出羽の里
出羽の里(でわのさと)は、2004年(平成16年)に山形県で育成されたイネ(稲)の品種[1]。「出羽燦々」を花粉親、「吟吹雪」を種子親とする交配によって育成された酒米の一つ[1]。山形県の2017年(平成29年)産醸造用米の選択銘柄[2]。酒米としての2022年の生産量は17位[3]。
出羽の里 | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 吟吹雪×出羽燦々 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | 出羽の里 |
開発 | 山形県 |
「美山錦」「出羽燦々」が多数を占める山形県の醸造用米に多様性を加えることと、耐冷性の強い品種を目指して育成された[1]。2016年(平成28年)産の山形県における醸造用米の作付面積の11.1%を占め、「出羽燦々」「美山錦」に次ぐ3位となっている[2]。品種名は、「出羽燦々」からの「出羽」と、酒米の里づくりを表している[1]。
熟期は中生の晩[1]。耐倒伏性は中で、耐冷性は極強[1]。耐病性はやや強である[1]。千粒重は25.9gと大粒で、心白発現率も高いが、心白が大きいため高精米には向かない[1]。
脚注
編集参考文献
編集- 井上, 繁『47都道府県・米/雑穀百科』丸善出版、2017年10月25日。ISBN 9784621301821。
- 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。