峰隆一郎
1931-2000, 小説家。
峰 隆一郎(みね りゅういちろう、1931年6月17日[1] - 2000年5月9日[1])は、日本の小説家。本名は (みねまつ たかし)[1]。
峰 隆一郎 | |
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誕生 |
1931年6月17日 長崎県 |
死没 | 2000年5月9日(68歳没) |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
ジャンル | 時代小説 |
主な受賞歴 | 問題小説新人賞(1979年) |
ウィキポータル 文学 |
来歴
編集1931年、長崎県佐世保市で誕生する[1]。日本大学理工学部入学[1]、その後日本大学芸術学部へ転部するが中退[1]。出版社勤務を経てフリーライターになる[1]。1979年に『流れ灌頂』で第5回問題小説新人賞を受賞[1]。ハードボイルドタッチの時代小説、旅行ミステリーを多く手掛ける。鬼気迫る剣術描写や官能シーンにより、独自の世界を築いたと評される[1]。代表作は『人斬り弥介』シリーズ、『柳生十兵衛』シリーズ。1964年に東京都町田市に転居しており[1]、全作品が町田市で書かれた[1]。2000年5月9日、肺炎で死去[1]。享年68[1]。
同じ時代小説作家である隆慶一郎としばしば混同されるが小説家としてのデビューは峰の方が早い。
著作
編集時代小説
編集- 『修羅が疾る 人斬り弥介』青樹社、1986年。
- 『餓鬼転生―必殺無頼浪人-』茜新社、1987年。
- 『明治暗殺伝』祥伝社、1987年。
- 『明治殺人剣』祥伝社、1988年。
- 『明治讐鬼伝』祥伝社、1988年。
- 『明治剣鬼伝-妖剣・無眼流-』祥伝社、1988年。
- 『新幕末風雲録-ある天才剣士の青春-』祥伝社、1989年。
- 『新幕末風雲録 2-清河八郎暗殺編-』祥伝社、1989年。
- 『新幕末風雲録 3-桂小五郎襲撃-』祥伝社、1989年。
- 『柳生十兵衛』徳間書店、1989年。
- 『新幕末風雲録 完結編-勝海舟と西郷隆盛-』祥伝社、1990年。
- 『柳生十兵衛逆風の太刀』徳間書店、1990年。
- 『柳生十兵衛龍尾の剣』徳間書店、1990年。
- 『柳生十兵衛剣術猿飛』徳間書店、1990年。
- 『白狼の牙』廣済堂出版、1990年。
- 『狐狼が斬る 無頼浪人・刀根又四郎』廣済堂出版、1990年。
- 『白刃 埋蔵金の罠』大陸書房、1991年。
- 『日本剣鬼伝 宮本武蔵』祥伝社、1991年。
- 『日本剣鬼伝 伊東一刀斎』祥伝社、1991年。
- 『白蛇斬殺剣』廣済堂出版、1991年。
- 『柳生十兵衛月影の剣』徳間書店、1991年。
- 『柳生十兵衛兵法八重垣』徳間書店、1991年。
- 『慶安素浪人伝』徳間書店、1992年。
- 『鬼神の剣』祥伝社、1992年。
- 『夜叉の剣』祥伝社、1992年。
- 『修羅の爪』廣済堂出版、1992年。
- 『青狼の剣-慶安素浪人伝 2-』徳間書店、1992年。
- 『剣鬼・岡田以蔵-幕末人斬り伝- 上』大陸書房、1992年。
- 『剣鬼・岡田以蔵-幕末人斬り伝- 下』大陸書房、1992年。
- 『柳生十兵衛 《斬馬剣》』徳間書店、1992年。
- 『柳生十兵衛-無刀とり、四十八人斬り-』徳間書店、1992年。
- 『蛇目孫四郎斬刃帖《殺し稼業・十五屋》』双葉社、1992年。
- 『人斬り弥助』集英社、1992年。
- 『暗鬼の剣 人斬り弥助 其の3』集英社、1993年。
- 『修羅が疾る 人斬り弥介その4』集英社、1993年。
- 『剣鬼・佐々木只三郎-京都見廻組与頭-』廣済堂出版、1993年。
- 『人斬り善鬼 日本剣鬼伝小野次郎右衛門』祥伝社、1993年。
- 『新撰組局長主座芹沢鴨』実業之日本社、1993年。
- 『剣鬼・仏生寺弥助-幕末人斬り伝-』廣済堂出版、1993年。
- 『蛇目孫四郎斬刃帖《桃色寺》』双葉社、1993年。
- 『邪気が斬る 人斬り無頼伝』廣済堂出版、1993年。
- 『日本剣鬼伝 塚原卜伝』祥伝社、1993年
- 『素浪人宮本武蔵 1』光文社、1993年。
- 『素浪人宮本武蔵 2 青狼の篇』光文社、1993年。
- 『柳生十兵衛 《極意 転》』徳間書店、1993年。
- 『柳生十兵衛 《無拍子》』徳間書店、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 3 修羅の篇』光文社、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 4 剣鬼の篇』光文社、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 5 斬狼の篇』光文社、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 6 餓虎の篇』光文社、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 7 龍祥の篇』光文社、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 8 腥血の篇』光文社、1994年。
- 『炎鬼の剣-高柳又四郎伝-』祥伝社、1994年。
- 『剣鬼・針ヶ谷夕雲』コスミックインターナショナル、1994年。
- 『斬刃-人斬り弥助その5-』集英社、1994年。
- 『非情の牙-人斬り弥介そ0の6-』集英社、1994年。
- 『埋蔵金の罠-人斬り弥助その7-』集英社、1994年。
- 『殺刃-人斬り弥介その8-』集英社、1994年。
- 『魅鬼が斬る-無頼浪人斬殺剣-』廣済堂出版、1994年。
- 『青狼が斬る-無頼浪人必殺剣-』廣済堂出版、1994年。
- 『素浪人宮本武蔵 9 牙狼の篇』光文社、1995年。
- 『素浪人宮本武蔵 10 無常の篇』光文社、1995年。
- 『幕末斬鬼伝-大老の首- 』 光文社、1995年。
- 『密書-新・人斬り弥介-』集英社、1995年。
- 『妖姫が斬る-刀根又四郎無頼剣-』廣済堂出版、1995年。
- 『剣鬼・根岸兎角』多摩 ベネッセコーポレーション、1995年。
- 『殺し稼業千切良十内』徳間書店、1995年。
- 『千切良十内殺し控』実業之日本社、1995年。
- 『凶賊-新・人斬り弥介-』集英社、1995年。
- 『白蛇-新・人斬り弥介-』集英社、1996年。
- 『狼たち-新・人斬り弥介-』集英社、1996年。
- 『異人斬り-幕末斬鬼伝-』光文社、1996年。
- 『恋鬼が斬る-無頼浪人殺人剣-』廣済堂出版、1996年。
- 『用心棒が斬る-刀根又四郎斬殺剣-』廣済堂出版、1996年。
- 『秋月の牙』光文社、1996年。
- 『暗殺-新・人斬り弥介-』集英社、1997年。
- 『牙と芽-新・人斬り弥介-』集英社、1997年。
- 『修羅の悪女-蛇目孫四郎人斬り控-』徳間書店、1997年。
- 『相馬の牙』光文社、1997年。
- 『会津の牙』光文社、1997年。
- 『越前の牙』光文社、1998年。
- 『剣鬼・根岸兎角』光文社、1998年。
- 『ごろつき狼凶状旅 傑作長篇時代小説』廣済堂出版、1998年。
- 『落日の凶刃』祥伝社、1998年。
- 『明治暗殺刀-人斬り俊策-』祥伝社、1998年。
- 『虚陰十郎必殺剣』廣済堂出版、1998年。
- 『剣鬼、疾走す 小野次郎右衛門伝』徳間書店、1998年。
- 『御用盗疾る』徳間書店、1999年。
- 『江戸仇討点鬼簿 傑作仇討短篇小説』廣済堂出版、1999年。
- 『三日殺し 千切良十内必殺針 時代小説』祥伝社、1999年。
- 『翁党 新・人斬り弥介』集英社、1999年。
- 『化粧鬼 新・人斬り弥介』集英社、1999年。
- 『富札を斬る』廣済堂出版、1999年。
- 『阿修羅の女族 元禄妖魔譚』廣済堂出版、1999年。
- 『修羅の手籠め 蛇目孫四郎人斬り控』徳間書店、1999年。
- 『烏川 用心棒石動十三郎』徳間書店、2000年。
- 『甲州金 新・人斬り弥介』集英社、2000年。
- 『唐丸破り 血しぶき三国街道』幻冬舎、2000年。
- 『密書街道 暗殺』講談社、2000年。
- 『餓狼の剣』祥伝社、2000年。
- 『加賀の牙 長編時代小説』光文社、2000年。
- 『飛騨の牙 長編時代小説』光文社、2000年。
- 『修羅の緑石 蛇目孫四郎人斬り控』、徳間書店、2000年。
- 『奥州の牙』光文社、2001年。
- 『餓鬼が斬る 刀根又四郎必殺剣』双葉社、2001年。
- 『蝙蝠の剣 剣鬼松林蝙也斎』学習研究社、2001年。
推理小説
編集- 『平戸切支丹寺殺人事件』廣済堂出版、1986年。
- 『戸倉上山田殺人事件』廣済堂出版、1986年。
- 『アルプス特急あずさ殺人事件』青樹社、1987年。
- 『上越新幹線あさひ殺人事件』青樹社、1987年。
- 『阿寒湖マリモ殺人事件』廣済堂出版、1987年。
- 『殺人特急逆転の15分』講談社、1988年。
- 『札幌発北斗星57分の殺意』天山出版、1988年。
- 『盛岡発やまびこ4号殺人事件』廣済堂出版、1989年。
- 『薩摩・大隅殺人半島』廣済堂出版、1989年。
- 『殺人急行北の逆転240秒』講談社、1989年。
- 『高松発寝台特急「瀬戸」の殺人』天山出版、1989年。
- 『長崎発特急「みずほ」殺人事件』廣済堂出版、1990年。
- 『西鹿児島発「交換殺人」特急』講談社、1990年。
- 『鎌倉~行楽特急殺人連鎖』青樹社、1990年。
- 『都城発寝台特急「彗星」25分の殺意』天山出版、1991年。
- 『特急「エルム」函館殺人事件』廣済堂出版、1991年。
- 『特急あずさ殺人事件』大陸書房、1991年。
- 『信州・松本殺人事件』廣済堂出版、1991年。
- 『新潟発「あさひ」複層の殺意』講談社、1991年。
- 『琵毘湖周航殺人事件』廣済堂出版、1991年。
- 『網走発急行大雪20分の罠』廣済堂出版、1992年。
- 『特急富士はやぶさ殺人交差』講談社、1992年。
- 『博多・札幌見えざる殺人ルート』講談社、1992年。
- 『青森発特急あけぼの殺人事件』廣済堂出版、1992年。
- 『四国発瀬戸殺人夜行』廣済堂出版、1992年。
- 『山形新幹線「つばさ」の女』青樹社、1992年。
- 『横浜外人墓地殺人事件』立風書房、1992年。
- 『洞爺発「北斗5号」殺人事件』青樹社、1993年。
- 『寝台特急「出雲」消された婚約者』講談社、1993年。
- 『金沢発特急「北陸」殺人連鎖』講談社、1993年。
- 『殺人!博多発「ひかり4」の女』集英社、1993年。
- 『熊本発「みずほ」殺人連鎖』青樹社、1993年。
- 『特急「あずさ12号」美しき殺人者』講談社、1994年。
- 『寝台急行「利尻」殺人事件』集英社、1994年。
- 『特急「日本海」最果ての殺意』講談社、1994年。
- 『青森発「鳥海」殺人二重奏』青樹社、1994年。
- 『特急「オホーツク」さいはての女』青樹社、1995年。
- 『新幹線『のぞみ6号』死者の指定席』講談社、1995年。
- 『別府発寝台特急富士45分の殺意』集英社、1995年。
- 『新幹線『やまびこ8号』死の個室』講談社、1995年。
- 『寝台特急『瀬戸』鋼鉄の柩』講談社、1996年。
- 『金沢発特急「北陸」殺人連鎖』講談社、1997年。
- 『寝台特急「さくら」死者の罠』講談社、1997年。
- 『特急「白山」悪女の毒』講談社、1997年。
- 『特急「北陸」「富士」個室殺人の接点』講談社、1997年。
- 『函館発「日本海」27分の殺意』集英社、1998年。
- 『飛騨高山に死す』講談社、1999年。
- 『西鹿児島発「金星」9分の殺意』集英社、2000年。
- 『特急「白山」殺人事件 長篇推理サスペンス』廣済堂出版、2001年。
エッセイ
編集- 『剣豪はなぜ人を斬るか』青春出版社、1997年。
- 『人斬りの秘伝書』青春出版社、1998年。※上記の加筆改題」