iOSへ移植しやすくする[3]。
カレンダー
編集新しくなったデザインにより見やすさが向上したほか、リマインダーとの機能連携が可能になる[3][6]。
プライバシーとセキュリティー
編集アプリに共有する連絡先が、今までは全てを共有するかしないかの二択だったが、自由に共有する連絡先をユーザ自身が選択する機能が追加される[3][6]。
Mac App Store
編集アプリのダウンロード時に2倍の容量が必要だった問題が改善され、アプリのダウンロードの一時停止機能が導入された[12]。
システム要件
編集macOS Sequoiaは、macOS Sonoma同様に、Appleシリコン及びインテルXeon-W, 第8世代 Coffee Lake/Amber Lake以降を搭載したMacをサポートする。
macOS Sequoiaには、以下のMacが対応するが、Apple Intelligenceを中心とした機能にはApple M1以降が必須となる:
バージョン
編集凡例: 過去のバージョン 最新のバージョン 最新のベータバージョン 緊急セキュリティ対応
バージョン | ビルド | Release date | Darwin | 備考 |
---|---|---|---|---|
15.0 | 24A335 | 2024年9月16日 | 24.0.0
xnu-11215.1.10~2 Mon Aug 12 20:52:31 PDT 2024 |
[13] |
バージョン | ビルド | Release date | Darwin | 備考 |
---|---|---|---|---|
15.1 Beta4 | 24B5046f | 2024年9月17日 | 24.1.0
xnu-11215.40.48~33 Mon Sep 2 20:00:14 PDT 2024 |
[14] |
(注:全て日本時間)
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ macOS 15.0 (24A335) September 16, 2024
- ^ macOS 15.1 beta 5 (24B5046f) September 17, 2024
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “Keynote - WWDC24 - Videos” (英語). Apple Developer. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “Apple's AI plans, iOS 18, and more at WWDC 2024”. The Verge (June 10, 2024). June 10, 2024閲覧。
- ^ Terech, Kristina; Hanson, Matt; Saxena, Muskaan (2024年6月7日). “macOS 15 Sequoia: launch date, latest news, rumors, and everything we know” (英語). TechRadar 2024年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “macOS Sequoia Preview” (英語). Apple. 2024年6月11日閲覧。
- ^ “Apple Intelligence Preview” (英語). Apple. 2024年6月11日閲覧。
- ^ “iPhone、iPad、MacにApple Intelligenceが登場”. Apple Newsroom (日本). 2024年6月11日閲覧。
- ^ “macOS Sequoiaは、Macの生産性とインテリジェンスを新たな高みへと引き上げます”. Apple Newsroom (日本). 2024年6月11日閲覧。
- ^ a b “Apple Events” (英語). Apple. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “Bring your advanced games to Mac, iPad, and iPhone” (英語). Apple Developer. 2024年6月11日閲覧。
- ^ macOS 15 Sequoiaでは、大容量のゲームやアプリをMac App Storeからダウンロードする際に必要だったアプリの2倍のサイズのストレージ空き容量が不要になり、ダウンロードの一時停止と再開が可能に。
- ^ “macOS Sequoia 15 Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2024年9月18日閲覧。
- ^ “macOS Sequoia 15.1 Beta 4 Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2024年9月18日閲覧。
先代 macOS Sonoma |
macOS Sequoia 2024 |
次代 未発表 |