英国アカデミー賞
ロンドンで毎年開催される映画賞
英国アカデミー映画賞(えいこくアカデミーえいがしょう、英語: British Academy Film Awards)またはBAFTA映画賞(英語: BAFTA Film Awards)は、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)が主催する年に一度の授賞式で、英国および世界の映画への貢献を称えて贈られるものである。授賞式は当初、ロンドンのレスター・スクウェアにある旗艦映画館「オデオン」で開催されていたが、2008年から2016年まではロイヤル・オペラ・ハウスで開催され、2017年からは、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されている。
英国アカデミー映画賞 | |
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第76回英国アカデミー賞 | |
受賞対象 | 優れた映画 |
会場 | ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン) |
国 | イギリス |
主催 | 英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA) |
初回 | 1947年 |
公式サイト | www |
概要
編集日本映画では、新藤兼人監督の『原爆の子』が国連平和賞、小林正樹監督『からみ合い』が国連平和賞、市川崑監督『東京オリンピック』がドキュメンタリー映画賞と国連平和賞、黒澤明監督の『影武者』が監督賞と衣装デザイン賞、『乱』が外国語映画賞とメイクアップ賞、坂本龍一が『戦場のメリークリスマス』で作曲賞、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が非英語作品賞、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がアニメ映画賞を受賞している。2013年から Orange と T-Mobile のオーナーであるEEがスポンサーになり、EE British Academy Film Awardsとなっている。
部門
編集- 作品賞
- 監督賞
- 主演男優賞
- 主演女優賞
- 助演男優賞
- 助演女優賞
- オリジナル脚本賞
- 脚色賞
- 英国作品賞
- 非英語作品賞(第41回までは外国語作品賞)
- アニメ映画賞
- コンピューターゲーム賞
- 短編アニメ映画賞(BAFTA Award for Best Short Animation)
- 短編映画賞(BAFTA Award for Best Short Film)
- ドキュメンタリー賞(BAFTA Award for Best Documentary)
- 作曲賞
- 撮影賞
- 編集賞
- プロダクションデザイン賞(BAFTA Award for Best Production Design)
- 衣装デザイン賞(BAFTA Award for Best Costume Design)
- メイクアップ&ヘア賞(BAFTA Award for Best Makeup and Hair)
- 音響賞(BAFTA Award for Best Sound)
- 視覚効果賞(BAFTA Award for Best Special Visual Effects)
- 新人賞(BAFTA Award for Best Newcomer)
- ライジング・スター賞
特別賞
編集過去に存在した部門
編集- 脚本賞 (1968-1982)
- 英国脚本賞(BAFTA Award for Best British Screenplay) (1954-1967)
- 英国男優賞 (1952-1967)
- 外国男優賞 (1952-1967)
- 英国女優賞 (1952-1967)
- 外国女優賞 (1952–1967)
- BAFTA Film Award for Newcomer to Leading Film Roles (1952-1984)
歴代作品賞
編集- 1947年(第1回)「我等の生涯の最良の年」
- 1948年(第2回)「ハムレット」
- 1949年(第3回)「自転車泥棒」
- 1950年(第4回)「イヴの総て」
- 1951年(第5回)「輪舞」
- 1952年(第6回)「超音ジェット機」
- 1953年(第7回)「禁じられた遊び」
- 1954年(第8回)「恐怖の報酬」
- 1955年(第9回)「リチャード三世」
- 1956年(第10回)「居酒屋」
- 1957年(第11回)「戦場にかける橋」
- 1958年(第12回)「年上の女」
- 1959年(第13回)「ベン・ハー」
- 1960年(第14回)「アパートの鍵貸します」
- 1961年(第15回)「ハスラー」、「誓いの休暇」
- 1962年(第16回)「アラビアのロレンス」
- 1963年(第17回)「トム・ジョーンズの華麗な冒険」
- 1964年(第18回)「博士の異常な愛情」
- 1965年(第19回)「マイ・フェア・レディ」
- 1966年(第20回)「バージニア・ウルフなんかこわくない」
- 1967年(第21回)「わが命つきるとも」
- 1968年(第22回)「卒業」
- 1969年(第23回)「真夜中のカーボーイ」
- 1970年(第24回)「明日に向って撃て!」
- 1971年(第25回)「日曜日は別れの時」
- 1972年(第26回)「キャバレー」
- 1973年(第27回)「映画に愛をこめて アメリカの夜」
- 1974年(第28回)「ルシアンの青春」
- 1975年(第29回)「アリスの恋」
- 1976年(第30回)「カッコーの巣の上で」
- 1977年(第31回)「アニー・ホール」
- 1978年(第32回)「ジュリア」
- 1979年(第33回)「マンハッタン」
- 1980年(第34回)「エレファント・マン」
- 1981年(第35回)「炎のランナー」
- 1982年(第36回)「ガンジー」
- 1983年(第37回)「リタと大学教授」
- 1984年(第38回)「キリング・フィールド」
- 1985年(第39回)「カイロの紫のバラ」
- 1986年(第40回)「眺めのいい部屋」
- 1987年(第41回)「愛と宿命の泉 PART1/フロレット家のジャン」
- 1988年(第42回)「ラストエンペラー」
- 1989年(第43回)「いまを生きる」
- 1990年(第44回)「グッドフェローズ」
- 1991年(第45回)「ザ・コミットメンツ」
- 1992年(第46回)「ハワーズ・エンド」
- 1993年(第47回)「シンドラーのリスト」
- 1994年(第48回)「フォー・ウェディング」
- 1995年(第49回)「ユージュアル・サスペクツ」、「いつか晴れた日に」
- 1996年(第50回)「イングリッシュ・ペイシェント」
- 1997年(第51回)「フル・モンティ」
- 1998年(第52回)「恋におちたシェイクスピア」
- 1999年(第53回)「アメリカン・ビューティー」
- 2000年(第54回)「グラディエーター」
- 2001年(第55回)「ロード・オブ・ザ・リング」
- 2002年(第56回)「戦場のピアニスト」
- 2003年(第57回)「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
- 2004年(第58回)「アビエイター」
- 2005年(第59回)「ブロークバック・マウンテン」
- 2006年(第60回)「クィーン」
- 2007年(第61回)「つぐない」
- 2008年(第62回)「スラムドッグ$ミリオネア」
- 2009年(第63回)「ハート・ロッカー」
- 2010年(第64回)「英国王のスピーチ」
- 2011年(第65回)「アーティスト」
- 2012年(第66回)「アルゴ」
- 2013年(第67回)「それでも夜は明ける」
- 2014年(第68回)「6才のボクが、大人になるまで。」
- 2015年(第69回)「レヴェナント: 蘇えりし者」
- 2016年(第70回)「ラ・ラ・ランド」
- 2017年(第71回)「スリー・ビルボード」
- 2018年(第72回)「ROMA/ローマ」
- 2019年(第73回)「1917 命をかけた伝令」
- 2020年(第74回)「ノマドランド」
- 2021年(第75回)「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
- 2022年(第76回)「西部戦線異状なし」
- 2023年(第77回)「オッペンハイマー」