上野リチ・リックス
オーストリアのデザイナー (1893-1967)
上野 リチ・リックス(うえの りち・りっくす、Felice [Lizzi] Rix-Ueno、1893年6月1日 - 1967年10月15日)は、ウィーンと京都で活動したデザイナー[1]。
結婚前の名前はフェリーツェ・リックス(Felice Rix)で、「リチ(Lizzi)」は愛称だが、日本における活動では「上野リチ」を名乗った[1]。
人物
編集ウィーンに生まれ、ウィーン工房の一員としてテキスタイル・陶器・ガラス・七宝図案など幅広いジャンルで活躍[2]。そのプリント図案は「リックス文様」とも呼ばれ高い評価を得た[2]。1925年、日本人建築家・上野伊三郎との結婚を機に京都へ移住[1]。
戦後は京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で教鞭をとったほか、インターナショナルデザイン研究所を設立して後進の育成にも尽力した[1]。
略歴
編集1893年 ウィーンに生まれる。1913年 ウィーン応用美術大学入学。1917年 同校卒業後、ウィーン工房に参加。
1925年 上野伊三郎と結婚。1926年 日本へ移住。京都市に上野建築事務所開設、美術工芸部主任に就任。
1930年 ウィーン工房退職。1935年 京都市染織試験場図案部技術嘱託(~1944年)。1936年 群馬県工芸所嘱託(〜1939年)。
1951年 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科図案専攻講師(1960年に教授)。
1963年 同校退職。インターナショナルデザイン研究所設立。1967年 京都市内の自宅にて死去。享年74歳。
参考文献
編集- 青幻舎編集部 編『マイ・ファースト・リチ 上野リチのデザイン』青幻舎(原著2021年12月26日)。ISBN 978-4861528736。
脚注
編集外部リンク
編集- 上野伊三郎+リチ コレクション展 ウィーンから京都へ、建築から工芸へ - 京都国立近代美術館
- 上野リチ展 - 京都国立近代美術館