窃盗症
(窃盗癖から転送)
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窃盗症(せっとうしょう、英: kleptomania、クレプトマニア)は、経済的利得目的以外で、窃盗行為という衝動を反復的に実行する症状・行動嗜癖で、精神障害の一種である[1]。
窃盗症 | |
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概要 | |
診療科 | 精神医学, 心理学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | F63.2 |
ICD-9-CM | 312.32 |
MeSH | D007174 |
概要
編集これは、「利益のための窃盗」という金銭目的よりも、窃盗行為実行時の緊張感と成功時の満足感が目的であり「窃盗のための窃盗」といわれている。衝動制御障害に含まれる「放火のための放火」を繰り返す放火症と同様に、自身の行動する地域で窃盗や放火などの「衝動」を繰り返す。
彼らが「衝動」を起こす地域では、彼らが逮捕されない限り被害を受け続けるため、被害店舗の破綻などに繋がることもある。他者に被害をもたらす病であり、被害を受ける側に多くの者が共感を寄せるため、周囲から理解が得られにくい病である。
その常習性から、誰かが衝動を監視し続けるのも不可能であり、心を寄せてきた親族も諦めて縁を切るケースが少なくない[2]。
衝動が性的なものに起因する場合、窃盗愛好者・窃盗性愛(クレプトフィリア[3])といわれることもある。このクレプトマニアの語源はギリシャ語の語根「κλέπτειν」盗むことである。
クレプトマニアに陥る人の背景には、機能不全の家庭、トラウマ体験といった共通点がある。摂食障害との関連性が指摘されており、1996年の研究では摂食障害の患者の12~24%が万引きを繰り返すとされる[4]。
脚注
編集参考文献
編集- 福島章編 編『犯罪ハンドブック』新書館〈ハンドブック・シリーズ〉、1995年2月1日。ISBN 978-4403250057。