渡辺貴洋
渡辺 貴洋(わたなべ たかひろ、1992年8月26日 - )は、新潟県胎内市出身の元プロ野球選手(投手、外野手)。左投左打。NPBでは育成選手であった。
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 新潟県胎内市 |
生年月日 | 1992年8月26日(32歳) |
身長 体重 |
172 cm 70 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手、外野手 |
プロ入り | NPB / 2011年 育成選手ドラフト6位 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集胎内市立中条中学校時代は、軟式野球部に所属。
山形県の鶴岡東高校に進学後、1年時から公式戦に登板し、2年時の秋からエースとなる。3年時の夏は、山形県予選準決勝まで全5試合で完投する。しかし、決勝で山形中央高に延長12回の末3-4で敗れ準優勝に終わり、自身が最後の打者となった[1]。この事もあって、甲子園出場への切符を勝ち取ることができなかった。
独立リーグ時代
編集高校卒業後は、地元球団であるベースボール・チャレンジ・リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団。橋上秀樹監督指導のもと、フォーム修正を行ない球速を145km/hまで上げる[2]。
1年目の2011年は、先発・中継ぎの両面で起用され、23試合78回2/3に登板し7勝、防御率はリーグ4位となる1.94の成績を残し、球団の後期優勝に貢献した。
2011年10月27日、プロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから育成6位指名を受けた、年俸240万円、支度金100万円(推定)。
巨人時代
編集1年目の2012年はファームで2試合の登板にとどまり、いずれも打者1人ずつで、安打と四球で1アウトも奪うことができなかった。しかしながら契約更新では10万円増でサインした。
2013年はファーム13試合に登板し、2勝0敗、防御率2.79の成績を残したが、支配下登録されることなく、10月1日に球団から戦力外通告を受けた[3]。
独立リーグ復帰
編集11月15日に新潟アルビレックスBCへの復帰が発表された[4]。
2015年からは外野手にも挑戦し[5]、投手として12試合に登板する一方で野手では40試合に出場する二刀流として1年を過ごした[5]。10月に行われた日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップでは全5試合で野手として出場した[5]。11月10日に行われる12球団合同トライアウトでは外野手として参加した[6]。
2016年は全試合を外野手として70試合に出場し、打率.274を記録。11月12日、前年に続いて12球団合同トライアウトに野手として参加、6打数2安打1三振の内容だった[7]。
2018年5月25日の栃木ゴールデンブレーブス戦で3年ぶりに登板したが、6月1日に現役引退を申し出て退団した[8]。しかし、同年11月13日に行われる12球団合同トライアウトに投手として参加を申請している[9]。
プロ退団後
編集2019年は、横浜市を本拠に活動するクラブチームであるJFAM EMANON(現:ジェイファム)で投手としてプレーを継続[10]。同チームでは背番号は47を着用し、2022年7月中旬まで投手として登録されていた[注 1]。
野球外では、2019年10月に笠原将生のYouTube動画に出演した際、東武百貨店池袋本店内で加圧トレーニングのパーソナルトレーナーとして働いていることを明かしていた[11]。その後は西麻布のシーシャを取り扱うバーのスタッフ[12]として働き、店長も務めていた[13][注 2]。ほかにも活動を広げ、2022年6月に配信されたラッパー・VABUの楽曲「Ocean (feat. Taka)」にはフィーチャリングとして参加している[15]。
プレースタイル・人物
編集球の出どころが見えにくい変則フォームから最速145km/hのストレートと、スライダー・カーブ・チェンジアップを投げる[1][2][16]。
50m走5秒9と期待の俊足でもあり、新人合同自主トレーニングでは3000m走と腹筋で新人選手の中でトップを記録するなど身体能力も高い[17]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集- 一軍公式戦出場なし
独立リーグでの投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
完 投 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 新潟 | 23 | 0 | 7 | 2 | 0 | .778 | 340 | 78.2 | 74 | 3 | 46 | 6 | 55 | 4 | 1 | 23 | 17 | 1.94 | 1.53 |
2014 | 36 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1.000 | 122 | 29.0 | 22 | 1 | 12 | 3 | 26 | 3 | 0 | 6 | 3 | 0.93 | 1.17 | |
2015 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 36 | 8.1 | 7 | 0 | 4 | 1 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1.08 | 1.36 | |
2018 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 1 | ---- | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ---- | |
通算:4年 | 72 | 0 | 8 | 2 | 2 | .800 | 499 | 116.0 | 103 | 4 | 63 | 10 | 84 | 7 | 1 | 32 | 21 | 1.63 | 1.43 |
独立リーグでの打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
三 振 |
四 球 |
死 球 |
犠 打 |
犠 飛 |
盗 塁 |
失 策 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 新潟 | 40 | 80 | 14 | 24 | 1 | 2 | 0 | 9 | 24 | 7 | 0 | 2 | 0 | 4 | 2 | 0 | .300 | .356 | .400 | .756 |
2016 | 70 | 277 | 41 | 76 | 6 | 5 | 0 | 21 | 53 | 18 | 1 | 6 | 0 | 7 | 7 | 3 | .274 | .321 | .372 | .693 | |
2017 | 65 | 164 | 24 | 49 | 3 | 2 | 0 | 15 | 30 | 15 | 1 | 9 | 1 | 16 | 3 | 3 | .299 | .359 | .372 | .731 | |
2018 | 6 | 9 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | .111 | .200 | .111 | .311 | |
通算:4年 | 181 | 530 | 80 | 150 | 10 | 9 | 0 | 45 | 107 | 41 | 2 | 17 | 1 | 28 | 13 | 9 | .283 | .336 | .372 | .708 |
背番号
編集- 17 (2011年)
- 022 (2012年 - 2013年)
- 99 (2014年 - 2018年)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “5試合646球、投げきった 鶴岡東の渡辺投手”. asahi.com (2010年7月29日). 2011年11月21日閲覧。
- ^ a b “育成の雨宮&渡辺、「橋上野球」で支配下入る!”. スポーツ報知 (2011年11月2日). 2011年11月21日閲覧。
- ^ “辻内投手ら5選手を戦力外通告”. 読売巨人軍公式サイト (2013年10月1日). 2013年10月3日閲覧。
- ^ “新入団選手のお知らせ”. 新潟アルビレックスBC公式サイト (2013年11月25日). 2013年11月25日閲覧。
- ^ a b c “元巨人育成左腕、今季から本格挑戦の野手でトライアウト受験へ”. Full-count (2015年11月9日). 2015年11月10日閲覧。
- ^ “トライアウト2015。48人の中から「契約」を勝ちとるのは誰だ?”. web Sportiva (2015年11月9日). 2015年11月10日閲覧。
- ^ “65人が参加/12球団合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2016年11月12日) 2016年11月13日閲覧。
- ^ “退団選手のお知らせ”. BCリーグ (2018年6月1日). 2018年11月9日閲覧。
- ^ “阪神西岡、巨人中井ら47人参加 合同トライアウト”. 日刊スポーツ. (2018年11月9日) 2018年11月9日閲覧。
- ^ “第90回都市対抗野球 県1次予選出場チーム紹介/下(その1) /神奈川”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年4月27日) 2019年7月29日閲覧。
- ^ 笠原、再び東京ドームのマウンドへ(前編) - YouTube[リンク切れ]
- ^ “スタッフ”. Shisha(シーシャ)・水タバコ カフェ&バー・ラウンジ PukuPuku(プクプク)|東京|西麻布店. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月14日閲覧。
- ^ “元巨人の渡辺貴洋 12~13年に育成選手で所属”. 日刊スポーツ. (2022年7月14日). オリジナルの2022年8月3日時点におけるアーカイブ。 2022年7月17日閲覧。
- ^ “スタッフ”. Shisha(シーシャ)・水タバコ カフェ&バー・ラウンジ PukuPuku(プクプク)|東京|西麻布店. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月14日閲覧。
- ^ “VABUが「Ocean (feat. Taka)」を配信開始”. THE MAGAZINE. (2022年6月10日) 2022年7月14日閲覧。
- ^ “新潟アルビレックスBCから雨宮、渡辺の2投手が育成ドラフトで指名”. asahi.com (2011年11月1日). 2011年11月21日閲覧。
- ^ “育成G左腕 腹筋テストに続き3000メートル走もV”. スポニチ Sponichi Annex (2012年1月11日). 2012年1月14日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- T.Watanabe47 (@t.watanabe47) - Instagram[リンク切れ]
- 渡辺貴洋 (@YochanHiro0116) - X(旧Twitter)