沖仁
沖 仁(おき じん、1974年9月3日 - )は、日本のフラメンコギター奏者[1]。
沖仁 | |
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生誕 | 1974年9月3日(50歳) |
出身地 | 日本 長野県 |
ジャンル | フラメンコ |
担当楽器 | フラメンコギター |
活動期間 | 2000年 - |
レーベル |
EMIミュージック・ジャパン(2006年 - 2007年) ビクターエンタテインメント(2010年 - 2017年) Sony Music Japan International(2018年 -) |
事務所 | ジンズ・アクション |
公式サイト | https://jinoki.info/ |
2010年、“ニーニョ・リカルド”フラメンコギター国際コンクール外国人部門で、日本人で初めて優勝した。
人物
編集AB型。趣味はスキー、写真、ランニング、絵を描く(受賞歴あり)。二男一女の父。保護犬・保護猫を引き取り・暮らし、動物愛護に関心も高い。左利きであるが、ギターは右利き用を使用。
略歴
編集長野県生まれ。音楽好きの両親のもとに生まれ幼少の頃より様々な楽器に親しむ。ピアノ、尺八、ドラム、ベース、最終的には独学でエレクトリック・ギターを始める[2]。その後カナダでクラシック・ギターを学んだのち[3]、アメリカ合衆国に留学するための手続きを行っていたが、同じ頃にスペインのフラメンコギター奏者のビセンテ・アミーゴのアルバム[4]を聴きかつてないほどの衝撃を受け、周囲の反対をよそにアメリカへの留学を取りやめ、強行にスペインへ移住[2]。マドリッドから、のちにアンダルシア地方へ移住し、地元住民の輪に入って数年フラメンコギターを学んだ[2]。
様々な国で現地の音楽家と数多の演奏経験がある。ボリビア、ラオス、ブラジル、アルゼンチン、インドネシア、スペイン、中国、韓国、フランス、イタリアなど。
2000年に、カンタオール(フラメンコの唄い手)の石塚隆充と、フラメンコユニット「Taka y Jin」を結成[3]。
2002年には初のソロアルバム『ボリビアの朝』(自主制作)をリリース。第9回日本プロ音楽録音賞にて『ボリビアの朝』より「Fantasma II」が最優秀賞受賞。第12回では『Newday to be seen』より「Will I ever see your face again」が優秀賞を受賞。
2010年7月、スペインで開かれた第5回ムルシア“ニーニョ・リカルド”フラメンコギター国際コンクール(Concurso Internacional de Guitarra Flamenca ‘Niño Ricardo)で、日本人で初めて優勝した[1]。同年9月、毎日放送『情熱大陸』に出演。
その後もソロ・アルバムをEMIミュージック・ジャパンやビクターエンタテインメント、からリリースしたほか、さまざまなアーティストに楽曲提供。音楽家は勿論あらゆるジャンル(オーケストラ、バレエ、能、長唄、朗読など)とのコラボレーションに精力的に取り組んでいる。フィギュアスケートとの親和性も高く、アニメ「ユーリ!!!on ice」で演奏、また複数の選手のプログラムで演奏された。近年では演奏活動、フラメンコギター演奏のワークショップ等教授活動にも注力。
2022年、デビュー20周年記念アルバム『20 VEINTE~20年の軌跡~』をリリース[5]。
共演アーティスト
編集セラニート、マヌエル・アグヘータ、ドローレス・アグヘータ、アルベルト・ロペス、ハビエル・コンデ、ドミンゴ・オルテガ、グリーシャ、河村隆一、玉置浩二、福田進一、渡辺香津美、coba、梁邦彦、葉加瀬太郎、郷ひろみ、押尾コータロー、タモリ、上妻宏光、小松亮太、近藤真彦、福山雅治、東山紀之、吉井和哉、大貫妙子、平原綾香、宮本笑里、NEWS、石丸幹二、NAOTO、木村大、大萩康司、村治佳織、槇原敬之、MIYAVI、jazztronik、德永英明他多数。
ディスコグラフィー
編集アルバム
編集- ボリビアの朝 Una manana en Bolivia(2002年、自主制作・2008年、TONETONE RECORDSより再発)
- New day to be seen(2005年、TONETONE RECORDS)
- Nacimiento〜誕生〜(2006年、EMIミュージック・ジャパン)
- Respeto 〜十指一魂〜(2007年、EMIミュージック・ジャパン)
- OKI JIN IN CONCERT 2005(2008年、TONETONE RECORDS)
- Al Toque 〜フラメンコの飛翔〜(2010年、ビクターエンタテインメント)
- MI CAMINO 〜10年の軌跡〜(2010年、ビクターエンタテインメント)
- Concierto 〜魂祭〜(2011年、ビクターエンタテインメント)
- MI CAMINO 2〜!!GUITARRA!! 〜(2012年、ビクターエンタテインメント)
- Dialogo[ディアロゴ]〜音の対話〜(2013年、ビクターエンタテインメント)
- エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜(2015年、ビクターエンタテインメント)
- Clásico[クラシコ](2017年、ビクターエンタテインメント)
- Spain (2018年、Sony Music Japan International)
- 20 VEINTE~20年の軌跡~(2022年、Sony Music Japan International)
映像作品
編集- Con Palmas 〜ライヴ・アット・ブルーノート〜(2011年、ビクターエンタテインメント)
- Concierto[コンシエルト]〜Winter Tour 2011〜(2012年、ビクターエンタテインメント)
- Dialogo[ディアロゴ]〜Live at ORCHARD HALL〜(2014年、ビクターエンタテインメント)
楽曲提供
編集- 「風林火山〜巡礼紀〜」 - NHK大河ドラマ「風林火山」使用曲。
- 「ONE TIME feat. 一星 & 沖仁」 - SoulJaの楽曲。
- 「マイ・フェイヴァリット・シングス」 - JR東海CM曲。
- 「Viajero 〜旅立ちの日〜」「My way 〜Mi camino〜」 - BS-TBS「にっぽん歴史街道」OP、ED。
- 「My way 〜Mi camino〜」 - BS-TBS「美しい日本に出会う旅」ED。
- 「La Vida」 - 中森明菜 「Rojo -Tierra-」カップリング。
- 「情熱の花」- EXILE など
主なメディア出演
編集テレビ
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b 読売新聞「フラメンコ・ギタリスト沖仁 「日本人ならでは目指したい」(2010年12月16日)中部朝刊、28面
- ^ a b c 読売新聞「スペインのリズム×日本の旋律 フラメンコギター奏者 沖仁 新作アルバム」(2011年11月17日)大阪夕刊、7面
- ^ a b MSN産経ニュース「超絶テクと笑撃トークで「締めくくり」 世界的フラメンコギタリスト 沖仁、ツアーで観客魅了」(2012年2月22日閲覧)
- ^ アーティストインタビュー・沖仁(ヤマハ株式会社)(2012年2月22日閲覧)
- ^ “20 VEINTE~20年の軌跡~”. 沖仁 | ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2022年11月24日閲覧。
- ^ “沖仁 フラメンコギタリスト”. Mainichi Broadcasting System, Inc.. 2016年1月1日18:15閲覧。
外部リンク
編集- 公式サイト
- ビクターエンターテインメント/沖仁
- ソニー・ミュージック/沖仁
- 沖仁 JIN OKI (@junglejinjin) - X(旧Twitter)