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鍵山優真

日本のフィギュアスケート選手 (2003-)

鍵山 優真(かぎやま ゆうま、英語: Yuma Kagiyama2003年5月5日 - )は、日本フィギュアスケート選手(男子シングル)。オリエンタルバイオ所属。中京大学スポーツ科学部在学中。主な競技成績は、2022年北京オリンピック銀メダル・団体戦銀メダル、世界選手権銀メダル3回獲得(2021年2022年2024年)、2024年四大陸選手権優勝、2020年四大陸選手権銅メダル、2023年グランプリファイナル銅メダルなど。

鍵山 優真
Yuma KAGIYAMA
フィギュアスケート選手
生誕 (2003-05-05) 2003年5月5日(21歳)
日本神奈川県横浜市
居住地 愛知県名古屋市[1]
親族 鍵山正和
身長 161センチメートル[2]
出身校 星槎国際高等学校横浜
選手情報
代表国 日本の旗 日本
カテゴリー 男子シングル
コーチ
所属クラブ
練習拠点 愛知県
開始 2008年
最高ランク 2位(2021–22シーズン)
ISUサイト バイオグラフィ
ISUパーソナルベストスコア
+5/-5 GOEシステム
総合310.052022年北京五輪
SP108.122022年北京五輪
FS208.942022年北京五輪団体戦
大会成績
国際スケート連盟認定大会 1 2 3
オリンピック 0 1 0
オリンピック団体戦 0 1 0
世界選手権 0 3 0
四大陸選手権 1 0 1
グランプリファイナル 0 0 1
世界ジュニア選手権 0 1 0
合計数 1 6 2
国内大会 1 2 3
全日本選手権 0 1 3
全日本ジュニア選手権 1 0 0
獲得メダル
オリンピック
2022 北京 男子シングル
2022 北京 団体戦
世界選手権
2021 ストックホルム 男子シングル
2022 モンペリエ 男子シングル
2024 モントリオール 男子シングル
四大陸選手権
2024 上海 男子シングル
2020 ソウル 男子シングル
グランプリファイナル
2023 北京 男子シングル
世界ジュニア選手権
2020 タリン 男子シングル

人物

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神奈川県横浜市生まれ[3]。父およびコーチは1992年アルベールビルオリンピック、1994年リレハンメルオリンピックフィギュアスケート男子シングル日本代表の鍵山正和。師弟関係でもある父親を尊敬しており、二人の姿が似ていることや、滑りや着氷のやわらかいジャンプ、膝の使い方なども「似ていると言われるのはすごくうれしい」と話す[4]

父の仕事の都合に伴い富山県長野県北佐久郡軽井沢町へ移り住んだ。父の職場であった富山スケートセンター[5]でスケートを始める[6]。小学2年時に軽井沢へ転居し[7]、軽井沢中部小学校に通い、軽井沢風越公園アイスアリーナを練習拠点としていた[8][9]。中学1年時に出生地である神奈川県横浜市へ転居し[10]横浜銀行アイスアリーナを練習拠点としていた[11]横浜市立六角橋中学校卒業。2022年3月に通信制の星槎国際高等学校横浜[12]を卒業、2022年4月中京大学スポーツ科学部に進学。中京大学進学により練習拠点を愛知県豊田市の中京大学リンクに移す。

好きなキャラクタースヌーピーであると明かしており、演技後はスヌーピーのぬいぐるみがリンクに投げ込まれることもある[13]。「ぬいぐるみが好きなので、(プレゼントされると)『ありがとうございます』という気持ちを込めて、ぬいぐるみを見せるようにしています」と話す[14]

特技のひとつに縄跳びがあり、4重跳びまで可能[15]

右利きだが、スケート靴は左足から履く。「なぜかは分からないけれど毎日の習慣」と本人談[16]

経歴

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ジュニア以前

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フィギュアスケートの元オリンピック選手だった父親の職場についていき滑っているうちに楽しくなり、5歳から本格的にスケートを始めた[17]。スケートをしたいという意思表示は優真本人からで、「氷の上に座って、カリカリになった氷をかじったのが始まりだった」と父の正和は話す[8][11]

2014-15シーズンは関東選手権ノービスAクラスで優勝、全日本ノービス選手権では14位となる。2015-16シーズンは関東選手権ノービスAクラスで優勝し、ノービスクラス4連覇を達成。全日本ノービス選手権では表彰台にあと一歩届かず4位となる。この時、佐藤駿ら「同じ年代のライバルに負け表彰台に乗れなかったのが悔しく、もっと本気で練習をやろうと思うきっかけになった」と鍵山は語っている[17]

ジュニア時代

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2016-17シーズン

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ジュニア1年目で初出場となった全日本ジュニア選手権では、ショートプログラムで3回転-3回転のコンビネーションジャンプを成功させて8位となる。フリースケーティングでは、すべてのジャンプを着氷させて12位となり、総合11位となった。

2017-18シーズン

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ジュニア2年目の全日本ジュニア選手権では、ショートプログラムで14位、フリースケーティングでは13位となり、総合162.40点獲得で12位となった。

2月に開催された第38回全国中学校スケート大会では、ショートプログラムですべてのジャンプを着氷し、3位スタートとなる。フリースケーティングでは、細かいジャンプのミスはあったものの、114.59点を獲得し3位。総合では176.31点を獲得し2位と順位を上げた。また、上位者エキシビションの6分間練習(リンク先「全体練習」参照)において観客の前で4回転サルコウを見せた。

2018年4月、リリーカップカナガワ神奈川県フィギュアスケートフリー選手権大会において3回転アクセルを初成功させた[18]

2018-19シーズン

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シーズン初戦の8月、ノービスから含めて初の国際大会となるアジアフィギュア杯に派遣され、総合174.90点を獲得し、国際大会で初優勝する。

当初は補欠として代表選考されていたものの[8]、初参戦となったジュニアグランプリシリーズ1戦目は、シリーズ4戦目のジュニアグランプリリッチモンド大会に出場。ショートプログラムでは、冒頭の3回転アクセルを成功し、75.60点獲得で2位につける。しかしフリースケーティングでは、冒頭の3回転アクセルが空中で解けてしまう。また、演技後半に固めたコンビネーションジャンプ3つのうち2つでミスが出てしまい、得点を伸ばせず119.13点獲得で6位。総合では194.73点獲得で4位[19]と、表彰台にあと一歩届かなかった。

ジュニアグランプリシリーズ2戦目は、第7戦のアルメニアン杯に出場。ショートプログラムでは、3回転アクセルを加点付きで成功するも、コンビネーションジャンプでのミスが響き65.10点獲得に留まり、6位と出遅れる。フリースケーティングでは、冒頭の3回転アクセルと3回転フリップ、演技後半の3つのコンビネーションジャンプを着氷させ、スピンすべてでレベル4を獲得。フリースケーティング1位となる136.92点を獲得、総合で初の200点超えとなる202.02点を獲得し2位に入り[20]国際スケート連盟(ISU)主催の公式大会で、初の表彰台に立った。

全日本ジュニア選手権では、ショートプログラムで3回転アクセルが1回転となるなどジャンプでのミスが響き、得点を伸ばせず60.71点で10位スタートとなる。フリースケーティングでは、冒頭の3回転アクセルを加点2点以上の出来栄えで成功、その後のジャンプも次々に成功させる。演技後半に固めたコンビネーションジャンプの3連続ジャンプでの転倒はあったものの、スピンすべてでレベル4を獲得。フリースケーティング3位となる136.89点を獲得、総合197.60点獲得で、順位を5位まで上げた。

推薦により初出場となった全日本選手権では、ショートプログラムですべてのジャンプを着氷、スピンすべてでレベル4を獲得。74.51点獲得で6位につける。最終グループでの滑走となったフリースケーティングでは、冒頭の3回転アクセルを2点以上の加点で成功させる。単独の3回転アクセルと3回転フリップ-3回転トウループにて着氷が乱れたものの、ショートプログラムに続きすべてのスピンでレベル4を獲得し、フリー6位となる141.85点を獲得。総合でも216.36点を獲得し、大健闘の6位入賞となり、新人賞を受賞する。

2月上旬の全国中学校スケート競技会では、ショートプログラムで3回転アクセルの回転が抜け0点となるミスがあり、フリースケーティングで猛追したものの、総合スコア0.85点差で佐藤駿に敗れ2位となった[21]。しかし、上位者エキシビションの6分間練習において観客の前で4回転サルコウを成功させた。

2月下旬、自身初めてのシニアクラスとして国際大会のチャレンジカップに派遣される。フリースケーティングにおいて、試合で初めて4回転サルコウに挑戦し回転不足で転倒したものの、大きなミスなく演技をまとめ、総合で国際スケート連盟非公認ながらも自己ベストを上回る218.02点を獲得し、2位に入った[22]

2019年4月、リリーカップカナガワ神奈川県フィギュアスケートフリー選手権大会において、3月に練習で成功させたばかり[8]の4回転トウループを成功させた[23]。これが試合での4回転初成功となった。

2019-20シーズン:四大陸選手権銅メダル、世界ジュニア選手権銀メダル

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2019年ジュニアグランプリファイナル

ジュニアグランプリシリーズ初戦のクールシュヴェル大会では、ショートプログラムで初の80点超え、フリーでも自己ベストを更新し、ISU主催の国際大会で初の優勝を飾った[24][25][26]。2戦目のバルティック杯でもショートプログラム・フリーともに自己ベストを更新して総合2位となり[27][28]佐藤駿とともにジュニアグランプリファイナルへの進出が確定した[29]全日本ジュニア選手権のショートプログラムで首位[30]、フリーでは2本の4回転ジャンプや3回転アクセルからの3連続ジャンプ等すべてのジャンプを成功させ、ほぼ完璧な内容で171.09点を獲得して1位、総合でも非公認ながら当時のジュニア世界最高得点を上回る251.01点を獲得して初優勝を果たした[31][32][33]。今大会の結果より、ユースオリンピック世界ジュニア選手権の代表に内定した[33]。初出場となったジュニアグランプリファイナルでは、ショートプログラムで6位と出遅れる[34][35]。フリーでは、単独の4回転トウループこそ転倒したものの、その他のジャンプを成功させ、総合4位に順位を上げた[36]全日本選手権では、ショートプログラムにて冒頭の3回転アクセルで回転が抜けてしまい、規定違反で0点となるミス[37]。続く単独ジャンプを3回転ループから4回転トウループに変更して成功させ、7位につける[38]。フリーでは、4回転トウループ2本、3回転アクセル2本の構成をほぼ完璧に滑り切り、総合3位で初の表彰台に上がった。高校1年生の表彰台は、ソルトレークシティオリンピック4位入賞の本田武史以来24年ぶりの快挙となった[39][40]。今大会の成績により、シニア初の国際大会となる四大陸選手権の代表に決定した[41]

日本選手団の旗手に抜擢されたローザンヌユースオリンピックでは[42][43]、ショートプログラムのコンビネーションジャンプの着氷でクッション壁にぶつかってしまい転倒、72.76点で3位となる[44]。フリーでは、2本の4回転トウループや、予定から変更した最後の3回転アクセルを成功させ、自己ベストの166.41点を獲得、総合239.17点をマークし逆転で金メダルを獲得した[45][46]。個人戦の後に実施された、各国から抽選で選出されるNOC混合団体戦にもチームフォーカスで出場。157.62点を獲得して男子シングル1位となり、チームフォーカスの銀メダル獲得に貢献した[47]

初のシニア主要国際大会となった四大陸選手権では、ショートプログラムで初の90点超えをとなる91.61点をマーク[48]。フリーでも4回転トウループを2本着氷させるなど完璧に近い演技で自己ベストの179.00点をマークし、シニア主要国際大会初の銅メダルを獲得した[49][50]。初出場となった世界ジュニア選手権では、ショートプログラムで首位となるも、自信を持っていたフリーでミスが相次ぎ5位、合計231.75点で総合2位となった。日本男子では2015年大会の宇野昌磨山本草太以来5年ぶりとなる世界ジュニアメダル獲得となり、演技後に鍵山は「この悔しさを一生忘れず、来季につなげていきたい」と語った[51][52]。今大会に出場した鍵山と佐藤駿の順位合計が「13」以内となり、日本男子は次季の同大会出場枠で最大の3枠を確保した[53]。優勝候補の一角と目された中での2位ではあったが[54]、ショートプログラム・フリーともに全出場者中で唯一、演技構成点の〈スケート技術〉で10点満点中8点台の評価を受けた。また、体調の問題からコーチであり父である鍵山正和に代わり試合へ同行した振付師の佐藤操が、キス・アンド・クライにおいて、マジックで「父」「Dad」と書いた手のひらをカメラに向けて見せたことは明るい話題となった。

シニア時代

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2020-21シーズン:世界選手権銀メダル

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10月の関東選手権、非公認ながら世界歴代5位相当の287.71点でシニアデビュー[55]。コロナウイルスの世界的流行により海外選手を招かずに開かれたNHK杯で優勝。全日本選手権は羽生、宇野に次ぐ3位。シニア転向後に初めて出場するISU主催大会が世界選手権となるが、堂々と演技しネイサン・チェンに次ぐ2位となった。

2021-22シーズン:北京オリンピック銀メダル

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10月1日付で、オリエンタルバイオ社との所属契約および所属先変更が発表された[56]グランプリシリーズに初参戦しイタリア大会フランス大会ともに1位、グランプリファイナル[57]への出場を決めた。グランプリシリーズで2連勝を飾った2021年11月23日、国際スケート連盟のフィギュアスケート男子の最新の世界ランキングの発表で1位となった。続く全日本選手権では3位に入り、2022年北京オリンピック代表、世界選手権代表に選出された。

北京オリンピックでは、団体戦男子フリーに出場。初挑戦の4回転ループをオーバーターンながら着氷させると、他のジャンプもミスのない会心の演技で自己ベストをたたき出し首位に立ち、日本チームの銀メダル獲得に貢献した[58]。個人戦では、ショートプログラムで完璧な演技を披露し自己ベストの2位。フリーでは4回転ループの着氷が乱れるも、その他の要素はまとめ上げ2位。総合でも2位に入り、日本フィギュア史上最年少となる銀メダルを獲得した[59]世界選手権でも銀メダル獲得。

2022年春から中京大学(名古屋市)に進学することを明らかにしており、練習拠点を横浜市から愛知県豊田市の中京大学リンクに移す。

2022-23シーズン

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シーズン初戦に予定していたジャパンオープン2022は、左足首の怪我により欠場[60]。今期出場予定であったグランプリシリーズスケートアメリカフランス杯も怪我の回復が遅れているため欠場となった[61]。怪我が完治しない状態で臨んだ全日本選手権は、4回転をサルコウの1種類に絞って挑んだもののフリーで2度失敗、総合8位に終わり世界選手権代表を逃した[62]。怪我の回復状況が良くないため、以後のワールドユニバーシティゲームズは欠場となった[63]

2023-24シーズン:四大陸選手権初優勝

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2024年世界選手権のシフリースケーティングのスタートポーズを取る鍵山優真。足をクロスして左手を横に添え、右手を頭上に添えている。 
2024年世界選手権のフリースケーティングのスタートポーズを取る鍵山

カロリーナ・コストナーがコーチ陣に加わる[64]。8月、国内大会の木下トロフィーで復帰を果たし、211.47点で3位となる[65]。国際大会初戦のロンバルディア杯では、ショートプログラム・フリーともに首位に立ち、優勝を果たした[66]。グランプリシリーズフランス杯ではアダム・シャオ・イム・ファイリア・マリニンに次ぐ3位[67]NHK杯では宇野昌磨を1.84点の僅差で上回り優勝し、グランプリファイナルへ駒を進めた[68]。初出場のグランプリファイナルでは、フリーで冒頭の4回転サルコウが2回転になるミスがあったものの、その後の要素はまとめ上げ、総合3位で銅メダルを獲得した[69]全日本選手権では、ショートプログラム冒頭の4回転サルコウで転倒し3位発進となるも、フリーでは完璧な演技を披露し1位、総合で初の準優勝を果たした[70]

1月のインカレからはフリーで新たに4回転フリップを取り入れた[71]。同ジャンプは回転が抜けたものの、2位以下に35点差をつけ初優勝を飾った[71]。2月の四大陸選手権ではフリーの4回転フリップで着氷が乱れたものの200点台に乗せ、合計307.58点で初優勝を飾った[72]。これは鍵山にとってシニア主要国際大会初制覇であった[72]。3月にモントリオールで行われた世界選手権では、ショートプログラムで106.35点をマークし、首位の宇野昌磨と1.37点差の2位につける[73]。フリースケーティングでは後半の3回転アクセルで転倒したものの、自身初となる4回転フリップを成功させ203.20点をマーク[74]。総合では309.60点でイリア・マリニンに次ぐ2位となり、自身3度目となる世界選手権銀メダルを獲得した[74]

演技・技術

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6種類の3回転ジャンプと、4回転トウループサルコウループフリップを跳ぶことが出来る。「小さい頃は転倒が怖く、ジャンプはあまり好きではなかった」と語る[8]。5種類目の4回転ジャンプ投入を目指し、と4回転ルッツに取り組んでいる[75]

得意のダンスによる表現力と、幼い頃からコーチであり父である鍵山正和に叩きこまれたスケーティング技術を武器としており、国際大会でも高い演技構成点を記録している[76]。スケーティング技術については、演技構成点での評価だけではなく、優真の4回転トウループの跳び方について、正和が「詳細は企業秘密」としながらも「体重移動をメインにしたジャンプ。滑る力を利用するので、基礎のスケーティングを磨いてあることが前提であり、スケートをやり始めた時から創り上げてきた技術です」と語っている[77][78]

昔からしっかり練習していたと話すスピン[8]も重要な得点源のひとつとなっている。

「ジャンプ、スピン、ステップそれぞれの技術が完璧なスケーターを目標にしている」と語っている[8]

競技成績

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ISUパーソナルベストスコア

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+5/-5 GOEシステムにおける自己最高得点 [79]
部門 種類 得点 大会
総合 TSS 310.05 2022年北京オリンピック
SP TSS 108.12 2022年北京オリンピック
TES 60.91 2022年北京オリンピック
PCS 47.21 2022年北京オリンピック
FS TSS 208.94 2022年北京オリンピック団体戦
TES 116.50 2022年北京オリンピック団体戦
PCS 93.94 2022年北京オリンピック

主な戦績

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シニアクラスの戦績[80][81]
大会名 2020–21 2021–22 2022–23 2023–24 2024–25
オリンピック 2位
オリンピック団体戦 2位
世界選手権 2位 2位 2位
四大陸選手権 1位
GP ファイナル 中止 3位 TBD
GP フィンランディア杯 1位
GP NHK杯[注 1] 1位 1位 1位
GP フランス杯 1位 欠場 3位
GP スケートアメリカ 欠場
GP イタリア大会 1位
CS ロンバルディア杯 1位 2位
冬季ユニバーシティーゲームズ 欠場 TBD
アジア冬季競技大会 TBD
アジアフィギュア杯 1位
全日本選手権 3位 3位 8位 2位
ノービス・ジュニアクラスの戦績[80][81]
大会名 2012–13 2013–14 2014–15 2015–16 2016–17 2017–18 2018–19 2019–20
ユースオリンピック 1位
ユースオリンピック団体戦 1位
世界ジュニア選手権 2位
四大陸選手権 3位 S
JGP ファイナル 4位
JGP バルティック杯 2位
JGP クールシュヴェル 1位
JGP アルメニアン杯 2位
JGP カナダ 4位
チャレンジカップ 2位 S
アジアフィギュア杯 1位
全日本選手権 6位 S 3位 S
全日本ジュニア選手権 11位 12位 5位 1位
全日本ノービス選手権 7位 B 6位 B 14位 A 4位 A

詳細

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2024-2025 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2025年2月7日 - 14日 第9回アジア冬季競技大会ハルビン  
 
 
 
 
TBD
2025年1月13日 - 23日 FISU 冬季ワールドユニバーシティゲームズトリノ  
 
 
 
 
TBD
2024年12月5日 - 8日 2024/2025 ISUグランプリファイナルグルノーブル  
 
 
 
 
TBD
2024年11月15日 - 17日 ISUグランプリシリーズ フィンランディア杯ヘルシンキ 1
103.97
5
159.12
1
263.09
2024年11月8日 - 10日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 1
105.70
1
194.39
1
300.09
2024年9月13日 - 15日 ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィーベルガモ 2
98.68
2
192.86
2
291.54
2023-2024 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2024年3月18日 - 24日 2024年世界フィギュアスケート選手権モントリオール 2
106.35
3
203.30
2
309.65
2024年1月30日 - 2月4日 2024年四大陸フィギュアスケート選手権上海 1
106.82
1
200.76
1
307.58
2023年12月20日 - 24日 第92回全日本フィギュアスケート選手権長野 3
93.94
1
198.16
2
292.10
2023年12月7日 - 10日 2023/2024 ISUグランプリファイナル北京 3
103.72
4
184.93
3
288.65
2023年11月24日 - 26日 ISUグランプリシリーズNHK杯門真 1
105.51
2
182.88
1
288.39
2023年11月3日 - 5日 ISUグランプリシリーズフランスグランプリアンジェ 3
97.91
4
175.23
3
273.14
2023年9月8日 - 10日 ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィーベルガモ 1
91.47
1
174.12
1
265.59
2022-2023 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2023年01月12日 - 22日 FISU冬季ワールドユニバーシティーゲームズレークプラシッド  
 
 
 
 
WD
2022年12月21日 - 25日 第91回全日本フィギュアスケート選手権門真 6
81.39
8
156.44
8
237.83
2022年11月4日 - 6日 ISUグランプリシリーズフランスグランプリアンジェ  
 
 
 
 
WD
2022年10月21日 - 23日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカノーウッド  
 
 
 
 
WD
2021-2022 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2022年3月21日 - 27日 2022年世界フィギュアスケート選手権モンペリエ 2
105.69
2
191.91
2
297.60
2022年2月4日 - 20日 北京オリンピック北京 2
108.12
2
201.93
2
310.05
2022年2月4日 - 7日 北京オリンピック 団体戦(北京  
-
1
208.94
2
団体
2021年12月22日 - 26日 第90回全日本フィギュアスケート選手権さいたま 3
95.15
2
197.26
3
292.41
2021年11月19日 - 21日 ISUグランプリシリーズ フランス国際グルノーブル 1
100.64
1
185.77
1
286.41
2021年11月5日 - 7日 ISUグランプリシリーズ イタリア大会トリノ 7
80.53
1
197.49
1
278.02
2021年10月13日 - 17日 2021年アジアフィギュア杯北京 1
97.80
1
179.98
1 [注 2]
277.78
2020-2021 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2021年3月22日 - 28日 2021年世界フィギュアスケート選手権ストックホルム 2
100.96
2
190.81
2
291.77
2020年12月24日 - 27日 第89回全日本フィギュアスケート選手権長野 2
98.60
3
180.19
3
278.79
2020年11月27日 - 29日 2020年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会門真 1
87.26
1
188.61
1[注 1]
275.87
2019-2020 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2020年3月2日 - 8日 2020年世界ジュニアフィギュアスケート選手権タリン 1
85.82
5
145.93
2
231.75
2020年2月4日 - 9日 2020年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル 5
91.61
3
179.00
3
270.61
2020年1月10日 - 15日 2020年ユースオリンピックNOC混合団体戦(ローザンヌ - 1
157.62
2
団体
2020年1月10日 - 15日 2020年ユースオリンピックローザンヌ 3
72.76
1
166.41
1
239.17
2019年12月19日 - 22日 第88回全日本フィギュアスケート選手権東京 7
77.41
2
180.58
3
257.99
2019年12月5日 - 8日 2019/2020 ISUジュニアグランプリファイナルトリノ 6
71.19
3
155.90
4
227.09
2019年11月15日 - 17日 第88回全日本フィギュアスケートジュニア選手権横浜 1
79.92
1
171.09
1
251.01
2019年9月18日 - 21日 ISUジュニアグランプリ バルティック杯グダニスク 2
84.72
2
160.63
2
245.35
2019年8月21日 - 24日 ISUジュニアグランプリ クールシュヴェルクールシュヴェル 1
80.61
1
154.26
1
234.87
2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年2月21日 - 24日 2019年チャレンジカップハーグ 2
78.97
2
139.05
2
218.02
2018年12月20日 - 24日 第87回全日本フィギュアスケート選手権門真 6
74.51
6
141.85
6
216.36
2018年11月23日 - 25日 第87回全日本フィギュアスケートジュニア選手権福岡 10
60.71
3
136.89
5
197.60
2018年10月10日 - 13日 ISUジュニアグランプリ JGPアルメニアン杯エレバン 6
65.10
1
136.92
2
202.02
2018年9月12日 - 15日 ISUジュニアグランプリ JGPカナダリッチモンド 2
75.60
6
119.13
4
194.73
2018年8月1日 - 3日 2018年アジアフィギュア杯バンコク ジュニアクラス) 1
57.75
1
117.15
1
174.90
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年11月24日 - 26日 第86回全日本フィギュアスケートジュニア選手権前橋 14
55.25
13
107.15
12
162.40
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年11月18日 - 20日 第85回全日本フィギュアスケートジュニア選手権札幌 8
54.35
12
109.79
11
164.14
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年10月23日 - 25日 第19回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Aクラス(西東京  
 
4
86.55
4
86.55
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年10月24日 - 26日 第18回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Aクラス(高槻  
 
14
57.23
14
57.23
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年10月25日 - 27日 第17回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Bクラス(ひたちなか  
 
6
53.47
6
53.47
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年10月26日 - 28日 第16回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Bクラス(京都  
 
7
59.45
7
59.45

プログラム使用曲

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シーズン ショートプログラム フリースケーティング エキシビション
2024–25 The Sound of Silence
2023–24 アルバム『Evolve英語版』より
Believer英語版
曲:イマジン・ドラゴンズ
振付:シェイ=リーン・ボーン
アルバム『And the Things that Remain』より
「Rain, In Your Black Eyes」
曲:エズィオ・ボッソ英語版
振付:ローリー・ニコル
「Werther」
曲:ジュール・マスネ
振付:ローリー・ニコル
2022–23 「Underground」
曲:コディ・フライ英語版
振付:鈴木明子
2021–22 アルバム『bublé!』より
When You're smiling
曲:マイケル・ブーブレ
振付:ローリー・ニコル
映画『グラディエーター』より
「Gladiator Rhapsody」
ピアノ:ラン・ラン
「I Gladiatore」
「Not Yet」
歌:リサ・ジェラルド
「Nelle Tue Mani」
歌:アンドレア・ボチェッリ
作曲:ハンス・ジマー
振付:ローリー・ニコル
明日へ[83]
曲:MISIA
振付:辻本知彦

ドラマ『砂の器』より
ピアノ協奏曲「宿命」
作曲:千住明
振付:佐藤操


「Vocussion」
振付:ローリー・ニコル

2020–21 アルバム『New Impossibilities』より
「Vocussion」
曲:ヨーヨー・マ&ザ・シルクロード・アンサンブル
振付:ローリー・ニコル
映画『アバター』より[84]
「Jake Enters His Avatar World」
「The Bioluminescence of the Night」
「Gathering All the Na'vi Clans for battle」
作曲:ジェームズ・ホーナー
振付:ローリー・ニコル

「Lord of the Rings」
作曲:A・R・ラフマーン
振付:佐藤操

Take Five
演奏:デイヴ・ブルーベック・カルテット英語版
作曲:ポール・デスモンド
振付:佐藤操
2019–20 ドラマ『砂の器』より
ピアノ協奏曲「宿命」
作曲:千住明
振付:佐藤操
映画『タッカーより
「speedway」
「The Trial」
「Toast of the Town」
作曲:ジョー・ジャクソン
振付:佐藤操
Uptown Funk
作曲:マーク・ロンソンブルーノ・マーズ
フィリップ・ローレンス、ジェフ・バスカー

BomBom(feat. The Teaching)
作曲:MacklemoreRyan Lewis

2018–19 映画『マスク』より
Let The Good Times Roll
作曲:サム・シアード、フリーシー・ムーア
振付:佐藤操
大河ドラマ『龍馬伝』メインテーマ
作曲:佐藤直紀
振付:佐藤操
2017–18 映画『The Matrix Revolutions』より
「Navras」
作曲:ドン・デイヴィス英語版
振付:佐藤操
バレエ音楽『火の鳥』より
作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:佐藤操
2016–17 シング・シング・シング
作曲:ルイ・プリマ
振付:松村充
2015–16 映画『座頭市』より
作曲:鈴木慶一
振付:鍵山正和
2014–15
2013–14 シング・シング・シング

作曲:ルイ・プリマ
振付:鍵山正和

2012–13

サポート企業

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受賞歴

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出版書籍

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b 2020/2021 ISUグランプリシリーズは非公認大会。新型コロナウイルスの影響で変則開催の為、国際スケート連盟の公認記録に反映されない。また世界ランキングのポイントも付与されない。各大会の出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限しており、公平性を保つため[103]
  2. ^ 非公認大会ISUチャレンジャーシリーズの条件に満たない為[82]

出典

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  92. ^ スズキ、フィギュアスケート鍵山優真選手のスポンサーに」『日本経済新聞日本経済新聞社、2024年5月20日。2024年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月20日閲覧。
  93. ^ JOC - JOCについて | JOCスポーツ賞 年度賞・特別栄誉賞”. 日本オリンピック委員会(JOC). 2022年5月2日閲覧。
  94. ^ 日本テレビ. “高木美帆が最優秀賞「JOCスポーツ賞」特別栄誉賞には平野歩夢・大橋悠依”. 日テレNEWS. 2022年5月2日閲覧。
  95. ^ 神奈川スポーツ賞の鍵山優真が喜びの声「改めて日ごろのご支援に感謝」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年5月2日閲覧。
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  98. ^ 【フィギュア】鍵山優真、打倒マリニンへ「どうやったら追いつけるか。そればかり考えてます」」『日刊スポーツ日刊スポーツ新聞社、2024年4月24日。2024年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月25日閲覧。
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  101. ^ 第56回テレビ朝日ビッグスポーツ賞 受賞者”. テレビ朝日. 2023年12月14日閲覧。
  102. ^ 鍵山優真選手に愛知県スポーツ功労賞 世界選手権で銀メダル」『毎日新聞』毎日新聞社、2024年7月16日。2024年7月17日閲覧。
  103. ^ “フィギュア、今季GPは得点非公認 変則開催で”. 日本経済新聞. (2020年10月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK20048_X21C20A0000000/ 2020年11月29日閲覧。 

参考文献

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  • フィギュアスケート男子ファンブック Quadruple Axel 2019 熱戦のシーズンイン特集号. 山と渓谷社. (2018-12-14). ISBN 9784635924870 
  • フィギュアスケート男子ファンブック Quadruple Axel 2019 激戦のシーズンクライマックス. 山と渓谷社. (2019-3-13). ISBN 9784635924931 
  • フィギュアスケート男子ファンブック Quadruple Axel 2020 シーズン開幕スペシャル. 山と溪谷社. (2019-12-17). ISBN 9784635907170 
  • フィギュアスケート男子ファンブック Quadruple Axel 2020 シーズン総集編 希望の銀盤. 山と渓谷社. (2020-7-15). ISBN 978-4-635-90735-4 
  • Sports Graphic Number PLUS (2020-4-2). FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2019-2020 フィギュアスケート 銀盤に願いを。. 株式会社文藝春秋. ISBN 9784160082465 

外部リンク

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