2021年世界柔道選手権大会
2021年世界柔道選手権大会(第38回世界柔道選手権大会)は、2021年6月6日~6月13日にハンガリーのブダペストパップ・ラズロ・ブダペスト・スポーツアリーナで開催された柔道の世界選手権。無差別を除いた男女7階級の個人戦と男女の団体戦が実施された。ブダペストでは4年ぶり2度目の世界選手権開催となる[1]。当初はオーストリアのウイーン開催の予定だったが、財政上の理由でウズベキスタンのタシケントに変更となった[2][3][4][5]。しかしながら、最終的には東京オリンピックの約1か月前にブダペストで開催されることに決まった[6]。ブダペストは2022年の世界選手権開催地に決まっていたが、結果として2021年に繰り上がった[7]。
大会結果
編集男子
編集階級 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
60kg以下級 | ロシア柔道連盟(RJF) ヤゴ・アブラゼ | グスマン・キルギズバエフ | フランシスコ・ガリゴス カラマト・フセイノフ |
66kg以下級 | 丸山城志郎 | マヌエル・ロンバルド | ヨンドンペレンレイ・バスフー ロシア柔道連盟(RJF) ヤクブ・シャミロフ |
73kg級 | ラシャ・シャフダトゥアシビリ | トミー・マシアス | 橋本壮市 ビラル・チロール |
81kg以下級 | マティアス・カス | タト・グリガラシビリ | フランク・デ・ウィット アンリ・エグティゼ |
90kg以下級 | ニコロス・シェラザディシビリ | ダブラト・ボボノフ | マルクス・ニマン トート・クリスティアーン |
100kg以下級 | ジョルジ・フォンセカ | アレクサンダル・クコル | ヴァルラーム・リパルテリアニ イリア・スラマニゼ |
100kg超級 | 影浦心 | ロシア柔道連盟(RJF) タメルラン・バシャエフ | ロイ・メイヤー ヤキフ・ハンモ |
女子
編集階級 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
48kg以下級 | 角田夏実 | 古賀若菜 | ムンフバット・ウランツェツェグ フリア・フィゲロア |
52kg以下級 | 志々目愛 | アナ・ペレス・ボクス | ファビエンヌ・コッハー ゲフェン・プリモ |
57kg以下級 | ジェシカ・クリムカイト | 玉置桃 | テレーザ・シュトール ノラ・ジャコヴァ |
63kg以下級 | クラリス・アグベニュー | アンドレヤ・レシキ | サンネ・フェルメール アニャ・オブラドヴィッチ |
70kg以下級 | バルバラ・マティッチ | 大野陽子 | サンネ・ファンデイケ ミヒャエラ・ポレレス |
78kg以下級 | アンナ=マリア・ヴァーグナー | マドレーヌ・マロンガ | 梅木真美 フーシェ・ステーンハイス |
78kg超級 | 朝比奈沙羅 | 冨田若春 | ベアトリス・ソウザ マリア・アルテマン |
男女混合団体戦
編集各国メダル数
編集順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 6 | 4 | 2 | 12 |
2 | スペイン | 1 | 1 | 2 | 4 |
ジョージア | 1 | 1 | 2 | 4 | |
4 | フランス | 1 | 2 | 0 | 3 |
5 | ロシア柔道連盟(RJF) | 1 | 1 | 1 | 3 |
6 | ドイツ | 1 | 0 | 1 | 2 |
ポルトガル | 1 | 0 | 1 | 2 | |
8 | ベルギー | 1 | 0 | 0 | 1 |
カナダ | 1 | 0 | 0 | 1 | |
クロアチア | 1 | 0 | 0 | 1 | |
11 | セルビア | 0 | 1 | 1 | 2 |
スウェーデン | 0 | 1 | 1 | 2 | |
ウズベキスタン | 0 | 1 | 1 | 2 | |
13 | イタリア | 0 | 1 | 0 | 1 |
カザフスタン | 0 | 1 | 0 | 1 | |
スロベニア | 0 | 1 | 0 | 1 | |
17 | オランダ | 0 | 0 | 5 | 5 |
18 | ブラジル | 0 | 0 | 3 | 3 |
19 | モンゴル | 0 | 2 | 2 | 2 |
20 | オーストリア | 0 | 0 | 1 | 1 |
アゼルバイジャン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ハンガリー | 0 | 0 | 1 | 1 | |
イスラエル | 0 | 0 | 1 | 1 | |
コソボ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スイス | 0 | 0 | 1 | 1 | |
トルコ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ウクライナ | 0 | 0 | 1 | 1 |
優勝者の世界ランキング
編集男子
編集60 kg級 | ロシア柔道連盟(RJF) | ヤゴ・アブラゼ | 9位 |
66 kg級 | 日本 | 丸山城志郎 | 5位 |
73 kg級 | ジョージア | ラシャ・シャフダトゥアシビリ | 12位 |
81 kg級 | ベルギー | マティアス・カス | 1位 |
90 kg級 | スペイン | ニコロス・シェラザディシビリ | 1位 |
100 kg級 | ポルトガル | ジョルジ・フォンセカ | 7位 |
100 kg超級 | 日本 | 影浦心 | 8位 |
女子
編集48 kg級 | 日本 | 角田夏実 | 41位 |
52 kg級 | 日本 | 志々目愛 | 3位 |
57 kg級 | カナダ | ジェシカ・クリムカイト | 2位 |
63 kg級 | フランス | クラリス・アグベニュー | 1位 |
70 kg級 | クロアチア | バルバラ・マティッチ | 15位 |
78 kg級 | ドイツ | アンナ=マリア・ヴァーグナー | 3位 |
78 kg超級 | 日本 | 朝比奈沙羅 | 9位 |
(出典[8]、JudoInside.com)。
世界ランキング1位の成績
編集男子
編集60 kg級 | 日本 | 永山竜樹 | 3回戦敗退 |
66 kg級 | イタリア | マヌエル・ロンバルド | 2位 |
73kg級 | 日本 | 橋本壮市 | 3位 |
81 kg級 | ベルギー | マティアス・カス | 優勝 |
90 kg級 | スペイン | ニコロス・シェラザディシビリ | 優勝 |
100 kg級 | ジョージア | ヴァルラーム・リパルテリアニ | 3位 |
100 kg超級 | 日本 | 原沢久喜 | 不出場 |
女子
編集48 kg級 | コソボ | ディストリア・クラスニキ | 5位 |
52 kg級 | フランス | アマンディーヌ・ブシャール | 不出場 |
57 kg級 | カナダ | 出口クリスタ | 5位 |
63 kg級 | フランス | クラリス・アグベニュー | 優勝 |
70 kg級 | フランス | マリー=エヴ・ガイエ | 2回戦敗退 |
78 kg級 | フランス | マドレーヌ・マロンガ | 2位 |
78 kg超級 | キューバ | イダリス・オルティス | 5位 |
(出典[8]、JudoInside.com)。
概要
編集2020年12月にCASの裁定により、組織的なドーピング問題を抱えていたロシア選手団は、主要な国際競技大会から2年間除外されることが決定したため、今大会のロシア選手はロシア代表の代わりに、ロシア柔道連盟(RJF)名義での出場となった。そのため、国旗と国歌を使用できなかった[9][10]。
脚注
編集- ^ 6月に世界柔道、東京五輪までの国際大会日程発表 サンケイスポーツ 2021年1月6日
- ^ 21年はウィーン開催=世界柔道 時事通信 2018年9月18日
- ^ Vienna will host the 2021 World Championships
- ^ 21年世界柔道はタシケントで開催 国際柔道連盟 時事通信 2020年1月16日
- ^ Tashkent host city of the 2021 Judo World Championships
- ^ Budapest will host the Judo World Championships in June
- ^ Judo World Championships 2022 awarded to Budapest
- ^ a b judobase.org
- ^ 主要大会は2年出場禁止に短縮 ロシア選手団「除外」―CAS裁定 時事通信 2020年12月18日
- ^ ロシアは国旗、国歌使えず 世界選手権/柔道 サンケイスポーツ 2021年6月6日