第30回日本レコード大賞
第30回日本レコード大賞(だい30かいにほんレコードたいしょう)は、1988年(昭和63年)12月31日に日本武道館で行われた、30回目の『日本レコード大賞』である。昭和最後の日本レコード大賞。
第30回日本レコード大賞 | |
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会場の日本武道館 | |
受賞対象 | 音楽 |
開催日 | 1988年12月31日 |
会場 | 日本武道館 |
国 | 日本 |
司会 | 社団法人 日本作曲家協会 日本レコード大賞運営委員会 |
プレショー 司会者 | 関口宏 三雲孝江 |
最新受賞者 | 光GENJI「パラダイス銀河」 |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | TBSテレビ |
放送時間 | 土曜日18:30 - 20:54[注釈 1] |
視聴率 | 21.7% |
プロデュース | 塩川和則 |
ディレクター | 石川眞実(演出) 岩村隆史(舞台監督) |
概要
編集第30回の大賞は、光GENJIの「パラダイス銀河」に決定した。光GENJIは初の受賞。 メンバーの佐藤敦啓は史上最年少(当時)の15歳4か月での受賞となった[注釈 2]。男性アイドルグループが受賞するのは史上初。ジャニーズ事務所は2年連続。オリコン年間シングルチャート1位の楽曲が受賞したのは第23回(1981年)以来7年ぶり。
大賞のプレゼンターは制定委員長(日本作曲家協会会長)の服部良一、最優秀新人賞のプレゼンターは細川たかし、最優秀歌唱賞のプレゼンターは高橋圭三(日本レコード大賞制定委員。第11回から第25回まで総合司会を担当[注釈 3])がそれぞれ務めた。
第2回から音楽・指揮を担当していた長洲忠彦がこの回を以って番組を正式に降板。
昭和天皇のご病状に配慮し日本国内に自粛ムードが広がる中、音楽賞関連では日本歌謡大賞・日本テレビ音楽祭・全日本歌謡音楽祭は開催中止を決断、一方、日本レコード大賞と日本有線大賞・全日本有線放送大賞・FNS歌謡祭[注釈 4]・NHK紅白歌合戦は開催し、対応が分かれた。昭和天皇は1週間後の1989年1月7日に崩御し、結果的に昭和最後の日本レコード大賞となった。
視聴率は7.7P下落の21.7%。この年を最後に20%超えは達成されていない。
司会
編集受賞作品・受賞者一覧
編集日本レコード大賞
編集最優秀歌唱賞
編集最優秀新人賞
編集アルバム大賞
編集- 「FLOWERS for ALGERNON」
- 歌手:氷室京介
金賞(大賞ノミネート作品)
編集- 「TATTOO」
- 歌手:中森明菜 - 5年連続5度目。
- 「あぁ、グッと」
- 歌手:近藤真彦 - 3年連続5度目。
- 「祝い酒」
- 歌手:坂本冬美
- 「ANGEL」
- 歌手:氷室京介
- 「乾杯」
- 歌手:長渕剛
- 「人生いろいろ」
- 歌手:島倉千代子
- 「ストレンジャーtonight」
- 歌手:荻野目洋子 - 3年連続3度目。
- 「パラダイス銀河」
- 歌手:光GENJI
- 「BEYOND THE TIME」
- 歌手:TM NETWORK
- 「北緯五十度」
- 歌手:細川たかし - 2年ぶり6度目。
- 「乱れ花」
- 歌手:大月みやこ
- 「港の五番町」
- 歌手:五木ひろし - 5年連続9度目。前身の歌唱賞を合わせると14度目。
- 「MUGO・ん…色っぽい」
- 歌手:工藤静香
- 「You're My Only Shinin' Star」
- 歌手:中山美穂 - 2年ぶり2度目。
- 「You were mine」
- 歌手:久保田利伸
新人賞(最優秀新人賞ノミネート)
編集- 相川恵里(曲:「ABコンプレックス」)
- 男闘呼組(曲:「DAYBREAK」)
- 香西かおり(曲:「雨酒場」)
- 仲村知夏(曲:「89番目の星座」)
- BUCK-TICK(曲:「JUST ONE MORE KISS」)
- 大和さくら(曲:「王将一代小春しぐれ」)
優秀アルバム賞
編集- 「男闘呼組」
- 歌手:男闘呼組
- 「Keisuke Kuwata」
- 歌手:桑田佳祐
- 「Such A Funky Thang!」
- 歌手:久保田利伸 - 2年連続2度目。
- 「SOLEIL」
- 歌手:岡村孝子
- 「ダイアモンドダストが消えぬまに」
- 歌手:松任谷由実 - 2年ぶり7度目。
- 「NEVER CHANGE」
- 歌手:長渕剛 - 2年連続2度目。単独賞時代のアルバム大賞を合わせると3度目。
- 「BEFORE THE DAYLIGHT」
- 歌手:角松敏生 - 2年ぶり2度目。
- 「Bewith」
- 歌手:今井美樹 - 2年連続2度目。
- 「FLOWERS for ALGERNON」
- 歌手:氷室京介
- 「僕の中の少年」
- 歌手:山下達郎 - 2年ぶり5度目。単独賞時代のアルバム大賞を合わせると6度目。
作曲賞
編集- 「乾杯」(歌・長渕剛)
- 作曲:長渕剛
編曲賞
編集- 「彼女とTIP ON DUO」(歌・今井美樹)
- 編曲:佐藤準
作詩賞
編集特別賞
編集- HIROSHIMA '87~'97 出演者・スタッフ・参加者一同
- 五木ひろし
企画賞
編集- 「私的・昭和歌謡掌史」
- 「北愁記」
- 「敬天愛人~幕末青春グラフティ 」
特別企画賞 新しい子供達の音楽のために
編集功労賞
編集審査委員特別顕彰
編集TV中継スタッフ
編集- 運営プロデューサー:青柳脩、斎藤正人、梅沢凡、久保嶋教生、塩川和則
- 構成:腰山一生、下尾雅美/山本宏章
- プロデューサー:塩川和則
- 演出:石川眞実
- 舞台監督:岩村隆史
- 中継ディレクター:大崎幹
- 音楽:小野寺忠和
- 指揮:高橋達也/長洲忠彦(特別指揮)
- 演奏:高橋達也と東京ユニオン、ベストアンサンブル
- コーラス:ルージュ
- 踊り:花柳糸之社中、ダンシングクイーン、ローラ隊E.S.Pボンバーズファクトリー
- 振付:花柳糸之、家城比呂志
- 技術:椎木洋次(日本武道館)
- TD:佐藤満
- 映像(カメラ):佐藤秀樹
- カラー調整:梶一郎(日本武道館)
- 音声:浜田毅(日本武道館)
- 照明:塚田剛太郎
- 音響:若林宏夫
- 美術制作:和田一郎
- 美術:三原康博
- 美術デザイン:浦上憲司
- 演出スタッフ:豊原隆太郎、鎗居秀禎、三角英一、五十嵐守、宇都宮荘太郎、三田村泰宏、伊藤千尋、横井直行、利根川展
- O.A・サブ
- 技術:藤田義昭
- カラー調整:大泉新介
- 音声:細谷清
- 演出:荒井昌也
- 製作著作:TBS