遠藤純 (サッカー選手)
遠藤 純(えんどう じゅん、2000年5月24日 - )は、福島県白河市出身の女子サッカー選手。NWSL・エンジェル・シティーFC所属。サッカー日本女子代表。登録ポジションはミッドフィールダー、フォワード、ディフェンダー(サイドバック)[2]。JFAアカデミー福島8期生。
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
エンジェル・シティーFC、2023年10月 | ||||||
名前 | ||||||
愛称 | えんじゅん[1] | |||||
カタカナ | エンドウ ジュン | |||||
ラテン文字 | ENDO Jun | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 2000年5月24日(24歳) | |||||
出身地 | 福島県白河市 | |||||
身長 | 167cm[1] | |||||
体重 | 55kg[1] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | エンジェル・シティーFC | |||||
ポジション |
MF(CM、LWB)[2] FW(LWG)[2] DF(LSB)[2] | |||||
背番号 | 18 | |||||
利き足 | 左足[1] | |||||
ユース | ||||||
ホワイトリバーFC | ||||||
Vamos福島ホワイトリバーFC | ||||||
2013-2018 | JFAアカデミー福島 | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2013-2018 | JFAアカデミー福島 | 56 | (29) | |||
2018-2021 |
日テレ・ベレーザ / 日テレ・東京ヴェルディベレーザ | 41 | (13) | |||
2022- | エンジェル・シティーFC | 40 | (4) | |||
通算 | 137 | (46) | ||||
代表歴2 | ||||||
2016 | 日本U-17 | 4 | (3) | |||
2018 | 日本U-20 | 6 | (2) | |||
2019- | 日本 | 43 | (5) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2023年10月21日現在。 2. 2023年12月3日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
経歴・人物
編集福島県白河市出身。白河市立白河第一小学校3年生の時、自身の父が代表を務める地元スポーツクラブ『Vamos福島』の下部組織であるホワイトリバーフットボールクラブでサッカーを始める[3]。小学校6年の時、日本マクドナルドホールディングスが募集した『マクドナルド チャンピオンキッズ』に応募して選出され[4]、2012年ロンドンオリンピック女子サッカー決勝戦のアメリカ合衆国 vs 日本戦をウェンブリー・スタジアムで直接観戦した経験も持つ[5]。
JFAアカデミー福島セレクションに合格したことにより、2013年4月に同校へ入学[6]。同校は福島第一原発事故の影響で静岡県御殿場市に拠点を一時的に移しているため、中学校は御殿場市立富士岡中学校に入学した[6]。
2016年、福島県立ふたば未来学園高等学校の三島長陵校舎へ進学。
2018年、JFA・なでしこリーグ特別指定選手として、なでしこリーグの日テレ・ベレーザに登録されたことが発表された[7]。
2021年12月11日、2022年シーズンよりアメリカ・NWSLのエンジェル・シティーFCに完全移籍することが発表された[9][10]。
2024年9月5日、エンジェルシティーFCと2025年から2027年までの新しい2年契約に合意した[11]。
代表
編集2015年、中学3年次の時に飛び級の形でU-16日本女子代表に抜擢され、チーム最年少として同年のAFC U-16女子選手権に出場。本戦では1次リーグのチャイニーズタイペイ戦[12]、準決勝のタイ王国戦[13]でゴールを挙げるなどの活躍を見せた。
2016年のFIFA U-17女子ワールドカップに出場するU-17日本女子代表に選出される。本戦では一次リーグのガーナ戦で先発出場して2得点を挙げる[14]。この他にも準決勝のスペイン戦に先発出場するなど日本の準優勝に汗をかく形となった。
2017年、本来はU-18カテゴリーのところを再び飛び級でU-19日本女子代表に抜擢された。同年のAFC U-19女子選手権ではグループリーグのベトナム戦で先発出場し、先制点を挙げている[15]。
2018年のFIFA U-20女子ワールドカップではU-20日本女子代表に最年少・唯一の高校生として選出された[16]。準々決勝・ドイツ戦では先制点を決めて3-1で勝利、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた[17]。定位置を掴んだ左サイドから攻撃を活性化させ2得点5アシストを記録し、日本の初優勝に貢献した[18]。
2023年6月13日、2023 FIFA女子ワールドカップのなでしこジャパンに選出された[19]。
2024年2月8日、パリオリンピック・アジア最終予選メンバーに招集されたが、同年2月15日にトレーニングキャンプで負傷し、左膝前十字靭帯損傷と診断され、最終予選には不参加となった[20]。
個人成績
編集クラブ
編集国内大会個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 皇后杯 | 期間通算 | |||||||
2013 | JFAアカデミー福島 | 33 | チャレンジ | 3 | 0 | - | 0 | 0 | 3 | 0 | |
2014 | 28 | 2 | 3 | - | 2 | 0 | 4 | 3 | |||
2015 | 22 | チャレンジ WEST |
5 | 0 | - | 0 | 0 | 5 | 0 | ||
2016 | 14 | 17 | 10 | - | 1 | 0 | 18 | 10 | |||
2017 | 11 | 16 | 9 | - | 1 | 0 | 17 | 9 | |||
2018 | 10 | 13 | 7 | - | 2 | 2 | 15 | 9 | |||
日テレ・ベレーザ | 31 | なでしこ1部 | 0 | 0 | 1 | 0 | - | 1 | 0 | ||
2019 | 18 | 18 | 5 | 4 | 0 | 5 | 1 | 27 | 6 | ||
2020 | 日テレ・東京ヴェルディベレーザ | 15 | 8 | - | 5 | 5 | 20 | 13 | |||
2021-22 | 11 | WE | 8 | 0 | - | 2 | 0 | 10 | 0 | ||
アメリカ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | |||||||
2022 | エンジェル・シティーFC | 18 | NWSL | 22 | 1 | 6 | 0 | - | 28 | 1 | |
2023 | 18 | 3 | 1 | 0 | - | 19 | 3 | ||||
2024 | 0 | 0 | - | ||||||||
通算 | 日本 | 1部 | 41 | 13 | 5 | 0 | 12 | 6 | 58 | 19 | |
日本 | 2部 | 5 | 3 | - | 2 | 0 | 7 | 3 | |||
日本 | 3部 | 51 | 26 | - | 4 | 2 | 55 | 28 | |||
アメリカ | 1部 | 40 | 4 | 7 | 0 | - | 47 | 4 | |||
総通算 | 137 | 46 | 12 | 0 | 18 | 8 | 167 | 54 |
- 日本女子サッカーリーグ
- 初出場 - 2013年4月21日 チャレンジリーグ 第3節 静岡産業大学磐田ボニータ戦 (御殿場高原時之栖Aグラウンド)
- 初得点 - 2014年5月11日 チャレンジリーグ 第6節 清水第八プレアデス戦 (静岡県草薙総合運動場球技場)
- WEリーグ
- 初出場 - 2021年9月12日 第1節 三菱重工浦和レッズレディース戦 (味の素フィールド西が丘)[21]
代表歴
編集出場大会
編集- U-17日本女子代表
- 2016年 - FIFA U-17女子ワールドカップ ヨルダン大会(準優勝)
- U-20日本女子代表
- 2018年 - FIFA U-20女子ワールドカップ フランス大会(優勝)
- なでしこジャパン (日本女子代表)
- 2019年 - シービリーブスカップ(アメリカ合衆国)
- 2019年 - 2019 FIFA女子ワールドカップ
- 2019年 - EAFF E-1サッカー選手権2019
- 2020年 - SheBelieves Cup(アメリカ合衆国)
- 2021年 - 2020年東京オリンピック
- 2022年 - 2022 AFC女子アジアカップ
- 2023年 - 2023 FIFA女子ワールドカップ
試合数
編集
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2018 | 0 | 0 |
2019 | 12 | 0 |
2020 | 2 | 0 |
2021 | 7 | 1 |
2022 | 7 | 1 |
2023 | 15 | 3 |
通算 | 43 | 5 |
- 2023年12月3日現在
ゴール
編集# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 試合概要 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2021年6月13日 | 宇都宮 | カンセキスタジアムとちぎ | メキシコ | ○ 5-1 | 高倉麻子 | 国際親善試合 | [22] |
2. | 2022年6月27日 | トゥルク | ヴェリタス・スタジアム | フィンランド | ○ 5-1 | 池田太 | [23] | |
3. | 2023年2月23日 | フリスコ | トヨタ・スタジアム | カナダ | ○ 3-0 | 2023 シービリーブスカップ | [24] | |
4. | 2023年7月22日 | ハミルトン | ワイカト・スタジアム | ザンビア | ○ 5-0 | 2023 FIFA女子ワールドカップ | [25] | |
5. | 2023年11月30日 | サンパウロ | ネオ・キミカ・アレーナ | ブラジル | ● 3-4 | 国際親善試合 | [26] |
タイトル
編集クラブ
編集- 日テレ・ベレーザ / 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
- なでしこリーグ: 2回 (2018, 2019)
- 皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会: 2回 (2019, 2020)
- なでしこリーグカップ: 2回 (2018, 2019)
代表
編集- U-19日本女子代表
- AFC U-19女子選手権: 1回 (2017)
- U-20日本女子代表
- FIFA U-20女子ワールドカップ: 1回 (2018)
- 日本女子代表
- EAFF E-1サッカー選手権: 1回 (2019)
脚注
編集- ^ a b c d “日テレ・東京ヴェルディベレーザ 遠藤 純選手”. 日テレ・東京ヴェルディベレーザ. 2021年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月6日閲覧。
- ^ a b c d “Jun Endo”. FotMob 2024年1月11日閲覧。
- ^ HAND IN HAND (PDF) Voms福島会報誌 2018年7月
- ^ 日本の次世代のスポーツ界を担うスポーツキッズをロンドンオリンピックに派遣 「マクドナルド チャンピオンキッズ」5名決定 日本マクドナルドホールディングス 2012年6月25日
- ^ 石井重聡: “笑顔で銀メダルの表彰台”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞 (2012年8月10日). 2012年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月3日閲覧。
- ^ a b 8期生 入寮 JFA News 2013年4月8日
- ^ 2018年JFA・なでしこリーグ特別指定選手に千葉玲海菜選手、遠藤純選手を承認 日本サッカー協会 2018年4月11日
- ^ 『遠藤純選手新加入のお知らせ』(プレスリリース)東京ヴェルディ、2019年1月17日 。2020年2月11日閲覧。
- ^ “遠藤純選手移籍のお知らせ”. 日テレ・東京ヴェルディベレーザ (2021年12月11日). 2021年12月24日閲覧。
- ^ “東京NBの日本代表FW遠藤純、アメリカ行きを決断!…注目集める新設クラブへ加入”. サッカーキング. (2021年12月11日) 2021年12月24日閲覧。
- ^ "ACFC Signs Forward Jun Endo Through 2027" (Press release) (アメリカ英語). Angel City. 5 September 2024.
- ^ チャイニーズ・タイペイ - 日本 日本サッカー協会
- ^ 日本 - タイ AFC U-16女子選手権2015 日本サッカー協会
- ^ ガーナ - 日本 2016 FIFA U-17女子ワールドカップ 日本サッカー協会
- ^ 日本 - ベトナム AFC U-19女子選手権2017 日本サッカー協会
- ^ “U-20女子選手情報”. 日本サッカー協会. 2018年10月13日閲覧。
- ^ 馬見新拓郎 (2018年8月18日). “ヤングなでしこ最年少18歳・遠藤純が勢いづける 「心から嬉しい」先制点で優勝候補ドイツ撃破”. サッカーキング (フロムワン) 2018年10月13日閲覧。
- ^ “U-20女子W杯V貢献!18歳の遠藤はまだまだ「成長」中/東北スポーツ”. SANSPO.COM. (2018年8月30日) 2018年10月13日閲覧。
- ^ “なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー・スケジュール MS&ADカップ2023 パナマ女子代表戦【7.14@宮城/ユアテックスタジアム仙台】 FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023【7.20-8.20】”. 日本サッカー協会 (2023年6月13日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “パリ五輪予選に臨むなでしこに痛手、遠藤純が左ヒザの負傷で北朝鮮戦は不参加に”. 超ワールドサッカー!. (2024年2月15日) 2024年2月17日閲覧。
- ^ “WE LEAGUE Data Site”. data.weleague.jp. 2024年6月29日閲覧。
- ^ “MS&ADカップ2021”. 日本サッカー協会. 2023年5月20日閲覧。
- ^ “国際親善試合”. 日本サッカー協会. 2023年5月20日閲覧。
- ^ “日程・結果”. 日本サッカー協会. 2023年5月20日閲覧。
- ^ “なでしこジャパン、宮澤ひなたの2発などでW杯初戦5-0快勝 得失点差でスペインを上回りグループ首位へ”. FOOTBALL ZONE. (2023年7月22日) 2023年7月22日閲覧。
- ^ “後半AT被弾のなでしこ、ブラジル女子との第1戦は壮絶な打ち合いの末に惜敗…【国際親善試合】”. 超ワールドサッカー!. (2023年12月1日) 2023年12月4日閲覧。