小野木常
小野木常(おのぎ つね/じょう、1909年2月21日 - 1991年2月19日[1])は、日本の法学者。専門は破産法。学位は法学博士(京都大学・論文博士・1947年[2])。大阪大学名誉教授。山田正三門下[3]。弟子に中野貞一郎など[4]。
略歴
編集大阪市出身。1932年[5]京都帝国大学法学部卒、1947年 法学博士の学位を取得。広島地方裁判所検事局検事、京都大学法学部助教授、京都大学法学部教授、大阪大学法学部教授兼任(のち大阪大学専任)、1971年大学紛争により退職、名誉教授[6]。
著書
編集- 『強制執行法概論』弘文堂 1938
- 『破産理論の研究』弘文堂 1938
- 『破産法・和議法・非訟事件手続法』三笠書房 法律学全書 1939
- 『破産法概論』弘文堂 1940
- 『和議制度の研究』有斐閣 1941
- 『調停法概説』有斐閣 1942
- 『独逸民事訴訟法 第3 強制執行乃至仲裁手続』有斐閣 1942
- 『破産法・和議法非訟事件手続法』三笠書房 新法律学全書 1942
- 『強制執行法及破産法講義』臼井書房 1948
- 『民事訴訟法及調停法講義』臼井書房 1949
- 『民事訴訟法』有信堂高文社 1949
- 『破産法』有信堂 1950
- 『民事訴訟法講義』有斐閣 1951
- 『強制執行法・破産法講義』有斐閣 1951
- 『訴訟法の諸問題』有信堂 1952
- 『強制執行法概論』酒井書店 1957
- 『破産法概論』酒井書店 1957
- 『訴権論序説』有斐閣 1959
- 『法と裁判』丸善出版サービスセンター(製作1979)
共著
編集翻訳
編集- 第3 強制執行乃至仲裁手続 現代外国法典叢書』有斐閣 1937-1942
- エリッヒ・ブライ『訴権と法的利益』山口書店 1943
- マックス・ウェーバー『法社会学』編訳 日本評論新社 原典法学叢書 1958-59
- アルトゥール・エンゲルマン『民事訴訟法概史』中野貞一郎共編訳 信山社 2007
- 記念論集
脚注
編集- ^ 『著作権台帳』
- ^ 小野木常『和議制度の研究』京都帝国大学〈法学博士〉、1947年。 NAID 500000037731 。
- ^ “吾妻京一郎編『法学部物語』(一粒社、1958)”. dl.ndl.go.jp. 2023年8月1日閲覧。
- ^ “吾妻京一郎編『法学部物語』(一粒社、1958)”. dl.ndl.go.jp. 2023年8月1日閲覧。
- ^ 松尾尊兌「滝川事件以後 : 京都大学法学部再建問題」『京都大学大学文書館研究紀要』第2巻、京都大学大学文書館、2004年2月、13頁、CRID 1390290699816264704、doi:10.14989/68848、hdl:2433/68848、ISSN 1348-9135。
- ^ 小野木常先生略歴・主要著作目録『阪大法学』1971-03