Linspire
Linspire(リンスパイア)は、アメリカLinspire社のLinuxディストリビューションである。
開発者 | Linspire, Inc. |
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OSの系統 | Linux |
開発状況 | 開発中 |
最新安定版 | 10.0 / 2021年2月8日 |
アップデート方式 | CNR |
カーネル種別 | モノリシックカーネル |
既定のUI | KDE |
ライセンス | フリーおよびプロプライエタリソフトウェアの両方 |
ウェブサイト |
www |
ディストリビューションの系列としてはDebian/GNU Linuxから派生している。Debian系は元々aptコマンドを利用することによって簡単にソフトウェアパッケージを追加できる。Linspireはこれをグラフィカルユーザインタフェース (GUI) 化し、CNR(旧・Click-N-Run)として特徴付けた。専用のWebサイトからソフトウェアを選択し、インストールボタンを押すだけでソフトウエアを追加できるというものである。全体にコマンドラインを使わなくてもすむように、GUIに特化しているのが特徴である。GUIのベースとしてはKDEを採用している。CD-ROMからブートしてハードディスクにインストールせずにそのまま利用できるタイプの製品もある[1]。
歴史
編集元々は、Wineプロジェクトの成果をベースに、LinuxでWindowsのアプリケーションソフトウェアを動かせるWindows互換のLinuxディストリビューションとして開発が行われていた。しかし、Windowsとの互換性が不十分だった為、Linuxで動作するソフトウェアを組み合わせ、デスクトップに特化する方向に転換し、今のディストリビューションとなった。
当初は「Lindows」という名称であったが、Windowsと似ているとしてマイクロソフトにシアトル地裁で訴訟を起こされ、ほとんどの国でLinspireと製品名を変更した[2][3]。日本では、アメリカと同じ「Lindows」の名称で販売されていたが、2004年7月19日に結ばれたマイクロソフトとの間の和解により、Lindows社は Linspire, Inc. への改称及び全ての製品からLindowsの名称を削除する事になった[4]。
日本ではかつてライブドアが取り扱っていた。日本においても、バージョン5.0から「Linspire」に変更するとライブドアは2004年7月23日に発表し、開発(ローカライズ)も続けられていた[4]。あわせて同社による日本語版公式サイトの表記も全てLinspireに変更される。しかし2005年8月8日、Linspire社との契約の終了に伴い日本語版の販売を終了すると発表[5]し、8月31日を以て販売を終了。日本においてLinspireとして発売されることはなかった。
2008年7月2日、Linspire社は、Xandros社に買収された。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 『DOS/V POWER REPORT』第14巻第6号、2004年6月、47頁。
- ^ “Lindows製品の名称変更に関する重要なお知らせ”. ライブドア. 2004年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
- ^ “米国Lindows.com社 代表取締役社長マイケル・ロバートソン氏から名称変更に関するお知らせ」”. ライブドア. 2004年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
- ^ a b “「Lindows製品の名称が今秋より正式に変更となります」”. ライブドア. 2004年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。
- ^ “LindowsOS製品 販売終了のお知らせ”. ライブドア. 2006年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月3日閲覧。